JP4055284B2 - 表面欠陥検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査体の表面欠陥を検査する装置であって、例えば、自動車の製造において、プレス形成された車体パネルの表面における凹凸等の表面欠陥を検査するのに用いられる表面欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表面欠陥検査装置としては、例えば、特開平8−5573号公報などに示されたものがある。
【0003】
同公報に開示された表面欠陥検査装置は、図12(a)に示すように、被検査体100の一方側斜め上方に位置して被検査体100の表面に面状の照明光を照射する面状光源101と、被検査体100の他方側斜め上方に位置して被検査体100の表面を撮像するエリアセンサカメラ102を備え、被検査体100の表面に存在する異物や突起を検出するようになっている。また、同公報に開示された他の表面欠陥検査装置は、図12(b)に示すように、被検査体100の一方側斜め上方に位置して被検査体100の表面に線状の照明光を照射する線状光源103と、被検査体100の他方側斜め上方に位置して被検査体100の表面を撮像するラインセンサカメラ104を備え、被検査体100の表面に存在する微小突起等をも検出するようになっている。
【0004】
上記の両表面欠陥検査装置において、光源101,103による照明光の照射角度αとカメラ102,104による撮像角度βは、10度以下の低角度であると共に、いずれもほぼ同一の角度になっている。したがって、撮像画像105としては、照明光の正反射光を捕らえることになり、被検査体100の表面に存在する異物や欠陥を影として、すなわち、明部105a中の暗点105bとして撮像したものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような従来の表面欠陥検査装置にあっては、光源からの照明光の照射角度αとカメラの撮像角度βを共に10度以下の低角度とし、且つ正反射光による検出手法であるため、曲面を有する車体パネル等の被検査体を検査対象として、その表面に存在する比較的傾斜角度の緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥をインラインで検査しようとすると、以下のような問題点があった。
【0006】
すなわち、撮像角度βが10度以下の低角度であるため、エリアセンサカメラを用いた場合には被写界深度の点で制約を受けて検出範囲が極端に狭くなり、また、撮像範囲が一方向のみに極端に大きくなって分解能が低下するため、表面欠陥の撮像画像が歪み、表面欠陥を精度良く検出することが困難になる。
【0007】
さらに、車体パネルは、一般的に曲面を有する形状となっているため、照明光の最適な照射角度αおよびカメラの最適な撮像角度βの条件を車体パネルの表面上で維持することが難しく、インライン化を行うことができない。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたものであり、曲面形状を有する車体パネル等の被検査体であっても、その表面における傾斜角度の緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥をインラインで且つ高精度に検出することができる表面欠陥検査装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項1として、被検査体を一方向に搬送する被検査体搬送手段と、被検査体搬送方向の前方側および後方側に照明光の照射が可能であり且つ移動する被検査体の被検査面に対して照明光を一定の照射角度で照射する広角度照明手段と、広角度照明手段を間にして被検査体搬送方向の前方側および後方側に配置され且つ広角度照明手段に対向して照明光の照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する前方側および後方側の撮像手段と、各撮像手段により得た受光画像に基づいて被検査面の表面欠陥を抽出する検査処理手段を備えた構成とし、請求項2として、広角度照明手段が、後方側撮像手段との間において、被検査体の被検査面の搬送方向後面部に照明光を照射すると共に、前方側撮像手段との間において、被検査体の被検査面の搬送方向前面部に照明光を照射する手段である構成とし、請求項3として、被検査面の搬送方向における位置情報を検出する被検査面位置検出手段と、検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて広角度照明手段による照明光の前後の照射方向および前後の撮像手段を切換える前後照明撮像切換え手段を備えている構成とし、請求項4として、被検査面位置検出手段が、広角度照明手段を間にして被検査体搬送方向の前後側に、前方側位置検出手段および後方側位置検出手段を備えており、各位置検出手段からの信号に基づいて前後照明撮像切換え手段を制御するとともに検査処理手段による被検査面の表面欠陥の抽出を開始する構成としており、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0010】
また、本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項5として、被検査面の種類を入力する被検査面種入力手段と、被検査面種入力手段からの被検査面種情報に対応した被検査面の曲面形状角度情報を選定する被検査面情報選定手段と、被検査面の搬送方向における位置情報を検出する被検査面位置検出手段と、被検査面情報選定手段からの被検査面の曲面形状角度情報と被検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて広角度照明手段の照射角度および高さを制御する照射角度位置制御手段を備え、照射角度位置制御手段により、被検査面に対する広角度照明手段の照明光の照射角度を常に一定にする制御を行う構成とし、請求項6として、被検査面情報選定手段からの被検査面の曲面形状角度情報と被検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて撮像手段の撮像角度および高さを制御する撮像角度位置制御手段を備え、撮像角度位置制御手段により、被検査面に対する撮像手段の撮像角度を常に一定にする制御を行う構成としており、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0011】
さらに、本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項7として、広角度照明手段が、被検査体搬送方向を横切るライン状の照明光を形成する照射手段と、照射手段からの照明光を反射して照射する鏡面反射手段と、鏡面反射手段を回転させて照明光の照射方向を変化させる照明用回転駆動手段と、各手段を一体的に昇降させる照明用昇降駆動手段を備えている構成とし、請求項8として、広角度照明手段の照射手段が、光源からの光を伝送する光ファイバーケーブルと、光ファイバーケーブルからの光をライン状に集光するライトガイドを備えている構成とし、請求項9として、撮像手段が、照明光の反射光を受光するカメラと、カメラを回動させて撮像方向を変化させる撮像用回転駆動手段と、カメラおよび撮像用回転駆動手段を一体的に昇降させる撮像用昇降駆動手段を備えている構成とし、請求項10として、撮像手段が、カメラとして、被検査体搬送方向を横切る方向に配列させた複数のCCDカメラを備えている構成とし、請求項11として、被検査体搬送手段が、広角度照明手段による照明光の照射および各撮像手段による撮像を行う間に被検査体を水平移動させる水平搬送部と、水平搬送部の前方側および後方側の少なくとも一方側に連続して撮像手段の下側に被検査体を通過させる傾斜搬送部を備えている構成としており、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0012】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査装置によれば、広角度照明手段による照明光の被検査面への照射角度αを例えば10度以下の範囲にし、被検査面に対して真横に近い低角度で照明光を照射し、この照明光の反射光を撮像する撮像手段の撮像角度βを例えば10度〜30度の範囲で照明光の照射角度αよりも大きく設定することにより、被検査面における照明光の反射光のうち、表面欠陥以外の正反射光よりも大きい反射角度となる乱反射光、すなわち緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥による乱反射光を高輝度で捕らえることができる。これにより、表面光沢度が低く且つ曲面を有する車体パネル等の被検査体を検査対象とした場合でも、インラインにおいて被検査体を搬送しながら、その表面における緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥を高精度で確実に検出することができる。
【0013】
また、当該表面欠陥検査装置によれば、被検査体搬送方向の前方側および後方側に照明光を照射可能とした広角度照明手段を採用し、その前後両側に撮像手段を配置したことから、被検査体の移動に伴って広角度照明手段の後方側および前方側で検査を行うことができるので、搬送方向の前後で被検査面の傾斜方向が逆向きとなるような被検査体を検査する場合に、被検査面を前後の検査範囲に分割して高精度の検査を行うことができ、曲面を有する車体パネル等の被検査体の検査に非常に適したものとなり、さらには、単一の広角度照明手段の採用により、検査装置全体の構造の簡略化や低コスト化を実現することができる。
【0014】
本発明の請求項2に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、とくに、広角度照明手段と後方側撮像手段を用いて被検査面の搬送方向後面部の検査を行い、広角度照明手段と前方側撮像手段を用いて被検査面の搬送方向前面部の検査を行うことから、中間を頂部領域とした曲面を有する車体パネル等の被検査体を検査対象とした場合に、曲面である被検査面に対する照明光の照射角度αおよび撮像手段の撮像角度βの角度条件を保ちながら高精度な検査を行うことができる。
【0015】
本発明の請求項3に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項2と同様の効果を得ることができるうえに、被検査面位置検出手段と前後照明撮像切換え手段を採用したことから、被検査体の移動に伴って広角度照明手段の後方側および前方側で検査を行う場合に、照明光の前後への照射方向および前後の撮像手段を自動的に速やかに切換えることができると共に、検査を行う撮像手段のみを作動させることができる。
【0016】
本発明の請求項4に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項3と同様の効果を得ることができるうえに、前方側および後方側の位置検出手段を備えた被検査面位置検出手段を採用したことにより、被検査体の移動に伴って広角度照明手段の後方側および前方側で検査を行う場合に、前後照明撮像切換え手段による照明光の前後への照射方向の切換え、および前後の撮像手段の切換え、ならびに検査処理手段による表面欠陥の抽出開始に係わる制御をより一層高精度に行うことができる。
【0017】
本発明の請求項5に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1〜4と同様の効果を得ることができるうえに、被検査面種入力手段、被検査面情報選定手段、被検査面位置検出手段および照射角度位置制御手段を採用したことにより、移動する被検査面に対する照明光の照射角度が常に一定に維持されるので、表面欠陥検査のさらなる高精度化を実現することができ、また、順次搬送される被検査体の被検査面の曲面形状が異なる場合、例えば、被検査体が車体パネルであって車種等の相違により曲面形状が異なる場合であっても、それぞれの曲面形状に対して自動的に照明光の照射角度を常に一定に維持して、表面欠陥を高精度で確実に検査することができる。
【0018】
本発明の請求項6に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項5と同様の効果を得ることができるうえに、撮像角度位置制御手段を採用したことにより、移動する被検査面に対する撮像手段の撮像角度が常に一定に維持されるので、表面欠陥検査のさらなる高精度化を実現することができ、また、順次搬送される被検査体の被検査面の曲面形状が異なる場合、例えば、被検査体が車体パネルであって車種等の相違により曲面形状が異なる場合であっても、それぞれの曲面形状に対して自動的に撮像手段の撮像角度を常に一定に維持して、表面欠陥を高精度で確実に検査することができ、とくに、請求項5に記載の照射角度位置制御手段との併用によって検査精度を著しく高めることができる。
【0019】
本発明の請求項7に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1〜7と同様の効果を得ることができるうえに、照射手段、鏡面反射手段、照明用回転駆動手段および照明用昇降駆動手段を備えた広角度照明手段を採用したことにより、簡単な構造で、被検査体搬送方向の前方側および後方側に照明光を照射することができると共に、照明光の前後への照射方向の切換えや、被検査面に対する照明光の照射角度を一定に維持するための照射方向および高さの調整を速やかに行うことができ、とくに、照明光をライン状に形成する照射手段により、広範囲の被検査面の検査を高精度で確実に行うことができると共に、照明光を反射して照射する鏡面反射手段は軽量化が容易であることから、照明光の照射方向および高さの調整においてきわめて高い応答性を得ることができる。
【0020】
本発明の請求項8に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7と同様の効果を得ることができるうえに、広角度照明手段の照射手段において、光ファイバーケーブルおよびライトガイドを採用したことから、他の固定部位に設置した光源からの光を可動部位に伝送するようにして、広角度照明手段における可動部位の構造の簡略化および軽量化を実現することができ、これにより照明光の照射方向および高さを調整する際の応答性のさらなる向上や低コスト化に貢献することができる。
【0021】
本発明の請求項9に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1〜8と同様の効果を得ることができるうえに、カメラ、撮像用回転駆動手段および撮像用昇降駆動手段を備えた撮像手段を採用したことから、簡単な構造で、被検査面に対する撮像角度を一定にするための撮像方向および高さの調整を速やかに行うことができる。
【0022】
本発明の請求項10に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項9と同様の効果を得ることができるうえに、撮像手段のカメラとしてCCDカメラを採用したことから、構造のさらなる簡略化および軽量化を実現することができ、これにより撮像方向および高さを調整する際の応答性のさらなる向上や低コスト化に貢献することができると共に、複数のCCDカメラを被検査体搬送方向を横切る方向に配列したことにより、広範囲の被検査面の検査を高精度で確実に行うことができる。
【0023】
本発明の請求項11に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項1〜10と同様の効果を得ることができるうえに、水平搬送部に連続する傾斜搬送部を備えた被検査体搬送手段を採用したことにより、撮像手段と搬送される被検査体とを干渉させることなく、撮像手段の下降限を水平搬送部と同等の高さやそれ以下に設定することができ、これにより、被検査体が曲率の大きい被検査面を有するものであっても、水平搬送部により被検査体を搬送しながら、被検査面の前端から後端にわたって一定の撮像角度を維持することができ、被検査面の検査を高精度で確実に行うことができる。つまり、被検査体が曲面形状を有する車体パネルであり、その表面における傾斜角度の緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥をインラインで検査する場合にきわめて好適なものとなる。
【0024】
【実施例】
図1〜図9は、本発明に係わる表面欠陥検査装置の一実施例を説明する図である。この実施例の表面欠陥検査装置は、プレス成形された自動車の車体パネルにおける表面欠陥を検査するものである。
【0025】
図1に示す表面欠陥検査装置は、被検査体である車体パネルPを一方向(L)に搬送する被検査体搬送手段1と、被検査体搬送方向1の前方側および後方側に照明光の照射が可能であり且つ移動する車体パネルPの上面すなわち被検査面に対して照明光を一定の照射角度αで照射する広角度照明手段2と、広角度照明手段2を間にして被検査体搬送方向の前方側および後方側に配置され且つ広角度照明手段2に対向して照明光の照射角度αよりも大きい撮像角度βで照明光の反射光を撮像する前方側撮像手段3および後方側撮像手段4と、各撮像手段3,4により得た受光画像に基づいて被検査面の表面欠陥を抽出する検査処理手段5を備えた構成になっている。
【0026】
また、表面欠陥検査装置は、被検査面の搬送方向における位置情報を検出する被検査面位置検出手段として、広角度照明手段2を間にして被検査体搬送方向の前後側に、前方側位置検出手段6Aおよび後方側位置検出手段6Bを備えると共に、各位置検出手段6A,6Bからの位置情報に基づいて広角度照明手段2による照明光の前後の照射方向および前後の撮像手段3,4を切換える前後照明撮像切換え手段7を備えており、各位置検出手段6A,6Bからの信号に基づいて前後照明撮像切換え手段7を制御するとともに検査処理手段5による被検査面の表面欠陥の抽出を開始するようにしている。
【0027】
さらに、表面欠陥検査装置は、被検査面の種類を入力する被検査面種入力手段8と、被検査面種入力手段8からの被検査面種情報に対応した被検査面の曲面形状角度情報を選定する被検査面情報選定手段9と、先述の各位置検出手段6A,6Bを備えると共に、被検査面情報選定手段9からの被検査面の曲面形状角度情報と各位置検出手段6A,6Bからの位置情報に基づいて、広角度照明手段2による照明光の照射角度および高さ、ならびに各撮像手段3,4の撮像角度および高さを制御する照射/撮像角度位置制御手段10を備えている、そして、照射/撮像角度位置制御手段10により、被検査面に対する広角度照明手段2の照明光の照射角度α、および被検査面に対する各撮像手段3,4の撮像角度βを常に一定にする制御を行うようになっている。
【0028】
なお、前後照明撮像切換え手段7、被検査面情報選定手段9および照射/撮像角度位置制御手段10については、ホストコンピュータ11がそれらの役割を成しており、このホストコンピュータ11に対して、被検査面種入力手段8から被検査面種情報が外部入力される。また、被検査面情報選定手段9は、被検査面種入力手段8からの入力に対応して、各種車体パネルの三次元CADデータから被検査面の湾曲度(角度,高さ)を算出し、これを曲面形状角度情報として照射/撮像角度位置制御手段10に入力する。
【0029】
上記構成をより具体的に説明すると、まず、被検査体である車体パネルPは、中間を頂部領域とする曲面形状の被検査面を有すると共に、被検査面における一端側の曲率が他端側に比べてやや大きいものとなっており、曲率の大きい一端側約半面を搬送方向前面部Pfとし、他端側の残り半面を搬送方向後面部Prとして被検査体搬送手段1により搬送される。
【0030】
被検査体搬送手段1は、例えばベルトコンベアで構成されており、広角度照明手段2による照明光の照射および各撮像手段3,4による撮像を行う間に車体パネルPを一定速度で水平移動させる水平搬送部1Aと、水平搬送部1Aの前方側に連続して下り勾配を成す傾斜搬送部1Bを備えている、傾斜搬送部1Bは、前方側撮像手段3の下側に検査後の車体パネルPを通過させるようになっており、検査中における前方側撮像手段3の下降限を低く得ると共に、前方側撮像手段3と検査後の車体パネルPとの干渉を防止するためのものである。
【0031】
広角度照明手段2は、後方側撮像手段4との間において、車体パネルPの被検査面の搬送方向後面部Prに照明光を照射すると共に、前方側撮像手段3との間において、被検査面の搬送方向前面部Pfに照明光を照射する。このとき、広角度照明手段2は、被検査体搬送方向に対して、そのの前方側および後方側の2か所の定位置に照明光を照射する。つまり、広角度照明手段2による2か所の照明光の照射位置に対して車体パネルPを通過させることにより、表面欠陥の検査が行われる。
【0032】
広角度照明手段2は、図2および図3に示すように、被検査体搬送方向(L)を横切るライン状の照明光を形成する照射手段12と、照射手段12からの照明光を反射して照射する鏡面反射手段13と、鏡面反射手段13を回転させて照明光の照射方向を変化させる照明用回転駆動手段14と、各手段12,13,14を一体的に昇降させる照明用昇降駆動手段15を備えている。
【0033】
照明用昇降駆動手段15は、被検査体搬送手段1の上側の図示しない梁に、スライド体16を上下動させる駆動機構17を備えている。スライド体16の下端部には、フレーム(図示略)が設けてあり、このフレームにより照射手段12、鏡面反射手段13および照明用回転駆動手段14を保持している。
【0034】
照射手段12は、図示しない光源からの光を伝送する光ファイバーケーブル18と、レンズによる光学機構を内蔵し且つ光ファイバーケーブル18からの光をライン状に集光するライトガイド19とを4組備えると共に、これらを直列に配置したものであって、ライン状に形成した照明光を下向きに照射する。このように、別の固定部位に設置した光源から光ファイバーケーブル18でライトガイド19に光を伝送して、ライン状の照明光を形成する照射手段12とすることにより、広角度照明手段2における可動部位の構造の簡略化や軽量化が成されていると共に、広範囲の被検査面に対処し得るようになっている。
【0035】
この照射手段12には、例えば、メタルハライドやキセノンメタルハライド等の強力な光源が用いられる。また、比較的大きい幅(200〜300mm程度)のライトガイド19を用いることにより、ライトガイド19の数自体をも少なく抑えるようにしている。
【0036】
鏡面反射手段13は、鏡面体を主体とする軽量なものであって、照射手段12の下側すなわち照明光の照射口に沿って配置され、フレームに設けた照明用回転駆動手段14によって一端部が保持してあると共に、同じくフレームに設けたベアリング20によって他端部が回転自在に保持してある。照明用回転駆動手段14は、モータ類が用いられ、鏡面反射手段13をその長手方向の軸回りに180度以上の範囲で回転させる。
【0037】
上記構成を備えた広角度照明手段2は、先述した照射/撮像角度位置制御手段10からの信号により、照明用回転駆動手段14および照明用昇降駆動手段15が所定の方向に駆動され、被検査体搬送方向の前後側に対する照明光の照射方向の切換えと、移動する曲面状の被検査面に対して照射角度αを常に一定にするための照射方向および高さの調整が行われる。
【0038】
前後の撮像手段3,4は、図2に示すように、ほぼ同一の構成を備えて相対向する状態に配置されており、図4に後方側撮像手段4を示すように、照明光の反射光を受光するカメラとしての複数のCCDカメラ21と、各CCDカメラ21を回動させて撮像方向を変化させる撮像用回転駆動手段22と、各CCDカメラ21および撮像用回転駆動手段22を一体的に昇降させる撮像用昇降駆動手段23を備えている。
【0039】
撮像用昇降駆動手段23は、被検査体搬送手段1の上側の図示しない梁に、モータ24を含む駆動機構25を備えると共に、駆動機構25によって上下に駆動されるフレーム26を備え、フレーム26によって被検査体搬送方向を横切る方向に配置したビーム27を保持している。このビーム27は、フレーム26の一方側において、撮像用回転駆動手段22により一端部が保持してあると共に、フレーム26の他端側において、他端部が回転自在に保持してあり、その上面に、4個のCCDカメラ21が撮像方向を同一にして等間隔で取付けてある。撮像用回転駆動手段22は、モータ類が用いられ、ビーム27とともに各CCDカメラ21を一斉に回動させる。このように、複数のCCDカメラ21を用いることにより、撮像手段3,4の構造の簡略化や軽量化が成されていると共に、広範囲の被検査面に対処し得るようになっている。
【0040】
また、この実施例では、先述したように、車体パネルPの搬送方向前面部Pfの曲率が搬送方向後面部Prの曲率よりも大きいことから、搬送方向前面部Pfの前端部に対する所定の撮像角度βを得るために、前方側撮像手段3の下降限が被検査体搬送手段1の水平搬送部1Aとほぼ同じ高さになっている。これに対して、被検査体搬送装置1は、前方側撮像手段3と移動する車体パネルPとが干渉しないように、前方側に先述の傾斜搬送部1Bを備えている。
【0041】
上記構成を備えた前後の撮像手段3,4は、先述した照射/撮像角度位置制御手段10からの信号により、撮像用回転駆動手段22および撮像用昇降駆動手段23が所定の方向に駆動され、移動する曲面状の被検査面に対して撮像角度βを常に一定にするための撮像方向および高さの調整が行われる。
【0042】
検査処理手段5は、照射/撮像角度位置制御手段10からの信号によって前後の撮像手段3,4からの画像入力を切換える画像入力切換え手段28と、画像処理を行う画像処理手段29と、ディスプレイ等の表示手段30を備えている。
【0043】
ここで、上記の構成において、広角度照明手段2は、車体パネルPの曲面状の被検査面に対する照明光の照射角度(入射角度)αが10度以下の範囲の低角度となるように照射方向および高さが制御され、各撮像手段3,4は、広角度照明手段2による照射位置に対向して、被検査面に対する撮像角度βが10〜30度の範囲で照射角度αよりも大きい中間角度となるように撮像方向および高さが制御される。
【0044】
上記のような照射角度αおよび撮像角度βを設定することで、真横に近い低角度で照明光が照射され、高い反射率が得られる反射光のうち、欠陥以外の散乱表面による正反射光よりも小さい反射角度(被検査面に対する角度)で反射する緩やかな凹凸、突起等の欠陥による乱反射光を高輝度で捕えることができる。
【0045】
この原理を説明すると、図5に示すように、まず、広角度照明手段2から車体パネルPの表面に対して照射角度αで照明光が照射される。そして、欠陥でない散乱表面に照射された照明光は、照射角度α(=入射角度)の正反射光となり、傾斜角度θの凸状欠陥Qに照射された照明光は、反射角度(α+θ=β)の乱反射光となる。
【0046】
このとき、広角度照明手段2による照明光の照射角度αは、被検査面に対して10度以下という低角度であるため、反射光分布の指向性が高まるシーン現象によって高い反射率が得られる。これにより、欠陥部以外の散乱表面による反射角度の反射光分布と、凸状欠陥Qによる反射角度の反射光分布とが、明確に区別できるようになる。そして、図6に示すように、照明光の照射角度αが10度以下であれば、図5に示すように凸状欠陥Qの画像が高輝度で得られることになり、この傾向は、図6に示すように照射角度αが小さいほど顕著になる。
【0047】
また、撮像手段3,4で撮像する際の感度は、撮像角度βが反射角度α+θの乱反射光を捕えるような角度のときが最も高くなるが、反射光は角度的に分布をもっており、さらに、凸状欠陥の傾斜角度θが緩やかなほど正反射角度と乱反射角度とが近づくため、撮像角度βとしては、正反射光の反射角度からできるだけ遠ざけ、かつ、乱反射光の反射角度(α+θ)にできるだけ近づけた角度が好ましい。例えば、図7に示すように、撮像角度βを10度〜30度の範囲に設定することにより、欠陥等を高輝度で捕えることができる。
【0048】
なお、撮像手段3,4のCCDカメラ21は、車体パネルPの被検査面に対して角度をもって設置されることから、被写界深度が浅く前後端の画像にぼけを生じる場合がある。この場合、照明光の照度を高くして強力に照射する一方、CCDカメラ21の絞りを絞ってできるだけ被写界深度を深くすることで、傾斜角度θが緩やかで高さが非常に低い欠陥部でも、この欠陥部のみを高輝度部分として捕えることができる。
【0049】
上記構成からなる表面欠陥検査装置は、被検査体搬送手段1によって車体パネルPが搬入されてくると、この車体パネルPを後方側位置検出手段6Bにより検出し、広角度照明手段2から車体パネルPの搬送方向後面部Prにライン状の照明光を照射すると共に、後方側撮像手段4による撮像を開始する。この照明光の後方照射および撮像は、搬送方向後面部Prのパネル中央側から開始する。
【0050】
その一方では、被検査面種入力手段8からホストコンピュータ11内の被検査面情報選定手段9に被検査面種情報が入力され、被検査面情報選定手段9において、被検査面種情報に対応した被検査面の曲面形状角度情報を選定してこれを照射/撮像角度位置制御手段10に入力し、照射/撮像角度位置制御手段10により、被検査面に対する広角度照明手段2の照明光の照射角度α、および被検査面に対する後方側撮像手段4の撮像角度βを一定にする制御を行っており、車体パネルPの移動に伴って、その被検査面に対する照明光の照射角度αおよび撮像角度βが常に一定に維持されるように、広角度照明手段2による照明光の照射方向および高さと、後方側撮像手段4の撮像方向および高さを変化させている。
【0051】
また、後方側撮像手段4により撮像された画像は、検査処理手段5において、画像入力切換え手段28を介して画像処理手段29に入力され、画像処理が行われる。画像処理手段29は、図8に処理フローを示すように、ステップS1において画像の取り込みが行われると、ステップS2においてエッジ抽出処理を行ったのち、ステップS3において2値化処理を行い、ステップS4において欠陥抽出処理を行う。このようにして欠陥抽出が成された画像は、表示手段30において表示される。
【0052】
次に、車体パネルPの搬送方向後面部Prの検査が終了すると、移動し続ける車体パネルPが前方側位置検出手段6Aにより検出され、その検出信号が照射/撮像角度位置制御手段10および前後照明撮像切換え手段7に入力される。これにより、広角度照明手段2からの照明光の照射方向が前方側に速やかに切換えられ、ライン状の照明光を車体パネルPの搬送方向前面部Pfに照射すると共に、前方側撮像手段3による撮像を開始する。この照明光の前方照射および撮像は、搬送方向前面部Pfのパネル前端側から開始される。
【0053】
そして、先の搬送方向後面部Prの検査時と同様に、車体パネルPの移動に伴って、被検査面に対する照明光の照射角度αおよび撮像角度βが常に一定に維持されるように、広角度照明手段2による照明光の照射方向および高さと、前方側撮像手段3の撮像方向および高さを変化させる。また、検査処理手段5では、前後照明撮像切換え手段7からの信号により、画像入力切換え手段28において、後方側撮像手段4からの入力画像を前方側撮像手段3からの入力画像に切換え、その画像処理を行う。
【0054】
なお、車体パネルPの移動に伴う広角度照明手段2の照射方向および高さの制御、ならびに各撮像手段3,4による撮像方向および高さの制御としては、図9に前方側撮像手段3による撮像を行う場合を示すように、撮像角度θcおよび撮像高さ△Z2、ならびに照射角度θsおよび照射高さ△Z1をいずれも階段状にパルス的に切り替えて制御する。このような制御手法とするのは、広角度照明手段2によるライン状の照明光の照射角度および撮像手段3,4の撮像角度は、ともに検査可能な角度に幅(マージン)をもっているため、検査不可能となる角度に外れることのないように制御すればよいからであり、また、高さについては、ライン状の照明光がある程度の許容幅(指向性)をもっているため、車体パネルPの曲面によって変化する高さに合わせて、照明光が被検査面を照射できるように制御すればよいからである。ただし、これらの角度θc,θsおよび高さ△Z2,△Z1を車体パネルPの表面に沿ってリニアに制御すればより最適な検査を行うことができ、また、当該表面欠陥検査装置ではリニアに制御することも当然可能である。
【0055】
このようにして、当該表面欠陥検査装置は、インラインにおいて、車体パネルPを搬送しながら、曲面形状の被検査面全域における緩やかな凹凸や突起等の表面欠陥を高精度で且つ確実に検出する。
【0056】
図10は、本発明に係わる表面欠陥検査装置の他の実施例を示す図である。なお、先の実施例と同一の構成部位については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0057】
この実施例の表面欠陥検査装置は、被検査体である車体パネルPがルーフパネル等である場合、すなわち、曲面形状を成す被検査面の曲率が比較的小さい場合に適用されるものである。
【0058】
この表面欠陥検査装置は、車体パネルPの被検査面の曲率が小さいことから、撮像手段3,4の下降限を先の実施例のように低く設定しなくても、被検査面に対する所定の撮像角度を得ることができるので、被検査体搬送手段1が水平搬送部1Aのみを有するものとなっている。
【0059】
図11は、本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を示す図である。
【0060】
この実施例の表面欠陥検査装置は、被検査体である車体パネルPがドアパネル等である場合、すなわち、被検査面の面積が比較的小さく且つ曲率がより小さい場合に適用されるものである。
【0061】
この表面欠陥検査装置は、例えば車体パネルPの後面部の曲率が小さい場合には、これに対する撮像方向および高さの制御が不要になることから、後方側撮像手段4が、固定したビーム27に複数のCCDカメラ21を取付けた固定式のものとなっている。なお、この実施例では、前方側撮像手段3が先の各実施例の如く可動式となっているが、車体パネルPの曲面形状によっては、この前方側撮像手段3を固定式にすることもあり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる表面欠陥検査装置の一実施例を説明する概略説明図である。
【図2】被検査体搬送手段、広角度照明手段および前後の撮像手段を説明する斜視図である。
【図3】広角度照明手段の構造を説明する斜視図である。
【図4】撮像手段の構造を説明する斜視図である。
【図5】表面欠陥検査の原理を説明する図である。
【図6】広角度照明手段による照明光の照射角度と受光画像の輝度との関係を示すグラフである。
【図7】撮像手段の撮像角度と受光画像の検出レベル(輝度比)との関係を示すグラフである。
【図8】検査処理手段において行われる画像処理を説明するフローチャートである。
【図9】広角度照明手段および撮像手段の角度および高さ位置の制御例を説明する図である。
【図10】本発明に係わる表面欠陥検査装置の他の実施例を説明する斜視図である。
【図11】本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例をブロック図を含めて説明する斜視図である。
【図12】従来の表面欠陥検査装置における照明光の照射および撮像の原理を説明する図であって、面状光源を用いた場合(a)と線状光源を用いた場合(b)を説明する図である。
【符号の説明】
P 車体パネル(被検査体)
Pf 搬送方向前面部
Pr 搬送方向後面部
1 被検査体搬送手段
1A 水平搬送部
1B 傾斜搬送部
2 広角度照明手段
3 前方側撮像手段
4 後方側撮像手段
5 検査処理手段
6A 前方側位置検出手段(被検査面位置検出手段)
6B 後方側位置検出手段(被検査面位置検出手段)
7 前後照明撮像切換え手段
8 被検査面種入力手段
9 被検査面情報選定手段
10 照射/撮像角度位置制御手段
12 照射手段
13 鏡面反射手段
14 照明用回転駆動手段
15 照明用昇降駆動手段
18 光ファイバーケーブル
19 ライトガイド
21 CCDカメラ
22 撮像用回転駆動手段
23 撮像用昇降駆動手段
Claims (11)
- 被検査体を一方向に搬送する被検査体搬送手段と、被検査体搬送方向の前方側および後方側に照明光の照射が可能であり且つ移動する被検査体の被検査面に対して照明光を一定の照射角度で照射する広角度照明手段と、広角度照明手段を間にして被検査体搬送方向の前方側および後方側に配置され且つ広角度照明手段に対向して照明光の照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する前方側および後方側の撮像手段と、各撮像手段により得た受光画像に基づいて被検査面の表面欠陥を抽出する検査処理手段を備えたことを特徴とする表面欠陥検査装置。
- 広角度照明手段が、後方側撮像手段との間において、被検査体の被検査面の搬送方向後面部に照明光を照射すると共に、前方側撮像手段との間において、被検査体の被検査面の搬送方向前面部に照明光を照射する手段であることを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検査装置。
- 被検査面の搬送方向における位置情報を検出する被検査面位置検出手段と、検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて広角度照明手段による照明光の前後の照射方向および前後の撮像手段を切換える前後照明撮像切換え手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の表面欠陥検査装置。
- 被検査面位置検出手段が、広角度照明手段を間にして被検査体搬送方向の前後側に、前方側位置検出手段および後方側位置検出手段を備えており、各位置検出手段からの信号に基づいて前後照明撮像切換え手段を制御するとともに検査処理手段による被検査面の表面欠陥の抽出を開始することを特徴とする請求項3に記載の表面欠陥検査装置。
- 被検査面の種類を入力する被検査面種入力手段と、被検査面種入力手段からの被検査面種情報に対応した被検査面の曲面形状角度情報を選定する被検査面情報選定手段と、被検査面の搬送方向における位置情報を検出する被検査面位置検出手段と、被検査面情報選定手段からの被検査面の曲面形状角度情報と被検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて広角度照明手段の照射角度および高さを制御する照射角度位置制御手段を備え、照射角度位置制御手段により、被検査面に対する広角度照明手段の照明光の照射角度を常に一定にする制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
- 被検査面情報選定手段からの被検査面の曲面形状角度情報と被検査面位置検出手段からの位置情報に基づいて撮像手段の撮像角度および高さを制御する撮像角度位置制御手段を備え、撮像角度位置制御手段により、被検査面に対する撮像手段の撮像角度を常に一定にする制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の表面欠陥検査装置。
- 広角度照明手段が、被検査体搬送方向を横切るライン状の照明光を形成する照射手段と、照射手段からの照明光を反射して照射する鏡面反射手段と、鏡面反射手段を回転させて照明光の照射方向を変化させる照明用回転駆動手段と、各手段を一体的に昇降させる照明用昇降駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
- 広角度照明手段の照射手段が、光源からの光を伝送する光ファイバーケーブルと、光ファイバーケーブルからの光をライン状に集光するライトガイドを備えていることを特徴とする請求項7に記載の表面欠陥検査装置。
- 撮像手段が、照明光の反射光を受光するカメラと、カメラを回動させて撮像方向を変化させる撮像用回転駆動手段と、カメラおよび撮像用回転駆動手段を一体的に昇降させる撮像用昇降駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
- 撮像手段が、カメラとして、被検査体搬送方向を横切る方向に配列させた複数のCCDカメラを備えていることを特徴とする請求項9に記載の表面欠陥検査装置。
- 被検査体搬送手段が、広角度照明手段による照明光の照射および各撮像手段による撮像を行う間に被検査体を水平移動させる水平搬送部と、水平搬送部の前方側および後方側の少なくとも一方側に連続して撮像手段の下側に被検査体を通過させる傾斜搬送部を備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
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