JPH03216562A - 離散的フーリエ変換による正弦波の周期と位相の検出方法及びその装置 - Google Patents

離散的フーリエ変換による正弦波の周期と位相の検出方法及びその装置

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JPH03216562A
JPH03216562A JP2010617A JP1061790A JPH03216562A JP H03216562 A JPH03216562 A JP H03216562A JP 2010617 A JP2010617 A JP 2010617A JP 1061790 A JP1061790 A JP 1061790A JP H03216562 A JPH03216562 A JP H03216562A
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spectrum
fourier transform
sine wave
equation
phase
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JP2010617A
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Tetsuzo Tanimoto
谷本 哲三
Yoshitada Oshida
良忠 押田
Minoru Tanaka
稔 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は正弦波の周期と位相を離散的フーリエ変換を用
いて高精度に検出する離散的フーリエ変換による正弦波
の周期と位相の検出方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来技術としては特開昭59−114674号公報,特
開昭60−114773号公報が知られている。即ち、
従来,正弦波のような周期波の周期や位相を定量的に求
める方法は離散的フーリエ変換を用いる方法が一般的で
ある。この離散的フーリエ変換は周期波を時系列にサン
プリングしてデジタル化した後、次式で周波数情INF
 (k)を求めるものである。(以下、。 をexp(
x)と表現する) Jまたはk=o,1,2,・・・・・・,N−1N=2
ff′(m:整数) A(j)は周期波のサンプリングされたデジタル値、N
は全サンプリング数である。
離散的フーリエ変換の結果のF (k)は(1)式で示
したように複素数の演算で求まるからF (k)も次の
ような複素数として表現できる。
F (k) = F、(k) + i F L(k) 
       (2)すなわちフーリエ変換の結果のF
 (k)は実数部を F,(k).虚数部をFf (k
)とするベクトルである。F (k)の周波数成分の強
度を示すスペクトルの高さS (k)はベクトルの長さ
(絶対値)を計算すれば次式のように求まる。
S(k)= l F(k)I= 41下1y    (
3)第2図は、周期数の離散的フーリエ変換後のスペク
トルS (k)の一例を示す。離散的フーリエ変換の場
合、横軸kは周波数の情報ではなく,周期波の1周期当
りのサンプリング数の情報を示す。
正確には次式のように全サンプル数Nをkで除算するこ
とで1周期当りのサンプル数Pの情報を求めることがで
きる。
P = N / k              (4
)従って第2図のようなスペクトル図においてk=0 
(P=oO)でのスペクトルS (k)は直流成分を示
し,kが大きい程スペクトルS (k)は短い周期の情
報を示す。第2図の例ではk=oの直流成分以外でk=
noの位置でスペクトルS (k)が最大となっている
ので、周期波にはデータのサンプル数にしてP。” N
o / n o の周期成分が最も多く含まれているこ
とを示している。また(1)式において周期波A (j
)を正弦波とすると次式の演算によって正弦波A (j
)が持つ位相φ。を求めることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は離散的フーリエ変換で求まるスペクトル
の位置が離散的であるため精度上つまり分解能上あるい
は処理時間上の決定的な課題があるという点について配
慮がされておらず、最大スペクトルの位置のみを扱って
正弦波の周期または位相を求めようとすると誤差が生じ
るという課題があった。
本発明の目的は離散的フーリエ変換の課題を解決すべく
スペクトル分布より精度のよい正弦波の周期と位相を導
き出す離散的フーリエ変換による正弦波の周期と位相の
検出方法及びその装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による正弦波の周期
と位相の検出方法及びその装置は離散的フーリエ変換後
の最大スペクトル及びその周辺のスペクトルの高さが正
弦波の周期によって変化することに着目し,最大スペク
トルとその周辺のスペクトルの位置及びベクトルから事
実上の最大スペクトルの位置を導き出し、この事実上の
最大スペクトルの位置と上記複数個のスペクトルのベク
トルとから精度のよい正弦波の周期と位相を求めるよう
にしたものである。
〔作用〕
従来の画一的な離散的フーリエ変換を用いた方法では、
フーリエ変換が離散的であるため、スペクトルS (k
)の位置kも離散的でサンプル点数N個分しか分解でき
ないという精度上の課題を有していた。この課題を例を
挙げてもう少し詳しく述べてみよう。例えば正弦波を1
28点サンプルでフーリエ変換するとするとフーリエ変
換後のスペクトルの横軸(k=o,1.2・・・)は(
4)式より正弦波の周期Pに換算して第3rj!I(a
)のようになる。ここで例えばk=6とk=7に注目す
るとこの位置で得られるスペクトルは周期にしてP=2
1.333とP=18.286の情報を与えるに過ぎな
い。すなわちP=18.286〜21.333の情報は
直接スペクトルに現われない。ここで検出の精度を上げ
る方法としてデータのサンプル数を多くする方法がある
。例えば1024点サンプルでフーリエ変換を施すとス
ペクトルの位置kと周期Pの対応は第3図(b)のよう
になる。第3図(a)と第3図(b)を比べると当然の
ことながら1024点のフーリエ変換の方が高い分解能
でスペクトルを得ることができる。このようにしてサン
プル点数を大きくすればする程,高い分解能でスペクト
ル(すなわち周期の情報)を得ることができるが、スペ
クトルの位置はあくまでも離散的であり、分解能には自
ずから限界が生じ、かつサンプル点数を多くすることに
よってフーリエ変換処理にかなりの時間がかかるという
欠点がある。
以上、周期の検出を例にとったが、(5)式による位相
も必ずしも正確であるとは限らないことは明白である。
このような精度上の欠点を補う方法として、特開昭59
−114674が挙げられる。これによると最大スペク
トルの両隣のスペクトルのレベル比を検知し、そのレベ
ル比からサンプルクロックの周波数を自動的に調整し、
高い周波数の波形を正確に解析する.しかしこの方法で
も、それなりにサンプルデータが増すためフーリエ変換
処理に時間がかかり、結局は離散的なスペクトルを扱う
ため解析精度に限界がある. また、特開昭60−114773に高分解能化の方法が
報じられている.この方法はデータの切り出しに伴う切
り出し誤差を防ぐためサンプルしたデータの前後を自己
回帰モデルで推定し、全体のデータをフーリエ変換して
精度の高いスペクトルを得ようとするものである.しか
し、この方法にしてもつぎ足したデータ分だけデータ数
が多くなるため処理に時間がかかり、かつデータ点数以
上スペクトルを分解できないという決定的な課題を有し
ていた. 上記に示したように、スペクトルが離散的であるが故に
避けられない精度上の問題を次式のような周期Pと位相
φを持つ正弦波A (j)に離散的フーリエ変換を施し
た場合について具体的に説明する。
2π・      (6) A(j)=a+b cos (]=,)+φ)J=Ot
  ly  2+  ・・・・・・,N−1ここでaは
直流分、bはゲインである。まず(4)式よりサンプル
点数Nを周期Pで除算した結果が整数値n o ( =
N / P )であれば、フーリエ変換後のスペクトル
S (k)は第4図に示すようにk=Oとk:noの位
置にのみ現われる。このような場合にはk=oすなおち
(6)式の直流成分aによるスペクトル位置以外で、ス
ペクトルS (k)が最大となる位置k=nOを検知し
て、(4)式より周期P.(=N/no)を求めれば,
この情報P0は(6)式の正弦波A (j)の周期Pと
一致する。また(5)式より求まる位相φ。も(6)式
の位相φに一致する.つぎにサンプル数Nを周期Pで除
算した結果が整数値でない場合を考えてみる.すなわち
、N 下=n,  +Δ      (7) nO:91数, ΔI < 0.5 とすると、離散的フーリエ変換後のスペクトルS(k)
は第5図のようになる。このような場合にはk=o以外
で本来は k=n,+Δの位置に破線で示す事実上の最
大スペクトルが現れるはずであるが、スペクトルの位置
kはサンプル点数N個分しか分解できないため(k=o
,1,2,・・・・・・N−1) 、結果として第4図
と同様に k=noの位置に最大スペクトルが現れる。
この第4図と第6図のスペクトルの模様の違いは、第5
図において端数Δの影響によって k=n,の周辺にも
スペクトルS (k)が分布するという点である.ここ
で,端数Δが生じた場合、従来の画一的な方法で最大ス
ペクトルの位置k =n.を用いて正弦波の周期Pを求
めると、その誤差Eは次式で表わせる.例えば周期P=
10,フーリエ変換点数N=128とするとn0=13
,Δ=−0.2であるから(8)式より周期Pの検出誤
差Eはi=−0.154となる。フーリエ変換点数を多
くしてN=512とすると検出誤差Eはi=0.039
となる.一方,位相φ。も端数Δがある限り(5)式の
演算では正確に求まらないのは明白である.上記2例で
示したようにサンプル点数Nを大きくすれば誤差εを小
さくできるが、フーリエ変換が離散的でである限り (
8)式による誤差はまぬがれない。またサンプル点数N
を大きくするとフーリエ変換の処理時間が長くなるとい
う欠点もある。
このような従来の離散的フーリエ変換の精度上問題点を
解決する方法としてMEMの理論がある。
このMEMの理論は有限のI測波形から繰り返し展開に
より無限関数を想定するものであるが、これには計算が
複雑で処理に時間がかかるという装直化する上での決定
的な課題がある。
また,もう一つの解決策として最大スペクトル周辺のス
ペクトル分布を第6図のように最も類似する関数で最小
2乗近似し、その近似関数の最大値より事実上の最大ス
ペクトルの位置を推定する方法が考えられる。しかしこ
れには近似関数の設定が難しいことから、精度の高い推
定ができないという課題がある。
上記課題を解決すべく,本発明の正弦波の周期と位相の
検出方法及びその装置は、事実上の最大スペクトルの位
置を離散的フーリエ変換式を展開することにより,最大
スペクトルとその周辺のスペクトルのベクトルを変数と
して数式で求めることができ、実際にフーリエ変換で得
た上記スペクトルのベクトルを上記数式に代入して演算
を施すと事実上の最大スペクトルの位置が推定できる。
そして、これより正確な正弦波の周期と位相が演算で求
めることができる6 〔実施例〕 まず本発明の原理について説明する。
上記(6)式の正弦波A (j)をオイラーの公式によ
り更に次式のように書き直す。
b    2πj A(j)=a+   (exp(i(  P  +φ)
)2 +exp(i(垣+φ))} P ここで正弦波A (j)を(1)式のフーリエ変換式に
代入して展開するとフーリエ変換値F (k)は次のよ
うになる。
j聰0 上式において第1項は直流成分aのフーリエ変換である
からデルタ関数となる。但し有限個のフーリエ変換であ
るため有限な値を持つ。第2項と第3項は等比級数の公
式を用いれば係数b/2を省略して次のようになる. sin x (k−N/P) sin x (k/N−1/P) exp(i{φ−π k1 (丁一丁) (N−1))) 直流成分aの第1項を省略してまとめるとフーリエ変換
値F (k)は次式で与えられる.sin x (k−
N/P)          k   IF(k)=−
7。tc (k/N−1/P)  ・・スp(i  (
φ−・( N     }テー)  (N−1)))s
in n (k+N/P)          k  
 1s.ins(k/N+1/P)   exp(−”
  {φ+π(  s  +  p  )(N−1))
)  (9)士 . 次に最大スペクトルとその両隣りのスペクトルの大きさ
を(9)式より求めてみる。事実上の最大スペクトルの
位置k0を上記(7)式から次式のように設定する。
k0=N/P=n0+Δ         (10)n
0 :整数,1ΔI<0.5 ここでn。は前述したようにフーリエ変換で求まる最大
スペクトルの位置で、Δは事実上の最大スペクトルの位
置の小数点以下の端数である。(9)式においてk=n
oと置いて(lO)式を代入すると位Inoにおける最
大スペクトルp(no)を次式で求めることができる。
sinπ(一Δπ)       Δπp’ (no 
)= si。g(4s7N) exp(i(φ十薯r(
N−1)) )sinΔπ sinπ(Δπ/N) exp(i Δπ (φ+Δπ−]r)) sinΔ2c               2n, 
x   Δπ+si。x{(2n.+Δ5/N}”ex
p(− i (φ+Δπ一了−1「))ここで、N=6
4以上を設定すると,1Δ1く0.5であるからs x
 n  A−!−4 A ”と近似できる。
NN よって上式は次のようになる. 1      Δπ   1        2noπ
 ΔπF(n,)=〜sinΔπ(−exp(i (Φ
−7))+Hexp (−i (Φ一−7−H)))八
2 (Φ=φ+Δπ, k =sinS玉) N 更に上式をオイラーの公式によりsun,cosに分け
展開した結果(省略) ?π cos■″:1, N , Δπ . Δπ sxn , = ,・ Δπ −i?−弁O と近似するとF(no)の実数部Rと虚数工は次式で得
られる。(係数NsinΔπを省略して)上記と同じ方
法で例えばF(n,−1)最大スペクトルの左隣のスペ
クトル)の実数部R′と虚数部III,更に例えばF 
( n o + 1 )  (最大スペクトルの右隣の
スペクトル)の実数部R′と虚数部I′を求めると次の
ようになる.(全て係数N sinΔπを省略して) このようにして,最大スペクトルp(no)とその両隣
のスペクトルF (n,−1)とF (n,+1)のベ
クトル(実数部と虚数部)が明らかになるとピーク位置
の偏りを示す端数Δを次の演算で推定することができる
。(l1)式と(11’ )式より実数部を利用すると 二二で(I2)式両式において第1項cosΦの係数の
絶対値の最小値を求めると 1  1    1 7(丁一ユー、) =0.4243 (Δ#0.5のとき) 11    1 7(τ1Δ+1) =0.4243  (Δ:−O.Sのとき)2n,π 之なる。更に第2項のcos  (Φ−コー)の係数に
おいてN=64,n0=4 (すなわちピッチP=16
)なる本来l/1散的フーリエ変換にとって悪い条件を
与えてみると となり、 これらを(I2)式にあてはめてみると次の(13)式
を観察するとcosΦ,cos(Φ一午)は±1.0の
範囲でしか変化し得ないのでR−R’ ,R−R’が大
きければ大きい程,第1項が支配的となり、第2項は無
視できる。今、第2項が無視できると仮定すると(12
)式は次式で示される.(14)式ニオいてcosΦを
消去するととなり、 これよりΔを求めると次のようになる。
(11)式で虚数部を利用しても ?る関係が得られるので右辺第2項が無視できると仮定
すると(15)式と同様に次式でΔが求まる。
I’ −I’ 硅■’−2■ヤ■  ・・・・・・(17)(15)式
か(17)式かの選択(すなわちどちらが誤差が少ない
かの選択)は、一つの方法として、Rと工((11)式
)の絶対値の大小関係を判定し、IRI>II+なら当
然の結果として(12)式の右辺第2項が無視できると
考えられるので(15)式を用いればよい。I r I
>IRIなら(16)式右辺第2項が無視できると考え
られるので(17)式を使えばよい.II+=lRIな
ら(l5)式, (17)式のどちらを使ってもほとん
ど同等と考えられる。
(l5)式と(17)式の右辺の変数はフーリエ変換で
求まるスペクトルの実数部と虚数部であるから、上記選
択の判定で(l5)式又は(17)式を計算して事実上
の最大スペクトルの位K n0+Δの推定が可能となる
。こうして最大スペクトルの位置n,+Δが求まると正
弦波の周期Pは(10)式より次式で計算される. N P=,+6  ・・・・・・・・・(18)また. (
15)式又は(I7)式で端数Δが得られると正弦波の
位相φも次の方法で求めることができる。
(11)式Rの両辺にKを乗じ、(11’)式R′の両
辺にLを乗じて両者の両辺を差し引くと次式のようにな
る. ,IKL KR−LR  =   (  −    )cosΦ 
 −・・−(19)π  Δ  Δ−1 更に(II)式Tと(11’)式I′について同様のこ
とを行なうと IK    L    . K I − L I ’ = 一(− −    ) 
SxnΦ ・−−−−−−−・(20)π  Δ  Δ
−1 となる。ここで(20)式を(19)式で除算すると下
式が得られる. sinΦ        KR−LR’−: t a 
nΦ=KI−LI’ COSΦ 故に Φ=tan1 KR−LR’ (KI−LI・) ・・・・・・(2l) Φ=φ+Δπであるからこれを(21)式に代入して位
相φを求めると KR−LR’ φ= tan71 (      )一Δπ ・・・・
・・(22)KI  LI’ となる。ここでは,(11)式, (11’)式におい
てR,I,R’   I’の式を用いたが,これに限ら
ず例えばR,I,R’  I’の式を用いても上記と同
じ方法で以下のように位相φが求まるのは言うま上記作
用は簡略化のため(11)式, (11’)式より近似
を用いて端数Δと位相φを求めているが、(II)式,
(11’ )式よりΔとφを未知数として連立方程式を
解いてΔとφを求めることも可能である(厳密解)但し
、この場合解が複雑となり高速化という点で難がある.
また、上記作用は一例として最大スペクトルとその両隣
のスペクトルを扱ったが,必ずしもこの限りでなく、そ
の他のスペクトルを複数個扱っても上記と同じ論法で端
数Δが選択できこの結果周期Pと位相φが求まることは
言うまでもない。
次に本発明を第1図に示す実施例により具体的に説明す
る。
第1@において、1は正弦波信号Aをサンプリングする
サンプリング回路、2はサンプリングされた信号をA/
D変換するA/D変換器、3はA/D変換されたサンプ
ルデータA(j)を記憶する第1の記憶回路(L)、4
は記憶されたサンプルデータA (J)(J=Oy 1
*・・・・・・,N−1)を導いて離散的フーリエ変換
を実行するフーリエ変換回路,5はフーリエ変換ベクト
ルF (k)の実数部F、(k)と虚数部F.(k)を
記憶する第2の記憶回路(2)、6は記憶したフーリエ
変換ベクトルF (k)の実数部F,(k)と虚数部F
i(k)(k=o,1,・・・・・・,N−1)からス
ペクトルのAサs (k) =  F,k +Flk 
 &計ltル第1(7)演算回路(1)、7は計算され
たスペクトルS (k)に最大値を与える最大スペクト
ルの位! k=n.を求める最大値探索回路、8はk=
n.から事実上の最大スペクトルの位置までの偏り(端
数)Δを演算する第2の演算回路、9は端数Δとフーリ
エ変換ベクトルF (k)の実数部F,(k)と虚数部
F.(k)から正弦波信号Aの周期Pと位相φを求めて
出力する第3の演算回路(3)である.次に第1図の動
作を説明する。入力する正弦波信号Aはサンプリング回
路1でサンプリングされてA/D変換器2に入力され、
A/D変換器2でサンプルデータA (j)に変換され
る。いま正弦波信号Aの周期(1周期当りのサンプル数
)をPとし位相をφとするとサンプルデータA (j)
は先の(6)式で示される。
2π A (j) =a+b cos ( p j+φ)(J
=Oy  I−+  2t ・・・・・・,N−1) 
   (6)ここでjはサンプリング番号を示し、jを
時間軸とするとA(j)は時系列のサンプルデータを示
す。サンプルデータA(j)は全て第1の記憶回路(1
)3に記憶される。つぎにフーリエ変換回路4は先の式
(1)に基づいて、記憶回路3からサンプルデータA(
j)を導いて離散的フーリエ変換を実行する.(下式) 離散的フーリエ変換には高速フーリエ変換FFTの手法
がよく知られている。離散的フーリエ変換の結果F (
k)は先の(2)式のように実数部をF..(k)と虚
数部を F.(k)とするベクトルで現れる。離散的フ
ーリエ変換ベクトルF (k)の実数部F,(k)と虚
数部F.(k)は第2の記憶回路(2)5に記憶される
ここで離散的フーリエ変換の場合に変数kは周期Pの情
報を示し、先の(4)式のP=N/kなる演算で周期P
の情報を計算できる。具体的にはフーリエ変換ベクトル
F (k)の実数部F、(k)と虚数部FL(k)より
全ての変数kについてスペクトルの高さS(k.)を求
め、その最大スペクトルの位[ k = n ,より(
4)式から周期Pを求めると、これが最も正弦波信号A
のもつ周期Pに近い周期となる。このスペクトルS (
k)の模様の一例は第5図に示した通りである.第5図
のように(6)式の直流分aによって直流成分位1ik
=oで最大スペクトルが生じる可能性があるので、上記
最大スペクトルの位! k=n,はk=o以外で求めな
ければならない。
つぎの第1の演算回路(l)6は記憶回路5に記憶され
た実数部F,(k)と虚数部F( (k)よりスペクト
ルの高さS (k)を(3)式により求めるものである
。最大値探索回路7はk=o以外でスペクトルS (k
)から最大値を探索し、その最大スペクトル位[k=n
,を求めて出力する。この最大値探索はベクトルF (
k)のF,(k),Ft(k,)を記憶している記憶回
路5のアドレスと変数kを対応ずけておくことにより実
現できる。最大値探索回路7で求まった最大スペクトル
位置k=n,は記憶回路5に入力され、これにより記憶
回路5から(11)式に示した最大スペクトル位置n。
とその両隣りの位置(no  1),(no+1)のベ
クトルの実数部と虚数部が抽出される。これらのベクト
ルをもう一度以下に示す. F Cns−1)の実数部: F,(no−1)=R’
F(n,−1)の虚数部: Ft (no  1)=I
’F (n@)の実数部  : F, (no) =R
F (n@)の虚数部  シFt(no)=’F(n,
+1)の実数部: F r ( n o + 1 ) 
=R ’F (n,+1)の虚数部: Ft (n,+
1)=1’この最大スペクトルF (nO)とその両隣
りのスペクトルF (no−1) , F (n,+1
)のベクトルの実数部R’ ,R,R’ と虚数部■“
,I,I’は先ず第2の演算回路(2)8に入力され、
先の(l5)式または(l7)式によって第5図に示し
たように最大スペクトル位i1 k = n ,から事
実上の最大スペクトルの位置までの偏り(端数)Δが計
算される.実際、演算回路(2)8は判断機能も有して
おり、Rl>II1なら(l5)式により、IRI<I
IIなら(l7)式より端数Δを求める。また、IR1
=IIIなら(15)式, (17)式のどちらを使っ
てもよいようになっている。このように演算回路(2)
8によって端数Δが計算されると事実上の最大スぺクト
ル位置k=n0+Δが明らかとなるので、第3の演算回
路(3)9は先の(18)式により正弦波信号Aの周期
Pを求め、さらに上記端数Δと上記抽出されたベクトル
の実数部R’ ,R,R’ と虚数部工“,I,I’ 
を利用して先の(22)式を演算して正弦波信号Aの位
相φを求めて、これらを出力する. 上記実施例では正弦波信号Aをサンプリング回路2でサ
ンプリングする構成となっているが、イメージセンサの
ような光学的検出手段で干渉縞等を扱うシステムであれ
ば、検出手段自体がサンプル信号を出力するので上記構
成部分をイメージセンサのような素子に置き換えてもよ
い.またフーリエ変換等のソフトウエア上の処理時間が
許されるなら、記憶回路3以後の回路構成をコンピュー
タに置き換えソフトウエアで各回路の動作を実行しても
よいことは言うまでもない。
また上記実施例では最大スペクトルとその両隣のスペク
トルから周期と位相を求めることとしているが、その他
のスペクトルを複数個利用しても(11)式と(11’
)式に示したのと同じ論法で精度の高い周期と位相を求
めることができる。
第7図と第8図は本発明の動作をコンピュータでシミュ
レーションした例である。サンプリング値A(j)は 2π . A(j)=2(10 ( 1 +cos (下J+φ)
}・・・・・・(23)とし、j=Q,t,2t・・・
・・・を与えたときに求まる数A (j)を小数点以下
を四捨五入して整数値で求めてある。サンプル点数はN
=128 (すなわちA(0)〜A(127)の離散的
フーリエ変換)とした.第7図は本発明の動作シミュレ
ーションによって周期Pを求めたもので横軸は実際の設
定周期(すなわち(23)式のP)で、縦軸は求めた周
期の検出誤差の絶対値E (検出値をP′とするとε=
IP’−PI)である。この検出誤差Eは(23)式に
おいて1個の周期P(横軸)に対し、種々の位相φ(0
〜πの異なる10個の値)を与え、それぞれで求まる検
出誤差の最大値を示す。第8図は位相φの検出結果を示
すもので横軸は(23)式の周期Pを示し縦軸は一定の
周期Pに対し種々の位相φ(0〜πの異なる10個の値
)を与えたときに求まる検出値の誤差の絶対値の最大値
を示す。
結果として周期Pの検出(第7図)では0.0022以
下,位相φの検出には0.0054rad以下の検出精
度が得られていることが分かる。
〔発明の効果〕 本発明によれば上記シミュレーションで明らかなように
1a敗的フーリエ変換で求まる離散的なスペクトルから
事実上の最大スペクトルの位置を理論的に求めることが
でき、これにより精度の高い正弦波の周期と位相を検知
できる。また比較的少ないサンプリング数(フーリエ変
換点数)でも理論的に周期と位相を求められるので処理
時間を短くできるという効果も得られる。また,本来な
さわでいた窓関数設定という面倒な操作も不要である。
また、本発明は光学的干渉縞を処理して物体の表面形状
を測定する装置やスペクトルアナライザー等への応用範
囲は広い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す装置のブロック図,第
2図は周期波の離散的フーリエ変換後のスペクトル例図
、第3図は従来の離散的フーリエ変換による周期の検出
精度を示す図、第4図及び第5図はそれぞれ正弦波の離
散的フーリエ変換による2通りのスペクトル例図、第6
図は事実上の最大スペクトルの位置を検知する方法の従
来例を示す図、第7図及び第8図はそれぞれ本発明の動
作に基づいて正弦波の周期と位相の検出誤差を求めたコ
ンピュータによるシミュレーション例を示す図である。 1・・・正弦波信号Aのサンプリング回路、2・・・A
/D変換器, 3・・・サンプルデータA (j)の記憶回路(1)、
4・・・A(j)のフーリエ変換回路、5・・・フーリ
エ変換ベクトルF,(k),FL (k)の記憶回路(
2)、 6・・・スペクトルS (k)の演算回路(1),7・
・・スペクトル最大値探索回路、 8・・・端数Δの演算回路(2), 9 ・・周期Pと位相φの演算回路(3).第 ? 辺 第3図 A/ − toz+1,場合 第 6 (2) スへ07トルSθD ス公フトルS◇() 第 7 閃 第 8 閃 手 補正書(自発) ・1・成 2II. 4  ,120 許庁長官殿 件の表示 弄べ1キ2 年 特許願第 1 0 6 1 正をする者 11件との閏係

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、正弦波信号をサンプリングして離散的フーリエ変換
    を施して得られる離散的スペクトルの中から直流成分を
    示す0次以外で最大スペクトルとその周辺のスペクトル
    を検知し、これら複数個のスペクトルの位置とベクトル
    成分(実数部と虚数部)から該正弦波の周期と位相を求
    めることを特徴とする離散的フーリエ変換による正弦波
    の周期と位相の検出方法。 2、正弦波信号を離散的なデジタル信号として取り出す
    手段と、取り出したデジタル信号を離散的フーリエ変換
    してスペクトルの高さとベクトル成分(実数部と虚数部
    )を求める手段と、直流成分を示すスペクトル以外で最
    大の高さを持つスペクトルとその周辺のスペクトル検知
    してこれら複数個のスペクトルのベクトル成分を抽出す
    る手段と、抽出した該ベクトル成分から上記正弦波信号
    の周期と位相を演算する手段とから成る離散的フーリエ
    変換による正弦波の周期と位相の検出装置。
JP2010617A 1990-01-22 1990-01-22 離散的フーリエ変換による正弦波の周期と位相の検出方法及びその装置 Pending JPH03216562A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004522167A (ja) * 2001-06-29 2004-07-22 テラダイン・インコーポレーテッド 非コヒーレント・サンプリング・データの小さな漏れのパワースペクトル決定技法
JP2006047304A (ja) * 2004-07-05 2006-02-16 Chube Univ 周波数測定装置
JP2006064549A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> スペクトル解析方法、スペクトル解析装置、およびスペクトル解析プログラム
JPWO2021059327A1 (ja) * 2019-09-24 2021-04-01

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