JP3505441B2 - Fft信号処理でのピーク周波数算出方法 - Google Patents

Fft信号処理でのピーク周波数算出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種周波数特性な
どを高速フーリエ変換(以下、「FFT」と略称するこ
とがある)を用いる信号処理によって算出し、ピーク周
波数を求めるためのFFT信号処理でのピーク周波数算
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、FFTを用いる信号処理は、
時間領域のデータを周波数領域のデータに変換して、周
波数特性などを算出するために広く用いられている。た
とえばFM−CW方式のレーダでは、検知の対象物との
間の距離や相対速度を、送信信号と受信信号とを混合し
て得られるビート信号の周波数に基づいて算出してい
る。FM−CW方式のレーダについての先行技術は、た
とえば特開昭52−111395、特開平7−1205
49、特開平9−80148、特開平9−145824
などに開示されている。
【0003】図4は、典型的なFM−CWレーダ装置1
の概略的な構成を示す。FM−CWレーダ装置1は、タ
ーゲット2までの距離Rと相対速度Vとを求めるため
に、送信アンテナ3から三角波で周波数変調された持続
波を送信する。送信波がターゲット2で反射すると、一
部が受信アンテナ4に受信される。送信波が送信アンテ
ナ3から送信されてから受信波が受信アンテナ4に受信
されるまでには、ターゲット2までの距離に対応する時
間が経過し、送信波が三角波で周波数変調されている以
上、この時間差に基づいて送信波と受信波との間には周
波数のずれが生じる。さらにターゲット2との間に相対
的な速度変化があれば、ドップラ効果に基づく周波数の
変化も生じる。
【0004】FM−CWレーダ装置1は、たとえば自動
車の走行方向前方に取付けられ、障害物の検知や前方車
両との間の車間距離の検出に用いられる。車載用のレー
ダ装置では、送信アンテナ3および受信アンテナ4の指
向特性を鋭くしておいて、走査機構5で送信アンテナ3
および受信アンテナ4の指向方向を変化させ、検知され
るターゲット2方向についての情報も得られるようにし
ている。受信アンテナ4に受信される受信信号は、ター
ゲット検出回路6で信号処理され、ターゲット2からの
反射波である受信波に基づくデータが得られる。ターゲ
ット認識回路7は、ターゲット検出回路6で得られるデ
ータに基づいて、ターゲット2の数や方向の認識を行
う。
【0005】図5は、図4のFM−CWレーダ装置1で
ターゲット2までの距離Rと相対速度Vとを算出する原
理について示す。送信アンテナ3からターゲット2に向
けて、図5(a)に実線で示す送信波10が送信され
る。送信波10は、一定の周期の三角波で周波数変調さ
れ、一定の範囲で周波数が連続的に変化する。破線で示
す受信波11は、ターゲット2までの距離に相当する時
間遅れと、ドップラ効果に基づく周波数fdの差とが生
じている。図5(b)に示すように、図5(a)の送信
波10と受信波11との間のビート信号は、送信波10
の周波数が上昇していく際のアップビート信号12およ
び送信波10の周波数が下降していく際のダウンビート
信号13が得られる。アップビート信号12は周波数が
fubである期間が長く、fubはダウンビート信号1
3で期間が長い周波数fubよりも周波数が低くなる。
【0006】FM−CWレーダ装置1ではビート信号の
周波数に基づいてターゲット2までの距離Rやターゲッ
ト2の相対速度Vなどを算出する。ターゲット2を検知
して得られるデータは、周波数領域で或る程度の幅を有
している。一般には、その幅があるデータのうちで最大
のパワーを有するデータに対応する周波数として求め、
得られるデータの精度はピーク周波数として算出される
精度に依存することになる。得られているデータからピ
ーク値を検出する方法についての先行技術は、たとえば
特開平6−88841に開示されている。
【0007】図4のFM−CWレーダ装置1では、ター
ゲット検出回路6でビート信号をFFT処理で周波数領
域のデータに変換している。FFT信号処理は、ビート
信号を一定時間毎にサンプリングし、デジタル/アナロ
グ変換(以下、「D/A」と略称する)によってデジタ
ル信号に変換されたデータに対してデジタル演算処理で
FFT信号処理を行っているので、周波数領域のデータ
は、離散的な周波数に対応して求められる。したがっ
て、FFT信号処理によって得られるデータの範囲内の
みでは、必ずしも精度の高い周波数の算出を行うことは
できない。このため、精度の高い周波数の算出を行うた
めには、FFT信号処理の結果得られる離散的な周波数
からさらに補間演算によって、細かい周波数まで求める
必要がある。FFTにおけるピーク周波数を精度よく算
出する方法として、 複素内挿法による位相情報を用いたピーク抽出方法。 FFTのポイント数を増加するために0点データを付
加し、FFT処理を行い、パワーの頂点からのピークポ
イントを抽出する方法。 などがある。の複素内挿法は、昭和58年9月に原お
よび井口が「計測自動制御学会論文集」第19巻第9号
の第36頁〜第41頁に、「複素スペクトルを用いた周
波数固定」として発表している。また、特開平10−2
13613には、FFT演算結果から得られるスペクト
ラムデータの最大データと前後のデータとのうちで、大
きい方のデータとの間の補間演算で、ピーク周波数を精
度よく求める周波数測定装置についての先行技術が開示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図4のターゲット検出
回路6には、一般的にデジタル信号プロセッサ(以下、
「DSP」と略称する)や中央演算ユニット(以下、
「CPU」と略称する)などが使用され、予め設定され
るプログラムに従って演算処理を行う。DSPやCPU
は、小数点演算を、固定小数点方式で行ったり、浮動小
数点方式で行ったりすることができる。しかしながら、
ソフトウエアで浮動小数点演算を行うと、動作速度が遅
くなるので、浮動小数点演算専用の演算部をハードウェ
アとして備える場合に浮動小数点演算を行い、そのよう
な浮動小数点演算部を備えていないときには固定小数点
演算でFFT信号処理を行う。浮動小数点演算を行え
ば、デジタル信号処理の際の桁落ちなどがなく、高精度
で内挿演算なども行うことができる。しかしながら、浮
動演算機能を備えるDSPやCPUは、備えていないD
SPやCPUに比較して高価である。さらに、浮動小数
点演算機能を備えていても、固定小数点演算に比較して
処理時間がかかり、信号処理を迅速に行うことができな
い。このため、固定小数点演算でFFT信号処理を精度
よく行うことが要望される。
【0009】特に、前述のとしての複素内挿法による
位相情報を用いたピーク抽出では、固定小数点のDSP
やCPUを使う場合に、桁落ち等によってピーク抽出の
精度が下がってしまうおそれがある。の0点データの
付加の方法は、FFT信号処理でのポイント数が増える
ため、演算時間の増加につながってしまう。
【0010】本発明の目的は、ピーク周波数を迅速かつ
精度よく算出することができるFFT信号処理でのピー
ク周波数算出方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、離散的にサン
プリングされたデータを高速フーリエ変換処理で周波数
領域のデータに変換し、周波数の変化に対してデータが
ピーク値をとるときのピーク周波数を算出する方法であ
って、ピーク周波数を算出すべきデータ中の最大値また
は最小値を抽出し、データ中の最大値または最小値に対
応する周波数を近似周波数として算出し、近似周波数に
低周波数側および高周波数側で隣接する低周波側隣接周
波数および高周波側隣接周波数をそれぞれ算出し、近似
周波数と低周波側隣接周波数との間、および近似周波数
と高周波側隣接周波数との間で、各周波数に対応するデ
ータの差に基づく補間用の内挿演算を行って、低周波側
ピーク周波数および高周波側ピーク周波数をそれぞれ算
出し、低周波側ピーク周波数と高周波側ピーク周波数と
の間を補間する内挿演算によって、ピーク周波数を算出
することを特徴とするFFT信号処理でのピーク周波数
算出方法である。
【0012】本発明に従えば、離散的にサンプリングさ
れたデータを高速フーリエ変換処理で周波数領域のデー
タに変換して、最大値または最小値を抽出し、最大値ま
たは最小値に対応する周波数を近似周波数として算出す
る。近似周波数に隣接して低周波数側および高周波数側
で低周波側隣接周波数および高周波側隣接周波数をそれ
ぞれ算出して、近似周波数との間で各周波数に対応する
データの差に基づく補間用の内挿演算を行い、低周波側
ピーク周波数および高周波側ピーク周波数をそれぞれ算
出する。低周波側ピーク周波数と高周波側ピーク周波数
との間を補間する内挿演算によってピーク周波数を算出
するので、高速フーリエ変換処理によってデータが得ら
れる周波数間を補間して、演算結果が直接得られる周波
数間隔よりも細かい周波数まで、精度よくピーク周波数
を算出することができる。
【0013】また本発明は、前記近似周波数での前記最
大値または最小値をp0とし、前記低周波側隣接周波数
でのデータをp1とし、前記高周波側隣接周波数でのデ
ータをp2とし、前記低周波側ピーク周波数をF1と
し、前記高周波側ピーク周波数をF2とするとき、前記
ピーク周波数Fpは、次の内挿演算式、
【0014】
【数2】
【0015】を用いて算出することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、近似周波数、低周波側隣
接周波数および高周波側隣接周波数でのピーク値と、低
周波側近似周波数および高周波側近似周波数を用いて補
間演算処理を行うことによって、ピーク周波数を容易に
算出することができる。
【0017】また本発明で前記周波数領域のデータは、
高速フーリエ変換処理によって得られる複素周波数成分
の実数部および虚数部から算出されるパワーデータであ
ることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、複素周波数領域の実数部
および虚数部から算出されるパワーデータでピーク周波
数を算出するので、信号強度の最大値や最小値に対応す
るピーク周波数を精度よくかつ迅速に算出することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
のピーク周波数の算出についての基本的な考え方を示
す。一般的にFFT信号処理では、実時間データが複素
周波数データに変換される。複素周波数データの実数部
をR、虚数部をiとすると、各周波数成分の振幅など
は、次の式1に示すパワーpとして算出することができ
る。 p = √(R2 + i2) / 2 …(1)
【0020】図1では、FFT信号処理によって得られ
るパワーpの周波数分布の例を示す。図4のFM−CW
レーダ装置1などでは、ビート信号をFFT信号処理し
たあとのパワーpの分布でピークを示す周波数を算出す
る必要がある。図1に実線で示すパワーpのデータで
は、周波数f0でパワーpが最大値p0をとっている。
しかしながら、図4のFFT信号処理結果では、データ
の周波数を示すポイントが有限個で、ポイント間には間
隔があいているので、真のピーク周波数は必ずしも最大
値p0を示す周波数f0ではなく、データが得られてい
るポイント間の中間の周波数である可能性が大きい。こ
のため、本実施形態では、パワーpが最大値p0となる
周波数f0を近似周波数とし、その低周波数側に隣接す
るポイントの低周波側隣接周波数である周波数f1と、
高周波数側で隣接するポイントの高周波側隣接周波数で
あるf2とでのデータも用いて補間演算を行う。
【0021】近似周波数f0と低周波側隣接周波数f1
との間、および近似周波数f0と高周波側隣接周波数f
2との間の補間演算は、従来からの複素内挿法による位
相情報を用いるピーク抽出によってそれぞれ行う。複素
内挿法では、実数データをフーリエ変換して得られる複
素スペクトルの位相特性を利用する。複素スペクトルで
は、ピーク周波数の前後で位相が反転すること、複素ス
ペクトルの逆数が直線上にプロットされることを利用し
て周波数同定を行う。複素スペクトルのピークを形成す
る隣合う二つの成分をZm とZm+1 とする。この二つの
ベクトルは、理論的には向きがちょうどπだけ異なるは
ずであるけれども、実際には他の周波数成分、ノイズ、
量子化誤差などの影響で、位相の違いはちょうどπには
ならない。そこで、次の式2に示す u =(Zm+1 −Zm )/|Zm+1 −Zm | …(2) なる単位ベクトルを定義し、次の式3から周波数fを推
定する。
【0022】
【数3】
【0023】なお、mは、Zm での周波数を示し、
(u,Zm )等は、ベクトルとしての内積を示す。内挿
演算によって得られるピーク周波数を、それぞれ低周波
側ピーク周波数F1および高周波側ピーク周波数F2と
すると、一点鎖線で示すように得られる。さらに、次の
式4の内挿演算によって、二点鎖線で示すピーク周波数
Fpを算出する。
【0024】
【数4】
【0025】図2は、図1に示すようなFFT信号処理
でのピーク周波数算出方法を適用するFFM−CWレー
ダ装置21の概略的な構成を示す。FFM−CWレーダ
装置21は、たとえば自動車に搭載され、前方車両や障
害物などのターゲット22までの距離や相対速度を検知
するために用いられる。送信アンテナ23からは、FF
M−CW方式に従って三角波で周波数変調されたミリ波
帯の電波が送信され、ターゲット22で反射された受信
波が受信アンテナ24で受信される。送信アンテナ23
および受信アンテナ24は、鋭い指向特性を有し、走査
機構25で車両の信号方向を基準として一定の角度範囲
に指向方向を振らせる走査を行いながら、ターゲット2
2の検知が行われる。受信アンテナ24に受信される受
信信号は、ターゲット検出回路26に入力され、送信波
と受信波とのビート信号に基づいてターゲットが検知さ
れる。走査機構25は、送信アンテナ23および受信ア
ンテナ24を、一定角度ずつ振らせながらターゲット2
2の検出のための送信波を送信して受信波を受信するの
で、一般に同一のターゲット22に対して複数の走査角
度で検出が行われる。ターゲット認識回路27は、ター
ゲット検出回路26の検出結果に基づいて、ターゲット
22の大きさや方向を認識する。
【0026】ターゲット検出回路26内には、送信回路
30、受信回路31、A/D回路32およびFFT回路
33が含まれる。送信回路30は、FM−CW方式の高
周波信号を発生させ、電力増幅して送信アンテナ23に
供給する。受信回路31は、受信アンテナ24に受信さ
れる受信信号と、送信回路30からの出力の一部とを比
較し、差としてのビート信号を出力する。受信回路31
から出力されるビート信号はアナログ信号であり、A/
D回路32によって一定時間毎にサンプリングされ、デ
ジタル信号に変換される。A/D回路32によって変換
されたデジタル信号は、時間領域のデータであり、FF
T回路33によって周波数領域のデータに変換される。
【0027】FFT回路33は、DSP34、読出し専
用メモリ(以下、「ROM」と略称する)35およびラ
ンダムアクセスメモリ(以下、「RAM」と略称する)
36などを含む。DSP34は、固定小数点形のDSP
であり、ROM35に予め格納されているプログラムに
従ってFFT演算処理や、FFT信号処理による複素周
波数データに対しての式1に示すようなパワー演算処理
を行う。また、パワー演算処理の結果に対して、式2に
示すようなピーク周波数の算出も行う。RAM36は、
DSP34による演算処理の結果や、途中経過の記憶な
どに用いられる。
【0028】図3は、図2のDSP34による演算処理
の手順を示す。ステップs1から演算処理を開始し、ス
テップs2では入力されるデジタルデータに対して、F
FT演算処理を行う。ステップs3では、FFT演算処
理で得られる複素周波数データに対して、式1に示すよ
うなパワー演算処理を行う。ステップs4では、パワー
演算処理結果で、最大値となる周波数f0を近似周波数
として選択し、その前後、すなわち低周波側隣接周波数
f1と、高周波側隣接周波数f2とを選択する演算を行
い、選択結果の周波数f0,f1,f2を算出する。ス
テップs5では、近接周波数f0と、低周波側隣接周波
数f1および高周波側隣接周波数f2との間で、複素内
挿法による位相情報を用いたピーク値の内挿演算を行っ
て、低周波側ピーク周波数F1および高周波側ピーク周
波数F2をそれぞれ算出する。ステップs6では、式2
に従ってピーク周波数Fpを算出して、ステップs7で
演算手順を終了する。
【0029】以上説明した実施形態では、低周波側ピー
ク周波数F1および高周波側ピーク周波数F2を算出す
るのに複素内挿法によって位相情報を用いたピーク抽出
を行っているけれども、他の内挿法、たとえば特開平1
0−213613のような補間方法を用いることもでき
る。ステップs6のピーク周波数Fpを算出するため
に、式2の補間式を用いているけれども、低周波側ピー
ク周波数F1と高周波側ピーク周波数F2の平均値な
ど、より簡単な演算でピーク周波数を求めることもでき
る。FFT回路33では、DSP34を用いてFFT演
算処理を行っているけれども、CPUを用いたり、専用
のハードウエアを用いてFFT演算を行うこともでき
る。これらの場合も、浮動小数点方式を用いないことに
よって、構成の簡略化と演算処理の高速化とを図ること
ができる。
【0030】以上の実施形態では、FFT信号処理をF
M−CWレーダ装置21のターゲット検出回路26に用
いているけれども、特開平10−213613の先行技
術が対象としているような周波数装置などでも本発明を
有効に適用することができる。また、ピーク周波数とし
ては、最大あるいは極大となるいわゆるピーク周波数ば
かりではなく、最小あるいは極小となるいわゆるディッ
プに対応する周波数も同様に算出することができる。さ
らに、複素周波数データで実数部と虚数部との絶対値に
対応するパワーデータについてピーク周波数を算出して
いるけれども、実数部のみあるいは虚数部のみに対応す
るピーク周波数も、同様の補間演算によって精度よく算
出することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、離散的に
サンプリングされたデータの高速フーリエ変換処理後の
周波数領域のデータに対して、最大値または最小値のデ
ータおよびその低周波数側および高周波数側に隣接する
データを用いて、ピーク周波数を高精度に算出すること
ができる。最大値または最小値のデータに対応する近似
周波数の低周波側隣接周波数と高周波側隣接周波数とを
用いて補間用の内挿演算を行うので、高速フーリエ変換
処理に固定小数点演算処理を行っても桁落ち等の影響を
受けにくくして、迅速かつ高精度の演算処理を行うこと
ができる。
【0032】また本発明によれば、簡単な内挿演算式で
ピーク周波数を精度よく求めることができる。
【0033】また本発明によれば、パワーデータが最大
値または最小値となるピーク周波数を迅速かつ精度よく
求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基本的な考え方を示す
グラフである。
【図2】図1の考え方を適用してピーク周波数を算出す
るFM−CWレーダ装置21の概略的な電気的構成を示
すブロック図である。
【図3】図2のDSP34の演算手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】従来からのFM−CWレーダ装置1の概略的な
電気的構成を示すブロック図である。
【図5】図4のFM−CWレーダ装置の動作原理を示す
グラフである。
【符号の説明】
21 FM−CWレーダ装置 22 ターゲット 26 ターゲット検出回路 30 送信回路 31 受信回路 32 A/D回路 33 FFT回路 34 DSP 35 ROM 36 RAM
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−213613(JP,A) 特開 平7−83972(JP,A) 特開 平3−216562(JP,A) 特開 平3−120478(JP,A) 特開 平9−133765(JP,A) 特開 昭59−114674(JP,A) 特開 平9−152865(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/64 G01S 13/00 - 13/95 G01R 23/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離散的にサンプリングされたデータを高
    速フーリエ変換処理で周波数領域のデータに変換し、周
    波数の変化に対してデータがピーク値をとるときのピー
    ク周波数を算出する方法であって、 ピーク周波数を算出すべきデータ中の最大値または最小
    値を抽出し、 データ中の最大値または最小値に対応する周波数を近似
    周波数として算出し、 近似周波数に低周波数側および高周波数側で隣接する低
    周波側隣接周波数および高周波側隣接周波数をそれぞれ
    算出し、 近似周波数と低周波側隣接周波数との間、および近似周
    波数と高周波側隣接周波数との間で、各周波数に対応す
    るデータの差に基づく補間用の内挿演算を行って、低周
    波側ピーク周波数および高周波側ピーク周波数をそれぞ
    れ算出し、 低周波側ピーク周波数と高周波側ピーク周波数との間を
    補間する内挿演算によって、ピーク周波数を算出するこ
    とを特徴とするFFT信号処理でのピーク周波数算出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記近似周波数での前記最大値または最
    小値をp0とし、 前記低周波側隣接周波数でのデータをp1とし、 前記高周波側隣接周波数でのデータをp2とし、 前記低周波側ピーク周波数をF1とし、 前記高周波側ピーク周波数をF2とするとき、 前記ピーク周波数Fpは、次の内挿演算式、 【数1】 を用いて算出することを特徴とする請求項1記載のFF
    T信号処理でのピーク周波数算出方法。
  3. 【請求項3】 前記周波数領域のデータは、高速フーリ
    エ変換処理によって得られる複素周波数成分の実数部お
    よび虚数部から算出されるパワーデータであることを特
    徴とする請求項1または2記載のFFT信号処理でのピ
    ーク周波数算出方法。
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