JP4440667B2 - 遮断器の投入・引外し操作装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遮断器の操作装置に係わり、さらに詳しくは、遮断器の投入・引外し操作装置の構成に関するものである。
図10は、例えば、特許文献1(特許第3290340号公報)に示された遮断器の投入・引外し操作装置の要部の構成を示す斜視図である。
図10において、軸140、カム軸141およびトリガ軸142は、軸方向が水平となるようにフレーム(図示なし)に互いに平行に配設されている。
そして、軸140には、出力レバー150が回転自在に支持されている。また、カム軸141には、引外しラッチ151が回転自在に支持され、さらに大歯車152とカム153とが固着されている。
トリガ軸142には、引外しトリガ154と投入トリガ155とが回転自在に支持されている。
出力ピン156が出力レバー150の所定位置に植設され、図示していないリンク機構を介して遮断器の可動接触子に連結されている。また、クランクロッド158がその一端を出力レバー150に回転自在に取り付けられ、その他端を抜け止めブッシュ(図示なし)を介してばね受板159に揺動自在に取り付けられている。
そして、一端がフレームに固設され、他端がばね受板159に支持された遮断ばね160は、軸140を回転中心として出力レバー150を反時計方向に付勢するように配設されている。
引外しラッチ151には、出力レバー150の側面所定位置に植設されたピン157と係合する係合部151aが設けられ、引外しトリガ154の一端部と係合する係合部151bが設けられている。
そして、トリガ軸142を回転中心として引外しトリガ154を時計方向に付勢するように、引外しトリガ154の他端側と引外しラッチ151との間に復帰ばね161が配設されている。また、クランクロッド163が大歯車152の側面所定位置に植設されたクランクピン164に一端を連結され、他端を抜け止めブッシュ(図示なし)を介してばね受板165に揺動自在に取り付けられている。
そして、投入ばね166が、一端をフレームに固設され、他端をばね受板165に支持されて、カム軸141を回転中心として大歯車152を反時計方向に付勢するように配設されている。
投入トリガ155の一端部には、大歯車152の側面所定位置に植設されたピ162と係合する係合部155aが設けられ、投入トリガ155は、復帰ばね167によりトリガ軸142を回転中心として時計方向に付勢されている。
引外し電磁石170は、電源のオン/オフにより所定のストロークで伸縮するプランジャ171を備えている。
そして、この引外し電磁石170は、プランジャ171の伸長動作により引外しトリガ154をトリガ軸142を回転中心として反時計方向に回転させ、引外しトリガ154の一端部と引外しラッチ151の係合部151bとの係合を解除するようになっている。
また、投入電磁石182は、電源のオン/オフにより所定のストロークで伸縮するプランジャ181を備えている。
そして、この投入電磁石180は、プランジャ181の伸長動作により投入トリガ155をトリガ軸142を回転中心として反時計方向に回転させ、投入トリガ155の一端部に設けられた係合部155aと大歯車152の側面所定位置に植設されたピ162との係合を解除するようになっている。
以上のように、特許文献1には、放勢により開路動作を行う遮断ばね160と、遮断ばね160の蓄勢エネルギを保持する引外しトリガ154と、コイルの励磁によりプランジャ171を伸長動作させて引外しトリガ154による遮断ばね160の蓄勢エネルギの保持を解除させ、遮断ばね160の蓄勢エネルギを放勢させて開路動作を行わせる引外し電磁石170と、放勢により閉路動作を行う投入ばね166と、投入ばね166の蓄勢エネルギを保持する投入トリガ155と、コイルの励磁によりプランジャ181を伸長動作させて投入トリガ155による投入ばね166の蓄勢エネルギの保持を解除させ、投入ばね166の蓄勢エネルギを放勢させて閉路動作を行わせる投入電磁石180とを備えた遮断器の投入・引外し操作装置において、引外しトリガ154と投入トリガ155とが同一のトリガ軸142に回転可能に装着されている構成の遮断器の投入・引外し装置が示されている。
図10より明らかなように、特許文献1に示された遮断器の投入・引外し操作装置では、その引外しトリガ154と投入トリガ155は、互いに異なる形状をしている。
また、例えば、特許文献1(特開平11−67024号公報)に示されるように、投入トリガと引外しトリガとが同一形状である場合、投入トリガに係合する掛金(投入ラッチ)と引外しトリガに係合する掛金(引外しラッチ)を、それぞれ専用の異なる形状とし、投入トリガと引外しトリガにかかる荷重が同等となるようにしている。
特許公報第3290340号公報(図1、段落0010、段落0015〜段落0017) 特開平11−67024号公報(図1)
従来の遮断器の投入・引外し操作装置では、引外しトリガは引外しラッチに形成された係合部に係合したり外れたりする。また、投入トリガも大歯車の側面に植設されたピンに
係合したり外れたりする。
そのため、引外しトリガや投入トリガが動作するためのスペースや、引外しラッチや出力レバーなどが動作した時の逃がし部分が必要である。
従って、遮断器の投入・引外し操作装置の小型化を図るために、投入トリガと引外しトリガはそれぞれ専用の異なった形状をしている場合がほとんどである。
また、遮断器の動作過程において、引外しトリガおよび投入トリガは、素早く復帰することが要求される。
そのため、各トリガ(即ち、引外しトリガおよび投入トリガ)に対して配設される2つの復帰ばねは、ある程度のばねエネルギが必要である。
また、引外しトリガと投入トリガが異なった形状をしている場合は、投入側の復帰ばねと遮断側の復帰ばねに要求されるばねエネルギが異なるため、投入側の復帰ばねと遮断側の復帰ばねの形状・寸法が異なる場合が多い。
また、投入トリガと引外しトリガを同形状にした場合、投入側の操作コイル(即ち、投入電磁石)や復帰ばねと、遮断側の操作コイル(即ち、引外し電磁石)や復帰ばねなども同一品とすることができるためには、投入トリガと引外しトリガにかかる荷重を同等とする必要がある。
そのため、トリガに係合する掛金(ラッチ)のレバー比によって、荷重をそれぞれ減衰しなくてはならない。
また、トリガは、自身が荷重を受け、且つ、軸受け部を有する部品であり、ある程度の剛性が必要である。
従って、トリガ部は、係合部・軸受け部・駆動部などが削り出しにより一体形成され、その大きさや配置等が限られてくる。
そのため、投入トリガに係合する掛金(投入ラッチ)と引外しトリガに係合する掛金(引外しラッチ)を、それぞれ異なる専用形状とすることにより、投入トリガと引外しトリガに掛かる荷重を同等とする。
投入トリガと引外しトリガに掛かる荷重を同等とせずに、投入側および引外し側の操作コイル(電磁石)や復帰ばねに同一部品を使用する場合は、一方は荷重の大きい方に合わせる必要があり、他方は過剰エネルギとなり、効率が悪い。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、投入側および引外し側の電磁石や復帰ばね等の周辺部品の共用化が図れる遮断器の投入・引外し操作装置を提供することを目的とする。
また、投入トリガおよび引外しトリガを構成する部材の共用化も図れる遮断器の投入・引外し操作装置を提供することを目的とする。
この発明に係る遮断器の投入・引外し操作装置は、放勢により開路動作を行う遮断ばねと、上記遮断ばねの蓄勢エネルギを保持する引外しトリガと、上記引外しトリガによる上記遮断ばねの蓄勢エネルギの保持を解除させ、上記遮断ばねの蓄勢エネルギを放勢させて開路動作を行わせる引外し電磁石と、放勢により閉路動作を行う投入ばねと、上記投入ばねの蓄勢エネルギを保持する投入トリガと、上記投入しトリガによる上記投入ばねの蓄勢エネルギの保持を解除させ、上記投入ばねの蓄勢エネルギを放勢させて閉路動作を行わせる投入電磁石を備えた遮断器の投入・引外し操作装置であって、上記引外しトリガと上記投入トリガは同一のトリガ軸に独立して回転可能に装着されているとともに、投入状態のとき、上記引外しトリガには投入状態を保持するための引外しラッチレバーによって上記遮断ばねの付勢力が減衰された荷重がかかるように構成されており、上記投入トリガおよび引外しトリガは、上記投入ばねあるいは遮断ばねの付勢力により荷重を受ける係合部を有する係合板と該係合板を補強する支え板との貼り合わせ構造となっており、上記投入トリガを構成する係合板と上記引外しトリガを構成する係合板は同一の形状であり、上記投入トリガを構成する支え板と上記引外しトリガを構成する支え板は同一の形状であることを特徴とするものである。
本発明によれば、引外しトリガにかかる荷重を投入トリガにかかる荷重と同等レベルに小さくすることが可能となり、投入側および引外し側の電磁石や復帰ばね等の周辺部品の共用化が図れると共に、投入トリガを構成する係合板と引外しトリガを構成する係合板は同一の形状とし、投入トリガを構成する支え板と引外しトリガを構成する支え板は同一の形状とするので、投入トリガおよび引外しトリガを構成する部材の共用化も図れる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る遮断器の投入・引外し装置の要部の構成を示す斜視図である。
図1において、出力軸46、カム軸36およびトリガ軸35は、軸方向が水平となるように、遮断器のフレーム(図示なし)に互いに平行に配設されている。
そして、出力軸46には、出力レバー30が回転自在に支持されている。また、カム軸36には、引外しラッチレバー47が回転自在に支持され、さらに大歯車37とカム49とが固着されている。
また、トリガ軸35には、投入トリガ38と引外しトリガ39とが回転自在に支持されている。
なお、後述するように、投入トリガ38と引外しトリガ39は、ローラ43あるいはローラ48との係合部を有した係合板97と、係合板97の剛性をサポートする(即ち、係合板97を補強する)ための同一形状をした複数の支え板98との張り合わせ構造となっている。
引外しラッチ33と係合するための出力ピン32が出力レバー30の所定位置に植設されており、この出力レバー30は、軸60aを回転中心として回転自在に支持されているリンク機構60を介して遮断器の可動接触子61に連結されている。
可動接触子61が固定接触子62に接触したときは、遮断器は閉路状態となり、可動接触子61が固定接触子62と離反したときは、遮断器は開路状態になる。
また、クランクロッド45は、その一端がリンク機構60に回転自在に取り付けられ、他端が抜け止めブッシュ(図示なし)を介してばね受板70に揺動自在に取り付けられている。
また、一端が断器のフレーム(図示なし)に固設され、他端の自由端がばね受板70に支持された遮断ばね44は、出力軸46を回転中心として出力レバー30を時計方向に付勢するように配設されている。
引外しラッチレバー47には、出力レバー30の側面所定位置に植設された出力ピン32と係合する引外しラッチ33が軸47aで軸着されており、さらに引外しトリガ39の一端部と係合するローラ部48が設けられている。
そして、復帰ばね81が、トリガ軸35を回転中心として引外しトリガ39を図中反時計方向に付勢するように配設されている。
また、クランクロッド91は、大歯車37の側面所定位置に植設されたクランクピン92に一端を連結され、他端を抜け止めブッシュ(図示なし)を介してばね受板71に揺動自在に取り付けられている。
そして、投入ばね42が、一端をフレームに固設され、他端をばね受板71に支持されて、カム軸36を回転中心として大歯車37を時計方向に付勢するように配設されている。
投入トリガ38の一端部即ち、投入トリガ38を構成する係合板97の端部)には、大歯車37の側面所定位置に植設されたローラ43と係合する係合部38aが設けられ、投入トリガ38は、復帰ばね82によりトリガ軸35を回転中心として図中反時計方向に回転するように付勢されている。
引外し電磁石41は、電源のオン/オフにより所定のストロークで伸縮するプランジャ72を備えている。
そして、この引外し電磁石41は、プランジャ72の伸長動作により引外しトリガ39をトリガ軸35を回転中心として図中時計方向に回転させ、引外しトリガ39の一端部とローラ48との係合を解除するようになっている。
また、投入電磁石40は、電源のオン/オフにより所定のストロークで伸縮するプランジャ73を備えている。
なお、この投入電磁石40は、引外し電磁石41と同一品(即ち、寸法、形状、機能、特性等が同一)である。
ここで、引外し電磁石41および投入電磁石40は、それぞれ引外しトリガ39および投入トリガ38の前方において、同一平面上でトリガ軸35の軸方向に並設されている。
そして、引外し電磁石41のプランジャ72および投入電磁石40のプランジャ73が引外しトリガ39および投入トリガ38に作用する方向は、トリガ軸35に対して同一方向となっている。
次ぎに、上述した構成を有した本実施の形態による遮断器の投入・引外し装置の動作について説明する。
まず、引外し動作から説明する。
引外し指令によって引外し電磁石41が励磁されて、プンジャ72が伸長すると、プランジャ72の先端は、引外しトリガ39の側面に植設されている操作棒29を後方に押圧する。
引外しトリガ39は、復帰ばね81の付勢力に抗してトリガ軸35を回転中心として、時計方向に回転する。
従って、引外しトリガ39の一端部(即ち、係合部39a)がローラ48から離脱し、引外しラッチレバー47はフリーの状態となる。
遮断ばね44の付勢力は、ばね受板70、クランクロッド45およびリンク機構60を介して出力レバー30に伝達されるので、出力レバー30は出力軸46を回転中心として時計方向に付勢されている。
そのため、引外しラッチレバー47がフリーの状態となると、出力レバー30の側面に植設された出力ピン32からの押圧力を受けた引外しラッチ33は、引外しラッチレバー47と一体となってカム軸36を回転中心として時計方向に回転し、出力レバー30が時計方向に回転する。
そして、連結されているリンク機構60を介して遮断器の可動接触子61が開路方向へ(即ち、固定接触子62と離反する方向へ)駆動される。
次ぎに、投入動作について説明する。
電動機(図示せず)を用いて、大歯車37に歯合する歯車(図示せず)を駆動し、カム軸36を時計方向に回転させる。
そして、ローラ43が投入トリガ38の一端部(即ち、投入トリガ38を構成する部材である係合板97の一端部)の係合部38aと係合した時点で、電動機を停止する。
そこで、投入ばね42は圧縮されエネルギが蓄勢される。そして、投入ばね42の付勢力が大歯車37を時計方向に回転するように作用するが、ローラ43と係合部38aとが係合することによって時計方向の回転がロックされる。
投入トリガ38は、この係合前までに復帰ばね82によって復帰したローラ43を待ち構えておればよい。
従って、復帰ばね82は、投入トリガ38を復帰させるだけの小さなエネルギを持っておればよい。
投入指令によって投入電磁石40が励磁されてプランジャ73が伸長すると、プランジャ73の先端は投入トリガ38の側面に植設されている操作棒28を後方に押圧する。
すると、投入トリガ38は、復帰ばね82の付勢力に抗してトリガ軸35を回転中心として時計方向に回転する。
従って、投入トリガ38の一端部に形成された係合部38aがローラ43から離脱し、係合部38aとローラ43との係合が解除される。
大歯車37は、投入ばね42の付勢力がばね受板71およびクランクロッド91を介して伝達されて、カム軸36を回転中心として時計方向に付勢されている。
係合部38aとローラが43との係合が解除されると、大歯車37はフリーの状態となり、投入ばね42の付勢力により時計方向に回転する。
図2は、投入トリガ38とローラ43が係合しているときの投入トリガ38の周辺部の構成を示す正面図である。
また、図3は、図2のIII−III線の位置において大歯車37の方向(即ち、矢印Aの方向)を見たときの矢視断面図である。
投入トリガ38とローラ43が係合しているとき、図3に示すように、投入ばね42の付勢力f1によって大歯車37はカム軸36を回転中心として時計方向にf1*l1の回転モーメントが与えられているので、投入トリガ38にはf2=f1*l1/l2の荷重がかかることになる。
なお、モーメントアームl1はカム軸36の回転中心から投入ばね力f1の力線までの垂直距離であり、モーメントアームl2はカム軸36の回転中心とローラ43の中心との間の距離である。
投入トリガ38とローラ43が係合するときに、モーメントアームl1が非常に小さくなるように設定されているので、投入トリガ38にかかる荷重f2も小さくなる。
従って、投入電磁石40は、投入トリガ38にかかる小さな荷重f2による摩擦力と復帰ばね82の小さな力にうち勝つだけの力を持っておればよい。
大歯車37の回転モーメントは、カム軸36を介してカム49に伝達され、カム49が時計方向に回転する。このカム49は、回転しながら出力レバー30と係合し、出力レバー30を出力軸46回転中心として反時計方向に回転させる。
そして、連結されているリンク機構60を介して遮断器の可動接触子61が閉路方向(固定接触子62と接触する方向)に駆動される。同時に、遮断ばね44が圧縮され、エネルギが蓄勢される。
出力レバー30が反時計方向に回転すると、出力ピン32の押圧力が引外しラッチ33に作用しなくなる。そこで、引外しラッチ33が、出力ピン32との次ぎの係合動作に備えて、復帰ばね34の強力な付勢力により軸47aを回転中心として反時計方向に素早く回転する。
そして、カム49が出力レバー30と係合しなくなったときには、遮断ばね44の付勢力が出力レバー30を時計方向に回転するように作用する。
このとき、出力ピン32が引外しラッチ33に係合し、引外しラッチ33と一緒に引外しラッチレバー47をカム軸36を回転中心として時計方向に回転させようとする。
しかし、引外しラッチレバー47に設けられたローラ48が引外しトリガ39と係合しているため、引外しラッチレバー47の回転がロックされ、開閉装置(即ち、遮断器)の投入状態が維持される。
図4は、遮断器が開路状態のときの引外しトリガ39の周辺の構成を示す正面図であり、図5は、図4のV−V線の位置において引外しトリガ39の方向(即ち、矢印Bの方向)を見たときの矢視断面図である。
また、図6は、閉路状態のときの引外しトリガ39の周辺構成を示す正面図であり、図7は、図6のVII−VII線の位置において引外しトリガ39の方向(即ち、矢印Cの方向)を見たときの矢視断面図である。
遮断器が開路状態のときは、図5に示すように、引外しトリガ39は、次ぎの投入動作までに復帰ばね81によって復帰してローラ48を待ち構えておればよく、引外しラッチ33のように遮断器の動作過程で素早く復帰することを要求されない。
従って、復帰ばね81は、引外しトリガ39を復帰させるだけの小さなエネルギを持っておればよい。
遮断器が閉路状態(即ち、投入状態)のときは、図7に示すように、出力ピン32からの負荷荷重F1によって、引外しラッチ33は、軸47aを回転中心として反時計方向に回転しようとする。
しかし、ラッチレバー47に設けられたストッパーピン47bによって、引外しラッチ33の回転は阻止される。
そして、結果的に、引外しラッチ33と一緒に引外しラッチレバー47がカム軸36を回転中心として時計方向にF1*L1の回転モーメントで回転しようとする。
ラッチレバー47は、ローラ48と引外しトリガ39との係合によって保持されているので、引外しトリガ39にはF2=F1*L1/L2の荷重が加わる。
モーメントアームL1は、回転しようとする引外しラッチレバー47の回転中心から負荷荷重F1までの距離であり、L1とL2の比で引外しトリガ39にかかる荷重F2を小さくすることができる。
つまり、L1とL2の比で引外しトリガ39にかかる荷重F2を、投入トリガ38にかかる荷重f2と同等レベルにすることが可能である。
このように、トリガを遮断器の動作過程で素早く復帰しなくてよいようにしたり、荷重を減衰する機構を用いて、L1とL2の比で引外しトリガ39にかかる荷重F2を投入トリガ38にかかる荷重f2と同等レベルの小さな荷重とすることで、引外し電磁石41の操作力は非常に小さくて済む。
従って、引外し電磁石41は、投入電磁石40と同一品を使用することができる。即ち、引外し電磁石41と投入電磁石40の共用化が図れる。
さらに、引外し電磁石41と投入電磁石40の共用化が図れることにより、遮断器の組立時において、引外し電磁石41と投入電磁石40の組立て間違いを防止できる。
図8は、本実施の形態による遮断器の投入・遮断装置に用いられる投入トリガ38および引外しトリガ39の構成を示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は測面図である。
投入トリガ38および引外しトリガ39は、それ自身が荷重を受け、且つ軸受け部95(即ち、トリガ軸35が貫入される軸穴部)を有する部品である。
そのため、ある程度の剛性が必要であり、ローラとの係合部96を有する係合板97と、係合板97の剛性をサポートする(即ち、係合板97の強度を補強する)ための複数の同一形状をした支え板98とを張り合わせた構成としている。
なお、係合部96は、投入トリガ38の端部に設けられた係合部38aあるいは引外しトリガ39の端部に設けられた係合部39aに相当するものである。
図8に示した例では、係合板97の両側側面に同一形状の支え板98を板厚方向に張り合わせている。
また、図9は、投入トリガ38および引外しトリガ39の他の構成例をしめすものであり、図9(a)は係合板97の一側面に3枚の同一形状の支え板98を板厚方向に張り合わせた場合を、図9(b)は係合板97の一側面(左側側面)に2枚の同一形状の支え板98を板厚方向に張り合わせた場合を、図9(c)は係合板97の反対側側面(右側側面)に2枚の同一形状の支え板98を板厚方向に張り合わせた場合を示している。
本実施の形態では、図1からも明らかなように、投入トリガ38は図9(c)に示された構成をしており、引外しトリガ39は図9(b)に示された構成をしている。
投入トリガ38および引外しトリガ39は、ローラ43あるいはローラ48と係合したり、係合を解除したりする。
従って、トリガ軸35を回転中心とした投入トリガ38および引外しトリガ39の回転動作スペースや、係合解除後のローラ43、ローラ48、引外しラッチレバー47などの動作スペース(逃がし部分)や、投入電磁石40および引外し電磁石41を配置するためのスペースが必要である。
このため、従来では投入トリガ38および引外しトリガ39に必要とされる形状は異なり、さらに、投入トリガ38および引外しトリガ39の回転スペースや、係合解除後のローラ43、ローラ48、引外しラッチレバー47などの動作スペースなどが必要であり、装置の小型化を図ることが困難であつた。
しかし、本実施の形態では、ローラ43あるいはローラ48との係合部96を有する係合板97と、剛性をサポートするための同一形状をした支え板98を板厚方向(トリガ軸35と平行な方向)へ張り合わせて、支え板98の枚数を調整したり、支え板98の係合板97への張り付け面を適宜変えることにより、形状の異なる投入トリガ38および引外しトリガ39を構成している。
これにより、互いに形状の異なる投入トリガおよび引外しトリガを同一の部材(即ち、係合板97および支え板98)で構成でき、部品の共用化が図れる。
また、支え板98は係合板97よりも寸法・形状を小さくしているので、支え板98の枚数を調整したり、支え板98の係合板97への張り付け面を適宜変えることによって、投入トリガ38および引外しトリガ39の回転動作スペースや、係合解除後のローラ43、48、引外しラッチレバー47などの動作時の逃がしスペースなどを確保することが可能となり、装置の小型化も図ることができる。
さらに、投入トリガおよび引外しトリガの構成部材(即ち、係合板および支え板)の共用化が図れる他に、復帰ばねや操作コイル(即ち、投入電磁石および引外し電磁石)などの周辺部品も共用化が図れるので、コスト低減および品質の安定性も向上する。
本発明は、投入側および引外し側の電磁石や復帰ばね等の周辺部品の共用化、あるいは投入および引外しトリガを構成する部材の共用化が図れる遮断器の投入・引外し操作装置の実現に有用である。
実施の形態1に係る遮断器の投入・引外し装置の要部の構成を示す斜視図である。 投入トリガとローラが係合しているときの投入トリガの周辺構成を示す正面図である。 図2のIII−III線の位置において矢印Aの方向を見たときの矢視断面図である。 実開路状態のときの引外しトリガの周辺構成を示す正面図である。 図4のV−V線の位置において矢印Bの方向を見たときの矢視断面図である。 閉路状態のときの引外しトリガの周辺構成を示す正面図である。 図6のVII−VII線の位置において矢印Cの方向を見たときの矢視断面図である。 投入トリガおよび引外しトリガの構成を示す図である。 投入トリガおよび引外しトリガの他の構成例を示す図である。 従来の遮断器の投入・引外し操作装置の要部の構成を示す斜視図である。
符号の説明
28 操作棒 29 操作棒 30 出力レバー
32 出力ピン 33 引外しラッチ 34 復帰ばね
35 トリガ軸 36 カム軸 37 大歯車
38 投入トリガ 38a 係合部 39 引外しトリガ
39a 係合部 40 投入電磁石 41 引外し電磁石
42 投入ばね 43 ローラ 44 遮断ばね
45 クランクロッド 46 出力軸 47 引外しラッチレバー
47a 軸 47b ストッパーピン 48 ローラ
49 カム 60 リンク機構 60a 軸
61 可動接触子 62 固定接触子 70 ばね受板
71 ばね受板 72 プランジャ 73 プランジャ
81 復帰ばね 82 復帰ばね 91 クランクロッド
92 クランクピン 97 係合板 98 支え板

Claims (3)

  1. 放勢により開路動作を行う遮断ばねと、上記遮断ばねの蓄勢エネルギを保持する引外しトリガと、上記引外しトリガによる上記遮断ばねの蓄勢エネルギの保持を解除させ、上記遮断ばねの蓄勢エネルギを放勢させて開路動作を行わせる引外し電磁石と、放勢により閉路動作を行う投入ばねと、上記投入ばねの蓄勢エネルギを保持する投入トリガと、上記投入しトリガによる上記投入ばねの蓄勢エネルギの保持を解除させ、上記投入ばねの蓄勢エネルギを放勢させて閉路動作を行わせる投入電磁石を備えた遮断器の投入・引外し操作装置であって、
    上記引外しトリガと上記投入トリガは同一のトリガ軸に独立して回転可能に装着されているとともに、投入状態のとき、上記引外しトリガには投入状態を保持するための引外しラッチレバーによって上記遮断ばねの付勢力が減衰された荷重がかかるように構成されており、
    上記投入トリガおよび引外しトリガは、上記投入ばねあるいは遮断ばねの付勢力により荷重を受ける係合部を有する係合板と該係合板を補強する支え板との貼り合わせ構造となっており、
    上記投入トリガを構成する係合板と上記引外しトリガを構成する係合板は同一の形状であり、上記投入トリガを構成する支え板と上記引外しトリガを構成する支え板は同一の形状であることを特徴とする遮断器の投入・引外し操作装置。
  2. 上記投入トリガおよび引外しトリガは、上記支え板の枚数を調整することにより、板厚方向への寸法変化に対応することを特徴とする請求項1記載の遮断器の投入・引外し操作装置。
  3. 上記投入トリガおよび引外しトリガは、上記投入ばねあるいは遮断ばねの付勢力により受ける荷重が同等レベルとされていることを特徴とする請求項1または2に記載の遮断器の投入・引外し操作装置。
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