JP2022049451A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドアクチュエータの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、ディスク装置は、それぞれ記録層を有する複数のディスク状の記録媒体と、回転軸の回りで回動可能に支持されたアクチュエータブロック29と、アクチュエータブロックから延出した複数本のアーム30と、アームに取り付けられ磁気ヘッド17を支持したサスペンションアッセンブリ32と、を有するアクチュエータアッセンブリ22と、を備えている。複数本のアームのうち、少なくとも1本のアーム30aは、他のアーム30と異なる振動特性を有している。【選択図】図3

Description

この発明の実施形態は、ディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)は、筐体内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、磁気ヘッドを支持したヘッドアクチュエータ、このヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイルモータ等を備えている。ヘッドアクチュエータは、複数本のアームを有するアクチュエータブロックと、各アームに取り付けられ磁気ヘッドを支持したサスペンションアッセンブリ(ヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)と称する場合もある)と、を有している。
近年、HDDの記憶容量の増大に伴い、磁気ディスクの設置枚数も増加しつつある。多数枚の磁気ディスクに対応するため、ヘッドアクチュエータをそれぞれ独立して回動可能な複数、例えば、2つのヘッドアクチュエータに分割し、2つのヘッドアクチュエータを積層配置した、いわゆるスプリットアクチュエータが提案されている。
米国特許第4544972号明細書 米国特許第10192575号明細書 米国特許第7859795号明細書 米国特許第7352537号明細書
本発明の実施形態の課題は、ヘッドアクチュエータのアームの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置を提供することにある。
実施形態によれば、ディスク装置は、それぞれ記録層を有する複数のディスク状の記録媒体と、回転軸の回りで回動可能に支持されたアクチュエータブロックと、前記アクチュエータブロックから延出した複数本のアームと、前記アームに取り付けられ磁気ヘッドを支持したサスペンションアッセンブリと、を有するアクチュエータアッセンブリと、を備えている。前記複数本のアームのうち、少なくとも1本のアームは、他のアームと異なる振動特性を有している。
図1は、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)をトップカバーを分解して示す斜視図。 図2は、前記HDDのアクチュエータアッセンブリおよび配線基板ユニットを示す斜視図。 図3は、整列状態の前記アクチュエータアッセンブリの断面図。 図4は、前記アクチュエータアッセンブリのアームの一部およびダンパを示す断面図。 図5は、第2実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図。 図6は、第2実施形態における前記アクチュエータアッセンブリのアームを模式的に示す平面図。 図7は、第3実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図。 図8は、第4実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図。
以下図面を参照しながら、実施形態に係るディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、トップカバーを外して示す第1実施形態に係るHDDの分解斜視図である。
HDDは、偏平なほぼ矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、トップカバー14と、を有している。ベース12は、トップカバー14と隙間を置いて対向する矩形状の底壁12aと、底壁12aの周縁に沿って立設された側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。トップカバー14は、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成されている。トップカバー14は、複数のねじ13によりベース12の側壁12bにねじ止めされ、ベース12の上部開口を閉塞する。
筐体10内に、記録媒体としての複数枚、例えば、6枚の磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12a上に配設されている。各磁気ディスク18は、例えば、直径96mm(約3.5インチ)に形成され、その上面および/または下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともに、クランプばね20によりクランプされハブに固定されている。一例では、6枚の磁気ディスク18が所定の間隔を置いて、互いに平行に積層配置されている。また、磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で回転される。
なお、磁気ディスク18は6枚に限定されることなく、増減可能である。
筐体10内には、磁気ディスク18に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、および、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク18に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータアッセンブリ(ヘッドアクチュエータと称する場合がある)が設けられている。本実施形態では、ヘッドアクチュエータアッセンブリは、複数のアクチュエータアッセンブリ、例えば、第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bに分割されたスプリットアクチュエータアッセンブリとして構成されている。第1および第2アクチュエータアッセンブリ22A、22Bは、ベース12の底壁12aに立設された共通の支持シャフト(回転軸)26の回りで回動自在に支持されている。
筐体10内には、第1および第2アクチュエータアッセンブリ22A、22Bを回動および位置決めするボイスコイルモータ(VCM)24、磁気ヘッド17が磁気ディスク18の最外周に移動した際、磁気ヘッド17を磁気ディスク18から離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、および変換コネクタ等の電子部品が実装された配線基板ユニット(FPCユニット)21が設けられている。
底壁12aの外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は制御部を構成し、この制御部は、スピンドルモータ19の動作を制御するとともに、配線基板ユニット21を介してVCM24および磁気ヘッド17の動作を制御する。
図2は、スプリットアクチュエータアッセンブリおよび配線基板ユニットを示す斜視図、図3は、整列状態のスプリットアクチュエータアッセンブリの断面図である。
図2および図3に示すように、スプリットアクチュエータアッセンブリは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bを有している。第1および第2アクチュエータアッセンブリ22A、22Bは、互いに重ねて配置され、また、ベース12の底壁12aに立設された共通の支持シャフト26の回りで互いに独立して回動可能に設けられている。第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、ほぼ同一の構造に構成されている。一例では、上側に配置されたアクチュエータアッセンブリを第1アクチュエータアッセンブリ22A、下側に配置されたアクチュエータアッセンブリを第2アクチュエータアッセンブリ22Bとしている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aは、アクチュエータブロック(第1アクチュエータブロック)29と、アクチュエータブロック29から延出した4本のアーム30と、各アーム30に取付けられたヘッドサスペンションアッセンブリ(ヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)と称する場合もある)32と、ヘッドサスペンションアッセンブリに支持された磁気ヘッド17と、を備えている。アクチュエータブロック29は内孔31を有し、この内孔31に軸受ユニット(ユニット軸受)50が装着されている。アクチュエータブロック29は、軸受ユニット50により、支持シャフト26に回動自在に支持されている。
本実施形態において、アクチュエータブロック29および4本のアーム30はアルミニウム等により一体に成形され、いわゆるEブロックを構成している。アーム30は、例えば、細長い平板状に形成され、アクチュエータブロック29から支持シャフト26と直交する方向に延出している。4本のアーム30は、互いに隙間を置いて、平行に設けられている。本実施形態において、4本のアーム30は、同一の寸法、同一の形状に形成されている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aは、アクチュエータブロック29からアーム30と反対の方向へ延出する支持フレーム34を有している。ボイスコイル36が支持フレーム34に支持されている。図1および図2に示すように、ボイスコイル36は、ベース12に設置された一対のヨーク38間に位置し、これらのヨーク38、および何れかのヨーク38に固定された磁石39とともにVCM24を構成している。
図2および図3に示すように、第1アクチュエータアッセンブリ22Aは、6本のヘッドサスペンションアッセンブリ32を備え、これらのヘッドサスペンションアッセンブリ32は各アーム30の延出端にそれぞれ取付けられている。複数のヘッドサスペンションアッセンブリ32は、磁気ヘッド17を上向きに支持するアップヘッドヘッドサスペンションアッセンブリと、磁気ヘッド17を下向きに支持するダウンヘッドヘッドサスペンションアッセンブリと、を含んでいる。これらのアップヘッドおよびダウンヘッドサスペンションアッセンブリは、同一構造のヘッドサスペンションアッセンブリを上下向きを変えて配置することにより構成される。本実施形態では、第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最上部のアーム30にダウンヘッドサスペンションアッセンブリが取付けられ、最下部のアーム30(30a)にアップヘッドサスペンションアッセンブリが設けられ、他の2本のアーム30の各々に、アップヘッドサスペンションアッセンブリおよびダウンヘッドサスペンションアッセンブリの2本のヘッドサスペンションアッセンブリが取り付けられている。
6本のヘッドサスペンションアッセンブリ32は、4本のアーム30から延出し、互いにほぼ平行に、かつ、所定の間隔を置いて配置されている。上下1組のダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32およびアップヘッドサスペンションアッセンブリ32に支持された2つの磁気ヘッド17は、所定の間隔を置いて互いに向かい合って位置している。これらの磁気ヘッド17は、対応する磁気ディスク18の両面に対向して位置する。
図2に概略的に示すように、サスペンションアッセンブリ32は、細長い板ばね状のサスペンション(ベースプレートおよびロードビーム)と、細長い帯状のフレキシャ(配線部材)74と、を有している。フレキシャ74の先端側部分は、ロードビームおよびベースプレートの表面上に取付けられ、フレキシャ74の基端側部分は、アーム30に沿ってアーム30の基端部まで延びている。磁気ヘッド17は、フレキシャ74の先端部に設けられた図示しないジンバル部(弾性支持部)に搭載されている。フレキシャ74の配線は、磁気ヘッド17のリード素子、ライト素子、ヒータ、その他の部材に電気的に接続されている。
フレキシャ74の基端側部分は、アクチュエータブロック29の設置面に設けられたフレキシブルプリント配線基板(FPC)の接合部(配線基板)46に接合されている。
一方、第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aとほぼ同一の構成を有している。すなわち、図2および図3に示すように、第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、軸受ユニットを内蔵したアクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29と、アクチュエータブロック29から延出する4本のアーム30と、それぞれアーム30に取り付けられた6本のヘッドサスペンションアッセンブリ32と、各ヘッドサスペンションアッセンブリに搭載された磁気ヘッド17と、ボイスコイル36を支持した支持フレーム34と、を有している。
アクチュエータブロック29は、軸受ユニットを介して、支持シャフト26に回転自在に支持されている。アクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29は、支持シャフト26の基端部(底壁12a側の半分部)に支持され、第1アクチュエータブロック29の下方に同軸的に配置されている。アクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29は、第1アクチュエータブロック29と僅かな隙間を置いて対向している。
アクチュエータブロック29および4本のアーム30はアルミニウム等により一体に成形され、いわゆるEブロックを構成している。アーム30は、例えば、細長い平板状に形成され、アクチュエータブロック29から支持シャフト26と直交する方向に延出している。4本のアーム30は、互いに隙間を置いて、平行に設けられている。本実施形態において、4本のアーム30は、第1アクチュエータアッセンブリ22Aのアーム30と同一の寸法、同一の形状に形成されている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aの最下部のアーム30aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bの最上部のアーム30bは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bと間の境界に最も隣接して位置している。最下部のアーム30aと最上部のアーム30bとは、所定の間隔を置いて、互いにほぼ平行に対向している。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aを駆動するVCM24と、第2アクチュエータアッセンブリ22Bを駆動するVCM24とは、互いに独立して設けられている。これにより、第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、支持シャフト26の回りで、それぞれ独立して駆動(回動)可能である。
図2および図3に示すように、第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、各アーム30にダンパ52が貼付されている。第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいては、最上部、2本目、3本目のアーム30の上面(トップカバー14の側を向いた上面)にダンパ52がそれぞれ貼付されている。最下部のアーム30aの下面(前記境界の側の面)にダンパ52aが貼付されている。
第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいては、最上部のアーム30bの上面(前記境界の側の面)にダンパ52bが貼付され、2本目、3本目、および最下部のアーム30の下面(底壁12aの側を向いた下面)にダンパ52がそれぞれ貼付されている。
図4は、ダンパの一例を示す断面図である。
図示のように、ダンパ52の各々、例えば、ダンパ52bは、粘弾性層V1と拘束層C1の2層構造を有している。粘弾性層V1は粘弾性体、拘束層C1は例えばステンレスなど粘弾性層より剛性が高い材料が用いられる。粘弾性層V1および拘束層C1は、ほぼ同一の平面形状に形成され、一例では、アーム30の平面形状とほぼ等しい平面形状に形成されている。そして、ダンパ52は、粘弾性層V1をアーム30の表面に貼付した状態でアーム30の表面を覆っている。アーム30が振動により変形した際、アーム30と拘束層C1との間の粘弾性層V1が歪むことにより振動減衰効果が生じる。通常、ダンパの層厚が厚い程、あるいは、ダンパの平面積が大きい程、減衰効果が大きくなる。
上記のように構成されたアクチュエータアッセンブリにおいて、少なくとも1本のアーム30は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。本実施形態によれば、図3に示すように、第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最下部のアーム30a(第2アクチュエータアッセンブリ22Bに最も隣接したアーム)に貼付されたダンパ52aは、他のアーム30に貼付された他のダンパ52よりも厚く形成されている。一例では、ダンパ52の粘弾性層V1の層厚が50μm、拘束層C1の層厚が50μmである場合、ダンパ52aの粘弾性層V1の層厚は80~100μm、拘束層C1の層厚は50μmに形成されている。従って、ダンパ52aは、他のダンパ52よりも高い振動減衰効果を発揮することができる。これにより、ダンパ52aが貼付された最下部のアーム30a、すなわち、アクチュエータアッセンブリ22A、22Bの間の境界に隣接するアーム30a、は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。ダンパ52aは、他のダンパ52よりも振動減衰効果が高いため、アーム30aは他のアーム30よりも発生振動が低減する。
なお、ダンパ52aの振動減衰特性を上げる場合、粘弾性層V1を厚くする代わりに、拘束層C1の層厚を他のダンパ52の拘束層の層厚よりも厚く形成してもよい。あるいは、ダンパ52aの粘弾性層V1の層厚および拘束層C1の層厚の両方を、他のダンパ52の各層厚よりも厚く形成してもよい。更に、ダンパ52aの粘弾性層V1の材料、あるいは、拘束層C1の材料をダンパ52の材料と変えることにより、振動減衰効果が高くなるようにすることも可能である。
第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、最上部のアーム30b(第1アクチュエータアッセンブリ22Aに最も隣接したアーム)に貼付されたダンパ52bは、他のアーム30に貼付された他のダンパ52よりも厚く形成されている。一例では、ダンパ52の粘弾性層V1の層厚が50μm、拘束層C1の層厚が50μmである場合、ダンパ52bの粘弾性層V1の層厚は80~100μm、拘束層C1の層厚は50μmに形成されている。従って、ダンパ52bは、他のダンパ52よりも高い振動減衰効果を発揮することができる。これにより、ダンパ52bが貼付された最上部のアーム30b、すなわち、アクチュエータアッセンブリ22A、22Bの間の境界に隣接するアーム30b、は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。ダンパ52bは、他のダンパ52よりも振動減衰効果が高いため、アーム30bは他のアーム30よりも発生振動が低減する。
図2に示すように、FPCユニット21は、第1アクチュエータアッセンブリ22Aに接続される第1FPCユニット21aと、第2アクチュエータアッセンブリ22Bに接続される第2FPCユニット21bと、を有している。
第1FPCユニット21aは、ほぼ矩形状のベース部42a、ベース部42aの一側縁から延出した帯状の中継部44a、中継部44aの先端に連続して設けられた接合部(第1配線基板)46aと、を一体に有している。ベース部42a、中継部44a、および接合部46aは、フレキシブルプリント配線基板(FPC)により形成されている。フレキシブルプリント配線基板は、ポリイミド等の絶縁層と、この絶縁層上に形成され、配線、接続パッド等を形成する導電層と、導電層を覆う保護層とを有している。
ベース部42a上に、変換コネクタ47a、図示しない複数のコンデンサ等の電子部品が実装され、FPCの配線に電気的に接続されている。ベース部42aに、補強板として機能する金属板45aが貼付されている。金属板45aおよびベース部42aは、ほぼL字形状に折曲げられている。ベース部42aは、ベース12の底壁12a上に設置されている。中継部44aは、ベース部42aの側縁から第1アクチュエータアッセンブリ22Aに向かって延びている。中継部44aの延出端に設けられた接合部46aは、第1アクチュエータブロック29の一側面(設置面)に貼付され、更に、固定ねじにより設置面にねじ止め固定されている。
各フレキシャ74の接続端部は、接合部46aに重ねて配置され、接合部46aに電気的かつ機械的に接合されている。これにより、第1アクチュエータアッセンブリ22Aの6個の磁気ヘッド17は、それぞれフレキシャ74の配線、第1FPCユニット21aの接合部46a、中継部44aを通して、ベース部42aに電気的に接続される。更に、ベース部42aは、変換コネクタ47aを介して、筐体10の底面側のプリント回路基板に電気的に接続される。
同様に、第2FPCユニット21bは、ほぼ矩形状のベース部42b、ベース部42bの一側縁から延出した帯状の中継部44b、中継部44bの先端に連続して設けられた図示しない接合部と、を一体に有している。ベース部42b、中継部44b、および接合部は、フレキシブルプリント配線基板(FPC)により形成されている。
ベース部42b上に、変換コネクタ47b、図示しない複数のコンデンサ等の電子部品が実装され、FPCの配線に電気的に接続されている。ベース部42bは、第1FPCユニット21aのベース部42aと隣接、かつ、整列して配置され、ベース12の底壁12a上に設置されている。中継部44bは、ベース部42bの側縁から第2アクチュエータアッセンブリ22Bに向かって延びている。中継部44bの延出端に設けられた接合部は、第2アクチュエータブロック29の一側面(設置面)に貼付され、更に、固定ねじにより設置面にねじ止め固定されている。
各フレキシャ74の接続端部は、接合部に重ねて配置され、接合部に電気的かつ機械的に接合されている。これにより、第2アクチュエータアッセンブリ22Bの6個の磁気ヘッド17は、それぞれフレキシャ74の配線、第2FPCユニット21aの接合部、中継部44bを通して、ベース部42bに電気的に接続される。更に、ベース部42bは、変換コネクタ47bを介して、筐体10の底面側のプリント回路基板に電気的に接続される。
上記のように構成されたスプリットアクチュエータアッセンブリでは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aの振動と第2アクチュエータアッセンブリ22Bの振動とが支持シャフト26を通して相互に干渉する場合がある。このような相互干渉が生じると、支持シャフト26の軸方向の中央部付近での振動応答が大きくなる。
これに対応して、本実施形態に係るHDDでは、支持シャフト26の軸方向の中央付近、すなわち、第1アクチュエータアッセンブリ22Aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bとの間の境界付近に位置するアーム30aおよびアーム30bに層厚の厚いダンパ52a、52bを貼付している。そのため、支持シャフト26の軸方向の中央部付近で振動が発生した場合でも、アーム30a、30bの振動を効果的に低減することができる。これにより、アーム30a、30bと磁気ディスク18との接触を防止し、信頼性の向上を図ることが可能となる。
アーム30aとアーム30bとの間には、磁気ディスク18が配置されていないため、ダンパ52a、52bの層厚を厚くしてもダンパと磁気ディスクとが接近することが無い。これにより、ダンパ52a、52bと磁気ディスク18との接触を防止し、信頼性の向上を図ることが可能となる。
以上のことから、第1実施形態によれば、ヘッドアクチュエータのアームの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置が得られる。
次に、他の実施形態に係るHDDについて説明する。以下に述べる他の実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図、図6は、第2実施形態における前記アクチュエータアッセンブリのアームを模式的に示す平面図である。
図5に示すように、第2実施形態によれば、第1アクチュエータアッセンブリ22Aの4本のアーム30、30aに貼付されたダンパ52は、全て同一の層厚に形成している。第2アクチュエータアッセンブリ22Bの4本のアーム30、30bに貼付されたダンパ52は、全て同一の層厚に形成している。
アクチュエータアッセンブリにおいて、少なくとも1本のアーム30は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。本実施形態によれば、第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最下部のアーム30aは、他の3本のアーム30と異なる形状に形成されている。図6(a)は、上部側の3本のアーム30の平面形状を示している。各アーム30は、細長い平板状に形成され、第1透孔33を含む複数の透孔を有している。図6(b)は、最下部のアーム30aの平面形状を示している。アーム30aは、細長い平板状に形成され、第1透孔33を含む複数の透孔を有している。ここで、アーム30aの第1透孔33は、他のアーム30の第1透孔33よりも開口面積の大きい透孔としている。すなわち、アーム30aは、他のアーム30の平面積よりも小さい平面積を有し、他のアーム30よりも質量が小さい。これにより、最下部のアーム30aは、他のアーム30と異なる振動特性を有している。アーム30aは、他のアーム30の固有振動数と異なる固有振動数を有するように形成されている。
第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、最上部のアーム30bは、他の3本のアーム30と異なる形状に形成されている。図6(a)は、下部側の3本のアーム30の平面形状を示している。各アーム30は、細長い平板状に形成され、第1透孔33を含む複数の透孔を有している。図6(b)は、最上部のアーム30bの平面形状を示している。アーム30bは、細長い平板状に形成され、第1透孔33を含む複数の透孔を有している。アーム30bの第1透孔33は、他のアーム30の第1透孔33よりも開口面積の大きい透孔としている。すなわち、アーム30bは、他のアーム30の平面積よりも小さい平面積を有し、他のアーム30よりも質量が小さい。これにより、最上部のアーム30bは、他のアーム30と異なる振動特性を有している。アーム30bは、他のアーム30の固有振動数と異なる固有振動数を有するように形成されている。
第2実施形態において、HDDの他の構成は、前述した第1実施形態に係るHDDと同一である。
上記のように構成されたHDDのアクチュエータアッセンブリによれば、支持シャフト26の軸方向の中央部付近で振動が発生した場合でも、支持シャフト26の軸方向の中央付近、すなわち、第1アクチュエータアッセンブリ22Aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bとの間の境界付近に位置するアーム30aおよびアーム30bの固有振動数を調整することで振動を低減することができる。これにより、アーム30a、30bと磁気ディスク18との接触を防止し、信頼性の向上を図ることが可能となる。
以上のことから、第2実施形態によれば、ヘッドアクチュエータのアームの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置が得られる。
なお、アームは、第1透孔の形状、大きさが異なる構成に限らず、アームの外形が異なる構成、アームの板厚が異なる構成としてもよい。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図である。
ダンパの振動減衰特性を上げる場合、ダンパの層厚を厚くする代わりに、ダンパの平面積を他のダンパの平面積よりも大きくすることにより、振動減衰特性を上げることが可能である。第3実施形態では、少なくとも1本のアームに設けられたダンパは、他のアームに設けられたダンパの平面積よりも大きい平面積を有している。
図7に示すように、第3実施形態に係るHDDは、奇数枚、例えば、5枚の磁気ディスク18を有している。スプリットアクチュエータアッセンブリは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bを有している。第1および第2アクチュエータアッセンブリ22A、22Bは、互いに重ねて配置され、また、ベース12の底壁12aに立設された共通の支持シャフト26の回りで互いに独立して回動可能に設けられている。第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、ほぼ同一の構造に構成されている。
上側に配置された第1アクチュエータアッセンブリ22Aは、アクチュエータブロック(第1アクチュエータブロック)29と、アクチュエータブロック29から延出した3本のアーム30と、各アーム30に取付けられた5本のヘッドサスペンションアッセンブリ32と、ヘッドサスペンションアッセンブリに支持された磁気ヘッド17と、を備えている。
アクチュエータブロック29および3本のアーム30はアルミニウム等により一体に成形され、いわゆるEブロックを構成している。アーム30は、例えば、細長い平板状に形成され、アクチュエータブロック29から支持シャフト26と直交する方向に延出している。3本のアーム30は、互いに隙間を置いて、平行に設けられている。本実施形態において、3本のアーム30は、同一の寸法、同一の形状に形成されている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aは、アクチュエータブロック29からアーム30と反対の方向へ延出する支持フレーム34を有している。ボイスコイル36が支持フレーム34に支持されている。
本実施形態では、第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最上部のアーム30にダウンヘッドサスペンションアッセンブリが取付けられ、中間のアーム30および最下部のアーム30aの各々に、アップヘッドサスペンションアッセンブリおよびダウンヘッドサスペンションアッセンブリの2本のヘッドサスペンションアッセンブリが取り付けられている。
下側に配置された第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、アクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29と、アクチュエータブロック29から延出する3本のアーム30と、それぞれアーム30に取り付けられた5本のヘッドサスペンションアッセンブリ32と、各ヘッドサスペンションアッセンブリに搭載された磁気ヘッド17と、ボイスコイルを支持した支持フレーム34と、を有している。
アクチュエータブロック29は、軸受ユニットを介して、支持シャフト26に回転自在に支持されている。アクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29は、支持シャフト26の基端部(底壁12a側の半分部)に支持され、第1アクチュエータブロック29の下方に同軸的に配置されている。アクチュエータブロック(第2アクチュエータブロック)29は、第1アクチュエータブロック29と僅かな隙間を置いて対向している。
アクチュエータブロック29および3本のアーム30はアルミニウム等により一体に成形され、いわゆるEブロックを構成している。アーム30は、例えば、細長い平板状に形成され、アクチュエータブロック29から支持シャフト26と直交する方向に延出している。3本のアーム30は、互いに隙間を置いて、平行に設けられている。本実施形態において、3本のアーム30は、第1アクチュエータアッセンブリ22Aのアーム30と同一の寸法、同一の形状に形成されている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aの最下部のアーム30aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bの最上部のアーム30bは、第1アクチュエータアッセンブリ22Aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bと間の境界に最も隣接して位置している。最下部のアーム30aと最上部のアーム30bとは、所定の間隔を置いて、互いにほぼ平行に対向している。
本実施形態では、第2アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最下部のアーム30にアップヘッドサスペンションアッセンブリが取付けられ、中間のアーム30および最上部のアーム30bの各々に、アップヘッドサスペンションアッセンブリおよびダウンヘッドサスペンションアッセンブリの2本のヘッドサスペンションアッセンブリが取り付けられている。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、10本のヘッドサスペンションアッセンブリ32は、6本のアーム30から延出し、互いにほぼ平行に、かつ、所定の間隔を置いて配置されている。上下1組のダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32およびアップヘッドサスペンションアッセンブリ32に支持された2つの磁気ヘッド17は、所定の間隔を置いて互いに向かい合って位置している。これらの磁気ヘッド17は、対応する磁気ディスク18の両面に対向して位置する。
磁気ディスク18が奇数枚の場合、積層方向の真ん中に位置する磁気ディスク18は、第1アクチュエータアッセンブリ22Aの最下部のアーム30aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bの最上部のアーム30bとの間に配置される。従って、最下部のアーム30aに取り付けられたダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32の磁気ヘッド17と最上部のアーム30bに取り付けられたアップヘッドサスペンションアッセンブリ32の磁気ヘッド17とが、真ん中の磁気ディスク18の両面に対向して位置する。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bは、支持シャフト26の回りで、それぞれ独立して駆動(回動)可能である。
第1アクチュエータアッセンブリ22Aおよび第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、各アーム30にダンパ52が貼付されている。第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいては、最上部および中間の2本のアーム30の上面(トップカバー14の側を向いた上面)にダンパ52がそれぞれ貼付されている。最下部のアーム30aの下面(境界の側の面)にダンパ52aが貼付されている。
第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいては、最上部のアーム30bの上面(境界の側の面)にダンパ52bが貼付され、中間および最下部の2本のアーム30の下面(底壁12aの側を向いた下面)にダンパ52がそれぞれ貼付されている。
上記のように構成されたアクチュエータアッセンブリにおいて、少なくとも1本のアーム30は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。本実施形態によれば、第1アクチュエータアッセンブリ22Aにおいて、最下部のアーム30a(第2アクチュエータアッセンブリ22Bに最も隣接したアーム)に貼付されたダンパ52aは、他のアーム30に貼付された他のダンパ52よりも大きな平面積を有している。一例では、ダンパ52aは、アーム30の延出方向の長さが、他のダンパ52の同長さよりも長く形成され、平面積が他のダンパ52の平面積よりも大きい。なお、ダンパ52、52aの層厚は共通としている。
ダンパ52aは、平面積を大きくすることにより、他のダンパ52よりも高い振動減衰効果を発揮することができる。これにより、ダンパ52aが貼付された最下部のアーム30aは、他のアーム30と異なる振動特性を有している。ダンパ52aは、他のダンパ52よりも振動減衰効果が高いため、アーム30aは他のアーム30よりも発生振動が低減する。
第2アクチュエータアッセンブリ22Bにおいて、最上部のアーム30b(第1アクチュエータアッセンブリ22Aに最も隣接したアーム)に貼付されたダンパ52bは、他のアーム30に貼付された他のダンパ52よりも大きな平面積を有している。一例では、ダンパ52bは、アーム30の延出方向の長さが、他のダンパ52の同長さよりも長く形成され、平面積が他のダンパ52の平面積よりも大きい。なお、ダンパ52、52bの層厚は共通としている。
ダンパ52bは、平面積を大きくすることにより、他のダンパ52よりも高い振動減衰効果を発揮することができる。これにより、ダンパ52bが貼付された最上部のアーム30bは、他のアーム30と異なる振動特性を有している。ダンパ52bは、他のダンパ52よりも振動減衰効果が高いため、アーム30bは他のアーム30よりも発生振動が低減する。
第3実施形態において、アクチュエータアッセンブリおよびHDDの他の構成は、前述した第1実施形態に係るHDDと同一である。
上記のように構成されたHDDのアクチュエータアッセンブリによれば、支持シャフト26の軸方向の中央部付近で振動が発生した場合でも、支持シャフト26の軸方向の中央付近、すなわち、第1アクチュエータアッセンブリ22Aと第2アクチュエータアッセンブリ22Bとの間の境界付近に位置するアーム30aおよびアーム30bの振動を低減することができる。これにより、アーム30a、30bと磁気ディスク18との接触を防止し、信頼性の向上を図ることが可能となる。
磁気ディスク18の設置枚数が奇数枚の場合、真ん中の磁気ディスクは、アーム30a、30bの間に配置される。この場合、アーム30a、30bに貼付されたダンパ52a、52bと磁気ディスク18との間隔が接近するため、ダンパ52a、52bの層厚を増加することが困難となる。これに対して、本実施形態では、ダンパ52a、52bの層厚を厚くする代わりに平面積を大きくした構成としていることから、ダンパ52a、52bと磁気ディスク18との接触を防止しつつ、振動減衰効果の向上を図ることができる。
以上のことから、第3実施形態によれば、ヘッドアクチュエータのアームの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置が得られる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係るHDDのアクチュエータアッセンブリを模式的に示す断面図である。
図示のように、第4実施形態によれば、HDDのアクチュエータアッセンブリ22は、単一のアクチュエータアッセンブリとして構成されている。アクチュエータアッセンブリ22は、図示しない軸受ユニットを介して支持シャフト26に回動自在に支持されたアクチュエータブロック29と、アクチュエータブロック29から延出した7本のアーム30と、各アーム30に取付けられたヘッドサスペンションアッセンブリ32と、ヘッドサスペンションアッセンブリに支持された磁気ヘッド17と、を備えている。
アクチュエータブロック29および7本のアーム30はアルミニウム等により一体に成形され、いわゆるEブロックを構成している。アーム30は、例えば、細長い平板状に形成され、アクチュエータブロック29から支持シャフト26と直交する方向に延出している。7本のアーム30は、互いに隙間を置いて、平行に設けられている。本実施形態において、7本のアーム30は、同一の寸法、同一の形状に形成されている。
アクチュエータアッセンブリ22は、アクチュエータブロック29からアーム30と反対の方向へ延出する支持フレーム34を有している。VCMを構成する図示しないボイスコイルが支持フレーム34に支持されている。
アクチュエータアッセンブリ22は、12本のヘッドサスペンションアッセンブリ32を備え、これらのヘッドサスペンションアッセンブリ32は各アーム30の延出端にそれぞれ取付けられている。アクチュエータアッセンブリ22において、最上部のアーム30にダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32が取付けられ、最下部のアーム30にアップヘッドサスペンションアッセンブリ32が設けられ、他の5本のアーム30の各々に、アップヘッドサスペンションアッセンブリ32およびダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32の2本のヘッドサスペンションアッセンブリが取り付けられている。
上下1組のダウンヘッドサスペンションアッセンブリ32およびアップヘッドサスペンションアッセンブリ32に支持された2つの磁気ヘッド17は、所定の間隔を置いて互いに向かい合って位置している。これらの磁気ヘッド17は、対応する磁気ディスク18の両面に対向して位置する。
上記のように構成されたアクチュエータアッセンブリ22において、少なくとも1本のアーム30は、他のアーム30と異なる振動特性を有している。本実施形態によれば、アクチュエータアッセンブリ22において、最下部のアーム30の上面(トップカバー14に対向する面)にダンパ52が貼付され、最下部のアーム30の下面(底壁12aに対向する面)にダンパ52が貼付されている。他のアーム30には、ダンパが設けられていない。
前述した第1実施形態と同様に、ダンパ52は、粘弾性層と拘束層の2層構造を有している。粘弾性層は粘弾性体、拘束層は例えばステンレスなど粘弾性層より剛性が高い材料が用いられる。粘弾性層および拘束層は、ほぼ同一の平面形状に形成され、一例では、アーム30の平面形状とほぼ等しい平面形状に形成されている。そして、ダンパ52は、粘弾性層をアーム30の表面に貼付した状態でアーム30の表面を覆っている。アーム30が振動により変形した際、アーム30と拘束層との間の粘弾性層が歪むことにより振動減衰効果が生じる。
上記のように、最上部のアーム30および最下部のアーム30は、ダンパ52が貼付されていることから、他のアーム30と振動特性が相違している。すなわち、ダンパ52の振動減衰効果により、最上部および最下部のアーム30は、他のアーム30よりも発生振動が低減する。
そのため、HDDに外部衝撃等が作用した際、アクチュエータアッセンブリ22の最上部のアームおよび最下部のアームの振動を抑制し、アーム30とトップカバー14との衝突、アーム30と底壁12aとの衝突、およびアーム30と磁気ディスク18との接触を防止することができる。以上のことから、第3実施形態においても、アクチュエータアッセンブリのアームの振動を抑制し、信頼性の向上したディスク装置が得られる。
なお、アームの振動特性を相違させる構成は、ダンパを貼付する場合に限らず、アームの形状を他のアームの形状と異なる形状とする構成でもよい。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
ヘッドアクチュエータアッセンブリは、第1および第2の2つに限らず、3つ以上のアクチュエータアッセンブリに分割することも可能である。磁気ディスクは6枚に限らず、7枚以上あるいは5枚以下としてもよく、アームおよびヘッドサスペンションアッセンブリの数、並びに、磁気ヘッドの数も磁気ディスクの設置枚数に応じて増減すればよい。
振動特性を変更するアームは、最上部あるいは最下部のアームに限らず、他の任意のアームを選択可能である。ディスク装置を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて種々変更可能である。
10…筺体、12…ベース、12a…底壁、12b…側壁、14…トップカバー、
17…磁気ヘッド、18…磁気ディスク、19…スピンドルモータ、
21…FPCユニット、22…アクチュエータアッセンブリ、
22A…第1アクチュエータアッセンブリ、
22B…第2アクチュエータアッセンブリ、26…支持シャフト(回転軸)、
29…アクチュエータブロック、30、30a、30b…アーム、
32…ヘッドサスペンションアッセンブリ、52、52a、52b…ダンパ

Claims (8)

  1. それぞれ記録層を有する複数のディスク状の記録媒体と、
    回転軸の回りで回動可能に支持されたアクチュエータブロックと、前記アクチュエータブロックから延出した複数本のアームと、前記アームに取り付けられ磁気ヘッドを支持したサスペンションアッセンブリと、を有するアクチュエータアッセンブリと、を備え、
    前記複数本のアームのうち、少なくとも1本のアームは、他のアームと異なる振動特性を有しているディスク装置。
  2. 前記アクチュエータアッセンブリは、前記少なくとも1本のアームのみに貼付されたダンパを備えている請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記アクチュエータアッセンブリは、前記複数のアームにそれぞれ貼付された複数のダンパを備え、前記少なくとも1本のアームのダンパは、他のアームのダンパと減衰特性が異なる請求項1に記載のディスク装置。
  4. 前記少なくとも1本のアームに貼付された前記ダンパは、前記他のアームのダンパよりも層厚く、あるいは平面積が大きい請求項3に記載のディスク装置。
  5. 前記少なくとも1本のアームは、前記他のアームの形状と異なる形状を有している請求項1に記載のディスク装置。
  6. 前記少なくとも1本のアームは、前記他のアームの平面積よりも小さい平面積を有している請求項5に記載のディスク装置。
  7. 前記アクチュエータアッセンブリは、前記回転軸の軸方向に並んで設けられた4本以上の前記アームを備え、前記軸方向の一端に位置するアームおよび前記軸方向の他端に位置するアームは、他のアームと異なる振動特性を有している請求項1から6のいずれか1項に記載のディスク装置。
  8. 前記アクチュエータアッセンブリは、
    前記回転軸の回りで回動可能に支持された第1アクチュエータブロックと、前記第1アクチュエータブロックから延出した複数本のアームと、前記アームに取り付けられ磁気ヘッドを支持したサスペンションアッセンブリと、を有する第1アクチュエータアッセンブリと、
    前記回転軸の回りで回動可能に支持され隙間を置いて前記第1アクチュエータブロックに対向する第2アクチュエータブロックと、前記第2アクチュエータブロックから延出した複数本のアームと、前記アームに取り付けられ磁気ヘッドを支持したサスペンションアッセンブリと、を有する第2アクチュエータアッセンブリと、を備え、
    前記第1アクチュエータアッセンブリのアームのうち、前記第2アクチュエータアッセンブリに最も隣接するアームは、他のアームと異なる振動特性を有し、
    前記第2アクチュエータアッセンブリのアームのうち、前記第1アクチュエータアッセンブリに最も隣接するアームは、他のアームと異なる振動特性を有している
    請求項1から7のいずれか1項に記載のディスク装置。
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