JP4432392B2 - バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム - Google Patents

バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム Download PDF

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本発明は、バイオメトリクス認証技術を用いた防犯セキュリティシステムに関し、特に迷惑な電話セールス、訪問販売、あるいは犯罪者による連続的な迷惑行為や犯罪を防ぐための技術に関する。
従来、防犯システムとしては、カメラ、赤外線センサ、扉の開閉を検出するセンサ、窓ガラスなどの衝撃センサなどによる不法侵入者の検知や、加入者自身の操作による非常通報システムなどによる防犯装置、防犯システムが数多く商品化されている。
例えば日本では多くのセキュリティ会社から、防犯監視カメラ、防犯センサ、緊急通報システムなどが広く一般にサービス提供されており、さらにサービスを伴わない装置のみであれば日曜大工用品店などでも個人が個別に入手することが可能となっている。
一方で、バイオメトリクス認証技術についても、指紋、掌紋、手形、音声、網膜、虹彩、顔認識、血管パターンによる認証技術をはじめ、署名や打鍵などの行動的特徴を使う認証技術、さらにそれらを複合的に扱う認証技術など、既に多くの手法が開発され、その従来の用途としては「コンピュータに対するログインを許可する」「情報を引き出す許可を与える」「開錠する」「入室を許可する」などがあり、既に同様の目的で広く一般化されている「パスワード」や「暗証番号」に相当する新しい本人同定手段として実用化され、あるいはされつつある。
さらに研究段階のものであれば臭いやDNAを用いた技術などもあるが、前述の実用化が進んでいる各バイオメトリクス認証技術も含めてどのバイオメトリクス認証技術も、基本的にはカメラやマイクを始めとする認証対象者のバイオメトリクス情報を取得するためのデータ入力機能と、それぞれの認証方式で用いるバイオメトリクス情報を蓄積した認証用データベース機能と、そしてデータ入力機能を通して得られる認証対象者のバイオメトリクス情報と認証用データベース上のデータと比較照合しその一致不一致を判断する判別処理機能、という3つの機能で構成されている。
このような構成のバイオメトリクス認証技術としては、例えば音声による認証技術としては特許文献1、特許文献2、顔の認証技術としては特許文献3、特許文献4などがあり、さらにこのような認証技術を応用した用途として防犯システムを対象としたものにはインターホンにバイオメトリクス認証技術を適用した特許文献5などがある。
特開2002−304379号公報 特開2002−221990号公報 特開平8−16788号公報 特開平9−134432号公報 特開2001−86251号公報
しかしながら、上述した従来のシステムでは、次のような問題がある。
第1の問題点は、従来の防犯装置や防犯システムが、基本的に犯罪の発生を検知することを主たる目的とするか、あるいはそのような防犯装置を設置していることを明示することで間接的に防犯機能をもたせているものであり、例えば、「見知らぬ人間」「素性のわからない人間」が相手の場合に「扉を開ける前に」「犯罪の被害にあう前に」利用者に対し直接的に有効な防犯情報、機能を提供できていないという点である。
これはバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムでも同様であり、例えば特許文献5でインターホンを押した人間をバイオメトリクス認証を用いて確認する発明がなされているが、その目的としてはあくまでもドアを「開錠」すべき人間を認証することに主眼が置かれており、その認証の対象はあくまでも利用者が選択登録した人間、又は利用者が選択して防犯システム提供者などに登録させた人間であり、「見知らぬ人間」「素性のわからない人間」への対応については考慮されていない。このような防犯システムに登録されていない「素性のわからない人間」への対応は、従来の技術ではその応対者、つまり防犯システムの利用者が個別に判断する必要があり、その判断についてはその利用者にすべてがゆだねられている。
しかし、実際の防犯システムに期待される機能としては、言葉巧みな電話によるキャッチセールスや詐欺、あるいは正面からドアを開けさせるべく甘言を用いる訪問販売や強盗などのように、利用者にとって「素性がわからない人間」に対してどう対応すべきか、つまり電話の相手を信じるべきか否か、ドアを開けるべきか否か、の指針を与えてくれるような装置であり、もし可能であれば不審人物か否かを教えてくれる装置であるが、現時点ではそのような機能は実現されておらず、ここに本発明で改善すべき課題がある。
これは個人や家庭での問題だけでなく、例えば商店であれば、何度も被害にあっているような万引き常習者なら入店してきた時点で監視の対象として見張ることで被害を避けることができるが、同じ店舗は二度と狙わないような巧妙な犯罪者には対応することができない。
第2の問題点は、防犯システムの対象とすべき人間はきわめて多く、さらに常に新しく発生するが、その情報を防犯システムで利用することができていないという点である。
例えば指名手配されているほどの犯罪者であったとしても、一般の人がその顔や声を覚えていることはほとんど稀であり、もし指名手配犯が玄関の前に立っていたとしてもそうとはわからないのが通常で、それが新しく緊急手配された犯罪者であればなおさら利用者が知るはずもない。
あるいは悪質な訪問販売や詐欺などについても、たとえ他に多くの被害者が出ていたとしてもその世帯としては初めて受ける電話であったり、初めて見る訪問者であることが多い。
同様に商店などであれば、毎日多く発生する万引き犯を覚えきれないために常習犯に何度も被害にあったり、ある店舗では完全に顔を覚えられているような万引き犯であっても別の店舗ではそうとはわからないため入店しても監視の対象とできずに被害に合ってしまう場合も多い。
従来の防犯システムではこのような次々に新しく発生する防犯対象とすべき人間に迅速に対応することは不可能であり、例えば同じ防犯システムを利用する個人や家庭、商店で既に被害が出ているような場合であったとしても、その情報を他の利用者に十分に生かすことができていないという課題が存在している。
第3の問題点は、犯罪者をはじめとする悪質な訪問者、電話勧誘の相手などは、常に防犯システムの抜け道、すなわちセキュリティホールを探して入り込もうとするという点である。
いわゆる犯罪者との知恵比べは終わることがないというのが実情であり、一般に、防犯システムにどんな最新技術を適用したとしても、犯罪者がその抜け道を見つければその防犯システムは無力となり、特にバイオメトリクス認証などの高度な技術を用いるほど、そのセキュリティホールを見つけられた場合の対策には大きな費用と時間を必要とすることになる場合が多く、しかしそれでも防犯システムは常に新しいシステムに置き換えていくことは避けられないという課題が存在している。
第4の問題点は、従来の防犯システムは空き巣の検知やドアの開錠制御などのように基本的に建物などで固定的に用いることが前提のものがほとんどであり、移動を前提とした防犯システムとしては防犯ブザー程度しかないのが実情である。そのため、例えば路上でのキャッチセールスによる詐欺のような外出先で被害にあうような犯罪に対する防犯システムとしても、前記第1から第3の問題点は解決されていないという点である。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、バイオメトリクス認証技術を電話の相手や訪問者の識別に利用し、特に「信頼できない人間」を含む「利用者が見知らぬ人間」を「利用者本人以外による登録」という形で認証対象に加えることで、従来の防犯システムで実現できていない「利用者が見知らぬ人間」「素性のわからない人間」への対応の指針を利用者に提供できるバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による防犯システムは、従来の認証システムのように利用者自身が選定し登録する人間、あるいは利用者が選定して防犯システム提供者などに登録させる人間のバイオメトリクス情報、つまり「利用者本人による選定及び登録」が行われるバイオメトリクス情報の他に、「利用者本人以外による選定及び登録」という手段で、特に「信頼すべきでない人間」、例えば指名手配犯などをはじめとした「利用者が見知らぬ人間」のバイオメトリクス情報を認証用データベースに加えることを実現することを特徴とする。
この「利用者本人以外による選定及び登録」による認証用データ(以下、まとめて「利用者本人以外による登録データ」と称する場合がある。)を含む認証用データベースを、利用者のバイオメトリクス認証を用いた防犯システムに適用することで、利用者にとって素性のわからない人間、電話の相手、来客、訪問者(以下、まとめて訪問者と称する場合がある。)についても、認証システムの認証の対象とすることが可能となり、従来の技術では完全に利用者に委ねられていた「利用者が見知らぬ人間」「素性のわからない」訪問者に対応する際の判断材料を利用者へ与えることが可能となる。
前記「利用者本人以外による登録データ」については、まず防犯システム提供者又はその管理者が事前に用意して通信もしくは記憶媒体でデータ提供することで実現することができ、各利用者の防犯システム側では、前記提供された「利用者本人以外による登録データ」を防犯システムの中にある認証用データベースに追加もしくは更新適用するための認証用データベース更新機能を備える。
さらに本発明の防犯システムは認証用データベースを逐次拡充するために利用者側で認証用データを学習させる機能を備え、もし認証を行った際に訪問者のバイオメトリクス情報が認証用データベースに登録されていなかった場合には、訪問者のバイオメトリクス認証を行った際に得られる訪問者のバイオメトリクス情報を利用してそのバイオメトリクス情報を認証用データとして認証用データベースに登録する機能をもち、さらにその認証用データに利用者による付加情報を登録することができる。
すなわち、バイオメトリクス認証においては、認証用データベースとして認証の対象とする人間のバイオメトリクス情報がもちろん必須であるが、本発明の防犯システムでは「利用者が見知らぬ人間」を処理の対象とするために、その職業や指名手配犯などのような素性を明らかにする付加情報をあわせて登録する。付加する情報としては、例えば、個人の顔画像、「利用者の知人」「保険屋」「新聞屋」「マンション販売」「押し売り」のような素性と、その訪問の目的、日時、場合によってはさらに具体的な氏名などの訪問者の個人情報が考えられる(以下、まとめて「個人データ」と称する場合がある。)。
さらに、このように各利用者によっても拡充される利用者ごとの認証用データベースにあるデータをさらに有効に働かせるために、本発明による防犯システムは、それぞれの利用者の認証用データベースに登録されたデータを利用者間で共用する機能、すなわち、複数の利用者の複数の防犯システムがそれぞれ備える認証用データベースをお互いの防犯システム間で共用できる機能を備える。
複数の利用者の防犯システム間での認証用データの共用は、各利用者の防犯システムを通信ネットワークで結ぶことでオンラインかつリアルタイムで実現することが可能となり、通信ネットワークでの接続が不可能な場合でも前述の記憶媒体を用いたオフラインによるデータ授受で実現することができる。
例えば訪問販売や電話勧誘の類のように、近隣世帯あるいは電話番号名簿順に順番に訪問する「迷惑」な訪問者については、最初に受けた利用者が訪問者の情報を個人データとともに認証用データとして登録することで、それ以降に訪問を受ける利用者は、最初の利用者により登録された個人データを参照して対応を決めることが可能となる。
また、商店での万引き防止を目的とする防犯システムであれば、例えば一つの店舗で万引き被害にあってしまった場合、その顔画像を認証用データとして登録しておくことで、認証用データベースを共用する他の店舗に犯人が来店した場合には入店時点から監視の対象とすることが可能となり、万引き常習犯に繰り返し被害にあうことを防ぐことが可能となる。
すなわち、本発明の請求項1記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報を、認証用データベースに登録されている認証用データと照合してバイオメトリクス認証処理を行う判別処理装置を備えた利用者システムを基本構成とするバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムであって、新規の認証用データ及び個人データを追加登録するための補助入力装置を有し、認証用データベースが、利用者本人により選択し登録された人間の認証用データ及び個人データを記憶する利用者登録認証用データベースと、防犯システムの提供者又は管理者、若しくは防犯システムを導入している他の利用者によって選定し登録された人間の認証用データ及び個人データを記憶する利用者以外登録認証用データベースと、を有し、判別処理装置が、防犯システムの提供者又は管理者により、通信又は記憶媒体でデータ提供される一組又は二組以上の認証用データ及び個人データを、認証用データベースに追加し又は差替更新し又は削除するデータベース更新部を有し、データベース更新部が、認証用データベースに登録されていない訪問者に対する認証処理を行った場合、情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報と、補助入力装置から入力された利用者による入力情報を含む個人データとを、その訪問時又は訪問後に認証用データベースに当該バイオメトリクス情報を認証用データとして追加登録することができる構成としてある。
また、本発明の請求項2記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、利用者システムが、表示装置を有し、当該表示装置が、少なくとも情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報と、バイオメトリクス認証処理による認証結果と、当該認証処理に使用された認証データに対応する個人データのいずれかを表示する構成としてある。
また、本発明の請求項3記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、情報入力手段が、少なくともカメラ,スキャナ,マイク,センサのいずれかであり、判別処理装置が、訪問者の顔の画像情報又は訪問者の音声情報にもとづきバイオメトリクス認証処理を実行する構成としてある。
また、本発明の請求項4載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、個人データが、顔画像データ,個人素性データ,訪問履歴,訪問目的,名称のうち少なくとも顔画像データ及び個人素性データを有し、個人素性データが、少なくとも利用者の知人,保険屋,新聞屋,マンション販売,押し売り、空き巣前歴者、指名手配犯、万引き前歴者、万引き常習者のいずれかを識別可能なデータである構成としてある。
バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成にすれば、認証用データベースに、一般的な認証システムで用いられるような「利用者により選定された人間」の認証用データ及び個人データに加えて、上述のような「利用者本人以外により選定された人間」の各種認証用データ及び個人データを合わせもたせることができ、「利用者にとって素性のわからない人間」の判別を適切に行うことが可能となる。
これにより、利用者本人以外の人間が蓄積した防犯情報、例えば迷惑行為を繰り返す訪問販売員や再犯を繰り返す犯罪者など、利用者本人は知らなくても他で既に被害が出ているような人間の情報にもとづいて、バイオメトリクス認証を行うことができるため、特に同一人物による迷惑行為や犯罪の被害拡大を未然に防止することが可能となる。
また、バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成にすれば、特に犯罪者や指名手配犯のような人間の認証データ及び個人データを適宜認証用データベースに更新することによって、当該防犯システムにおける個人認証の能力を向上させることが可能となる。
また、バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成にすれば、利用者システムの利用者は、自分で認証用データベースへ認証データ及び個人データの追加登録を行うことができ、防犯システムに新たな個人識別情報を逐次学習させて、認証能力を向上させ、防犯効果を高めることが可能となる。
さらに、本発明の請求項記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムが、通信装置を備えた二以上の利用者システムと、これらの利用者システムを接続する通信ネットワークを有し、利用者システムにおける判別処理装置が、認証用データベースに登録されていない訪問者に対する認証処理を行った場合、通信装置及び通信ネットワークを介して、他の利用者システムにおける認証用データベースの認証用データを用いて照合を行う構成としてある。
また、本発明の請求項記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、利用者システムにおけるデータベース更新部が、通信装置及び通信ネットワークを介して、他の利用者システムにおける認証用データベースから認証用データ及び個人データを入力して、当該利用者システムにおける認証用データベースに認証用データ及び個人データを追加登録する構成としてある。
本発明の請求項記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、利用者システムにおけ利用者以外登録認証用データベース部分による認証を、すべて通信装置及び通信ネットワークを介して他の利用者システムにおける認証用データベースの認証用データを用いる形で実現し、利用者システムとしては利用者以外登録認証用データベースを省略した構成としてある。
バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成にすれば、通信ネットワークを介して接続された複数の利用者システムの認証用データベースをお互いに共用することができるため、他の利用者システムの認証用データベースを「利用者本人以外により選定、登録された人間」の認証用データ及び個人データとして使用し、識別可能な対象者を飛躍的に増やすことが可能となる。もちろん、防犯システムに新たに学習させた認証用データ等についても共有することが可能である。
本発明は、次のような効果を奏する。
第1の効果は、従来の防犯システムでは実現できていない「利用者が見知らぬ人間」に対してバイオメトリクス認証技術を用いて相手を判別し、その情報を利用者に提供し、防犯の本来の目的である犯罪の被害に合う前の対応が可能となることにある。
その手段として、従来の認証システムのように利用者自身が選定し登録する人間、あるいは利用者が選定して防犯システム提供者などに登録させる人間のバイオメトリクス情報の他に、特に「信頼すべきでない人間」、例えば指名手配犯などをはじめとした「利用者が見知らぬ人間」のバイオメトリクス情報を、「利用者本人以外による選択登録」という方法により認証用データベースに加えることを実現している。
第2の効果は、防犯システムの対象とすべき人間がきわめて多く、さらに常に新しく発生している状況、例えば新しい指名手配犯が発生した場合や、同じ防犯システムを利用している他の利用者に被害が出始めた悪質な訪問販売などにも対応できる防犯システムを実現可能としたことにある。
それを可能とするため本発明の防犯システムでは、バイオメトリクス認証で用いる認証用データベースが常に新しいデータを保持することができるよう、データベース更新機能や通信機能、データ・プログラム配信システム、共用集中システムを用意し、さらにそれらを個別使用又は併用することで、利用者のコストやプライバシーにも配慮したシステム構成を可能とする手段を用意している。
第3の効果は、利用者の防犯システムそのものについて、万一使用しているバイオメトリクス認証技術や防犯システムとしての技術に対しセキュリティホールが発見された場合でも、その対応を行った最新のプログラムを利用者の既存システムに対して適用でき、犯罪者が発見した防犯システムのセキュリティホールにも迅速に対応することが可能なことにある。
その手段としては、認証用DB更新、データ・プログラム配信システムからの通信による更新という方法を用意し、通信ネットワークを介したプログラム更新を用いれば即日対応も可能とすることができる。
さらに第4の効果として、本発明は汎用のパーソナルコンピュータや携帯端末といった安価かつ簡便な装置で実現することが可能であり、例えば本発明の防犯システムを携帯端末上に実現すれば、前記第1から第3の効果を外出先で移動中にも利用することが可能となり、例えばキャッチセールスのように路上で声をかけてくる人間の信用度を本発明の防犯システムで確認することで詐欺などの被害を未然に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態の構成について、図1を参照して説明する。同図は、本発明のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの基本構成を構示すブロック図である。なお、本実施形態においては、バイオメトリクス認証を顔判別によるものとしているが、これに限定するものではない。以下の実施形態においても同様である。
図1に示すように、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、カメラ111,表示装置112,顔判別処理装置113,及び利用者登録認証用DB1141と利用者以外登録認証用DB1142を備えた認証用DB114を有している。
カメラ111は、顔認識を行う対象者の顔画像を取得するための装置であり、本発明で用いるバイオメトリクス認証技術のためのデータ入力機能を実現する。
顔判別処理装置113は、実際に顔認識処理を行う装置であり、バイオメトリクス認証を行う認証機能を実現するための認証用プログラムを搭載し、さらに防犯システムとして機能するために必要な、カメラ111や表示装置112、認証用DB114なども含めた全体を統合的に制御する制御機能を実現するための防犯システム処理プログラムもあわせて搭載する。
顔判別処理装置113は、まずカメラ111から入力された顔画像から顔認識に必要なバイオメトリクス情報を抽出する。
次に、顔判別処理装置113は抽出した前記バイオメトリクス情報と、あらかじめ認証用DB114に登録されている少なくとも1人以上のバイオメトリクス情報とを順次照合比較する。
この照合処理の結果として、顔判別処理装置113は表示装置112にカメラ111で取得した顔画像と、同一人物候補と判定された人間の素性を現す個人データを並べて表示する。照合処理の結果として同一人物候補が認証用DB114に存在しない場合にはその旨を表示する。表示に必要な個人データについては認証用DB114にバイオメトリクス情報とともに蓄積されているものとする。
ここで、バイオメトリクス認証技術の特質として結果が一意に決定されないような場合がある。すなわち本実施形態の顔認識であれば認証用DB114に登録されたうちの2人以上が候補として残る場合があり、顔判別処理装置113はその最終判定を利用者に委ねるために複数候補を表示することも可能とする。
もちろん本発明の防犯システムに用いるバイオメトリクス認証技術が確実な判定を行うことができるのであれば、利用者による最終判定処理は省略可能である。
認証用DB114には、通常の防犯システムで認証用データベースとして用いられる「利用者による選択登録」認証用DB1141に加えて、本発明の特徴である「利用者以外による選択登録」認証用DB1142が含まれている。
通常のバイオメトリクス認証システムで認証対象として登録される人間は「利用者による選択登録」によるものであり、必然的に認証対象とされる人間は利用者が知る人間に限定されることになる。しかし、利用者以外が認証対象とする人間を選択して登録する「利用者以外による選択登録」認証用DB1142を認証用DB114に含むことで「利用者が知らない人間」「利用者にとって素性のわからない人間」を認証の対象とすることが可能となる。
さらに、認証用DB114には登録された人間の個人データとして、顔画像、利用者の知人,保険屋,新聞屋,マンション販売,押し売り,空き巣前歴者,指名手配犯,万引き前歴者,万引き常習者のような素性を表す情報と、場合によってはさらに具体的な企業名や住所氏名などの訪問者の情報及び訪問履歴、訪問目的等が登録されており、表示装置112に認証結果とあわせて表示する情報として用いることができる。
ここで個人データとして登録する内容については、プライバシーの問題や法規制の問題も考慮して、その内容は任意に設定、選択できるものとする。
本発明の利用者は、表示装置112に表示された判別処理結果と個人データを目視で確認し、認識の対象とされた人間が顔判別処理装置113で判別処理結果として表示された人間と同一であることを確認し、あわせて表示される個人データを用いて対応を判断することができる。
いわゆるバイオメトリクス認証技術の多くはプログラムという形で提供することが可能であることから、図1に示すシステムは汎用のパーソナルコンピュータや携帯端末のような認証用プログラムを実行できる環境でありさえすれば実現することが可能であり、必ずしも専用の装置を用意する必要はない。
さらに、本実施形態では顔判別処理装置113で認証用プログラムと防犯システム処理プログラムを保持するシステム構成としているが、この二つのプログラムは必ずしも同一の装置に搭載される必要はなく、それぞれを独立した装置で実現してもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図2を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構示すブロック図である。
本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、認証用データベースを更新する機能を有する点で第一実施形態におけるものと異なる。
すなわち、図2に示すように、本実施形態におけるバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、図1に示す構成に加えて、さらにDB更新部116と補助入力装置115を有している。
なお、図2では、DB更新部116は顔判別処理装置113に含まれる形の装置構成になっているが、例えばDB更新部単体で独立して存在しても、あるいは他の装置に包含されても機能上の問題はなく、必ずしも顔判別処理装置113の一部である必要はない。
DB更新部116は、防犯システムの提供者又はその管理者によって提供される「利用者以外による選択登録」認証用データベースの全部又は一部を用いて認証用DB114を更新する機能をもつ。
また、前記DB更新部116は、顔判別処理装置113の機能を実現するためのバイオメトリクス認証処理プログラムをはじめとする、防犯システムとしての機能を実現する各種処理プログラムを更新する機能を合わせもち、防犯システム提供者又はその管理者によって提供される処理プログラムを用いて、防犯システムの処理プログラムそのものも更新する機能を持つ。
認証用データベース更新に用いる前記認証用データベースの全部又は一部、あるいは防犯システムの更新に用いる処理プログラムは、CD−ROMや磁気ディスクなどの記憶媒体により提供されるものとし、図には記載されていないが顔判別処理装置にはその読み取り装置が具備されている。
ここで、データベース及び処理プログラム更新用のデータ・プログラムの授受手段としては通信機能による実現も考えられるが、この通信機能を用いた実現手段については図7を用いて後述する。
さらにDB更新部116は、実際の顔判別処理において顔判別処理装置113の判定結果が「認証用DB114に登録なし」となった場合、利用者が表示装置112と補助入力装置115を操作インターフェースとして操作することにより、カメラ111による顔画像から既に取得済みのバイオメトリクス情報(認証用データ)と、その人物の素性を示す個人データを、認証用DB114に追加登録する機能をも合わせもつ。
補助入力装置115としては、キーボード又はタッチパネルやマウスのようなポインティングデバイスを想定しているが、本機能を実現するための入力が可能であれば、例えば音声入力や手書文字入力、手書画像入力のための装置などでも構わない。
新しく認証用DB114に登録された顔画像を含む個人データは、同一人物が再び顔認識の対象となった場合にはその認証結果として表示されることになり、利用者が覚えていないような相手の場合でも対応の判断の指針を与えることが可能となる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図3を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、通信ネットワークを介して接続された複数の利用者システムの認証用データベースをお互いに共用する点で第二実施形態と異なる。
図3に示すように、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、図2で説明したシステムが利用者システム11〜14として複数存在し、それらが通信装置117を用いて通信ネットワーク2で相互に接続された構成としてある。
この利用者システムは、図3では4つになっているが、もちろん5つ以上いくつ存在しても構わないし、3つ以下でもかまわない。
通信装置117は、利用者システム11と他の利用者システム12〜14を、通信ネットワーク2を経由してお互いに接続する通信機能を提供する。
利用者システム11の認証用DB114と、利用者システム12〜14の図には記載されていない各認証用DBは、利用者システム11の通信装置117及び利用者システム12〜14の図には記載されていない通信装置を用いた通信によるデータベース機能の提供が可能であり、通信で結ばれた各利用者システムはお互いの認証用DBを使用することができる。
利用者システム11では、顔判別処理装置113で行った認証処理の結果として顔認識の対象者が認証用DB114に存在しなかった場合、通信装置117、通信ネットワーク2、及び他の利用者システム12〜14の図には記載されていない通信装置を経由して、他利用者システム12〜14の図には記載されていない各認証用DBと接続し、他の利用者システム12〜14の認証用DBをあたかも利用者システム11の認証用DB114を使用しているのと同様にシームレスに使用して顔認識を行う。
このときの顔認識の処理では、利用者システム11の顔判別処理装置113が通信ネットワーク2を介して他の利用者システム12〜14の認証用DBのみを使用して行う方法のほかに、認識対象者の顔画像又はそこから抽出したバイオメトリクス情報を利用者システム11の顔判別処理装置113から通信装置117、通信ネットワーク2を介して他の利用者システム12〜14の図には記載されていない顔判別処理装置に送り、利用者システム12〜14がそれぞれの顔判別処理装置でそれぞれの認証用DBを用いて判定まで行い、その認証結果を、通信ネットワーク2を経由して利用者システム11に返す方法も可能である。
このように通信装置117を用いて、他利用者システムの認証用DBだけでなく他利用者システムの顔判別処理装置をも利用することで、顔認識に必要な処理負荷を他利用者システムへ分散することが可能となり、個別の利用者システム単体での低価格化及び処理時間の短縮も可能となる。
さらに通信装置117は、利用者システム11においてDB更新部116により認証用DB114に追加された認証用データ及び個人データを、他利用者システム12〜14の認証用DBにも追加登録するための通信機能を提供する。もちろん利用者システム12〜14から利用者システム11に対して同じ処理を行う機能も提供する。
この利用者システム間でのそれぞれの認証用DBへの相互追加機能の実現により、実際に顔認識を行う際に他利用者システムの認証用DBへアクセスして認証を行うことが少なくなり、認証を行う際に発生することになる利用者システム間の通信負荷を減らすことが可能となる一方、各利用者システムのもつ認証用DBのサイズは大きくなることになる。
つまり本発明の防犯システムにおいて、通信装置117は、認証用DBの拡充の手段としてはもちろんのこと、コストや処理時間、通信負荷に配慮してシステムを構築する場合のシステム最適化手段としても用いることができる。
ここで、各利用者システムに認証用DBをお互いに利用可能とする場合、それぞれの利用者システムの認証用DBの中にはそれぞれの利用者が開示してもよいデータと開示したくないデータが並存するという状況が想定される。
その対策として、利用者システム11の認証用DB114に登録する認証用データ及び個人データには、通信による他利用者システムへ共用のデータとして開示を行うか否かを設定する機能を備える。
利用者はまず、自己の利用者システム11の認証用DB114に存在するデータのそれぞれについて、補助入力装置115を操作して表示装置112にデータ表示を行う。次に、表示させたそれぞれのデータについて、他利用者システムでの利用を許可することによるプライバシー及びセキュリティの問題を考慮しつつ、通信装置を用いた他利用者システムでの利用を許可するか否かを判断し、補助入力装置115を用いて開示するデータを選択決定する。
利用者システム11は、他利用者システムとの認証用データ及び個人データの共用を行う際、すなわち他利用者システム12〜14からの通信による認証用DB114の利用を許可する際は、認証用DB114に認証用データ及び個人データと一緒に登録されている前記開示を行うか否かの設定情報を用いて、他利用者システムによる認証用DB114内のデータ使用を制御する。
このような通信によるデータベースアクセス、及びデータベースへのアクセス制限機能は、汎用のデータベースで実現されている機能であるため、認証用DBの機能としてもたせることが可能であり、図3でもその前提で記載しているが、防犯システムという用途も考慮してアクセス制御機能として専用の機能プログラムを別に用意してもよい。
ここで、図3を用いて、本発明の防犯システムをマンションで実現する場合について説明する。
利用者システム11〜14がマンションに入居している一戸ごとに設置されており、それらが通信ネットワーク2を介して接続され、利用者システム11〜14の中のそれぞれの認証用データベースは他の利用者システムと共用されているものとする。
図3では利用者システム、すなわち本発明の防犯システムの利用入居者は4戸になっているが、もちろん実際にはそれ以上でもそれ以下でもかまわない。
マンションの中の一戸、ここでは利用者システム11の利用者が悪質な訪問販売に訪問された場合を想定する。
素性のわからない訪問者に対し、利用者は利用者システム11で訪問者の識別を試みる。
利用者システム11の認証用DB114には、予め利用者や防犯システムの提供者又は管理者により登録された人間の認証用データ及び個人データが存在するが、それが初めての訪問者であった場合は認証用DB114に登録されてないため識別することはできない。
この場合、利用者システム11は、他の利用者システム12〜14の図には記載されていない認証用DBを「利用者本人以外により選定、登録された人間」の認証用データ及び個人データとして利用し識別を試みる。
ここで例えば利用者システム12を使用している入居者が既に同じ訪問販売員の訪問を受けており、「悪質な訪問販売」としてその訪問者を利用者システム12で登録していれば、利用者システム12の図には記載されていない認証用DBにはその人間の認証用データ及び個人データが存在するので、利用者システム11は利用者システム12の図には記載されていない認証用DBから該当する人間の個人データを取得し、その利用者システム11を利用する入居者に「悪質な訪問販売」であるという情報を提供することができる。
すなわち、本発明の防犯システムを導入したマンションでは、入居者のうちの一戸でもその訪問で迷惑を受けた場合には、その情報をマンション全体で共有することができ、しかも他の入居者がその顔を知らない、あるいは覚えていないような場合でも被害を未然に防ぐことが可能となる。
同様に、図3を用いて複数の商店で万引き防止に利用した場合を想定して説明する。
認証の対象として認証用DB114に登録するのは、万引き犯の顔認証用のバイオメトリクス情報及び個人データである。
利用者、すなわち店主もしくは店員は、捕まえた犯人の顔を利用者システム11で取り込み、そのバイオメトリクス情報すなわち認証用データを個人データとともに認証用DB114に登録する。
場合によっては、その場で捕まえることができなくても、監視カメラなどに顔画像さえ残っていれば、それを利用して利用者用システム11で認証用DB114に登録することが可能である。
利用者システム11は、来店する顧客の顔画像を逐次バイオメトリクス認証してその結果を表示し、認証用DB114に存在しない場合は他の利用者システム12〜14の図には記載されていない認証用DBを用いて識別を行う。
すなわち、マンションの場合と同様に、本発明の防犯システムを導入し、通信ネットワーク2で接続された複数の商店では、どこか一つの店舗でも被害にあった万引き犯については、その情報を共有し、入店した時点から監視の対象とすることで、同一犯による被害を未然に防ぐことが可能となる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図4を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、複数の利用者システムの認証用データベースに存在するデータなどをあわせもつ共用集中システムを有する点で第三実施形態と異なる。
図4に示すように、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、第三実施形態における構成に加え、共用集中システム31が追加されている。
図4の共用集中システム31は、図3で示された通信ネットワークで結ばれた利用者システム11〜14の共用部分を物理的に集中させたものであり、利用者システム11〜14と同様の形態で実現され、通信装置317を用いて通信ネットワーク2に接続されることで、各利用者システムと通信接続可能となっている。
図3のシステムでは他利用者システムの認証用DBを通信機能で直接利用することを実現したが、図4では他利用者システムのそれぞれの認証用DBを巡回するかわりに、共用集中システム31の認証用DB314に共用すべき認証用データ及び個人データを集中させ、他利用者システムの認証用DBを参照したい場合は共用集中システム31にアクセスするだけで図3のシステムと同等の機能が実現できるようにしたものである。
共用集中システム31に各利用者システムのもつ認証用データ及び個人データを集中させる手段を以下に示す。
利用者は第三実施形態における場合と同様に、自己の利用者システム11の認証用DB114に存在するデータのそれぞれについて、補助入力装置115を操作して表示装置112にデータ表示を行う。次に、表示させたそれぞれのデータについて他利用者システムでの利用を許可することによるプライバシー及びセキュリティの問題を考慮しつつ、それぞれのデータについて共用集中システム31の認証用DB314に登録するか否かを判断し、補助入力装置115を用いて登録するデータを選択決定する。
利用者システム11は、共用集中システム31に登録するように選択されたデータについて、通信機能117を用いて、認証用DB114から共用集中システム31の認証用DB314へコピーする。もちろん利用者システム11のDB更新部116により追加されるデータについても同様に利用者が共用集中システムに登録するか否かを決定し、登録するとされたデータは共用集中システム31の認証用DB314に逐次コピー追加される。
このように図4のシステムでは、例えば利用者システム11で認識の対象者のデータが認証用DB114に存在しなかった場合、利用者システム11は通信装置117を用いて共用集中システム31に接続し、認証用DB314を用いて顔認証を行うことで、他利用者システムを巡回することなく図3と同等の認証用DBの拡充効果を得ることが可能となるので、個々の利用者システムが他利用者システムからのアクセスを許可する必要はなくなり、個々の利用者システムのセキュリティを強化することも可能となる。
また、共用集中システム31は複数の利用者システムに対し1システム存在すればよいので、顔判別処理装置313及び認証用DB314に高性能かつ大容量のものを使用したとしても、そのコストを複数の利用者システムのコストとして分散することが可能であり、コストや処理速度の面からも図3と同等の効果を実現することも可能である。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について、図5を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、認証用データベースのように物理的な場所に制限されない機能について、利用者ごとに用意することはせず共用集中システム側に機能としてまとめて実現する点で第四実施形態と異なる。
バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成とすることによって、防犯システムの構成を極めて柔軟に実現することが可能である。
図5に示すように、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムにおける利用者システム11’は、第四実施形態の利用者システムと異なり、認証用DBを保有していない。
本実施形態では、認証用DBを共用集中システム31に集中させ、利用者システム11’の顔判別処理装置113は、通信装置117、通信ネットワーク2、及び通信装置317を経由して、共用集中システムにおける認証用DB314を使用して顔認識を行う。
図5の認証用DB314は、各利用者専用認証用DB3141と、共通認証用DB3142に分かれている。
各利用者専用認証用DB3141には、それぞれの利用者システムの利用者のみが使用できる認証用データ及び個人データが登録され、例えば利用者システム11’専用として登録された認証用データ及び個人データは他の利用者システムでは利用することができない。
共通認証用DB3142には、各利用者システムで共用する認証用データ及び個人データが登録される。
この図5のシステム構成では各利用者システムから認証用DBをなくすことができ、簡易で安価な利用者システムを実現することが可能となる。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態について、図6を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第五実施形態と同様に、物理的な場所に制限されない機能について、利用者ごとに用意することはせず共用集中システム側に機能としてまとめて実現する構成であるが、認証用データベースに加えて、顔判別処理装置も各利用者システムから共用集中システムへ機能移管されている点で第五実施形態と異なる。
バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムをこのような構成とすることによって、防犯システムの構成を一層柔軟に実現することが可能である。
本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、図6に示すように、利用者システム11”は、顔判別処理装置113の代わりに顔判別用通信装置118を有している。
この顔判別用通信装置118は、カメラ111からの画像を通信ネットワーク2、通信装置317を経由して共用集中システム31の顔判別処理装置313に送信する。
顔判別処理装置317は顔画像から認識に用いるバイオメトリクス情報を抽出し、認証用DB314上の利用者システム11”が使用すべきデータを用いて顔認識を行い、その判定結果と判定結果の顔画像を通信装置313、通信ネットワーク2を経由して顔判別用通信装置118へ送信する。
顔判別用通信装置118は、受信した結果を表示装置112に表示し、利用者に提供する。
また、顔判別用通信装置118は、補助入力装置115からの入力情報を共用集中システム31へ中継する機能もあわせもち、共用集中システム31におけるDB更新部316による認証用DB314へのデータ登録を行うための利用者とのインターフェース機能を実現する。
この図6のシステム構成により図5のものよりもさらに簡易で安価な利用者システムを実現することが可能となる。
[第七実施形態]
次に、本発明の第七実施形態について、図7を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、防犯システム提供者又はその管理者により、認証用データベースの拡充と防犯システムプログラムそのものの改善を可能とする点で第二実施形態等と異なる。
本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、図7に示すように、データ・プログラム配信システム41を有している。
図7は、第二実施形態において説明したDB更新部116による認証用データベース及び防犯システムのプログラムの更新を、通信により実現する構成を示しており、データ・プログラム配信システム41は、通信装置417と通信ネットワーク2を経由して複数の利用者システムと接続される。
なお、図7では簡単のために利用者システムを一つとし、共用集中システムも備えていないが、この機能は通信ネットワーク2にデータ・プログラム配信システムを接続することで実現できるので、利用者システムは複数存在してもよく、図3〜図6に示した第三実施形態〜第六実施形態におけるバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムにデータ・プログラム配信システムを付加する構成としても、もちろん実現可能である。
まず、防犯システム提供者又はその管理者は、犯罪者や指名手配犯、電話セールス、訪問販売などの迷惑行為を行う人間の最新の認証用データ及び個人データ、あるいは最新の技術やセキュリティホール対策を採用したバイオメトリクス認証処理プログラムや、新しい機能や新しいセキュリティ対策を追加した利用者システムで用いるプログラムを、認証用DB/プログラム蓄積装置414に登録する。
次に、この認証用DB/プログラム蓄積装置414に登録された認証用DBやプログラムを、各利用者システムに対して送信する手順に入る。
これを実現するには、防犯システム提供者又はその管理者がデータ・プログラム配信管理装置418を操作して送信する方法と、データ・プログラム配信管理装置418に予め設定されたプログラムにより自動的に送信される方法と、利用者システム11の利用者が補助入力装置115からDB更新部116を操作してデータ・プログラム配信システム41のデータ・プログラム配信管理装置418に対して送信要求して送信させる方法と、利用者システム11に予め設定されたプログラムによりDB更新部116がデータ・プログラム配信システム41のデータ・プログラム配信管理装置418に対して送信要求して送信させる方法、の4通りの手順を採用することができるが、いずれも図7に示したシステム構成で実現可能である。
このデータ・プログラム配信管理装置は一般的なパーソナルコンピュータのようにヒューマンインターフェースと演算処理機能をもつことを前提としているが、データ・プログラム配信システムそのものが汎用のパーソナルコンピュータでも実現できる機能及び構成であり、その機能を実現することができれば装置は専用でも汎用でもどのような形態でも問題ない。
次に、利用者システム11側では、データ・プログラム配信管理装置418から新しい認証用データ及び個人データを受信すると、その内容に従って認証用DB114にデータの追加、更新、削除をおこなう。
同様に利用者システム11が新しい機能や新しいセキュリティ対策を追加したプログラムを受信した場合は、利用者システム11は自己のプログラムを置き換えた後、自動でプログラム再起動を行う。
[第八実施形態]
次に、本発明の第八実施形態について、図8を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、本発明のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムに、認証用データ登録確認システムを保有させて、各利用者がそれぞれ独自の判断で追加登録する認証用データ及び個人データについて、管理者がプライバシー及びセキュリティ上の問題を考慮した判断を行って、必要に応じて登録内容の修正、削除を行うことを可能とする点で第四実施形態等と異なる。
本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムは、図8に示すように認証用データ登録確認システム51を有している。
この認証用データ登録管理システムは、本発明による防犯システムにおいて利用者による認証データ及び個人データの登録拡充を行う上で発生する、利用者の主観による誤解を含んだ登録による問題や、過失又は故意による誤った登録によるプライバシー、セキュリティ上の問題を回避するためのものである。
なお、認証用DBは既に述べたとおり物理的な所在の制約を受けない形で分散型、集中型のいずれの形態でも実現できるので、ここでは共用集中システムで一括管理される場合について説明を行うこととする。
認証用データ登録管理システム51では、登録管理装置519が通信装置517及び通信ネットワーク2を介して共用集中システム31の図には記載されていない認証用DBに追加更新登録されるデータの常時監視を行い、追加更新された認証用データ及び個人データを表示装置512に表示する。
防犯システムの提供者又はその管理者は、表示装置512に表示された情報を確認し、プライバシー又はセキュリティ上その内容に問題があると判断される場合には、補助入力装置515を操作して登録管理装置519から通信装置517及び通信ネットワーク2を介して共用集中システム31の図には記載されていない認証用DBに対して登録内容の修正や削除を行う。このとき、登録管理装置519は、共用集中システム31に登録内容の修正又は削除要求を送信し、共用集中システム31の図には記載されていないDB更新部は、この修正又は削除要求にもとづいて、自分の認証用DBに対して、登録内容の修正や削除処理を実行する。
この認証用データ登録確認システム51の機能を実現するためには、本説明では独立して通信ネットワーク2に接続されるシステムを用意したが、共用集中システム31に認証用データ登録管理システム51が機能として追加される形が最も簡単である。
[第九実施形態]
次に、本発明の第九実施形態について、図9を参照して説明する。同図は、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、音声による認証を行う点で第一実施形態等と異なる。
図9に示すように、本実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムでは、図1のカメラ111がマイク611となり、顔判別処理装置113が音声判別処理装置613となっているが、既に述べたとおり、バイオメトリクス認証の特質として、カメラやマイクを始めとする認証対象者のバイオメトリクス情報を取得するためのデータ入力機能と、それぞれの認証方式で用いるバイオメトリクス情報を蓄積した認証用データベース機能と、そしてデータ入力機能を通して得られる認証対象者のバイオメトリクス情報と認証用データベース上のデータと比較照合しその一致不一致を判断する判別処理機能、という3つの機能で構成されるため、基本的に構成は同じと考えてよい。
図9においてマイク611は、音声認識を行う対象者の音声を取得するための装置であり、本発明で用いるバイオメトリクス認証技術のためのデータ入力機能を実現する。
音声判別処理装置613は、実際に音声認証を行う装置である。音声判別処理装置613は、まずマイク611から入力された音声から音声認証に必要なバイオメトリクス情報を抽出する。
次に、音声判別処理装置613は、抽出した前記バイオメトリクス情報と、あらかじめ認証用DB614に登録されている少なくとも1人以上のバイオメトリクス情報とを順次照合比較する。
この照合処理の結果、同一人物と判定された場合には、音声判別処理装置613は、表示装置612に同一人物候補と判定された人間の顔画像を含む個人データを表示する。個人データの詳細は、図1〜図8に示す各実施形態と同じく、顔画像、利用者の知人,保険屋,新聞屋,マンション販売,押し売り,空き巣前歴者,指名手配犯,万引き前歴者,万引き常習者のような素性を表す情報と、場合によってはさらに具体的な企業名や住所氏名などの訪問者の情報及び訪問履歴、訪問目的などとすることができる。
表示に必要な個人データについては、認証用DB614にバイオメトリクス情報とともに蓄積されているものとする。
ここで、バイオメトリクス認証技術の特質として結果が一意に決定されないような場合、すなわち本実施形態の音声認識であれば認証用DB614に登録されたうちの2人以上が候補として残る場合があり、音声判別処理装置613はその最終判定を利用者に委ねるために複数候補を表示することも可能とする。
もちろん本発明の防犯システムに用いるバイオメトリクス認証技術が確実な判定を行うことができるのであれば、利用者による最終判定は省略可能である。
認証用DB614には、通常の防犯システムで認証用DBとして用いられる「利用者による選択登録」認証用DB6141に加えて、本発明の特徴である「利用者以外による選択登録」認証用DB6142が含まれている。
本発明の利用者は、表示装置612に表示された顔画像や個人データを目視で確認し、それに対する対応を判断することができる。
さらに、本実施形態における音声認証を、第一実施形態〜第八実施形態における各バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムに適用することも可能である。
上記の実施形態におけるDB更新や通信等は、防犯システム処理プログラムにより実行され、バイオメトリクス認証処理も認証プログラムにより実現される。
この防犯システム処理プログラム、認証プログラムにもとづいて、利用者システムなど本発明の各種システムの顔判別処理装置等におけるCPUは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、DB更新処理や、通信処理、バイオメトリクス認証処理等を行わせる。
これによって、これらの処理は、防犯システム処理プログラムと認証プログラムとコンピュータとが協働した利用者システムなどにより実現される。
なお、防犯システム処理プログラムおよび認証プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶させる他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、磁気ディスク等の記録媒体を内蔵し、例えば利用者システムなどに外部接続される記憶増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、もち運び可能な記録媒体であって、例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した利用者システムなどの機能が実現される。
さらに、コンピュータで防犯システム処理プログラムや認証プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された防犯システム処理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。
このダウンロードされた防犯システム処理プログラムや認証プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態のDB更新処理や、通信処理、バイオメトリクス認証処理等を実現する。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムにおける各機能を任意に組合せるなど適宜変更することが可能である。
従来の防犯システムでは実現できていない「利用者が見知らぬ人間」に対してバイオメトリクス認証技術を用いて相手を判別し、その情報を利用者に提供し、防犯の本来の目的である犯罪の被害に合う前の対応を可能とすることができる。
また、防犯システムの対象とすべき人間がきわめて多く、さらに常に新しく発生している状況、例えば新しい指名手配犯が発生した場合や、同じ防犯システムを利用している他の利用者に被害が出始めた悪質な訪問販売、万引きなどにも対応できる防犯システムを実現することができ、家庭において、あるいは商店など種々の企業等において、極めて有効に利用可能なものとすることができる。
さらに、利用者の防犯システムそのものについて、万一使用しているバイオメトリクス認証技術や防犯システムとしての技術に対しセキュリティホールが発見された場合でも、その対応を行った最新のプログラムを利用者の既存システムに対して適用でき、犯罪者が発見した防犯システムのセキュリティホールにも迅速に対応することが可能なものとすることができる。
また、本発明は汎用のパーソナルコンピュータや携帯端末といった安価かつ簡便な装置で実現することができ、例えば本発明の防犯システムを携帯端末上に実現することが可能である。
本発明の第一実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(顔認証を適用したもの)の構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(DB更新機能を付加したもの)の構成を示すブロック図である。 本発明の第三実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(通信で利用者間接続したもの)の構成を示すブロック図である。 本発明の第四実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(共用集中システムを備えたもの1)の構成を示すブロック図である。 本発明の第五実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(共用集中システムを備えたもの2)の構成を示すブロック図である。 本発明の第六実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(共用集中システムを備えたもの3)の構成を示すブロック図である。 本発明の第八実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(データ・プログラム配信システムを備えたもの)の構成を示すブロック図である。 本発明の第九実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(認証用データ登録確認システムを備えたもの)の構成を示すブロック図である。 本発明の第九実施形態のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム(音声認証を適用したもの)の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11〜14 利用者システム
111 カメラ
112 表示装置
113 顔判別処理装置
114 認証用DB
1141 利用者登録認証用DB
1142 利用者以外登録認証用DB
115 補助入力装置
116 DB更新部
117 通信装置
118 顔判別用通信装置
11’ 利用者システム
11” 利用者システム
2 通信ネットワーク
31 共用集中システム
312 表示装置
313 顔判別処理装置
314 認証用DB
315 補助入力装置
316 DB更新部
317 通信装置
41 データ・プログラム配信システム
414 認証用DB/プログラム蓄積装置
417 通信装置
418 データ・プログラム配信管理装置
51 認証用データ登録確認システム
512 表示装置
515 補助入力装置
517 通信装置
519 登録管理装置
611 マイク
612 表示装置
613 音声判別処理装置
614 認証用DB
6141 利用者登録認証用DB
6142 利用者以外登録認証用DB

Claims (7)

  1. 情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報を、認証用データベースに登録されている認証用データと照合してバイオメトリクス認証処理を行う判別処理装置を備えた利用者システムを基本構成とするバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムであって、
    新規の認証用データ及び個人データを追加登録するための補助入力装置を有し、
    前記認証用データベースが、
    利用者本人により選択し登録された人間の認証用データ及び個人データを記憶する利用者登録認証用データベースと、
    防犯システムの提供者又は管理者、若しくは前記防犯システムを導入している他の利用者によって選定し登録された人間の認証用データ及び個人データを記憶する利用者以外登録認証用データベースと、を有し、
    前記判別処理装置が、防犯システムの提供者又は管理者により、通信又は記憶媒体でデータ提供される一組又は二組以上の認証用データ及び個人データを、認証用データベースに追加し又は差替更新し又は削除するデータベース更新部を有し、
    前記データベース更新部が、前記認証用データベースに登録されていない訪問者に対する認証処理を行った場合、前記情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報と、前記補助入力装置から入力された利用者による入力情報を含む個人データとを、その訪問時又は訪問後に前記認証用データベースに当該バイオメトリクス情報を認証用データとして追加登録することができる
    ことを特徴とするバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  2. 前記利用者システムが、表示装置を有し、
    当該表示装置が、少なくとも前記情報入力装置から入力されたバイオメトリクス情報と、前記バイオメトリクス認証処理による認証結果と、当該認証処理に使用された認証データに対応する個人データのいずれかを表示する
    ことを特徴とする請求項1記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  3. 前記情報入力手段が、少なくともカメラ,スキャナ,マイク,センサのいずれかであり、
    前記判別処理装置が、訪問者の顔の画像情報又は訪問者の音声情報にもとづき前記バイオメトリクス認証処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  4. 前記個人データが、顔画像データ,個人素性データ,訪問履歴,訪問目的,名称のうち少なくとも顔画像データ及び個人素性データを有し、
    前記個人素性データが、少なくとも利用者の知人,保険屋,新聞屋,マンション販売,押し売り、空き巣前歴者、指名手配犯、万引き前歴者、万引き常習者のいずれかを識別可能なデータである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  5. 前記バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システムが、通信装置を備えた二以上の利用者システムと、これらの利用者システムを接続する通信ネットワークを有し、
    前記利用者システムにおける判別処理装置が、前記認証用データベースに登録されていない訪問者に対する認証処理を行った場合、前記通信装置及び前記通信ネットワークを介して、他の利用者システムにおける認証用データベースの認証用データを用いて前記照合を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  6. 前記利用者システムにおけるデータベース更新部が、前記通信装置及び前記通信ネットワークを介して、他の利用者システムにおける認証用データベースから認証用データ及び個人データを入力して、当該利用者システムにおける前記認証用データベースに前記認証用データ及び前記個人データを追加登録する
    ことを特徴とする請求項5記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
  7. 前記利用者システムにおける利用者以外登録認証用データベース部分による認証を、すべて前記通信装置及び前記通信ネットワークを介して他の利用者システムにおける認証用データベースの認証用データを用いる形で実現し、前記利用者システムとしては利用者以外登録認証用データベースを省略した
    ことを特徴とする請求項5記載のバイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム。
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