JP4435247B2 - ヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク駆動装置 - Google Patents

ヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク駆動装置 Download PDF

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Description

この発明は、ディスク状の記録媒体を備えたディスク駆動装置に用いるヘッドスタックアッセンブリ、およびこれを備えたディスク駆動装置に関する。
近年、コンピュータの外部記録装置や画像記録装置として磁気ディスク装置、光ディスク装置などのディスク駆動装置が広く用いられている。
一般に、磁気ディスク装置、例えば、ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)は、磁気ディスク、磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ、磁気ディスクに対してデータのリード/ライトを行う磁気ヘッド、磁気ヘッドを支持したヘッドスタックアッセンブリ、ヘッドスタックアッセンブリを駆動するボイスコイルモータ、基板ユニット等を備え、これらはほぼ密閉構造の筐体に収容されている。
ヘッドスタックアッセンブリは、軸受ユニットおよび、この軸受ユニットに積層された複数のヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)、コイルアッセンブリ、スペーサ、ワッシャ、ナットを備えている。各HGAは、軸受ユニットから延出したアーム、アームから延出したサスペンション、およびジンバル部を介してサスペンションに取付けられたヘッドを有している。複数のアームは、スペーサを間に挟んで軸受ユニットに積層状態で固定されている。コイルアッセンブリは、軸受ユニットからHGAと反対方向に延出しているとともにボイスコイルモータのコイルを支持した支持フレームを備えている(例えば、特許文献1)。
1枚の磁気ディスクに対して、HGAはディスク表面用および裏面用の2つが設けられている。例えば、2枚の磁気ディスクを用いたディスク駆動装置においては、ヘッドスタックアッセンブリは、軸受ユニットにそれぞれスペーサを挟んで積層された4つのHGAを備えて構成されている。
ボイスコイルモータを駆動することにより、ヘッドスタックアッセンルブが軸受ユニットを中心として回動し、磁気ヘッドは磁気ディスクの所望トラックに移動され、位置決めされる。
特開平5−151724号公報
上記のように構成されたヘッドスタックアッセンブリにおいて、各部品は軸受ユニットを軸中心としてスタックされ、それぞれの部品は直接、金属同士が接触している。そのため、例えば軸受ユニットが軸方向に振動した場合、この振動は、軸受ユニットからアーム、スペーサ、サスペンションに順次伝達される。あるいは、軸受ユニットの振動は、ナット、ワッシャ、アーム、コイルアッセンブリ、サスペンションに順に伝達される。すなわち、ヘッドスタックアッセンブリを構成する個々の部品の振動が互いに伝達しあうため、ヘッドスタックアッセンブリ全体の振動となる。そして、サスペンションに振動が伝わると、磁気ヘッドの位置決め精度が低下し、リード/ライトパフォーマンスの低下やライトエラーの発生といった問題が生じる。
また、筐体を通して軸受ユニットに大きな衝撃が作用した場合、この衝撃がサスペンション、磁気ヘッドに伝わり、ヘッドスタックアッセンブリ、磁気ディスクの損傷を生じる虞がある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、振動および衝撃を減衰し、ヘッドの位置決め精度向上および信頼性の向上を図ることが可能なヘッドスタックアッセンブリ、およびこれを備えたディスク駆動装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明の態様に係るヘッドスタックアッセンブリは、軸受に積層される複数のスタック要素と、前記複数のスタック要素の少なくとも1つに支持されるサスペンションおよびヘッドと、前記複数のスタック要素間に設けられ、前記スタック要素間を伝達する振動を減衰する弾性部材と、を備えることを特徴とする。
この発明の態様によれば、弾性部材により振動および衝撃を減衰し、ヘッドの位置決め精度向上および信頼性の向上を図ることが可能なヘッドスタックアッセンブリ、およびこれを備えたディスク駆動装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係るHDDについて詳細に説明する。図1は、トップカバーを外してHDDの内部構造を示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、複数のねじ11によりベースにねじ止めされてベースの上端開口を閉塞したトップカバー14と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有している。
筐体10内には、記録媒体としての2枚の磁気ディスク16、および磁気ディスクを支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ18が設けられている。スピンドルモータ18は、底壁12a上に配設されている。なお、筐体10は、複数枚、例えば、2枚の磁気ディスクを収容可能な大きさに形成され、スピンドルモータ18は、2枚の磁気ディスクを支持および駆動可能に形成されている。
各磁気ディスク16は、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね23によりクランプされ、ハブに固定されている。これにより、磁気ディスク16は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。そして、磁気ディスク16は、スピンドルモータ18により所定の速度、例えば、5400rpmあるいは7200rpmの速度で回転される。
筐体10内には、磁気ディスク16に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対して移動自在に支持したヘッドスタックアッセンブリ(以下、HSAと称する)22、HSAを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、HSAを退避位置に保持するラッチ機構26、およびプリアンプ等を有する基板ユニット21が収納されている。
ベース12の底壁12a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド17の動作を制御する。ベース12の側壁には、可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタ23が設けられ、磁気ディスク16の外側に位置している。また、ベース12の側壁には、筐体10内に流入する空気から塵埃を捕獲する呼吸フィルタ27が設けられている。
図2はHSA22を示す斜視図、図3はHSAを分解して示す分解斜視図である。また、図4はHSAを構成するスタック部材の一部を拡大および破断して示す斜視図、図5はHSAの軸受ユニット部分を示す断面図である。図1ないし図5に示すように、HSA22は、回転自在な軸受ユニット28と、この軸受ユニット28に積層状態で取付けられた複数のスタック要素として、複数のスタック部材を備えている。本実施形態において、スタック部材は、4本のヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)30と、HGA間にそれぞれ積層配置された2つのスペーサリング44、45と、環状のワッシャ56と、ナット58とを含んでいる。
軸受ユニット28は、ベース12の長手方向に沿って磁気ディスク16の回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスクの外周縁近傍に配置されている。軸受ユニット28は、ベース12の底壁12aに立設される枢軸32と、枢軸に軸受34を介して回転自在に、かつ、枢軸と同軸的に支持された円筒形状のスリーブ36と、を有している。軸受本体として機能するスリーブ36の上端には環状のフランジ37が形成され、下端部外周にはねじ部38が形成されている。
各HGA30は、軸受ユニット28から延出したアーム40、アームから延出したサスペンション42、およびサスペンションの延出端にジンバル部を介して支持された磁気ヘッド17を有している。
アーム40は、例えば、ステンレス、アルミニウム、ステンレスを積層して薄い平板状に形成され、その一端、つまり、基端には円形の透孔41が形成されている。また、アーム40は、その基端から突出した突部を有し、この突部には位置決め孔47が形成されている。サスペンション42は、細長い板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム40の先端に固定され、アームから延出している。なお、サスペンション42およびアーム40は、同一材料で一体に形成してもよい。
磁気ヘッド17は、ほぼ矩形状のスライダとこのスライダに形成された記録再生用のMR(磁気抵抗)ヘッドとを有し、サスペンション42の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。また、磁気ヘッド17は、図示しない4つの電極を有している。アーム40およびサスペンション42上には中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)43が設置され、磁気ヘッド17は、この中継FPCを介して後述するメインFPC21bに電気的に接続される。
スペーサリング44、45は、それぞれ軸受ユニット28のスリーブ36を挿通可能な透孔を有し、アルミニウム等により所定の厚さおよび所定の外径に形成されている。スペーサリング44、45の各々は外側に突部を有し、この突部に位置決め孔39が形成されている。一方のスペーサリング45には、合成樹脂からなる支持フレーム46が一体的に成形され、スペーサリング45から外方に延出している。支持フレーム46には、VCM24のボイスコイル49が固定されている。
環状のワッシャ56は、軸受ユニット28のスリーブ36を挿通可能な透孔を有し、アルミニウム等により所定の厚さおよび所定の外径に形成されている。ワッシャ56は外側に突部を有し、この突部に位置決め孔61が形成されている。
4本のHGA30、2つのスペーサリング44、45は、アーム40の透孔41、スペーサリング44、45の透孔に軸受ユニット28のスリーブ36が挿通された状態でスリーブの外周に嵌合され、スリーブの軸方向に沿ってフランジ37上に積層配置されている。スペーサリング44は、上側の隣合う2本のアーム40間に、また、スペーサリング45は、下側の隣合う2本のアーム40間に、それぞれ挟持された状態でスリーブ36の外周に嵌合されている。更に、スリーブ36の下端部外周には、環状のワッシャ56が嵌合されている。
スリーブ36の外周に嵌合された4本のアーム40、スペーサリング44、45、ワッシャ56は、スリーブ36のねじ部38に螺合されたナット58とフランジ37との間に挟持され、スリーブの外周上に固定保持されている。
4本のアーム40に設けられた位置決め孔47、スペーサリング44、45に設けられた位置決め孔39には、上方から位置決め用のねじ62が挿通され、ワッシャ56の位置決め孔61にねじ込まれている。また、4本のアーム40およびスペーサリング44には、位置決め用のねじ64が挿通され、スペーサリング45にねじ込まれている。これにより、4本のアーム40、およびスペーサリング44、45は、スリーブ36の円周方向に対して、互いに所定位置に位置決めされている。
4本のアーム40はスリーブ36から同一の方向へ延出し、これらのアーム40およびサスペンション42は、スリーブ36と一体的に回動可能となっている。上側2本のアーム40は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取付けられたサスペンション42および磁気ヘッド17は互いに向かい合って位置している。また、下側2本のアーム40は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取付けられたサスペンション42および磁気ヘッド17は互いに向かい合って位置している。スペーサリング45と一体の支持フレーム46は、軸受ユニット28からアーム40と反対の方向へ延出している。
図3ないし図5に示すように、HSA22は、軸受ユニット28の軸方向において、隣合うスタック部材間にそれぞれ挟持された複数の弾性部材70を備えている。各弾性部材70は、弾性を有し振動減衰効果を有する材料、例えば、熱変形およびアウトガスの少ない合成樹脂により形成されている。各弾性部材70は、例えば、環状に形成されている。
これらの弾性部材70は、それぞれスリーブ36の外周側で、スリーブのフランジ37と最上層のアーム40との間、スペーサリング44と両側のアーム40との間、中間の2本のアーム間、スペーサリング45と両側のアーム40との間、最下層のアームとワッシャ56との間、およびワッシャとナット58との間、に設けられている。
また、軸受ユニット28の軸方向において、スタック部材は、隣合う他のスタック部材に対して、金属面同士が接触した状態で積層されている。そして、本実施形態において、各スタック部材の接触面には、軸受ユニット28を中心とするほぼ環状の収容溝74が形成され、各弾性部材70はこの収容溝74に収容された状態で、スタック部材間に配置されている。
図4および図5に示すように、例えば、ワッシャ56の両面には、それぞれ環状の収容溝74が形成され、透孔の周囲に位置している。また、アーム40の基端部両面には、それぞれ環状の収容溝74が形成され、透孔41の周囲に位置している。積層状態において、ワッシャ56の上面とアーム40の下面とは面接触し、ワッシャ56の収容溝74およびアーム40の収容溝74は互いに対向し、互いに連通した環状の収容空間を形成している。そして、弾性部材70は、ワッシャ56の収容溝74およびアーム40の収容溝74に収納され、ワッシャ56およびアーム40に接触している。このように、収容溝74を備えたスタック部材間に弾性部材70を挟む構成とすることにより、スタック部材の金属表面接触面にてスタックの高さ精度を維持しながら、弾性部材70によりHSA22の振動減衰効果を得ることができる。
図1からよくわかるように、上記のように構成されたHSA22をベース12に組み込んだ状態において、軸受ユニット28は、枢軸32の下端部がベース12に固定され、スピンドルモータ18のスピンドルとほぼ平行に立設されている。各磁気ディスク16は2本のHGA30間に位置している。HDDの動作時、アーム40に取付けられた磁気ヘッド17は、磁気ディスク16の上面および下面にそれぞれ対向し、磁気ディスクを両面側から挟持する。支持フレーム46に固定されたボイスコイル49は、ベース12上に固定された一対のヨーク62間に位置し、これらのヨークおよび一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。
図1に示すように、基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁12aに固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ等の電子部品が実装されている。基板ユニット21は本体21aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)21bを有している。メインFPC21bの延出端は、HSA22の軸受ユニット28近傍に接続され、更に、アーム40およびサスペンション42上に設けられた中継FPC43を介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。基板ユニット21の本体底面にはプリント回路基板と接続するための図示しないコネクタが実装されている。
ランプロード機構25は、ベース12の底壁12aに設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ66と、各サスペンション42の先端から延出したタブ67と、を備えている。HSA22が軸受ユニット28の周りで回動し、磁気ヘッド17が磁気ディスク16の外側の退避位置まで移動する際、各タブ67は、ランプ66に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられる。これにより、磁気ヘッド17が磁気ディスク16からアンロードされ、退避位置に保持される。
上記のように構成されたHDDによれば、動作時、磁気ディスク16が高速回転されるとともに、ボイスコイル49に通電することにより、HSA22が軸受ユニット28を中心として回動し、磁気ヘッド17は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。磁気ヘッド17により、磁気ディスク16に対して情報処理、すなわち、情報の書き込み、読み出しが行われる。
上記HDDによれば、HSA22は、隣合うスタック部材間に挟まれた弾性部材70を備えている。そのため、ベース12あるいは軸受ユニット28に振動が生じた場合でも、スタック部材間に配設された弾性部材70により、スタック部材間を伝達する振動を減衰することができる。本実施形態によれば、スリーブのフランジ37と最上層のアーム40との間、スペーサリング44と両側のアーム40との間、中間の2本のアーム間、スペーサリング45と両側のアーム40との間、最下層のアームとワッシャ56との間、およびワッシャとナット58との間、にそれぞれ弾性部材70が設けられている。従って、振動伝達の過程ごとに弾性部材70のダンピング効果が働き振動が減衰していく。これにより、サスペンション42および磁気ヘッド17に伝達する振動が小さくなる。その結果、ヘッド位置決め精度を向上させることができ、振動印加時のリード/ライトパフォーマンス向上、ライトエラー発生率の低減が見込まれる。また、磁気ヘッドの位置決め精度が上がることにより、磁気ディスクの記録容量の増大を図ることが可能となる。
ベース12、軸受ユニット28に振動ではなく衝撃が印加された場合も、上記と同様に、弾性部材70により衝撃値ピークを低減することができ、その結果、各部材の損傷を防止することができる。
また、スタック部材の金属面同士が接触した状態で、スタック部材を積層するとともに、スタック部材に形成された収容溝内に弾性部材を設けることにより、HSA22のスタック高さを高い精度で維持しながら、振動減衰効果を得ることができる。
以上のことから、振動および衝撃を減衰し、ヘッドの位置決め精度向上および信頼性の向上を図ることが可能なヘッドスタックアッセンブリ、およびこれを備えたディスク駆動装置が得られる。
次に、この発明の第2の実施形態に係るHDDのHSA22について説明する。図6は、HSAの軸受ユニット部分の断面図、図7は、HSAの一部を拡大して示す断面図である。図6に示すように、第2の実施形態によれば、弾性部材70は、HSAを構成する各スタック部材と軸受ユニットとの間に設けられ、軸受ユニットから半径方向に伝わる振動を減衰する。
より詳細には、軸受ユニット28のスリーブ36の外周には、4本のアーム40、スペーサリング44、45、ワッシャ56およびナット58を含む複数のスタック部材が積層された状態で嵌合されている。図6および図7に示すように、各アーム40の透孔41の内周面、スペーサリング44、45の内孔の内周面、およびワッシャ56の透孔の内周面には、それぞれ環状の収容溝74が形成されている。そして、環状の弾性部材70は、各収容溝74に収容された状態で、各スタック部材とスリーブ36との間に挟まれている。
HSA22の他の構成、およびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、その詳細な説明は省略する。
上記のように構成された第2の実施形態によれば、各スタック部材と軸受ユニット28との間に弾性部材を設けることにより、軸受ユニットから径方向に沿って各スタック部材に伝達される振動を減衰することができる。これにより、サスペンション42および磁気ヘッド17に伝達する振動が小さくなる。その結果、ヘッド位置決め精度を向上させることができ、振動印加時のリード/ライトパフォーマンス向上、ライトエラー発生率の低減が見込まれる。また、磁気ヘッドの位置決め精度が上がることにより、磁気ディスクの記録容量の増大を図ることが可能となる。その他、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した第1の実施形態において、HSAは、隣合う全てのスタック部材間に弾性部材を設ける構成としたが、少なくとも1組の隣合うスタック部材間に弾性部材が挟まれていれば振動の減衰効果を得ることができる。また、弾性部材は、隣合うスタック部材間に1つに限らず、複数設けてもよい。第2の実施形態において、HSAは、ナットを除く全てのスタック部材と軸受ユニットとの間に弾性部材を設ける構成としたが、少なくとも1つのスタック部材と軸受ユニットとの間に弾性部材が挟まれていれば振動の減衰効果を得ることができる。各弾性部材は、環状に限らず、例えば、複数に分割された形状としてもよい。
上述した実施形態において、隣接する2つのスタック部材の接触面にそれぞれ収容溝を設けたが、少なくとも一方の接触面に収容溝を形成し、この収容溝内に弾性部材を収容する構成としてもよい。また、収容溝を省略し、直接、スタック部材の接触面間に弾性部材を配置することも可能である。
上述した実施の形態においては、2枚の磁気ディスクを装着可能なディスク装置について説明したが、本発明は、1枚あるいは3枚以上の磁気ディスクを備えたディスク装置およびヘッドスタックアッセンブリにも適用することが可能である。HSAを構成する部品の形成材料を、上述した実施形態に限定されることなく、種々選択可能である。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るHDDを、そのトップカバーを取外して示す分解斜視図。 図2は、前記HDDにおけるヘッドスタックアッセンブリを示す斜視図。 図3は、前記ヘッドスタックアッセンブリの分解斜視図。 図4は、前記ヘッドスタックアッセンブリの一部を拡大および破断して示す分解斜視図。 図5は、前記ヘッドスタックアッセンブリの軸受ユニット部分を示す断面図。 図6は、この発明の第2の実施形態に係るHDDにおけるスタックアッセンブリの軸受ユニット部分を示す断面図。 図7は、前記第2の実施形態に係るスタックアッセンブリの一部を拡大して示す断面図。
符号の説明
10…ケース、12…ベース、12a…底壁、12b…側壁、16…磁気ディスク、
17…磁気ヘッド、18…スピンドルモータ、22…ヘッドスタックアッセンブリ、
24…VCM、28…軸受ユニット、30…HGA、36…スリーブ、40…アーム、
41…透孔、42…サスペンション、44、45…スペーサリング、56…ワッシャ、
70…弾性部材、74…収容溝

Claims (9)

  1. 軸受に積層される複数のスタック要素と、
    前記複数のスタック要素の少なくとも1つに支持されるサスペンションおよびヘッドと、
    前記複数のスタック要素間に設けられ、前記スタック要素間を伝達する振動を減衰する弾性部材と、
    を備えることを特徴とするヘッドスタックアッセンブリ。
  2. 前記複数のスタック要素は、アーム、スペーサ、ワッシャを備えることを特徴とする請求項1に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  3. 前記サスペンションおよび前記ヘッドは、前記アームに支持されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  4. 前記軸受は、筒状の軸受本体を有し、前記複数のスタック要素は、前記軸受本体の外側に取付けられることを特徴とする請求項1に記載のヘッドスタックアセンブリ。
  5. 前記複数のスタック要素は、それぞれ前記軸受本体が挿通される透孔を有することを特徴とする請求項4に記載のヘッドスタックアセンブリ。
  6. 前記弾性部材は環状に形成され、前記軸受本体の外側で、前記スタック要素間に設けられることを特徴とする請求項4に記載のヘッドスタックアセンブリ。
  7. 前記スタック要素は、前記軸受本体の外側に位置する溝を有することを特徴とする請求項4に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  8. 前記弾性部材は、前記スタック要素間で前記溝内にあることを特徴とする請求項7に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  9. ディスク状の記録媒体と、
    軸受に積層される複数のスタック要素と、前記複数のスタック要素の少なくとも1つに設けられるサスペンションおよびヘッドと、前記複数のスタック要素間に設けられ、前記スタック要素間を伝達する振動を減衰する弾性部材と、を備えるヘッドスタックアッセンブリと、
    を具備するディスク駆動装置。
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