JP4438130B2 - 鉛蓄電池用セパレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に卷回されたセパレータに関し、特に、複数枚のセパレータを継ぎ合わせ、その継ぎ目に粘着テープを貼り付けた鉛蓄電池用セパレータにおいて、粘着テープを貼り付けた継ぎ目部分が不慮の電池組立トラブルにより、鉛蓄電池のセパレータとして電池に組み込まれてしまったとしても、問題を起こすことのないロール状鉛蓄電池用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール状に卷回されたセパレータの継ぎ目部分は、天然パルプやセロハン等のセルロース系基材からなるシートまたはフィルムに粘着剤を塗布した継ぎ目テープが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記ロール状セパレータは、鉛蓄電池の陽極板または陰極板のいずれか一方を袋状に被包するように包装加工して、セパレータとして使用されている。このロール状セパレータの包装加工は、半自動または自動の包装加工機で極板の包装に適した寸法にセパレータを裁断し、その後、該セパレータを折り曲げてその両側縁部のシール加工を行うものである。また、ロール状セパレータの継ぎ目部分については、継ぎ目テープをセンサーで検知し、その部分を排除する機構となっている。ところが、センサーの検知ミス等により、継ぎ目部分が誤って電池に組み込まれる懸念がある。この時、前記従来の継ぎ目テープを使用した場合は、鉛蓄電池で使用される硫酸(20℃時の比重1.30)および電池使用時に発生する発生期の酸素によって基材または粘着剤が劣化し、継ぎ目部分で破断または剥がれを生じ、セパレータの隔離機能が損なわれる懸念があった。本発明は、継ぎ目テープによる継ぎ目部が誤って電池に組み込まれた場合でも、セパレータの隔離機能が損なわれないようなロール状鉛蓄電池用セパレータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のロール状鉛蓄電池用セパレータは、請求項1記載の通り、硫酸電解液を使用し電池使用時に発生期の酸素を発生する鉛蓄電池において使用されるセパレータであって、複数枚の連続状セパレータを継ぎ合わせてなるロール状に卷回された鉛蓄電池用セパレータにおいて、その継ぎ合わせ方法として、2枚の連続状セパレータが突き合わされたその継ぎ目部分を、耐酸性と耐酸化性を有するポリオレフィン系、ポリエステル系またはポリ塩化ビニル系の基材と粘着力が100g/15mm以上のアクリル系の粘着剤とからなる粘着テープで接合してなり、前記の継ぎ目部分を1箇所含んだセパレータと前記の継ぎ目部分を含まない同一のセパレータをそれぞれ使用し陰極板を包装加工して作製した自動車用鉛蓄電池を用いてJIS D 5301の軽負荷寿命試験を行ったときの、前者のセパレータを使用した電池寿命が後者のセパレータを使用した電池寿命の95%以上となることを特徴とする。また、請求項2記載の鉛蓄電池用セパレータは、請求項1記載の鉛蓄電池用セパレータにおいて、前記粘着剤の粘着力は200g/15mm以上であることを特徴とする。尚、ここで云う、粘着力はSUS430の鏡面板に対する90度剥離によるものとした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は本発明鉛蓄電池用セパレータの平面図を示すもので、2枚の連続状セパレータ1,1が付き合わされたその継ぎ目1aにおいて、継ぎ目(粘着)テープ2によって継ぎ合わされている状態を示している。
【0006】
前記セパレータに貼り付ける継ぎ目テープの基材は、耐酸性と耐酸化性を有する樹脂の中より選択することが必要で、粘着剤としてアクリル系粘着剤(粘着力:200g/15mm)を用いることにより、75℃、比重1.30の硫酸に10日間浸漬しても、テープ基材の強度および伸びの低下がなく、且つ、セパレータとの剥がれがなかった。
【0007】
また、セパレータの継ぎ目部分に本発明の継ぎ目テープを用いたセパレータを使用し、陰極板を包装加工して自動車用鉛蓄電池を作成し、この電池を用いてJIS D 5301記載の軽負荷寿命試験を実施したところ、継ぎ目のないセパレータを使用した電池と同等の電池寿命が得られた。
【0008】
尚、本発明を適用するロール状に卷回されたセパレータとしては、特にセパレータの材質、製法は限定されるものではなく、特開昭56−99969号、特公昭58−19689号公報等に開示されたポリオレフィン系樹脂製セパレータや、特公平4−49742号公報等に開示された抄紙式セパレータ等に適用可能である。
【0009】
【実施例】
次に、本発明の実施例につき詳述する。
(実施例1)
セパレータとして厚さ0.25mmのポリオレフィン系樹脂製セパレータを用い、セパレータの継ぎ目部分を、粘着テープとして基材が厚さ50μm、幅35mmのポリプロピレンフィルム、粘着剤がアクリル系で粘着力200g/15mmの継ぎ目テープを用いて接合し、これを卷回してロール状セパレータを作成した。
【0010】
この継ぎ目部分を75℃、1.3dの硫酸溶液に10日間浸漬した。その結果、表1に示すように、継ぎ目部分の異常は認められなかった。
また、継ぎ目を一箇所含む本実施例のセパレータを用いて陰極板を包装加工して自動車用鉛蓄電池を作成し、JIS D 5301記載の軽負荷寿命試験を実施したところ継ぎ目の無いセパレータを使用した電池と同等の電池寿命が得られた。
【0011】
(実施例2)
基材が厚さ35μm、幅35mmのポリエステルフィルムであり、粘着剤がアクリル系で粘着力が400g/15mmの継ぎ目テープを用いたこと以外は実施例1と同様にしてロール状セパレータを作成した。
【0012】
次に、得られたセパレータを用い、実施例1と同様にしてセパレータの継ぎ目部分の試験、および電池の軽負荷寿命試験を行った。その結果、表1に示すように継ぎ目部分の異常は認められず、また、電池寿命も継ぎ目の無いセパレータを使用した電池と同等の電池寿命が得られた。
【0013】
(実施例3)
基材が厚さ35μm、幅35mmのポリプロピレンフィルムであり、粘着剤がアクリル系で粘着力が100g/15mmの継ぎ目テープを用いたこと以外は実施例1と同様にしてロール状セパレータを作成した。
【0014】
次に、得られたセパレータを用い、実施例1と同様にしてセパレータの継ぎ目部分の試験、および電池の軽負荷寿命試験を行った。
その結果、表1に示すように、接着力が弱いため、セパレータの継ぎ目が部分的に剥がれることが分かった。しかし、電池寿命は、継ぎ目の無いセパレータを使用した電池と同等の結果が得られた。
【0015】
(比較例1)
基材が厚さ35μm、幅35mmのセロファンであり、粘着剤がアクリル系で粘着力が400g/15mmの継ぎ目テープを用いたこと以外は実施例1と同様にしてロール状セパレータを作成した。
【0016】
次に、得られたセパレータを用い、実施例1と同様にしてセパレータの継ぎ目部分の試験、および電池の軽負荷寿命試験を行った。その結果、表1に示すように、テープ基材が分解し、セパレータの継ぎ部分が破断することがわかった。また、電池寿命は、継ぎ目の無いセパレータを使用した電池に対して65%寿命が低下した。
【0017】
(比較例2)
基材が厚さ35μm、幅35mmのポリプロピレンフィルムであり、粘着剤がゴム系で粘着力が400g/15mmの継ぎ目テープを用いたこと以外は実施例1と同様にしてロール状セパレータを作成した。
【0018】
次に、得られたセパレータを用い、実施例1と同様にしてセパレータの継ぎ目部分の試験、および電池の軽負荷寿命試験を行った。
その結果、表1に示すように、接着力が低下し、セパレータの継ぎ部分が剥がれることが分かった。また、電池寿命は、継ぎ目の無いセパレータを使用した電池に対して40%寿命が低下した。
【0019】
【表1】
【0020】
以上の実施例並びに比較例の結果から、ロール状に卷回されたセパレータの継ぎ目を、耐酸性で且つ耐酸化性の基材からなる粘着テープで継ぎ合わせることにより、継ぎ目テープによる継ぎ目部が誤って電池に組み込まれた場合でも、セパレータの隔離機能が損なわれないようなロール状セパレータが得られることが確認された。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロール状に卷回されたセパレータの継ぎ目テープとして、従来の天然パルプやセロハン等のセルロース系基材からなる粘着テープに代え、耐酸性で且つ耐酸化性の基材からなる粘着テープを用いることにより、粘着テープによる継ぎ目部が誤って電池に組み込まれた場合でも、セパレータの隔離機能が損なわれず、電池の寿命低下を引き起こさないロール状鉛蓄電池用セパレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明鉛蓄電池用セパレータの一実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 セパレータ
1a 継ぎ目
2 継ぎ目(粘着)テープ
Claims (2)
- 硫酸電解液を使用し電池使用時に発生期の酸素を発生する鉛蓄電池において使用されるセパレータであって、複数枚の連続状セパレータを継ぎ合わせてなるロール状に卷回された鉛蓄電池用セパレータにおいて、その継ぎ合わせ方法として、2枚の連続状セパレータが突き合わされたその継ぎ目部分を、耐酸性と耐酸化性を有するポリオレフィン系、ポリエステル系またはポリ塩化ビニル系の基材と粘着力が100g/15mm以上のアクリル系の粘着剤とからなる粘着テープで接合してなり、
前記の継ぎ目部分を1箇所含んだセパレータと前記の継ぎ目部分を含まない同一のセパレータをそれぞれ使用し陰極板を包装加工して作製した自動車用鉛蓄電池を用いてJIS D 5301の軽負荷寿命試験を行ったときの、前者のセパレータを使用した電池寿命が後者のセパレータを使用した電池寿命の95%以上となることを特徴とする鉛蓄電池用セパレータ。 - 前記粘着剤の粘着力は200g/15mm以上であることを特徴とする請求項1記載の鉛蓄電池用セパレータ。
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JP21022499A Expired - Fee Related JP4438130B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 鉛蓄電池用セパレータ |
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JP (1) | JP4438130B2 (ja) |
-
1999
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