JP4429683B2 - 画像入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像入力装置に関し、特に、周期性パターンを有する部品の検査を行うために、その画像を入力するための装置に関する。
表面に周期性パターンが形成された部品は、様々な分野で利用されている。たとえば、液晶用カラーフィルタ、CRT用シャドウマスク、プラズマディスプレイパネルなど、ディスプレイ装置の表示画面用の部品には、表示画素に応じた周期で、周期性パターンが形成されている。このような部品について、欠陥や汚れの有無や周期性パターンの不均一性を検査するいわゆる「ムラ検査」を行う場合、通常、CCDカメラなどを備えた画像入力装置によって部品表面の画像を入力し、入力画像をコンピュータを用いた検査システムで解析する、という手法がとられている。
周期性パターンを有する撮像対象物の画像を入力する場合、モアレの発生が問題となる。複数の周期性パターンが所定角度をもって互いに重なり合うとモアレが発生する現象は広く知られており、CCDカメラおよびレンズを含む撮像装置の分解能と、撮像対象物上の周期性パターンの空間周波数とが一定の関係になると、入力した画像上にモアレが発生することになる。このモアレは、上述した「ムラ検査」において誤検出を生じさせる要因になり好ましくない。
そこで、従来から、周期性パターンを有する撮像対象物の画像を入力するための画像入力装置では、モアレを発生させないための対策や、モアレを軽減させるための対策が試みられている。たとえば、下記の特許文献1には、撮像対象物の周期性パターンのピッチと撮像装置の分解能とを一定値に設定することにより、モアレを軽減する手法が開示されている。また、特許文献2には、撮像時に光学フィルタを用意して、光学的フーリエ変換を行うことにより、モアレを軽減する手法が開示されており、特許文献3には、撮像対象物と撮像装置との相対角度を調整することにより、モアレを軽減する手法が開示されている。この他、入力した画像に対して平滑化フィルタなどを用いた画像処理を行ってモアレを軽減する手法なども提案されている。
特許第3332175号公報 特許第3136071号公報 特開2001−201459号公報
CCDカメラなどの撮像装置としては、受光素子を二次元平面状に配置したエリアセンサと、受光素子を一次元ライン状に配置したラインセンサとが用いられている。ところが、上述した種々のディスプレイ装置用の部品についての「ムラ検査」を行う上では、主としてラインセンサを組み込んだ画像入力装置が利用されている。これは、ディスプレイ装置用の部品が比較的大型な平板状部品となり、大面積をカバーできるエリアセンサを用意することが困難なためである。特に最近は、ディスプレイ装置の大型化が進んでおり、このような大型ディスプレイ装置用の平板状部品の検査を行う上では、ラインセンサを組み込んだ画像入力装置が不可欠である。
しかしながら、従来の画像入力装置では、ラインセンサを用いて画像入力を行った場合、種々の撮像対象物について、効果的なモアレ除去を行うことができない。たとえば、前掲の特許文献1に開示された手法は、特定の周期をもったパターンが形成された撮像対象物には対応可能であるが、複数種類の撮像対象物に対応することはできない。また、特許文献2に開示された手法は、個々の撮像対象物ごとにそれぞれ専用の光学フィルタを用意する必要が生じるため、実用上、コストと時間が必要になる。一方、特許文献3に開示されら手法は、エリアセンサを用いる場合には適しているが、ラインセンサを用いる場合には適用することができず、大型の撮像対象物についての画像入力には適していない。また、入力した画像に対して所定の画像処理を行う方法には、モアレとともに欠陥や汚れの画像まで消去されてしまうという問題がある。
そこで本発明は、周期性パターンをもった多種類の大型撮像対象物について撮像を行う際に、モアレを低減することが可能な画像入力装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、周期性パターンを有する撮像対象物の画像を入力するための画像入力装置において、
撮像対象物を所定の搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
搬送路上の撮像対象物における線状視野領域内の画像を取り込むラインセンサと、
線状視野領域を照明するための照明装置と、
撮像対象物に対する線状視野領域の角度が変化するように、撮像対象物とラインセンサとについて、一方を他方に対して所定の回転軸に関して回転させる回転装置と、
搬送装置、ラインセンサ、照明装置、回転装置を制御するとともに、ラインセンサから取り込んだ画像を解析し、画像上に生じているモアレの振幅を求める制御装置と、
を設け、
制御装置が、回転装置および必要に応じて搬送装置を制御することにより、撮像対象物に対する線状視野領域の角度を複数通りに変化させ、それぞれの状態でラインセンサから取り込んだ画像を解析し、それぞれの角度とモアレ振幅との相関関係を求める機能を有するようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る画像入力装置において、
回転装置が、搬送路上の撮像対象物を、搬送方向に対して直交する回転軸に関して回転させる機能を有するようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係る画像入力装置において、
搬送装置を、コロコンベアにより構成し、
回転装置を、コロコンベアにおけるコロの空隙部分に配置され、コロコンベア上を搬送されてきた撮像対象物の下面を支持できる支持面を有する支持体と、この支持体を、撮像対象物がコロから浮き上がった状態になるように支持面により撮像対象物を持ち上げることが可能な上部位置と、支持面が撮像対象物から離隔した状態になる下部位置と、の間で上下駆動させる上下駆動手段と、支持体を鉛直線を回転軸として回転駆動させる回転駆動手段と、により構成したものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第3の態様に係る画像入力装置において、
搬送路上の所定位置に線状視野領域が固定されるようにラインセンサを設置し、搬送路の線状視野領域より前方および後方に、それぞれ回転装置を設けるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第3または第4の態様に係る画像入力装置において、
搬送路上の所定位置に線状視野領域が固定されるようにラインセンサを設置し、この線状視野領域の位置に回転装置を設けるようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5の態様に係る画像入力装置において、
照明装置を搬送路の上方に配置し、回転装置を構成する支持体の支持面を遮光性材料により構成し、この支持体の両脇に遮光板を配置し、少なくとも線状視野領域の部分に、下方へ透過する光を遮蔽する遮光領域が形成されるようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第5の態様に係る画像入力装置において、
照明装置を搬送路の下方に配置し、回転装置を構成する支持体の少なくとも線状視野領域と重なる部分に、照明装置からの光を上方へと透過させるための透光部を設けるようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1の態様に係る画像入力装置において、
回転装置が、撮像対象物の搬送方向に対して直交する回転軸に関して、ラインセンサを回転させる機能を有することを特徴とする画像入力装置。
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第8の態様に係る画像入力装置において、
回転装置が、照明装置を、回転軸に対してラインセンサと反対となる位置に回転させる機能を有するようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第9の態様に係る画像入力装置において、
搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
回転装置が、鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体と、この上部回転駆動体から水平方向に伸びた水平アームと、上部回転駆動体から垂直下方に伸びた垂直アームと、を有し、
水平アームの先端にラインセンサを取り付け、垂直アームの先端に照明装置を取り付けるようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第9の態様に係る画像入力装置において、
搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
回転装置が、鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体と、この鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の下方に配置された下部回転駆動体と、上部回転駆動体から水平方向に伸びた水平アームと、下部回転駆動体から垂直上方に伸びた垂直アームと、を有し、
水平アームの先端にラインセンサを取り付け、垂直アームの先端に照明装置を取り付けるようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第1〜第11の態様に係る画像入力装置において、
搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
ラインセンサが、水平方向に配列された複数の受光素子により、搬送路上の撮像対象物における線状視野領域を斜め上方から撮像する機能を有し、
回転装置が、鉛直方向を向いた回転軸に関する回転操作を行うようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述の第1〜第12の態様に係る画像入力装置において、
制御装置が、撮像対象物の周期性パターンの周期と光学倍率を考慮したラインセンサの受光素子配置周期との関係に基づいて定まる所定の空間周波数をもった濃淡パターンをモアレと認識する機能を有するようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、上述の第1〜第13の態様に係る画像入力装置において、
制御装置が、特定の撮像対象物についての角度とモアレ振幅との相関関係に基づいて、モアレ振幅が最小となる角度を当該特定の撮像対象物についての最適角度と定めるテスト段階処理と、この特定の撮像対象物と同品種の多数の撮像対象物が搬送装置によって搬送路上に流されてきたときに、個々の撮像対象物の角度が最適角度となる状態で撮像が行われるように回転装置を制御する実段階処理と、を行う機能を有するようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、上述の第14の態様に係る画像入力装置において、
制御装置が、実段階処理において、個々の撮像対象物の角度が最適角度となるように回転させる前処理と、撮像完了後に、個々の撮像対象物の角度を元に戻す後処理と、を実行するようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述の第1〜第15の態様に係る画像入力装置において、
ラインセンサの焦点位置を、線状視野領域に対する適正焦点位置よりもずれた位置に設定するようにしたものである。
本発明の画像入力装置によれば、ラインセンサによる線状視野領域の撮像対象物に対する角度を調整できる機構を設けたため、周期性パターンをもった多種類の大型撮像対象物について撮像を行う際にも、モアレを効果的に低減することが可能になる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< 第1章:基本原理 >>>
図1は、ラインセンサを用いた一般的な画像入力装置の構成を示す概念図である。図のように、撮像対象物10は、図示しない搬送装置により、矢印Cで示す搬送方向へと搬送される。この搬送路上には、ラインセンサ20が配置されており、撮像対象物10上の線状視野領域F内の画像が一次元画像として取り込まれ、制御装置30へと送られる。撮像対象物10の形状は特に限定されるものではないが、図示の例では、板状の部材が撮像対象物10として用いられている。線状視野領域Fは、本願の図では便宜上、ある程度の幅のある帯状領域にハッチングを施して示してあるが、実際には、非常に細い線状の領域である。ラインセンサ20は、受光素子を一次元に配列してなる撮像装置であり(線状視野領域Fの長手方向に平行な方向に多数の受光素子が画素として配列されている)、線状視野領域Fを一次元画像として撮像する。実際には、ラインセンサ20は、レンズなどの光学系とともに、撮像装置の筐体内に組み込まれて用いることになるが、ここでは、このような光学系や筐体も含めてラインセンサ20と呼ぶことにする。
制御装置30は、パソコンなどのコンピュータによって構成することができる。ラインセンサ20の出力信号は、制御装置30内に組み込まれた画像入力ボード(ラインセンサ20がアナログ信号を出力するタイプの場合は、A/D変換機能を有するもの)を介して、デジタル信号として取り込まれる。図示されていない搬送装置も、制御装置30によって制御される。撮像対象物10を搬送方向Cに向かって搬送しながら、ラインセンサ20による撮像を繰り返し行えば、線状視野領域Fによって、撮像対象物10の全面を走査することができるので、制御装置30内で一次元画像を合成することにより、撮像対象物10の表面に対応する二次元画像を得ることができる。通常、線状視野領域Fは搬送方向Cに対して直交する方向にとられる。
このようなラインセンサ20を用いた画像入力装置は、板状で大型の撮像対象物10の表面画像を入力するのに適しており、液晶用カラーフィルタ、CRT用シャドウマスク、プラズマディスプレイパネルなど、ディスプレイ装置の表示画面用の部品の検査装置に広く利用されている。しかしながら、既に述べたとおり、このようなディスプレイ装置用の部品は、周期性パターンを有しているため、光学系を含めたラインセンサ20の分解能と、この周期性パターンの空間周波数とが一定の関係になると、入力した画像上にモアレが発生し、「ムラ検査」などを行った場合、誤検出を生じさせる要因になる。
モアレの発生は、複数の周期性パターンが所定角度をもって互いに重なり合った場合に起こる。たとえば、図2に示すように、矩形状の撮像対象物10の一辺に対して複数通りの角度で交わるラインL1,L2,L3(この例では、いずれもP点を通っている)を定義し、線状視野領域Fが各ラインに沿うような複数の態様で撮像を行うと、それぞれの撮像態様でモアレの発生状況は異なることになる。たとえば、ラインL1に沿った方向に線状視野領域Fを配置して撮像した画像では著しいモアレが発生するが、ラインL2に沿った方向に線状視野領域Fを配置して撮像した画像ではモアレが軽減し、ラインL3に沿った方向に線状視野領域Fを配置して撮像した画像ではモアレがほとんどなくなった、というような現象が生じる。
したがって、撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度(撮像対象物10の表面上に定義された所定軸に対する線状視野領域Fの長手方向軸のなす角度)を調整することにより、モアレの発生を軽減したり、モアレを完全に消失させたりすることが可能になる。本発明の基本概念は、撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度を調整して、モアレが最も軽減される最適角度を見つけ出し、この最適角度による配置条件で撮像を行うようにする、というものである。
具体的には、まず、図2に示すラインL1に沿った方向に線状視野領域Fが配置されるように、撮像対象物10とラインセンサ20との相対位置を設定し、撮像対象物10を、たとえば図の右方向に搬送させながら、線状視野領域Fによって撮像対象物10の上面を走査し、この撮像対象物10の上面の二次元画像を入力し、この二次元画像についてのモアレの振幅を求める。同様の画像入力を、ラインL2に沿った方向に線状視野領域Fが配置されるような条件下で実施し、更に、ラインL3に沿った方向に線状視野領域Fが配置されるような条件下で実施する、というように、種々の角度で実施すれば、図3に示すように、角度とモアレ振幅との関係を示すグラフを得ることができる。そこで、このグラフに基づいて、モアレ振幅が最小となる角度θxを求めれば、この角度θxが、当該撮像対象物10についての最適角度ということになる。図3に示す例では、モアレ振幅は、最大値Max〜最小値Minの間に分布していることになるので、最小値Minをとるグラフ上の点Qの横座標値として最適角度θxが求められている。
入力画像上に生じるモアレの周期は、撮像対象物10上の周期性パターンの周期よりも大きく、また、光学倍率を考慮したラインセンサ20の受光素子配置周期よりも大きくなる。要するに、モアレの周期は、撮像対象物の周期性パターンの周期と光学倍率を考慮したラインセンサの受光素子配置周期との関係に基づいて定まる所定範囲の値になる。そこで、制御装置30は、個々の入力画像について、この所定範囲に相当する空間周波数をもった濃淡パターンを確認する処理を行い、この濃淡パターンをモアレと認識する処理を行えばよい。
なお、図3に示すグラフは連続関数として示されているが、実際の測定では、角度を、たとえば1°おきとか、5°おきとか、所定間隔で変化させて画像入力を行うため、得られるグラフは離散的な点の集合から構成される。また、角度を変化させる範囲は、0°〜90°の範囲に設定すれば十分である。角度0°の基準位置は、任意に設定することが可能であり、矩形状の撮像対象物10を用いる場合であれば、たとえば、側辺に直交する位置(図2のラインL1の位置)を基準角度0°にとる、というように予め定めておくようにすればよい。
撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度を複数とおりに変化させた状態で撮像を行うことができるようにするためには、撮像対象物10とラインセンサ20とについて、一方を他方に対して所定の回転軸に関して回転させる回転装置を設けておけばよい。たとえば、図4は、コンベアなどの搬送装置40の搬送路上に、回転装置として機能するターンテーブルT0を設けた構成例を示す上面図である。この搬送装置40の搬送方向Cは、図示のとおり右方であり、左方向から搬送されてきた撮像対象物10は、このターンテーブルT0を経て、図の右方向へと搬送されてゆく。ターンテーブルT0の斜め上方には、ラインセンサ20が配置されており、このラインセンサ20の線状視野領域F(図ではハッチングを施した領域として示す)は、図示のとおり、ターンテーブルT0の直上にくるように設定されている。
ここで、左方向から搬送されてきた撮像対象物10を、線状視野領域Fの下を通して右方向へと搬送すれば、撮像対象物10と線状視野領域Fとの角度を所定の角度(ここでは、便宜上、基準角度0°と呼ぶ)に保ったまま、撮像対象物10の上面を走査することができ、角度0°についての二次元画像を入力することができる。続いて、再び、撮像対象物10をターンテーブルT0の上まで移動し、ここでターンテーブルT0を所定角度(たとえば、5°)だけ回転させるようにする。そして、この5°の角度設定のまま、撮像対象物10を搬送方向Cへと移動させて、線状視野領域Fによって、その上面を走査すれば、角度5°についての二次元画像を入力することができる。同様に、角度10°,15°,…,90°についての二次元画像を入力した上で、各画像に現れるモアレの振幅を求めれば、図3に示すようなグラフを得ることができ、当該撮像対象物10についての最適角度θxを決定することができる。
以上が、いわばテスト段階処理である。このテスト段階処理は、要するに、特定の撮像対象物10についての最適角度θxを決定するための処理ということになる。このテスト段階処理が完了したら、続いて、実段階処理を行うことができる。この実段階処理では、搬送装置40上に、多数の撮像対象物10を流しながら、個々の撮像対象物10について画像入力処理が行われることになる。この実段階処理において搬送装置40上に流される多数の撮像対象物10は、いずれもテスト段階処理の撮像対象物10と同品種の撮像対象物10であり、テスト段階処理と同じ角度で流されることになる。たとえば、テスト段階処理において、撮像対象物10を、その側辺が搬送方向Cに平行になるような角度で流したとすれば、実段階処理においても、同品種の撮像対象物を、その側辺が搬送方向Cに平行になるような角度で流すようにする。
実段階処理では、こうして流れてきた撮像対象物10に対して、角度調整操作を行うようにする。すなわち、撮像対象物10がターンテーブルT0上にきた段階で、搬送を一時停止し、ターンテーブルT0を回転させて、線状視野領域Fに対する撮像対象物10の角度が最適角度θxとなるように調整する。このような調整が完了した後、再び搬送装置40を駆動し、撮像対象物10の上面全体が、線状視野領域Fによって走査されるようにして画像入力を行う。そうすれば、当該撮像対象物10に関して、モアレを最も軽減させることができる最適な角度条件で、画像入力が可能になる。このような実段階処理を行えば、搬送装置40上に流される多数の同品種の撮像対象物10について、それぞれ最適角度θxなる条件下で画像入力を行うことが可能である。
もちろん、別な品種を撮像対象物10とする画像入力を行う際には、当該別な品種である撮像対象物10について、テスト段階処理を実行して、当該別な品種に固有の最適角度θxを決定した後、当該別な品種を多数流す実段階処理を行うようにすればよい。一般に、新たな品種については、最初に1回だけテスト段階処理を実施して最適角度θxを求めておけば、以後は、この最適角度θxを利用した実段階処理を実施することが可能になる。
なお、図4は、搬送装置40の搬送路上の所定位置に線状視野領域Fが固定されるようにラインセンサ20を設置し、この線状視野領域Fの位置に、回転装置として機能するターンテーブルT0を設けた例であるが、ターンテーブルは、必ずしも線状視野領域Fの位置に設ける必要はない。図5は、やはり搬送装置40の搬送路上の所定位置に線状視野領域Fが固定されるようにラインセンサ20を設置した例であるが、搬送路の線状視野領域Fより前方および後方に、それぞれ回転装置として機能するターンテーブルT1,T2を設けた例である。この例においても、撮像対象物10は、搬送方向Cに示す方向に搬送されることになるが、まず、ターンテーブルT1上で一時停止させ(図に破線で示す撮像対象物10aの状態)、ここで所定角度だけ回転させた後、線状視野領域Fの直下を通過させてラインセンサ20による撮像を行い(図に、破線で示す撮像対象物10bの状態)、続いて、ターンテーブルT2上で一時停止させ、ここで角度を元に戻した後(図に破線で示す撮像対象物10cの状態)、図の右方向へと搬送することになる。
テスト段階処理を行う上では、図4に示す構成例のように、線状視野領域Fの直下にターンテーブルT0を設置した方が、撮像対象物10の移動距離が少なくて便利であるが、実段階処理を行う上では、図5に示す構成例のように、線状視野領域Fの前後にそれぞれターンテーブルT1,T2を設置した方が便利である。図5に示す構成例では、ターンテーブルT1で回転した後、線状視野領域Fの下を搬送し、ターンテーブルT2で回転する、という連続した手順を実行でき、撮像対象物10を順次搬送方向Cに移動させながら、連続して流れてくる多数の撮像対象物10に対して画像入力処理を行うことが可能になる。もちろん、図4の構成例と図5の構成例とを組み合わせ、搬送路上に3つのターンテーブルT0,T1,T2を設けるようにし、これらを適宜使い分けるようなことも可能である。
なお、図5に示す構成例において、ターンテーブルT2を設けて、撮像対象物10の角度を元の状態(ターンテーブルT1で回転させる前の状態)に戻しているのは、後の処理工程での便宜を配慮したためである。たとえば、矩形状の撮像対象物10は、その側辺が搬送方向Cに平行となる向きで搬送するのが一般的であり、この後の工程においても、そのような向きで搬送した方が好ましい場合が多い。図5に示す構成例を採ることにより、後の工程の便宜を乱すことなく、撮像対象物10を搬送することが可能になる。もちろん、後の工程の便宜を配慮する必要がない場合には、ターンテーブルT2は設ける必要はない。
また、上述の実施形態では、テスト段階処理において、所定の角度条件に設定した撮像対象物10を、搬送装置40によって搬送し、撮像対象物10の全面を線状視野領域Fによって走査することにより二次元画像を取り込むようにしているが、テスト段階処理の目的は、モアレ振幅を求めることであるから、必ずしも撮像対象物10の全面の画像を入力する必要はない。たとえば、二次元的な走査を行うことなしに、ラインセンサ20から得られた線状視野領域Fに対応する一次元画像のみからモアレの存在を認識し、その振幅を求めることができるのであれば、テスト段階処理では、個々の角度について、それぞれ一次元画像のみを撮像するようにしてもかまわない。この場合、図4に示す構成例を用いれば、テスト段階処理では、撮像対象物10をターンテーブルT0上に載せたまま、ターンテーブルT0を回転させ、それぞれの角度条件におけるラインセンサ20からの一次元画像出力を得るだけで、最適角度θxの決定を行うことが可能である。
図4や図5の上面図には、照明装置の図示を省略しているが、実用上は、線状視野領域Fを照明するための照明装置を設けるのが好ましい。図6は、このような照明装置の配置例を示す側面図である。搬送装置40は、コンベアなどから構成されており、その上方に配置されたラインセンサ20は、搬送装置40によって搬送されてきた撮像対象物10(図示省略)上の線状視野領域Fを、斜め上方位置から撮像する機能を有している。このとき、少なくとも線状視野領域Fには、撮像に十分な光量の照明が照射されている必要がある。照明装置51,52は、このように線状視野領域Fを照明する機能を果たす装置であり、具体的には、蛍光灯などの直管型のランプを光源とする照明装置を用いるのが好ましい。また、この照明装置51,52用の電源としては、交流電源ノイズの混入を避けるために、高周波点灯電源を用いるのが好ましい。
照明装置51は、反射型照明を行う場合に適した構成要素であり、搬送装置40の上方から線状視野領域Fを照明する機能を有し、照明装置52は、透過型照明を行う場合に適した構成要素であり、搬送装置40の下方から線状視野領域Fを照明する機能を有する。実用上は、撮像対象物10の材質などを考慮して、いずれか一方の照明装置を用いれば十分である。一般的には、撮像対象物10が不透明な材料の場合には、照明装置51による反射型照明を行い、透明な材料の場合には、照明装置52による透過型照明を行えばよい。
実用上は、図6に示す構成例のように、搬送装置40による搬送方向は、水平面に沿った方向にするのが好ましい。また、ラインセンサ20は、水平方向に配列された複数の受光素子により、搬送路上の撮像対象物における線状視野領域Fを斜め上方から撮像する形態とし、撮像対象物を回転させるための回転装置が、鉛直方向を向いた回転軸に関する回転操作を行うようにするのが好ましい。そうすれば、搬送中の撮像対象物を重力によって搬送路上に容易に支持することができ、回転時にも安定した回転が可能になる。
また、ラインセンサ20の焦点位置は、必要に応じて、線状視野領域Fに対する適正焦点位置よりもずれた位置に設定できるようにしておくのが好ましい。これは、最適角度θxなる条件で撮像しても、完全にはモアレを解消することができない場合には、状況に応じて、ラインセンサ20の焦点位置を適正焦点位置から若干ずらすことにより(いわゆるデフォーカスさせることにより)、モアレをより軽減させる効果を得ることができるようにするための配慮である。
図7は、本発明に係る画像入力装置の基本構成を示すブロック図であり、これまで述べてきた個々の構成要素をそれぞれブロックとして示してまとめたものである。すなわち、この画像入力装置は、周期性パターンを有する撮像対象物の画像を入力するための画像入力装置であり、図示のとおり、ラインセンサ20、制御装置30、搬送装置40、照明装置50、回転装置60によって構成されている。搬送装置40は、撮像対象物を所定の搬送路に沿って搬送する機能を有し、ラインセンサ20は、この搬送路上の撮像対象物における線状視野領域F内の画像を取り込む機能を有する。また、照明装置50は、線状視野領域Fを照明するための照明装置である。
ラインセンサ20によって一度に取り込まれる画像は、線状視野領域Fに対応する一次元画像であるが、搬送装置40による搬送操作と組み合わせることにより、線状視野領域Fによって撮像対象物の表面を走査することが可能になり、二次元画像を入力することができるようになる。回転装置60は、撮像対象物に対する線状視野領域Fの角度が変化するように、撮像対象物とラインセンサ20とについて、一方を他方に対して所定の回転軸に関して回転させる機能を有する。既に述べたとおり、この回転装置60の回転機能により、モアレが最も軽減される最適な条件での画像入力が可能になる。
制御装置30は、ラインセンサ20、搬送装置40、照明装置50、回転装置60を制御する機能をもった構成要素であり、具体的には、パソコンなどのコンピュータおよびその周辺機器によって構成され、種々の記憶装置、ディスプレイ装置、A/D変換器をもった画像入力ボード、などを含むものである。なお、制御装置30は必ずしもパソコンで構成する必要はなく、一部の制御機能は別な機器に委ねてもかまわない。たとえば、照明装置50の制御が単なるON/OFF制御で十分な場合は、制御装置30のうち、照明装置50の制御を行う部分については、ON/OFFスイッチによって構成することができる。また、搬送装置40や回転装置60を制御するために、必要があれば、シーケンサ回路などを制御装置30内に組み込むようにする。この制御装置30の重要な機能は、ラインセンサ20、搬送装置40、照明装置50、回転装置60を制御して、所定の条件下での撮像対象物10上の画像を取り込むことと、この取り込んだ画像を解析し、画像上に生じているモアレの振幅を求めることである。
ここに示す実施形態では、制御装置30には、テスト段階処理のためのプログラムと、実段階処理のためのプログラムとが組み込まれている。テスト段階処理は、特定の撮像対象物についての角度とモアレ振幅との相関関係に基づいて、モアレ振幅が最小となる角度を当該特定の撮像対象物についての最適角度と定める処理である。このテスト段階処理を実行するために、制御装置30には、種々の角度条件におけるモアレ振幅を自動的に測定する機能が組み込まれている。すなわち、制御装置30は、回転装置60および必要に応じて搬送装置40を制御することにより、撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度を複数通りに変化させ、それぞれの状態でラインセンサ20から取り込んだ画像を解析し、個々の角度とモアレ振幅との相関関係を求め、図3に示すようなグラフに相当するデータを収集することができ、収集したデータに基づいて、最適角度θxを決定することができる。
一方、実段階処理は、テスト段階処理で用いられた特定の撮像対象物10と同品種の多数の撮像対象物10が搬送装置40によって搬送路上に流されてきたときに、個々の撮像対象物10の角度が、テスト段階処理で決定された最適角度θxとなる状態で撮像が行われるように、回転装置60を制御した上で、ラインセンサ20による撮像を行う処理である。図5に示す構成例を用いた場合は、この実段階処理において、個々の撮像対象物10の角度が最適角度θxとなるように回転させる前処理(ターンテーブルT1を駆動する処理)と、撮像完了後に、個々の撮像対象物10の角度を元に戻す後処理(ターンテーブルT2を駆動する処理)と、が実行されることになる。
図8は、本発明に係る画像入力装置による処理手順を示す流れ図である。まず、ステップS1において、この画像入力装置によってこれから処理する撮像対象物10が、新規対象物か否かが判断される。ここで、新規対象物とは、まだテスト段階処理が行われていない対象物を意味し、まだ最適角度θxが決定されていない対象物を意味する。実際には、オペレータによる入力に基づいて、新規対象物か否かの判断が行われることになる。
新規対象物であった場合には、当該撮像対象物10に対して、ステップS2〜S7のテスト段階処理が実行される。まず、ステップS2において、角度パラメータθが初期値に設定され、ステップS3において、撮像対象物10の線状視野領域Fに対する角度がθとなるように、撮像対象物10に対する回転が行われた後、ステップS4において撮像が行われる。ステップS5,S6を経ることにより、このような撮像作業が繰り返し実行されるが、毎回、ステップS6において、角度θの値が更新されることになる(たとえば、θを5°ずつ増加させる更新を行う)。こうして、予め設定された全角度範囲(たとえば、θ=0°〜90°)についての撮像が完了したら、ステップS7において、最適角度θxの決定が行われる。この決定は、既に述べたとおり、図3に示すようなグラフに基づいて行われる。以上で、テスト段階処理は完了である。
こうして、撮像対象物10について、最適角度θxが決定されたら、ステップS8〜S12の実段階処理が実行される。既に述べたとおり、この実段階処理で用いられる撮像対象物10は、上述したテスト段階処理で用いられた撮像対象物10と同品種の対象物である。ここでは、説明の便宜上、図5に示す構成例を用いて、1枚の撮像対象物10についての実段階処理を実行する手順を示す。まず、ステップS8において、搬送装置40により撮像対象物10を搬送し、ステップS9において、この撮像対象物10の角度が最適角度θx(テスト段階処理で決定した値)になるように回転操作を行う。図5に示す構成例では、ターンテーブルT1による回転操作が行われることになる。そして、ステップS10で撮像が行われた後、ステップS11で角度を元に戻す処理が行われる。すなわち、図5に示す構成例では、ターンテーブルT2による回転操作が行われることになる。最後に、ステップS12において、当該撮像対象物10は搬出される。以上が1枚の撮像対象物10についての実段階処理であるが、実際には、多数の撮像対象物10について、ステップS8〜S12の手順が繰り返し実行されることになる。
一方、過去に既にテスト段階処理が行われていた撮像対象物10の場合は、新規対象物ではないので、ステップS1から、ステップS8へと移行し、テスト段階処理を行うことなしに、実段階処理が実行される。この場合、ステップS9で用いられる最適角度θxは、過去のテスト段階処理で決定された値ということになる。したがって、制御装置30内には、個々の品種について、それぞれ過去のテスト段階処理で決定された最適角度θxを記憶させておく必要がある。
<<< 第2章:撮像対象物を回転させる具体的実施形態 >>>
これまで、本発明に係る画像入力装置の基本概念を示したが、ここでは、より実用的な実施形態を述べることにする。本発明では、撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度を調整する機構が必須になるが、このような調整機構としては、原理的に2通りの機構が考えられる。第1の機構は、撮像対象物10側を回転させる機構であり、第1章での説明は、この第1の機構を前提としたものである。第2の機構は、ラインセンサ20側を回転させる機構である。ここでは、第1の機構の具体的な実施形態を述べることにし、第2の機構の具体的な実施形態については、第3章で述べることにする。
第1の機構の概念的な構成例は、図4および図5に示したとおりであり、回転装置60として機能するターンテーブルが、搬送路上の撮像対象物10を、搬送方向Cに対して直交する回転軸(図4,図5の紙面に対して垂直な軸)に関して回転させる機能を有している。ここでは、搬送装置40およびターンテーブルT0,T1,T2の具体的な実施例を説明する。
図9は、この具体的な実施例の斜視図である。図示のとおり、この実施例では、搬送装置40は、フレーム部41、軸芯部42、コロ43からなるコロベアリングによって構成されている。一部の軸芯部42は、図示されていない駆動装置により回転駆動されることになり、コロ43も所定方向に回転することになる。したがって、コロ43の上に載置されていた撮像対象物10は、フレーム部41の長手方向に沿って搬送される。このコロコンベアにおけるコロ43の空隙部分には、図示のとおり、ターンテーブルTが設けられている。ここでは、このターンテーブルTを支持体Tと呼ぶことにする。この支持体は、文字通り、撮像対象物10を支持する機能を有しており、コロコンベア上を搬送されてきた撮像対象物10の下面を支持できる支持面(図示の例では、円形の上面)を有している。
この支持体Tは、図の矢印Aで示すように上下方向に移動する機能と、図の矢印Bで示すように支持体Tの中心を通る鉛直線を回転軸として回転する機能と、を備えている。もちろん、実際には、支持体Tを上下駆動させる上下駆動手段と、回転駆動させる回転駆動手段とが設けられている。これらの駆動手段は、一般的な技術により構成可能な要素であるため、ここでは具体的な構造についての図示は省略する。支持体Tの上下駆動の範囲は、次のように設定されている。すなわち、支持体Tは、撮像対象物10がコロ43から浮き上がった状態になるように支持面(上面)により撮像対象物10を持ち上げることが可能な上部位置と、支持面(上面)が撮像対象物10から離隔した状態になる下部位置と、の間を上下駆動させられる。なお、支持体Tの支持面(上面)には、撮像対象物10を確実に支持できるように、何らかの吸着機構(たとえば電磁石や真空吸引を利用した機構)を設けておくのが好ましい。
このような構造をもった回転装置により、撮像対象物10を回転させる動作を、図10〜図14を参照して説明する。いずれも(a) は上面図、(b) は側面図(フレーム部41は省略)であるが、便宜上、撮像対象物10については、その外枠のみを太線で示すことにする。まず、図10(a) に示すとおり、図の左方から搬送方向Cに向かって搬送されてきた撮像対象物10を、支持体Tの直上で停止させる。このとき、支持体Tは、図10(b) に示すとおり、下部位置の状態となっており、支持面と撮像対象物10の下面との間には空隙が空いている。したがって、撮像対象物10の搬送時に、支持体Tが搬送路を妨げることはない。
続いて、図11(b) の矢印Aに示すように、支持体Tを上方に駆動し、支持面(上面)を撮像対象物10の下面に接触させて支持し、そのまま撮像対象物10がコロ43から浮き上がった状態になるように持ち上げる。このとき、上面図である図11(a) は、図10(a) と同じ状態である。次に、図12(a) および(b) の矢印Bに示すように、支持体Tを回転軸に関して所定角度だけ回転させる。すると、支持体Tの上に載っている撮像対象物10も一緒に回転することになり、図12(a) に明瞭に示されているとおり、撮像対象物10は所望の角度位置に設定される。
次に、図13(b) の矢印Aに示すように、支持体Tを下方に駆動し、支持面(上面)が撮像対象物10の下面から離れるようにする。撮像対象物10は、再びコロ43の上に載置された状態になるが、この時点では、図13(a) に示すように、所望の角度位置に向きを変えている。この後、搬送装置40による搬送動作を行えば、図14(a) ,(b) に示すように、撮像対象物10は向きを変えたままの状態で搬送方向Cへと移動してゆくことになる。
なお、このような機能をもった支持体Tを、図5に示すターンテーブルT1,T2として利用する場合(搬送路の線状視野領域Fより前方および後方に、それぞれ回転装置を設けた場合)には、撮像時の特別な配慮は必要ないが、図4に示すターンテーブルT0として利用する場合(線状視野領域Fの位置に回転装置を設けた場合)には、撮像時の特別な配慮を行うのが好ましい。すなわち、図4に示すターンテーブルT0は、線状視野領域Fの直下に配置されるため、ラインセンサ20による撮像処理に影響を与えないような配慮を施しておくのが好ましい。
図15は、このような配慮を施した変形例を示す上面図(図15(a) )および側面図(図15(b) )であり、特に、上方からの反射型照明を行う場合に効果的である。たとえば、撮像対象物10が透光性をもった材料であった場合を考えてみよう。ディスプレイ装置用部品の場合、ガラスなどの透明材料から構成されている場合も少なくない。このような透光性材料からなる撮像対象物10についての画像入力を行う場合、撮像対象物10の下方が背景として透けて写ってしまうことになり好ましくない。そこで、図15に示す例では、まず、回転装置を構成する支持体Tの少なくとも支持面(上面)を遮光性材料により構成してある。また、この支持体の両脇に遮光板71,72を配置してある。遮光板71,72と支持体Tの上面との間の空隙は、支持体Tの回転に支障がない限り、できるだけ狭く設定しておくのが好ましい。
このような構成をとることにより、少なくとも線状視野領域Fの部分に関しては、下方へ透過する光を遮蔽する遮光領域が形成されるようになり、背景として無用な画像が写り込まないようにすることができる。なお、実用上は、遮光板71,72の上面および支持体Tの上面は、黒色などの均一色に塗装しておくのが好ましい。
一方、図16は、下方からの透過型照明を行う場合に効果的な配慮を施した変形例を示す上面図(図16(a) )および側面図(図16(b) :支持体Ta,Tbの部分は側断面図)である。透過型照明を行う場合、照明装置53は、搬送装置40の下方に配置され、この下方に配置された照明装置53からの光が、ラインセンサ20まで到達するようにする必要がある。そこで、回転装置を構成する支持体の少なくとも線状視野領域と重なる部分に、照明装置53からの光を上方へと透過させるための透光部を設けるようにしている。図示の例では、具体的には、支持体を、第1の部分Taと第2の部分Tbとに分けて構成するようにし、両者の間に形成された空隙部を、照明装置53からの光を透過させるための透光部として利用している。
図16(a) の上面図に示されているとおり、照明装置53は、線状視野領域Fの照明に適した細長い光源を用いた装置であるが、支持体を、第1の部分Taと第2の部分Tbとに分け、両者の間に空隙部を形成するようにしたので、線状視野領域F(図16(a) における照明装置53とほぼ同じ領域)への照明が阻害されることはない。なお、第1の部分Taと第2の部分Tbとの間に形成される透光部は、必ずしも空隙部によって構成する必要はなく、ガラスなどの透明材料を埋め込むことにより透光部を構成してもかまわない。
<<< 第3章:ラインセンサを回転させる具体的実施形態 >>>
ここでは、ラインセンサ20側を回転させる機構の具体的な実施形態について述べる。図17は、このような機構の基本原理を示す上面図である。図示のとおり、撮像対象物10は、搬送装置40上を搬送方向Cに向かって搬送されることになるが、ここでは、撮像対象物10に対する角度調節は行われない。その代わりに、この撮像対象物10の搬送方向Cに対して直交する回転軸Z(図の紙面に対して垂直な軸)に関して、ラインセンサ20側を回転させる機構が設けられている。図に示す矢印Dは、ラインセンサ20の回転方向を示すものである。図では、ラインセンサ20を、回転軸Zを中心軸として、矢印Dに沿って回転させることにより、3通りの位置に配置させた状態が重ねて描かれている。ラインセンサ20を個々の位置に回転移動させると、それに応じて線状視野領域Fの向きも変わることになり、結果的に、撮像対象物10に対する線状視野領域Fの角度が変化することになる。なお、回転軸Zは、線状視野領域Fの中心位置に一致させるようにする。
このように、ラインセンサ20側を回転させる実施形態のメリットは、搬送装置40側に何ら特別な機構を設ける必要がないという点である。したがって、撮像対象物10について、既存の搬送装置40が既に存在するような場合には、この既存の搬送装置40を改変することなしに、本発明を導入することが可能になる。
図17の矢印Dに示すようにラインセンサ20を回転させるためには、それなりの構造をもった回転装置が必要になる。また、ラインセンサ20の移動により、線状視野領域Fも移動することになるため、照明装置50も同様に移動させるようにするのが好ましい。すなわち、回転装置により、ラインセンサ20とともに照明装置50を回転させるようにすればよい。具体的には、照明装置50を、回転軸Zに対してラインセンサ20と反対となる位置に回転させるようにすればよい。
図18は、このような機能をもったラインセンサ20および照明装置50の回転装置の一例を示す斜視図である。搬送装置40は、撮像対象物10を搬送方向Cへと搬送する構成要素であり、前述したコロコンベアなど、任意の搬送装置でかまわない。ここに示す例では、搬送方向Cは水平方向を向いている。図示の回転装置は、鉛直線を回転軸Zとして回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体81と、この上部回転駆動体81から水平方向に伸びた水平アーム82と、上部回転駆動体81から垂直下方に伸びた垂直アーム83と、により構成されている。上部回転駆動体81は、図示のとおり、円盤状の部材であり、橋梁体84および脚部85,86によって、搬送路の上方に支持されている。また、水平アーム82の先端には、ラインセンサ20が取り付けられており、垂直アーム83の先端には、照明装置50が取り付けられている。この例では、照明装置50は、線状視野領域Fの照明に適した直管型の光源を有する照明となっている。
図19は、図18に示す回転装置の側面図である。図示の便宜上、橋梁体84および脚部85,86は省略されている。図示のとおり、水平アーム82の先端にラインセンサ20を取り付けるようにしたため、ラインセンサ20は、搬送方向Cへと移動する撮像対象物10上の線状視野領域Fを斜め上方から撮像することが可能になり、垂直アーム83の先端に照明装置50を取り付けるようにしたため、照明装置50は線状視野領域Fを近傍から効率的に照明することができるようになっている。平板状の撮像対象物10の場合、ラインセンサ20を斜め上方に配置し、光軸が撮像対象物10の表面に対して傾斜するようにして撮像した方が、より欠陥の発見に適している場合がある。このような場合に、図示の回転装置は最適である。
上部回転駆動体81内にモータなどの駆動機構を組み込んでおけば、上部回転駆動体81を橋梁体84に対して、回転軸Zを中心に回転させることができる。このとき、ラインセンサ20および照明装置50は、上部回転駆動体81に対して反対側に取り付けられているので、相互に反対となる位置に回転することになる。このため、照明装置50は、常に、ラインセンサ20による線状視野領域Fの位置を照明することができる。
図20は、図19に示す回転装置の変形例である。図19に示す例では、照明装置50が撮像対象物10の上方に設けられており、反射型照明が行われるのに対し、図20に示す例では、照明装置50が撮像対象物10の下方に設けられており、透過型照明が行われることになる。この例では、鉛直線からなるZ軸を回転軸として回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体81と、同じくZ軸を回転軸として回転するように搬送路の下方に配置された下部回転駆動体87とが設けられている。図示されていないが、上部回転駆動体81も下部回転駆動体87も、橋梁部や脚部を介して、図示の位置に支持されている。
上部回転駆動体81から水平方向に伸びた水平アーム82の先端にラインセンサ20が取り付けられ、下部回転駆動体87から垂直上方に伸びた垂直アーム88の先端に照明装置50が取り付けられている。照明装置50の照明光放射方向は、ラインセンサ20の方向に向けられており、搬送方向Cへと移動する撮像対象物10上の線状視野領域Fを斜め下方から照明した状態で、これを斜め上方から撮像することが可能になる。上部回転駆動体81と同様に、下部回転駆動体87内にもモータなどの駆動機構を組み込んでおけば、上部回転駆動体81とともに、下部回転駆動体87を同じ方向に回転駆動させることができ、ラインセンサ20および照明装置50を、相互に反対となる位置に回転させることができる。このため、照明装置50は、常に、ラインセンサ20による線状視野領域Fの位置を照明することができる。
ラインセンサを用いた一般的な画像入力装置の構成を示す概念図である。 平板状の撮像対象物10の上面に定義された線状視野領域Fの配置ラインL1〜L3を示す上面図である。 撮像対象物に対する線状視野領域の角度と発生するモアレ振幅との関係の一例を示すグラフである。 本発明に係る画像入力装置において、コンベアなどの搬送装置40の搬送路上に、回転装置として機能するターンテーブルT0を設けた構成例を示す上面図である。 本発明に係る画像入力装置において、コンベアなどの搬送装置40の搬送路上の線状視野領域Fより前方および後方に、それぞれ回転装置として機能するターンテーブルT1,T2を設けた構成例を示す上面図である。 本発明に係る画像入力装置における照明装置の配置例を示す側面図である。 本発明に係る画像入力装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像入力装置による処理手順を示す流れ図である。 図4および図5に用いられている搬送装置40およびターンテーブルT0,T1,T2の具体的な実施例を示す斜視図である。 図9の実施例により撮像対象物10を回転させる動作の第1段階を示す上面図および側面図である。 図9の実施例により撮像対象物10を回転させる動作の第2段階を示す上面図および側面図である。 図9の実施例により撮像対象物10を回転させる動作の第3段階を示す上面図および側面図である。 図9の実施例により撮像対象物10を回転させる動作の第4段階を示す上面図および側面図である。 図9の実施例により撮像対象物10を回転させる動作の第5段階を示す上面図および側面図である。 図9の実施例において、撮像処理に影響を与えないような改良を加えた第1の変形例を示す上面図および側面図である。 図9の実施例において、撮像処理に影響を与えないような改良を加えた第2の変形例を示す上面図および側面図(支持体Ta,Tbの部分は側断面図)である。 ラインセンサ20側を回転させる機構の基本原理を示す上面図である。 図17に基本原理に基づいてラインセンサ20を回転させる機能をもった回転装置の一例を示す斜視図である。 図18に示す回転装置の側面図(一部は省略)である。 図19に示す回転装置の変形例を示す側面図(一部は省略)である。
符号の説明
10…撮像対象物
10a,10b,10c…撮像対象物の各位置
20…ラインセンサ
30…制御装置(パソコン)
40…搬送装置
41…フレーム部
42…軸芯部
43…コロ
50,51,52,53…照明装置
60…回転装置
71,72…遮光板
81…上部回転駆動体
82…水平アーム
83…垂直アーム
84…橋梁体
85,86…脚部
87…下部回転駆動体
A…支持体Tの上下駆動方向を示す矢印
B…支持体Tの回転駆動方向を示す矢印
C…撮像対象物10の搬送方向を示す矢印
D…ラインセンサ20の回転方向を示す矢印
F…ラインセンサ20による線状視野領域
L1〜L3…線状視野領域Fの配置ライン
Max…モアレ振幅の最大値
Min…モアレ振幅の最小値
P…撮像対象物10上の点
Q…グラフ上の点
S1〜S12…流れ図の各ステップ
T…ターンテーブル(支持体)
T0,T1,T2…ターンテーブル
Ta,Tb…支持体を構成する各部
Z…回転軸
θ…設定角度
θx…最適角度

Claims (16)

  1. 周期性パターンを有する撮像対象物の画像を入力するための画像入力装置であって、
    撮像対象物を所定の搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
    前記搬送路上の撮像対象物における線状視野領域内の画像を取り込むラインセンサと、
    前記線状視野領域を照明するための照明装置と、
    撮像対象物に対する線状視野領域の角度が変化するように、撮像対象物とラインセンサとについて、一方を他方に対して所定の回転軸に関して回転させる回転装置と、
    前記搬送装置、前記ラインセンサ、前記照明装置、前記回転装置を制御するとともに、前記ラインセンサから取り込んだ画像を解析し、画像上に生じているモアレの振幅を求める制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が、前記回転装置および必要に応じて前記搬送装置を制御することにより、前記撮像対象物に対する線状視野領域の角度を複数通りに変化させ、それぞれの状態で前記ラインセンサから取り込んだ画像を解析し、前記角度とモアレ振幅との相関関係を求める機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  2. 請求項1に記載の画像入力装置において、
    回転装置が、搬送路上の撮像対象物を、搬送方向に対して直交する回転軸に関して回転させる機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  3. 請求項2に記載の画像入力装置において、
    搬送装置を、コロコンベアにより構成し、
    回転装置を、前記コロコンベアにおけるコロの空隙部分に配置され、前記コロコンベア上を搬送されてきた撮像対象物の下面を支持できる支持面を有する支持体と、前記支持体を、前記撮像対象物がコロから浮き上がった状態になるように前記支持面により前記撮像対象物を持ち上げることが可能な上部位置と、前記支持面が前記撮像対象物から離隔した状態になる下部位置と、の間で上下駆動させる上下駆動手段と、前記支持体を鉛直線を回転軸として回転駆動させる回転駆動手段と、により構成したことを特徴とする画像入力装置。
  4. 請求項3に記載の画像入力装置において、
    搬送路上の所定位置に線状視野領域が固定されるようにラインセンサを設置し、搬送路の前記線状視野領域より前方および後方に、それぞれ回転装置を設けたことを特徴とする画像入力装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像入力装置において、
    搬送路上の所定位置に線状視野領域が固定されるようにラインセンサを設置し、前記線状視野領域の位置に回転装置を設けたことを特徴とする画像入力装置。
  6. 請求項5に記載の画像入力装置において、
    照明装置を搬送路の上方に配置し、回転装置を構成する支持体の支持面を遮光性材料により構成し、この支持体の両脇に遮光板を配置し、少なくとも線状視野領域の部分に、下方へ透過する光を遮蔽する遮光領域が形成されるようにしたことを特徴とする画像入力装置。
  7. 請求項5に記載の画像入力装置において、
    照明装置を搬送路の下方に配置し、回転装置を構成する支持体の少なくとも線状視野領域と重なる部分に、前記照明装置からの光を上方へと透過させるための透光部を設けたことを特徴とする画像入力装置。
  8. 請求項1に記載の画像入力装置において、
    回転装置が、撮像対象物の搬送方向に対して直交する回転軸に関して、ラインセンサを回転させる機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  9. 請求項8に記載の画像入力装置において、
    回転装置が、照明装置を、回転軸に対してラインセンサと反対となる位置に回転させる機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  10. 請求項9に記載の画像入力装置において、
    搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
    回転装置が、鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体と、前記上部回転駆動体から水平方向に伸びた水平アームと、前記上部回転駆動体から垂直下方に伸びた垂直アームと、を有し、
    前記水平アームの先端にラインセンサを取り付け、前記垂直アームの先端に照明装置を取り付けたことを特徴とする画像入力装置。
  11. 請求項9に記載の画像入力装置において、
    搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
    回転装置が、鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の上方に配置された上部回転駆動体と、前記鉛直線を回転軸として回転するように搬送路の下方に配置された下部回転駆動体と、前記上部回転駆動体から水平方向に伸びた水平アームと、前記下部回転駆動体から垂直上方に伸びた垂直アームと、を有し、
    前記水平アームの先端にラインセンサを取り付け、前記垂直アームの先端に照明装置を取り付けたことを特徴とする画像入力装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の画像入力装置において、
    搬送装置が、撮像対象物を水平面に沿った搬送方向に搬送する機能を有し、
    ラインセンサが、水平方向に配列された複数の受光素子により、搬送路上の撮像対象物における線状視野領域を斜め上方から撮像する機能を有し、
    回転装置が、鉛直方向を向いた回転軸に関する回転操作を行うことを特徴とする画像入力装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の画像入力装置において、
    制御装置が、撮像対象物の周期性パターンの周期と光学倍率を考慮したラインセンサの受光素子配置周期との関係に基づいて定まる所定の空間周波数をもった濃淡パターンをモアレと認識する機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の画像入力装置において、
    制御装置が、特定の撮像対象物についての角度とモアレ振幅との相関関係に基づいて、モアレ振幅が最小となる角度を当該特定の撮像対象物についての最適角度と定めるテスト段階処理と、前記特定の撮像対象物と同品種の多数の撮像対象物が搬送装置によって搬送路上に流されてきたときに、個々の撮像対象物の角度が前記最適角度となる状態で撮像が行われるように回転装置を制御する実段階処理と、を行う機能を有することを特徴とする画像入力装置。
  15. 請求項14に記載の画像入力装置において、
    制御装置が、実段階処理において、個々の撮像対象物の角度が最適角度となるように回転させる前処理と、撮像完了後に、個々の撮像対象物の角度を元に戻す後処理と、を実行することを特徴とする画像入力装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の画像入力装置において、
    ラインセンサの焦点位置が、線状視野領域に対する適正焦点位置よりもずれた位置に設定されていることを特徴とする画像入力装置。
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