JP4435015B2 - エンジン始動システム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンストール(以下「エンスト」と記述する)時に、車両内部に設けたエンジンスタートプッシュスイッチ(以下、「スタートスイッチ」と記述する場合もある。)の操作に基づくエンジンの始動を可能とするエンジン始動システムに関する。
使用者が携帯する通信携帯機と車両との間で必要な情報の通信を行うことにより、車両のドアの開閉を行ったり、エンジンの始動を行ったりするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたエンジン始動制御装置は、車両内部のエンジンON/OFFスイッチを操作すると、携帯機との間で通信を行い、認証成功となると、エンジンが始動されるものである。この装置によれば、エンジンON/OFFスイッチを操作してエンジンを始動させようとする際、常に携帯機を利用した認証処理を行うものであるので、セキュリティを保ちつつエンジンの始動を行うことができる。
しかし、上記従来のものは、エンストの場合も同様の処理によってエンジン始動を行うことになるので、迅速なエンジン始動ができない場合がある。すなわち、携帯機との通信及び認証処理に必要な時間だけ始動が遅れることが避けられず、通信状態によっては、さらに遅れることになる。車両と携帯機との通信ができない場合(例えば、携帯機を鞄の中に入れ、携帯機に隣接して金属板又は金属製の硬貨等ある場合)には、エンジン始動ができないことになる。
エンスト時のエンジン再始動を迅速に行うようにしたものは、例えば特許文献2−4に記載されている。しかし、これらはいずれもスタートスイッチの操作に基づくエンジン始動を行うものには適用できない。また、スタートスイッチの操作に基づくエンジン始動を行うものでは、エンストの識別が簡単ではない。
特開2003−254210号公報 特開2001−130379号公報 特開2004−92623号公報 特開2002−87212号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、エンスト時のエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジン始動を迅速に行うことが可能なエンジン始動システムを提供することを目的とする
本発明のエンジン始動システムは、車両内部に設けたエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジンの始動を可能とするエンジン始動システムであって、使用者の認証情報を取得する認証情報取得部と、前記認証情報取得部が取得した認証情報に基づく認証処理と、前記車両の電源状態の管理と、前記エンジンの制御を少なくとも含む前記車両の制御を行う車両制御装置と、を備え、前記車両制御装置は、前記車両の電源状態がすべての電装品に電源が供給されているIG状態であるか否かの情報を少なくとも含む電源状態情報、前記車両のエンジンが非作動状態から作動状態に遷移したか否かを判別するSTIGフラグを記憶するメモリを有し、前記メモリに記憶したSTIGフラグに基づいて、前記エンジン停止状態における前記IG状態を、エンジン作動前の状態である第1のエンジン停止IG状態、エンジン作動後の状態である第2のエンジン停止IG状態とに区別して管理しており、前記エンジンスタートプッシュスイッチの操作検出時、前記第2のエンジン停止IG状態である場合は、前記認証情報取得部が取得した前記認証情報に基づく認証処理を行わずに、前記エンジンの始動制御を行うものである。なお、前記第1のエンジン停止IG状態である場合は、前記認証情報取得部が取得した前記認証情報に基づく認証処理を行った結果が認証成功であることを条件として前記エンジンの始動制御を行ってもよい。
本発明によれば、エンスト時のエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジン始動を迅速に行うことができる。
本発明のエンジン始動システムは、前記車両制御装置が、前記第2のエンジン停止IG状態から前記エンジンを始動させる際、前記認証処理の有無を除いて、電源OFF状態から前記エンジンを始動させる条件と同じ条件で前記エンジンを始動させるものを含む。本発明によれば、エンジン停止状態からのエンジン始動操作を統一しているので、使用者による操作間違いを防止することができる。
本発明のエンジン始動システムは、前記メモリが記憶する電源状態情報が、前記第1のエンジン停止IG状態と前記第2のエンジン停止IG状態を含み、前記車両制御装置が、前記電源状態の遷移制御時に電源状態を記憶し、前記エンジンを停止状態からクランキングする状態にする際に、前記メモリに記憶された電源状態情報に基づいて電源状態の遷移制御を行うものを含む。本発明によれば、電源状態を確実に保持できるので、エンスト時を含めたエンジン始動性を確保することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、エンスト時のエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジン始動を迅速に行うことが可能なエンジン始動システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態のエンジン始動システムを説明するための車両制御システムの概略構成を示す図である。図1の車両制御システムは、車両制御装置10によって制御される車両電源部11、エンジン制御部12、エンジン13、車両の使用者が操作するドアロックスイッチ4、ドアアンロックスイッチ5、スタートスイッチ6、使用者の認証情報が記憶された通信携帯機1、通信携帯機1の認証情報の取得に利用されるアンテナ2、通信部3、車両制御システムの動作状態等を報知する報知部7を含む。
通信携帯機1は、使用者が車両の利用時に所持するものであり、少なくとも使用者の認証を行うための認証情報を保持している。認証情報は、例えばIDコードである。通信携帯機1は、アンテナ2を介して通信部3との間で情報の送受信が可能であり、認証情報の送信要求を受信した場合には、保持している認証情報を送信する。
アンテナ2及び通信部3は、通信携帯機1との情報の送受信を行うものであり、車両制御装置10からの要求があった場合に、通信携帯機1と通信を行って、通信携帯機1に保持されている認証情報を取得する。図1の車両制御システムは、通信部3を車両制御装置10と別の要素として構成したが、通信部3を車両制御装置10内に設けてもよい。また、アンテナ2は、通信携帯機1が車両外部に存在する場合と、車両内部に存在する場合とを区別して通信可能となっている。車両の内外を区別するためには、例えば、指向性と通信可能範囲を異ならせて配置した複数のアンテナを利用する。車両外部に存在する通信携帯機1と通信を行うためのアンテナ2の通信可能範囲は、通信携帯機1の所持者がドアロックスイッチ4、ドアアンロックスイッチ5の操作が可能な範囲である。この通信可能範囲は、さらに広げてもよいが、使用者が車両の監視が確実にできる範囲とするのが好ましい。
なお、図1の車両制御システムでは、使用者の認証を行うための認証情報として通信携帯機1に保持したIDコード等の情報を利用したが、認証情報としては、顔、指紋、虹彩、静脈等を利用した生体情報を利用することもできる。生体情報を利用する場合は、アンテナ2、通信部3に換えて、生体情報を取得するための手段を設ける。例えば、顔や虹彩を利用する場合は、使用者を撮影するカメラを設ける。
ドアロックスイッチ4及びドアアンロックスイッチ5は、車両外板に設けられ、使用者がドアの車両外部でドアのロック又はアンロックを行う場合に操作するものである。ドアロックスイッチ4は、例えばドアノブ表面に設けられ、ドアアンロックスイッチ5は、例えばドアノブ裏面に設けられる。
ドアロックスイッチ4及びドアアンロックスイッチ5の状態は、車両制御装置10に入力され、通信携帯機1の認証情報を利用した認証が成功の場合、図示しない制御部によりドアがロック又はアンロックされる。また、ドアロックスイッチ4及びドアアンロックスイッチ5は、両方のスイッチを操作することにより、エンジン13の始動を車両外部から操作要求するためのスイッチとしても機能する。この外部エンジン始動要求操作部としての機能については後述する。なお、図1の車両制御システムでは、外部エンジン始動要求操作部としてドアロックスイッチ4とドアアンロックスイッチ5を利用したが、専用の2つのスイッチを利用してもよい、また、専用の1つのスイッチを利用してもよい。
スタートスイッチ6は、エンジン13の始動、停止を含む車両の電源供給状態を制御するために操作されるプッシュスイッチであり、使用者が車両の運転席に着座した状態で容易に操作できる位置に配置される。
報知部7は、車両の状態を使用者に報知するためのもので、表示装置、スピーカ等である。
車両電源部11は、車両各部の電装品に電源を供給するものであり、車両制御装置10の制御に基づき、電源OFF状態、ACC状態、IG状態、ST状態の状態を遷移する。電源OFF状態は、電装品が停止している状態であり、エンジンも停止している。ACC状態、IG状態、ST状態は、いずれも電源ONの状態である。
ACC状態は、オーディオ機器等の車両の補助的な電装品にのみ電源が供給される状態
であり、この状態でエンジンは停止している。IG状態は、車両のすべての電装品に電源が供給されている状態であるが、エンジンは回転中の場合も停止中の場合もある。IG状態は、エンジン作動前の状態である第1のエンジン停止IG状態と、エンジン作動後の停止状態である第2のエンジン停止IG状態と、エンジン動作状態である動作IG状態とに区別して管理される。したがって、エンスト時には第2のエンジン停止IG状態となる。ST状態は、エンジンを始動させる状態であり、セルモータ等を駆動してエンジンをクランキングする状態である。ST状態は、第1のエンジン停止IG状態から遷移した状態と第2のエンジン停止IG状態から遷移した状態とに区別して管理される。
エンジン制御部12は、エンジン13の制御を行うもので、車両電源部11がST状態となり、車両制御装置からエンジン始動の指示があるとエンジンの始動を行う。エンジン回転検知部14は、エンジン13の回転を検知するものである。なお、図1の車両制御システムでは、車両電源部11をエンジン制御部12に接続しているが、車両電源部11を回路接続/開放スイッチを経由してエンジン始動のためのセルモータ(図示せず)の電源に接続し、回路接続/開放スイッチをエンジン制御部11が制御する構成にしてもよい。
シフト状態検出部15は、車両のシフトポジション状態を検出するものである。フットブレーキ状態検知部16は、車両のフットブレーキが操作された状態(踏まれた状態)か、非操作の状態(踏まれていない状態)かを検知するものである。車速検知部17は、車両の速度を検知するもので、少なくとも車両の速度が0か否かを示す信号を出力する。
車両制御装置10は、通信携帯機1からアンテナ2、通信部3を介して取得した認証情報に基づく認証処理と、車両の電源制御、エンジン13の始動制御を含む車両の制御を行うものである。エンジンの始動制御には、ドアロックスイッチ4とドアアンロックスイッチ5が操作された場合の車両外部からの始動制御と、車両内部のスタートスイッチ6の操作による始動制御が含まれる。車両制御部10は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセッサを主体に構成され、内部には、必要なプログラム記憶領域、パラメータ記憶領域、STIGフラグ9を含むフラグデータ記憶領域、タイマ情報記憶領域、車両電源部11の電源状態を示す電源状態情報8を記憶する領域を含むメモリを備える。電源状態情報8及びSTIGフラグ9を含むフラグについては後述する。
車両制御装置10は、スタートスイッチ6の操作に基づいてエンジン13の始動制御を行うとともに、ドアロックスイッチ4及びドアアンロックスイッチ5の操作に基づく始動制御も行う。
ドアロックスイッチ4とドアアンロックスイッチ5が順に操作されると、車両制御装置10は、通信携帯機1から取得した認証情報に基づく認証処理を行い、認証成功の場合は、エンジン13を始動させる。その後、使用者は、ドアやトランクの開閉を行って荷物の出し入れ等を行うことができる。この方法で車両外部からエンジンを始動させた場合、エンジンの停止は、車両内部のスタートスイッチ6の操作で行うことができる。また、ドアロックスイッチ4の操作で行うようにしてもよい。さらに、外部からのエンジン始動後、使用者による操作が何らされない場合、所定時間経過後、自動的にエンジンを停止させることもできる。
図2に、本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおけるエンジン始動の概略動作フローの一例を示す。図2の動作フローは、ドアロックスイッチ4とドアアンロックスイッチ5を利用して車両外部からエンジンの始動を要求した場合のものであり、使用者による操作が何らされない場合、所定時間経過後、自動的に停止させるようにした場合のものである。
車両電源部11の状態が電源OFF状態でドアロックスイッチ4とドアアンロックスイッチ5が順に操作されると、認証以外のエンジン始動条件が成立しているかどうかの判断を行う(ステップS101)。ここでのエンジン始動条件は、シフト状態がパーキング位置(以下、「シフトP」と記述する場合もある。)で、かつ、フットブレーキが非操作(以下、単に「ブレーキOFF]と記述する場合もある。)であることである。エンジン始動条件が成立しない場合はそのまま処理を終了する。ステップS101で認証以外のエンジン始動条件が成立する場合は、通信携帯機1から認証情報を取得し(ステップS102)、取得した認証情報に基づく認証処理を行う(ステップS103)。認証処理は、例えば、認証情報であるIDコードと予め車両内部(例えば、車両制御装置内のメモリ)に記憶したIDコードとの対比を行い、一致するかどうかを判定する。そして、一致する場合には認証成功と判断し、一致しない場合は認証不成功と判断する(ステップS104)。なお、認証情報の取得ができない場合も認証不成功と判断する。
認証不成功の場合はそのまま処理を終了し、認証成功の場合は、電源状態をACC状態に遷移させる(ステップS105)。次いで、IG状態に遷移させて(ステップS106)車両のすべての電装品に電源を供給し、さらにST状態に遷移させて(ステップS107)エンジンを始動させる。
そして、再度IG状態に遷移させ(ステップS108)、車両制御装置10内部の作動継続タイマ(図示せず)を動作させる。作動継続タイマは、外部からのエンジン始動後、使用者による操作が何らされない時間を計測するためのものであり、ハードウェアタイマでもソフトウェアタイマでもよい。なお、ST状態でエンジンの始動が成功した場合(エンジンが良好に始動した場合)は、始動確認後IG状態に遷移させ、クランキング期間が一定時間(例えば5秒)継続した場合は、始動が不成功としてIG状態に遷移させる。
ステップS109では、車両の利用操作があったかどうかを判断する。ここでの利用操作は、フットブレーキの操作、シフトポジションの変化、又は車速の変化があったかどうかで判断し、いずれかがあった場合は利用操作有りと判断する。フットブレーキの操作はフットブレーキ状態検知部16からの信号によって判断し、シフトポジションの変化はシフト状態検出部15からの信号によって判断し、車速の変化は車速検知部17からの信号によって判断する。利用操作の有無の判断に他の機器、要素の状態を利用することも可能であるが、ドアの開閉やトランクの開閉操作は含めない。
ステップS109で利用操作ありと判断した場合、作動継続タイマをリセットして(ステップS112)。利用操作がない場合は、ステップS110で作動継続タイマがタイムアップしたかどうかを判断し、タイムアップしていない場合はステップS109に戻る。作動継続タイマがタイムアップしている場合は、外部からのエンジン始動後、使用者による操作が何らされていないことを示しているので、電源OFF状態に遷移させて(ステップS111)エンジンを停止させる。なお、図2のエンジン始動の概略動作フローでは、始動条件成立の判断(ステップS101)を、認証成功の判断(ステップS104)の前に実施しているが、始動条件成立の判断(ステップS101)を、認証成功の判断(ステップS104)の後に行ってもよい。また、作動継続タイマリセットの条件となる利用操作にドアの開閉やトランクの開閉操作を含めていないので、荷物の出し入れ後、忘れ物等で車両を離れた場合でも所定時間後に電源OFF状態となってエンジンが停止することになり、盗難の危険性が減少する。
次に、車両内部のスタートスイッチ6が操作された場合の動作について説明する。図3に、本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおけるスタートスイッチ操作時の概略動作フローの一例を示す。
ステップS201で電源OFF状態かどうかを判断し、電源OFF状態でない場合はステップS202でACC状態かどうかを判断する。そして、電源OFF状態又はACC状態である場合は、認証以外のエンジン始動条件を満たすかどうかを判断する(ステップS209)。始動条件が成立すると、通信携帯機1から認証情報を取得して(ステップS210)、取得した認証情報に基づく認証処理を行う(ステップS211)。認証処理は、例えば、認証情報であるIDコードと予め車両内部(例えば、車両制御装置内のメモリ)に記憶したIDコードとの対比を行い、一致するかどうかを判定する。そして、一致する場合には認証成功と判断し、一致しない場合は認証不成功と判断する(ステップS212)。なお、認証情報の取得ができない場合も認証不成功と判断する。
ステップS212で認証成功と判断された場合は、ST状態に遷移する。
ステップS212で認証不成功と判断された場合、及びステップS209で認証以外のエンジン始動条件が成立しないと判断された場合は、スタートスイッチ6の操作時の状態に応じた状態遷移を行う(ステップS213)。したがって、遷移条件によっては、電源状態が変化しない場合もある。状態遷移については後述する。
ステップS202でACC状態と判断されず、ステップS203でエンジン動作IG状態(以下「動作IG状態」と記述)と判断されない場合は、ステップS204でSTIGフラグの状態が判断される。STIGフラグは、エンジン13が非作動状態から作動状態に遷移したかどうかを判別するフラグであり、作動状態に遷移したときにセットされる(=1)ものである。エンジン13が非作動状態から作動状態に遷移していない場合(第1の停止IG状態)は、STIGフラグ=1でないので、ステップS209に移り認証以外のエンジン始動条件の成立を確認する。
STIGフラグ=1である場合は、エンジン13が非作動状態から作動状態に遷移したことを示しているので、エンスト状態と判断することができ、エンスト状態での始動条件を判断し(ステップS205、ステップS206)、満足する場合はST状態に遷移する(ステップS207)。ここでの始動条件は認証作業と認証成功を含まないので、エンスト時の迅速な再始動が可能となる。また、この条件を、電源OFF状態、ACC状態、及び第1のエンジン停止IG状態からST状態へ遷移するための始動条件に含まれる使用者の操作と同一にすることにより、使用者による操作間違いを防止することができる。ステップS205で、シフトノブ位置がパーキング又はニュートラルでないと判断された場合はそのまま終了する。また、ステップS206でフットブレーキ非操作状態と判断された場合は、ACC状態へ遷移する。
ステップS203で動作IG状態と判断された場合、エンジン停止操作がされたと考え、電源OFF状態又はACC状態へ遷移してエンジンを停止させる。
次に、車両電源部11の電源状態の状態遷移について、説明する。図4及び図5は、車両電源状態の状態遷移の要部を示す状態遷移図であり、図6は、図4及び図5中で使用している語句及び記号の意味を示す。図4には、スタートスイッチの操作に関連する部分全体を示し、図5には、IG状態とST状態の詳細を示してある。なお、図4及び図5における「条件」は電源状態が遷移する条件を示し、「付加処理」は電源状態遷移条件が満足した場合に、電源状態の遷移とともに行う処理である。
先に説明したように、電源状態は電源OFF状態と電源ON状態に分けられ、電源ON状態には、ACC状態、IG状態、及びST状態の3種類の状態が存在する。また、電源OFF状態では、始動フラグ及びSTIGフラグはともにリセット状態(=0)である。
電源ON状態のうち、IG状態は、エンジン作動前の状態である第1のエンジン停止IG状態(以下、「第1停止IG状態」と記述する)と、エンジン作動後の停止状態である第2のエンジン停止IG状態(以下、「第2停止IG状態」と記述する)と、エンジン動作状態であるエンジン動作IG状態(以下、「動作IG状態」と記述する)とに区別して管理される。ST状態は、第1停止IG状態から遷移した状態と第2停止IG状態から遷移した状態とに区別して管理される。なお、電源OFF状態は、電装品が停止している状態であり、エンジンも停止している。ACC状態は、オーディオ機器等の車両の補助的電装品のみ電源が供給される状態であり、この状態でもエンジンは停止している。IG状態は、車両すべての電装品に電源が供給されている状態であるが、エンジン作動中の場合もエンジン停止中の場合もある。ST状態は、セルモータを駆動してエンジンをクランキングする状態である。
遷移1は、スタートスイッチ6の操作によってエンジン13の始動が行われる場合の最初の遷移であり、遷移1a又は遷移1bを経て電源OFF状態からACC状態に遷移する。シフト位置がパーキング又はニュートラルでブレーキが操作状態の場合は、始動フラグがセット(=1)され(遷移1b)、遷移2b、遷移3b、遷移4を通しての自動遷移となる。
遷移2a及び遷移2bは、ACC状態から第1停止IG状態への遷移であるが、遷移2bは自動遷移であり、遷移2aは、スタートスイッチ6の操作に伴う遷移である。スタートスイッチ6が操作されると認証処理を行い、認証成功の場合でかつシフト位置がパーキングでブレーキが操作状態の場合に遷移する。
遷移3a及び遷移3bは、第1停止IG状態からST状態への遷移であるが、遷移3bは自動遷移であり、遷移3aは、スタートスイッチ6の操作に伴う遷移である。スタートスイッチ6が操作されると認証処理を行い、認証成功かつSTIG=0の場合でかつシフト位置がパーキングでブレーキが操作状態の場合に遷移する。ST状態となるとエンジンの始動が行われる。
遷移4は、エンジン始動後に再度第1停止IG状態に戻る遷移であり、エンジンの始動成功不成功に拘わらず遷移する。この遷移に際しては、始動フラグがリセットされる。
遷移8は、第1停止IG状態から動作IG状態への遷移であり、エンジンが動作中かどうかをエンジン回転検知部14からの信号に基づいて判断し、動作中の場合は、STIGフラグをセットして遷移する。
遷移5は、動作IG状態でスタートスイッチ6の操作がされた場合の遷移であり、車両速度が0の場合にACC状態(遷移6)又は電源OFF状態(遷移7)に遷移する。この遷移に伴ってエンジンは車両制御装置によって正常に停止するので、STIGフラグがリセットされる。
遷移10は、ACC状態から電源OFF状態への遷移である。スタートスイッチ6が操作され、シフト位置がパーキングでブレーキが非操作の場合に遷移する。この遷移は、車両の使用を終了する場合に行われる遷移である。
遷移91〜96は、エンジン始動後にエンストした場合の電源状態の遷移である。遷移91は、動作IG状態から第2停止IG状態への遷移であり、動作IG状態でエンジンの停止を検出した場合に遷移する。第2停止IG状態ではSTIGフラグ=1である。遷移92、93、94は、第2停止IG状態すなわちエンスト中にスタートスイッチ6を操作した場合の遷移であり、シフト位置がパーキング又はニュートラルでブレーキが操作状態の場合(遷移93)は、ST状態に遷移し、エンジン13を再始動させる。ブレーキが操作されていない場合は、エンジンの再始動操作とみなさず、ACC状態に遷移する。
遷移95は、エンジン始動後に再度第2停止IG状態に戻る遷移であり、エンジンの始動成功不成功に拘わらず遷移する。遷移96は、第2停止IG状態から動作IG状態への遷移であり、エンジンが動作中かどうかをエンジン回転検知部14からの信号に基づいて判断し、動作中の場合は、STIGフラグをセットして遷移する。
本発明は、車両の電源状態がすべての電装品に電源が供給されているIG状態である場合、エンジン停止状態における前記IG状態を、エンジン作動前の状態である第1のエンジン停止IG状態か、エンジン作動後の状態である第2のエンジン停止IG状態かを区別して管理しているので、エンスト時のエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジン始動を迅速に行うことが可能なエンジン始動システム等として有用である。
本発明の実施の形態のエンジン始動システムを説明するための車両制御システムの概略構成を示す図 本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおけるエンジン始動の概略動作フローを示す図 本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおけるエンジンスタートプッシュスイッチ操作時の概略動作フローの一例を示す図 本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおける車両電源状態の状態遷移の要部を示す状態遷移図 本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおける車両電源状態の状態遷移の要部を示す状態遷移図 本発明の実施の形態のエンジン始動システムにおける車両電源状態の状態遷移の要部を示す状態遷移図の語句及び記号の意味を示す図
1・・・通信携帯機
2・・・アンテナ
3・・・通信部
4・・・ドアロックスイッチ
5・・・ドアアンロックスイッチ
6・・・エンジンスタートプッシュスイッチ
7・・・報知部
8・・・電源状態情報
9・・・STIGフラグ
10・・・車両制御装置
11・・・車両電源部
12・・・エンジン制御部
13・・・エンジン
14・・・エンジン回転検知部
15・・・シフト状態検出部
16・・・フットブレーキ状態検知部
17・・・車速検知部

Claims (3)

  1. 車両内部に設けたエンジンスタートプッシュスイッチの操作に基づくエンジンの始動を可能とするエンジン始動システムであって、
    使用者の認証情報を取得する認証情報取得部と、
    前記認証情報取得部が取得した認証情報に基づく認証処理と、前記車両の電源状態の管理と、前記エンジンの制御を少なくとも含む前記車両の制御を行う車両制御装置と、を備え、
    前記車両制御装置は、
    前記車両の電源状態がすべての電装品に電源が供給されているIG状態であるか否かの情報を少なくとも含む電源状態情報、前記車両のエンジンが非作動状態から作動状態に遷移したか否かを判別するSTIGフラグを記憶するメモリを有し、
    前記メモリに記憶したSTIGフラグに基づいて、前記エンジン停止状態における前記IG状態を、エンジン作動前の状態である第1のエンジン停止IG状態、エンジン作動後の状態である第2のエンジン停止IG状態とに区別して管理しており、
    前記エンジンスタートプッシュスイッチの操作検出時、前記第2のエンジン停止IG状態である場合は、前記認証情報取得部が取得した前記認証情報に基づく認証処理を行わずに、前記エンジンの始動制御を行うエンジン始動システム。
  2. 請求項1記載のエンジン始動システムであって、
    前記車両制御装置は、前記第2のエンジン停止IG状態から前記エンジンを始動させる際、前記認証処理の有無を除いて、電源OFF状態から前記エンジンを始動させる条件と同じ条件で前記エンジンを始動させるエンジン始動システム。
  3. 請求項1又は2記載のエンジン始動システムであって、
    前記メモリが記憶する電源状態情報は、前記第1のエンジン停止IG状態と前記第2のエンジン停止IG状態を含み、
    前記車両制御装置は、前記電源状態の遷移制御時に電源状態を記憶し、
    前記エンジンを停止状態からクランキングする状態にする際に、前記メモリに記憶された電源状態情報に基づいて電源状態の遷移制御を行うエンジン始動システム。
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