JP4428348B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタの一例として、特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、雌側のコネクタハウジングと、雄側のコネクタハウジングと、両コネクタハウシングの嵌合・離脱操作用のスライダとを備え、スライダは両コネクタハウジングの嵌合方向に対し交差方向に挿抜されるようになっている。このスライダにはカム溝が設けられ、雄側のコネクタハウジングにはカム溝に係合するカムピンが設けられている。そして、雌側のコネクタハウジングに対しスライダを仮係止位置に保持させた状態で両コネクタハウジングを浅く嵌合させ、カムピンとカム溝とを係合させた後、スライダを本係止位置まで押し込むと、カム溝とカムピンとのカム作用により両コネクタハウジングが互いに引き寄せられ、正規の嵌合状態に至るようになっている。
ところで、この種のスライダは、例えば両コネクタハウジングを正規嵌合させた状態で電線が引っ張られても、スライダの移動方向がその力の作用方向に対し交差方向をなしているため、コネクタハウジングから外れにくいとされている。そのため、スライダには、スライダをコネクタハウジングに対し仮係止位置および本係止位置に留め置くための係止部が設けられるにとどまり、スライダとコネクタハウジングとを嵌合状態にロックするためのロックアームまでは設けられないことが多い。
しかしながら、不測の事態に対処すべく、ロックアームをスライダに設けることも考えられる。このようなロックアームは弾性撓み可能であるとともに、コネクタハウジングに設けられたロック部に係止可能な構造となる。そして、ロックアームが設けられたスライダは、ロックアームが弾性的に撓んだ状態でコネクタハウジングに挿入されていき、スライダが正規の挿入位置に至るとロックアームが復動してロック部に係止し、コネクタハウジングと嵌合状態にロックされるようになる。また、スライダを引き抜く際には、ロックアームを押圧操作することによりロックを解除して引き抜くこととなる。
特開2005−183297公報
しかしながら、スライダの単体時またはスライダがコネクタハウジングに対して大きく引き出された仮係止位置にあるとき等には、上記のようなロックアームは剥き出しになっているため、直接ロックアームに異物が干渉すると、ロックアームの割れ、欠け、変形等を招くおそれがある。
また、ロックアームは弾性的に撓み可能であるため、ロック解除状態を保ちつつスライダを引き抜こうとした場合に、操作部位が不安定な状況にあることから作業がしにくいという問題点もあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スライダに設けられたロックアームを異物の干渉等から保護することが可能なコネクタの提供を目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、カムピンが備えられた第1コネクタハウジングと、この第1コネクタハウジングに嵌合可能な第2コネクタハウジングと、前記カムピンと係合するカム溝が形成された板状をなすスライダ本体部を備えるとともに前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングの嵌合方向に対し交差方向をなして前記第2コネクタハウジングに挿抜されるスライダとを備え、前記スライダは、このスライダにおける挿入方向後部を押圧操作することにより前記第2コネクタハウジングに挿入され、前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングは、前記スライダの挿抜に伴う前記カムピンと前記カム溝とのカム作用により嵌合・離脱されるようになっており、前記スライダには、前記スライダ本体部との間に撓み空間を設けつつ前記スライダの挿入方向後方へ向けて片持ち状に延出してこのスライダ本体部の板面に沿う方向に弾性的に撓み可能とされるとともに前記撓み空間側へ押圧操作されるとロック解除状態となるロックアームが備えられ、前記第2コネクタハウジングには、前記スライダの挿入完了時において前記ロックアームと係止するロック部が設けられたコネクタであって、前記スライダの挿入方向後部には前記ロックアームを前記スライダの挿入方向後方から覆う覆い部が設けられ、この覆い部が前記スライダを押圧操作するための押圧操作壁を兼ねており、また、前記ロックアームの先端部で前記覆い部寄りの位置には、前記ロック解除のために押圧操作可能な手押し部が前記撓み空間とは反対側へ折れ曲がるようにして形成され、かつ前記手押し部が押圧されていない状態で前記スライダをその挿入方向後方から見たときに、前記手押し部と前記覆い部とは前記ロックアームの撓み方向に関して少なくとも一部が重複する配置となっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロックアームにはこのロックアームを押圧操作するための手押し部が設けられており、この手押し部は、前記ロックアームにおける前記覆い部寄り位置に設けられるとともに前記覆い部の先端縁よりも前記ロックアームの撓み方向に関して反対側へ突出する高さとされているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記手押し部の突出端部および前記覆い部の先端縁部の双方には、前記ロックアームが前記ロック解除状態となるまで押圧操作されたときに前記スライダの挿入方向前方へ向かって連続する下り勾配となる傾斜をなす指置き面が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記手押し部の指置き面には、滑り止めとしての凹凸が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記手押し部における前記覆い部の先端縁よりも突出している部分の前記スライダの挿入方向後側の面には、同面に前記スライダの挿入方向に沿った外力が作用した場合に前記ロックアームに対して前記撓み空間へ向けて変位させるような分力を生じさせる傾斜面が形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ロックアームと前記スライダ本体部とは、前記ロックアームの撓み動作を許容するとともに前記ロックアームが塑性変形に至るほど前記撓み空間とは反対方向へ変位してしまうことを規制可能な連結部材によって連結されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、ロックアームは覆い部によって後方を覆われるから、剥き出しにされている場合に比べて異物の干渉等から保護される。また、この覆い部が押圧操作壁を兼ねているから、スライダを押圧操作するための押圧操作部を、覆い部とは別に設ける必要がなく、その分構造を複雑化しなくて済む。なお、既存の押圧操作部に加え、ロックアームを覆う部分が拡張して設けられる構成となるため、結果的に押圧操作面が拡大し、もってスライダの挿入作業を行いやすくなる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、ロック解除時に手押し部を押した指が覆い部の先端縁に掛かって支持されるから、固定壁である覆い部に指を引っ掛けて操作することができ、スライダの引き抜き作業を行いやすくなる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、ロックを解除する際に覆い部の先端縁部から手押し部の突出端部にかけて斜めに架け渡される指に対し双方の指置き面が沿うような形態となり、指の置き具合がよくなるからスライダの引き抜き作業を行いやすくなる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、手押し部に形成された指置き面には凹凸が形成されているから、指置き面が平坦な面とされている場合に比べて指に対する摩擦力が大きくなって指が滑りにくくなり、スライダの引き抜き作業がより行いやすくなる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、手押し部における覆い部の先端縁よりも突出している部分、つまり手押し部における覆い部に覆われていない部分の後面には、同面にスライダの挿入方向前方へ向かう外力が作用した場合にロックアームを本来の撓み方向である撓み空間側へ向けて変位させるような分力を生じさせる傾斜面が形成されている。ここで、このような傾斜面が形成されていない場合には、外力の作用によってロックアームが本来の撓み方向とは反対方向に変位してしまい、そのまま外力を受け続けて破損してしまうおそれがある。しかし、本発明の構成によれば、ロックアームは傾斜面に生じた分力によって本来の撓み方向である撓み空間側へ逃がされ、外力から開放されるようになっているから、このような事態を回避できる。
<請求項6の発明>
請求項6の発明によれば、ロックアームとスライダ本体部とは、連結部材によって連結されているから、例えばロックアームとスライダ本体部との間に電線等が入り込んでしまうような事態が発生し、ロックアームが電線に持ち上げられるようにして本来の撓み方向とは反対方向に変位しようとしても、塑性変形に至るほどの過度の変位は防止される。したがって、異物の干渉等によりロックアームが過度に変位して損傷してしまうことを確実に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図14によって説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示すように、雌側のコネクタハウジング(本発明における第2コネクタハウジングに該当し、以下、雌ハウジング10という)と、雄側のコネクタハウジング(本発明における第1コネクタハウジングに該当し、以下、雄ハウジング50という)と、両ハウジング10,50の嵌合・離脱操作用のスライダ30とを備えている。スライダ30は、雌ハウジング10に対し、両ハウジング10,50の嵌合・離脱方向と略直角方向に挿抜されるようになっている。
以下、各構成部材において、両ハウジング10,50における嵌合面側を前方とし、また、図1の上側を右方、下側を左方、図2の上側を上方、下側を下方として説明する。
雌ハウジング10は、図2〜図4に示すように、全体として若干横長のブロック状をなしている。雌ハウジング10の内部には、図2に示すように、複数のキャビティ11が上下2段に分かれて形成されており、上段に左右2室、下段に左右3室が形成されている。各キャビティ11は、図5に示すように、前後方向に長い形態をなし、後方から雌端子金具12が挿入されるようになっている。上段および下段のキャビティ11には、それぞれ上面壁および下面壁に沿って前方へ片持ち状に延出するとともに上下方向へ弾性撓み可能なランス13が形成されている。また、下段のキャビティ11の間には、それぞれ前後方向に延びる縦溝14が形成されている(図2および図6参照)。各縦溝14は、雌ハウジング10の正面及び下面に開放された形態をなしている。
そして、雌ハウジング10には、スライダ30が収容されるスライダ収容空間15が設けられている。スライダ収容空間15は、図5に示すように、上段下段のキャビティ11を仕切る隔壁16に形成され、略扁平な形状をなしている。このスライダ収容空間15には、上段のキャビティ11および下段のキャビティ11と連通する上段連通部15Aおよび下段連通部15Bが設けられている。この上段連通部15Aと下段連通部15Bとは、その前縁位置が上下方向にほぼ揃う位置に配されている。そして、上段連通部15Aおよび下段連通部15Bには、後述するスライダ30の上段用突部36Aおよび下段用突部36Bが嵌入されるようになっている。
このスライダ収容空間15は、図7に示すように、雌ハウジング10を左右方向に貫通して左右両側面に開口しており、スライダ30は、スライダ収容空間15を左右方向に移動可能となっている。左右両側面の開口のうち左側の開口がスライダ出入り口17とされ、スライダ30は、スライダ出入り口17を介してスライダ収容空間15に差し入れられ、またスライダ収容空間15から引き出されるようになっている。
スライダ収容空間15におけるスライダ出入り口17側の端部には、それぞれ雌ハウジング10の前面および後面に開口する前連通部18Aおよび後連通部18B(本発明におけるロック部に該当する)が設けられている。前連通部18Aには後述するスライダ30の仮係止用突部39が係止され、後連通部18Bにはスライダ30のロックアーム33に設けられたロック突起42が係止されるようになっている。
また、雌ハウジング10には、図2および図3に示すように、上段の左右両キャビティ11の間を仕切っている部分を上方から切り欠いた形態のカムピン導入路19が設けられている。カムピン導入路19は、雌ハウジング10の正面及び上面に開放されるとともにスライダ収容空間15に連通されている(図6参照)。カムピン導入路19は、雌ハウジング10の前縁から後方へ向かう前後に長い形状をなし、その前後方向に対して交差方向をなす断面の形状は、上下方向に若干長い略長方形をなしている。そして、カムピン導入路19における互いに向き合う側面には、前後方向にわたって一対の張出し部20が設けられている。
左右一対の張出し部20のうち右側の張出し部20の下方には、図2および図6に示すように、その突出端位置がカムピン導入路19の右側面位置とほぼ同じ位置に至る山状に形成された山部21が突設されている。山部21は、両持ち状に形成されて左右方向に弾性撓み可能とされた撓み可能部22に設けられており、山部21が左方へ押されると、撓み可能部22が左方へ弾性的に撓むようになっている。そして、後述する雄ハウジング50のカムピン56を雌ハウジング10のカムピン導入路19に嵌めて両ハウジング10,50を接近させると、雄ハウジング50の湾曲突出部57がこの山部21に差し掛かり、さらに接近させると山部21が湾曲突出部57に押されて左方に撓むとともに湾曲突出部57が山部21を乗り越えるようになっている。湾曲突出部57が山部21を乗越えたところで、カムピン56がカム溝の入口31Aに達するようになっており、作業者はカムピン56がカム溝の入口31Aに導入された節度感を得られるようになっている。
雌ハウジング10の左側面、言い換えるとスライダ出入り口17が形成されている側の面には、スライダ30がカムピン56との係合に備えて待機する仮係止位置にあるときの押し込み規制を行う仮当接部23が左方に突出して設けられている。仮当接部23は、図4に示すように、スライダ出入り口17の上縁に沿って前後方向に長い直方体状をなしている。
なお、雌ハウジング10の左側面における後端部には、上下一対の保護部24が突出形成されている。
各キャビティ11に挿入される雌端子金具12は、図5に示すように、全体として前後方向に細長く、略前半部分が端子接続部25、略後半部分が電線接続部26となっており、電線接続部26には電線の端部が圧着により導通可能に固着されている。端子接続部25は角筒状をなし、その側壁にはランス孔(図示せず)が形成され、また、端子接続部25の後端縁部は被係止部25Aとなっている。雌端子金具12は、それぞれランス孔がキャビティ11のランス13に対応する向きにして挿入され、雌端子金具12が正規位置(キャビティ11の前面壁によって前止まりされる位置)まで挿入された状態では、ランス孔がランス13に係止することにより雌端子金具12が雌ハウジング10に対して抜止め状態に保持されるとともに、端子接続部25の被係止部25Aがそれぞれスライダ収容空間15の上段連通部15Aおよび下段連通部15Bの前縁と対応する位置に配されるようになっている。なお、雌端子金具12が、正規位置よりも若干後方位置、つまり半挿入位置にある状態では、ランス孔がランス13に係止せず、端子接続部25の被係止部25Aはそれぞれ上段連通部15Aおよび下段連通部15Bに臨むようになっている。
スライダ30は合成樹脂製であって、カム溝31が形成された本体部32と、本体部32から延出するロックアーム33とを備えている。このスライダ30は、図8〜図10に示すように、ロックアーム33を含めた形状が、全体として左右方向(スライダ30挿入方向)に長い略方形の一枚板状をなし、雌ハウジング10のスライダ収容空間15に挿抜されるようになっている。
本体部32のほぼ中央部分には撓み片34が設けられている。撓み片34は、左右両端部が支持された両持ちの梁状に形成され、左右両端の連結部分を撓み支点として上下方向に弾性撓み可能とされている。この撓み片34の上面には、上方に突出する突起部35が形成されている。
撓み片34の側方(雌ハウジング10に収容された状態における前方)には、上段用突部36Aおよび下段用突部36Bが設けられている。上段用突部36Aおよび下段用突部36Bは、図10に示すように、それぞれ左右方向に細長い直方体状をなして本体部32の上面および下面から上方および下方に向けて突設されている。上段用突部36Aおよび下段用突部36Bは、それぞれ左右一対ずつ設けられ、突起部35よりも左方に配されている下段用突部36Bは、同じく突起部35よりも左方に配されている上段用突部36Aよりも左右方向の長さが若干短くされている。また、下段用突部36Bは、図11に示すように、断面が上段用突部36Aの断面よりも一回り大きくされているとともに、その前縁位置が上段用突部36Aの前縁位置と上下方向にほぼ揃う位置に配されている。こうして、上段用突部36Aおよび下段用突部36Bは、雌ハウジング10に形成されたスライダ収容空間15の上段連通部15Aおよび下段連通部15Bに嵌合可能な形状をなしている。
図8に示すように、上段用突部36Aおよび下段用突部36Bを挟んで撓み片34とは反対側には、左右方向に細長い開口部37が設けられている。この開口部37は、スライダ30挿入方向における前寄り位置に配され、本体部32を板厚方向(上下方向)に貫通して形成されている。そして、開口部37の周縁部における上段用突部36Aおよび下段用突部36Bとは反対側の縁部、即ちスライダ30の外周縁部にあたる縁部は、開口部37側へ弾性撓み可能な撓み縁部38となっている。撓み縁部38における左右方向ほぼ中央位置には、開口部37とは反対側に向かって突出する仮係止用突部39が設けられている。仮係止用突部39における右側の面は、右方に向かって下り勾配とされた誘導斜面39Aとなっており、左側の面は、スライダ30の挿入方向に対して略直角をなす仮係止面39Bとされている。
そして、スライダ30の本体部32にはカム溝31が形成されている。カム溝31は、撓み片34を挟んで上段用突部36Aおよび下段用突部36Bが配されている側とは反対側に配されている。カム溝31は、本体部32の上面を切り欠くことにより凹み形成されている。このカム溝31は、スライダ30が右方に移動するにつれて両ハウジング10,50の嵌合が深まるよう、左方(スライダ30の挿入方向後方)に向かって雌ハウジング10の嵌合方向における後方に斜めに傾いた形態をなしている。そして、カム溝の入口31Aは本体部32の右端縁における前後方向ほぼ中央部に開口しており、一方カム溝の入口31Aとは反対側の端部は、スライダ収容空間15の後側端に対応する側の端部における左右方向ほぼ中央付近に位置している。
カム溝31の左側(スライダ30挿入方向後側)には、ロックアーム33が設けられている。ロックアーム33は本体部32における左右方向ほぼ中心付近から、スライダ30挿入方向後方に向かって片持ち状に延出した形態をなし、本体部32の板面方向に沿って弾性的に撓み可能となっている。このロックアーム33の延出端部は本体部32の左端縁付近に至っている。
ロックアーム33と本体部32の側縁との間には、ほぼ一定の間隔が空けられている。このロックアーム33と本体部32との間に空けられた空間が撓み空間41となっており、ロックアーム33は撓み空間41側に弾性撓み可能となっている。撓み空間41は左方に開放されているとともに、その左端部はヒンジ収容部41Aとされている。
ロックアーム33における撓み空間41とは反対側の側面には、ロック突起42が設けられている。ロック突起42は、ロックアーム33の側面における下寄り位置に配されている(図11参照)。このロック突起42は、右方(スライダ30挿入方向における前方)へ向かって突出高さが低くなる形状とされ、ロック突起42の左面(スライダ30挿入方向における後側の面)は、ロックアーム33の延出方向(スライダ30の挿入方向)に対して略直角をなすロック面42Aとなっている。そして、スライダ30が本係止位置に達して挿入が完了すると、ロック突起42がスライダ収容空間15の後連通部18Bに嵌まってロック面42Aが後連通部18Bの左側面と対向し、これによりスライダ30の抜け止めがなされ、もってスライダ30と雌ハウジング10とが正規の嵌合状態にロックされるようになっている。また、ロックアーム33を撓み空間41側へ押圧操作すると、ロック突起42が後連通部18Bから外れてロック解除されるようになっている。
ロックアーム33の延出端部は本体部32とは反対側へ折れ曲がった形態をなしており、その折れ曲がった部分がロックアーム33を押圧操作するための手押し部43とされている。手押し部43の先端部は、図10および図11に示すように、上下方向に張出した形態とされ、その先端面が、手押し部43を押す際に指を当てる指当て面44(本発明における手押し部43の指置き面に該当する)となっている。指当て面44は、図8に示すように、全体として右方(スライダ30挿入方向における前方)へ向かって下る勾配となる(本体部32側へ傾く)傾斜をなすとともに、階段状をなす滑り止め面となっている。
また、手押し部43は、その先端縁部が後述する覆い部46よりもロックアーム33の撓み方向に関して反対側へ突出する高さ寸法とされている。そして、手押し部43の先端縁部における左側の面(スライダ30挿入方向後側の面)は、先端縁に向かってスライダ30挿入方向前方に傾く緩い傾斜をなす逃がし面45(本発明における傾斜面に該当する)とされている。そして、この逃がし面45に、左方(スライダ30挿入方向後方)から外力が作用すると、ロックアーム33を撓み空間41側へ変位させる向きの分力を生じるようになっている。
本体部32の左端部(スライダ30の挿入方向における後部)には、本体部32の板面に沿う方向に対して略直行方向をなす板状の覆い部46が設けられている。覆い部46は、図11に示すように、本体部32から上下方向および左右方向に張出した前後方向に長い長方形状をなしている。この覆い部46は、ロックアーム33の左端位置よりも若干の隙間を空けて左方に配されており、手押し部43の先端縁部、言い換えると逃がし面45に対応する部分を除くロックアーム33全体および本体部32を左方(スライダ30の挿入方向における後方)から覆う形態とされている。この覆い部46は、スライダ30をスライダ収容空間15に差し込む際に、指で押圧する押圧操作壁を兼ねている。そして、覆い部46の周面における手押し部43に対応する側の面は、ロック解除する際に手押し部43を押した指が置かれる指支持面47(本発明における覆い部46指置き面に該当する)となっている。この指支持面47は、手押し部43の指当て面44と同じく、右方(スライダ30の挿入方向前方)に向かって下り勾配となる(本体部32側へ傾く)傾斜をなしており、手押し部43がロック解除状態となるまで押し込まれた状態では、指当て面44および指支持面47の双方がスライダ30の挿入方向前方へ向かって連続する下り勾配となるようになっている。こうして、手押し部43の指当て面44から覆い部46の指支持面47にわたって斜めに架け渡される指に対し、指当て面44および指支持面47双方が沿うような形態となっている。
ロックアーム33と本体部32とは、ヒンジ48(本発明の連結部材に該当する)を介して連結されている。ヒンジ48は、一端がロックアーム33の延出端部に、他端が本体部32の周面におけるヒンジ収容部41Aに対応する部分にそれぞれ連結されており、その折れ曲がりの節がヒンジ収容部41Aに入り込んだ略V字状をなしている。ヒンジ48の長さは、ロックアーム33が本体部32とは反対側へ変位した場合、ロックアーム33が塑性変形に至るほど過度に変位しないうちに伸びきるような長さとされている。
雄ハウジング50は、自動車の機器(図示せず)に固定して設けられたものであって、図12〜図14に示すように、機器の壁面から前方へ突出する角筒状のフード部51を備えている。この雄ハウジング50には、先端がタブ状をなす雄端子金具52が装着されている。雄端子金具52はフード部51に包囲された空間において前方へ突出しており、雌端子金具12と対応するように上下2段に分かれて配されている。
そして、フード部51内の下側壁には、前後方向に延びるリブ53が設けられている。リブ53は下段に配された3本の雄端子金具52の間に配されており、両ハウジング10,50の嵌合時に雌ハウジング10の縦溝14に嵌まってこじりが防止されるようになっている。
また、フード部51内の上側壁には、下方(フード部51の内部)へ突出する支持突部54が形成されている。支持突部54は、上段に配された2本の雄端子金具52の間に配され、フード部51の前端縁から後端縁にわたって設けられるとともに、正面から見た断面は上下方向に若干長い長方形状をなしている。支持突部54の左右両側面における上寄り位置には、前後方向に細長い溝部55が一対形成されている。この溝部55には、カムピン導入路19に設けられた一対の張出し部20が嵌まるようになっている。
支持突部54における前端部には、カムピン56が設けられている。カムピン56は、支持突部54から下方へ向けて突出して形成され、軸線を上下方向(両ハウジング10,50の嵌合方向と直角な方向)に向けた円柱形をなしている。
支持突部54の前端寄り位置には、緩やかな山状をなす湾曲突出部57が突設されている。湾曲突出部57は、左右一対の溝部55のうち右側の溝部55の下方に設けられている。
そして、フード部51の左側壁には、フード部51の前端縁から後方へ向かって、ほぼスライダ30の本体部32の短手方向幅分だけ切り欠かれた形態の切欠溝59が設けられており、両ハウジング10,50の嵌合時に、スライダ30との干渉が避けられるようになっている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について図15〜図19によって説明する。
まず、各キャビティ11に対し後方から雌端子金具12を挿入し、全ての雌端子金具12を挿入した後、スライダ30を、上段用突部36Aと下段用突部36Bとがそれぞれスライダ収容空間15の上段連通部15Aおよび下段連通部15Bに嵌まる向きにしてスライダ出入り口17に差し入れる。そして、覆い部46に指を当てて徐々に押し込むことにより、スライダ30をスライダ出入り口17から右方に向かって差し込んでいく。
こうしてスライダ30を差し込んでいくと、スライダ30に設けられた仮係止用突部39の誘導斜面39Aがスライダ出入り口17の周縁部に当接して撓み縁部38が撓み、仮係止用突部39が周縁部を乗り越えると、撓み縁部38が復元変形して仮係止用突部39が前連通部18Aに嵌まる。そして、図15および図16に示すように、仮係止用突部39の仮係止面39Bが前連通部18Aの左側面に対向した状態となり、同時に、スライダ30上面に設けられた突起部35がスライダ出入り口17の上縁に沿って設けられた仮当接部23に当接した状態となる。このとき、カム溝の入口31Aはカムピン導入路19内に位置し、雄ハウジング50のカムピン56が係合可能な状態となっている。こうして、スライダ30は、カムピン56との係合に備えて待機する仮係止位置に達するとともに、スライダ収容空間15に対し左右方向の移動を規制された状態で保持される。
この後、雌ハウジング10は、雄ハウジング50との組付け現場へ搬送され、雄ハウジング50と嵌合される。このとき、スライダ30は、スライダ30挿入方向略後半部分(ロックアーム33が設けられている部分)が雌ハウジング10から露出した状態となっている。ここで、ロックアーム33は、その大部分を覆い部46によって後方から覆われているため、後方から異物が接近した場合にはその異物は覆い部46に接触し、ロックアーム33に直に干渉することが防がれる。また、撓み空間41とは反対側から異物が接近した場合には、その異物はロックアーム33に干渉するより先に覆い部46の周縁部に接触する可能性が高く、ロックアームが剥き出しにされている場合に比べて、ロックアーム33に直に異物が接触する可能性が低められる。したがって、ロックアームが剥き出しにされている場合に比べて、覆い部46に覆われたロックアーム33は異物の干渉等から保護された状態となっている。
また、後方から接近した異物が、覆い部46に覆われていない手押し部43の先端縁部に接触した場合には、この異物は先端縁部に形成された逃がし面45に接触することになる。すると、この逃がし面45には、後方から前方へ向かって作用する外力によって、撓み空間41側へ向かう分力が生じる。そして、この分力により、ロックアーム33は撓み空間41側、つまり本来の撓み方向へ変位するため、反転方向への変位を回避することができる。
そして、万が一、ロックアーム33が反転方向に変位させられてしまった場合においても、ヒンジ48が設けられているからロックアーム33が塑性変形に至ることを回避できる。
そして、現場に搬送された雌ハウジング10と雄ハウジング50とを嵌合する際には、まず、雌ハウジング10をフード部51内に浅く嵌合してカムピン56をカムピン導入路19に嵌め、カムピン56がカム溝の入口31Aに達するまで両ハウジング10,50を近づける。このときには、湾曲突出部57が山部21を乗越えて、作業者がその手ごたえを感じ、カムピン56がカム溝の入口31Aに導入されたという節度感を得られる。そして、カムピン56とカム溝31とが係合したら、スライダ30の覆い部46を左方から手で押す。すると、スライダ30の撓み片34が下方へ撓むとともに突起部35が仮当接部23を乗り越え、スライダ30は、仮係止状態が解かれて右方へ押し込まれていく。このスライダ30の移動に伴って、雌ハウジング10と雄ハウジング50とは、図17に示すように、カム溝31とカムピン56との係合によるカム作用によって互いに引き寄せられていく。
そして、スライダ30の大部分がスライダ収容空間15に挿入されると、ロックアーム33のロック突起42がスライダ出入り口17の周縁部に当接し、さらにスライダ30を押し込むと、ロックアーム33が弾性的に撓み空間41側に撓んでロック突起42が周縁部を乗り越えていく。そして、ロック突起42が周縁部を乗り越えるとロックアーム33が復元変形し、図18に示すように、ロック突起42が後連通部18Bに嵌まる。すると、ロック突起42のロック面42Aが後連通部18Bの左側面に対向した状態となり、スライダ30と雌ハウジング10とが嵌合状態にロックされる。このとき、スライダ30は、その右端縁がスライダ収容空間15の右端の開口に被さった雄ハウジング50のフード部51に突き当たる本係止位置に達した状態となっており、両ハウジング10,50は、雌端子金具12と雄端子金具52とが導通可能に接続された正規嵌合状態となっている。こうして、スライダ30が本係止位置に達するとともに、両ハウジング10,50が正規嵌合状態に至ったところで両ハウジング10,50は離脱規制されてロックされる。
なお、両ハウジング10,50が正規嵌合された状態では、図1に示すように、ロックアーム33の手押し部43が、雌ハウジング10に設けられた一対の保護部24によって上下方向から保護された状態となる。また、カム溝31とカムピン56との係合部分(カムピン導入路19内)は、フード部51によって覆い隠される。
次に、両ハウジング10,50を離脱させる場合について説明する。
両ハウジング10,50を離脱させる際には、まず、図19に示すように、スライダ30の覆い部46を前後から指で挟み込むようにする。すると、一方の指の先端が、手押し部43の先端部に形成された指当て面44に当てられた状態となる。次いで、指当て面44に当てられた指を本体部32側に押し込み、ロックアーム33のロック解除を行い、そのまま指で挟み込んだ覆い部46を引っ張ってスライダ30を引き抜いていく。このとき、手押し部43が覆い部46に近い位置に設けられるとともに、手押し部43の先端部が覆い部46の周縁よりも突出する高さとされているため、手押し部43を押し込んだ指が、覆い部46の周面に設けられた指支持面47に支持された状態になる。このように、手押し部43を押し込んだ指が、覆い部46のような固定部材に支持されるようになっており、この固定壁である覆い部46に指を引っ掛けてロック解除操作をできるから、弾性変形するロックアーム33に指を当てただけの不安定な状態である場合に比べて、スライダ30の引き抜き作業を行いやすい。
また、手押し部43の指当て面44および覆い部46の指支持面47の双方は、手押し部43をロック解除状態となるまで押し込むと、スライダ30の挿入方向前方へ向かって連続する下り勾配となり、覆い部46の周縁部から手押し部43の先端部にかけて斜めに架け渡される指に沿うような形態となるから、指のフィット感がよい。加えて、手押し部43の指当て面44は階段状をなしているから、この面が平坦な面とされている場合に比べて指に対する摩擦力が大きくなって指が滑りにくい。したがって、スライダ30を引き抜く作業を行いやすい。
こうして、ロック解除した状態でスライダ30をスライダ収容空間15から引き抜いていく。そして、スライダ30が引き抜かれるのに伴って、カム溝31とカムピン56との係合によるカム作用により雌ハウジング10と雄ハウジング50とが徐々に離間していく。
以上説明したように本実施形態によれば、ロックアーム33は覆い部46によって後方を覆われるから、剥き出しにされている場合に比べて異物の干渉等から保護される。
また、スライダ30は、覆い部46を指で押されることによりスライダ収容空間15に挿入されるようになっており、つまり覆い部46がスライダ30を押圧操作するための押圧操作壁を兼ねているため、別途押圧操作のための部材を設ける必要がなく、その分、スライダ30の構造を複雑化しなくても済む。
また、覆い部46は、ロックアーム33および本体部32のほぼ全体を左方から覆うことのできる面積を備えており、押圧操作のためだけに設けられる既存の押圧操作部をロックアーム33を覆うことができるように拡張した構成となっているから、その分指を当てる押圧操作面が広く、スライダ30の挿入作業を行いやすい。
また、ロックアーム33の手押し部43は、覆い部46に近い位置に設けられるとともに、覆い部46の周縁よりも突出する高さとされているから、ロック解除時に手押し部43を押した指が覆い部46の周縁に掛かって支持されるため、固定壁である覆い部46に指を引っ掛けて操作することができ、スライダ30の引き抜き作業を行いやすい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態においては、ロックアーム33の手押し部43は覆い部46の周縁よりも突出する高さとされているが、これに限らず、多少スライダの引き抜き作業がし難くなることは避けられないが、手押し部は覆い部の周縁より引っ込んだ高さとされていてもよい。この場合には、逃がし面45を省略できる。
(2)上記実施形態においては、手押し部43の指当て面44および覆い部46の指支持面47の双方がスライダ30の挿入方向前方へ向かって本体部32側へ傾く傾斜をなし、また指当て面44は階段状に形成されて指のフィット感が高められているが、特にこの双方の面は傾斜していなくてもよく、また、指当て面が階段状とされていなくてもよい。
(3)上記実施形態においては、ロックアーム33と本体部32とがヒンジ48を介して連結されているが、例えば、ヒンジ48の替わりに、ロックアームが反転方向へ変位してしまうことを規制可能な変位規制部材をロックアームに設けるようにしてもよい。
(4)上記実施形態には、ロックアームと本体部とを連結部材(ヒンジ48)によって連結するという本発明を、スライダのロックアームに適用した例について示したが、図20および図21に示すように、本発明を一般的なコネクタハウジング70のロックアーム71に適用しても良い。このコネクタハウジング70は、複数のキャビティ72を備えたハウジング本体部73と、ハウジング本体部73との間に撓み空間74を設けて片持ち状に延出するロックアーム71とを備えて構成されている。このロックアーム71は上記実施形態と同様、相手側コネクタハウジング(図示せず)に嵌合される際には、撓み空間74側に弾性撓みし、両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至ると弾性復帰して相手側コネクタハウジングに係止するようになっている。そして、ロックアーム71とハウジング本体部73とは、上記実施形態と同様、ヒンジ75によって連結されている。このヒンジ75は、ロックアーム71とハウジング本体部73との接続部分寄り位置、言い換えるとロックアーム71の根元寄り位置に設けられている。このヒンジ75により、上記実施形態と同様、ロックアーム71の過度の変位が防止され、もって異物の干渉等によりロックアーム71が反転方向へ過度に変位して損傷してしまうことを確実に防止できるという作用効果を得られる。なお、ヒンジ75が設けられる位置は、ロックアーム71の根元寄り位置に限らず、例えばロックアームの延出端寄り位置であってもよい。
本実施形態におけるコネクタの平断面図 雌ハウジングの正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングを左方から見た側面図 雌端子金具が挿入された雌ハウジングの側断面図 雌ハウジングの側断面図 仮係止状態におけるコネクタの平断面図 スライダを上方から見た平面図 スライダを下方から見た平面図 スライダの正面図 スライダを右方から見た側面図 雄ハウジングの正面図 雄ハウジングの平断面図 雄ハウジングの側断面図 スライダが雌ハウジングに仮係止位置まで差し込まれた状態を表す正面図 スライダが雌ハウジングに仮係止位置まで差し込まれた状態を表す平面図 スライダが仮係止位置から本係止位置に移動する様子を表す平断面図 スライダが本係止位置に至った状態を表す平断面図 スライダを引き抜く様子を表す平断面図 本発明の他の実施形態におけるコネクタハウジングの正面図 本発明の他の実施形態におけるコネクタハウジングの側断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(第2コネクタハウジング)
18B…後連通部(ロック部)
30…スライダ
31…カム溝
32…本体部(スライダ本体部)
33…ロックアーム
43…手押し部
44…指当て面(手押し部の指置き面)
45…逃がし面(傾斜面)
46…覆い部
47…指支持面(覆い部の指置き面)
48…ヒンジ(連結部材)
50…雄ハウジング(第1コネクタハウジング)
56…カムピン

Claims (6)

  1. カムピンが備えられた第1コネクタハウジングと、この第1コネクタハウジングに嵌合可能な第2コネクタハウジングと、
    前記カムピンと係合するカム溝が形成された板状をなすスライダ本体部を備えるとともに前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングの嵌合方向に対し交差方向をなして前記第2コネクタハウジングに挿抜されるスライダとを備え、
    前記スライダは、このスライダにおける挿入方向後部を押圧操作することにより前記第2コネクタハウジングに挿入され、
    前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングは、前記スライダの挿抜に伴う前記カムピンと前記カム溝とのカム作用により嵌合・離脱されるようになっており、
    前記スライダには、前記スライダ本体部との間に撓み空間を設けつつ前記スライダの挿入方向後方へ向けて片持ち状に延出してこのスライダ本体部の板面に沿う方向に弾性的に撓み可能とされるとともに前記撓み空間側へ押圧操作されるとロック解除状態となるロックアームが備えられ、
    前記第2コネクタハウジングには、前記スライダの挿入完了時において前記ロックアームと係止するロック部が設けられたコネクタであって、
    前記スライダの挿入方向後部には前記ロックアームを前記スライダの挿入方向後方から覆う覆い部が設けられ、この覆い部が前記スライダを押圧操作するための押圧操作壁を兼ねており、
    また、前記ロックアームの先端部で前記覆い部寄りの位置には、前記ロック解除のために押圧操作可能な手押し部が前記撓み空間とは反対側へ折れ曲がるようにして形成され、かつ前記手押し部が押圧されていない状態で前記スライダをその挿入方向後方から見たときに、前記手押し部と前記覆い部とは前記ロックアームの撓み方向に関して少なくとも一部が重複する配置となっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記手押し部は、前記覆い部の先端縁よりも前記ロックアームの撓み方向に関して反対側へ突出する高さとされていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記手押し部の突出端部および前記覆い部の先端縁部の双方には、前記ロックアームが前記ロック解除状態となるまで押圧操作されたときに前記スライダの挿入方向前方へ向かって連続する下り勾配となる傾斜をなす指置き面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記手押し部の指置き面には、滑り止めとしての凹凸が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記手押し部における前記覆い部の先端縁よりも突出している部分の前記スライダの挿入方向後側の面には、同面に前記スライダの挿入方向に沿った外力が作用した場合に前記ロックアームに対して前記撓み空間へ向けて変位させるような分力を生じさせる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記ロックアームと前記スライダ本体部とは、前記ロックアームの撓み動作を許容するとともに前記ロックアームが塑性変形に至るほど前記撓み空間とは反対方向へ変位してしまうことを規制可能な連結部材によって連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
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