JP7449792B2 - 気泡発生装置及び浴槽 - Google Patents

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Description

本開示は気泡発生装置及び浴槽に関する。
特許文献1は気泡発生装置を備えた浴槽を開示している。気泡発生装置は、微細気泡発生手段、及び通常気泡発生手段を備えている。微細気泡発生手段は微細気泡を発生させる。微細気泡は、入浴者の体感温度を低下させて入浴時の急激な血圧の上昇を防止する効果を得ることができる。通常気泡発生手段は、微細気泡よりも大きな通常気泡を発生させることによって、入浴者にマッサージ効果と洗浄効果を付与する。
特開昭63-3861号公報
入浴には、リラクゼーションや心地よさ等の癒し効果も求められる。特許文献1の場合、吐出する気泡は、急激な血圧上昇の防止やマッサージ効果の付与等を目的としたものであり、癒し効果を得ることを目的としたものではない。
本開示は、入浴による癒し効果の更なる向上を図ることができる気泡発生装置及び浴槽を提供することを解決すべき課題としている。
上述した課題を解決するために、本開示の一実施形態に係る気泡発生装置は、浴槽本体内に気泡を吐出する吐出部を備えた気泡発生装置であって、前記吐出部は、入浴者の肌に付着している気泡に対して上昇してきた他の気泡が衝突することに起因する気泡の揺れが生じるように、気泡を吐出する。
上述した課題を解決するために、本開示の一実施形態に係る浴槽は、上記気泡発生装置を備える。
実施形態1に係る浴槽を模式的に示す側面図であり、手前側の側壁を透過させて見た図である。 実施形態1に係る浴槽を模式的に示す平面図である。 気泡発生装置の作用を説明するための図(その1)である。 気泡発生装置の作用を説明するための図(その2)である。 気泡発生装置の作用を説明するための図(その3)である。 実施形態2に係る浴槽を模式的に示す側面図であり、手前側の側壁を透過させて見た図である。 実施形態2に係る浴槽を模式的に示す平面図である。 気泡発生装置の作用を説明するための図(その4)である。 撮影装置の概略を示す側面図である。 撮影装置の概略を示す平面図である。 実験(1)の実験結果を示すグラフである。 実験(2)の実験結果を示すグラフである。 実験(4)の実験結果を示すグラフ(その1)である。 実験(4)の実験結果を示すグラフ(その2)である。 実験(4)の実験結果を示すグラフ(その3)である。
<実施形態1>
図1及び図2に示すように、浴槽1は、浴槽本体10と、気泡発生装置20とを備えている。浴槽本体10は湯を貯留する。浴槽本体10は、上面が開放された箱状に形成されている。浴槽本体10は、底部11と、底部11の周縁部から立ち上がる側壁12,13,14,15とを有している。浴槽本体10は、平面視において一方の方向に長い長方形状をなしている。
図1及び図2に示すように、浴槽1は、入浴位置として、浴槽1の使用者(入浴者)が側壁12側に背を向けた状態で臀部を底部11に下ろし、側壁13側に脚を投げ出した状態における位置(想定入浴位置)が設定されている。この想定入浴位置の状態において、入浴者の左右には側壁14,15が位置する。以降の説明においては、この想定入浴位置にある入浴者から見た方向をそのまま上下前後左右方向として説明する。図1及び図2における二点鎖線は仮想線であり、想定入浴位置にある入浴者の身体の外形を模式的に示している。
図1及び図2に示すように、浴槽本体10は、第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3が設定されている。第1領域R1は、入浴者の臀部に対応する領域である。すなわち、入浴者が想定入浴位置にある場合、第1領域R1には入浴者の臀部が位置する。第2領域R2は、想定入浴位置にある入浴者の脚部Lに対応する領域である。すなわち、入浴者が想定入浴位置にある場合、第2領域R2には入浴者の脚部Lが位置する。第2領域R2は第1領域R1よりも前方側の領域全体である。第3領域R3は、第1領域R1から見て第2領域R2側とは反対側の領域であり、入浴者の上半身UBに対応する領域である。すなわち、入浴者が想定入浴位置にある場合、第3領域R3には入浴者の上半身UBが位置する。第3領域R3は第1領域R1よりも後方側の領域全体である。本開示における上半身UBとは、臀部より上方の胴体部位全体を意図している。
底部11は、平面視において一方の方向に長く形成されている。具体的には、底部11は平面視略長方形状をなしている。底部11の表面(上面)は略平坦面であり、長手方向の一方寄りに設けられた図示しない排水口に向かって僅かな勾配が形成されている。
側壁12,13,14,15は、底部11を囲うように、底部11の周縁部から立ち上がって設けられている。各側壁12,13,14,15は、底部11の四辺のそれぞれに連続して立ち上がっている。側壁12,13は、底部11の短辺に相当する2辺の延びる方向に沿って配置されている部分である。側壁14,15は、底部11の長辺に相当する2辺の延びる方向に沿って配置されている部分である。各側壁12,13,14,15は、それぞれ上端側に向かうにつれて外側に広がるように傾斜して設けられている。
側壁12は、想定入浴位置にある入浴者の後方に位置する側壁である。側壁12は左右方向に延びて形成されている。図1に示すように、側壁12は、想定入浴位置にある入浴者が背中をもたれかからせた際に、入浴者の背中下部との間に側面視略三角形状の空間が形成される。側壁13は、想定入浴位置にある入浴者の前方に位置する側壁である。側壁14,15は、想定入浴位置にある入浴者の左右の側方に位置する側壁であり、それぞれ前後方向に延びている。側壁14,15は略対称な構成である。
気泡発生装置20は、湯張りされた状態の浴槽本体10内に気泡を吐出する。図1に示すように、気泡発生装置20は、吐出部31,32,33,34,35と、空気ポンプ21とを備えている。吐出部31,32,33,34,35は複数設けられており、それぞれ浴槽本体10の底部11に配置されている。各吐出部31,32,33,34,35は、想定入浴位置にある入浴者の後述する身体部位に対応してそれぞれ設けられており、身体部位の各部に当たるように気泡を吐出する。以下の説明において、吐出部31,32,33,34,35を区別する必要がない場合には、これらを総称して単に吐出部30と表記する。
吐出部30のそれぞれは、内部に微細な連続気泡を形成したセラミックス、金属、樹脂等の多孔質構造体を有して構成される。各吐出部30は、気泡の吐出面となる多孔質構造体の上面を底部11の表面と略面一をなして浴槽本体10内の空間に露出している。気泡のみを吐出する吐出部としては、例えば、内部空間に連通するとともに気泡吐出面に開口する細孔を形成した中空構造体や、内部に細孔を形成した金属等の積層構造体等を採用してもよい。吐出部の配置形態としては、例えば、気泡の吐出面が配置面の表面よりも上方に位置していてもよいし、下方に位置していてもよい。吐出部30における気泡の吐出面は平面視略円形状をなしている。詳細には、各吐出部30の気泡吐出面は、直径86mm、面積5809mm2である。吐出部30から吐出される気泡は、この気泡吐出面の大きさと略同等の大きさで広がって上昇する。詳細には、気泡吐出面を略水平に配置した各吐出部30から吐出される気泡の水平方向に広がる範囲の面積(広がり面積)は、吐出部30の気泡吐出面の面積と略同等であり、5809mm2である。吐出部30は、水流を吐出することなく、浴槽本体10内に気泡のみを吐出する。すなわち、吐出部30は、気泡のみが入浴者の身体に当たるように気泡を吐出する。
吐出部が上記のような多孔質構造体を有して構成される場合、吐出部における気泡吐出面の面積としては、例えば、1500mm2から6000mm2までの範囲であることができる。この範囲であれば、後述する入浴者の身体部位毎に気泡の揺れによる適度な心地よさを付与できるとともに、吐出した気泡を入浴者の身体に効率よく当てることができる。例えば、気泡吐出面積が入浴者の身体部位の面積に比して大きい場合には、入浴者に当たることなく浮上する気泡が発生してしまい効率が悪い。気泡吐出面積が入浴者の身体部位の面積に比して小さい場合には、入浴者の肌の表面において局所的に気泡が当たるために気泡に包まれる感覚が得られず、充分な心地よさを得られない。したがって、上記範囲の気泡吐出面積を有する吐出部であれば、心地よさの付与と装置の効率の両立を図ることができる。
図1及び図2に示すように、吐出部30のうち、吐出部31は、第3領域R3に配置された吐出部である。吐出部31は、想定入浴位置にある入浴者の身体のうちの上半身UBに対応して設けられている。上半身UBとは、想定入浴位置にある入浴者の臀部よりも後方に位置する部位を意図している。吐出部31は、特に、入浴者の上半身UBの下部に相当する腰部Wに対応して設けられている。「吐出部が身体部位に対応して設けられている」とは、吐出する気泡が特定の身体部位に当たるように吐出部が設けられることを意図している。
図1及び図2に示すように、吐出部30のうち、吐出部32,33,34,35は、第2領域R2に配置された吐出部であり、想定入浴位置にある入浴者の身体のうちの脚部Lに当たるように気泡を吐出する。脚部Lとは、想定入浴位置にある入浴者の臀部よりも前方に位置する部位を意図している。浴槽1において、吐出部30は、これら第2領域R2及び第3領域R3のみに設けられており、入浴者の臀部が位置する第1領域R1には設けられていない。
図2に示すように、吐出部31は、第3領域R3における浴槽本体10の底部11において、左右方向、すなわち浴槽本体10の短手方向に並んで2つ設けられている。2つの吐出部31は左右方向に100mm程度の間隔を空けて配置されている。これによって、入浴者の背中の中央部に空気溜まりが生じるのを抑制している。背中に空気溜まりが生じると、細かな泡による心地よさが損なわれてしまうとともに、大きな気泡が入浴者の左右側方から肌の表面を伝って浮上する際に不快に感じてしまう。このため、背中の中央部を避けた配置とすることで、気泡の揺れによる心地よさを向上できる。
図2に示すように、吐出部32,33,34,35は、第2領域R2における浴槽本体10の底部11において、前後方向、すなわち浴槽本体10の長手方向に2列に並んで配置されている。各吐出部32,33,34,35は、浴槽本体10の短手方向において、2つの吐出部31と略同等の約100mm程度の間隔を空けて配置されている。各吐出部32,33,34,35は、浴槽本体10の長手方向において150mmピッチの等間隔で配置されている。各吐出部32,33,34,35のうち、吐出部32と吐出部35との前後方向における距離は450mm程度である。第3領域R3の吐出部31と、第2領域R2の最も前部の吐出部35との前後方向における距離は800mm程度である。
各吐出部32,33,34,35は、それぞれ入浴者の左右の脚部Lにおける大腿部L1、膝部L2、脹脛部L3、及び足首部L4に当たるように気泡を吐出する。入浴者は、第1領域R1における底部11に臀部を下ろした状態で、両足を左右2列の吐出部32,33,34,35に沿って前方に投げ出して膝を曲げ、最も前方の吐出部35の前方に踵を下ろす。このような入浴位置をとることによって、脚長の差異に依らず、入浴者の脚部Lの各部L1,L2、L3,L4を各吐出部32,33,34,35の上方に好適に配置できる。
空気ポンプ21は、吐出部30に空気を供給する。空気ポンプ21は、各吐出部30と配管やチューブ等を有して構成される空気流路22を介して接続されている。空気ポンプ21は、最大50L/minの空気を吐出部30全体から吐出可能である。空気流路22には流量制御弁が設けられており、各吐出部30から吐出する空気量を個別に制御可能である。1箇所の吐出部30から吐出可能な空気量は、0L/minから5L/minまでの範囲である。
吐出部30は、入浴者の肌に付着している気泡に対して上昇してきた他の気泡が衝突することに起因する気泡の揺れが生じるように、気泡を吐出する。詳細には、吐出部30は、浴槽本体10の湯中に発生する気泡の粒が途切れることがないように、気泡を連続的に吐出する。これによって、上昇してきた気泡と、先に吐出されて入浴者の肌に付着している気泡と、の気泡同士の衝突を生じさせることができる。吐出部30は、気泡径0.2mmから0.7mmまでの大きさの気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように、気泡を吐出する。
吐出部としては、例えば、気泡径0.2mmから5.1mmまでの大きさの気泡を吐出する吐出部であることができる。この気泡径範囲の気泡であれば、入浴者の肌の表面に好適に付着させることができるとともに、肌の表面に付着した気泡に衝突した際に入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを生じさせることができる。吐出部から吐出される気泡の気泡径は、0.2mm以上2.1mm以下であることが好ましく、0.2mm以上1.4mm以下であることが更に好ましく、0.2mm以上0.7mm以下であることが殊更好ましい。これらの範囲の下限値以上であれば、物足りなさを感じることなく、気泡の揺れを心地よく感じることができる。これらの範囲の上限値以下であれば、気泡を肌の表面に適切に付着させることができ、気泡の揺れを心地よく感じることができる。これらの範囲の気泡径の気泡の数が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように気泡を吐出する構成であれば、気泡の揺れによる心地よさを充分に感じることができる。
吐出部30は、上昇速度208mm/sから266mm/sまでの速度で上昇する気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように、気泡を吐出する。
吐出部としては、例えば、上昇速度200mm/sから500mm/sまでの速度で上昇する気泡を吐出する吐出部であることができる。この範囲であれば、入浴者の肌の表面に好適に付着させることができるとともに、肌の表面に付着した気泡に衝突した際に入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを生じさせることができる。吐出部から吐出される気泡の上昇速度は、例えば、208mm/s以上416mm/s以下であることが好ましく、208mm/s以上360mm/s以下であることが更に好ましく、208mm/s以上266mm/s以下であることが殊更好ましい。これらの範囲の下限値以上であれば、物足りなさを感じることなく、気泡の揺れを心地よく感じることができる。これらの範囲の上限値以下であれば、気泡を肌の表面に適切に付着させることができ、気泡の揺れを心地よく感じることができる。これらの範囲の上昇速度の気泡の数が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%となるように気泡を吐出する構成であれば、気泡の揺れによる充分な心地よさを感じることができる。
本明細書において、数値範囲について「・・・から・・・まで」、「・・・以上・・・以下」といった記載は、特に断りがない限り、下限値及び上限値を含むものとする。例えば、上記「0.2mmから0.7mmまで」という記載は、下限値である「0.2mm」、上限値である「0.7mm」をいずれも含み、上記「0.2mm以上0.7mm以下」という記載は、下限値である「0.2mm」、上限値である「0.7mm」をいずれも含むものとする。
上記構成の浴槽1の作用について説明する。
浴槽1において、浴槽本体10の底部11に配置された吐出部30から吐出された気泡は、上昇して入浴者の肌に付着する。吐出部30は、連続的に気泡を吐出する。このため、先に吐出されて入浴者の肌に付着している気泡に対して、あとから吐出されて上昇してきた気泡が衝突する。衝突した気泡は、跳ね返ったり合一したりして、入浴者の肌に付着している気泡に衝突エネルギーを付与する。衝突された気泡は、変形、復元を繰り返す。
具体的には、例えば、図3から図5に示すように、入浴者の肌の表面Sに気泡B11が付着した状態において、上昇してきた気泡B21が気泡B11に衝突する。気泡B11には、気泡B21の衝突によるエネルギーが付与されることによって変形が生じる。変形した気泡B11は、表面張力の作用によって元の形状に戻ろうとする。このような気泡の変形と復元の繰り返しが揺れである。肌に付着した気泡が揺れると、水との界面の角度が変化し、この界面に作用する張力の分解成分の大きさが変化する。入浴者は、気泡の揺れによって生じるこのような界面張力の大きさの変化を感じ取り、これを「心地よい」と感じると考えられる。このように、入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れとは、気泡同士の衝突に起因して生じる肌の表面における気泡の変形と復元の繰り返しであると考えられる。
気泡の揺れは、上昇してきた気泡が衝突して生じる直接的な揺れのみならず、間接的な揺れも生じる。間接的な揺れとは、直接的に衝突された気泡の周囲において、気泡の揺れが衝突されていない他の気泡に伝播した揺れや、衝突された際の衝撃で生じた気泡の変形によって周囲の気泡と合一して生じる気泡の揺れ等、衝突エネルギーが二次的、三次的に影響した揺れである。例えば、図3から図5に示すように、入浴者の肌の表面Sにおいて気泡B11に隣接する気泡B12は、気泡B21の衝突エネルギーを直接的に受けた気泡B11の揺れが伝播して揺れる。肌の表面における気泡の揺れは、例えば、気泡の浮上に伴った水の流れや、入浴者の浴槽内における動作による水の流れ等、入浴者の肌の近傍に生じた水の流れによっても生じる。
衝突に起因する気泡の揺れによって心地よさを感じるメカニズムについて考察する。気泡の揺れを心地よいと感じるのは、神経線維であるC線維の活性によって快感情が引き起こされるためであると考えられる。C線維は、肌をやさしくゆっくり撫でると賦活することが知られている。肌に付着した気泡が揺れる現象は、肌をやさしくゆっくり撫でることと同様に、C線維を賦活化していると考えられる。
入浴者の肌の表面に付着した気泡は、上昇してきた気泡や隣接する気泡との合一を繰り返し次第に大きくなり、最終的には肌の表面から離脱して浮上する。
上記構成の効果について説明する。浴槽1は、気泡発生装置20の吐出部30から浴槽1内に気泡を連続的に吐出する。吐出部30から吐出される気泡は入浴者の肌に付着し、上昇してきた他の気泡は付着している気泡に対して衝突する。これによって、入浴者の肌に付着している気泡は入浴者の肌の表面で揺れる。このように肌の表面で気泡が揺れることによって、入浴者は心地よさを感じることができる。したがって、気泡発生装置20及び浴槽1は、入浴による癒し効果の更なる向上を図ることができる。
吐出部30は、気泡径0.2mmから0.7mmまでの大きさの気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように、気泡を吐出する。このため、入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを好適に生じさせることができる。
吐出部30は、上昇速度208mm/sから266mm/sまでの速度で上昇する気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように、気泡を吐出する。このため、入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを好適に生じさせることができる。
吐出部30は、浴槽1内における想定される入浴位置に入浴した入浴者の上半身UBに対応する領域、及び入浴者の脚部Lに対応する領域の複数箇所に配置される。このため、気泡の揺れによる心地よさを入浴者の全身で感じさせることができる。
吐出部30は、浴槽1内における想定される入浴位置に入浴した入浴者の上半身UBのうちの腰部Wに対応する領域、及び脚部Lのうちの大腿部L1に対応する領域のそれぞれに少なくとも配置される。このため、入浴者の心地よいと感じやすい部位に気泡を良好に吐出することができる。
吐出部32,33,34,35は、想定入浴位置にある入浴者の脚部Lに対応する領域である第2領域R2に配置されている。8箇所の吐出部32,33,34,35全体から吐出される気泡の空気量は、上半身側の第3領域R3に配置された2箇所の吐出部31全体から吐出される気泡の空気量の4倍である。このため、気泡の揺れによる心地よさを全身で好適に感じることができる。このように、第3領域R3よりも広い面積である第2領域R2側においてより多くの空気量で気泡を吐出することによって、入浴者は、気泡の揺れによる心地よさを全身で好適に感じることができる。
吐出部30は、上半身UBに対応する第3領域R3において、気泡を吐出する面の平面視における面積が5809mm2、且つ空気量1.0L/minで気泡を吐出する2つの吐出部31を有し、脚部Lに対応する第2領域R2において、気泡を吐出する面の平面視における面積が5809mm2、且つ空気量1.0L/minで気泡を吐出する8つの吐出部32,33,34,35を有している。これによって、気泡によって入浴者の全身を包み込むような気泡の吐出形態とすることができる。その結果、気泡の揺れによる心地よさを全身で好適に感じることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係る浴槽201について、図6から図8等を参照しつつ説明する。実施形態2において、上記実施形態1と略同じ構成部位には同符号を付けて、構造、作用及び効果の説明は省略する。
実施形態2の浴槽201は、図6及び図7に示すように、気泡発生装置220と、実施形態1と略同様の構成の浴槽本体10と、を備えている。気泡発生装置220は、入浴者の肌に付着している気泡に対して上昇してきた他の気泡が衝突することに起因する気泡の揺れが生じるように、気泡を吐出する点は実施形態1と同様である。気泡発生装置220は、浴槽1内に気泡を含んだ水流Fを吐出する点において、実施形態1と相違する。
気泡発生装置220は吐出部231,232,233,234,235を有している。各吐出部231,232,233,234,235は、図示しないポンプから送られる水を吐出する。気泡発生装置220は、浴槽本体10内から吸い込んだ湯に、エジェクタ等の図示しない気泡混入手段によって気泡を混入させることによって、気泡を含んだ水流Fを各吐出部231,232,233,234,235から吐出する。以下の説明では、吐出部231,232,233,234,235を区別する必要がない場合には、これらを総称して単に吐出部230と表記する。
図6に示すように、吐出部230は、側壁14,15における所定の高さ位置において前後方向に並んで配置されている。吐出部231は、第3領域R3に配置された吐出部であり、想定入浴位置にある入浴者の上半身UBに対応して設けられている。吐出部231から吐出される気泡は、入浴者の上半身UBに当たる。吐出部231は、第3領域R3における左右の側壁14,15に一対設けられている。吐出部232,233,234,235は、第2領域R2に配置された吐出部であり、想定入浴位置にある入浴者の脚部Lに対応して設けられている。吐出部232,233,234,235から吐出される気泡は、入浴者の脚部Lに当たる。吐出部232,233,234,235は、第2領域R2における左右の側壁14,15にそれぞれ一対設けられている。吐出部230は、水流Fが所定方向に吐出されるように、側壁14,15に各々取り付けられている。具体的には、吐出部230は、水流Fの吐出方向の延長線が底部11の表面と交差する方向を向いて固定されている。吐出部230は、それぞれ斜め下方に向けて水流Fを吐出する。一対の吐出部231は、想定入浴位置にある入浴者の腰部Wの下方の底部11に向けて水流Fを吐出する。4対の吐出部232,233,234,235は、想定入浴位置にある入浴者の脚部Lのうち、大腿部L1、膝部L2、脹脛部L3、及び足首部L4の下方の底部11に向けて水流Fを吐出する。
吐出部230から吐出される気泡の気泡径や量(空気量)は、空気混入手段における空気の混入量を調整することによって自在に変更できる。これによって、吐出部230は、実施形態1と略同等の気泡径、空気量、及び上昇速度の気泡を吐出することができる。吐出部230は、気泡を含んだ水流Fの吐出流量を個別に調整することもできる。各吐出部230から気泡を含んだ水流Fを同流量で吐出した場合、入浴者の上半身に対応する領域である第3領域R3に配置された吐出部231から吐出される気泡全体の空気量と、脚部Lに対応する領域である第2領域R2に配置された吐出部232,233,234,235から吐出される気泡全体の空気量の比率は、1:4である。
上記構成の作用効果について説明する。
図8に示すように、浴槽1において、吐出部230から吐出された気泡を含む水流Fは、浴槽本体10の底部11に向かって進行する。水流Fにおいて、水よりも比重が小さい空気は、浮力によって水流Fの進行方向から離脱する。底部11に衝突した水流Fは、底部11に沿って拡散する。このため、水流Fは、想定入浴位置にある入浴者の身体に直接的に当たることがない。水流Fから離脱した気泡は、浮上しつつ身体に接触する。このようにして、気泡発生装置220は、実施形態1の気泡発生装置20と同様に、気泡のみが入浴者の身体に当たるように気泡を吐出することができる。入浴者の肌に付着している気泡に対して上昇してきた他の気泡が衝突することに起因する気泡の揺れが生じるように、気泡を吐出する。したがって、入浴者は、実施形態1と同様に、水流による刺激を受けることなく、気泡による心地よさのみを感じることができる。
吐出部230は、水流Fが底部11に衝突するように配置されている。このため、衝突した水流Fは底部11の表面に沿って放射状に拡散する。その結果、水流Fに含まれる気泡も広範囲に拡散するので、気泡による刺激を入浴者の身体の広範囲に亘って付与することができる。
吐出部が上記のような気泡を含んだ水流を吐出するように構成される場合、上昇する気泡が平面視において広がる範囲の面積としては、例えば、1500mm2から6000mm2までの範囲であることができる。この範囲は、実施形態1の吐出部における広がり面積の範囲と同等である。この範囲であれば、入浴者に心地よさを好適に付与できる。実施形態2において、吐出部から吐出される気泡の広がり面積は、吐出する水流の噴出速度や浴槽本体の底部に衝突する際の速度、吐出する水流の幅等によって自在に調整可能である。
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2の開示に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も含まれる。
(1)浴槽本体の構成は各実施形態に示した構成に限定されない。浴槽本体は、例えば、正方形状や円形状等の平面視における縦横比が略同等なものであってもよいし、平面視において一方方向に長く形成されている場合には、楕円形状、長円形状等であってもよい。
(2)気泡発生装置は、上記各実施形態のように予め浴槽本体に組み込まれたものであってもよいし、浴槽本体に後付けで着脱自在に取り付けられるものであってもよい。
(3)吐出部における気泡吐出面の平面形状は円形に限定されない。例えば、吐出部における気泡吐出面の平面形状は、長方形状、三角形状等の多角形状であってもよいし、脚部や腰部等、入浴者の身体部位の平面形状に合わせた形状等であってもよい。
(4)吐出部の数は特に限定されない。各吐出部は、上記実施形態1及び実施形態2のように、腰部、大腿部等の入浴者の身体部位毎に個別に設けられていてもよいし、大腿部及び膝部等、入浴者の身体部位のうちの2箇所以上の部位に気泡が当たるように設けられていてもよい。
(5)吐出部は、気泡のみを吐出するものと気泡を含んだ水流を吐出するものとの両方が備えられていてもよい。
(6)吐出部が気泡を含んだ水流を吐出する場合、吐出部は、浴槽本体の短手方向に延びる側壁に設けられていてもよい。
(7)吐出部の配置は上記各実施形態の配置に限定されない。吐出部は、例えば、上記入浴者の身体部位のうちの1箇所のみに対応して配置されていてもよい。
(8)吐出部は、上記入浴者の身体部位の2箇所以上の任意の組み合わせにおけるそれぞれの身体部位に対応させた配置としてもよい。この場合、吐出部は、少なくとも、想定入浴位置に入浴した入浴者の上半身のうちの腰部、及び脚部のうちの大腿部のいずれか一方に対応する吐出部を含んで設けられることが好ましい。上述のように、腰部及び大腿部は、気泡の揺れによる心地よさを感じやすい身体部位であるため、これらの部位に気泡が当たるように吐出部を配置することで、他の部位に気泡が当たるように配置する場合よりも効率的に心地よさを付与することができるからである。気泡の揺れによる心地よさをより広範囲に亘って付与するといった観点では、吐出部は、上記腰部及び大腿部に対応する各領域に加えて、足首部に対応する領域にも配置されることが更に好ましい。吐出部は、上記腰部、大腿部、及び足首部に対応する各領域に加えて、膝部及び脹脛部に対応する各領域にも配置されることが殊更好ましい。
(9)吐出部は、入浴者の肌の表面の広範囲に気泡を当てる、といった観点では、可能な限り広範囲に亘って気泡を吐出することが好ましい。吐出部は、例えば、想定入浴位置にある入浴者の身体を平面視において浴槽本体の底部に投影した領域の面積(例えば、図2及び図7における入浴者の身体の外形を示す2点鎖線内の領域の面積)の範囲で、可能な限り広範囲に亘って気泡を吐出する吐出部とすることができる。
気泡の揺れによる心地よさを評価するため、以下の実験を行った。各実験は、気泡の揺れによる心地よさの官能評価を行うにあたり、(1)気泡径、(2)気泡の当たる部位、(3)気泡密度、(4)空気量をそれぞれ変えて行った。
(1)気泡径
気泡径の違いによる気泡の揺れの心地よさについて、10人の被検者による官能評価を行った。実験は、以下の表1に示すサンプル1からサンプル6の吐出部を用いた実験例1から実験例6の6通りを行った。各サンプルの吐出部からは、空気量1.0L/minにて気泡を吐出させた。
Figure 0007449792000001
上記表1に関して、サンプル1からサンプル6の吐出部のうち、サンプル2からサンプル5は、上述の実施形態1と同様の連泡多孔質構造体を有する吐出部である。特に、サンプル2の吐出部については、上述の実施形態1の吐出部30である。サンプル6は、気泡吐出面に開口する細孔を形成した構造体を用いた。サンプル2からサンプル6の各吐出部の気泡径は、図9及び図10に示す撮影装置100を用いて取得した画像に基づき、画像解析ソフトWinROOF2015(三谷商事株式会社製)を用いて測定した。サンプル1の吐出部については、マイクロバブル発生装置(株式会社サイエンス社製 SMB-PS310)によるマイクロバブルを吐出する吐出部である。表1におけるサンプル1に関する数値は、カタログ値等による参考値である。
図9及び図10に示すように、撮影装置100は、水槽101、カメラ102、照明103を備えて構成されている。各部の詳細は以下のとおりである。
水槽101:幅300mm×奥行300mm×高さ400mm ガラス厚5mm
カメラ102:株式会社ニコン社製 D3200(ボディ)、DX AF-S NIKKOR 18-55mm 1:3.5-5.6G(レンズ)、(撮影条件:1/1250、F5.6、焦点距離55mm相当、フラッシュ無)
照明103:株式会社モリテックス社製 MDBL-CW180100(白色面照明)、MLEK-A230WLR(コントローラー)、(照射条件:明るさ設定E)
カメラ102は、水槽101の正面側(図9、図10における左側)に配置した。照明103は、水槽101の正面方向に向けて照明光を照射するように、水槽101の背面側(図9、図10における右側)に配置した。水槽101には、撮像に際し、底面から水面までの高さが約300mmとなるように水(水道水)を入れた。
図9及び図10に示すように、撮影装置100は空気よけ治具104を備えている。空気よけ治具104は、透明なアクリル板を組み合わせた直方体形状の箱状をなしている。空気よけ治具104は、幅wを4mmとしたスリットを上面の長手方向に沿って形成している。空気よけ治具104は、内部に配置したサンプルの吐出部から気泡を吐出すると、スリットから気泡が薄膜状に浮上する。このように気泡を浮上させることによって、カメラ102から撮像対象の各気泡までの距離の誤差軽減を図った。カメラ102は、このスリットの幅方向中心からレンズ前面までの水平距離dを約350mm、各吐出部上面からレンズ中心までの鉛直高さhを約100mmとして配置した。各吐出部からの空気量は1.0L/minとした。
画像の取得に際しては、内部にサンプル2からサンプル6の各吐出部を個別に配置した空気よけ治具104を水槽101の底部奥側に配置し、水槽101の背面に配置した照明103から正面方向に向けて照明光を照射し、水槽101の正面に配置したカメラ102にて画像を撮影した。撮影画像数は各吐出部につき20枚とし、それぞれの画像について画像解析を行った。画像解析では、画像における吐出部上面から高さ方向に100mm±20mmの範囲に相当する範囲の気泡を対象として気泡径を測定した。測定に際しては、スリット位置に定規を置いて撮影し、キャリブレーションを行った。
表1における気泡の上昇速度は、上記撮影装置100におけるカメラ102をハイスピードカメラ(カシオ計算機株式会社社製 EX-F1)に替えた撮影装置によって取得した画像に基づいて、上記画像解析ソフトを用いて測定したものである。
各実験は、上述の実施形態1における吐出部30の配置と同様の配置で各吐出部を配置して行った。評価は、「7:非常に心地よい」、「6:心地よい」、「5:やや心地よい」、「4:どちらともいえない」、「3:やや心地よくない」、「2:心地よくない」、「1:非常に心地よくない」の7段階とした。結果を図11に示す。図11中の評価は全被検者の評価を数値化して平均したものである。これによれば、実験例2から実験例4において最も良好な評価が得られた。実験例5は、実験例2から実験例4の評価に準ずる良好な評価であった。実験例1及び実験例6は、「4:どちらでもない」を下回る評価であった。
各実験例において、気泡の肌の表面における挙動をハイスピードカメラによる映像で確認したところ、実験例2から実験例5では、上昇してきた気泡の衝突による揺れが確認された。実験例1及び実験例6では、気泡の揺れは確認されなかった。実験例1で用いたサンプル1の吐出部から吐出される気泡はマイクロバブルである。マイクロバブルは、サンプル2からサンプル5の吐出部から吐出される気泡と比べて極めて小さい気泡径の気泡である。このため、実験例1では、衝突による気泡の揺れが生じ難く、揺れが生じたとしても心地よさを感じられるほどの強さでないと考えられる。
実験例6の気泡は、肌の表面にほとんど付着することなく浮上することが確認された。このため、肌の表面における気泡の揺れがそもそも生じず、心地よさを感じられないと考えられる。実験例6で用いたサンプル6の吐出部から吐出される気泡の大きさは、サンプル2からサンプル5の各吐出部から吐出される気泡の大きさと比べて大きい。このため、浮力による上昇しようとする力が表面張力よりも支配的になり、肌に付着しないと考えられる。良好な評価が得られた実験例2から実験例5のうち、実験例5は、実験例2から実験例4と比較してやや評価が落ちる結果となった。実験例2から実験例5における気泡の挙動を確認すると、実験例5は、実験例2から実験例4と比べて肌の表面に付着する気泡が少ないことが確認された。このことから、実験例5は、肌の表面に付着する気泡が実験例2から実験例4と比較して少なく、肌の表面で揺れが生じる気泡も少ないため、評価がやや低くなったと考えられる。
これらのことから、肌の表面に付着して揺れることによる心地よさが得られる気泡径は、サンプル1とサンプル2の気泡径の間に下限値があり、サンプル5とサンプル6の気泡径の間に上限値があると考えられる。特に、上限値については、気泡径5.1mmの気泡が肌の表面に付着することが確認されている。すなわち、吐出部から吐出される気泡の気泡径の範囲が0.2mmから5.1mmの間であれば、気泡の揺れによる心地よさを付与できる。この範囲の気泡径の気泡の数が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%となるように気泡を吐出する構成であれば、入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを好適に生じさせることができる。
肌の表面に付着して揺れることによる心地よさが得られる気泡径の範囲は、0.2mm以上2.1mm以下であることが好ましいといえる。この範囲は、実験例2から実験例4において用いた吐出部であるサンプル2からサンプル4の吐出部による各気泡径の範囲を含む範囲である。
実験例2に関して、他の実験例と比較して、気泡を聴覚的に心地よく感じて癒し効果が高められた、という評価を得た。すなわち、気泡の揺れによる心地よさのみならず、気泡による総合的な心地よさといった観点では、気泡径の範囲が実験例2において用いたサンプル2の吐出部から吐出される範囲、すなわち0.2mm以上0.7mm以下の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、気泡の揺れによる心地よさに加えて聴覚的な心地よさを付与でき、癒し効果を一層向上できると考えられる。
気泡の上昇速度の範囲に関して、サンプル1とサンプル2の上昇速度の間に下限値があり、サンプル5とサンプル6の上昇速度の間に上限値があると考えられる。特に、上限値については、上昇速度500mm/sまでであれば、肌の表面に付着した気泡に衝突エネルギーを好適に付与して揺れを生じさせることが確認されている。すなわち、気泡の上昇速度の範囲が200mm/sから500mm/sまでの範囲であれば、気泡の揺れによる心地よさを付与できると考える。この範囲の上昇速度の気泡の数が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように気泡を吐出する構成であれば、入浴者が心地よいと感じる気泡の揺れを好適に生じさせることができる。
肌の表面に付着して揺れることによる心地よさが得られる気泡の上昇速度の範囲は、208mm/s以上416mm/s以下であることが好ましいといえる。この範囲は、実験例2から実験例4において用いた吐出部であるサンプル2からサンプル4の吐出部による各上昇速度の範囲を含む範囲である。
上述のように、実験例2に関しては、他の実験例と比較して気泡を聴覚的に心地よく感じて癒し効果が高められた、という評価が得られた。このことから、上昇速度の範囲が実験例2において用いたサンプル2の吐出部から吐出される範囲、すなわち208mm/s以上266mm/s以下の範囲であれば、気泡の揺れによる心地よさに加えて聴覚的な心地よさを付与でき、癒し効果を一層向上できると考えられる。
(2)気泡の当たる部位
気泡の当たる部位の違いによる心地よさについて、10人の被検者による官能評価を行った。気泡の当たる部位としては、以下の実験例7から実験例12の6通りの組み合わせとした。
実験例7:腰部W、大腿部L1、膝部L2、脹脛部L3、及び足首部L4
実験例8:腰部W、大腿部L1、脹脛部L3、及び足首部L4
実験例9:腰部W、大腿部L1、膝部L2、及び足首部L4
実験例10:腰部W、大腿部L1、膝部L2、及び脹脛部L3
実験例11:大腿部L1、膝部L2、脹脛部L3、及び足首部L4
実験例12:腰部Wのみ
実験例7は、上述の実施形態1における各吐出部31,32,33,34,35の配置と同様の配置で計10箇所に吐出部を配置したものである(図2等参照)。実験例8は、実験例7において配置した吐出部のうち膝部L2に対応する吐出部(図2に示す吐出部33)を除いた計8箇所としたものである。実験例9は、実験例7において配置した吐出部のうち脹脛部L3に対応する吐出部(図2に示す吐出部34)を除いた計8箇所としたものである。実験例10は、実験例7において配置した吐出部のうち足首部L4に対応する吐出部(図2に示す吐出部35)を除いた計8箇所としたものである。実験例11は、実験例7において配置した吐出部のうち腰部Wに対応する吐出部(図2に示す吐出部31)を除き、脚部Lに対応する吐出部(図2に示す吐出部32,33,34,35)のみとしたもの(計8箇所)である。実験例12は、実験例7において配置した吐出部のうち脚部L側に対応する吐出部(図2に示す吐出部32,33,34,35)を除いたものであり、上半身UB側に対応する吐出部(図2に示す吐出部31)のみとしたもの(計2箇所)である。実験例7から実験例12で用いた吐出部は、上述の実験例2にて用いたサンプル2の吐出部とした。評価は、上記(1)と同様7段階とした。結果を図12に示す。図12中の評価は全被検者の評価を数値化して平均したものである。
これによると、大腿部L1に気泡を当てる実験例7から実験例11は、実験例12よりも心地よさが高く評価されている。したがって、大腿部L1に気泡を当てることによって気泡の揺れによる心地よさを効率的に付与できると考えられる。最も評価が高いのは、最も多くの部位(10箇所)に気泡を当てる実験例7である。これに対し、上半身UB側のみに気泡を当てる実験例12と、脚部L側のみに気泡を当てる実験例11は相対的に評価が低い。特に、脚部L側のみに気泡を当てる実験例11は、上半身UB側に気泡を当てる他の実験例と比較して、気泡の当たる感じに物足りなさを感じるという意見があった。これらの結果から、気泡を当てる身体部位としては、上半身UB側及び脚部L側のいずれか一方側のみでなく、上半身UB側と脚部L側の両方に気泡を当てることが望ましいといえる。
実験例8から実験例11では、いずれも8箇所の部位に気泡を当てた実験である。これらの実験では、実験例11、実験例10、実験例8、実験例9の順に評価が低かった。すなわち、気泡を当てる部位としては、大腿部L1を除いた部位では、腰部W、足首部L4、膝部L2、脹脛部L3の順に心地よさを感じ易いと考えられる。このことから、気泡の揺れによる心地よさを良好に感じることができる身体部位は、腰部W及び大腿部L1である。したがって、吐出部の配置としては、上半身UBのうちの腰部Wに対応する領域、及び脚部Lのうちの大腿部L1に対応する領域のそれぞれに少なくとも配置されていることが好ましいといえる。
腰部Wの2箇所のみに気泡を当てる実験例12の評価は、8箇所から10箇所の部位に気泡を当てる他の実験例の評価よりも極めて低かった。このことから、腰部Wや大腿部L1のような心地よさを感じやすい部位に気泡をピンポイントで当てるよりも、多くの部位に広く気泡を当てるほうが心地よさを一層感じることができると考える。
(3)気泡密度
気泡密度の違いによる気泡の揺れの心地よさについて、10人の被検者による官能評価を行った。実験では、上述の実験例2で使用したサンプル2の吐出部(気泡吐出面の直径86mm、面積5809mm2)と、サンプル2の吐出部と同様の気泡径分布及び上昇速度の範囲で気泡を吐出する吐出部であって、気泡吐出面の直径47mm、面積1735mm2である吐出部(以下、サンプル7の吐出部と表記する)と、を比較した。実験では、上述の実施形態1における吐出部30の配置と同様の配置、すなわち上半身UB側2箇所及び脚部L側8箇所に配置し、各吐出部から吐出する気泡の空気量を1.0L/minとして行った。評価は、上記(1)と同様7段階とした。
結果は、サンプル2の吐出部を用いた実験の評価の平均は5.9、サンプル7の吐出部を用いた実験の評価の平均は5.4であり、共に良好な評価であった。両実験を比較すると、サンプル2の吐出部を用いた実験よりも気泡密度が高いサンプル7の吐出部を用いた実験のほうが僅かに低い評価であった。すなわち、気泡密度が相対的に高くなると心地よさは低下する、という結果であった。これに対し、気泡密度が相対的に低くなると肌に当たる気泡量が減少するため、心地よさが低下することは明らかである。このため、気泡密度にも上限値及び下限値が存在すると予想でき、その範囲は、両実験における気泡密度の範囲を含んだ範囲であると考えられる。
(4)空気量
空気量の違いによる気泡の揺れの心地よさについて、10人の被検者による官能評価を行った。各実験では、上述の実験例2で使用したサンプル2の吐出部(気泡吐出面の面積5809mm2)を、上述の実施形態1における吐出部30の配置と同様の配置、すなわち上半身UB側2箇所及び脚部L側8箇所に配置し、それぞれの吐出部から吐出する気泡の空気量を変化させて行った。空気量は、以下の実験例13から実験例16のように、全10箇所の吐出部のうちの吐出部1箇所当たりの空気量を0.5L/minから5.0L/minまでの間で4通りに変化させた。
実験例13:吐出部1箇所当たりの空気量0.5L/min(全空気量5.0L/min)
実験例14:吐出部1箇所当たりの空気量1.0L/min(全空気量10.0L/min)
実験例15:吐出部1箇所当たりの空気量3.0L/min(全空気量30.0L/min)
実験例16:吐出部1箇所当たりの空気量5.0L/min(全空気量50.0L/min)
実験例13から実験例16では、上述の実験例2にて用いたサンプル2の吐出部を用いた。評価は、「5:心地よい」、「4:やや心地よい」、「3:どちらともいえない」、「2:やや心地よくない」、「1:心地よくない」の5段階とした。結果を図13に示す。図13中の評価は全被検者の評価を数値化して平均したものである。これによれば、最も評価が高いのは、吐出部1箇所当たりの空気量を1.0L/min(全空気量10.0L/min)とした実験例14であり、最も評価が低いのは、吐出部1箇所当たりの空気量が最も多い5.0L/min(全空気量50.0L/min)とした実験例16であった。特に、実験例16の評価は、「3:どちらともいえない」を下回る結果であった。これは、空気量が多すぎると、大量の気泡による刺激が気泡の揺れによる心地よさを上回ってしまうためと考えられる。
実験例13から実験例16のうち、最も空気量が少ない(気泡密度が低い)実験例13は、実験例14と比較して心地よさの評価が低いものの、「3:どちらともいえない」を上回る評価であった。空気量が少ない場合には、吐出される気泡量が少なく、肌の表面に付着する気泡の数が減少して揺れも少なくなるため、心地よさの評価が相対的に低くなると考えられる。これらのことから、気泡の揺れによる心地よさが得られる吐出部1箇所当たりの空気量は、1.0L/minを含む所定の範囲が存在すると考える。
次に、上半身UB側に対応する吐出部のみについて空気量を段階的に変更し、その他の条件は上記実験例13から実験例16と同じとした実験例17から実験例20について、10人の被検者による官能評価を実施した。空気量は、以下に示すように、上半身UB側の吐出部1箇所当たりの空気量を0.5L/minから5.0L/minまでの間で4通りに変化させた。脚部L側に対応する各吐出部(8箇所)の空気量は1.0L/min(全空気量8.0L/min)で一定とした。
実験例17:上半身側吐出部1箇所当たりの空気量0.5L/min(上半身側全空気量1.0L/min)
実験例18:上半身側吐出部1箇所当たりの空気量1.0L/min(上半身側全空気量2.0L/min)
実験例19:上半身側吐出部1箇所当たりの空気量3.0L/min(上半身側全空気量6.0L/min)
実験例20:上半身側吐出部1箇所当たりの空気量5.0L/min(上半身側全空気量10.0L/min)
実験例17から実験例20の結果を図14に示す。評価は上記評価と同様5段階であり、全被検者の評価を数値化して平均したものである。これによれば、最も評価が高いのは、吐出部1箇所当たりの空気量を1.0L/min(全空気量2.0L/min)とした実験例18であり、最も評価が低いのは、吐出部1箇所当たりの空気量が最も多い5.0L/min(全空気量10.0L/min)とした実験例20である、という上記実験例13から実験例16と同様の傾向で推移する評価結果が得られた。しかしながら、実験例20の評価は、上記実験例16とは異なり、「3:どちらともいえない」を上回る評価であった。これらの結果から、上半身UB側の空気量については、吐出部1箇所当たりの空気量が0.5L/minから5.0L/minの範囲であれば、良好な心地よさを付与できると考える。
更に、脚部L側に対応する吐出部のみについて空気量を段階的に変更し、その他の条件は上記実験例13から実験例16と同じとした実験例21から実験例24について、10人の被検者による官能評価を実施した。空気量は、以下に示すように、脚部L側の吐出部1箇所当たりの空気量を0.5L/minから5.0L/minまでの間で4通りに変化させた。上半身UB側に対応する各吐出部(2箇所)の空気量は1.0L/min(全空気量2.0L/min)で一定とした。
実験例21:脚部側吐出部1箇所当たりの空気量0.5L/min(脚部側全空気量4.0L/min)
実験例22:脚部側吐出部1箇所当たりの空気量1.0L/min(脚部側全空気量8.0L/min)
実験例23:脚部側吐出部1箇所当たりの空気量3.0L/min(脚部側全空気量24.0L/min)
実験例24:脚部側吐出部1箇所当たりの空気量5.0L/min(脚部側全空気量40.0L/min)
実験例21から実験例24の結果を図15に示す。評価は上記評価と同様5段階であり、全被検者の評価を数値化して平均したものである。これによれば、最も評価が高いのは、吐出部1箇所当たりの空気量を1.0L/min(全空気量8.0L/min)とした実験例22であり、最も評価が低いのは、吐出部1箇所当たりの空気量が最も少ない0.5L/min(全空気量4.0L/min)とした実験例21であった。実験例23及び実験例24については、最も評価が高い実験例22と同等のよい評価が得られた。すなわち、脚部L側の空気量は、上半身UB側とは異なり、吐出部1箇所当たりの空気量が5.0L/minまでは、増加によって心地よさが低下することはない。この結果と、上記実験例16から実験例20の結果とを併せると、空気量の増大による心地よさの低下の要因は、上半身UB側の空気量の増大にあると考えられる。
以上の結果から、吐出部から吐出する気泡の空気量は、上半身UB側において吐出部1箇所当たり0.5L/minから3.0L/minの範囲であり、脚部L側において吐出部1箇所当たり0.5L/minから5.0L/minの範囲である。これらの範囲であれば、充分な心地よさを入浴者に付与できる。
具体的には、吐出部は、上半身UB側に対応する領域において、気泡吐出面の面積が3000mm2から12000mm2の範囲(吐出部の数2つの場合、吐出部1つ当たりでは、1500mm2から6000mm2の範囲)且つ空気量が1.0L/minから6.0L/minの範囲(吐出部の数2つの場合、吐出部1つ当たりでは、0.5L/minから3.0L/minの範囲)で気泡を吐出し、脚部L側に対応する領域において、気泡吐出面の面積が3000mm2から48000mm2の範囲(吐出部の数2つから8つの場合、吐出部1つ当たりでは、1500mm2から6000mm2の範囲)且つ空気量が1.0L/minから40.0L/minの範囲(吐出部の数2つから8つの場合、吐出部1つ当たりでは、0.5L/minから5.0L/minの範囲)で気泡を吐出する。この範囲であれば、入浴者に心地よさを好適に付与できる。
上記(2)の実験結果と、上記(4)の実験結果から、吐出部は以下の形態であることが好ましいといえる。
吐出部は、上半身UB側と脚部L側の両方に配置されている形態であることが好ましく、この場合、上半身UB側と脚部L側に配置する各吐出部の数は、上半身UB側2箇所に対して、脚部L側2箇所、4箇所、6箇所、及び8箇所のいずれかであることができる。吐出部は、この範囲で相対的に多くの箇所に配置されていることが好ましい。
上記の場合、脚部Lに対応する領域に配置された吐出部は、上半身UBに対応して配置された吐出部から吐出される気泡全体の空気量の1倍から20倍の範囲の空気量で気泡を吐出することができる。すなわち、吐出部から吐出する気泡の空気量は、上述のように上半身UB側において吐出部1箇所当たり最少0.5L/minであり、脚部L側において吐出部1箇所当たり最大5.0L/minである。したがって、上半身UB側2箇所の吐出部から吐出される空気量に対して、脚部L側2箇所から8箇所までの範囲で配置される吐出部から吐出される空気量は、1倍から20倍の範囲である。この範囲であれば、充分な心地よさを入浴者に付与できる。
1,201…浴槽、10…浴槽本体、20,220…気泡発生装置、30,31,32,33,34,35,230,231,232,233,234,235…吐出部、L…入浴者の脚部(L1…大腿部、L2…膝部、L3…脹脛部、L4…足首部)、UB…入浴者の上半身、W…入浴者の腰部

Claims (9)

  1. 浴槽本体内に気泡を吐出する吐出部を備えた気泡発生装置であって、
    前記吐出部は、入浴者の肌に付着している気泡に対して上昇してきた他の気泡が衝突することに起因する気泡の揺れが生じるように、気泡径0.2mmから5.1mmまでの大きさの気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように気泡を吐出する気泡発生装置。
  2. 前記吐出部は、上昇速度200mm/sから500mm/sまでの速度で上昇する気泡数の割合が単位時間当たりに吐出する全気泡数のうちの80%以上となるように、気泡を吐出する請求項1に記載の気泡発生装置。
  3. 前記吐出部は、前記浴槽本体内における想定される入浴位置に入浴した入浴者の上半身に対応する領域、及び前記入浴者の脚部に対応する領域のそれぞれに配置される請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載の気泡発生装置。
  4. 前記吐出部は、前記上半身のうちの腰部に対応する領域に少なくとも配置される請求項3に記載の気泡発生装置。
  5. 前記脚部に対応する領域に配置された吐出部は、前記上半身に対応する領域に配置された吐出部から吐出される気泡全体の空気量の1倍から20倍の空気量で気泡を吐出する請求項3及び請求項4のいずれか一項に記載の気泡発生装置。
  6. 前記吐出部は、前記上半身に対応する領域において、気泡を吐出する面の平面視における面積が3000mm2から12000mm2の範囲且つ空気量が1.0L/minから6.0L/minの範囲で気泡を吐出する請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の気泡発生装置。
  7. 前記吐出部は、前記脚部に対応する領域において、気泡を吐出する面の平面視における面積が3000mm2から48000mm2の範囲且つ空気量が1.0L/minから40.0L/minの範囲で気泡を吐出する請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載の気泡発生装置。
  8. 前記吐出部は、前記脚部のうちの大腿部に対応する領域に少なくとも配置される請求項3から請求項7までのいずれか一項に記載の気泡発生装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の気泡発生装置を備えた浴槽。
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