JP4437985B2 - 多値差動光信号受信器 - Google Patents

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    • H04B10/677Optical arrangements in the receiver for all-optical demodulation of the input optical signal for differentially modulated signal, e.g. DPSK signals

Description

本発明は、多値差動方式で変調された光信号を受信する多値差動光信号受信器に係わる。
光伝送システムにおいて信号を伝送するための技術の1つとして位相変調が広く実用化されている。位相変調では、送信データに応じて搬送波の位相を変化させることにより、データが伝送される。例えば、4値位相シフトキーイング(QPSK:Quaternary Phase Shift Keying)変調では、2ビットのデータから構成される各シンボル「00」「01」「11」および「10」に対して、「θ」「θ+π/2」「θ+π」「θ+3π/2」が割り当てられる。ここで、「θ」は任意の位相である。そして、受信装置は、受信信号の位相を検出することにより、送信データを再生できる。
しかし、伝送速度の高速化または伝送路の長距離化を図ろうとすると、受信装置において、光S/N比の劣化が問題となる。そこで、近年、受信感度を向上させることができる変調方式として、多値差動型の光変調方式の研究および開発が進められている。ここでは、その代表として、差動4値位相シフトキーイング(DQPSK:Differential QPSK)を例に説明する。DQPSK変調では、先に送信したシンボルの値と次に送信するシンボルの値との間の「変化」に応じて、搬送波の位相(「θ」「θ+π/2」「θ+π」「θ+3π/2」)が決定される。したがって、受信装置においてDQSK信号を復調する際には、隣接する2つのシンボル間の位相差が検出される。
図19は、従来のDQPSK光受信器の一例を示す図である。図19において、光スプリッタ101は、入力光信号を分岐して干渉計110、120に導く。干渉計110は、光スプリッタ111、1シンボル遅延素子112、π/4移相器113、光カプラ114を備える。干渉計110において、光スプリッタ111から1シンボル遅延素子112を介して光カプラ114へ到着する光信号と、光スプリッタ111からπ/4移相器113を介して光カプラ114へ到着する光信号とが干渉する。そして、干渉計110は、互いに相補的な1組の光信号を生成する。同様に、干渉計120は、光スプリッタ121、1シンボル遅延素子122、−π/4移相器123、光カプラ124を備え、互いに相補的な1組の光信号を生成する。バランスドフォトダイオード131、132は、それぞれ対応する干渉計110、120から出力される光信号を電気信号に変換する。バランスドフォトダイオード131、132により得られる信号は、送信データに相当する。
図19に示すDQPSK光受信器の構成および動作については、例えば、特許文献1に詳しく記載されている。
図20は、従来のDQPSK光受信器の他の例を示す図である。図20において、光スプリッタ101から出力される1組の光信号は、光スプリッタ141、142に導かれる。光スプリッタ141の一方の出力信号は、π/4移相器113を介して光カプラ114に導かれ、光スプリッタ141の他方の出力信号は、光カプラ124に導かれる。同様に、光スプリッタ142の一方の出力信号は、−π/4移相器123を介して光カプラ124に導かれ、光スプリッタ142の他方の出力信号は、光カプラ114に導かれる。このとき、光スプリッタ101から光スプリッタ142へ至る光パスの伝搬時間は、光スプリッタ101から光スプリッタ141へ至る光バスの伝搬時間よりも1シンボル時間だけ長い。これにより、図19に示す1シンボル遅延素子112、122が実現される。
図20に示すDQPSK光受信器の構成および動作については、例えば、特許文献2に詳しく記載されている。
なお、π/4移相器113および−π/4移相器123の移相量は、データ誤りを抑えるためには、高い精度で調整されている必要がある。このため、特に高速データを受信する光受信器においては、図20に示すように、π/4移相器113および−π/4移相器123の移相量を調整するための調整部115、125が設けられていることがある。ここで、π/4移相器113および−π/4移相器123の移相量が温度に依存して変化する場合には、調整部115、125は、例えば、ヒーターである。
また、DQPSK光受信器の光電変換した電気信号出力を多レベルとして処理する多レベル識別回路を設けることによりD8PSK(あるいは、D2n PSK(nは、整数))光信号を受信できることは、例えば、非特許文献1に記されている。さらに、D8PSK光信号の受信と類似した手法の多レベル識別回路を光電変換後の電気信号に用いることによって、DQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等のDMAM(差動M値振幅シフトキーイング)光信号の受信も可能になる。
特表2004−516743号公報(WO2002/051041) WO2003/063515 Michael Ohm," Optical 8-DPSK and receiver with direct detection and multilevel electrical signals", Advanced Modulation Formats, 2004 IEEE/LEOS Workshop on 1-2 Jul. 2004 Pages 45-46.
図19に示す構成においては、2個の1シンボル遅延素子(112、122)を設ける必要がある。よって、この構成は、光受信器の小型化に適していない。また、1シンボル遅延素子112、122は、互いに同じ光学長を有するように調整される必要があるが、2系列の調整が必要となり、コスト的にも不利である。
図20に示す構成では、1個の1シンボル遅延素子で図19に示す光受信器と同等の機能を提供できる。しかし、この構成では、光受信器の小型化を図ろうとすると、π/4移相器113および−π/4移相器123を互いに近接させる必要がある。このため、調整部115、125としてヒーターまたはクーラーまたは電気光学効果用電極等を備える光受信器においては、物理特性の空間的な拡散効果によって熱的または電気的なクロストークが発生し、π/4移相器113および−π/4移相器123の移相量を精度よく調整できなくなるおそれがある。
本発明の目的は、多値差動光信号受信器の小型化を図ることである。
本発明の多値差動光信号受信器は、入力多値差動K光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、を有する。
上記構成において、1シンボル遅延要素は、多値差動K光信号に含まれている1組の変調信号を復調するための1組の干渉計により共用される。また、π/4移相要素の移相量を調整するための第1の調整手段は第2および第3の光スプリッタに入力側に設けられ、π/2移相要素の移相量を調整するための第2の調整手段は第2および第3の光スプリッタに出力側に設けられる。このため、第1の調整手段および第2の調整手段は、必然的に互いに隔てられて配置される。したがって、π/4移相要素の移相量は、第2の調整手段の影響を受けることがなく、また、π/2移相要素の移相量は、第1の調整手段の影響を受けることがない。
また、この構成および図4に示す構成の場合には、π/4位相要素を1シンボル遅延要素より入力側に近く配置することが可能なので、より一層、クロストークの低減が可能になる。
なお、前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間にπ/4移相要素を設けると共に、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に1シンボル遅延要素を設けるようにしてもよい。この場合、π/2移相要素は、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、または前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられる。
本発明によれば、1シンボル遅延要素の数が少なくなるので、多値作動光信号受信器の小型化を図ることができる。また、多値作動光信号受信器の小型化を図っても、π/4移相要素およびπ/2移相要素の移相量は互いに影響を受けることなく調整されるので、受信品質を悪化させることなく装置の小型化が可能である。
図1は、本発明のDQPSK光受信器が使用される光伝送システムの構成を示す図である。なお、DQPSK光受信器は、多値差動光信号受信器の一形態である。
図1において、DQPSK光送信器200は、光源(LD)201、π/2移相器202、位相変調器203、204を備える。光源201は、CW(Continuous Wave)光を生成する。このCW光の波長は、特に限定されるものではないが、例えば、1550nmである。π/2移相器202は、位相変調器203、204に入力される1組のCW光間に位相差π/2を与える。位相変調器203、204は、それぞれデータ1、2を利用してCW光を変調する。ここで、データ1、2は、不図示のDQPSKプリコーダを利用して送信データを符号化することにより生成されるビットストリームである。また、位相変調器203、204に与えられる1組のCW光は互いに位相が90度異なっている。よって、位相変調器203、204により生成される光信号を合成すると、各シンボル「00」「01」「11」「10」に対して、例えば、「θ」「θ+π/2」「θ+π」「θ+3π/2」が割り当てられる。そして、DQPSK光送信器200は、このようにして生成したDQPSK光信号を送信する。
DQPSK光信号は、光ファイバ210を介して伝送され、DQPSK光受信器300により受信される。なお、DQPSK光受信器300は、光入力ポート301を備えており、DQPSK光信号は、その光入力ポート301を介してDQPSK光受信回路に導かれる。
図2は、本発明のDQPSK光受信器の第1の構成を示す図である。このDQPSK光受信器は、光入力ポート301を介してDQPSK光信号を受信する。
光スプリッタ1は、入力される光信号を分岐し、光パス11および光パス12に出力する。ここで、光スプリッタ1の分岐比は1:1であり、光パス11および光パス12を介して互いに等しい光パワーの光信号が伝送される。そして、光パス11は光スプリッタ2に接続され、また、光パス12は光スプリッタ3に接続される。
光スプリッタ2は、光パス11を介して与えられる光信号を分岐し、光パス13および光パス14に出力する。ここで、光スプリッタ2の分岐比は1:1であり、光パス13および光パス14を介して互いに等しい光パワーの光信号が伝送される。そして、光パス13は光カプラ4に接続され、また、光パス14は光カプラ5に接続される。同様に、光スプリッタ3は、光パス12を介して与えられる光信号を分岐し、光パス15および光パス16に出力する。ここで、光スプリッタ3の分岐比は1:1であり、光パス15および光パス16を介して互いに等しい光パワーの光信号が伝送される。そして、光パス15は光カプラ4に接続され、また、光パス16は光カプラ5に接続される。
光スプリッタ1と光スプリッタ3とを接続する光パス12には、1シンボル遅延要素21およびπ/4移相要素22が設けられている。1シンボル遅延要素21は、光パス12の一部であり、光スプリッタ1から光スプリッタ3への光信号の伝播時間を、光スプリッタ1から光スプリッタ2への光信号の伝播時間よりも「1シンボル時間」だけ長くする遅延要素である。1シンボル遅延要素21は、例えば、光パス12の光学長を光パス11の光学長よりも「1シンボル時間に相当する長さ」だけ長くすることにより実現される。ここで、DQPSK光信号のシンボルレートが20Gシンボル/秒であるものとすると、1シンボル時間は50p秒である。よって、「1シンボル時間に相当する長さ」は、50p秒間に光が光パス12を伝播する長さに相当する。なお、光の伝播速度は、光パスの屈折率に依存する。
π/4移相要素22は、光パス12の一部であり、光パス11および光パス12を介して伝送される1組の光信号間に位相差π/4(すなわち、π/4+nπ/2(nは、ゼロを含む整数))を与える。ここで、π/4移相要素22は、調整回路23を利用して光パス12の光学長を調整することにより実現される。なお、光信号の搬送波の波長λを1550nmとすると、移相π/4を得るための「長さλ/8」は、約190nmであり、対応する光パスの物理的な長さは、屈折率nを1.5とすると、約130nmである。
光スプリッタ2と光カプラ5とを接続する光パス14には、π/2移相要素24が設けられている。π/2移相要素24は、光パス14の一部であり、光パス13および光パス14を介して伝送される1組の光信号間に位相差π/2(すなわち、π/2+nπ(nは、ゼロを含む整数))を与える。ここで、π/2移相要素24は、調整回路25を利用して光パス14の光学長を調整することにより実現される。なお、上述の条件下では、移相π/2を得るための「長さλ/4」は、約380nmであり、対応する光パスの物理的な長さは、約260nmである。
調整回路23、25は、それぞれ、光パス媒体の体積および屈折率の温度変化を利用して光パス12、14の光学長を調整する。この場合、調整回路23、25は、例えば、電気抵抗を利用したヒーター、ペルチェ効果素子、光を照射する素子により実現される。また、調整回路23、25は、それぞれ、電気光学効果または半導体材料の電子密度変化による屈折率の変化を利用して光パス12、14の光学長を調整するようにしてもよい。この場合、調整回路23、25は、例えば、電気光学効果を利用して光パス12、14の屈折率を調整する回路により実現される。いずれの場合であっても、調整回路23は、光パス12の一部を構成するπ/4移相要素22に隣接して設けられ、調整回路25は、光パス14の一部を構成するπ/2移相要素24に隣接して設けられる。
光カプラ4は、光パス13を介して伝送される光信号および光パス15を介して伝送される光信号を結合する。これらの光信号は、互いに干渉する。そして、光カプラ4は、互いに相補的な1組の光信号を出力する。同様に、光カプラ5は、光パス14を介して伝送される光信号および光パス16を介して伝送される光信号を結合し、互いに相補的な1組の光信号を出力する。
バランスドフォトダイオード131は、1組のフォトダイオードを備え、光カプラ4から出力される1組の光信号を1組の電気信号に変換する。そして、その1組の電気信号の差分を出力する。同様に、バランスドフォトダイオード132は、光カプラ5から出力される1組の光信号を1組の電気信号に変換し、その差分を出力する。
上記構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4に至る光パス(第1のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4に至る光パス(第2のアーム)とを比較すると、第2のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/4移相要素22が設けられている。このため、第2のアームを介して光カプラ4に到着する光信号は、第1のアームを介して光カプラ4に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相がπ/4だけシフトしている。すなわち、第1のアームにおいて−π/4移相が発生し、第2のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第1および第2のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計120に相当する。
一方、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5に至る光パス(第3のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5に至る光パス(第4のアーム)とを比較すると、第3のアームにはπ/2移相要素24が設けられており、第4のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/4移相要素22が設けられている。このため、第4のアームを介して光カプラ5に到着する光信号は、第3のアームを介して光カプラ5に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相が−π/4だけシフトしている。すなわち、第3のアームにおいてπ/4移相が発生し、第4のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第3および第4のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計110に相当する。
このように、図2に示す実施形態のDQPSK光受信器の構成は、図19に示すDQPSK光受信器と等価である。したがって、バランスドフォトダイオード131の出力信号は、プリコードされる前のデータ1、2の一方に相当し、バランスドフォトダイオード132の出力信号は、プリコードされる前のデータ1、2の他方に相当する。なお、図19に示す光受信器の動作については、例えば、上述の特許文献1に記載されている。
また、図19に示すDQPSK光受信器は、2個の1シンボル遅延素子を備える構成である。これに対して、実施形態のDQPSK光受信器は、1つの1シンボル遅延要素21で同等の機能を提供する。よって、実施形態のDQPSK光受信器は、図19に示すDQPSK光受信器と比較して、小型化を図ることができる。
なお、光スプリッタ1〜3は、特に限定されるものではないが、例えば、方向性結合光カプラ、マルチモード干渉型(MMI:Multimode Interference)光カプラ、またはY分岐光カプラにより実現される。また、光カプラ4、5は、特に限定されるものではないが、例えば、方向性結合光カプラ、マルチモード干渉光カプラ、またはX光カプラにより実現される。
調整回路23、25は、互いに独立して動作する。このとき、調整回路23、25は、バランスドフォトダイオード131、132の出力信号を利用してフィードバック制御を行うようにしてもよい。フィードバック制御は、例えば、バランスドフォトダイオード131、132の出力信号の誤り率をモニタするもモニタ回路を設け、その誤り率を小さくするように(あるいは、最小化するように)対応する光パス12、14の光学長を調整することにより実現される。
図3は、移相量の調整について説明する図である。ここでは、温度変化を利用してπ/4移相要素22(または、π/2移相要素24)の光学長を調整するフィードバック系を示す。この場合、調整回路23(または、調整回路25)は、例えば、抵抗に電流を流すことによって発熱するヒーターである。図3において、信号処理回路141は、バランスドフォトダイオード131、132の出力信号に対して必要な処理(多重化、ビット並べ替え等)を行い、送信装置から送信されたデータストリームを再生する。モニタ回路142は、再生データストリームのビット誤り率をモニタする。ここで、π/4移相要素22(または、π/2移相要素24)の光学長(すなわち、移相量)が適切に調整されていれば、誤り率が低下するはずである。したがって、モニタ回路142は、再生データストリームのビット誤り率を低下させるための指令を生成する。電流制御回路143は、モニタ回路142からの指令に従って、調整回路23(または、調整回路25)を流れる電流を制御する。これにより、π/4移相要素22(または、π/2移相要素24)の光学長は最適化され、再生データストリームのビット誤り率が低下する。
上記構成のDQPSK光受信器において、調整回路23、25は、空間的に互いに隔てられている。すなわち、調整回路23が光スプリッタ2、3の入力側に設けられているのに対し、調整回路25は光スプリッタ2、3の出力側に設けられている。したがって、調整回路23による制御(例えば、π/4移相要素22の温度を調整する制御)がπ/2移相要素24に及び難く、また、調整回路25による制御(例えば、π/2移相要素24の温度を調整する制御)がπ/4移相要素22に及び難い。この結果、π/4移相要素22およびπ/2移相要素24の移相量がそれぞれ実質的に独立して精度よく調整されるので、データ誤りを抑えながら、DQPSK光受信器の小型化を図ることができる。
なお、上記構成のDQPSK光受信器において、光パス11の光学長と、光パス12の光学長から1シンボル遅延要素21の光学長を差し引いた光学長との差異は、DQPSK光信号の波長の200倍以内であることが望ましい。また、光パス13〜16の各光学長は、互いに概ね同じであることが望ましい。特に、光パス13の光学長と、光パス14の光学長との差異は、DQPSK光信号の波長の200倍以内であることが望ましい。さらに、光パス15の光学長と、光パス16の光学長との差異も、DQPSK光信号の波長の200倍以内であることが望ましい。これらの関係は、第1の構成だけでなく、後述する第2〜第4の構成においても同様である。
図4は、本発明のDQPSK光受信器の第2の構成を示す図である。第2の構成は、基本的には第1の構成と同じである。ただし、第1の構成においては、光スプリッタ2と光カプラ5とを接続する光パス14にπ/2移相要素24が設けられる。これに対して、第2の構成では、光スプリッタ2と光カプラ4とを接続する光パス13にπ/2移相要素24が設けられる。
上記構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4に至る光パス(第1のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4に至る光パス(第2のアーム)とを比較すると、第1のアームにはπ/2移相要素24が設けられており、第2のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/4移相要素22が設けられている。このため、第2のアームを介して光カプラ4に到着する光信号は、第1のアームを介して光カプラ4に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相が−π/4だけシフトしている。すなわち、第1のアームにおいてπ/4移相が発生し、第2のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第1および第2のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計110に相当する。
一方、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5に至る光パス(第3のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5に至る光パス(第4のアーム)とを比較すると、第4のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/4移相要素22が設けられている。このため、第4のアームを介して光カプラ5に到着する光信号は、第3のアームを介して光カプラ5に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相がπ/4だけシフトしている。すなわち、第3のアームにおいて−π/4移相が発生し、第4のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第3および第4のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計120に相当する。
このように、第2の構成のDQPSK光受信器は、図19に示すDQPSK光受信器と等価である。また、第2の構成においても、図2に示した第1の構成と同じ効果が得られる。
図5は、本発明のDQPSK光受信器の第3の構成を示す図である。第3の構成は、基本的には第1の構成と同じである。ただし、第1の構成においては、光スプリッタ1と光スプリッタ3とを接続する光パス12にπ/4移相要素22が設けられる。これに対して第3の構成では、光スプリッタ1と光スプリッタ2とを接続する光パス11にπ/4移相要素22が設けられる。
上記構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4に至る光パス(第1のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4に至る光パス(第2のアーム)とを比較すると、第1のアームにはπ/4移相要素22が設けられており、第2のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/2移相要素24が設けられている。このため、第2のアームを介して光カプラ4に到着する光信号は、第1のアームを介して光カプラ4に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相がπ/4だけシフトしている。すなわち、第1のアームにおいて−π/4移相が発生し、第2のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第1および第2のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計120に相当する。
一方、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5に至る光パス(第3のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5に至る光パス(第4のアーム)とを比較すると、第3のアームにはπ/4移相要素22が設けられており、第4のアームには1シンボル遅延要素21が設けられている。このため、第4のアームを介して光カプラ5に到着する光信号は、第3のアームを介して光カプラ5に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相が−π/4だけシフトしている。すなわち、第3のアームにおいてπ/4移相が発生し、第4のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第3および第4のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計110に相当する。
このように、第3の構成のDQPSK光受信器は、図19に示すDQPSK光受信器と等価である。また、第3の構成においても、図2に示した第1の構成と同じ効果が得られる。
図6は、本発明のDQPSK光受信器の第4の構成を示す図である。第4の構成は、基本的には第3の構成と同じである。ただし、第3の構成においては、光スプリッタ3と光カプラ4とを接続する光パス15にπ/2移相要素24が設けられる。これに対して、第4の構成では、光スプリッタ3と光カプラ5とを接続する光パス16にπ/2移相要素24が設けられる。
上記構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4に至る光パス(第1のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4に至る光パス(第2のアーム)とを比較すると、第1のアームにはπ/4移相要素22が設けられており、第2のアームには1シンボル遅延要素21が設けられている。このため、第2のアームを介して光カプラ4に到着する光信号は、第1のアームを介して光カプラ4に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相が−π/4だけシフトしている。すなわち、第1のアームにおいてπ/4移相が発生し、第2のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第1および第2のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計110に相当する。
一方、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5に至る光パス(第3のアーム)と、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5に至る光パス(第4のアーム)とを比較すると、第3のアームにはπ/4移相要素22が設けられており、第4のアームには1シンボル遅延要素21およびπ/2移相要素24が設けられている。このため、第4のアームを介して光カプラ5に到着する光信号は、第3のアームを介して光カプラ5に到着する光信号と比較すると、1シンボル時間だけ遅延するとともに、位相がπ/4だけシフトしている。すなわち、第3のアームにおいて−π/4移相が発生し、第4のアームにおいて1シンボル遅延が発生している。したがって、第3および第4のアームを含む干渉計は、図19に示す干渉計120に相当する。
このように、第4の構成のDQPSK光受信器は、図19に示すDQPSK光受信器と等価である。また、第3の構成においても、図2に示した第1の構成と同じ効果が得られる。
なお、上述の実施例では、調整回路23、25がそれぞれπ/4移相要素22およびπ/2移相要素24の移相量を調整している。実施形態のDQPSK光受信回路は、図7に示すように、1シンボル遅延要素21の光学長を調整するために調整回路26を備えるようにしてもよい。この場合、調整回路26は、調整回路23、25と同様に、例えば、電気抵抗を利用したヒーター、ペルチェ効果素子、光を照射する素子により実現される。あるいは、調整回路26は、屈折率の変化を利用して1シンボル遅延要素21の光学長を調整するようにしてもよい。また、調整回路26は、第1〜第4の構成のDQPSK光受信器に設けることができる。ただし、いずれの場合であっても、調整回路26は、1シンボル遅延要素21に近傍に設けられる。
図8〜図11は、それぞれ、本発明の第1〜第4の構成のDQPSK光受信回路の実施例である。これらの実施例においては、光スプリッタ1〜3、光カプラ4、5、光パス11〜16は、光導波路基板30の上面に形成される2次元光導波路回路により実現されている。また、調整回路23、25は、この光導波路基板30に設けられる。更に、DQPSK光信号が入射される光導波路17は、光導波路基板30の所定の端面(入力側端面)まで形成されている。一方、光カプラ4、5の出力信号を伝送する光導波路18a〜18dは、光導波路基板30の他の端面(入力側端面とは異なる端面)まで形成されている。すなわち、光入力ポート301およびバランスドフォトダイオード131、132は、光導波路基板30の互いに異なる側面に設けられる。
なお、実施形態のDQPSK光受信器を2次元光導波路回路で実現する場合には、光パス14、15が同一平面内で交差することになる。ただし、互いに交差する2本の光導波路を介して伝送される光信号の干渉を回避する技術は公知である(例えば、特開2001−343542号公報、特開昭57−88410号公報、特許3201554号参照)。
このように、DQPSK光受信器を2次元光導波路回路で実現すると、装置の小型化を図ることができる。
図12および図13は、調整回路25の配置のバリエーションを示す図である。図12に示す例では、調整回路25は、光パス14と光パス15との交差点と重複する領域に配置されている。この構成によれば、調整回路25の構成が簡単になる。図13に示す例では、調整回路25(25a、25b)は、光パス14と光パス15との交差点と重複しない領域に分割されて配置されている。この構成によれば、調整回路25による制御(調整回路25がヒーターである場合は、「熱」)が光パス15に及ばないので、調整精度の向上が期待される。なお、特に図時しないが、光パス14と光パス15との交差点と重複しない領域に、分割されていない1つの調整回路25を配置するようにしてもよい。
実施形態のDQPSK光受信器において、光パス11〜16は、図14に示すように、それぞれ光ファイバで構成するようにしてもよい。この場合、シングルモード光ファイバを使用することが好ましい。あるいは、偏波面保存シングルモード光ファイバを使用するようにしてもよい。また、光スプリッタ1〜3および光カプラ4〜5としては、例えば、方向性結合型光カプラ、マルチモード干渉型光カプラ、Y分岐型光カプラなどを利用することができる。
図15は、本発明の他の態様のDQPKS光受信器の実施例である。図15(a)は光受信器を上方から見たときの光信号の流れを模式的に示す図である。また、図15(b)は光受信器を斜め方向から見たときの光信号の流れを模式的に示す図である。なお、図15(a)および図15(b)は、同じ光受信器を示している。
図15において、入力されるDQPSK光信号は、レンズ41を介してハーフミラー42に導かれる。ハーフミラー42により反射された光信号aは、反射デバイス43に導かれる。反射デバイス(光線シフト&ハーフミラー)43は、図16(a)に示すように、ミラー43a、ハーフミラー43b、ミラー43cを含み、互いに平行な1組の光信号b、cを生成してミラー45に導く。すなわち、ミラー43aにより反射された光信号は、ハーフミラー43bにより分岐される。そして、ハーフミラー43bを通過した光信号bは、ミラー43cにより反射されてミラー45に導かれる。また、ハーフミラー43bにより反射された光信号cも、ミラー45に導かれる。一方、ハーフミラー42を通過した光信号dは、ミラー46に導かれる。
ここで、ハーフミラー42から反射デバイス43を経由してミラー45へ至る光パスの光学長は、ハーフミラー42からミラー46へ至る光パスの光学長よりもΔLだけ長い。ΔLは、光信号が1シンボル時間に伝播する距離に相当する。これにより、1シンボル遅延要素が得られる。また、ハーフミラー42から反射デバイス43を経由してミラー45に至る光パス上には、π/4移相要素44が設けられる。π/4移相要素44は、ハーフミラー42からミラー43を経由してミラー45に至る光パスの光学長を調整することにより実現される。
ミラー45により反射される1組の光信号e、fは、ハーフミラー47により分岐される。また、ミラー46により反射される光信号gは、反射デバイス47に導かれる。反射デバイス47の構成は、基本的に反射デバイス43と同じであり、図16(b)に示すようにミラー47a、ハーフミラー47b、ミラー47cを含み、互いに平行な1組の光信号h、iを生成する。そして、1組の光信号h、iは、ハーフミラー47により分岐される。なお、ミラー46からハーフミラー48に至る1組の光パスのうちの一方(光信号iを伝播する光パス)上には、π/2移相要素49が設けられる。このπ/2移相要素49は、ミラー46からハーフミラー48に至る光パスの光学長を調整することにより実現される。
ハーフミラー48において、光信号e、hが互いに干渉することにより得られる1組の光信号j、kが得られる。そして、光信号jは、ミラー50、集光レンズ52を介してバランスドフォトダイオード131の一方のフォトダイオードへ導かれ、光信号kは、ミラー51、集光レンズ53を介してバランスドフォトダイオード131の他方のフォトダイオードへ導かれる。同様に、光信号f、iが互いに干渉することにより得られる1組の光信号m、nが得られる。そして、光信号mは、ミラー50、集光レンズ52を介してバランスドフォトダイオード132の一方のフォトダイオードへ導かれ、光信号nは、ミラー51、集光レンズ53を介してバランスドフォトダイオード132の他方のフォトダイオードへ導かれる。
上記構成において、図2に示す光スプリッタ1は、ハーフミラー42に相当する。光スプリッタ2は、反射デバイス47に相当する。光スプリッタ3は、反射デバイス47に相当する。光カプラ4、5は、ハーフミラー48に相当する。なお、各ミラーおよびハーフミラーは、p偏波およびs偏波の位相差の無いものを使用するものとする。
なお、上述の第1および第2の構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1、2は、1個の光デバイスで代用することができる。この場合、光スプリッタ1、2は、例えば、マルチモード干渉型光カプラ、あるいは1対3光カプラ等で置き換えることができる。同様に、第3および第4の構成のDQPSK光受信器において、光スプリッタ1、3は、1個の光デバイスで代用することができる。
図17および図18は、図2に示した第1の構成の変形例である。図17に示す構成では、1シンボル遅延素子21の途中に光スプリッタ3が設けられている。この場合、1シンボル遅延素子21は、Y字形状になる。そして、1シンボル遅延素子21は、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4へ至る光パスの伝播時間が、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4へ至る光パスの伝播時間よりも1シンボル時間だけ長くなり、且つ、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5へ至る光パスの伝播時間が、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5へ至る光パスの伝播時間よりも1シンボル時間だけ長くなるように形成される。
図18に示す構成では、π/4遅延要素の直後に光スプリッタ3が配置され、その後段に1シンボル遅延素子が並列に配置されている。この場合も、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ4へ至る光パスの伝播時間が、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ4へ至る光パスの伝播時間よりも1シンボル時間だけ長くなり、且つ、光スプリッタ1から光スプリッタ3を経由して光カプラ5へ至る光パスの伝播時間が、光スプリッタ1から光スプリッタ2を経由して光カプラ5へ至る光パスの伝播時間よりも1シンボル時間だけ長くなるようにm1シンボル遅延素子21が形成される。
(付記1)
入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
を有する多値差動光信号受信器。
(付記2)
入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
を有する多値差動光信号受信器。
(付記3)
前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間の光パスの光学長と、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間の光パスの光学長から前記1シンボル遅延要素の光学長を差し引いた光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内である
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記4)
前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光パスの光学長と、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光パスの光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内であり、
前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光パスの光学長と、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光パスの光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内である
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記5)
前記第1の調整手段は、前記π/4移相要素の光学長を調整し、
前記第2の調整手段は、前記第1の調整手段と独立して前記π/2移相要素の光学長を調整する
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記6)
前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、温度変化による光パス媒体の体積変化または屈折率変化を利用して前記π/4移相要素および前記π/2移相要素の光学長を調整する
ことを特徴とする付記5に記載の多値差動光信号受信器。
(付記7)
前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、電気光学効果または半導体材料の電子密度変化による屈折率の変化を利用して前記π/4移相要素および前記π/2移相要素の光学長を調整する
ことを特徴とする付記5に記載の多値差動光信号受信器。
(付記8)
前記1シンボル遅延要素の近傍に設けられ、その1シンボル遅延要素の光学長を調整する第3の調整手段をさらに有する
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記9)
前記第3の調整手段は、温度変化または屈折率を利用して、前記1シンボル遅延要素の光学長を調整する
ことを特徴とする付記8に記載の多値差動光信号受信器。
(付記10)
前記第1〜第3の光スプリッタ、第1および第2の光カプラ、1シンボル遅延要素、π/4移相要素、π/2移相要素は、2次元の光導波路回路で構成されており、
前記第1および第2の調整手段は、前記光導波路回路上に形成されており、
前記多値差動光信号が入力される入力ポートおよび前記光電回路は、前記光導波路回路の互いに異なる側面に設けられる
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記11)
前記第2の調整手段は、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光導波路と前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光導波路との交差点と重複する領域に配置される
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記12)
前記第2の調整手段は、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光導波路と前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光導波路との交差点の入力側および出力側に分割して配置される
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記13)
前記第1〜第3の光スプリッタは、方向性結合光カプラ、マルチモード干渉光カプラ、またはY分岐光カプラである
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記14)
前記第1および第2の光カプラは、方向性結合光カプラ、マルチモード干渉光カプラ、またはX光カプラである
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記15)
前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間、前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間は、それぞれシングルモード光ファイバで接続される
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記16)
前記光ファイバは、偏波面保存シングルモード光ファイバである
ことを特徴とする付記15に記載の多値差動光信号受信器。
(付記17)
前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間、前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間は、自由空間光伝送であり、
前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間は、平行光線または略平行光線で光信号が伝送される
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記18)
前記光電回路の出力信号から再生されるデータの誤り率をモニタするモニタ手段をさらに有し、
前記前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、前記モニタ手段により検出される誤り率を小さくするように前記π/4移相要素およびπ/2移相要素の光学長を調整する
ことを特徴とする付記1または2に記載の多値差動光信号受信器。
(付記19)
前記多値差動光信号がDQPSK光信号であることを特徴とする付記1〜18に記載の多値差動光信号受信器。
(付記20)
前記多値差動光信号が差動8相PSK光信号であることを特徴とする付記1〜18に記載の多値差動光信号受信器。
(付記21)
前記多値差動光信号DMAM(差動M値振幅シフトキーイング)光信号であることを特徴とする請求項1〜18に記載の多値差動光信号受信器。
(付記22)
多値差動光信号が入力される入力光パスを分岐して第1の光パスおよび第2の光パスに接続する第1の光スプリッタと、
前記第1の光パスを分岐して第3の光パスおよび第4の光パスに接続する第2の光スプリッタと、
前記第2の光パスを分岐して第5の光パスおよび第6の光パスに接続する第3の光スプリッタと、
前記第2の光パス上に設けられる1シンボル遅延要素と、
前記第2の光パス上に設けられるπ/4移相要素と、
前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
前記第3の光パスからの光信号および第5の光パスからの光信号を結合する第1の光カプラと、
前記第4の光パスからの光信号および第6の光パスからの光信号を結合する第2の光カプラと、
前記第3の光パス上または前記第4の光パス上に設けられるπ/2移相要素と、
前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
を有する多値差動光信号受信器。
(付記23)
入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光デバイスと、
前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光デバイスと、
前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光デバイと、
前記第3の光信号および第5の光信号を結合すると共に、前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第4の光デバイスと、
前記第2の光信号の位相をπ/4だけシフトさせるπ/4移相要素と、
前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
前記第1の光デバイスと前記第3の光デバイスとの間に設けられる光パスの一部および前記第3の光デバイスと前記第4の光デバイスとの間に設けられる光パスの一部を含んで構成される1シンボル遅延要素と、
前記第4の光信号の位相をπ/2だけシフトさせるπ/2移相要素と、
前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
前記第4の光デバイスから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、を有し、
前記1シンボル遅延要素は、前記第1の光デバイスから前記第3の光デバイスを経由して前記第4の光デバイスへ至る光パスの伝播時間を、前記第1の光デバイスから前記第2の光デバイスを経由して前記第4の光デバイスへ至る光パスの伝播時間よりも1シンボル時間だけ長くすることを特徴とする多値差動光信号受信器。
(付記24)
入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光デバイスと、
前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光デバイスと、
前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光デバイと、
前記第3の光信号および第5の光信号を結合すると共に、前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第4の光デバイスと、
前記第2の光信号の位相をπ/4だけシフトさせるπ/4移相要素と、
前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
前記第5および第6の光信号をそれぞれ1シンボル時間だけ遅延させる1シンボル遅延要素と、
前記第4の光信号の位相をπ/2だけシフトさせるπ/2移相要素と、
前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
前記第4の光デバイスから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
を有する多値差動光信号受信器。
本発明のDQPSK光受信器が使用される光伝送システムの構成を示す図である。 本発明のDQPSK光受信器の第1の構成を示す図である。 移相量の調整について説明する図である。 本発明のDQPSK光受信器の第2の構成を示す図である。 本発明のDQPSK光受信器の第3の構成を示す図である。 本発明のDQPSK光受信器の第4の構成を示す図である。 1シンボル遅延要素を調整する機能を備えたDQPSK光受信器の構成を示す図である。 第1の構成のDQPSK光受信器の実施例である。 第2の構成のDQPSK光受信器の実施例である。 第3の構成のDQPSK光受信器の実施例である。 第4の構成のDQPSK光受信器の実施例である。 調整回路の配置のバリエーション(その1)を示す図である。 調整回路の配置のバリエーション(その2)を示す図である。 光パスを光ファイバで実現したDQPSK光受信器の実施例である。 本発明の他の態様のDQPKS光受信器の実施例である。 図15に示す反射デバイスの実施例である。 第1の構成の変形例(その1)である。 第1の構成の変形例(その2)である。 従来のDQPSK光受信器の一例を示す図である。 従来のDQPSK光受信器の他の例を示す図である。
符号の説明
1〜3 光スプリッタ
4、5 光カプラ
11〜16 光パス
17、18a〜18d 光導波路
21 1シンボル遅延要素
22 π/4移相要素
23、25、26 調整回路
24 π/2移相要素
30 光導波路基板
131、132 バランスドフォトダイオード
141 信号処理回路
142 モニタ回路
143 電流制御回路
300 DQPSK光受信器
301 光入力ポート

Claims (16)

  1. 入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
    前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
    前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
    前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
    前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
    前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
    前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
    前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
    前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
    を有する多値差動光信号受信器。
  2. 入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
    前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
    前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
    前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
    前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
    前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
    前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
    前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
    前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
    前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
    を有する多値差動光信号受信器。
  3. 前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間の光パスの光学長と、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間の光パスの光学長から前記1シンボル遅延要素の光学長を差し引いた光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値差動光受信器。
  4. 前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光パスの光学長と、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光パスの光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内であり、
    前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間の光パスの光学長と、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間の光パスの光学長との差異は、前記多値差動光信号の波長の200倍以内である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値差動光信号受信器。
  5. 前記第1の調整手段は、前記π/4移相要素の光学長を調整し、
    前記第2の調整手段は、前記第1の調整手段と独立して前記π/2移相要素の光学長を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値差動光信号受信器。
  6. 前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、温度変化による光パス媒体の体積変化または屈折率変化を利用して前記π/4移相要素および前記π/2移相要素の光学長を調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の多値差動光信号受信器。
  7. 前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、電気光学効果または半導体材料の電子密度変化による屈折率の変化を利用して前記π/4移相要素および前記π/2移相要素の光学長を調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の多値差動光信号受信器。
  8. 前記第1〜第3の光スプリッタ、第1および第2の光カプラ、1シンボル遅延要素、π/4移相要素、π/2移相要素は、2次元の光導波路回路で構成されており、
    前記第1および第2の調整手段は、前記光導波路回路上に形成されており、
    前記多値差動信号が入力される入力ポートおよび前記光電回路は、前記光導波路回路の互いに異なる側面に設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値作動光信号受信器。
  9. 前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間、前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間、前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間は、自由空間光伝送であり、
    前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間、前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間は、平行光線または略平行光線で光信号が伝送される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値差動光信号受信器。
  10. 前記光電回路の出力信号から再生されるデータの誤り率をモニタするモニタ手段をさらに有し、
    前記前記第1および第2の調整手段は、それぞれ、前記モニタ手段により検出される誤り率を小さくするように前記π/4移相要素およびπ/2移相要素の光学長を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多値差動光信号受信器。
  11. 前記多値差動光信号がDQPSK光信号であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の多値差動光信号受信器。
  12. 前記多値差動光信号が差動8相PSK光信号であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の多値差動光信号受信器。
  13. 前記多値差動光信号が差動多値QAM光信号であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の多値差動光信号受信器。
  14. 入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
    前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
    前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
    前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
    前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
    前記第1の光スプリッタと前記第1および第2の光カプラとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
    前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
    前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
    前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段と、
    前記第1および第2の光カプラから出力される光信号を電気信号に変換する光電回路、
    を有する多値差動光信号受信器。
  15. 多値差動光信号受信器において使用される光受信回路であって、
    入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
    前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
    前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
    前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
    前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
    前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
    前記第2の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第2の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
    前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段、を備え、
    前記第1および第2の光カプラから出力される光信号は、前記多値差動光信号受信器が備える光電回路により電気信号に変換される
    ことを特徴とする光受信回路
  16. 多値差動光信号受信器において使用される光受信回路であって、
    入力多値差動光信号を分岐して第1の光信号および第2の光信号を生成する第1の光スプリッタと、
    前記第1の光信号を分岐して第3の光信号および第4の光信号を生成する第2の光スプリッタと、
    前記第2の光信号を分岐して第5の光信号および第6の光信号を生成する第3の光スプリッタと、
    前記第1の光スプリッタと前記第2の光スプリッタとの間に設けられるπ/4移相要素と、
    前記π/4移相要素の近傍に設けられ、そのπ/4移相要素の移相量を調整する第1の調整手段と、
    前記第1の光スプリッタと前記第3の光スプリッタとの間に設けられる1シンボル遅延要素と、
    前記第3の光信号および第5の光信号を結合する第1の光カプラと、
    前記第4の光信号および第6の光信号を結合する第2の光カプラと、
    前記第3の光スプリッタと前記第1の光カプラとの間または前記第3の光スプリッタと前記第2の光カプラとの間に設けられるπ/2移相要素と、
    前記π/2移相要素の近傍に設けられ、そのπ/2移相要素の移相量を調整する第2の調整手段、を備え、
    前記第1および第2の光カプラから出力される光信号は、前記多値差動光信号受信器が備える光電回路により電気信号に変換される
    ことを特徴とする光受信回路。
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