JP4952125B2 - 負荷分散装置 - Google Patents

負荷分散装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4952125B2
JP4952125B2 JP2006213901A JP2006213901A JP4952125B2 JP 4952125 B2 JP4952125 B2 JP 4952125B2 JP 2006213901 A JP2006213901 A JP 2006213901A JP 2006213901 A JP2006213901 A JP 2006213901A JP 4952125 B2 JP4952125 B2 JP 4952125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
authentication
information
load
biometric
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006213901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008040763A (ja
Inventor
淳二 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006213901A priority Critical patent/JP4952125B2/ja
Priority to EP06256514A priority patent/EP1890233A1/en
Priority to US11/646,426 priority patent/US20080031496A1/en
Priority to KR1020060138114A priority patent/KR100865926B1/ko
Publication of JP2008040763A publication Critical patent/JP2008040763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4952125B2 publication Critical patent/JP4952125B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • G06F9/5005Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request
    • G06F9/5027Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request the resource being a machine, e.g. CPUs, Servers, Terminals
    • G06F9/505Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request the resource being a machine, e.g. CPUs, Servers, Terminals considering the load

Description

この発明は、クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報および処理の状況に応じて変化する負荷情報に応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける負荷分散装置に関する。
従来より、クライアント/サーバ型の通信システムにおいて、サーバ装置の負荷分散を行う方式が開示されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、同じ構成のサーバ装置を複数用意して処理要求を順に割り振ることによりサーバ装置の負荷分散を行うラウンドロビン方式や、最小コネクション数、最小応答時間などの情報を用いてサーバ装置の負荷分散を行う方式が開示されている。
特開2001−222292号公報
ところで、上記した従来の技術は、クライアント/サーバ型の生体認証システムにおいて、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散できないという問題点があった。すなわち、生体認証を行うサーバにおいて、生体情報(例えば、指紋の情報や静脈の情報など)のみを入力して本人を特定する1対N認証を行う場合には、サーバに登録された全データについて検索を行って検索対象を絞り込むため、データ数が多くなるほどCPUやメモリなどの資源消費量が多くなり負担がかかる。一方で、ユーザIDと生体情報とを用いて本人を特定する1対1認証を行う場合には、ユーザIDをキーとして検索対象を絞り込むため、CPUやメモリなどの資源消費量が少なくなり負担がかかりにくい。このように、1対N認証や1対1認証など、生体認証特有の処理に応じてサーバを効率的に割り当てることができなければ、サーバの負荷分散を効率的に実現できないという問題点があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように、生体認証要求を振り分けることが可能な負荷分散装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報と、該各認証装置における処理状況に応じて変化する該各認証装置の負荷情報とに応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける負荷分散装置であって、前記生体認証処理において照合用データと登録用データとの一致度を判定するための閾値に応じて設定される情報であって前記閾値が大きいほど大きい値となる重みの情報、前記生体認証要求に際して前記クライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定される情報であって前記品質が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データのサイズに応じて設定される情報であって前記サイズが大きいほど大きい値となる重みの情報、前記生体認証処理の認証モードごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データの照合アルゴリズムごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データの生体種別と生体属性との組合せごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報のうちの少なくとも一つを、前記生体認証処理を実行する場合に認証装置に発生する負荷を評価するための負荷評価情報として保持する負荷評価情報保持手段と、前記クライアント装置から受信した生体認証要求を受信した場合に、前記生体認証要求に関する生体認証処理に応じた重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得し、取得した重みの情報の値が大きいほど、前記生体認証要求の要求元であるクライアント装置のアプリケーションと同一のアプリケーションが搭載され、かつ前記生体認証要求の要求元であるクライアント装置のユーザの登録用生体データを予め所持する認証装置のうち、前記性能情報に示される性能が高く、現状の前記負荷情報に示される負荷が少ない認証装置を、前記受信した生体認証要求の振り分け先として決定する振り分け先決定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記クライアント装置および/または前記認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載する場合に、異なるアプリケーション間の互換性を維持するために、アプリケーションごとに異なる2つの前記閾値に対して共通の閾値を一つ設定する設定手段をさらに備え、前記振り分け先決定手段は、前記生体認証要求の送信元であるクライアント装置に搭載されたアプリケーションの種類と、前記認証装置に搭載されているアプリケーション種別が異なる場合に、前記共通の閾値を取得し、取得した共通の閾値に応じた重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記負荷分散装置はさらに、前記クライアント装置から受信した前記登録用データの格納要求を、前記各認証装置の性能情報と、該各認証装置における処理状況に応じて変化する該各認証処理装置の負荷情報とに応じて当該各認証装置のいずれかに振り分けるものであって、前記負荷評価情報保持手段は、前記登録用データの品質閾値に応じて設定される情報であって前記品質閾値が大きいほど大きい値となる重みの情報、または前記照合用データを照合するための参照データの品質に応じて設定される情報であって前記品質が高いほど大きい値となる前記重みの情報を保持し、前記振り分け先決定手段は、前記クライアント装置から前記登録用データの格納要求を受信した場合に、前記登録用データに対応する重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得し、取得した重みの情報の値が大きいほど、前記各認証装置のうち、前記性能情報に示される性能が高く、現状の前記負荷情報に示される負荷が少ない認証装置を、前記格納要求の振り分け先として決定することを特徴とする。
発明によれば、生体認証処理における特有の処理に依存して発生する負荷(照合処理に用いられる照合レベル閾値に依存する負荷、照合用生体データの品質に依存する負荷や認証モードに依存する負荷など)を評価した負荷評価情報(例えば、認証装置において処理に要することが予測される負荷を重みとして数値で表した情報)を保持し、この負荷評価情報と、認証装置の性能情報および負荷情報とを照らし合わせて、生体認証要求の振り分け先を決定するので、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバ(認証装置)の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体認証処理の成功または失敗を判定するための照合レベル閾値(クライアント装置から受信する照合用データと認証装置が予め所持する参照データとの照合を行って、その一致度から認証の成功または失敗を判定するための閾値であり、例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表し、レベル10を認証の一番厳しい照合レベル閾値とする)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る照合レベル閾値について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して得るサーバの負荷要因となり得る照合用データの品質(例えば、100点を満点として点数で評価した品質)について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データのサイズに応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る照合用データのサイズ(例えば、5KByteや20KByteなど)について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データの照合アルゴリズム(特徴点抽出やパターンマッチングなどの照合手法)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る照合用データのサイズについて考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体認証処理の認証モード(例えば、1対N認証や1対1認証などの認証方式)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る認証モードについて考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、生体種別情報(例えば、指紋や静脈などの情報)および生体属性情報(例えば、右手や左手などの情報)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る生体種別情報および生体属性情報について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、クライアント装置および認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載することにより照合レベル閾値が異なる場合に、異なるアプリケーション間の互換性を維持するために、共通の照合レベル閾値を設定(例えば、搭載するアプリケーションの種別ごとに設定される照合レベル閾値から共通の照合レベル閾値の変換するためのテーブル等を用いて設定)し、この共通の照合レベル閾値に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る照合レベル閾値が各装置に搭載されるアプリケーションの種別ごとに異なる場合にも対処することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、発明によれば、クライアント装置から受信する照合用データを照合するための参照データの格納要求を受信した場合に、この参照データの品質閾値(例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表し、実験によりCPU使用率が最も高くなったものをレベル10とする)に応じて設定した負荷評価情報を保持し、参照データの品質閾値に応じて設定した負荷評価情報と、性能情報および負荷情報とを照らし合わせて、格納要求の振り分け先を決定するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る参照データの品質閾値について考慮し、例えば、生体認証処理に際してサーバのCPU使用率が高くなることが予想される参照データをあらかじめ高性能のサーバに格納しておくことが可能であり、結果として、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散することが可能である。
また、発明によれば、参照データの品質(例えば、100点を満点として点数で評価した品質)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際してサーバの負荷要因となり得る参照データの品質について考慮し、生体認証処理に際してサーバのCPU使用率が高くなることが予想される参照データをあらかじめ高性能のサーバに格納しておくことが可能であり、結果として、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散することが可能である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る負荷分散装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る負荷分散装置を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る負荷分散装置の概要および特徴、負荷分散装置の構成および処理を順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[負荷分散装置の概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る負荷分散装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る負荷分散装置の概要および特徴を説明するための図である。
同図に示すように、実施例1に係る負荷分散装置は、ネットワークを介して通信可能に接続されたクライアント装置から生体認証要求を受信した場合に、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報および処理の状況によって変化する負荷情報に応じて、各認証装置のいずれかに振り分けることを概要とするが、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように、生体認証要求を振り分ける点に主たる特徴がある。
この主たる特徴について具体的に説明すると、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワーク(公衆回線網やインターネット、イントラネットなどで形成される通信網)を介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、負荷分散装置がその配下に配置する認証装置1、認証装置2または認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
具体的には、負荷分散装置は、クライアント装置のアプリケーション関連情報をあらかじめ記憶している。ここで、クライアント装置のアプリケーション関連情報は、ユーザID(例えば、ユーザAやユーザB)にそれぞれ対応付けて、アプリケーションID、照合アルゴリズム(例えば、特徴点抽出やパターンマッチングなど)および生体種別を記憶して構成される。
また、負荷分散装置は、認証装置の各種データとして、ユーザデータ、システムデータ、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報、負荷情報およびアプリケーション関連情報をあらかじめ記憶している。ここで、ユーザデータは、各認証装置にそれぞれ対応付けて、各認証装置が認証処理を行うユーザのユーザIDを記憶して構成される。
また、システムデータは、各認証装置ごとに、搭載するアプリケーションの種別により設定される照合レベル閾値(クライアント装置から受信する照合用生体データと認証装置が予め所持する登録用生体データとの照合を行って、その一致度から認証の成功または失敗を判定するための閾値であり、例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表した場合、レベル10が照合用生体データと登録用生体データ認証との一番厳密な一致度を要求するレベルとなる)などを記憶して構成される。
照合レベル閾値重みテーブルは、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報であり、例えば、認証装置のシステムデータ内に記憶されている照合レベル閾値に応じて1から10の10段階の重みを設定(照合レベル閾値が高いほど重みを高く設定)して、重みが大きいほど生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷が大きいものとする。
また、性能情報は、各認証装置にそれぞれ対応付けてCPUのクロック周波数(例えば、3.4GHzや1.0GHzなど)を記憶して構成される。また、負荷情報は、各認証装置にそれぞれ対応付けてCPUの使用率(例えば、10%や20%など)を記憶して構成される。また、アプリケーション関連情報は、各認証装置にそれぞれ対応付けて、アプリケーションID、照合アルゴリズムおよび生体種別などを記憶して構成される。
そして、負荷分散装置は、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む(つまり、ユーザAからの生体認証要求を処理することが規定されている認証装置を絞り込む)。また、負荷分散装置の開発者が照合レベル閾値重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“8”以上の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。
例えば、負荷分散装置は、振り分け先の候補として絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行う場合には、照合レベル閾値重みテーブルに規定されている重みが“8”(10を最大とする)で比較的重い認証処理になることが評価され、認証装置1のCPUのクロック周波数が3.4GHz、認証装置2のCPUのクロック周波数が1.0GHzで、認証装置1のCPU使用率が10%、認証装置2のCPU使用率が20%であることから、振り分け先の候補として絞り込まれた認証装置のうちCPUの性能が高く、現状の負荷が少ない認証装置1を振り分け先の優先順位10とし、認証装置2を振り分け先の優先順位9とする。そして、負荷分散装置は、優先順位の最も高い、認証装置1を生体認証要求する振り分け先として決定する。
そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置10から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
このようなことから、実施例1に係る負荷分散装置は、生体認証処理に要する負荷を評価した負荷評価情報(例えば、認証装置において処理に要することが予測される負荷を重みとして数値で表した情報)として、生体認証処理の成功または失敗を判定するための照合レベル閾値(クライアント装置から受信する照合用データと認証装置が予め所持する参照データとの照合を行って、その一致度から認証の成功または失敗を判定するための閾値であり、例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表した場合、レベル10が照合用生体データと登録用生体データ認証との一番厳密な一致度を要求するレベルとなる)に応じて設定した負荷評価情報を保持し、この負荷評価情報と、認証装置の性能情報および負荷情報とを照らし合わせて、生体認証要求の振り分け先を決定するので、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバ(認証装置)の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
[負荷分散装置の構成(実施例1)]
次に、図2を用いて、実施例1に係る負荷分散装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る負荷分散装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、実施例1に係る負荷分散装置20は、クライアント装置10とネットワーク(公衆回線網やインターネット、イントラネットなどで形成される通信網)を介して接続され、通信制御部21と、記憶部22と、制御部23とから構成される。
通信制御部21は、クライアント装置10および認証装置1などとの間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。具体的には、クライアント装置10からユーザ識別情報(ユーザID、照合用生体データおよび生体種別からなる情報)とともに送信された生体認証要求の認証要求送受信部23a(後に詳述)へ受信を制御する。また、認証要求送受信部23aから認証装置(例えば、認証装置1)宛ての生体認証処理要求の送信を制御する。
記憶部22は、制御部23による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、クライアント装置情報記憶部22aおよび認証装置情報記憶部22bを備える。
クライアント装置情報記憶部22aは、生体認証要求を行うクライアント装置に関する各種の情報を記憶し、具体的には、図3に例示するように、ユーザID(例えば、ユーザAやユーザB)にそれぞれ対応付けて、アプリケーションID、照合アルゴリズム(例えば、特徴点抽出やパターンマッチングなど)および生体種別(例えば、指紋や静脈など)を記憶して構成される。
認証装置情報記憶部22bは、生体認証処理を実行する各認証装置に関する各種の情報を記憶し、各認証装置(認証装置1から認証装置3)の各種データとして、認証装置のユーザデータ、認証装置の性能情報、認証装置の負荷情報、認証装置のシステムデータ、認証装置のアプリケーション関連情報および照合レベル閾値重みテーブルを記憶している。
認証装置のユーザデータは、図4に例示するように、各認証装置にそれぞれ対応付けて、各認証装置が認証処理を行うユーザのユーザIDを記憶して構成される。
認証装置の性能情報は、図5に例示するように、各認証装置にそれぞれ対応付けてCPUのポテンシャル(例えば、3.4GHzや1.0GHzなど)を記憶して構成される。
認証装置の負荷情報は、図6に例示するように、負荷情報は、各認証装置にそれぞれ対応付けてCPUの使用率(例えば、10%や20%など)を記憶して構成され、使用状況に応じて更新される。
認証装置のシステムデータは、図7に例示するように、各認証装置ごとに、生体種別、照合レベル閾値および認証モードを記憶して構成される。ここで、照合レベル閾値とは、クライアント装置から受信する照合用生体データと認証装置が予め所持する登録用生体データとの照合を行って、その一致度から認証の成功または失敗を判定するための閾値であって、搭載するアプリケーションの種別に応じて設定され、例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表した場合、レベル10が照合用生体データと登録用生体データ認証との一番厳密な一致度を要求するレベルとなる。また、認証モードとは、1対1認証または1対N認証の生体認証の方式を表すものであり、1対1認証は、入力されたユーザIDおよび生体情報(照合用生体データ)から本人特定を行う認証方式であり、1対N認証は、入力された生体情報のみから本人特定を行う認証方式である。
なお、実施例1では、システムデータ内に照合レベル閾値を記憶する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザデータ内にクライアント装置10のユーザごとに照合レベル閾値を記憶するようにしてもよい。
認証装置のアプリケーション関連情報は、図8に例示するように、各認証装置にそれぞれ対応付けて、搭載されているアプリケーションID、アプリケーションに応じた照合アルゴリズムおよび生体種別などを記憶して構成される。
照合レベル閾値重みテーブルは、図9に例示するように、照合レベル閾値と、アプリケーションIDと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、重みとは、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価するための負荷評価情報であり、例えば、照合レベル閾値に応じて1から10の10段階の重みを設定(照合レベル閾値が高いほど重みを高く設定)して、重みが大きいほど生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷が大きいものとする。
なお、クライアント装置情報記憶部22aおよび認証装置情報記憶部22bに記憶されている各種の情報は、認証処理を開始する時あるいは一定周期ごとにクライアント装置10および各認証装置(認証装置1から認証装置3)からそれぞれ取得する。
制御部23は、所定の制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、認証要求送受信部23aと、負荷評価情報生成部23bと、振り分け先決定部23cとを備える。
認証要求送受信部23aは、認証要求の受信または認証処理要求の送信を制御する処理部であり、具体的には、クライアント装置10からユーザ識別情報(ユーザID、照合用生体データおよび生体種別からなる情報)とともに送信された生体認証要求を通信制御部21を介して受信する。また、認証要求送受信部23aは、振り分け先決定部23cから生体認証要求の振り分け先を受け付けると、内部的なメモリに保持しておいたクライアント装置10のユーザ識別情報とともに生体認証処理要求をこの振り分け先である認証装置へ通信制御部21を介して送信する。
負荷評価情報生成部23bは、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価するための負荷評価情報を生成する処理部であり、具体的には、認証処理を開始する時あるいは一定周期ごとに、各認証装置(認証装置1から認証装置3)からそれぞれ取得した照合レベル閾値の大きさに応じて、1から10の値で表した「重み」を設定することで負荷評価情報を生成する。
振り分け先決定部23cは、生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理部であり、具体的には、クライアント装置10からユーザ識別情報とともに生体認証要求を受信すると、クライアント装置情報記憶部22aおよび認証装置情報記憶部22bから各情報を読み出す。クライアント装置10から受信したユーザ識別情報内のユーザID(例えば、ユーザA)に基づいて、クライアント装置10のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補を絞り込む(つまり、ユーザAからの生体認証要求を処理することが規定されている認証装置を絞り込む)とともに、絞り込んだ認証装置のシステムデータから照合レベル閾値を検索する。また、負荷分散装置20の開発者が、検索した照合レベル閾値に対応する照合レベル閾値重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“8”以上の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。
例えば、負荷分散装置20は、振り分け先の候補として絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行う場合には、照合レベル閾値重みテーブルに規定されている重みが“8”(10を最大とする)で比較的重い認証処理になることが評価され、認証装置1のCPU性能が3.4GHz、認証装置2のCPU性能が1.0GHzで、認証装置1のCPU使用率が10%、認証装置2のCPU使用率が20%であることから、振り分け先の候補として絞り込まれた認証装置のうちCPUの性能が高く、現状の負荷が少ない認証装置1を振り分け先の優先順位10とし、認証装置2を振り分け先の優先順位9とする。そして、負荷分散装置20は、優先順位の最も高い、認証装置1を生体認証要求の振り分け先として決定して、振り分け先を認証要求送受信部23aへ送付する。
なお、クライアント装置10は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションの如き端末装置に、指紋センサや静脈センサなどの生体情報取得装置を備えることで実現することもできる。
なお、負荷分散装置20は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションに、上記した記憶部22および制御部23の各機能を搭載することによって実現することもできる。
[振り分け先決定処理(実施例1)]
続いて、図10を用いて、実施例1に係る負荷分散装置の処理を説明する。図10は、実施例1に係る振り分け先決定処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、クライアント装置10からユーザ識別情報とともに生体認証要求を受信すると(ステップS1001肯定)、振り分け先決定部23cは、クライアント装置情報記憶部22aおよび認証装置情報記憶部22bから各情報を読み出す(ステップS1002)。
そして、振り分け先決定部23cは、生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する(ステップS1003)。具体的には、振り分け先決定部23cは、クライアント装置10から受信したユーザ識別情報内のユーザID(例えば、ユーザA)に基づいて、クライアント装置10のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補を絞り込む。
その結果、振り分け先決定部23cは、絞り込んだ振り分け先を認証装置の各種データ内の照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて優先順位(例えば、10を最優先とする10段階の優先順位)をつけ、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。例えば、負荷分散装置20は、振り分け先の候補として認証装置1および認証装置2を絞り込み、認証装置1および認証装置2を照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて優先順位をつける場合には、照合レベル閾値重みテーブルに規定されている重みが“8”(10を最大とする)で比較的重い認証処理になることが評価され、認証装置1のCPU性能が3.4GHz、認証装置2のCPU性能が1.0GHzで、認証装置1のCPU使用率が10%、認証装置2のCPU使用率が20%であることから、振り分け先の候補として絞り込まれた認証装置のうちCPUの性能が高く、現状の負荷が少ない認証装置1を振り分け先の優先順位10とし、認証装置2を振り分け先の優先順位9とする。そして、負荷分散装置20は、優先順位の最も高い、認証装置1を生体認証要求の振り分け先として決定する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、生体認証処理における特有の処理に依存して発生する負荷(例えば、照合処理に用いられる照合レベル閾値に依存する負荷)を評価した負荷評価情報(例えば、認証装置において処理に要することが予測される負荷を重みとして数値で表した情報)を保持し、この負荷評価情報と、認証装置の性能情報および負荷情報とを照らし合わせて、生体認証要求の振り分け先を決定するので、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置(サーバ)の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
また、実施例1によれば、生体認証処理の成功または失敗を判定するための照合レベル閾値(クライアント装置から受信する照合用データと認証装置が予め所持する参照データとの照合を行って、その一致度から認証の成功または失敗を判定するための閾値であり、例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表した場合、レベル10が照合用生体データと登録用生体データ認証との一番厳密な一致度を要求するレベルとなる)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置の負荷要因となり得る照合レベル閾値について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例1では、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値に応じて設定した「重み」を記憶するテーブルを採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合用生体データの品質に応じて設定した「重み」を記憶する照合用データ品質重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例2では、実施例2に係る照合用データ品質重みテーブルの構成および実施例2に係る振り分け先決定処理を説明する。
[照合用データ品質重みテーブル(実施例2)]
まず、図11を用いて、実施例2に係る照合用データ品質重みテーブルの構成を説明する。図11は、実施例2に係る照合用データ品質重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この照合用データ品質重みテーブルは、照合用生体データの品質(100点を満点として点数で評価した品質)と、アプリケーションIDと、照合アルゴリズムと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、照合用生体データの品質ごとに認証処理実験でCPU使用率を計測して、照合時間が大きくなる照合用データの品質に対しては大きい値に設定(照合用生体データの品質が“90点”、アプリケーションIDが“1”で、照合アルゴリズムが“特徴点抽出”の時には、「重み」を“7”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ照合用データ品質重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[振り分け先決定処理(実施例2)]
次に、図12を用いて、実施例2に係る振り分け先決定処理を説明する。図12は、実施例2に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データ、照合用生体データの品質および生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。ここで、ユーザ識別情報に含まれる照合用生体データの品質は、指紋から抽出できた特徴点の個数からクライアント装置が自動的に算出し、例えば、指紋から抽出できた特徴点の個数が9個であれば照合用生体データの品質を90点とする。
振り分け先決定処理について具体的に説明すると、基本的には、実施例1と同様であり、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む。また、負荷分散装置の開発者が照合用データ品質重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“7”以上の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して得る認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る照合用生体データの品質(例えば、100点を満点として点数で評価した品質)について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例では、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値または照合用生体データの品質に応じて設定した「重み」を記憶するテーブルを採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合用生体データのサイズに応じて設定した「重み」を記憶する照合用データ品質重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例3では、実施例3に係る照合用データサイズ重みテーブルの構成および実施例3に係る振り分け先決定処理を説明する。
[照合用データサイズ重みテーブル(実施例3)]
まず、図13を用いて、実施例3に係る照合用データサイズ重みテーブルの構成を説明する。図13は、実施例3に係る照合用データサイズ重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この照合用データサイズ重みテーブルは、照合用生体データサイズにそれぞれ対応付けて重みを記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、照合用生体データサイズごとに設定(例えば、照合用生体データサイズが“20KByte”の時には、「重み」を“10”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ照合用データサイズ重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[振り分け先決定処理(実施例3)]
次に、図14を用いて、実施例3に係る振り分け先決定処理を説明する。図14は、実施例3に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データ、照合用生体データのサイズおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
振り分け先決定処理について具体的に説明すると、基本的には、上記の実施例と同様であり、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む。また、負荷分散装置の開発者が照合用データサイズ重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、照合レベル閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
[実施例3の効果]
上述してきたように、実施例3によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データのサイズに応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る照合用データのサイズ(例えば、5KByteや20KByteなど)について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例では、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値、照合用生体データの品質または照合用生体データのサイズに応じて設定した「重み」を記憶するテーブルを採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合アルゴリズム(特徴点抽出やパターンマッチングなどの照合手法)に応じて設定した「重み」を記憶する照合アルゴリズム重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例4では、実施例4に係る照合アルゴリズム重みテーブルの構成および実施例4に係る振り分け先決定処理を説明する。
[照合アルゴリズム重みテーブル(実施例4)]
まず、図15を用いて、実施例4に係る照合アルゴリズム重みテーブルの構成を説明する。図15は、実施例4に係る照合アルゴリズム重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この照合アルゴリズム重みテーブルは、アプリケーションIDと、照合アルゴリズムと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、アプリケーションによって異なる照合アルゴリズムごとに認証処理実験でCPU使用率を計測して、CPU使用率が高くなる照合アルゴリズムに対しては大きい値に設定(照合アルゴリズムが“特徴点抽出”の時には、「重み」を“10”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ照合アルゴリズム重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[振り分け先決定処理(実施例4)]
次に、図16を用いて、実施例4に係る振り分け先決定処理を説明する。図16は、実施例4に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
振り分け先決定処理について具体的に説明すると、基本的には、上記の実施例と同様であり、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報からユーザAの照合アルゴリズムを検索するとともに、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む。また、負荷分散装置の開発者が、検索した照合アルゴリズムに対応する照合アルゴリズム重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、照合アルゴリズム重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
[実施例4の効果]
上述してきたように、実施例4によれば、生体認証要求に際してクライアント装置から受信する照合用データの照合アルゴリズム(特徴点抽出やパターンマッチングなどの照合手法)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る照合用データのサイズについて考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例では、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値、照合用生体データの品質、照合用生体データのサイズまたは照合アルゴリズムに応じて設定した「重み」を記憶する照合レベル閾値重みテーブルを採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、認証モード(1対1認証や1対N認証などの認証方式)に応じて設定した「重み」を記憶する認証モード重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例5では、実施例5に係る認証モード重みテーブルの構成および実施例5に係る振り分け先決定処理を説明する。
[認証モード重みテーブル(実施例5)]
まず、図17を用いて、実施例5に係る認証モード重みテーブルの構成を説明する。図17は、実施例5に係る認証モード重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この認証モード重みテーブルは、認証モードと、1対N認証時のN数と、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、1対N認証のN数を変化させた認証処理実験でCPU使用率を計測して、CPU使用率に応じて値を設定(1対N認証のN数が10000以上の時には、「重み」を“10”、1対1認証では「重み」を“8”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ認証モード重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[振り分け先決定処理(実施例5)]
次に、図18を用いて、実施例5に係る振り分け先決定処理を説明する。図18は、実施例5に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
振り分け先決定処理について具体的に説明すると、基本的には、上記の実施例と同様であり、負荷分散装置は、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、生体認証要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込むとともに、絞り込んだ認証装置のシステムデータから認証モードを検索する。また、負荷分散装置の開発者が、検索した認証モードに対応する認証モード重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、認証モード重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
[実施例5の効果]
上述してきたように、実施例5によれば、生体認証処理の認証モード(例えば、1対N認証や1対1認証などの認証方式)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る認証モードについて考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例では、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値、照合用生体データの品質、照合用生体データのサイズ、照合アルゴリズムおよび認証モードに応じて設定した「重み」を記憶するテーブルを採用する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、照合用生体データの生体種別や生体属性情報に応じて設定した「重み」を記憶する生体情報重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例6では、実施例6に係る生体情報重みテーブルの構成および実施例6に係る振り分け先決定処理を説明する。
[生体情報重みテーブル(実施例6)]
まず、図19を用いて、実施例6に係る生体情報重みテーブルの構成を説明する。図19は、実施例6に係る生体情報重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この生体情報重みテーブルは、生体種別(例えば、指紋や静脈)と、生体属性情報(例えば、左手中指や右手など)と、アプリケーションIDと、照合アルゴリズムと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、生体情報および生体属性情報の組合せごとに認証処理実験でCPU使用率を計測して、CPU使用率に応じて値を設定(例えば、組合せが“左手中指”、アプリケーションIDが“1”で、照合アルゴリズムが“パターンマッチング”の時には、「重み」を“9”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ生体情報重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[振り分け先決定処理(実施例6)]
次に、図20を用いて、実施例6に係る振り分け先決定処理を説明する。図20は、実施例6に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、照合用生体データおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して生体認証要求を受信すると、その生体認証要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。なお、図には示していないが、ユーザ識別情報の中には生体属性情報が含まれる。
振り分け先決定処理について具体的に説明すると、基本的には、上記の実施例と同様であり、負荷分散装置は、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、登録用生体データの格納要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む。また、負荷分散装置の開発者が、生体種別および生体属性情報の組合せに対応する生体情報重みテーブルの値に応じて、生体認証要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、生体情報重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した生体認証要求にかかる生体認証処理を要求する。
[実施例6の効果]
上述してきたように、実施例6によれば、参照データの品質(例えば、100点を満点として点数で評価した品質)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る参照データの品質について考慮することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例1において、例えば、負荷分散装置の配下に配置されている認証装置1および認証装置2と、認証装置3とでは別のアプリケーションが搭載されている場合に、アプリケーションの種別によって異なる照合レベル閾値を共通の照合レベル閾値に設定するようにしてもよい。そこで、以下の実施例7では、実施例7に係る照合レベル閾値テーブル、照合レベル閾値変換テーブルの構成および照合レベル閾値変換テーブル作成処理を説明する。
[照合レベル閾値テーブルおよび照合レベル閾値変換テーブル(実施例7)]
まず、図21および図22を用いて、実施例7に係る照合レベル閾値テーブルおよび照合レベル閾値変換テーブルの構成を説明する。図21は、実施例7に係る照合レベル閾値テーブルの構成例を示す図であり、図22は、実施例7に係る照合レベル閾値変換テーブルの構成例を示す図である。
図8に例示するように、認証装置1および認証装置2ではアプリケーションID“1”のアプリケーションが搭載され、認証装置3ではアプリケーションID“2”のアプリケーションが搭載されている場合に、負荷分散装置は、図21に示すように、アプリケーションID “1”について、他人受け入れ率の最大値(Max FAR Requested)に応じて設定された照合レベル閾値と、アプリケーションID“2”について、BioAPI品質(BioAPI_FAR)に応じて設定された照合レベル閾値をそれぞれあらかじめ記憶して管理する。
また、負荷分散装置は、例えば、アプリケーションID“2”の照合レベル閾値を、アプリケーションID“1”の照合レベル閾値に変換することにより照合レベル閾値に互換性を持たせる。図21および図22を用いて簡単に説明すると、他人受け入れ率の最大値が百万分の1のときのアプリケーションID“1”の照合レベル閾値がレベル9であり、BioAPI品質が百万分の1のときのアプリケーションID“2”の照合レベル閾値がレベル10であるが、照合レベル閾値変換テーブルあてはめて、アプリケーションID“2”の照合レベル閾値を、アプリケーションID“1”の照合レベル閾値に変換して得られる共通の照合レベル閾値はレベル9となる。そして、負荷分散装置は、例えば、認証装置間で種別の異なるアプリケーションが搭載されている場合に、この共通の照合レベル閾値を用いて、生体認証要求の振り分け先を決定する。
[照合レベル閾値変換テーブル作成処理]
次に、図23を用いて、実施例7に係る照合レベル閾値変換テーブル作成処理を説明する。図23は、実施例7に係る照合レベル閾値変換テーブル作成処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、負荷分散装置は、あらかじめ記憶している認証装置のシステムデータに基づいて、照合レベル閾値テーブル(図21参照)を自動作成する(ステップS2101)。続いて、負荷分散装置は、照合レベル閾値テーブルから照合レベル閾値変換テーブル(図22参照)を自動作成する(ステップS2102)。そして、例えば、照合レベル閾値変換テーブルについて負荷分散装置の開発者などにより手動修正がある場合には(ステップS2103肯定)、手動修正が行われてから(ステップS2104)、照合レベル閾値変換テーブルの作成を完了する(ステップS2105)。一方、照合レベル閾値変換テーブルについて負荷分散装置の開発者などにより手動修正がない場合には(ステップS2103否定)、そのまま照合レベル閾値変換テーブルの作成を完了する(ステップS2105)。
[実施例7の効果]
上述してきたように、実施例7によれば、クライアント装置および認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載することにより照合レベル閾値が異なる場合に、クライアント装置および認証装置に共通の照合レベル閾値を設定(例えば、搭載するアプリケーションの種別ごとに設定される照合レベル閾値から共通の照合レベル閾値の変換するためのテーブル等を用いて設定)し、この共通の照合レベル閾値に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る照合レベル閾値が各装置に搭載されるアプリケーションの種別ごとに異なる場合にも対処することができ、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散するように生体認証要求を振り分けることが可能である。
ところで、上記の実施例1〜6では、クライアント装置から生体認証要求を受信した場合に、生体認証処理を実行する場合に認証装置が要する装置負荷を評価する負荷評価情報として、照合レベル閾値、照合用生体データの品質、照合用生体データのサイズ、照合アルゴリズム、認証モードおよび生体情報に応じて設定した「重み」を記憶するテーブルを採用し、生体認証要求の振り分け先を決定する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、クライアント装置から登録用生体データの格納要求を受信した場合に、登録用生体データの品質閾値に応じて設定した「重み」を記憶する登録用生体データ品質閾値重みテーブルを採用し、登録用生体データの格納要求の振り分け先を決定するようにしてもよい。そこで、以下の実施例8では、実施例8に係る登録用生体データ品質閾値重みテーブルの構成および実施例8に係る振り分け先決定処理を説明する。
[登録用生体データ品質閾値重みテーブル(実施例8)]
まず、図24を用いて、実施例8に係る登録用生体データ品質閾値重みテーブルの構成を説明する。図24は、実施例8に係る登録用生体データ品質閾値重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この登録用生体データ品質閾値重みテーブルは、登録用生体データ(例えば、パターンマッチングに用いるテンプレートのように、クライアント装置から受信する照合用データを照合するための参照データ)の品質閾値と、アプリケーションIDと、照合アルゴリズムと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、登録用生体データの品質閾値、アプリケーションIDおよび照合アルゴリズムごとに認証処理実験でCPU使用率を計測して、CPU使用率に応じて値を設定(例えば、アプリケーションIDが“2”で照合アルゴリズムが“特徴点抽出”の時には、「重み」を“10”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ登録用生体データ品質閾値重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[格納要求の振り分け先決定処理(実施例8)]
次に、図25を用いて、実施例8に係る振り分け先決定処理を説明する。図25は、実施例8に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、登録用生体データおよび生体種別(例えば、指紋)からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して登録用生体データの格納要求を受信すると、その登録用生体データ格納要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
具体的には、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、登録用生体データの格納要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込むとともに、絞り込んだ認証装置のシステムデータから登録用格納データの品質閾値を検索する。また、負荷分散装置の開発者が、検索した登録用生体データ品質閾値に対応する登録用生体データ品質閾値重みテーブルの値に応じて、登録用生体データの格納要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、登録用生体データ品質閾値重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した登録用生体データの格納を要求する。
[実施例8の効果]
上述してきたように、実施例8によれば、クライアント装置から受信する照合用データを照合するための参照データの格納要求を受信した場合に、この参照データの品質閾値(例えば、レベル1〜レベル10の10段階で表し、実験によりCPU使用率が最も高くなったものをレベル10とする)に応じて設定した負荷評価情報を保持し、参照データの品質閾値に応じて設定した負荷評価情報と、性能情報および負荷情報とを照らし合わせて、格納要求の振り分け先を決定するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る参照データの品質閾値について考慮し、例えば、生体認証処理に際して認証装置のCPU使用率が高くなることが予想される参照データをあらかじめ高性能の認証装置に格納しておくことが可能であり、結果として、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散することが可能である。
ところで、上記の実施例8では、クライアント装置から登録用生体データの格納要求を受信した場合に、登録用生体データの品質閾値に応じて設定した「重み」を記憶する登録用生体データ品質閾値重みテーブルを採用し、登録用生体データの格納要求の振り分け先を決定する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、登録用生体データの品質に応じて設定した「重み」を記憶する登録用生体データ品質重みテーブルを採用するようにしてもよい。そこで、以下の実施例9では、実施例9に係る登録用生体データ品質重みテーブルの構成および実施例9に係る振り分け先決定処理を説明する。
[登録用生体データ品質重みテーブル(実施例9)]
まず、図26を用いて、実施例9に係る登録用生体データ品質重みテーブルの構成を説明する。図26は、実施例9に係る登録用生体データ品質重みテーブルの構成例を示す図である。
同図に示すように、この登録用生体データ品質重みテーブルは、登録用生体データの品質と、アプリケーションIDと、照合アルゴリズムと、重みとをそれぞれ対応付けて記憶して構成される。ここで、「重み」は、例えば、負荷分散装置の開発者が、登録用生体データの品質、アプリケーションIDおよび照合アルゴリズムごとに認証処理実験でCPU使用率を計測して、CPU使用率に応じて値を設定(例えば、アプリケーションIDが“2”で照合アルゴリズムが“特徴点抽出”の時には、「重み」を“10”に設定)したものであり、負荷分散装置は、この「重み」を含んだ登録用生体データ品質重みテーブルをあらかじめ記憶する。
[格納要求の振り分け先決定処理(実施例9)]
次に、図27を用いて、実施例9に係る振り分け先決定処理を説明する。図27は、実施例9に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
同図に示すように、負荷分散装置は、ユーザID(例えば、ユーザA)、登録用生体データ、生体種別(例えば、指紋)および図には示していないが登録用生体データの品質からなるユーザ識別情報とともに、クライアント装置からネットワークを介して登録用生体データの格納要求を受信すると、その登録用生体データ格納要求の振り分け先(例えば、認証装置1から認証装置3のいずれか)を決定する処理を実行する。
具体的には、クライアント装置から受信したユーザ識別情報内のユーザIDであるユーザAに基づいて、クライアント装置のアプリケーション関連情報、認証装置の各種データ内のユーザデータおよびアプリケーション関連情報から、登録用生体データの格納要求の振り分け先の候補となる認証装置を絞り込む。また、負荷分散装置の開発者が、登録用生体データ品質に対応する登録用生体データ品質重みテーブルの値に応じて、登録用生体データの格納要求を振り分ける認証装置をあらかじめ任意に設定しておいてもよい(例えば、「重み」“10”の場合は、認証装置1および認証装置2に振り分けるなど)。
その結果、絞り込んだ振り分け先の候補となる認証装置について、負荷分散装置は、登録用生体データ品質重みテーブル、性能情報および負荷情報に基づいて順位づけを行い(例えば、10を最高の優先度とする10段階の順位づけを行い)、優先順位が最も高い認証装置を振り分け先として決定する。ここでは、絞り込んだ認証装置1および認証装置2について、認証装置の性能情報に基づいてCPUのクロック周波数の高い順に順位づけを行い、優先順位の最も高い認証装置1を振り分け先として決定する。そして、負荷分散装置は、振り分け先として決定した認証装置1に対して、クライアント装置から受信した登録用生体データの格納を要求する。
[実施例9の効果]
上述してきたように、実施例9によれば、参照データの品質(例えば、100点を満点として点数で評価した品質)に応じて設定した負荷評価情報を保持するので、生体認証処理に際して認証装置(サーバ)の負荷要因となり得る参照データの品質について考慮し、生体認証処理に際して認証装置のCPU使用率が高くなることが予想される参照データをあらかじめ高性能の認証装置に格納しておくことが可能であり、結果として、生体認証特有の処理に依存して発生し得る認証装置の負荷を効率的に分散することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)代理装置の準備
上記の実施例1において、負荷分散装置20に故障が発生した場合に、負荷分散装置20の機能を引き継ぐ代理の装置を準備しておいてもよい。
(2)装置構成等
図2に示した負荷分散装置20の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、負荷分散装置20の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、認証要求送受信部23aと負荷評価情報生成部23bと振り分け先決定部23cとを統合するなど、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、負荷分散装置20にて行なわれる各処理機能(負荷評価情報保持機能および振り分け先決定機能)は、その全部または任意の一部について、CPUが、予め用意したプログラムをメモリなどに読み出して解析実行することにより、各種プロセスが起動されて実現され得る。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(照合レベル閾値テーブルおよび照合レベル閾値変換テーブル生成処理、図23参照)の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理(照合レベル閾値変換テーブルの修正、図23参照)の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(付記1)クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報および処理の状況によって変化する負荷情報に応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける負荷分散装置であって、
前記生体認証処理における特有の処理に依存して発生する負荷を評価した負荷評価情報を保持する負荷評価情報保持手段と、
前記負荷評価情報保持手段により保持されている前記負荷評価情報と、前記性能情報および前記負荷情報とを照らし合わせて、前記生体認証要求の振り分け先を決定する振り分け先決定手段と、
を備えたことを特徴とする負荷分散装置。
(付記2)前記負荷評価情報保持手段は、前記生体認証処理の成功または失敗を判定するための照合レベル閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記3)前記負荷評価情報保持手段は、前記生体認証要求に際して前記クライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記4)前記負荷評価情報保持手段は、前記照合用データのサイズに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記5)前記負荷評価情報保持手段は、前記照合用データの照合アルゴリズムに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記6)前記負荷評価情報保持手段は、前記生体認証処理の認証モードに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記7)前記負荷評価情報保持手段は、前記照合用データの生体種別情報および生体属性情報に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記8)前記クライアント装置および/または前記認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載することにより前記照合レベル閾値が異なる場合に、異なるアプリケーション間の互換性を維持するために、共通の照合レベル閾値を設定する設定手段をさらに備え、
前記負荷評価情報保持手段は、前記設定手段により設定された共通の照合レベル閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記1または2に記載の負荷分散装置。
(付記9)前記クライアント装置から前記照合用データを照合するための参照データの格納要求を受信した場合に、前記負荷評価情報保持手段は、当該参照データの品質閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持し、
前記振り分け先決定手段は、前記負荷評価情報保持手段により保持されている前記参照データの品質閾値に応じて設定した負荷評価情報と、前記性能情報および前記負荷情報とを照らし合わせて、前記格納要求の振り分け先を決定することを特徴とする付記1に記載の負荷分散装置。
(付記10)前記負荷評価情報保持手段は、前記照合用データを照合するための参照データの品質に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記9に記載の負荷分散装置。
(付記11)クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報および処理の状況によって変化する負荷情報に応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける負荷分散方法であって、
前記生体認証処理における特有の処理に依存して発生する負荷を評価した負荷評価情報を保持する負荷評価情報保持工程と、
前記負荷評価情報保持工程により保持されている前記負荷評価情報と、前記性能情報および前記負荷情報とを照らし合わせて、前記生体認証要求の振り分け先を決定する振り分け先決定工程と、
を含んだことを特徴とする負荷分散方法。
(付記12)前記負荷評価情報保持手段は、前記生体認証処理の成功または失敗を判定するための照合レベル閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記13)前記負荷評価情報保持工程は、前記生体認証要求に際して前記クライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記14)前記負荷評価情報保持工程は、前記照合用データのサイズに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記15)前記負荷評価情報保持工程は、前記照合用データの照合アルゴリズムに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記16)前記負荷評価情報保持工程は、前記生体認証処理の認証モードに応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記17)前記負荷評価情報保持工程は、前記照合用データの生体種別情報および生体属性情報に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記18)前記クライアント装置および/または前記認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載することにより前記照合レベル閾値が異なる場合に、異なるアプリケーション間の互換性を維持するために、共通の照合レベル閾値を設定する設定工程をさらに備え、
前記負荷評価情報保持工程は、前記設定工程により設定された共通の照合レベル閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記11または12に記載の負荷分散方法。
(付記19)前記クライアント装置から前記照合用データを照合するための参照データの格納要求を受信した場合に、前記負荷評価情報保持工程は、当該参照データの品質閾値に応じて設定した前記負荷評価情報を保持し、
前記振り分け先決定工程は、前記負荷評価情報保持工程により保持されている前記参照データの品質閾値に応じて設定した負荷評価情報と、前記性能情報および前記負荷情報とを照らし合わせて、前記格納要求の振り分け先を決定することを特徴とする付記11に記載の負荷分散方法。
(付記20)前記負荷評価情報保持工程は、前記照合用データを照合するための参照データの品質に応じて設定した前記負荷評価情報を保持することを特徴とする付記19に記載の負荷分散方法。
以上のように、本発明に係る負荷分散装置は、クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報および処理の状況によって変化する負荷情報に応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける場合に有用であり、特に、生体認証特有の処理に依存して発生し得るサーバの負荷を効率的に分散するように、生体認証要求を振り分けることに適する。
実施例1に係る負荷分散装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る負荷分散装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るクライアント装置のアプリケーション関連情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る認証装置のユーザデータの構成例を示す図である。 実施例1に係る認証装置の性能情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る認証装置の負荷情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る認証装置のシステムデータの構成例を示す図である。 実施例1に係る認証装置のアプリケーション関連情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る照合レベル閾値重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例1に係る振り分け先決定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る照合用データ品質重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例2に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例3に係る照合用データサイズ重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例3に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例4に係る照合アルゴリズム重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例4に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例5に係る認証モード重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例5に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例6に係る生体情報重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例6に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例7に係る照合レベル閾値テーブルの構成例を示す図である。 実施例7に係る照合レベル閾値変換テーブルの構成例を示す図である。 実施例7に係る照合レベル閾値変換テーブル作成処理の流れを示すフローチャートである。 実施例8に係る登録用生体データ品質閾値重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例8に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。 実施例9に係る登録用生体データ品質重みテーブルの構成例を示す図である。 実施例9に係る振り分け先決定処理を説明するための図である。
符号の説明
1〜3 認証装置
10 クライアント装置
20 負荷分散装置
21 通信制御部
22 記憶部
22a クライアント装置情報記憶部
22b 認証装置情報記憶部
23 制御部
23a 認証要求送受信部
23b 負荷評価情報生成部
23c 振り分け先決定部

Claims (3)

  1. クライアント装置から受信した生体認証要求を、生体認証処理を行う各認証装置の性能情報と、該各認証装置における処理状況に応じて変化する該各認証装置の負荷情報とに応じて当該各認証装置のいずれかに振り分ける負荷分散装置であって、
    前記生体認証処理において照合用データと登録用データとの一致度を判定するための閾値に応じて設定される情報であって前記閾値が大きいほど大きい値となる重みの情報、前記生体認証要求に際して前記クライアント装置から受信する照合用データの品質に応じて設定される情報であって前記品質が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データのサイズに応じて設定される情報であって前記サイズが大きいほど大きい値となる重みの情報、前記生体認証処理の認証モードごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データの照合アルゴリズムごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報、前記照合用データの生体種別と生体属性との組合せごとに計測した認証装置内の演算装置の使用率に応じて設定される情報であって前記使用率が高いほど大きい値となる重みの情報のうちの少なくとも一つを、前記生体認証処理を実行する場合に認証装置に発生する負荷を評価するための負荷評価情報として保持する負荷評価情報保持手段と、
    前記クライアント装置から受信した生体認証要求を受信した場合に、前記生体認証要求に関する生体認証処理に応じた重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得し、取得した重みの情報の値が大きいほど、前記生体認証要求の要求元であるクライアント装置のアプリケーションと同一のアプリケーションが搭載され、かつ前記生体認証要求の要求元であるクライアント装置のユーザの登録用生体データを予め所持する認証装置のうち、前記性能情報に示される性能が高く、現状の前記負荷情報に示される負荷が少ない認証装置を、前記受信した生体認証要求の振り分け先として決定する振り分け先決定手段と、
    を備えたことを特徴とする負荷分散装置。
  2. 前記クライアント装置および/または前記認証装置がそれぞれ別のアプリケーションを搭載する場合に、異なるアプリケーション間の互換性を維持するために、アプリケーションごとに異なる2つの前記閾値に対して共通の閾値を一つ設定する設定手段をさらに備え、
    前記振り分け先決定手段は、前記生体認証要求の送信元であるクライアント装置に搭載されたアプリケーションの種類と、前記認証装置に搭載されているアプリケーション種別が異なる場合に、前記共通の閾値を取得し、取得した共通の閾値に応じた重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散装置。
  3. 前記負荷分散装置はさらに、
    前記クライアント装置から受信した前記登録用データの格納要求を、前記各認証装置の性能情報と、該各認証装置における処理状況に応じて変化する該各認証処理装置の負荷情報とに応じて当該各認証装置のいずれかに振り分けるものであって、
    前記負荷評価情報保持手段は、前記登録用データの品質閾値に応じて設定される情報であって前記品質閾値が大きいほど大きい値となる重みの情報、または前記照合用データを照合するための参照データの品質に応じて設定される情報であって前記品質が高いほど大きい値となる前記重みの情報を保持し、
    前記振り分け先決定手段は、前記クライアント装置から前記登録用データの格納要求を受信した場合に、前記登録用データに対応する重みの情報を前記負荷評価情報保持手段から取得し、取得した重みの情報の値が大きいほど、前記各認証装置のうち、前記性能情報に示される性能が高く、現状の前記負荷情報に示される負荷が少ない認証装置を、前記格納要求の振り分け先として決定することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散装置。
JP2006213901A 2006-08-04 2006-08-04 負荷分散装置 Expired - Fee Related JP4952125B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006213901A JP4952125B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 負荷分散装置
EP06256514A EP1890233A1 (en) 2006-08-04 2006-12-21 Load balancing apparatus
US11/646,426 US20080031496A1 (en) 2006-08-04 2006-12-28 Load balancing apparatus
KR1020060138114A KR100865926B1 (ko) 2006-08-04 2006-12-29 부하 분산 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006213901A JP4952125B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 負荷分散装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008040763A JP2008040763A (ja) 2008-02-21
JP4952125B2 true JP4952125B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=38226553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006213901A Expired - Fee Related JP4952125B2 (ja) 2006-08-04 2006-08-04 負荷分散装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20080031496A1 (ja)
EP (1) EP1890233A1 (ja)
JP (1) JP4952125B2 (ja)
KR (1) KR100865926B1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60128375D1 (de) 2000-09-11 2007-06-21 Transnexus Inc Verrechnungsserver für internet- und multimedia-kommunikationen
US20100208950A1 (en) * 2009-02-17 2010-08-19 Silvester Kelan C Biometric identification data protection
BRPI0518278B1 (pt) * 2004-10-26 2018-04-24 Dolby Laboratories Licensing Corporation Método e aparelho para controlar uma característica de sonoridade particular de um sinal de áudio
JP5239458B2 (ja) * 2008-03-31 2013-07-17 富士通株式会社 生体認証装置および生体認証プログラム
EP2352108A4 (en) * 2008-10-23 2016-05-11 Fujitsu Ltd AUTHENTICATION SYSTEM, AUTHENTICATION PROGRAM, AUTHENTICATION SERVER AND SUBAUTHENTIFICATION SERVER
JP5056981B2 (ja) 2009-04-09 2012-10-24 富士通株式会社 指紋認証サーバ装置、指紋認証クライアント装置および指紋認証方法
KR101318662B1 (ko) * 2009-04-17 2013-10-16 에스케이플래닛 주식회사 인증 장치, 이동 통신 시스템 및 이를 이용한 인증 방법
JP5203286B2 (ja) * 2009-04-27 2013-06-05 株式会社日立製作所 生体認証システム、生体認証方法、および情報処理装置
US8838797B2 (en) 2009-07-10 2014-09-16 Empire Technology Development Llc Dynamic computation allocation
JP5338555B2 (ja) 2009-08-11 2013-11-13 富士通株式会社 負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラム
WO2011033594A1 (ja) 2009-09-18 2011-03-24 富士通株式会社 生体認証システム及び制御方法
WO2011111104A1 (ja) * 2010-03-10 2011-09-15 富士通株式会社 生体認証システムの負荷分散装置
US9246914B2 (en) 2010-07-16 2016-01-26 Nokia Technologies Oy Method and apparatus for processing biometric information using distributed computation
US8402530B2 (en) 2010-07-30 2013-03-19 Microsoft Corporation Dynamic load redistribution among distributed servers
JP5541039B2 (ja) * 2010-09-27 2014-07-09 富士通株式会社 生体認証システム、生体認証サーバ、生体認証方法及びそのプログラム。
US8810368B2 (en) 2011-03-29 2014-08-19 Nokia Corporation Method and apparatus for providing biometric authentication using distributed computations
US8874754B2 (en) * 2012-10-16 2014-10-28 Softwin Srl Romania Load balancing in handwritten signature authentication systems
WO2014181028A1 (en) * 2013-05-06 2014-11-13 Nokia Corporation Method and apparatus for access control
US9424429B1 (en) * 2013-11-18 2016-08-23 Amazon Technologies, Inc. Account management services for load balancers
JP2015170101A (ja) 2014-03-06 2015-09-28 富士通株式会社 生体認証装置、方法及びプログラム
JP6354264B2 (ja) 2014-03-31 2018-07-11 富士通株式会社 認証システム、認証装置、認証方法、及び認証プログラム
US10609270B2 (en) 2014-11-18 2020-03-31 The Invention Science Fund Ii, Llc Devices, methods and systems for visual imaging arrays
US20190028721A1 (en) * 2014-11-18 2019-01-24 Elwha Llc Imaging device system with edge processing
JP6148304B2 (ja) * 2015-09-29 2017-06-14 日本マイクロシステムズ株式会社 顧客管理システムおよび顧客管理プログラム
JP6757708B2 (ja) * 2017-10-31 2020-09-23 株式会社日立製作所 情報処理装置及び構成要素の管理方法
CN110233860B (zh) * 2018-03-05 2021-12-24 杭州萤石软件有限公司 一种负载均衡方法、装置和系统
JP7103629B2 (ja) * 2018-03-14 2022-07-20 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム
JP7124979B2 (ja) * 2020-01-30 2022-08-24 日本電気株式会社 サーバ装置、認証システム、認証方法、プログラム及び方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4063073A (en) * 1974-11-29 1977-12-13 Strayer Larry G Computer system to prevent collision between moving objects such as aircraft moving from one sector to another
US5587922A (en) * 1993-06-16 1996-12-24 Sandia Corporation Multidimensional spectral load balancing
DE69533328T2 (de) 1994-08-30 2005-02-10 Kokusai Denshin Denwa Co., Ltd. Beglaubigungseinrichtung
US5917928A (en) * 1997-07-14 1999-06-29 Bes Systems, Inc. System and method for automatically verifying identity of a subject
JPH11143838A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 分散処理システム
US6928547B2 (en) * 1998-07-06 2005-08-09 Saflink Corporation System and method for authenticating users in a computer network
US6578068B1 (en) * 1999-08-31 2003-06-10 Accenture Llp Load balancer in environment services patterns
US7391865B2 (en) * 1999-09-20 2008-06-24 Security First Corporation Secure data parser method and system
US6658473B1 (en) * 2000-02-25 2003-12-02 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for distributing load in a computer environment
JP3693922B2 (ja) 2001-01-04 2005-09-14 日本電気株式会社 インターネット負荷分散中継接続方式
JP4196973B2 (ja) * 2001-04-17 2008-12-17 パナソニック株式会社 個人認証装置および方法
US7623970B2 (en) * 2001-04-17 2009-11-24 Panasonic Corporation Personal authentication method and device
JP2002342193A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データ転送先サーバ選定方法及び装置及びデータ転送先サーバ選定プログラム及びデータ転送先サーバ選定プログラムを格納した記憶媒体
US20030105797A1 (en) * 2001-12-04 2003-06-05 Dan Dolev Dynamic load balancing among a set of servers
US7290040B2 (en) 2001-12-12 2007-10-30 Valve Corporation Method and system for load balancing an authentication system
JP2003248661A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Sony Corp 認証処理装置および認証処理方法、情報処理装置および情報処理方法、認証処理システム、記録媒体、並びにプログラム
US6993683B2 (en) * 2002-05-10 2006-01-31 Microsoft Corporation Analysis of pipelined networks
US7346684B2 (en) * 2003-01-31 2008-03-18 Utstarcom, Inc. System and method for control of packet data serving node selection in a mobile internet protocol network
CA2524190A1 (en) * 2003-05-01 2004-11-18 Us Biometrics Corporation System and method for preventing identity fraud
JP4432392B2 (ja) * 2003-07-08 2010-03-17 日本電気株式会社 バイオメトリクス認証技術を用いた防犯システム
EP1564637B1 (en) 2004-02-12 2019-09-04 Sap Se Operating computer system by assigning services to servers according to recorded load values
WO2006044815A1 (en) * 2004-10-13 2006-04-27 Authentec, Inc. Finger sensing device for navigation and related methods
AU2005307724A1 (en) * 2004-11-19 2006-05-26 Triad Biometrics, Llc Methods and systems for use in biomeiric authentication and/or identification
US20060213978A1 (en) * 2005-03-25 2006-09-28 Bluko Information Group Method and system of advancing value from credit card account for use with stored value account
US20070036400A1 (en) * 2005-03-28 2007-02-15 Sanyo Electric Co., Ltd. User authentication using biometric information
US20070174429A1 (en) * 2006-01-24 2007-07-26 Citrix Systems, Inc. Methods and servers for establishing a connection between a client system and a virtual machine hosting a requested computing environment
US7936907B2 (en) * 2006-04-26 2011-05-03 Aware, Inc. Fingerprint preview quality and segmentation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008040763A (ja) 2008-02-21
US20080031496A1 (en) 2008-02-07
KR100865926B1 (ko) 2008-10-30
KR20080012734A (ko) 2008-02-12
EP1890233A1 (en) 2008-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4952125B2 (ja) 負荷分散装置
CN109842611B (zh) 身份验证方法、装置、计算机设备和存储介质
US7631310B1 (en) Loadbalancing multiple files across computing devices
US8572621B2 (en) Selection of server for relocation of application program based on largest number of algorithms with identical output using selected server resource criteria
EP3884410A1 (en) System and method for adaptively determining an optimal authentication scheme
US10848466B2 (en) Method, server and storage medium for data distribution
US8065662B1 (en) Compatibility testing of an application programming interface
JP5954407B2 (ja) 評価サーバ、評価プログラム及び評価方法
JP2015170101A (ja) 生体認証装置、方法及びプログラム
CN110673860A (zh) 智能云数据中心建设与运营部署系统及方法
US8266178B2 (en) Management apparatus, information processing apparatus, and method therefor
WO2022100861A1 (en) Device and method for classifying input data
Bezerra et al. Job scheduling for optimizing data locality in Hadoop clusters
US10757190B2 (en) Method, device and computer program product for scheduling multi-cloud system
JP6570978B2 (ja) クラスタ選択装置
CN115878258A (zh) 用于识别计算设备的系统和方法
CN111291357B (zh) 终端接入验证方法、装置及计算机设备
CN113051603A (zh) 结合云计算和信息数字化的云业务交互方法及大数据平台
KR20220009646A (ko) 인식 모델 성향 분석 기반 연합 학습 추천 장치 및 방법, 사용자 단말에서의 연합 학습 방법
JP6435939B2 (ja) データ分類プログラム、データ分類方法およびデータ分類装置
CN109213924B (zh) 推广任务分配方法、装置和计算机设备
JP7396505B2 (ja) モデル生成プログラム、モデル生成方法及びモデル生成装置
CN108229748B (zh) 用于合乘服务的匹配方法、装置及电子设备
CN111061875A (zh) 超参数确定方法、装置、计算机设备和存储介质
JP2018018275A (ja) 情報処理装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees