JP4438113B2 - 画像情報変換装置、画像情報変換方法および表示装置 - Google Patents
画像情報変換装置、画像情報変換方法および表示装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力画像信号から単位時間当たりのフィールド数の異なる出力画像信号を形成する画像情報変換装置、画像情報変換方法および表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力する標準解像度信号(以下、入力SD信号と表記する)を、補間等の処理を行うことによってフィールド周波数が2倍である出力画像信号に変換するフィールド倍速処理が従来から行われている。フィールド倍速処理における画素の位置関係の一例を図22に示す。ここで、横軸は時間、縦軸は垂直画素を示す。また、四角形で示した入力SD信号は50フィールド/秒のインターレース画像信号であり、丸で示した出力画像信号は100フィールド/秒のインターレース画像信号である。
【0003】
入力SD信号はインターレース画像信号なので、入力SD信号中のフィールドt,t+1‥‥において隣り合うフィールド間では垂直方向の画素位置が異なる。このため、インターレース性を保ちながら入力SD信号の各フィールド間に1個ずつのフィールドを生成することはできない。そこで、図22に示す一例においては、フィールドt,t+1の間に2個のフィールドu1,u2を生成し、フィールドt+1、t+2の間ではフィールドの生成を行わない。さらに、フィールドt+2,t+3の間に2枚のフィールドu3,u4を生成する。このように、入力SD信号のフィールド間に2枚の画像が生成される部分と全く生成されない部分とが交互に現れるようにすることによってフィールド倍速処理が行われる。
【0004】
入力SD信号のフィールド間に生成されるフィールドu1,u2‥‥内の各画素値は、各々の画素の周囲3画素の中間値として、メディアン・フィルタ等を用いて生成することができる。このようなフィールド倍速処理によって単位時間当たりの画面枚数を増やすことができるので、多くの場合、画面のちらつきを抑えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような方法においては、出力画像の時間間隔が一定とならない。また、生成画素は、入力SD信号内の画素の内からメディアン・フィルタで中央の画素値を選択したものなので、入力SD信号が動画像信号である場合には入力SD信号内の画素と同じ画素が生成画素とされることになる。従って、出力画像信号は、入力SD信号に比較してフィールド数が増えるが動画像として不自然なものとなる傾向がある。さらに、垂直解像度が大きい入力SD信号に対しては、静止画でも誤動作する。その結果として、垂直解像度が大きい入力SD信号が入力される場合には、出力画像信号においてちらつきが増大してしまう。
【0006】
従って、この発明の目的は、特に動画像信号や垂直解像度が大きい画像信号が入力する場合に、単位時間当たりのフィールド数の変化を伴う画像情報変換を行うに際して良好な画質を得ることが可能な画像情報変換装置、画像情報変換方法および表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置がライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を入力画像信号から形成するようにした画像情報変換装置において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化手段と、
符号化手段の出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成手段と、
パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内でパターン分類情報生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、 第1の領域切り出し手段の出力と、係数記憶手段の出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理手段とを有し、
予測係数データが入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号に基づいて間引き演算および/またはフィルタ演算を含む学習処理によって生成され、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した生徒信号と教師信号とに基づいて予測係数データを算出することを特徴とする画像情報変換装置である。
【0008】
請求項9の発明は、入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置がライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を入力画像信号から形成するようにした画像情報変換方法において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化ステップと、
符号化ステップの出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成ステップと、
パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内でパターン分類情報生成ステップの出力に対応する予測係数を出力する係数記憶ステップと、
第1の領域切り出しステップの出力と、係数記憶ステップの出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理ステップとを有し、
予測係数データが入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号に基づいて間引き演算および/またはフィルタ演算を含む学習処理によって生成され、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した生徒信号と教師信号とに基づいて予測係数データを算出することを特徴とする画像情報変換方法である。
【0009】
請求項10の発明は、入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置がライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を入力画像信号から形成し、形成した出力画像信号に基づく画像表示を行う表示装置において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化手段と、
符号化手段の出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成手段と、
パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内でパターン分類情報生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
第1の領域切り出し手段の出力と、係数記憶手段の出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理手段とを有し、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した生徒信号と教師信号とに基づいて予測係数データを算出する画像情報変換装置を有することを特徴とする表示装置である。
【0010】
以上のような発明によれば、出力画像信号内の各画素を、波形パターンに応じて設定されるタップ位置における入力画像信号内の画素データの線型一次結合として予測生成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明は、入力SD信号と出力画像信号とで単位時間当たりのフィールド数が異なるような画像情報変換を、クラス分類適応処理を用いて行うようにしたものである。フィールド倍速処理、すなわち出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数が入力SD信号の2倍となるような画像情報変換を行う場合にこの発明を適用した、この発明の一実施形態の構成の一例を図1に示す。入力端子10を介して供給される入力SD信号としての50フィールド/秒のインターレース画像信号がブロック化回路11、12に供給される。ブロック化回路11は、供給される信号にブロック化処理を施して所定の画素領域を生成し、生成した画素領域を予測演算回路16に供給する。一方、ブロック化回路12は、供給される信号にブロック化処理を施して所定の画素領域を生成し、生成した画素領域をADRC回路13に供給する。
【0012】
ADRC回路13は、ブロック化回路12から供給される所定の画素領域(クラスタップと称する)のデータに例えば1ビットADRC等のADRC(Adaptive Dynamic Range Coding) 処理を施すことにより、符号化データを生成する。クラスコード発生回路14は、ADRC回路13の出力に基づいて入力SD信号についての波形パターン分類情報に係るクラスコードを発生する。予測係数メモリ15は、後述するような学習によって予め求められる予測係数データを記憶しており、予測係数データの内でクラスコード発生回路14の出力であるクラスコードに対応する予測係数w1 〜wn を出力する。このような動作を可能とするため、予測係数メモリ15には、例えばクラスコードをアドレスとして予測係数データが記憶されている。
【0013】
予測演算回路16は、予測係数メモリ15が出力する予測係数w1 〜wn を使用して、ブロック化回路11から供給される所定の画素領域(予測タップと称される)のデータx1 〜xn に基づいて以下の式(1)のような予測推定演算を行うことにより、出力画像データy’を予測生成し、予測生成したy’を含む出力画像信号を端子17を介して出力する。上述したように、入力SD信号は50フィールド/秒のインターレース画像信号なので、出力画像データは、100フィールド/秒のインターレース画像信号内の各画素のデータである。
【0014】
y’=w1 ×x1 +w2 ×x2 +‥‥+wn ×xn (1)
端子17に、例えばテレビジョン受像機における画像表示に係る部材を接続する構成により、出力画像信号に基づく画像表示を行うことができる。
【0015】
次に、学習、すなわち予測係数データを算出する処理について説明する。上述の式(1)において、学習前は予測係数w1 ,‥‥,wn が未定係数である。学習は、クラス毎に複数の教師信号yk (k=1,2,‥‥,n)を入力し、また予測タップxk1,‥‥,xknを含む生徒信号を入力することによって行う。すなわち、教師信号および生徒信号に基づいて、以下の式(2)が各kに対してできるだけ精度良く成り立つようにw1 ,‥‥,wn を定める。ここで、教師信号はフィールド数、走査線構造等において出力画像信号と同じ信号形式を有し、生徒信号は入力SD信号と同じ信号形式を有する。
【0016】
yk =w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn (2)
(k=1,2,‥‥,m)
教師信号の種類数mが予測係数の総数nより大きい場合、予測係数w1 ,‥‥,wn は一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ek を以下の式(3)で定義して、式(4)によって定義される誤差ベクトルeを最小とするように予測係数を定めるようにする。すなわち、いわゆる最小2乗法によって予測係数を一意に定める。
【0017】
ek =yk −{w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn} (3)
(k=1,2,‥‥m)
【0018】
【数1】
【0019】
式(4)のe2 を最小とする予測係数を求めるための実際的な計算方法としては、e2 を予測係数wi (i=1,2‥‥)で偏微分し(式(5))、iの各値について偏微分値が0となるように各予測係数wi を定めれば良い。
【0020】
【数2】
【0021】
式(5)から各予測係数wi を定める具体的な手順について説明する。式(6)、(7)のようにXji,Yi を定義すると、式(5)は、式(8)の行列式の形に書くことができる。
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】
式(8)が一般に正規方程式と呼ばれるものである。式(8)は、掃き出し法等の一般的な行列解法によって解くことができる。
【0026】
上述したようなクラス分類適応処理を、入力SD信号と出力画像信号とで単位時間当たりのフィールド数が異なる場合に適用するためには、単位時間当たりのフィールド数が互いに異なるような生徒信号および教師信号を用いて学習を行う必要がある。そこで、この発明では、入力SD信号における単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号を使用し、学習用画像信号に間引き演算および/またはフィルタ演算を施すことによって教師信号と生徒信号とを生成し、生成した教師信号と生徒信号とに基づいて上述の演算処理を行って予測係数を算出するようにしている。
【0027】
この発明の一実施形態においては、入力SD信号が50フィールド/秒のインターレース画像信号であり、出力画像信号が100フィールド/秒のインターレース画像信号であるから両者の最小公倍数である100フィールド/秒のプログレシブ信号を学習用信号として使用することができる。そして、この学習用信号から、間引き処理若しくはフィルタ演算を行うことによって,入力SD信号と同一の信号形式の生徒信号と、出力画像信号と同一の信号形式の教師信号とが生成され、生成される生徒信号と教師信号とに基づく上述の計算処理によって予測係数が算出される。なお、生徒信号の垂直方向の画素位置と、教師信号の垂直方向の画素位置とは互いに異なることに対処するため、両方の画素を併せ持っているプログレシブ信号が学習用信号として用いられる。
【0028】
一般には、入力画像信号の単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数との公倍数を単位時間当たりのフィールド数とするプログレシブ画像信号であれば良いので、例えば200フィールド/秒、300フィールド/秒等のプログレシブ信号を学習用信号として使用することもできる。
【0029】
以上のような学習を行う構成の一例を図2に示す。100フィールド/秒のプログレシブ信号が入力端子20を介して時間間引きフィルタ21および垂直間引きフィルタ24に供給される。時間間引きフィルタ21は、供給される信号を時間的に間引いて50フィールド/秒のプログレシブ信号を生成し、生成した50フィールド/秒のプログレシブ信号を垂直間引きフィルタ22に供給する。
【0030】
垂直間引きフィルタ22は、供給される信号を垂直方向に間引いて50フィールド/秒のインターレース画像信号を生成し、生成した信号を学習部23に供給する。一方、垂直間引きフィルタ24は、供給される信号を垂直方向に間引いて100フィールド/秒のインターレース画像信号を生成し、生成した信号を学習部23に供給する。
【0031】
学習部23は、供給される2種類の信号を教師信号および生徒信号として上述したような演算処理を行うことにより、予測係数データwx1〜wxnを算出する。ここで、添え字xは画像情報変換における後述するようなモードに対応し、例えば4個のモードがある場合には、x=1,2,3,4等とされる。また、学習部23は、予測係数データとクラスコードとの対応等に係る管理情報を生成する。予測係数データと管理情報とが予測係数メモリ25に供給される。そして、予測係数データと管理情報とが共に記憶される、または管理情報に従って予測係数データがクラスコードをアドレスとして記憶される等、予測係数データとクラスコードとが対応付けられるように記憶される。
【0032】
図3に、この発明の一実施形態における入力SD信号としての50フィールド/秒のインターレース画像信号内の画素と、出力画像信号としての100フィールド/秒のインターレース画像信号内の画素との位置関係の一例を示す。ここで、横軸は時間、縦軸は垂直画素を示す。また、入力SD信号内の画素を四角形で示し、出力画像信号内の画素を丸で示す。また、小さい黒丸は、学習用信号として用いられる100フィールド/秒のプログレシブ画像信号の垂直方向の画素位置を示す。図3においては、入力SD信号内の画素と出力画像信号内の画素との位置関係には4種類あることがわかる。これら4種類の位置関係に対応して予測演算に係るモード、より具体的には予測タップおよびクラスタップのタップ構造が異なるモードが4種類設定される。
【0033】
以下、4種類の位置関係について説明する。入力SD信号中のフィールドS1,S2,S3‥‥に対し、出力画像信号中のフィールドT1,T2,T3‥‥が以下のように生成される。フィールドS1と同一のフィールド位置に、垂直方向の画素位置がフィールドS1と同一であるフィールドT1が生成される。この際の位置関係を第1の位置関係と表記する。また、フィールドS1,S2の間にフィールドT2が生成される。インターレース性を保持するため、このフィールドT2の垂直方向の画素位置は、フィールドT1とは異なるものとされる。この際の位置関係を第2の位置関係と表記する。
【0034】
また、フィールドS2と同一のフィールド位置にフィールドT3が生成される。この場合、インターレース性を保持するために、フィールドT3の垂直方向の画素位置はフィールドS2の垂直方向の画素位置と異なるものとされる。この際の位置関係を第3の位置関係と表記する。また、フィールドS2,S3の間にフィールドT4が生成される。インターレース性を保持するため、このフィールドT4の垂直方向の画素位置は、フィールドT3とは異なるものとされる。この際の位置関係を第4の位置関係と表記する。
【0035】
さらに、フィールドS3と同一のフィールド位置に、垂直方向の画素位置がフィールドS3と同一であるフィールドT5が生成される。この場合、インターレース性を保持するために、フィールドT5の垂直方向の画素位置はフィールドT4の垂直方向の画素位置と異なるものとされるので、その結果としてフィールドT5の垂直方向の画素位置がフィールドS3の垂直方向の画素位置と同一とされることになる。すなわち、フィールドT5の生成は第1の位置関係の下でなされる。そして、フィールドT5以降は、順次、入力SD信号中のフィールドに対してT1,T2,T3,T4と同様な関係を有するフィールドが周期的に生成されることになる。すなわち、出力画像信号中の画素と入力SD信号中の画素との位置関係としては、上述した4種類の位置関係が周期的に現れることになる。
【0036】
上述した第1、第2、第3および第4の位置関係に対応する処理モードを、以下、それぞれ、第1、第2、第3および第4のモードと表記する。第1、第2、第3および第4のモードにおける予測タップのタップ構造を、それぞれ、図4A,図5A,図6A,図7Aに示す。図4A〜図7Aにおいて、フィールドを示す符号は図3と同様に付した。また、生成されるべき出力画像信号内の画素を丸で示し、予測タップを四角形で示す。
【0037】
図4Aには、第1のモードにおいて、フィールドT1内の予測されるべき画素と同一位置のフィールドS1内の画素を予測タップとして使用する場合を示す。図5Aには、第2のモードにおいてフィールドS1内の2個の画素、フィールドS2内の3個の画素、およびフィールドS3内の2個の画素を予測タップとして使用する場合を示す。図6Aには、第3のモードにおいて、フィールドS1内の3個の画素、フィールドS2内の2個の画素、およびフィールドS3内の3個の画素を予測タップとして使用する場合を示す。図7Aには、第4のモードにおいて、フィールドS1内の2個の画素、フィールドS2内の3個の画素、およびフィールドS3内の2個の画素を予測タップとして使用する場合を示す。
【0038】
次に、第1、第2、第3および第4のモードにおけるクラスタップのタップ構造を、それぞれ、図4B,図5B,図6B,図7Bに示す。図4B〜図7Bにおいて、フィールドを示す符号は図3と同様に付した。また、生成されるべき出力画像信号内の画素を丸で示し、クラスタップを四角形で示す。
【0039】
図4Bには、第1のモードにおいて、フィールドT1内の予測されるべき画素と同一位置のフィールドS1内の画素をクラスタップとして使用する場合を示す。図5Bには、第2のモードにおいてフィールドS1内の2個の画素、フィールドS2内の1個の画素、およびフィールドS3内の2個の画素をクラスタップとして使用する場合を示す。図6Bには、第3のモードにおいて、フィールドS1内の1個の画素、フィールドS2内の2個の画素、およびフィールドS3内の1個の画素をクラスタップとして使用する場合を示す。図7Bには、第4のモードにおいて、フィールドS1内の2個の画素、フィールドS2内の1個の画素、およびフィールドS3内の2個の画素をクラスタップとして使用する場合を示す。
【0040】
上述したこの発明の一実施形態は、入力SD信号および出力画像信号における時間方向のフィールド位置および垂直方向の垂直方向の画素位置とが一致する場合(図1参照)を前提とするものであるが、この発明は、時間方向のフィールド位置および/または垂直方向の画素位置とがずれている場合にも適用することができる。
【0041】
例えば、入力SD信号内の各画素と垂直方向に半ライン分ずれた位置に出力画像信号を生成する場合(図8参照)、入力SD信号内の各画素と時間方向に半フィールド分ずれた位置に出力画像信号を生成する場合(図9参照)、または入力SD信号内の各画素と垂直方向に半ライン分、かつ時間方向に半フィールド分ずれた位置に出力画像信号を生成する場合(図10参照)等においてもこの発明を適用することができる。これらの各場合には、図3等を参照して上述した学習において、垂直間引きフィルタ22、24、または時間間引きフィルタ21の動作条件等を調整して、各々の場合に適合する、教師信号と生徒信号との組が学習部23に供給されるようにする必要がある。
【0042】
また、上述したこの発明の一実施形態は、フィールド倍速処理を行うものであるが、単位時間当たりのフィールド数が入力SD信号に対して2倍以外であるような出力画像信号を生成する場合にも、この発明を適用することができる。例えば出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数が入力SD信号の単位時間当たりのフィールド数の3倍等、任意の整数倍であっても良い。
【0043】
さらには、出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数が入力SD信号の単位時間当たりのフィールド数の整数倍でない場合にも、この発明を適用することができる。このような画像情報変換の一例として、入力SD信号としての50フィールド/秒のインターレース画像信号(PAL方式における画像信号等)を出力画像信号としての60フィールド/秒のインターレース画像信号(NTSC方式における画像信号等)に変換する場合の一例を図11に示す。ここで、四角形が入力SD信号を示し、丸が出力画像信号を示す。
【0044】
この場合、学習を行う際には教師信号として60フィールド/秒のインターレース画像信号を使用し、生徒信号として50フィールド/秒のインターレース画像信号を使用する必要がある。そこで、学習用信号として50と60の公倍数を1秒あたりのフィールド数とするプログレシブ画像信号を用い、そのような画像信号から時間間引き処理、および垂直間引き処理若しくはフィルタ演算処理を行うことによって、それぞれ、教師信号、生徒信号を生成する。
【0045】
例えば50と60の最小公倍数である300フィールド/秒のプログレシブ画像信号を学習用信号として入力し、かかる画像信号中フィールドの1/5、1/6を通過させる時間間引き処理と、垂直間引き処理とによって、それぞれ、教師信号、生徒信号を生成することができる。図11中では、学習用信号としての300フィールド/秒のプログレシブ画像信号内の画素を小さい黒丸で示す。
【0046】
従って、この場合には、学習に係る構成(図3参照)において、垂直間引きフィルタ24の前段または学習部23の前段に時間間引きフィルタをさらに設ける必要がある。より一般的には、入力SD信号中の単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数とが整数倍の関係となっていない場合には、教師信号、生徒信号の何れを生成する場合にも時間間引き処理を行う必要がある。
【0047】
上述したこの発明の一実施形態は、フィールド倍速処理等、入力SD信号と出力画像信号との間で単位時間当たりのフィールド数を変換する処理を行う場合にこの発明を適用したものである。これに対して、フィールド倍速処理と共に水平方向の画素密度を2倍とするような画像情報変換を行う場合にこの発明を適用した、この発明の他の実施形態も可能である。
【0048】
この発明の他の実施形態における画像情報変換に係る構成は、図2等を参照して上述した処理と略同様である。また、この発明の他の実施形態における学習を行うための構成の一例を図12に示す。ここで、図3中の構成要素と同様なものには同一の符号を付した。水平方向の画素密度が入力SD信号の2倍である、100フィールド/秒のプログレシブ画像信号が入力端子20を介して時間間引きフィルタ21および垂直間引きフィルタ24に供給される。時間間引きフィルタ21は、供給される信号を時間的に間引いて50フィールド/秒のプログレシブ画像信号を生成し、生成した50フィールド/秒のプログレシブ画像信号を垂直間引きフィルタ22に供給する。
【0049】
垂直間引きフィルタ22は、供給される信号を垂直方向に間引いて50フィールド/秒のインターレース画像信号を生成し、生成した信号を水平間引きフィルタ26に供給する。水平間引きフィルタ26は、供給される信号に対して水平方向の画素密度を1/2とする間引き処理を施し、かかる処理によって得られる信号を学習部23に供給する。ここで、水平間引きフィルタ26の出力は、入力SD信号と同一の信号形式を有する生徒信号である。一方、垂直間引きフィルタ24は、供給される信号を垂直方向に間引いて100フィールド/秒のインターレース画像信号を生成し、生成した信号を学習部23に供給する。垂直間引きフィルタ24の出力は、出力画像信号と同一の信号形式を有する教師信号である。供給される生徒信号および教師信号に基づいて、学習部23が上述したこの発明の一実施形態と同様にして予測係数データを算出する。
【0050】
図13に、この発明の他の実施形態における画像情報変換の一例を示す。ここで、四角形は、50フィールド/秒のインターレース画像信号である入力SD信号内の画素を示す。また、丸は、100フィールド/秒のインターレース画像信号であって水平方向の画素密度が入力SD信号の2倍である出力画像信号内の画素を示す。出力画像信号中には、入力SD信号中のフィールドと同一のフィールド位置のフィールド(フィールド101、103、105)と、入力SD信号中のフィールドの間に生成されるフィールド(フィールド102、104)とが時間方向に交互に含まれる。また、小さい黒丸は、学習用信号(上述したように水平方向の画素密度が入力SD信号の2倍である、100フィールド/秒のプログレシブ画像信号)内の画素である。
【0051】
垂直方向の画素位置に関しては、入力SD信号内の画素と出力画像信号内の画素との位置関係は、図3に示したこの発明の一実施形態における画像情報処理におけるものと同様に、フィールド101、102、103、104に代表される4種類が周期的に繰り返す。
【0052】
また、出力画像信号内の水平方向の画素密度が入力SD信号内の水平方向の画素密度の2倍なので、入力SD信号内の画素1個に対して出力画像信号内の画素が2個予測生成されるが、この際の位置関係として2種類がある。従って、入力SD信号内の画素と出力画像信号内の画素との間には全体として4×2=8種類の位置関係があり、これに対応して8種類の処理モードがあることになる。これらのモードの各々に対応して予測係数を算出するための学習が行われる。
【0053】
これら8種類の処理モードのタップ構造について図14〜図21を参照して説明する。以下の説明においては、モードをM−N(M=1,2,3,4,N=1,2)と表記する。Mは垂直方向の画素位置に関する4種類の位置関係を示し、Nは水平方向の画素位置に関する2種類の位置関係を示す。図14〜図21においては、予測生成されるべき画素の位置を丸で示し、クラスタップ、予測タップをそれぞれ、小さい四角形、大きい四角形で示した。また、図14〜図21では、N=1の場合を左側の画素を予測生成する場合に対応させ、N=2の場合を右側の画素を予測生成する場合に対応させるように図示した。
【0054】
まず、図14に、モード1−1、すなわちフィールド101内の画素の内でN=1に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で左側のものとなるように図示される。この場合には、予測タップ、クラスタップが共に、フィールド101中で予測生成されるべき画素の両側に位置する入力SD信号内画素とされている。また、図15に、モード1−2、すなわちフィールド101内の画素の内でN=2に対応する画素を予測生成するモードを示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で右側のものとなるように図示される。この場合、タップ構造は、図14に示したモード1−1におけるタップ構造と同様である。
【0055】
次に、図16に、モード2−1、すなわちフィールド102内の画素の内でN=1に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で左側のものとなるように図示される。この場合には、予測タップがフィールド101、103および105にそれぞれ、4個、6個および4個配置される。また、クラスタップは、フィールド101および103内に4個および2個配置される。一方、図17に、モード2−2、すなわちフィールド102内の画素の内でN=2に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で右側のものとなるように図示される。この場合、タップ構造は、図16に示したモード2−1におけるタップ構造と同様である。
【0056】
次に、図18に、モード3−1、すなわちフィールド103内の画素の内でN=1に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で左側のものとなるように図示される。この場合には、予測タップがフィールド101、103および105にそれぞれ、6個、4個および6個配置される。また、クラスタップは、フィールド101、103および105にそれぞれ、2個、4個および2個配置される。一方、図19に、モード3−2、すなわちフィールド103内の画素の内でN=2に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で右側のものとなるように図示される。この場合、タップ構造は、図18に示したモード3−1におけるタップ構造と同様である。
【0057】
次に、モード4−1、すなわちフィールド104内の画素の内でN=1に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を図20に示す。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で左側のものとなるように図示される。この場合には、予測タップがフィールド101、103および105にそれぞれ、4個、6個および4個配置される。また、クラスタップは、フィールド101、103および105にそれぞれ、4個、6個および4個配置される。
【0058】
また、図21に、モード4−2、すなわちフィールド104内の画素の内でN=2に対応する画素を予測生成するモードにおけるタップ構造の一例を示した。上述したように、かかる画素は、予測生成されるべき2個の画素の内で右側のものとなるように図示される。この場合、タップ構造は、図20に示したモード4−1におけるタップ構造と同様である。
【0059】
上述したこの発明の他の実施形態は、フィールド倍速処理と共に水平方向の画素密度を2倍とするような画像情報変換を行う場合にこの発明を適用するものであるが、出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数が入力SD信号の単位時間当たりのフィールド数の2倍以外である場合、および/または出力画像信号の水平方向の画素密度が入力SD信号の水平方向の画素密度の2倍以外である場合等においても、この発明を適用することができる。
【0060】
また、この発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用および変形が考えられる。
【0061】
【発明の効果】
上述したように、この発明は、クラス分類適応処理を用いて、入力画像信号から単位時間当たりのフィールド数の異なる出力画像信号を形成するようにしたものである。この際に、クラス分類適応処理において使用される予測係数を、入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号から時間間引き処理を含む処理によって生成される教師信号および生徒信号に基づいて生成するようにしている。
【0062】
このため、出力画像信号内の各画素を、波形パターンに応じて設定されるタップ位置における画素データの線型一次結合として予測生成することができる。
【0063】
従って、入力画像信号のフィールド構造に依存しない処理によって、単位時間当たりのフィールド数の異なる出力画像信号を生成することができる。
【0064】
このため、メディアン・フィルタ等を使用する従来の処理に比較して、動画像を入力画像信号とする場合に不自然さの無い、若しくはその程度の小さい出力画像信号を得ることができる。
【0065】
また、メディアン・フィルタ等を使用する場合に問題とされる、垂直方向の誤動作という問題を解消することができ、垂直解像度の高い入力画像信号に対しても、ちらつきの無い、若しくはその程度の小さい出力画像信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態における学習を行うための構成の一例を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施形態における画像情報変換の一例について説明するための略線図である。
【図4】この発明の一実施形態における第1の処理モードのタップ構造について説明するための略線図である。
【図5】この発明の一実施形態における第2の処理モードのタップ構造について説明するための略線図である。
【図6】この発明の一実施形態における第3の処理モードのタップ構造について説明するための略線図である。
【図7】この発明の一実施形態における第4の処理モードのタップ構造について説明するための略線図である。
【図8】この発明の一実施形態における画像情報変換の他の例について説明するための略線図である。
【図9】この発明の一実施形態における画像情報変換のさらに他の例について説明するための略線図である。
【図10】この発明の一実施形態における画像情報変換のよりさらに他の例について説明するための略線図である。
【図11】出力画像信号の単位時間当たりのフィールド数が入力画像信号の整数倍でない場合の画像情報変換の一例について説明するための略線図である。
【図12】この発明の他の実施形態における学習を行うための構成の一例を示すブロック図である。
【図13】この発明の他の実施形態における画像情報変換の一例について説明するための略線図である。
【図14】この発明の他の実施形態における処理モード1−1のタップ構造について説明するための略線図である。
【図15】この発明の他の実施形態における処理モード1−2のタップ構造について説明するための略線図である。
【図16】この発明の他の実施形態における処理モード2−1のタップ構造について説明するための略線図である。
【図17】この発明の他の実施形態における処理モード1−2のタップ構造について説明するための略線図である。
【図18】この発明の他の実施形態における処理モード3−1のタップ構造について説明するための略線図である。
【図19】この発明の他の実施形態における処理モード3−2のタップ構造について説明するための略線図である。
【図20】この発明の他の実施形態における処理モード4−1のタップ構造について説明するための略線図である。
【図21】この発明の他の実施形態における処理モード4−2のタップ構造について説明するための略線図である。
【図22】従来のフィールド倍速処理について説明するための略線図である。
【符号の説明】
15・・・予測係数メモリ、16・・・予測演算回路、21・・・時間間引きフィルタ、22、24・・・垂直間引きフィルタ、23・・・学習部、26・・・水平間引きフィルタ
Claims (10)
- 入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、上記入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置が上記ライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を上記入力画像信号から形成するようにした画像情報変換装置において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
上記入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
上記第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化手段と、
上記符号化手段の出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成手段と、
上記パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内で上記パターン分類情報生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
上記第1の領域切り出し手段の出力と、上記係数記憶手段の出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理手段とを有し、
上記予測係数データが上記入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と上記出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号に基づいて間引き演算および/またはフィルタ演算を含む学習処理によって生成され、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、上記学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が上記入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が上記出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した上記生徒信号と上記教師信号とに基づいて上記予測係数データを算出することを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記入力画像信号のフィールドと一致する時間方向の位置と、上記入力画像信号のフィールド間隔を1/2した時間方向の位置とのそれぞれの位置に、上記出力画像信号における画素位置が生成されることを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記入力画像信号および/または上記出力画像信号は、インターレース画像信号であり、
上記学習用画像信号は、プログレシブ画像信号であり、
上記学習用画像信号に垂直方向における間引き演算および/またはフィルタ演算をさらに施すことによって、上記教師信号および/または生徒信号を生成することを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数は、上記入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数の2倍であり、
上記学習用画像信号は、単位時間当たりのフィールド数が上記入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数の2倍であることを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記入力画像信号は50フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記出力画像信号は100フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記学習用画像信号は、
100フィールド/秒のプログレシブ画像信号であることを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記入力画像信号は50フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記出力画像信号は60フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記学習用画像信号は、
300フィールド/秒のプログレシブ画像信号であることを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記出力画像信号における各フィールド内の水平方向の画素密度が上記入力画像信号における各フィールド内の水平方向の画素密度と異なり、
上記学習用画像信号に水平方向における間引き演算および/またはフィルタ演算をさらに施すことによって、上記教師信号および/または生徒信号を生成することを特徴とする画像情報変換装置。 - 請求項1において、
上記入力画像信号が50フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記出力画像信号が水平方向の画素密度が上記入力画像信号の2倍である、100フィールド/秒のインターレース画像信号であり、
上記学習用画像信号は、水平方向の画素密度が上記入力画像信号の2倍である、100フィールド/秒のプログレシブ画像信号であることを特徴とする画像情報変換装置。 - 入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、上記入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置が上記ライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を上記入力画像信号から形成するようにした画像情報変換方法において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出しステップと、
上記入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出しステップと、
上記第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化ステップと、
上記符号化ステップの出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成ステップと、
上記パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内で上記パターン分類情報生成ステップの出力に対応する予測係数を出力する係数記憶ステップと、
上記第1の領域切り出しステップの出力と、上記係数記憶ステップの出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理ステップとを有し、
上記予測係数データが上記入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と上記出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号に基づいて間引き演算および/またはフィルタ演算を含む学習処理によって生成され、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、上記学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が上記入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が上記出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した上記生徒信号と上記教師信号とに基づいて上記予測係数データを算出することを特徴とする画像情報変換方法。 - 入力画像信号に対して単位時間当たりのフィールド数が整数倍で、上記入力画像信号とライン間隔が等しく、隣接するフィールド間において、垂直方向の画素位置が上記ライン間隔の1/2ずれた出力画像信号を上記入力画像信号から形成し、形成した上記出力画像信号に基づく画像表示を行う表示装置において、
入力画像信号から第1の領域を切り出す第1の領域切り出し手段と、
上記入力画像信号から第2の領域を切り出す第2の領域切り出し手段と、
上記第2の領域内の各画素値に対して所定の符号化処理を行う符号化手段と、
上記符号化手段の出力に基づいてパターン分類情報を生成するパターン分類情報生成手段と、
上記パターン分類情報に対応して予め決定された予測係数データを記憶し、予測係数データの内で上記パターン分類情報生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
上記第1の領域切り出し手段の出力と、上記係数記憶手段の出力とに基づいて出力画像信号を推定するための演算処理を行う演算処理手段とを有し、
上記予測係数データが上記入力画像信号における単位時間当たりのフィールド数と上記出力画像信号における単位時間当たりのフィールド数との公倍数に等しい数のフィールドを単位時間当たりに有する学習用画像信号に基づいて間引き演算および/またはフィルタ演算を含む学習処理によって生成されるようにした画像情報変換装置を有し、
時間方向における間引き演算および/またはフィルタ演算を行うことによって、上記学習用画像信号から、単位時間当たりのフィールド数が上記入力画像信号と同一である生徒信号と、単位時間当たりのフィールド数が上記出力画像信号と同一である教師信号とをそれぞれ生成し、生成した上記生徒信号と上記教師信号とに基づいて上記予測係数データを算出することを特徴とする表示装置。
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