JP4427769B2 - 過負荷継電器で使用される磁束集束シールド - Google Patents

過負荷継電器で使用される磁束集束シールド Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、電磁接触器用の過負荷継電器に関し、特に多数の磁極接触器を使用する用途で交差磁極の磁束干渉を最小限に抑止する過負荷継電器で使用される磁束集束シールドに関する。
【0002】
【従来の技術】
産業用の用途では、モータのスタータのような電気装置の電気の定格容量を保持しつつ、そのサイズを最小限に縮小することが望ましい場合が多い。利用できるスペースに限界がある場合に、導体内の電流を測定するためにホール効果センサを使用することは公知である。多相スタータは各位相ごとに別個の磁極を使用する。スタータの接触器および過負荷継電器のサイズを縮小すれば、各磁極間の間隔も縮小する。ホール効果センサのような感度が高い装置を使用する場合、交差磁極の磁束汚染の問題点が生じる。1つの磁極内の導体を流れる電流によって発生する磁束は、隣接する磁極に漂遊することがあり、その隣接する磁極内のホール効果センサによって検出されることで、センサおよび関連するエレクトロニクスの精度および制御機能に影響を及ぼす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、導体を流れる電流によって発生する磁束を特定の磁極内に集束し、磁束が隣接する磁極の磁束検出領域内に漂遊することを最小限に抑止する磁束シールドが過負荷継電器内にあれば有利であろう。
【0004】
本発明の目的は、交差磁極の磁束干渉を最小限に抑止しつつ、磁束を特定の磁極部分に集束させる磁束集束シールドを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によると、導体によって発生した磁束を集束させるために過負荷継電器内で使用する磁束集束シールドは、複数の磁極と複数の導体開口部とを有するスロット付きレヤーを備え、該各々の導体開口部はこれを貫通して導体を収容することができる。磁束集束シールドは、少なくとも一部が導体開口部の間に位置している一連の磁極遮蔽スロットを含む。各々の磁極は各導体開口部を囲むレイヤー上に内側磁束経路部分を有する。各導体によって発生される磁束は各磁極内に集束され、各導体によって発生される漂遊磁束は磁極遮蔽スロットによって隣接する磁極の内側磁束経路部分から実質的に遮蔽されている。
【0006】
本発明の他の態様によると、磁束集束シールドは、複数のスロット付きレヤーを備える。各スロット付きレヤーは、第1、第2、および第3の導体開口部を有する。磁束集束シールドは、それぞれが少なくとも部分的に導体開口部の間に位置している、実質的に線形の一対の磁極遮蔽スロットと、各々の内側磁束経路部分を囲む切り取られた磁極遮蔽スロットとを有している。実質的に線形の磁極遮蔽スロットおよび切り取られた磁極遮蔽スロットによって、磁極の1つの導体によって発生した漂遊磁束が別の磁極の内側磁束経路部分から実質的に遮蔽されている。
【0007】
本発明の他の態様によると、磁束集束シールドは、複数の積層部材を含む。磁束集束シールドは複数の磁極部分を備え、それぞれがそれを通して導体を横向きに収容する開口部をする。各磁極部分は、空隙を有する内側磁束経路部分を有する。磁束センサは、内側磁束経路部分の空隙内に配置されている。磁束集束シールドはさらに、複数の磁極遮蔽スロットを備えているため、電流が各磁極部分の導体を流れると、結果として得られる磁束が、磁極遮蔽スロットによって複数の磁極部分の中における別の磁極部分の磁束センサに到達することが阻止される。このようにして、交差磁極の磁束センサの干渉が最小限に抑止される。
【0008】
本発明のその他の様々な特徴、目的、および利点は以下の詳細な説明および図面から明らかにされよう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、スタータ10の斜視図が示されている。スタータ10はモータ制御のような産業上の制御の用途で使用されているような多相直流スタータであり、接触器12と過負荷継電器14とを含んでいる。接触器12は、供給電流をモータ(図示せず)に切り換えるための電磁接触器であり、一方、過負荷継電器14はモータへの電流を検出し、多すぎる電流(過負荷)がモータに流れる場合に接触器12を遮断するか、または電流の流れを減少させて、モータを保護する。
【0010】
過負荷継電器14は、接触器12に接続された状態で示されている。過負荷継電器14は、過負荷継電器ハウジング18を通して接触器ハウジング20まで延びてラグ22によって固定される一連の導体16a、16b、および16c(一部を点線で示す)を受容している。過負荷継電器14は、カバーの閉鎖位置で示された旋回可能なカバー24を含んでいる。過負荷継電器14は更に、カバー24が閉鎖位置にある場合に、施錠掛け金28が開口部26を介してカバー24を貫通して延びるようにする開口部(図2の26)を含んでいる。スイッチ30およびLED表示器32等の他の部品も同様にカバー24を通して見ることができ、またはカバーを貫いて延びていてもよい。
【0011】
図2を参照すると、過負荷継電器14のカバー24は開放位置にある。カバー24が開放位置にあると、据え付け時に過負荷継電器14内の開口部17を通って接触器12内に挿入される導体16a、16bおよび16c(図1)を目視することができる。過負荷継電器ハウジング18は、プリント回路基板に接続されたポテンショメータ27の回転つまみがその中に配置される円形の開口部を含んでいる。
【0012】
ポテンショメータ27は、スタータ10が使用される特定のモータの全負荷アンペア数を調整するためのねじ式のスロット29を含んでいる。カバー24が閉鎖位置にある場合、ポテンショメータ27はカバーで覆われ、施錠用掛け金28を介して挿入されたシールによってポテンショメータ27が後で不意に調整されることが防止される。
【0013】
接触器12は、双方の間の接続をより明解に示すために、過負荷継電器14から分離して示してある。接続を行うために、過負荷継電器14は可撓性ロック・タブ34を含んでおり、これらは各々が保持用突起部36に連結されている。好適には、保持用突起部36は、図6Aないし図6Cを参照して後述するように、T字形である。保持用突起部36は、接触器12ハウジング壁40内の接続用スロット38内に挿入可能である。各々の接続用スロット38は,好ましくは、受け溝42を備えたほぼT字形であり、保持用突起部36の頭部44を最初に受け入れる。受け溝42は、これよりも狭い保持溝46の一端で終端している。
【0014】
接続中に、保持用突起部36は受け溝42内に入り、保持溝46を経て下方に進行する。好適には、保持用突起部36の頭部44は保持溝46よりも広く、それによって保持用突起部36が保持溝46から外れることが防止される。保持用突起部36は可撓性ロック・タブ34が接触器ハウジングの壁40の下部リップ48にスナップ嵌めされるまで保持溝46を通って下方に進行する。当業者ならば、異なる数の保持用突起部36と接続用スロット38を使用しても同様の接続が達成されることを理解されよう。
【0015】
接触器12は接触器の壁40の面と一体であり、これに対してほぼ横向きに延在するプラットフォーム50を含んでいる。プラットフォーム50は、接触器12内から外側に延出する可撓性コイル端子54を支持する支持体52を含んでいる。2つの可撓性コイル端子を示しているが、可撓性コイル端子は、別の数および配置を使用してもよい。結合されると、過負荷継電器14はプラットフォーム50上に配置されて、可撓性コイル端子54と電気的に接続される。
【0016】
図3を参照すると、スタータ10は、過負荷継電器14に接続された接触器12を備えている。過負荷継電器14は、ほぼ同時に行われるスナップ嵌めによる物理的な接続と、電気接触による接続とを含む簡略な接続方法で接触器12に接続される。
【0017】
接触器12は、接触器ハウジング20に取り付けられた固定接点56を含んでいる。可動接点58は可動接点キャリア60に取り付けられている。可動接点58は、可動接点キャリア60の上部包囲壁64と可動接点58との間に配置されている可動接点付勢機構62によって固定接点56の方向に付勢される。
【0018】
従来のように電磁コイル68によって囲まれた磁気コア66は、接触器ハウジング20の基部70に配置されている。磁気コア66は、好適には中実の鉄部材である。電磁コイル68は、好適には直流で励磁し、装置のピックアップ後に電流を制限するように制御される。その結果、磁気コア66は同様の電力容量を有する交流の対向電磁部品ほど大きくする必要はない。従って、接触器12の全体的なサイズが縮小される。磁気コア66は通電されると、可動接点キャリア60に接続された電機子72を引き寄せる。可動接点キャリア60は、電機子72と共に案内ピン74によって磁気コア66の方向に案内される。
【0019】
案内ピン74は、内表面76内の一端で可動接点キャリア60内にしっかりと圧力嵌め、または一体成形されている。案内ピン74は、磁気コア66内の案内面78に沿って慴動可能である。単一の案内ピン74が中央に配置され、この案内ピンが磁気コア66に対して前後移動する時、電機子72および可動接点キャリア60に対して、平滑かつ均一な経路を与え、それによって、移動中に可動接点キャリア60が不均一に動いたり、部分的にロック状態となる動きを防止する。
【0020】
可動接点キャリア60は、接触器ハウジング20の表面によってその上端部77で案内される。案内ピン74は弾性の電機子戻しばね80によって一部が囲まれており、戻しばねは、可動接点キャリア60が磁気コア66の方向に移動するときに圧縮される。電機子戻しばね80は、可動接点キャリア60と電機子72とを磁気コア66から離すように付勢させる。案内ピン74と電機子戻しばね80との組合わせによって、可動接点キャリア60が均一に下方に移動し、かつ接点の閉鎖時に起こりうる傾倒またはロック状態を防止するのに役立つ。
【0021】
可動接点キャリア60は、磁気コア66へのより平坦な経路を与えることができるように案内面78に沿って案内される。加えて、案内ピン74の下端部82を利用して、ダッシュポット容量の場合のように、下方への移動の終端でその下方への動きを緩衝するか、または制動して、跳動を軽減し、磁気コア66による電機子72の閉鎖を緩衝するようにしてもよい。案内ピン74の表面78とハウジング20との間に適宜の許容差を設けることによってこの容量での使用が促進される。
【0022】
ここで接触器12と過負荷継電器14との電気的接続について説明すると、コイル延長部84は電磁コイル68から延出している。図9および図10で更に説明するように、コイル延長部84は可撓性コイル端子54に接続されている。可撓性コイル端子54は、接触器12の壁40から外向きに延出する。可撓性コイル端子54はプラットフォーム50上に延び、そこに載置されることで、コイル端子自体が過負荷継電器14のプリント回路基板92の一部である導電体、すなわちリベット90と接合するような位置にある。
【0023】
動作時には、電力は、コネクタ99を経てプリント回路基板92に供給され、前記コネクタのサイズは、例えば過負荷継電器14の開口部101内に挿入されるJP1 8ピン・コネクタを受け入れる大きさである。電力は、可撓性コイル端子54がリベット90と接触する時、リベット90を介して取り付けられたプリント回路基板92を通してコイル68への電気的接続が行なわれる。これは、過負荷継電器14が接触器12へとスナップ嵌めされている時に起こる。
【0024】
導体16aは、導体16bおよび16cの場合と同様に、過負荷継電器14を貫いて接触器12内に延び、ラグ22によって固定される。別の導体も挿入して、ラグ22aによって固定され、接触器12への電流経路を確立するように、接触器12の反対側でも同様の接続が行われることが理解されよう。
【0025】
図4の説明により詳述するように、過負荷継電器14は磁束集中シールド94を含んでいる。磁束集中シールド94は打ち抜き加工によって製造されることが望ましいので、これは互いに固着された積層部材(スロット付きレイヤー)96の薄層からなっている。ホール・センサ98のような磁界センサが各ホール・センサ98を囲む空隙内に挿入される。ホール・センサ98はリード線100によってプリント回路基板92に接続され、プリント回路基板92から離れてプリント回路基板92にはんだ付けされる。
【0026】
磁束集中シールド94はホール・センサ98の位置合わせ状態を保持するために、壁95の周囲の過負荷継電器ハウジング20内に精密に位置決めされる。ホール・センサ98と磁束集中シールド94は、プリント回路基板92と組合わせて、接触器12が過負荷電流から保護され、この過負荷電流が流れている間は使用不能になるように、必要な電流測定回路を設ける。
【0027】
図4は過負荷継電器14の断面図であり、前述のように、好適には積層部材96の層からなる磁束集中シールド94を含んでいる。過負荷継電器14から延出している施錠掛け金28が図示されている。施錠掛け金はカバー24を無許可で開けることを防止するためにワイヤまたはリード・シールのようなこじ開け防止シールが備えられた固定穴150を含んでいる。
【0028】
ここで図5を参照すると、シールド94の単一のレイヤー96が示されている。シールド94は、好適には、磁気抵抗が空気よりも低く、磁束を感知するスチールのような鉄材料から構成されている。所望の磁界の強さを達成するために多レイヤー構造96が使用されるが、厚さがより厚い単一レイヤーを使用しても適切であることが理解されよう。
【0029】
シールド94の各レイヤー96は、それを通して導体16a、16b、および16c(図4)をそれぞれ収容する磁極部分130a、130b、および130cを含んでいる。各磁極部分はその部分を流れる電流の大きさと位相とに比例して発生した磁束を受ける。各磁極部分130a、130b、および130cは空隙132a、132b、および132cを含んでおり、その中にホール・センサ98a、98b、および98cのような磁界センサ(磁束センサ)が配置される。
【0030】
ホール・センサを使用する理由は、それが小型であり、過負荷継電器で利用できるスペース内に容易に適合するからである。利用できる面積が縮小されているので、個々の磁極間の間隔によって、一方の磁極内のホール・センサは隣接する磁極からの(付加的な)漂遊磁束を検出することができる。動作中、電流は図4の平面から上方の積層部材96を横向きに通過する方向で導体16aを流れる。このような電流によって、矢印136で示すように逆時計回りの磁束経路が形成される。
【0031】
例えば、磁束経路136は、U字形の溝142によって分割される内側磁束経路部分141上の内側磁束経路138と、外側磁束経路140との間で分割されている。漂遊磁束用の通路となる外側の磁束経路140は、磁極遮蔽スロット144aによって、磁極部分130bに直接移動することが実質的に防止されているが、いくらかの漂遊磁束が空隙139を介して移動する。測定されるべき磁束は、一次磁束経路138内に集中され、そこで磁束は空隙132aを、最終的にはホール・センサ98aを飛び越さなければならない。
【0032】
磁極遮蔽スロット144aおよび同様に144bによって形成される細長い経路は、特定の磁極用の磁束をその磁極用のホール・センサ内に集束させるだけではなく、漂遊磁束が細長い経路または空隙139を移動することを防止することによって、隣接する磁束のホール・センサを交差磁極の磁束干渉作用から遮蔽する。理解されるように、U字形の溝142によっても、磁束がホール・センサ98a、98bおよび98cに影響を及ぼすことが防止され、従ってこの溝は磁極遮蔽スロットと見なしてもよい。
【0033】
本発明では、磁極部分間での磁束の移行を最小限に抑止する磁極遮蔽スロットとU字形の溝との構成と配置は任意であることが考えられる。加えて、2つの磁極遮蔽スロット144aおよび144bと、142のような3つのU字形の溝を図示しているが、交差磁極の磁束干渉を最小限に抑止するために、144a、および144bのような多くの磁極遮蔽スロットと、各種の構成と形状の付加的な溝142を使用してもよいことが理解されよう。
【0034】
空隙132a〜132cを横切る磁束線の量は、空隙の長さと幅の双方によって決まる。磁束集束シールド94の特定の遮蔽および磁束集束特性は、線形の磁極遮蔽スロット144a、144b、およびU字形の溝、または切り取られた磁極遮蔽スロット142の配置、構造、および幅によって決まる。
【0035】
ここで図5および図6を参照すると、プリント回路基板92は、ホール・センサ98a、98b、98cおよびJPIコネクタ99を除いては関連する電気部品を除外して示されている。ホール・センサ98a〜98cは、リード100によりプリント回路基板92の表面93から持ち上げられている。ホール・センサ98a〜98cは、プリント回路基板92の表面から離されているので、空隙132a〜132c内で自己調心される。
【0036】
プリント回路基板92と磁束集束シールド94は、双方とも図3および図4に示すように、ホール・センサの精密な配置と向きとを妨害しないように過負荷継電器ハウジング20内に固定されている。それは、磁束の方向に垂直の感応面と位置合わせしなければならないからである。プリント回路基板92は、また、その中に導体を貫通させる開口部101を含んでいる。動作時には、ホール・センサ98a〜98cが磁束集束シールド94の空隙132a〜132c内に位置するように、磁束集束シールド94の複数のレイヤーが配置される。導体開口部103は、プリント回路基板92と磁束集束シールド94とを通って導体を収容できるように開口部101に対応している。その主たる効果は、各々の導体16a〜16cを介して導かれる電流によって、シールド94を介してホール・センサ98a〜c内に流れる磁束が生じることにより、その導体の電流を測定できることにある。
【0037】
本発明を好適な実施形態に関して説明してきたが、添付の特許請求の範囲内で、上述のものに加えて、同等物、代替、および変更が可能であることが理解されよう。
【0038】
例えば、磁束集束シールド94は、交差磁束センサの不具合を有効に防止するために、磁極遮蔽スロットおよび溝のいろいろの組み合わせやサイズを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータのスタータを形成するために過負荷継電器が接続された、本発明に従う接触器の斜視図である。
【図2】接触器と過負荷継電器とを分離した、図1のスタータの斜視図である。
【図3】接触器と過負荷継電器とを接続した、図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】過負荷継電器の図3の4−4線に沿った横断面図である。
【図5】本発明による磁束集束シールドの単一レイヤーを示す斜視図である。
【図6】図5の磁束集束シールド内に配置されている磁束センサを示すプリント回路基板を簡略した過負荷継電器の斜視図である。
【符号の説明】
10 スタータ
12 接触器
14 過負荷継電器
16 導体
68 電磁コイル
92 プリント回路基板
94 磁束集中シールド
96 レイヤー
98 磁束センサ
103 導体開口部
130 磁極部分
132 空隙
138 磁束経路
141 内側磁束経路部分
142、144 磁極遮蔽スロット

Claims (27)

  1. 導体によって発生した磁束を集束させるために過負荷継電器内で使用する磁束集束シールド(94)であって、
    複数の磁極(130a、130b、130c)と、前記導体(16a、16b、16c)がそれぞれ貫通して受け入れられる複数の導体開口部(103)と、前記導体開口部(103)の間に少なくとも部分的に配置される一連の磁極遮蔽スロット(144a、144b)とを有し、前記各磁極(130a、130b、130c)が各導体開口部(103)を囲むレイヤー上に内側磁束経路部分(141)を有している、スロット付きレイヤー(96)を含み、
    各導体(16a、16b、16c)によって発生した磁束は、各磁極(130a、130b、130c)内に集束され、かつ各導体(16a、16b、16c)によって発生した漂遊磁束は、前記磁極遮蔽スロット(144a、144b)によって、隣接する磁極の内側磁束経路部分(141)から実質的に遮蔽されていることを特徴とする磁束集束シールド。
  2. スロット付きレイヤー(96)は、各磁極(130a、130b、130c)内に磁束センサ(98a、98b、98c)を収容できる空隙(132a、132b、132c)を含み、該空隙(132a、132b、132c)は内側磁束経路部分(141)に沿って配置され、かつ導体開口部(103)と一体構造であり、さらに、
    前記磁極遮蔽スロット(144a、144b)は、漂遊磁束が隣接する磁極(130b)の前記磁束センサ(98b)によって検出されるのを防止するため、1つの磁極(130a)の漂遊磁束が隣接する磁極(130b)の内側磁束経路部分(141)に進入することを最小限に抑止することを特徴とする請求項1記載の磁束集束シールド。
  3. スロット付きレイヤー(96)は、空気よりも磁気抵抗が低い材料から構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁束集束シールド。
  4. スロット付きレイヤー(96)は、鉄材料から構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁束集束シールド。
  5. 鉄材料は、スチールであることを特徴とする請求項4記載の磁束集束シールド。
  6. スロット付きレイヤーは、打ち抜き加工で製造されることを特徴とする請求項1記載の磁束集束シールド。
  7. スロット付きレイヤーは、積層されていることを特徴する請求項1記載の磁束集束シールド。
  8. 磁束センサ(98)は、ホール・センサであることを特徴する請求項2記載の磁束集束シールド。
  9. スロット付きレイヤー(96)は、過負荷継電器(14)に接続され、かつその内部に位置していることを特徴とする請求項1記載の磁束集束シールド。
  10. 磁束センサ(98)は、接触器(12)に電力を供給するためにプリント回路基板(92)に接続され、かつこれと作用的に連結されている請求項1記載の磁束集束シールド。
  11. 導体によって発生した磁束を集束させるために過負荷継電器内で使用する磁束集束シールド(94)であって、
    第1,第2,第3(130a、130b、130c)の磁極に対応しかつ各導体が(16)が貫通して受け入れられる第1,第2,第3の導体開口部(103)と、前記導体開口部(103)間に少なくとも部分的に配置されかつ実質的に線形の一対の磁極遮蔽スロット(144)とを有し、前記各磁極(130)が、各導体開口部(103)を囲む内側磁束経路部分(141)を有するとともに、各々の内側磁束経路部分(141)を囲むように切り取られた磁極遮蔽スロット(142)を有している、スロット付きレイヤー(96)を含み、
    各々の磁極(130)内で導体(16)によって発生した磁束が各磁極(130)内で集束し、かつ磁極(130)の1つの導体(16)によって発生した漂遊磁束が実質的に線形の前記磁極遮蔽スロット(144)および切り取られた前記磁極遮蔽スロット(142)によって他の磁極(130)の内側磁束経路部分(141)から実質的に遮蔽されていることを特徴とする磁束集束シールド。
  12. スロット付きレイヤー(96)は、各磁極(130)内に磁束センサ(98)を収容できる空隙(132)を含み、該空隙(132)は内側磁束経路部分(141)に沿って配置され、かつ導体開口部(103)と一体構造であり、さらに、
    磁極遮蔽スロット(142)は、漂遊磁束が隣接する磁極(130)の磁束センサ(98)によって検出されるのを防止するため、1つの磁極(130)の漂遊磁束が隣接する磁極(130)の内側磁束経路部分(141)に進入することを最小限に抑止することを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  13. スロット付きレイヤー(96)は、空気よりも磁気抵抗が低い材料から構成されていることを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  14. スロット付きレイヤー(96)は、鉄材料から構成されていることを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  15. 鉄材料は、スチールであることを特徴とする請求項14記載の磁束集束シールド。
  16. スロット付きレイヤー(96)は、打ち抜き加工で製造されることを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  17. スロット付きレイヤー(96)は、積層されていることを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  18. 磁束センサ(98)は、ホール・センサであることを特徴とする請求項12記載の磁束集束シールド。
  19. スロット付きレイヤー(96)は、過負荷継電器(14)に接続され、かつその内部に配置されていることを特徴とする請求項11記載の磁束集束シールド。
  20. 磁束センサ(98)は、接触器(12)に電力を供給するためにプリント回路基板(92)に接続され、かつこれと連動して作動することを特徴とする請求項12記載の磁束集束シールド。
  21. 導体によって発生した磁束を集束させるために過負荷継電器内で使用する磁束集束シールド(94)であって、
    横向きに貫通する前記導体(16)を受け入れる開口部(103)をそれぞれ有する複数の磁極部分(130)を含み、
    前記磁極部分は、空隙(132)を有する内側磁束経路部分(141)と、内側磁束経路部分(141)の空隙(132)内に配置された磁束センサ(98)と、複数の磁極遮蔽スロット(144)とを備えており、
    電流が各磁極部分(130)の導体(16)を流れるとき、各磁極部分(130)を流れる磁束は、磁極遮蔽スロット(144)によって複数の磁極部分(130)の中における他の磁極部分の内側磁束経路部分(141)に配置した磁束センサ(98)に到達することが阻止されることによって、交差磁極の磁束センサの干渉が最小限に抑止されることを特徴とする磁束集束シールド。
  22. 磁束集束シールド(94)は、複数の積層されたレイヤー(96)を含むことを特徴とする請求項21記載の磁束集束シールド。
  23. 磁束センサ(98)は、ホール・センサであることを特徴とする請求項21記載の磁束集束シールド。
  24. 3つの磁極部分(130)が設けられていることを特徴とする請求項21記載の磁束集束シールド。
  25. 各磁極遮蔽スロット(144)は、1つの磁極部分(130)の内側磁束経路部分(141)と、別の磁極部分(130)の内側磁束経路部分(141)との間に位置していることを特徴とする請求項21記載の磁束集束シールド。
  26. 各々の積層部材(96)は、打ち抜き加工で製造されることを特徴とする請求項22記載の磁束集束シールド。
  27. 少なくとも1つの積層部材(96)は、過負荷継電器(14)に接続され、かつその内部に配置されていることを特徴とする請求項22記載の磁束集束シールド。
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