JP4118561B2 - 信号処理装置及び信号処理方法並びに情報記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーシャルレスポンスを利用した信号処理装置及び方法並びに情報記憶装置に関し、特に、入力符号に対して記録系で(1−D)のみの波形操作を行ったパーシャルレスポンスを利用して波形等化する信号処理装置及び信号処理方法並びに情報記憶装置に関する。
近年、磁気ディスク装置の記録密度が飛躍的に増大している。これは高感度なMRヘッド(磁気抵抗効果ヘッド)に負うところが大きい。また同時に信号処理が、従来のピーク検出から低S/N比でも再生可能なパーシャルレスポンス最尤検出(PRML)が実用化されたことによるところが大きい。パーシャルレスポンス最尤検出は、パーシャルレスポンスを利用した波形干渉を取り除くと共に帯域の低減によりノイズを削減する。
即ち、パーシャルレスポンス最尤検出は、磁気ディスク装置の記録再生系をパーシャルレスポンス系としてナイキスト等化を行うもので、ナイキスト等化器の伝達特性としてコサインロールオフ特性が知られており、符号で決まる最高周波数の1/2をナイキスト周波数としている。パーシャルレスポンス系の波形操作の変換多項式は、
U(t)=(1−D)×(1+D)m
但し、Dは1ビット遅延を示す遅延演算子、mは正の整数
で表される。この内、磁気ディスク装置には、m=1となるパーシャルレスポンス・クラス4(PR4)が一般に使用される。
このパーシャルレスポンス・クラス4の最尤検出、所謂PR4MLは、入力符号に、
U(t)=(1−D)×(1+D)
の波形操作を磁気ディスクに対する記録再生で施した後、ビタビアルゴリズムによる最尤検出によりノイズ等による再生誤りを訂正するものである。
図1は、PR4MLによる従来の信号処理装置のブロック図である。この信号処理装置100は、プリコーダ102,NRZI記録系104、微分検出部106、磁気再生系108、イコライザ110、レベル検出部112、最尤検出部114から構成される。プリコーダ102には、入力符号として例えば8/9RLL符号が入力され、1/(1+D)のプリコードを行う。NRZI記録系104は、プリコーダ102でプリコードされたRZ(Return to Zero)符号をNRZI(Non−Return to
Zero Interleave)符号に変換し、ステップ状の記録電流によりライトヘッドで磁気ディスクに記録する。微分検出部106は、磁気ディスクの磁気記録をリードヘッドにより読み出し、記録信号の微分波形となるインパルス波形を検出する。
磁気再生系108は、微分検出部106のインパルス応答をもつ再生波形を増幅する。イコライザ110は、磁気再生系108からの再生波形に対し、ナイキスト等化と(1+D)の波形操作を行うように等化する。レベル検出部112は、イコライザ110の出力波形をレベル比較し、+1,0,−1の3値のレベル信号を得る。最尤検出部114は、レベル検出した信号のエラー訂正をビダビアルゴリズムに従って行う。図2は、PR4MLに用いられる(1+D)伝達特性であり、この(1+D)伝達特性はローパスフィルタを構成しており、高周波領域のノイズが低減される。

特願平10−328446号公報
しかしながら、このような従来のPR4MLにあっては、8/9RLL符号を用いているため、ピーク検出を行っている1/7RLL符号と同等の記録密度を得るためには記録周波数が1/7RLL符号の記録周波数に比べて高くなり、記録電流波形の歪み及び非線形な歪みによるビットシフト(NLTS)が発生し、再生時のエラーレートを劣化させ、また、回路が複雑になる問題点があった。
一方、ピーク検出は、1/7RLL符号等を用いるため記録周波数がPRMLに比べ低くすることができるが、ウインドウ内での信号ピークの有無でデータを判別するため最尤検出の実現が困難である等の問題点があった。
そこで本願発明者等にあっては、(1+D)の波形操作をせずに最尤検出回路を実現した(1−D)パーシャルレスポンス信号処理方法を提案している。
一方、日本国特許公開公報の特開平6−139699号にあっては、高域の不要な雑音成分を抑圧して検出点における信号対雑音比が改善されたEPR4等化を行う磁気再生装置を提供するため、再生系として、周波数特性が
Figure 0004118561
の低域通過フィルタと、記録から再生までの周波数特性H(ω)としたときの周波数特性が
Figure 0004118561
の等化フィルタと、EPR4MLのビタビ復号器により構成している。
この磁気再生装置は、本願発明者が既に提案している特願平10−328446号のものが記録系で(1−D)の波形操作を行っているのに対し、再生系での微分特性を利用して(1−D)の波形操作を行っており、回路構成が複雑になる問題がある。
本発明は、パーシャルレスポンスを利用した最尤検出について、記録周波数を高くすることなく、記録電流波形の歪みの改善と非線形シフト(NLTS)の低減を簡単な構成で実現する信号処理装置、信号処理方法並びに情報記録装置を提供することを目的とする。
また本発明は、ピーク検出について、再生エラーレートを下げ、記録密度を向上し、記録周波数を高くすることなく、記録電流波形の歪みの改善と非線形シフト(NLTS)の低減を簡単な構成で実現する信号処理装置、信号処理方法並びに情報記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、パーシャルレスポンスを対象に信号処理を行う信号処理装置であって、入力符号に対して(1−D)の波形処理を施す符号処理部と、符号処理部の波形処理で得られた符号列を、符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数fnとしてナイキスト等化する等化部とを設けたことを特徴とする。
また、等化部でナイキスト等化された符号列に対して最尤検出を行う最尤検出部を設ける。最尤検出部は、ナイキスト等化波形の−1,0,+1の3値により符号を最尤検出する。更に、入力データを1/7RLL符号や2/7RLL符号等の記録周波数の低い符号に変換して符号処理部に供給する符号化部を設ける。
このように本発明は、入力符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数fnとするナイキスト等化特性を通過全帯域に亘ってコサインロールオフ特性とする狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスとして等化波形を生成し、これによりピーク検出と同等の低い記録周波数で記録して、記録電流波形の歪み及び非線形な歪みによるビットシフトである非線形シフト(NLTS)を除き、最尤検出を可能とすることで再生時のエラーレートを向上できる。
また、等化部でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出部を設けてもよく、このピーク検出についても、符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数とするナイキスト等化特性を通過全帯域に亘ってコサインロールオフ特性とする狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスとし、これによりピーク検出と同等の低い記録周波数で記録して、記録電流波形の歪み及び非線形な歪みによるビットシフトである非線形シフト(NLTS)を除き、ピーク検出による再生時のエラーレートを向上できる。
また本発明は、パーシャルレスポンス系を対象に信号処理を行う信号処理方法であって、入力符号に対して(1−D)の波形処理を施す符号処理過程と、符号処理部の波形処理で得られた符号列を、符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数fnとしてナイキスト等化する等化過程とを備えたことを特徴とする。この場合にも、更に、等化過程でナイキスト等化された符号列に対して最尤検出を行う最尤検出過程を設ける。最尤検出過程は、ナイキスト等化波形の3値または5値により符号を最尤検出する。
更に、入力データを1/7RLL符号や2/7RLL符号等の記録周波数の低い符号に変換して符号処理過程に供給する符号化過程を設ける。また等化過程でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出過程を設けてもよい。
更に本発明は、パーシャルレスポンス系を対象に信号処理を記録媒体を介して行う情報記憶装置であって、RZ入力符号をNRZI符号に変換して記録媒体にライトヘッドで記録することにより(1−D)の波形処理、即ち
{1/(1−D)}・(1−D)
の演算をRZ入力符号に施す記録部と、記録媒体からリードヘッドにより再生された再生符号に対し、RZ入力符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数fnとするコサインロールオフ特性を、磁気再生系の伝達特性で割って得た等化伝達特性によりナイキスト等化する等化部と備えたことを特徴とする。
更に、等化部でナイキスト等化された再生符号列に対して最尤検出を行う最尤検出部を設ける。最尤検出部は、ナイキスト等化波形の3値または5値により符号を最尤検出する。また、入力データを1/7RLL符号や2/7RLL符号等の記録周波数の低い符号に変換して記録部に供給する符号化部を設ける。
また等化部でナイキスト等化された再生符号列に対しピーク検出を行うピーク検出部を設けてもよい。
最尤検出を用いた本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理によれば、入力符号に対し記録系で(1−D)の波形処理を施して得られた符号列を符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数fnとしたナイキスト帯域の設定で、低S/Nとすることができ、記録密度を大幅に向上し、更に記録電流波形の歪みを少なくして非線形シフト(NLTS)が少ない比較的低い記録周波数で最尤検出を実現できる。
また本発明のピーク検出による狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理にあっては、最尤検出の場合と同様、より低S/Nとすることができ、記録密度を大幅に向上できる。また記録電流波形の歪みが少ないため、非線形シフト(NLTS)が少ない比較的低い記録周波数での記録密度を向上することができる。
また本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理における記録系のライトコンペンセーションアルゴリズムは、従来のピーク検出による信号処理でのパターン効果補償型から非線形歪み(NLTS)型に変わるだけであり、回路構成の変更は少ない。またライトコンペンセーション回路による補償量が軽微またはない場合は、ピーク検出による本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理によって再生すれば、エラーレートの低い高信頼性の再生ができる。
図3は、本発明が適用されるハードディスクドライブのブロック図である。図3において、磁気ディスク装置として知られたハードディスクドライブ(HDD)は、ディスクエンクロージャ10とコントロールボード12で構成される。ディスクエンクロージャ10にはヘッドIC14が設けられ、この実施形態にあっては4つのヘッドアッセンブリィ16−1〜16−4を接続している。
ヘッドアッセンブリィ16−1〜16−4には、インダクティブヘッドを用いた記録ヘッド18−1〜18−4と、MRヘッド等を用いた再生ヘッド20−1〜20−4が設けられている。またディスクエンクロージャ10には、ヘッドアクチュエータを駆動するVCM22、ディスク媒体を回転するスピンドルモータ24が設けられる。
ディスクエンクロージャ10のヘッドIC14に対しては、コントロールボード12側にディスク媒体に対する記録系と再生系を備えたリードチャネルユニット(RDC)30が設けられている。
リードチャネルユニット30に対してはハードディスクコントローラ(HDC)28が設けられ、ハードディスクコントローラ28にはフォーマッタ28−1やECC回路28−2等が内蔵されている。ハードディスクコントローラ28はインタフェース回路38に接続され、上位ホスト側とのデータ伝送によってホストからのライトデータの供給及びホストに対するリードデータの転送を行っている。
ハードディスクドライブの全体的な制御は、メインコントロールユニット(MCU)26が行う。メインコントロールユニット26は、バスを介してハードディスクコントローラ28及びインタフェース回路38を接続し、ホストからの各種コマンドを受領して解読し、ハードディスクコントローラ28に対するリード/ライト指示、及びディスクエンクロージャ10に設けているVCM22の駆動によるヘッド位置決め制御を行う。またメインコントロールユニット26に対しては、バスを介してDRAM40とフラッシュROM42が接続される。
DRAM40はインタフェース回路38の転送バッファ及びハードディスクドライブの各種制御に必要なワークメモリとして使用される。VCM22の駆動によるヘッド位置決め制御のため、サーボ復調回路34とサーボコントローラ36が設けられている。この実施例において、サーボ情報はデータ面サーボを採用しており、したがってリードチャネルユニット30に対する再生信号からサーボ情報を分離してサーボ復調回路34でヘッド位置情報を復調している。
図4は、図3のハードディスクドライブに適用される本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理の基本的な構成であり、最尤検出を行うことを特徴とし、所謂狭帯域(1−D)PRML信号処理と言うことができる。図4の信号処理装置は、NRZI記録系44、微分検出部46、磁気再生系50、狭帯域イコライザ52、レベル検出器54及び最尤検出回路56で構成され、磁気再生系50と狭帯域イコライザ52がナイキスト等化器48を構成している。
NRZI記録系44は、入力符号をステップ状に媒体に記録することにより、1/(1−D)のプリコードと(1−D)の演算を同時に行う。このようにして媒体に記録した結果を微分検出部46においてヘッドで微分検出することにより、符号がインパルス化される。微分検出部46を実現するヘッドはインダクティブヘッドであるが、MRヘッドでも磁束の垂直成分を検出することにより同様に媒体の記録結果の微分検出ができる。磁気再生系50は、媒体とヘッドの周波数特性で定まる伝達特性H1のインパルス応答波形をヘッド出力として再生する。
磁気再生系50の伝達特性H1と狭帯域イコライザ52の伝達特性H2の積がナイキスト等化器48の伝達特性H0となる。即ち、H0=H1×H2となる。
図5は、図4のナイキスト等化器48の伝達特性H0である。実線80の特性が図4に示した本発明のナイキスト等化器48による狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスの伝達特性H0である。また特性82は帯域制限を行わない場合の(1−D)パーシャルレスポンス信号処理の伝達特性である。実線80で示す本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスにおける伝達特性H0は、利得が1/2となるナイキストfnが破線82の帯域制限がない場合の1/2であり、これによってコサインロールオフ特性が通過帯域全域に亘るように設定される。
即ち、ナイキスト等化器48のロールオフをコサイン波形とし、周波数0で利得1、周波数fnで利得1/2、周波数2fnで利得0となるように設定する。周波数fnはナイキスト周波数であり、このナイキスト周波数fnは入力符号で決まる最高記録周波数の1/4の周波数とする。これを式で表わすと次のようになる。
Figure 0004118561
ここでk0 =1とすると
Figure 0004118561
となり、これは次のように書き直すこともできる。
Figure 0004118561
また、これは次のように書くこともできる。
Figure 0004118561
この図5の実線80で示した本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスの伝達特性は、帯域制限のない破線82の伝達特性に比べ帯域が狭く、特に高周波の利得が大幅に低減されていることがわかる。
このナイキスト等化器48のインパルス応答波形は図6の実線に示すようになる。図6のインパルス応答波形は、時間±nT(nは整数、T=1/2fn)で振幅「0」、時間0で振幅「2」となる。更に、その中間の時間±(0.5+n)Tでも振幅「0」となる。このことにより、ナイキスト周波数fnを帯域制限のない場合の1/2にすることができる。
図6の横軸下欄は、=1/4fnとした場合を示す。図6の破線は帯域制限がない場合のナイキスト周波数を最高記録周波数の1/2とした場合のナイキスト等化器におけるインパルス応答波形であり、振幅を2倍にして示している。両者を比較すると、本発明のものはパルス幅を広く等化するため高周波成分が少なくて済むことが分かる。
また本発明のインパルス応答波形にあっては、時間±0.5Tでの振幅「1」が問題となるが、符号の選択により解決できる。即ち、図4のNRZI記録系44で(1−D)が演算されるため、ナイキスト等化器48から出力されるインパルス応答波形は正負交互の波形となり、正負交互の波形の間に0が最低1個あれば、振幅「2」への干渉を除去できる。この結果、狭帯域イコライザ52の出力には図5のように所定の時間に2,1,0,−1,−2の振幅となるパーシャルレスポンス等化波形が出力される。
図4のレベル検出回路54は、狭帯域イコライザ52が出力するパーシャルレスポンス等化波形の5値(2,1,0,−1,−2)を弁別する。最尤検出回路56は、データが正負交互に現れることとレベルが大きいものが正しいことを利用して最尤検出によりエラーを訂正し、レベル検出回路54で弁別された±2に相当する振幅のみを符号「1」として出力し、0及び±1に相当する振幅を符号「0」として出力する。この図4に示した本発明による狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理の原理に基づく図3のハードディスクドライブでの実施形態を説明する。
図7は、図3のハードディスクドライブにおけるコントロールボード12のリードチャネルユニット30及びディスクエンクロージャ10のヘッドIC14に相当する部分を取り出している。図7において、記録系は、エンコーダ60、ライトコンペンセーション回路62、NRZI回路64、ライトアンプ64及びライトヘッド18で構成される。
また再生系はリードヘッド20、プリアンプ68、AGC回路70、ローパスフィルタ72、サンプル回路74、VFO回路76、狭帯域イコライザ52、レベル検出回路54、最尤検出回路56及びデコーダ58で構成される。入力データはエンコーダ60で1/7RLL符号に変換され、連続する「0」の数が最小1,最大7のデータとなる。ライトコンペンセーション回路62は、非線形シフト(NLTS)を補償するため、記録値を予め僅かに移動させる。次表1は、この補償アルゴリズムを示す。
Figure 0004118561
この表1において、1つ前のビット(n−1)が1のとき、現在の該当ビット「n」をΔτの時間だけ後方にシフト(Late)する。1つ前のビット(n−1)が0のときは正規の位置(Non)に記録する。この補償アルゴリズムは1ビット前の磁化反転の影響で次の磁化反転が前方にシフトする非線形シフト現象(NLTS)を補償するものである。また2ビット以上前の磁化反転の影響がある場合は、それを補償するようにすることもできる。
この場合の補償量Δτは順次小さくすることになる。また本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理にあっては、記録周波数が従来のパーシャルレスポンス最尤検出例えばPR4MLに比べて低いので、非線形シフト(NLTS)の量は少なく、このためライトコンペンセーション回路62による書込補償は省略することもできる。
NRZI回路64は、フリップフロップ1段で構成され、RZ符号(Return to Zero符号)からNRZI符号(Non Return to Zero Intereleave符号)に変換するものであり、ここで{1/(1−D)}・(1−D)の演算が等価的に行われる。NRZI回路64からのNRZI符号は、ライトアンプ66でデータに対応した記録電流としてライトヘッド18を駆動し、図示しない媒体に記録される。
リードヘッド20は、媒体の磁化の変化を検出するための微分特性を有する。そのため、ステップ上に媒体に記録されたデータはリードヘッド20による読出しで微分され、インパルスとなる。同時に媒体及びリードヘッド20は、媒体の周波数特性に応じた伝達特性H1を備え、この伝達特性H1はローレンツの近似式として知られている。
図8にヘッド及び媒体系の伝達特性H1を示す。図8において、周波数fnは本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンスにおけるナイキスト周波数であり、2fnは帯域制限を行わない場合のナイキスト周波数である。再び図7を参照するに、AGC回路70では、プリアンプ68から出力された読出波形の振幅を一定にし、ローパスフィルタ72で不要なノイズが除去する。
このローパスフィルタ72は後段の狭帯域イコライザ52の一部とすることもできる。サンプル回路74は、VFO回路からのクロックにより再生信号をサンプルホールド、またはADコンバータにより離散化する。VFO76からのクロックの周波数は、1/7RLL符号で決まる最高記録周波数と同一とする。したがって、ナイキスト周波数fnは1/7RLL符号で決まる最高記録周波数の1/4となる。ここで、サンプリング定理によるとサンプリングクロックの1/2の周波数帯域までしか再生できないとされる。
またサンプリングクロックの1/2の周波数以上の周波数帯域の信号はノイズとなって再生帯域に影響を与える恐れがある。この問題を解決するためには、サンプル回路74のクロック周波数を高く、例えば2倍の2fnとすればよい。狭帯域イコライザ52は、リードヘッド20以降の伝達特性をコサインロールオフ特性に等化するためのもので、図9のような伝達特性H2となる。この狭帯域イコライザ52の伝達特性H2は、図5のコサインロールオフ特性H0を図8のヘッド媒体系の伝達特性H1で割ったものとなる。
即ち、H2=H0/H1となる。図9の実線の特性86が図7の狭帯域イコライザ52による本発明の特性であり、破線88の特性が帯域を制限しない場合のものである。この本発明の実線86による狭帯域イコライザ52の特性によれば、高周波の利得が大幅に低減していることが分かる。これは媒体より発生するノイズスペクトルが高周波で大きいことを考えると、S/Nの向上に大きく寄与する。狭帯域イコライザ52は、トランスバーサルフィルタ等で構成され、再生信号に応じて自動的に調節する適応型とすることもできる。
VFO回路76は、再生信号に同期してクロック信号を発生するもので、ローパスフィルタ72の出力のピーク点の位相をクロックの位相と比較し、位相差が0となるように構成される。レベル検出回路52は狭帯域イコライザ52から出力されたパーシャルレスポンス等化波形について、振幅+2,+1,0,−1,−2の5値を弁別するもので、電圧比較器により構成される。最尤検出回路56は、候補のパスを記憶するパスメモリと、正負交互にデータが反転することにより正しいパスを判定する判定回路で構成され、±2に相当する振幅のみを符号「1」として出力し、0及び±1に相当する振幅を「0」として出力する。デコーダ58は1/7RLL符号を元のNR符号のデータに変換して復調データを出力する。
この図7の実施形態を図10のタイムチャートで更に詳しく説明する。図10(A)の入力したデータは、2ビットごとに3ビットの1/7RLL符号に変換され、図10(B)の入力符号となる。図10(C)の1/(1−D)の演算は、図10(B)の入力符号と1/(1−D)の演算結果の1つ前のデータとを排他的論理和とするのと等価である。図10(D)の(1−D)の演算は、図10(C)の1/(1−D)の演算結果を1つ遅延させて減算したものと等価である。
この図10(C)(D)の1/(1−D)と(1−D)の演算は、NRZI回路64のフリップフロップ1段で等価的に行われる。図10(E)の記録電流は、符号1及び−1で向きが反転するようにライトアンプ66がライトヘッド18を駆動する。リードヘッド20による読出出力は、図10(F)のように、リードヘッド20の微分検出作用でインパルスとなり、媒体ヘッドの伝達特性により図10(G)のようなインパルス応答波形がヘッドより出力される。
狭帯域イコライザ52は、例えば10タップのトランスバーサルFIRフィルタで構成され、図6の実線ようなナイキスト等化波形が得られるような伝達特性となるように設定される。即ち、狭帯域イコライザ52の出力のサンプル点の電圧が±2,±1,0の5値のそれぞれからのずれ量に応じて各タップゲインを修正することを繰り返すことにより、目標の伝達特性に設定できる。この機能を備えたものが適応型イコライザと呼ばれ、この適応方法は最大傾斜法として知られている。
この結果、リードヘッド20以降の伝達特性は図5のコサインロールオフ特性となり、狭帯域イコライザ52は図10(H)のサンプル点を黒ドットの電圧+2,+1,0,−1,−2とした実線のナイキスト等化されたパーシャルレスポンス応答波形に等化して出力する。レベル検出回路52は、図10(I)のように、狭帯域イコライザ52から出力されたパーシャルレスポンス応答波形のサンプル点の電圧+2,+1,0,−1,−2を弁別し、図10(J)のように振幅+2を符号「1」、振幅−2を符号「−1」、振幅0または±1を符号「0」として出力する。
尚、図10(H)の破線は、帯域制限のない場合のナイキスト周波数を最高記録周波数の1/2とした場合のパーシャルレスポンス応答波形を示す。最尤検出回路56は、図10(K)のように、パスが太線で示すパスに確定するごとに細線のパスを破棄し、新たな可能性のあるパスを記憶することにより図10(L)の出力符号を出力する。
もしノイズ等によりエラーがある場合は、図11のA部及びB部に示すようにエラーが訂正される。最尤検出回路56に続いて設けられたデコーダ58は、図10(M)のように、復元された1/7RLL符号を逆変換してデータを復元する。
ここで直流成分が問題になる場合は、スクランブラ回路をエンコーダ60の前に設け、入力データをランダム化し、再生時にデコーダ58の後にデスクランブラ回路を設け、元のデータに戻してもよい。また最尤検出回路56は3値で説明したが、+2,+1,0,−1,−2の5値で構成することもできる。またVFO回路76は、ローパスフィルタ72の出力からクロックを検出しているが、狭帯域イコライザ52の出力を入力してクロックを検出してもよい。
図12は、本発明による狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理装置の他の実施形態の基本構成であり、パーシャルレスポンス応答波形のピーク検出により符号を復元するようにしたことを特徴とする。図12の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理装置は、NRZI記録系44、微分検出部46、磁気再生系50、狭帯域イコライザ52、ピーク検出回路90及び弁別回路92で構成される。
ZRZI記録系44、微分検出部46、磁気再生系50及び狭帯域イコライザ52は、図4の実施形態と同じである。即ち、入力符号をNRZI記録系44でステップ状に媒体に記録し、媒体の記録結果をヘッドによる微分検出部46で検出することによりインパルス化する。この場合、MRヘッドでも磁束の垂直成分を検出することにより同様のインパルス化ができる。
磁気再成系50は、媒体とヘッドの周波数特性で定まる伝達特性のインパルス応答波形をヘッド出力として再生する。この磁気再生系50の伝達特性H1と狭帯域イコライザ52の伝達特性H2の積をナイキスト等化器48の伝達特性H0とする。このナイキスト等化器48の伝達特性H0は、利得が1/2となるナイキスト周波数fnが入力符号の最高記録周波数の1/4となるコサインロールオフ特性を通過全帯域にわたるように設定する。
即ち図5の実線80で示した特性のように、ナイキスト等化器48のロールオフをコサイン波形とし、周波数0で利得1、ナイキスト周波数fnで利得1/2、周波数2fnで利得0となるように設定する。これを式で表わすと、前記(1)〜(4)式のようになる。
また、この場合のナイキスト等化器48によるインパルス応答波形は、図6の実線に示したように、時間±nTで振幅「0」、時間0で振幅「2」となる。更に、その中間の時間±0.5Tで振幅「1」、時間±(0.5+n)Tで振幅「0」となり、このことによりナイキストfnを帯域制限がない場合の1/2にすることができる。破線は帯域制限がない場合のナイキスト周波数を最高記録周波数の1/2とした場合のナイキスト等化器におけるインパルス応答波形であり、両者を比較すると、本発明のものはパルス幅を広く等化するため高周波成分が少なくて済むことが分かる。
また本発明によるインパルス応答波形は、時間±0.5Tでの振幅「1]が問題となるが、符号の選択により解決できる。即ち、NRZI記録系44で正負交互のインパルスレスポンス応答波形となることにより、間に0が最低1個あれば、振幅「2」への干渉を除去できる。このように狭帯域イコライザ52の出力には所定の時間に振幅2,1,0,−1,−2となるパーシャルレスポンス等化波形が出力される。
図12の実施形態に固有なピーク検出回路90は、狭帯域イコライザ52が出力するパーシャルレスポンス等化波形の振幅±2に相当するピークを検出する。弁別回路92はピーク検出回路90による振幅±2に相当するピーク検出に対応する出力符号を出力する。
図13は、図12のピーク検出を行う狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理を図3のハードディスクドライブに適用した場合の具体的な実施形態のブロック図である。図13において、記録系は、エンコーダ60、ライトコンペンセーション回路62、NRZI回路64、ライトアンプ66及びライトヘッド18で構成される。また再生系は、リードヘッド20、プリアンプ68、AGC回路70、狭帯域イコライザ52、ピーク検出回路90、弁別回路92、VFO回路76及びデコーダ78で構成される。
エンコーダ60は入力したデータを1/7RLL符号に変換し、連続する符号「0」の数が最小1、最大7のデータとする。ライトコンペンセーション回路62は、非線形シフト(NLTS)を補償するため記録位置を予め僅かに移動させるものである。この非線形シフトの補償アルゴリズムは、前述した表1に従って行われる。
即ち、1つ前のビット(n−1)が1のとき、現在の該当ビット(n)をΔτ時間だけ後方シフト(Late)する。1つ前のビット(n−1)が符号0のときは、正規位置(Non)に記録する。この補償アルゴリズムは、1ビット前の磁化反転の影響で次の磁化反転が前方にシフトする非線形シフト現象(NLTS)を補償するものである。
また2ビット以上前の磁化反転の影響がある場合は、それを補償するようにすることもできる。この場合の補償量Δτは順次小さくすることになる。また本発明の狭帯域(1−D)パーシャルレスポンス信号処理は記録周波数が低いので、非線形シフト(NLTS)の量は少なく、省略することもできる。NRZI回路64は、RZ符号からNRZI符号に変換するものであり、ここで{1/(1−D)}・(1−D)の演算が等価的に行われる。
ライトアンプ66は、NRZI符号に対応した記録電流を流すようにライトヘッド18を駆動し、図示しない媒体に磁気的に記録する。リードヘッド20は、媒体の磁化の変化を検出するため微分特性を有する。そのため、ステップ状に媒体に記録されたデータは微分され、インパルスとなる。同時に、媒体の周波数特性に応じた伝達特性を備え、その特性はローレンツ近似式として知られる。このヘッド媒体系の伝達特性は図8と同じになる。
AGC回路70は、プリアンプ68からの再生波形の振幅を一定にする。狭帯域イコライザ52はリードヘッド20以降の伝達特性をコサインロールオフ特性に等化するためのもので、その伝達特性は図9の実線86に示した特性となる。図9の実線86の特性H2は、図5のコサインロールオフ特性の伝達特性H0を図8のヘッド媒体系伝達特性H1で割った伝達特性H2=H0/H1となる。
この図9の実線86の狭帯域イコライザ52の伝達特性H2は、帯域制限を行っていない破線88の特性と比較すると、高周波の利得が大幅に低減している。また周波数帯域が従来2fn以上必要だったものが、2fnまででよい。この狭帯域化によって媒体から発生するノイズスペクトルが高周波で大きいことを考えると、S/Nの向上に大きく寄与する。狭帯域イコライザ52としては、エレクトリックフィルタまたはトランスバーサルフィルタで構成し、再生信号に応じて自動的に調整する適応型とすることもできる。
エレクトリックフィルタを用いた狭帯域イコライザ52は、カットオフ周波数fcとブーストfbを調整して最適化する。またトランスバーサルフィルタを用いた場合には、タップ係数を再生信号に応じて自動調整する適応型とする。ピーク検出回路90は、例えば微分ゼロ交差検出回路を用いることができる。微分ゼロ交差検出回路はピークの位置を検出し、振幅検出回路で所定値以上の振幅の信号を検出し、両方の論理積によりピークを検出する。
VFO回路76は、再生信号に同期してクロック信号を発生するもので、ピーク検出パルスの前縁に同期してクロック信号を発生するPLL回路で構成される。弁別回路92は、VFO回路76からのクロックの1周期に相当するウインドウによりピーク検出結果を弁別し、クロックに同期したパルスの出力符号を出力する。デコーダ78は、ピーク検出回路90で復元された1/7RLL符号を元のデータに変換し、復調データとして出力する。
この図13の実施形態を図14のタイムチャートで更に詳しく説明する。図14(A)は入力データであり、この入力データは2ビットごとに3ビットの1/7RLL符号に変換される。1/(1−D)の演算は、図14(B)の入力符号と1/(1−D)の演算結果の1つ前のデータとを排他的論理和するのと等価である。また(1−D)は1/(1−D)を1つ遅延させて演算したものと等価である。
この1/(1−D)と(1−D)の演算は、NRZI回路64のフリップフロップ1段で等価的に行われる。ライトアンプ66によりライトヘッド18に流す記録電流は、図14(C)のように、符号1及び−1で向きが反転するように、ライトアンプ66がライトヘッド18を駆動する。媒体に磁気的に記録された符号は、リードヘッド20の微分検出作用でインパルスとなり、媒体/ヘッドの伝達特性により図14(E)のようなインパルス応答波形がヘッドより出力される。リードヘッド20は、インダクティプヘッドであるが、MRヘッドでも磁束の垂直成分を検出することにより、同様に媒体の記録結果の微分検出ができる。
狭帯域イコライザ52は、例えばエレクトリックフィルタまたはFIRフィルタで構成され、ナイキスト等化器が得られるような伝達特性に設定される。FIRフィルタの場合、例えば10タップのトランスバーサルフィルタで狭帯域イコライザ52が構成され、更に適応型とすることができる。この適応型の狭帯域イコライザ52は、図14(F)の実線で示すイコライザ出力波形のサンプル点の電圧が±2,±1,0の5値のそれぞれよりのずれ量に応じて各タップゲインを修正し、これを繰り返すことにより目標の伝達特性を設定することができる。
尚、破線は、帯域制限を行わない場合の波形である。この結果、リードヘッド20以降の伝達特性はコサインロールオフ特性となり、サンプル点は黒ドットのように+2,+1,0,−1,−2となり、ナイキスト等化されたパーシャルレスポンスとすることができ、ピーク点の±2の位置で干渉波形が除去できる。即ち、図14(G)のように、イコライザ出力波形における振幅2のピーク点を検出し、図14(H)の弁別回路92の弁別で符号を復元し、最終的にデコーダ78で図14(I)の出力符号を生成し、デコーダ78で図14(J)のデータを復元し、これは図14(B)の入力符号と同じものである。
尚、上記の実施形態は、ライトヘッドとリードヘッドを別々に備えた複合ヘッドで説明したが、ライトとリードが同時にできるインダクティブヘッドのような単一ヘッドであってもよい。
また上記の実施形態にあっては、符号として1/7RLL符号を説明したが、これ以外に2/7RLL符号等の他の記録周波数が低くなる符号であっても同様に実現することができる。更に。本発明は、その目的と利点を損わない変形を全て含み、更に実施形態で示した数値による限定は受けない。
パーシャルレスポンス最尤検出を行う従来装置のブロック図 図1の従来装置における(1+D)の伝達特性図 本発明が適用されるハードディスクドライブのブロック図 本発明の(1−D)パーシャルレスポンス最尤検出を行う信号処理装置のブロック図 通過全帯域をコサインロールオフ特性として帯域を制限した本発明による(1−D)パーシャルレスポンス系の伝達特性図 図4の(1−D)パーシャルレスポンス系のインパルス応答波形の説明図 図3のハードディスクドライブのリードチャネルユニットに本発明の(1−D)パーシャルレスポンス最尤検出を適用した場合のブロック図 図7の磁気記録系の伝達特性図 図8の狭帯域イコライザの伝達特性図 図7の実施形態による処理動作のタイムチャート ノイズによるエラーがあるときの最尤検出による訂正動作のタイムチャート 本発明の(1−D)パーシャルレスポンス系でピーク検出を行う信号処理装置のブロック図 図3のハードディスクドライブのリードチャネルユニットに本発明の(1−D)パーシャルレスポンス系のピーク検出を適用した場合のブロック図 図12の実施形態による処理動作のタイムチャート
符号の説明
10:ディスクエンクロージャ
12:コントロールボード
14:ヘッドIC
16:ヘッドアッセンブリィ
18:記録ヘッド
20:再生ヘッド
22:VCM
22:スピンドルモータ
26:メインコントロールユニット(MCU)
28:ハードディスクコントローラ(HDC)
28−1:フォーマッタ
28−2:ECC回路
30:リードチャネルユニット(RDC)
34:サーボ復調回路
36:サーボコントローラ
38:インタフェース回路
40:DRAM
42:フラッシュROM
44:NRZI記録系
46:微分検出部
48:ナイキスト等化器
50:磁気再生系
52:狭帯域イコライザ
54:レベル検出器
56:最尤検出回路
58:デコーダ
60:エンコーダ
62:ライトコンペンセーション回路
64:NRZI回路
68:プリアンプ
70:AGC回路
72:ローパスフィルタ
74:サンプル回路
76:VFO回路
90:ピーク検出回路
92:弁別回路

Claims (9)

  1. パーシャルレスポンス系を対象に信号処理を行う信号処理装置に於いて、
    入力符号に対して1ビット遅延しパーシャルレスポンス波形処理を施す符号処理部と、
    前記符号処理部の波形処理で得られた符号列を、前記符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数としてナイキスト等化する等化部と、
    前記等化部でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出部と、
    を設けたことを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1の信号処理装置に於いて、
    更に、前記ピーク検出回路で検出されたピークの弁別を行う弁別回路部を設けたことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1または請求項2の信号処理装置に於いて、
    更に、記録時に前記入力符号を連続する符号の数が1から7のRLL符号とするエンコーダを設けたことを特徴とする信号処理装置。
  4. パーシャルレスポンス系を対象に信号処理を行う信号処理方法に於いて、
    入力符号に対して1ビット遅延しパーシャルレスポンス波形処理を施す符号処理過程と、
    前記符号処理過程の波形処理で得られた符号列を、前記符号で決まる最高周波数の1/4をナイキスト周波数としてナイキスト等化する等化過程と、
    前記等化過程でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出過程と、
    を備えたことを特徴とする信号処理方法。
  5. 請求項4の信号処理方法に於いて、
    更に、前記ピーク検出過程で検出されたピークの弁別を行う弁別過程を設けたことを特徴とする信号処理方法。
  6. 請求項4または請求項5の信号処理装置に於いて、
    更に、記録時に前記入力符号を連続する符号の数が1から7のRLL符号とする過程を設けたことを特徴とする信号処理方法。
  7. パーシャルレスポンス系を対象にピーク検出信号処理を行うピーク検出信号処理方法に於いて、
    再生時に、入力符号に対して 1 ビット遅延しパーシャルレスポンス波形処理を施された符号列を、前記符号で決まる最高記録周波数の1/4をナイキスト周波数としてナイキスト等化する等化過程と、
    前記等化過程でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出過程とを備えたことを特徴とするピーク検出信号処理方法。
  8. 請求項7の信号処理方法に於いて、
    前記入力符号を連続する符号の数が1から7のRLL符号であることを特徴とするピーク検出信号処理方法。
  9. パーシャルレスポンス系を対象にピーク検出信号処理を行うピーク検出信号再生装置に於いて、
    再生時に入力符号に対して1ビット遅延しパーシャルレスポンス波形処理を施された符号列を、前記符号で決まる最高記録周波数の1/4をナイキスト周波数としてナイキスト等化する等化部と、
    前記等化部でナイキスト等化された符号列に対しピーク検出を行うピーク検出部と、
    を設けたことを特徴とするピーク検出信号再生装置。
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