JP4438424B2 - 活字プリンタ - Google Patents

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J5/00Devices or arrangements for controlling character selection
    • B41J5/02Character or syllable selected by setting an index
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Description

この発明は、活字輪の輪列を用いた小形の活字プリンタに関する。
活字輪の輪列と活字選択機構を備え、回転している活字輪を活字選択機構のセレクトレバーで係合して停止させることにより、所望の活字を選択して印字するプリンタは公知である(特公昭56−2028号公報、特公昭59−9355号公報など)。
これらにおいて、セレクトレバーは磁性体で構成されると共に、中央部を回転自在に軸支され、一端に活字輪に対する係合部を備え反対側の他端側先端が電磁手段で駆動される。電磁手段は磁化コイルと永久磁石である。セレクトレバーの下部を包み込むように磁化コイルが配置され、その先端側に永久磁石が位置している。そして、磁化コイルによりセレクトレバーの他端側先端に磁気極性が与えられると永久磁石との間で吸引力と反発力が働いてセレクトレバーが回動される。この場合、永久磁石は通常、両方の極にそれぞれヨークを備え、セレクトレバーの下端部はこれらヨークの間に位置し、その間で移動する。
特公昭56−2028号公報 特公昭59−9355号公報
このような活字選択機構は作動が確実で消費電力も小さい。
しかし、セレクトレバーの他端側先端は永久磁石のヨーク間にあり、電磁手段で駆動されるとヨークの側面に衝突して位置決めされる。この場合、磁性体どうしの直接接触は、接触するものどうしの表面処理の程度によって磁力による吸引力が大きく違ってくるので調整が難しい。また、この問題を緩和するために接触するものどうしの間に非磁性体のフィルムを貼着したりしているが、磁力を弱める結果となってセレクトレバーの作動が不安定になる。加えて、いずれにしても、このような接触型では、接触面にわずかなゴミ(0.1mm程度)が挟まっても作動が不安定になることがある。また、接触個所での摩耗も考慮しておく必要がある。
この発明は、活字輪から選字を行うセレクトレバーの作動を確実なものとし、かつ、耐久性の高い活字プリンタの提供を課題とする。
活字輪からセレクトレバーにより選字を行う活字プリンタにおいて、セレクトレバーの他端側先端と永久磁石との間に空隙を設け、セレクトレバーが電磁手段で駆動されて選字位置とされると、その磁気極性と前記永久磁石の磁気極性によって定まる安定位置へ移動し、かつ、非接触でその位置に位置決めされる構造とする。また、選字作動までの待機位置での安定性や待機位置から選字位置への移動をスムーズにする。さらに、永久磁石とセレクトレバー他端との間隙を調整可能にしてセレクトレバーの作動を確実にすると共に調整した間隙が温度変化による影響を受けにくくする。
非接触による位置決めなので、吸引力・反発力にむらの出ることが少なく、セレクトレバーの作動が確実になる。セレクトレバーは永久磁石に対して間隙をもって作動するので、セレクトレバーと永久磁石との間にゴミなどが挟まり難く、セレクトレバーの作動不良となることがすくない。待機位置でのセレクトレバーの安定性、選字位置でのセレクトレバーの安定性が高いので、印字作動が確実である。
軸支位置で回動自在としたセレクトレバーの一端側を活字輪に対する操作部とし、反対側の他端側先端を永久磁石により吸引・反発される側とする。永久磁石により吸引・反発される側(永久磁石に対向する対向部)を、前記永久磁石の極性間方向で長く逆T字形に形成する。そして、永久磁石の極性に対応した位置に磁石方向に突出する突起を設ける。
図1において、活字プリンタ1は、機枠2に活字輪の輪列3、活字選択機構4、印字機構5及びリボン送り機構6を備え、これらは内部に納めたモーターにより、ギア列7を介し、それぞれのタイミングをもって駆動される。
輪列3は、印字に必要な桁数分の活字輪8を重ね(図2)、1本の作動軸9へ取り付けたものであり、この実施例では18桁に対応している。各活字輪8は作動軸9にCリングで摩擦係合されており、活字輪8に一定以上の抵抗が生じるとすべりを起し、活字輪8の回転が阻止されても作動軸9は回転を続けることができる。また、活字輪8は、周面に活字10を有し、一側面に活字10の数に対応した選字用爪11と1個のリセット爪12をリング状に有している。リセット爪12は選字用爪11よりも高い(突出度が大きい)。
活字選択機構4は、輪列3の各活字輪8に対応させた18本(複数本)のセレクトレバー13と電磁手段14及びカム15とからなる。なお、この実施例ではセレクトレバー13と同じ素材でまったく同じ形態のダミーセレクトレバー16を備える。
セレクトレバー13とダミーセレクトレバー16は磁性体である鋼板をいずれも同じ形状に打ち抜いたものであって、一端側である上部に鈎状の係合部17を有し(図7)、他端側である下部の先端を永久磁石24の磁極間方向に翼を張り出した対向部18に広げてある。また、先端面の中央に下方へ山形に突出する突起19(図2)を備えている。
セレクトレバー13とダミーセレクトレバー16は輪列3の作動軸9と平行なシャフト20へ軸方向の定位置で回動可能に、等間隔で軸支され、整列している(図3)。軸支位置はこれらセレクトレバー13,16の中央部であり、この位置は個々のセレクトレバー13,16自体の重心位置とほぼ一致している。ダミーセレクトレバー16は整列したセレクトレバー13の両側に配置される。
電磁手段14は、磁化コイル21と永久磁石24とからなる(図2)。電磁手段14は、セレクトレバー13のそれぞれに配置され、ダミーセレクトレバー16には配置されない。
磁化コイル21はセレクトレバー13の下部を取り囲みセレクトレバー13の下部が回動される範囲に配置される。磁化コイル21はセレクトレバー13における下部先端の対向部18にN・Sの磁気極性を与える。符合22は樹脂製のホルダ部材であり、磁化コイル21のボビンであると共に、磁化コイル21を回路基板23へ固定し、さらに、セレクトレバー13における永久磁石24との対向部18を保護するためのものである。
永久磁石24は磁極N・Sに対応してヨーク25,26を備え、その上部にセレクトレバー13の対向部18がヨーク25,26の上面に近接し、その突起19との間に空隙Gをおいて対向する(図4)。なお、永久磁石24のヨーク25,26はシャフト20の方向に長く一連に配置されたもので、整列したセレクトレバー13が作る領域の両側へ突出する長さを有し、ダミーセレクトレバー16の下部先端とも対向する。すなわち、セレクトレバー13の下部先端とヨーク25,26との対向個所が磁化コイル21やそのボビン22で隠されて外部から見えない場合でも、ダミーセレクトレバー16に関するこの個所を露出させておけば、セレクトレバー13がどの程度の空隙でヨーク25,26と対向しているかを外部から目視することができる。
カム15(図1,2)は、整列したセレクトレバー13とダミーセレクトレバー16の上部に位置してこれらと係合し、これらを全部一挙に[3]の位置とすることができる。すなわち、前方の選字位置[1]から待機位置へさらに後方のリセット爪乗り越え位置[3]へ移動する間に選字位置[1]あるいは待機位置[2]にあったセレクトレバー13を全てリセット爪乗り越え位置[3]に揃えることができる。
印字機構5及びリボン送り機構6は、従来のものと格別に異なるところはない。
活字の選択(選字)は次のように、作動軸9が同じ方向に回転され、その間にセレクトレバー13が前記の選字位置[1]、待機位置[2]、リセット爪乗り越え位置[3]の位置となる3ポジション方式で行われる。
なお、3ポジション方式は、作動軸9を一方向にのみ回転して選字作動を行い、2ポジション方式のように1度の選字作動を完了するために作動軸9を往復回転させる必要がないので、構造が複雑にならない。
活字指令があると、作動軸9が図2において左回転される。カム15は待機位置[2](ハッチング位置)にあってセレクトレバー13の係合部17が選字用爪11とは係合しないがリセット爪12とは係合する位置にある。このため、作動軸9が1回転すると輪列3における全ての活字輪8がリセット爪12を係合部17へ衝突させた状態となり、輪列3は初期状態すなわち選字待機位置となる。
作動軸9の2回目の回転の初期に、カム15はリセット爪乗り越え位置[3]へ移動して全てのセレクトレバー13を後方へ回動し、これらの係合部17をリセット爪12よりも高い位置としてリセット爪を通過させる(セレクトレバー側からすればリセット爪を乗り越えさせる)。カム15はすぐに選字位置[1]ヘ移動するので、セレクトレバー13のそれぞれは下部先端の対向部18が永久磁石24に引かれて選字指令が来るのを待つ待機位置となる。この位置は、永久磁石24のヨーク25と非接触であるが永久磁石24との吸引力・反発力で安定しており、待機位置からむやみに移動してしまうことはない。
ついで、作動軸9が2回目の回転を終えるまでのあいだに、各桁ごとの印字指令に基づいてその桁に必要な選字位置で磁化コイル21に通電される。通電があったセレクトレバー13では、レバーの下部先端が前記とは反対側の対向したヨーク26の側に移動する。
このため、セレクトレバー13上部の係合部17が、このタイミングで選字用爪11を係合する。このようにして選字が行われ、選字が行われた活字輪8はその位置で回転を停止し、作動軸9との間ですべりを生じている。セレクトレバー13の下部先端がヨーク26の側へ移動するときも非接触であり、また、ヨーク26の位置に到達すると永久磁石24との吸引力によってその位置に安定し、選字用爪11との係合がむやみに外れてしまうことはない。
作動軸9が2回目の回転を終えると全ての桁で選字が終了している。
印字機構5が作動して、輪列3に用紙がインクリボンと共に押圧されて印字が行われる。
印字が終了すると前記のカム15が待機位置[2]へ移動してセレクトレバー13の係合部17を高くし、選字用爪11との係合を解除すると同時にリセット爪12と係合する位置とする。このため、作動軸9が次の第1回目の回転をする間に、ばらばらの位置で選字されていた(係合により停止していた)活字輪8はそのリセット爪12をセレクトレバー13の係合部17と係合することで、全て初期状態となる。
この間、セレクトレバー13の回動はシャフト20を中心に行われるが、この位置はセレクトレバー13自体の重心位置であるから、セレクトレバー13の回動が軽く、回動にむらがない。また、セレクトレバー13の重心位置がシャフト20から偏移していると外部からの衝撃や振動の方向によっては重心との間のモーメントによってセレクトレバー13が不測に回動してしまうことがある。しかし、この実施例1では、このような回動を防止できるのでセレクトレバー13が移動してしまうことによる誤選字が生じず、選字精度が高くなる。
以上の作動において、セレクトレバー13の位置決めのうち選字位置[1]と待機位置[2]は、セレクトレバー13の磁気極性が与えられた下部の対向部18と永久磁石24との磁気的な安定によるので、非接触であり、衝突や摩擦がない。したがって、磨耗などがなくセレクトレバー13の耐久性が高い。また、セレクトレバー13の下部先端と永久磁石24との間には空隙があるから、異物が挟まりにくい。特に用紙から紙粉が必ず発生するので、その紙粉による影響を防止できる。
この位置決めは、接触によらないので、セレクトレバー13における下部先端面の表面仕上げの程度が磁力による位置決めにあまり影響しない、等の利点がある。
セレクトレバー13がリセット爪乗り越え位置[3]に移動するときはカム15によるのであるが、その回動中心は、セレクトレバー13が前記の選字位置[1]、待機位置[2]へ移動するときと同様にシャフト20であって、従来のようにシャフト20ごとセレクトレバー13の全部を持ち上げたり、別に設定した回動軸を中心に全体を回動させるなどの複雑な構造を必要としない。また、このようにシャフト20を含めた全体を回動しないから移動・停止時の慣性が小さく、全体を移動するときのような衝撃が発生しない。よって、セレクトレバー13の下部先端と永久磁石24との位置関係を狂わせてしまうことがない。
実施例1においてセレクトレバー13の下部先端は永久磁石24の磁極間方向に翼を張り出した対向部18に形成されているので、前記対向部18が永久磁石24のS・N極のどちら側にあっても対向部18を構成する翼部分の一方が他の磁極側に近接するので、セレクトレバー13の磁気極性が転換されたときの移動がスムーズになる。さらに、前記対向部18の先端側面に突起19を備えるとその部分に磁束が集中する傾向が生じて、セレクトレバー13の位置決めがより安定する。なお、セレクトレバー13の下部先端を逆T字形の対向部18としたことにより、セレクトレバー13がリセット爪乗り越え位置[3]から待機位置[2]へ戻るときも、対向部18の翼の一方が永久磁石24に近接しており、カム15による拘束が解けるとスムーズに引き寄せられて待機位置[2]となる。このため、格別な戻しばねを用いる必要がない。
実施例1ではさらに、整列したセレクトレバー13の両側にセレクトレバー13とまったく同じ素材・形状のダミーセレクトレバー16を他のセレクトレバー13間と同じ条件で備えるので、前記整列したセレクトレバー13の両端にあるセレクトレバー13の磁気環境を他の両側にセレクトレバー13が位置するセレクトレバー13と同じにすることができ、選字作動が均一で安定したものになる。
さらに、ダミーセレクトレバー16は磁化コイル21を備えず、その下部先端と永久磁石24との関係を外部から目視できる配置とできるから、これらの位置関係を見て、ボビン22などに隠れて見えないセレクトレバー13の下部先端と永久磁石24との位置関係を推測することができる。
例えば、図5のように、シャフト20の両端をボビン22に設けた調整ねじ27により支持し、調整ねじ27を回動してすべてのセレクトレバー13とダミーセレクトレバー16における下部先端と永久磁石24間の空隙を調整可能な構成において、組み立て後のためにセレクトレバー13と永久磁石24間の空隙Gが見えない状態でも、外部からダミーセレクトレバー16と永久磁石24間の空隙Gを見ながら適切に調整することができる。
セレクトレバー13と永久磁石との間隔調整作業に便利である。
図6は、実施例2におけるセレクトレバー30を示す。実施例1に対して、セレクトレバー30に特徴を有する。他の構成は実施例1の場合と同様である。セレクトレバー以外、同じ名称の部品には同じ符号を用いる。
セレクトレバー30は、実施例1のセレクトレバー13に相当し、このセレクトレバー13に対して他端先端側(対向部18)の構成が異なる。セレクトレバー30の前記対向部18の幅(長さ)は、セレクトレバー30の回動方向で、永久磁石24の幅(磁極間距離)と同一あるいは永久磁石24の幅よりも大きい。すなわち、翼片31a,31bとで、極性間方向(ヨーク25,26間)で長く逆T字形を形成している。翼片の一方31aは、セレクトレバー30が選字位置[1]にあるとき、永久磁石24の両極(ヨーク25,26)にわたる長さを有し、この一方の翼片31aの先端部と基部に永久磁石24(ヨーク25,26)の方向に延び、それぞれ永久磁石24の一方の極と他方の極に対応させた突起32a,32bを備えている。
他方の翼片31bは、前記のヨーク25,26間の距離よりも短い長さで、セレクトレバー30の突起32bがヨーク25の直上にあるとき、他方のヨーク26側へ突出する延長部である。
セレクトレバー30の対向部18は、逆T形に形成されているので、セレクトレバー30が待機位置[2]にあるとき、突起32bはヨーク25の上部に位置し、翼片31bはそこからヨーク26側に突出している。このため、セレクトレバー30の磁気極性が転換されたとき、選字位置[1]へ向かうセレクトレバー30の移動がスムーズに始まる。そして、セレクトレバー30が選字位置となったとき、翼片31aの突起32a,32bがヨーク25,26の直上に位置し、2つの突起32a,32bでヨーク25,26に対向するので、磁力による拘束が強く、選字位置[1]とされたセレクトレバー30が妄りに移動することがない。さらに、セレクトレバー30がリセット爪乗り越え位置[3]から待機位置[2]へ戻るときも、対向部18の一方の翼片31bが永久磁石24に近接して入るので(図6[3]の位置)、カム15による拘束が解けたときに待機位置[2]への移動をスムーズに開始させる。
このように、実施例2の構造では、セレクトレバー30の位置決めをより安定に、また、移動の開始をよりスムーズに行うことができる。
図7,8は、第3の実施例における活字選択機構4の部分を示している。実施例2とは、セレクトレバー30の後部(輪列3と反対側)にバネ体33を備える点が異なる。他は、実施例2と同様であり、同じ部品名のものには同じ符号を付けている。
セレクトレバー30は、一端側の前部に係合部17を備え、後部に腕34を延出している。腕34の後端側上部にはバランス用の突出部35を備え、下部はバネ受け面36となっている。バネ体33は、板状の固定部分37と板状部分を打ち抜いて作ったリーフ部分38及びリーフ部分38の先端をつないだ当接部39とからなる一体の構成部材である。
リーフ部分38はU字形に屈曲され、この部分で当接部39に反発力を付与する。固定部分37を活字プリンタ1における機枠2の固定部分に取り付け、当接部39を、シャフト20に整列させたセレクトレバー30の腕34の下部に配置している。
セレクトレバー30が、カム15によってリセット爪乗り越え位置[3]にされるとリーフ部分38は腕34によって上方から押し潰され、ついで、カム15が待機位置へ移動するとリーフ部分38は反発して当接部39を腕34を押上げ、整列させたセレクトレバー30を一挙に待機位置へ戻す。
これにより、全てのセレクトレバー30は一挙に、かつ、速やかに待機位置[2]へ移動することができ、選字作動が正確で確実なものとなる。
図9は、第4の実施例における活字選択機構4を示している。ヨーク40に特徴を有し、他の構成は実施例2の場合と同様である。ヨーク40以外、同じ名称の部品には同じ符号を用いる。図は樹脂製のホルダ(後述)を除去した状態で示している。
ヨーク40は、実施例2におけるヨーク25に相当するもので、セレクトレバー30の回動方向からすると待機位置側のヨークである。ヨーク40は、シャフト20に沿って整列して配置された複数のセレクトレバー30のうち両端に位置したセレクトレバー30a,30bの直下に対応する部分に調整孔41,41を形成してある。調整孔41,41は、ヨーク40におけるこの部分の質量を小さくする目的で形成するものである。したがって、底のある穴や切欠きなど、この部分の質量が減少する構造とすればよい。
活字選択機構4では、中央部のセレクトレバー30は、回動する際の磁力に関して、両側のセレクトレバー30の影響を受けているが、両端のセレクトレバー30a,30bは、片側だけから他のセレクトレバー30の影響を受ける。このため、両端のセレクトレバー30a,30bは、他のセレクトレバー30と異なる作動をして、選字のタイミングがずれることある。
しかし、前記の調整孔41を設けるとこの部分の磁束は減少するので、ヨーク40の前記両端に位置したセレクトレバー30a,30b直下に調整孔41を配置して、これら両端のセレクトレバー30a,30bのヨークの対向部18に対する磁力の吸引・反発力を、中央部に位置し、両側にセレクトレバー30,30が位置しているセレクトレバー30に対するのと同じ程度に均衡させることができる。
このため、タイミングにずれが生じず、正確な選字が行われる。
図10,11は、第5の実施例における活字選択機構4を示している。セレクトレバー30を取り付けたシャフト20の位置調整機構に特徴がある。他の構成は実施例2の場合と同様である。同じ名称の部品には同じ符号を用いる。
符号50は、樹脂製のホルダであり、回路基板51にネジ52で固定されている。樹脂製ホルダ50の両側には金属製支持部材53,53の基部が取り付けられ、下端部が樹脂製ホルダ50の底部から装着した調整ネジ27に当接している。金属製支持部材53の上部にはセレクトレバー30を取り付けたシャフト20の両端が軸支されている。金属製支持部材53の基部と調整ネジ27が当接する位置は、セレクトレバー30の対向部18がヨーク26,40と対向した間隙Gの個所である。
セレクトレバー30下端の対向部18と永久磁石24におけるヨーク26,40との間隔Gは、適正に調整されているが、この構成によれば、作動軸20を熱変形の少ない金属製支持部材53で支持しているために、温度上昇があっても、シャフト20の上下動が少なく、間隔Gをほぼ一定に維持できる。さらに、金属製支持部材53は、セレクトレバー30とほぼ同じ長さであるから、温度変化による延び縮みも両者で同じ程度となり、例えば、温度上昇によってセレクトレバー30が延びて下方へ伸長した分を、金属製支持部材53が調整ネジ27を基点として上方へ延びて相殺するので、この点でも間隔Gをほぼ一定に維持する機能にすぐれる。
樹脂製ホルダ50の内部には、低部に永久磁石24とそのヨーク26,40が配置され、その上部に磁化コイル21のボビン22が配置されている。ボビン22は樹脂製ホルダ50と一体成形され、各セレクトレバー30と対応して形成されている。また、樹脂製ホルダ50の上面には、各セレクトレバー30の下部が貫通する孔が形成されると共に、この孔と前後方向に整列してセパレーター54が等間隔に成形されている。セパレーター54の間には、活字輪8が位置する。
このように、セパレーター54を樹脂製ホルダ50へ一体成形する構成としたことで、各セレクトレバー30の下部が貫通する孔とセパレーター54との位置関係が簡単かつ一義的に定まるので、活字輪とこれから活字を選択するセレクトレバー30との位置決めを精度高く行うことができる。
全体の斜視図 活字輪とセレクトレバー及び電磁手段の位置関係を示した概略の側面図 活字選択機構の斜視図 セレクトレバーと永久磁石との関係を示した側面図 セレクトレバーが整列する部分の正面図 セレクトレバーと永久磁石との関係を示した側面図(実施例2) セレクトレバーとバネ体との関係を示した側面図(実施例3) 活字選択機構の斜視図(実施例3,背面) 活字選択機構の斜視図(樹脂製ホルダを除去、実施例4) 活字選択機構の断面図(実施例5) 活字選択機構の全体斜視図
1 活字プリンタ
2 機枠
3 輪列
4 活字選択機構
5 印字機構
6 リボン送り機構
7 ギア列
8 活字輪
9 作動軸
10 活字
11 選字用爪
12 リセット爪
13 セレクトレバー
14 電磁手段
15 カム
16 ダミーセレクトレバー
17 係合部
18 対向部
19 突起
20 シャフト
21 磁化コイル
22 ボビン
23 回路基板
24 永久磁石
25 ヨーク
26 ヨーク
27 調整ねじ


30 セレクトレバー(実施例2)
31a,31b 翼片
32a,32b 突起
33 バネ体
34 腕
35 突出部
36 バネ受け面
37 固定部分
38 リーフ部分
39 当接部


40 ヨーク(実施例4)
41 調整孔


50 樹脂製ホルダ
51 回路基板
52 ネジ
53 金属製支持部材
54 セパレーター

Claims (12)

  1. 活字を設けた活字輪と、
    回動支点を中心に回動自在に軸支され磁性体で構成されたセレクトレバーと、
    このセレクトレバーに磁気極性を与えるためのコイルと、
    永久磁石とを備え、
    前記コイルにより与えられた前記セレクトレバーの前記永久磁石との対向部における磁気極性と前記永久磁石の磁気極性との間の吸引力又は反発力で前記セレクトレバーを回動させることにより、前記セレクトレバーの一端に設けられた係合部を前記活字輪に係脱させ、前記活字輪の選字を行う活字プリンタにおいて、
    前記セレクトレバーは、前記セレクトレバーの一端に設けられた係合部が前記活字輪に係合した選字位置と、前記セレクトレバーが前記選字位置から回動して前記係合部が前記活字輪との係合を脱した待機位置とにおいて前記永久磁石と空隙を介して位置決めされ
    前記セレクトレバーの前記一端と反対側の他端側先端は、前記永久磁石の極性間方向で長く逆T字形の対向部に形成され、その先端面の中央に突起を備えていることを特徴とする活字プリンタ。
  2. 活字を設けた活字輪と、
    回動支点を中心に回動自在に軸支され磁性体で構成されたセレクトレバーと、
    このセレクトレバーに磁気極性を与えるためのコイルと、
    永久磁石とを備え、
    前記コイルにより与えられた前記セレクトレバーの前記永久磁石との対向部における磁気極性と前記永久磁石の磁気極性との間の吸引力又は反発力で前記セレクトレバーを回動させることにより、前記セレクトレバーの一端に設けられた係合部を前記活字輪に係脱させ、前記活字輪の選字を行う活字プリンタにおいて、
    前記セレクトレバーは、前記セレクトレバーの一端に設けられた係合部が前記活字輪に係合した選字位置と、前記セレクトレバーが前記選字位置から回動して前記係合部が前記活字輪との係合を脱した待機位置とにおいて前記永久磁石と空隙を介して位置決めされ、
    前記セレクトレバーの前記一端と反対側の他端側先端は、前記永久磁石の極性間方向で長く逆T字形の対向部に形成され、
    前記永久磁石は、磁極が形成される2つのヨークを前記極性間方向に有し、前記セレクトレバーは、前記選字位置に位置するときに前記対向部が2つのヨークにそれぞれ対向する部分に前記ヨーク側に突出した突起を備えていることを特徴とする活字プリンタ。
  3. 前記セレクトレバーの対向部は、回動方向で前記2つの突起のうち選字位置側の突起よりも選字位置方向に延出した、延出部を有することを特徴とする請求項2に記載の活字プリンタ。
  4. 前記セレクトレバーの軸支位置は、前記セレクトレバー自体の重心位置とほぼ一致していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  5. 前記活字輪は、一方向にのみ回転可能な作動軸に係合されていると共に、前記活字をリセット状態にする為のリセット爪を有し、
    前記セレクトレバーは、カム手段によって前記待機位置を越えて回動させられ、前記活字輪との係合部が前記リセット爪を乗り越えるリセット乗り越え位置にさらに回動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  6. 前記セレクトレバーは前記活字輪を重ねた輪列の軸方向へほぼ等間隔に整列配置しており、前記整列させたセレクトレバーの両側における少なくとも一方に、前記活字輪と係合せず前記セレクトレバーとほぼ同一形状のダミーセレクトレバーを前記セレクトレバーと整列配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の活字プリンタ
  7. 前記ダミーセレクトレバーの前記他端側先端と永久磁石間の空隙距離を目測可能なようにこの個所を露出してあることを特徴とした請求項1〜6のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  8. 前記セレクトレバーが前記リセット乗り越え位置にあるときに、前記選字位置側に前記セレクトレバーを付勢するバネ部材を有することを特徴とした請求項1〜7のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  9. 前記セレクトレバーの永久磁石に対向する対向部は、セレクトレバーが回動する方向において、前記永久磁石の幅と同一または永久磁石の幅よりも大きい幅とされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  10. 前記セレクトレバーは、活字輪を重ねた輪列の軸方向へ整列配置されており、前記2つのヨークのうち待機位置側のヨークは、前記複数のセレクトレバーのうち両端に位置したセレクトレバーに対応する部分の質量を除去した質量除去部を備えていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  11. 前記セレクトレバーは、作動軸に軸支されており、前記セレクトレバーの前記永久磁石に対する離間位置を調整するために、前記作動軸を移動可能に調整する調整ネジを設けたこと特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の活字プリンタ。
  12. 前記セレクトレバーの作動軸は、樹脂製のホルダ部材に取り付けた金属支持部材に支持されており、前記調整ネジは、前記ホルダ部材に装着され、金属支持部材を介して前記作動軸の位置を調整することを特徴とする請求項11に記載の活字プリンタ。
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