JP4437615B2 - 硬質の基板上に光成形面構造体をコピーするための方法および装置 - Google Patents

硬質の基板上に光成形面構造体をコピーするための方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
(発明の背景)
1.発明の分野
本発明は、積層状構成部材の製造に関する。より詳細には、硬質の基板上に、光成形面構造体をコピーすることにより積層状光学的構成部材を製造するための方法に関するものである。本発明は、さらに、上記方法を実行するための装置に関する。
【0002】
2.関連技術の説明
必要な表面特性を持つ最終製品を製造するために、基板上に光学的成分をコピーする方法は周知である。最終製品は、視野スクリーンおよびホモジェナイザを含み、それぞれ、その少なくとも一つの表面上の光成形表面構造体を特徴とする。これらの製品は、1)コーヒレントな光により、感光性媒体上に表面構造体を発生するステップと、2)上記媒体を処理するステップと、3)表面構造体をエポキシ内にコピーするステップにより作られる。処理の異なる段階で、感光性材料は収縮するので、必要な光学的特性を持つ光学的製品を製造するには、順次製造される少なくとも一つのサブマスタ、通常は、数個のサブマスタが必要になる。最終段階においては、必要な表面構造体を含む、再使用可能なサブマスタが、液体エポキシ層がコーティングされている基板に対して圧着される。その後で、液体エポキシは硬化され、サブマスタが、基板/硬化エポキシ積層体から除去される。用途により、基板は、柔軟な薄いフィルムから作ることもできるし、またはポリカーボネート、ガラスまたはアクリルのような、厚くて、比較的硬質な基板から作ることもできる。本発明は、このタイプの硬質基板上への表面構造体のコピーに関する。
【0003】
いままで、表面構造体は、手動によりまたは半自動的に硬質の基板上にコピーされてきた。これらのプロセスは、両方とも、いくつかの欠点と不都合な点とを持つ。
【0004】
手動プロセスは、四つのステップからなる。第一ステップにおいて、基板は、硬質で平らな面の上に載せられ、エポキシ層が上記基板上に塗布される。その後で、層状構造体を形成するために、基板とサブマスタとの間にエポキシ層をサンドイッチ状に挟むために、基板の頂部上に柔軟なプラスチックのサブマスタが載せられる。サブマスタは、基板に面しているその表面上に必要な表面構造体を含む。その後で、ネオプレンでコーティングされたローラ、またはゴムでコーティングされたローラが、手動で、層状構造体上の回転により圧着され、その結果、層状構造体が、ローラと平らな表面との相互作用による線対面の接触により圧縮される。この圧縮により、エポキシ層内の必要な表面構造体がコピーされる。その後で、エポキシは、サブマスタによりカバーされた層状基板を形成するために、紫外線(UV)の照射により硬化される。最後に、サブマスタは、層状基板から手動で剥離される。
【0005】
手動コピー・プロセスは、非常に面倒なものであり、時間の掛かるものであり、この場合、通常の製造速度は、コピーされる表面構造体の複雑さにより異なるが、1時間当り5〜10単位である。さらに、圧着プロセス中に、確実に均等な圧力を加えるのは困難である。これは困ったことである。何故なら、圧力を均等に掛けることができないと、完成品にバラツキが起こるからである。サブマスタを基板の上に置く前、および以降の圧着動作の前に、基板上にエポキシ層が均等に塗布されないと、これらの問題が複合して起こることになる。
【0006】
半自動上記プロセスは、層状の基板/エポキシ/サブマスタ構造体を圧縮するために、ラミネータと呼ばれる機械を使用する。ラミネータは、第一および第二のニップロールを備え、上記二つのロールの間に形成されたニップを通して、層状構造体を引き出すために、上記第一および第二のニップロールは、反対方向に駆動される。第一のニップロールは、直流モータ等により駆動され、第二のニップロールは、第二のニップロール上の被駆動ギアと、第一のニップロール上の駆動ギアとの間の係合接触により駆動される。層状構造体は、ニップの間を通して引き出される時に圧縮される。その場合、オペレータは、1)エポキシを硬化させ、層状構造体を形成するために、圧縮された層状構造体に紫外線を照射し、2)手動プロセスと同じ方法で、層状構造体からサブマスタを手動で剥離する。
【0007】
半自動プロセスは、手動プロセスより少し速いが、いくつかの理由で、必ずしもよりよい品質の製品を生産しない。第一の理由は、層状構造体は、ニップ内で、手動プロセスの時の線対面接触ではなく、線対線接触を起こし、層状構造体は、オペレータがニップを通して構造体を供給すると、ニップロールの周囲で不規則な運動をしたり、揺れ動いたりする傾向があるからである。そのため、圧力が均等に加わらなくなる。第二の理由は、ニップロールの相互のギア係合の際のバックラッシュにより、二つのニップロールの間に速度差が発生する傾向があるからである。このような速度差により、圧縮作業中に、圧着された層状構造体の二つの面の間で、スリップが起こる場合がある。このスリップは、さらに、完成品の品質を劣化させる。その上、圧縮プロセス中に、多くの場合、余分な液体エポキシが、層状構造体から絞り出されるので、サブマスタを基板から剥離する前に拭き取らなければならない。この液体エポキシは、圧縮された層状構造体が紫外線源に送られている間にサブマスタと基板との間に滲出して、それにより製品をダメにする。
【0008】
それ故、1)手動コピー・プロセスの、長時間を要する遅い生産速度を速くすることができ、2)サブマスタと基板との間に少しのスリップしか起さないか、または全然スリップを起こさないで両方を均等に圧着することにより、確実によい製品を作ることができる機械の開発が待望されている。
(発明の目的および概要)
【0009】
本発明の第一の主な目的は、基板、サブマスタおよび両者の間のエポキシ層を自動的圧縮することによって、比較的硬質な基板の上に光成形面構造体を自動的コピーする、高速で、信頼性の高い方法を提供することである。
【0010】
本発明の第一の機能により、上記目的は、最初に、層状構造体を圧縮ローラの外表面とテーブルとの間に形成されるニップ内に位置させることにより達成される。この場合、上記層状構造体は、1)テーブル上に支持されている比較的硬質の基板と、2)テーブルに面するその表面上に光成形面構造体を持つサブマスタと、3)基板とサブマスタとの間に塗布されたエポキシ層とを含む。上記方法は、また、エポキシ層の上に表面構造体をコピーするために、ニップ内で層状構造体を自動的に圧縮するステップを含む。他のステップとしては、エポキシを硬化するステップと、その表面上に光成形面構造体を持つ、基板/エポキシ積層を残すために、基板からサブマスタを分離するステップとを含む。
【0011】
速度を最大限度まで速め、自動化を行うためには、好適には、エポキシ塗布ステップ、エポキシ硬化ステップ、およびサブマスタ分離ステップも自動的に実行することが好ましい。
【0012】
好適には、圧縮ステップは、ローラに対してテーブルを並進させながら、非並進軸を中心にしてローラを回転するステップを含むことが好ましい。
本発明のもう一つの目的は、第一主な目的を満足させ、圧着作業中のサブマスタと基板との間のスリップを防止する方法を提供することである。
【0013】
この目的は、ローラの外表面の線速度が、テーブルの線速度と少なくともほぼ等しくなるように、テーブルの運動とローラの運動とを相互に関連させることにより達成される。この相関関係は、好適には、サブマスタが、ローラから順次剥離され、層状構造体を形成するために、ニップ内の基板に圧着されるように、サブマスタを通してのテーブルからローラへの駆動力の伝達を含むことが好ましい。
【0014】
層状構造体からのサブマスタの自動的な分離を容易にするために、好適には、前進ストローク中だけ回転するように、テーブルがローラを駆動するようにして、テーブルが、前進ストロークおよび戻りストロークにより、往復運動を行うことが好ましい。分離ステップは、順次に、1)積層からサブマスタを剥離し、2)サブマスタをローラ上に元通り巻き付かせるために、テーブルの戻りストロークの間、巻き付け方向に回転するようにローラを駆動するステップを含む。
【0015】
本発明の第二の主な目的は、サブマスタの表面上に形成された光成形面構造体を比較的硬質な積層基板の表面上に自動的にコピーすることができるコピー装置を提供することである。
【0016】
本発明のさらにもう一つの機能により、この目的は、テーブル、圧縮ローラおよび駆動装置を含むコピー装置を供給することにより達成される。テーブルは、通常、平らな支持面を持ち、少なくとも、通常、支持面の延長方向に平行に移動することができる。圧縮ローラは、その間にニップを形成するために、支持面から間隔をおいて設置されている外表面を持つ。ローラは、ローラに対して軸方向に延びていて、テーブルに対して横方向に延びる支持軸上に装着される。ローラは、また、その外表面上に、ローラに面していないその表面上に、表面構造体を持つサブマスタを収容するように構成されている。駆動装置は、テーブルがニップの間を通って移動する際に、ローラの外表面の線速度が、テーブルの線速度にほぼ等しい回転速度でローラが回転するようにテーブルおよびローラを駆動する。それにより、ニップ内で基板およびサブマスタが圧縮される。
【0017】
好適には、動作を最大限度まで速くするために、コピー装置は、さらに、圧縮ローラの上流に位置する、自動的に動作するエポキシ塗布装置、および圧縮ローラの下流に位置する自動的に動作するエポキシ硬化装置を含むことが好ましい。
【0018】
本発明のもう一つの目的は、第二の主な目的を満足させ、圧着プロセス中、その間のスリップを防止するために、ローラ速度とテーブル速度とを相互に関連づけるコピー装置を提供することである。
【0019】
この目的は、サブマスタの第一の端部をローラに取り付けることができ、サブマスタの第二の端部をテーブルに取り付けることができるように、テーブルと圧縮ローラを配置することにより達成される。サブマスタは、ローラの外表面の周囲に、少なくとも少し間隔をおいて巻き付けることができる。駆動装置は、好適には、さらに、テーブルの戻りストローク中、ローラの外表面上にサブマスタを再び巻き付けるために、ローラを駆動する再巻付け駆動デバイスを含むことが好ましい。再巻付け駆動デバイスは、好適には、1)回転シリンダと、2)回転シリンダにより、回転できるように駆動されるピニオンと、3)ピニオンと係合していて、ローラ駆動シャフト上に装着されている被駆動ギアを含むことが好ましい。
【0020】
本発明のその他の目的、機能および利点は、以下の説明を読み、添付の図面を見ればよりよく理解することができるだろう。しかし、本発明の好適な実施形態を示す下記の説明は、例示としてのものであって、本発明を制限するものでないことを理解されたい。本発明の精神から逸脱することなしに、本発明の範囲内において、多くの変更を修正を行うことができる。そのような変更および修正は、本発明の範囲内に含まれる。
【0021】
添付の図面は、本発明の好適な例示としての実施形態を示す。全図面中、類似の参照番号は、類似の部品を示す。
(好適な実施形態の詳細な説明)
1.概要
本発明は、比較的硬質な基板の積層面上に光成形面構造体をコピーするための、簡単で、高速で、信頼性の高い方法および装置を提供する。より詳細に説明すると、層状構造体を形成するために、基板がテーブル上に装着され、エポキシ層が基板とサブマスタとの間に塗布された後で、層状構造体は、テーブルと回転圧縮ローラの外表面との間に形成されるニップの間で自動的圧縮され、それにより、表面構造体をエポキシ層内にコピーする。その後で、エポキシは硬化され、その表面上に光成形面構造体を持つ層状構造体を残こすために、サブマスタが基板から分離される。好適には、サブマスタを圧縮ローラの周囲に巻き付け、ニップ内で層状構造体を圧縮するためには、テーブルが直線的に往復運動している間に圧縮ローラを回転させることが好ましい。サブマスタと基板との間のスリップを防止するために、圧縮ローラの回転速度は、好適には、テーブルが運動した際に、サブマスタを回転させる目的で、ローラを駆動する駆動ベルトとして、使用することにより、圧縮動作中に、テーブルの並進速度と整合させることが好ましい。好適には、コピー装置も、圧縮動作の後で自動的にエポキシを硬化し、その後で、サブマスタを基板から分離することが好ましい。
【0022】
2.コピー装置の構造
図面について説明するが、最初に、図1−図4および図10を説明する。図に示すように、コピー装置20は、上記第一節で説明したように動作することができる。コピー装置20は、その上に、1)並進することができるテーブル24、2)圧縮ローラ組立体26、3)圧縮ローラ組立体26の上流に位置するエポキシ塗布装置組立体28、および4)圧縮ローラ組立体26の下流に位置するエポキシ硬化装置30が装着されている、支持フレーム22を含む。支持フレーム22は、上部水平支持面32、複数の垂直支持体34、および複数の側部支持体36、および縦方向の支持体38を含む。すべての動力構造体は、好適には、コンピュータ40および手動制御装置42により制御するのが好ましい。すべての手動制御装置42は、支持フレーム22に対して、内部に向かって、また外部に向かって揺れ動くことができるアーム46上に装着されているコントロール・ボックス44上に装着されていて、それにより、必要な場合には、コピー装置20の側面にアクセスすることができる。図の実施形態の場合には、テーブル24は、水平面上に位置していて、圧縮ローラ組立体26、エポキシ塗布装置組立体28、およびエポキシ硬化装置30は、すべてテーブル24上に装着されている。今後は、この好適な実施形態により説明を続けるが、テーブルは傾けて設置することもできるし、倒置することさえできるし、他の部材もそれに対応する角度に設置することができる。
【0023】
以後、コピー装置20の主要な構成部材の各々について順次説明する。
テーブル24の目的は、その上に設置されている基板STを、エポキシ塗布装置28、圧縮ローラ組立体26、およびエポキシ硬化装置30を通して、これらすべてのデバイスと整合状態で移動させることである。テーブル24は、その運動を正確に制御することができる、並進可能な比較的平らな面を持つ任意の構造体を備えることができる。図の実施形態の場合には、テーブル24は、支持フレーム22の上部支持面32上に支持されている長方形のスラブを備える。テーブル24は、水平の平らな頂部50を持つ。横方向に延びるクランプ52は、図11−図14に最もハッキリ示すように、サブマスタSUの第一の端部を収容するために、テーブル24の縦方向の後部端部に設置されている。
【0024】
図4および図5に最もハッキリ示すように、テーブル24は、一組の横向きに対向する、縦方向に延びるレール54により、それに沿って縦方向に運動することができるように支持面32上に装着されている。各レール54は、支持面32上に装着されていて、その対向側面内に形成された溝60を持つほぼI形のバー58を備える。一組の縦方向に間隔持つほぼ逆U字形のブロック62および64が、テーブル24の各側面の底部にしっかりと固定されている。これらの各ブロック62および64は、関連するレール54内の対応する溝60と、スライドできるように係合している、内側に向かって延びるフランジ66を有する。
【0025】
テーブル24は、リニア駆動機構56により、レール54に沿って運動するように駆動される。リニア駆動機構56は、正確に制御できる速度で、上部支持面32に対して縦方向にテーブル24を駆動するために、テーブル24および上部支持面32に接続していて、コンピュータ40、および/または手動制御装置42の制御の下で動作することができる、任意の構造体を備えることができる。好適なリニア・アクチュエータは、可逆直流モータ68、回転ネジ70、およびネジ山付きスリーブ72を備える回転ネジ・ドライブである。モータ68は、上部支持面32の前端部に装着されていて、スリーブ72は、テーブル24の底面の後端部に装着されている。ネジ70は、モータ68から、スリーブ72を通して、遠端部のベアリング73まで延びる。ベアリング73は、回転できるように、支持面32上にネジ70の後端部を支持している。モータに電力が供給されると、スリーブ72内でネジ70を回転させ、それにより、スリーブ72を駆動し、そのためテーブル24全体が、ネジ70に沿って縦方向に移動する。
【0026】
圧縮ローラ組立体26は、その主要構成部材として、1)圧縮ローラ74、および2)再巻き付けデバイス76を含む。圧縮ローラ74は、その間にニップNを形成するために、テーブル24の上に間隔をおいて設置されている。さらに、圧縮ローラ74は、その外面の線速度が、テーブル24の線速度と少なくともほぼ等しくなるように、ローラ74の回転速度とテーブル24の並進速度とを相互に関連づける。図の好適な実施形態の場合には、この相関関係の一部は、以下に詳細に説明するように、サブマスタSUにより、また再巻き付けデバイス76により、それぞれ達成される。
【0027】
圧縮ローラ74および再巻き付けデバイス76は、両方とも、テーブル24の横方向の外側、支持面32の縦方向のほぼ中央に位置するフレーム組立体22の上部支持面32上に装着している支持組立体78上に装着されている。支持組立体78は、一組の側面支持プレート80、前部タイロッド82、および後部クロス84を含む。支持プレート80は、テーブル24の側面上の位置から垂直に延びて、テーブル24上のかなり離れ場所に位置する上端部のところで終っている。支持プレート80は、タイロッド82によりその前端部に接続していて、クロス・プレート84によりその後端部に接続している。両方とも、支持プレート80の上端部のところで、テーブル24を横切って横方向に延びる。
【0028】
図1、図2、図9および図10について説明すると、圧縮ローラ74は、1)回転できる硬質の金属ドラム86と、2)ドラム86の外周期面の少なくとも一部上に装着されている、比較的圧縮し易い材料でできている層88とを含む。ドラム86は、一組の支持シャフト90上に装着されている。各シャフト90は、焼入れ鋼からできていて、ドラム86の各端部から軸方向に外側に向かって延びる。柔軟な材料の層88は、好適には、65〜70デュロメータの硬度を持つシリコーンのような天然ゴムまたは合成ゴムから作ることが好ましい。クランプバー92は、層88内のギャップに沿って、ドラム86の外周面に沿って軸方向に延びる。クランプバー92は、サブマスタSUの第二の端部を、図9に最もハッキリ示すように、圧縮ローラ74に取り付けるために使用される。
【0029】
各支持シャフト90は、ドラム86の関連端部に軸方向に隣接して位置するベアリング・ブロック94内に回転できるように支持されている。各ベアリング・ブロック94は、図6−図8および図10に最もハッキリ示すように、関連支持プレート80内に形成された案内スロット96内に、浮き上がった状態に支持される。より詳細に説明すると、各ベアリング・ブロック94は、設定を目的とし、および/または圧縮動作中に層状構造体上に加わる圧力を調整するために、圧縮ローラ74を垂直方向に調整することができるカウンタバランス装置により、上および下からバイアスを掛けられる。これらの各カウンタバランス装置は、スプリング98およびリニア・アクチュエータ100を含む。スプリング98は、支持プレート80の上を向いている表面からベアリング・ブロック94の下を向いている表面に延びるように、案内スロット96内に配置されていて、それにより、ベアリング・ブロック94に上向きのバイアスを掛けている。すべてのスプリング98によるバイアス力全体は、好適には、圧縮ローラ74およびベアリング・ブロック94の重量と、釣り合っていることが好ましい。各リニア・アクチュエータ100は、コンピュータ40および/または手動制御装置42の制御の下で、スプリング98の力に対抗して、関連ベアリング・ブロック94を下向きに押し、それにより、コピー装置20の動作中に、層状構造体上に加わる圧縮力を調整するために動作することができる任意のデバイスを備えることができる。図の好適なリニア・アクチュエータ100は、1)垂直案内スロット96の頂部上を延びるクロス・バー104上に装着されているシリンダ部分102、2)ベアリング・ブロック94に取り付けられているロッド106を含む復動空気圧シリンダを備える。
【0030】
再巻き付けデバイス76の目的は、圧縮ローラ74とテーブル24との間に必要な速度の相関関係を維持するために、サブマスタSUの張力に依存しながら、テーブル24の戻りストロークの間、圧縮ローラ74上にサブマスタSUを巻き戻すために、圧縮ローラ74を駆動して回転させることである。図の実施形態の場合には、巻き付けデバイス76は、一組の空気圧で作動する回転空気アクチュエータ110の形をしていて、その中の一方は、圧縮ローラ組立体26の各端部に位置する。各回転空気アクチュエータ110の出力は、動作できるようにピニオン112と係合している。ピニオン112は、関連ドラム支持シャフト90の端部に固定されている被駆動ギア114と係合する。従って、コンピュータ40および/または手動制御装置42の制御の下で、回転空気アクチュエータ110が作動すると、ピニオン112を駆動して回転させ、それにより、ギア114および圧縮ローラ74を駆動して回転させる。ピニオン112の一方は、設定等の目的で、圧縮ローラを回転することができるように、ノブ116により手動で駆動することができる。ピニオン112および関連回転空気アクチュエータ110は、また1)ピニオン112が被駆動ギア114と係合している、図の動作位置と、2)圧縮ローラ74を直接手動で回転することができるように、ピニオン112がギア114から離れている引っ込んだ位置との間を、図1、図2および図8内の矢印118の方向に、シリンダ111により移動することができる。最後に、オペレータが、クランプバー92にアクセスするために、図面に示す位置に、圧縮ローラ74をロックすることができるように、被駆動ギア114の中の一方に選択的にブレーキを掛けることができる。ブレーキは、好適には、1)支持ブラケット122上に装着されているシリンダ、および2)ブレーキ・シュウ124に取り付けられているロッドを含む複動空気圧シリンダ120の形をしていることが好ましい。ブレーキ・シュウ124は、シリンダ延長部上の関連被駆動ギア114の歯と係合したり、離脱したり、また手動制御装置42の中の一つの制御の下で引っ込むために、選択的に運動することができる。
【0031】
エポキシ塗布装置28は、コピー装置20にとって重要なものではないが、役に立つものである。何故なら、この装置は、全プロセスの自動化に貢献するからである。エポキシ塗布装置28は、層状構造体がニップN内で圧縮される前に、サブマスタSUと基板STとの間に、液体エポキシE、好適には、液体エポキシの均等な層を塗布することができる任意のデバイスを備えることができる。図の好適な実施形態の場合には、エポキシ塗布装置28は、圧縮ローラ74のすぐ上流の圧縮ローラ支持組立体78上に装着されている。図8および図10に最もハッキリ示すように、図のエポキシ塗布装置28は、テーブル24を横切って延びる、支持バー130上に装着されているスプレーバー132、および少なくとも一つ、好適には、数個のエポキシ供給チューブ134を含む。スプレーバー132は、基板STの幅と同じ長さ、またはほぼ同じ長さの、その内部に形成された、下向きの出口スリット(図示せず)を含む。スプレーバー132は、また、エポキシを受け入れるためにその内部に形成された、複数の(図示の実施形態の場合には三つの)入口オリフィスを含む。エポキシEは、コンピュータ40が指定する流量で、供給チューブ134を通して、適当な供給源(図示せず)からこれらオリフィスに送られる。好適には、エポキシ塗布装置28が、コピー装置20が動作していない場合、その動作位置から引っ込むことができるようにするために、支持バー130が、テーブル24に対して上下に運動することができるように、複動空気圧シリンダのような、リニア・アクチュエータ136上に、支持バー130の他方の端部を装着することが好ましい。
【0032】
硬化装置30は、テーブル24が、硬化装置30の下で往復運動をしている間にエポキシを硬化させることができる任意のデバイスを備えることができる。大部分のエポキシは、紫外線(UV)の照射により硬化する。それ故、好適な硬化装置30は、紫外線硬化組立体を備える。図1−図7および図10について詳細に説明すると、この組立体は、シャッター140、紫外線源142、および紫外線源用の調整可能な支持構造体を含む。紫外線源142は、任意の標準紫外線ゼネレータを備えることができるので、詳細な説明は省略する。紫外線源142は、好適には、紫外線源142の上および周囲を覆うハウジング143内に収容することが好ましい。
【0033】
シャッター140は、圧縮ローラ支持組立体78の後部プレート84の下を延びる簡単な構造の金属プレートを備える。シャッター140は、コンピュータ40および/または手動制御装置42の制御の下で動作する複動空気圧シリンダ146によりプレート84に対して垂直に運動することができる。シリンダ146は、シャッター140に接続しているロッド端部、および支持プレート84に固定されているシリンダ端部を備える。シリンダ146が伸縮すると、シャッター140は、1)シャッター140の底面が、テーブル24から上に向かってかなり離れる、上昇した開位置から、2)ニップNの付近で、テーブル24の方向に伝播する光を素子するために、シャッター140の底面が、テーブル24の近接する下降した閉位置との間でシャッター140を上下に運動させる。
【0034】
支持構造体144は、紫外線源142からの光を、ニップNのすぐ下流に位置するチューブ24上の入射位置の方向に向けるように、紫外線源142の方向を調整するように構成されている。入射点の位置および入射点に入射する光の輝度は、支持構造体144を適当に調整して、紫外線源142の位置および方向を調整することにより調整することができる。図4および図10について説明すると、支持構造体114は、1)支持面32上のある位置において、テーブルを横切って横方向に延びる、支持プレート150と、2)一組の垂直方向に延びる、横方向に間隔を持つ垂直支持ベース152とを含む。支持プレート150は、図10に最もハッキリ示すように、一組のブラケット154により、カンチレバーのように、垂直支持ベース152上に装着されている。クロス・ブレース156は、垂直支持バー152の間を延びていて、相互に横方向に間隔を持ち、クロス・ブレース156から支持プレート150へ、前方および下方に延びる相互に横方向に間隔を持つ一組の傾斜紫外線源マウント158を収容する。テーブル24に光が入射する位置を変えるために、これらのマウント158の傾斜は、垂直支持バー15に対して、クロス・ブレース156を上下に移動することにより調整することができる。この調整は、垂直支持バー152上に、クロス・ブレース156を装着するための、装着孔部160の複数の垂直方向に間隔を持つ組の中の一つを選択することにより行うことができる。紫外線源142は、U字形のスライド・プレート162上に装着されていて、このプレート162は、紫外線源142をマウント158に沿ってスライドできるようにし、それにより、紫外線源142と入射点との間の間隔を変化させ、それにより、入射点での光の輝度を変化させることができるようにする傾斜マウント158上にスライドできるように装着されている。
【0035】
3.コピー装置の動作
全コピー・プロセスは、オペレータによる設定が行われた後で、自動的に行われ、サブマスタSU上の表面構造体SSの、基板ST、および硬化エポキシE層の上に形成された積層体上へのコピーを含む。
【0036】
サブマスタSUは、好適には、ポリエチレンのような、柔軟なポリカーボネート・シートから形成され、その表面上に形成された、必要な光成形面構造体SS(図12−図14)を持つ再使用可能なサブマスタであることが好ましい。このサブマスタSUは、任意の適当なプロセスにより作ることができる。例えば、完成品が視野スクリーン、ホモジェナイザ等である通常の用途の場合には、サブマスタは、コーヒレントな光を使用して、感光媒体上に、表面構造体SSを形成し、この媒体を処理し、一連のサブマスタ内に表面構造体をコピーすることにより作成される。この場合、以降の各発生は、マスタの視野角より、幾分小さな視野角を持つ。サブマスタ・コピー・プロセスは、必要な視野角を持つサブマスタSUが達成されるまで、必要なだけ反復して行われる。1998年3月31日付の、サバント他の米国特許出願第09/052,586号が、この方法で、サブマスタを形成するプロセスを開示している。上記米国特許出願の主題は、引用によって本明細書の記載に援用する。基板STは、光学的用途に使用することができる比較的硬質の任意の構造体を含むことができる。例えば、基板は、ガラス、アクリルまたはポリエステルのようなポリカーボネート構造体を含むことができる。エポキシEは、基板の上に積層し、その後で、紫外線照射により硬化することができる任意の液体エポキシを含むことができる。
【0037】
オペレータは、最初、クランプバー92を使用して、サブマスタSUの一方の端部を圧縮ローラ74に取り付け、その後で、圧縮ローラ74のシリコーン層88の周りに、約180度巻き付け、その後で、クランプ52を使用して、サブマスタSUの他方の端部をテーブル24に取り付けることにより、動作用のコピー装置20を作成する。サブマスタSUは、現在、図11に示す位置に位置していて、その場所で、テーブル24および圧縮ローラ74に取り付けられ、その場所で、圧縮ローラ74の周囲に少し間隔をおいて巻き付けられる。圧縮ローラ74のシリコーン層88が、約10インチの直径、約11.5インチの長さを持つ、図の実施形態の場合には、圧縮ローラ74は、長さ約30インチ、幅約11.5インチの、サブマスタSUを収容することができる。その後で、オペレータは、図11に示すように、テーブル24の表面50の上に基板STのシートを置くことにより設定作業を完了する。
【0038】
その後で、オペレータは、図12の矢印178により示すように、右にテーブル24を駆動する目的で、モータ68にエネルギーを供給するための電流を供給するために、コンピュータ40に適当なコマンドを入力することにより、コピー手順をスタートさせることができる。テーブルの移動速度は、複雑さおよび/またはコピーした表面構造体の視野角、およびエポキシEの硬化速度により用途毎に異なる。テーブル24が移動すると、エポキシ塗布装置28を、その作業位置に下降させるために、塗布シリンダ136が作動し、エポキシ塗布装置28は、ニップNのすぐ上流のところの基板ST上にエポキシの均等な層を塗布する。また、テーブル24が移動すると、図12の矢印180の方向に回転する目的で、圧縮ローラ74を駆動するために、圧縮ローラ74からサブマスタSUが剥離される。被駆動ギア114が回転すると、矢印182で示す反対方向に回転させるために、ピニオン112が駆動される。この回転は、360度の全範囲にわたって回転する回転アクチュエータ110の力で行われる。このようにして、サブマスタSUをローラ74用の駆動ベルトとして使用することにより、ローラの速度は、自動的に、テーブルの速度と相互に関連し、その結果、ローラ74の外表面の線速度は、ニップNを通るテーブル24の線速度に整合する。その結果、サブマスタSUと、基板ST、エポキシEおよびサブマスタSUからなる層状構造体としての基板STとの間にスリップが起こらず、上記層状構造体はニップN内で圧縮される。この圧縮中、圧縮ローラ74により層状構造体上に加わる圧力は、通常、接触線において、直線1インチ当り20〜40ポンドであり、空気圧シリンダ100を適当に作動することにより設定することができる。
【0039】
テーブル24の下流の端部上の圧縮された層状構造体が、ニップNを越えて移動すると、コンピュータ40は、圧縮された層状構造体がニップNから出てきたほとんど直後に、層状構造体のエポキシEが紫外線の照射により硬化を始めるように、シャッター140を上に移動させるために、空気圧シリンダ146を作動する。基板STにエポキシEを塗布し、圧縮ローラ74からサブマスタSUを剥離し、圧縮された層状構造体を形成するために、エポキシE上にサブマスタSUを圧着し、圧着された層状構造体内でエポキシEを硬化させるプロセスは、テーブル24の前方ストローク全体を通して継続して行われ、その点(図12)において、その内部において、サブマスタ上の光成形面構造体SSが、エポキシE上にコピーされ、またエポキシの少なくとも一部が硬化する、平らな層状構造体を作るために、ほとんど全サブマスタSUが基板ST上に圧着される。
【0040】
その後で、モータ68は、その戻りストローク中に、すなわち、図13の矢印184の方向に、テーブル24を駆動するために反転する。この運動中、層状構造体は、エポキシEの硬化のプロセスを終了し、それにより基板/エポキシ積層を、サブマスタSUによりカバーされている状態に維持するために、再び紫外線により照射される。同時に、回転空気アクチュエータ110が、作動して、図13の矢印186および188の方向に、回転を行うために、圧着ローラ74およびピニオン112を駆動する。ローラが回転すると、基板/エポキシ積層体からサブマスタSUが剥離され、圧着ローラ74にサブマスタSUが順次もう一度巻き付けられる。テーブルの戻りストロークの終わりに、シャッター140が閉じ、テーブル・モータ68、および回転空気アクチュエータ110への、動力の供給が中断され、テーブル24およびローラ74は、図14に示す位置に停止する。その後で、塗布シリンダ136は、その引っ込んだ位置に自動的に戻る。その上に必要な光成形面構造体を持つ、基板/硬化したエポキシ積層体を含む光学的製品は、オペレータが運び去ることができ、その後で、オペレータは、テーブル24上に新しい基板STを設置し、コンピュータ40に、プロセスを反復して行うように命令する。
【0041】
最初の前方へのストロークの際のテーブルの運動のスタートから、その戻りストロークの際のテーブルの運動の停止までの全コピー・プロセスは、通常、20秒以上掛からない。この時間内に、1時間当り100ユニットの速度で生産することができる。この速度は、1時間当り5〜10ユニットの過去の生産速度と比較すると劇的な改善である。さらに、結果として得られる製品の品質も、1)ニップN内での線対面の均等な接触による層状構造体の均等な圧縮、および2)テーブル24の速度と圧縮ローラ74の速度との間の相関関係によるサブマスタSUと基板STとの間のスリップの防止により改善される。
【0042】
本発明の精神から逸脱することなしに、本発明に多くの変更および修正を行うことができる。これらの変更の範囲は、添付の特許請求の範囲を読めば理解することができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施形態に従って作られたコピー装置の斜視図である。
【図2】 図1のコピー装置の頂部平面図である。
【図3】 コピー装置の側部立面図である。
【図4】 図1の4−4線にほぼ沿って切断した、コピー装置の立面断面図である。
【図5】 コピー装置の後端部の立面図である。
【図6】 圧縮ローラ組立体を含むコピー装置の右側面の部分立面図である。
【図7】 図2の7−7線にほぼ沿って切断した側部立面断面図である。
【図8】 図2の8−8線にほぼ沿って切断した側部立面断面図である。
【図9】 コピー装置の圧縮ローラの一部の拡大部分端面図である。
【図10】 コピー装置の一部の分解斜視図である。
【図11】 コピー装置の動作シーケンスを含む一連の簡単な側部立面図である。
【図12】 コピー装置の動作シーケンスを含む一連の簡単な側部立面図である。
【図13】 コピー装置の動作シーケンスを含む一連の簡単な側部立面図である。
【図14】 コピー装置の動作シーケンスを含む一連の簡単な側部立面図である。

Claims (27)

  1. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)1)テーブル上に支持されている硬質の基板と、2)前記テーブルに面し、表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタと、3)前記基板と前記サブマスタとの間に塗布されたエポキシ層を含む層状構造体を、圧縮ローラの外表面と前記テーブルとの間に形成されたニップ内に位置させるステップと、
    (B)前記基板と前記サブマスタとの間の相対的な摺動を防止しつつ、前記圧縮ローラに対し前記テーブルを直線移動させると共に前記圧縮ローラを固定軸を中心として回転させながら、前記エポキシ層上に前記光成形面構造体をコピーするように前記ニップ内で前記層状構造体を自動的に圧縮するステップと、
    (C)前記エポキシ層を硬化するステップと、
    (D)前記基板から前記サブマスタを分離するステップと
    を含む方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    さらに、前記圧縮ステップ中に、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなるように、前記圧縮ローラの運動を前記テーブルの運動と相互に関連づけるステップを含む方法。
  3. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)1)テーブル上に支持されている硬質の基板と、2)前記テーブルに面し、表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタと、3)前記基板と前記サブマスタとの間に塗布されたエポキシ層を含む層状構造体を、圧縮ローラの外表面と前記テーブルとの間に形成されたニップ内に位置させるステップと、
    (B)前記エポキシ層の上に前記光成形面構造体をコピーするために、前記ニップ内で前記層状構造体を自動的に圧縮するステップであって、該ステップは、前記圧縮ローラに対して前記テーブルを直線移動させながら、前記圧縮ローラを固定軸を中心して回転させるステップを含み、前記圧縮ローラの外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなるように、前記圧縮ローラの運動が前記テーブルの運動と相互に関連づけられているステップと、
    (C)前記エポキシ層を硬化するステップと、
    (D)前記基板から前記サブマスタを分離するステップと
    を含み、
    前記サブマスタが柔軟なシートを含み、前記サブマスタの一方の端部が前記圧縮ローラに取り付けられ、前記サブマスタの他方の端部が前記テーブルに取り付けられ、前記の相互に関連づけるステップが、前記層状構造体を形成するために、前記サブマスタが前記圧縮ローラから順次離れ、前記ニップ内で前記基板に対して圧着されるように、前記サブマスタを通して駆動力を前記テーブルから前記圧縮ローラへと伝達するステップを含む方法。
  4. 請求項3記載の方法において、
    前記テーブルが、前進ストロークおよび戻りストロークにより往復運動を行い、前記分離ステップが、順次、1)前記層状構造体から前記サブマスタを剥離し、2)前記サブマスタを前記圧縮ローラ上に元通りに巻き付かせるために、前記テーブルの戻りストローク中に、巻き付け方向に回転するように前記圧縮ローラを駆動するステップを含む方法。
  5. 請求項2記載の方法において、
    前記層状構造体を形成する際の最初のステップが、前記圧縮ステップの直前に、前記基板上にエポキシを自動的に塗布するステップを含み、前記塗布ステップが、前記圧縮ローラの上流で前記テーブルから間隔を置いて位置しているエポキシ塗布装置により行われる方法。
  6. 請求項1記載の方法において、
    前記硬化ステップが、前記層状構造体に対して紫外線を照射するステップを含む方法。
  7. 請求項1記載の方法において、
    前記硬化ステップ、前記層状構造体の一部その他の部分が前記ニップ内で圧縮されている間に硬化るように、前記圧縮ステップと平行して行われる方法。
  8. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)テーブル上に硬質な基板を支持するステップと、
    (B)圧ローラの外表面の周囲に柔軟なサブマスタを巻き付けるステップであって、前記圧ローラの外表面は、前記テーブルとの間にニップを形成するため前記テーブルから間隔を空けて配置され、前記サブマスタは、前記圧ローラと対向しない面に光成形面構造体を有しているステップと、
    (C)前記サブマスタと前記基板との間にエポキシ層を塗布するステップと、
    (D)前記圧縮ローラから前記サブマスタを剥離し、前記エポキシ層上に前記光成形面構造体をコピーし、それにより、層状構造体を形成するために、前記ニップ内で前記サブマスタ、前記エポキシ層、および前記基板を圧縮するステップであって、前記剥離および圧縮ステップは、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなる回転速度で前記圧縮ローラを回転させながら、前記圧縮ローラを越えて前記テーブルを駆動することを含むステップと、
    (E)前記エポキシ層を硬化するステップと、
    (F)前記基板から前記サブマスタを分離するステップと
    を含む方法。
  9. 請求項8記載の方法において、
    前記サブマスタの一方の端部が、前記圧縮ローラに取り付けられていて、前記サブマスタの他方の端部が、前記テーブルに取り付けられていて、前記圧縮ローラを越えて前記テーブルを移動させることにより、前記圧縮ローラから前記サブマスタを剥離し、前記圧縮ローラを回転駆動させる方法。
  10. 請求項9記載の方法において、
    前記テーブルが、前進ストロークおよび戻りストロークにより往復運動を行い、前記テーブルが、前記前進ストローク中だけ、前記圧縮ローラを駆動して回転させ、前記分離ステップが、順次、1)前記層状構造体から前記サブマスタを剥離し、2)前記サブマスタを前記圧縮ローラ上に元通り巻き付かせるために、前記テーブルの戻りストローク中に、再巻き付け方向に回転するように前記圧縮ローラを駆動するステップを含む方法。
  11. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)テーブル上に硬質な基板を支持するステップと、
    (B)柔軟な再利用可能であって、表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタの一方の端部を、前記テーブルとの間にニップを形成するため前記テーブルから間隔を置いて位置する圧縮ローラの外表面に取り付けるステップと、
    (C)前記サブマスタの表面を前記圧縮ローラと対向させないように、前記圧縮ローラの外表面の周囲に前記サブマスタを巻き付けるステップと、
    (D)前記サブマスタの他方の端部を前記圧縮ローラの下流の位置で前記テーブルに取り付けるステップと、
    (E)前記サブマスタと前記基板との間にエポキシ層を塗布するステップと、
    (F)前記圧縮ローラから前記サブマスタを剥離し、前記エポキシ層上に前記光成形面構造体をコピーし、それにより、層状構造体を形成するために、前記サブマスタ、前記エポキシ層、および前記基板を前記ニップ内で圧縮するステップであって、前記剥離および前記圧縮ステップが、前記サブマスタに張力を加えるために、第一の方向に前記テーブルを駆動し、それにより、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなる回転速度で、前記サブマスタを前記圧縮ローラから剥離させるべく前記圧縮ローラを回転させることを含むステップと、
    (G)前記エポキシ層を硬化するステップと、
    (H)前記基板から前記サブマスタを分離するステップと
    を含む方法。
  12. 請求項11記載の方法において、
    前記分離ステップが、前記サブマスタを前記基板から剥離し、前記圧縮ローラ上に元通りに巻き付けるために、前記圧縮ローラを再巻き付け方向に回転するように駆動しながら、第二の方向に、前記圧縮ローラを越えて前記テーブルを駆動するステップを含む方法。
  13. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)テーブル上に硬質な基板を支持するステップと、
    (B)柔軟で再利用可能であって、表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタの一方の端部を、テーブルとの間にニップを形成するため前記テーブルから上方に間隔を置いて位置する圧縮ローラの外表面に取り付けるステップと、
    (C)前記サブマスタの表面を前記圧縮ローラと対向させないように、前記圧縮ローラの外表面の周囲に前記サブマスタを巻き付けるステップと、
    (D)前記サブマスタの他方の端部を前記テーブルに取り付けるステップと、
    (E)前記サブマスタに張力を加えるために、前記圧縮ローラの下を第一の方向に移動するように前記テーブルを駆動し、それにより、1)前記サブマスタを前記圧縮ローラから剥離し、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなる回転速度で前記圧縮ローラを回転駆動させ、2)前記ニップ内で前記サブマスタと前記基板を圧縮するステップと、
    (F)駆動ステップの際、前記圧縮ステップの間、前記エポキシが前記基板と前記サブマスタの光成形面構造体との間にサンドイッチ状に挟まれるように、前記ニップの上流に配置されたエポキシ塗布装置から前記基板上にエポキシを塗布するステップと、
    (G)前記駆動ステップ中に、前記圧縮ローラの下流に配置された紫外線源により前記エポキシを硬化するステップと、
    (H)前記サブマスタを前記基板から分離し、前記圧縮ローラ上に元通りに巻き付けるよう、再巻き付け方向に回転させるべく前記圧縮ローラを駆動しながら、第二の方向に、前記圧縮ローラを越えて前記テーブルを駆動するステップと
    を含む方法。
  14. 硬質の基板上に、光成形面構造体をコピーするためのコピー装置であって、
    (A)平らな支持面を有し、前記支持面の延長方向と平行に移動することができるテーブルと、
    (B)前記テーブルとの間にニップを形成するため前記テーブルの前記支持面から間隔を置いて位置する外表面を有している圧縮ローラであって、前記圧縮ローラに対して軸方向に、かつ前記テーブルに対して横方向に延びる支持シャフト上に装着され、前記圧縮ローラに面していない表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタを収容するように構成されている圧縮ローラと、
    (C)前記テーブルが前記ニップを通って移動する場合、前記圧縮ローラ、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの前記支持面の線速度に等しくなる回転速度で回転し、それにより前記ニップ内で前記基板および前記サブマスタが圧縮されるように、前記テーブルおよび前記圧縮ローラを駆動する駆動装置であって、前記サブマスタの第1の端部が前記圧縮ローラに取り付けられ、前記サブマスタの第2の端部がテーブルに取り付けられている駆動装置を含むコピー装置。
  15. 硬質の基板上に、光成形面構造体をコピーするためのコピー装置であって、
    (A)平らな支持面を有し、前記支持面の延長方向と少なくとも平行に移動することができるテーブルと、
    (B)前記テーブルとの間にニップを形成するため前記テーブルの前記支持面から間隔を置いて位置する外表面を有している圧縮ローラであって、前記圧縮ローラに対して軸方向に、かつ前記テーブルに対して横方向に延びる支持シャフト上に装着され、前記圧縮ローラに面していない表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタを収容するように構成されている圧縮ローラと、
    (C)前記テーブルが前記ニップを通って移動する場合、前記圧縮ローラは、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの前記支持面の線速度に等しくなる回転速度で回転し、それにより前記ニップ内で前記基板および前記サブマスタが圧縮されるように前記テーブルおよび前記圧縮ローラを駆動する駆動装置であって、該駆動装置が、1)直線的に運動するように前記テーブルを駆動するモータと、2)前記テーブルおよび前記圧縮ローラに接続され、前記テーブルの直線運動を前記圧縮ローラの回転運動に変換するカップリングとを備え、前記カップリングが、1)前記圧縮ローラ上に設けられ、前記サブマスタの第一の端部を前記圧縮ローラに取り付けると共に、前記サブマスタを前記圧縮ローラの外表面の周囲に巻き付けるデバイスと、2)前記サブマスタの第二の端部を前記テーブルに取り付けることができるようにする前記テーブル上のデバイスとを備える駆動装置と
    を含むコピー装置。
  16. 請求項15記載のコピー装置において、
    前記モータが、前記テーブルを前進又は後退させるべく前記テーブルを往復駆動させ、前記駆動装置が、さらに、前記テーブルの後退時に、前記圧縮ローラの前記外表面上に前記サブマスタを元通りに巻き付けるように前記圧縮ローラを駆動する再巻き付け駆動デバイスを備えるコピー装置。
  17. 請求項16記載のコピー装置において、
    前記再巻き付け駆動デバイスが、1)回転シリンダ、2)前記回転シリンダにより回転するように駆動されるピニオン、および3)前記ピニオンに係合し、前記支持シャフト上に装着されている被駆動ギアを備えるコピー装置。
  18. 請求項14記載のコピー装置において、
    前記支持シャフトが、前記テーブルの隣接する対向側面に位置する第一および第二のベアリング上に支持されていて、さらに、前記各ベアリングに対して、1)前記ベアリングが、前記テーブルから遠ざかるようにバイアスを掛けるカウンタバランス装置と、2)前記ベアリングを前記テーブルの方向に押すために選択的に作動することができるリニア・アクチュエータとを備えるコピー装置。
  19. 請求項14記載のコピー装置において、
    さらに、前記圧縮ローラの上流で前記テーブルから間隔を置いて位置し、エポキシを前記基板上に塗布するように構成されているエポキシ塗布装置を備えるコピー装置。
  20. 請求項19記載のコピー装置において、
    前記エポキシ塗布装置が、1)前記テーブルを横切って延び、突出位置と引っ込み位置との間を移動することができる支持体と、2)前記支持体上に装着されていて、エポキシ入口とエポキシ出口とを持つスプレーバーと、3)前記スプレーバーの前記エポキシ入口に接続している少なくとも一つのエポキシ供給チューブを備えるコピー装置。
  21. 請求項14記載のコピー装置において、
    さらに、前記圧縮ローラが回転するのを防止するために選択的に作動することができるブレーキを備えるコピー装置。
  22. 請求項15記載のコピー装置において、
    さらに、前記圧縮ローラの下流で前記テーブルから間隔を置いて位置するエポキシ硬化デバイスを備えるコピー装置。
  23. 請求項22記載のコピー装置において、
    前記エポキシ硬化デバイスが、紫外線源を備えるコピー装置。
  24. 硬質な基板上に光成形面構造体をコピーするためのコピー装置であって、
    (A)上を向く平らな支持面を有し、前記支持面に対して平行に移動することができるテーブルと、
    (B)前記テーブルとの間にニップを形成するため前記支持面の上に間隔を置いて位置する外表面を有している圧縮ローラであって、前記圧縮ローラに対して軸方向に、かつ前記テーブルに対して横方向に延びる支持シャフト上に支持され、その外表面上にサブマスタを収容するように構成されている圧縮ローラと、
    (C)前記テーブルおよび前記圧縮ローラを駆動し、
    (1)前記支持面に対して縦方向に移動するように前記テーブルを駆動するモータと、
    (2)a)前記圧縮ローラに取り付けられている第一の端部を有し、b)前記テーブルに取り付けられる第二の端部を有し、c)前記圧縮ローラの前記外表面の周囲に巻き付けることができ、前記テーブルが前記ニップを通って移動する場合に、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなる回転速度で前記圧縮ローラが回転し、それにより、前記ニップ内で前記基板と前記サブマスタが圧縮されるように、前記テーブルを前記圧縮ローラと係合させるサブマスタとを含む駆動装置と
    を備えるコピー装置。
  25. 請求項24記載のコピー装置において、
    前記モータが、前記テーブルを前進及び後退させるべく前記テーブルを往復運動させ、前記駆動装置が、さらに、前記テーブルの前記後退時に、前記圧縮ローラの前記外表面上に前記サブマスタを元通りに巻き付けるように前記圧縮ローラを駆動する再巻き付け駆動デバイスを備えるコピー装置。
  26. 硬質な基板上に光成形面構造体をコピーするためのコピー装置であって、
    (A)上を向く平らな支持面を有し、前記支持面に対して平行に移動することができるテーブルと、
    (B)前記テーブルとの間にニップを形成するため前記支持面の上に間隔を置いて位置する外表面を有している圧縮ローラであって、前記圧縮ローラに対して軸方向に、かつ前記テーブルに対して横方向に延びるローラ駆動シャフトにより自由に回転することができ、1)前記サブマスタの第一の端部が前記圧縮ローラに取り付けられ、2)前記サブマスタが前記外表面の周囲に巻き付き、3)前記サブマスタの第二の端部が、前記圧縮ローラの下流で前記テーブルに取り付けられるように、前記外表面にサブマスタを収容するように構成されていて、前記サブマスタが、前記圧縮ローラと対向しない表面上に前記光成形面構造体を持つ圧縮ローラと、
    (C)前記圧縮ローラの上流で前記テーブルの上に間隔を置いて位置し、前記基板上にエポキシ層を塗布するように構成されているエポキシ塗布装置と、
    (D)前記テーブルが前記ニップを通って第一の方向に移動した場合に、前記圧縮ローラの前記外表面の線速度が前記テーブルの線速度に等しくなる回転速度で前記圧縮ローラが回転し、それにより、前記ニップ内で前記基板、前記エポキシ層および前記サブマスタが圧縮されるように、前記支持面に対して縦方向に移動するように前記テーブルを往復駆動させるモータと、
    (E)前記モータが、前記第一の方向とは反対の第二の方向に前記テーブルを駆動した場合に、前記圧縮ローラの前記外表面上に前記サブマスタを元通りに巻き付けるように前記圧縮ローラを駆動する回転シリンダと、
    (F)前記圧縮ローラの下流で前記テーブル上に間隔を置いて位置し、エポキシを硬化するように構成されている紫外線源と
    を備えるコピー装置。
  27. 光成形面構造体をコピーする方法であって、
    (A)1)テーブル上に支持されている硬質の基板と、2)前記テーブルに面し、表面上に前記光成形面構造体を持つサブマスタと、3)前記基板と前記サブマスタとの間に配置されたエポキシ樹脂層を含む層状構造体を、圧縮ローラの外表面と前記テーブルとの間に形成されたニップ内に位置させるステップと、
    (B)1)前記テーブルおよび前記層状構造体を、回転する前記圧縮ローラに対して直線移動させることで、前記層状構造体上で前記ニップを移動させて、前記樹脂層上に前記光成形面構造体をコピーするとともに、2)前記サブマスタに対する前記基板の滑りを防止するために、前記テーブルの直線移動の速度および前記圧縮ローラの回転速度を調整した状態で、前記圧縮ローラを回転させるステップと、
    (C)前記エポキシ層を硬化するステップと、
    (D)前記基板から前記サブマスタを分離するステップと
    を含む方法。
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