JP4439862B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機に関する。
例えば、一般によく知られた「セブン機」と称される第1種パチンコ機では、スタートチャッカ(始動チャッカ、始動口ともいう)に入賞すると、乱数抽選(当否抽選)によって当否判定が行われる。この判定結果が大当たりであると、図柄表示装置に当たり図柄が表示され、アタッカ(大入賞口)が開放状態から所定終了条件(所定時間の経過又は所定入賞数の入賞)のもとで閉鎖状態に至るまでを1ラウンドとして所定ラウンド数にわたって開閉を繰り返す。このように、一旦大当たり状態になると、遊技者はただハンドルを把持しているだけで技量に関係なく一定の賞球数(出玉数)の獲得が可能となり、遊技自体が単調かつ画一的となるおそれがある。
そこで、特許文献1に示すように、遊技盤上に複数の大入賞口を配置し、大当たり状態でのラウンド毎に開放される大入賞口の位置を変化させることにより、遊技者にハンドル操作を必要とさせ賞球獲得数(出玉数)に差を設ける技術が開示されている。また、特許文献2には、大当たり状態でのラウンド毎に開放される大入賞口(可変入賞口)の開口幅を幅抽選結果に応じて変化させることにより、出玉数に差を設ける技術が開示されている。
特開2002−320735号公報 特開平9−10397号公報
しかし、これらの技術によっても、ラウンド毎に開放される大入賞口の位置や開口幅が決定された後においては、開放された大入賞口が従来通り所定時間の経過又は所定入賞数の入賞により閉鎖されることになる。したがって、ラウンド毎の遊技に若干の変化を付与することはできても、遊技者が技術介入する余地は依然として小さく、必ずしも技量等に応じた出玉数が獲得できることにならないため、特に熟練した遊技者には不満が残る場合が多い。
そこで本発明の課題は、大当たり状態での各ラウンドにおいて、遊技者が技術介入できる余地を広げ、技量等に応じて獲得できる賞球数(出玉数)を増減させることのできるパチンコ遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機では、
複数の入賞口は、第一入賞口と第二入賞口とに区分され、
大当たり発生手段による大当たり発生中の各ラウンドにおいて、第一入賞口への入賞個数が所定のラウンド更新入賞数に達した場合にラウンド更新条件が成立する一方、第一入賞口と第二入賞口との合計入賞個数が、第一入賞口への入賞個数の1球に対し第二入賞口への入賞個数の複数球に相当するように重み付けした上でカウントされて、所定のラウンド終了入賞数に達した場合にラウンド終了条件が成立することを最も主要な特徴とする。
このパチンコ遊技機によれば、第一入賞口に所定のラウンド更新入賞数の入賞があると、次のラウンドに移行(更新)させることができる。したがって、遊技者は、第一入賞口への入賞を狙うことによってラウンドを更新(継続)させ、ラウンド数を次々と増やしていくことで大当たり状態を持続的に維持することができる。ただし、この場合にはラウンド毎の出玉数が相対的に減少するおそれがある。一方、遊技者は、第二入賞口への入賞を狙うことによってラウンド毎の出玉数を増やすことができる反面、第一入賞口への入賞がラウンド更新入賞数に満たないためにラウンド更新が途絶えてしまう(この現象をパンクと称する)リスクを背負っている。しかも、遊技者は、ラウンド毎にラウンド終了入賞数及び/又はラウンド更新入賞数を予想して、パンクせずに出玉数が最大となるタイミングを探り当てる必要もある。
そこで、例えば、初期のラウンドでは主として第一入賞口への入賞を狙うことによってパンクを防止(ラウンド継続を優先)し、残りラウンド数が少なくなれば主として第二入賞口への入賞を狙うことによって出玉数増大を優先させることもできる。このように、大当たり状態での各ラウンドにおいて、遊技者の技術介入できる余地が広がり、各入賞口を正確に狙える技量や狙い位置を切り換えるタイミング等のテクニックに応じて獲得できる賞球数(出玉数)が増減するので、遊技に対する興趣や意欲を増大させることができる。なお、第一入賞口と第二入賞口とは、それぞれ1又は複数個設けることができ、例えば遊技盤右半部に3個の第一入賞口を上下一列状に配置し、左半部に2個の第二入賞口を上下一列状に配置することができる。また、第一入賞口への入賞個数がラウンド更新入賞数に達した場合に、ラウンド更新条件のみを成立させ、ラウンド終了条件を未成立としてもよい。この場合には、例えば、第一入賞口のみを閉鎖(開放終了)し、合計入賞個数がラウンド終了入賞数に達するまで第二入賞口の開放状態を維持することができる。
さらに、このような遊技者側の自己責任として発生するパンク状態が増えれば、遊技店にとっては店全体の出玉数が合理的に減少することになり、その減少分は、遊技者毎又は遊技機毎の出玉数限度を引き上げたり、当たりの発生確率を高めたりして遊技者に還元することができる。これによって、遊技者の獲得できる賞球数(出玉数)にはさらなる格差が生じることになり、遊技及び遊技機に対する関心を一層高めることができる。
そして、このようなパチンコ遊技機は、具体的には、
遊技盤に配置された始動口と、その始動口への入賞に起因して大当たりを発生する大当たり発生手段と、前記遊技盤上で互いに離間して配置され、前記大当たり中に開放可能な複数の入賞口と、を備え、前記大当たり中において、前記複数の入賞口への合計入賞個数が所定のラウンド終了入賞数に達するまで前記複数の入賞口を開放するとともに、その開放中に所定のラウンド更新条件が成立すると前記複数の入賞口を再度開放するパチンコ遊技機であって、
前記複数の入賞口は、入賞個数が前記ラウンド終了入賞数よりも小に設定された所定のラウンド更新入賞数に達したときにのみ前記ラウンド更新条件を成立させる1又は複数の第一入賞口と、ラウンド毎の出玉数において前記第一入賞口への入賞に基づく出玉数を上回る出玉数が取得可能な特典を付与する1又は複数の第二入賞口と、に区分され、
各ラウンドの開始時までに前記ラウンド終了入賞数とラウンド更新入賞数とのうち少なくとも一方を変更可能とすることによって実現できる。
さらに具体的には、
第一入賞口への単位入賞に対する賞球と第二入賞口への単位入賞に対する賞球とを等しく設定し、
かつ、ラウンド終了入賞数をXとし、ラウンド更新入賞数をYとしたとき、ラウンド更新条件成立のもとでの第二入賞口への入賞可能数であるX−Yを、(X−Y)>Yに設定することにより、
第二入賞口に対する特典を付与することができる。
このように、第二入賞口への入賞可能数X−Yをラウンド更新入賞数Yよりも大としておくだけで、第二入賞口への入賞に基づく出玉数が第一入賞口への入賞に基づく出玉数よりも大となるように、第二入賞口に特典を付与することができる。その際、第一入賞口と第二入賞口とで単位入賞(1球)に対する賞球(個数)に差を設ける必要がないので、賞球払出装置やその制御手段等の調整を要しない。
なお、第一入賞口への単位入賞(1球)に対する賞球(個数)よりも第二入賞口への単位入賞(1球)に対する賞球(個数)を大に設定することによって、第二入賞口への入賞に基づく出玉数が第一入賞口への入賞に基づく出玉数よりも大となるように第二入賞口に特典を付与することも可能である。
このようなパチンコ遊技機において、ラウンド終了入賞数を各ラウンドの開始時までに実行される抽選に基づいて変更可能とする場合がある。ラウンド終了入賞数のみがラウンド毎にランダムに変化することによって、遊技者の技量と勘との両方の要素で出玉数が変動することになり、遊技に対する興趣が一層増大する。この場合、ラウンド更新入賞数をラウンドにかかわらず一定としておくことが望ましい。
また、これらのパチンコ遊技機において、第一入賞口への入賞個数がラウンド更新入賞数に達した場合には、ラウンド更新条件とともにラウンド終了条件を同時に成立させてもよい。この場合には、次ラウンドへの更新が確保されるものの現在のラウンドが終了してしまうので、第一入賞口への入賞タイミング等による出玉数の増減が一層顕著となる。
他方で、第一入賞口への入賞個数がラウンド更新入賞数に到達せず、かつ第二入賞口への入賞個数がラウンド終了入賞数の所定範囲内に達しているとき、遊技者に対して次のラウンドに更新されるために必要な入賞個数、操作条件等の情報を案内・報知してもよい。これによって、遊技者は最適なタイミングで第一入賞口を狙って遊技することが可能となるため、上記したラウンド更新条件を満たせば遊技案内(ナビゲーション)に従い安定した出玉を得ることが可能となる。また、特に遊技に不慣れな初心者等にも適切なタイミングで遊技案内(ナビゲーション)がなされるので、遊技に対する興味を失わせずにすむ。このとき案内・報知する内容には、(1)現在のラウンド数、(2)そのラウンドで設定(抽選)されたラウンド終了入賞数やラウンド更新入賞数の数値、(3)第一入賞口又は第二入賞口への現在の入賞個数、(4)(2)と(3)との差、(5)いずれの入賞口を狙うと有利かの案内等がある。また、案内・報知する手段には、音声(例えばスピーカ)、発光(例えば液晶表示)等がある。
ところで、すべての入賞口を、各ラウンドにおいて常に同一タイミングで開放するとともに、第一入賞口においてラウンド更新入賞数を1球に設定することができる。すべてのラウンドにおいてすべての入賞口を一斉に開放するとともに、第一入賞口に1球入賞すれば直ちにそのラウンドを終了して次のラウンドに移行するので、遊技者は常に集中力と緊張感とを強いられるようになるが、同時に遊技に対する充実感や満足感も得られる。
また、第一入賞口と第二入賞口とが遊技者側から見て外観上同一構造を有するように構成し、両者の間には少なくともラウンド更新機能の有無に差異を設けることができる。さらに、遊技者側から見て遊技盤の中央部(例えば、大当たりの発生を報知する図柄表示部等)を挟んで左右のほぼ同一高さに分散して、第一入賞口と第二入賞口とを1個ずつ配置してもよい。これらによって、いずれがラウンド更新機能を有する第二入賞口かを判別するスリル感を遊技に付与することができる。なお、第一入賞口と第二入賞口との入れ替え操作が、遊技盤上の設置位置を実際に取り替えなくても、ラウンド更新機能を制御プログラム上で移動するだけで行なえる。したがって、遊技を中断することなく第一入賞口と第二入賞口との入れ替えが可能となり、遊技者に新たな興趣を喚起することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に係るパチンコ遊技機の一実施例としての第1種パチンコ機(本実施例では、以下単にパチンコ機という)の正面模式図である。パチンコ機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3は、円状に遊技領域が形成されている。遊技盤3の下方には、玉供給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル5を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、その遊技盤3の面上を落下する。
遊技盤3の面上には、その中央付近に液晶表示部6(可変表示手段;案内・報知手段)が配設されている。液晶の換わりに発光素子を用いた表示装置や、リール式の表示装置も採用できる。液晶表示部6には、例えば3桁のアラビア数字が表示される。液晶表示部6の下方には、スタートチャッカ7(始動口)が配置されている。スタートチャッカ7の下方には、玉を回収するためのアウト口10が設けられている。
遊技盤3には、前面側(遊技者側)から見て外観上同一構造(形状)の複数(本実施例では一対)のアタッカ8,9(大入賞口;入賞口)が設けられている。このアタッカ8,9は、遊技盤3の液晶表示部6を挟んで左右ほぼ対称位置で、遊技盤3の上下方向中間位置のほぼ同一高さに、左側の通常アタッカ8(第二入賞口;入賞口)と右側の更新アタッカ9(第一入賞口;入賞口)とが1個ずつ分散する形で配置されている。これらのアタッカ8,9は、いずれも入賞口の両側に対をなす可動部材11,11が可動自在に設けられ、大当たり中に左右に開くように可変式の入賞口として構成されている。すなわち、可動部材11,11は、動作(ON)時には開放して入賞を容易(又は可能)とした第一状態(図1に破線で示す状態)を呈し、非動作(OFF)時には閉鎖して入賞を困難(又は不可能)とした第二状態(図1に実線で示す状態)を呈するものである。
図2にパチンコ機1の遊技制御装置20の構成をブロック図で示す。この遊技制御装置20はメイン基板21を備え、このメイン基板21には、主制御部(制御手段)としてのCPU22、遊技プログラム23a等を格納したROM23、ワークエリアとしてのRAM24、入出力回路25等が搭載されている。CPU22は、例えば、スタートチャッカ7への入賞に基づいて当否抽選を実行する当否抽選手段、当否抽選の結果に基づいて大当たりを発生する大当たり発生手段、ラウンド終了入賞数の抽選を実行する入賞数抽選手段(入賞数変更手段)、ラウンド更新条件及びラウンド終了条件の成立可否を判定するラウンド更新条件判定手段・ラウンド終了条件判定手段、通常アタッカ8及び更新アタッカ9の開放処理・閉鎖処理を実行するアタッカ開閉制御手段等の諸機能を有している(詳細については後述する)。
また、メイン基板21には電源回路31の他に次のものが接続され、入出力回路25を介して信号入力されている。
・スタート入賞検出器32:スタートチャッカ7に付設されたスタート入賞検出器32からのスタート入賞検知信号;
・通常入賞検出器33:通常アタッカ8に付設された通常入賞検出器33からの通常入賞検知信号;
・更新入賞検出器34:更新アタッカ9に付設された更新入賞検出器34からの更新入賞検知信号。
さらに、メイン基板21には次のものが接続され、入出力回路25を介して信号出力されている。
・通常アタッカ開放用ソレノイド35:通常アタッカ8の可動部材11,11を開放処理(このとき通電ON=励磁)及び閉鎖処理(このとき通電OFF=消磁)するための通常アタッカ開放用ソレノイド35への制御信号;
・更新アタッカ開放用ソレノイド36:通常アタッカ9の可動部材11,11を開放処理(このとき通電ON=励磁)及び閉鎖処理(このとき通電OFF=消磁)するための更新アタッカ開放用ソレノイド36への制御信号;
・液晶表示部6:表示制御基板26を介して、当否抽選結果に基づく図柄を液晶表示部6の図柄表示部61(可変表示手段)に表示するための制御信号、及び遊技者に対して次のラウンドに更新されるために必要な入賞個数、操作条件等の情報を案内表示部62(案内・報知手段)に表示するための制御信号;
・スピーカ40:音声制御基板27を介してスピーカ40を駆動させるための制御信号;
・ランプ41:ランプ制御基板28を介してランプ41を駆動させるための制御信号;
・払出装置42:払出制御基板29を介して賞球・貸球の払出装置42を駆動させるための制御信号;
・発射装置43:ハンドル5及び発射制御基板30を介して遊技球の発射装置43を駆動させるための制御信号。
図1に示すパチンコ機1において、主要部の作動は以下のように表わされる。遊技盤3に配置されたスタートチャッカ7(始動口)を通過する遊技球をスタート入賞検出器32が検出したことをスタート条件として、CPU22(当否抽選手段;図2参照)による当否抽選が実行される。この当否抽選は、一般に、取得した乱数値と大当たり乱数とが一致するか否かの判定により行なわれる。当否抽選の結果大当たりと判定(大当たり発生)されると、両ソレノイド35,36(図2参照)を駆動(励磁)して通常アタッカ8(第二入賞口)及び更新アタッカ9(第一入賞口)の可動部材11,11を一斉に同時開放状態(第一状態)とする。そして、この開放状態から後述するラウンド終了条件のもとで両アタッカ8,9の可動部材11,11が一斉に同時閉鎖状態(第二状態)に至るまでを1ラウンドとし、大当たりは所定の最大継続可能ラウンド数(例えば15ラウンド)を上限として後述するラウンド更新条件が満たされる限り継続する。なお、大当たり発生時には両アタッカ8,9の開放処理と同時に又は開放処理に先行して、液晶表示部6の図柄表示部61(可変表示手段)に大当たり態様の図柄(例えば777等のゾロ目)が停止表示(確定表示)される(図8(a)参照)。
このとき、両アタッカ8,9を一斉に同時閉鎖処理するためのラウンド終了条件は次の(1)〜(3)のうちのいずれかが成立したときに定められている。
(1)両アタッカ8,9が一斉に同時開放処理されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したとき;(図7(b)の9R’参照)
(2)通常アタッカ8及び更新アタッカ9においてラウンド終了に必要なラウンド終了入賞数(例えば両アタッカ8,9合計で6球)の入賞を通常入賞検出器33及び更新入賞検出器34が検出したとき;(図7(a)の9R参照)
(3)更新アタッカ9においてラウンド更新に必要なラウンド更新入賞数(例えば1球)の入賞を更新入賞検出器34が検出したとき(図7(a)の1R,8R参照)。
また、このうち(3)のラウンド終了条件によって両アタッカ8,9が一斉に同時閉鎖処理された場合にのみ、次のラウンドに移行するためのラウンド更新(大当たり継続)条件が満たされ、次ラウンドの一斉同時開放処理がなされる。
なお、両アタッカ8,9の開放処理タイミング及び開放処理からの設定時間のうち少なくとも一方が異ならせてある場合には、上記(1)の条件は、
(1’)両アタッカ8,9のうち少なくともいずれか一方(例えば開放処理タイミングが早い方のアタッカ)が開放処理されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したとき;
と表わすことができる。
また、ラウンド更新入賞数<ラウンド終了入賞数、更新アタッカ9への単位入賞(1球)に対する賞球(個数)=通常アタッカ8への単位入賞(1球)に対する賞球(個数)、にそれぞれ設定されている。ここで、ラウンド終了入賞数をX(例えば10球)とし、ラウンド更新入賞数をY(例えば1球)としたとき、ラウンド更新条件成立のもとでの通常アタッカ8への入賞可能数X−Y(例えば9球)はラウンド更新入賞数Yより小に設定((X−Y)>Y)されている。これによって、ラウンド毎の出玉数において、通常アタッカ8への入賞に基づく出玉数が更新アタッカ9への入賞に基づく出玉数を上回るように特典が付与されている。
さらに、両アタッカ8,9におけるラウンド終了入賞数と更新アタッカ9におけるラウンド更新入賞数とのうち少なくとも一方(例えばラウンド終了入賞数)は、次のラウンド(例えば第8以降の各ラウンド)の開放処理に移行する前にCPU22(入賞数抽選手段;図2参照)により実行される入賞数抽選(例えば6球と10球とからの選択)により決定(変更)される。更新アタッカ9への入賞個数(例えば0球)がラウンド更新入賞数(例えば1球)に到達せず、かつ通常アタッカ8への入賞個数がラウンド終了入賞数(例えば10球)の所定範囲内(例えば7球以上)に達しているとき、遊技者に対して次のラウンドに更新される(大当たりが継続する)ために必要な入賞個数、操作条件(例えば「更新アタッカ9狙い」)等の情報を案内表示部62のメッセージ表示エリア62a(案内・報知手段)に表示する(図8(b)参照)。
次に、図3〜図6に示すフローチャートと図7に示すタイミングチャートとにより、遊技プログラム23a(図2参照)の内容を説明する。図3は大当たり処理のフローを示している。S1において大当たりフラグが「1」となっているか否か(当否抽選で大当たりが発生したか否か)を判定する。大当たり発生(S1でYES)の場合、S2において液晶表示部6の図柄表示部61を大当たり画面(例えば図8(a)に示す「777」の図柄表示)へ切換え、次に、S3において終了条件変更処理サブルーチン(図4)を実行する。なお、当否抽選結果が大当たりでない場合(大当たりフラグ=「0」;S1でNO)には大当たり処理を終了する。
図4に示すように、終了条件変更処理サブルーチンは、所定ラウンド(例えば第8ラウンド)以降において、両アタッカ8,9のラウンド終了入賞数をラウンド毎に乱数抽選して決定(変更)する処理を行なうもので、抽選フラグはラウンド終了入賞数の抽選を開始するラウンドに到達したとき(例えば第8ラウンドへの更新決定時)に「1」となる(図6のS84参照)。ここでは、大当たり発生後最初のラウンド状態(第1ラウンド)であるから、抽選フラグは「0」であり(S31でNO)、S35にてラウンド終了入賞数が10球に設定されてリターンする。なお、図4の終了条件変更処理サブルーチン及び図6のラウンド更新処理サブルーチンの詳細については後述する。
図3に示すように、S3(図4)の終了条件変更処理サブルーチンからリターンした後、S4にて入賞処理サブルーチンを実行する。図5に示す入賞処理サブルーチンにおいて、S41にて抽選フラグが「1」か否かをチェックする。ここでは上記した通り抽選フラグは「0」であるから(S41でNO)、S43にて両ソレノイド35,36(図2参照)を励磁して通常アタッカ8及び更新アタッカ9の可動部材11,11を一斉に同時開放状態とし、大当たりの第1ラウンドがスタートする。なお、このとき、案内表示部62(液晶表示部6)のラウンド数表示エリア62cにラウンド数「1」が表示される(図8(a)参照)。
図5によれば、この大当たり第1ラウンド(1R)の終了条件は、次の(1)〜(3)のうちのいずれかが成立した場合に設定されている。
(1)両アタッカ8,9が一斉同時開放されてから30秒間が経過した場合(S44でYES);
(2)通常アタッカ8においてラウンド終了入賞数10球の入賞を通常入賞検出器33(図2参照)が検出した場合(S457でYES);
(3)更新アタッカ9においてラウンド更新入賞数1球の入賞を更新入賞検出器34(図2参照)が検出した場合(S46でYES)。
また、このうち(3)のラウンド終了条件によって両アタッカ8,9が一斉同時閉鎖された場合には、第2ラウンドに移行するためのラウンド更新(大当たり継続)条件も同時に成立し、両アタッカ8,9が第2ラウンドのために一斉同時開放される。以下、図5に示されるラウンド終了条件及びラウンド更新条件について説明する。
まず、S44にて両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒間が経過しているか否かを確認する。両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒間が経過していないとき(S44でNO)には、S45にて通常アタッカ8への入賞の有無を確認する。通常アタッカ8への入賞があれば(S45でYES)、S451にて払出装置42(図2参照)から15個の賞球が払い出され、S452にて通常入賞個数のカウントがインクリメント(+1)される。また、S453にて案内表示部62(液晶表示部6)の通常入賞個数表示エリア62bに表示する通常入賞個数を更新する(図8(a)は通常入賞個数が「6」に更新された場合を示す)。ここで、S454にて抽選フラグが「0」か否かをチェックし、上記した通り抽選フラグは依然として「0」であるから(S454でYES)、次にS455において、インクリメント後の通常入賞個数が7球になったか否かをチェックする。
図8(a)の場合には通常入賞個数は6球であり(S455でNO)、通常入賞個数6球はラウンド終了入賞数10球に達していないので(S457でNO)、S44にリターンする。さらに、両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内(S44でNO)に再び通常アタッカ8への入賞があれば(S45でYES)、インクリメント(S452)後の通常入賞個数が7球となる(S455でYES)。そこで、S456にて、案内表示部62(液晶表示部6)のメッセージ表示エリア62aに、次のラウンド(第2ラウンド)に更新されるために必要な情報がナビメッセージとして表示される。図8(b)では、ナビメッセージは「10個目の入賞は右入賞口(更新アタッカ9)を狙って下さい。」とメッセージ表示エリア62aに表示され、液晶表示部6の画面全体がフラッシュ表示されている。なお、通常入賞個数7球はラウンド終了入賞数10球に達していないので(S457でNO)、再びS44にリターンすることになる。
そして、ナビメッセージに従って右打ちに変更した結果、両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内(S44でNO)に更新アタッカ9に入賞した場合(S45でNOかつS46でYES)には、S461にて払出装置42(図2参照)から15個の賞球が払い出され、S462にて更新フラグが「1」となる。
ここで、更新フラグが「1」となることは、更新アタッカ9に入賞した場合(S46でYES)に、上記したラウンド終了条件(3)とラウンド更新条件とが同時に成立したことを意味している。そこで、S47にて両ソレノイド35,36(図2参照)を消磁して通常アタッカ8及び更新アタッカ9の可動部材11,11を一斉に同時閉鎖状態とし、大当たり第1ラウンドが終了する。そして、S49において、メッセージ表示エリア62aに表示中(S48でYES)のナビメッセージを終了させてリターンする。
図3に戻り、S4の入賞処理サブルーチン(図5)からリターンした後、S5にてラウンド数が15に達しているか否かをチェックする。ここでは、ラウンド数は1であるから(S5でNO)、次にS7にて更新フラグが「1」か否かをチェックする。図5のS462で更新フラグが「1」とされているので(S7でYES)、S8のラウンド更新処理サブルーチン(図6)が実行される。
図6に示すように、ラウンド更新処理サブルーチンは、ラウンド更新条件が成立した(更新アタッカ9に入賞した)場合に、ラウンド数を更新(+1)した後更新フラグを「0」に戻すとともに、所定ラウンド(例えば第8ラウンド)以降では抽選フラグを「1」とする処理を行なう。ここでは、第1ラウンド後のラウンド更新であるから、S81にてラウンド数のカウントがインクリメント(+1)され、S82にて案内表示部62(液晶表示部6)のラウンド数表示エリア62cに表示するラウンド数を更新する(図8(a)の「1」が「2」に更新される)。したがって、ラウンド数は「8」に達していないので(S83でNO)、S85にて更新フラグを「0」に戻してリターンする。
以上の状況は、図7(a)のタイミングチャートにおいて、「1R」(第1ラウンド)に表わされている。すなわち、両ソレノイド35,36の励磁中(両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内)に、通常入賞検出器33で7球の入賞が検知され、その後更新入賞検出器34で入賞が検知されると(合計入賞個数8球)、両ソレノイド35,36が消磁されて「1R」が終了し、「2R」(第2ラウンド)にラウンド更新される。なお、「1R」での出玉数は、(7+1)×15=120個となる。
このようにして大当たりのラウンド更新が次々と継続して実行され、図6のラウンド更新処理サブルーチンにおいて、S81でのインクリメント結果及びS82での表示ラウンド数が「8」に達すると(図8(c)参照;S83でYES)、S84にて抽選フラグを「1」とする。そして、図4の終了条件変更処理サブルーチンにおいて、抽選フラグが「1」であるから(S31でYES)、S32にて両アタッカ8,9のラウンド終了入賞数を決定するための終了条件乱数の抽選が行われる。終了条件乱数が「1」のとき(S33でYES)、S34にてラウンド終了入賞数は6球に設定され、終了条件乱数が「0」のとき(S33でNO)、S35にてラウンド終了入賞数は10球に設定される。図5の入賞処理サブルーチンにおいて、抽選フラグが「1」であるから(S41でYES)、S42にて、案内表示部62(液晶表示部6)のメッセージ表示エリア62aに、警告メッセージが表示される。図8(c)では、警告メッセージは「このラウンドは画面がフラッシュしません。終了だと思うタイミングで右入賞口(更新アタッカ9)を狙って下さい。」とメッセージ表示エリア62aに表示されている。なお、更新アタッカ9に入賞すると(S46でYES)、S49にて警告メッセージの表示が終了する。
このような状況は、図7(a)のタイミングチャートにおいて、「8R」(第8ラウンド)に表わされている。この場合には、警告メッセージに従って、早目に右打ち(更新アタッカ9狙い)に変更している。その結果、両ソレノイド35,36の励磁中(両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内)に、通常入賞検出器33で3球の入賞が検知され、その後更新入賞検出器34で入賞が検知されると(合計入賞個数4球)、両ソレノイド35,36が消磁されて「8R」が終了し、「9R」(第9ラウンド)にラウンド更新される。なお、「8R」での出玉数は、(3+1)×15=60個となる。
一方、図5の入賞処理サブルーチンにおいて、両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内(S44でNO)に通常アタッカ8への通常入賞個数がラウンド終了入賞数に達した場合(S457でYES)には、上記(2)のラウンド終了条件が成立する。その結果、S47にて通常アタッカ8及び更新アタッカ9を一斉同時閉鎖し、大当たりラウンドが終了する。この場合には、ラウンド更新(S462)がなされないため、いわゆるパンク状態となる。
このような状況は、図7(a)のタイミングチャートにおいて、「9R」(第9ラウンド)に表わされている。図4の終了条件変更処理サブルーチンにおいて、S34にてラウンド終了入賞数が6球に設定された場合に、両ソレノイド35,36の励磁中(両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒以内)に、通常入賞検出器33で6球の入賞が検知されている。しかし、更新入賞検出器34で入賞が検知されていないため(合計入賞個数6球)、両ソレノイド35,36が消磁されて「9R」が終了し、「10R」(第10ラウンド)にはラウンド更新されない(パンク状態)。なお、「9R」での出玉数は、6×15=90個となる。
さらに、図5の入賞処理サブルーチンにおいて、両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒を経過した場合(S44でYES)には、上記(1)のラウンド終了条件が成立する。その結果、S47にて通常アタッカ8及び更新アタッカ9を一斉同時閉鎖し、大当たりラウンドが終了する。この場合にも、ラウンド更新(S462)がなされないため、いわゆるパンク状態となる。
このような状況は、図7(b)のタイミングチャートにおいて、「9R’」(第9ラウンド)に表わされている。図4の終了条件変更処理サブルーチンにおいて、S34にてラウンド終了入賞数が6球に設定された場合に、両ソレノイド35,36の励磁中(両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒間)には、通常入賞検出器33で5球の入賞しか検知されていない(合計入賞個数5球)。したがって、両アタッカ8,9の一斉同時開放から30秒間の経過により、両ソレノイド35,36が消磁されて「9R’」が終了し、「10R」(第10ラウンド)にはラウンド更新されない(パンク状態)。なお、「9R’」での出玉数は、5×15=75個となる。
図3に示す大当たり処理のフローチャートにおいて、最終の第15ラウンドを終了した場合(S5でYES)又はパンクによりラウンド更新条件を満たさなかった場合(更新フラグ=「0」;S7でNO)に実施されるS6は、大当たり終了処理のサブルーチンを示している。具体的には、大当たり終了処理サブルーチンS6では、更新フラグ及び抽選フラグの初期化、両アタッカ8,9の閉鎖、液晶表示部6における大当たり終了画面の表示等が行なわれる。
(実施例2)
図9は、本発明に係るパチンコ遊技機の他の実施例としての第2種パチンコ機(本実施例では、以下単にパチンコ機という)の正面模式図である。このパチンコ機100では、遊技盤3の上半部に横長箱状のセンター役物12が備えられている。箱状センター役物12の中央上部には、液晶表示部6’(大当たり表示手段;案内・報知手段)が嵌め込み固定されている。また、液晶表示部6’を挟んで左右ほぼ対称位置で箱状センター役物12の左右上部ほぼ同一高さには、羽根状可動部材111,112がそれぞれ配置されている。この羽根状可動部材111,112は、基端部がセンター役物12の壁部に回動可能に軸支され、先端部がセンター役物12の壁部開口を開放・閉鎖可能に取り付けられている。
箱状センター役物12の内部には、前面側(遊技者側)から見て外観上同一構造(形状)の複数(本実施例では一対)の役物入賞口13,14(入賞口)が、羽根状可動部材111,112の下方に設けられている。この役物入賞口13,14は、液晶表示部6’を挟んで左右ほぼ対称位置でほぼ同一高さに、左側の通常入賞口13(第二入賞口;入賞口)と右側の更新入賞口14(第一入賞口;入賞口)とが1個ずつ分散する形で配置されている。さらに、中央仕切板15によって二分割された左右の箱状センター役物12の内底面にも役物底部入賞口13’,14’(入賞口)がそれぞれ設けられている。なお、役物底部入賞口13’は通常入賞口(第二入賞口;入賞口)として構成され、出口側で通常入賞口13と連通されている。役物底部入賞口14’は更新入賞口(第一入賞口;入賞口)として構成され、出口側で更新入賞口14と連通されている。
大当たり状態において、動作時には羽根状可動部材111,112が開閉動作を繰り返し、壁部開口を介して役物12内部への入賞が容易となり、その結果通常入賞口13,13’(入賞口)及び更新入賞口14,14’(入賞口)への入賞を容易(又は可能)とした第一状態(図9に破線矢印で示す状態)を呈する。一方、大当たり状態において、非動作時には羽根状可動部材111,112がセンター役物12の壁部開口を閉鎖して通常入賞口13,13’及び更新入賞口14,14’への入賞を困難(又は不可能)とした第二状態(図9に実線で示す状態)を呈する。
したがって、図10のブロック図において、メイン基板21には実施例1(図2)に代えて次のものが接続され、入出力回路25を介して信号入力されている。
・通常入賞検出器33,33’:通常入賞口13,13’に付設された通常入賞検出器33,33’からの通常入賞検知信号;
・更新入賞検出器34,34’:更新入賞口14,14’に付設された更新入賞検出器34,34’からの更新入賞検知信号。
また、メイン基板21には実施例1(図2)に代えて次のものが接続され、入出力回路25を介して信号出力されている。
・左羽根開放用ソレノイド135(第一可動部材開放用ソレノイド):通常入賞口13,13’上方の左羽根111(第一可動部材)を開閉処理(このとき通電ON・OFF=励磁・消磁を繰り返し)及び閉鎖処理(このとき通電OFF=消磁)するための左羽根開放用ソレノイド135への制御信号;
・右羽根開放用ソレノイド136(第二可動部材開放用ソレノイド):更新入賞口14,14’上方の右羽根112(第二可動部材)を開閉処理(このとき通電ON・OFF=励磁・消磁を繰り返し)及び閉鎖処理(このとき通電OFF=消磁)するための右羽根開放用ソレノイド136への制御信号;
・液晶表示部6’:表示制御基板26を介して、大当たり表示を液晶表示部6’の大当たり表示部61’(大当たり表示手段)に表示するための制御信号、及び遊技者に対して次のラウンドに更新されるために必要な入賞個数、操作条件等の情報を案内表示部62(案内・報知手段)に表示するための制御信号。
図9に示すパチンコ機100において、主要部の作動は以下のように表わされる。遊技盤3に配置されたスタートチャッカ7(始動口)を通過する遊技球をスタート入賞検出器32が検出すると、両ソレノイド135,136(図10参照)を通電ON・OFFして通常入賞口13,13’(第二入賞口)及び更新入賞口14,14’(第一入賞口)上方の左羽根111(第一可動部材)及び右羽根112(第二可動部材)を一斉に1又は複数回(例えば2回)開閉動する。左羽根111又は右羽根112が開いたときに、役物12内部に入った遊技球が役物入賞口13,14(通常入賞口13又は更新入賞口14)に入賞すると大当たり状態となる。
つまり、遊技球をスタート入賞検出器32が検出したことをスタート条件として(起因して)、CPU22(大当たり発生手段;図10参照)により大当たりが発生する。大当たりが発生すると、両ソレノイド135,136(図10参照)を通電ON・OFFして通常入賞口13,13’(第二入賞口)上方及び更新入賞口14,14’(第一入賞口)上方の羽根111,112を一斉に所定回数(例えば18回)同時開閉状態(遊技球の入球を容易とする状態;第一状態)とする。そして、この開閉状態からラウンド終了条件のもとで両入賞口13,13’,14,14’上方の羽根111,112が一斉に同時閉鎖状態(遊技球の入球を困難とする状態;第二状態)に至るまでを1ラウンドとして、所定のラウンド数(例えば15ラウンド)にわたり繰り返し可能とする。なお、大当たり発生時には両入賞口13,13’,14,14’上方の羽根111,112の開閉処理と同時に又は開閉処理に先行して、液晶表示部6’の大当たり表示部61’(大当たり表示手段)に大当たり態様が表示される。
そして、本実施例におけるラウンド終了条件は、次の(1)〜(3)のうちのいずれかが成立したときになる。
(1)両入賞口13,14上方の羽根111,112が一斉同時開閉を所定回数(例えば18回)完了したとき、すなわち同時開閉を開始してから所定時間(例えば18秒間)が経過したとき;
(2)通常入賞口13,13’及び更新入賞口14,14’においてラウンド終了に必要なラウンド終了入賞数(例えば両入賞口13,13’,14,14’合計で6球)の入賞を通常入賞検出器33,33’及び更新入賞検出器34,34’が検出したとき;
(3)更新入賞口14においてラウンド更新に必要なラウンド更新入賞数(例えば1球)の入賞を更新入賞検出器34,34’が検出したとき。
また、このうち(3)のラウンド終了条件によって両入賞口13,13’,14,14’上方の羽根111,112が一斉に同時閉鎖処理された場合にのみ、次のラウンドに移行するためのラウンド更新(大当たり継続)条件が満たされ、次ラウンドの一斉同時開閉処理がなされる。
なお、図3〜図6に示す実施例1のフローチャートは、本実施例においても用いることができる。その際、図5において次のように言い換える。
・S43及びS44の「アタッカ8,9開放」→「入賞口13,13’,14,14’上方の左右羽根111,112開閉」;
・S45の「通常アタッカ8」→「通常入賞口13,13’」;
・S46の「更新アタッカ8」→「更新入賞口14,14’」;
・S47の「アタッカ8,9閉鎖」→「入賞口13,13’,14,14’上方の左右羽根111,112閉鎖」。
その他、本実施例において実施例1と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略する。
以上で述べた実施例では、通常アタッカ8(又は通常入賞口13,13’)と更新アタッカ9(又は更新入賞口14,14’)とを固定的に扱ったが、所定ラウンド数の中途から両アタッカ8,9(又は両入賞口13,13’,14,14’)の機能を遊技プログラム23a上で相互に入れ替えて用いることが可能である。その場合に、どの入賞口が更新アタッカ9(又は更新入賞口14,14’)であるのか案内表示部62にナビメッセージを表示してもよい。また、入賞数抽選はラウンド終了入賞数についてのみ行なったが、ラウンド終了入賞数に代えて又はラウンド終了入賞数とともに、ラウンド更新入賞数について行なってもよい。さらに、実施例では所定ラウンド数の中途から入賞数抽選を行なったが、これらの入賞数抽選をすべてのラウンドで実行することができる。
なお、実施例1又は実施例2において、次のような変形も可能である。
(1)スーパー大当たりとノーマル大当たりのように、大当たりに複数の種類(ランク)を設け、メッセージ表示エリア62aにナビメッセージを表示するラウンドを大当たりの種類(ランク)毎に変化させてもよい。この場合、スーパー大当たりでは、抽選で決定されたラウンド終了入賞数を全ラウンドにわたって表示することができる。
(2)ラウンド終了入賞数及びラウンド更新入賞数の設定値は、ラウンド更新入賞数<ラウンド終了入賞数の範囲内において、任意に選定できる。ラウンド終了入賞数の抽選対象数や振り分け割合についても同様である。例えば、ラウンド終了入賞数の抽選対象を10球と6球の2種類とし、10球が抽選されるラウンド数を8割(又は5割)、6球が抽選されるラウンド数を2割(又は5割)に振り分けることができる。あるいは、ラウンド終了入賞数Xを6球〜10球の範囲内でラウンド毎に設定し、各ラウンドに対応するラウンド更新入賞数YをY=X−5に設定してもよい。
(3)比較的初期の大当たりラウンドに、ラウンド終了入賞数が相対的に小さいラウンドを1又は複数配置し、その後にラウンド終了入賞数が相対的に大きいラウンドを配置するようにしてもよい。例えば、第3ラウンドにラウンド終了入賞数=6球を設定し、それをクリアしたら第4ラウンド以降最終15ラウンドまではすべてのラウンドにラウンド終了入賞数=10球を設定することができる。
実施例1(又は実施例2;以下、実施例1で代表して記載)において、終了条件乱数の取得タイミングを終了条件変更処理が開始された瞬間(図4のS32)としたが、以下のように変更できる。
(1)液晶表示部6の画面が切り替わった瞬間(例えば、図柄表示部61に大当たり画面が表示されたとき(図3のS2)、ラウンド数表示エリア62cに表示するラウンド数が更新されたとき(図6のS82));
(2)ラウンド更新を決定付ける最後の入賞があった瞬間(例えば、遊技球が更新アタッカ9に入賞したとき(図5のS46));
(3)ラウンド更新のため両アタッカ8,9が閉鎖した瞬間(図5のS47);
(4)大当たり乱数を引き当てた瞬間(図3のS1)……この場合には、大当たり乱数と大当たりパターンに関連付けられた大当たりパターン乱数とを同時抽選する。ここで、大当たりパターンとは、各ラウンド毎の終了条件が予め定められているパターンのことで、この大当たりパターンを複数種類(例えば15通り)設けておき乱数に関連付けておく。通常時には大当たり乱数テーブルの他に大当たりパターン乱数テーブル(例えば15個の乱数から構成する)を設けて、スタートチャッカ7へ入賞する毎に少なくともこれら2つを抽選し、大当たりとなったときだけ大当たりパターン乱数を有効化する。
同じく実施例1(又は実施例2;以下、実施例1で代表して記載)での大当たり状態の各ラウンドにおいて、ラウンド開始時には図5のS43にて通常アタッカ8だけを開放してもよい。この場合、S456のナビメッセージ表示開始以後では、通常アタッカ8を閉鎖し更新アタッカ9を開放したり、両アタッカ8,9とも開放したりすることができる。また、ラウンド開始時にはS43と同様に両アタッカ8,9を開放し、S456のナビメッセージ表示開始時期に通常アタッカ8のみ閉鎖してもよい。これによって、S456のナビメッセージ表示を行なわなくても、遊技者に更新アタッカ9を狙うタイミングを報知できる。
なお、実施例1(又は実施例2;以下、実施例1で代表して記載)において、更新アタッカ9に1球入賞(ラウンド更新条件が成立)した時点で更新アタッカ9だけを閉鎖し、通常アタッカ8はラウンド終了条件が満たされるまで開放しておくことができる。そして、図4の終了条件変更処理の際に、通常アタッカ8への入賞と更新アタッカ9への入賞との間のカウント比率に変化(重み付け)を与えてもよい。この場合、更新アタッカ9の入賞個数の1球は、通常アタッカ8の入賞個数の複数球(例えば5球)に相当するように重み付けした上でカウントされる(ただし、賞球払出は入賞個数1球当たり15個とする)。例えば、ラウンド終了入賞数を10球、ラウンド更新入賞数を1球に設定したとき、第一のケースとして更新アタッカ9に1球入賞すれば、通常アタッカ8がラウンド終了条件を満たすための入賞可能数は5球となる。一方、第二のケースとして通常アタッカ8にすでに9球入賞していれば、ラウンド更新条件を満たすためには10球目を更新アタッカ9に入賞させる必要がある。
第一のケースにおいて、ラウンド終了条件を満たすために通常アタッカ8に残り5球を入賞させることになるので、出玉数は(1+5)×15=90個となり、ラウンド更新が確実に行なわれる。第二のケースでは、次の遊技球(10球目)が更新アタッカ9に入賞すれば、ラウンド更新条件とラウンド終了条件とが同時に成立する。しかし、10球目が通常アタッカ8に入賞すると、ラウンド更新条件の成立前にラウンド終了条件が成立する(パンクする)ことになる。いずれにしても、第二のケースでの出玉数は、(9+1)×15=150個となる。なお、以上で説明したカウント比率(重み付け)をさらに大きくすれば、出玉の差を一層大きくすることができ、遊技の幅や戦略性も増す。
また、スーパー大当たりにおいて、ラウンド更新条件のみが成立した場合に、ラウンド終了条件(両アタッカ8,9への合計入賞個数が10球)が満たされるまで通常アタッカ8とともに更新アタッカ9も開放状態を継続しておくようにしてもよい。そうすれば、スーパー大当たり中に更新アタッカ9を狙ってさえいれば、どのラウンドでも10×15=150個の出玉数が得られる。
本発明に係るパチンコ遊技機の一実施例としての第1種パチンコ機の正面模式図。 図1のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 図1のパチンコ機の大当たり処理のフローチャート。 図3の終了条件変更処理サブルーチンのフローチャート。 図3の入賞処理サブルーチンのフローチャート。 図3のラウンド更新処理サブルーチンのフローチャート。 アタッカの作動を示すタイミングチャート。 図1の液晶表示部の表示例を示す説明図。 本発明に係るパチンコ遊技機の他の実施例としての第2種パチンコ機の正面模式図。 図9のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
1 第1種パチンコ機(パチンコ遊技機)
6 液晶表示部(可変表示手段;案内・報知手段)
62 案内表示部(案内・報知手段)
7 スタートチャッカ(始動口)
8 通常アタッカ(第二入賞口;入賞口)
9 更新アタッカ(第一入賞口;入賞口)
22 CPU(当否抽選手段、大当たり発生手段、ラウンド更新条件判定手段、ラウンド終了条件判定手段、アタッカ開閉制御手段、入賞数抽選手段(入賞数変更手段))
100 第2種パチンコ機(パチンコ遊技機)
6’ 液晶表示部(大当たり表示手段;案内・報知手段)
13,13’ 通常入賞口(第二入賞口;入賞口)
14,14’ 更新入賞口(第一入賞口;入賞口)

Claims (3)

  1. 所定条件の成立に起因して大当たりを発生する大当たり発生手段と、互いに離間して配置される複数の入賞口と、を備え、
    前記大当たり発生手段による大当たりの発生に応じて前記複数の入賞口への入賞を容易又は可能とした第一状態にする一方、所定のラウンド終了条件の成立に応じて前記複数の入賞口への入賞を困難又は不可能とした第二状態にするとともに、前記第一状態において所定のラウンド更新条件が成立した場合に限り前記複数の入賞口を再度前記第一状態にするパチンコ遊技機であって、
    前記複数の入賞口は、第一入賞口と第二入賞口とに区分され、
    前記大当たり発生手段による大当たり発生中の各ラウンドにおいて、前記第一入賞口への入賞個数が所定のラウンド更新入賞数に達した場合に前記ラウンド更新条件が成立する一方、前記第一入賞口と第二入賞口との合計入賞個数が、前記第一入賞口への入賞個数の1球に対し前記第二入賞口への入賞個数の複数球に相当するように重み付けした上でカウントされて、所定のラウンド終了入賞数に達した場合に前記ラウンド終了条件が成立することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記合計入賞個数をカウントするための重み付けは、前記大当たり発生手段による大当たり発生中に前記ラウンド更新条件が成立した場合に、ラウンド更新処理後であって次ラウンドのスタート前に実行される終了条件変更処理の際に変更可能に構成される請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記ラウンド終了入賞数とラウンド更新入賞数とのうち少なくとも一方は、前記複数の入賞口を前記第一状態にする毎に変更可能に構成される請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
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