JP4432740B2 - 微細気泡発生浴槽 - Google Patents

微細気泡発生浴槽 Download PDF

Info

Publication number
JP4432740B2
JP4432740B2 JP2004330922A JP2004330922A JP4432740B2 JP 4432740 B2 JP4432740 B2 JP 4432740B2 JP 2004330922 A JP2004330922 A JP 2004330922A JP 2004330922 A JP2004330922 A JP 2004330922A JP 4432740 B2 JP4432740 B2 JP 4432740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
air
ejector
bath water
bathtub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004330922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006136655A (ja
Inventor
範行 北地
尚紀 柴田
一雅 六嶋
重行 山口
良泰 伊藤
康成 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004330922A priority Critical patent/JP4432740B2/ja
Publication of JP2006136655A publication Critical patent/JP2006136655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432740B2 publication Critical patent/JP4432740B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Description

本発明は浴槽内で酸素富化空気からなる微細気泡を発生させることで保温効果、心肺機能の負担軽減、保湿効果が得られる微細気泡発生浴槽に関する。
微細気泡発生浴槽としては例えば特許文献1に示すものが知られている。このものは浴槽内から吸い込んだ浴水に空気を溶解させると共に該空気を溶解させた浴水を減圧して浴槽内に吐出することで浴槽内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置を備えたもので、この微細起泡発生装置により滞留時間が長い微細気泡を浴槽内に発生させて高い温熱効果を得ると共に浴槽内の浴水を所謂ミルキー状とすることができるものである。
また上記特許文献1に示す微細気泡発生浴槽にあっては、酸素富化膜とファンを備えて、ファンにより大気を酸素富化膜に通過させることで大気よりも酸素濃度を高めたいわゆる酸素富化空気を生成する酸素富化装置を具備しており、この酸素富化装置で生成した酸素富化空気を浴槽内から吸い込んだ浴水に混合することで、酸素富化空気を微細気泡として浴槽内に発生させることができるようになっている。このように酸素富化空気を微細気泡として浴槽内に発生させた場合には、入浴者は酸素富化空気からなる微細気泡に包まれることとなって皮膚呼吸が促進されるようになり、また浴槽内の浴水の水面上、即ち入浴者の口や鼻付近に酸素富化空気を供給することができ、これにより入浴者の心肺機能の負担を軽減することができ、且つ筋肉中の乳酸が酸素により分解される作用が促進されて疲労回復効果も得られる。またこの場合、浴槽内の浴水の酸素濃度が高まるため、皮膚への角質層への水分浸透が溶存酸素量の高いことにより促進され、肌が保湿される。つまり酸素富化空気からなる微細気泡が浴槽内の浴水中に広く分散すると共に長く滞留することにより、浴槽内の浴水中の溶存酸素量がまんべんなく高くなり、角質層の酸素分圧より浴槽内の浴水の酸素分圧が高くなり、浴槽内の浴水中の身体のどの部位においても浸透圧が生じて水分浸透が促進され、また溶存酸素が角質内天然保湿因子(NMF)に作用して水分保持能力を向上させ、また溶存酸素が角質内の細胞間脂質に作用して水分保持能力を向上させ、これらにより肌の保湿性が向上する。
しかし上記特許文献1に示す従来例にあっては、浴槽内で発生した微細気泡が浴槽内の浴水の水面まで上昇した後はじけることで、浴室内に間接的に酸素富化空気が供給されるのだが、前述したように微細気泡は浴水中での滞留時間が長いという特徴があるため、浴槽内の浴水の水面付近にある空気の酸素濃度を高め難いという問題がある。また上記酸素富化空気からなる微細気泡を発生させた状態で洗い場等で体を洗ったりする場合があるのだが、この場合には浴槽に入浴していない浴室内に居る人に対して効率良く酸素富化空気を供給することができないといった問題がある。
特開平4−2347号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、酸素富化装置及び微細気泡発生装置により、入浴者の心肺機能の負担を軽減したり、疲労回復効果を与えたり、肌の保湿性を向上させたりできることは勿論、同時に入浴者や浴室の浴槽以外の場所に居る人に対して効率良く酸素富化空気を供給することができて、心肺機能の負担を一層軽減でき、且つ充分な疲労回復効果を与えることができ、加えて微細気泡発生装置及び浴室へ送られる酸素富化空気の空気量を所望の値とすることができ、且つ微細気泡発生装置及び酸素富化装置を駆動した際に浴槽内に余剰の酸素富化空気が大きな気泡となって浴槽内に吐出されることを防止できて商品価値を高めた微細気泡発生浴槽を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る微細気泡発生浴槽は、浴槽1内に連通する吸入口2及び吐出口3を連通させる循環管路4と、吸入口2から浴水を吸い込むと共にこの浴水を吐出口3から吐出する循環管路4に設けた循環ポンプ6と、循環管路4を流れる浴水に空気を混入する循環管路4に設けたエジェクター5とを備えて、該エジェクター5にて循環管路4を流れる浴水に混入した空気を浴水に溶解させ該浴水を減圧することで浴槽1内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置Aを具備し、酸素富化空気を生成する酸素富化装置19と、該酸素富化装置19に設けた送気手段により酸素富化装置19から酸素富化空気が供給される酸素富化空気供給路22を設け、該酸素富化空気供給路22をエジェクター側流路26と浴室側流路27とに分岐し、浴室側流路27を浴室38内に連通させると共に、エジェクター側流路26の下流端を前記エジェクター5に連通接続して前記エジェクター5にて循環管路4に混入される空気を酸素富化装置19から送気された酸素富化空気とし、前記エジェクター側流路26にエジェクター5側へ供給される空気流量を調整する流量調整手段を設けて成ることを特徴とする
上記構成を有することで、微細気泡発生装置Aの循環ポンプ6及び酸素富化装置19の送気手段を駆動して、送気手段により酸素富化空気供給路22を介して微細気泡発生装置Aのエジェクター5及び浴室38に同時に酸素富化空気を供給することができる。これにより微細気泡発生装置Aでは酸素富化装置19から供給された酸素富化空気からなる微細気泡を浴槽1内の浴水中に発生させることができ、従来例同様、心肺機能の負担を軽減したり、疲労回復効果が得られたり、肌の保湿性を向上できたりすることは勿論、これと同時に浴室側流路27からは直接浴室38内に酸素富化空気が供給されるため、浴室38に居る人の心肺機能の負担を一層軽減でき、且つ浴室38に居る人に充分な疲労回復効果を与えることができる。さらに本発明ではエジェクター側流路26の途中にエジェクター5側へ供給される空気流量を調整する流量調整手段を設けているので、エジェクター側流路26及び浴室側流路27へ送られる酸素富化空気の空気量を所望の値とすることができ、またこれにより微細気泡発生装置A及び酸素富化装置19を駆動した際には、余剰の酸素富化空気が大きな気泡となって浴槽1内に吐出されることを防止できて商品価値を高められる。
また上記流量調整手段をオリフィス35で構成することも好ましく、簡単な構成で上記作用効果を実現できる。
本発明では、浴槽内に酸素富化空気からなる微細気泡を発生させる微細気泡発生装置により、心肺機能の負担を軽減したり、疲労回復効果を得たり、肌の保湿性を向上させたりできることは勿論、同時に入浴者や浴室における浴槽以外の場所に居る人に対して効率良く酸素富化空気を供給することができて、心肺機能の負担を一層軽減でき、且つ充分な疲労回復効果を与えることができ、更には微細気泡発生装置及び浴室へ送られる酸素富化空気の空気量を所望の値とすることができ、且つ微細気泡発生装置及び酸素富化装置を駆動した際に浴槽内に余剰の酸素富化空気が大きな気泡となって浴槽内に吐出されることを防止できて商品価値を高められる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図2に示すようにユニットバスルームからなる浴室38内の底部には床パン39を設けてあり、床パン39には浴槽1を設置してある。浴槽1には図2や図6等に示すように浴槽1内から吸い込んだ浴水に外部から取り込んだ空気を溶解させると共に該浴水を減圧することで浴槽1内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置Aを設けてあり、また本例の浴槽1には浴槽1内から吸い込んだ浴水に空気を巻き込むと共に空気を巻き込んだ気泡入りの浴水を浴槽1内に噴出するジェットバス装置Bを設けてある。なお図2では後述する酸素富化空気供給路22の図示を省略してあり、また図6では後述する浴室側流路27の図示を省略している。
微細気泡発生装置Aは図1に示すように吸入口2と吐出口3と循環管路4とエジェクター5と循環ポンプ6と溶解タンク7とで主体が構成されている。吸入口2及び吐出口3はともに浴槽1の側壁1aの下部に設けてあって浴槽1内に連通しており、吸入口2から浴槽1内の浴水を吸入し、吐出口3から浴槽1内に向けて微細気泡を含んだ浴水を吐出できるようになっている。吸入口2と吐出口3は浴槽1外に配管した循環管路4にて連通させてある。循環管路4の途中には循環ポンプ6を配置してあり、この循環ポンプ6の駆動により浴槽1内の浴水を吸入口2から吸入して吐出口3から浴槽1内に吐出するようになっている。
循環管路4の循環ポンプ6よりも上流側にはエジェクター5を設けている。図3に示すようにエジェクター5は一端に循環管路4から流れてきた浴水が流入する流入口8を有し他端に浴水を流出する流出口9を有する筒状の本体部10で主体が構成されている。本体部10の内面の軸方向における一部からは流出口9側程徐々に縮径する縮径筒状部11を流出口9側に向けて一体に突設してあり、縮径筒状部11の下流端開口は流出口9に向けて開口している。縮径筒状部11の外周面と本体部10の内周面との間には環状の空間からなる空気吸入部12を形成してあり、本体部10の空気吸入部12に対応する箇所からは空気吸入部12に連通する空気吸入口13を外方に向けて突設している。そして循環ポンプ6の駆動により浴水がエジェクター5を通過するとき空気吸入口13から空気吸入部12に空気を取り込んで浴水に空気を混入するようになっている。
また図1に示すように循環管路4の循環ポンプ6及びエジェクター5の下流側には溶解タンク7を配置してあり、エジェクター5で混入した空気を浴水に溶解させるようになっている。溶解タンク7内では蛇行した経路に浴水を通過させるなどして浴水に空気を溶解させるようになっている。また吐出口3は空気が溶解した浴水を減圧して吐出させるノズルからなり、該吐出口3で浴水を減圧することで溶解した空気が微細気泡となり、微細気泡を含んだ浴水を浴槽1内に吐出できるようになっている。
一方、ジェットバス装置Bは図4に示すように吸い込み口14と噴出口15と循環管路37とジェットポンプ16と空気取り込み口17と空気供給路18とで主体が構成されている。吸い込み口14及び噴出口15はともに浴槽1の側壁1aの下部に設けてあって浴槽1内に連通しており、吸い込み口14から浴槽1内の浴水を吸い込み、噴出口15から比較的大きな気泡(以下大気泡という)を含んだ浴水を浴槽1内に噴出できるようになっている。吸い込み口14と噴出口15は浴槽1外に配管した循環管路37にて連通させてある。循環管路37の途中にはジェットポンプ16を配置してあり、ジェットポンプ16を駆動することにより吸い込み口14から吸い込んだ浴水を噴出口15から強く噴出するようになっている。浴槽1のフランジ1bには空気取り込み口17を設けてあり、この空気取り込み口17は空気供給路18を介して噴出口15と連通している。噴出口15にはエジェクター部を設けてあり、噴出口15から浴水を噴出することで空気取り込み口17から空気供給路18を介して取り込んだ空気を浴水に巻き込み、大気泡を含んだ浴水を噴出するようになっている。
また図1及び図4に示すように浴室38の天井上には浴室38外の大気を基に酸素濃度を高めたいわゆる酸素富化空気を生成する酸素富化装置19を設置してある。酸素富化装置19は有機高分子の平膜より構成された酸素富化膜ユニット20と、真空ポンプ21とで主体が構成され、膜を通過する分子の速度差を利用して酸素富化空気を得るものである。真空ポンプ21の吸引により大気中の空気を取り入れて該空気を酸素富化膜ユニット20に通した場合には、酸素が窒素よりも速い速度で平膜を通過し、これにより酸素の占める割合が通常の大気(酸素約21%、窒素約79%)よりも高い酸素富化空気が得られる。なお本実施形態の酸素富化装置19には酸素の占める割合が約30%(窒素が約70%)の酸素富化空気を生成できるものを用いており、また酸素富化装置19は駆動時において後述する酸素富化空気供給路22へ供給される酸素富化空気の単位時間当たりの空気量が一定の値(2.0リットル/min)となるように設定されている。
上記酸素富化装置19の真空ポンプ21の排出側には酸素富化空気供給路22の一端が接続されており、真空ポンプ21により前記酸素富化空気供給路22を介して酸素富化装置19で得られた酸素富化空気を微細気泡発生装置Aのエジェクター5及び浴室38、又はジェットバス装置Bの空気取り込み口17に選択的に供給できるようになっている。即ち本例では上記真空ポンプ21を送気手段としている。
酸素富化空気供給路22は分岐点イで2つの空気路23、24に分岐しており、分岐点イには酸素富化装置19から送られた酸素富化空気の流れを、一方の空気路23側への流れと他方の空気路24側への流れとに切り換える電磁弁ユニット25を設けている。2つの空気路23、24のうち一方の空気路23の下流端は図4に示すようにジェットバス装置Bの空気供給路18の途中又は空気取り込み口17(図示例では空気供給路18)に連通接続している。また他方の空気路24は図1に示すように途中でエジェクター側流路26と浴室側流路27の2つの分岐路に更に分岐している。
浴室側流路27の下流端は浴室38に直接連通する吹き出し口(図示せず)に連通接続してある。吹き出し口は浴槽1のエプロンの下端面や洗い場におけるカウンターの下面等に下方に開口するように設けることが好ましく、このようにすると吹き出し口が浴室38内の人が直接見えないようにでき、また浴室側流路27内に発生した結露水が壁等を伝って流下することがなく、浴槽1のエプロンの下端面や洗い場におけるカウンターの下面等の下方に位置する排水溝や排水口等の排水部に直接流下させることができる。
またエジェクター側流路26の下流端はエジェクター5の空気吸入口13に連通接続している。エジェクター側流路26は連結部材29と連結部材29よりも上流側の上流部30と連結部材29よりも下流側の下流部31とで構成されている。図5に示すように連結部材29はその両端に上流部30及び下流部31の夫々に連通接続した接続管部32、33を有し、内側に有底筒状のオリフィス部材34を配設している。オリフィス部材34の底部34aの中心には下流側程縮径した細孔からなるオリフィス35を設けてあり、オリフィス部材34はその底部34aに形成したオリフィス35が上流部30に接続された接続管部32の下流側端部開口に対向するように連結部材29内に収納されている。オリフィス35はエジェクター5側へ供給される酸素富化空気の所定時間当たりの空気量が前記微細気泡発生装置Aによって浴水内に溶解させることができる酸素富化空気の単位時間当たりの空気量よりも少ない所定の値となるようにエジェクター5側へ供給される空気量を調整するものであって、本実施形態ではこのオリフィス35を空気流量調整手段としている。また図示例のオリフィス部材34は図5に示すようにその外径ロが上流部30の内径ハよりも大きく、また連結部材29のオリフィス35を収納する部分の内径ニは上流部30の内径ハよりも大径となっている。また上記酸素富化空気供給路22は連結部材29を除いて全てチューブからなり長さ方向において流路面積が同じである。
浴室38の天井上には図2に示すように制御ボックス40を設けてあり、制御ボックス40にて微細気泡発生装置Aや酸素富化装置19やジェットバス装置B、電磁弁ユニット25の制御ができるようになっている。また浴槽1のフランジ1bには微細気泡発生装置Aやジェットバス装置Bを操作する操作スイッチ41を設けてある。
しかして操作スイッチ41を操作して、図1に示す微細気泡発生装置Aの循環ポンプ6を駆動すると共に酸素富化装置19の真空ポンプ21を駆動し(この場合ジェットバス装置Bは駆動しない)、同時に電磁弁ユニット25により酸素富化装置19から送られた酸素富化空気の流れを空気路23、24のうち空気路24側への流れとに切り換えると、図1の破線の矢印で示すように酸素富化装置19から真空ポンプ21により酸素富化空気が酸素富化空気供給路22のエジェクター側流路26及び浴室側流路27に同時に供給されることとなる。
エジェクター側流路26に送られた酸素富化空気は微細気泡発生装置Aにより以下に示すようにして微細気泡となって浴槽1内に吐出されることとなる。即ち上記真空ポンプ21及び循環ポンプ6及び電磁弁ユニット25の制御により、図1の実線の矢印に示すように吸入口2から浴槽1内の浴水が吸い込まれ、この浴水がエジェクター5を通過することで酸素富化装置19の真空ポンプ21によって送られてきた酸素富化空気が循環管路4を流れる浴水に混入され、この酸素富化空気が混入された浴水が循環ポンプ6を通過し、この後、溶解タンク7に送られることで浴水中に酸素富化空気が溶け込み、この酸素富化空気が溶解した浴水が吐出口3にて減圧して吐出させられ、この結果、微細気泡を含んだ浴水がミルキー状となって吐出される。これにより浴槽1内の入浴者は微細気泡で包まれることとなって温熱効果が得られる。また入浴者は酸素富化空気からなる微細気泡で包まれるために皮膚呼吸が促進され、またこの場合、浴槽1内の浴水の水面上、即ち入浴者の口や鼻付近にも酸素富化空気が供給され、これにより心肺機能の負担が軽減され、また筋肉中の乳酸が酸素により分解される作用が促進されて疲労回復効果も得られる。さらにはこの場合、浴水の酸素濃度が高まるため、入浴者の皮膚への酸素ガス透過性が高まり、水分の浸透性が高まって肌の角質層が保湿される。
また上記のように微細気泡発生装置Aを駆動して入浴する時にあっては、同時に前記浴室側流路27に供給された酸素富化空気が前述した浴室38内に直接連通する吹き出し口から浴室38内に吹き出されることとなり、これにより浴室38内には酸素富化空気が充満することとなって、浴槽1内の浴水の水面付近にある空気の酸素濃度を効率良く高められ、またこの場合には浴室38の洗い場等で体を洗ったりしている人に対しても効率良く酸素富化空気が供給される。従って入浴者や浴室38内の浴槽1以外の場所に居る人の心肺機能の負担が一層軽減され、且つ一層の疲労回復効果が与えられることとなる。
また本発明では前述のようにエジェクター側流路26の途中に流量調整手段を設けているので以下の利点を有する。即ち本発明のようにエジェクター側流路26の途中に空気流量を調整する流量調整手段(オリフィス35)を設けていないものを考えた場合、エジェクター側流路26に送られた酸素富化空気は循環管路4内を流れる浴水によって吸引されてエジェクター5にて混入されるため、エジェクター側流路26へ送られる酸素富化空気の空気量を少量の所望の値に設定することができない。このため循環管路4に過剰に酸素富化空気が供給されて微細気泡発生装置Aによって全ての酸素富化空気を浴水に溶解させることができなくなり、この結果余剰の酸素富化空気が大きな気泡となって浴槽1内に吐出されて商品価値を低下させたり、また浴室側流路27へ送られる酸素富化空気の空気量が低下して浴室38内の酸素濃度が所望の値とならないといった問題が生じる恐れがある。しかし本発明では前述のようにエジェクター側流路26の途中に流量調整手段を設けているので、エジェクター側流路26及び浴室側流路27の夫々に供給される酸素富化空気の空気量を所望の値とすることができる。具体的にはオリフィス35をエジェクター側流路26へ送られる酸素富化空気の空気量が0.5リットル/min、浴室側流路27へ送られる酸素富化空気の空気量がエジェクター側流路26よりも多い1.5リットル/minとなるように設定してあり、即ちこの場合、エジェクター側流路26への空気供給量である0.5リットル/minが微細気泡発生装置Aによって浴水内に溶解させることができる単位時間当たりの空気量よりも少ない所定の値となっている。また上記により微細気泡発生装置Aを駆動した際に浴槽1内に余剰の酸素富化空気が大きな気泡となって浴槽1内に吐出されることを防止でき、商品価値を高めることができる。更には循環ポンプ6の駆動状態にはばらつきがあるため、エジェクター5側への空気供給量は所望の値となり難いのだが、本発明では上記のようにオリフィス35からなる流量調整手段を設けているため、循環ポンプ6の駆動状態に伴なって変化しやすいエジェクター5への酸素富化空気の供給量を安定させることができ、これにより過剰に酸素富化空気が循環管路4内に供給されて循環ポンプ6がエア噛みを起こす等することを防止できたり、また循環管路4内への酸素富化空気の供給量が少なくて入浴者に対する前述したような効果を与えられないといった事態が生じることを防止できる。また本実施形態では流量調整手段をオリフィス35とすることで、簡単な構成で上記作用効果を実現できる。
また本実施形態では操作スイッチ41を操作して、図4に示すジェットバス装置Bのジェットポンプ16を駆動する(この場合微細気泡発生装置Aは駆動しない)と共に酸素富化装置19の真空ポンプ21を駆動し、同時に電磁弁ユニット25により酸素富化装置19から送られた酸素富化空気の流れを空気路23側への流れとに切り換えることで、酸素富化装置19で生成された酸素富化空気の全量(2.0リットル/min)をジェットバス装置Bに供給し、噴出口15から酸素富化空気からなる大気泡を有するジェット噴流を浴槽1内に向けて噴出することができるようになっている。即ち上記制御により図4の矢印に示すように浴槽1内の浴水が吸い込み口14から吸い込まれ、ジェットポンプ16を介して噴出口15から浴水が噴出されるが、噴出口15から浴水が噴出されるとき空気取り込み口17から取り込まれた空気が浴水に巻き込まれ、気泡を巻き込んだ浴水が入浴者に強く当たるように噴出されて入浴者のマッサージがなされ、またこの際に空気取込み口17から空気を取り込む時には、空気供給路18又は空気取り込み口17には酸素富化空気が供給されているために酸素富化空気を含んだ気泡が噴出され、これにより酸素富化空気が入浴者の口や鼻付近に漂うこととなって、入浴者は肺呼吸を楽にして快適に入浴することができるのである。またこのジェットバス装置Bによって浴槽1内に噴出されたジェット噴流に含まれる酸素富化空気からなる大気泡は短時間で浴槽内の浴水の水面まで上昇してはじけることとなり、これにより浴槽1内の浴水の水面付近及び浴室38の浴槽1近傍以外の空気を効率良く酸素濃度の高い空気とでき、入浴者や浴槽1に入浴していない浴室38内の人の心肺機能の負担が軽減されると共に疲労回復効果が与えられることとなる。
なお本例では酸素富化空気供給路22をエジェクター側流路26と浴室側流路27とに分岐する位置よりも上流側の分岐点において2つの空気路23、24に分岐した例を示したが、空気路23を設けなくても良い。即ちこの場合ジェットバス装置Bの循環管路4に供給される空気は空気取り込み口17から取り込まれた浴室38の空気のみからなるものである。またこの場合ジェットバス装置Bを設けなくても良い。また本実施形態では流量調整手段をオリフィス35にて構成したが、例えばエジェクター5側へ供給される空気量が微細気泡発生装置Aによって浴水内に溶解させることができる単位時間当たりの空気量よりも少ない値となる範囲内でエジェクター側流路26の流路面積を可変とする弁等により流量調整手段を構成しても良く、この場合、エジェクター側流路26及び浴室側流路27へ供給される酸素富化空気の割合を任意に変更できる。
本発明の実施の形態の一例を示す微細気泡発生装置の動作を説明する説明図である。 同上の浴室の一部切欠斜視図である。 同上の微細気泡発生装置の循環管路及びエジェクター側流路を示す一部省略断面図である。 同上のジェットバス装置の動作を説明する説明図である。 同上の連結部材の断面図である。 同上の微細気泡発生浴槽の浴室及び浴室側流路の図示を省略した斜視図である。
符号の説明
A 微細気泡発生装置
1 浴槽
2 吸入口
3 吐出口
4 循環管路
5 エジェクター
6 循環ポンプ
13 空気吸入口
19 酸素富化装置
22 酸素富化空気供給路
26 エジェクター側流路
27 浴室側流路
35 オリフィス

Claims (2)

  1. 浴槽内に連通する吸入口及び吐出口を連通させる循環管路と、吸入口から浴水を吸い込むと共にこの浴水を吐出口から吐出する循環管路に設けた循環ポンプと、循環管路を流れる浴水に空気を混入する循環管路に設けたエジェクターとを備えて、該エジェクターにて循環管路を流れる浴水に混入した空気を浴水に溶解させ該浴水を減圧することで浴槽内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置を具備し、酸素富化空気を生成する酸素富化装置と、該酸素富化装置に設けた送気手段により酸素富化装置から酸素富化空気が供給される酸素富化空気供給路を設け、該酸素富化空気供給路をエジェクター側流路と浴室側流路とに分岐し、浴室側流路を浴室内に連通させると共に、エジェクター側流路の下流端を前記エジェクターに連通接続して前記エジェクターにて循環管路に混入される空気を酸素富化装置から送気された酸素富化空気とし、前記エジェクター側流路にエジェクター側へ供給される空気流量を調整する流量調整手段を設けて成ることを特徴とする微細気泡発生浴槽。
  2. 上記流量調整手段をオリフィスで構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生浴槽。
JP2004330922A 2004-11-15 2004-11-15 微細気泡発生浴槽 Expired - Fee Related JP4432740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330922A JP4432740B2 (ja) 2004-11-15 2004-11-15 微細気泡発生浴槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330922A JP4432740B2 (ja) 2004-11-15 2004-11-15 微細気泡発生浴槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006136655A JP2006136655A (ja) 2006-06-01
JP4432740B2 true JP4432740B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36617829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004330922A Expired - Fee Related JP4432740B2 (ja) 2004-11-15 2004-11-15 微細気泡発生浴槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432740B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061194A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Sharp Corp 入浴装置および入浴方法
JP4919509B2 (ja) * 2007-09-28 2012-04-18 株式会社Lixil 気泡浴槽付き浴室の吸気構造
JP4826571B2 (ja) * 2007-10-26 2011-11-30 パナソニック電工株式会社 酸素富化空気導入装置
JP4960950B2 (ja) * 2008-07-14 2012-06-27 パナソニック株式会社 微細気泡発生方法及び携帯型の気体溶解水供給装置
JP5102134B2 (ja) * 2008-07-28 2012-12-19 パナソニック株式会社 シャワー装置
JP5102135B2 (ja) * 2008-07-28 2012-12-19 パナソニック株式会社 シャワー装置
JP5215126B2 (ja) * 2008-10-28 2013-06-19 パナソニック株式会社 気体溶解水供給装置
JP2010104873A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 酸素富化空気導入装置
JP5916350B2 (ja) * 2011-11-16 2016-05-11 株式会社Icst 高濃度酸素水生成装置、高濃度酸素水灌水装置および高濃度酸素水生成方法
JP7449792B2 (ja) 2020-07-03 2024-03-14 株式会社Lixil 気泡発生装置及び浴槽

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006136655A (ja) 2006-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4432740B2 (ja) 微細気泡発生浴槽
US20110004993A1 (en) Swimming pool with eductor jets
JP4807967B2 (ja) 入浴器具
US10071018B2 (en) Whirlpool bathtub and purging system
JPH042347A (ja) 浴槽内への酸素供給装置
JP4016967B2 (ja) 気泡発生浴槽
JP4356589B2 (ja) 酸素富化機能付浴室装置
JP4710306B2 (ja) 微細気泡発生浴槽装置
JP4214947B2 (ja) 気泡発生浴槽
JP3979401B2 (ja) 気泡発生浴槽
JP2006181290A (ja) 浴槽装置
JP2007000546A (ja) 微細気泡発生浴槽
JP4432739B2 (ja) 微細気泡発生装置付き浴槽
EP3170490B1 (en) Micro bubbles generating device for hydrotherapy systems
JP2006136654A (ja) 浴室への高濃度酸素供給装置
US20080084784A1 (en) Mixing device for tub
JP4670632B2 (ja) 浴槽装置
JPH0246891Y2 (ja)
JP2560545Y2 (ja) 浴槽装置
EP1908443A1 (en) Mixing device for tub
JPH04347157A (ja) 噴流バス装置
JP2008220547A (ja) 浴槽装置
JP3196059B2 (ja) ジェットバス
JP2006130197A (ja) 酸素ミスト風呂装置
JP3082270B2 (ja) 浴槽装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees