JP4434335B2 - カメラ用ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラ用ケースに係り、特に液晶モニタ等の画像表示装置を具備したカメラを収納するためのカメラ用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ用ケースとしては、実開平5−60317号公報のように、カメラをケースに収納したまま、撮影時に妨げとなる撮影レンズ部分のみを開閉できる構造を備えたものが知られている。かかる従来のケースは、ケースの一部を開放すれば、そのまま撮影を行うことができるため、速写性に富み、使いやすいものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカメラ用ケースを、液晶モニタ(LCD)付きデジタルカメラの様な画像表示手段を備えたカメラに適用しようとすると、撮影時にレンズ及びファインダー部のみならず、比較的広い面積を有するLCD部分をも開放する必要があり、ケースの構造が複雑化し、撮影時にケースの開閉部を開く手間が煩雑になる。
【0004】
その一方、実開平1−19925号公報のようにカメラを全体的に包囲して収納するタイプのケースは、構造は簡単であるが、撮影時には先ずケースの蓋を開いて、その後カメラを引き出すという2つの動作が必要で速写性が低いという欠点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、液晶モニタなどの画像表示装置を備えたカメラを収納するのに適した、速写性の高いカメラ用ケースを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1記載の発明は、画像表示部を備えたカメラを収納するカメラ用ケースであって、弾性を有する材質を用いて成形され、ケース単独でその形状維持が可能な構造を有する一方、カメラを収納した時にカメラ本体のうち少なくともレンズ部及び画像表示部を覆うことができる部分を備えると共に、前記カメラ本体のうち撮影時に把持されるグリップ部が収納状態で露出する形状を有し、前記収納状態で該ケースの前記カメラの電源スイッチが収納される部分の前記電源スイッチの部材に対向した位置に凹部が形成されており、前記カメラを収納した際にカメラが脱落しないようにケース自体の弾性力によってカメラを保持しつつ前記電源スイッチの部材を前記凹部に係合させ、該ケースから露出する前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって、前記電源スイッチの部材を前記カメラ本体に対して移動させることにより前記電源スイッチをONさせ、前記凹部から前記電源スイッチの部材を離脱させてカメラをケースから取り出すことができ、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができるように構成されていることを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、レンズ部及び画像表示部といった特に重要な要素を有効に保護すると共に、露出するグリップ部を掴んでカメラを簡単に取り出すことができる。そして、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができ、高い速写性が得られる。
請求項2記載の発明は、画像表示部を備えたカメラを収納するカメラ用ケースであって、カメラを収納した時にカメラ本体のうち少なくともレンズ部及び画像表示部を覆うことができる部分を備えると共に、前記カメラ本体のうち撮影時に把持されるグリップ部が収納状態で露出する形状を有したケース部と、前記ケース部にカメラを収納した際にカメラ本体と係合してカメラが脱落しないようにカメラを保持する一方、ケース部から露出する前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって前記カメラ本体との係合が解除され、カメラを取り出すことができる構造を有する係脱自在な係止手段と、を備え、前記ケース部には、前記収納状態で前記カメラの電源スイッチが収納される部分の当該電源スイッチの部材に対向した位置に凹部が形成されており、前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって前記電源スイッチの部材を前記カメラ本体に対して移動させることにより前記電源スイッチをONさせ、前記凹部から前記電源スイッチの部材を離脱させてカメラをケースから取り出すことができ、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
ケース自体に弾性力を持たせてカメラを保持する構成以外にも、この発明のように、機械的な手段(係止手段)によってカメラを保持する構成にすることも可能である。本発明においても、レンズ部及び画像表示部を有効に保護すると共に、高い速写性が得られる。 更に、請求項3に記載の如く、カメラをケースに収納する動作によってカメラの電源スイッチをOFFする構造を付加することにより、電源の消し忘れを防止できる。
【0008】
また、請求項に記載の如く、本発明のカメラ用ケースにおいて、ベルト通し部やクリップを付加することが好ましい。これにより、カメラを携行しやすく、必要な時に素早くカメラを取り出して撮影することができるとともに、斬新なデザインのカメラ及びカメラ用ケースをファッションの一つとして身につけることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラ用ケースの好ましい実施の形態について詳説する。
先ず、カメラ本体の形態について簡単に説明する。図1には本発明が適用される電子カメラの一例が示されている。この電子カメラ10は略直方体の外観形状を有し、カメラ本体12の縦方向の寸法に対して横幅方向の寸法が短い縦長の形状となっている。カメラ本体12の正面右上部に撮影レンズ14が配置され、撮影レンズ14の上方にファインダー窓16が設けられている。撮影レンズ14の背後には図示せぬCCD撮像素子が配置される。図1中符号18ストロボ、20はストロボ調光センサー、22はレリーズボタンである。
【0010】
図1上でカメラ本体12の左側部にはグリップ部24が形成される。本明細書において「グリップ部」とは、カメラ本体のうち、撮影者が撮影時にカメラを片手で把持することが予定される部位を意味するものと定義する。本例の電子カメラ10は、撮影者がカメラを右手で把持し、片手でレリーズボタン22の押圧等の諸操作を行うことができるようにとの配慮から、グリップ部24を撮影者から見て右側(図1上で左側)に設けている。なお、撮影者が左手でカメラを把持することを想定する場合には、図1と反対側の側部にグリップ部を形成することになる。
【0011】
カメラ本体12右側面には、記録媒体に相当する図示せぬスマートメディア(メモリカード)を挿入するスマートメディアホルダー26が設けられる。尚、画像データを記録する媒体はスマートメディアに限らず、PCカード、フラッシュメモリーカード、ICカード、フロッピーディスク、光磁気ディスク(MO)等、種々の形態が可能である。
【0012】
このスマートメディアホルダー26の挿入口にはカバー28が開閉自在に設けられ、つまみ30を図1上で下方向にスライドさせると爪32の係止が外れてカバー28が開放されるようになっている。
また、スマートメディアホルダー26の左横には、上から電源入力(DC IN 5V)端子32、画像出力(VIDEO OUT )端子34、デジタル入出力(RS232C)端子36が順に縦方向に並んで配置されている。
【0013】
図2は、図1に示した電子カメラ10の背面図である。カメラの背面には、液晶モニタ(画像表示部に相当)38、電源スイッチ40、モードダイヤル42、十字キー(上/下キー及び左/右キー)44、並びにファインダー46等が設けられる。
液晶モニタ38は、CCD撮像素子を介して撮影した画像や、スマートメディア(カード状記録媒体)から読み出した再生画像等を表示するものであり、例えば、2インチ低温ポリシリコン液晶モニタが用いられる。液晶モニタ38は、図2に示したようにグリップ部24を避けてカメラ背面の左下部に配置される。
【0014】
モードダイヤル42及び十字キー44は、カメラ右側部のグリップ部24を把持した右手の親指が自然に位置する場所に設けられ、十字キー44の外周に環状のモードダイヤル42が配置された2重構造を有する。モードダイヤル42は、ダイヤルの設定位置によってカメラの機能(モード)を変更する操作手段であり、他方、十字キー44は上下左右の4方向に傾倒自在であって、モード等の設定における各種設定項目の選択や、設定内容の変更を指示する操作キーとして使用されるとともに、電子ズームの倍率調整、ズーム中心の移動指示、再生時のコマ送り/戻しなどを指示する手段として用いられる。
【0015】
次に、上述した電子カメラを収納するためのカメラ用ケースの構造について説明する。
図3及び図4には本発明の一実施の形態に係るカメラ用ケースが示され、図1及び図2で説明した電子カメラ10をケース50に収納した様子が示されている。尚、図3は正面側斜視図、図4は背面側斜視図である。
【0016】
このケース50は、電子カメラ10の前後上下の4面と片側の側面(図3上で右側の側面)とを部分的に囲う筒型形状を有し、カメラの挿抜口となる開口部に蓋は設けられていない。
ケース50は、合成樹脂など弾性を持った材質を用いて成形されており、ケース単独でその形状を維持することができる程度の硬さ(強度)を備えている。即ち、カメラ本体12をケース50から取り出した後も、ケース50の形が崩れない構造(材質及び形態)を有する点でハードケースの部類に属する。なお、ケース50の素材としては、種々の材料を用いることができるが、特にポリカーボネイトが好ましい。
【0017】
また、図に示されているように、ケース50は収納状態においてカメラ本体12の一部(正面から見たときに右側領域)を覆い、他の一部(グリップ部に対応する部分)が露出するように構成されている。この点で、本例のケース50は、いわゆるハーフケースと呼ぶことができる。
本例のケース50は、電子カメラ10のレンズ部(撮影レンズ14)、液晶モニタ38、ファインダー部(符号16、46)及びコネクタ部(符号32、34、36)を覆う部分を有し、収納状態においてグリップ部24の略全体が露出するようになっている。カメラ収納状態において、カメラ本体12のどの部位を包囲し、どの部位を露出させるか、という点については、種々の態様が考えられ、それによってケース50の形態も多様であるが、少なくともレンズ部(撮影レンズ14)と、液晶モニタ38部分とを覆う部分を有し、収納状態において少なくともグリップ部24の一部が露出するように構成される。
【0018】
図4上で、ケース50には、液晶モニタ38の右縁の段差部38Aと係合する爪部52が一体的に形成されており、カメラ収納時にこの爪部52が段差部38Aに係合することでカメラを安定的に保持する。爪部52が段差部38Aと係合している状態においてカメラ本体12を図4上で右方向へ勢い良く引き抜くと、爪部52が段差部38Aから退避する方向に弾性変形して係止が外れ、カメラ本体12をケース50から取り出すことができる。
【0019】
図4中符号54はベルト通し部であり、ここに腰に巻くベルト(不図示)を挿通し、グリップ部24を上に向けた状態でカメラを身につけたることができる。なお、ベルト通し部54に代えて、図5及び図6に示すようなクリップ56を設けてもよい。クリップ56のレバー部57をズボンなど衣服の腰に刺して、バネ58の弾性力によってレバー部57とケース面50Aとの間に衣服(不図示)を挟持する。このようにしてカメラを携行する態様も可能である。
【0020】
また、図7に示すように、ケース50にはカメラを挿抜する行為によって電子カメラ10の電源スイッチ40を自然にON/OFFできる構造が設けられている。図8は図7のA部詳細図であり、電源スイッチ40がON/OFFする仕組みが示す要部断面図である。これらの図に示したように、電源スイッチ40はスライド式スイッチが用いられ、図の左寄りの停止位置において電源がOFFし、図の右寄りの停止位置において電源がONする。ケース50の内側において、電源スイッチ40が収納される部分は、電源スイッチ40の部材形状に対応して台形型の凹部62が形成されている。また、カメラ本体12が挿抜されるときに電源スイッチ40が摺動することになるケース50の先端縁部(符号64)は、円滑な摺動を助けるように滑らかな湾曲部が形成されている。
【0021】
図8(a)に示すように、カメラ本体12をケース50に収納した時には、電源スイッチ40がOFFの位置にあり、この状態からカメラ本体12を図8上で左方向に引き出すと、電源スイッチ40はケース50の台形型凹部62の左側斜辺面によって移動が阻止され、カメラ本体12のみが図の左方向に動く。この結果、図8(b)に示すように電源スイッチ40はカメラ本体12に対して相対的に右へスライドすることになり、電源スイッチ40がONの位置に設定される。
【0022】
また、図8(b)に示す状態から更にカメラ本体12を引き出すと、電源スイッチ40の左上隅部がケース50の台形型凹部62の左側斜辺面と摺動し、図8(c)のようにケース50が弾性変形して電源スイッチ40が前記凹部62の拘束から解放される。こうして、カメラの取り出し動作と同時に電源スイッチ40が必然的にONし、カメラをケース50から取り出して直ぐに撮影を行うことができる。
【0023】
カメラ本体12をケース50に収納する場合は、カメラ本体12をケース50内に押し込む動作によって、上述と逆の過程を経て電源スイッチ40がOFFの位置に設定される。
上記の如く構成されたカメラ用ケースによれば、ケース50自体が合成樹脂等の弾性を有した材質で形成されており、カメラを収納した際にその弾性力によってカメラを保持する。従って、撮影者がその保持力を超える力を加えてカメラを意図的に引き抜かない限り、カメラがケース50から脱落することはない。
【0024】
かかる収納状態において、ケース50はカメラのレンズ部、液晶モニタ部及びファインダー部といった電子カメラ10にとって特に重要な部分を覆い、これら要素を傷などから有効に保護する。
また、ケース50はハーフケースとなっており、収納状態においてカメラのグリップ部24は露出するため、グリップ部24を掴んで簡単にカメラを取り出すことができる。そして、カメラを持ち変える(握り変える)ことなく、そのまま片手でカメラを構えてレリーズボタン22を押すことができる。このように、ケース50から露出するグリップ部24を掴んでカメラを引き抜くという、ワンアクションで直ぐに撮影可能な態勢に入ることができ、速写性に優れる。特に、図8で説明したように、カメラの引き抜き動作、及び収納動作に連動して、必然的に電源スイッチ40がON/OFFする構造を設けたので、より一層速写性が高められ、撮影後の電源の消し忘れも防止できる。
【0025】
図3及び図4に示したように、本例のケース50はカメラの一部を露出させる形態を有しており、自己の所有に係る電子カメラを積極的に見せる(アピールする)という側面がある。即ち、従来のカメラ用ケースは、カメラ全体をケース内に包み隠して持ち歩くというのが一般的であったが、近年は、カメラのデザインも優れたものが多く、最新・流行のカメラをファッションの一つとして身につけたいという要求も増えてきた。本例のケース50は、かかる近年の動向に応え、斬新なデザインでファッション性と実用性の両面を兼ね備えたものになっている。
【0026】
次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。
図3及び図4に示したケース50はケース本体に一体形成した爪部52によってカメラ本体12を安定的に保持しているが、カメラの保持構造はこれに限らず、機械的な手段によって係合/離脱自在な構造としてもよい。例えば、図9に示したように、前記爪部52に代えてバネ式のクリップ66(係止手段に相当)を設けてもよい。図10は図9のB部詳細図である。クリップ部材67はケース本体(ケース部に相当)51の軸70に回動自在に支持されるとともに、バネ72の弾性力によって図10上で反時計回り方向に付勢されている。
【0027】
クリップ部材67の先端部は、液晶モニタ38の縁の段差部38Aと係合可能な爪型形状67Aを有するとともに、カメラの円滑な挿抜を助けるように滑らかな湾曲部67Bが形成されている。かかる構成により、カメラ本体12をケース50に挿入するとき、カメラ本体12がクリップ部材67の先端部と摺動して、クリップ部材67をバネ72の付勢力に抗して図10上で時計回り方向に押し上げる。そのまま、カメラ本体12をケース50に押し込み、収納位置まで挿入すると、液晶モニタ38の縁の段差部38Aがクリップ部材67の先端の位置に到達し、クリップ部材67が段差部38Aに係合すると共に、バネ72の力によってその係合状態を維持する(図9参照)。
【0028】
この収納状態から、カメラ本体12を図9上で右方向へ勢い良く引き抜くと、段差部38Aがクリップ部材67と摺動して、クリップ部材67をバネ72の付勢力に抗して図10上で時計回り方向に押し上げる。こうして、クリップ部材67が段差部38Aから退避してカメラの係止が外れ、カメラ本体12をケース50から容易に取り出すことができる。なお、バネ72以外の弾性部材を利用して係合状態を維持する機構も可能である。
【0029】
また、カメラの保持構造において、図9及び図10で説明した形態に代えて、図11に示すようなマグネット式クリップを設けてもよい。即ち、ケース本体51の軸70にクリップ部材77を回動自在に支持すると共に、ケース本体51側に磁石78を設け、この磁石78と対向するようにクリップ部材77の平坦部77Aに鉄板80を固着する。なお、符号82はケース本体51に一体的に形成されたストッパーである。
【0030】
クリップ部材77は、磁石78とストッパー82の間の小さい範囲で回動可能であり、この範囲で磁石78は十分に鉄板80を引きつけることができる程度の磁力を有している。
外力が加わらない状態では、鉄板80は磁石78に磁着されているが、カメラ本体12をケース50に収納する動作によって、カメラ本体12とクリップ部材77の先端とが摺動してクリップ部材77を磁力に抗して図11上で時計回り方向に押し上げる。そのまま、カメラ本体12をケース50に押し込み、収納位置まで挿入すると、液晶モニタ38の縁の段差部38Aがクリップ部材77の先端の位置に到達し、クリップ部材77が段差部38Aに係合すると共に、鉄板80が磁石78に引き寄せられてその係合状態が維持される。
【0031】
この収納状態から、カメラ本体12を勢い良く引き抜くと、段差部38Aがクリップ部材77と摺動して、クリップ部材77が磁力に抗して図11上で時計回り方向に押し上げられる。こうして、クリップ部材77が段差部38Aから退避してカメラの係止が外れ、カメラ本体12をケース50から容易に取り出すことができる。
【0032】
上述のように、バネ式のクリップやマグネット式のクリップなど、機械的な手段によってカメラを保持する構造を採用すれば、必ずしもケース50全体を弾性材料で形成する必要はなく、ケース素材の選択の幅が広がる。
また、上述の各例では、液晶モニタ38の縁の段差部38Aと係合してカメラを保持する構造を述べたが、収納時にカメラがケース50から脱落しないようにカメラ本体12を保持する為の係合部はかかる段差部38Aに限られない。例えば、カメラ本体12における他の凹凸部でもよいし、カメラのグリップ部24を把持する時に著しく妨げとならないような場所であることを条件に、カメラ本体12の側端面などグリップ部の一部に相当する部分でもよい。
【0033】
なお、図3及び図4に示したケース50は、図7及び図8で説明したように、カメラの挿抜動作に連動して電源スイッチ40をON/OFFさせる構造を備えているが、カメラ本体12をケース50に収納する時に電源スイッチ40を強制的にOFFする構造として、図12に示すようにケース50の縁端面に形成した切欠部50Bによって電源スイッチ40を押す構造でもよい。即ち、図12において、カメラ本体12をケース50に収納する動作によって、ケース50の切欠部50Bが電源スイッチ40と係合し、カメラの押し込み動作によって電源スイッチ40を図12の左方向へスライドさせてOFFの位置に設定する。
【0034】
更に、また、上述の各実施の形態では、いわゆる縦長形状の電子カメラ10を収納するケースに本発明を適用したが、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長い横長形状のカメラを収納するケースについても本発明を適用することができる。勿論、撮影者が左手でカメラを把持することを想定してグリップ部が左手側に形成された左利き用カメラに形態に対応したカメラ用ケースであっても、本発明を適用することができる。
【0035】
上述した実施の形態では電子カメラ10を収納するケース50を説明したが、液晶モニタ付き銀塩カメラを収納するケースについても、本発明を適用することができる。即ち、本発明は、画像記録の方式を問わず、また、静止画記録(スチルカメラ)、動画記録(ムービーカメラ)の別を問わず、画像表示手段を具備したカメラを収納するためのケースに広く適用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るカメラ用ケースによれば、収納時にケース自体の弾性力によってカメラを保持して脱落を防止しつつ、カメラのレンズ部及び画像表示部を保護する一方、カメラのグリップ部を露出させる構造としたので、その露出したグリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によってカメラを簡単に取り出すことができる。これにより、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができ、高い速写性が得られる。
【0037】
また、ケース自体に弾性力を持たせてカメラを保持する構成に代えて、機械的な係止手段によってカメラを保持する構造にした場合も同様の効果が得られる。特に、カメラをケースに収納する動作によってカメラの電源スイッチをOFFし、または、カメラをケースから取り出す動作によってカメラの電源スイッチをONする構造を付加することにより、速写性を一層高めることができると共に、電源の消し忘れを防止できる。
【0038】
更に、本発明のカメラ用ケースは、カメラを部分的に露出させるという点で従来のカメラケースとは異なる斬新なデザインが可能であり、実用性とファッション性とを兼ね備えたケースを提供できる。特に、本発明のカメラ用ケースにおいて、ベルト通し部やクリップを付加することによって、最新・流行のカメラをファッションの一つとして身につけるという利用形態にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子カメラの一例を示す斜視図
【図2】図1に示したカメラの背面図
【図3】本発明の実施の形態に係るカメラ用ケースに図1の電子カメラを収納した様子を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態に係るカメラ用ケースに図1の電子カメラを収納した様子を示す背面側斜視図
【図5】本発明の他の実施の形態を示すカメラ用ケースの背面側斜視図
【図6】図5に示したカメラ用ケースに設けられたクリップの側面拡大図
【図7】本例のカメラ用ケースにおける電源スイッチの切替構造を示す断面図
【図8】図7のA部詳細図であって、電源スイッチがON/OFFする仕組みを示す説明図
【図9】カメラ用ケースにおけるカメラ保持構造の他の形態を示す断面図
【図10】図9のB部詳細図
【図11】カメラ用ケースにおけるカメラ保持構造の更に他の形態を示す要部断面図
【図12】カメラ用ケースにおける電源スイッチの切替構造の他の形態を示す斜視図
【符号の説明】
10…電子カメラ
12…カメラ本体
14…撮影レンズ
16…ファインダー窓
24…グリップ部
38…液晶モニタ(画像表示部)
38A…段差部
40…電源スイッチ
46…ファインダー
50…ケース(カメラ用ケース)
51…ケース本体(ケース部)
52…爪部
54…ベルト通し部
56…クリップ
67、77…クリップ部材(係止手段)
70…軸
72…バネ(係止手段)
78…磁石(係止手段)
80…鉄板(係止手段)

Claims (4)

  1. 画像表示部を備えたカメラを収納するカメラ用ケースであって、
    弾性を有する材質を用いて成形され、ケース単独でその形状維持が可能な構造を有する一方、カメラを収納した時にカメラ本体のうち少なくともレンズ部及び画像表示部を覆うことができる部分を備えると共に、前記カメラ本体のうち撮影時に把持されるグリップ部が収納状態で露出する形状を有し、前記収納状態で該ケースの前記カメラの電源スイッチが収納される部分の前記電源スイッチの部材に対向した位置に凹部が形成されており、
    前記カメラを収納した際にカメラが脱落しないようにケース自体の弾性力によってカメラを保持しつつ前記電源スイッチの部材を前記凹部に係合させ、
    ケースから露出する前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって、前記電源スイッチの部材を前記カメラ本体に対して移動させることにより前記電源スイッチをONさせ、前記凹部から前記電源スイッチの部材を離脱させてカメラをケースから取り出すことができ、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができるように構成されていることを特徴とするカメラ用ケース。
  2. 画像表示部を備えたカメラを収納するカメラ用ケースであって、
    カメラを収納した時にカメラ本体のうち少なくともレンズ部及び画像表示部を覆うことができる部分を備えると共に、前記カメラ本体のうち撮影時に把持されるグリップ部が収納状態で露出する形状を有したケース部と、
    前記ケース部にカメラを収納した際にカメラ本体と係合してカメラが脱落しないようにカメラを保持する一方、ケース部から露出する前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって前記カメラ本体との係合が解除され、カメラを取り出すことができる構造を有する係脱自在な係止手段と、
    を備え、
    前記ケース部には、前記収納状態で前記カメラの電源スイッチが収納される部分の当該電源スイッチの部材に対向した位置に凹部が形成されており、
    前記グリップ部を掴んでカメラを引き抜く動作によって前記電源スイッチの部材を前記カメラ本体に対して移動させることにより前記電源スイッチをONさせ、前記凹部から前記電源スイッチの部材を離脱させてカメラをケースから取り出すことができ、カメラをケースから引き抜いた後、直ぐに撮影を行うことができるように構成されていることを特徴とするカメラ用ケース。
  3. 請求項1又は2記載のカメラ用ケースにおいて、
    カメラを収納する動作によってカメラの前記電源スイッチをOFFする構造を備えたことを特徴とするカメラ用ケース。
  4. 請求項1又は2記載のカメラ用ケースにおいて、
    カメラを携行する為の手段としてベルト通し部、又はクリップを付加したことを特徴とするカメラ用ケース。
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