JP4434195B2 - 信号測定装置及び半導体試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被試験デバイスから出力される信号等のアナログ信号の測定を行う信号測定装置及び当該信号測定装置を備える半導体試験装置に関する。
従来から、被試験デバイスの初期不良を試験するためにメモリテスタやロジックテスタ等の半導体試験装置が用いられている。この半導体試験装置には、被試験デバイスから出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器という)を備える信号測定装置が設けられており、半導体試験装置はこの信号測定装置で変換されたディジタル信号に対して所定の処理を行って被試験デバイスからのアナログ信号を測定している。
以下の特許文献1には、直流信号、アナログ信号、ディジタル信号等の各種信号が混在する混在信号を入出力する被試験デバイスについて、複数項目に亘る試験を並列して行う半導体試験装置が開示されている。
特開平4−36672号公報
ところで、上述の半導体試験装置において、アナログ信号の測定に関する性能の上限はA/D変換器の性能でほぼ決まってしまうという側面があるため、高精度の測定を行う半導体試験装置に設けられる信号測定装置には高性能のA/D変換器を備える必要がある。ここで、高性能のA/D変換器には、アナログ信号のDC(直流)成分を高精度に変換できること(DC性能が高いこと)、低ノイズであること(ノイズ性能が高いこと)、低歪みであること(歪み性能が高いこと)、及びスプリアス成分が低いこと(スプリアス性能が高いこと)等が求められるが、これらを全て満足するA/D変換器は極めて少数であり、しかもコストが極めて高い。
例えば、代表的なA/D変換器としてデルタ・シグマ型(ΔΣ型)のA/D変換器及び逐次比較型A/D変換器が挙げられるが、デルタ・シグマ型のA/D変換器は、一般的にノイズ性能が極めて良好であるが歪みが大きく(高調波のレベルが高い)、歪み性能については逐次比較型A/D変換器に劣る傾向がある。これに対し、逐次比較型A/D変換器は、歪み性能は良好であるがノイズが大きく、ノイズ性能についてはデルタ・シグマ型のA/D変換器に劣る傾向がある。
このため、従来は、ユーザが特に重要であると考える性能が優れているA/D変換器を選んで信号測定装置に搭載し、或いは上述した各種性能の全てがある程度優れているバランスのよいA/D変換器を選んで信号測定装置に搭載していた。また、A/D変換器の前段(入力側)にバンド・エリミネーション・フィルタを設けて低ノイズ低歪みを両立させる従来技術が提案されており、かかる従来技術を用いたA/D変換器を信号測定装置に搭載していた。
ここで、上述のバンド・エリミネーション・フィルタを用いた従来技術は、A/D変換器に大きな電圧が入力されると歪みが大きくなるという性質に着目し、A/D変換器に入力される信号から信号レベルが大きな基本波成分をバンド・エリミネーション・フィルタで除去して入力電圧レベルを下げることにより歪みを低減する技術である。そして、予めバンド・エリミネーション・フィルタの周波数測定を測定しておき、この測定結果に基づいてA/D変換器から出力される信号を補正することで、バンド・エリミネーション・フィルタで減衰した信号レベルを復元している。
この従来技術は、低ノイズ低歪みを実現することができるが、測定可能な信号の周波数がバンド・エリミネーション・フィルタの周波数特性に制限されるという欠点がある。また、周波数特性の異なるバンド・エリミネーション・フィルタを複数用いれば広範囲の周波数範囲の測定が可能になるとも考えられるが、バンド・エリミネーション・フィルタを複数設ける分だけ回路規模が大きくなるという問題が生ずる。更に、上記の従来技術ではバンド・エリミネーション・フィルタが歪みを発生しないことが低歪みを実現ずる前提条件になるが、実際には低歪みのバンド・エリミネーション・フィルタを設計するのは困難であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、スプリアス性能等の複数の性能を高いレベルで同時に満足することができる信号測定装置、及び当該信号測定装置を備える半導体試験装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点による信号測定装置は、アナログ信号をディジタル信号に変換して測定する信号測定装置(10)において、アナログ信号(S10)をディジタル信号(S11a〜S11n)に変換する変換特性が互いに異なり、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他よりも高い複数の変換器(11a〜11n)と、前記変換器の各々に対応して設けられ、対応する前記変換器から出力されるディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分を求める処理を行う複数の処理部(12a〜12b)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、アナログ信号は変換特性が互いに異なる複数の変換器に入力されてディジタル信号に変換され、変換された各々のディジタル信号は変換器に対応して設けられた処理部で周波数解析され、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分が求められる。
また、本発明の第1の観点による信号測定装置は、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能は、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能の少なくとも1つを含むことを特徴としている
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点による信号測定装置は、アナログ信号をディジタル信号に変換して測定する信号測定装置(30)において、アナログ信号(S10)をディジタル信号(S31a、S31b)に変換する変換特性が互いに異なり、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他よりも高い複数の変換器(31a、31b)と、前記変換器の各々から出力されるディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分をそれぞれ抽出して合成する処理を行う信号処理部(32)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、アナログ信号は変換特性が互いに異なる複数の変換器に入力されてディジタル信号に変換され、変換された各々のディジタル信号は信号処理部で周波数変換され、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分がそれぞれ抽出されて合成される。
また、本発明の第2の観点による信号測定装置は、前記信号処理部が、前記変換器の各々から出力されるディジタル信号を周波数解析する周波数解析部(41a、41b)と、前記周波数解析部の解析結果から、前記変換器の変換特性に応じた所定の周波数成分を抽出する抽出部(42a、42b)と、前記抽出部で抽出された周波数成分を合成する合成部(43)とを備えることを特徴としている
更に、本発明の第2の観点による信号測定装置は、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能は、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能の少なくとも1つを含むことを特徴としている。
本発明の半導体試験装置は、被試験デバイス(20)の試験を行う半導体試験装置において、上記の何れかに記載の信号測定装置を備え、当該信号測定装置を用いて前記被試験デバイスから出力されるアナログ信号の測定を行うことを特徴としている。
本発明によれば、変換特性が互いに異なる複数の変換器でアナログ信号をディジタル信号に変換し、変換器に対応して設けられた処理部で変換した各々のディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分を求めている。或いは、変換特性が互いに異なる複数の変換器でアナログ信号をディジタル信号に変換し、変換した各々のディジタル信号を周波数変換して、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分をそれぞれ抽出して合成している。このため、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、スプリアス性能等の複数の性能を高いレベルで同時に満足することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による信号測定装置及び半導体試験装置について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による信号測定装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の信号測定装置10は、並列に設けられた複数のA/D変換器11a〜11n(変換器)と、A/D変換器11a〜11nに対応して設けられた複数のディジタル回路12a〜12n(処理部)とを備えており、被試験デバイス(以下、DUT(Device Under Test)という)20から出力されるアナログ信号S10を測定する。
A/D変換器11a〜11nの入力端は互いに接続されており、DUT20から出力されたアナログ信号S10はA/D変換器11a〜11nにそれぞれ入力される。このA/D変換器11a〜11nは、入力されるアナログ信号S10に対して標本化及び量子化を行ってアナログ信号S10をディジタル信号S11a〜S11nに変換する。ここで、A/D変換器11a〜11nは、アナログ信号S10をディジタル信号S11a〜S11nに変換する変換特性が互いに異なるものが用いられている。
具体的には、A/D変換器11a〜11nは、A/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他の変換器よりも高くなるものが用いられている。ここで、A/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能としては、例えばDC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能等が挙げられるが、これらの性能の何れか1つが他の変換器よりも高くなるものが用いられている。
更に具体的には、例えばA/D変換器11aは他のA/D変換器11b〜11nよりもDC性能が高くてアナログ信号のDC(直流)成分を高精度に変換でき、A/D変換器11bは他のA/D変換器11a,11c〜11nよりもノイズ性能が高くて低ノイズである。また、A/D変換器11cは他のA/D変換器11a,11b,11d〜11nよりも歪み性能が高く低歪みであり、A/D変換器11dは他のA/D変換器11a〜11c,11e〜11nよりもスプリアス性能が高くスプリアス成分が低いといった具合である。これらA/D変換器11a〜11nは、アナログ信号S10を変換してディジタル信号S11a〜S11nをそれぞれ出力する。
A/D変換器11a〜11nの出力端は、ディジタル回路12a〜12nの入力端にそれぞれ接続されている。このディジタル回路12a〜12nは、A/D変換器11a〜11nから出力されるディジタル信号S11a〜11nに対して、対応するA/D変換器11a〜11nの変換特性に応じた所定の処理を行う。具体的には、対応するA/D変換器から出力されるディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に関する測定結果を求める処理を行う。
より具体的には、例えばディジタル回路12aは、他のA/D変換器11b〜11nよりもDC性能が優れたA/D変換器11aから出力されるディジタル信号S11aを周波数解析し、DC性能に関する測定結果を求める処理を行う。また、ディジタル回路12bは、他のA/D変換器11a,11c〜11nよりもノイズ性能が優れたA/D変換器11bから出力されるディジタル信号S11bを周波数解析し、ノイズ性能に関する測定結果を求める処理を行う。同様に、ディジタル回路12cは歪み性能に関する測定結果を求める処理を行い、ディジタル回路12dはスプリアス性能に関する測定結果を求める処理を行う。尚、ディジタル回路12a〜12nの出力は、不図示のホストコンピュータに接続されている。
上記構成において、DUT20からアナログ信号S10が出力されると、A/D変換器11a〜11nにそれぞれ入力され、A/D変換器11a〜11nの各々で同時にアナログ信号S10の標本化及び量子化が行われてディジタル信号S11a〜S11nがそれぞれ出力される。これらディジタル信号S11a〜S11nは、ディジタル回路12a〜12nにそれぞれ入力され、対応するA/D変換器11a〜11nの変換特性に応じた所定の処理が行われる。具体的には、ディジタル回路12aではDC性能に関する測定結果を求める処理が行われ、ディジタル回路12bではノイズ性能に関する測定結果を求める処理が行われ、ディジタル回路12cでは歪み性能に関する測定結果を求める処理が行われ、ディジタル回路12dではスプリアス性能に関する測定結果を求める処理が行われる。
以上の処理により求められた測定結果は、不図示のホストコンピュータに送信されてホストコンピュータが備えるディスプレイに表示される。つまり、ディジタル回路12aで求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10のDC特性として表示され、ディジタル回路12bで求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10のノイズ特性として表示される。また、ディジタル回路12cで求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10の歪み特性として表示され、ディジタル回路12dで求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10のスプリアス特性として表示される。
以上説明した第1実施形態による信号測定装置10は、変換特性が互いに異なる複数のA/D変換器11a〜11nと、対応するA/D変換器11a〜11nの変換特性に応じた所定の処理を行うディジタル回路12a〜12nとを備えている。このため、例えば良好なノイズ性能を有するA/D変換器11bで変換されたディジタル信号S11bを用いてアナログ信号S10のノイズ性能に関する測定結果が求められ、良好な歪み性能を有するA/D変換器11cで変換されたディジタル信号S11cを用いてアナログ信号S10の歪み性能に関する測定結果が求められている。よって、本実施形態では、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、スプリアス性能等の複数の性能を高いレベルで同時に満足することができる。
〔第2実施形態〕
図2は、本発明の第2実施形態による信号測定装置の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、本実施形態の信号測定装置30は、並列に設けられた2つのA/D変換器31a,31b(変換器)とディジタル回路32(信号処理部)とを備えており、DUT20から出力されるアナログ信号S10を測定する。
A/D変換器31a,31bの入力端は互いに接続されており、DUT20から出力されたアナログ信号S10はA/D変換器31a,31bにそれぞれ入力される。このA/D変換器31a,31bは、入力されるアナログ信号S10に対して標本化及び量子化を行ってアナログ信号S10をディジタル信号S31a,31bに変換する。ここで、第1実施形態と同様に、A/D変換器31a,31bは、アナログ信号S10をディジタル信号S31a,S31bに変換する変換特性が互いに異なるものが用いられている。
具体的には、A/D変換器31a,31bは、A/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他の変換器よりも高くなるものが用いられている。本実施形態では、A/D変換器31aがデルタ・シグマ型のA/D変換器であり、A/D変換器31bが逐次比較型A/D変換器であるとする。つまり、A/D変換器31aはA/D変換器31bよりもノイズ性能が高くて低ノイズであり、A/D変換器31bはA/D変換器31aよりも歪み性能が高く低歪みであるとする。A/D変換器31a,31bは、アナログ信号S10を変換してディジタル信号S31a,S31bをそれぞれ出力する。
A/D変換器31a,31bの出力端は、ディジタル回路32の入力端に接続されている。このディジタル回路32は、A/D変換器31a,31bから出力されるディジタル信号S31a,S31bを合成し、A/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能に関する測定結果を求める処理を行う。具体的には、上述の通り、A/D変換器31aはノイズ性能が高く、A/D変換器31bは歪み性能が高いため、これらから出力されるディジタル信号S31a,S31bを合成してノイズ性能に関する測定結果と歪み性能に関する測定結果とを求める処理を行う。尚、ディジタル回路32の出力は、不図示のホストコンピュータに接続されている。
図3は、ディジタル回路32の内部構成を示すブロック図である。図3に示す通り、ディジタル回路32は、FFT部41a,41b(周波数解析部)、周波数成分抽出部42a,42b(抽出部)、合成部43、SNR部44、及びTHD部45を備える。FFT部41aは、A/D変換器31aから出力されるディジタル信号S31aを入力としており、このディジタル信号S31aに対してFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を行いディジタル信号S31aの周波数解析を行う。同様に、FFT部41bは、A/D変換器31bから出力されるディジタル信号S31bを入力としており、このディジタル信号S31bに対してFFTを行いディジタル信号S31bの周波数解析を行う。
周波数成分抽出部42aは、FFT部41aから出力される信号から、A/D変換器31aの変換特性に応じた所定の周波数成分を抽出する。同様に、周波数成分抽出部42bは、FFT部41bから出力される信号から、A/D変換器31bの変換特性に応じた所定の周波数成分を抽出する。ここで、前述した通り、A/D変換器31aはノイズ性能が高く、A/D変換器31bは歪み性能が高い。このため、周波数成分抽出部42aはFFT部41aから出力される信号からノイズ性能を求めるために必要となる周波数成分を抽出し、周波数成分抽出部42bはFFT部41bから出力される信号から歪み性能を求めるために必要となる周波数成分を抽出する。
合成部43は、周波数成分抽出部42a,42bで抽出された周波数成分を合成する。SNR部44は、合成部43で合成された信号を用いてノイズ性能に関する測定結果(信号対雑音比:Signal to Noise Ratio)を求める。THD部45は、合成部43で合成された信号を用いて歪み性能に関する測定結果(全高調波歪:Total Harmonic Distortion)を求める。
上記構成において、DUT20からアナログ信号S10が出力されると、A/D変換器31a,31bにそれぞれ入力され、A/D変換器31a,31bの各々で同時にアナログ信号S10の標本化及び量子化が行われてディジタル信号S31a,S31bがそれぞれ出力される。これらディジタル信号S31a,S31bは、ディジタル回路32に入力されて合成され、この合成された信号からA/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能に関する測定結果が求められる。
具体的には、ディジタル回路32に入力されたディジタル信号S31a,S31bは、FFT部41a,41bにそれぞれ入力され、高速フーリエ変換処理が施されて周波数解析が行われる。この解析により得られた信号は、周波数成分抽出部42a,42bにそれぞれ入力されてA/D変換器31a,31bの変換特性に応じた所定の周波数成分が抽出される。そして、周波数成分抽出部42a,42bで抽出された周波数成分は、合成部43に出力されて合成される。
図4は、周波数成分抽出部42a,42b及び合成部43で行われる処理を説明するための図である。ここで、図4(a)はFFT部41aで周波数解析して得られた周波数分布の一例を示す図であり、図4(b)はFFT部41bで周波数解析して得られた周波数分布の一例を示す図である。また、図4(c)は合成部43で合成された信号の周波数分布を示す図である。尚、図4においては、アナログ信号S10の基本波の周波数をfとしている。また、図中の周波数2fは基本波に対する二次の高調波であり、周波数3fは基本波に対する三次高調波の周波数である。更に、図4(a)中におけるN1、及び図4(b)中におけるN2はノイズ成分である。
図4(a)の周波数分布と図4(b)の周波数分布とを比較すると、基本波の振幅は殆ど同じであるが、二次の高調波及び三次の高調波の振幅は、図4(b)に示すものよりも図4(a)に示すものの方が大きいことが分かる。これは、A/D変換器31aがA/D変換器31bよりも歪み性能が低くて歪みが大きいからである。また、図4(a)に示す周波数分布に含まれるノイズ成分N1よりも、図4(b)に示す周波数分布に含まれるノイズ成分N2の方が大きいことが分かる。これは、A/D変換器31bがA/D変換器31aよりもノイズ性能が低くて高ノイズだからである。
図4(a)に示す通り、A/D変換器31aは低ノイズであるが歪みが大きいため、周波数成分抽出部42aは、歪を生じさせる高調波成分を除いた周波数成分を抽出する。つまり、図4(a)に示す周波数分布から二次の高調波及び三次の高調波を除去する処理を行う。他方、図4(b)に示す通り、A/D変換器31bは低歪みであるが高ノイズであるため、周波数成分抽出部42bは、基本波を含めたノイズ成分を除去した高調波成分を抽出する。つまり、図4(b)に示す周波数分布から二次の高調波及び三次の高調波以外の周波数成分を除去する処理を行う。尚、DUT20から出力されるアナログ信号S10の基本波の周波数fは既知であり、この周波数fを示す情報は、不図示の制御部から周波数成分抽出部42a,42bに入力されている。周波数成分抽出部42a,42bは、この情報に基づいて以上説明した処理を行う。
周波数成分抽出部42a,42bで抽出された周波数成分は合成部43で合成される。合成された信号の周波数成分を示す図4(c)を参照すると、基本波及びノイズ成分N1は、図4(a)に示すものとほぼ同一であることが分かる。また、二次の高調波及び三次の高調波の振幅は、図4(b)に示すものとほぼ同一であることが分かる。以上の処理によって、あたかもA/D変換器31aの高いノイズ性能とA/D変換器31bの高い歪み性能とを兼ね備えたA/D変換器によって変換された信号の周波数分布を得ることができる。
合成部43で合成された信号はSNR部44及びTHD部45に入力され、SNR部44ではノイズ性能に関する測定結果(信号対雑音比)が求められ、THD部b45では歪み性能に関する測定結果(全高調波歪)が求められる。以上の処理により求められた測定結果は、不図示のホストコンピュータに送信されてホストコンピュータが備えるディスプレイに表示される。つまり、SNR部44で求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10のノイズ特性として表示され、THD部45で求められた測定結果はDUT20から出力されるアナログ信号S10の歪み特性として表示される。
以上説明した第2実施形態による信号測定装置30は、変換特性が互いに異なる複数のA/D変換器31a,31bと、A/D変換器31a,31bから出力されるディジタル信号を合成し、A/D変換器の変換特性を評価する際に用いられる複数の性能に関する測定結果を求める処理を行うディジタル回路32とを備えている。このため、良好なノイズ性能を有するA/D変換器31aで変換されたディジタル信号S31aと良好な歪み性能を有するA/D変換器31bで変換されたディジタル信号S31bとが合成されて、ノイズ性能に関する良好な測定結果及び歪み性能に関する良好な測定結果が求められている。よって、本実施形態では、ノイズ性能及び歪み性能を高いレベルで同時に満足することができる。
以上、本発明の実施形態による信号測定装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ノイズ性能に優れたA/D変換器31aと歪み性能に優れたA/D変換器31bとを備えてノイズ性能及び歪み性能を測定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、第1実施形態と同様に、ノイズ性能に優れたA/D変換器及びスプリアス性能に優れたA/D変換器等をA/D変換器31a,31bに対して並列に設け、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能等を測定しても良い。
また、以上説明した第1,第2実施形態の信号測定装置はアナログ信号を測定する単体の装置としても用いることができるが、メモリテスタやロジックテスタ等の半導体試験装置に設けて被試験デバイスから出力されるアナログ信号の測定を行うことも可能である。半導体試験装置に設けることで、被試験デバイスから出力されるディジタル信号及びアナログ信号の試験を共に行うことができ、様々な種類のデバイスの試験に対応することが可能になる。
本発明の第1実施形態による信号測定装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による信号測定装置の要部構成を示すブロック図である。 ディジタル回路32の内部構成を示すブロック図である。 周波数成分抽出部42a,42b及び合成部43で行われる処理を説明するための図である。
符号の説明
10 信号測定装置
11a〜11n A/D変換器
12a〜12n ディジタル回路
20 DUT
30 信号測定装置
31a,31b A/D変換器
32 ディジタル回路
41a,41b FFT部
42a,42b 周波数成分抽出部
43 合成部
S10 アナログ信号
S11a〜S11n ディジタル信号
S31a,S31b ディジタル信号

Claims (6)

  1. アナログ信号をディジタル信号に変換して測定する信号測定装置において、
    アナログ信号をディジタル信号に変換する変換特性が互いに異なり、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他よりも高い複数の変換器と、
    前記変換器の各々に対応して設けられ、対応する前記変換器から出力されるディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分を求める処理を行う複数の処理部
    を備えることを特徴とする信号測定装置。
  2. 前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能は、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の信号測定装置。
  3. アナログ信号をディジタル信号に変換して測定する信号測定装置において、
    アナログ信号をディジタル信号に変換する変換特性が互いに異なり、前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能のうちの何れか1つが他よりも高い複数の変換器と、
    前記変換器の各々から出力されるディジタル信号を周波数解析し、他の変換器よりも高い性能に係る周波数成分をそれぞれ抽出して合成する処理を行う信号処理部と
    を備えることを特徴とする信号測定装置。
  4. 前記信号処理部は、前記変換器の各々から出力されるディジタル信号を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部の解析結果から、前記変換器の変換特性に応じた所定の周波数成分を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出された周波数成分を合成する合成部と
    を備えることを特徴とする請求項3記載の信号測定装置。
  5. 前記変換特性を評価する際に用いられる複数の性能は、DC性能、ノイズ性能、歪み性能、及びスプリアス性能の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の信号測定装置。
  6. 被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置において、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の信号測定装置を備え、当該信号測定装置を用いて前記被試験デバイスから出力されるアナログ信号の測定を行うことを特徴とする半導体試験装置。
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