JP4441647B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技盤面に遊技装置を配設した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機の盤面に配設される遊技装置は、機種のモチーフ、テーマなどに従って作成されるため、通常それに応じて機種ごとにゲーム性に係る機能や形状、大きさなどを踏まえてデザインされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、経済性向上等を目的として、遊技装置を流用した場合(例えば特開平9−308733号等)その遊技装置は流用先の機種でも、流用元の機種での役割と同じ役割を果たすに留まっていた。またたとえ同じ役割のものとして使用されたとしても、遊技装置に合わせて遊技盤を設計しなければ、デザイン的な統一性を犠牲にして流用しなければならないという問題があった。
【0004】
また経済性を省みる別の手法として、一般には別成形である左右対称型の遊技装置またはその構成部材を、左右で共用のものを使用した例が特開平9−308733に開示されている。
しかしながらこの例においても、同一機種内での共用に留まり、他機種への流用に際しては上述の課題は同様に残る。
【0005】
従って、同一の遊技装置またはその一部を構成する部材を、異なる機種にも使用して、設計費や金型費のコスト削減をするためには、遊技装置に合わせて遊技盤をデザインしたり、モチーフやテーマの統一性を犠牲にしなくてもよいようにする必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、遊技盤に設けられる普通図柄表示装置と、
前記遊技盤の略中央部に設けられるセンター役物と、
前記センター役物の下方に設けられ、前記普通図柄表示装置にて変動表示される普通図柄が特定の図柄で停止表示すると開放する始動口と、
前記センター役物の内側に設けられ、前記始動口に遊技球が入球することにより特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置と、
前記特別図柄表示装置にて変動表示される特別図柄が特定の図柄で停止表示すると開放する大入賞口と、を備えた遊技機において、
前記センター役物は、飾り部材と、遊技球を転動させつつ前記始動口に向けて流下させるステージとを有し、
前記飾り部材は、
一端に第1開口部が形成されるとともに他端に第2開口部が形成され、さらに前記一端と前記他端との間の側面に第3開口部が形成された樋と、
前記樋の内部であって前記第2開口部と前記第3開口部との間に形成されたスイッチ装着部と、を有し、
前記第1開口部から前記第3開口部までの区間は、前記第3開口部から前記第2開口部までの区間よりも長い長区間の球案内部を形成し、前記第3開口部から前記第2開口部までの区間は、前記第1開口部から前記第3開口部までの区間よりも短い短区間の球案内部を形成し、
前記スイッチ装着部に普通図柄作動ゲート検知スイッチを装着して前記第1開口部を上に向けた状態で、前記飾り部材を前記センター役物に装着した場合には、前記遊技盤を流下する遊技球が前記第3開口部に入球した後、前記短区間の球案内部を経て前記第2開口部から流出するとともに、前記短区間の球案内部を流下する遊技球が前記普通図柄作動ゲート検知スイッチに検知されることにより前記普通図柄が変動表示することで、前記飾り部材が普通図柄作動ゲートとして機能し、
前記第2開口部を上に向けた状態で、前記飾り部材を前記センター役物に装着した場合には、前記遊技盤を流下する遊技球が前記第3開口部に入球した後、前記長区間の球案内部を経て前記第1開口部から流出して前記ステージに導かれることで、前記飾り部材が誘導樋として機能する遊技機として構成してある。
【0007】
このようにすれば、飾り部材は、特別図柄表示装置を囲むセンター役物に装着され、普通図柄作動ゲートとしての機能と、ステージへと導く誘導樋としての機能を選択可能に付加されることにより、事前に別態様での使用を考慮したものとなるので、他機種への使用に適合し、その使用機種のモチーフやテーマに障ることなく盤面を構成することが可能である。また、開発費・設計費や金型費のコスト削減を実現できるとともに、それに派生して、前回に予備として生産された品をそのまま利用できるため歩留まりが向上し、また減耗損傷の低い性質であれば、リサイクルも可能とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機として、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種遊技機(弾球遊技機)を例に取り、その構造について説明する。
【0021】
遊技機1の前面部は、本体枠2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7を備えている。本体枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、本体枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3には上皿部5と下皿部6が開閉自在に軸着されている。またその右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0022】
上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また、上皿部5には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板(図示略)が設けられている。遊技機1の左端側には、図示しないプリペイドカードユニットが装着されている。
【0023】
下皿部6は上皿部5の下方に、灰皿や玉抜きレバー等を備えて設けられ、その略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
【0024】
前面枠4は、全体がプラスチック製であり、遊技盤11を前方から視認するべく、遊技盤11に形成された遊技領域12の形状に対応して上側が略円弧状を呈し、全体が略弾丸形状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示略)が装着されている。また、この前面枠4は、遊技機1の前面全体の、約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ4bが設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4cが配設されている。
【0025】
次に、本実施例の遊技盤11の表面構造について図2を参照して説明する。
遊技盤11は、略長方形の木製の板状体であって中枠3(図1参照)に保持されるとともに、図示しない裏機構盤によりその背面側が覆われている。遊技盤11には、表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域12が形成されている。
【0026】
センター役物16は、遊技領域12の略中央部に配置され、特別図柄表示装置26と、中央装置上方飾り27と、ステージ33を備えている。特別図柄表示装置26は略長方形状の映像表示画面を呈する液晶表示盤26bを有し、その表示画面上に所定の方向、例えば上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の特別図柄を順次変動させながら表示した後に次々と停止表示する特別図柄表示領域28〜30が形成されている。
【0027】
また、この液晶表示盤26bは、遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球することにより、その映像画面の表示領域28〜30に各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示すると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放される。
【0028】
中央装置上方飾り27は、左右対称な一対の飾り部材27a、27bと、普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED26aとを備えている。
飾り部材27a、27bは液晶表示盤26bの前面周辺部に額縁状に突設して装着され、図3(a)に示すようにその下方側部には第三開口部42cが設けられ、それが普通図柄作動ゲート36、36とされている。さらにその下方には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ37が配設されている。
普通図柄作動ゲート36、36に入球した球は流下して普通図柄作動ゲート検知スイッチ37、37を通過し、飾り部材27a、27bの下端部に設けられた第二開口部42bから下方へと落下する。
【0029】
普通図柄表示装置32は、センター役物16の上部中央に配置され、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、遊技球が左右の普通図柄作動ゲート36、36を通過し、普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37に検知されることにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17の、チューリップ式の左右一対の翼片部が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
【0030】
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、36を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器32aの次の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
なお普通図柄表示装置32は、7セグメント表示器32aを用いずに、第一種始動口開放の可否を表示するLED等で構成することもできる。
【0031】
特別図柄保留表示LED26aは、中央装置上方飾り27の中央寄りに普通図柄表示装置32の下側に配置され、4個の赤色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED26aは消灯される。
【0032】
またセンター役物16には上方にワープ入球口16cが設けられ、そこへ入球した遊技球をワープ通路(図示略)を経てその開口端(図示略)からステージ33上へ導く。ステージ33は略平面形状を取りつつ、最奥部から両側部へ、さらに中央部前方に向けて緩やかな誘導傾斜を有し、ステージ33上の遊技球を転動させつつ中央部前方寄りに誘導して流下させる。
【0033】
変動入賞装置18は、センター役物16の下方に配設され、上記第一種始動口(普通電動役物)17と前面側が略逆台形状に形成された取付基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。
【0034】
第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備えて取付基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ(図示略)と、翼片部を作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド(図示略)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球しやすい開放状態となり、一対の翼片部が直立状態になると、遊技球の入球しにくい閉鎖状態となる。
【0035】
大入賞装置31は、略中央に帯状に開口した大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312とを有し、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド(図示略)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する通過領域(図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ(図示略)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とを備えている。
【0036】
また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ(図示略)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED(図示略)が左下入賞口LED基板(図示略)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ(図示略)が設けられている。そして、この右下入賞口22の下方には複数個の右下入賞口LED(図示略)が右下入賞口LED基板(図示略)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。
【0037】
遊技盤11の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域12に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム57は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤11の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
【0038】
変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ(図示略)、右入賞口通過検知スイッチ(図示略)が設けられている。また、センター役物16の左右斜め下方には、一対の風車25、25がそれぞれ配設されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域12にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0039】
次にセンター役物16について図6等を参照して説明する。
図6に示すように、センター役物16は、額縁状のベース板16aを備えており、ベース板16aの前面上部には位置決め孔16d(図3参照)が形成され、それによって位置決めされた中央装置上方飾り27が設けられている。ベース板16aの内側には、特別図柄表示装置26が取付けられた枠体16bが連接されている。枠体16bにはワープ入球口16cへ入球した遊技球をステージ33上へ導く、ワープ通路(図示略)が形成されている。
【0040】
またステージ33の中央位置の下方には、第一種始動口(普通電動役物)17が離れて配設され(図2参照)、流下した遊技球が入賞する可能性が高いように構成されている。特別遊技の可能性を起出する第一種始動口(普通電動役物)への入賞は、遊技者が大きな関心を寄せる部分であり、上記のようなステージ33の形状、及び上記のようなセンター役物16と第一種始動口(普通電動役物)17の位置関係とすることによって遊技の興趣を高めている。
【0041】
次に左右一対の飾り部材27a、27bについて説明する。なお、飾り部材27a,27bは左右対称に形成されているため、図3〜図5中では一方のみ示し、他方の拡大図示は省略してある。またその機能を明確にするため、後述する樋41の内部を通過する球経路を矢印40で示している。
【0042】
図3(a)は、飾り部材27aを装着面と平行な面で切断した断面図である。また図3(b)は、飾り部材27aをベース板16aに装着し、その上で図3(a)中にX−Xで示された位置で切断した断面図を示している。
図3(a)、(b)に示すように、飾り部材27aは、球案内部としての樋41が形成された本体42 と、正面装飾部44とを有している。樋41は本体42の一端及び他端に開口しており、第1開口部42a、第2開口部42bが形成されている。さらに、樋41の長手方向の途中部位には、側面に開口した第3開口部42cが形成されている。
【0043】
さらに、樋41の途中には球検知手段装着部としてのスイッチ装着部43が形成されており、装着する検知スイッチの位置決め及び保持が可能なように凹凸が形成されている。このスイッチ装着部43には普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37が装着されている。
普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37は、略八角形の球通過孔37aが偏倚形成されており、球の流下を妨げないよう、該球通過孔37aを樋41に連通させて装着されている。また普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37の閉構造部には図示しない通電線の基端が接続されている。そして、通電線の他端にはコネクタが接続されて、これら通電線及びコネクタは本体42の背面側に導出されている。
【0044】
前記正面装飾部44は、遊技機1のモチーフの具現化を担うよう成形された装飾面を正面に向けており、本実施例において装飾面には、複数の曲線と曲面とを波状に組合せて凹凸を形成したデザインが施されている。
【0045】
本体42の背面には第1及び第2の位置決めピン38、39が一体に垂設され、飾り部材27a、27bが装着されるセンター役物16のベース板16aに形成された位置決め孔16d、16dに嵌合しており、それによって飾り部材27a、27bの装着を容易にしている。また、両位置決めピン38、39は互いに距離Aをおいており、飾り部材27a、27bの疑似中心線B上に位置している。また、図4に示すように、飾り部材27a、27bの第1端点pと第1位置決めピン38との距離Cと、飾り部材の第2端点qと第2位置決めピン39との距離Dと、両位置決めピン間の距離Aとの間には、以下の関係が成立している。
A>C,(C≒D)
【0046】
本実施例では、飾り部材27a、27bの装着は樹脂材料の弾性復元力を利用した係合爪(図示略)と、この係合爪を係止させる係合凹部(図示略)とにより行われている。装着技術としてこの外に、ビス止め等一般的な種々の技術を採用できる。なお、係合爪を用いた装着手法は、外部に露出しないよう設計することが容易であり、意匠を損ねることなく装着できる点で優れている。さらに、ビス止め採用した場合であっても、ビスを飾り部材の背面側から螺合できるようビス受を形成すれば、ビスの頭部が飾り部材自身により隠され、ビスにより意匠を損ねることがない。
【0047】
図3(a)に示すように、飾り部材27a、27bに普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37を装着し、第1開口部42aを上に向け、センター役物16の中央装置上方飾り27として装着すれば、矢印40に示す流路が形成された普通図柄作動ゲート36を含む役物として構成され、図6(a)に示すような外観となる。
一方、図5に示すような、飾り部材27a、27bを正面装飾部44を遊技者側に向けたまま、遊技盤上で略180°回転させた設置姿勢で、図6(b)に示すような、センター役物16の中央装置下方飾り24として装着すれば、矢印40に示すように、図3(a)の場合とは異なる流路でなる誘導樋46を構成することもできる。
この例において、飾り部材27a、27bは、図4(a)とは上下が逆転した第1及び第2の位置決めピン38、39により、センター役物16のベース板16aに形成された位置決め孔16d(図3(a)参照)に係合して装着されている。また正面装飾部44は、遊技機1のモチーフの具現化を担うよう成形された装飾面を、上下逆転しつつ図6(a)と同様に正面に向けている。
【0048】
図7は、図6(b)のセンター役物16を装着した遊技盤11の一例である。この例では、センター役物16に中央装置下方飾り24として飾り部材27a、27bを前面下方に配設してあり、側方に開口した第3開口部42cから入球した遊技球を第一開口部42aから流出させて、ステージ33へと導く誘導樋46として機能している。センター役物16の上部には屋根瓦を模した中央装置上方飾り27が装着され、その装着部位は飾り部材27a、27bの略上部にまで及ぶため、飾り部材27a、27bに形成された3つの開口部のうち、上方に開口する第二開口部42bからの入球を阻んでいる。
普通図柄作動ゲートはワープ入球口16cからワープ開口端にいたるまでの途中に設けてあり、図示は略されている。また、普通図柄作動ゲートに関しては、例えば風車25などに代えて独立した役物として配設するなどの変更も可能である。なお、上記説明に係る部分、部材以外は図2と重複するため、符号ならびに説明は省略した。
【0049】
ところで図3(a)に示すように、飾り部材27a、27bには、第3開口部42cが、樋41の途中で第2開口部42b側近くに形成されており、スイッチ装着部43はさらにより第2開口部近くに形成されている。従って第1開口部〜第3開口部間は長区間の球案内部、第3開口部〜第2開口部間は短区間の球案内部を形成している。これにより、第3開口部42cが普通図柄作動ゲート36とされた場合、遊技球が入球したタイミングと、普通図柄作動ゲート通過検知スイッチの球検知のタイミングが著しくずれないようになっている。これは、ゲートに入球したという遊技者の認識と、球検知に関連して普通図柄表示装置32の7セグメント表示器32aに表示される普通図柄が変動する、または普通図柄保留表示LED32bの点灯個所が1増加する、というゲーム状態の変化との間にタイムラグをなくすことで遊技者に対し余計な不信感を抱かせないためである。
【0050】
一方、図5のように配設された場合は、側方に開口した第3開口部42cに入球した遊技球は誘導樋46として機能する樋41の第3開口部42cから第1開口部42aに至る長区間部分を案内され、ステージに向かって開口した第1開口部42aから流出する。ゲートがその通過を価値においているのに対し、誘導樋の価値は、流下中は不確定な挙動を示すようにされている遊技球が、確実に搬送される点である。従って、遊技者にとってはより長区間であることが望ましく、図5の設置姿勢で装着された飾り部材27a、27bはそれを満たすものであるといえる。
【0051】
飾り部材27a、27bの疑似中心線B上に位置し、距離Aをおいて垂設された第1位置決めピン38と第2位置決めピン39は、擬似中心線B上にある飾り部材27a、27bの第1端点pおよび第2端点qとの間で、上記の関係式
A>C,(C≒D)
が成立しているため、センター役物16に形成された二個所で一組を構成する上記位置決め孔16d(図3(a)参照)に対し、ほぼ近似した空間を占有する二通りの姿勢で取付けることができる。
図10は、図6(a)のセンター役物16のベース板16aに穿設される左右の位置決め孔の組に対し第1位置決めピン38と第2位置決めピン39を嵌合させて、飾り部材27aを配設した姿勢の態様を示したものである。飾り部材27aは左側位置に左上、右下に示された二通りで取付けられ、また右側位置にも右上、左下に示された二通りの姿勢で取付けることが可能である。またこの図は同時に図6(b)のセンター役物16のベース板16aに穿設される左右の位置決め孔の組に対し第1位置決めピン38と第2位置決めピン39を嵌合させて、飾り部材27aを配設した姿勢の態様の近似としても見ることができる。この場合は左側位置に配設する場合は左下、右上に示される二通りの姿勢で取付けられ、右側位置に配設する場合は左上、右下に示される二通りの姿勢で取付けられる。なお、図10は取付姿勢の対称性を示すために第一位置決めピン38、第二位置決めピン39だけを表示し、装着受け側のベース板や位置決め孔は省略してある。
【0052】
ところで、飾り部材27aを図6(a)に配設する場合は左上に示された姿勢で取付け、図6(b)に配設する場合は右下に示された姿勢で取付ける以外は、いずれも機能的な目的を果たしているとは言い難い。また鏡像位置である図3の右側、図5の左側に配設する場合は二通りいずれの姿勢態様で設置しても機能的な目的を果たしているとは言い難い。飾り部材27aが表裏反転可能に構成されていれば、こうした鏡像位置へも配設できるが、遊技者に向けられる正面装飾部44の対向面は、第一位置決めピン38及び第二位置決めピン39が配設されて遊技盤への取付け面とされており、表裏反転は望ましくない。
しかしながら飾り部材27aは、鏡像である飾り部材27bと一対とされているため、飾り部材27aでは配置し難い位置にも飾り部材27bを配することができ、相補う関係を構成しているといえる。
なお実施例には示していないが、飾り部材27a、27bが表裏反転可能に構成することは可能であり、その場合は鏡像位置への取付けも自在となる。しかしその場合、遊技装置の前面または取付け面となる対向する二つの面に意匠を施す必要があり、設計面のコストが多少増加する。また位置決めピンやビス止めを使用し難いという側面があるが、遊技盤側に位置決めや取付の機構を設置すれば、そうした遊技装置を配設することは可能である。
【0053】
装着部位と装着姿勢によって異なる機能、効果を発揮する構成部材は、上記のように、類似した遊技装置の異なる部位に構成部材を装着する例以外にも、たとえば図9のように構成した例も挙げられる。
図9(a)は、飾り部材27a、27bを、スイッチ装着部43に普通図柄作動ゲート36、36を備えた中央装置上方飾り27に配設した例である。この場合、遊技球は普通図柄作動ゲート36を通過した後、図8(a)に矢印40で示すような経路を辿って普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37に検知された後、下方開口部から流出しステージ33へ連通する誘導樋46へ導かれる。
一方、図9(b)は、飾り部材27bを、樋41を内包する左側脇飾りとして内レール15に隣接した位置に配設した例である。この場合、上方の開口部に入球した遊技球は図8(b)に矢印40で示すような経路を辿って下方の開口部から放出され、遊技盤の下方に導かれる。もちろんこの例でも、スイッチ装着部43に検知スイッチ等を装着し、ゲートなどとして機能させることは可能である。
【0054】
なお、本発明で開示した遊技装置は、配設する各遊技盤のそれぞれの配設位置において、機種のモチーフやテーマ、それに盤面のデザインそのものなどに適合するように予め設計されている。そのため図2等に用いられた飾り部材27a、27bを脇飾りなどに使用することは可能ではあるものの、予め適合するように設計するという本発明の趣旨とは多少異なるため、図8、図9の例では、脇飾りにも適合するように図2等に記されたものとは、意匠及び大きさが多少異なるものとした。
【0055】
また、同じ金型を用いて公知の他の樹脂材料をもちいて遊技装置を製造することや、異なる彩色を施された遊技装置を製造するもできる。
加えて、設置使用する際において、デザイン的な統一性を図るため、例えばシールや装飾用のランプ、発光部材等を取付けるなどして、遊技装置を構成することを趣旨に含んでいる。
【0056】
【発明の効果】
以上の発明に因れば、開発費・金型費のコスト削減を実現できるとともに、一つの機種において予備として生産された品を、そのまま別の機種に利用することにより歩留まりを向上させることができ、さらなるコスト削減を実現することができる。また、モチーフやテーマに障ることなく多機種の遊技盤に共用可能で、いずれの盤面においても意匠性に違和感のない遊技装置を用いて遊技機を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の正面図。
【図2】本発明の遊技機が備えた遊技盤の正面図。
【図3】飾り部材の水平断面図及び垂直断面図。
【図4】飾り部材の位置決めピンと飾り部材の端点との位置及び距離の関係を示す図。
【図5】図3の飾り部材を180度回転して配設した場合の、樋として機能している状態を説明する図。
【図6】 図3及び図5に示す配置姿勢で、飾り部材を特別図柄表示装置にそれぞれ装着した例を示す図。
【図7】図6(b)のセンター役物を遊技盤に装着した例を示す図。
【図8】センター役物の上部飾りと、遊技盤脇飾りに共用とした飾り部材が、それぞれの配置姿勢によって異なる機能を示すことを説明する図。
【図9】図8の飾り部材を、センター役物上部飾りと遊技盤脇飾りに装着した例を示す図。
【図10】飾り部材を、図6のセンター役物に穿設された位置決め孔に装着した場合の姿勢を示す図。
【符号の説明】
1 遊技機
11 遊技盤
16 センター役物
16a ベース板
16d 位置決め孔
24 中央装置下方飾り
26 特別図柄表示装置
27 中央装置上方飾り
27a、27b 飾り部材
33 ステージ
36 普通図柄作動ゲート
37 普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ
38 第一位置決めピン
39 第二位置決めピン
41 樋
42a 第1開口部
42b 第2開口部
42c 第3開口部
43 スイッチ装着部
44 正面装飾部
46 誘導樋
Claims (1)
- 遊技盤に設けられる普通図柄表示装置と、
前記遊技盤の略中央部に設けられるセンター役物と、
前記センター役物の下方に設けられ、前記普通図柄表示装置にて変動表示される普通図柄が特定の図柄で停止表示すると開放する始動口と、
前記センター役物の内側に設けられ、前記始動口に遊技球が入球することにより特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置と、
前記特別図柄表示装置にて変動表示される特別図柄が特定の図柄で停止表示すると開放する大入賞口と、を備えた遊技機において、
前記センター役物は、飾り部材と、遊技球を転動させつつ前記始動口に向けて流下させるステージとを有し、
前記飾り部材は、
一端に第1開口部が形成されるとともに他端に第2開口部が形成され、さらに前記一端と前記他端との間の側面に第3開口部が形成された樋と、
前記樋の内部であって前記第2開口部と前記第3開口部との間に形成されたスイッチ装着部と、を有し、
前記第1開口部から前記第3開口部までの区間は、前記第3開口部から前記第2開口部までの区間よりも長い長区間の球案内部を形成し、前記第3開口部から前記第2開口部までの区間は、前記第1開口部から前記第3開口部までの区間よりも短い短区間の球案内部を形成し、
前記スイッチ装着部に普通図柄作動ゲート検知スイッチを装着して前記第1開口部を上に向けた状態で、前記飾り部材を前記センター役物に装着した場合には、前記遊技盤を流下する遊技球が前記第3開口部に入球した後、前記短区間の球案内部を経て前記第2開口部から流出するとともに、前記短区間の球案内部を流下する遊技球が前記普通図柄作動ゲート検知スイッチに検知されることにより前記普通図柄が変動表示することで、前記飾り部材が普通図柄作動ゲートとして機能し、
前記第2開口部を上に向けた状態で、前記飾り部材を前記センター役物に装着した場合には、前記遊技盤を流下する遊技球が前記第3開口部に入球した後、前記長区間の球案内部を経て前記第1開口部から流出して前記ステージに導かれることで、前記飾り部材が誘導樋として機能することを特徴とする遊技機。
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