従来のパチンコ遊技機では、大当り抽選の結果を表示する迄に、特に大当り抽選で当選した場合には大当り遊技の開始迄に、その大当り抽選に関する演出(大当り抽選演出)を主に画像表示器を用いて行うことで、遊技性を高めるようにしている。つまり、前記基本的な機種のように、大入賞口が開閉することで、大当り抽選で当選したことが確定し、大入賞口を複数ラウンドに亙って開閉する大当り開閉パターンにおいて、その大当りラウンド数が一律(15R等)に設定され、各ラウンドの規定時間も一律(約30秒等)に設定された機種では、大当り抽選の結果を表示する迄の大当り抽選演出が遊技の面白味を高めることになるが、その大当り抽選演出が大入賞口の開閉と共に行われても、そこで遊技の面白味を高める役割を果たすものにならない。
一方、大当り抽選で当選して確変抽選で当選した場合、大入賞口への多数の遊技球の入賞を見込める15R等の大当り基本開放パターンと大入賞口への遊技球の入賞を実質見込めない2Rの大当り突確開放パターンの何れかを選択実行するとともに、小当り抽選で当選した場合、大当り突確開放パターンと同等の小当り開閉パターンを実行する機種では、大当り突確開放パターンと小当り開閉パターンの何れかが実行された場合に、それが大当りに基づくものか或いは小当りに基づくものか、つまり、大当り抽選(確変抽選)に当選したか否かを遊技者に判別されにくくすることで、遊技性を高めることができる。
しかし、大当りラウンド数が一律でない(例えば、2Rと15R)機種では、大当り抽選で当選した場合、規則により実行する開閉パターンの大当りラウンド数をLED等で表示する必要がある。故に、大当り突確開放パターンと小当り開閉パターンの何れかが実行された場合に、遊技者が、大当りラウンド数の表示有無を確認することで、大当り抽選(確変抽選)に当選したか否かを判別することができるため、大当り抽選演出を大入賞口の開閉と共に行ったとしても、遊技性を高めることが難しくなる。
そこで、本願出願人は、大当り抽選で当選した場合に、大当りラウンド数が一律で且つ規定時間が異なる複数種類の開閉パターンの何れかを選択実行するするようにした機種を実用化しつつある。これにより、大当りラウンド数の表示を省略することができるが、これだけでは、大当り抽選演出を大入賞口の開閉と共に行って、面白味を高め遊技性を高めるように構成することは難しい。
本発明の目的は、大入賞口を開閉して実行する開閉パターンとして、大当り抽選で当選した場合には、一律複数ラウンドの複数種類の大当り開閉パターンの中から択一的に選択し、更に、大入賞口への遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターンとこの大当り突確開閉パターンの一部又は全部と同等の他の開閉パターンの各々の実行中には、画像表示器を有する演出手段を介して予告演出を実行して実行中の開閉パターンに対応する演出結果を出力することにより、大当り抽選演出を大入賞口の開閉と共に行って、面白味を高め遊技性を高めることができる、パチンコ遊技機を提供することである。
本発明のパチンコ遊技機(1) は、遊技盤(4) に設けられた始動入賞口(11a,11b) と、遊技盤(4) に設けられた大入賞口(13a) を開閉する大入賞口装置(13)と、始動入賞口(11a,11b) への遊技球の入賞を契機に行われる大当り抽選で当選した場合に、大当り遊技として大入賞口(13a) を複数ラウンドに亙って開閉させるように大入賞口装置(13)を制御するとともに、更に確変抽選で当選した場合には大当り抽選の当選確率を通常の低確率よりも高確率に設定するメイン制御装置(21)とを備えたものである。
請求項1の発明は、前記メイン制御装置(21)は、前記大入賞口(13a) を一律複数ラウンドに亙って開閉する複数種類の大当り開閉パターン(A1,A2) であって、大入賞口(13a) への遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターン(A2)を含む複数種類の大当り開閉パターン(A1,A2) を記憶した大当り開閉パターン記憶手段(21b) と、前記大当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置(13)に実行させる大当り開閉パターンを、大当り開閉パターン記憶手段(21b) の中から択一的に選択するとともに、確変抽選で当選した場合には大当り突確開閉パターン(A2)を選択可能な大当り開閉パターン選択手段(21c) とを備え、前記メイン制御装置(21)は、始動入賞口(11a,11b) への遊技球の入賞を契機に行われる小当り抽選で当選した場合に、大当り突確開閉パターン(A2)の一部又は全部の開閉パターンと同等の小当り開閉パターン(B1,B2,B3)で大入賞口(13a) を開閉させるように大入賞口装置(13)を制御し、前記遊技盤(4) に設けられた画像表示器(16)を有する演出手段(36)と、前記大入賞口装置(13)が大当り突確開閉パターン(A2)と小当り開閉パターン(B1,B2,B3)の各々を実行中に、演出手段(36)を介して所定の予告演出を実行させ、実行中の開閉パターンに対応する演出結果を出力するように演出手段(36)を制御する演出制御装置(35)とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、遊技者が操作可能な操作ボタン(31)を備え、前記演出制御装置(35)は、操作ボタン(31)から受ける操作信号に基づいて、前記予告演出の内容の一部を変更可能に構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記メイン制御装置(21)は、前記大入賞口(13a) の開閉数が異なる複数種類の小当り開閉パターン(B1,B2,B3)を記憶した小当り開閉パターン記憶手段(21g) と、前記小当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置(13)に実行させる小当り開閉パターンを小当り開閉パターン記憶手段(21g) の中から択一的に選択する小当り開閉パターン選択手段(21h) とを備え、前記演出制御装置(35)は、大入賞口装置(13)が小当り開閉パターン(B1,B2,B3)を実行中に、その小当り開閉パターン(B1,B2,B3)の開閉数に応じた予告演出を実行させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記演出制御装置(35)は、大入賞口装置(13)が大当り突確開閉パターン(A2)を実行中に、その大当り突確開閉パターン(A2)の最終ラウンドで演出結果を出力し、大入賞口装置(13)が小当り開閉パターン(B1,B2,B3)を実行中に、その小当り開閉パターン(B1,B2,B3)の最終開放時に演出結果を出力することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記演出制御装置(35)は、前記予告演出として勝敗又は優劣が決まるゲームを実行させ、前記演出結果として実行中の開閉パターンに対応する当りの種類又はそれを示唆するゲーム結果を出力することを特徴とする。
尚、請求項1〜5の何れかの発明において、前記大当り開閉パターン(A1,A2) の各ラウンドは、大入賞口(13a) への規定数の遊技球の入賞又は規定時間の経過により終了するように構成され、前記一律複数ラウンドが10ラウンド以上に設定され、前記大当り突確開閉パターン(A2)の各ラウンドの規定時間が0.2秒以下に設定されてもよい。
請求項6の発明は、前記メイン制御装置(21)は、前記大入賞口(13)を一律複数ラウンドに亙って開閉する複数種類の大当り開閉パターン(A1,A2,A3)であって、大入賞口(13a) への遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターン(A2)及び大当り突通開閉パターン(A3)を含む複数種類の大当り開閉パターン(A1,A2,A3)を記憶した大当り開閉パターン記憶手段(21b) と、前記大当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置(13)に実行させる大当り開閉パターンを、大当り開閉パターン記憶手段(21b) の中から択一的に選択するとともに、確変抽選で当選した場合には大当り突確開閉パターン(A2)を選択可能で確変抽選で落選した場合には大当り突通開閉パターン(A3)を選択可能な大当り開閉パターン選択手段(21c) とを備え、前記遊技盤(4) に設けられた画像表示器(16)を有する演出手段(36)と、前記大入賞口装置(13)が大当り突確開閉パターン(A2)と大当り突通開閉パターン(A3)の各々を実行中に、演出手段(36)を介して所定の予告演出を実行させ、実行中の開閉パターンに対応する演出結果を出力するように演出手段(36)を制御する演出制御装置(35)とを備えたことを特徴とする。
請求項1のパチンコ遊技機によれば、メイン制御装置が、大当り抽選で当選した場合に、大当り遊技として大入賞口を複数ラウンドに亙って開閉させるように大入賞口装置を制御するとともに、大入賞口を一律複数ラウンドに亙って開閉する複数種類の大当り開閉パターンであって、大入賞口への遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターンを含む複数種類の大当り開閉パターンを記憶した大当り開閉パターン記憶手段と、大当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置に実行させる大当り開閉パターンを、大当り開閉パターン記憶手段の中から択一的に選択するとともに、確変抽選で当選した場合には大当り突確開閉パターンを選択可能な大当り開閉パターン選択手段とを備えたので、大当り抽選で当選した場合、一律複数ラウンドに亙って開閉する大当り開閉パターンが実行されるので、その大当りラウンド数をLED等で表示する必要がなくなる。
そして、メイン制御装置は、小当り抽選で当選した場合に、大当り突確開閉パターンの一部又は全部の開閉パターンと同等の小当り開閉パターンで大入賞口を開閉させるように大入賞口装置を制御するので、大当り突確開放パターンと小当り開閉パターンの何れかが実行された場合に、その実行当初から、それが大当りに基づくものか或いは小当りに基づくものか、つまり、大当り抽選(確変抽選)に当選したか否かを、遊技者が開放パターンを見て判別しにくくなる。そこで、演出制御装置が、大入賞口装置が大当り突確開閉パターンと小当り開閉パターンの各々を実行中に、画像表示器を有する演出手段を介して所定の予告演出を実行させ、実行中の開閉パターンに対応する演出結果を出力するように演出手段を制御するので、大当り抽選に関する演出(例えば、当りの種類を示唆する大当り抽選演出)を大入賞口の開閉と共に行って、面白味を高め遊技性を高めることができる。
請求項2のパチンコ遊技機によれば、遊技者が操作可能な操作ボタンを備え、演出制御装置は、操作ボタンから受ける操作信号に基づいて、予告演出の内容の一部を変更可能に構成したので、遊技者が予告演出の実行中に操作ボタンを操作して、その予告演出の一部を変更することができるので、遊技者の遊技参加感を高めることができる。
請求項3のパチンコ遊技機によれば、メイン制御装置は、大入賞口の開閉数が異なる複数種類の小当り開閉パターンを記憶した小当り開閉パターン記憶手段と、小当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置に実行させる小当り開閉パターンを小当り開閉パターン記憶手段の中から択一的に選択する小当り開閉パターン選択手段とを備え、演出制御装置は、大入賞口装置が小当り開閉パターンを実行中に、その小当り開閉パターンの開閉数に応じた予告演出を実行させるので、小当り遊技として大入賞口の多様な開閉パターンを実現するとともに、大当り突確開閉パターンと小当り開閉パターンの各々の実行中に、多様な予告演出を実現することができる。
請求項4のパチンコ遊技機によれば、演出制御装置は、大入賞口装置が大当り突確開閉パターンを実行中に、その大当り突確開閉パターンの最終ラウンドで演出結果を出力し、大入賞口装置が小当り開閉パターンを実行中に、その小当り開閉パターンの最終開放時に演出結果を出力するので、予告演出の演出効果を十分に高め、予告演出の終了近くで演出結果を出力して、演出結果の報知効果も十分に高めることができる。
請求項5のパチンコ遊技機によれば、演出制御装置は、予告演出として勝敗又は優劣が決まるゲームを実行させ、演出結果として実行中の開閉パターンに対応する当りの種類又はそれを示唆するゲーム結果を出力するので、遊技者の興趣を高めることができる。
尚、大当り開閉パターンの各ラウンドは、大入賞口への規定数の遊技球の入賞又は規定時間の経過により終了するように構成され、一律複数ラウンドが10ラウンド以上に設定され、大当り突確開閉パターンの各ラウンドの規定時間が0.2秒以下に設定された場合、大当り突確開閉パターン以外の大当り開閉パターンが実行された場合の出球を多く確保し、大当り突確開閉パターン、小当り開閉パターンが実行され場合の予告演出を大入賞口の開閉と共に長く行うことができる。
請求項6のパチンコ遊技機によれば、基本的に、請求項1の小当り開閉パターンを大当り突通開閉パターンに代えて、請求項1と同等の効果を奏する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールに取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2には遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域5が形成されている。開閉扉3には窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域5の前側が覆われている。
開閉扉3の窓3aの下側に、遊技球を貯留する貯留皿6と、遊技者が操作する発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿6から発射位置に導入された遊技球が発射され、ここで、貯留皿6に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球は、ガイドレール8で案内されて遊技領域5の上部に投入される。
図2、図3に示すように、遊技盤4には、遊技領域5に、多数の障害釘10、始動入賞口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の普通入賞口14、画像表示器16、センタ役物17が装着され、遊技領域5外に遊技表示盤18が装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置20が装着されている。
始動入賞口装置11は、センタ役物17の下側に配置され、所謂電チューを含む構成で、上始動入賞口11a、下始動入賞口11b、下始動入賞口11bを開閉する開閉部材11c、始動入賞口11a,11bに入賞した遊技球を検出する始動口SW11d、開閉部材11cを開閉駆動する電チューソレノイド11eを有する。開閉部材11cは、左右対称の2つの短い羽根部材が盤面直角方向の軸回りに動作するように構成され、閉塞位置で下始動入賞口11bへの遊技球の入賞を不可能にし、開放位置で下始動入賞口11bへの遊技球の入賞を可能にする。図2の開閉部材11cは閉塞位置にある。
ゲート12はセンタ役物17の左側に配置され、このゲート12を通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設されている。ゲート12を遊技球が通過することを契機に行われる抽選により当選した場合に、始動入賞口装置11が作動して、通常は閉塞の下始動入賞口11bが開閉するように開閉部材11cを動作させる。
大入賞口装置13は、始動入賞口装置11の下側に配置され、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド13dを有する。開閉部材13bは、盤面平行方向の軸回りに動作するように構成され、閉塞位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を不可能にし、開放位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を可能にする。図2の開閉部材13bは開放位置にある。
始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞を契機に行われる大当り抽選で当選した場合に、大当り遊技が発生し、大入賞口装置13が作動して、通常は閉塞の大入賞口13aが開閉するように開閉部材13bを動作させる。また、前記同契機に行われる小当り抽選で当選した場合に、小当り遊技が発生し、この場合も、大入賞口装置13が作動して、通常は閉塞の大入賞口13aが開閉するように開閉部材13bを動作させる。各普通入賞口14には入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW14aが付設されている。
画像表示器16は、液晶ディスプレイからなり、センタ役物17に大きく設けられている。この画像表示器16には、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞を契機に大当り抽選演出が表示され、その大当り抽選演出では、演出図柄を用いて図柄変動や大当り抽選の結果が表示され、また、大当り遊技中には大当り演出が表示される。
遊技表示盤18は、遊技領域5の下部右側に前方へ向けて配置され、7セグメントの特別図柄表示器18a、○×で表示する普通図柄表示器18b、特別図柄保留表示器18c、普通図柄保留表示器18dを備え、これら表示器18a〜18dはLEDを発光源としている。特別図柄表示器18aでは、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞を契機に行われる抽選の結果が変動表示後に表示され、普通図柄表示器18bでは、ゲート12を遊技球が通過することを契機に行われる抽選の結果が変動表示後に表示される。
始動入賞口11a,11bに入賞した遊技球の数であって、特別図柄表示器18aの変動に未だ供していない(後で抽選の結果が得られる)特別図柄の保留数が最大で4つまで保留され、特別図柄保留表示器18cには、その特別図柄の保留数が表示される。同様に、ゲート12を通過した遊技球の数であって、普通図柄表示器18bの変動に未だ供していない(後で抽選の結果が得られる)普通図柄の保留数が最大で4つまで保留され、普通図柄保留表示器18dには、その普通図柄の保留数が表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、発射され遊技領域5の上部に投入された遊技球は、複数の障害釘10に当たって方向を変えながら落下して、入賞口11a,11b,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域5外へ排出され、入賞口11a,11b,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域5の下端部に形成されたアウト口19から遊技領域5外へ排出される。
図3に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、メイン制御基板22にCPUとROMとRAMを備えて構成され、サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29を備え、この複数の制御基板26〜29は夫々CPUとROMとRAMを備えて構成されている。
メイン制御基板22が、始動口SW11d、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、普通入賞口SW14aからの検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、電チューソレノイド11e、大入賞口ソレノイド13d、特別図柄表示器18a、普通図柄表示器18b、特別図柄保留表示器18c、普通図柄保留表示器18dを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27に制御情報を出力する。
払出制御基板26は、メイン制御基板22からの制御情報を受けて、払出駆動モータ30を制御し、入賞口11a,11b,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口11a,11b,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿6に払い出し、メイン制御基板22に制御情報を出力する。演出制御基板27は、メイン制御基板22からの制御情報と、演出ボタン31からの操作信号を受けて、画像制御基板28とランプ制御基板29に制御情報を出力する。演出ボタン31は貯留皿6に設けられている。
画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ32を制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ33と盤ランプ34を制御する。スピーカ32と枠ランプ33は開閉扉3に設けられ、盤ランプ34は遊技盤4に設けられている。
さて、図4に示すように、メイン制御装置21では、メイン制御基板22のコンピュータによって、図示の各種手段21a〜21iが構成され、演出制御装置35では、演出制御基板27(更には、画像制御基板28、ランプ制御基板29)のコンピュータによって、図示の各種手段35a〜35eが構成されている。
メイン制御装置21においては、大当り抽選手段21aにより、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞を契機に大当り抽選が行われ、この大当り抽選で当選した場合に、大当り遊技制御手段21dにより、大当り遊技として大入賞口13aを複数ラウンドに亙って開閉させるように大入賞口装置13が制御される。更に、大当り抽選で当選した場合、確変抽選手段21eにより確変抽選が行われ、この確変抽選で当選した場合に、大当り抽選の当選確率が通常の低確率(1/300)よりも高確率(1/30)に設定される。
ここで、大当り開閉パターン記憶手段21bには、図5に示すように、大入賞口13aを一律複数ラウンド(15R)に亙って開閉する複数種類(2種類)の大当り開閉パターン(大当り基本開閉パターンA1と大当り突確開閉パターンA2)であって、大入賞口13aへの遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターンA2を含む複数種類の大当り開閉パターン(大当り開閉パターンデータ)が記憶されている。
大当り開閉パターンA1,A2の各ラウンドは、大入賞口13aへの規定数(10個)の遊技球の入賞又は規定時間の経過により終了するように構成され、大当り基本開閉パターンA1の各ラウンドの規定時間は約30秒に設定され、大当り突確開閉パターンA2の各ラウンドの規定時間は約0.1秒に設定され、大当り開閉パターンA1,A2のラウンド間のインターバル時間は何れも約2秒に設定されている。
大当り開閉パターン選択手段21cにより、大当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置13に実行させる大当り開閉パターンが、大当り開閉パターン記憶手段21bの中(大当り開閉パターンA1,A2)から択一的に選択されるとともに、確変抽選で当選した場合には大当り突確開閉パターンA2を選択可能になる。そして、大当り遊技制御手段21dにより、大当り開閉パターン選択手段21cで選択された大当り開閉パターンで大入賞口13aを開閉させるように大入賞口装置13が制御される。
また、メイン制御装置21においては、小当り抽選手段21fにより、始動入賞口11a,11bへの遊技球の入賞を契機に小当り抽選が行われ、この小当り抽選で当選した場合に、小当り遊技制御手段21iにより、小当り遊技として大入賞口13aを複数回に亙って開閉させるように大入賞口装置13が制御される。尚、大当り抽選での当選と小当り抽選での当選とが同時成立することはない。
ここで、小当り開閉パターン記憶手段21gには、図6に示すように、大入賞口13aの開閉数(5回,10回,15回)が異なる複数種類(3種類)の小当り開閉パターンB1,B2,B3(小当り開閉パターンデータ)が記憶されている。
小当り開閉パターンB1は、大当り突確開閉パターンA2の1Rから5Rまでの開閉パターンと同等の開閉パターンであり、小当り開閉パターンB2は、大当り突確開閉パターンA2の1Rから10Rまでの開閉パターンと同等の開閉パターンであり、小当り開閉パターンB3は、大当り突確開閉パターンA2の1Rから15Rまでの開閉パターンと同等の開閉パターンである。故に、小当り開閉パターンB1,B2,B3の大入賞口13aの各開放時間は何れも約0.1秒に設定され、小当り開閉パターンB1,B2,B3の大入賞口13aの開放間のインターバル時間は何れも約2秒に設定されている。
小当り開閉パターン選択手段21hにより、小当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置13に実行させる小当り開閉パターンが小当り開閉パターン記憶手段21gの中(小当り開閉パターンB1,B2,B3)から択一的に選択される。そして、小当り遊技制御手段21iにより、小当り開閉パターン選択手段21hで選択された小当り開閉パターンで、つまり、大当り突確開閉パターンA2の一部又は全部の開閉パターンと同等の小当り開閉パターンで大入賞口13aを開閉させるように大入賞口装置13が制御される。
次に、演出制御装置35においては、大入賞口装置13が大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3の各々を実行中に、演出制御手段35eにより、画像表示器16とスピーカ32を有する演出手段36を介して所定の予告演出が実行され、この場合、演出ボタン31(操作ボタン31)から受ける操作信号に基づいて、予告演出の内容の一部が変更可能に構成され、また、実行中の開閉パターンに対応する演出結果が出力されるように演出手段36が制御される。
演出制御手段35eにより、大入賞口装置13が大当り突確開閉パターンA2を実行中に、その大当り突確開閉パターンA2の最終ラウンド(15R)で演出結果が出力され、大入賞口装置13が小当り開閉パターンB1,B2,B3を実行中に、その小当り開閉パターンB1,B2,B3の開閉数(5回、10回、15回)に応じた予告演出が実行され、その小当り開閉パターンB1,B2,B3の最終開放時に演出結果が出力される。
演出制御手段35eにより、予告演出として勝敗又は優劣が決まるゲームが実行され、演出結果として実行中の開閉パターンに対応する当りの種類(大当り(突確大当り)、小当り)又はそれを示唆するゲーム結果が出力される。
演出制御装置35について具体的に説明すると、この演出制御装置35において、予告演出記憶手段35aには、図7に示すように、複数種類(3種類)の予告演出C1,C2,C3(予告演出データ)が記憶されている。これら予告演出C1,C2,C3は、夫々、勝敗が決まるゲームであり、大入賞口装置13が小当り開閉パターンB1を実行する時間(例えば、約10秒)内に実行可能なものである。
小当り開閉パターンB1の場合、小当り遊技開始時から大入賞口13aが5回開閉するまでの間に、予告演出C1,C2,C3の何れかが実行され、更に、小当り開閉パターンB2の場合、大入賞口13aが5回開閉後から10回開閉するまでの間に、予告演出C1,C2,C3の何れかが実行されて合計2回の予告演出が行われ、更に、小当り開閉パターンB3の場合、大入賞口13aが10回開閉後から15回開閉するまでの間に、予告演出C1,C2,C3の何れかが実行されて合計3回の予告演出が行われる。
大当り突確開閉パターンA2の場合、大当り遊技開始時から5R終了するまでの間と、5R終了後から10R終了するまでの間と、10R終了後から15R終了するまでの間に、夫々、予告演出C1,C2,C3の何れかが実行されて合計3回の予告演出が行われ、全体的に、小当り開閉パターンB3と同等の予告演出が行われる。
予告演出選択手段35bにより、演出手段36に実行させる予告演出が、実行される開閉パターン(大当り突確開閉パターンA2、小当り開閉パターンB1,B2,B3)に基づいて、予告演出記憶手段35aの中(予告演出C1,C2,C3)から択一的に1又は複数選択される。そして、演出制御手段35eにより、予告演出選択手段35bで選択された予告演出を実行させるように演出制御36が制御される。
予告演出C1,C2,C3については、主に画像表示器16に表示させ適宜スピーカ32から効果音を発生させて実行し、例えば、図8−1に示すように、予告演出C1では、裏返ったカードの色を当てるカードゲームが行われ、図8−2に示すように、予告演出C2では、裏返ったカードの柄を当てるカードゲームが行われ、図8−3に示すように、予告演出C3では、裏返ったカードの種類を当てるカードゲームが行われる。
遊技者は、演出ボタン31を操作して、カードゲームに参加して、カードの色、柄、種類を当てるべく選択することができる。そのために、図9に示すように、演出ボタン31は、上下左右の操作部31a〜31dを有し、画像表示器16には、カードの色、柄、種類の選択肢が、操作部31a〜31dに対応付けて表示される。
演出制御手段35eでは、遊技者がカードの色、柄、種類を選択後、カードが表に返され、大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3で行われるカードゲームのうち、小当り開閉パターンB1,B2,B3の最後のカードゲームでは、表に返されたカードの色、柄、種類が、遊技者が選択したものと一致せずに外れとなるようにカードが表示され、それ以外のカードゲームでは、表に返されたカードの色、柄、種類が、遊技者が選択したものと一致して当たりとなるようにカードが表示される。つまり、大当り突確開閉パターンA2の場合、1、2回目のカードゲームに勝ち、更に、最後のカードゲームに勝つことで勝利となり、小当り開閉パターンB1,B2,B3の場合、小当り開閉パターンB2の場合には1回目のカードゲームには勝つが、また、小当り開閉パターンB3の場合には1、2回目のカードゲームには勝つが、何れも、最後のカードゲームに負けることで敗北となる。
また、演出制御装置35においては、演出結果記憶手段35cに、図10に示すように、複数種類(2種類)の演出結果D1,D2(演出結果データ)が記憶されている。これら演出結果D1,D2は、夫々、実行中の開閉パターンに対応する当りの種類を示唆するゲーム結果であり、大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3で行われる最後のカードゲームの終了時に出力されるものである。
演出結果D1,D2については、主に画像表示器16に表示させ適宜スピーカ32から効果音を発生させて出力し、例えば、図11−1に示すように、演出結果D1では、「Win!!」の文字例が画像表示器16に表示され、図11−2に示すように、演出結果D2では、「Lost・・・」の文字例が画像表示器16に表示される。
演出結果選択手段35dにより、大当り突確開閉パターンA2が実行される場合には、演出結果D1が選択され、小当り開閉パターンB1,B2,B3が実行される場合には、演出結果D2が選択される。そして、演出制御手段35eにより、演出結果選択手段35dで選択された演出結果を出力させるように演出制御36が制御される。
次に、メイン制御装置21とサブ制御装置25が前記の処理・制御機能を達成するために実行する処理・制御について、フローチャートに基づいて説明する。
先ず、図12に示すように、メイン制御装置21のメイン処理では、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)が順次実行され、その後、S10の初期値乱数の更新とS11の変動パターン乱数の更新が繰り返し実行され、S1〜S9の処理については微小時間間隔毎の割込み処理にて実行される。
図13に示すように、S2の始動口SW処理では、始動口SW11dがONになった場合(S20;Yes )、特別図柄の保留数Uが4未満の場合に(S21;Yes )、保留数UがU+1にインクリメントされ(S22)、大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数が取得格納され(S23)、リターンする。前記各乱数はS1の乱数更新処理において所定範囲内において逐次更新され、S23では、始動口SW11dがONになった時に発生している乱数が取得格納される。
図14に示すように、S4の特別図柄処理では、大当り中でない場合(S30;No)、特別図柄が変動中でない場合に(S31;No)、更に、特別図柄の保留数Uが1以上の場合に(S32;Yes )、保留数UがU−1にディクリメントされ(S33)、大当り小当り判定処理(S34)が実行される。
図15に示すように、S34の大当り小当り判定処理では、S23で取得格納された最も古い大当り乱数と図20に示す大当り乱数判定テーブルと基づいて、大当り乱数判定が行われる(S50)。そこで、大当り乱数が大当り特定乱数値と一致して、大当りの場合(S51;Yes )、S23で取得格納された最も古い大当り図柄乱数と図21に示す大当り図柄乱数判定テーブルと基づいて、大当り図柄乱数判定が行われる(S52)。
そこで、大当り図柄乱数が確変図柄A特定乱数値と一致した場合(S53;Yes )、確変図柄Aがセットされ(S54)、確変図柄B特定乱数値と一致した場合(S53;No、S55;Yes )、確変図柄Bがセットされ(S56)、通常図柄特定乱数値と一致した場合(S55;No)、大当り図柄として通常図柄がセットされ(S57)、リターンする。
大当り図柄として通常図柄が選択されると、当該大当り遊技後から次回大当り遊技開始時までの間、通常遊技状態になって、大当り抽選の抽選確率が所定の低確率(1/300)に設定され、大当り図柄として確変図柄A又は確変図柄Bが選択されると、当該大当り遊技後から次回大当り遊技開始時までの間、確変遊技状態になって、大当り抽選の抽選確率が低確率よりも高確率(1/30)に設定される。
一方、S51;Noの場合、大当り乱数が小当り特定乱数値と一致して、小当りの場合(S58;Yes )、更に、小当り図柄A特定乱数値と一致した場合(S59;Yes )、小当り図柄Aがセットされ(S60)、小当り図柄B特定乱数値と一致した場合(S59;No、S61;Yes )、小当り図柄Bがセットされ(S60)、小当り図柄C特定乱数値と一致した場合(S61;No)、小当り図柄Cがセットされ(S63)、リターンする。S58;Noの場合、ハズレ図柄がセットされ(S64)、リターンする。
図14に示すように、S34の大当り小当り判定処理の後、変動パターン選択処理(S35)が実行されて、S23で取得格納された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数等に基づいて変動パターンが選択され、その変動パターンコマンドがセットされ(S36)、特別図柄表示器18aで特別図柄の変動が開始され(S37)、その変動時間の計測が開始され(S38)、リターンする。尚、S36でセットされたコマンド、また、後の説明でセットされるコマンドは、図12のS9の出力処理において、サブ制御装置25に出力される。
一方、S31;Yes 、つまり、特別図柄が変動中の場合、S38から計測開始された変動時間が所定時間に達して、変動時間終了の場合には(S39;Yes )、変動停止コマンドがセットされ(S40)、特別図柄表示器18aで特別図柄が変動停止されて(S41)、図15のS54、S56、S57、S60、S62、S63、S64でセットされた図柄が抽選結果として表示され、変動時間がリセットされ(S42)、停止中処理(S43)が実行されて、リターンする。
図16に示すように、S43の停止中処理では、大当りの場合(S70;Yes )、大当り開始コマンドがセットされて(S71)、大当りが開始され(S72)、小当りの場合(S70;No、S73;Yes )の場合、小当り開始コマンドがセットされ(S74)、小当りが開始され(S75)、リターンする。
図17に示すように、S6の大入賞口処理では、大当り中の場合に(S80;Yes )、その大当りの最初に大入賞口13aが開放する前のオープニング中の場合(S81;Yes )、更に、そのオープニング時間が経過した場合(S82;Yes )、S83へ移行する。S82;Noの場合、つまり、オープニング時間が経過していない場合には、リターンする。一方、S81;No、つまり、オープニング中でない場合、図18に示すように、大入賞口13aが開放中でない場合に(S96;No)、大当りの最後に大入賞口13aが閉塞した後のエンディング中でない場合(S97;No)、更に、ラウンド間のインターバル時間が経過した場合(S98;Yes )、S83へ移行する。
図17に示すように、S83では、RがR+1にインクリメントされる。尚、このRは大当り開始時には0にリセットされている。次に、図15のS54,S56,S57でセットされた大当り図柄に応じて選択された大当り開閉パターンについて、メイン制御装置21のROM等の記憶情報から、その規定時間が取得され(S84)、大入賞口装置13が作動して、大入賞口13aが開放され(S85)、S86へ移行する。S84の規定時間について、大当り基本開閉パターンA1の場合には約30秒が取得され、大当り突確開閉パターンA2の場合には約0.1秒が取得される。
次に、S86において、大入賞口13aの開放時から、S84で取得された規定時間経過した否か判定され、S86;Noの場合、S87において、このRで入賞した遊技球数Cが規定入賞数の9個であるか否か判定され、S87;Noの場合、リターンする。S86とS87の何れかが肯定判定された場合(S86;Yes 又はS87;Yes )、開放している大入賞口13aが閉塞される(S88)。
次に、現在のR(S83で更新されたR)が最大R(15R)であるか否か判定され(S89)、S89;Noの場合、リターンし、S89;Yes の場合、Rが0にリセットされ(S90)、エンディングが開始され(S91)、S92へ移行する。一方、エンディング中の場合(S81;No、図18のS96;No、図18のS97;Yes )にも、S92へ移行する。S92では、エンディング時間が経過した否か判定され、S92;Noの場合、リターンし、S92;Yes の場合、大当りが終了して(S93)、リターンする。一方、S80;Noの場合、小当り中でない場合(S94;No)、リターンし、小当り中の場合(S94;Yes )、小当り処理(S95)が実行され、リターンする。
図19に示すように、S95の小当り処理では、図17の大入賞口装置と類似の処理が実行される。図17との変更点のみ説明すると、S100では小当り中か否か判定され、S100;Noの場合、リターンする。S103では、QがQ+1にインクリメントされる。尚、このQは小当り開始時には0にリセットされている。
S104では、図15のS60,S62,S63でセットされた小当り図柄に応じて選択された小当り開閉パターンについて、メイン制御装置21のROM等の記憶情報から、その開放回数Qと開放時間が取得される。S104の開放回数Qについて、小当り開閉パターンB1の場合には5回が、小当り開閉パターンB2の場合には10回が、小当り開閉パターンB3の場合には15回が取得される。また、S104の開放時間について、小当り開閉パターンB1,B2,B3の何れの場合にも約0.1秒が取得される。
S106では、大入賞口13aの開放時から、S104で取得された開放時間経過した否か判定され、S109では、現在のQ(S103で更新されたQ)が最大Q(5回、10回、15回)であるか否か判定され、S110では、Qが0にリセットされ、S113では、小当りが終了する。
次に、図22に示すように、サブ制御装置25の演出処理では、先ず、メイン制御装置21から大当り開始コマンド又は小当り開始コマンドを受信した否か判定され(S200)、S200;Yes の場合、開閉パターンデータ(大当り基本開閉パターンA1又は大当り突確開閉パターンA2又は小当り開閉パターンB1,B2,B3の何れか)が取得される(S201)。この開閉パターンデータについては、大当り開始コマンドや小当り開始コマンドに情報を入れ込み、そのコマンドから情報を取得してもよいし、メイン制御装置21から受信する他のコマンドから情報を取得するようにしてもよい。
次に、S201で取得した開閉パターンデータに基づいて、開閉パターンの種類が判定されて、大当り基本開閉パターンA1の場合(S202;Yes )、大当り基本演出処理(S211)が実行され、リターンする。S211の大当り基本演出処理では、従来より行われている大当り中の演出が行われ、その詳細説明は省略する。また、大当り突確開閉パターンA2、小当り開閉パターンB1,B2,B3の場合(S202;No)、予告演出が選択され(S203)、続いて、演出結果が選択される(S204)。
ここで、S203では、大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB3の場合には、3回分の予告演出が夫々予告演出C1,C2,C3の中から抽選により選択され、小当り開閉パターンB2の場合には、2回分の予告演出が夫々予告演出C1,C2,C3の中から抽選により選択され、小当り開閉パターンB1の場合には、1回分の予告演出が予告演出C1,C2,C3の中から抽選により選択される。また、S204では、大当り突確開閉パターンA2の場合、演出結果D1が選択され、小当り開閉パターンB1,B2,B3の場合、演出結果D2が選択される。
次に、大入賞口13aが開放したか否か判定され(S205)、S205;Yes の場合、その大入賞口13aの開放が、1R(1回)目又は6R(6回)目又は11R(11回)目か否か判定される(S206)。S205;No、S206;Noの場合は、S205へリターンする。S206;Yes の場合、S203で選択された予告演出が実行され(S207)、その予告演出は5R(5回)目又は10R(10回)目又は15R(15回)目の大入賞口13aの開放後迄行われる。
予告演出が終了か否か判定され(S208)、S208;Noの場合、S207へリターンするが、S208;Yes の場合、そこで、大入賞口13aの開放が最終R(最終開放)か否か判定され(S209)、S209;Noの場合は、S205へリターンする。こうして、大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB3の場合には、S205〜S209が3回繰り返し実行されて予告演出が3回行われ、小当り開閉パターンB2の場合には、S205〜S209が2回繰り返し実行されて予告演出が2回行われ、小当り開閉パターンB1の場合には、S205〜S209が1回実行されて予告演出が1回行われる。そして、S209;Yes の場合、つまり、大入賞口13aの開放が最終R(最終開放)の場合、S204で選択された演出結果が出力され(S210)、リターンする。
以上説明したパチンコ遊技機1によれば次の効果を奏する。
メイン制御装置21は、大入賞口13aを一律複数ラウンドに亙って開閉する複数種類の大当り開閉パターンA1,A2であって、大入賞口13aへの遊技球の入賞を実質見込めない大当り突確開閉パターンA2を含む複数種類の大当り開閉パターンA1,A2を記憶した大当り開閉パターン記憶手段21bと、大当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置13に実行させる大当り開閉パターンを、大当り開閉パターン記憶手段21bの中から択一的に選択するとともに、確変抽選で当選した場合には大当り突確開閉パターンA2を選択可能な大当り開閉パターン選択手段21cとを備えたので、大当り抽選で当選した場合、一律複数ラウンドに亙って開閉する大当り開閉パターンA1,A2が実行されるので、その大当りラウンド数をLED等で表示する必要がなくなる。
そして、メイン制御装置21は、小当り抽選で当選した場合に、大当り突確開閉パターンA2の一部又は全部の開閉パターンと同等の小当り開閉パターンB1,B2,B3で大入賞口13aを開閉させるように大入賞口装置13を制御するので、大当り突確開放パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3の何れかが実行された場合に、その実行当初から、それが大当りに基づくものか或いは小当りに基づくものか、つまり、大当り抽選(確変抽選)に当選したか否かを、遊技者が開放パターンを見て判別しにくくなる。
そこで、演出制御装置35が、大入賞口装置13が大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3の各々を実行中に、画像表示器16を有する演出手段36を介して所定の予告演出を実行させ、実行中の開閉パターンに対応する演出結果を出力するように演出手段36を制御するので、大当り抽選に関する演出(例えば、当りの種類を示唆する大当り抽選演出)を大入賞口13aの開閉と共に行って、面白味を高め遊技性を高めることができる。
遊技者が操作可能な演出ボタン31を備え、演出制御装置35は、演出ボタン31から受ける操作信号に基づいて、予告演出の内容の一部を変更可能に構成したので、遊技者が予告演出の実行中に演出ボタン31を操作して、その予告演出の一部を変更することができるので、遊技者の遊技参加感を高めることができる。
メイン制御装置21は、大入賞口13aの開閉数が異なる複数種類の小当り開閉パターンB1,B2,B3を記憶した小当り開閉パターン記憶手段21gと、小当り抽選で当選した場合に、大入賞口装置13に実行させる小当り開閉パターンを小当り開閉パターン記憶手段21gの中から択一的に選択する小当り開閉パターン選択手段21hとを備え、演出制御装置35は、大入賞口装置13が小当り開閉パターンを実行中に、その小当り開閉パターンの開閉数に応じた予告演出を実行させるので、小当り遊技として大入賞口13aの多様な開閉パターンを実現するとともに、大当り突確開閉パターンA2と小当り開閉パターンB1,B2,B3の各々の実行中に、多様な予告演出を実現することができる。
演出制御装置35は、大入賞口装置13が大当り突確開閉パターンA2を実行中に、その大当り突確開閉パターンA2の最終ラウンドで演出結果を出力し、大入賞口装置13が小当り開閉パターンB1,B2,B3を実行中に、その小当り開閉パターンB1,B2,B3の最終開放時に演出結果を出力するので、予告演出の演出効果を十分に高め、予告演出の終了近くで演出結果を出力して、演出結果の報知効果も十分に高めることができる。
演出制御装置35は、予告演出として勝敗又は優劣が決まるゲームを実行させ、演出結果として実行中の開閉パターンに対応する当りの種類又はそれを示唆するゲーム結果を出力するので、遊技者の興趣を高めることができる。
大当り開閉パターンの各ラウンドは、大入賞口13aへの規定数の遊技球の入賞又は規定時間の経過により終了するように構成され、一律複数ラウンドが10ラウンド以上に設定され、大当り突確開閉パターンA2の各ラウンドの規定時間が0.2秒以下に設定されたので、大当り突確開閉パターンA2以外の大当り基本開閉パターンA1が実行された場合の出球を多く確保し、大当り突確開閉パターンA2、小当り開閉パターンB1,B2,B3が実行され場合の予告演出を大入賞口13aの開閉と共に長く行うことができる。