JP4432795B2 - ディーゼルエンジン用の燃料供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、コモンレール式のディーゼルエンジンに用いる燃料供給システムに関する。
一般的に、コモンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システムは、サプライポンプにより燃料タンクから燃料を取り出して高圧にしてコモンレール内に蓄積させておき、このコモンレール内の高圧燃料を各インジェクタを介してエンジンの燃焼室内に噴射するように構成している。
なお、インジェクタに圧送されながら燃焼室へ噴射されずに余った燃料は、燃料リターン通路から燃料タンクへ戻されるようになっている。
このインジェクタからのリターン燃料は、例えば百数十℃もの高温になっている関係より、この高温のリターン燃料がそのまま燃料タンク内に戻されると、燃料タンク内の燃料の温度上昇をもたらし、燃料の気化を誘発しかねない。
仮に、燃料タンク内で燃料が気化した場合には、その気化成分が燃料タンク外に放出されて、大気汚染や、車室内に燃料臭を発する原因になるおそれがあるとともに、インジェクタへの燃料供給路内を通る燃料中に気泡(ベーパ)が発生してインジェクタによる噴射時間当りの燃料の噴射量が減少する等して所定の出力が得られなくなるおそれがある。
また、燃料リターン通路を耐熱性に優れた材料で構成する必要があって、コスト増を余儀なくされる。
このような不具合に対し、リターン燃料を冷却することが考えられている(特許文献1,2参照。)。例えば、インジェクタから燃料タンクに至る燃料リターン通路においてエンジンの外側で燃料タンク近傍の領域に冷却手段を設置し、この冷却手段でリターン燃料を冷却するようにしている。
特開2004−19516号公報 特開平10−274109号公報
上記従来例のように、冷却手段を燃料リターン通路の下流側(燃料タンク側)に設けている構造では、高温のリターン燃料の冷却効率が悪いと言え、改良の余地がある。このようにリターン燃料の冷却が不十分であると、燃料リターン通路を耐熱性に優れた材料で構成しなければならないという不具合は依然として残る。
本発明は、コモンレール式ディーゼルエンジンに用いる燃料供給システムにおいて、インジェクタから燃料タンクへのリターン燃料を効率よく冷却することを目的としている。
本発明に係るコモンレール式ディーゼルエンジン用の燃料供給システムは、エンジンの燃焼室の数と同数設けられかつエンジンの各燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、燃料タンクから各インジェクタへ燃料を供給する燃料供給路と、各インジェクタからエンジンへ噴射されずに余った燃料を燃料タンクへ戻す燃料リターン通路とを有するものであって、前記各インジェクタは、余剰燃料の排出部が個別に設けられており、各排出部のうち
の隣り合う排出部が各連通部により互いに連通されており、端に位置するいずれか一つのインジェクタの排出部に前記燃料リターン通路が接続されており、前記連通部の内部を流れるリターン燃料の温度を低下させるよう構成されていることを特徴としている。
この構成では、インジェクタ内の余剰燃料を排出した直後に冷却することが可能であるから、リターン燃料を燃料リターン通路の上流側で効率よく冷却することが可能となる。これにより、燃料タンクに低温のリターン燃料を戻すことが可能になるので、燃料タンク内での燃料の気化を抑制または防止できるようになる。
また、燃料リターン通路の上流でリターン燃料を冷却させるから、燃料リターン通路についてはそれ程耐熱性に優れた材料で形成する必要がなくなり、燃料リターン通路の設備コストを低減するうえで有利となる。
上記燃料供給システムにおいて、前記連通部は、エンジン外部に露呈されたものとすることができる。
この構成では、リターン燃料が外気で自然放熱されることになり、特に、車両の走行時には走行速度に見合った流速の空気流によって燃料リターン通路の連通部が強制冷却されるようになる。
しかも、エンジン内部に連通部を隠蔽配置する場合のようにエンジンから発する熱でリターン燃料が保温されることがないので、より効率よく冷却できるようになる。
上記燃料供給システムにおいて、前記連通部は、エンジン内部に隠蔽配置されたものとすることができる。
この構成では、連通部が外部に露呈していないので、エンジンそのものの設計変更が不要であるとともに、この連通部に外部の異物(飛石、泥水等)が干渉することがなく、耐久性向上が可能となる。この場合、連通部を冷却する冷却手段を備えることが望ましい。
上記燃料供給システムにおいて、前記連通部には、その内部を流れるリターン燃料の温度を低下させるための冷却手段が設けられたものとすることができる。
この構成では、冷却手段を用いるので、リターン燃料を強制的に冷却できるようになり、効率よく冷却できる。なお、この構成において連通部をエンジン外部に露呈している場合、冷却手段そのものの自然放熱性が向上するから、冷却手段の冷却能力が長期にわたって維持される。
上記燃料供給システムにおいて、前記冷却手段は、前記連通部の外周を囲むように設けられかつ内部に冷媒が流通される熱交換器で構成することができる。
この構成では、リターン燃料を冷媒によって強制的に冷却できるようになり、効率よく冷却できる。
上記燃料供給システムにおいて、前記熱交換器の冷媒は、エンジンに付設されるラジエータの冷却水とすることができる。また、前記熱交換器の冷媒は、エンジンに付設される空調装置の冷媒とすることができる。さらに、前記熱交換器の冷媒は、エンジンオイルとすることができる。
これらの構成では、リターン燃料の冷却専用の冷媒が不要となるから、設備コストを低
減するうえで有利となる。
上記燃料供給システムにおいて、前記連通部は、蛇行状に屈曲された蛇行チューブで構成することができる。
この構成では、燃料リターン通路の連通部を可及的に長くすることが可能となり、熱交換性能の向上に貢献できる。
上記燃料供給システムにおいて、前記連通部は、エンジン内部に組み込まれるカムシャフト冷却用のオイル噴射配管を利用してなる冷却手段で冷却されるよう構成されており、前記冷却手段が、その一部を前記連通部それぞれに近づくよう屈曲形成され、かつ前記屈曲部に前記連通部の外面にエンジンオイルを噴射させる噴射口が設けられた構成とすることができる。
この構成では、エンジンに装備される既存のオイル噴射配管を冷却手段として利用しているから、専用の冷媒や、それを保有または噴射する機器を別途確保することが不要となり、設備コストを低減するうえで有利となる。
本発明に係るディーゼルエンジンの燃料供給システムは、エンジンの燃焼室の数と同数設けられかつエンジンの各燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、燃料タンクから各インジェクタへ燃料を供給する燃料供給路と、各インジェクタからエンジンへ噴射されずに余った燃料を燃料タンクへ戻す燃料リターン通路とを有するコモンレール式ディーゼルエンジンに用いるものであって、前記燃料リターン通路は、各インジェクタに個別に設けられる余剰燃料の排出部に個別に接続されており、これら各燃料リターン通路に冷却手段が個別に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、コモンレール式ディーゼルエンジンに用いる燃料供給システムにおいて、特にインジェクタから燃料タンクへのリターン燃料を効率よく冷却できるようになる。
以下、本発明の一実施形態を図面に示して説明する。図1には、コモンレール式ディーゼルエンジンの燃料供給システムを示している。この図において、燃料タンク1からエンジンの燃焼室2までの燃料供給路3には、フィルタ4、サプライポンプ5、コモンレール6、インジェクタ7が設けられている。
なお、インジェクタ7の数は、燃焼室2の数と同数設けられる。図1では4気筒エンジンを例に挙げているので四個のインジェクタ7を備えているが、例えば6気筒エンジンの場合には六個となる。
この燃料供給システムは、サプライポンプ5により燃料タンク1から燃料を取り出して高圧にしてコモンレール6内に蓄積させておき、このコモンレール6内の高圧燃料を各インジェクタ7を介してエンジンの燃焼室2内に噴射するように構成している。
なお、サプライポンプ5に送られながらコモンレール6に圧送されなかった燃料は、燃料リターン通路10Aを介して、また、コモンレール6に送られながらインジェクタ7へ圧送されなかった燃料は、燃料リターン通路10Bを介して、さらに、インジェクタ7に圧送されながら燃焼室2へ噴射されずに余った燃料は、燃料リターン通路10Cを介して、それぞれ燃料タンク1へ戻されるようになっている。
なお、サプライポンプ5からの燃料リターン通路10Aに対し、コモンレール6からの燃料リターン通路10Bおよびインジェクタ7からの燃料リターン通路10Cが合流するように接続されている。
これらのリターン燃料のうち、特にインジェクタ7からのリターン燃料は、例えば百数十℃もの高温になっている関係より、この高温のリターン燃料がそのまま燃料タンク1内に戻されると、燃料タンク1内の燃料の温度上昇をもたらすので、好ましくない。
そこで、この実施形態では、インジェクタ7から燃料タンク1への燃料リターン通路10Cの上流側に、その内部を流れる燃料を冷却するための冷却手段20を設けているので、以下で詳細に説明する。
具体的に、各インジェクタ7・・・は、余剰燃料の排出部11・・・が個別に設けられており、各排出部11・・・のうちの隣り合う排出部11・・・が各連通部12・・・により互いに連通されている。そして、端に位置するいずれか一つのインジェクタ7の排出部11には、燃料リターン通路10Cが接続されている。
そして、各連通部12・・・は、例えば図2に示すように、二点鎖線で示すエンジン内部に隠蔽配置されており、蛇行状に屈曲された蛇行チューブで構成されている。このように各連通部12・・・を蛇行チューブとした場合には、連通部12・・・を可及的に長くすることが可能となり、放熱面積を可及的に増大できるから、熱交換性能の向上に貢献できるが、直線形状のチューブとしてもよい。なお、図2において、8はカムシャフト、9はオイル噴射配管である。
この連通部12・・・に、それぞれ冷却手段20・・・が付設されている。なお、この実施形態では、還流部13の上流にも冷却手段20を付設している。
冷却手段20は、連通部12の外周を囲むように設けられるとともに、その内部に冷媒が流通される構成の熱交換器とされている。
冷却手段20としての熱交換器内部に通す冷媒については、図示していないが、例えばラジエータの冷却水、空調装置(エアーコンディショナ)の冷媒、あるいはエンジンオイル等とすることができる。これに伴い、図示していないが、冷却手段20としての熱交換器内部の両端に、ラジエータの冷却水配管、あるいは空調装置の冷媒配管、あるいはエンジンのオイルパンに連通連結するオイル配管が接続される。
以上説明した燃料供給システムによれば、インジェクタ7内の余剰燃料を排出した直後に冷却することが可能である。そのため、リターン燃料を燃料リターン通路10Cの上流側で効率よく冷却することが可能となる。これにより、燃料タンク1に低温のリターン燃料を戻すことが可能になるので、燃料タンク1内での燃料の気化を抑制または防止できるようになる。
また、燃料リターン通路10Cの上流でリターン燃料を冷却させるから、燃料リターン通路10Cについてはそれ程耐熱性に優れた材料で形成する必要がなくなり、燃料リターン通路10Cの設備コストを低減するうえで有利となる。
上記実施形態では、リターン燃料を強制的に冷却する冷却手段20を用いるので、効率よく冷却できる。しかも、冷却手段20の冷媒については循環させるようにしているので、熱交換効率が良好となっている。
また、上記実施形態では、冷却手段20の冷媒をエンジンに装備する既存のものを利用しているので、専用の冷媒を別途確保することが不要となり、設備コストを低減することが可能になる。
しかも、上記実施形態では、連通部を外部に露呈させていないので、この連通部に外部の異物(飛石、泥水等)が干渉することがなく、耐久性向上が可能となる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
(1)図3に、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、冷却手段としての熱交換器20を螺旋形状とし、それを連通部12の外周に巻き付けた構成にしている。この熱交換器20内を通す冷媒としては、上記実施形態と同様に例えばラジエータの冷却水、空調装置の冷媒あるいはエンジンオイル等とすることができる。
(2)図4に、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、エンジン内部に組み込まれるカムシャフト8の冷却用のオイル噴射配管9を、冷却手段として利用している。
このオイル噴射配管9は、エンジンオイルをカムシャフト8の各カム部にエンジンオイルを噴射するための噴射口9aが設けられており、このオイル噴射配管9が各連通部12・・・それぞれに近づくように屈曲されているとともに、この各屈曲部9b・・・に各連通部12・・・の外面にエンジンオイルを噴射させる噴射口9c・・・が設けられた構成になっている。
この構成では、エンジンに装備される既存のオイル噴射配管9を冷却手段として利用しているから、専用の冷媒や、それを保有または噴射する機器を別途確保することが不要となり、設備コストを低減するうえで有利となる。
(3)図5に、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、三つの連通部12・・・をエンジン外部に露呈させている。なお、図5では、図2から図4に示したカムシャフト8およびオイル噴射配管9の図示を省略している。
この構成では、連通部12・・・をエンジン内部に隠蔽配置する場合に比べてエンジンの動作に伴い発する熱によりリターン燃料が保温されることを回避できて、リターン燃料を外部で自然放熱させることができるとともに、車両走行時には走行速度に見合った流速の空気流によって連通部12・・・において外部に露呈する領域12aを強制的に空冷することが可能になる。
なお、図示していないが、連通部12において外部に露呈する領域12aの外周に、放熱用のフィンを設けてもよい。この場合、連通部12の放熱面積を可及的に増大できるから、空冷による熱交換性能の向上に貢献できる。
(4)図6に、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、上記(4)で説明した三つの連通部12・・・において外部に露呈した領域12a・・・に、冷却手段20を付設している。なお、図6では、図2から図4に示したカムシャフト8およびオイル噴射配管9の図示を省略している。
ここでは、冷却手段20は、図6の一点鎖線で示すように、三つの連通部12・・・において外部に露呈した領域12a・・・の全ての外周を一括して囲むように設けられかつ
内部に冷媒が流通される熱交換器で構成されている。
この冷却手段20としての熱交換器内部に通す冷媒については、上記実施形態と同様、例えばラジエータの冷却水、空調装置(エアーコンディショナ)の冷媒、あるいはエンジンオイル等とすることができる。また、冷却手段20は、上記実施形態と同様、各連通部12・・・個々に独立して付設することができる。
この構成では、各インジェクタ7から各連通部12・・・に排出されるリターン燃料を、排出直後に冷却手段20で強制冷却することができる。また、冷却手段20についてもエンジン外部で自然放熱されるから、冷却手段20の冷却能力が長期にわたって維持される。
(5)図7に、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、各インジェクタ7に個別に設けられる各排出部11・・・に、燃料リターン通路10C・・・が個別に接続されているとともに、各燃料リターン通路10C・・・が一つに合流されてから燃料タンク1に導かれた構成になっている。
このような図示の構成例では、各燃料リターン通路10C・・・の合流部がエンジン内部に配置されている。そして、各燃料リターン通路10C・・・において合流部より上流側(インジェクタ7側)に、個別に冷却手段20・・・を設けている。
この冷却手段20は、図2に示したものを流用しているが、上記(1)、(2)で説明したものを流用することができる。
なお、燃料リターン通路10C・・・の合流部をエンジン外部に配置してもよい。この場合、冷却手段20は、各燃料リターン通路10C・・・において前述したようにエンジン内側に隠蔽される部分に設けてもよいし、あるいは各燃料リターン通路10C・・・においてエンジン外部に露呈する部分で合流部より上流側に設けることができる。但し、各燃料リターン通路10C・・・においてエンジン外部に露呈する部分で合流部より上流側に冷却手段20を設ける場合には、上記(3)に示したものを流用することができる。
本発明に係る燃料供給システムの一実施形態を示す概略構成図である。 図1の燃料供給システムを用いたエンジン内部を上方から模式的に示す平面図である。 本発明に係る燃料供給システムの他の実施形態で、図2に対応する平面図である。 本発明に係る燃料供給システムの他の実施形態で、図2に対応する平面図である。 本発明に係る燃料供給システムのさらに他の実施形態で、カムシャフト8およびオイル噴射配管9の図示を省略した図2に対応する平面図である。 本発明に係る燃料供給システムの他の実施形態で、図5に対応する平面図である。 本発明に係る燃料供給システムの他の実施形態で、図1に対応する構成図である。
符号の説明
1 燃料タンク
2 エンジンの燃焼室
3 燃料供給路
5 サプライポンプ
6 コモンレール
7 インジェクタ
10C インジェクタからの燃料リターン通路
11 排出部
12 連通部

Claims (11)

  1. エンジンの燃焼室の数と同数設けられかつエンジンの各燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、燃料タンクから各インジェクタへ燃料を供給する燃料供給路と、各インジェクタからエンジンへ噴射されずに余った燃料を燃料タンクへ戻す燃料リターン通路とを有するコモンレール式ディーゼルエンジンに用いる燃料供給システムであって、
    前記各インジェクタは、余剰燃料の排出部が個別に設けられており、各排出部のうちの隣り合う排出部が各連通部により互いに連通されており、端に位置するいずれか一つのインジェクタの排出部に前記燃料リターン通路が接続されており、
    前記連通部の内部を流れるリターン燃料の温度を低下させるよう構成されていることを特徴とするディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  2. 前記連通部は、エンジン外部に露呈されていることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  3. 前記連通部は、エンジン内部に隠蔽配置されていることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  4. 前記連通部には、その内部を流れるリターン燃料の温度を低下させるための冷却手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  5. 前記冷却手段は、前記連通部の外周を囲むように設けられかつ内部に冷媒が流通される熱交換器で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  6. 前記熱交換器の冷媒は、エンジンに付設されるラジエータの冷却水とされていることを特徴とする請求項5に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  7. 前記熱交換器の冷媒は、エンジンに付設される空調装置の冷媒とされていることを特徴とする請求項5に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  8. 前記熱交換器の冷媒は、エンジンオイルとされていることを特徴とする請求項5に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  9. 前記連通部は、蛇行状に屈曲された蛇行チューブで構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  10. 前記連通部は、エンジン内部に組み込まれるカムシャフト冷却用のオイル噴射配管を利用してなる冷却手段で冷却されるよう構成されており、前記冷却手段が、その一部を前記連通部それぞれに近づくよう屈曲形成され、かつ前記屈曲部に前記連通部の外面にエンジンオイルを噴射させる噴射口が設けられた構成とされていることを特徴とする請求項3に記載のディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
  11. エンジンの燃焼室の数と同数設けられかつエンジンの各燃焼室に燃料を噴射するインジェクタと、燃料タンクから各インジェクタへ燃料を供給する燃料供給路と、各インジェクタからエンジンへ噴射されずに余った燃料を燃料タンクへ戻す燃料リターン通路とを有するコモンレール式ディーゼルエンジンに用いる燃料供給システムであって、
    前記燃料リターン通路は、各インジェクタに個別に設けられる余剰燃料の排出部に個別に接続されており、これら各燃料リターン通路に冷却手段が個別に設けられていることを
    特徴とするディーゼルエンジン用の燃料供給システム。
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