JP4439157B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents
Dc−dcコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4439157B2 JP4439157B2 JP2002042035A JP2002042035A JP4439157B2 JP 4439157 B2 JP4439157 B2 JP 4439157B2 JP 2002042035 A JP2002042035 A JP 2002042035A JP 2002042035 A JP2002042035 A JP 2002042035A JP 4439157 B2 JP4439157 B2 JP 4439157B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- transistor
- gate
- switching element
- control circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主スイッチング素子と制御回路とを備えたDC−DCコンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のDC−DCコンバータの起動回路を備えた要部について図3に示す。また、この回路における電流モード波形を図4に示す。この従来のDC−DCコンバータの起動回路は、図3に示すように、主スイッチング素子Q1と制御回路ICとを何も介さずに接続してある。
【0003】
従って、起動時において、ゲート駆動パルスの最小幅が変換周波数に対し若干大きい場合、起動波形は起動時のデューティの変化に同調する動きをとるため、出力電圧が急激に上昇し、起動途中で出力電圧がオーバーシュートしたり、出力電圧が定格電圧になる前に一定の電圧を出すといった特性を示すため、出力に接続された装置の誤動作や破損を招くおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、起動特性を改善することで、コンバータ出力に接続された装置の誤動作や破損を防止することができる新規なDC−DCコンバータを提供する。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
上記目的を達成するためになされた本発明は、最小パルス幅時には制御回路の出力を十分にメインスイッチに伝えず、デューティが開き始めて、能動領域を介して徐々にメインスイッチが駆動できるようにしたため、出力電圧がオーバーシュートしたり、定格電圧になる前に一定の電圧を出してしまうといった動作を防ぎ、装置の誤動作や破損を防止する事を可能にした。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明DC−DCコンバータに係る実施例を説明する。図1は本発明の実施例において起動回路を備えた要部についての回路図であって、1は起動回路、2はゲート駆動回路、3は時限回路、Q1は主スイッチング素子、ICは制御回路、Tr1はトランジスタ、Tr2はドライブ回路、Rxは抵抗、Reは温度補償回路、Cxはコンデンサ、D1,Dxはダイオードである。また、図2には起動波形図を示してある。
【0007】
図1に示す実施例に係るスイッチング電源は、主スイッチング素子Q1と制御回路ICとを備え、主スイッチング素子Q1と制御回路ICとの間に起動回路1を備えてある。この起動回路1は、トランジスタを備えたゲート駆動回路2と、ゲート駆動を遅らせる時限回路3とを備えてある。
【0008】
本実施例に係るゲート駆動回路2はpnp型トランジスタTr1を備え、このトランジスタTr1のコレクタを制御回路ICに接続し、エミッタを主スイッチング素子Q1のゲート端子に接続し、ベースを時限回路3に接続してある。また、本実施例では、制御回路ICからの出力信号がロー電位のときに主スイッチング素子Q1のゲート電圧を下げるために、このゲート駆動回路2にダイオードD1を備えてある。このダイオードD1をトランジスタTr1と並列に接続してあり、このダイオードD1のカソードを制御回路ICに接続し、アノードを主スイッチング素子Q1のゲート端子と接続してある。
【0009】
本実施例に係る時限回路3は、コンデンサCxと抵抗RxとダイオードDxとを備えてある。コンデンサCxはゲート駆動回路2のゲート駆動を遅らせるために設けられており、時限回路3の要となる。抵抗RxはコンデンサCxと直列に接続し、この抵抗Rxの一端をゲート駆動回路2と制御回路ICとの間の接続部に接続してあり、コンデンサCxの時定数を決定する。この接続部と制御回路ICとの間にもう一つ接続部を設け、この接続部にカソードが向くように、ダイオードDxを接続し、このダイオードDxにコンデンサCxを直列に接続し、抵抗RxがこのダイオードDxと並列になるように接続することにより、コンデンサCxの電荷を引き抜くことができるようにしてある。
【0010】
この実施例に係る時限回路3にnpn型トランジスタからなるドライブ回路Tr2を備えてある。このドライブ回路Tr2のベースを抵抗RxとコンデンサCxとの接続部に接続し、コレクタをゲート駆動回路2のトランジスタTr1のベースに接続してある。また、本実施例では、ドライブ回路Tr2のエミッタに抵抗から構成する温度補償回路Reを接続してある。
【0011】
以上のように構成してあるスイッチング電源において、以下のように作用する。制御回路ICが信号を出力すると、先ずは信号のパルス幅がせまく、制御回路ICから流れる電流は抵抗Rxを流れてコンデンサCxに電荷が蓄積される。これにより、ゲート駆動回路2に信号が出力されることを遅らせることができる。図2に示すように、この時点で主スイッチング素子Q1はオフの状態にあり、出力電圧は発生しない。
【0012】
制御回路ICが信号を出力し続けると、パルス幅が徐々に広くなっていくのに連れて、コンデンサCxに電荷が十分に蓄積され、制御回路ICから送られる信号は時限回路3の抵抗Rxを介して、ドライブ回路Tr2に送られ、ゲート駆動回路2のトランジスタTr1に信号が出力される。これにより、主スイッチング素子Q1はオンになり、出力電圧が発生する。
【0013】
本発明ではこのように、制御回路ICが信号を出力することにより、直ちに主スイッチング素子Q1がオンすることなく、一定の時間が経過した後に主スイッチング素子Q1が出力することにより、パルスの最小幅で主スイッチング素子Q1の出力電圧が閾値に達せず、通常この時点で発生する定格出力電圧に対して中途半端な出力電圧やその際に生じるオーバーシュートを防ぐことができる。
【0014】
主スイッチング素子Q1がオンすると、通常の起動時と同様になり、徐々に出力電圧が上昇する。出力電圧が定格になると、定常動作に入り、制御回路ICの出力が主スイッチング素子Q1の出力電圧と略等しくなる。
【0015】
なお、本実施例ではDC−DCコンバータの起動部分のみしか示していないが、起動回路1と主スイッチング素子Q1との間に、定常運転用回路その他の回路を接続することが可能である。また、本発明は絶縁型か非絶縁型かに関係なく、本発明に係る起動回路1を設けることにより、上記作用をする。
【0016】
本実施例に係るゲート駆動回路2にはpnp型トランジスタTr1を設けてあるが、このトランジスタTr1はnpn型トランジスタその他のトランジスタであってもよい。なお、トランジスタTr1がnpn型トランジスタの場合、時限回路3にドライブ回路Tr2を設けなくとも作動する。ゲート駆動回路2にはダイオードD1を設けてあるが、このダイオードD1は制御回路ICからの出力信号がロー電位のときに主スイッチング素子Q1のゲート電圧を下げるものである。
【0017】
本実施例に係るドライブ回路Tr2はnpn型トランジスタであるが、pnp型トランジスタ、MOSFETその他のトランジスタであってもよい。また、トランジスタTr1がnpn型トランジスタの場合、時限回路3にドライブ回路Tr2を設けなくてもよいが、この場合、温度補償回路Reも設けなくてもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、最小パルス幅時には制御回路の出力を十分にメインスイッチに伝えず、デューティが開き始めて、能動領域を介して徐々にメインスイッチが駆動できるようにしたため、出力電圧がオーバーシュートしたり、定格電圧になる前に一定の電圧を出してしまうといった動作を防ぎ、装置の誤動作や破損を防止する事ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例の要部を示す回路図である。
【図2】 図1図示実施例の動作波形図である。
【図3】 従来例に係る要部を示す回路図である。
【図4】 従来例の動作波形図である。
【符号の説明】
1 起動回路、
2 ゲート駆動回路、
3 時限回路
Q1 主スイッチング素子
IC 制御回路
Tr1 トランジスタ
D1 ダイオード
Cx コンデンサ、
Rx 抵抗
Dx ダイオード
Tr2 ドライブ回路、
Re 温度補償回路
Claims (3)
- 主スイッチング素子と制御回路とを備えたDC−DCコンバータにおいて、前記主スイッチング素子のゲート端子と前記制御回路との間に起動回路を備え、この起動回路に、トランジスタとダイオードとを備え、前記主スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動回路と、ゲート駆動を遅らせる時限回路とを設け、前記トランジスタのコレクタ・エミッタを前記主スイッチング素子のゲート端子並びに前記制御回路に接続し、このトランジスタのベースを前記時限回路に接続し、前記ダイオードを前記トランジスタと並列に接続し、且つ、このダイオードのアノードが前記主スイッチング素子のゲート端子に接続し、カソードが前記制御回路に接続してあるとともに、前記時限回路の一端を前記制御回路と前記ゲート駆動回路との間の接続部に接続し、この時限回路の他端を前記ゲート駆動回路に接続してあり、前記時限回路に抵抗とコンデンサを備え、前記抵抗の一端を前記ゲート駆動回路と前記制御回路との接続部に接続し、この抵抗の他端に前記コンデンサを接続してあり、前記時限回路に第二のダイオードを備え、この第二のダイオードは前記抵抗と並列に接続し、このダイオードのアノードが前記コンデンサに接続し、カソードが前記制御回路と前記ゲート駆動回路との間の接続点に接続してあることを特徴とするDC−DCコンバータ。
- 前記時限回路にドライブ回路を設け、このドライブ回路の一端を前記トランジスタのベース又はゲートに接続し、このドライブ回路の他端を前記抵抗と前記コンデンサとの接続部に接続してあることを特徴とする請求項1記載のDC−DCンバータ。
- 前記ドライブ回路にトランジスタを備え、このトランジスタのベース又はゲートを前記抵抗と前記コンデンサとの接続部に接続し、このトランジスタのコレクタ・エミッタ又はドレイン・ソースのいずれかを前記ゲート駆動回路に接続してあることを特徴とする請求項2記載のDC−DCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002042035A JP4439157B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Dc−dcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002042035A JP4439157B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Dc−dcコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003244942A JP2003244942A (ja) | 2003-08-29 |
JP4439157B2 true JP4439157B2 (ja) | 2010-03-24 |
Family
ID=27782276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002042035A Expired - Fee Related JP4439157B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | Dc−dcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4439157B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012239278A (ja) | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Funai Electric Co Ltd | Dc‐dc変換回路 |
-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002042035A patent/JP4439157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003244942A (ja) | 2003-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7176744B2 (en) | Semiconductor device | |
JP3281357B2 (ja) | スイッチング電源 | |
US7190208B2 (en) | Self-oscillating full bridge driver IC | |
US20080074158A1 (en) | Step-up power supply device | |
JP3840241B2 (ja) | 電力用mosfetのゲート駆動回路及びゲート駆動方法 | |
JP2004229057A (ja) | ゲートドライブ装置 | |
US5631810A (en) | Control of switching devices in synchronized-rectification system | |
JP3358588B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
US5914589A (en) | Voltage boosting circuit for high-potential-side MOS switching transistor | |
JP6965902B2 (ja) | 過電流保護回路及びスイッチング回路 | |
JPH11205112A (ja) | 高耐圧パワー集積回路 | |
US7199643B2 (en) | Hot swappable pulse width modulation power supply circuits | |
JP4439157B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2009095214A (ja) | Dc−dcコンバータ回路 | |
US20190356233A1 (en) | A dc-dc converter and a method for controlling a dc-dc converter | |
JP3905822B2 (ja) | 同期整流式スイッチング電源装置 | |
JP3289680B2 (ja) | 電源装置の突入電流防止回路 | |
JP3504016B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2006301804A (ja) | 突入電流低減回路 | |
JP3748876B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP2002058238A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH077935A (ja) | Dc−dcコンバータ回路 | |
JP4389649B2 (ja) | 昇圧回路及び昇圧回路の電圧振動抑制方法 | |
JP2000166228A (ja) | 駆動回路およびこれを用いた電源装置 | |
JP4109505B2 (ja) | 降圧型チョッパーレギュレータ回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080331 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080520 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080716 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080723 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100105 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4439157 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |