JP4438160B2 - モータのロータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモータのロータに係り、詳しくはロータコアの防振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(a)は従来のモータのロータの一例を示す左側面図、(b)はAA断面図、(c)は右側面図である。
従来、モータのロータ1は、外周部に永久磁石4を配し、同永久磁石4と中心部に設けられた回転軸3に嵌合されたロータコア2との間の空隙部に2個のゴムによる緩衝部材5を対向して配置する。
それとともに、同緩衝部材5の外端面を各々押さえる端板6によって保持し、ピン11とストッパ12により嵌合していた。
【0003】
しかしながら、前記永久磁石4に対し緩衝部材5及びロータコア2を回転軸方向から挿入するとともに、その方向に嵌合し取付けるため前記緩衝部材5が大きくなり、且つ、形状が複雑となり、材料費、取付工数がかかりコスト削減の障害となるおそれがあり問題となっていた。
一方、特開平9−149571に開示された防振構造の技術は、部品点数が多くなり、製造工程が多くなるとともに、永久磁石と回転軸のズレを低減する構造を有していない問題が残されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、モータのロータの振動、騒音を削減するとともに永久磁石と回転軸のズレを低減して信頼性を向上し、製造コストを削減したモータのロータを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、円筒状の両端の内周縁に面取部が形成され、内周に内方に突出する凸部を備えた永久磁石と、中心部に設けられた回転軸に嵌合され外周に回り止を有するロータコアと、同ロータコアと前記永久磁石との間の空隙部に配置され、中心部に挿通孔と、前記凸部または回り止と嵌合される各々の嵌合溝と、両端外周から突設され前記面取部よりも大きい環状フラップを各々有する緩衝部材と、同緩衝部材の外端面に配設され中心部に挿通孔と、外周部に前記面取部に対向し傾斜して突出するフランジを有する断面皿状に形成された一対の端板とからなり、
前記緩衝部材の環状フラップを前記端板のフランジと前記永久磁石の面取部の間に挟持して前記端板を前記回転軸に両端から挿入固定してなるようにする。
【0006】
そして、前記緩衝部材の環状フラップに、複数のスリットを放射状に形成してなるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき添付図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は、本発明によるモータのロータの一実施例を示す断面図、(b)は要部拡大断面図、図2(a)は、本発明によるロータの永久磁石の一実施例を示す断面図、(b)は側面図、図3(a)は、本発明によるロータの緩衝部材の一実施例を示す断面図、(b)は側面図、図4(a)は、本発明によるロータの側板の一実施例を示す断面図、(b)は側面図である。
ここで、従来例と同じ部分の符号は同一とする。
図において、1はロータ、2はロータコア、3は回転軸、3aは回り止、4は永久磁石、4aは凸部、4bは面取部、5は緩衝部材、5aは挿通孔、5bは嵌合溝、5cは嵌合溝、5dは環状フラップ、6は端板、6aはフランジ、6bは挿通孔、6cはカシメ部を示す。
【0008】
この実施例によるロータ1は、ロータコア2、回転軸3及び回り止3a、永久磁石4、緩衝部材5、端板6などから構成される。
先ず、主な構成部品について説明すると、中心部には前記回転軸3に嵌合され外周に回り止3を有するロータコア2が設けられる。
【0009】
また、前記永久磁石4は、円筒状の両端の内周縁に面取部4bと、内周に内方に突出する凸部4aを備えている。
そして、前記ロータコア2と前記永久磁石4との間の空隙部に配置される緩衝部材5は、中央に挿通孔5aと、前記回り止3aと嵌合される嵌合溝5bと、外周部に前記凸部4aと嵌合される嵌合溝5cと、両端外周縁から突設され前記面取部4bよりも大きい環状フラップ5dを各々有する。
【0010】
また、前記緩衝部材5の外端面に配設される一対の端板6は、中心部に挿通孔6bとカシメ部6cと外周部に前記面取部4bに対向し傾斜して突出するフランジ6aを有する断面皿状に形成されている。
【0011】
このような構成部品を用いて、前記緩衝部材5の環状フラップ5dを前記端板6のフランジ6aと前記永久磁石4の面取部4bの間に挟持して前記端板6を前記回転軸3に両端から挿入し前記カシメ部6cによりかしめ固定している。
【0012】
また、前記緩衝部材5の環状フラップ5dに、複数のスリット5d1を放射状に形成している。
【0013】
次いで、上述の実施例による本発明の作用、効果について説明する。
前記端板6を、外周縁から外側に傾斜して突出するフランジ6aを有する断面皿状に形成し、同フランジ6aの傾斜角に対応し前記永久磁石4の円筒状の両端の内周縁に面取部4bを形成し、同面取部4bよりも大きい環状フラップ5dを前記緩衝部材5の両端外周から突設するとともに、前記緩衝部材5dの環状フラップ5dを前記端板6のフランジ6aと前記永久磁石4の面取部4bの間に挟持しているので、前記ロータ1の振動、騒音を削減するとともに、前記永久磁石4と回転軸3の回転中心とのズレを押さえ、前記永久磁石4の脱落を防止し信頼性を向上させることができる。
【0014】
また、前記緩衝部材5の環状フラップ5dに、複数のスリット5d1を放射状に形成しているので、同スリット5d1により前記端板6を嵌入した際に、外周部に前記環状フラップ5dが倒れ易くなり、前記永久磁石4と該端板6との接触を防止することができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、円筒状の両端の内周縁に面取部が形成され、内周に内方に突出する凸部を備えた永久磁石と、中心部に設けられた回転軸に嵌合され外周に回り止を有するロータコアと、同ロータコアと前記永久磁石との間の空隙部に配置され、中心部に挿通孔と、前記凸部または回り止と嵌合される各々の嵌合溝と、両端外周から突設され前記面取部よりも大きい環状フラップを各々有する緩衝部材と、同緩衝部材の外端面に配設され中心部に挿通孔と、外周部に前記面取部に対向し傾斜して突出するフランジを有する断面皿状に形成された一対の端板とからなり、
前記緩衝部材の環状フラップを前記端板のフランジと前記永久磁石の面取部の間に挟持して前記端板を前記回転軸に両端から挿入固定してなるようにした。
この結果、モータのロータの振動、騒音を削減するとともに永久磁石と回転軸のズレを低減して信頼性を向上し、製造コストを削減したモータのロータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明によるモータのロータの一実施例を示す断面図、(b)は要部拡大断面図である。
【図2】(a)は、本発明によるロータの永久磁石の一実施例を示す断面図、(b)は側面図である。
【図3】(a)は、本発明によるロータの緩衝部材の一実施例を示す断面図、(b)は側面図である。
【図4】(a)は、本発明によるロータの側板の一実施例を示す断面図、(b)は側面図である。
【図5】(a)は従来のモータのロータの一例を示す左側面図、(b)はAA断面図、(c)は右側面図である。
【符号の説明】
1 ロータ
2 ロータコア
3 回転軸
3a 回り止
4 永久磁石
4a 凸部
4b 面取部
5 緩衝部材
5a 挿通孔
5b 嵌合溝
5c 嵌合溝
5d 環状フラップ
5d1 スリット
6 端板
6a フランジ
6b 挿通孔
6c カシメ部
Claims (2)
- 円筒状の両端の内周縁に面取部が形成され、内周に内方に突出する凸部を備えた永久磁石と、中心部に設けられた回転軸に嵌合され外周に回り止を有するロータコアと、同ロータコアと前記永久磁石との間の空隙部に配置され、中心部に挿通孔と、前記凸部または回り止と嵌合される各々の嵌合溝と、両端外周から突設され前記面取部よりも大きい環状フラップを各々有する緩衝部材と、同緩衝部材の外端面に配設され中心部に挿通孔と、外周部に前記面取部に対向し傾斜して突出するフランジを有する断面皿状に形成された一対の端板とからなり、
前記緩衝部材の環状フラップを前記端板のフランジと前記永久磁石の面取部の間に挟持して前記端板を前記回転軸に両端から挿入固定してなることを特徴とするモータのロータ。 - 前記緩衝部材の環状フラップに、複数のスリットを放射状に形成してなることを特徴とする請求項1記載のモータのロータ。
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