JP2017102029A - 電流センサ - Google Patents

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高明 宮腰
Takaaki Miyakoshi
高明 宮腰
小泉 望
Nozomi Koizumi
望 小泉
神谷 彰
Akira Kamiya
彰 神谷
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【課題】検出精度の高いコンパクトな電流センサを提供する。【解決手段】平行に設けられた複数の導体20を各別に挿通する溝部40を形成した複数の腕部11を有する磁性体のコア10を備え、複数の腕部11のうち互いに隣り合う少なくとも何れか一組において、溝部40の内部であって、導体20の位置よりも腕部11の先端側に偏倚した位置に配置され、導体40への通電時に生じる磁界の強さを検出する素子30を有し、一組の腕部の互いに対向する面12には、素子30を挟む方向視において素子30の輪郭を取り囲む第一領域12aと、第一領域12aから導体20の長手方向に沿って拡大した第二領域12bとが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、導体が挿通される磁性体のコアと、コアの内部に配置され、導体への通電時に生じる磁界の強さを検出する素子とを備える電流センサに関する。
従来の電流センサとして、1つの導体(文献では、被測定電流路)が内孔に挿通された切れ目の入った円環状のコア(文献では、磁気コア)を備え、コアには、切れ目となる2つの端部から垂直に延出した2つの突設部が形成されている技術が開示されている(例えば、特許文献1の第2実施形態参照)。この2つの突設部の間に形成されたギャップには、素子(文献では、磁電変換素子)が配置されている。この電流センサは、導体を流れる電流に応じて発生する磁束が、コアの突設部を介してギャップに磁界の変化を生じさせ、ギャップに生じる磁束の変化を素子によって検出する。つまり、コアに形成された2つの突設部は、素子に磁束を流すための領域となっている。
特開2013−83585号公報
しかしながら、従来の電流センサにあっては、1つの導体を対象としているので、例えば非常に多くの導体が存在する自動車などの場合、導体の数に応じて電流センサを用意する必要があり、装置の大型化や製造コストの増大を招いてしまう。しかも、円環状のコアを用いているので、導体ごとにコアを並列配置した場合、搭載スペースが非常に大きくなってしまう。
ところで、突設部の端部には磁束が集中し、突設部に対する相対位置が変化すると磁場の強度変化量が大きくなるため、ギャップにおける素子の設置位置は、検出誤差を生じさせないように厳しく制限される。さらに、複数の導体が密集する環境下においては、検出対象となる導体以外の他の導体から発生する磁束の影響を受けて、素子の検出精度が低下するおそれがある。
そこで、検出精度の高いコンパクトな電流センサが望まれている。
電流センサの特徴構成は、平行に設けられた複数の導体が各別に挿通される溝部を形成した複数の腕部を有する磁性体のコアを備え、前記複数の腕部のうち互いに隣り合う少なくとも何れか一組において、前記溝部の内部であって、前記導体の位置よりも前記腕部の先端側に偏倚した位置に配置され、前記導体への通電時に生じる磁界の強さを検出する素子を有し、前記一組の腕部の互いに対向する面には、前記素子を挟む方向視において前記素子の輪郭を取り囲む第一領域と、当該第一領域から前記導体の長手方向に沿って拡大した第二領域とが形成されている点にある。
本構成によれば、コアに複数の腕部を設け、これら腕部の間に夫々溝部を形成している。このため、複数の溝部の内部に導体を挿通すると共に素子を配置すれば、1つのコアで複数の導体に流れる電流値を検出することができる。よって、電流センサをコンパクトなものとすることができる。
一方、導体どうしが腕部を挟んで平行配置されている場合、一方の導体の電流値を検出すべき第一領域に、他方の導体に流れる電流から発生する磁束が侵入して、一方の素子が誤検出してしまうおそれがある。また、自動車のように電気機器が密集している環境下のおいては、周辺の磁界の変化を受けて素子の検出精度が低下するおそれがある。
そこで、本構成では、一組の腕部の互いに対向する面において、第一領域とは別に、第一領域から導体の長手方向に沿って拡大した第二領域を設けている。この第二領域は、他方の導体から発生する磁束を受け止めて第一領域に侵入させないシールド機能を発揮するもので、素子の誤検出を防止することができる。また、他の電気機器から発生した磁束も第二領域によってシールドされるので、検出精度を高めることができる。しかも、第二領域によって、第一領域の中央位置からコアの端部が遠ざかり、腕部の端部どうしの対向面積が広がる。よって、溝部の中央領域における磁場の強度変化量がより小さくなり、素子が適正位置からずれた場合でも検出誤差を小さくすることができる。
他の特徴構成は、前記第二領域は、前記長手方向に沿った両側に形成されている点にある。
本構成のように第二領域を腕部の両側に設ければ、第二領域の面積が増大し、シールド効果を高めることができる。また、第二領域の中央位置からコアの端部が対称に遠ざかるので、素子が位置ずれした場合でも検出誤差を一層小さくすることができる。
他の特徴構成は、平板状に形成された前記導体の断面における短辺が前記溝部の並列方向に沿うように、前記溝部の前記並列方向の幅が前記腕部の長さより小さく設定されている点にある。
本構成のように導体の短辺方向を溝部の並列方向に沿わせて配置するように溝部の幅を小さく設定すれば、多くの導体を溝部に配置した場合でも、コアの並列方向の長さが過大にならない。その結果、電流センサをコンパクトなものにできる。
他の特徴構成は、前記コアは複数の積層鋼板で構成され、前記第二領域は、前記第一領域の前記長手方向に沿った端部に配置される前記積層鋼板を折り曲げて形成されている点にある。
本構成のように積層鋼板を折り曲げて第二領域を形成すれば、加工が容易で、製造コストを低減できる。
他の特徴構成は、前記コアは複数の積層鋼板で構成され、前記一組の腕部の前記第二領域は、夫々異なる前記積層鋼板を折り曲げて形成されている点にある。
例えば、互いに隣り合う一組の腕部の第二領域を同じ積層鋼板で折り曲げ形成した場合、第二領域は、溝部の中心で二分される。一方、本構成のように、一組の腕部の第二領域を異なる積層鋼板で折り曲げ形成した場合、第二領域として溝部の幅全体を活用することが可能となる。その結果、第二領域の面積が増大し、シールド効果を一層高めることができる。また、第一領域の中央位置からコアの端部がより遠ざかるので、素子が位置ずれした場合でも検出誤差を一層小さくすることができる。
他の特徴構成は、前記導体の前記長手方向に沿う方向視において、前記第一領域の両端部と前記第二領域の両端部とが同じ位置に設定されている点にある。
本構成のように、第一領域の両端部と第二領域の両端部とを同じ位置に設定すれば、第一領域の全てに第二領域が存在することとなる。その結果、他の導体から発生する磁束や他の電気機器から発生した磁束が、第二領域によって確実にシールドされる。よって、電流センサの検出精度を高めることができる。
第1実施形態に係る電流センサの斜視図である。 第1実施形態に係る電流センサの正面図である。 第1実施形態に係る第二領域を有する積層鋼板の平面図である。 突出領域部の長さと検出誤差との関係を示すグラフである。 突出領域部の長さと検出誤差との関係を示すグラフである。 導体に通電した時の位置ずれと検出誤差との関係を示すグラフである。 他の導体に通電した時の位置ずれと検出誤差との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る第二領域を有する積層鋼板の平面図である。 第2実施形態に係る電流センサの拡大斜視図である。 第1実施形態の変形例を示す電流センサの拡大斜視図である。 第1実施形態の変形例を示す電流センサの拡大斜視図である。 第1実施形態の変形例を示す第二領域を有する積層鋼板の平面図である。
〔第1実施形態〕
〔全体構成〕
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
導体20に電流が流れると、電流の大きさに応じて導体20の周りに磁界が発生する(アンペールの右手の法則)。本実施形態における電流センサ100は、このような磁界において磁束密度を検出し、検出された磁束密度に基づいて導体20に流れる電流(電流値)を測定するものである。
図1には電流センサ100の斜視図が示される。導体20は平板状を呈している。以下では理解を容易にするために、導体20の厚さ方向をX方向とし、導体20が延在する方向(長手方向)をY方向とし、導体20の幅方向をZ方向として説明する。これらXYZ方向は、夫々、互いに直交する。図2は、導体20のY方向視における電流センサ100の模式図である。
電流センサ100は、複数の導体20が各別に挿通されるギャップ40(溝部の一例)を形成した複数の腕部11を有するコア10と、導体20への通電時に生じる磁界の強さを検出する素子30とを備えている。コア10は、U字状等のギャップ40を複数備えた磁性体で形成される。本実施形態では、コア10は金属磁性体からなる複数の積層鋼板10bで構成される。金属磁性体とは、軟磁性の金属であり、電磁鋼板(珪素鋼板)やパーマロイ、パーメンジュール等が相当する。積層鋼板10bは、このような金属磁性体を打ち抜き加工して形成される。この電流センサ100は、コア10と導体20と素子30とが所定の位置となるように、電気絶縁性の樹脂(不図示)で一体化される。
コア10は、基部10aと基部10aからZ方向に延出して互いに離間する複数の腕部11とを有し、一対の対向する腕部11の間には、延出方向(Z方向)の端部に開口を有するギャップ40が形成されている。本実施形態では、腕部11の突出長さは全て等しく設定しているが、同じ強度の磁場を有する強度線の分布がX方向で左右均等となるように、腕部11の突出長さを適宜異ならせても良い。
導体20は、コア10に形成されたギャップ40の内部に挿通されており、被測定電流が流される。被測定電流とは、電流センサ100で検出する検出対象としての電流である。また、導体20は、所定の幅を有する長尺状に構成されており、導体20の挿通方向(Y方向)と垂直な断面(XZ平面)が矩形状に形成されている。導体20の断面の短辺方向は、ギャップ40の並列方向(X方向)に沿って配置されている。つまり、ギャップ40の並列方向の幅が、腕部11の延出長さより小さく設定されている。これによって、多くの導体20をギャップ40に配置した場合でも、コア10の並列方向の長さが過大とならず、コンパクト化が図られる。
本実施形態に係る導体20は、図1及び図2に示されるように、複数の導体20のYZ面が、夫々コア10の内壁12と平行になるように挿通される。コア10と導体20とは離間しており、樹脂によって互いに絶縁されている。このような導体20は、例えば、図示しない3相モータと当該3相モータに通電するインバータとを接続するバスバーで構成されたり、バスバーに直列接続される導電部材で構成されたりするものである。
素子30は、ギャップ40の内部であって、導体20よりもギャップ40の開口に近い側(腕部11の先端側に偏倚した位置)に配置される。つまり、素子30は、腕部11の延出方向(Z方向)に向かって導体20から離間しており、樹脂によって互いに絶縁されている。導体20に通電されると、コア10に磁界が発生する。当該磁界は、素子30の近傍ではX方向に沿ったものとなる。
素子30は検出方向をX方向に一致させており、腕部11の内壁12が、素子30の外面と平行になるように配置されている。つまり、互いに隣り合う一組の腕部11の内壁12(一組の腕部11の互いに対向する面)には、素子30と対向して素子30に磁束を流す領域となる検出領域部12a(第一領域)が形成されている。この検出領域部12aは、素子30を挟む方向視(X方向視)において素子30の輪郭を取り囲んでいる。これにより、素子30は、導体20に流れる被測定電流により形成される磁界の強さを効果的に検出することができる。
上述したように複数の導体20どうしが腕部11を挟んで平行配置されている場合、一方の導体20の被測定電流値を検出すべき検出領域部12aに、他方の導体20に流れる電流から発生する磁束が侵入して、一方の素子30が誤検出してしまうおそれがある。また、例えば自動車のように電気機器が密集している環境下においては、周辺の磁束の変化を受けて素子30の検出精度が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態における腕部11は、検出領域部12aとは別に、検出領域部12aから導体20の長手方向(Y方向)に沿って拡大した突出領域部12b(第二領域)を有している(図1及び図2参照)。この突出領域部12bは、他方の導体20から発生する磁束を受け止めて検出領域部12aに侵入させないシールドとして機能するので、一方の素子30の誤検出を防止することができる。つまり、突出領域部12bで受け止めた磁束は、対向する突出領域部12bの間のギャップ40に主として流れるので、素子30では検出され難い。同様に、他の電気機器から発生した磁束も突出領域部12bによってシールドされるので、検出精度を高めることができる。
図3には、検出領域部12aのY方向に沿った端部に配置される積層鋼板10c(板状部材の一例)の展開図が示される。突出領域部12bは、積層鋼板10cを折り曲げて形成される。つまり、積層鋼板10cが折曲部11aを介して手前側又は奥側に折り曲げられることで、突出領域部12bが、Y方向に沿った両側に形成されると共に検出領域部12aと同一平面上(YZ平面)に形成される。このように突出領域部12bを腕部11の両側に設ければ、突出領域部12bの面積が増大し、シールド効果を高めることができる。
この突出領域部12bは、ギャップ40のX方向の幅の半分より若干小さい幅を有している。これによって、積層鋼板10cを単独で、又は積層鋼板10cをコア10に一体化させた状態で、突出領域部12bどうしの間に工具を挿入して折り曲げることが可能となる。このように突出領域部12bを形成すれば、加工が容易で製造コストを低減できる。
また、本実施形態における突出領域部12bは、ギャップ40の開口から導体20の開口側の端部に至るまで形成されている。換言すると、図2に示すように、導体20の長手方向(Y方向)に沿う方向視において、検出領域部12aのZ方向の両端部と突出領域部12bのZ方向の両端部とが同じ位置に設定されている。これによって、突出領域部12bは、検出領域部12aの全てに存在して大きな面積を有しているので、他の導体20から発生する磁束や他の電気機器から発生した磁束が、突出領域部12bによって確実にシールドされる。
図4及び図5には、突出領域部12bのZ方向の長さを変更した場合における素子30の検出誤差が示される。図4は、ギャップ40の開口側を基準(零点)とした例であり、図5は、導体20の開口側の端部から若干、導体20側に入り込んだ位置を基準(零点)とした例である。
図4では、突出領域部12bの長さが導体20の端部に近付くに連れて、素子30の検出誤差が徐々に小さくなり、突出領域部12bの端部が導体20の端部と一致した時点で検出誤差が最小となった。さらに突出領域部12bの長さを導体20側に延長した場合でも、検出誤差は変わらなかった。また、図5では、導体20に対向して突出領域部12bを設けても検出誤差は減少せず、突出領域部12bの長さが導体20の開口側の端部からギャップ40の開口に近付くに連れて、検出誤差が徐々に小さくなった。そして、突出領域部12bの端部が開口位置となった時点で検出誤差が最小となった。
このように、検出領域部12aのZ方向の両端部と突出領域部12bのZ方向の両端部とを同じ位置に設定すれば、素子30の検出誤差の最小化を図りつつ突出領域部12bの長さの最適化を図ることができる。
図1に示すように、本実施形態における電流センサ100は、複数の積層鋼板10b,10cを一体化した状態で、素子30が嵌められた樹脂ケース(不図示)をコア10のX方向の端面に形成された係止突起11bに係止して、素子30がギャップ40の内部で位置決めされる。このとき、樹脂ケースの成形精度などによっては、素子30がギャップ40の中央位置から若干位置ずれすることがある。以下、素子30が位置ずれした場合の影響について説明する。
図6及び図7には、素子30がX方向に位置ずれした場合における素子30の検出誤差が示される。点線は突出領域部12bを有しない従来例であり、実線は本実施形態における電流センサ100を示している。図6は、素子30が検出すべき導体20に通電した場合(3相モータの自相通電)であり、図7は、素子30が検出すべき導体20ではない他の導体20(3相モータの他相通電)した場合である。
従来のように検出領域部12aのみの場合、検出領域部12aの端部には磁束が集中して磁場の強度変化量が大きい。その結果、図6の自相通電の場合、素子30がギャップ40の中央位置からX方向に位置ずれしたとき、つまり検出領域部12aの端部に近付くに連れて、磁場の強度変化量の影響を受けて左右対称に検出誤差が増大する。同様に、図7の他相通電の場合も、通電された他の導体20の側にある検出領域部12aに素子30が位置ずれするに連れて検出誤差が増大している。なお、他相通電では、検出誤差を測定した素子30に対して互いにX方向の反対側にある他の導体20に通電した場合、発生する磁界方向が逆方向となるので、図7ではプラス方向とマイナス方向とで区別している。
しかしながら、本実施形態のように突出領域部12bを設けることで、検出領域部12aの中央位置からコア10の端部が遠ざかるので、ギャップ40の中央位置における磁場の強度変化量が小さくなり、素子30が位置ずれした場合でも検出誤差を小さくなっていることが分かる(図6の実線参照)。また、図7の場合は、他相通電で発生した磁束が、突出領域部12bによってシールドされ、突出領域部12bで受け止めた磁束は、対向する突出領域部12bの間のギャップ40に主として流れる。その結果、素子30では他相通電による磁界の影響が小さく、素子30が位置ずれした場合でも検出誤差が小さくなっている。
以下、別実施形態について説明する。基本構成は、上述した第1実施形態と同様であるため、異なる構成についてのみ図面を用いて説明する。なお、図面の理解を容易にするため、第1実施形態と同じ部材名称及び符号を用いて説明する。
〔第2実施形態〕
第2実施形態について図8及び図9を用いて説明する。本実施形態では、一組の腕部11の突出領域部12bは、夫々異なる積層鋼板10cを折り曲げて形成されている。具体的には、突出領域部12bを形成するのに使用される積層鋼板10cは、コア10を形成する最外層となる1層目と、1層目に隣接する2層目である。積層鋼板10cの1層目と2層目とを折曲部11aで同じ方向に折り曲げることで、突出領域部12bが形成される。
第1実施形態では、突出領域部12bがギャップ40の中心で二分されるが、本実施形態ではギャップ40のX方向の幅全体を活用することが可能となる。その結果、突出領域部12bの面積が増大し、シールド効果を一層高めることができる。また、検出領域部12aの中央位置からコア10の端部がより遠ざかるので、素子30が位置ずれした場合でも検出誤差を一層小さくすることができる。
〔第1実施形態の変形例〕
図10に示すように、検出領域部12aと突出領域部12bとを有する平板状の磁性体を腕部11の内壁12に固定しても良い。固定方法は、接着や加締め固定などどのような形態であっても良い。この場合、コア10の積層鋼板10b,10cを共通化できるので、積層鋼板10b,10cの製造コストを低減できる。
図11に示すように、突出領域部12bを、検出領域部12aのY方向の端部に個別に固定しても良い。固定方法は、接着や加締め固定などどのような形態であっても良い。この場合、コア10の積層鋼板10b,10cを共通化できるので、積層鋼板10b,10cの製造コストを低減できる。
図12に示すように、1つの積層鋼板10cで突出領域部12bを折り曲げ形成する際、互いに離間した複数の折曲部11aを設け、短冊状の突出領域部12bを複数形成しても良い。この場合、検出領域部12aの中央位置からコア10のY方向の端部が大きく遠ざかるので、ギャップ40の中央位置における磁場の強度変化量が小さくなり、素子30が位置ずれした場合でも検出誤差を小さくできる。
〔その他の実施形態〕
(1)上述した実施形態では、突出領域部12bをY方向に沿った両側に形成したが、片側に形成しても良い。また、一対の対向する突出領域部12bの何れか一方に突出領域部12bを形成しても良い。
(2)上述した実施形態では、導体20の長手方向に沿う方向視において検出領域部12aの両端部と突出領域部12bの両端部とを一致させた。これに代えて、突出領域部12bの端部を導体20と重なる領域まで延長しても良い。一方、図4及び図5に示すように、突出領域部12bの端部を導体20と重なる領域まで延長しても、素子30の検出誤差は変化しない。このため、検出領域部12aを突出領域部12bの両端部の間における任意の位置に設定して、検出誤差を減少させつつ検出領域部12aの長さを節約しても良い。
(3)上述した実施形態では、突出領域部12bと検出領域部12aとを面一で構成したが、突出領域部12bを検出領域部12aよりX方向に引退又は突出させても良い。突出領域部12bを引退させた場合は、突出領域部12bの面積を大きく確保してシールド効果を向上させることができる。一方、突出領域部12bを突出させた場合は、対向する突出領域部12bどうしのギャップ40が小さくなるので、突出領域部12bに侵入した磁束を突出領域部12bどうしのギャップ40に円滑に流して、素子30の側に侵入するのを効果的に防止できる。
(4)上述した実施形態では、コア10を複数の積層鋼板10b,10cで構成したが、例えば、検出領域部12aを単一の磁性体で構成し、突出領域部12bのみ積層鋼板10cで構成しても良い。つまり、検出領域部12aより導体20の挿通方向に沿って突出した突出領域部12bを形成できるものであれば、どのような形態であっても良い。
(5)上述した実施形態では、複数の素子30を設けたが、複数のギャップ40のうち1つのギャップ40のみを用いて、1つの素子30を配置しても良い。
本発明に係る電流センサは、各種の電気機器に広く利用することができる。
10 コア
10c 積層鋼板
11 腕部
12 内壁(一組の腕部の互いに対向する面)
12a 検出領域部(第一領域)
12b 突出領域部(第二領域)
20 導体
30 素子
40 ギャップ(溝部)
100 電流センサ

Claims (6)

  1. 平行に設けられた複数の導体が各別に挿通される溝部を形成した複数の腕部を有する磁性体のコアを備え、
    前記複数の腕部のうち互いに隣り合う少なくとも何れか一組において、
    前記溝部の内部であって、前記導体の位置よりも前記腕部の先端側に偏倚した位置に配置され、前記導体への通電時に生じる磁界の強さを検出する素子を有し、
    前記一組の腕部の互いに対向する面には、前記素子を挟む方向視において前記素子の輪郭を取り囲む第一領域と、当該第一領域から前記導体の長手方向に沿って拡大した第二領域とが形成されている電流センサ。
  2. 前記第二領域は、前記長手方向に沿った両側に形成されている請求項1に記載の電流センサ。
  3. 平板状に形成された前記導体の断面における短辺が前記溝部の並列方向に沿うように、前記溝部の前記並列方向の幅が前記腕部の長さより小さく設定されている請求項1又は2に記載の電流センサ。
  4. 前記コアは複数の積層鋼板で構成され、
    前記第二領域は、前記第一領域の前記長手方向に沿った端部に配置される前記積層鋼板を折り曲げて形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の電流センサ。
  5. 前記コアは複数の積層鋼板で構成され、
    前記一組の腕部の前記第二領域は、夫々異なる前記積層鋼板を折り曲げて形成されている請求項1から4の何れか一項に記載の電流センサ。
  6. 前記導体の前記長手方向に沿う方向視において、前記第一領域の両端部と前記第二領域の両端部とが同じ位置に設定されている請求項1から5の何れか一項に記載の電流センサ。
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