JP5035815B2 - 周波数測定装置 - Google Patents

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本発明は、FFT(Fast Fourier Transform)を用いて周波数を測定する周波数測定装置に関する。
従来、FFTを用いた周波数測定では、見かけの演算データ数を増加し分解能を高める“零詰め方式”が知られている。この方式によれば、最も正確に周波数を求めることができるものの、処理能力と演算精度で制限され、極端に分解能を増やすことは困難である。
そこで、近似曲線や補間法を用いて周波数を測定することが古くから知られている。例えば、補間法を用いたものとして特許文献1に示すものがある。
特開平10−213613号公報
上記した近似曲線や補間法を用いたものは、元のアナログ信号に含まれないような側波帯成分(サイドローブ)を抑圧するためにA/D変換によって得られたデータにハニング窓と称する窓関数をかけてFFT演算を行い、また複雑な補間式と組み合わせて補間を行うというもので、周波数を求めるのに複雑な過程を必要とする。
本発明は上記問題に鑑みたもので、FFTを用いた周波数測定を簡易に行うことを目的とする。また、その場合に、精度よく周波数を求めることを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の周波数測定装置では、アナログ信号をディジタルのデータに変換するA/D変換器と、
前記A/D変換器によって得られたデータに対して、高速フーリエ演算を行う高速フーリエ演算手段と、
前記高速フーリエ演算手段の演算結果をスカラー変換して前記アナログ信号のスペクトラムのデータを求めるベクトル・スカラー変換手段と、を備え、
前記A/D変換器によって得られたデータにサイドローブを抑圧するための窓関数をかけずに前記高速フーリエ演算が行われ、これにより前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータは、サイドローブが抑圧されていない波形のデータとなるように構成されており、
さらに、前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータの中から、所定次数のピークにおける最大のデータと、周波数軸上でその前後にあるデータとを検出し、さらに前記前後にあるデータのうち大きい方のデータを検出するデータ検出手段と、
前記検出された最大のデータと、前記検出された前後にあるデータのうち大きい方のデータとによる両データの周波数の間において、前記両データの周波数の差を、前記両データのうち前記最大のデータに近い方に按分した値となるように前記前後にあるデータの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求める周波数演算手段と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、周波数測定を簡易に行うことができるとともに、精度よく周波数を求めることができる。
この場合、請求項に記載の発明のように、上記した両データを、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)とし、前記両データの周波数の差をΔfとしたとき、前記周波数演算手段は、前記アナログ信号の周波数fxを、fx=f(n)+Δf・y(n+1)/{y(n)+y(n+1)}あるいはfx=f(n+1)−Δf・y(n)/{y(n)+y(n+1)}により求めるようにすることができる。また、請求項3に記載の発明のように、前記周波数演算手段は、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータが所定値以下となるとき、あるいは前記前後にあるデータの差がある値以下のときには、前記周波数を求める演算を行わずに、前記最大のデータの周波数を前記アナログ信号の周波数とするものとすることができる。さらに、請求項4に記載の発明のように、前記周波数演算手段は、前記最大のデータに対する前記前後にあるデータの比率がそれぞれ所定値を超えるときには、前記前後にあるデータの周波数の間において、前記前後にあるデータの周波数の差を、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータに近い方に按分した値となるように前記前後にあるデータの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求めるようにすることもできる。
また、請求項に記載に記載の周波数測定装置では、前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータの中から、所定次数のピークにおける最大のデータと、周波数軸上でその前後にあるデータとを検出するデータ検出手段と、
前記データ検出手段にて検出されたデータのうち前記最大のデータを外した前記前後にあるデータの周波数の間において、前記前後にあるデータの周波数の差を、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータに近い方に按分した値となるように前記前後にあるデータの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求める周波数演算手段と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、周波数測定を簡易に行うことができるとともに、中心となるスペクトルのデータに対し、両サイドのスペクトラムのデータが十分小さな値とならない場合において、精度よく周波数を求めることができる。
この場合、請求項に記載の発明のように、前記最大のデータを、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)、前記前後にあるデータを、周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)とし、各データの周波数の差をΔfとしたとき、前記周波数演算手段は、前記アナログ信号の周波数fxを、fx=f(n−1)+2Δf・y(n+1)/{y(n−1)+y(n+1)}あるいはfx=f(n+1)−2Δf・y(n−1)/{y(n−1)+y(n+1)}により求めるようにすることができる。
図1に本発明の一実施形態に係る周波数測定装置の構成を示す。この図1に示す周波数測定装置には、入力端子からアナログ信号S(t)が入力される。このアナログ信号S(t)は、持続時間の限られた低周波信号(例えば、弦楽器や打楽器など、数KHz以下で持続時間が限られた信号)である。アナログ信号S(t)が減衰振動をする信号である場合、振幅変化が生じ誤差が発生するので、この実施形態では、ALC(Automatic Level Control)回路10により、アナログ信号S(t)の振幅を一定に保つようにしている。
このALC回路10によって振幅が一定に保たれたアナログ信号S(t)は、A/D変換器11によって所定のサンプリング周波数fsでサンプリングされ、ディジタルのデータに変換され、サンプリングデータメモリ12に記憶される。
サンプリングデータメモリ12に記憶されたデータは、FFT演算手段14に入力される。なお、このFFT演算手段14、および後述するベクトル・スカラー変換手段15、ピーク検出手段17、データ検出手段18、周波数演算手段19は、コンピュータを用いてソフト的に演算処理される部分であり、上記したALC回路10は、FFT演算手段14の前段においてALC手段13としてソフト的に行うようになっていてもよい。
FFT演算手段14の演算結果は、ベクトル・スカラー変換手段15によってスカラー変換され、アナログ信号のスペクトラムのデータとしてスペクトラムデータメモリ16に記憶される。
このデータは、図2に示すように、横軸にサンプリング周波数fsの1/2、縦軸にスペクトラムの大きさ(マグニチュード)を取った場合、高調波の1次、2次、3次、4次、5次…のピークが現れるデータとなる。また、それぞれのピークにおいて、図3に示すように、周波数f(n−1)、f(n)、f(n+1)、f(n+2)…におけるそれぞれのスペクトラムのデータが得られる。なお、図3は、縦軸を圧縮して模式的に表現したものとなっている。また、図では、周波数f(n)におけるスペクトラムのデータをy(n)、周波数f(n+1)におけるスペクトラムのデータをy(n+1)として示している。また、図3に示されるデータは、A/D変換器11でのサンプリング周波数を10KHz、サンプリング数Nを1024とし、スペクトラム間隔Δfを10Hzとしたときのものである。
この実施形態では、上記したA/D変換器11、FFT演算手段14、ベクトル・スカラー変換手段15およびスペクトラムデータメモリ16として、背景技術の欄で示した特開平10−213613号公報に記載のものと同じものを用いることができる。しかし、特開平10−213613号公報に記載のもののように、FFT演算手段14の前段に窓関数演算手段を用いていない。このため、ベクトル・スカラー変換手段15によってスカラー変換されたスペクトラムのデータは、サイドローブが抑圧されていない波形のデータとなる。すなわち、アナログ信号の周波数がスペクトラム間隔Δfの整数倍の場合には、データの取り込み区間とアナログ信号の周期が一致し、該当周波数に一本のスペクトル(メインローブ)が立つ波形のデータとなるが、アナログ信号の周波数がスペクトル間隔の整数倍でない場合には、メインローブ以外にサイドローブが立った波形のデータとなる。したがって、図3では、サイドローブを示すデータとして、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)と、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)が示されている。
ここで、アナログ信号の周波数は、その波形におけるピーク値ymとなるときの周波数fxである。この実施形態では、上記した周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と、スペクトラム間隔Δfすなわち周波数f(n+1)−f(n)から、下記の数式1を用いてアナログ信号の周波数fxを求める。
(数1)
fx=f(n)+Δf・y(n+1)/{y(n)+y(n+1)}
この数式1は、以下のようにして導かれる。y(n)とy(n+1)を結ぶ線上において、周波数fxとなる点がx1:x2で与えられるとし、x1:x2がy(n+1):y(n)となる、つまりy(n)とy(n+1)を結ぶ線上においてy(n)とy(n+1)のうち大きい方のデータy(n)に近い方に周波数fxの点を示すようにy(n)とy(n+1)で按分(比例配分)する。そして、x1:x2=y(n+1):y(n)およびΔf=x1+x2から、x1=Δf・y(n+1)/{y(n)+y(n+1)}が得られ、それにf(n)を加えることにより、周波数fxが求められる。つまり、上記した数式1の意味するところは、周波数f(n)と周波数f(n+1)の間において、スペクトラム間隔Δfを、y(n)とy(n+1)のうち大きいデータ(図3の場合y(n))に近い方に按分した値となるようにy(n)とy(n+1)の比により按分したところの周波数fxをアナログ信号の周波数とするものである。
そこで、上記のようにしてアナログ信号の周波数fxを求めるため、この実施形態では、図1に示すように、まず、ピーク検出手段17により、図2に示すピークが検出される。この場合、ピークは、スペクトラムデータメモリ16に記憶されたスペクトラムデータを周波数の低い方から順に比較していくことによりデータが増加から減少に変化することでピークを求めることができる。最初のピーク検出においては1次のピークが検出される。次に、データ検出手段18により、まず1次のピークについてスペクトラムデータメモリ16に記憶されたスペクトラムデータの中から最大のデータが検出される。この最大のデータは、図3の場合、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)である。さらに、このデータ検出手段18により、周波数軸上で最大のデータの前後にあるデータのうち大きい方のデータが検出される。図3の場合、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)である。
このようにして検出された最大のデータおよびその前後にあるデータのうち大きい方のデータ、さらに最大のデータの周波数とスペクトラム間隔Δfとにより、周波数演算手段19において、数式1を用いてアナログ信号の周波数fxが求められる。
また、1次のピークにおける周波数が測定された後、2次以降のピークにおける周波数についても、上記したピーク検出手段17、データ検出手段18および周波数演算手段19の処理を繰り返すことにより求められる。
上記した実施形態によれば、従来の近似曲線や補間法を用いたもののように窓関数をかけてFFT演算を行いサイドローブを抑圧することを行っていないので、窓関数演算が不要であり、また数式1に示すように、求める周波数fxの前後の2つのスペクトラムデータの比によりスペクトラム間隔Δfを按分して周波数fxを求めているので、極めて簡単に周波数fxを求めることができる。
なお、上記した周波数測定装置を用い、発振器の信号についてその周波数を測定したところ、入力周波数=発振器の表示周波数+サンプリング周波数オフセット(実験データの平均から求めたもの)=2002.95+0.048=2002.9998に対して、2000+10×368.85/(861.90+368.85)=2002.996953077(単位は全てHz)の結果が得られ、極めて精度よく周波数を測定することができた。
このように高精度で簡易な方法で周波数を測定できる周波数測定装置は、弦楽器や打楽器などの波形解析やプロトン磁力計による磁場測定など、持続時間の限られた信号の周波数測定を行う場合に有効である。
なお、上記した実施形態において、アナログ信号が減衰しない一定振幅の信号であって、それを測定する場合には、ALC回路10、ALC手段13をなくしてもよい。
また、数式1では、2つのスペクトラムのうち周波数の低い方f(n)を基準として周波数fxを求めるものを示したが、周波数の高い方f(n+1)を基準として周波数fxを求めるようにしてもよい。この場合、周波数fxは数式2を用いて求めることができる。
(数2)
fx=f(n+1)−Δf・y(n)/{y(n)+y(n+1)}
また、アナログ信号の周波数がスペクトラム間隔Δfの整数倍となる場合には、一本のスペクトルが立つ波形のデータとなり、その前後の周波数のスペクトルのデータは理論的にはゼロであるが実際には演算誤差等によってゼロにはならないので、そのデータを用いると周波数の測定精度が低下することになる。この場合、演算誤差等によって、前後の周波数のスペクトルのデータはそれぞれ極めて小さな値となるか、あるいは両者がほぼ等しい値になる。したがって、周波数演算手段19では、前後の周波数のスペクトルのデータのうち大きい方のデータが所定値(スレッショルド値)以下となるとき、あるいは前後の周波数のスペクトルのデータの差がほぼ等しいとき(すなわち差がある値以下のとき)に、上記した周波数演算を行わずに、最大のデータの周波数をfxとして出力し、前後の周波数のスペクトルのデータのうち大きい方のデータが所定値より大きく、かつ前後の周波数のスペクトルのデータの差がある値より大きい場合に、上記した周波数演算を行って周波数fxを出力するようにするのが好ましい。
また、上記した実施形態では、サイドローブを示すデータとして、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)と、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)を用い、それによりスペクトラム間隔Δfを按分してアナログ信号の周波数fxを求めるものを示したが、サイドローブを示すデータとして3つ以上を用い、所定の関係式を用いてアナログ信号の周波数fx、すなわちメインローブの周波数fxを求めるようにしてもよい。
サイドローブを示すデータを3つ以上用いてメインローブの周波数fxを求める場合の一例について以下説明する。例えば、アナログ信号の周波数がスペクトラム間隔Δfの整数倍と接近した時で、演算誤差やサンプリング誤差により、図4に示すように、中心となるスペクトルのデータy(n)に対し、両サイドのスペクトラムのデータy(n+1)、y(n−1)が十分小さな値とならないことがある。また、ALC回路が無くてサンプリング期間中の最初と最後の信号の振幅変化が大きい場合も、図4に示すような関係になる場合がある。このような場合に、数式1あるいは数式2を用いて周波数fxを求めると、その誤差が大きくなるので、この場合には、3つのサイドローブを示すデータのうち、中心となるサイドローブのデータを外し、両サイドのサイドローブのデータである、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)により、周波数の間隔を2Δfとして、数式3あるいは数式4により、周波数fxを求める。
(数3)
fx=f(n−1)+2Δf・y(n+1)/{y(n−1)+y(n+1)}
(数4)
fx=f(n+1)−2Δf・y(n−1)/{y(n−1)+y(n+1)}
この例の場合、以下のようにして実現することができる。データ検出手段18は、ベクトル・スカラー変換手段15によって求められたスペクトラムのデータの中から、所定次数のピークにおける最大のデータ、すなわち周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)と、周波数軸上でその前後にある両データ、すなわち周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)を検出する。周波数演算手段19は、検出されたデータのうち、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)を外し、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)とスペクトラム間隔Δfとにより、数式3あるいは数式4を用いてアナログ信号の周波数fxを求める。この場合、周波数演算手段19において、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)に対し、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)の比率がそれぞれ所定値(例えば1/1000)を超えるときに、上記した数式3あるいは数式4を用いて周波数fxを求め、それ以外のときには、上記した数式1あるいは数式2を用いて周波数fxを求めるようにすることができる。
また、3つよりも多い数のサイドローブのデータを用いて周波数fxを求めるようにしてもよい。例えば、5つのサイドローブを示すデータを用い、そのうち中心となるサイドローブのデータを外し、両サイドの4つのサイドローブのデータにより、周波数fxを求めるようにしてもよい。この場合、内側2つのサイドローブに対しては、数式3あるいは数式4を用いて周波数fx’を求め、外側2つのサイドローブに対しては、周波数の間隔を4Δfとし数式3あるいは数式4と同様の考えた方で周波数fx’’を求め、それぞれの周波数のいずれか1つを所定の要件で選択することによって周波数fxを求める、あるいは両者を加重平均などすることによって周波数fxを求めるようにしてもよい。
また、上記した例に対し、数式1、2を用いずに、数式3、4を用いて周波数fxを求めるようにしてもよい。この場合、データ検出手段18は、ベクトル・スカラー変換手段15によって求められたスペクトラムのデータの中から、最大のデータを外して、周波数軸上でその前後にある両データ、すなわち周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)を検出し、周波数演算手段19は、検出された、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)と周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)とスペクトラム間隔Δfとにより、数式3あるいは数式4を用いてアナログ信号の周波数fxを求める。
本発明の一実施形態における周波数測定装置の構成を示す図である。 アナログ信号のスペクトラムのデータを示す図である。 図2に示すそれぞれのピークの波形の詳細を示す図である。 本発明の他の実施形態におけるピークの波形の詳細を示す図である。
符号の説明
10…ALC回路、11…A/D変換器、12…サンプリングデータメモリ、14…FFT演算手段、15…ベクトル・スカラー変換手段、16…スペクトラムデータメモリ、17…ピーク検出手段、18…データ検出手段、19…周波数演算手段。

Claims (6)

  1. アナログ信号をディジタルのデータに変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器によって得られたデータに対して、高速フーリエ演算を行う高速フーリエ演算手段と、
    前記高速フーリエ演算手段の演算結果をスカラー変換して前記アナログ信号のスペクトラムのデータを求めるベクトル・スカラー変換手段と、を備え、
    前記A/D変換器によって得られたデータにサイドローブを抑圧するための窓関数をかけずに前記高速フーリエ演算が行われ、これにより前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータは、サイドローブが抑圧されていない波形のデータとなるように構成されており、
    さらに、前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータの中から、所定次数のピークにおける最大のデータと、周波数軸上でその前後にあるデータとを検出し、さらに前記前後にあるデータのうち大きい方のデータを検出するデータ検出手段と、
    前記検出された最大のデータと、前記検出された前後にあるデータのうち大きい方のデータとによる両データの周波数の間において、前記両データの周波数の差を、前記両データのうち前記最大のデータに近い方に按分した値となるように前記両データの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求める周波数演算手段と、を備えたことを特徴とする周波数測定装置。
  2. 前記両データを、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)とし、前記両データの周波数の差をΔfとしたとき、前記周波数演算手段は、前記アナログ信号の周波数fxを、fx=f(n)+Δf・y(n+1)/{y(n)+y(n+1)}あるいはfx=f(n+1)−Δf・y(n)/{y(n)+y(n+1)}により求めることを特徴とする請求項1に記載の周波数測定装置。
  3. 前記周波数演算手段は、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータが所定値以下となるとき、あるいは前記前後にあるデータの差がある値以下のときには、前記周波数を求める演算を行わずに、前記最大のデータの周波数を前記アナログ信号の周波数とすることを特徴とする請求項1または2に記載の周波数測定装置。
  4. 前記周波数演算手段は、前記最大のデータに対する前記前後にあるデータの比率がそれぞれ所定値を超えるときには、前記前後にあるデータの周波数の間において、前記前後にあるデータの周波数の差を、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータに近い方に按分した値となるように前記前後にあるデータの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求めることを特徴とする請求項1または2に記載の周波数測定装置。
  5. アナログ信号をディジタルのデータに変換するA/D変換器と、
    前記A/D変換器によって得られたデータに対して、高速フーリエ演算を行う高速フーリエ演算手段と、
    前記高速フーリエ演算手段の演算結果をスカラー変換して前記アナログ信号のスペクトラムのデータを求めるベクトル・スカラー変換手段と、を備え、
    前記A/D変換器によって得られたデータにサイドローブを抑圧するための窓関数をかけずに前記高速フーリエ演算が行われ、これにより前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータは、サイドローブが抑圧されていない波形のデータとなるように構成されており、
    さらに、前記ベクトル・スカラー変換手段によって求められたスペクトラムのデータの中から、所定次数のピークにおける最大のデータと、周波数軸上でその前後にあるデータとを検出するデータ検出手段と、
    前記データ検出手段にて検出されたデータのうち前記最大のデータを外した前記前後にあるデータの周波数の間において、前記前後にあるデータの周波数の差を、前記前後にあるデータのうち大きい方のデータに近い方に按分した値となるように前記前後にあるデータの比により按分したところの周波数を前記アナログ信号の周波数として求める周波数演算手段と、を備えたことを特徴とする周波数測定装置。
  6. 前記最大のデータを、周波数f(n)のときのスペクトラムのデータy(n)、前記前後にあるデータを、周波数f(n−1)のときのスペクトラムのデータy(n−1)、周波数f(n+1)のときのスペクトラムのデータy(n+1)とし、各データの周波数の差をΔfとしたとき、前記周波数演算手段は、前記アナログ信号の周波数fxを、fx=f(n−1)+2Δf・y(n+1)/{y(n−1)+y(n+1)}あるいはfx=f(n+1)−2Δf・y(n−1)/{y(n−1)+y(n+1)}により求めることを特徴とする請求項5に記載の周波数測定装置。
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