JP4434238B2 - Ip機器交換装置および通話切替方法 - Google Patents

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Description

本発明は、音声データを送受信することで通話するIP電話機の接続制御を行うためのIP機器交換装置および通話切替方法に関するものである。
近年のIP技術の普及に伴い、IP−PBX(Private Branch eXchange)というIP機器交換装置がオフィスに浸透しつつある。IP−PBXの中には、従来方式のPBXで実現していた機能を実現するために、以下の交換方式により実現するものがある。即ち、IP電話機間の接続をする際には、音声データの転送を行うRTPパケットを一旦IP−PBXにおいて終端し、IP−PBX内においてPCMデータとして時分割スイッチを用いて交換するものである。このようなIP機器交換装置は、IP enabled PBXまたはVoIP(Voice over Internet Protocol)−GW(Gateway)機能内蔵PBXと呼ばれる。
また、IP電話網内の通話接続に関し、境界マネージャを設けてRTPパケットの送信先を変更して転送することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、IP電話機間のPeer−to−Peer通信を実現するIP機器交換装置も存在し、RTPパケットを用いて音声のみならず画像データを交換接続する装置も存在する。このような交換装置は、一般に、ソフトスイッチ、呼制御サーバと呼ばれる。
特開2005−191738号公報
このように、IP enabled PBXにおいては、通話中での任意タイミングで、時分割スイッチによる切り替えが可能であるため、従来方式のPBX(レガシーPBX)同等の複雑かつ多岐に及ぶ機能を実現できる。例えば、IP enabled PBXでは、IP電話機間での通話中に、一方のIP機器との通話を所望する他のIP機器からの要求に応じて、通話を切り替える機能などを「横取り」機能として備えている。
しかし、IP enabled PBXは、IP電話機間でPeer−to−Peer通信を行っているものではなく、IP電話機間にIP enabled PBXが介在することで交換制御を行っている。従って、IP enabled PBX内でPCM(Pulse-Code Modulation)データとして時分割スイッチを用いて交換制御を行うため、エンコード、デコードを繰り返すことになるので、音質劣化が生じたり、交換接続できる機器が音声機器に限定されたりするという問題がある。
また、PBXには様々な種類、機能を備えたIP機器が接続される場合にも対応することが要求される。そのような場合にも、IP機器の種類に応じた適切な呼制御処理が求められている。
一方、従来のソフトスイッチにおいては、Peer−to−Peer通信は実現できるため音質劣化の心配はない。しかし、VoIPによっては、通話中での任意タイミングのセッション切り替えが難しいため、PBXの交換機能と比較すると提供できる機能が大幅に劣るという問題がある。
そこで本発明は、Peer−to−Peerと同等の通信を維持したままで、通話中での任意のタイミングでセッションの切り替えができるIP機器交換装置および通話切替方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との間で調停された通話設定により得られた符号化方式を記憶する記憶手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第2のIP電話機との通話指示を受けた場合、記憶手段に記憶された符号化方式を用いて第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での通話設定を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行い、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするIP機器交換装置および通話切替方法である。
IP電話機は、符号化方式を互いのIP電話機が一致させておく必要がある。従って、予め符号化方式を調整しておく必要があった。また、通話切替に対応可能な機能を持たないIP電話機であれば、通信を切り替えることが困難な場合や、切り替えることができない場合もあった。
本発明によれば、第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行って、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を記第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切替えることにより、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、第1のIP電話機と第2のIP電話機とが通話中であっても、本IP機器交換装置が第2のIP電話機の代わりとなって第3のIP電話機との間で第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を行うので、IP電話機間の通話中であっても符号化方式の調停をすることができる。
こうして、従来の時分割交換方式の電話機間の通話と同様に、IP電話機でも通話切替機能を実現することができる。また、符号化方式の共通性が保たれるから通話切替をすることができる。従ってIP電話機であっても、通話者は符号化方式の調停中でも通話を維持することができ、符号化方式の調停が完了した時通話が切り替わるので、あたかも、瞬時に切り替わるような操作感覚を実現することができる。
上記課題を解決するため、第1の発明は、第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶する記憶手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、記憶手段に記憶された符号化方式を用いて第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行い、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするIP機器交換装置である。
従来のIP電話機は、符号化方式を互いのIP電話機が一致させておく必要がある。従って、予め符号化方式を調整しておく必要があった。また、通話切替に対応可能な機能を持たないIP電話機であれば、通信を切り替えることが困難な場合や、切り替えることができない場合もあった。
本発明によれば、第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行って、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を記第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切替えることにより、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、第1のIP電話機と第2のIP電話機とが通話中であっても、本IP機器交換装置が第2のIP電話機の代わりとなって第3のIP電話機との間で第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を行うので、IP電話機間の通話中であっても符号化方式の調停をすることができる。
こうして、従来の時分割交換方式の電話機間の通話と同様に、IP電話機でも通話切替機能を実現することができる。また、符号化方式の共通性が保たれるから通話切替をすることができる。従ってIP電話機であっても、通話者は符号化方式の調停中でも通話を維持することができ、符号化方式の調停が完了した時通話が切り替わるので、あたかも、瞬時に切り替わるような操作感覚を実現することができる。
また、第2の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、記憶手段に記憶された符号化方式に基づいて、通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択することを特徴とするIP機器交換装置である。
従来のIP電話機は、IP電話機の符号化方式が互いに一致するように設定しておく必要がある。IP電話機の対応できる符号化方式が1種類であれば、通話切替可能なIP電話機が限られることがあった。
本発明によれば、記憶手段は調停された符号化方式を記憶し、制御手段は通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式と記憶手段に記憶された符号化方式との中で共通する符号化方式を選択することにより、第1のIP電話機と第2のIP電話機とが通話中であっても、記憶手段に記憶しておいた符号化方式を用いて本IP機器交換装置が第2のIP電話機に代わって共通する符号化方式を選択し、第3のIP電話機との間で第2のIP電話機との間での符号化方式の調停をすることができる。
こうして、第3のIP電話機の対応可能な複数の符号化方式から共通する符号化方式を選択して符号化方式の調停をするから、第3のIP電話機はより容易に符号化方式の調停をすることができる。従って、IP電話機が複数の符号化方式(例えば、音声符号化方式のうちG721とG722とG728との併用のように)を使用可能な場合に、複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択して通話切替を可能にすることができ、通話切替可能なIP電話機の種類の選択を拡大することができる
また、第3の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える場合、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とするIP機器交換装置である。
従来のIP機器間のセッション設定をVoIPにより処理を行う場合、通話切替に対応可能な機能を持たないIP電話機であれば、通信を切り替えることが困難な場合や、切り替えることができない場合もあった。
本発明によれば、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える場合、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自装置の自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することにより、RTPパケット処理により送受信先の変更を行って、通信を切り替えることができる。
また、第4の発明は、上記第1の発明において、記憶手段は、各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、制御手段は、記憶手段を参照し、各IP電話機が通話を切り替える能力を有するか否かを判定することを特徴とするIP機器交換装置である。
従来のIP機器交換装置が、接続されるIP電話機や外線について、通話を切り替える能力を有するか否かを予め知ることができなかった。
本発明によれば、記憶手段は各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、制御手段は記憶手段を参照し各IP電話機が通話を切り替える能力を有するか否かを判定することにより、通話を切り替えようとするIP電話機の接続方式を容易に判定することができ、RTPパケット処理を用いた送受信先の変更処理を必要とするか否かを判断することができる。
また、第5の発明は、上記第4の発明において、制御手段は、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、第2のIP電話機または第3のIP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とするIP機器交換装置である。
従来のIP機器交換装置が、接続されるIP電話機や外線について、通話を切り替える能力を有するか否かを予め知ることができなかった。また、送受信先の変更を行う場合に各IP電話機の機能と関連して、予め知ることができなかった。
本発明によれば、制御手段は、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、第2のIP電話機または第3のIP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することにより、通話を切り替えようとするIP電話機の接続方式を容易に判定することができ、IP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合は、RTPパケット処理を用いた送受信先の変更処理を必要とすることを判断することができ、RTPパケット処理により送受信先の変更を行って、通信を切り替えることができる。
また、第6の発明は、第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶する記憶手段と、第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、記憶手段に記憶された符号化方式に基づいて、通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択して行う第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行い、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするIP機器交換装置である。
IP電話機は、符号化方式を互いのIP電話機が一致させておく必要がある。従って、予め符号化方式を調整しておく必要があった。また、通話切替に対応可能な機能を持たないIP電話機であれば、通信を切り替えることが困難な場合や、切り替えることができない場合もあった。さらに、IP電話機の対応できる符号化方式が1種類であれば、通話切替可能なIP電話機が限られることがあった。
本発明によれば、第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶する記憶手段と、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、記憶手段に記憶された符号化方式に基づいて、通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択して行う第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行い、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を、第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことにより、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、第1のIP電話機と第2のIP電話機とが通話中であっても、記憶手段に記憶しておいた符号化方式を用いて本IP機器交換装置が第2のIP電話機に代わって共通する符号化方式を選択し、第3のIP電話機との間で第2のIP電話機との間での符号化方式の調停をすることができる。
また、第7の発明は、上記第6の発明において、記憶手段は、各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、制御手段は、記憶手段を参照し、各IP電話機が通話を切り替える能力を有するか否かを判定することを特徴とするIP機器交換装置である。
本発明によれば、記憶手段は各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、制御手段は記憶手段を参照し各IP電話機が通話を切り替える能力を有するか否かを判定することにより、通話を切り替えようとするIP電話機の接続方式を容易に判定することができ、RTPパケット処理を用いた送受信先の変更処理を必要とするか否かを判断することができる。
また、第8の発明は、上記第7の発明において、制御手段は、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、第2のIP電話機または第3のIP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、制御手段は、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とするIP機器交換装置である。
本発明によれば、制御手段は、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に、第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、第2のIP電話機または第3のIP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、パケットの送信先を第2のIP電話機のアドレスに変更することにより、通話を切り替えようとするIP電話機の接続方式を容易に判定することができ、IP電話機が通話を切り替える能力を有しないと判定した場合は、RTPパケット処理を用いた送受信先の変更処理を必要とすることを判断することができ、RTPパケット処理により送受信先の変更を行って、通信を切り替えることができる。
また、第9の発明は、上記第1の発明、または上記第6の発明において、通話指示は第3のIP電話機から通話要求を送信することを特徴とするIP機器交換装置である。
本発明によれば、通話指示として、第3のIP電話機から通話要求を送信することによって、IP機器交換装置が通話横取りを要求するものとして識別することができる。これによって、制御手段は通話切替に関連する一連の制御を開始することができる。
また、第10の発明は、第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機とが接続されるIP機器交換装置の通話切替方法であって、第1のIP電話機と第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶し、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話中に第3のIP電話機から第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受け、通話指示に含まれる第3のIP電話機の符号化方式と、記憶された符号化方式とを用いて第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行い、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切替えることを特徴とするIP機器交換装置の通話切替方法である。
本発明によれば、通話指示に含まれる第3のIP電話機の符号化方式と記憶手段に記憶された符号化方式とを用いて、第3のIP電話機と第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を維持しながら第3のIP電話機と自装置との間で行って、第1のIP電話機と第2のIP電話機との通話を記第3のIP電話機と第2のIP電話機との通話に切替えることにより、第3のIP電話機から第2のIP電話機との通話指示を受けた場合、第1のIP電話機と第2のIP電話機とが通話中であっても、本IP機器交換装置が第2のIP電話機の代わりとなって第3のIP電話機との間で第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を行うので、IP電話機間の通話中であっても間での符号化方式の調停をすることができる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るIP機器交換装置を用いたIP交換システムについて、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるIP交換システム全体の構成を示す図である。図2は、図1の記憶部に格納されるセッション切り替え可否テーブルを示す図であって、図2(A)はIP電話機の可否情報を示す図、図2(B)はIP回線の可否情報を示す図である。図3は、図1の記憶部に格納されるメディア情報テーブルを示す図である。図4は、図1の記憶部に格納されるポート管理テーブルを示す図である。図5は、図1のIP交換システムのIPアドレスとポート番号を説明する図である。
図1に示すように、IP交換システムは、IP機器交換装置1が、LAN2(Local Area Network)を介して内線電話機に相当するIP電話機3(31〜33)や、電気通信事業者(キャリア)が提供するWAN5(Wide Area Network)を介して外線に相当するIP回線4(41〜43)と接続されている。なお、図1においては、LAN2またはWAN5に接続するためのハブやルータ、WAN5がADSL回線であればモデム、WAN5が光ファイバー回線であれば回線終端装置などのネットワーク接続機器は図示していない。
IP電話機3は、音声データにより通話する電話機である。例えば、IP電話機3に代えて、IPテレビ電話機や、パーソナルコンピュータ上で動作するソフトフォン等などのIP電話機とすることも可能である。IP電話機3が、IP機器交換装置1と通信する際には、VoIPにより接続されるが、通信プロトコルとしては、SIP,H.323,MGCP等の標準プロトコル、または独自に規定された専用プロトコルを使用して接続する機能を備えている。
なお、本実施の形態においてIP電話機を例にして以下の説明を行う。しかし、本発明の通信データは音声に限定されるものではない。IPテレビ電話機を例示したように、音声と画像を含む通信データであっても、本発明の内容を適用することができる。同様に、IP電話機の通信パケットは音声パケットに限定されるものではなく、音声と画像を含む通信パケットであってもよい。それ故に単にパケットと表記する。
次に、IP機器交換装置1の構成について、図1に基づいて詳細に説明する。図1にしめすように、IP機器交換装置1は、IP電話機3同士の間、IP回線4に接続されたIP電話機同士の間、IP電話機3とIP回線4に接続されたIP電話機との間の交換接続制御を行うものである。なお、本明細書において、単にIP電話機と称するときには、IP電話機3(31〜33)の他に、IP回線4に接続されるIP電話機も含むものとする。
IP機器交換装置1は、LANスイッチ11と、LANインタフェース12,13と、制御部14と、記憶部15とを備えている。なお、図1に示すIP機器交換装置1においては、設定情報を設定するための入力部や表示部は省略している。
LANスイッチ11は、受信したパケットの制御情報フィールド(ヘッダ)に含まれる送信先のMACアドレスに基づいて、LANスイッチ11内のアドレステーブルを参照して,送信先のMACアドレスの機器が接続された特定のポートだけに、パケット送出する機能を備えている。
LANインタフェース12,13は、LANスイッチ11を介してIP電話機と通信するための接続手段である。LANインタフェース12,13は、それぞれにIPアドレスを設定することが可能である。LANインタフェース12は、VoIPによるメッセージを送受信するために後述するVoIP処理部141のインタフェースとして使用される。LANインタフェース13は、音声データなどが含まれる音声パケットや画像データが含まれる画像パケットなどのRTPパケットを送受信するために後述するRTPパケット処理部145のインタフェースとして使用される。
本実施の形態では、LANインタフェース12,13を、それぞれ個々に備えているが、2つのIPアドレスが設定可能であれば1つのLANインタフェースとしてもよい。また、受信したパケットのポート番号だけで、VoIP処理部141およびRTPパケット処理部145への割り振りが可能であれば、LANインタフェースとしては、1つのIPアドレスが設定可能なものが1つあればよい。
制御部14は、CPU、RAM、ROMおよび制御回路とを備えている。この制御部14は、CPUがプログラムを実行することで、VoIP処理部141と、呼制御部142と、接続方式判定部143と、リソース管理部144と、RTPパケット処理部145として機能する制御手段である。
VoIP処理部141は、IP電話機3(31〜33)やIP回線4に接続されたIP電話機から様々な通信プロトコルで送信されるメッセージを、呼制御部142が処理可能な呼制御シグナルによるメッセージに変換して呼制御部142と通信する機能を備えている。また、VoIP処理部141は、呼制御部142から受信した呼制御シグナルによるメッセージを、VoIPに準拠したメッセージに変換して通信先のIP電話機3やIP回線4に接続されたIP電話機へ出力する機能を備えている。
呼制御部142は、IP電話機3同士、IP電話機3とIP回線4に接続されたIP電話機との間、またはIP回線4に接続されたIP電話機同士の接続制御(セッション設定制御)およびPBX機能を実現するものである。呼制御部142は、VoIP処理部141から呼制御シグナルによるメッセージを受け取ると、制御対象となる2台のIP電話機を特定すると共に、特定されたIP電話機間における音声パケットを含むRTPパケットを交換するためのセッション制御を行う。
接続方式判定部143は、接続判定手段であって、呼制御部142の要求に基づいてRTPパケット処理部145の機能を必要とするか否かの判定を行う。判定の態様は、制御対象であるIP電話機3の接続方式については、記憶部15に格納されたセッション切り替え可否テーブルの可否情報を読み出して判定する。IP回線4の接続方式については、メディア情報テーブルの条件情報を読み出して判定する。記憶部15に格納されたセッション切り替え可否テーブルの可否情報と、記憶部15に格納されたメディア情報テーブルの条件情報と、が切替設定部を構成する。
ここで、記憶部15に格納されたセッション切り替え可否テーブルと、メディア情報テーブルについて、図2および図3に基づいて詳細に説明する。図2(A)および同図(B)に示すセッション切り替え可否テーブルは、作業者が表示部を見ながら入力部を操作することで入力される設定情報であり、記憶部15に格納される。セッション切り替え可否テーブルは、内線電話機に位置づけられるIP電話機31〜33や、その他のIP電話機の可否情報(図2(A)参照)と、外線に位置付けられるIP回線41,42や、その他のIP回線の可否情報(図2(B)参照)とが格納されている。
このセッション切り替え可否テーブルは、IP電話機3であればそれぞれのIPアドレスと関連付けられている。また、IP回線4であれば電気通信事業者と関連付けられている。本実施の形態では、IP電話機3の可否情報はIP電話機3のIPアドレスと関連付けられているが、MACアドレスや内線番号と関連付けることも可能である。
例えば、IP電話機31が、セッション切り替えが可能であるとは、IP電話機31がセッションを切り替える機能を備え、通話中に通話先を切り替えることができる能力を有するIP電話機であることを表す。
図2(A)に示すように、IP電話機31が、セッション切り替えが可能な電話機であれば、可否情報として記憶部15の[0]番地(任意アドレス)にIP電話機31のIPアドレス「192.168.001.010」と有効を示す「enable」とが格納される。また、IP電話機32が、セッション切り替えが不可な電話機とすれば、[1]番地に、IP電話機32のIPアドレス「192.168.001.012」と無効を示す「disable」が格納される。
図2(B)に示すように、IP回線4のセッション切り替え可否テーブルには、IP回線4(41,42)を含むいずれのIP回線においても、セッション切り替えが不可能であることを示す「disable」が記憶部15の[0]番地(任意アドレス)から格納される。
また、図3に示すメディア情報テーブルは、セッション切り替えをする必要があるか否かの条件情報を、メディアの種類を示す種別情報に対応させたテーブルである。種別情報は、音声データ、画像データ(静止画や動画)、文書ファイルや表計算用のファイルなどのデータ、またはプログラムなどの示すものである。
つまり、RTPパケットで送信されるデータが画像データであれば、条件情報としてセッション切り替えが不要であることを示す「切り替え不要」と設定されているので、接続方式判定部143はRTPパケット処理部145の機能が不要と判断する。また、RTPパケットで送信されるデータが音声データであれば、条件情報としてセッション切り替えが必要であることを示す「切り替え必要」と設定されているので、接続方式判定部143はRTPパケット処理部145の機能が必要と判断する。
このように接続方式判定部143は、このセッション切り替え可否テーブルの可否情報に基づいて判定を行い、その結果を呼制御部142へ通知するものである。
リソース管理部144は、IP機器交換装置1自身(以下、自装置と略称する)が備えるポートを通信に割り当てる管理をする機能を備えている。そのポートは通信経路を確保するための概念であって、パケットの識別子の形態で表される。記憶部15には記憶領域を確保し、ポート管理テーブルを格納する。ポート管理テーブルには、管理情報として、未使用情報と、使用中情報または機器情報とが格納される。
図4に基づいて、以下にポート管理テーブルを説明する。図4(A)〜同図(C)において、ポート管理テーブルは、RTPにより通信する2台のIP電話機が、RTPパケット処理部145を介在させて通信する際に、一方のIP電話機が使用するポートをポートaとし、他方のIP電話機が使用するポートをポートbとして管理するテーブルである。ポート管理テーブルは、ポートaとポートbとを1セットとして、記憶部15の[0]番地(任意アドレス)から順に、昇順のポート番号と対応している。
ポート管理テーブルは、管理情報として、未使用情報と、使用中情報または機器情報とが格納される。未使用情報は、ポートが空いていることを示している。使用中情報は、ポートが確保されていることを示している。機器情報は、そのポートを使用しているIP電話機に関する情報である。この機器情報は、IP電話機のIPアドレスと、RTPパケットの送受信に使用されるポート番号と、符号化方式を示すコーデック情報とで構成される。リソース管理部144は、このポート管理テーブルを参照して、空いているポートの番号を割り当て、呼制御部142に通知する。
RTPパケット処理部145は、通話している2台のIP電話機からのRTPパケットを、パケットスイッチ処理する機能を備えた音声パケット通信手段である。パケットスイッチ処理は、通話している2台のIP電話機からポートa,bとしてそれぞれに割り当てられたポート番号宛てに送信されるRTPパケットのヘッダの送信先と受信先とを変更して、あたかもIP電話機間でPeer−to−Peer通信をしているように見せかける処理である。
具体的には、一方のIP電話機からポートaにて受信したRTPパケットの送信先アドレスを、IP機器交換装置1のIPアドレスから他方のIP電話機のIPアドレスへ変更し、送信元アドレスを一方のIP電話機のIPアドレスからIP機器交換装置1のIPアドレスへ変更してポートbから他方のIP電話機へ送信する。ポートbにて受信したRTPパケットも同様に、他方のIP電話機から受信したRTPパケットの送信先アドレスと送信元アドレスとを変更してポートaから一方のIP電話機へ送信する処理である。
記憶部15は、メモリであり、セッション切り替え可否テーブル、メディア情報テーブルや、ポート管理テーブルが格納された記憶手段である。記憶部15は、これらのテーブルが格納される他、内線電話番号やグループ設定などの各種設定なども格納されている。
次に、本実施の形態に係るIP交換システムを構成するIP機器交換装置1や、IP電話機3(31〜33)が使用するIPアドレスと、ポート番号とについて、図5に基づいて説明する。
まず、IPアドレスであるが、IP電話機31には、上述したように、「192.168.001.010」が設定されている。このIP電話機31のIPアドレスを、図5に示すようにIPアドレスA31と称す。以下、同様に、IP電話機32にはIPアドレスA32が設定され、IP電話機33にはIPアドレスA33が設定されている。
IP機器交換装置1のLANインタフェース12には、VoIP処理部141が通信する際に用いるIPアドレスA1mが設定されている。LANインタフェース13にはRTPパケット処理部145が通信する際に用いるIPアドレスA1rが設定されている。
次に、ポート番号であるが、IP電話機31がVoIPによるメッセージを送受信するためのポートは、ポート番号P31mを使用している。また、IP電話機31がRTPパケットを送受信するためポートは、ポート番号P31rを使用している。以下、同様に、IP電話機32は、ポート番号P32m(メッセージ用)とポート番号P32r(RTP用)とを使用している。IP電話機33は、ポート番号33m(メッセージ用)とポート番号33r(RTP用)とを使用している。IP機器交換装置1は、VoIP処理部141がメッセージの送受信で使用するポートをポート番号P1mとしている。なお、以下の説明においては、リソース管理部144が、ポートaとして割り当てるポート番号を、ポート番号Paと称し、ポートbとして割り当てるポート番号を、ポート番号Pbと称する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るIP交換システムの動作について、更に、図6から図17を参照しながら説明する。図6は、図1のシステム間の動作を説明するシーケンスチャートである。図7は、図6のメッセージの経路を説明する図である。図8は、図6のSDP情報の一例を示す図である。図9は、図1の接続方式判定部の判定動作を説明するフローチャートである。図10は、図6のSDP情報を説明する図である。図11および図12は、図7のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図である。図13は、図6のRTPパケットを交換する経路を説明する図である。図14は、図6のSDP情報を説明する図である。図15および図16は、図13のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図である。図17は、IP電話機間でRTPパケットを交換する経路を説明する図である。
なお、図6において、141a〜141cはVoIP処理部141が生成したタスクを示しており、以下、このタスクをVoIPタスク141a〜141cと称す。また、142a〜142cは呼制御部142が生成したタスクを示しており、以下、このタスクを呼制御タスク142a〜142cと称す。VoIPタスク141a〜141cおよび呼制御タスク142a〜142cは、IP機器交換装置1が通信するIP電話機ごとに対応して生成されるものである。
本実施の形態においては、通話相手が途中で切り替わる「横取り」を例に説明する。この「横取り」は、例えば、第1の電話機と第2の電話機とが通話中であるときに、第2の電話機の隣の電話機である第3の電話機により第2の電話機が通話中の第1の電話機との通話を所望する場合に有効である。
まず、第1の電話機であるIP電話機31からの発信に基づいて、第2の電話機であるIP電話機33との間でセッションを確立する際の動作について説明する。なお、一般にIP電話機同士のセッションとしては、メッセージ用のセッションとRTP用のセッションとがあるが、本実施の形態において、IP電話機間で確立するセッションとして、RTPパケットを交換するためのセッションを例に説明する。
図6に示すように、IP電話機31においてIP電話機33への発信操作を行うと、IP電話機31からSIPにおいて発信を示すSIPのINVITEメッセージが、LANインタフェース12を介して受信される(シーケンスSQ1)。このINVITEメッセージは、図5に示すように、送信先のIPアドレスがIP機器交換装置1のVoIP処理部141宛てであることを示すIPアドレスA1mであり、ポート番号P1mである。このVoIP処理部141が、VoIPに準拠したメッセージをIP電話機31と送受信する経路を、図7に経路31aとして示す。
このINVITEメッセージには、IP電話機31とIP電話機33との間でRTPパケットを交換するセッション確立のために必要なセッション情報であるSDP情報が含まれている。このSDP情報の一例を、図8に示す。
このSDP情報には、通信相手に対してRTPパケットの送信先を通知するために、IP電話機のIPアドレスとポート番号とを示す送信先情報や、RTPパケットのペイロードタイプを示すコーデック情報(符号化情報)などが含まれている。具体的には、IP電話機31が送信するSDP情報には、送信先情報としてIP電話機31のIPアドレスA31と、ポート番号P31rと、コーデック情報とが含まれている。本実施の形態では、IP電話機31は、「音声G.711」,「G721」,「G722」,「F728」などの複数の符号化方式をサポートしているものとする。図6においては、IP電話機31が送信したINVITEメッセージに含まれるSDP情報を、SDP−a情報として図示している。
INVITEメッセージを受信したVoIP処理部141は、VoIPタスク141aを生成する。そして生成されたVoIPタスク141aが、INVITEメッセージをIP機器交換装置1内の呼制御シグナルとして、Setupメッセージに変換して呼制御部142に送信する。また、VoIPタスク141aは、INVITEメッセージを受信したことで、処理中であることを示す100TryingメッセージをIP電話機31へ送信する(シーケンスSQ2)。VoIPタスク141aがINVITEメッセージをSetupメッセージに変換するときには、INVITEメッセージに含まれるSDP−a情報をSetupメッセージに載せ替える。
呼制御部142は、Setupメッセージを受信すると、呼制御タスク142aを生成する。そして。図9に示すように、生成された呼制御タスク142aは、接続方式判定部143にIP電話機31の接続方式を判定させる(ステップS10)。この判定は、記憶部15のセッション切り替え可否テーブルに基づいて行われる(ステップS20)。まず、セッション切り替え可否テーブルのIP電話機31に対応する可否情報は、セッション切り替えが可能なIP電話機であることを示す「enable」(図2(A)に示す[0]番地の情報)である。従って、接続方式判定部143は、IP電話機31の接続方式は、RTPパケット処理部145の機能が不要である(必要でない)と判定して(ステップS30)呼制御タスク142aへ応答する(ステップS70)。
この判定した結果を受け取った呼制御タスク142aは、後述するリソース管理部144へのポートの割り当て要求を行わずに、発信先であるIP電話機33を管理するために生成された呼制御タスク142cに対して、SDP−a情報を含むSetupメッセージを送信する(シーケンスSQ3)。
呼制御タスク142cは、Setupメッセージを受信すると、IP電話機33への着信処理を開始する。まず、呼制御タスク142cは、呼制御タスク142aと同様に接続方式判定部143によりIP電話機33の接続方式を判定させる(ステップS10)。接続方式判定部143では、セッション切り替え可否テーブルのIP電話機33に対応する可否情報に基づいて判定する(ステップS20)。この可否情報は、セッション切り替えが不可能なIP電話機であることを示す「disable」(図2(A)に示す[2]番地の情報)となっているので、接続方式判定部143は、IP電話機33の接続方式がRTPパケット処理部145の機能が必要であると判定する(ステップS30)。
次に、接続方式判定部143は、SDP−a情報に含まれるメディア情報を種別情報として、メディア情報テーブルを参照する(ステップS40)。そして、接続方式判定部143は、メディア情報テーブルを参照した結果、条件情報に基づいてRTPパケット処理部145の機能が必要であるか否かを判定する(ステップS50)。本実施の形態では、メディア情報が音声データであるため(図3[0]番地を参照)、RTPパケット処理部145の機能が必要であると判定される。
次に、接続方式判定部143は、SDP−a情報に含まれるバージョン情報に基づいて判定する(ステップS60)。このバージョン情報が、通話中の任意タイミングでのセッション切り替えが可能な所定のバージョン未満であれば、RTPパケット処理部145の機能が必要であると判定される。
接続方式判定部143は、このようにして、RTPパケット処理部145の機能が必要であると判定した結果を、呼制御タスク142cへ応答する(ステップS70)。
なお、本実施の形態では、接続方式判定部143が、セッション切り替え可否テーブル、メディア情報テーブルや、バージョン情報に基づいて判定しているが、セッション切り替え可否テーブルのみで判定するようにしてもよい。
この判定結果を受け取った呼制御タスク142cは、リソース管理部144おいて管理されているポートの取得を行うために、ポート取得要求をリソース管理部144へ通知する。
リソース管理部144は、ポート取得要求により、記憶部15に格納されたポート管理テーブルを参照して、空きポートがあるか否かを判定してポートの取得を行うリソース確保ステップを実行する。例えば、ポートa,bに対して、ポート管理テーブルの[0]番地に対応するポートが空いていれば(図4(A)を参照)、リソース管理部144は、このポートの番号を呼制御タスク142cへ通知する。ここでは、ポートaとして割り当て可能なポート番号としてポート番号Pa、およびポートbとして割り当て可能なポート番号としてポート番号Pbであるとする。
リソース管理部144は、ポートを割り当てたことで、図4(B)に示すように、[0]番地のポートbに対応する領域に、IP電話機31に機器情報として、IPアドレスA31と、RTP用のポート番号P31rと、コーデック情報(符号化情報)である「音声G.711」とを格納する。そして、[0]番地のポートaに対応する領域に、ポート番号Paを使用していることを示す「使用中」を格納する。
呼制御タスク142cは、RTPパケット処理部145へ、IP電話機31との通信にポート番号Pbを、IP電話機33との通信にポート番号Paを使用することを通知することで、ポート(ポート番号Pa,Pb)をオープンさせる。RTPパケット処理部145は、ポート番号Paとポート番号Pbとをオープンすることで、これらのポートからのRTPパケット待ち状態となる。
呼制御タスク142cは、IP電話機31からのSDP−a情報に含まれる送信先情報について、IP電話機31のIPアドレスA31とポート番号P31との代わりに、RTPパケット処理部のIPアドレスA1rとRTPパケット処理部145内のポートaとして割り当てられたポート番号Paとを入れ替えて、SDP−b情報とする。そして、呼制御タスク142cは、SDP−b情報をSetupメッセージに付加してVoIP処理部141が生成したVoIPタスク141cへ送信する。その際、SDP−b情報のコーデック情報は、SDP−a情報のコーデック情報(「音声G.711」を含む情報)をそのまま使用する(シーケンスSQ4)。
VoIPタスク141cは、受信したSetupメッセージをSIPのINVITEメッセージに変換し、VoIP処理部141が使用するポート番号P1mからLANインタフェース12を介してIP電話機33へ着信を示すINVITEメッセージを送信する(シーケンスSQ5)。このVoIP処理部141が、VoIPに準拠したメッセージをIP電話機33と送受信する経路を、図7に経路33aとして示す。
INVITEメッセージを受信したIP電話機33では、SDP−b情報を受信することで、RTPパケットの送信先のアドレスがIPアドレスA1rであり、ポートがポート番号Paであることを内部に設定する共に、着信動作を開始する。まず、INVITEメッセージがIP電話機33に届いたことを示す100Tryingを、IPアドレスA1mとポート番号P1mを指定することで、IP機器交換装置1のLANインタフェース12へ送信する(シーケンスSQ6)。
100TryingがIPアドレスA1mとポート番号P1mを指定することで、100Tryingを受信したVoIPタスク141cは、呼制御シグナルであるCallProcメッセージに変換して、呼制御タスク142cに送る(シーケンスSQ7)。呼制御タスク142cに送られたCallProcメッセージはSetupメッセージとは逆の経路で、呼制御タスク142cから呼制御タスク142aに送られる(シーケンスSQ8)。そして、CallProcメッセージは呼制御タスク142aからVoIPタスク141aへ送られる(シーケンスSQ9)。
また、IP電話機33で呼び出し音を鳴らすと、相手を呼び出し中であることを示す180RingingメッセージがVoIPタスク141cに対して送信される(シーケンスSQ10)。
VoIPタスク141cは、180Ringingメッセージを受け取ると、呼制御シグナルであるAlertメッセージに変換して、CallProcメッセージと同じ経路でVoIPタスク141aに送る(シーケンスSQ11〜SQ13)。VoIPタスク141aは、IP電話機31に対し、相手を呼び出し中であることを示す180Ringingメッセージを送る(シーケンスSQ14)。
IP電話機33において、受話器がオフフックなどして着信に応答すると、IP電話機33から応答を示す200OKメッセージが、VoIP処理部141が使用するポート番号P1mを指定して送信される(シーケンスSQ15)。
この際、シーケンスSQ5にてIP機器交換装置1から送信されたSDP−b情報に対して、SDP−c情報が200OKメッセージに付加されてIP電話機33からIP機器交換装置1へ送信される。
このSDP−c情報には、IP電話機33とIP機器交換装置1との間のセッション確立のために、IP電話機33のIPアドレスA33と、IP電話機33が送受信するRTPパケットのポート番号P33と、コーデック情報(「音声G.711」)が含まれている。このコーデック情報は、IP電話機31からのSDP−c情報に含まれるコーデック情報の中から、IP電話機33が送受信可能なタイプを選択することで決定される。本実施の形態では、IP電話機31がコーデック情報として「音声G.711」をSDP情報に含ませて送信しており、IP電話機33においても「音声G.711」をサポートしていることから、IP電話機33はこの「音声G.711」をIP電話機31とのネゴシエーション(調停)の結果として、SDP−c情報に含ませて送信している。つまり、ネゴシエーション(調停)とは発着信相互間で共通するコーデック情報(符号化方式)を選択することを表す。
VoIPタスク141cは、200OKメッセージを受信すると、呼制御シグナルであるConnectメッセージに変換して、呼制御タスク142cに送信する。また、呼制御タスク142cは、200OKメッセージに対するACKメッセージをIP電話機33へ送信する(シーケンスSQ16)。
呼制御タスク142cは、Connectメッセージを受け取ると、SDP−c情報から、IP電話機33のIPアドレスA33と、IP電話機33がRTPで送受信するポートのポート番号P32rと、コーデック情報(「音声G.711」)とを読み出して、リソース管理部144へ通知する。リソース管理部144は、図4(C)に示すように、ポート管理テーブルの[0]番地のポートaとして割り当てた領域に、IP電話機33の機器情報として、IPアドレスA33と、RTP用のポート番号P33bと、コーデック情報を示す「音声G.711」とを、「使用中」の代わりに格納する記憶ステップを実行する。
また、呼制御タスク142cは、IP電話機33からのSDP−c情報に含まれるIP電話機31と送受信するRTPパケット処理部145のIPアドレスA1rと、IP電話機31からのRTPパケットを送受信するためのポートbとして割り当てられたポート番号Pbと、コーデック情報(「音声G.711」)とを含むSDP−d情報を作成する。そして呼制御タスク142cは、作成したSDP−d情報をConnectメッセージに付加して呼制御タスク142aへ送信する(シーケンスSQ17)。そして、呼制御タスク142cは、RTPパケット処理部145のパケットスイッチ処理(RTPパケットのIPアドレスとポート番号の入れ替え処理)を起動する。
Connectメッセージを受信した呼制御タスク142aは、さらにConnectメッセージをVoIPタスク141aへ送信する(シーケンスSQ18)。VoIPタスク141aは、Connectメッセージを200OKメッセージに変換してIP電話機31に送信することで通話設定を行う(シーケンスSQ19)。つまり、通話設定とは、発着信相互間で共通するコーデック情報(符号化方式)を選択して調停をし、通信するパケットの送受信先のIPアドレス、ポート番号を入れ替える処理を行う一連の処理をすることを総称する。
その後、200OKメッセージを受け取ったIP電話機31から、応答を示すACKメッセージがVoIPタスク141aに送信される(シーケンスSQ20)。IP電話機31では、SDP−d情報を受信することで、RTPパケットの送信先のアドレスがIPアドレスA1rであり、ポートがポート番号Paであることを内部に設定する共に、着信動作を開始する。
図10に示すように、IP機器交換装置1は、IP電話機31から送信されたSDP−aを、コーデック情報はそのままに、IPアドレスおよびポート番号を、IP電話機31からIP機器交換装置1(RTPパケット処理部145)に変更してIP電話機33へ送信することで、IP電話機33に対してRTPパケットの送信先がIP機器交換装置1宛となるように設定させることができる。また、同様に、IP機器交換装置1は、IP電話機33から送信されたSDP−cを、コーデック情報はそのままに、IP電話機33のIPアドレスおよびポート番号から、IP機器交換装置1(RTPパケット処理部145)へ変更してIP電話機31へ送信することで、IP電話機31に対してRTPパケットの送信先がIP機器交換装置1宛となるように設定させることができる。
IP機器交換装置1と、IP電話機31およびIP電話機33との間で、それぞれセッションが確立すれば通話が開始される(シーケンスSQ21)。通話はRTPパケットにより行われるが、RTPパケットはRTPパケット処理部145によりパケットスイッチ処理される。パケットスイッチ処理は、IP電話機31から送信されたRTPパケットのヘッダを、IP機器交換装置1が送信したように変更してIP電話機33へ送信し、反対に、IP電話機33から送信されたRTPパケットのヘッダを、IP機器交換装置1が送信したように変更してIP電話機31へ送信する。
ここで、RTPパケット処理部145が行うパケットスイッチ処理を、図11および図12に基づいて詳細に説明する。図11に示すように、IP電話機33からRTPパケット処理部145へ送信されるRTPパケットは、SDP−b情報に基づいて生成されるので、送信先アドレスがIP機器交換装置1のRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに設定され、送信先ポートがポートaを示すポート番号Paに設定されている。また、送信元アドレスは、IP電話機33を示すIPアドレスA33に設定され、送信元ポートはIP電話機33のポート番号P33rに設定されている。従って、RTPパケット処理部145は、IP電話機33からのRTPパケットの送信先アドレスをIP電話機31を示すIPアドレスA31へ変更すると共に、送信先ポートをIP電話機31のポート番号P31rに変更する。また、RTPパケット処理部145は、送信元アドレスをRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに変更すると共に、送信元ポートをポートbを示すポート番号Pbに変更する。そうすることで、IP電話機33からのRTPパケットは、IP機器交換装置1から送信されたように見せかけることができる。そして、変更されたRTPパケットは、RTPパケット処理部145によりLANインタフェース13を介してIP電話機31へ送信される。
IP電話機31からRTPパケット処理部145へ送信されるRTPパケットのヘッダは、SDP−d情報に基づいて生成されるので、図12に示すように、送信先アドレスがIP機器交換装置1のRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに設定され、送信先ポートがポートbを示すポート番号Pbに設定されている。また、送信元アドレスは、IP電話機31を示すIPアドレスA31に設定され、送信元ポートはIP電話機31のポート番号P31rに設定されている。従って、RTPパケット処理部145は、この送信先アドレスをIP電話機33を示すIPアドレスA33へ変更すると共に、送信先ポートをIP電話機33のポート番号P33rに変更する。また、RTPパケット処理部145は、送信元アドレスをRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに変更すると共に、送信元ポートをポートaを示すポート番号Paに変更する。そうすることで、IP電話機31からのRTPパケットは、IP機器交換装置1から送信されたように見せかけることができる。そして、変更されたRTPパケットは、RTPパケット処理部145によりLANインタフェース13を介してIP電話機33へ送信される。
このようにRTPパケット処理部145が、図13に示すように、IP電話機31とIP電話機33との間に介在して、RTPパケットのヘッダ(IPアドレス,ポート番号)を変更することで、Peer−to−Peerと同等の通信を維持することができる。
次に、IP電話機31とIP電話機33との間で通話をしている最中に、第3の電話機であるIP電話機32がIP機器交換装置1へIP電話機33との通話要求を送信することで、IP電話機32とIP電話機33とが通話を開始する「横取り」について説明する。
図6に示すように、操作者が、IP電話機32において、IP電話機31の通話横取りを要求することを示す特番を入力したとする(通話指示ステップ)。IP電話機32は、その特番とIP電話機32のSDP情報であるSDP−e情報を含むことで通話指示となるINVITEメッセージを、VoIP処理部141へ送信する(シーケンスSQ22)。このVoIP処理部141が、VoIPに準拠したメッセージをIP電話機32と送受信する経路を、図7に経路32aとして示す。
このSDP−e情報には、IP電話機32のIPアドレスA32とRTP用のポート番号P32rとを示す送信先情報や、IP電話機32が送受信可能なRTPパケットのペイロードタイプを示すコーデック情報などが含まれている。このコーデック情報には、IP電話機32が「音声G.711」を含む複数の符号化方式をサポートしているものとする。
INVITEメッセージを受信したIP機器交換装置1は、VoIP処理部141が生成したVoIPタスク141bにより、INVITEメッセージがSetupメッセージに変換されて、呼制御部142に送信する(シーケンスSQ23)。
呼制御部142では、生成された呼制御タスク142bがINVITEメッセージを解析する。呼制御タスク142bは、INVITEメッセージを解析した結果、設定された相手先番号がIP電話機31の通話を横取りして、IP電話機33との通話を要求する通話指示であると判断する。そして、呼制御タスク142bは、IP電話機31の呼を管理する呼制御タスク142aに対して、通話相手を問い合わせるメッセージを送る(シーケンスSQ24)。
問い合わせのメッセージを受信した呼制御タスク142aは、通話相手がIP電話機33であることを示す情報を呼制御タスク142bに送信する(シーケンスSQ25)。
呼制御タスク142bは、通話相手がIP電話機33であることを示す情報を受け取ると、通話横取りを示す情報と、SDP−e情報を含むSetupメッセージを、呼制御タスク142cへ送信する(シーケンスSQ26)。
呼制御タスク142cは、IP電話機31に対して通話の「横取り」による切断を行うために、切断復旧を意味するReleaseメッセージを呼制御タスク142aに送信する(シーケンスSQ27)。
Releaseメッセージを受信した呼制御タスク142aは、VoIPタスク141aに対してReleaseメッセージを送信する(シーケンスSQ28)。そして、VoIPタスク141aは、受信したReleaseメッセージを、切断復旧を意味するBYEメッセージに変換してIP電話機31へ送信する(シーケンスSQ29)。IP電話機31は、このBYEメッセージを受信するまで、IP電話機33との通話を維持した状態とすることができる。
BYEメッセージを受け取ったIP電話機31は、応答を示す200OKメッセージをVoIPタスク141aへ送信する(シーケンスSQ30)。
シーケンスSQ26では、Setupメッセージを受信した呼制御タスク142cが、通話中の任意タイミングでのセッション切り替えができないIP電話機33を制御していることを、接続方式判定部143で判定している(接続判定ステップ)(図6のSQ3,4参照、図9のS30参照)。従って、呼制御タスク142cは、IP電話機33との間でのVoIPにて規定されている手順による通話相手の変更の制御は行わないと判断する。すなわち、通話の「横取り」による通話相手の変更は、既にIP電話機33で設定されているRTPパケット処理部145のポートa(ポート番号Pa)とIP電話機33との間でのセッションの変更による制御ではなく、ポートb側での制御で対応を図ることを呼制御タスク142cが判断する。
まず、呼制御タスク142cは、IP電話機32より受信したSDP−e情報から送信先情報およびコーデック情報を読み出す。つまり、IP電話機32のIPアドレスA32と、RTPパケットを送受信するポート番号P32と、「音声G.711」やその他のIP電話機32が送受信可能なRTPパケットのコーデック情報を読み出す。次に、呼制御タスク142cは、通話中であるIP電話機31とIP電話機33との間で用いられているコーデック情報を、記憶部15に格納された切り替え可否テーブルを参照して読み出す。そうすることで、IP電話機31とIP電話機33との間で用いられているコーデック情報が「音声G.711」であることがわかるので、ネゴシエーションの結果として、「音声G.711」を選択する。
次に、呼制御タスク142cは、RTPパケット処理部145のIPアドレスA1rと、ポートbとして割り当てられたポート番号Pbとを送信先情報とし、「音声G.711」をコーデック情報としたSDP−f情報を作成する。そして、呼制御タスク142cは、作成したSDP−fをConnectメッセージに付加して呼制御タスク142bへ送信する(シーケンスSQ31)。つまり、呼制御タスク142cは、通話設定におけるRTPパケットの送信先をIPアドレスA1rに変更して調停することで、それぞれのIP電話機31,33に、RTPパケットの送信先がRTPパケット処理部145であることを設定させる通話設定処理手段として機能する。
呼制御タスク142cは、ポート番号Pbを使用するIP電話機がIP電話機31からIP電話機32へ変更したことをリソース管理部144へ通知する。つまり、リソース管理部144に対して、ポート番号Pbと、IP電話機32のIPアドレスA32と、ポート番号P32rと、コーデック情報「音声G.711」とを通知する。リソース管理部144は、図4(D)に示すように、IP電話機31の機器情報の代わりにIP電話機32の機器情報を、ポート管理テーブルに管理情報として格納する。
そして、呼制御タスク142cは、RTPパケット処理部145のパケットスイッチ処理(RTPパケットのIPアドレスとポート番号の入れ替え処理)を再起動することで、IP電話機33とIP電話機32との間のRTPパケットの通信(通話)を可能とする。
その後、呼制御タスク142bは、VoIPタスク141bに、Connectメッセージを送信する(シーケンスSQ32)。Connectメッセージを受信したVoIPタスク141bは、呼制御タスク142cで作成されたSDP−f情報を含む200OKメッセージをIP電話機32に送信することで、通話設定ステップを実行する(シーケンスSQ33)。200OKメッセージを受け取ったIP電話機32は、応答を示すACKメッセージをVoIPタスク141bに送信する(シーケンスSQ34)。
図14に示すように、IP機器交換装置1は、IP電話機32から送信されたSDP−eを、コーデック情報はそのままに、IPアドレスおよびポート番号を、IP電話機32からIP機器交換装置1(RTPパケット処理部145、つまり、自装置のアドレスであるから自アドレスと略称する)に変更してIP電話機32へ折り返す。こうして、IP電話機32に対してRTPパケットの送信先がIP機器交換装置1宛てとなるように設定させることができる。
IP機器交換装置1とIP電話機32との間でセッションが確立すれば通話が開始される通話切替ステップとなる(シーケンスSQ35)。通話はRTPパケットにより行われるが、RTPパケットはRTPパケット処理部145によりパケットスイッチ処理される。パケットスイッチ処理は、IP電話機32から送信されたRTPパケットのヘッダを、IP機器交換装置1が送信したように変更してIP電話機33へ送信し、反対に、IP電話機33から送信されたRTPパケットのヘッダを、IP機器交換装置1が送信したようにIP電話機32へ送信するように変更する。
ここで、「横取り」した後のRTPパケット処理部145が行うパケットスイッチ処理を、図15および図16に基づいて詳細に説明する。
図15に示すように、IP電話機32からRTPパケット処理部145へ送信されるRTPパケットのヘッダは、SDP−d情報(図10参照)に基づいて生成されるので、送信先アドレスがIP機器交換装置1のRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに設定され、送信先ポートがポートbを示すポート番号Pbに設定されている。また、送信元アドレスは、IP電話機32を示すIPアドレスA32に設定され、送信元ポートはIP電話機32のポート番号P32rに設定されている。従って、RTPパケット処理部145は、この送信先アドレスをIP電話機33を示すIPアドレスA33へ変更すると共に、送信先ポートをIP電話機33のポート番号P33rに変更する。また、RTPパケット処理部145は、送信元アドレスをRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに変更すると共に、送信元ポートをポートaを示すポート番号Paに変更する。そうすることで、IP電話機32からのRTPパケットは、IP機器交換装置1から送信されたように見せかけることができる。そして、変更されたRTPパケットは、RTPパケット処理部145によりLANインタフェース13を介してIP電話機33へ送信される。このようにして、RTPパケット処理部145は、送信変換処理(通話切替ステップ)を実行する。
図16に示すように、IP電話機33からRTPパケット処理部145へ送信されるRTPパケットは、SDP−b情報(図10参照)に基づいて生成されるので、送信先アドレスがIP機器交換装置1のRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに設定され、送信先ポートがポートaを示すポート番号Paに設定されている。また、送信元アドレスは、IP電話機33を示すIPアドレスA33に設定され、送信元ポートはIP電話機33のポート番号P33rに設定されている。従って、RTPパケット処理部145は、IP電話機33からのRTPパケットの送信先アドレスをIP電話機31を示すIPアドレスA32へ変更すると共に、送信先ポートをIP電話機31のポート番号P32rに変更する。また、RTPパケット処理部145は、送信元アドレスをRTPパケット処理部145を示すIPアドレスA1rに変更すると共に、送信元ポートをポートbを示すポート番号Pbに変更する。そうすることで、IP電話機33からのRTPパケットは、IP機器交換装置1から送信されたように見せかけることができる。そして、変更されたRTPパケットは、RTPパケット処理部145によりLANインタフェース13を介してIP電話機32へ送信される。このようにして、RTPパケット処理部145は、受信変換処理(通話切替ステップ)を実行する。
RTPパケット処理部145が、図17に示すように、IP電話機32とIP電話機33との間に介在して、RTPパケットのヘッダ(IPアドレス,ポート番号)を変更することで、IP機器交換装置1とIP電話機33との通話を維持したまま、IP電話機32がIP電話機33と通話を開始する「横取り」の機能を実現することができる。
このように、本発明の実施の形態に係るIP機器交換装置1は、IP電話機間での通信(通話)において直接通信させるのではなく、RTPパケットのヘッダの送信元アドレスおよびポート番号をIP機器交換装置1のものに変更して、あたかもRTPパケットが通話相手から送信されたように変換することで、IP電話機間の通信に介在することができる。従って、IP機器交換装置1は、IP電話機間でのRTPパケットのセッションが確立した後に、VoIPのメッセージを用いたセッション切り替えを行うことなく、RTPパケットの送受信先変更ができる。よって、IP機器交換装置1は、Peer−to−Peerと同等の通信を維持したままでの任意のタイミングで通信相手の切り替えができるので、レガシーPBX同等の複雑かつ多岐に及ぶ機能を実現することができる。
従って、IP機器交換装置1は、IP電話機3であっても、通話者は通話設定中でも通話を維持することができ、通話設定が完了した時点で通話が切り替わるので、あたかも、瞬時に切り替わるような操作感覚を実現することができる。
なお、本実施の形態では、IP電話機31の接続方式は、セッション切り替え可能なIP電話機なので、RTPパケット処理部145の機能は不要であり、IP電話機33の接続方式は、セッション切り替え不可なIP電話機なので、RTPパケット処理部145の機能は必要である、という場合を例に説明した。しかし、通話要求をしたIP電話機32が通話を切り替える機能を有しないIP電話機である場合、または、IP電話機31とIP電話機33との接続方式が、両方ともRTPパケット処理部145の機能が必要である場合でも、2セットのポートa,bを確保することで可能である。
このIP電話機31とIP電話機33との接続方式が、両方ともRTPパケット処理部145の機能が必要であるとした場合について、図18に基づいて説明する。図18は、両方のIP電話機がRTPパケット処理部を利用する経路を説明する図である。
シーケンスSQ2にてSetupメッセージを受信した呼制御タスク142aは、接続方式判定部143にIP電話機31の接続方式を判定させる。IP電話機31の接続方式がセッション切り替えが不可であると、その旨の通知を接続方式判定部143が呼制御タスク142aに送信する。そこで、呼制御タスク142aは、リソース管理部144(図1参照)にポートの取得要求を送信する。リソース管理部144は、この取得要求によって1セットのポートa,bを取得する。つまり、IP電話機31を管理する呼制御タスク142aとIP電話機33を管理する呼制御タスク142cとで、図18に示すように、2セットのポートa,bを取得することになる。そして、この2セットのポートa,bのうち、一方のポートaと他方のポートbとの間を、RTPパケットをLANスイッチ11で折り返すように送受信を行うことで、RTPパケットのセッションが確立した後に、VoIPのメッセージを用いたセッション切り替えを行うことなく、RTPパケットの送受信先変更ができる。
このように、通信する2台のIP電話機の接続方式が両方ともセッション切り替えが不可である場合に2セットのポートa,bを取得すること以外に、1セットのポートa,bを取得した後に、2セット目のポートa,bの取得を禁止したり、2セットのポートa,bを取得した後に2セット目のポートa,bを解放したりするようにしてもよい。
本実施の形態においては、リソース管理部144でポートa,bに空きがあると判定された場合を例に説明した。しかし、ポートa,bに空きがない場合には、警察や消防などへの緊急発信などを保証するために、一方のIP電話機から送信されるSDP情報の内容を変更せず、他方のIP電話機へ送信し、他方、IP電話機から送信されるSDP情報も同様に、内容を変更することなく一方のIP電話機へ送信することによって、RTPパケット処理部145を使用しないPeer−to−Peer通信を実現するための制御を行う。具体的には、呼制御タスク142cからVoIPタスク141cへのSetupメッセージや、VoIPタスク141cからIP電話機33へのINVITEメッセージに、IP電話機31のSDP情報であるSDP−aを設定する。そうすることにより、IP電話機31とIP電話機33との間で通話相手のIPアドレスおよびポート番号が設定されるSDPネゴシエーション(通話設定)を可能とすることができる。従って、RTPパケット処理部145が介在せずに、IP電話機31とIP電話機33との間のPeer−to−Peer通信を実現することができる。
また、本実施の形態では、接続方式判定部143による判定を行った後に、リソース管理部144によるポートの取得を行っているが、必ずポートa,bの取得を行ってRTPパケット処理部145の機能を使用するようにすれば、接続方式判定部143は省略することができる。
また、割り当て可能なポートa,bが能力的に接続可能なIP電話機より数多くある場合には、リソース管理部144は省略することができる。この場合、呼制御部142は、接続方式判定部143によって、IP電話機の接続方式がRTPパケット処理部145の機能を必要とすると判定されると、直ちにRTPパケット処理部145に対して、各IP電話機に対応するポートa,bをオープンする要求を行うこととなる。
また、本実施の形態では、IP機器交換装置1は、IP電話機31とIP電話機33との間での通話を、IP電話機32からの「横取り」の要求を受信したことを契機に、通話を切り替えていた。しかし、通話を切り替えるための契機は、これに限定されない。例えば、他の切り替え方法として、つぎのような3つがある。
(1)第1の例は、最初に通話をしているIP電話機31とIP電話機33(セッション切り替えにより切り離されるIP電話機、またはセッション切り替え後も接続が維持されるIP電話機)のいずれか一方が、IP機器交換装置1に対し、通話先の変更となるセッション切り替え要求を送る方法である。IP機器交換装置1では、このセッション切り替え要求の受信を契機として、IP電話機31とIP電話機33のいずれかとIP電話機32との通話を切り替える。
(2)第2の例は、IP機器交換装置1での時間管理によって通話の切り替えを行う方法である。例えば、IP機器交換装置1の呼制御部142においては、IP電話機31とIP電話機33とのセッション確立後、所定時間が経過したと判断すると、この時間経過を契機として、IP電話機31とIP電話機33のいずれかとIP電話機32との通話を切り替える。
(3)第3の例は、最初に通話をしているIP電話機31とIP電話機33のいずれか一方が、オンフックや転送ボタンの押下などを契機に、IP電話機32へ通話の切り替えを行う方法である。例えば、IP電話機31がIP電話機32と通話を開始するように通話を切り替え、IP電話機33は保留状態となるように呼制御部142が制御する。そして、IP電話機31とIP電話機32との通話が終了して、IP電話機31がオンフック(回線切断)したとする。IP機器交換装置1の呼制御部142では、このオンフックを検出すると、このオンフックを契機として、VoIPを用いたセッションの切り替えを行わずに、RTPパケット処理部145によりRTPパケットのパケットスイッチ処理を行うことで送受信先の変更を行う。すなわちIP電話機32と保留状態であったIP電話機33との通話に切り替える。
本発明は、音声データを送受信することで通話するIP電話機の接続制御を行うためのIP機器交換装置および通話切替方法に関するものである。また、本発明は、音声劣化の抑制を必要とするIP電話機の音声データを交換するIP機器交換装置に有用であり、特に、通話相手が途中で変わるような機能を実現するのに適している。
本発明によれば、従来の時分割交換方式の電話機間の通話と同様に、IP電話機でも通話切替機能を実現することができる。また、符号化方式の共通性が保たれるから通話切替をすることができる。従ってIP電話機であっても、通話者は通話設定中でも通話を維持することができ、通話設定が完了した時通話が切り替わるので、あたかも、瞬時に切り替わるような操作感覚を実現することができる。
本発明の実施の形態におけるIP交換システム全体の構成を示す図 図1の記憶部に格納されるセッション切り替え可否テーブルを示す図 図1の記憶部に格納されるメディア情報テーブルを示す図 図1の記憶部に格納されるポート管理テーブルを示す図 図1のIP交換システムのIPアドレスとポート番号を説明する図 図1のシステム間の動作を説明するシーケンスチャート 図6のメッセージの経路を説明する図 図6のSDP情報の一例を示す図 図1の接続方式判定部の判定動作を説明するフローチャート 図6のSDP情報を説明する図 図7のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図 図7のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図 図6のRTPパケットを交換する経路を説明する図 図6のSDP情報を説明する図 図13のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図 図13のRTPパケット処理部のパケットスイッチ処理を説明する図 IP電話機間でRTPパケットを交換する経路を説明する図 両方のIP電話機がRTPパケット処理部を利用する経路を説明する図
符号の説明
1 IP機器交換装置
11 LANスイッチ
12,13 LANインタフェース
14 制御部
141 VoIP処理部
141a〜141c VoIPタスク
142 呼制御部
142a〜142c 呼制御タスク
143 接続方式判定部
144 リソース管理部
145 RTPパケット処理部
15 記憶部
2 LAN
3,31〜33 IP電話機
31a〜33a 経路
4,41〜43 IP回線
5 WAN

Claims (13)

  1. 第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶する記憶手段と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に、前記第3のIP電話機から前記第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、前記記憶手段に記憶された符号化方式を用いて前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を維持しながら前記第3のIP電話機と自装置との間で行い、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を、前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするIP機器交換装置。
  2. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された符号化方式に基づいて、前記通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択することを特徴とする請求項1記載のIP機器交換装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を、前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話に切り替える場合、前記第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、前記第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とする請求項1記載のIP機器交換装置。
  4. 前記記憶手段は、各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、
    前記制御手段は、前記記憶手段を参照し、各IP電話機が前記通話を切り替える能力を有するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のIP機器交換装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に、前記第3のIP電話機から前記第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、前記第2のIP電話機または前記第3のIP電話機が前記通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、前記第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、前記第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とする請求項4記載のIP機器交換装置。
  6. 第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機と接続される接続手段と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶する記憶手段と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に、前記第3のIP電話機から前記第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合、
    前記記憶手段に記憶された符号化方式に基づいて、前記通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択して行う前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を維持しながら前記第3のIP電話機と自装置との間で行い、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を、前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とするIP機器交換装置。
  7. 前記記憶手段は、各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、
    前記制御手段は、前記記憶手段を参照し、各IP電話機が前記通話を切り替える能力を有するか否かを判定することを特徴とする請求項6記載のIP機器交換装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に、前記第3のIP電話機から前記第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受けた場合であって、前記第2のIP電話機または前記第3のIP電話機が前記通話を切り替える能力を有しないと判定した場合に、
    前記制御手段は、前記第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、前記第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とする請求項7記載のIP機器交換装置。
  9. 前記通話指示は前記第3のIP電話機から通話要求を送信することを特徴とする請求項1または請求項6に記載のIP機器交換装置。
  10. 第1のIP電話機、第2のIP電話機及び第3のIP電話機とが接続されるIP機器交換装置の通話切替方法であって、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との間で調停された符号化方式を記憶し、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話中に前記第3のIP電話機から前記第のIP電話機の通話横取りを要求する通話指示を受け、
    前記通話指示に含まれる第3のIP電話機の符号化方式と、前記記憶された符号化方式とを用いて前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との間での符号化方式の調停を、前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を維持しながら前記第3のIP電話機と自装置との間で行い、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話を前記第3のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話に切替えることを特徴とするIP機器交換装置の通話切替方法。
  11. 前記記憶された符号化方式に基づいて、前記通話指示に含まれる第3のIP電話機の複数の符号化方式の中で共通する符号化方式を選択することを特徴とする請求項10記載の通話切替方法。
  12. 各IP電話機がIP電話機側で通話を切り替える能力を有するか否かについての情報を予め記憶し、
    前記記憶された切替能力を参照し、各IP電話機が前記通話を切り替える能力を有するか否かを判定することを特徴とする請求項10記載の通話切替方法。
  13. 前記記憶された切替能力を参照し、前記第2のIP電話機または前記第3のIP電話機が前記通話を切り替える能力を有しないと判定した場合は、
    前記第2のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第3のIP電話機のアドレスに変更し、一方、前記第3のIP電話機から送信されるパケットの送信元を自アドレスに変更し、前記パケットの送信先を前記第2のIP電話機のアドレスに変更することを特徴とする請求項12記載の通話切替方法。
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