JP4429558B2 - 画像表示方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像レンダリングの技術に関する。本発明はカラー画像を単一の着色剤で表示するアプリケーションを提供する。例えば、本発明は、カラー画像を走査し、このカラー画像の単一の着色剤(白黒)による複写(コピー)が作成できるよう表示するために画像を変換する、複写機における用途に用いられる。本発明はまた、パーソナルコンピュータ及びビジネスグラフィックス・オーサリング装置等の汎用計算機における用途に用いられる。後者の装置では、棒グラフ及び円グラフ等のカラー画像は色付きで作成されて、コンピュータディスプレイ上で表示され、さらに本発明を使用することにより白黒プリンタ上で印刷される。これらの装置及び同様の装置はすべて、ここでは画像プロセッサと称される。
【0002】
【従来の技術】
他の人に概念及びアイデアを伝達することが困難である場合がある。一群の人々にアイデアを伝達するためにしばしば用いられる1つの方法は、視覚的プレゼンテーションを行なうことである。視覚的プレゼンテーションにおいて、演説者は画像の重要度を説明し記述しながら図表、グラフ、写真等の画像を聴衆の面前にたびたび表示させる。あるいは、画像は対応付けられたスピーチの要約としての役割を果たすことができる。一般的には、画像は色付きで提示される。色は画像にインパクト及び明確性を加える。例えば、円グラフ又は棒グラフは、種々の部分が異なる色で示されると、より読み易くなる。
【0003】
視覚的プレゼンテーション資料のコピーは多くの場合、聴衆の各メンバに配布される。配布された資料は発表を文書化する働きをする。配布資料は聴衆メンバがその発表を理解するのに役立つことができ、学習の補助及び/又は参考資料としての役割をすることができる。
【0004】
残念なことに、多数のプレゼンテーション資料のカラーコピーを配布することが非実用的であったり極端に費用がかかる可能性がある。さらに、カラー複写機を容易に利用できない場合がある。これらの場合、カラー画像はしばしば白黒で複写される。
【0005】
カラー画像の白黒バージョンを作成することは問題を含む可能性がある。一般には、かなりの量の情報が白黒への変換の際に失なわれる。例えば、代表的なカラー画像オーサリング装置は1600万を越える異なる色を生成可能であるが、一方、一般的な白黒レンダリング装置は256個のグレイの色調を生成可能であるにすぎない。明らかに、多数の色がグレイの各レベルに対しマッピングされなければならない。このため、事実上明らかに異なる色であるカラー画像の各部分は、その画像が白黒で表示される場合に同色であるように見えることがある。この画像部分が例えば、円グラブの異なるセクションである場合、この情報の損失によって円グラフは役に立たなくなる可能性がある。
【0006】
テクスチャ技法を用いて色を白黒画像で表示できる方法の数を増加することによってかかる問題を軽減させるための試みがなされてきた。一般には、これらの戦略のもとで、白黒への変換は、色を有限数のビンに分割し且つ異なるハーフトーンパターンを各ビンに割り当てることによって実行される。このアプローチではカラー画像からの情報をより多く保存することができる。しかしながら、このアプローチは白黒画像における急激な遷移をもたらす可能性もある。原画像における色がある色から別の色に平滑に混和するところで、色の混和はビンの境界を横切る可能性があり、この結果、ハーフトーンパターン又はレベルにおいて突発的なシフトを引き起こす。この問題は、色が中間色又はグレーに近い場合に特にはっきりとする。この状況は、画像におけるノイズの存在によってさらに悪化されることがある。例えば、人の顔の写真における色のわずかなジッタ又はシフトは、このジッタ又はシフトが少なくとも1つのビン境界を横切っていると、ハーフトーンパターンにおける大きな変化に変換される可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、カラー画像に存在する情報をより多く保存する、カラー画像を白黒で表示するための方法が所望される。さらに、テクスチャにおける平滑な又はわずかな遷移と同じ程度に、色における平滑な又はわずかな遷移を正確に描画する方法が所望される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、画像におけるカラー情報を保存する、マルチカラー画像の単一の着色剤によるバージョンを生成するための方法が開発されてきた。この方法は、カラー画像における各色相と彩度に対応する固有のテクスチャを付与するように動作する連続可変スクリーニングツールを生成するステップと、連続可変スクリーニングツールによって画像の多色記述を変換することにより単一の着色剤による画像の記述を作成するステップと、を有する。
【0009】
ある実施の形態において、連続可変スクリーニングツールを生成するステップは、中間色に対応付けられるニュートラルスクリーンを定義し、複数着色剤の色空間からの複数の色相と対応付けられる複数の主要スクリーンを定義し、隣接スクリーン間の重み付け混和を行なうことによって1組の残りの色相に対応付けられる1組の混和スクリーンを生成することをさらに有する。
【0010】
マルチカラー画像の単一着色剤バージョンを表示する方法を用いるように動作する画像プロセッサは、マルチカラー画像における色相及び彩度ごとに異なるスクリーンテクスチャを生成するように動作する連続可変スクリーニングツール生成器を含む。
【0011】
画像プロセッサのある実施の形態において、連続可変スクリーニングツール生成器は、色空間内の位置に対応して1組の所定の基準スクリーンパターンを保存するように動作する基準スクリーン記憶装置、及び該スクリーン記憶装置にアクセスするとともに基準スクリーンを使用して、基準スクリーンに対応付けられる色空間内の位置に対応しないマルチカラー画像における色に対しスクリーンパターンを計算するように動作するスクリーン・ブレンダ(混和器)をさらに有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を説明する目的であるが、本発明を限定するものではない図面を参照すると、図1は、従来の画像プロセッサが色をグレーの色調に変換することによって作成されたアフリカのカラー地図の白黒の又は単一着色剤によるバージョンを示している。この変換は、例えば、画像の各色に対する明度レベルを測定又は計算し、各明度レベルに対応するグレーの色調を生成することによって行なわれる。この技術には欠点がある。例えば、オリジナルのカラー画像(図示せず)では、西サハラとモロッコは明らかに別々の国である。西サハラは黄色で表示され、モロッコはシアンの明るい色調で描画されている。しかしながら、従来技術によるアフリカの画像の白黒バージョン110では、西サハラ114はモロッコ118とほとんど区別できない。さらに、この従来技術によるアフリカの画像110では、赤道ギニア122はシアンで表示されその隣のガボン126はオリジナルのカラー画像では明るい茶色で示されているが、赤道ギニア122はその隣のガボン126とほとんど区別できない。さらに、ソマリア130を明示する本来の緑色の領域とケニア134を示す本来のピンク色の領域は、この従来技術のアフリカの地図110において1つの中間グレー色の国であるように見える。同様に、従来技術による画像プロセッサは、ザンビア142の暗黄色の領域とジンバブウェ146の茶色に近い灰色の領域を一体化している。
【0013】
図2を参照すると、カラー円グラフ(図示せず)の従来技術による白黒の又は単一着色剤による表示210において、本来は赤で表示された第1の部分円214、及び本来は緑色で表示された第2の部分円218は、同一のグレーの色調で表示されている。さらに、本来は黄色の部分円222は白色で表示され、このため、完全に図表210から消失している。
【0014】
図3を参照すると、図1及び図2に関して述べられた問題を被ることのない、カラー画像の単一着色剤によるバージョンを生成する方法310は、連続可変スクリーニングツール生成ステップ314を有する。以下詳細に説明されるように、連続可変スクリーニングツールは、画像のあるアスペクトにおける変化に基づいて固有の変調又はテクスチャを画像に適用するためのツールである。例えば、連続可変スクリーニングツールは、固有のパターンをカラー画像における各固有の色相及び彩度に対応付ける。固有パターンはそれぞれ、カラー画像の単一着色剤バージョンにおける色の代用として使用される。当然、連続可変の定義は、この方法が実行される画像プロセッサの構造によって決まる。純然たるアナログ画像処理システムにおいて、スクリーニングツールは、可変スクリーニングツールを生成するのに必要な計算がアナログ乗算器、加算器、比較器等によって行なわれるという意味において連続的に可変である。アナログ計算によって付与される無限解像度は真に連続的なスクリーニングツールを生成する。ディジタル画像プロセッサにおいて、連続性はシステム解像度又は量子化を考慮して判断される。このように、ディジタルシステムにおいて、スクリーニングツールは、画像における測定可能又は計算可能な色相及び色度ごとに異なるスクリーンパターンがあるという意味において連続的である。連続スクリーニングツール生成ステップ314において、色相の微細な差はスクリーンパターンにおける微細な差に反映される。色度又は彩度の微細な変化もまた、スクリーンパターンの微細な差に反映される。連続可変スクリーニングツールは事前に定義されるか、又はランタイム(実行時)に生成されてもよい。ランタイムに生成されると、スクリーンパターンは処理中の画像に存在する色に対して計算されるだけでよい。
【0015】
画像変換ステップ318において、カラー画像の単一着色剤による記述が作成される。好ましくは(後述されるように)生成ステップ314及び変換ステップ318が各画素に対し繰り返されるように各画素上で画素ごとのベースで順次実行されることは理解すべきである。しかしながら、最初に画像の各画素に対しスクリーニングツールを生成し、その後該画像を変換することもまた可能とされる。連続可変スクリーニングツールは、各色相及び彩度を固有パターンで表示するために使用される。明度は、例えば、パターン成分の厚さ又は幅においてコード化される。以下に説明されるように、色相及び色度又は彩度は、例えば、事前に定義されたパターンの混合又は混和としてコード化される。
【0016】
レンダリングステップ322において、媒体は画像の単一着色剤による記述に適するようにマーク付けされる。媒体はどのような画像レンダリング媒体をも含む。例えば、媒体は、用紙、帆、及び単一カラー表示装置(例えば、白黒CRT、液晶ディスプレイ、モノクロモニタ等)を含む。
【0017】
計算及び分析目的で、カラー画像の単一着色剤バージョンを生成するための方法310の1つの具体化において、画像において認識される色は、機械に依存しない色空間、例えば、国際照明委員会のL***色空間(CIELAB)内に位置決めされ又はマッピングされる。CIELAB色空間から切り分けられた平面は図4に示されている。光度は、原点又は軸の交点を通ってL*軸(図示せず)に沿って示される。図示されている軸はa*及びb*と表示される。L*軸は図面の平面の内部から外部へと延出する。a*及びb*の各軸は色相及び彩度のそれぞれの範囲を示す。特定の色Pは3本の軸に対する関係によって色空間内に位置決めされる。例えば、色Pはa*軸等から測定される色相角度Φ、及び原点からの径方向距離として描画される彩度σを有する。色Pはまた、L軸に沿った高さとして描画される輝度と対応付けられる。Pの輝度における変化は、Pを描画された平面の上又は下の何れかの別の輝度平面に移動させることになる。図4においてはまた、ニュートラルスクリーンS0及び複数の色相依存1次スクリーンS1〜S6を含む1組の基準スクリーン又はスクリーンセルが示されている。基準スクリーンは、連続スクリーニングツールの残部を生成するための基準又はシードとして連続スクリーニングツール生成ステップ314において使用される1組の所定の関連パターン基本命令(プリミティブ)である。6つの1次スクリーンが図示されているが、使用される1次スクリーンの数はいくつでもよい。一般には、1次スクリーンはメモリに記憶される。このため、使用される1次スクリーンの数は、精度と計算速度、及び必要なメモリの間のトレードオフである。1次スクリーンS1〜S6は、色空間の外部エッジの周囲に均等に分配されるように図示されている。しかしながら、他の分配も可能である。1次スクリーンは、混和計算を実行する目的に対して好都合であるどのような方法でも分配されてもよい。図示されるニュートラルスクリーンS0は2つの余弦関数の積から構成される高周波数45度のドットスクリーンである。しかしながら、他のスクリーンも適合性があることが想定される。1次スクリーンS1〜S6は色相に依存する。基準スクリーンS0〜S6は、少なくとも同一位置に最大数及び最小数を有するのと少なくとも同程度において互いに関連している。
【0018】
例えば、1組の基準スクリーンS0〜S6は、以下のC言語のソースコードにおいて記述される方程式及びアルゴリズムから生成される。
【0019】
ここで、period=スクリーンセルサイズ; */例えば 16/*
periodDiv2=period/2;
amp=127.5;
c1=2.0*3.1416/period;
インデックスi及びjは0乃至period-1へ進む;
round(...)は引数(アーギュメント)を整数に丸めることを示し;
rem(a,b)はaをbで割った残りである。
【0020】
Figure 0004429558
【0021】
Figure 0004429558
【0022】
Figure 0004429558
【0023】
図5を参照すると、ニュートラルスクリーンS0及び2つの1次スクリーンS1及びS2の数値表示は、しきい値505及び相対ドット位置情報510を含む。各スクリーンは256個のドットに対するしきい値505を含む。ドットは画像の画素に対応する。さらに、これらドットは画像のレンダリングにおけるドット位置又はマーク位置に対応する。スクリーンにおいて、ドットは例えば16×16アレイ又はグリッドにグループ化される。その他のスクリーンサイズも許容され且つ想定される。図5は1から16までの列(コラム)指標514を示し、各スクリーンは1から16までの1組の行(ロー)指標518に対応付けられる。相対ドット位置情報510は行518及び列514のそれぞれの指標においてコード化される。各スクリーンS0、S1、S2において、ドット位置(1,9)及び(9,1)は最大しきい値、即ち255を保持する。さらに、ドット位置(9,9)において、各スクリーンは最小しきい値、即ち、0を保持する。どのスクリーンを使用する場合でも、その組の各スクリーンが他のスクリーンでも最大値を有するドット位置に少なくとも1つの最大値を有することが好ましい。同様に、1つの組の各スクリーンがその組の他のスクリーンでも最小値を有するドット位置に少なくとも1つの最小しきい値を有することが好ましい。スクリーン間のかかる関係を維持することは、画像全域における色が微妙に変化する際にパターンにおける平滑な遷移を確実にするのに役立つ。例えば、この関係を維持することによって、肌の色調における微妙な変化がハーフトーンテクスチャにおける微妙な変化として描画されることが保障される。
【0024】
図4のパターンは、基準値、例えば128をスクリーンのしきい値と比較することによって作成される。例えば、基準値を図5のS0におけるしきい値と比較し、基準値がしきい値よりも大きければ用紙上の対応するドット位置にマークを配置することによって、図4のS0のパターンを作成する。各スクリーンS0〜S6の中央部分が暗いのは、各スクリーンの中央のしきい値がゼロであるためである。このため、そのゼロよりも大きい基準値はスクリーンの中央のしきい値よりも大きく、スクリーンの中央に対応するドット位置にマークが配置される。図5を細かく調べてみると、基準値が高くなるほど配置されるマークが多くなり、パターンは暗さが増し且つ密度が増す。これは、スクリーンに対して比較される画素値が画素の暗さである点で適切である。しかしながら、一般にはスクリーンのしきい値と比較される値は画素の明度又は輝度であり、数値が大きくなるほど対応する色は明るくなる。このため、マーキング作業の意味はここに述べた作業に対して一般には逆である。即ち、画像の画素値がスクリーンのしきい値よりも小さい場合、一般にはマークは印刷媒体上に配置される。この結果、示されたパターンは明暗に対して反転されることになる。
【0025】
図4及び図5を観察すると、色空間内の7つの点に対してのみ定義されたスクリーンが示される。明度の変化がスクリーンのしきい値パターンによって機械的に説明される一方、スクリーンが定義されていない多数の色がまだある。これらの色は、例えばランタイムに画像プロセッサによって必要なスクリーンを計算し、基準スクリーンS0乃至S6間で混和又は補間を行なうことによって説明されるとともに、スクリーンはこのようにして連続的に可変状態とされる。このプロセスは基準スクリーンによって網羅されていない色相及び彩度に対して固有のスクリーンを生成する。
【0026】
適切な混和技術を使用すればよい。その1つは2ステップの混和法である。最初に、中間又は色相スクリーンを以下の方程式(1)に基づいて計算する。
【0027】
Screen hue(Φ)=(1-α)*Sk*Sk+1 (1)
【0028】
ここで、k及びk+1は、問題の色又は色相に近いスクリーンの1次スクリーン番号である。このスクリーン番号k及びk+1はΦk<Φ<Φk+1であるように選択され、Φは問題の色の色相角度であり、αは重み係数である。線形又は非線形重み係数を使用してもよい。例えば、αは以下の方程式から計算される。
α=(Φ−Φk)/(Φk+1−Φk) (2)
【0029】
図4を参照すると、色PはS0とS1の色相角度間に配置される色相角度Φを有する。このため、Φk<Φ<Φk+1は、k=1によって満足される。例えば、Φ=50度、Φk=30度、及びΦk+1=90度である。したがって、
α=(50−30)/(90−30)=20/60=1/3 (3)
及び
Screen hue(Φ)=(1-(1/3))*S1+(1/3)*S2=(2/3)*S1+(1/3)*S2 (4)
となる。
【0030】
色Pは、色空間内でS1及びS2に対応付けられる位置間の距離の3分の1のところに配置される。このため、中間色相スクリーン計算は、一般式(1)及び(2)の構造によって、例示の式(3)及び(4)によって示されるように自動的に重み付けされるので、S1の影響はS2の影響よりも大きい。
【0031】
次に、中間スクリーン(Screen hue(Φ))は、ニュートラルスクリーンと混和される。再度、重み係数が用いられる。例えば、彩度σのある関数に基づく重み係数が用いられる。また、重み関数の機能は線形又は非線形であることがある。この第2の混和ステップは、色彩度に基づくテクスチャ変化を連続可変スクリーニングツールの成分とする。ニュートラルスクリーン/中間スクリーンの混和は例えば、以下の方程式によって達成される。
【0032】
Screen(Φ,σ)=(1-w(σ))*S0+w(σ)*Screen hue(Φ) (5)
【0033】
図6を参照すると、中間スクリーン610は位置(9,9)に最小値を、位置(1,9)及び(9,1)に最大値をそれぞれ有する。中間スクリーン610は方程式(4)に基づいて計算される。例えば、図5を参照すると、1次スクリーンS1において、グリッド位置(3,2)におけるしきい値は79である。1次スクリーンS2において、グリッド又はドット位置(3,2)におけるしきい値は10である。方程式(4)を適用すると、以下の通りになる。
(2/3)(79)+(1/3)(10)=56
このため、中間スクリーン610の位置(3,2)におけるしきい値は56である。必要ならば、中間スクリーン610における各グリッド又はドット位置に対して同じ処理が繰り返される。同様に、最終混和スクリーン620はw(σ)=2/3と仮定して方程式(5)に基づいて計算される。例えば、図5を参照すると、ニュートラルスクリーンS0では、グリッド位置(3,2)におけるしきい値は44である。中間スクリーン610では、グリッド又はドット位置(3,2)におけるしきい値は56である。方程式(5)を適用すると、以下の通りになる。
(1/3)(44)+(2/3)(56)=52
したがって、最終混和スクリーン620の位置(3,2)におけるしきい値は52である。さらに、必要ならば、最終混和スクリーン620における各グリッド又はドット位置に対するしきい値を計算するために同じ処理が繰り返される。最終混和スクリーン620もまた、位置(9,9)に最小値を有し、位置(1,9)及び(9,1)にそれぞれ最大値を有するものとする。
【0034】
図7は方程式(4)及び(5)の混和作業、及び、図6を図式化によって示す。1次スクリーンS1710には、2/3を掛けて、1次スクリーンS2714の1/3に加算される。この計算の結果が、中間スクリーン718である。次に、ニュートラルスクリーンS0722には1/3が掛けられて、中間スクリーン718の2/3に加算され、その結果混和スクリーン726となる。セル710、714、718及び722の濃い部分730は低しきい値を示す。セル710、714、718及び722の明るい部分734は高しきい値を示す。セル710、 714、718及び722のグレー部分738は中間しきい値を示す。混和作業は、1次スクリーンS1710、1次スクリーンS2714及び中間スクリーン718を観察することによって事実上明確に認識される。この例において、2/3という比較的重い重み係数が1次スクリーンS1710に掛けられる。このため、1次スクリーンS1710の影響は中間スクリーン718において相当に大きい。例えば、中間スクリーン718及び1次スクリーンS1710はともに、3つの濃い部分730を有する。中間スクリーン718における3つの濃い部分は、1次スクリーンS1710における3つの濃い部分730と概して同じ位置にあり、ほとんど同じ形状である。しかしながら、中間スクリーン718における濃い部分730の形状にはある重要な相違がある。中間スクリーン718上の1次スクリーンS2714の影響は、これらの形状の変化において認識可能である。例えば、1次スクリーンS2714が1次スクリーンS1710におけるグレー部分738に対応するグリッド又はドット位置において濃い部分730を有する地点において、中間スクリーンは、濃い部分730に湾曲部又は歪みを有する。S2714の影響は、中間スクリーン718のグレー領域742においても明白である。グレー領域は、1次セルS2714の濃い部分730が1次スクリーンS1710の明るい部分と混和されるところに生じる。上述したような機械に依存しない色空間における基準スクリーン間の混和によって、該色空間内の各固有の色に対応する固有パターンが生成される。色が暗度(シェード)ごとに変化すると、各暗度に対応して新しいパターンが作成される。連続する虹色又はカラースイープはシフトパターンの連続体に変換される。
【0035】
図8を参照すると、オリジナルの基準スクリーンS0〜S6が連続可変スクリーニングツール810の残りに対して示される。連続可変スクリーニングツール810は、上記の混和方程式で生成された計算されたスクリーンの小さなサンプル集合によって表示される。混和されたスクリーン814はほとんど色Pと同じ位置にあるa**平面に配置される(図4参照)。したがって、混和されたスクリーン814は、図6及び図7の混和されたスクリーン620、726とほとんど同じである。
【0036】
上述されたシステムが色相及び彩度の関数としてスクリーンを変化させる一方で、連続可変スクリーニングツールが他の色記述パラメータの関数である場合がある。その選択は、そこで処理を行なうことを選択する色空間を記述するパラメータによってのみ限定される。
【0037】
好都合なスクリーン寸法であれば何れも使用することができる。例えば、10ドット×10ドット、12ドット×12ドット、及び16ドット×16ドットの寸法のスクリーンを含むスクリーンが一般的である。セル寸法は、空間的及びグレーレベル解像度の通常の理由に対し選択される。
【0038】
動作において、例えば、画像変換ステップ318の間に、1つのカラー画像は一般(ジェネリック)スクリーンのアレイで重ねられるものと考えることができる。これはカラー画像の各画素をスクリーン内の特定のドット位置に効果的に割り当てる。例えば、ある画素はドット又はグリッド位置(3,2)に割り当てられる。他の画素は(スクリーンのサイズに応じて)利用できるドット位置のすべてに対しドット位置(9,9)等が割り当てられる。各画素は分析され、基準スクリーンの1つ、又は(例えば、ステップ314においてその画素に対する)基準スクリーンの補間又は混和から計算されるスクリーンに対応付けられる。例えば、上記の方程式(1)及び方程式(5)は、画素によって記述された色相及び彩度に基づいて画素に対するスクリーンを計算するために使用される。画素値、例えば、画素の明度又は輝度は、画素に割り当てられたドット位置に対応するしきい値と比較される。画素値が低い(又は、システムによっては高い)と、しきい値のマークは媒体上に置かれる。もちろん媒体は画像記憶装置又は画像レンダリング媒体でもよい。例えば、マーク又はビットが電子記憶装置にセット可能であったり、ドットが用紙に印刷可能であったり、又は、画素位置がモノクロのモニタに濃く(もしくは明るく)映ったりする可能性がある。当然、計算されたスクリーン全体を生成する必要はない。問題のある画素に割り当てられるドット位置に対応付けられるしきい値を計算することが必要であるにすぎない。例えば、画素がドット位置(3,2)に割り当てられると、方程式(1)及び(5)を用いてドット位置(3,2)に対するしきい値を計算することが必要なだけである。あるいはまた、スクリーン全体を他の同様の画素で使用するために計算且つ記憶することもできる。
【0039】
実際、かなり多数の実施が可能である。実施はメモリ集約的、連続スクリーニングツール前計算、ルックアップテーブル生成、及び記憶スキームから、フライスクリーン計算技術上の計算集約的までの範囲がある。画像プロセッサはアナログ及び(又は)ディジタルコンピュータによる実施からファジィ論理又はニューラルネットワークによる実施までの範囲にわたる可能性がある。
【0040】
図9を参照すると、好ましくは、実施の形態がフライスクリーン上で混和法を用いる場合、混和は一度に1つのドット位置で行なわれる。例えば、画素アドレスカウンタ914は1つの画素に対して1つの画像アドレスを生成する。スクリーンアドレス生成器918は画像アドレスを受け取り、モジュラーアルゴリズムを用いてそれをスクリーンドット位置510と関連させる。例えば、走査線内の走査線番号及び画素位置を用いて、画素が例えば、スクリーンドット位置(7,13)に関連していることを決定する。必要ならば、色変換器922を用いて、利用できる画素値から好都合な画素値を決定する。例えば、画素アドレスカウンタ914によってアドレスされた画素のa**値は、さらに好都合な色相及び彩度値に変換される。一組の1次スクリーン926がアクセスされる。方程式(1)を参照して述べられるように、画素の色相値を用いて混和のための1次スクリーン926から2つを選択する。さらに、スクリーンアドレス生成器918によって生成されたスクリーンドット位置は、選択されたスクリーンから適切なスクリーンしきい値を選択するために用いられる。例えば、Si及びSjの双方からのドット位置(7,13)のしきい値が、第1のブレンダ(混和器)930において混和のために選択される。図9において、それらしきい値はvi及びvjとして示される。方程式(2)を参照して述べられるように、画素の色相値をさらに第1のブレンダ930によって用いることにより、選択されたスクリーンのそれぞれに対し重み係数を計算する。スクリーンドット位置は、ニュートラルスクリーン934から適切なスクリーンしきい値を選択するために使用される。例えば、S0の位置(7,13)のスクリーンしきい値が混和のために選択される。図9において、そのしきい値はv0として示される。中間的に混和されたしきい値は第1のブレンダ930から第2のブレンダ938に送られる。方程式(5)を参照して述べられるように、画素の彩度値は第2のブレンダ938によって用いることにより、中間しきい値及びニュートラルスクリーンS0しきい値に対し重み係数を計算する。第2のブレンダの出力は最終連続スクリーニングツールしきい値である。図9において、最終の連続スクリーニングツールしきい値はvで示される。画素輝度値L*はコンパレータ942において最終の連続スクリーニングツールしきい値と比較される。コンパレータ942の出力は2進出力である。この2進出力は、マークが画素の変換として生成されるべきか否かを指示する。この手順は画像の画素ごとに繰り返される。
【0041】
図10を参照すると、図3のカラー画像の単一着色剤によるバージョンを生成する方法310は、図1を参照して述べられたアフリカのカラー地図(図示せず)を変換する(ステップ318)ために用いられる。アフリカのカラー地図は、アフリカのテクスチャ化白黒地図1010として表示される(ステップ322)。従来技術によるアフリカの白黒地図110とは異なり、アフリカのテクスチャ化地図1010では、西サハラ1014はモロッコ1018と明確に区別できる。さらに、赤道ギニア1022はその隣のガボン1026とは明らかに別個のものである。なおまた、ソマリア1030とケニア1034はそれぞれ本来の緑色及びピンク色として相互に区別されるようにテクスチャで表示される。同様に、ザンビア1042とジンバブウェ1046は別々の国として適切に表示される。
【0042】
図11を参照すると、図2に示された円グラフ210において主要色を明瞭に変換できなかった従来技術の画像プロセッサとは異なり、テクスチャ化白黒の円グラフ1110において、赤で表示された第1の部分円1114と、緑色で表示された第2の部分円1118は明確に区別されたパターンで表示される。さらに、従来技術の円グラフ210で認識できなかった本来は黄色の部分円1122は第3のパターンで表示されて明確に認識できる。
【0043】
図12を参照すると、マルチカラー画像をテクスチャ化された単一着色剤によるバージョンに変換するように動作する画像プロセッサ1210は、連続可変スクリーニングツール生成器1214を有する。連続可変スクリーニングツール生成器1214はマルチカラー画像における色相ごとに異なるスクリーンテクスチャを生成するように動作する。例えば、連続可変スクリーニングツール生成器1214はスクリーン生成ステップ310の間に動作する。好ましくは、連続可変スクリーニングツール生成器1214は色相に関連のあるテクスチャを生成することによって、同様の色相が同様のテクスチャにマッピングされる。連続可変スクリーニングツール生成器は広範囲の方法において実施される。ある連続可変スクリーニングツール生成器は、基準スクリーン記憶装置1218とスクリーンブレンダ1222を有する。基準スクリーン記憶装置1218は好都合なパターン記憶機構のいずれでもよい。アナログシステムにおいて、基準スクリーン記憶装置1218は例えば、複数のテストパターン生成回路である。各テストパターン生成回路は、異なるパターンを生成するように構成される。ディジタルシステムでは、基準スクリーン記憶装置1218は一般に、マイクロプロセッサ又はコンピュータメモリである。しかしながら、他の実施の形態も可能である。例えば、基準スクリーン記憶装置1218は、ハードディスク又はCD−ROM等の回転媒体であってもよい。さらに、基準スクリーンは、例えば、コンピュータネットワーク等の通信リンクにわたって記憶且つ検索されることもある。上記したように、スクリーンブレンダ1222を広範囲の方法において実施してもよいことは当業者によって直ちに理解されるものである。アナログシステムにおいて、スクリーンブレンダ1222は例えば、複数の増幅器及び加算回路から構成される。増幅器のゲインは、混和中のテストパターン生成回路の寄与を変化させるように適切な重み係数に従って変化される。加算回路はこのように修正されたテストパターン信号を組み合わせて混和されたスクリーニング信号を生成する。ディジタルシステムでは、上記した混和方程式はソフトウェアモジュールにおいて実施される。マイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ、又はその他の計算装置はモジュールを実行してカラー画素を観察し、適切な基準スクリーン選択する。さらにまた、適切な重み係数は計算され、選択された基準スクリーンに適用される。その他の実施において、特定用途向け集積回路又はプログラム可能ゲートアレイを、基準スクリーン記憶装置1218及びスクリーンブレンダ1222の各機能のあるもの又はすべてを実行するために開発又は構成される。あるいはまた、ニューラルネットワークを、色画素入力刺激作用に応答して白黒スクリーンパターンを生成するように学習させる。
【0044】
例示の画像プロセッサ1210は、画像変換器1226、マーカー1230、及びプリントエンジン1234をさらに有する。画像変換器は画像変換ステップ318を実行するように動作する。画像変換器1226は画像1238を受け取り、該画像を構成する画素を検査する。必要ならば、画像変換器1226はまず、画像を連続スクリーニングツールと互換性がある色空間に変換する。例えば、画像変換器はRGB色空間からの画像をCIELAB色空間に変換する。画像変換器1226は、画素からの画素値と同様に画像内の画素の位置を用いて連続スクリーニングツール内の適切なスクリーン及びドット位置をアドレスする。画像変換器1226は連続スクリーニングツール生成器1214と伝達してアドレスされたドット位置からのしきい値を検索する。例えば、画像変換器1226は画素からの色相角度値を用いてスクリーンをアドレスし、画像内の画素位置を用いてドット位置をアドレスする。画像変換器1226は検索されたしきい値を画素からの画素値と比較して、マークをその画素に対して配置すべきか否かを決定する。例えば、画像変換器は画素の明度を検索されたしきい値と比較する。画像変換器1226は画像内の画素ごとにこの処理を繰り返して行ない、テクスチャ形式のカラー情報を保存する画像の単一着色剤によるバージョンを生成する。
【0045】
前述の画像変換器の記述は、ディジタル実施に対して示される。しかしながら、画像変換器は、かなりの数の方法において実施可能である。例えば、画像変換器の1つのアナログ実施において、アナログ式連続可変スクリーニングツールによって生成されたスクリーン信号はコンパレータ回路の第1の入力に送られ、基準として使用される。スクリーニング信号と同期化される画像信号はコンパレータ回路の第2の入力に送られる。コンパレータ回路は、コンパレータの2つの入力上の信号間の比較に基づいてマーク信号を出力する。
【0046】
一般に、単一着色剤による画像のバージョンはマーカー1230に送られる。マーカー1230はプリントエンジンコントローラである。マーカー1230は、マーク信号をプリントエンジン1234へ送るためのベースとして単一着色剤による画像のバージョンを用いる。一般には、マーカー1230は、特種なプリントエンジン1234と連絡するとともにそれを制御するように特に適応されている。
【0047】
プリントエンジン1234は何れの画像表示装置であってもよい。好ましくは、プリントエンジン1234は、例えば白黒電子写真プリンタ等の単一着色剤による画像表示装置である。電子写真プリンタが、例えば、ヒューザ、現像剤、及び画像形成部材を含むことは当業者には周知である。代替として、プリントエンジン1234は、例えば、インクジェットプリンタ、陰極線管(CRT)、モノクロのモニタ、レーザープリンタ等のその他の画像表示装置を含むものでもよい。
【0048】
ある実施において、連続可変スクリーニングツール生成器1214、画像変換器1226、及びマーカー1230の各機能は組み合わされて他の装置によって実行される。図12に示された構成は単なる例示であり、本発明を限定することを意味するものではない。例えば、上述のように、あるアナログ式実施形態において、コンパレータは画像変換器及びマーカーの各機能の大部分を提供する。
【0049】
本発明を特定の実施の形態について述べてきた。修正及び変更は、本明細書を読んで理解することにより見出される。例えば、CIELAB色空間以外の色空間を用いて本発明を実施することができる。使用する基準スクリーンの数を多くしたり少なくしてもよい。他の基準スクリーンパターンを使用することができる。基準スクリーンを色空間の外部エッジの周囲に分散する必要はない。混和又は補間は色相角度及び彩度以外のパラメータに基づくものでもよい。他の多くの画像プロセッサの実施が、連続可変スクリーニングツールを用いて色画像の単一着色剤によるバージョンを生成するために想定される。ハードウェア、ソフトウェア、ニューラルネットワーク、特定用途向け集積回路、プログラム可能ゲートアレイ及び他の技術のホストは、画像プロセッサのバージョンを実施するために使用できる。このようなすべての修正及び変更を添付の請求項又はその均等物の範囲内に含まれる限りにおいて含むことが意図される。
【0050】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、カラー画像に存在する情報をより多く保存するようにしてカラー画像の白黒表示を可能にするとともに、テクスチャにおける平滑又はわずかな遷移と同じ程度に、色における平滑又はわずかな遷移を正確に描画することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像プロセッサによる従来の方法を使用することによって表示された、カラー地図の白黒バージョンを示す図である。
【図2】従来の画像プロセッサによる従来の方法を使用することによって表示された、カラー円グラフの白黒バージョンを示す図である。
【図3】マルチカラー画像の単一着色剤バージョンにおけるカラー情報を保存する方法の概要を示したフローチャートである。
【図4】図3の方法を実行するためにある実施の形態において使用される基準スクリーンを示す図であり、基準セルが色空間に点在且つ分散されて基準スクリーン及び色空間の間の割り当て関係を示す。
【図5】図4の基準スクリーンの一部の数値表現を示す図である。
【図6】図5の基準スクリーン上の一部に基づく計算された混和スクリーンの中間及び最終バージョンの数値表現を示す図である。
【図7】図6の混和スクリーンの計算を図形式で示す図である。
【図8】図4の色空間及び1組の計算された混和スクリーンに対して図4の基準スクリーンを示す図である。
【図9】図3の方法の1つの実施の形態における処理フローを示すブロック図である。
【図10】図3に概略図示された方法によって表示されたカラー地図の白黒バージョンを示す図である。
【図11】図3に概略図示された方法によって表示されたカラー円グラフの白黒バージョンを示す図である。
【図12】図3の方法を実行するように動作する画像プロセッサのブロック図である。

Claims (2)

  1. 輝度、色相及び彩度で定まる複数着色剤色空間で表現された画像を単一着色剤色空間で表示するための画像表示方法であって、
    複数着色剤色空間の各色相及び彩度に対応するテクスチャを付与するように動作する連続可変スクリーニングツールを生成し、
    前記連続可変スクリーニングツールに基づいて画像の複数着色剤による表現を変換すること、を含み、
    前記輝度、色相及び彩度で定まる複数着色剤色空間における色相及び彩度が0である位置に対応付けられるニュートラルスクリーンが予め定められ、
    複数着色剤色空間からの複数の色相に対応付けられる複数の1次スクリーンが予め定められ、
    前記連続可変スクリーニングツールを生成するステップは、
    以下の方程式、即ち、
    Screen hue(Φ)=(1-α)*Sk+α*Sk+1
    ここで、Φは変換される画素の色相角度であり、kは1次スクリーンの1つを示す指標であり、k+1は、Φk<Φ<Φk+1であるような別の1次スクリーンを示し、Φk及びΦk+1は1次スクリーンSk及びSk+1にそれぞれ対応付けられる色相角度であり、αは、α=(Φ−Φk)/(Φk+1−Φk)であるように設定される、
    を用いて中間スクリーンscreen hue(ψ)を生成し
    以下の方程式、即ち、
    Screen(Φ,σ)=(1-w(σ))*S0+w(σ)*Screen hue(Φ)
    ここで、S0はニュートラルスクリーンであり、w(σ)は0と1の間の値を有する彩度σの関数である、
    を用いて前記連続可変スクリーニングツールとして混和スクリーンscreen(Φ、σ)を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする画像表示方法
  2. 輝度、色相及び彩度で定まる複数着色剤色空間で表現された画像を単一着色剤色空間で表示するための画像表示装置であって、
    複数着色剤色空間の各色相及び彩度に対応するテクスチャを付与するように動作する連続可変スクリーニングツールを生成する生成手段と、
    前記連続可変スクリーニングツールに基づいて画像の複数着色剤による表現を変換する変換手段と、
    を含み、
    前記輝度、色相及び彩度で定まる複数着色剤色空間における色相及び彩度が0である位置に対応付けられるニュートラルスクリーンが予め定められ、
    複数着色剤色空間からの複数の色相に対応付けられる複数の1次スクリーンが予め定められ、
    前記生成手段は、
    以下の方程式、即ち、
    Screen hue(Φ)=(1-α)*Sk+α*Sk+1
    ここで、Φは変換される画素の色相角度であり、kは1次スクリーンの1つを示す指標であり、k+1は、Φk<Φ<Φk+1であるような別の1次スクリーンを示し、Φk及びΦk+1は1次スクリーンSk及びSk+1にそれぞれ対応付けられる色相角度であり、αは、α=(Φ−Φk)/(Φk+1−Φk)であるように設定される、
    を用いて中間スクリーンscreen hue(ψ)を生成し
    以下の方程式、即ち、
    Screen(Φ,σ)=(1-w(σ))*S0+w(σ)*Screen hue(Φ)
    ここで、S0はニュートラルスクリーンであり、w(σ)は0と1の間の値を有する彩度σの関数である、
    を用いて前記連続可変スクリーニングツールとして混和スクリーンscreen(Φ、σ)を生成する
    ことを特徴とする画像表示装置
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