JP4427334B2 - ガスから窒素酸化物を除去する方法 - Google Patents

ガスから窒素酸化物を除去する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4427334B2
JP4427334B2 JP2003581878A JP2003581878A JP4427334B2 JP 4427334 B2 JP4427334 B2 JP 4427334B2 JP 2003581878 A JP2003581878 A JP 2003581878A JP 2003581878 A JP2003581878 A JP 2003581878A JP 4427334 B2 JP4427334 B2 JP 4427334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal ion
membrane
permeate
biomass
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003581878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005522311A5 (ja
JP2005522311A (ja
Inventor
ピーター, ジャン ニエウウェンフイゼン,
マルコ, ヨハネス, ウィルヘルムス フランク,
ゲルラルド バルゲマン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JP2005522311A publication Critical patent/JP2005522311A/ja
Publication of JP2005522311A5 publication Critical patent/JP2005522311A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4427334B2 publication Critical patent/JP4427334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/60Simultaneously removing sulfur oxides and nitrogen oxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/54Nitrogen compounds
    • B01D53/56Nitrogen oxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/73After-treatment of removed components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/84Biological processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/90Chelants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Description

本発明は、窒素酸化物を窒素分子(N2)に転化するためのスクラバー中で、ガスを洗浄(scrub)液と接触させ、洗浄液は金属イオンキレート及びバイオマスを含み、その後、該洗浄液の少なくとも一部が、金属イオンキレート、バイオマス、及び他の固体化された成分の少なくとも一部を、溶解成分から分離するための膜分離工程に付されることによって、ガスから窒素酸化物(NOx)を除去する方法及び装置に関する。
このタイプの方法は公知であり、及び、国際公開WO 96/24434号に記載されている。即ち、煙道ガスが、循環されている、遷移金属キレート、例えば鉄EDTA、を含む洗浄液で洗浄される。NOと遷移金属キレートから形成される錯体及び/又は消費された遷移金属キレートは生物学的に再生され、NO及びNO2は窒素分子(N2)へと還元される。NOを含むガス状ストリームの、生物的に再生される該金属イオンキレート溶液との接触は、従って、有害なNO及びNO2の除去及び環境に直接排出できる窒素分子への転化のために、非常に有用な方法である。
本発明は、国際公開WO 00/02646号に記載されているような、二酸化硫黄及び窒素酸化物をガスから同時に除去する方法にも関する。即ち、ガスからのガス状成分としての二酸化硫黄と窒素酸化物との双方を、該ガスをスクラバーへと上げて、ガスをスクラバーの噴霧バーから注がれるスラリーの形態の洗浄液であって、バイオマス、好ましくは少なくとも1のバクテリアとイースト、遷移金属キレート、及び二酸化硫黄を結合するために好適なカルシウム化合物、例えば石灰または石灰岩を含む、スラリーと接触されることによって洗浄することが知られている。上述のように、窒素酸化物(NOx)が除去され及び生物学的に窒素分子へと転化される一方、二酸化硫黄は、カルシウム化合物と反応させられて亜硫酸カルシウムが形成され、それがスクラバー内又は外でさらに酸化されて、硫酸カルシウムが形成され、分離され及び埋め立てられ、又は建設現場で使用される。
或る操作条件下で、上述の方法はいくつかの限界がある。ガス状ストリーム及び/又は、システムに添加されるメークアップ水を経由して、反応溶液中に汚染物質が混入され、及び、プロセスに存在する酸素による金属イオンキレートの酸化の結果、劣化生成物が蓄積される。該汚染物質は、無機化合物、例えば塩酸及び硫酸であり、それらはガスから洗い取られて塩酸塩又は硫酸塩を生成し、又は有機化合物、例えばキレートの劣化物またはガス状ストリームから洗い出されるものに由来する。メークアップ水経由で混入する汚染物質は、無機塩、例えば塩化ナトリウム、及び有機化合物、例えば腐植酸である。無機化合物は、NOx及びSOxの吸収、又はバイオマスの成長及び/又は金属イオンキレート再生作用を妨害する程度まで蓄積し得、反応溶液の交換を必要とする。金属イオンキレート含有量の水吸収による希釈はやっかいであり得、より多くの金属イオンキレート又は洗浄液中の揮発性成分濃度、または洗浄液の新しい液による交換をさえ必要とする。
国際公開WO 00/02646は、洗浄液及び汚染物質の量を維持するために排出されるプロセス溢流からのキレートの除去方法を記載する。この方法は、膜フィルター形態のキレート分離機又はこの目的のための他の好適なデバイスを通って排出されるべき溢流の一部を流すことを含む。膜フィルターの特質に関する情報は開示されていない。しかし、特的の膜濾過プロセスは当業界で公知であり、及び有機分子と一価イオンを分離するのに効果的であることが知られている。例えば、J.Schaepら著、分離及び精製技術、第14巻(1998)、第155〜162頁では、ナノ濾過膜が使用され、塩素イオン(塩化マグネシウム及び塩化ナトリウム)の保持は低いが二価イオンの保持はずっと高いことが見出されている。塩化物イオンの低い保持は、ハロゲン化物イオンの金属イオンキレートからの分離を可能とする。該膜プロセスにおける重要な問題は、膜の深刻な汚染が起きるので、フィードがNOxの除去に必要であるバイオマスを含むときに起る。この膜の汚染は、より低い膜を通る透過物のスループットをもたらし得、望ましくない。さらに、SOxがNOxと同時に除去される場合、飽和または過飽和の硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、及び/又はそれらから誘導される微粒子によるスケーリングにより、分離効率はさらに悪くなる。従って、NOx及びSOxの除去に使用されるようなバイオマスを含む洗浄液の汚染物質からの金属イオンキレートの分離におけるナノ濾過の使用は、沈殿及び/又は固体化化合物、例えば炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム及びシリカ、のスケーリングのため、バイオマスによる汚染により実際上は限られ又は不可能である。
スケーリングを防止するための標準溶液、例えば、参考文献、膜ハンドブック(Ho及びSirkar編、1992)及び水処理膜プロセス(Mallenvialleら編、1996)から知られており、補助化合物、例えば酸、水軟化剤、錯化剤、又は抗スケール剤の添加を含む。これらの標準方法は、スケーリングを完全に防止するには不充分であり、及びより重要には、NOx除去のための洗浄液におけるそれらの適用は、不利であることである。第一に、軟化剤等の補助剤の添加は、精製コストを増加し、及び第二に、これらの剤の存在はガスからのガス状成分の除去又はNOxの窒素分子への生物学的変換を減じ得る。さらに、金属イオンキレートの再生を阻み得、補助剤が除去されなければならない場合、さらなる精製の問題へとつながる。
ガス状ストリームからのNOx除去循環プロセスで使用される洗浄液中の金属イオンキレートの濃度を制御する手段へのニーズが継続的に存在し、該プロセスでは一般的に受容されている金属イオンキレート、例えばNTA、DTPA、EDTA、及び/又はHEDTAが使用される。さらに、洗浄液中での好ましくない化合物、例えばキレート劣化生成物、無機塩、及び低分子量有機汚染物質、の蓄積を制御する手段へのニーズがある。このニーズは、NOx及びSOxが高濃度の塩酸をも含むガス、例えば塩化物濃度が高い石炭が燃焼される発電所の場合、から洗い出される用途において、バイオマスの生存能力に影響を及ぼすところの、洗浄液中の塩酸塩レベルを制御するために決定的である。本発明は、上記の問題の1以上のものに対する解決を提供する。
この目的のために、窒素酸化物(NO)を窒素分子(N2)に転化するためのスクラバー中で、ガスを洗浄液と接触させ、該洗浄液は金属イオンキレート及びバイオマスを含み、その後、該洗浄液の少なくとも一部が、少なくとも一部の金属イオンキレート、バイオマス及び他の固体化された成分を溶解された成分から分離するための膜分離工程に付されることによってガスから窒素酸化物を除去する方法において、膜分離工程が、
a)洗浄液の少なくとも一部を、限外濾過膜を用いて濾過して、バイオマス及び他の固体化された成分を含む第一の保持液と、少なくとも一部の金属イオンキレート及び溶解された成分を含む第一の透過液とを与えること、及び、
b)第一の透過液をナノ濾過して、金属イオンキレートを含む第二の保持液と、溶解された成分を含む第二の透過液とを与えること、及び
c)第二の保持液の少なくとも一部を上記スクラバーへとリサイクルすること、
を含むことを特徴とする方法が提供される。
好ましくは、窒素酸化物(NO)を窒素分子(N2)に転化するためのスクラバー中でガスを洗浄液と接触させ、該洗浄液は金属イオンキレート及びバイオマスを含み、その後、該洗浄液の少なくとも一部が、金属イオンキレート、バイオマス、及び他の固体化された成分の少なくとも一部を溶解成分から分離するための膜分離工程に付されることによって、ガスから窒素酸化物を除去する方法において、膜分離工程が、
a)洗浄液の少なくとも一部を、1,000ダルトンの分子量を有する化合物を透過させる限外濾過膜を用いて濾過して、バイオマス及び他の固体化された成分を含む第一の保持液と、少なくとも一部の金属イオンキレートと溶解された成分を含む第一の透過液とを与えること、及び、
b)第一の透過液をナノ濾過して、金属イオンキレートを含む第二の保持液と溶解された成分を含む第二の透過液とを与えること、及び
c)第二の保持液の少なくとも一部を上記スクラバーへとリサイクルすること、
を含むことを特徴とする方法が提供される。
本発明の方法は、硫黄酸化物(SOx)のうちの少なくとも1をさらに含むガスから酸化物を除去するのに非常に適し、少なくとも1のSOxは少なくとも1の亜硫酸又は硫酸塩に転化され、洗浄液は硫黄酸化物と結合するための剤をさらに含み、及び、固体化された亜硫酸及び/又は硫酸塩は、洗浄液から分離される。
本発明の方法は、本発明で使用されるいずれの膜のスケーリングも減じ、従って、該膜の寿命を延ばし、透過されるべき塩に関し高い保持率を維持しする。該方法は、従来の一段工程に比べて、バイオマスがナノ濾過膜を詰まらせるのを防止し、膜と通る透過物の高いスループットを維持する。
本発明において、用語「固体化された(solidified)」は液中の固体粒子の存在を指す。用語「溶解された」は、過飽和の、飽和の、又は飽和していない溶液を指す。
一般に、濾過工程a)において使用される膜は、精密濾過膜、限外濾過膜、又はナノ濾過膜であってよく、好ましくは精密濾過膜、又は限外濾過膜、及び最も好ましくは限外濾過膜である。工程a)においてナノ濾過膜が使用される場合には、この膜は工程b)で使用されるナノ濾過膜とは同一ではない。工程a)で使用されるナノ濾過膜は、工程b)で使用されるナノ濾過膜では透過されない金属イオンキレートを透過させることが可能である。好ましくは、工程a)におけるナノ濾過膜は、工程b)で使用されるナノ濾過膜により透過される化合物よりも、200ダルトン以上、より好ましくは300ダルトン以上、及び最も好ましくは500ダルトン以上高い分子量の化合物を透過することができる。
NOx又はNOx/SOx除去の操作条件に依存して、濾過工程a)の前に過飽和の無機塩、例えば硫酸カルシウムまたは亜硫酸カルシウム、の低減を目的とした前処理工程を置いてもよい。該前処理工程は、任意の慣用方法、例えば沈殿槽の使用、温度処理、過飽和減少剤の添加もしくは水の添加、を含んでよい。水の添加が好ましい。その場合、第一の膜を用いた洗浄液の濾過により除去される水の量から洗浄液中で無機化合物を沈殿させることなく除去することができる水の量を差し引いた量と少なくとも同量の水により洗浄液が希釈される。また、ナノ濾過工程b)の前に、ナノ濾過の第二の保持液中の過飽和の無機塩の低減を目的とした前処理工程を置いてもよい。該前処理工程は、補助成分の添加、温度処理、水の添加等を含むことができる。水の添加が好ましい。その場合、第一の透過液は、第一の透過液のナノ濾過により除去される水から、第一の透過液中で無機化合物を沈殿させることなく除去することができる水を差し引いた量と少なくとも同じ量の水で希釈される。ナノ濾過工程において、洗浄液から過剰の水が除去されるのと同時に、除去されなければ操作に悪影響を及ぼすであろうところの、溶解された塩、例えば塩酸塩及び溶解された有機化合物が除去される。
本発明を、図を参照して説明する。
図1は、窒素酸化物がガス状ストリームから除去され、次いで、反応液が処理及びリサイクルされる、本発明に従う方法を示す。図1は、スクラバー1で洗浄されるべきガスをスクラバー1内へと矢印3で示す方向で導入するためのガス入口2を有するスクラバー1を示す。スクラバー1の低部4には、洗浄液と共に再生される遊離細胞の形態のバイオマスを含む循環タンク5がある。ポンプ7を備える循環ライン6が低部4に接続されている。循環ライン6は、噴霧バー8の少なくとも1つに接続されている。洗浄液は、バイオマスと共に、スクラバーの低部4に存在し、ポンプ7により循環ライン6を通って噴霧バーへと運ばれて、滴の形態で落ちる。落下する滴はスクラバーを上昇してくるガスと接触して、窒素酸化物を吸収する。洗浄されたガスは、噴霧バー8及び場合によっては霜取り装置9を通過して、矢印11の方向で排出ライン10を経由してスクラバーから出る。
洗浄液には、窒素酸化物を除去するのに必要な剤、例えば鉄キレート、が与えられる。補充目的で、スクラバーにはキレートを補充するための第一のメイクアップライン12が備えられるが、該ラインはシステムの別の場所に接続されてもよい。
洗浄液の一部は循環ライン6を通って、引き出しライン13を経由して引き出されて、ポンプ14により(限外濾過膜を備えた)限外濾過ユニット15へと運ばれ、そこで懸濁されたバイオマスが除去されて十分に透明な第一の透過ストリームが与えられる。ユニット15は、(精密濾過膜を備えた)精密濾過ユニット又は(金属イオンキレートを透過させることができるナノ濾過膜を備えた)ナノ濾過ユニットであってもよい。バイオマスが富化されたストリームは、ライン16を経由してプロセスに戻されてもよい。透明化されたストリームは、金属イオンキレート及び溶解された汚染物質を含み、ポンプ17により(ナノ濾過膜を備えた)ナノ濾過ユニット18へと入れられ、そこで一部の水及び低分子量の溶解された汚染物質が第二の透過ストリーム19として引き出され、排出または下流でさらに処理される。ナノ濾過ユニット18からの第二の保持ストリームは金属イオンキレートを含み、ライン28を経由してプロセスに戻されてよい。限外濾過ユニット15及びナノ濾過ユニット18は、双方とも種々のモード、例えばシングルパス、クロスフロー、フィード・アンド・ブリード、及びダイアフィルトレーション、で操作されることができる。
図2は窒素酸化物及び硫黄酸化物がガス状ストリームから同時に除去され、次いで反応溶液の処理及び循環が行われる、本発明に従う方法を示す。図2において、図1と同じ参照番号の要素は、同じまたは類似の機能を有する。スクラバー1の洗浄液には、例えばキレート等の窒素酸化物を除去するための剤と、例えば石灰又は他のSO2吸収性の剤等の硫黄酸化物を除去するための剤とが与えられる。硫黄酸化物を除去するための剤を補充する目的で、スクラバー1には第二のメイクアップライン20が備えられる。
循環ライン6を通って流れる洗浄液の一部は、引き出しライン13を経由して抜き出されリアクター21へと渡される。リアクター21は、好ましくは空気の形態である酸素を供給するためのフィードライン22が備えられる。リアクター21内では、洗浄液からの亜硫酸カルシウムが、供給される酸素により硫酸カルシウムに転化される。好ましくは、このさらなる酸化はスクラバーの外で行われ、金属イオンキレートからの金属の酸化を阻止又は少なくとも限定する。
循環タンク5が備えられたスクラバーの低部4は、バイオリアクターとして使用されるだけでなく、結晶槽として使用される。形成された亜硫酸カルシウム及び硫酸カルシウムは、過飽和のため結晶として沈殿し、そこに存在する時間と共に塊となる。洗浄液と共に硫酸カルシウムはリアクター21から、ポンプ24が備えられた移送ライン23を経由して、石膏(ジプサム)の脱水器へと運ばれる。この石膏の脱水器は、ハイドロサイクロン25及び遠心分離機26を含む。遠心分離機26からの乾燥石膏は、貯蔵スペース27に貯蔵される。他のジプサム脱水器も可能である。
ハイドロサイクロン25の溢液は、戻りライン28及び16を経由して部分的にリサイクルされる。排出されるべき溢液は、ライン29を経由して任意的な第一の前処理モジュール30であって、沈殿タンク、濃縮器、ハイドロサイクロン、及び/又は温度処理または過飽和低減添加剤の添加をするための手段からなってよい。又は、処理は、ライン31を経由する強塩基、例えば水酸化カルシウム又は水酸化ナトリウム、を添加して金属水酸化物を沈殿させて、配位されていない形態のキレートを限外濾過ユニットへと供給すること含んでよい。好ましくは、それは、ライン31を経由する水によって、洗浄液を薄めることからなる。処理の性質がどのようなものであれ、第一の前処理モジュール30は、硫酸及び/又は亜硫酸カルシウムで最早、過飽和されていない洗浄液を限外濾過ユニット15に供給する。前処理工程において、一価カチオン、例えばナトリウム又はカリウムイオンをフィード溶液に添加して分離をさらに向上し、特に限外濾過工程において塩酸塩の保持を低下してもよい。ポンプ14は、最早、過飽和でない洗浄液をユニット15の限外濾過膜へと供給し、そこでは懸濁されたバイオマス及び残りの無機不溶塩が除去されて十分に透明な第一の透過液ストリームを与える。バイオマスで富化されたストリームはライン16を通ってプロセスに戻されてよい。透明化されたストリームは金属イオンキレートと溶解された汚染物質を含み、任意的な第二の前処理モジュール35へと供給される。このストリームは、一般に、固体化された汚染物質を含まないが、これらの汚染物質はナノ濾過ユニット18を通る間にストリーム中でより濃縮される。この汚染物質濃度の増加は、液体中又は膜表面上での固体粒子の形成をもたらし、ナノフィルターユニット18でスケーリングの問題を起こし得る。この第二の前処理モジュールは、温度処理、過飽和低減剤の添加手段、又は水供給手段を含むことができる。好ましくはモジュール35は、例えばライン36を経由する水で洗浄液を希釈する手段を含む。処理の内容がどのようなものであれ、第一の前処理モジュール30は、スケーリングを起こしやすい硫酸及び/又は亜硫酸カルシウム及び/又は他の化合物で最早、過飽和されていない洗浄液を限外濾過ユニット15に供給する。前処理された液体は次いで、ポンプ17によりユニット18内のナノ濾過膜へと供給され、そこで一部の水及び低分子量の溶解された汚染物質が第二の透過ストリーム19として引き出され、排出または下流でさらに処理される。ナノ濾過ユニット18からの第二の保持ストリームは、ライン28を経由してプロセスに戻されてよい。上述の本発明の方法に従い膜が備えられていないSOxの除去のために設計された設備の溢液(overflow)は、通常、環境に排出される前に、アルカリ薬剤、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カルシウムの添加を含む水処理に付される。これは、煙道ガスから洗い出された重金属、及び、他の成分を除去するためである。得られた沈殿物は、清澄槽中の水性相から除去されて、最終水性ストリームは直接排出されることができる。一定のプロセス条件下では、膜濾過工程及び水処理ユニットの相互の位置及び機能を変えることにより全体のプロセスを最適化することが可能である。そのようにするための有用な方法は、a)膜濾過工程を水処理工程の後に配置することb)水処理工程を膜濾過工程で完全に置換することc)溢液の一部を膜濾過ユニットを通し及び他の部分を水処理ユニットを通して、両方のストリームを全ストリームが排出要求に適合するように合わせること、を含む。
図3において、図1と同じ参照番号の要素は、同じまたは類似の機能を有する。図3において、ナトリウムを含む化合物、好ましくは水性水酸化ナトリウム、がメイクアップライン20を経由して洗浄液に添加される。ライン6を通ってリサイクルされる一部の洗浄液は、亜硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、及びキレートを含み、引き出しライン13を経由して、所望により前処理モジュール30(図示されていない)及び限外濾過ユニット15及び所望により前処理モジュール35(図示されていない)へ、及びポンプ17を経由してナノ濾過ユニット18へと渡される。バイオマス及びキレートを含む洗浄液のうちの一部は、ライン16、28を経由してスクラバー1へとリサイクルされる。亜硫酸ナトリウム及び硫酸ナトリウムを含む、洗浄液の引き出された部分は、ライン32を経由してリアクター21へと渡される。リアクター21へはライン22を経由して酸素が供給され、亜硫酸ナトリウムを硫酸ナトリウムに転化する。硫酸ナトリウムを含み及び洗浄液を含む流れは排出ライン19を経由して排出される。
本発明のさらに他の態様が図4に示される。図4において、図1と同じ参照番号の要素は、同じまたは類似の機能を有する。洗浄液の一部は、引き出しライン13を経由して、リアクター21aへと引き出される。リアクター21aは、図2及び3のリアクター21と、限外濾過膜をさらに含む点においてのみ相違する。リアクター内で硫酸カルシウムが形成され、それは液を過飽和にさせ、固体粒子の形成をもたらし、該粒子はリアクター21aの底に沈む。硫酸カルシウムは洗浄液と共に、リアクター21aから、ポンプを備えられた移送ライン23を経由して石膏脱水器へと運ばれる。該装置は図2に示すようなもの、又は他の適切な石膏脱水装置であることができる。限外濾過膜は、洗浄液中に置かれ、浸漬された限外濾過として普通に知られている。好ましくは、透明又は比較的少量の固体粒子を含む液体の部分内に置かれる。透過した液体は、硫酸塩、亜硫酸塩及びキレートを含み、ポンプ17を経由してナノ濾過ユニット18へと渡される。所望により、透過した液は、ナノ濾過ユニットの前に置かれる前処理モジュール35(図示されていない)へと渡される。洗浄液のキレートを含む部分は、ライン28を経由してスクラバー1へとリサイクルされる。透過した液はライン19を経由して引き出されて、排出され又は下流でさらに処理される。
本発明はこれらの態様に限定されるものではなく、当業者はプロセスの種々の変形が可能である。そのような変形には、前処理ユニット30及び/又は前処理ユニット35をなくすことが含まれる。
NOx及び/又はSOxは種々のガス状ストリームに含まれる。発生源としては、例えば、石油及び石炭火力の発電所、鉱物鉱石の粉砕プラント、触媒製造ユニット、硝酸プラント、及び非鉄金属精錬所が含まれる。NOx及びSOxは有毒なガスであり温室効果及び酸性雨を増す。NOxを含むガス状ストリームを水性吸収溶液と接触させることは、水性吸収溶液がNO、NOx中の水に最も不溶性の成分、と結合する金属イオン及び水溶性窒素酸化物を窒素分子へと転化することができるバイオマスを含む場合には、NOxの除去に非常に有効である。金属イオンとNOとの間で化学反応が起り、それによりNOが溶解された金属イオンと結合される。
NOを結合する好適な金属イオンは、鉄、マンガン、及びルテニウムから誘導されるイオンである。特に好ましいのは、鉄から誘導されるイオンであり、酸化数がより高い(即ち酸化されている)第二鉄イオンと酸化数がより低い(即ち還元されている)第一鉄イオンがあるが、より低い状態がNOと結合可能である。洗浄液中の金属イオンの使用可能な濃度は、数マイクロモルから0.5Mの範囲である。好ましい濃度は、10〜100mMの範囲である。
金属イオンは、好ましくは水ベースの溶液中の、金属イオンがキレートに結合されているところの配位化合物として使用される。キレートは、金属イオンと結合して配位化合物を形成することができる2以上の配位基を含む分子として定義される。1又は複数のキレートによって金属イオンを結合することによりもたらされる配位化合物を金属イオンキレートと呼ぶ。好ましいキレートは、有機ポリカルボン酸、例えばクエン酸又はアミノポリカルボン酸である。特に好ましいのは、アンモニア、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、又は2−ヒドロキシアルキルアミンから誘導されるアミノポリカルボン酸である。有利に使用され得るキレートの例には、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン‐N,N’,N’‐三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン‐N, N,N’,N”, N”‐五酢酸(DTPA)、ニトリロトリプロピオン酸、及びエチレンジアミンテトラプロピオン酸が包含される。これらは酸又はその塩、特にアンモニウムまたはアルカリ塩として使用することができる。
これらの酸又は塩の混合物も使用され得る。アミノポリカルボン酸キレートと他のキレートたとえばクエン酸またはその塩の混合物も使用される。本明細書において、用語キレートは、キレート化合物の混合物も含む。特に好ましい酸化性多価金属イオンキレートは、NTA、EDTA、又はHEDTAから形成される第一鉄イオンキレートであり、最も好ましくはEDTA第一鉄塩である。
使用できるキレート剤(chelant)濃度は、広範囲で変えることができるが、好ましくは酸化性多価金属イオンと等モル量である。過多または過少の、例えば金属イオンに対して10〜40モル%より多い又はより少ない、キレート剤も有利に採用できる。
SOxを含むガス状ストリームと水性吸収溶液との接触も、該水性吸収溶液がカルシウム化合物、例えばガス中に存在するSOx、特に二酸化硫黄、と反応して洗浄液中に亜硫酸を生成する水酸化カルシウム及び炭酸カルシウムを含んでいれば、SOxの除去に非常に効果的である。亜硫酸は、亜硫酸カルシウムに転化され、それは酸素の存在下で下記の反応に従いさらに酸化されて硫酸カルシウムになる(カルシウム化合物が炭酸カルシウムである場合)。
Figure 0004427334
NOx又はNOx及びSOxの除去は、金属イオンキレート及びバイオマス及び/又はカルシウム化合物を含む水性吸収溶液が気‐液接触装置内でガス状ストリームと接触させられる。好ましい気‐液接触装置のタイプは各用途についての性能要求に依存する。ガス状ストリームとの気‐液接触の間、NO2が洗浄液に吸収されて、溶解された金属イオンキレートはNOと反応して金属イオン‐NOキレート錯体を生成する。金属イオンキレートは、バイオマスにより生物学的に再生される。カルシウム化合物の存在下では、硫黄酸化物もガス状ストリームから洗い出され亜硫酸カルシウム及び/又は硫酸カルシウムを生成する。
金属イオンキレート及びバイオマス及び所望により固体化された及び溶解された無機塩を含む洗浄液は処理されたガス状ストリームから分離され、そして、処理及びリサイクルループへと引き出される。洗浄液がSOxの除去剤を含む場合には、ほとんど又は総ての洗浄液が懸濁された硫酸カルシウム及び/又は亜硫酸カルシウムを除去するために処理される。これは、洗浄液をハイドロサイクロン又はより簡易な、濃縮槽例えば沈殿槽を通すことを含む。亜硫酸カルシウム/硫酸カルシウムのフィルター可能性は、プロセス条件に依存して変わる。処理ユニットによりフィルターケーキとして除去された硫酸カルシウム及び/又は亜硫酸カルシウムは、さらなる脱水及び/又は加工へと送られてよい。SOxの洗浄により得られた亜硫酸カルシウム/硫酸カルシウム分散物において、いくらかの粒子状硫酸カルシウム/亜硫酸カルシウムは、この処理により不完全にしか除去されず、溢液に存在し得る。
SOxは水性相中のカルシウム塩と反応して亜硫酸カルシウムを形成し、それは、フィードガス中の酸素の存在により部分的に硫酸カルシウムへと転化される。しかし、過剰の酸素または空気の存在下で、残りの亜硫酸カルシウムをも硫酸カルシウムへと酸化することが必要又は好ましい。これは、好ましくはスクラバーでなく別個の反応槽で行われる。もしもスクラバー中で亜硫酸カルシウムを酸化するとすると、金属イオンキレートは高濃度の酸素に常に曝されることになり、不活性な酸化された金属イオンキレートをもたらしてより高い活性が必要となるので、生物学的な再生コストが高くなる。
洗浄液の一部は、プロセス処理ループから引き出され、第一の膜ユニット(例えば金属イオンキレートを通過させることができる限外濾過、精密濾過、またはナノ濾過ユニット)、及びナノ濾過ユニットを含む第二のプロセス処理ループへと渡される。第一の濾過膜ユニットでの濾過工程は、必要に応じて該工程の前に、第一の膜ユニットフィードストリーム中の無機塩、例えば硫酸カルシウムまたは亜硫酸カルシウム、の過飽和を低減することを目的とした処理工程が置かれる。ナノ濾過工程も、必要に応じて該工程の前に、ナノ濾過の第二の保持ストリーム中の無機塩の過飽和を低減することを目的とした処理工程が置かれる。これは、温度処理、補助成分の添加又は清浄な水、即ち、(例えば硫酸カルシウムまたは亜硫酸カルシウム等の)過飽和を起こす無機塩で飽和されていない水、の添加を含んでよい。第一の膜ユニットは、ナノ濾過ユニットに、懸濁されたバイオマス及び亜硫酸/硫酸カルシウムが実質的に無い、十分に透明な濾過液を与える可能性により選択される。好ましくは、第一膜は、精密濾過ユニットである。この精密濾過ユニットは、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルジフルオライド、ポリアクリロニトリル、又は親水化ポリスルホン等の変性物から作られた数個の基本的な多孔性膜型のものからなっていてよい。膜の分子量カットオフは、バイオマスフリー及び微細物フリーのろ液を与える基本的な要求を満たす限りにおいて、1,000ダルトン〜1,000,000ダルトン、好ましくは10,000ダルトン〜100,000ダルトン、及びより好ましくは20,000〜50,000ダルトンである。限外濾過モジュールは、管状モジュール、キャピラリモジュール、中空糸モジュール、スパイラル型モジュール、プレイト・アンド・フレーム又は(振動)ディスクモジュールであることができる。好ましくは、管状モジュール又はキャピラリモジュールが使用される。限外濾過工程からのろ液は十分に透明、即ち、懸濁されたバイオマス及び微細物が実質的に無い状態、であるべきである。この場合、十分に透明な反応溶液は、濁度(NTU) が50未満、好ましくは10未満、及びより好ましくは1未満のものと定義される。懸濁されたバイオマス及び微細物が実質的に無い透過液の総てまたは一部が、水、無機塩、及び低分子量有機溶質を透明化された金属イオンキレート溶液から除去できるナノ濾過膜を含む膜デバイスへと供給される。低分子量は、本明細書において、150〜300g/モル以下の分子量を意味する。好適なナノ濾過膜デバイスは、非対称相反転膜または薄膜コンポジット膜である。これらの要求を満たす膜の例は、米国特許US-A-4,247,401号、及びUS-A-4,834,886号明細書に開示されている。US-A-4,247,401号は、共有結合された染料により変性された、アセチル化セルロースから形成された多孔性非対称膜を記載する。US-A-4,834,886号は、活性な透過選択性層が、架橋されたポリビニルアルコールである薄膜コンポジット膜を記載する。これら以外の膜の組成も、可能である:例えばアセチル化セルロース、ポリアミド、ポロスルホン、ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルスルホン、ポリピペラジン、ポリピペラジンアミド、ポリピペラジンポリアミド、及び芳香族ポリアミドである。特に有利であるのは、スルホン化ポリエーテルスルホン膜又はポリピペラジンアミド膜である。ナノ濾過モジュールは、管状モジュール、キャピラリモジュール、プレイト・アンド・フレーム、(振動)ディスクモジュール又はスパイラル型モジュール、であることができる。好ましくは、スパイラル型モジュールが使用され、それは前段の濾過工程で十分に透明になったフィード液を処理するのに理想的に適している。ナノ濾過膜デバイスは、膜が膜通過圧に耐えさえすれば広い範囲の、フィード側への水圧下で運転できる。0.35〜10MPa(50〜1500psig)が一般に有利であり、好ましくは0.7〜7MPa(100〜1000psig)、より好ましくは1.4〜5.5 MPa(200〜800psig)である。実際上のフィード水圧の選択は、膜のタイプ、フィードとしてデバイスに供給される反応溶液中の溶質の合計濃度、反応溶液温度、膜透過速度、及び膜デバイスの限界圧力を含む、いくつかの要因に依存する。必要なフィード水圧は、加圧ポンプにより便宜に供給され、それは当業者により容易に選択される。
膜デバイスへのフィード液の温度は、膜及び付随するコンポーネントに悪い影響を及ぼさない限り、0〜95℃の範囲で変えてよい。しかし、フィード温度は20〜50℃に制御されることが好ましい。
ナノ濾過膜デバイスは、十分に透明化された金属イオンキレート溶液を受け取り、そして、それを2つのストリームに機能的に転化する:金属イオンキレートによって選択的に富化された濃縮ストリーム及び金属イオンキレートが無く、ほとんどの汚染物質を含む透過ストリーム。金属イオンキレートによって富化された濃縮ストリームは、主プロセスループにリサイクルされる。透過液は、プロセスから廃棄され又はさらに処理される。さらなる処理は、最初のナノ濾過膜デバイスを透過した金属イオンキレート物の追加の回収のための第二段目のナノ濾過膜デバイスを通るリサイクルを含む。好ましくは、ナノ濾過膜は、最初のナノ濾過工程からの第二の透過液のそのような追加の処理の必要性を回避するように、最初のナノ濾過処理工程について選択される。ナノ濾過膜は分子量150〜300以上の金属イオンキレート物を効果的に濃縮しつつ、水、水中に溶解している無機塩、及び水中に溶解している分子量150〜300の低分子量有機化合物を透過できなければならない。
プロセス液中の金属イオンキレートは、金属キレート配位化合物、例えばEDTA鉄塩、又は、等しく、金属イオンに結合されていない金属イオンキレートの形態であることができる。
本発明の方法は、洗浄液からバイオマスを除去でき、金属イオンキレートの濃度を、操作に悪影響を与える汚染物質の濃度と共に制御でき、及び、亜硫酸/硫酸カルシウムの過飽和によるスケーリングを効果的に阻止し、さらに補助コンポーネントの追加を要求しない点で有利である。
本発明の方法は、汚染物質の濃度を制御するために金属イオンキレートを廃棄するとコストパフォーマンスが悪くなる場合に有利である。本発明の方法は、環境上の点から金属イオンキレートを廃棄できない場合に特に有用である。本発明の方法は、キレート剤、好ましくはアミノポリカルボン酸例えばEDTA、の無機塩からの分離に非常に適する。
本発明をさらに説明するために以下の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
NOxを除去するためのプロセスからのリサイクル液は、バイオマス、ナトリウムイオン、硫酸塩イオン、塩素イオン、及びFe-EDTAを含んだ。この溶液を、KOCH社からのMWCOが500,000ダルトンの中空糸ポリスルホン限外濾過モジュールを通した。圧力3バール及び室温で、80%のフィードから成功裡にバイオマス及び微小物が除去された。透明な透過溶液をナノ濾過ユニットへと送り、濃縮液をスクラバーシステムへとリサイクルした。
NOxを除去するためのプロセスからのリサイクル液は、バイオマス、ナトリウムイオン、硫酸塩イオン、塩素イオン、及びFe-EDTAを含んだ。この溶液を、Stork社からのMWCOが50,000ダルトンの管状変性ポリスルホン限外濾過モジュールを通した。圧力4バール及び室温で、90%のフィードから成功裡にバイオマス及び微小物が除去された。次いで、透明な透過溶液をスパイラル型スルホン化ポリエーテルスルホンナノ濾過膜により処理した。圧力20バール及び室温で、Fe-EDTAが無機塩から成功裡に分離された:Fe-EDTA、硫酸塩、塩酸塩の保持率は、夫々82%、24%及び‐7%であった。濃縮液は、殆どのFe-EDTA溶質を含み、スクラバープロセスへとリサイクルされ、一方、塩を含む透過フローは、Fe-EDTAの濃度がかなり減じられており、排出された。
NOx及びSOxを合わせて除去するためのプロセスからのリサイクル液は、懸濁された固体状物(亜硫酸カルシウム及び硫酸カルシウム)、バイオマス、溶解したナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムイオン、溶解した硫酸塩及び塩素イオン、及びFe-EDTAを含んだ。この溶液を、Stork社からのMWCOが50,000ダルトンの管状変性ポリスルホン限外濾過モジュールを通した。圧力3バール及び室温で、フィードから成功裡にバイオマス及び懸濁された固体状物が除去された。10未満のNTUが得られた。透明な透過液を、次いでスパイラル型ポリピペラジンアミドナノ濾過膜で処理した。圧力10バール及び室温で、Fe-EDTAが無機一価塩から成功裡に分離された:Fe-EDTAの保持率は99.0〜99.8%であった。塩酸塩の保持は、溶液の組成に応じて、-5〜40%であった。総てのFe-EDTAを含む濃縮液は、プロセスへとリサイクルされ、一方、Fe-EDTAがほとんど無く、一価塩を含む透過フローは排出された。
NOxを含むガスを精製するのに適する装置の一実施態様を示す。 NOx及びSOxの双方を含むガスを精製するのに適する装置の一実施態様を示す。 NOx及びSOxの双方を含むガスを精製する他の実施態様を示す。 NOx及びSOxの双方を含むガスを精製するさらに他の実施態様を示す。

Claims (16)

  1. 窒素酸化物(NO)を窒素分子(N2)に転化するためのスクラバー中で、ガスを洗浄液と接触させ、該洗浄液は金属イオンキレート及びバイオマスを含み、その後、該洗浄液の少なくとも一部が、少なくとも一部の金属イオンキレート、バイオマス及び他の固体化された成分を溶解された成分から分離するための膜分離工程に付されることによってガスから窒素酸化物を除去する方法において、膜分離工程が、
    a)洗浄液の少なくとも一部を、限外濾過膜を用いて濾過して、バイオマス及び他の固体化された成分を含む第一の保持液と、少なくとも一部の金属イオンキレート及び溶解された成分を含む第一の透過液とを与えること、及び、
    b)第一の透過液をナノ濾過して、金属イオンキレートを含む第二の保持液と、溶解された成分を含む第二の透過液とを与えること、及び
    c)第二の保持液の少なくとも一部を上記スクラバーへとリサイクルすること、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記限外濾過膜が、1,000ダルトンの分子量を有する化合物を透過させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. ガスが、硫黄酸化物(SO)のうちの少なくとも1をさらに含み、該硫黄酸化物は固体化された亜硫酸塩又は硫酸塩のうちの少なくとも1に転化され及び洗浄液は硫黄酸化物と結合するための剤をさらに含み、及び、固体化された亜硫酸塩及び/又は硫酸塩が、洗浄液から分離されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. スケーリングを起こしやすい化合物の固体化を防止するために、第一の透過液がナノ濾過の前に前処理されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 第一の透過液が、第一の透過液のナノ濾過により除去される水の量から第一の透過液中で無機化合物を沈殿させることなく除去することができる水の量を差し引いた量と少なくとも同量の水により希釈されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. スケーリングを起こしやすい化合物の固体化を防止するために、洗浄液が限外濾過膜を用いる濾過の前に前処理されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 洗浄液が、洗浄液の濾過により除去される水の量から洗浄液中で無機化合物を沈殿させることなく除去することができる水の量を差し引いた量と少なくとも同量の水により希釈されることを特徴とする請求項記載の方法。
  8. ガスが、重金属をさらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  9. 窒素酸化物の窒素分子への転化がバイオマスによりもたらされることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  10. 硫黄酸化物を結合するための剤が、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちの少なくとも1を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  11. 透過液の溶解された成分が、塩酸イオン及び硫酸イオンのうちの少なくとも1を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. バイオマスが、バクテリア及びイーストのうちの少なくとも1を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 金属イオンキレートが、アミノポリカルボン酸、及び遷移金属イオンを含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 限外濾過膜が、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルジフルオライド、ポリアクリロニトリル、又はこれらの変性物から選ばれ、及びナノ濾過膜が非対称相反転膜または薄膜コンポジット膜から選ばれることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 一価カチオンが洗浄液に添加されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. スクラバー(1)及び膜分離ユニット(15、18)を含む、請求項1〜15のいずれか1項記載の方法を実施するための装置において、
    膜分離ユニット(30、15、35、18)が、任意的に第一の前処理モジュール(30)、金属イオンキレートを透過させる限外濾過膜を含む第一の濾過コンパートメント(15)、第二の前処理モジュール(35)及び第二のナノ濾過コンパートメント(18)、第二のナノ濾過コンパートメント(18)で得られた保持液をスクラバー(1)へ移送するための手段(28)及び/又は第一の濾過コンパートメント(15)で得られた保持液をスクラバー(1)へ移送するための手段(16)を含むことを特徴とする装置。
JP2003581878A 2002-04-08 2003-03-25 ガスから窒素酸化物を除去する方法 Expired - Fee Related JP4427334B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02076364 2002-04-08
PCT/EP2003/003241 WO2003084645A1 (en) 2002-04-08 2003-03-25 Method for removing a nitrogen oxide from a gas

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005522311A JP2005522311A (ja) 2005-07-28
JP2005522311A5 JP2005522311A5 (ja) 2006-05-18
JP4427334B2 true JP4427334B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=28685929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003581878A Expired - Fee Related JP4427334B2 (ja) 2002-04-08 2003-03-25 ガスから窒素酸化物を除去する方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7405069B2 (ja)
EP (1) EP1492611B1 (ja)
JP (1) JP4427334B2 (ja)
AT (1) ATE316417T1 (ja)
AU (1) AU2003216896A1 (ja)
DE (1) DE60303364T2 (ja)
ES (1) ES2256725T3 (ja)
WO (1) WO2003084645A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220086306A (ko) * 2020-12-16 2022-06-23 (주)포스코케미칼 배가스 중 황산화물 및 질소산화물 동시 저감을 위한 배가스 처리액 및 이를 이용한 배가스 처리방법

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060096525A1 (en) * 2004-11-08 2006-05-11 Sirkar Kamalesh K Solid hollow fiber cooling crystallization systems and methods
KR101704376B1 (ko) * 2009-03-31 2017-02-08 쿠리타 고교 가부시키가이샤 에칭액의 처리 장치 및 처리 방법
WO2010115871A1 (en) * 2009-04-08 2010-10-14 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Method of treating an off-gas stream and an apparatus therefor
US8382983B2 (en) * 2009-10-09 2013-02-26 Christopher Ott Systems and methods for converting gaseous byproducts of wastewater treatment into energy
CN101975402B (zh) * 2010-10-31 2012-08-29 湖北科伦药业有限公司 锅炉燃烧节能减排系统
CN103100293B (zh) * 2011-11-10 2015-07-22 中国石油化工股份有限公司 一种生物法烟气脱硝的工艺方法
US8821731B1 (en) * 2012-06-22 2014-09-02 Subramanian Iyer Systems and methods for regenerating liquid solvents used in the removal of organic contaminants from gaseous mixtures
CN103203181B (zh) * 2013-04-03 2014-11-05 山西永东化工股份有限公司 一种脱除炭黑尾气中有害气体及重金属的方法
CN103933855B (zh) * 2014-04-26 2016-09-14 南京宇行环保科技有限公司 生物法脱除烟气中so2和nox的双塔串联装置及方法
WO2015178783A1 (en) 2014-05-23 2015-11-26 Environmetals Limited Silica products from geothermal fluids by reverse osmosis
CN104383809B (zh) * 2014-10-27 2016-05-25 内蒙古阜丰生物科技有限公司 一种锅炉烟气的脱硫脱硝工艺
CN104387159B (zh) * 2014-10-29 2016-05-25 内蒙古阜丰生物科技有限公司 一种去除锅炉烟气中有害气体的方法
JP6681910B2 (ja) * 2015-02-25 2020-04-15 ジーイーオーフォーティー リミテッド コロイダルシリカ濃縮物の生成の方法
CN104722199B (zh) * 2015-03-02 2016-07-27 内蒙古阜丰生物科技有限公司 氨基酸生产工艺的除烟脱尘方法
NZ738077A (en) 2015-06-19 2022-05-27 Geo40 Ltd Method of production of a silica concentrate
US9833741B2 (en) 2015-08-24 2017-12-05 Doosan Heavy Industries & Constructions Co., Ltd. Submerged membrane filtration system using reciprocating membrane
CN105251537B (zh) * 2015-09-07 2017-12-15 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种脱硝催化剂及其制备方法和用途
CN108472581A (zh) * 2015-11-10 2018-08-31 艾宜康技术服务股份有限公司 用于去除由于在燃煤发电厂中使用苏打灰而产生的杂质的系统和方法
CN106268289B (zh) * 2016-09-09 2020-03-06 北京交通大学 厌氧氨氧化菌的生物脱硝方法
CN109364713B (zh) * 2018-10-24 2021-05-28 昆明理工大学 一种同时脱除烟气中SO2和NOx的方法
JP7235494B2 (ja) * 2018-12-19 2023-03-08 旭化成株式会社 結晶製造方法および結晶製造装置
CN109569270B (zh) * 2019-02-01 2020-01-14 南京大学 一种同时脱除废气中高负荷二氧化硫和氮氧化物的方法
CN111495169B (zh) * 2020-04-22 2021-07-30 南京大学 一种生物法直接酸化脱除废气中高负荷氮氧化物的方法
US11118492B1 (en) 2020-04-27 2021-09-14 Stec Technology, Inc. Reactive cyclic induction system and method for reducing pollutants in marine diesel exhaust

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52129677A (en) 1976-04-26 1977-10-31 Kurita Water Ind Ltd Treatment of gas containing nitrogen oxides
JPS52133876A (en) 1976-05-06 1977-11-09 Babcock Hitachi Kk Treatment method of exhaust gas
JPS5314678A (en) 1976-07-28 1978-02-09 Babcock Hitachi Kk Simultaneous treating method for desulfurization and denitration of lue gas
US4186176A (en) 1977-08-04 1980-01-29 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Method of simultaneously removing sulfur dioxide and nitrogen oxides from exhaust gases
US4126529A (en) 1977-08-05 1978-11-21 Southern California Edison Company Ferrous ion scrubbing of flue gas
JPS54110166A (en) 1978-02-17 1979-08-29 Asahi Chem Ind Co Ltd Simultaneously desulfurizing and denitrating method for exhaust gas
US4247401A (en) 1978-08-31 1981-01-27 Aligena A.G. Reverse osmosis separation process using porous asymmetric acetyl cellulose membrane
DE3504157A1 (de) 1985-02-07 1986-08-07 Hölter, Heinz, Dipl.-Ing., 4390 Gladbeck Zuschlagstoffe fuer die simultane so(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)- und no(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts)-waschung
EP0217945A1 (de) 1985-04-06 1987-04-15 Hölter, Heinz, Dipl.-Ing. Verfahren zur reinigung von rauchgasen
US4612175A (en) 1985-08-05 1986-09-16 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Flue gas desulfurization/denitrification using metal-chelate additives
DE3528971A1 (de) 1985-08-13 1987-02-19 Hoelter Heinz Verfahren zur simultanen so(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)/no(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts)-abscheidung aus rauchgasen bei gleichzeitiger gewinnung von so(pfeil abwaerts)2(pfeil abwaerts)-reichgas
DE3531397A1 (de) 1985-09-03 1987-03-05 Davy Mckee Ag Verfahren zur simultanen abscheidung von so(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts) und no(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts) aus rauchgasen unter schwefelrueckgewinnung ohne zwangsanfall von abfallstoffen
DE3531398A1 (de) 1985-09-03 1987-03-05 Davy Mckee Ag Verfahren zur simultanen abscheidung von so(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts) und no(pfeil abwaerts)x(pfeil abwaerts) aus rauchgasen ohne zwangsanfall von abfallstoffen
EP0241496A1 (de) 1985-10-11 1987-10-21 Hölter, Heinz, Dipl.-Ing. Verfahren zur simultanen so2- und nox-abscheidung aus rauchgasen
US4808385A (en) * 1986-03-10 1989-02-28 The Dow Chemical Company Process for the removal of H2 S from fluid streams using a water soluble polymeric chelate of an oxidizing polyvalent metal
DE3628402A1 (de) 1986-08-21 1988-02-25 Hoelter Heinz Biochemischer filter fuer die reinigung von abluft aus muellaufbereitungs- bzw. kompostieranlagen
US4732744A (en) 1986-10-27 1988-03-22 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Process for the combined removal of SO2 and NOx from flue gas
US4834886A (en) 1987-01-08 1989-05-30 Filmtec Corporation Process for making alkali resistant hyperfiltration membrane and resulting product
DE3704516A1 (de) 1987-02-13 1988-08-25 Hoelter Heinz Berg- und tunnelbaufilter zur abscheidung von nitrosen gasen
US5167834A (en) 1988-07-29 1992-12-01 Union Oil Company Of California Process for treating nitrite-and sulfide-containing water to reduce nitrogen oxide and hydrogen sulfide emissions therefrom
US4910002A (en) * 1989-05-08 1990-03-20 The Dow Chemical Company Cyclic process for the removal of NOx and SOx from gas streams using a water-soluble, polymeric chelate of a polyvalent metal and membrane separation means
US4921683A (en) 1989-06-20 1990-05-01 The Dow Chemical Company Nitric oxide abatement with polymeric cobalt(III) chelates
US5252483A (en) 1990-04-11 1993-10-12 Genencor International, Inc. Degradation of ferric chelates by a pure culture of agrobacterium sp.
AU659641B2 (en) * 1991-03-28 1995-05-25 Dow Chemical Company, The Removal of H2S from gas streams using a membrane purification of recycle solutions
US5370849A (en) 1992-10-29 1994-12-06 The Regents Of The University Of California Metal chelate process to remove pollutants from fluids
WO1994028464A1 (en) 1993-05-20 1994-12-08 The Dow Chemical Company Succinic acid derivative degradable chelants, uses and compositions thereof
US5476591A (en) 1993-05-25 1995-12-19 Harrison Western Environmental Services, Inc. Liquid treatment system and method for operating the same
DE4320070A1 (de) 1993-06-17 1994-12-22 Pcp Photocatalytic Purificatio Regenerierbare elektrolyt- und/oder temperaturbeständige Photocatalysatoren, ihre Herstellung und Anwendung
CA2130767A1 (en) 1994-08-24 1996-02-25 Pervaje A. Bhat Sox/nox/hg removal from flue gas by ammonia wet scrubbing using iron chelate catalysts
BR9606947A (pt) 1995-02-06 1997-12-23 Biostar Bv Processo e dispositivo para purificar gás de combustão
US5658545A (en) 1995-03-29 1997-08-19 The Regents Of California Metal regeneration of iron chelates in nitric oxide scrubbing
EP0893153A1 (de) * 1997-07-24 1999-01-27 Siemens Aktiengesellschaft Rauchgasleitung und Verfahren zur Rauchgasbehandlung
DE69817758T2 (de) 1998-03-26 2004-07-01 Paques Bio Systems B.V. Verfahren zur Entfernung von polyamin-chelatbildenden Wirkstoffen aus wässrigen Lösungen
NL1009612C1 (nl) 1998-07-10 2000-01-11 Biostar Bv Werkwijze voor het reinigen van een afgas.
FR2794664B1 (fr) 1999-06-10 2001-07-13 Inst Francais Du Petrole Procede et dispositif de traitement d'un gaz contenant de l'hydrogene sulfure, avec recyclage de la solution catalytique reduite

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220086306A (ko) * 2020-12-16 2022-06-23 (주)포스코케미칼 배가스 중 황산화물 및 질소산화물 동시 저감을 위한 배가스 처리액 및 이를 이용한 배가스 처리방법
KR102474635B1 (ko) * 2020-12-16 2022-12-06 (주)포스코케미칼 배가스 중 황산화물 및 질소산화물 동시 저감을 위한 배가스 처리액 및 이를 이용한 배가스 처리방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE60303364D1 (de) 2006-04-13
ATE316417T1 (de) 2006-02-15
AU2003216896A1 (en) 2003-10-20
DE60303364T2 (de) 2006-09-07
EP1492611B1 (en) 2006-01-25
US7405069B2 (en) 2008-07-29
US20050061149A1 (en) 2005-03-24
WO2003084645A1 (en) 2003-10-16
ES2256725T3 (es) 2006-07-16
JP2005522311A (ja) 2005-07-28
EP1492611A1 (en) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4427334B2 (ja) ガスから窒素酸化物を除去する方法
US10723643B2 (en) Method of recovering oil or gas and treating the resulting produced water
JP6341953B2 (ja) 混合気体の脱酸方法及びシステム
AU716350B2 (en) A method for the removal of carbon dioxide from a process gas
CN105854560B (zh) 烟气脱硫脱硝的方法
CN101932528A (zh) 用于处理废水的方法和系统
KR20130069818A (ko) 반투과성 막에 의한 co₂제거 프로세스에서의 추적 성분 제거
KR0144369B1 (ko) 석고가 얻어지는 마그네슘-강화된 이산화황 세척방법
CN108328839B (zh) 一种钠碱法烟气脱硫废水处理系统和使用方法
JPH0815533B2 (ja) 煙道ガスからの二酸化イオウおよびチッ素酸化物除去方法
US10118123B2 (en) Process for the removal of heat stable salts from acid gas absorbents
US7247284B1 (en) Method and apparatus for regeneration of flue gas scrubber caustic solutions
EP0582632B1 (en) Process and apparatus for removal of h2s from gaseous streams using membrane purification of recycle solution
JP3572223B2 (ja) 吸収液スラリの処理方法および排煙脱硫システム
US5324403A (en) Process for salt extraction from hydrogen-sulphide scrubber solution using electrodialysis
JP4273203B2 (ja) 高純度塩化ナトリウムの製造方法
CN1103749C (zh) 一种含有机酸类的废水的处理方法
WO2018179203A1 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
KR20170125172A (ko) 역삼투 막여과 공정에서의 이산화탄소 포화용액을 이용한 유지세정 시스템 및 방법
JPH05220334A (ja) 排煙脱硫装置の排液処理方法及び装置
JP2002212768A (ja) 洗浄液浄化装置及びその運転方法
KR20180040550A (ko) 역삼투 막여과 공정에서의 이산화탄소 포화용액을 이용한 유지세정 시스템 및 방법
CN110156209A (zh) 一种湿法脱硫废水的处理系统及处理方法
JP2002363582A (ja) メタン濃縮装置
JP2005523227A (ja) シアナミド含有溶液の精製法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080428

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080725

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080801

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080827

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081028

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090731

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees