JP2703290B2 - 開閉器の開閉蓄力機構 - Google Patents
開閉器の開閉蓄力機構Info
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- JP2703290B2 JP2703290B2 JP27818588A JP27818588A JP2703290B2 JP 2703290 B2 JP2703290 B2 JP 2703290B2 JP 27818588 A JP27818588 A JP 27818588A JP 27818588 A JP27818588 A JP 27818588A JP 2703290 B2 JP2703290 B2 JP 2703290B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は開閉器の開閉蓄力機構に関するものである。
[従来の技術] 従来から、開閉器における開閉部の開閉を行うための
開閉蓄力機構としては手動操作によるものが一般に用い
られてきたが、近年ではこの開閉蓄力機構に対し、事故
発生を検出して、手動ではなく自動的に開閉器を開放状
態にすることができる能力が要求されてきている。そこ
で、プランジャを出没可能に配設したトリップコイルを
組込んだ開閉蓄力機構が提案されている。この開閉蓄力
機構によれば、事故が発生することによりプランジャが
突出され、その突出動作に基づいて開放動作が行われ
る。
開閉蓄力機構としては手動操作によるものが一般に用い
られてきたが、近年ではこの開閉蓄力機構に対し、事故
発生を検出して、手動ではなく自動的に開閉器を開放状
態にすることができる能力が要求されてきている。そこ
で、プランジャを出没可能に配設したトリップコイルを
組込んだ開閉蓄力機構が提案されている。この開閉蓄力
機構によれば、事故が発生することによりプランジャが
突出され、その突出動作に基づいて開放動作が行われ
る。
一方、投入及び開放を瞬時に行うことができる開閉蓄
力機構も要望されている。そこで、投入及び開放用の2
本のばねを用い、投入時には開放ばねを蓄力させるとと
もに投入ばねを開放させ、また開放時には投入ばねを畜
力させるとともに開放ばねを開放させるようにした機構
が考えられている。そして、この蓄力機構においては、
前記各ばねの蓄力状態を保持するために2つの蓄力保持
手段が用いられており、投入ばねの蓄力状態の保持には
一方の蓄力保持手段が作用し、また開放ばねの蓄力状態
の保持には他方の蓄力保持手段が作用するようになって
いる。
力機構も要望されている。そこで、投入及び開放用の2
本のばねを用い、投入時には開放ばねを蓄力させるとと
もに投入ばねを開放させ、また開放時には投入ばねを畜
力させるとともに開放ばねを開放させるようにした機構
が考えられている。そして、この蓄力機構においては、
前記各ばねの蓄力状態を保持するために2つの蓄力保持
手段が用いられており、投入ばねの蓄力状態の保持には
一方の蓄力保持手段が作用し、また開放ばねの蓄力状態
の保持には他方の蓄力保持手段が作用するようになって
いる。
[発明が解決しようとする課題] 前記投入ばね、開放ばね及び蓄力保持手段を組み込ん
だ蓄力機構においては、開閉器が投入状態又は開放状態
にあるときには蓄力保持手段によって投入ばね又は開放
ばねの蓄力状態が保持される。ところが、前記蓄力機構
では開放状態から投入状態へ移行する途中、又は投入状
態から開放状態へ移行する途中に、一方の蓄力保持手段
による蓄力保持から、他方の蓄力保持手段による蓄力保
持に切換わるようになっているため、その切換が正確に
なされず、開放ばね又は投入ばねの蓄力保持が確実に行
われないことがあった。
だ蓄力機構においては、開閉器が投入状態又は開放状態
にあるときには蓄力保持手段によって投入ばね又は開放
ばねの蓄力状態が保持される。ところが、前記蓄力機構
では開放状態から投入状態へ移行する途中、又は投入状
態から開放状態へ移行する途中に、一方の蓄力保持手段
による蓄力保持から、他方の蓄力保持手段による蓄力保
持に切換わるようになっているため、その切換が正確に
なされず、開放ばね又は投入ばねの蓄力保持が確実に行
われないことがあった。
また、前記投入ばね及び開放ばねは手動投入又は手動
開放においてのみ作用するものであるため、このような
蓄力機構にトリップコイルを組み込もうとすると、この
トリップコイルによる自動開放のための専用のばねを別
途設けなければならず、その分構造が複雑になるととも
に、機構全体が大型化してしまうという問題があった。
開放においてのみ作用するものであるため、このような
蓄力機構にトリップコイルを組み込もうとすると、この
トリップコイルによる自動開放のための専用のばねを別
途設けなければならず、その分構造が複雑になるととも
に、機構全体が大型化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、開放状態から投入状態へ切り換える
場合には、開放ばねを蓄力状態に保持した後に投入ばね
を開放させ、また投入状態から開放状態へ切り換える場
合には、投入ばねを蓄力状態に保持した後に開放ばねを
開放させることにより、その切換動作を確実に行うこと
ができ、さらには自動開放用のばねを別途設けることな
く、自動操作機構部を組み込むことができるコンパクト
な開閉器の開閉蓄力機構を提供することにある。
場合には、開放ばねを蓄力状態に保持した後に投入ばね
を開放させ、また投入状態から開放状態へ切り換える場
合には、投入ばねを蓄力状態に保持した後に開放ばねを
開放させることにより、その切換動作を確実に行うこと
ができ、さらには自動開放用のばねを別途設けることな
く、自動操作機構部を組み込むことができるコンパクト
な開閉器の開閉蓄力機構を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そこで、前記目的を達成するため本発明は、本体ケー
ス内に設けた回転軸を手動操作により回動させるための
手動操作機構部と、前記回転軸上に相対回動可能に支持
された一対の駆動板と、前記回転軸の回動を一対の駆動
板に伝達するための伝達手段と、前記本体ケース内に設
けた駆動軸に相対回動可能に支持されるとともに、前記
駆動板に連結された一対の作動レバーと、前記一対の作
動レバーのうちいずれかの作動レバーの投入動作及び開
放動作に基づいて開閉部を開閉駆動する駆動レバーと、
前記一方の作動レバーに連結され、投入時に蓄力を開放
して同作動レバーに投入動作をさせる投入ばねと、前記
他方の作動レバーに連結され、開放時に蓄力を開放して
同作動レバーに開放動作をさせる開放ばねと、前記駆動
板と作動レバーとの間に設けられ、投入ばね及び開放ば
ねのそれぞれの蓄力状態を保持するための一対の蓄力保
持手段と、前記一対の駆動板間に設けられ、手動投入時
には開放ばねを蓄力させ、その蓄力状態を一方の蓄力保
持手段により保持した後、他方の蓄力保持手段により投
入ばねを開放させ、また、手動開放時には投入ばねを蓄
力させ、その蓄力状態を他方の蓄力保持手段により保持
した後、一方の蓄力保持手段により開放ばねを開放させ
るべく、前記一対の駆動板に遅延回動動作を行わせるた
めの遅延回動手段と、作動状態と停止状態とを取り得る
自動操作機構部と、前記一対の作動レバーと、自動操作
機構部との間に設けられ、同自動操作機構部の停止時で
あって手動投入時には前記開放ばねの蓄力状態を保持す
るとともに、手動開放時には前記投入ばねの蓄力状態を
保持し、さらに、自動操作機構部の作動時には、前記開
放ばねの蓄力保持を開放するロック機構部とを備えた開
閉器の開閉蓄力機構をその要旨とする。
ス内に設けた回転軸を手動操作により回動させるための
手動操作機構部と、前記回転軸上に相対回動可能に支持
された一対の駆動板と、前記回転軸の回動を一対の駆動
板に伝達するための伝達手段と、前記本体ケース内に設
けた駆動軸に相対回動可能に支持されるとともに、前記
駆動板に連結された一対の作動レバーと、前記一対の作
動レバーのうちいずれかの作動レバーの投入動作及び開
放動作に基づいて開閉部を開閉駆動する駆動レバーと、
前記一方の作動レバーに連結され、投入時に蓄力を開放
して同作動レバーに投入動作をさせる投入ばねと、前記
他方の作動レバーに連結され、開放時に蓄力を開放して
同作動レバーに開放動作をさせる開放ばねと、前記駆動
板と作動レバーとの間に設けられ、投入ばね及び開放ば
ねのそれぞれの蓄力状態を保持するための一対の蓄力保
持手段と、前記一対の駆動板間に設けられ、手動投入時
には開放ばねを蓄力させ、その蓄力状態を一方の蓄力保
持手段により保持した後、他方の蓄力保持手段により投
入ばねを開放させ、また、手動開放時には投入ばねを蓄
力させ、その蓄力状態を他方の蓄力保持手段により保持
した後、一方の蓄力保持手段により開放ばねを開放させ
るべく、前記一対の駆動板に遅延回動動作を行わせるた
めの遅延回動手段と、作動状態と停止状態とを取り得る
自動操作機構部と、前記一対の作動レバーと、自動操作
機構部との間に設けられ、同自動操作機構部の停止時で
あって手動投入時には前記開放ばねの蓄力状態を保持す
るとともに、手動開放時には前記投入ばねの蓄力状態を
保持し、さらに、自動操作機構部の作動時には、前記開
放ばねの蓄力保持を開放するロック機構部とを備えた開
閉器の開閉蓄力機構をその要旨とする。
また、遅延回動手段は前記回転軸に固定したレバー
と、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移動可
能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔とか
ら構成することが好ましい。
と、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移動可
能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔とか
ら構成することが好ましい。
[作用] 手動投入する場合に、手動操作機構部を手動操作して
回転軸を回動させると、その回転軸の回動は伝達手段及
び一対の駆動板を介して一対の作動レバーに伝達され
る。すると、前記一対の駆動板間に設けられた遅延回動
手段の作用により、まず一方の作動レバーが回動して開
放ばねが蓄力され、その後、一方の蓄力保持手段によっ
て前記開放ばねの蓄力状態が保持される。そして、開放
ばねの蓄力保持がなされた後に他方の蓄力保持手段が解
除されて投入ばねが開放され、他方の作動レバーが回動
する。この作動レバーの回動は駆動レバーを介して開閉
部に伝達されてこれが投入状態になる。
回転軸を回動させると、その回転軸の回動は伝達手段及
び一対の駆動板を介して一対の作動レバーに伝達され
る。すると、前記一対の駆動板間に設けられた遅延回動
手段の作用により、まず一方の作動レバーが回動して開
放ばねが蓄力され、その後、一方の蓄力保持手段によっ
て前記開放ばねの蓄力状態が保持される。そして、開放
ばねの蓄力保持がなされた後に他方の蓄力保持手段が解
除されて投入ばねが開放され、他方の作動レバーが回動
する。この作動レバーの回動は駆動レバーを介して開閉
部に伝達されてこれが投入状態になる。
また、手動開放する場合に、手動操作機構部を手動操
作して回転軸を回動させると、その回転軸の回動は伝達
手段及び一対の駆動板を介して一対の作動レバーに伝達
される。すると、前記一対の駆動板に設けられた遅延回
動手段の作用により、まず他方の作動レバーが回動され
て投入ばねが蓄力され、その後、他方の蓄力保持手段に
よって前記投入ばねの蓄力状態が保持される。そして、
投入ばねの蓄力保持がなされた後に一方の蓄力保持手段
によって開放ばねが開放され、一方の作動レバーが回動
する。前記他方の作動レバーの回動は駆動レバーを介し
て開閉部に伝達されてこれが開放状態となる。
作して回転軸を回動させると、その回転軸の回動は伝達
手段及び一対の駆動板を介して一対の作動レバーに伝達
される。すると、前記一対の駆動板に設けられた遅延回
動手段の作用により、まず他方の作動レバーが回動され
て投入ばねが蓄力され、その後、他方の蓄力保持手段に
よって前記投入ばねの蓄力状態が保持される。そして、
投入ばねの蓄力保持がなされた後に一方の蓄力保持手段
によって開放ばねが開放され、一方の作動レバーが回動
する。前記他方の作動レバーの回動は駆動レバーを介し
て開閉部に伝達されてこれが開放状態となる。
なお、前記手動投入時及び手動開放時には、前記一対
の作動レバーと自動操作機構部との間に設けられたロッ
ク機構部の作用によって、前記開放ばね及び投入ばねの
蓄力保持状態がロックされている。
の作動レバーと自動操作機構部との間に設けられたロッ
ク機構部の作用によって、前記開放ばね及び投入ばねの
蓄力保持状態がロックされている。
事故が発生すると、自動操作機構部が作動し、前記ロ
ック機構部によるロックが解除されるとともに、他方の
蓄力保持手段が解除され、開放ばねの蓄力保持が開放さ
れて、他方の作動レバーが開放動作する。そのため、こ
の作動レバーの回動が駆動レバーに伝達されて開閉部が
開放される。
ック機構部によるロックが解除されるとともに、他方の
蓄力保持手段が解除され、開放ばねの蓄力保持が開放さ
れて、他方の作動レバーが開放動作する。そのため、こ
の作動レバーの回動が駆動レバーに伝達されて開閉部が
開放される。
例えば、前記遅延回動手段を、回転軸に固定したレバ
ーと、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移動
可能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔と
から構成し、前記と同様に手動投入すれば、回転軸が回
動することにより、その回動がレバーを介して摺動軸に
伝達され、これが長孔内を移動する。そして、この摺動
軸が一方の駆動板の長孔の端部内壁に当接して同駆動板
を回動させる。このときには、摺動軸は他方の駆動板の
長孔内を移動するだけなので、この駆動板は回動しな
い。前記一方の駆動板が所定角度回動すると、摺動軸は
他方の駆動板の長孔の端部内壁に当接し、この他方の駆
動板が回動する。
ーと、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移動
可能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔と
から構成し、前記と同様に手動投入すれば、回転軸が回
動することにより、その回動がレバーを介して摺動軸に
伝達され、これが長孔内を移動する。そして、この摺動
軸が一方の駆動板の長孔の端部内壁に当接して同駆動板
を回動させる。このときには、摺動軸は他方の駆動板の
長孔内を移動するだけなので、この駆動板は回動しな
い。前記一方の駆動板が所定角度回動すると、摺動軸は
他方の駆動板の長孔の端部内壁に当接し、この他方の駆
動板が回動する。
また、これとは逆に手動開放すれば、回転軸が回動す
ることにより、その回動がレバーを介して摺動軸に伝達
され、これが長孔内を移動する。そして、この摺動軸が
他方の駆動板の長孔の端部内壁に当接して同駆動板を回
動させる。このときには、摺動軸は一方の駆動板の長孔
内を移動するだけなので、この駆動板は回動しない。前
記他方の駆動板が所定角度回動すると、摺動軸は一方の
駆動板の長孔の端部内壁に当接し、この一方の駆動板が
回動する。
ることにより、その回動がレバーを介して摺動軸に伝達
され、これが長孔内を移動する。そして、この摺動軸が
他方の駆動板の長孔の端部内壁に当接して同駆動板を回
動させる。このときには、摺動軸は一方の駆動板の長孔
内を移動するだけなので、この駆動板は回動しない。前
記他方の駆動板が所定角度回動すると、摺動軸は一方の
駆動板の長孔の端部内壁に当接し、この一方の駆動板が
回動する。
[実施例] 以下、本発明を歩道等に設置される各回路開閉器の開
閉蓄力機構に具体化した一実施例を図面に基づいて説明
する。
閉蓄力機構に具体化した一実施例を図面に基づいて説明
する。
第4,5図に示すように、本実施例の多回路開閉器の本
体ケース1は左右に細長い偏平箱形をなし、その下半部
には複数(本実施例では6個)の開閉部2が、また上半
部には前記開閉部2に対応して同数の開閉蓄力機構3が
それぞれ配置されている。前記本体ケース1の前板1a上
には、前記各開閉部2及び開閉蓄力機構3に対応して伝
達機構4が設けられている。各伝達機構4には前記開閉
蓄力機構3の出力軸5及び開閉部2の入力軸6がそれぞ
れ接続されており、開閉蓄力機構3の駆動力が伝達機構
4を介して開閉部2に伝達されるようになっている。
体ケース1は左右に細長い偏平箱形をなし、その下半部
には複数(本実施例では6個)の開閉部2が、また上半
部には前記開閉部2に対応して同数の開閉蓄力機構3が
それぞれ配置されている。前記本体ケース1の前板1a上
には、前記各開閉部2及び開閉蓄力機構3に対応して伝
達機構4が設けられている。各伝達機構4には前記開閉
蓄力機構3の出力軸5及び開閉部2の入力軸6がそれぞ
れ接続されており、開閉蓄力機構3の駆動力が伝達機構
4を介して開閉部2に伝達されるようになっている。
次に、開閉蓄力機構3について第1〜3図及び第6図
に従って説明すると、この開閉蓄力機構3は第2,3図に
示すように互いに平行状態となるように離間した左右側
板12,13間に配設されている。第3,6図に示すように、本
体ケース1内であって前記左右両側板12,13の後方(図
の右方)には軸受け部材7が設けられ、その軸受け部材
7に手動回動軸8が回動可能に支承されている。左右両
側板12,13間における手動勝回動軸8上には、後方へ向
かって突出する操作軸9が固定されている。この操作軸
9には操作ハンドル(図示しない)を取付けることが可
能となっており、同操作ハンドルを上下に手動操作する
ことにより、前記手動回動軸8を回動させることができ
る。そして、手動回動軸8の右端部には上下方向に延び
る操作レバー10の下端部が固定されている。
に従って説明すると、この開閉蓄力機構3は第2,3図に
示すように互いに平行状態となるように離間した左右側
板12,13間に配設されている。第3,6図に示すように、本
体ケース1内であって前記左右両側板12,13の後方(図
の右方)には軸受け部材7が設けられ、その軸受け部材
7に手動回動軸8が回動可能に支承されている。左右両
側板12,13間における手動勝回動軸8上には、後方へ向
かって突出する操作軸9が固定されている。この操作軸
9には操作ハンドル(図示しない)を取付けることが可
能となっており、同操作ハンドルを上下に手動操作する
ことにより、前記手動回動軸8を回動させることができ
る。そして、手動回動軸8の右端部には上下方向に延び
る操作レバー10の下端部が固定されている。
前記左右両側板12,13の下部間には回転軸14が回動可
能に架設され、その右端部は右側板13から右側方へ突出
している。この突出部分には被動レバー15の下端部が固
定されている。被動レバー15の上部左右両側には前記方
向へ延びる一対の連結リンク16の前端部が軸17によって
回動可能に連結されている。また、これら一対の連結リ
ンク16の後端部は、軸18によって前記操作レバー10に回
動可能に連結されている。
能に架設され、その右端部は右側板13から右側方へ突出
している。この突出部分には被動レバー15の下端部が固
定されている。被動レバー15の上部左右両側には前記方
向へ延びる一対の連結リンク16の前端部が軸17によって
回動可能に連結されている。また、これら一対の連結リ
ンク16の後端部は、軸18によって前記操作レバー10に回
動可能に連結されている。
なお、前記軸受け部材7、手動回動軸8、操作軸9、
操作レバー10、連結リンク16,軸17及び被動レバー15に
よって手動操作機構部Aが構成されている。従って、前
記操作軸9を上方(反時計回り方向)へ回動操作する
と、その回動は操作レバー10、連結リンク16及び被動レ
バー15を介して回転軸14に伝達されて、この回転軸14が
同方向へ回動されることになる。
操作レバー10、連結リンク16,軸17及び被動レバー15に
よって手動操作機構部Aが構成されている。従って、前
記操作軸9を上方(反時計回り方向)へ回動操作する
と、その回動は操作レバー10、連結リンク16及び被動レ
バー15を介して回転軸14に伝達されて、この回転軸14が
同方向へ回動されることになる。
第1,3図に示すように、前記左右両側板12,13間におけ
る回転軸14のほぼ中央部分には、レバー22がその下端部
において固定されている。このレバー22は斜め後上方へ
向かって伸びておりその上端部には左右外側方を突出す
る摺動軸23が固着されている。そのため、前記回転軸14
が回動されるとこの回転軸14を中心として摺動軸23も一
体となって回動される。
る回転軸14のほぼ中央部分には、レバー22がその下端部
において固定されている。このレバー22は斜め後上方へ
向かって伸びておりその上端部には左右外側方を突出す
る摺動軸23が固着されている。そのため、前記回転軸14
が回動されるとこの回転軸14を中心として摺動軸23も一
体となって回動される。
なお、これらレバー22及び摺動軸23は、前記回転軸14
の回動を後記する前後両駆動板19,20に伝達するための
伝達手段を構成している。
の回動を後記する前後両駆動板19,20に伝達するための
伝達手段を構成している。
前記回転軸14上であってレバー22の左側方には全部駆
動板19の下端部、また右側方には後部駆動板20の下端部
がそれそれ回動可能に支持されている。また、前後両駆
動板19,20において、前記回転軸14を回動させたときに
摺動軸23が描く軌跡と対応する位置には、長孔24,25が
それぞれ円弧状に形成されている。そして、第1図
(a),(b)に示す状態においては、長孔24の後端部
と長孔25の前端部とが互いに重なり合っており、この重
なり部分に前記摺動軸23の左右両端部が係入し、同摺動
軸23は長孔24の後端部内壁及び長孔25の前端部内壁に当
接している。
動板19の下端部、また右側方には後部駆動板20の下端部
がそれそれ回動可能に支持されている。また、前後両駆
動板19,20において、前記回転軸14を回動させたときに
摺動軸23が描く軌跡と対応する位置には、長孔24,25が
それぞれ円弧状に形成されている。そして、第1図
(a),(b)に示す状態においては、長孔24の後端部
と長孔25の前端部とが互いに重なり合っており、この重
なり部分に前記摺動軸23の左右両端部が係入し、同摺動
軸23は長孔24の後端部内壁及び長孔25の前端部内壁に当
接している。
なお、前記したレバー22、摺動軸23、前部駆動板19に
設けられた長孔24、及び後部駆動板20に設けられた長孔
25によって遅延回動手段が構成されている。
設けられた長孔24、及び後部駆動板20に設けられた長孔
25によって遅延回動手段が構成されている。
従って、回転軸14が第1図(a)の状態から反時計回
り方向へ回動されると、摺動軸23は回転軸14を中心とし
て長孔24に沿って前方へ移動される。また、このときに
は第1図(b)を示すように、摺動軸23が長孔25の前端
部内壁に当接しているので、この摺動軸23によって後部
駆動板20が回転軸14を中心として反時計回り方向へ回動
される。さらに、回転軸14が第1図(b)の状態から時
計回り方向へ回動されると、摺動軸23は回転軸14を中心
として長孔25に沿って後方へ移動される。また、このと
きには摺動軸23が長孔24の後端部内壁に当接しているの
で、この摺動軸23によって前部駆動板19が回転軸14を中
心として時計回り方向へ回動される。そのため、回転軸
14が回動されたとき、前後両駆動板19,20のうちの一方
のものは長孔24,25の分だけ他方のものよりも遅れて回
動されることになる。
り方向へ回動されると、摺動軸23は回転軸14を中心とし
て長孔24に沿って前方へ移動される。また、このときに
は第1図(b)を示すように、摺動軸23が長孔25の前端
部内壁に当接しているので、この摺動軸23によって後部
駆動板20が回転軸14を中心として反時計回り方向へ回動
される。さらに、回転軸14が第1図(b)の状態から時
計回り方向へ回動されると、摺動軸23は回転軸14を中心
として長孔25に沿って後方へ移動される。また、このと
きには摺動軸23が長孔24の後端部内壁に当接しているの
で、この摺動軸23によって前部駆動板19が回転軸14を中
心として時計回り方向へ回動される。そのため、回転軸
14が回動されたとき、前後両駆動板19,20のうちの一方
のものは長孔24,25の分だけ他方のものよりも遅れて回
動されることになる。
前後両駆動板19,20の上端部にはそれぞれ当接面19a,2
0aが形成されている。一方、前部駆動板19の直上にはス
トッパ28が固設されており、当接面19a,20aがこのスト
ッパ28に当接することによって前記前後両駆動板19,20
の回動範囲が規制されるようになっている。
0aが形成されている。一方、前部駆動板19の直上にはス
トッパ28が固設されており、当接面19a,20aがこのスト
ッパ28に当接することによって前記前後両駆動板19,20
の回動範囲が規制されるようになっている。
前記前部駆動板19の上端部の左右両側には、一対の前
部リンク部材29の下端部が軸32によって回動可能に連結
されており、前部リンク部材29は斜め前上方へ向かって
延びている。また、前記後部駆動板20の後端部の左右両
側には、一対の後部リンク部材30の下端部が軸33によっ
て回動可能に連結されており、後部リンク部材30は上方
へ向かって延びている。
部リンク部材29の下端部が軸32によって回動可能に連結
されており、前部リンク部材29は斜め前上方へ向かって
延びている。また、前記後部駆動板20の後端部の左右両
側には、一対の後部リンク部材30の下端部が軸33によっ
て回動可能に連結されており、後部リンク部材30は上方
へ向かって延びている。
第2,6図に示すように、前記左右両側板12,13間におい
て回転軸14の上方位置には、駆動軸34が回動可能に架設
され、その右端部は前記右側板13から外側方へ突出して
いる。この突出部分の外周面前上部は斜めに切欠かれ、
その切欠き部34aには斜め前上方へ突出する作動杆35が
固定されている。一方、右側板13の外側であって前記作
動杆35の斜め前上方位置には、後記するトリップコイル
96の電源回路に接続されたリミットスイッチLSがボルト
36によって締付固定されている。そして、前記リミット
スイッチLSのアクチュエータ37は、駆動軸34が反時計回
りに回動されると、作動杆35によって第6図に二点鎖線
で示すように前方へ駆動され、トリップコイル96の動作
後、開放畜力機構3の開放状態を検出し、トリップコイ
ル96の電源回路を開放するようになっている。
て回転軸14の上方位置には、駆動軸34が回動可能に架設
され、その右端部は前記右側板13から外側方へ突出して
いる。この突出部分の外周面前上部は斜めに切欠かれ、
その切欠き部34aには斜め前上方へ突出する作動杆35が
固定されている。一方、右側板13の外側であって前記作
動杆35の斜め前上方位置には、後記するトリップコイル
96の電源回路に接続されたリミットスイッチLSがボルト
36によって締付固定されている。そして、前記リミット
スイッチLSのアクチュエータ37は、駆動軸34が反時計回
りに回動されると、作動杆35によって第6図に二点鎖線
で示すように前方へ駆動され、トリップコイル96の動作
後、開放畜力機構3の開放状態を検出し、トリップコイ
ル96の電源回路を開放するようになっている。
第1図(b)及び第2図に示すように、左右両側板1
2,13間における駆動軸34の右端部には、略三角板状をな
す作動レバー38がそのほぼ中央部において回動可能に支
承されている。この作動レバー38の後端部は、軸39によ
って前記後部リンク部材30の上端部に対し回動可能に連
結されている。
2,13間における駆動軸34の右端部には、略三角板状をな
す作動レバー38がそのほぼ中央部において回動可能に支
承されている。この作動レバー38の後端部は、軸39によ
って前記後部リンク部材30の上端部に対し回動可能に連
結されている。
なお、前記後部リンク部材30の上下両端部の軸33,39
及び前記回転軸14を結ぶ3本線によって一方の畜力保持
手段が構成されている。そして、軸39と回転軸14とを結
ぶ線はデッドポイントXとなっている。
及び前記回転軸14を結ぶ3本線によって一方の畜力保持
手段が構成されている。そして、軸39と回転軸14とを結
ぶ線はデッドポイントXとなっている。
また、作動レバー38の前端部の左右両側には、一対の
上部ばね支持部材42が軸43によって回動可能に支持され
ており、両上部ばね支持部材42の下端部間には下面が開
口する筒状の案内部材45が設けられている。
上部ばね支持部材42が軸43によって回動可能に支持され
ており、両上部ばね支持部材42の下端部間には下面が開
口する筒状の案内部材45が設けられている。
一方、前記左右両側板12,13の前下部間には固定軸40
が架設されている。この固定軸40の右端部には下部ばね
支持部材44が回動可能に取付けられている。そして、下
部ばね支持部材44の上端部には上方へ突出する案内棒46
の下端が固定されており、この案内棒46が前記案内部材
45内に摺動可能に係入されている。案内部材45内に案内
棒46が係入した状態で、これら両者の外周には径の異な
る2本の投入ばね47a,47bが巻装されており、両投入ば
ね47a,47bによって前記作動レバー38が常に時計回り方
向へ付勢されている。
が架設されている。この固定軸40の右端部には下部ばね
支持部材44が回動可能に取付けられている。そして、下
部ばね支持部材44の上端部には上方へ突出する案内棒46
の下端が固定されており、この案内棒46が前記案内部材
45内に摺動可能に係入されている。案内部材45内に案内
棒46が係入した状態で、これら両者の外周には径の異な
る2本の投入ばね47a,47bが巻装されており、両投入ば
ね47a,47bによって前記作動レバー38が常に時計回り方
向へ付勢されている。
従って、前記両投入ばね47a,47bの付勢力は作動レバ
ー38及び後部リンク部材30を介して後部駆動板20に伝達
され、その後部駆動板20には常に時計回り方向へ回動し
ようとする力が作用している。ところが、第1図におい
ては前部駆動板19の時計回り方向への回動がストッパ28
によって規制され、その前部駆動板19の長孔24の後端部
内壁に摺動軸23が当接しているので、同摺動軸23がそれ
以上後方へ移動するのを規制し、その結果、後部駆動板
20の時計回り方向への回動が規制されている。この状態
では、後部リンク部材30下端の軸33は、同後部リンク部
材30上端の軸39と前記回転軸14とを結ぶデッドポイント
Xよりも後方に位置している。
ー38及び後部リンク部材30を介して後部駆動板20に伝達
され、その後部駆動板20には常に時計回り方向へ回動し
ようとする力が作用している。ところが、第1図におい
ては前部駆動板19の時計回り方向への回動がストッパ28
によって規制され、その前部駆動板19の長孔24の後端部
内壁に摺動軸23が当接しているので、同摺動軸23がそれ
以上後方へ移動するのを規制し、その結果、後部駆動板
20の時計回り方向への回動が規制されている。この状態
では、後部リンク部材30下端の軸33は、同後部リンク部
材30上端の軸39と前記回転軸14とを結ぶデッドポイント
Xよりも後方に位置している。
前記作動レバー38の頂部両側には、斜め後下方へ向か
って延びる左右一対の連結リンク48a,48bがピン49によ
り回動可能に連結されている。前記作動レバー38と左側
の連結リンク48aとは所定間隔離間しており、その間隙
におけるピン49上には、ねじりコイルばね50が巻装さ
れ、その両端部は作動レバー38及び連結リンク48aに掛
止されている。そのため、連結リンク48aは常に時計回
り方向へ付勢されている。
って延びる左右一対の連結リンク48a,48bがピン49によ
り回動可能に連結されている。前記作動レバー38と左側
の連結リンク48aとは所定間隔離間しており、その間隙
におけるピン49上には、ねじりコイルばね50が巻装さ
れ、その両端部は作動レバー38及び連結リンク48aに掛
止されている。そのため、連結リンク48aは常に時計回
り方向へ付勢されている。
両連結リンク48a,48bの下部には長さ方向に延びる長
孔52が透設されており、両長孔52間には摺動ピン55が摺
動可能に挿通されている。摺動ピン55は左側の連結リン
ク48aの長孔52から左側方へ若干突出している。そし
て、前記両連結リンク48a,48bの左側における摺動ピン5
5上には、左右一対のロックリンク57が回動可能に外嵌
されている。これら両ロックリンク57は斜め後上方へ延
び、後半部間の間隔が狭くなるよう中央部において折曲
されている。なお、右側のロックリンク57と左側の連結
リンク48aとの間における摺動ピン55上にはスペーサ56
が外嵌されており、両リンク57、48a間の間隙を保持し
ている。
孔52が透設されており、両長孔52間には摺動ピン55が摺
動可能に挿通されている。摺動ピン55は左側の連結リン
ク48aの長孔52から左側方へ若干突出している。そし
て、前記両連結リンク48a,48bの左側における摺動ピン5
5上には、左右一対のロックリンク57が回動可能に外嵌
されている。これら両ロックリンク57は斜め後上方へ延
び、後半部間の間隔が狭くなるよう中央部において折曲
されている。なお、右側のロックリンク57と左側の連結
リンク48aとの間における摺動ピン55上にはスペーサ56
が外嵌されており、両リンク57、48a間の間隙を保持し
ている。
一方、前記左右両側板12,13の後上端部間には固定軸5
3が架設されている。この固定軸53上であって前記両連
結リンク48a,48bの後方位置には、ロックレバー54の上
端部が回動可能に支持されており、同ロックレバー54は
斜め前下方へ延びている。そして、このロックレバー54
の前端は前記一対のロックリンク57の上端部によって挟
まれ、左右方向に延びる連結ピン58によって相対回動可
能に連結されている。
3が架設されている。この固定軸53上であって前記両連
結リンク48a,48bの後方位置には、ロックレバー54の上
端部が回動可能に支持されており、同ロックレバー54は
斜め前下方へ延びている。そして、このロックレバー54
の前端は前記一対のロックリンク57の上端部によって挟
まれ、左右方向に延びる連結ピン58によって相対回動可
能に連結されている。
前記駆動軸34上の作動レバー38の左側位置には係合レ
バー59の前端部が固定されており、同駆動軸34と一体に
回動するようになっている。この係合レバー59の後端上
縁には係合面59aが形成されており、同係合面59aは前記
摺動ピン55上のスペーサ56の外周面下端に接離可能に当
接している。
バー59の前端部が固定されており、同駆動軸34と一体に
回動するようになっている。この係合レバー59の後端上
縁には係合面59aが形成されており、同係合面59aは前記
摺動ピン55上のスペーサ56の外周面下端に接離可能に当
接している。
なお、第1図(b)においては係合レバー59に対し、
後記するレバー74に基づく反時計回り方向への回動力が
作用しており、この係合レバー59によって前記摺動ピン
55が長孔52の上端部内壁に当接している。
後記するレバー74に基づく反時計回り方向への回動力が
作用しており、この係合レバー59によって前記摺動ピン
55が長孔52の上端部内壁に当接している。
第1図(a)及び第2図に示すように、前記左右両側
板12,13間における駆動軸34のほぼ中央部には、略三角
板状をなす作動レバー60が、そのほぼ中心部分において
回動可能に支持されている。この作動レバー60の上端部
には取付金具51aが固着され、この取付金具51aと前記本
体ケース1の前板1aに内壁に固定された取付金具51bと
の間には引張りばね61が張設されている。そのため、作
動レバー60は駆動軸34を中心として常に反時計回り方向
へ引っ張られている。また、前記作動レバー60の前端部
は、前記前部駆動板19に連結された前部リンク部材29の
上端部に対し、軸62によって可動可能に連結されてい
る。
板12,13間における駆動軸34のほぼ中央部には、略三角
板状をなす作動レバー60が、そのほぼ中心部分において
回動可能に支持されている。この作動レバー60の上端部
には取付金具51aが固着され、この取付金具51aと前記本
体ケース1の前板1aに内壁に固定された取付金具51bと
の間には引張りばね61が張設されている。そのため、作
動レバー60は駆動軸34を中心として常に反時計回り方向
へ引っ張られている。また、前記作動レバー60の前端部
は、前記前部駆動板19に連結された前部リンク部材29の
上端部に対し、軸62によって可動可能に連結されてい
る。
なお、前記前部リンク部材29の上下両端部の軸62,32
及び前記回転軸14を結ぶ3本の線によって他方の畜力保
持手段が構成されている。そして、軸62と回転軸14とを
結ぶ線はデッドポイントYとなっている。
及び前記回転軸14を結ぶ3本の線によって他方の畜力保
持手段が構成されている。そして、軸62と回転軸14とを
結ぶ線はデッドポイントYとなっている。
前記作動レバー60の上端部の左右両側には、一対の連
結リンク63a,63がピン64によって回動可能に連結されて
おり、同連結リンク63a,63bは斜め後下方へ向かって延
びている。前記作動レバー60と左側の連結リンク63aと
は所定間隔離間しており、その間隙におけるピン64上に
はねじりコイルばね65が巻装され、その両端部は作動レ
バー60及び連結リンク63aに掛止されている。そのた
め、連結リンク63aは常に時計回り方向へ付勢されてい
る。
結リンク63a,63がピン64によって回動可能に連結されて
おり、同連結リンク63a,63bは斜め後下方へ向かって延
びている。前記作動レバー60と左側の連結リンク63aと
は所定間隔離間しており、その間隙におけるピン64上に
はねじりコイルばね65が巻装され、その両端部は作動レ
バー60及び連結リンク63aに掛止されている。そのた
め、連結リンク63aは常に時計回り方向へ付勢されてい
る。
前記両連結リンク63a,63bの下部には長さ方向に延び
る長孔66が透設されており、両長孔66間には摺動ピン67
が摺動可能に挿通されている。摺動ピン67は左側の連結
リンク63aの長孔66から左側方へ若干突出している。そ
して、前記両連結リンク63a,63bの左側における摺動ピ
ン67上には、左右一対のロックリンク68が回動可能に外
嵌されている。これら両ロックリンク68は斜め後上方へ
延び、後半部間の間隔が狭くなるよう中央部において折
曲されている。なお、右側ロックリンク68と左側の連結
リンク63aとの間における摺動ピン67上にはスペーサ69
が外嵌されており、両リンク63,63a間の間隙を保持して
いる。
る長孔66が透設されており、両長孔66間には摺動ピン67
が摺動可能に挿通されている。摺動ピン67は左側の連結
リンク63aの長孔66から左側方へ若干突出している。そ
して、前記両連結リンク63a,63bの左側における摺動ピ
ン67上には、左右一対のロックリンク68が回動可能に外
嵌されている。これら両ロックリンク68は斜め後上方へ
延び、後半部間の間隔が狭くなるよう中央部において折
曲されている。なお、右側ロックリンク68と左側の連結
リンク63aとの間における摺動ピン67上にはスペーサ69
が外嵌されており、両リンク63,63a間の間隙を保持して
いる。
一方、前記ロックレバー54が取着された固定軸53上で
あって前記両連結リンク63a,63bの後方位置には、ロッ
クレバー70の上端部が回動可能に支持されており、同ロ
ックレバー70は斜め前下方へ延びている。なお、前記固
定軸53上であってロックレバー70の左側位置には、ねじ
りコイルばね72が巻装され、その両端部はロックレバー
70の下側縁、及び固定軸53の前方に設けられた係止軸73
の上部外周面にそれぞれ掛止されている。そのため、ロ
ックレバー70はこのねじりコイルばね72によって常に時
計回り方向へ付勢されている。また、このねじりコイル
ばね72の付勢力は固定軸53を介して前記ロックレバー54
にも伝達されている。そして、同ロックレバー70の前端
部は前記一対のロックリンク68の上端部によって挟ま
れ、前記ロックリンク57を貫通し左側方へ延びる連結ピ
ン58によって相対回動可能に連結されている。
あって前記両連結リンク63a,63bの後方位置には、ロッ
クレバー70の上端部が回動可能に支持されており、同ロ
ックレバー70は斜め前下方へ延びている。なお、前記固
定軸53上であってロックレバー70の左側位置には、ねじ
りコイルばね72が巻装され、その両端部はロックレバー
70の下側縁、及び固定軸53の前方に設けられた係止軸73
の上部外周面にそれぞれ掛止されている。そのため、ロ
ックレバー70はこのねじりコイルばね72によって常に時
計回り方向へ付勢されている。また、このねじりコイル
ばね72の付勢力は固定軸53を介して前記ロックレバー54
にも伝達されている。そして、同ロックレバー70の前端
部は前記一対のロックリンク68の上端部によって挟ま
れ、前記ロックリンク57を貫通し左側方へ延びる連結ピ
ン58によって相対回動可能に連結されている。
前記駆動軸34上の作動レバー60の左側位置には係合レ
バー71の前端部が回動可能に支承されている。この係合
レバー71の後端上縁には係合面71aが形成されており、
同係合面71aは前記摺動ピン67上のスペーサ69に当接し
ている。同駆動軸34上であって前記係合レバー71の左側
には、前後方向に延びるレバー74がそのほぼ中央部にお
いて回動可能に支持されている。このレバー74は前記係
合レバー71に固定されており、両レバー71,74は駆動軸3
4を中心として一体回転可能となっている。
バー71の前端部が回動可能に支承されている。この係合
レバー71の後端上縁には係合面71aが形成されており、
同係合面71aは前記摺動ピン67上のスペーサ69に当接し
ている。同駆動軸34上であって前記係合レバー71の左側
には、前後方向に延びるレバー74がそのほぼ中央部にお
いて回動可能に支持されている。このレバー74は前記係
合レバー71に固定されており、両レバー71,74は駆動軸3
4を中心として一体回転可能となっている。
レバー74の後端部左右両側には、一対の上部ばね支持
部材75が軸76によって回動可能に支持されており、両上
部ばね支持部材75の下端部間には下面が開口する筒状の
案内部材77が設けられている。
部材75が軸76によって回動可能に支持されており、両上
部ばね支持部材75の下端部間には下面が開口する筒状の
案内部材77が設けられている。
一方、前記左右両側板12,13の後下部間には固定軸78
が架設されている。この固定軸78の左端部には下部ばね
支持部材79が回動可能に取付けられている。そして、下
部ばね支持部材79の上端部には上方へ突出する案内棒80
が固定されており、この案内棒80が前記案内部材77内に
摺動可能に係入されている。このように、案内部材77に
案内棒80が係入した状態で、これら両者の外周には径の
異なる2本の開放ばね81a,81bが巻装されており、両開
放ばね81a,81bによって前記レバー74が常に反時計回り
方向へ付勢されている。なお、レバー74の前端部には円
柱状の作動杆82が突出状態で取着されており、この作動
杆82には両開放ばね81a,81bによって下方への回動力が
作用している。
が架設されている。この固定軸78の左端部には下部ばね
支持部材79が回動可能に取付けられている。そして、下
部ばね支持部材79の上端部には上方へ突出する案内棒80
が固定されており、この案内棒80が前記案内部材77内に
摺動可能に係入されている。このように、案内部材77に
案内棒80が係入した状態で、これら両者の外周には径の
異なる2本の開放ばね81a,81bが巻装されており、両開
放ばね81a,81bによって前記レバー74が常に反時計回り
方向へ付勢されている。なお、レバー74の前端部には円
柱状の作動杆82が突出状態で取着されており、この作動
杆82には両開放ばね81a,81bによって下方への回動力が
作用している。
レバー74と左側板12との間における駆動軸34上には前
後方向に延びる連係レバー83の後端部が固定されてい
る。連係レバー83の前端左側面には補助片87が固着さ
れ、この補助片87は折曲されて連係レバー83と所定間隔
離間して平行状態で前方へ延びている。前記連係レバー
83の上縁ほぼ中央部には係合面83aが切欠き形成されて
おり、この係合面83aに前記作動杆82が当接することに
より、レバー74の反時計回り方向への回動が連係レバー
83及び補助片87に伝達されるようになっている。
後方向に延びる連係レバー83の後端部が固定されてい
る。連係レバー83の前端左側面には補助片87が固着さ
れ、この補助片87は折曲されて連係レバー83と所定間隔
離間して平行状態で前方へ延びている。前記連係レバー
83の上縁ほぼ中央部には係合面83aが切欠き形成されて
おり、この係合面83aに前記作動杆82が当接することに
より、レバー74の反時計回り方向への回動が連係レバー
83及び補助片87に伝達されるようになっている。
連係レバー83の前端部と補助片87との間には駆動レバ
ー84が軸85によって回動可能に支承されている。この駆
動レバー84は下方へ向かって延び、そのほぼ中央部にお
いてねじられている。従って、前記連係レバー83が駆動
軸34を中心として回動すると、駆動レバー84は上下動す
る。
ー84が軸85によって回動可能に支承されている。この駆
動レバー84は下方へ向かって延び、そのほぼ中央部にお
いてねじられている。従って、前記連係レバー83が駆動
軸34を中心として回動すると、駆動レバー84は上下動す
る。
本体ケース1内における前記駆動レバー84の下方位置
には、側面L字状をなす取付金具86が固定されており、
この取付金具86に前記出力軸5が回動可能に支承されて
いる。出力軸5は前方へ延び、前記本体ケース1の前板
1aから突出している。また、出力軸5には駆動板88の下
端が固定されており、その駆動板88の前面には取付片89
が固着されている。これら駆動板88と取付片89とは互い
に平行状態で離間しており、両者によって前記駆動レバ
ー84の下端部を前後から挟んだ状態で、駆動板88、取付
片89及び駆動レバー84がピン90によって回動可能に連結
されている。そして、本実施例では、前記駆動レバー84
が下動すると、その下動が駆動板88に伝達されて、出力
軸5が左回り(第1図における矢印方向)し、また、逆
に駆動レバー84が上動すると、その上動が駆動板88に伝
達されて、出力軸5が右回りするようになっている。
には、側面L字状をなす取付金具86が固定されており、
この取付金具86に前記出力軸5が回動可能に支承されて
いる。出力軸5は前方へ延び、前記本体ケース1の前板
1aから突出している。また、出力軸5には駆動板88の下
端が固定されており、その駆動板88の前面には取付片89
が固着されている。これら駆動板88と取付片89とは互い
に平行状態で離間しており、両者によって前記駆動レバ
ー84の下端部を前後から挟んだ状態で、駆動板88、取付
片89及び駆動レバー84がピン90によって回動可能に連結
されている。そして、本実施例では、前記駆動レバー84
が下動すると、その下動が駆動板88に伝達されて、出力
軸5が左回り(第1図における矢印方向)し、また、逆
に駆動レバー84が上動すると、その上動が駆動板88に伝
達されて、出力軸5が右回りするようになっている。
従って、前記両開放ばね81a,81bの付勢力はレバー74
及び作動杆82を介して連係レバー83に伝達され、その結
果、同連係レバー83が反時計回り方向へ回動しようとす
る。ところが、その連係レバー83と同軸34上の係合レバ
ー59が前記したように摺動ピン55上のスペーサ56に当接
しているため、同連係レバー83の前記回動が受け止めら
れて第1図に示すように駆動レバー84が最上位置に保持
される。
及び作動杆82を介して連係レバー83に伝達され、その結
果、同連係レバー83が反時計回り方向へ回動しようとす
る。ところが、その連係レバー83と同軸34上の係合レバ
ー59が前記したように摺動ピン55上のスペーサ56に当接
しているため、同連係レバー83の前記回動が受け止めら
れて第1図に示すように駆動レバー84が最上位置に保持
される。
また、このときには前記レバー74と一体に固定された
係合レバー71にも反時計回り方向への回動力が作用して
いるため、その係合レバー71が摺動ピン67を上方へ押圧
している。この係合レバー71の上方への押圧力は両連結
リンク63a,63b、作動レバー60、前部リンク部材29及び
前記駆動板19を介してストッパ28によって受け止められ
る。なお、この状態では、前部リンク部材29下端の軸32
は、同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントYよりも後方に位置している。
係合レバー71にも反時計回り方向への回動力が作用して
いるため、その係合レバー71が摺動ピン67を上方へ押圧
している。この係合レバー71の上方への押圧力は両連結
リンク63a,63b、作動レバー60、前部リンク部材29及び
前記駆動板19を介してストッパ28によって受け止められ
る。なお、この状態では、前部リンク部材29下端の軸32
は、同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントYよりも後方に位置している。
ところで、前記左右両側板12,13間であって、前記ロ
ックレバー54が回動可能に支持された固定軸53の下方に
はトリップ軸91が回動可能に架設されている。このトリ
ップ軸91上で、前記ロックレバー54,70間の連結ピン58
の後方位置にはロックピン92が固着されている。同ロッ
クピン92は斜め前上方へ突出し、その前端面が連結ピン
58に当接している。
ックレバー54が回動可能に支持された固定軸53の下方に
はトリップ軸91が回動可能に架設されている。このトリ
ップ軸91上で、前記ロックレバー54,70間の連結ピン58
の後方位置にはロックピン92が固着されている。同ロッ
クピン92は斜め前上方へ突出し、その前端面が連結ピン
58に当接している。
そして、前記係合レバー59,71、連結リンク48a,48b,6
3a,63b、摺動ピン55,67、ロックリンク57,68、連結ピン
58、ロックレバー54,70及びロックピン92によってロッ
ク機構部Cが構成されている。
3a,63b、摺動ピン55,67、ロックリンク57,68、連結ピン
58、ロックレバー54,70及びロックピン92によってロッ
ク機構部Cが構成されている。
トリップ軸91の左端部には作動板93が固着されてい
る。この作動板93は斜め後下方へ突出し、その左側後端
部には調節ねじ94が上方から螺入されている。なお、左
側板12と作動板93との間におけるトリップ軸91上にはひ
ねりばね95が巻装され、その両端部は左側板12と作動板
93の上面とに掛止されている。そのため、作動板93及び
ロックピン92は、トリップ軸91を中心として常に時計回
り方向へ付勢されている。
る。この作動板93は斜め後下方へ突出し、その左側後端
部には調節ねじ94が上方から螺入されている。なお、左
側板12と作動板93との間におけるトリップ軸91上にはひ
ねりばね95が巻装され、その両端部は左側板12と作動板
93の上面とに掛止されている。そのため、作動板93及び
ロックピン92は、トリップ軸91を中心として常に時計回
り方向へ付勢されている。
作動板93の直下には上下に自動操作機構部Bとしての
トリップコイル96が配設されており、このトリップコイ
ル96は左側板12に取着されたボルト97により固定されて
いる。同トリップコイル96にはプランジャ98が上下方向
への出没可能に内装されるとともに、そのプランジャ98
の外周にはコイルばね99が巻装されており、同コイルば
ね99によって前記プランジャ98が常に下方へ付勢されて
いる。そして、前記トリップコイル96においては、開閉
器に過電流が流れて励磁されると、コイルばね99の付勢
力に抗してプランジャ98が上方へ突出動作し、前記作動
板93を押し上げる。なお、トリップコイル96が消磁され
ると、前記コイルばね99の付勢力によりプランジャ98は
元の状態に復帰する。
トリップコイル96が配設されており、このトリップコイ
ル96は左側板12に取着されたボルト97により固定されて
いる。同トリップコイル96にはプランジャ98が上下方向
への出没可能に内装されるとともに、そのプランジャ98
の外周にはコイルばね99が巻装されており、同コイルば
ね99によって前記プランジャ98が常に下方へ付勢されて
いる。そして、前記トリップコイル96においては、開閉
器に過電流が流れて励磁されると、コイルばね99の付勢
力に抗してプランジャ98が上方へ突出動作し、前記作動
板93を押し上げる。なお、トリップコイル96が消磁され
ると、前記コイルばね99の付勢力によりプランジャ98は
元の状態に復帰する。
次に、前記のように構成された本実施例の作用及び効
果を説明する。
果を説明する。
第1図(a),(b)は本実施例の開閉畜力機構の投
入状態を示すものである。この状態では、開放ばね81a,
81bが畜力され、これらによってレバー74が反時計回り
方向へ付勢され、これと一体に固定された係合レバー71
も同方向へ付勢されている。この付勢力は摺動ピン67、
連結リンク63a,63b、作動レバー60及び前部リンク部材2
9を介して前部駆動板19に伝達され、その前部駆動板19
が時計回り方向へ回動しようとしている。ところが、前
部駆動板19の当接面19aがストッパ28に当接しているの
で、前記駆動板19の時計回り方向への回動が規制されて
いる。この状態では、前部リンク部材29下端の軸32は、
同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを結ぶ
デッドポイントYよりも後方に位置している。
入状態を示すものである。この状態では、開放ばね81a,
81bが畜力され、これらによってレバー74が反時計回り
方向へ付勢され、これと一体に固定された係合レバー71
も同方向へ付勢されている。この付勢力は摺動ピン67、
連結リンク63a,63b、作動レバー60及び前部リンク部材2
9を介して前部駆動板19に伝達され、その前部駆動板19
が時計回り方向へ回動しようとしている。ところが、前
部駆動板19の当接面19aがストッパ28に当接しているの
で、前記駆動板19の時計回り方向への回動が規制されて
いる。この状態では、前部リンク部材29下端の軸32は、
同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを結ぶ
デッドポイントYよりも後方に位置している。
一方、投入ばね47a,47bは開放され、これらによって
作動レバー38が時計回り方向へ付勢され、その付勢力は
後部リンク部材30を介して後部駆動板20に伝達され、こ
の後部駆動板20は同方向へ回動しようとしている。とこ
ろが、前後両駆動板19,20には長孔24,25が透設され、し
かも両長孔24,25には摺動軸23が挿通されているので、
この摺動軸23の左端部が長孔24の後端部内壁に、また右
端部が長孔25の前端部内壁にそれぞれ当接することによ
って、前記後部駆動板20がそれ以上回動するのを規制し
ている。このときには、後部リンク部材30下端の軸33
は、同後部リンク部材30上端の軸39と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントXよりも後方に位置している。
作動レバー38が時計回り方向へ付勢され、その付勢力は
後部リンク部材30を介して後部駆動板20に伝達され、こ
の後部駆動板20は同方向へ回動しようとしている。とこ
ろが、前後両駆動板19,20には長孔24,25が透設され、し
かも両長孔24,25には摺動軸23が挿通されているので、
この摺動軸23の左端部が長孔24の後端部内壁に、また右
端部が長孔25の前端部内壁にそれぞれ当接することによ
って、前記後部駆動板20がそれ以上回動するのを規制し
ている。このときには、後部リンク部材30下端の軸33
は、同後部リンク部材30上端の軸39と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントXよりも後方に位置している。
従って、摺動軸23は前記両長孔24,25によってその位
置が保持されることになり、同摺動軸23が固着されたレ
バー22と同軸14上の被動レバー15、連結リンク16、操作
レバー10及び操作軸9は第1,2図に示す投入状態に保持
されている。
置が保持されることになり、同摺動軸23が固着されたレ
バー22と同軸14上の被動レバー15、連結リンク16、操作
レバー10及び操作軸9は第1,2図に示す投入状態に保持
されている。
また、この状態ではレバー74の前端の作動杆82が連係
レバー83を下方へ押圧している。ところが、これと同軸
34上の係合レバー59が摺動ピン55上のスペーサ56に当接
しているため、これらは第1図(a),(b)に示す状
態に保持され、その結果、連係レバー83に連結された駆
動レバー84は上方に位置している。従って、開閉器の開
閉部2は投入状態に保持されている。
レバー83を下方へ押圧している。ところが、これと同軸
34上の係合レバー59が摺動ピン55上のスペーサ56に当接
しているため、これらは第1図(a),(b)に示す状
態に保持され、その結果、連係レバー83に連結された駆
動レバー84は上方に位置している。従って、開閉器の開
閉部2は投入状態に保持されている。
なお、前記投入状態においては、トリップコイル96か
らプランジャ98が上方へ突出しておらず、ロックピン92
は連結ピン58に当接しているため、ロックレバー54,70
及びロックリンク57,68はいずれもほぼ直線状となって
いる。また、前記リミットスイッチLSのアクチュエータ
37は、第7図実線位置にあり、作動していない。
らプランジャ98が上方へ突出しておらず、ロックピン92
は連結ピン58に当接しているため、ロックレバー54,70
及びロックリンク57,68はいずれもほぼ直線状となって
いる。また、前記リミットスイッチLSのアクチュエータ
37は、第7図実線位置にあり、作動していない。
続いて、本実施例の開閉畜力機構3の作用を手動開
放、手動投入、自動開放、及び自動開放状態から
の手動投入の4つに分けて説明する。
放、手動投入、自動開放、及び自動開放状態から
の手動投入の4つに分けて説明する。
手動開放 前記第1図(a),(b)に示す投入状態から、操作
軸9に操作ハンドル(図示しない)を取付け、投入ばね
47a,47bの付勢力に抗してこの操作ハンドルを上方へ回
動操作する。すると、第7図に示すように操作レバー10
は反時計回り方向へ回動され、その回動は連結リンク16
及び被動レバー15を介して回転軸14に伝達される。その
結果、回転軸14上のレバー22が反時計回り方向へ回動さ
れ、摺動軸23が前方へ移動し、後部駆動板20が反時計回
り方向へ回動する。そして、この後部駆動板20の回動に
ともなって後部リンク部材30が上動し、作動レバー38が
反時計回り方向へ回動するとともに、これに連結された
連結リンク48a,48bが移動する。そのため、両投入ばね4
7a,47bが畜力され始める。なお、このときには摺動軸23
が前部駆動板19の長孔24内を前方へ移動するだけなの
で、同前部駆動板19は回動しない。
軸9に操作ハンドル(図示しない)を取付け、投入ばね
47a,47bの付勢力に抗してこの操作ハンドルを上方へ回
動操作する。すると、第7図に示すように操作レバー10
は反時計回り方向へ回動され、その回動は連結リンク16
及び被動レバー15を介して回転軸14に伝達される。その
結果、回転軸14上のレバー22が反時計回り方向へ回動さ
れ、摺動軸23が前方へ移動し、後部駆動板20が反時計回
り方向へ回動する。そして、この後部駆動板20の回動に
ともなって後部リンク部材30が上動し、作動レバー38が
反時計回り方向へ回動するとともに、これに連結された
連結リンク48a,48bが移動する。そのため、両投入ばね4
7a,47bが畜力され始める。なお、このときには摺動軸23
が前部駆動板19の長孔24内を前方へ移動するだけなの
で、同前部駆動板19は回動しない。
さらに、操作ハンドルを上方へ回動操作すると、摺動
軸23は前部駆動板19の長孔24の前端部内壁に当接すると
ともに、後部リンク部材30下端の軸33は、同後部リンク
部材30上端の軸39と前記回転軸14とを結ぶデッドポイン
トXを前方へ越える。その後、第8図(a),(b)に
示すように、後部駆動板20の当接面20aがストッパ28に
当たって同後部駆動板20のそれ以上の回動を規制するの
で、前記両投入ばね47a,47bの畜力状態が保持される。
なお、このときには、前記摺動軸23は後部駆動板20の長
孔25の前端部内壁に当接しているので、これがそれ以上
前方へ移動するのを規制する。
軸23は前部駆動板19の長孔24の前端部内壁に当接すると
ともに、後部リンク部材30下端の軸33は、同後部リンク
部材30上端の軸39と前記回転軸14とを結ぶデッドポイン
トXを前方へ越える。その後、第8図(a),(b)に
示すように、後部駆動板20の当接面20aがストッパ28に
当たって同後部駆動板20のそれ以上の回動を規制するの
で、前記両投入ばね47a,47bの畜力状態が保持される。
なお、このときには、前記摺動軸23は後部駆動板20の長
孔25の前端部内壁に当接しているので、これがそれ以上
前方へ移動するのを規制する。
また、前記のように後部駆動板20がストッパ28に当た
ると、前部リンク部材29下端の軸32が、同前部リンク部
材29上端の軸62と前記回転軸14とを結ぶデッドポイント
Yを前方へ越える。すると、第9図に示すように、前記
両開放ばね81a,81bの畜力が一気に開放されてレバー74
が反時計回り方向へ勢いよく回動される。その結果、レ
バー74前端の作動杆82が連係レバー83を下方へ押し下
げ、駆動レバー84が下動する。また、このときには、レ
バー74の回動にともなって係合レバー71が同方向へ連動
するため、連結リンク63a,63bを介して作動レバー60が
反時計回り方向へ回動し、前部リンク部材29を介して前
部駆動板19が同方向へ回動される。そして、この前部駆
動板19の回動は、その長孔24の後端部内壁が前記所定位
置に保持された摺動軸23に当接することにより規制され
る。
ると、前部リンク部材29下端の軸32が、同前部リンク部
材29上端の軸62と前記回転軸14とを結ぶデッドポイント
Yを前方へ越える。すると、第9図に示すように、前記
両開放ばね81a,81bの畜力が一気に開放されてレバー74
が反時計回り方向へ勢いよく回動される。その結果、レ
バー74前端の作動杆82が連係レバー83を下方へ押し下
げ、駆動レバー84が下動する。また、このときには、レ
バー74の回動にともなって係合レバー71が同方向へ連動
するため、連結リンク63a,63bを介して作動レバー60が
反時計回り方向へ回動し、前部リンク部材29を介して前
部駆動板19が同方向へ回動される。そして、この前部駆
動板19の回動は、その長孔24の後端部内壁が前記所定位
置に保持された摺動軸23に当接することにより規制され
る。
このように、手動開放時においては、まず開放ばね81
a,81bを蓄力状態に保持しておき、この状態で投入ばね4
7a,47bを蓄力し、その蓄力を保持した後に前記蓄力状態
の開放ばね81a,81bを開放するようにしたので、この手
動開放を確実に行うことができる。
a,81bを蓄力状態に保持しておき、この状態で投入ばね4
7a,47bを蓄力し、その蓄力を保持した後に前記蓄力状態
の開放ばね81a,81bを開放するようにしたので、この手
動開放を確実に行うことができる。
手動投入 第8図(b)及び第9図に示す手動開放状態から手動
投入するには、まず操作軸9に操作ハンドル(図示しな
い)を取付け、これを下方へ回動操作する。すると、第
10図(a),(b)に示すように操作レバー10は時計回
り方向へ回動され、その回動は連結リンク16及び被動レ
バー15を介して回転軸14に伝達される。その結果、回転
軸14上のレバー22が時計回り方向へ回動され、摺動軸23
が後方へ移動し、前部駆動板19が時計回り方向へ回動す
る。そして、この前部駆動板19の回動にともなって前部
リンク部材29が上動し、作動レバー60が時計回り方向へ
回動するとともに、これに連結された連結リンク63a,63
bが下方へ移動する。そのため、係合レバー71及びレバ
ー74が時計回方向へ回動され、開放ばね81a,81bが蓄力
され始める。なお、このときには摺動軸23が後部駆動板
20の長孔25内を後方へ移動するだけなので、同後部駆動
板20は回動しない。
投入するには、まず操作軸9に操作ハンドル(図示しな
い)を取付け、これを下方へ回動操作する。すると、第
10図(a),(b)に示すように操作レバー10は時計回
り方向へ回動され、その回動は連結リンク16及び被動レ
バー15を介して回転軸14に伝達される。その結果、回転
軸14上のレバー22が時計回り方向へ回動され、摺動軸23
が後方へ移動し、前部駆動板19が時計回り方向へ回動す
る。そして、この前部駆動板19の回動にともなって前部
リンク部材29が上動し、作動レバー60が時計回り方向へ
回動するとともに、これに連結された連結リンク63a,63
bが下方へ移動する。そのため、係合レバー71及びレバ
ー74が時計回方向へ回動され、開放ばね81a,81bが蓄力
され始める。なお、このときには摺動軸23が後部駆動板
20の長孔25内を後方へ移動するだけなので、同後部駆動
板20は回動しない。
さらに、操作ハンドルを下方へ回動操作すると、第11
図(a)に示すように、前部リンク部材29下端の軸32
が、同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントYを後方へ越える。その後、前部駆
動板19の当接面19aがストッパ28に当たって、同前部駆
動板19がそれ以上回動するのを規制するので、前記両開
放ばね81a,81bの蓄力状態が保持される。
図(a)に示すように、前部リンク部材29下端の軸32
が、同前部リンク部材29上端の軸62と前記回転軸14とを
結ぶデッドポイントYを後方へ越える。その後、前部駆
動板19の当接面19aがストッパ28に当たって、同前部駆
動板19がそれ以上回動するのを規制するので、前記両開
放ばね81a,81bの蓄力状態が保持される。
引き続き、操作ハンドルを下方へ回動操作すると、摺
動軸23は後部駆動板20の長孔25の後端部内壁に当接し、
この摺動軸23とともに後部駆動板20が時計回り方向へ回
動して、その当接面20aがストッパ28から離間する。そ
して、後部リンク部材30下端の軸33が、第11図(b)に
示すように、同後部リンク部材30上端の軸39と前記回転
軸14とを結ぶデッドポイントXを後方へ越えると、前記
両投入ばね47a,47bの蓄力が一気に開放されて作動レバ
ー38が時計回り方向へ勢いよく回動される。その結果、
第1図(a),(b)に示すように、作動レバー38に連
結された連結リンク48a,48bが下動し、係合レバー59及
び連結レバー83が時計回り方向へ回動するため、駆動レ
バー84が上動して、出力軸5が右方向へ回動される。そ
して、開閉器の開閉部2が投入される。なお、前記後部
駆動板20の回動は、摺動軸23が前部駆動板19の長孔24の
後端部内壁に当接したところで規制される。
動軸23は後部駆動板20の長孔25の後端部内壁に当接し、
この摺動軸23とともに後部駆動板20が時計回り方向へ回
動して、その当接面20aがストッパ28から離間する。そ
して、後部リンク部材30下端の軸33が、第11図(b)に
示すように、同後部リンク部材30上端の軸39と前記回転
軸14とを結ぶデッドポイントXを後方へ越えると、前記
両投入ばね47a,47bの蓄力が一気に開放されて作動レバ
ー38が時計回り方向へ勢いよく回動される。その結果、
第1図(a),(b)に示すように、作動レバー38に連
結された連結リンク48a,48bが下動し、係合レバー59及
び連結レバー83が時計回り方向へ回動するため、駆動レ
バー84が上動して、出力軸5が右方向へ回動される。そ
して、開閉器の開閉部2が投入される。なお、前記後部
駆動板20の回動は、摺動軸23が前部駆動板19の長孔24の
後端部内壁に当接したところで規制される。
このように、手動投入時においては、投入ばね47a,47
bを蓄力保持した状態で、開放ばね81a,81bを畜力し、そ
の畜力を保持した後に前記畜力状態の投入ばね47a,47b
を開放するようにしたので、この手動投入を確実に行う
ことができる。
bを蓄力保持した状態で、開放ばね81a,81bを畜力し、そ
の畜力を保持した後に前記畜力状態の投入ばね47a,47b
を開放するようにしたので、この手動投入を確実に行う
ことができる。
自動開放 前記第1図(a),(b)に示す投入状態において、
事故発生によりトリップコイル96が励磁されると、第12
図(a)(b)に示すように、プランジャ98がコイルば
ね99の付勢力に抗して上方へ突出して、作動板93の下面
を叩く。すると、この作動板93はひねりばね95の付勢力
に抗して、トリップ軸91を中心として反時計回方向へ回
動する。その結果、ロックピン92も同方向へ回動し、こ
れと連結ピン58との係合が外れる。
事故発生によりトリップコイル96が励磁されると、第12
図(a)(b)に示すように、プランジャ98がコイルば
ね99の付勢力に抗して上方へ突出して、作動板93の下面
を叩く。すると、この作動板93はひねりばね95の付勢力
に抗して、トリップ軸91を中心として反時計回方向へ回
動する。その結果、ロックピン92も同方向へ回動し、こ
れと連結ピン58との係合が外れる。
一方、連結リンク63a,63b及びロックリンク68間の摺
動ピン67に当接している係合レバー71には、レバー74を
介して開放ばね81a,81bの付勢力が作用し、反時計回り
方向への回動力が付与されている。また、連結リンク48
a,48b間の摺動ピン55に当接している係合レバー59に
は、前記レバー74の回動によって反時計回り方向への回
動力が付与されている。そのため、前記のようにロック
ピン92と連結ピン58との係合が外れると、同係合レバー
71,59が反時計回り方向へ回動し、前記摺動ピン67,55が
上方へ押し上げられる。すると、ねじりコイルばね72の
付勢力に抗してロックレバー70,54が固定軸53を中心と
して反時計回り方向へ回動される。そして、前記係合レ
バー71の係合面71aと摺動ピン67との係合、及び係合レ
バー59の係合面59aと摺動ピン55との係合が同時に外
れ、ロックが解除される。
動ピン67に当接している係合レバー71には、レバー74を
介して開放ばね81a,81bの付勢力が作用し、反時計回り
方向への回動力が付与されている。また、連結リンク48
a,48b間の摺動ピン55に当接している係合レバー59に
は、前記レバー74の回動によって反時計回り方向への回
動力が付与されている。そのため、前記のようにロック
ピン92と連結ピン58との係合が外れると、同係合レバー
71,59が反時計回り方向へ回動し、前記摺動ピン67,55が
上方へ押し上げられる。すると、ねじりコイルばね72の
付勢力に抗してロックレバー70,54が固定軸53を中心と
して反時計回り方向へ回動される。そして、前記係合レ
バー71の係合面71aと摺動ピン67との係合、及び係合レ
バー59の係合面59aと摺動ピン55との係合が同時に外
れ、ロックが解除される。
このようにロック状態が解除されると、係合レバー71
及びレバー74は開放ばね81a,81bの付勢力に基づいて、
反時計回り方向へ回動される。そして、同レバー74前端
の作動杆82は連係レバー83を下方へ押し下げ、その結
果、駆動レバー84が下動し、出力軸5が左回転される。
そのため、開放ばね81a,81bは開放状態となる。なお、
ロック状態が解除される過程では、前部駆動板19の当接
面19aがストッパ28に当たっているので、作動レバー6
0、前部リンク部材29及び前部駆動板19はいずれも移動
しない。
及びレバー74は開放ばね81a,81bの付勢力に基づいて、
反時計回り方向へ回動される。そして、同レバー74前端
の作動杆82は連係レバー83を下方へ押し下げ、その結
果、駆動レバー84が下動し、出力軸5が左回転される。
そのため、開放ばね81a,81bは開放状態となる。なお、
ロック状態が解除される過程では、前部駆動板19の当接
面19aがストッパ28に当たっているので、作動レバー6
0、前部リンク部材29及び前部駆動板19はいずれも移動
しない。
また、前記ロックレバー54が回動することによって連
結リンク48a,48bは直線状に伸びる。このときには、作
動レバー38は回動せず、投入ばね47a,47bは開放状態が
保持され続ける。
結リンク48a,48bは直線状に伸びる。このときには、作
動レバー38は回動せず、投入ばね47a,47bは開放状態が
保持され続ける。
なお、前記のように自動開放時には駆動軸34が反時計
回り方向へ回動されるため、同駆動軸34右端部の作動杆
35がリミットスイッチLSのアクチュエータ37を押圧す
る。その結果、リミットスイッチLSが作動して、前記ト
リップコイル96の電源回路を開放し消磁させる。
回り方向へ回動されるため、同駆動軸34右端部の作動杆
35がリミットスイッチLSのアクチュエータ37を押圧す
る。その結果、リミットスイッチLSが作動して、前記ト
リップコイル96の電源回路を開放し消磁させる。
自動開放状態からの手動投入 第12図(a),(b)に示す自動開放状態から手動投
入する場合には、前記したような手動操作により一旦開
放状態にした後、手動投入する。すなわち、操作軸9に
操作ハンドル(図示しない)を取付け、これを上方へ回
動操作する。すると、前記手動開放と同様に操作レバー
10が反時計回り方向へ回動され、この回動は連結リンク
16及び被動レバー15を介して回転軸14に伝達される。こ
の回転軸14の回動にともなって後部駆動板20が反時計回
り方向へ回動されると、この回動は後部リンク部材30を
介して作動レバー38に伝達され、これが同方向へ回動さ
れる。そして、作動レバー38に連結された連結リンク48
a,48bが移動し、その長孔52の後端部内壁が摺動ピン55
に当ると、ロックリンク57及びロックレバー54が前上方
へ引っ張られる。摺動ピン55が係合レバー59の係合面59
aの直上にまで引っ張られると、これらは互いに係合す
る。
入する場合には、前記したような手動操作により一旦開
放状態にした後、手動投入する。すなわち、操作軸9に
操作ハンドル(図示しない)を取付け、これを上方へ回
動操作する。すると、前記手動開放と同様に操作レバー
10が反時計回り方向へ回動され、この回動は連結リンク
16及び被動レバー15を介して回転軸14に伝達される。こ
の回転軸14の回動にともなって後部駆動板20が反時計回
り方向へ回動されると、この回動は後部リンク部材30を
介して作動レバー38に伝達され、これが同方向へ回動さ
れる。そして、作動レバー38に連結された連結リンク48
a,48bが移動し、その長孔52の後端部内壁が摺動ピン55
に当ると、ロックリンク57及びロックレバー54が前上方
へ引っ張られる。摺動ピン55が係合レバー59の係合面59
aの直上にまで引っ張られると、これらは互いに係合す
る。
また、前記回動軸14の回動にともなって前部駆動板19
が反時計回り方向へ回動されると、この回動は前部リン
ク部材29を介して作動レバー60に伝達され、これが同方
向へ回動される。そして、作動レバー60に連結された連
結リンク63a,63bが移動し、その長孔66の後端部内壁が
摺動ピン67に当たると、ロックリンク68及びロックレバ
ー70が前上方へ引っ張られる。摺動ピン67が係合レバー
71の係合面71aの直上まで引っ張られると、これらは互
いに係合する。
が反時計回り方向へ回動されると、この回動は前部リン
ク部材29を介して作動レバー60に伝達され、これが同方
向へ回動される。そして、作動レバー60に連結された連
結リンク63a,63bが移動し、その長孔66の後端部内壁が
摺動ピン67に当たると、ロックリンク68及びロックレバ
ー70が前上方へ引っ張られる。摺動ピン67が係合レバー
71の係合面71aの直上まで引っ張られると、これらは互
いに係合する。
このように、摺動ピン55が係合レバー59に、また摺動
ピン67が係合ピン71にそれぞれ係合すると、第8図
(b)及び第9図に示すような手動開放状態と同様の状
態となるので、前記した手動開放と同様の操作、すなわ
ち、操作軸9に操作ハンドル(図示しない)を取付け、
これを下方へ回動操作すれば第1図(a),(b)に示
す投入状態に復帰させることができる。
ピン67が係合ピン71にそれぞれ係合すると、第8図
(b)及び第9図に示すような手動開放状態と同様の状
態となるので、前記した手動開放と同様の操作、すなわ
ち、操作軸9に操作ハンドル(図示しない)を取付け、
これを下方へ回動操作すれば第1図(a),(b)に示
す投入状態に復帰させることができる。
前記したように、本実施例の開閉蓄力機構3を用いれ
ば、従来のものとは異なり、開放状態から投入状態へ切
り換える場合には、開放ばね81a,81bを蓄力状態に保持
した後に投入ばね47a,47bを開放させ、また投入状態か
ら開放状態へ切り換える場合には、投入ばね47a,47bを
蓄力状態に保持した後に開放ばね81a,81bを開放させる
ようにしたので、その切換動作を確実に行うことができ
る。さらに、自動開放用のばねを別途設けることなく、
自動操作機構部Bを組み込んだので開閉器全体をコンパ
クトにすることができた。
ば、従来のものとは異なり、開放状態から投入状態へ切
り換える場合には、開放ばね81a,81bを蓄力状態に保持
した後に投入ばね47a,47bを開放させ、また投入状態か
ら開放状態へ切り換える場合には、投入ばね47a,47bを
蓄力状態に保持した後に開放ばね81a,81bを開放させる
ようにしたので、その切換動作を確実に行うことができ
る。さらに、自動開放用のばねを別途設けることなく、
自動操作機構部Bを組み込んだので開閉器全体をコンパ
クトにすることができた。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、各部材の形状を変更したり、投入ばねや開放ば
ねの数を変更したりする等、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で任意に変更して具体化することもできる。
はなく、各部材の形状を変更したり、投入ばねや開放ば
ねの数を変更したりする等、発明の趣旨から逸脱しない
範囲で任意に変更して具体化することもできる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば開放状態から投
入状態へ切り換える場合には、開放ばねを蓄力状態に保
持した後に投入ばねを開放させ、また投入状態から開放
状態へ切り換える場合には、投入ばねを蓄力状態に保持
した後に開放ばねを開放させることにより、その切換動
作を確実に行うことができ、さらには自動開放用のばね
を別途設けることなく、自動操作機構部を組み込むこと
ができ、開閉器のコンパクト化を図ることが可能になる
という効果を奏する。
入状態へ切り換える場合には、開放ばねを蓄力状態に保
持した後に投入ばねを開放させ、また投入状態から開放
状態へ切り換える場合には、投入ばねを蓄力状態に保持
した後に開放ばねを開放させることにより、その切換動
作を確実に行うことができ、さらには自動開放用のばね
を別途設けることなく、自動操作機構部を組み込むこと
ができ、開閉器のコンパクト化を図ることが可能になる
という効果を奏する。
また、前記遅延回動手段を、前記回転軸に固定したレ
バーと、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移
動可能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔
とから構成すれば、前記投入ばね及び開放ばねの蓄力及
び開放を確実に行うことができる。
バーと、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移
動可能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔
とから構成すれば、前記投入ばね及び開放ばねの蓄力及
び開放を確実に行うことができる。
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図
(a),(b)は投入状態にある開閉蓄力機構において
その側板を取り外した状態を示すものであり、第1図
(a)は開閉蓄力機構の左側部分の側面図、第1図
(b)は同じく右側部分の側面図、第2図は開閉蓄力機
構の上半部の平面図、第3図は同じく下半部の平面図、
第4図は開閉蓄力機構を組み込んだ開閉器の側面図、第
5図は同じく正面図、第6図は開閉蓄力機構の側面図、
第7〜9図は第1図(a),(b)に示す投入状態から
手動開放をする場合の開閉蓄力機構の作用説明図、第1
0,11図は第8図(b)及び第9図に示す手動開放状態か
ら手動投入をする場合の開閉畜力機構の作用説明図、第
12図(a),(b)は第1図(a),(b)に示す投入
状態から自動開放された状態を示す開閉蓄力機構の作用
説明図である。 1……本体ケース、2……開閉部、14……蓄力保持手段
の一部を構成する回転軸、19……前部駆動板、20……後
部駆動板、22……伝達手段及び遅延回動手段の一部を構
成するレバー、23……伝達手段及び遅延回動手段の一部
を構成する摺動軸、24,25……遅延回動手段の一部を構
成する長孔、29……蓄力保持手段の一部を構成する前部
リンク部材、30……蓄力保持手段の一部を構成する後部
リンク部材、32,33,39,62……蓄力保持手段の一部を構
成する軸、34……駆動軸、38,60……作動レバー、47a,4
7b……投入ばね、81a,81b……開放ばね、84……駆動レ
バー、A……手動操作機構部、B……自動操作機構部、
C……ロック機構部。
(a),(b)は投入状態にある開閉蓄力機構において
その側板を取り外した状態を示すものであり、第1図
(a)は開閉蓄力機構の左側部分の側面図、第1図
(b)は同じく右側部分の側面図、第2図は開閉蓄力機
構の上半部の平面図、第3図は同じく下半部の平面図、
第4図は開閉蓄力機構を組み込んだ開閉器の側面図、第
5図は同じく正面図、第6図は開閉蓄力機構の側面図、
第7〜9図は第1図(a),(b)に示す投入状態から
手動開放をする場合の開閉蓄力機構の作用説明図、第1
0,11図は第8図(b)及び第9図に示す手動開放状態か
ら手動投入をする場合の開閉畜力機構の作用説明図、第
12図(a),(b)は第1図(a),(b)に示す投入
状態から自動開放された状態を示す開閉蓄力機構の作用
説明図である。 1……本体ケース、2……開閉部、14……蓄力保持手段
の一部を構成する回転軸、19……前部駆動板、20……後
部駆動板、22……伝達手段及び遅延回動手段の一部を構
成するレバー、23……伝達手段及び遅延回動手段の一部
を構成する摺動軸、24,25……遅延回動手段の一部を構
成する長孔、29……蓄力保持手段の一部を構成する前部
リンク部材、30……蓄力保持手段の一部を構成する後部
リンク部材、32,33,39,62……蓄力保持手段の一部を構
成する軸、34……駆動軸、38,60……作動レバー、47a,4
7b……投入ばね、81a,81b……開放ばね、84……駆動レ
バー、A……手動操作機構部、B……自動操作機構部、
C……ロック機構部。
Claims (2)
- 【請求項1】本体ケース内に設けた回転軸を手動操作に
より回動させるための手動操作機構部と、 前記回転軸上に相対回動可能に支持された一対の駆動板
と、 前記回転軸の回動を一対の駆動板に伝達するための伝達
手段と、 前記本体ケース内に設けた駆動軸に相対回動可能に支持
されるとともに、前記駆動板に連結された一対の作動レ
バーと、 前記一対の作動レバーのうちいずれかの作動レバーの投
入動作及び開放動作に基づいて開閉部を開閉駆動する駆
動レバーと、 前記一方の作動レバーに連結され、投入時に蓄力を開放
して同作動レバーに投入動作をさせる投入ばねと、 前記他方の作動レバーに連結され、開放時に蓄力を開放
して同作動レバーに開放動作をさせる開放ばねと、 前記駆動板と作動レバーとの間に設けられ、投入ばね及
び開放ばねのそれぞれの蓄力状態を保持するための一対
の蓄力保持手段と、 前記一対の駆動板間に設けられ、手動投入時には開放ば
ねを蓄力させ、その蓄力状態を一方の蓄力保持手段によ
り保持した後、他方の蓄力保持手段により投入ばねを開
放させ、また、手動開放時には投入ばねを蓄力させ、そ
の蓄力状態を他方の蓄力保持手段により保持した後、一
方の蓄力保持手段により開放ばねを開放させるべく、前
記一対の駆動板に遅延回動動作を行わせるための遅延回
動手段と、 作動状態と停止状態とを取り得る自動操作機構部と、 前記一対の作動レバーと、自動操作機構部との間に設け
られ、同自動操作機構部の停止時であって手動投入時に
は前記開放ばねの蓄力状態を保持するとともに、手動開
放時には前記投入ばねの蓄力状態を保持し、さらに、自
動操作機構部の作動時には、前記開放ばねの蓄力保持を
開放するロック機構部と を備えたことを特徴とする開閉器の開閉蓄力機構。 - 【請求項2】遅延回動手段は前記回動軸に固定したレバ
ーと、そのレバーに設けた摺動軸と、その摺動軸が移動
可能に係合するように前記一対の駆動板に設けた長孔と
からなることを特徴とする請求項1に記載の開閉器の開
閉蓄力機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27818588A JP2703290B2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 開閉器の開閉蓄力機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27818588A JP2703290B2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 開閉器の開閉蓄力機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02123624A JPH02123624A (ja) | 1990-05-11 |
JP2703290B2 true JP2703290B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=17593772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27818588A Expired - Fee Related JP2703290B2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 開閉器の開閉蓄力機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2703290B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4550748B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2010-09-22 | エナジーサポート株式会社 | 多回路開閉器 |
JP4713603B2 (ja) * | 2008-03-06 | 2011-06-29 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
JP5091922B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2012-12-05 | エナジーサポート株式会社 | 開閉器の開閉蓄力機構 |
JP5055441B2 (ja) * | 2011-01-20 | 2012-10-24 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
-
1988
- 1988-11-02 JP JP27818588A patent/JP2703290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02123624A (ja) | 1990-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |