JP4431865B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関の制御装置に係り、特に、経年劣化した触媒においても、あるいは揮発性の低い重質燃料を使用した場合においても、始動直後におけるHC及びNOxの排出量の低減とドライバビリティの安定とを両立することができる内燃機関の制御装置に関する。
車両に搭載した内燃機関には、排気通路に設けた触媒の上流側に第1酸素濃度検出手段を備え、触媒の下流側に第2酸素濃度検出手段を備え、第1酸素濃度検出手段が活性化したか否かを判定可能な活性化判定手段を備え、排気通路の排気ガスの一部を内燃機関の吸気通路に再循環させる排気ガス再循環装置を備え、空燃比制御を行うとともに排気ガス還流制御を行う内燃機関の制御装置を設けたものがある。
従来の内燃機関の制御装置には、酸素濃度センサが活性化しているか否か判定するとともにフィードバック制御可能であるか否かを判定し、酸素濃度センサが活性化してフィードバック制御可能であるときは燃料噴射時間をフィードバック補正して算出し、また、フィードバック制御可能であるか否かに基づいてEGR弁開度を取り込むマップを選択し、空燃比制御に対応したEGR量となるようにEGR制御することにより、内燃機関の始動時における安定運転を図るとともに有害排気ガス成分を低減させるものがある。
特開平8−165943号公報
ところで、内燃機関の冷機始動後においては、触媒浄化機能を有効活用することができないため、HC及びNOxの排出量を低減させることができない問題がある。特に、触媒が経年劣化した場合には、触媒浄化機能が低下してHC及びNOxを十分に低減させることができない問題がある。
また、近時は、内燃機関の冷機始動後のある一定時間におけるHC及びNOxを十分に低減させることを要求され、且つ揮発性の低い重質燃料が使用された場合にドライバビリティを満足できるように重質燃料にも対応可能であることを要求されている。
このため、内燃機関においては、冷機始動直後に触媒浄化機能を有効活用すると同時にHC及びNOxの排出量を低減でき、且つドライバビリティを安定させることができる燃焼速度を調整可能な制御装置の実現が望まれている。
この発明は、内燃機関の排気通路に設けられた触媒より上流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出手段と、前記触媒より下流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出手段と、前記第1酸素濃度検出手段が活性化したか否かを判定可能な活性化判定手段と、前記排気通路の排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気通路に再循環させる排気ガス再循環装置とを備えた内燃機関の制御装置において、前記内燃機関の始動後の経過時間が第1設定時間よりも短く、前記活性化判定手段により前記第1酸素濃度検出手段が活性化していると判定され、第1に前記第2酸素濃度検出手段の出力する電圧が第1設定電圧未満である状態が、第2設定時間を越えて継続しているときは、目標空燃比をベース空燃比よりもリッチ側に変更し、第2に前記目標空燃比をベース空燃比よりもリッチ側に変更した後、前記第2酸素濃度検出手段の出力する電圧が前記第1設定電圧よりも高い第2設定電圧未満である状態が、第3設定時間未満であると判定されたときは、前記排気ガス再循環装置の作動時の開度をベース開度より増加するように変更し、第3に前記排気ガス再循環装置の作動時の開度を変更した後、ドライバビリティの状態を判定し、ドライバビリティの状態が不良であると判定された場合には、前記吸気通路に設けられた燃焼速度を変更可能な燃焼速度変更手段により燃焼速度を高めるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする。

この発明の内燃機関の制御装置は、目標空燃比のリッチ側への変更による触媒浄化の有効活用だけでは触媒が経年劣化したときのHC及びNOxの排出量を低減できない問題と、排気ガス再循環装置の作動による排気ガスの再循環量の調整だけでは重質燃料を使用したときのドライバビリティを満足できない問題との両者を、燃焼室内の燃焼速度を高めることによって満足することができ、このため、経年劣化した触媒においても、あるいは揮発性の低い重質燃料を使用した場合においても、始動直後におけるHC及びNOxの排出量の低減とドライバビリティの安定とを両立することができる。
この発明は、目標空燃比をリッチ側に変更し、排気ガス再循環装置を作動させ、且つ燃焼室内の燃焼速度を高めるように制御することによって、経年劣化した触媒においても、あるいは揮発性の低い重質燃料を使用した場合においても、始動直後におけるHC及びNOxの排出量の低減とドライバビリティの安定との両立を実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図3において、2は車両(図示せず)に搭載される内燃機関、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はピストン、10は燃焼室である。内燃機関2のシリンダヘッド6には、燃焼室10に連通する吸気ポート12と排気ポート14とを設け、吸気ポート12と排気ポート14とを夫々開閉する吸気弁16と排気弁18とを設けている。
シリンダヘッド6には、吸気ポート12に連通する吸気通路20を形成した吸気管22を連結して設け、排気ポート14に連通する排気通路24を形成した排気管26を連結して設け、燃焼室10に臨ませて点火プラグ28を取付けて設けている。
前記吸気管22には、取付部30を設け、この取付部30に吸気通路20に臨ませて且つ吸気弁16に指向させて燃料噴射弁32を取付けて設けている。また、吸気管22の吸気通路20には、燃焼速度を変更可能な燃焼速度変更手段として、燃焼室10内のガス流動を強化して燃焼速度を高めるガス流動強化装置の1つであるスワールコントロールバルブ34を設けている。スワールコントロールバルブ34は、燃焼室10内の吸気に周方向の旋回流を生じさせて燃焼速度を高めるように、吸気通路20の吸気流をコントロールする。
前記排気管26には、排気通路24に臨ませて触媒36を設け、この触媒36より上流側の排気通路24に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出手段であるリニア空燃比センサ38を設け、前記触媒36より下流側の排気通路24に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出手段であるリアO2センサ40を設けている。
触媒36は、CO、HC及びNOxを酸化・還元作用により分解して浄化する。リニア空燃比センサ38は、排気ガス中の酸素濃度から空燃比を検出してその検出値を出力する。リアO2センサ40は、排気ガス中の酸素濃度を検出してその検出値を出力する。
この内燃機関2には、排気通路24の排気ガスの一部を吸気通路20に再循環させる排気ガス再循環装置42を設けている。排気ガス再循環装置42は、触媒36より上流側の排気通路26に一端側を連通し他端側を燃焼速度変更手段であるスワールコントロールバルブ34より上流側の吸気通路20に連通する排気ガス再循環通路44を設け、排気ガス再循環通路44の吸気通路20側端に吸気通路20に再循環させる排気ガスの再循環量(EGR量)を調整するEGR調整弁46を設けている。
このように、内燃機関2は、図4に示す如く、排気通路24に設けられた触媒36より上流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出手段であるリニア空燃比センサ38と、触媒36より下流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出手段であるリアO2センサ40と、排気通路24の排気ガスの一部を内燃機関2の吸気通路20に再循環させる排気ガス再循環装置42とを備えている。
前記点火プラグ28と燃料噴射弁32とスワールコントロールバルブ34とリニア空燃比センサ38とリアO2センサ40とEGR調整弁46とは、内燃機関2の制御装置48を構成する制御手段50に接続して設けている。
この制御手段50には、内燃機関2の冷却水温度を検出する水温センサ52と、内燃機関2の吸気温度を検出する吸気温センサ54と、内燃機関2の回転数を検出する回転数センサ56と、図示しないスロットル弁のスロット開度を検出するスロットルセンサ58とを接続して設け、また、リニア空燃比センサ38が活性化したか否かを判定可能な活性化判定手段60を備えている。
内燃機関2の制御装置48は、リニア空燃比センサ38とリアO2センサ40と水温センサ52と吸気温センサ54と回転数センサ56とスロットルセンサ58との出力する検出値を制御手段50に入力し、燃料噴射弁32により空燃比制御を行うとともにEGR調整弁46により排気ガス還流制御を行う。
この内燃機関2の制御装置48は、制御手段50によって、内燃機関2の始動後の経過時間が第1設定時間よりも短く、活性化判定手段60によりリニア空燃比センサ38が活性化していると判定され、且つリアO2センサ40の検出する酸素濃度が第2設定時間以上リーン状態を継続しているときは、空燃比制御の目標空燃比をリッチ側に変更し、排気ガス再循環装置42を作動させて排気ガスを吸気通路20に導入し、且つスワールコントロールバルブ34により燃焼速度を高めるように制御する。前記制御手段50は、排気ガス再循環装置42の作動により吸気通路20に導入される排気ガスが基本設定量より多くなるように制御する。
次に、この実施例の作用を説明する。
内燃機関2の制御装置48は、図1に示す如く、図示しないイグニションスイッチIGのONにより内燃機関2の始動を開始して制御がスタートすると(102)、始動時水温Twが低側設定水温Tw−L(例えば、摂氏−10度)を越えて高側設定水温Tw−H(例えば、摂氏40度)未満であり、始動時吸気温Taが低側設定吸気温Ta−L(例えば、摂氏−10度)を越えて高側設定吸気温Ta−H未満(例えば、摂氏40度)であり、且つ再始動でないか否かを判断する(104)。
この判断(104)がYESの場合は、始動後の経過時間が第1設定時間t1(例えば、100秒)未満であり、且つリニア空燃比センサ38が活性化しているか否かを判断する(106)。
この判断(106)がYESの場合は、リアO2センサ40の出力する検出値としての電圧が設定電圧Y(例えば、400mV)未満であり、且つリアO2センサ40の電圧が設定電圧Y未満の滞留時間が第2設定時間S(例えば、2.0秒)を越えているか否かを判断する(108)。
前記リアO2センサ40の出力する電圧と比較される設定電圧Yは、スライスレベル電圧であり、よって、リアO2センサ40の電圧が設定電圧Yよりも高い場合は酸素濃度がリッチ状態であることを示し、リアO2センサ40の電圧が設定電圧Yよりも低い場合は酸素濃度がリーン状態であることを示している。
前記リアO2センサ40の出力する電圧が第2設定時間S以上設定電圧Y未満であるリーン状態を継続して、判断(108)がYESの場合は、リアO2センサ40の信号より目標空燃比を算出する(110)。
従来における目標空燃比の算出は、目標空燃比:TABF、目標空燃比基本値:MAPTAF、リアO2センサ制御補正値:REARAFとすると、
TABF=MAPTAF+REARAF
として求めている。
(REARAF=リアO2センサI分補正+リアO2センサP分補正+前回計算のREARAF)
これに対し、この発明による目標空燃比の算出においては、目標空燃比:TABFを、
TABF=QMAP
として求め(110)、ベース目標空燃比よりもリッチ側空燃比に瞬時に移行する。
(QMAPは、内燃機関2の回転数及び負荷のマップ補間)
算出された目標空燃比は、リニア空燃比センサ38による空燃比制御に用いられる。リニア空燃比センサ38による空燃比制御の流れは、図2に示す如く、リニア空燃比センサ38の活性化を判断し(202)、目標空燃比を計算し(204)、空燃比偏差を計算し(206)、目標空燃比に収束するように燃料噴射弁32の噴射燃料をPI制御する(208)ものである。
この空燃比制御による排気ガス中の酸素濃度をリアO2センサ40により検出し、リアO2センサ40の出力する電圧が設定電圧Z(例えば、650mV)未満であり、且つリアO2センサ40の電圧が設定電圧Z未満の滞留時間が第3設定時間P(例えば、20秒)未満であるか否かを判断する(112)。
リアO2センサ40の出力する電圧が第3設定時間P内において設定電圧Z未満であるリーン状態を継続して、判断(112)がYESの場合は、リアO2センサ40の信号よりEGR調整弁46の開度を算出する(114)。
従来におけるEGR調整弁46の開度の算出は、目標EGR位置:EGRSTD、EGR基本マップ:EGRMAP、EGR水温補正値:KEGRTWとすると、
EGRSTD=EGRMAP*KEGRTWとし、
水温補正により冷機時はドライバビリティの安定上から排気ガスの再循環量を減少し、若しくは排気ガスの再循環を停止していた。
これに対し、この発明によるEGR調整弁46の開度の算出においては、目標EGR位置:EGRSTD、EGR基本マップ:EGRMAP、EGR水温補正値:KEGRTWとすると、冷機時にも排気ガスを再循環させないとNOxを減らせないことから、
EGRSTD=EGRMAP*KEGRTW*KEGREMS*KEGRSTD
とし(114)、EGR調整弁46の開度をベースEGR開度よりも増加させる。
(KEGREMS:EGRエミッション補正値(起動条件は目標空燃比算出後の前記(112)におけるリアO2センサ電圧条件)、KEGRSTD>1.0、KEGREMS>1.0)
この処理(114)により排気ガスを再循環させると、ドライバビリティの不良を起こしやすいので、ドライバビリティの不良を、△θ:設定時間(例えば、10msec)内に変化したスロットル開度(deg)、△Ne:設定時間(例えば、10msec)内に生じた回転差(rpm)とし、
△θ>Q(deg)であるときに△Ne<R(rpm)であるか否かにより判断する(116)。(Q:設定スロットル開度、R:設定回転差)
この判断(116)がYESの場合は、ガス流動強化装置であるスワールコントロールバルブ34の開度を算出する。
従来におけるスワールコントロールバルブ34の開度の算出は、目標SCV開度:SCVSTDA、SCV基本マップ:MSCVBSA(内燃機関2の回転数及び負荷によるマップ)、アイドルスイッチOFF時は、SCVSTD=MSCVBSAとする。(MSCVBSA=全開)
これに対し、この発明によるスワールコントロールバルブ34の開度の算出においては、目標SCV開度:SCVSTDA、SCVDRマップ:DRSCV(内燃機関2の回転数及び負荷によるマップ)、DRSCV<U(%)(例えば、U<20:開度を20%未満にする。)とし、ベース開度とは異なる別マップに瞬時に移行するように、アイドルスイッチON・OFFにかかわらず、
SCVSTDA=DRSCV
に瞬時に移行し(118)、エンドにする(120)。
なお、前記判断(104)、(106)、(108)、(112)、(116)において、NOの場合は、エンドにする(120)。
このように、制御装置48は、内燃機関2を始動すると、リアO2センサ40の検出状態を判定して目標空燃比をリッチ側に変更し、リニア空燃比センサ38により燃料を制御して触媒38を活性化し、触媒浄化機能を有効活用する。この空燃比制御によりリアO2センサ40の検出状態を判定し、内燃機関2が冷機状態にもかかわらずEGR調整弁46の開度を増加させて、燃焼室10に不活性ガスである排気ガスを基本設定量より多く送り込む。
内燃機関2は、不活性ガスの導入によりシリンダ内が冷却されてNOxが減少されるが、不活性ガスの導入によりドライバビリティの不良が起こりやすくなる。
そこで、制御装置48は、ドライバビリティ不良と判定された場合に、スワールコントロールバルブ34によりガス流動を強化して燃焼速度を高めることで、燃焼室内圧を上昇させることができ、ドライバビリティ不良を回避することができる。
このように、この内燃機関2の制御装置48は、内燃機関2の始動後の経過時間が第1設定時間tよりも短く、活性化判定手段60によりリニア空燃比センサ38が活性化していると判定され、且つリアO2センサ40の検出する酸素濃度が第2設定時間S以上リーン状態を継続しているときは、目標空燃比をリッチ側に変更し、排気ガス再循環装置42を作動させ、且つ吸気通路20に設けられたスワールコントロールバルブ34により燃焼速度を高めるように制御する。
これにより、この内燃機関2の制御装置48は、冷機始動後の第1検出時間t内におけるリアO2センサ40の検出信号に応じて瞬時に触媒36の雰囲気を検知し、リニア空燃比センサ38に対しては目標空燃比をリッチ側に変更することにより触媒浄化機能を有効活用し、排気ガス再循環装置42の作動により排気ガスの再循環量を調整してNOxを減少させ、スワールコントロールバルブ34の開度調整によりガス流動を強化して燃焼速度を調整し、燃焼室内温度を制御する。
この制御装置48は、目標空燃比のリッチ側への変更による触媒浄化機能の有効活用だけでは触媒36が経年劣化したときのHC及びNOxの排出量を低減できない問題があり、また、排気ガス再循環装置42の作動による排気ガスの再循環量の調整だけでは重質燃料を使用したときのドライバビリティを満足できない問題があるため、燃焼室10内の燃焼速度を高めることによって、触媒36の経年劣化したときの問題と重質燃料を使用したときの問題との両者を満足することができる。
このため、この内燃機関2の制御装置48は、経年劣化した触媒36においても、あるいは揮発性の低い重質燃料を使用した場合においても、始動直後におけるHC及びNOxの排出量の低減とドライバビリティの安定とを両立することができる。
また、この内燃機関2の制御装置48は、触媒36より上流側に第1酸素濃度検出手段としてリニア空燃比センサ38を設けたことにより、常時精度の高い空燃比を測定可能であるため、始動暖機時における排気ガス中の有害成分量を低減することができる。
さらに、この内燃機関2の制御装置48は、冷機始動後の第1検出時間t内に排気ガス再循環装置42により吸気通路20に導入される排気ガスの再循環量が基本設定量より多くなるように制御することにより、燃焼室10内を冷却することができ、特にNOx量を低減することができる。
さらにまた、この内燃機関2の制御装置48は、燃焼速度変更手段をスワールコントロールバルブ34としていることにより、特別な燃焼速度変更手段を新たに設ける必要が無く、内燃機関2に既設のスワールコントロールバルブ34を利用して燃焼速度を変更することができ、安価で安定した制御を実現可能である。
なお、この実施例においては、燃焼速度変更手段としてスワールコントロールバルブ34の開度調整によりガス流動を強化して燃焼速度を変更したが、内燃機関2に既設のタンブルコントロールバルブ(図示せず)の開度調整によりガス流動を強化して燃焼速度を変更することができ、また、点火プラグ28の点火タイミング変更により燃焼速度を変更することができ、さらに、これらスワールコントロールバルブ34の開度調整とタンブルコントロールバルブの開度調整と点火プラグ28の点火タイミング変更との組み合わせることにより燃焼速度を精細に変更することができる。
この発明の内燃機関の制御装置は、目標空燃比をリッチ側に変更し、排気ガス再循環装置を作動させ、且つ燃焼室内の燃焼速度を高めるように制御することによって、経年劣化した触媒においても、あるいは揮発性の低い重質燃料を使用した場合においても、始動直後におけるHC及びNOxの排出量の低減とドライバビリティの安定との両立を実現することができ、原動機としての各種の内燃機関に適用することができる。
内燃機関の制御装置の実施例を示す制御のフローチャートである。 リニア空燃比センサの空燃比制御のフローチャートである。 内燃機関の制御装置のシステム構成図である。 内燃機関の制御装置の概略構成図である。
符号の説明
2 内燃機関
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 ピストン
10 燃焼室
20 吸気通路
24 排気通路
28 点火プラグ
32 燃料噴射弁
34 スワールコントロールバルブ
36 触媒
38 リニア空燃比センサ
40 リアO2センサ
42 排気ガス再循環装置
44 排気ガス再循環通路
46 EGR調整弁
48 制御装置
50 制御手段
52 水温センサ
54 吸気温センサ
56 回転数センサ
58 スロットルセンサ
60 活性化判定手段

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた触媒より上流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出手段と、
    前記触媒より下流側に位置し排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出手段と、
    前記第1酸素濃度検出手段が活性化したか否かを判定可能な活性化判定手段と、
    前記排気通路の排気ガスの一部を前記内燃機関の吸気通路に再循環させる排気ガス再循環装置とを備えた内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の始動後の経過時間が第1設定時間よりも短く、前記活性化判定手段により前記第1酸素濃度検出手段が活性化していると判定され、
    第1に前記第2酸素濃度検出手段の出力する電圧が第1設定電圧未満である状態が、第2設定時間を越えて継続しているときは、目標空燃比をベース空燃比よりもリッチ側に変更し、
    第2に前記目標空燃比をベース空燃比よりもリッチ側に変更した後、前記第2酸素濃度検出手段の出力する電圧が前記第1設定電圧よりも高い第2設定電圧未満である状態が、第3設定時間未満であると判定されたときは、前記排気ガス再循環装置の作動時の開度をベース開度より増加するように変更し、
    第3に前記排気ガス再循環装置の作動時の開度を変更した後、ドライバビリティの状態を判定し、ドライバビリティの状態が不良であると判定された場合には、前記吸気通路に設けられた燃焼速度を変更可能な燃焼速度変更手段により燃焼速度を高めるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記第1酸素濃度検出手段は、リニア空燃比センサであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記排気ガス再循環装置により吸気通路に導入される排気ガスが基本設定量より多くなるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記燃焼速度変更手段は、スワールコントロールバルブであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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