JP4437233B2 - 側溝用ブロック、側溝の構築方法 - Google Patents

側溝用ブロック、側溝の構築方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、側溝用ブロック及びこの側溝用ブロックを使用した側溝の構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高さが違う段差のある土地の境界72部分に側溝を構築する場合、基礎コンクリート52上で、土地の高い側にL型擁壁71を立て、L型擁壁71に沿ってU字状のブロック62を構築していた(図10)。例えば、土地の高い側が道路となる地面61で、低い側が未開発の田畑の地面61aとなる場合に適用される側溝の構造である。
【0003】
このような場合、段差のある土地で、境界72まで道路として利用する場合、凹溝を掘り底部に基礎コンクリート52を形成し、側溝の流路を形成する側板63、63を有し、断面逆U字状の各種ブロック62を縦列配置してブロックの上面を道路として利用すると共に、ブロック62の流れを防止する様々な工夫が提案されていた(図7)。
【0004】
第1の従来例では、ブロック62の移動を防止する為に、ブロックに設けた貫通孔64に異形鉄筋65を通して、異形鉄筋65を埋設するようにブロック62の外側にコンクリート66を打設し、流路の底部分に勾配を調整するインバートコンクリート66aを打設し、異形鉄筋65をコンクリート66、66a内に埋設していた(図7(a))。
【0005】
また、第2の従来例では、側板63、63を有するブロック62の移動を防止する為に、L字状の突出踵板67を形成する構造が提案されている(実開平2−50484)。この場合、凹溝の底にモルタルなどで均し、その上にブロック62を付設して、側板63、63間に勾配調整用のインバートコンクリート66aを打設していた(図7(b))。
【0006】
また、第3の従来例では、側板63を有する本体ブロック62aと延出ブロック62bとを連結金具69で連結する構造のブロックである(特開平8−270060)。この場合、隣接する本体ブロック62aは外側の連結プレート70で連結していた(図7(c))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の従来例では、現場で型枠を組み、コンクリートを打設して底板を組む為に、型枠を組む時間、コンクリートが固化するまでの養生期間が必要であり、工期が多く係る問題点があった。また、底板を構築する際に、埋設する異形鉄筋のかぶり厚を確保する必要があるので、勾配調整用のインバートコンクリート66a及びコンクリート66が厚くなる問題点があった。
【0008】
前記第2の従来例ではブロック製造の型枠が大型化・複雑化して製造が煩雑となる問題点があった。更に、角材53を入れて吊り下げた場合に、側板62、62の中間で支持すれば重心Gがずれ(図9(a))、また重心Gに合わせて角材53を配置することも可能であるが(図9(b))、吊る現場で重心Gを把握することは困難であった。また、積み上げて保管する場合には、配置スペースを取ると共に、突出踵板67が折れるおそれがあった(図8(b))。
【0009】
また、前記第3の従来例では、基礎コンクリート52との付着が不十分と成りやすく、また、連結金具69や連結プレート70がブロック62表面に露出するので、腐食し易く、ブロック62同志又は、本体ブロック62aと延出ブロック62bとの連結が外れるおそれがある問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、側板を有する本体ブロックと開口部を有する脚部枠ブロックとを使用して、側溝用ブロックを構成し、側溝を構築するので、前記問題点を解決した。
【0011】
即ちブロックの発明は、流路を形成する為に所定間隙で配置した側板を有する本体ブロックと、該本体ブロックの一側板の下端部外側に固定できる脚部枠ブロックからなり、前記脚部枠ブロックは、一側を本体ブロックに固定できる枠状の枠基体に上下に連通する開口部を形成してなり、「前記枠基体の他側の下面に、前記開口部と外方とを連通する連通溝を形成し」及び/又は「前記枠基体の他側に、前記開口部と外方とを連通する連通孔を形成し」て構成したことを特徴とする側溝用ブロックである。
【0012】
また、前記において、本体ブロックは、並列した側板の上面に、天板を架設して一体に連結して構成し、前記天板は、側溝の流れ方向の両端部に夫々形成し、前記天板の厚さ内で側溝の流れ方向に、隣接する側溝用ブロックと接合する際に鋼棒を挿通する為の貫通孔を穿設したことを特徴とする側溝用ブロックである。また、脚部枠ブロックは、平面方形の枠状の枠基体の一側に、本体ブロックの側板との固定手段を形成し、前記枠基体の一側上面に、防錆手段を充填する切欠き溝を形成したことを特徴とする側溝用ブロックである
【0013】
また、構築方法の発明は、
(1) 設置予定位置で溝用凹部を掘り、溝用凹部の底面を均す。
(2) 均した底面上に、側板を並列してなる本体ブロックを配置する。
(3) 均した底面上に載置した枠状の脚部枠ブロックを前記側板の外側面に固定する。前記脚部枠ブロックは、一側を本体ブロックに固定できる枠状の枠基体に上下に連通する開口部を形成してなり、「前記枠基体の他側の下面に、前記開口部と外方とを連通する連通溝を形成し」及び/又は「前記枠基体の他側に、前記開口部と外方とを連通する連通孔を形成し」て構成する。
(4) 前記脚部枠ブロックの開口部に詰めた充填物を前記均した底面上に至らせる。
(5) 前記脚部枠ブロック上に埋設物を載せ、前記溝用凹部内で側板の外側を埋め戻す。
以上のようにして、側溝を構成することを特徴とする側溝の構築方法である。また、前記において、溝用凹部の底面に鉄筋を突出させ、脚部枠ブロックの開口部内に臨ませることを特徴とする側溝の構築方法である。
【0014】
前記における開口部の充填物とは、土、砕石、コンクリートなどを指す。土等の場合には、溝用凹部を掘削した際に生じた土砂を使用することもできる。またこれらの複数種類の組合せとすることもできる。前記における埋設物も充填物と同様な構成である。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明は、液路を形成する側板1、1を天板10、10で連結してなる本体ブロック25と、本体ブロック25の側板1の下端部外側に連結できる枠状の脚部枠ブロック47とから側溝用ブロック50を構成する(図1(c)、図5(c)、図6)。
【0016】
本体ブロック25は天板10、10の間に開口9が形成され、天板10の肉厚内には、液路の流れ方向の貫通孔17を穿設して、天板の内面12に臨む開口に拡径した収容部18が形成されている(図4)。本体ブロック25を長さ方向に連結する際には、隣接する天板10の貫通孔17、17を連通させ、連通孔内に長いボルト57を通し、ナットで緊結螺合する(図1(b))。
【0017】
また、脚部枠ブロック47は、本体ブロック25に接合する接合孔43付きの接合板40を設けた連結片28、連結片に対向する支持片29、連結片28と支持片29とを結ぶ仕切片31、31、中仕切片32、32とから構成される。各片28、29、31、32で囲まれた部分が上下に抜ける開口部34、34を形成する。支持片29の下面には、開口部34の内外を連通する連通溝36が形成され、仕切片には開口部34の内外を連通する連通孔37が形成されている。連通溝36、連通孔37は、吊り下げ時にロープ54を係止する部分として使用し(図5(b)(c))、埋設時には、開口部34内の充填物の水抜き孔として使用できる(図3(a)(b))。
【0018】
【実施例1】
図面に基づきこの発明の側溝用ブロックの実施例を説明する。
【0019】
(1)本体ブロック25の構成
【0020】
所定長さLの2枚の側板1、1を所定間隔Dで配置し、側板1、1の上面で、長さ方向(溝の流れ方向)の両端部4、4に、天板10、10を架設連設する。側板1、1の長さ方向の中間部上面には天板10を架設しない、開口9が形成さる。
【0021】
前記天板10、10の外側面11の中央部に目地用の凹入部14が、内側面の中央部に蓋板を操作する為の凹入部15を夫々形成する。また、天板10の外側面の上端から側板1の端面にかけて、上下方向に、目地用の凹入部16が形成され、凹入部16は天板側が巾を大きく形成する。
【0022】
前記天板10の肉厚内で、長さ方向に(外側面11から内側面12に向けて)、連結用のボルトを挿通するための貫通孔17、17が並列して穿設されている。天板の内側面で、貫通孔17を囲うようにナット(ボルトの頭部)の収容部18を形成する。
【0023】
また、天板10、10間で、側板1、1の上面付近の外周側に、天板10、10を連結するように、開口縁19、19を形成する。また、開口縁19と側板1の上面の間に、蓋体を係止する為の段差部20が形成され、段差部20にテーパー状の切欠き21、21を形成する。
【0024】
側板1は、上部外側に向けて肉厚を大きく形成した肉厚部8を形成し、また、側板1の上端部内面と天板10の下面との間にテーパー部8aを形成する。
【0025】
側板1の外面2に、脚部枠ブロック47を固定する為のねじ穴(アンカー)23、23を形成する。
【0026】
以上のような形状を、セメント系の材質で一体成形して、本体ブロック25を構成する(図4)。
【0027】
(2)脚部枠ブロック47の構成
【0028】
本体ブロック25の側板1の外面2に固定できる枠基体27は、長辺L、短辺Lの平面長方形枠内に2つの中仕切片31、31を連設して形成する。枠基体27の長辺で、側板1に固定する部分を連結片28とし、連結片28の対向する辺を支持片29とする。支持片29は両端を長さ方向に延長する突出片30、30を形成し、突出片30、30を含めた支持片29の長さLは、側板1の長さLと同一又は若干短くしてある(図2(c))。
【0029】
枠基体27の長方形枠の短辺を仕切片31、31とし、連結片28、支持片29、仕切片31、31、中仕切片32、32で囲まれた部分が開口部34、34を形成する(図2(c))。
【0030】
支持片29の下面に、支持片29の外側と各開口部34の中央部とを連通する断面半円形の連通溝36、36を夫々形成する。また、仕切片31、31で、仕切片31の外側と開口部34の中央部とを連通する円形の連通孔37を形成する。
【0031】
また、連結片28の上面で、外側と各開口部34の中央部とを連通する接合切欠き38を夫々形成する。接合切欠き38は下方が狭いテーパー状に形成されている。接合切欠き38の外面に、接合孔43を穿設した接合板(鋼板)40の縦片41が臨み、接合板40の横片42を、連結片28に埋設する。接合切欠き38の開口部34側が、ナット(ボルトの頭部)の収容部39を形成する(図3(a))。
【0032】
本体ブロック25のねじ穴23、23の位置は、接合板40の接合孔43の位置に合わせて形成されている。
【0033】
また、連結片28の上面と外面との稜線に、長さ方向全長に亘る目地用の切欠き溝45を形成する。
【0034】
また、連結片28の外面(側板1との当接面)、支持片29の外面は垂直面に形成され(図3(a))、他の面は、下方に向けて幅広となるテーパー状に形成されている(図3(a)(b))。
【0035】
以上のような形状構造で、セメント系材料により一体成型して、脚部枠ブロック47を構成する(図1(a)〜(c))。
【0036】
(3)側溝用ブロック50の構成
【0037】
本体ブロック25の側板1の外面2に、脚部枠ブロック47の連結片28の外面を当接して、本体ブロック25のねじ穴23、23と脚部枠ブロック47の接合孔43、43とを連通して、接合孔43からねじ穴23に向けてボルトを螺合して、本体ブロック25と脚部枠ブロック47とを結合して、この発明の側溝用ブロック50を構成する(図1(c)、図5(c))。この状態で、本体ブロック25の下面(側板1の下面)と脚部枠ブロック47の下面とは面一に形成される。
【0038】
(4)他の実施例
【0039】
前記実施例において、脚部枠ブロック47に突出片30、30を設けたので、脚部枠ブロック47を並べた際に、隣接する突出片同志が対向して、脚部枠ブロック47、47間の間隙に開口部55を形成でき、基礎コンクリート52との密着が図られるが、突起片30、30は省略することもできる(図示していない)。
【0040】
【実施例2】
次に、前記実施例1の側溝用ブロック50の使用、即ち、この発明の側溝60の構築方法について説明する。
【0041】
(1)側溝の構築予定位置で地面61を掘り、溝用凹部51を形成し、溝用凹部51の底51aに基礎コンクリート52を打設する(図1(a)、図6)。
【0042】
(2)基礎コンクリート52上に、本体ブロック25、25を載置し、長さ方向に縦列する。この際、本体ブロック25を吊り下げる場合には、両天板10、10の下面に吊り下げ用の角材53を差し入れ、開口9に臨んだ角材53にロープ54、54を吊り(図5(a))、基礎コンクリート52上の所定位置に設置した後に、角材53をロープ54と共に取り外す。また、他の方法では、自走式のジャッキーを天板10、10の下方に配置して、ジャッキで本体ブロック25を持ち上げて、自走式のジャッキを基礎コンクリート52上で移動して、所定位置に本体ブロック25を下ろし、ジャッキを退避させる(図示していない)。
【0043】
隣接する本体ブロック25、25は、貫通孔17、17内に共通する軸の長いボルト57を挿通して(図1(b))、一方の本体ブロック25の収容部18にボルト57の頭部を収容し、他方の本体ブロック25の収容部18に突出したボルト57の先端部にナットを螺合緊結する。
【0044】
このように、接合し、収容部18をコーキングすれば、ボルト57、ナットは露出せず、錆びるおそれがない。
【0045】
(3)基礎コンクリート52上に脚部枠ブロック47を載せ、本体ブロック25の側板1の外面2に、脚部枠ブロック47の連結片28の外面を当接する。本体ブロック25のねじ穴23と脚部枠ブロック47の接合孔43とが連通するので、接合孔43からねじ穴23に向けてボルト48、48を螺合緊結して、本体ブロック25と脚部枠ブロック47とを結合する。
【0046】
この際、脚部枠ブロック47を吊り下げる場合には、ロープ54、54の下端の金具54aを、連通孔37に挿通係止し、また他のロープ54の下端の金具54aを連通溝36に係止し、3〜4点支持で、バランス良く吊り上げることができる(図5(b))。
【0047】
この際、隣接する脚部枠ブロック47、47では、突出片30、30の端縁が互いに対向するように配置される。従って、両脚部枠ブロック47の突出片30、30、仕切片31、31で、開口部34同様の開口部55が形成される。
【0048】
また、この際、予めあるい脚部枠ブロック47を設置後に、差し筋(短い鉄筋)56、56の下部を基礎コンクリート52内に定着させ、この差し筋56の上部を開口部34、34内に臨ませることもできる(図1(c))。この場合には、開口部54内にコンクリートを充填した場合には、脚部枠ブロック47と基礎コンクリート52とを強固に接合できる。
【0049】
(4)続いて、本体ブロック25の凹入部16、16、脚部枠ブロック47の接合切欠き36、36、切欠き溝45にモルタルを充填する。モルタルにより接合板40、ボルト48等の金属製の部材が腐食から保護される(図1(d))。尚、モルタルに代えて、他の防錆材料を充填することもできる。
【0050】
(5)続いて、開口部34、34、55内に、砕石や現場で発生した土等を充填する。この場合、開口部34内に充填した土等が水分を含んで場合であっても、連通溝36、連結孔37から過剰な水は開口部54外に抜けるので、側溝用ブロック50は安定保持される。また、本体ブロック25の側板1と側板1の間の下端部で、基礎コンクリート52上に、流路の底を構成するインバートコンクリート58を打設する。
(6)続いて、溝用凹部51内で、側板1の外側2(脚部枠コンクリートの上面を含めて)に掘削した土砂を埋めて、本体ブロック25の開口に蓋体59をはめて(図4)、側溝60を構築する(図6)。
【0051】
(7)他の実施例
【0052】
前記実施例において、開口部34、55に砕石や現場で発生した土等を充填したが、これらに代え、コンクリートやモルタル等を充填することもできる。この場合には、脚部枠ブロック47の接合切欠き38、切欠き溝45へのモルタルの充填は、開口部34へのコンクリート類の充填と同時に行うことができる。
【0053】
また、前記実施例において、側溝用ブロック50は、本体ブロック25と脚部枠ブロック47とを別々に運び入れ、基礎コンクリート52上で接合したが、予め本体ブロック25と脚部枠ブロック47とを接合した状態で、吊り上げて、基礎コンクリート上に載置することもできる。この場合には、脚部枠ブロック47の連通溝36、36にロープ54の金具54を係止すると共に、本体ブロック25の天板10の下面に配置した角材53の位置を側溝用ブロックの重心に合わせて、調節すれば、容易に安定して吊り下げできる(図5(c))。
【0054】
また、前記実施例において、側溝用ブロック50を構成する本体ブロック25、25と脚部枠ブロック47、47を予め構築現場に積み重ねて保管しておくこともできる(図8(a))。この場合、本体ブロック25、25毎、脚部枠ブロック47、47毎に積み重ねられるので、保管スペースを小さくできると共に、保管中に各ブロック25、47を破損するおそれがない。また脚部枠ブロック47、47は枠状としたので、上下に安定して積み重ねできる。
【0055】
【発明の効果】
この発明は、側板を有する本体ブロックと、開口部を有する脚部枠ブロックとを組み合わせて、側溝用ブロックを構成したので、型枠を単純形状で小型化し、製造が側溝用ブロックの製造が容易となる効果がある。また、施工において、保管で省スペース化が図れ、軽量であるので運搬も容易となり、総体として施工性を高めることができる効果がある。また、開口部に現場で掘削した土や砕石、あるいはコンクリート等を充填すれば、基礎コンクリートと脚部枠コンクリートとの密着性が高まり、側溝用ブロックを安定保持できる。
【0056】
また、この発明は、両端部に架設した天板の肉厚内に貫通孔を設けたので、貫通孔を使用して、隣接する本体ブロックの接合を可能とし、挿通するボルト類の強度に応じて、強固に接合できると共に、ボルト類は貫通孔内に収容されるので、ボルト類を腐食から保護でき、強固な接合を長く維持できる効果がある。
【0057】
また、脚部枠ブロックの本体ブロックとの接合端に切欠き溝を形成したので、切欠き溝内にモルタルや防錆材料を充填することができ、本体ブロックと脚部枠ブロックとの接合金物を保護でき、両ブロックの接合を長く維持できる効果がある。
【0058】
また、脚部枠ブロックの枠基体に開口部と外方とを連通する連通溝及び/又は連通孔を形成したので、連通溝及び/又は連通孔を使用して、容易にロープを係止できるので、脚部枠ブロック又は側溝用ブロックを安定して吊り下げできるので、搬送が安全にでき、更には、施工の効率化を図ることができる効果がある。更に、開口部に現場で掘削した土や砕石等を充填した場合であっても、開口部から水分が外に抜け、基礎コンクリートと脚部枠ブロックとの接合を高めることができる効果がある。また、現場で掘削した土等を開口部への埋め戻しに使用できれば、コンクリートより安価に施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)はこの発明の実施例の側溝の構築方法を説明する斜視図である。
【図2】この発明の実施例に使用する脚部枠型ブロックで、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は平面図である。
【図3】(a)は図2のA−A線における断面図、(b)は同じくB−B線における断面図である。
【図4】この発明の実施に使用する本体ブロックの斜視図である。
【図5】(a)〜(c)はこの側溝用ブロックの吊り下げを説明する斜視図である。
【図6】この発明の方法で構築した側溝の概略した縦断面図である。
【図7】(a)〜(c)は従来例の縦断面図又は側面図である。
【図8】(a)この発明の側溝用ブロックの積み重ねを説明する図、(b)は従来例のブロックの積み重ねを説明する図である。
【図9】(a)(b)は従来例のブロックの吊り下げを説明する図である。
【図10】従来例のブロックを使用した側溝の縦断面図である。
【符号の説明】
1 側板
2 側板の外面
3 側板の内面
4 側板の端部
5 側板の端面
7 側板の下面
8 側板の厚肉部
9 開口
10 天板
11 天板の外側面
12 天板の内側面
14 天板の凹入部(外側面)
15 天板の凹入部(内側面)
16 天板の凹入部
17 天板の貫通孔
18 天板の収容部
19 開口縁
20 段差部
23 ねじ穴
25 本体ブロック
27 枠基体
28 連結片
29 支持片
30 突出片
31 仕切片
32 中仕切片
34 開口部
36 連通溝
37 連通孔
38 接合切欠き
39 収容部
40 接合板
43 接合孔(接合板)
45 切欠き溝
47 脚部枠ブロック
48 ボルト
50 側溝用ブロック
51 側溝用凹部
51a 側溝用凹部の底
52 基礎コンクリート
55 開口部
57 ボルト
58 インバートブロック
59 蓋体
60 側溝
61 地面
62 ブロック(従来例)
63 ブロックの側板(従来例)
66 コンクリート(従来例)
66a インバートコンクリート(従来例)
67 突出踵板(従来例)
68 モルタル(従来例)
69 連結金具(従来例)
70 連結プレート(従来例)
71 L型擁壁(従来例)

Claims (5)

  1. 流路を形成する為に所定間隙で配置した側板を有する本体ブロックと、該本体ブロックの一側板の下端部外側に固定できる脚部枠ブロックからなり、前記脚部枠ブロックは、一側を本体ブロックに固定できる枠状の枠基体に上下に連通する開口部を形成してなり、「前記枠基体の他側の下面に、前記開口部と外方とを連通する連通溝を形成し」及び/又は「前記枠基体の他側に、前記開口部と外方とを連通する連通孔を形成し」て構成したことを特徴とする側溝用ブロック。
  2. 本体ブロックは、並列した側板の上面に、天板を架設して一体に連結して構成し、前記天板は、側溝の流れ方向の両端部に夫々形成し、前記天板の厚さ内で側溝の流れ方向に、隣接する側溝用ブロックと接合する際に鋼棒を挿通する為の貫通孔を穿設したことを特徴とする請求項1記載の側溝用ブロック。
  3. 脚部枠ブロックは、平面方形の枠状の枠基体の一側に、本体ブロックの側板との固定手段を形成し、前記枠基体の一側上面に、防錆手段を充填する切欠き溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の側溝用ブロック。
  4. (1) 設置予定位置で溝用凹部を掘り、溝用凹部の底面を均す。
    (2) 均した底面上に、側板を並列してなる本体ブロックを配置する。
    (3) 均した底面上に載置した枠状の脚部枠ブロックを前記側板の外側面に固定する。前記脚部枠ブロックは、一側を本体ブロックに固定できる枠状の枠基体に上下に連通する開口部を形成してなり、「前記枠基体の他側の下面に、前記開口部と外方とを連通する連通溝を形成し」及び/又は「前記枠基体の他側に、前記開口部と外方とを連通する連通孔を形成し」て構成する。
    (4) 前記脚部枠ブロックの開口部に詰めた充填物を前記均した底面上に至らせる。
    (5) 前記脚部枠ブロック上に埋設物を載せ、前記溝用凹部内で側板の外側を埋め戻す。
    以上のようにして、側溝を構成することを特徴とする側溝の構築方法。
  5. 溝用凹部の底面に鉄筋を突出させ、脚部枠ブロックの開口部内に臨ませることを特徴とする請求項記載の側溝の構築方法。
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