JP3007406U - フィルムラミネート装置 - Google Patents

フィルムラミネート装置

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JP3007406U
JP3007406U JP1994009421U JP942194U JP3007406U JP 3007406 U JP3007406 U JP 3007406U JP 1994009421 U JP1994009421 U JP 1994009421U JP 942194 U JP942194 U JP 942194U JP 3007406 U JP3007406 U JP 3007406U
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laminating
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滋 森下
英二 甲岡
達也 石嶋
Original Assignee
株式会社東海機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミネートされた製品に静電気が蓄積されな
いようにするとともに、幅広のフィルムをしわやムラの
ない均一な状態でラミネートできる装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 ラミネート装置は、透明フィルム1に保護フ
ィルム2が積層されている積層フィルム3を供給する積
層フィルム供給部4と、着色フィルム5を供給する着色
フィルム供給部6と、上記透明フィルム1を積層フィル
ム3から剥離する剥離部7と、剥離された後の保護フィ
ルム2を巻き取る保護フィルム巻取部8と、上記透明フ
ィルム1と着色フィルム5とをラミネートするラミネー
ト部9と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除
電装置10と、製品を巻き取る製品巻取部11とからな
っている。装置にはモータ19が設けられている。保護
フィルム巻取部8及び製品巻取部11はモータ19に連
動している。積層フィルム供給部4及び着色フィルム供
給部6はモータ19に連動していない。装置の始動及び
停止は操作盤20において操作できるようになってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フィルムラミネート装置に関し、特に異種又は異色の複数のフィル ムを張り合わせるフィルムラミネート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルムラミネート装置には、特開平3−7325号公報に開示されて いるものがあり、この技術は図8に示すようなものであって、専らプリント基板 にフィルムを張り付ける機構に関するものであり、フィルム120に保護フィル ム121を積層した積層フィルム122から保護フィルム121を剥離するため に、移動可能な剥離ガイド123が設けられており、この剥離ガイド123によ って張り付け機構124の近傍まで積層フィルム122をガイドし、その位置に おいて保護フィルム121を剥離するものである。そして、この剥離ガイド12 3を移動可能にして、張り付け機構124の近傍まで積層フィルム122をガイ ドするのは剥離の際に生ずる静電気によってフィルム120にしわができるのを 防止するためであった。また、特開平4−85031号公報にはシート状のラミ ネート対象物を2枚のラミネートフィルムでラミネートするラミネート装置の技 術が開示されており、これは、図9に示すように、ラミネートフィルム130, 131をロール状に巻回したラミネートフィルムロール132,133から、ラ ミネートフィルム130,131を剥離する部分において除電手段134,13 5を設けたものであり、これもフィルムを剥離するときに発生する静電気を除去 するものであり、静電気による装置の誤作動を防止するためのものであった。
【0003】 また、ラミネートするためのラミネートローラに適度な圧力を付勢する技術を 開示するラミネート装置の従来技術はなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示した従来のフィルムラミネート装置は、いずれもフィ ルムの剥離の際に発生する静電気を除去するものであり、ラミネートの際に発生 する静電気を除去できるものではなかった。従って、それにより場合によっては 薄膜状の製品にしわが生じることがあり、特に、製品の巻き取りをする巻取りロ ーラに静電気が蓄積されることになるので、製品取り出し時には静電気の蓄積量 が増大し、製品が埃などを引き寄せ、製品価値を低下させることとなっていた。
【0005】 また、ラミネートするためのラミネートローラには、ラミネートすべき範囲全 体に均等な圧力を付勢しなければ、フィルムのラミネート状態が不均一となって しまうが、特に、幅広のフィルムについて均等な圧力を付勢させることは難しく 、フィルムのラミネート状態が不均一なものにならざるを得ないものであった。 さらに、冬などの寒冷時にはラミネートすべきフィルムが硬化することとなり、 このフィルムの温度の異なる部分においては、当然に硬化の度合が異なるため、 搬送途中においてフィルムの延びる部分と延びない部分とが発生し、フィルム全 体がムラになったり、しわになったりしていた。
【0006】 本考案は、上記の諸点に鑑み、ラミネートされた製品に静電気が蓄積されない ようにするとともに、幅広のフィルムをしわやムラのない均一な状態でラミネー トできる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムを供給 する積層フィルム供給部と、着色フィルムを供給する着色フィルム供給部と、保 護フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後の保護フィルムを巻き 取る保護フィルム巻取部と、上記透明フィルムと着色フィルムとをラミネートす るラミネート部と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電装置と、製品 を巻き取る製品巻取部とからなることを特徴とするフィルムラミネート装置を要 旨とする。
【0008】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱する加熱手段を有 するのが好ましい。前記保護フィルム巻取部及び製品巻取部を駆動手段に連動さ せ、前記積層フィルム供給部、着色フィルム供給部、ラミネート部を回動自在に することが好ましい。前記ラミネート部を上ローラと下ローラとで構成され、該 上ローラの両端が、上下に移動する移動部材にそれぞれ支持されてなることが好 ましい。前記移動部材を上下に移動させる移動手段を備えてなることが好ましい 。前記ラミネート部を構成する上ローラ及び下ローラを弾力性のある材質により なるローラとするこが好ましい。
【0009】 本考案は、透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムを供給 する回動自在な積層フィルム供給部と、着色フィルムを供給する回動自在な着色 フィルム供給部と、保護フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後 の保護フィルムを駆動手段に連動して巻き取る保護フィルム巻取部と、上記透明 フィルムと着色フィルムとをラミネートするラミネート部と、ラミネート後の製 品から静電気を除去する除電装置と、駆動手段に連動して製品を巻き取る製品巻 取部とからなることを特徴とするフィルムラミネート装置を要旨とする。
【0010】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱する加熱手段を有 するのが好ましい。前記ラミネート部を上ローラと下ローラとで構成され、該上 ローラの両端が、上下に移動する移動部材にそれぞれ支持されてなることが好ま しい。前記移動部材を上下に移動させる移動手段を備えてなることが好ましい。 前記ラミネート部を構成する上ローラ及び下ローラを弾力性のある材質によりな るローラとすることが好ましい。
【0011】 本考案は、透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムを供給 する回動自在な積層フィルム供給部と、着色フィルムを供給する回動自在な着色 フィルム供給部と、剥離ローラによって保護フィルムの供給方向を透明フィルム の供給方向と異ならせるようにして該保護フィルムを積層フィルムから剥離する 剥離部と、剥離後の保護フィルムを駆動手段に連動して巻き取る保護フィルム巻 取部と、上ローラと下ローラとからなり上記透明フィルムと着色フィルムとをラ ミネートするラミネート部と、該ラミネート部の上ローラ両端をそれぞれ支持し 、かつ、上下方向に移動可能な移動部材と、該移動部材を上下方向に移動させる 移動手段と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電装置と、駆動手段に 連動して製品を巻き取る製品巻取部とからなることを特徴とするフィルムラミネ ート装置を要旨とする。
【0012】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱するヒータ部分を 有するのが好ましい。前記移動部材を上ローラの両端をそれぞれ独立して支持で きる2つの移動部材とし、前記移動手段を、該移動部材のそれぞれに螺合し、か つ、一定位置で回転可能な2つの押圧力調節軸と、該両押圧力調節軸を同時に回 転させる単一の回転軸とから構成されることが好ましい。前記積層フィルム供給 部、着色フィルム供給部、保護フィルム巻取部、及び、商品巻取部を、固定側ク ランプ部と移動側クランプ部とから構成され、両クランプ部によって紙管をクラ ンプできるようにしてなることが好ましい。前記保護フィルム巻取部及び商品巻 取部の固定側クランプ部及び移動側クランプ部を、回転可能にしてなることが好 ましい。
【0013】 本考案は、透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムが巻回 されている紙管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりクランプできる 積層フィルム供給部と、着色フィルムが巻回されている紙管を固定側クランプ部 と移動側クランプ部とによりクランプできる着色フィルム供給部と、剥離ローラ によって保護フィルムの供給方向を透明フィルムの供給方向と異ならせるように して該保護フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後の保護フィル ムを巻き取るための紙管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりクラン プでき、かつ、駆動手段に連動して回転可能な保護フィルム巻取部と、上ローラ と下ローラとからなり上記透明フィルムと着色フィルムとをラミネートするラミ ネート部と、該上ローラの両端をそれぞれ支持して上下方向に移動可能な移動部 材と、該両移動部材のそれぞれに螺合し、かつ、一定位置で回転可能な押圧力調 節軸と、該両押圧力調節軸を同時に回転させる回転軸と、ラミネート後の製品か ら静電気を除去する除電装置と、製品を巻き取るための紙管を固定側クランプ部 と移動側クランプ部とによりクランプでき、かつ、駆動手段に連動して回転可能 な製品巻取部とからなることを特徴とするフィルムラミネート装置を要旨とする 。
【0014】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱するヒータ部を有 するのが好ましい。前記積層フィルム供給部及び着色フィルム供給部を構成する 固定側クランプ部及び移動側クランプ部を回転しないようにするとともに、両ク ランプ部において紙管を緩やかにクランプできるようにし、前記保護フィルム巻 取部及び製品巻取部を構成する固定側クランプ部及び移動側クランプ部のうち、 固定側クランプ部を駆動手段に連動して回転可能に、移動側クランプ部を回動自 在にするとともに、両クランプ部において紙管を強固にクランプできるようにし てなることが好ましい。
【0015】
【作用】
本考案のフィルムラミネート装置においては、ラミネート部によってラミネー トされたフィルムから静電気を除去できる除電装置を備えているので、製品に多 大な静電気が蓄積されることなく、埃等が製品に付きにくい。また、ラミネート 部の上ローラの両端を、単一の回転軸によって上下方向に移動できる移動手段に 支持させたので、上ローラの上下動が両端で同一となり、上ローラが下ローラを 押圧する力を均一なものにすることができる。さらに、寒冷時であっても、着色 フィルムを加熱することができるので、この着色フィルムにしわやムラを生じさ せずにラミネートすることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】 本考案の実施例は、図1,2において概略を示すように、透明フィルム1に保 護フィルム2が積層されている積層フィルム3を供給する積層フィルム供給部4 と、着色フィルム5を供給する着色フィルム供給部6と、上記透明フィルム1を 積層フィルム3から剥離する剥離部7と、剥離された後の保護フィルム2を巻き 取る保護フィルム巻取部8と、上記透明フィルム1と着色フィルム5とをラミネ ートするラミネート部9と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電装置 10と、製品を巻き取る製品巻取部11とからなっている。装置にはモータ19 が設けられており、保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11がこのモータ19 に連動している。積層フィルム3及び着色フィルム5の供給は、積層フィルム供 給部4及び着色フィルム供給部6によって行われるが、この両供給部4,6は前 記のとおりモータ19に連動していないことから、自転しながら供給するもので はない。即ち、モータ19に連動している製品巻取部11がラミネート後の製品 19を巻き取ることによって、透明フィルム1及び着色フィルム5を引っ張り、 また、保護フィルム巻取部8が保護フィルム2を巻き取ることによって、保護フ ィルム2を引っ張ることとなり、回動自在な両供給部4,6を回動せしめ、各フ ィルム3,5の必要量だけ供給できるようになっている。装置の始動及び停止は 操作盤20において操作できるようになっている。
【0018】 透明フィルム1の片面は貼着剤が全体に塗布された貼着面12となっており、 積層フィルム3は、この貼着面12を保護するために保護フィルム2を積層した ものである。従って、保護フィルム2は、ラミネート部9の直前において不要と なるため、剥離部7によって、積層フィルム3から剥離されるようになっている 。そして、この透明フィルム1の貼着面12を着色フィルム5に貼着させるよう な状態でラミネートされるようになっている。
【0019】 剥離部7は、積層フィルム3の保護フィルム2側に剥離ローラ13が設けられ た構造となっており、剥離ローラ13を通過した積層フィルム3のうち、透明フ ィルム1は製品巻取部11によってラミネート部9へ向けて強制的に供給され、 保護フィルム2は保護フィルム巻取部8によって透明フィルム1の供給方向と異 なる方向へ強制的に引っ張られ、積層フィルム3から保護フィルム2を剥離する ようになっている。保護フィルム2を積層フィルム3から剥離した後においては 、透明フィルム1の貼着面12は露出した状態であるため、ラミネート部9に供 給されるまで他の部材に当接することのないようになっている。即ち、透明フィ ルム1は剥離部7から図中上方に供給されるのに対し、保護フィルム2は剥離部 7から右斜め上方に供給されるようになっており、このとき貼着面12は透明フ ィルム1の右側であり、その直後にラミネート部9に供給されるようになってい る。
【0020】 着色フィルム5は、ヒータ部14によって加熱され、2つのローラ15,16 を経由した後ラミネート部9に供給されるようになっている。このヒータ部14 には、2個の投光器が備えられており、この投光器から着色フィルム5に光を照 射することによって加熱させることができるようになっている。そのため、着色 フィルム5に接触することなく加熱することができる。そして、このヒータ部1 4は、気温の低下などによって着色フィルム5が硬化する場合にのみ使用するも のであり、寒冷時にこのヒータ部14によって着色フィルム5を加熱することに よって均一に軟化させるようになっている。この着色フィルム5は製品巻取部1 1の巻き取りによって引っ張られるため、軟化したしわの部分が延ばされるよう になっている。そして、着色フィルム5をローラ15,16を通過させることに より、適度な延びと張りを持たせた状態でラミネート部9に供給することができ るようになっている。従って、比較的気温の穏やかな季節のとき、又は、冬であ っても温かい場合には、このヒータ部14を使用することを要しない。
【0021】 ラミネート部9は上ローラ17と下ローラ18とからなっており、下ローラ1 8はその位置が固定されており、上ローラ17は下方向に付勢されている。この 付勢により、透明フィルム1及び着色フィルム5が通過する際に、下ローラ18 との間で押圧力を生じさせるようになっており、この押圧力により、透明フィル ム1と着色フィルム5とをラミネートするようになっている。ラミネートされた 製品19は、製品巻取部11によって巻き取られるようになっており、この製品 巻取部11はモータ19に連動するように設けられ、製品を引っ張りながら巻き 取るようになっている。ラミネート部9と製品巻取りローラ11との間には除電 装置10が設けられており、ラミネート後の商品から静電気を除去できるように なっている。
【0022】 次にラミネート部9における押圧機構について、その詳細を図3,4に基づい て説明する。ラミネート部9は、前述のとおり、上下の2つのローラ17,18 からなっている。下ローラ18は、その回転軸の両端21,22が装置フレーム 23,24に嵌挿され、支持部25,26ににおいて回動自在に軸支されており 、この下ローラ18は一定位置において回動するようになっている。上ローラ1 7の回転軸の両端27,28は支持部29,30に回動自在に軸支されている。 この支持部29,30は、移動部材31,32に固定されており、移動部材31 ,32は、装置フレーム23,24の内側に設けられた規制部33,34によっ て上下方向に規制されながら摺動が可能となっている。移動部材31,32の上 部には、内側に雌ねじが刻設された貫通孔35,36が設けられており、下方の 外側に雄ねじが刻設された押圧力調節軸37,38が上記貫通孔35,36に螺 合するようになっている。そして、押圧力調節軸37,38を回転させることに よって、移動部材31,32が上下動するようになっている。押圧力調節軸37 ,38の上端にはベベルギア39,40が設けられており、これに噛合するベベ ルギア41,42が押圧力調節軸37,38に直交する単一の回転軸43に設け られている。この回転軸43の一端にはハンドル44が設けられており、回転軸 43の回転を操作できるようになっている。従って、ハンドル44により回転軸 43を回転させることによってベベルギア41,42を回転させ、さらにこれに 噛合するベベルギア39,40を回転させて、押圧力調節軸37,38を回転さ せるようになっている。ベベルギア39とベベルギア41及びベベルギア40と ベベルギア42のギア比が同様となるように設けられており、回転軸43の回転 によって2つの押圧力調節軸37,38は同一量だけ回転できるようになってい る。さらに、押圧力調節軸37と貫通孔35及び押圧力調節軸38と貫通孔36 の螺合状態が同様となるように設けられていることから、2つの移動部材31, 32は同一分量だけ移動できるようになっている。即ち、上ローラ17は、その 両端27,28において同一量だけ上下に移動でき、下方へ押し下げる力も同一 となるから、ラミネート部9における上ローラ17から下ローラ18に向かって 付勢する圧力を均一なものにできるようになっている。一方、下ローラ18の回 転軸延長には、下ローラ18の回転の際の摩擦力を計測する計測装置45が設け られており、上ローラ17による押圧力が予め設定した範囲を逸脱すると装置が 停止するようになっている。なお、回転軸43の回転は、調節ハンドル44によ って手動により行うようになっており、微妙な調整が可能となっているが、その 際、計測装置45による測定結果を図示せぬ制御装置に入力できるようにして、 前記回転を図示せぬ制御装置により制御させるものであってもよい。
【0023】 次に、積層フィルム供給部4及び着色フィルム供給部6について説明する。積 層フィルム供給部4及び着色フィルム供給部6は同様の機構であるので、ここで は積層フィルム供給部4についてのみ説明する。なお、積層フィルム3(及び着 色フィルム5)は、図1中にも示しているように、紙管50に巻き取られたロー ル状となっており、この紙管50は円筒状のものが使用されている。積層フィル ム供給部4は、図5に示すように、固定側クランプ部51と移動側クランプ部5 2とからなっており、積層フィルムロールをクランプできるようになっている。 このクランプ部51,52の先端を紙管50に挿入させることによって位置を確 定させるとともに、紙管50を両端から挟むようにしてクランプできるようにな っている。固定側クランプ部51は、支持軸53と嵌挿部54とからなっており 、支持軸53は装置フレーム23に強固に固定され、この支持軸53の軸線がク ランプすべき紙管の軸線と一致するようになっている。支持軸53の本体部はそ の先端から適当な長さに雄ねじが刻設されており、この雄ねじに環状のストッパ 55が螺合され、このストッパ55は回転することによって移動できるとともに 、ボルトによってその位置を固定させることができるようになっている。嵌挿部 54には、中空部56が設けられており、この中空部56の内周面には上記支持 軸53の雄ねじに螺合する雌ねじが刻設されている。そして、支持軸53を嵌挿 部54に螺入することによって、嵌挿部54は支持軸53により支持され、この 螺入は嵌挿部54の端部がストッパ55に当接するまで可能であり、当接した状 態で嵌挿部54の位置が決定するようになっている。この嵌挿部54は、中空部 56の反対側にクランプすべき紙管50に嵌入できる程度の径を有する嵌入部5 7と、紙管50よりも大きな径を有する紙管ストッパ58とが設けられており、 紙管50内に嵌入部57を嵌挿したとき紙管50の端部が紙管ストッパ58に当 接して停止し、紙管50の端部の位置決めができるようになっている。一方、移 動側クランプ部52は、スライド軸59と、支持軸60と、付勢部61とからな っている。スライド軸59は、装置フレーム24に設けられている円筒状のスラ イダ部62内を摺動できるようになっている。このスライダ部62には、スライ ド軸位置決めストッパ63が設けられ、この位置決めストッパ63をスライド軸 59に設けられている凹部64に係合させることによって、スライド軸59の位 置決めが行われるようになっているとともに、このスライド軸59が回転しない ようになっている。支持軸60は、スライド軸59の先端において同軸線上に連 続するように設けられており、スライド軸59と同様に回転しないようになって いる。支持軸60の外側には一対の円環状のバネ保持部65,66が対向して遊 嵌されており、一対のバネ保持部65,66の間に圧縮バネ67が保持されてい る。そして、支持軸60の先端付近には溝部68が切欠かれており、片方のバネ 保持部65には、溝部68内に突出するように突出部69が設けられており、バ ネ保持部65が支持軸60の周囲を回転しないようになっている。また、支持軸 60の溝部68のない部分には雄ねじが刻設されており、この雄ねじに螺合する 雌ねじを有する円環状のストッパ70が設けられており、他方のバネ保持部66 の位置を定めることができるようになっている。付勢部61には、支持軸60に 遊嵌されている片方のバネ保持部65に連結される連結部71が設けられており 、このバネ保持部65との連結により付勢部61も回転しないようになっている 。また、他方のバネ保持部66はストッパ70によりその位置が定められている ため、片方のバネ保持部65及び付勢部61は支持軸60から前方へ向けて付勢 されるようになっている。さらに、付勢部61には、嵌入部72と紙管ストッパ 73とが設けられており、この両者は前記固定側クランプ部51を構成する嵌挿 部54の嵌入部57及び紙管ストッパ58と同様に、紙管50内に嵌入部72を 嵌挿したとき紙管50の端部が紙管ストッパ73に当接して停止し、紙管50の 端部の位置決めができるようになっている。また、スライド軸59と支持軸60 との連結部分には、同時に連結部材74が連結できるようになっている。そして 、移動側クランプ部51の移動方向に平行な規制軸75が左右の装置フレーム2 3,24に懸架されており、上記の連結部材74は、この規制軸75に沿って自 由に移動できるボールブッシュ76に連結されている。この規制軸75は、ボー ルブッシュ76の移動方向を規制するようになっているが、移動側クランプ部5 2は比較的長尺であるため、スライド部59による支持のみでは移動側クランプ 部52の先端が不安定となるので、それを補強させることが主たる目的である。 このようにして、積層フィルムロール(又は着色フィルムロール)の紙管50は 、固定側クランプ部51の嵌挿部54と、移動側クランプ部51の付勢部61と の間でクランプできるようになっている。そして、このクランプは固定側クラン プ部51及び移動側クランプ部52はともに回転せず、積層フィルム3又は着色 フィルム5が保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11によって引っ張られるこ とにより、ロールに回転力が付与され、紙管50が両クランプ部51,52の嵌 挿部54と付勢部61との周囲を回転し、両フィルム3,5を連続供給できるよ うになっている。このとき、両クランプ部51,52の嵌挿部54及び付勢部6 1と、紙管50の内側とには若干の摩擦抵抗を生じさせるような嵌合状態にして おき、この摩擦抵抗によってロールの慣性力を制限し、両フィルム3,5を供給 が保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11によって引っ張られる量に応じたも のになるようになっている。
【0024】 次に、保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11の詳細について説明する。保 護フィルム巻取部8及び製品巻取部11は同様の機構であるので、ここでは製品 巻取部11についてのみ説明する。図6に示すように、製品巻取部11は、紙管 80を予めクランプするようになっており、固定側クランプ部81と移動側クラ ンプ部82とからなっている。固定側クランプ部81には、図示せぬモータから の駆動力伝達のためのスプロケット83が設けられており、強制的に回転するよ うになっている。なお、スプロケット83の横に並設されている他のスプロケッ ト84は、保護フィルム巻取部8へ駆動力を伝達するためのものである。固定側 クランプ部81の本体部分は回転軸85と嵌挿部86とからなっており、回転軸 85は、装置フレーム23に固定されている支持部87内にベアリング88を介 して支持されている。嵌挿部86は、前記積層フィルム供給部4の固定側クラン プ部51に設けた嵌挿部54(図5)と同様に、中空部89、嵌入部90、紙管 ストッパ91が設けられ、また、回転軸85との結合状態は、回転軸85の雄ね じと中空部89の雌ねじとが螺合するようになっており、螺入はストッパ92に より制限されるようになっている。従って、嵌挿部86は回転軸85と一体とな って回転できるようになっている。この嵌挿部86における紙管ストッパ91は 紙管80の位置を制限するにとどまらず、製品が紙管80に巻き取られる際の端 部をも規制できるようにするため、大きな径を有する円盤状になっている。一方 、移動側クランプ部82は、移動軸93と嵌挿部94とからなっており、移動軸 93は装置フレーム24に固定されている支持部95によって支持され、移動側 クランプ部82全体を支持できるようになっている。移動軸93には雄ねじが、 支持部95には雌ねじがそれぞれ刻設されており、移動軸93に連続して設けら れているハンドル96を回転させることによって移動できるようになっている。 また、移動軸93上には円環状のスットパ97が螺合しており、移動軸93の移 動範囲を制限できるようになっている。移動軸93の先端において同軸線上に連 続するように嵌挿部支持軸98が設けられており、移動軸93の移動にともなっ て移動できるとともに、回転しないようになっている。この嵌挿部支持軸98に は、ベアリング99が設けられており、このベアリング99を介して嵌挿部94 が支持されている。嵌挿部94には、嵌入部100と紙管ストッパ101とが設 けられており、嵌入部100は紙管80内に嵌入されるとともに、紙管ストッパ 101は製品の端部をも規制できるように、大きな径を有する円盤状になってい る。
【0025】 次に、保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11のモータ19との連動につい て説明する。図7に示すように、モータ19の駆動軸110にはスプロケット1 11が軸着されており、製品巻取部11のスプロケット112との間にチェーン 113が懸架され、モータ19の駆動力が製品巻取部11に伝達されるようにな っている。製品巻取部11には前記スプロケット112と同様の図示せぬスプロ ケットが同軸に並設されており、移動可能なスプロケット114との間にチェー ン115が懸架されている。この移動可能なスプロケット114は同軸に同じも のが2枚並設されており、他の1枚のスプロケット114と保護フィルム巻取部 8のスプロケット116との間にチェーン117が懸架されている。移動可能な スプロケット114は装置フレーム23上を移動するスライダ118に軸着され 、このスライダ118は、製品巻取部11との軸間距離を長短できる方向へ移動 が可能になっており、このスライダ118を適宜移動させることによってチェー ン115の緩みを除去できるようになっている。また、チェーン117には、ス プロケット119が噛み合っており、このスプロケット119の軸心は、保護フ ィルム巻取部8のスプロケット116と移動可能なスプロケット114の軸間方 向に対して垂直な方向に移動可能となっており、このスプロケット119の移動 によって、チェーン117の緩みを除去できるようになっている。これにより、 製品巻取部11に伝達されたモータ19の駆動力はスプロケット114を経由し て保護フィルム巻取部8に伝達されるようになっている。製品巻取部11と保護 フィルム巻取部8とは伝達距離が長いため、直接チェーンを懸架すればチェーン の緩みを除去するのが困難となるので、スプロケット114を経由させることに よって、それを容易なものにした。このようにして、保護フィルム巻取部8は、 製品巻取部11と同一の回転速度による駆動力を伝達されることとなるから、製 品の巻き取りと同一速度で保護フィルムを巻き取ることができ、そのため、保護 フィルム巻取部8及び製品巻取部11の双方がその他のフィルムを引っ張ること ができるようになっている。
【0026】 次に、本装置の作動態様について説明する。まず、積層フィルム3及び着色フ ィルム5は、前記のとおり、紙管50に周囲に巻き取られたロール状になってお り、これらのロール状の積層フィルム3と着色フィルム5とを、積層フィルム供 給部4及び着色フィルム供給部6に設置する。このときの設置は、固定側クラン プ部51の嵌入部57を紙管50の一端内に嵌入し、移動側クランプ部52をス ライドさせてその付勢部61を紙管50の他端内に嵌入する。これにより、両フ ィルム3,5の紙管50をクランプすることができる。また、保護フィルム巻取 部8及び製品巻取部11には、予め紙管80をクランプさせておく。なお、紙管 80のクランプは、積層フィルム3の紙管50と同様に、固定側クランプ部81 の嵌入部90を紙管80の一端内に嵌入し、移動側クランプ部82をスライドさ せてその嵌入部100を紙管80の他端内に嵌入する。これにより、紙管80を 保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11にクランプすることができる。そして 、積層フィルム供給部4及び着色フィルム供給部6を少し回転させて、積層フィ ルム3及び着色フィルム5を供給する。このとき、積層フィルム3については、 剥離部7を経由させた後、保護フィルム2を保護フィルム巻取部8の紙管80に 少し巻き取らせ、透明フィルム1をラミネート部9まで送る。一方、着色フィル ム5については、ヒータ部14の下方を通過させた後ローラ15,16を経由さ せてラミネート部9まで送る。そして、透明フィルム1と着色フィルム5とを張 り合わせた状態で、ラミネート部9の上ローラ17と下ローラ18との間を通過 させる。さらに、両フィルム1,5を除電装置10の下方を通過させてその端部 を少し製品巻取部11の紙管80に巻き取らせる。これにより、装置の作動前の 準備が完了する。なお、このとき、ラミネート部9の上ローラ17による押圧状 態は、ハンドル44により調節し、積層フィルム3及び着色フィルム5のクラン プの状態を移動側クランプ部52によって調整する。そして、上記各部の調整が 終了した時点で操作盤において始動させる。始動の指示により、モータ19が回 転を始め、モータ19の駆動力が保護フィルム巻取部8及び製品巻取部11に伝 達されることによって、透明フィルム1と着色フィルム5は、順次ラミネート部 9に供給され、ラミネートされた製品が製品巻取部11に巻き取られる。ラミネ ート後の製品は除電装置10により、静電気が除去されることとなるので、製品 巻取部11に送られる製品にしわが生じないようになり、また、製品のロールに も、埃等が付着しないようになる。本実施例は、剥離部7における除電装置を配 設していない。これは、積層フィルム3を剥離する際には、剥離部7においても 静電気を生じさせるが、保護フィルム2に静電気が残存したとしても、この保護 フィルムは、他に使用するものではなく廃棄するのみであるため、しわを生じて も何ら問題はないこと、また、透明フィルム1は、剥離部7の直後にラミネート 部9に供給されるものであるため、しわが生じる程の移動距離ではないため、敢 えて除電装置によって静電気を除去する必要もないことによる。なお、ヒータ部 14は、必要な時にのみ使用できるように、装置本体の作動とは別に始動及び停 止できるようになっている。 なお、当業者が本考案の趣旨を逸脱しない範囲において本考案の構成を適宜変 更しうることは勿論であり、このような変更も技術的思想が同一であるので、本 考案に包含されるものである。例えば、剥離部7及びラミネート部9に除電装置 を配設することによって、透明フィルム1の静電気を除去して微妙なしわの発生 を防止し、又は、装置の誤作動の原因の回避を徹底するものであってもよい。ま た、ラミネート部9の上ローラ17による押圧力の調節に際して、ベベルギア4 1,42に連続する回転軸43を、ハンドル44を手動により操作するものでな く電動によるものであってもよく、そのとき、押圧力を制御装置によって制御さ せてもよい。
【0027】
【効果】
本考案は、透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムを供給 する積層フィルム供給部と、着色フィルムを供給する着色フィルム供給部と、保 護フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後の保護フィルムを巻き 取る保護フィルム巻取部と、上記透明フィルムと着色フィルムとをラミネートす るラミネート部と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電装置と、製品 を巻き取る製品巻取部とからなる。従って、ラミネートされた製品から静電気を 除去でき、埃等の付着を防止できるとともに、装置の誤作動を防止することにも 貢献できる。
【0028】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱する加熱手段を有 するので、寒冷時であっても着色フィルムを均一な状態でラミネート部に供給で きる。
【0029】 前記保護フィルム巻取部及び製品巻取部を駆動手段に連動させ、前記積層フィ ルム供給部、着色フィルム供給部、及び、ラミネート部を回動自在にしているの で、積層フィルム供給部及び着色フィルム供給部による積層フィルム及び着色フ ィルムの供給は、保護フィルム巻取部及び製品巻取部によって引っ張られること によるから、保護フィルム巻取部及び製品巻取部から積層フィルム供給部及び着 色フィルム供給部まで、引っ張り力を伝達している各フィルムは適度な張力を付 与され、しわが発生しにくい。
【0030】 前記ラミネート部を上ローラと下ローラとで構成され、該上ローラの両端が、 上下に移動する移動部材にそれぞれ支持されてなるので、上ローラが下ローラを 押圧する力を移動部材によって調節できる。
【0031】 前記移動部材を上下に移動させる移動手段を備えているので、移動部材による 前記の上ローラの調節は、移動手段によって行うことができる。
【0032】 透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムを供給する回動自 在な積層フィルム供給部と、着色フィルムを供給する回動自在な着色フィルム供 給部と、剥離ローラによって保護フィルムの供給方向を透明フィルムの供給方向 と異ならせるようにして該保護フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、 剥離後の保護フィルムを駆動手段に連動して巻き取る保護フィルム巻取部と、上 ローラと下ローラとからなり上記透明フィルムと着色フィルムとをラミネートす るラミネート部と、該ラミネート部の上ローラ両端をそれぞれ支持し、かつ、上 下方向に移動可能な移動部材と、該移動部材を上下方向に移動させる移動手段と 、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電装置と、駆動手段に連動して製 品を巻き取る製品巻取部とからなるので、ラミネート部を構成する上ローラの上 下方向への移動は、その両端を支持している移動部材が移動することによって行 われるから、両端の移動量を同じにすることによって、上ローラが下ローラを押 圧する力をローラの位置により異なることのないようにできる。
【0033】 前記移動部材を上ローラの両端をそれぞれ独立して支持できる2つの移動部材 とし、前記移動手段を、該移動部材のそれぞれに螺合し、かつ、一定位置で回転 可能な2つの押圧力調節軸と、該両押圧力調節軸を同時に回転させる単一の回転 軸とから構成しているので、移動部材による上ローラの両端の移動を同じにする ことができる。
【0034】 前記積層フィルム供給部、着色フィルム供給部、保護フィルム巻取部、及び、 製品巻取部を、固定側クランプ部と移動側クランプ部とから構成され、両クラン プ部によって紙管をクランプできるようにしているので、各供給部における各フ ィルムの取り付けが容易となり、また、各巻取部から保護フィルム及び製品の取 り外しが容易となる。また、フィルムの幅が異なるとき、即ち、積層フィルム及 び着色フィルムの紙管の長さが異なっているときであっても、移動側クランプ部 の調整により容易に対処できる。
【0035】 前記保護フィルム巻取部及び商品巻取部の固定側クランプ部及び移動側クラン プ部を、回転可能にしてなるので、保護フィルム巻取部及び製品巻取部を回転可 能にすることができる。
【0036】 透明フィルムに保護フィルムが積層されている積層フィルムが巻回されている 紙管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりクランプできる積層フィル ム供給部と、着色フィルムが巻回されている紙管を固定側クランプ部と移動側ク ランプ部とによりクランプできる積層フィルム供給部と、剥離ローラによって保 護フィルムの供給方向を透明フィルムの供給方向と異ならせるようにして該保護 フィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後の保護フィルムを巻き取 るための紙管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりクランプでき、か つ、駆動手段に連動して回転可能な保護フィルム巻取部と、上ローラと下ローラ とからなり上記透明フィルムと着色フィルムとをラミネートするラミネート部と 、該上ローラの両端をそれぞれ支持して上下方向に移動可能な移動部材と、該両 移動部材のそれぞれに螺合し、かつ、一定位置で回転可能な押圧力調節軸と、該 両押圧力調節軸を同時に回転させる回転軸と、ラミネート後の製品から静電気を 除去する除電装置と、製品を巻き取るための紙管を固定側クランプ部と移動側ク ランプ部とによりクランプでき、かつ、駆動手段に連動して回転可能な製品巻取 部とからなるので、確実なラミネート作業ができる。
【0037】 前記着色フィルム供給部から供給される着色フィルムを加熱するヒータ部を有 するので、寒冷時であっても着色フィルムを均一な状態でラミネート部に供給で き、また、このヒータ部のスイッチを装置本体の操作を始動されるスイッチと異 なるものにすることによって、必要なときにのみ簡単な操作で着色フィルムの加 熱を行なうことができる。
【0038】 前記積層フィルム供給部及び着色フィルム供給部を構成する固定側クランプ部 及び移動側クランプ部を回転しないようにするとともに、両クランプ部において 紙管を緩やかにクランプできるようにし、前記保護フィルム巻取部及び製品巻取 部を構成する固定側クランプ部及び移動側クランプ部のうち、固定側クランプ部 を駆動手段に連動して回転可能に、移動側クランプ部を回動自在にするとともに 、両クランプ部において紙管を強固にクランプできるようにしてなるので、保護 フィルム巻取部及び製品巻取部を駆動手段による回転を確実にすることができ、 積層フィルム供給部及び着色フィルム供給部による回動は、紙管と両クランプ部 との間に適度な摩擦抵抗を生じさせながら紙管を回動自在にすることができるか ら、両フィルムが過度に供給されることを防止することができ、確実な供給がで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案かかるラミネート装置を切断した状態に
おける斜視図である。
【図2】本考案にかかるラミネート装置の構成部の状態
を示す説明図である。
【図3】移動手段の説明図である。
【図4】(a)は図3のA−A,B−Bの半断面図、
(b)は図4(a)のC−C断面図である。
【図5】積層フィルム供給部の説明図である。
【図6】製品巻取部の説明図である。
【図7】駆動手段と保護フィルム巻取部及び製品巻取部
との連動の状態を示す説明図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 透明フィルム 2 保護フィルム 3 積層フィルム 4 積層フィルム供給部 5 着色フィルム 6 着色フィルム供給部 7 剥離部 8 保護フィルム巻取部 9 ラミネート部 10 除電装置 11 製品巻取部 13 剥離ローラ 14 ヒータ部 17 上ローラ 18 下ローラ 19 モータ 23,24 装置フレーム 27,28 上ローラ端部 29,30 支持部 31,32 移動部材 33,34 規制部 37,38 押圧力調節軸 43 回転軸 50 紙管 51 固定側クランプ部 52 移動側クランプ部 54 嵌挿部 61 付勢部 80 紙管 81 固定側クランプ部 82 移動側クランプ部 86,94 嵌挿部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00

Claims (22)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フィルムに保護フィルムが積層され
    ている積層フィルムを供給する積層フィルム供給部と、
    着色フィルムを供給する着色フィルム供給部と、保護フ
    ィルムを積層フィルムから剥離する剥離部と、剥離後の
    保護フィルムを巻き取る保護フィルム巻取部と、上記透
    明フィルムと着色フィルムとをラミネートするラミネー
    ト部と、ラミネート後の製品から静電気を除去する除電
    装置と、製品を巻き取る製品巻取部とからなることを特
    徴とするフィルムラミネート装置。
  2. 【請求項2】 前記着色フィルム供給部から供給される
    着色フィルムを加熱する加熱手段を有する請求項1のフ
    ィルムラミネート装置。
  3. 【請求項3】 前記保護フィルム巻取部及び製品巻取部
    を駆動手段に連動させ、前記積層フィルム供給部、着色
    フィルム供給部、ラミネート部を回動自在にしてなる請
    求項1のフィルムラミネート装置。
  4. 【請求項4】 前記ラミネート部が上ローラと下ローラ
    とで構成され、該上ローラの両端が、上下に移動する移
    動部材にそれぞれ支持されてなる請求項1のフィルムラ
    ミネート装置。
  5. 【請求項5】 前記移動部材を上下に移動させる移動手
    段を備えてなる請求項4のフィルムラミネート装置。
  6. 【請求項6】 前記移動部材が、その上部に設けられ、
    かつ、内側に雌ねじが刻設された貫通孔を有し、装置フ
    レームに固定された規制部内に摺動可能に設けられてな
    る請求項5のフィルムラミネート装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段が、下方の外側に雄ねじが
    刻設された押圧力調節軸と、該押圧力調節軸の上端に設
    けられたベベルギアと、該ベベルギアに螺合する他のベ
    ベルギアと、該他のベベルギアに連続し、かつ、上記押
    圧力調節軸に直交する回転軸と、該回転軸の一端に設け
    られたハンドルとからなる請求項5のフィルムラミネー
    ト装置。
  8. 【請求項8】 前記ラミネート部を構成する上ローラ及
    び下ローラを弾力性のある材質によりなるローラとした
    請求項4のフィルムラミネート装置。
  9. 【請求項9】 透明フィルムに保護フィルムが積層され
    ている積層フィルムを供給する回動自在な積層フィルム
    供給部と、着色フィルムを供給する回動自在な着色フィ
    ルム供給部と、保護フィルムを積層フィルムから剥離す
    る剥離部と、剥離後の保護フィルムを駆動手段に連動し
    て巻き取る保護フィルム巻取部と、上記透明フィルムと
    着色フィルムとをラミネートするラミネート部と、ラミ
    ネート後の製品から静電気を除去する除電装置と、駆動
    手段に連動して製品を巻き取る製品巻取部とからなるこ
    とを特徴とするフィルムラミネート装置。
  10. 【請求項10】 前記着色フィルム供給部から供給され
    る着色フィルムを加熱する加熱手段を有する請求項9の
    フィルムラミネート装置。
  11. 【請求項11】 前記ラミネート部が上ローラと下ロー
    ラとで構成され、該上ローラの両端が、上下に移動する
    移動部材にそれぞれ支持されてなる請求項9のフィルム
    ラミネート装置。
  12. 【請求項12】 前記移動部材を上下に移動させる移動
    手段を備えてなる請求項11のフィルムラミネート装
    置。
  13. 【請求項13】 前記ラミネート部を構成する上ローラ
    及び下ローラを弾力性のある材質によりなるローラとし
    た請求項11のフィルムラミネート装置。
  14. 【請求項14】 透明フィルムに保護フィルムが積層さ
    れている積層フィルムを供給する回動自在な積層フィル
    ム供給部と、着色フィルムを供給する回動自在な着色フ
    ィルム供給部と、積層フィルムの保護フィルムのみを駆
    動手段に連動して巻き取る保護フィルム巻取部と、該保
    護フィルム巻取部による保護フィルムの巻き取り方向が
    積層フィルムの供給方向に対して鋭角となるようにその
    方向を規制する剥離ローラによって構成される剥離部
    と、上ローラと下ローラとからなり上記透明フィルムと
    着色フィルムとをラミネートするラミネート部と、該ラ
    ミネート部の上ローラ両端をそれぞれ支持し、かつ、上
    下方向に移動可能な移動部材と、該移動部材を上下方向
    に移動させる移動手段と、ラミネート後の製品から静電
    気を除去する除電装置と、駆動手段に連動して製品を巻
    き取る製品巻取部とからなることを特徴とするフィルム
    ラミネート装置。
  15. 【請求項15】 前記着色フィルム供給部から供給され
    る着色フィルムを加熱するヒータ部を有する請求項14
    のフィルムラミネート装置。
  16. 【請求項16】 前記移動部材を上ローラの両端をそれ
    ぞれ独立して支持できる2つの移動部材とし、前記移動
    手段を、該移動部材のそれぞれに螺合し、かつ、一定位
    置で回転可能な2つの押圧力調節軸と、該両押圧力調節
    軸を同時に回転させる単一の回転軸とから構成される請
    求項14のフィルムラミネート装置。
  17. 【請求項17】 前記積層フィルム供給部、着色フィル
    ム供給部、保護フィルム巻取部、及び、製品巻取部を、
    固定側クランプ部と移動側クランプ部とから構成され、
    両クランプ部によって紙管をクランプできるようにして
    なる請求項14のフィルムラミネート装置。
  18. 【請求項18】 前記保護フィルム巻取部及び製品巻取
    部の固定側クランプ部及び移動側クランプ部を、回転可
    能にしてなる請求項14のフィルムラミネート装置。
  19. 【請求項19】 前記2つの移動部材が、その上部に設
    けられ、かつ、内側に雌ねじが刻設された貫通孔を有
    し、装置フレームに固定された規制部内に摺動可能に設
    けられてなり、前記移動手段が、該移動部材の雌ねじに
    それぞれ螺合する雄ねじが下方の外側に刻設され、か
    つ、一定位置で回転可能な2つの押圧力調節軸と、該2
    つの押圧力調節軸の上端にそれぞれ設けられたベベルギ
    アと、該ベベルギアに螺合する他のベベルギアと、該他
    のベベルギアに連続し、かつ、該押圧力調節軸に直交す
    る単一の回転軸と、該回転軸の一端に設けられたハンド
    ルとからなる請求項16のフィルムラミネート装置。
  20. 【請求項20】 透明フィルムに保護フィルムが積層さ
    れている積層フィルムが巻回されている紙管を固定側ク
    ランプ部と移動側クランプ部とによりクランプできる積
    層フィルム供給部と、着色フィルムが巻回されている紙
    管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりクラ
    ンプできる積層フィルム供給部と、積層フィルムの保護
    フィルムのみを巻き取るための紙管を固定側クランプ部
    と移動側クランプ部とによりクランプでき、かつ、駆動
    手段に連動して回転可能な保護フィルム巻取部と、該保
    護フィルム巻取部による保護フィルムの巻き取り方向が
    積層フィルムの供給方向に対して鋭角となるようにその
    方向を規制する剥離ローラによって構成される剥離部
    と、上ローラと下ローラとからなり上記透明フィルムと
    着色フィルムとをラミネートするラミネート部と、該上
    ローラの両端をそれぞれ支持して上下方向に移動可能な
    移動部材と、該両移動部材のそれぞれに螺合し、かつ、
    一定位置で回転可能な押圧力調節軸と、該両押圧力調節
    軸を同時に回転させる回転軸と、ラミネート後の製品か
    ら静電気を除去する除電装置と、製品を巻き取るための
    紙管を固定側クランプ部と移動側クランプ部とによりク
    ランプでき、かつ、駆動手段に連動して回転可能な製品
    巻取部とからなることを特徴とするフィルムラミネート
    装置。
  21. 【請求項21】 前記着色フィルム供給部から供給され
    る着色フィルムを加熱するヒータ部を有する請求項20
    のフィルムラミネート装置。
  22. 【請求項22】 前記積層フィルム供給部及び着色フィ
    ルム供給部を構成する固定側クランプ部及び移動側クラ
    ンプ部を回転しないようにするとともに、両クランプ部
    において紙管を緩やかにクランプできるようにし、前記
    保護フィルム巻取部及び製品巻取部を構成する固定側ク
    ランプ部及び移動側クランプ部のうち、固定側クランプ
    部を駆動手段に連動して回転可能に、移動側クランプ部
    を回動自在にするとともに、両クランプ部において紙管
    を強固にクランプできるようにしてなる請求項20又は
    請求項21のフィルムラミネート装置。
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