JP4429421B2 - ワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造 - Google Patents

ワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車、バス、トラック等の車両の窓面を払拭するためのワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種ワイパ装置のなかには、ブレードの払拭軌跡を異形として運転者の視野を広く確保するため、例えば特表平10−507143号公報に示されるように、ワイパモータの駆動力を、複数のリンクを介して連動連結した多節リンク式のワイパアームが知られている。そしてこのようなものにおいて、ワイパアームには窓面側に向く付勢力が作用していること、そして、ワイパアームの車体への枢着部がワイパアームの軸方向基端部にないことから、ワイパアームに抉りトルクが生じ、ワイパアームが揺動することによってワイパアームとリンクとのリンク枢結部における軸受の摺動面に均等な摺動力が加わらなくなる。この結果、ワイパアームの払拭作動時においては、リンク枢結部に、前記抉りトルクに加えてワイパアームを窓面に対して平行に揺動させる力が作用することになり、このため、リンク枢結部の回動が損なわれたり、リンク枢結部に異常摩耗が生じる等の問題がある。そこで、抉りトルクを減少させてリンク枢結部を保護する構造として、図10(A)に示すものが提唱される。このものは、リンク枢結部Jを、ワイパアーム18とリンク19とに各穿設した連通状の貫通孔18a、19aに、カシメ(リベット)軸20をカシメ固定することで構成しているが、このものは、ワイパアーム18の窓面方向の板厚を厚くして、ワイパアーム18の貫通孔18a内面に対するリベット軸20の接触面積を長く確保し、リンク枢結部Jに作用する抉りトルクを分散して受けるようにし、これによってリンク枢結部Jに回動支障や異常摩耗が生じないように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに前記従来のものでは、リンク枢結部Jを長くする分、どうしても車体からの突出量が長くなってしまううえ、コンパクト化が損なわれるという問題が生じるばかりでなく、外観的にも劣ってしまうという問題がある。そこで、リンク枢結部Jを薄型とした状態で抉りトルクからの保護を計るものとして、例えば図10(B)に示すようにしたものが知られている。このものは、ワイパアーム21とリンク22とのあいだに平ワッシャ23を介装することでスラスト方向のガタつきを取るようにしている。しかるにこのものでは、リベット軸24の軸長が短いが故、各部品に僅かな寸法誤差があった場合でも軸方向のガタが生じてしまうため、平ワッシャ23によるガタ調整が難しいばかりでなく、製品にばらつきが生じる惧れがあって問題があり、これを回避するには、各部品を高い精度で仕上げ加工する必要があって、このようにすると、どうしてもコストアップしてしまうという新たな問題が生じることになり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ワイパモータの駆動力を、ワイパアームの基端部に各リンク枢結部を介して複数のリンクを連動連結し、窓面払拭軌跡を異形化した多節リンク式のワイパ装置において、前記各リンク枢結部を、ワイパアームとリンクとにそれぞれ穿設した貫通孔にリベット軸を連通状にカシメ固定して構成すると共に、少なくとも一つのリンク枢結部に、リベット軸のカシメ固定に基づいてリンク枢結部の寸法公差を吸収可能な調整部を設けるにあたり該調整部は、一方の筒端部に鍔部が形成された一対の鍔付き軸受け部材を、該鍔付き軸受け部材の筒端部同士のあいだに所定間隙を存するようにしてワイパリンク貫通孔の表裏側からそれぞれ圧入することで構成されていて、リベット軸のカシメ固定をした場合に、前記軸受け部材同士が接近してワイパリンク貫通孔の全長として設定される表裏軸受け部材鍔部同士のあいだの長さ調整をするように構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造である。
そして、このようにすることにより、リンク枢結部を薄型にしながらガタつきのないリンク枢結部とすることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、調整部は、リベット軸のカシメ固定に基づいて変形する変形部が、少なくとも一つの軸受け部材鍔部とワイパアーム貫通孔の孔端部周縁とのあいだに備えて構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造である。
請求項3の発明は、請求項2において、リベット軸は鍔付リベットとし、変形部は、鍔付き軸受け部材がワイパアーム貫通孔と前記鍔付きリベットとのあいだに介装され、ワイパアーム貫通孔の孔端部周縁と軸受け部材鍔部とのあいだに鍔付きリベットのカシメ固定により塑性変形する皿ワッシャが挟持されて構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造である。
請求項4の発明は、請求項2において、リベット軸は鍔付リベットとし、変形部は、鍔付き軸受け部材がワイパアーム貫通孔と前記鍔付きリベットとのあいだに介装され、ワイパアーム貫通孔の孔端部周縁に変形自在に形成され、軸受け部材鍔部にあてがう状態で鍔付きリベットをカシメ固定することにより変形する凹凸部で構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態について図1〜図7の図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両に設けられるワイパ装置を構成するワイパアームであって、該ワイパアーム1は、アームサポート2と、該アームサポート2の先端にピン軸2aを介して支持され、窓面から離れる方向に揺動自在なアームシャンク3と、該アームシャンク3に基端部が一体的に取付けられ、先端部に窓面を払拭するワイパブレード(図示せず)が取付けられるアームピース4と、該アームピース4基端部とアームサポート2先端部とのあいだに介装される付勢弾機5等の部材装置を備えて構成されていること等は何れも従来通りの構成となっている。
【0006】
一方、ワイパモータの駆動に基づいて正逆揺動(回動)するワイパ軸(図示せず)は、第一サブサポートリンク7の基端部に形成されたワイパ軸孔6を介して一体的に連結されている。そして、前記第一サブサポートリンク7の先端部は、第一枢軸8を介して前記アームサポート2の基端部の窓面と対向する裏面において回動自在に連結(枢結)されているが、該第一サブサポートリンク7の枢結部を第一リンク枢結部J1とし、詳細については後述する。さらに、アームサポート2の第一リンク枢結部J1の先端側の裏面には、略L字状に折曲した第二サブサポートリンク9の先端部が第二枢軸10を介して回動自在に連結(枢結)されており、該第二サブサポートリンク9の枢結部を第二リンク枢結部J2とし、詳細については後述する。このうように、本実施の形態のアームサポート2には都合二個の第一、第二リンク枢結部J1、J2が設けられている。そして、前記第二サブサポートリンク9の基端部は、車両(躯体)側に躯体側枢軸9aを介して回動自在に連結され、これによって、ワイパ軸、第一サブサポートリンク7、アームサポート2、第二サブサポートリンク9とがそれぞれ連動連結され、而して四節リンク機構が構成されている。
【0007】
前記四節リンク機構において、ワイパ軸が正逆揺動したとき、第一サブサポートリンク7は図5において矢印A方向に往復揺動し、これに伴い、アームサポート(ワイパアーム1)2は、ワイパ軸、第二サブサポートリンク9の躯体側枢軸9aとを支点として、第一、第二サブサポートリンク7、9と共にリンク作動を行って、図5において矢印B方向の往復揺動がなされるように設定されている。このとき、アームサポート2は上方向に変位する状態で往復揺動を行い、これによって、図1に示すようにブレードによる窓面の払拭範囲Sが窓面のコーナー部にまで至るように広がり、払拭軌跡が異形となるように設定されている。因みに、図5において、アームサポート2は、二点鎖線で示される下反転位置と、実線で示される上反転位置とのあいだを往復揺動する設定となっている。
【0008】
そして、前記アームサポート2の基端部の第一、第二リンク枢結部J1、J2は、アームサポート2に表裏方向を貫通する状態の第一、第二貫通孔2b、2cと、第一、第二サブサポートリンク7、9の先端部に穿設された貫通孔7a、9bとを挿通する第一、第二枢軸8、10により枢結される構成となっている。そして、これら第一、第二リンク枢結部J1、J2には、前述したように、窓面に直行する力に基づいて抉りトルクが作用しており、本実施の形態では、これら第一、第二リンク枢結部J1、J2の両者に本発明の軸受け構造が実施され、これによって、第一、第二リンク枢結部J1、J2が抉りトルクから保護されるように設定されている。因みに、これら第一、第二リンク枢結部J1、J2の軸受け構造は、それぞれ同様の構成となっているので、第一リンク枢結部J1についてのみその詳細を説明し、第二リンク枢結部J2についての詳細は省略するが、図面においては第一リンク枢結部J1に準じて符号が付されている。
【0009】
前記アームサポート2の第一貫通孔2bは、窓面とは反対側(以降、表側)部位に位置して、第一貫通孔2bの孔径よりも大径な大径部2dが同芯状に形成され、第一貫通孔2bの孔端部周縁に段差面部2eが形成されている。そして、前記アームサポート第一貫通孔2bに、一方の筒端部に鍔部11a、12aが形成された鍔付きの軸受け部材11、12を、第一貫通孔2bの表側と窓面側(以降、裏側)とからそれぞれ圧入するが、表側から圧入組込みされる軸受け部材11の鍔部11aは、第一貫通孔2bの孔縁の段差面部2eに対向するよう設定されている。そしてこの軸受け部材鍔部11aと段差面部2eとの対向間に、本発明の変形部である皿ワッシャ13が挟持されるが、該皿ワッシャ13は、前記軸受け部材11の圧入段階では軸芯側ほど裏側に傾斜する元姿勢を維持しており、軸方向の負荷が作用したとき塑性変形して扁平状になるように設定され、これによって、皿ワッシャ13は、傾斜状の皿ワッシャ13が扁平姿勢になるまでの最大変形量δの範囲で変形するよう設定されている。
一方、裏側から圧入される軸受け部材12の鍔部12aは、アームサポート第一貫通孔2bの窓面側(裏側)孔縁面部に当接する状態まで圧入されており、この圧入状態(組込み状態)において、表裏側から圧入される軸受け部材11、12の他方の筒端部11b、12b同志は、これらのあいだに所定間隙Cを存した状態で近接対向しているが、該所定間隙Cは、皿ワッシャ13の板厚変化を許容するべく設定されている。
【0010】
そして、前記第一枢軸8は、基端部(表側端部)に鍔部8aが一体形成された鍔付リベットで構成されており、アームサポート第一貫通孔2bの表側から挿入されたとき、第一枢軸鍔部8aが表側の軸受け部材鍔部11aの表側面に当接するように設定されている。この第一枢軸8は、アームサポート第一貫通孔2bを回動自在に貫通するべく、表裏側の軸受け部材11、12の内径に略等しい外径を有した基端側のアーム連結部8bと、該アーム連結部8bよりは小径で第一サブサポートリンク貫通孔7aを回動自在に貫通するべく該貫通孔7aの内径と略等しい外径を有した先端側(裏側)のリンク連結部8cとが一体に形成され、これらアーム連結部8bとリンク連結部8cとのあいだに段差面部8dが形成されたものに構成されている。尚、前記アーム連結部8bの軸長は、前記アームサポート第一貫通孔2bに軸受け部材鍔部11a、12aの板厚、そして皿ワッシャ13の元姿勢における板厚とを加えたものと略等しいかこれより僅かに短いものになるよう、予め寸法設定されている。
【0011】
そして、前記第一枢軸8を、前記組込み状態のアームサポート2の第一貫通孔2bと第一サブサポートリンク貫通孔7aとに連通状に貫通させ、その両端部をカシメ固定することで、アームサポート2と第一サブサポートリンク7とが回動自在に連結されるが、このカシメ固定の過程で、第一枢軸8とアームサポート2および第一サブサポートリンク7とのあいだに、各軸受け構成部品の寸法公差によって生じる軸方向の寸法誤差等に基づくガタつきが消失するように設定されている。
つまり、第一枢軸8は、アームサポート第一貫通孔2b、第一サブサポートリンク貫通孔7aとに連通状に貫通させたとき、第一サブサポート7の表側面は、前記アームサポート第一貫通孔2bを構成する裏側軸受け部材鍔部12aおよび第一枢軸アーム連結部8b先端の段差面部8dに対向している。そして、この状態において、第一枢軸鍔部8aと、第一サブサポートリンク貫通孔7aの裏側から突出する先端部第一枢軸リンク連結部8cの先端部とを適宜治具を用いてカシメたとき、第一枢軸鍔部8aと第一サブサポートリンク7とにより表裏側の軸受け部材鍔部11a、12a同志を挟み込むように作用して、皿ワッシャ13に軸方向の負荷を作用し、これによって、アームサポート貫通孔2bの表側の軸受け部材鍔部11a、皿ワッシャ13、裏側の軸受け部材鍔部12aとのあいだにに軸方向の寸法誤差や隙間があったとき、皿ワッシャ13の傾斜面が押し潰されるようにして適宜塑性変形することで、前記寸法誤差や隙間を吸収するように設定されている。このようにして、アームサポート第一貫通孔2bの全長として設定される表裏の軸受け部材鍔部11a、12a同志のあいだの長さが調整されることで、予め設定される第一枢軸アーム連結部8bの軸長とのあいだにあった寸法誤差が解消されることになり、ガタつきのない固定がなされた第一、第二リンク枢支部J1、J2を形成できるように設定されている。因みに、皿ワッシャ13は、アームサポート第一貫通孔2bと第一枢軸アーム連結部8bの軸長とのあいだに存する誤差や隙間の状態に基づいて変形するものであって、図6に示すように僅かな変形で良い場合がある一方で、図7に示すように、傾斜状の皿ワッシャ13が扁平になるまでの最大変形量δに相当する変形がなされる場合もあり、しかして皿ワッシャ13の変形量は、最大変形量δに至るまでの範囲で変形自在である。
【0012】
尚、前記アームサポート2のリンク枢結部J1、J2部位は、表側からカバー体14が被着されて防水される設定となっているが、該カバー体14とアームサポート第一、第二貫通孔2b、2cとのあいだにはシール材15が介装され、リンク枢結部J1、J2における防水性能がさらに高まるよう配慮されている。さらに、アームサポート第一、第二貫通孔2b、2cの裏面側外周部には、孔縁からは所定間隔を存し、底面が半球状の裏面凹部2fが凹設され、該裏面凹部2fに、基端部が第一、第二サブサポートリンク貫通孔7a、9bの表側端外周部に固着されたラッパ状シール材16の先端部が押し込まれ、アームサポート2の裏面側における防水が計れるように設定されている。
【0013】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、図示しないワイパモータの駆動に基づいてワイパ軸が正逆揺動(回動)すると、ワイパアーム1は窓面を上下に変位する状態で払拭揺動し、これに基づいてワイパブレードが窓面の払拭を行う。このとき、アームサポート2の第一、第二リンク枢結部J1、J2には、前述したように抉りトルクが作用しているが、これら第一、第二リンク枢結部J1、J2において、第一、第二枢軸8、10のアーム連結部8b、10bの軸長と、アームサポート第一、第二貫通孔2b、2cの全長とのあいだの寸法誤差(寸法公差)がなく、略一致するガタつきのない状態で枢結されているため、第一、第二リンク枢結部J1、J2において抉りトルクに伴う回動支障や異常摩耗の発生を低減できる。
つまりこの場合に、第一、第二枢軸8、10とアームサポート第一、第二貫通孔2b、2cとは、第一、第二枢軸8、10を用いてカシメ固定する際に、これらのあいだに挟み込んだ皿ワッシャ13が塑性変形することに基づいて、互いの軸方向長さの寸法が調整され、これらのあいだの誤差や隙間が吸収される。この結果、僅かな寸法誤差があったとして、これを解消(吸収)できることになって、これらリンク枢結部J1、J2の軸方向長さが短いものであってもガタつきをなくすことができ、アームサポート2の突出量を短くして軽量コンパクト化が計れるうえ、外観上にも優れたものにできる。
【0014】
しかもこのものでは、軸長方向の誤差吸収をするために、軸受け部材鍔部11aとアームサポート段差面部2eとのあいだに、軸芯側ほど裏側に傾斜する汎用の皿ワッシャ13を介装するだけの構成であるので、部品点数の増加も最低限に押えることができるうえ、加工工程が複雑化することもなくコスト高の回避もできる。
【0015】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでないことは勿論であり、また、変形部は複数あるリンク枢結部の少なくとも一つに設けられていればよい。また変形部はリンク枢結部に設けられていればよく、裏側の軸受け部材鍔部と、アームサポート裏側面とのあいだや、表側軸受け部材鍔部と枢軸の鍔部とのあいだ等、適宜の部位に配することができる。
【0016】
さらに、変形部としては皿ワッシャに限定されることはなく、図8、9に示す第二の実施の形態のように構成することもできる。このものは、ワイパアームを構成するアームサポート17に形成される第一、第二貫通孔17a、17bの表側部位に、これより大径な大径部17cを同芯状に形成することで孔端部周縁に段差面部17dを形成し、該段差面部17dが凹凸状に表面加工され、該凹凸状部17dが本発明の変形部に構成されている。つまり、凹凸状部17dは、第一、第二枢軸8、10のカシメ固定時に、凹凸状部17dに突当てられる表側軸受け部鍔部11aが押しつけられたとき変形するように構成されており、この場合でも、軸受け部鍔部11aが凹凸状部17dを押し潰すようにして塑性変形させることによって、各リンク枢結部J1、J2における寸法誤差や隙間を吸収でき、このようにしても、抉りトルクからの保護がなされた第一、第二リンク枢結J1、J2の軸受け構造を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパ装置の払拭範囲を示す一部省略パターン図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれワイパアームの正面図、側面図である。
【図3】アームサポートの正面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】アームサポートのリンク作動を説明するパターン図である。
【図6】第一リンク枢結部における断面図である。
【図7】第一リンク枢結部における断面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態におけるアームサポートの正面図、図8(A)のX−X断面図である。
【図9】第二の実施の形態における第一リンク枢結部における断面図である。
【図10】図10(A)、(B)はそれぞれ従来例のリンク枢結部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ワイパアーム
2 アームサポート
2b 第一貫通孔
2e 段差面部
3 アームシャンク
7 第一サブサポートリンク
7a 貫通孔
8 第一枢軸
8a 鍔部
8b アーム連結部
8 第二サブサポートリンク
10 第二枢軸
11 軸受け部材
11a 鍔部
13 皿ワッシャ
14 カバー体
J1 第一リンク枢結部
J2 第二リンク枢結部

Claims (4)

  1. ワイパモータの駆動力を、ワイパアームの基端部に各リンク枢結部を介して複数のリンクを連動連結し、窓面払拭軌跡を異形化した多節リンク式のワイパ装置において、前記各リンク枢結部を、ワイパアームとリンクとにそれぞれ穿設した貫通孔にリベット軸を連通状にカシメ固定して構成すると共に、少なくとも一つのリンク枢結部に、リベット軸のカシメ固定に基づいてリンク枢結部の寸法公差を吸収可能な調整部を設けるにあたり該調整部は、一方の筒端部に鍔部が形成された一対の鍔付き軸受け部材を、該鍔付き軸受け部材の筒端部同士のあいだに所定間隙を存するようにしてワイパリンク貫通孔の表裏側からそれぞれ圧入することで構成されていて、リベット軸のカシメ固定をした場合に、前記軸受け部材同士が接近してワイパリンク貫通孔の全長として設定される表裏軸受け部材鍔部同士のあいだの長さ調整をするように構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造。
  2. 請求項1において、調整部は、リベット軸のカシメ固定に基づいて変形する変形部が、少なくとも一つの軸受け部材鍔部とワイパアーム貫通孔の孔端部周縁とのあいだに備えて構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造。
  3. 請求項2において、リベット軸は鍔付リベットとし、変形部は、鍔付き軸受け部材がワイパアーム貫通孔と前記鍔付きリベットとのあいだに介装され、ワイパアーム貫通孔の孔端部周縁と軸受け部材鍔部とのあいだに鍔付きリベットのカシメ固定により塑性変形する皿ワッシャが挟持されて構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造。
  4. 請求項2において、リベット軸は鍔付リベットとし、変形部は、鍔付き軸受け部材がワイパアーム貫通孔と前記鍔付きリベットとのあいだに介装され、ワイパアーム貫通孔の孔端部周縁に変形自在に形成され、軸受け部材鍔部にあてがう状態で鍔付きリベットをカシメ固定することにより変形する凹凸部で構成されていることを特徴とするワイパ装置におけるワイパアームの軸受け構造。
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