JP4426998B2 - カーテンウォールにおけるパネル支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ビル等の外壁部分において、板ガラスなどのパネルを直接的に支持するカーテンウォール構造に係り、詳しくはフレーム枠状のパネル支持部材を有さず、パネルの四隅等を直接支持することにより、外観的にパネルのみによって外壁面を構成するようにしたカーテンウォールにおけるパネル支持構造に関する。
従来より、ビル等の壁面を成すカーテンウォール構造において、開放感を演出するため無目を有さず、ガラスを方立のみによって支持するようにした構造が存在する。
このカーテンウォール構造は、具体的には図17に示されるように、左右両側に夫々ガラス嵌合溝M、Mを有する方立50を用い、この方立50を水平方向に所定間隔で躯体等に固定するとともに、前記方立50の部材長手方向の所定位置にガラス受け部材51、51を固定し、このガラス受け部材51,51にガラスG、Gの端部を支承させることによってガラスを支持するものである。上下方向に隣接するガラス間の目地部にはシールが充填され、気水密性が確保されるようになっている。
上記カーテンウォール構造の場合、上下に隣接するガラス間の目地幅は美観上、極力小さい方が望ましいのは当然であるが、地震時に層間変位により各ガラスが同一方向に回転したとすると、ガラスの上部側隅部が前記ガラス受け部材51に突き当たって破損するおそれがあるため、目地幅はある程度大きくせざるを得なかった。また、前記層間変位はガラス幅寸法が大きくなると比例的に大きくなるため、目地シールが開放感を阻害したり、目地シールの施工が困難になるなどの問題があった。
このような問題に対処するため下記特許文献1では、ガラス受け部材51を取付け位置から下方側へは移動不能としながら上方側へは移動可能としたガラス支持構造が提案されている。このガラス支持構造の場合には、図18(A)の状態から層間変位を起こし、図18(B)に示されるように、各ガラスが同一方向へ回転しガラスの上端隅部がガラス受け部材51に衝突したとしても、ガラス受け部材51が上方向に移動することによってガラスGの破損が防止されることになる。
ところで、近年はカーテンウォール構造の多様化によって、フレーム枠状のパネル支持材を有さず、パネル(主として板ガラス)の4隅、または4隅及び側縁の一部を直接支持することによりパネルのみによって外壁面を構成するフレームレス工法が普及しつつある。フレームレス工法のパネル支持構造としては、従来より種々の構造が提案されている。
近時では例えば、下記特許文献2に、構造が簡単で施工及びパネルの交換が容易で、更にコスト低減を図ったパネル支持構造が提案されている。同パネルの支持構造は、図19及び図20に示されるように、建物構造体に設けた支持部材に固定される固定ブラケット56と、背面に前記固定ブラケット56に結合されるロッドを備えた上部ブラケット53、及び2分割されて該上部ブラケット53に着脱可能に装着される左右の下部ブラケット54A、54Bからなる正面が方形のブラケットと、平面がほぼ三角形状で前面側に外側に開口し前記面板の角部に挿入される面板挿入穴55a、及び背面側に内側に開口し前記ブラケット53,54A、54Bの角部に挿入されるブラケット挿入穴55bが設けられた複数の面板ファスナー55A〜55Dとを備えるものである。
特開2000−45437号公報 特開2001−220848号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されるガラスの支持構造は、ガラスの破損を防止する有効な方法ではあるけれども、ガラス受け部材を固定するための方立を有することが条件とされる構造であるため、前述したようなフレーム枠状のパネル支持材を有さず、パネル(主として板ガラス)の4隅、または4隅及び側縁の一部を直接支持することによりパネルのみによって外壁面を構成するフレームレス工法にはそのまま適用することができない。
そこで本発明の主たる課題は、パネルの四隅等を直接支持することによりパネルのみによって外壁面を構成するフレームレス工法において、層間変位時にガラスの破損を確実に防止し得るようにするとともに、構造が簡易でかつ施工を簡易化し得るカーテンウォールにおけるパネル支持構造を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するようにしたカーテンウォール構造において、
前記パネル支持装置の室外側面のほぼ中央部に、パネル外面よりも外方に突出するブラケット状の支持部材を設けるとともに、この支持部材の両側であって前記パネル支持装置の室外側面にそれぞれ開口を形成し、前記開口よりパネル載置台を室外側に突出させた状態でパネル受け具を設けるとともに、該パネル受け具は前記開口の上下寸法内で上下方向にスライド可能に保持され、かつ前記パネル受け具は、一方側フランジを前記パネル載置台とする断面L字状の小片部材、又は中間の水平フランジを前記パネル載置台とする断面T字状の小片部材とされるとともに、パネル支持装置との摺動面に樹脂材を一体的に備え、
上段側パネルの下端隅部を前記パネル載置台上に載置するとともに、下段側パネルの上端部を前記パネル載置台との間に空間を空けた状態で設置し、室外側から前記支持部材に対して4枚のパネルの各コーナー部に跨るようにパネル押え板を設置したことを特徴とするカーテンウォールにおけるパネル支持構造が提供される。
上記請求項1記載の本発明においては、パネル支持装置の室外面に上下方向にスライド可能な状態でパネル受け具を設けるようにする。このパネル受け具は、室外側に突出させたパネル載置台を有し、このパネル載置台に上段側パネルが載置されるとともに、下段側パネルの上端部を前記パネル載置台との間に空間を空けた状態で設置し、パネル支持装置の室外側面に設けた前記支持部材に対して室外側から4枚のパネルの各コーナー部に跨るようにパネル押え板を設置するものである。
従って、ガラスが層間変位を起こし、各ガラスが同一方向へ回転しガラスの上端隅部が前記パネル載置台に衝突したとしても、パネル受け具が上方向に移動することによってガラスの破損が防止されることになる。また、構造もパネル支持装置の室外側面に開口を設け、この開口部分に前記パネル受け具を設置する構造であるため、構造が簡易であるとともに、施工が簡略化できるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記パネル支持装置の室外側面と前記パネル押え板との間の、パネルを挟む空間部分は、バックアップ材及び/又はシール材が充填される請求項1記載のカーテンウォールにおけるパネル支持構造が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、パネルの四隅等を直接支持することによりパネルのみによって外壁面を構成するフレームレス工法において、層間変位時にガラスの破損を確実に防止し得るようになるとともに、構造が簡易でかつ施工を簡易化し得るものとなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1形態例〕
図1はカーテンウォールの姿図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は要部拡大縦断図、図5はその横断面図である。
図1に示されるように、本カーテンウォール構造1は、ビル等の外壁面において、上下左右方向に隣接配置される板ガラス等のパネルP、P…がフレーム枠状のパネル支持部材を用いることなく、各パネルP、P…が、各隅部が突き合わされるコーナー交点部に配置されたパネル支持装置2,2…によって支持されることにより、実質的にパネルP、P…のみによって外壁を構成するようにしたものである。
以下、具体的に前記カーテンウォール構造1について詳述すると、
図2及び図3に示されるように、本カーテンウォール構造1においては、各パネルP、P…の縦目地に対応する室内側には、パネルのコーナー交点部に配置されるパネル支持装置2,2…と、これら各パネル支持装置2,2…から室内側に向けて斜め上方及び斜め下方に延びる斜材4,4…と、前記斜材4,4の連結部に配置される室内側斜材連結金物3,3…と、前記パネル支持装置2,2…に挿通状態で配置され、各パネル支持装置2,2…を吊持する室外側ケーブル5と、前記各室内側斜材連結金物3,3…に挿通状態で配置されるとともに、各室内側斜材連結金物3,3…を吊持する室内側ケーブル6とからなるカーテンウォール支持装置がそれぞれ設けられ、各パネルP、P…が支持されるようになっている。なお、水平方向に隣接する前記パネル支持装置2,2…の間には、図3に示されるように、水平方向に沿って水平タイロッド又はケーブル7,7…が設けられ、横方向荷重に抵抗するとともに、座屈防止が図られている。また、前記室外側ケーブル5及び室内側ケーブル6は、図2に示されるように、上下端がそれぞれケーブル定着装置8,9(下端側のみ図示)に固定されており、所定の緊張力が導入されるようになっている。
前記パネル支持装置2は、図4及び図5に示されるように、前記室外側ケーブル5に固定される圧着部材10と、内部に前記圧着部材10の収容空間が形成されるとともに、外面にネジ溝が形成され、前記圧着部材10を囲繞するように設置されるとともに、設置状態で前記圧着部材10の軸芯周りに回転自在に保持される接続用螺合金具11と、この接続用螺合金具11が螺合連結されたベース金物12と、このベース金物12と接続されるとともに、室外側ではパネルP、Pを支持し、かつ室内側では斜材4,4が連結される支持装置本体13とから構成されている。
前記圧着部材10は、詳細には図7に示されるように、室外側ケーブル5におけるパネル支持装置2対応部位に予め外嵌状態で固定される断面円形の筒状部材であり、前記室外側ケーブル5を中空部に挿通した後、外部から圧力を掛けることにより所定位置に夫々固定される。
前記接続用螺合金具11は、図7に示されるように、内部に前記圧着部材10の収容空間11aが形成されるとともに、外面にネジ溝11bが形成され、前記圧着部材10を囲繞するように設置される、縦方向に2分割の半割部材11A、11Bから構成される部材である。より具体的には、前記半割部材11A(11B)は、略半割円柱形状を成し、合わせ面側に半円形断面の圧着部材収容空間11aが形成されるとともに、外面にネジ溝11bが形成され、かつ上部にケーブル挿通用の半円切欠き11cが形成された蓋部11dを有するとともに、下部にケーブル挿通用の半円切欠き11eが形成された底部11fを有する部材であり、前記圧着部材10を両側から挟み込み囲繞するように設置した後、ビス14及びナット15により両半割部材11A、11Bを結合する。この接続用螺合部材11は前記圧着部材10に対する設置状態では、該圧着部材10の軸芯回り(ケーブル軸芯回り)に回転自在となっている。
前記ベース金具12は、同図7に示されるように、略矩形ブロック状の部材であり、上下方向に貫通して前記接続用螺合金具11の雌ネジ孔12aが形成され、室外側面の下部に段状突起12b、12bが形成されるとともに、室外側面にボルト孔12c,12cが形成されている。
前記支持装置本体13は、図9に示されるように、上下方向に貫通して前記ベース金具12を収容可能な空間13aと、相対的に室外側に隔壁13b、13cによって仕切られた左右対のパネル受け具設置空間13e,13eを有する形材であり、室外側面には前記パネル受け具設置空間13e、13eに臨む開口13f,13fが形成されるとともに、中央に室外側に突出して縦方向配向のブラケット状の支持部材13gが設けられている。この支持部材13gはパネルの設置状態でパネルPの室外側面よりも外方に突出するように形成されており、先端部にはT字状のフランジ部13jを有し、後述するように、パネル押え17が取付けられるようになっている。また、室内面側には斜材4の連結のために左右一対のブラケット板13i、13iが設けられている。なお、前記隔壁13bの下部には矩形状の切欠き13hが形成されている。
前記室外側ケーブル5に設けられた接続用螺合金具11に前記ベース金具12を連結するには、図8に示されるように、予め室外側ケーブル5をベース金具12の雌ネジ孔12aに挿通しておき、前記接続用螺合金具11をベース金具12の雌ネジ孔12aに回転させながら螺合させる。この際、前記接続用螺合金具11の螺合量を調整することによりベース金具12の上下方向位置の調整が成される。なお、上下位置調整及びその微調整は後述の支持装置本体13と一体化した後で行っても良いし、パネルP、P…を支持した後で行うことも可能である。
次に、図9に示されるように、支持装置本体13の空間13aに室外側ケーブル5を挿通させた状態で、前記ベース金具12の上方側から落し込み、ベース金具12と一体化とする。この際、前記ベース金具12の段状突起12b、12bが前記支持装置本体13の隔壁13bの下部に形成された切欠き13hに係合することにより支持装置本体13は下方側に抜け落ちることなく保持される。
次いで、図10に示されるように、支持装置本体13の開口13fからボルト27,27を挿入し、ベース金物12のボルト孔12cに螺入することにより支持装置本体13とベース金具12とを完全に一体化する。前記ボルト27は後述するパネル受け具16のストッパーとしても機能するようになっている。
また、前記開口13fからパネル受け具16をパネル受け具設置空間13eに設置する。前記パネル受け具16は、鉛直フランジ部16aと水平フランジ部16b(パネル載置台)とからなる断面L字状の小片部材であり、前記鉛直フランジ部16aの背面側には上下2段で半円弧状の摺接凸部16c、16cを有し、前記鉛直フランジ部16aを前記開口13fから挿入し、前記水平フランジ部16b(パネル載置台)を室外側に突出させた状態で取り付ける。設置状態では、前記パネル受け具16は、前記開口13fの上下寸法内で上下方向にスライド可能とされ、前記水平フランジ16b(パネル載置台)がパネルPの下端隅部が載置される面となる。
パネルP、Pの取付は、図4〜図6に示されるように、上段側パネルPの下端隅部を前記パネル受け具16の水平フランジ16b上面(パネル載置台)に載置するとともに、下段側パネルPの上端隅部を前記水平フランジ16b(パネル載置台)との間にスペースSを空けた状態で配置したならば、図6に示されるように、室外側から前記支持装置本体13の支持部材13gに対して4枚のパネルP、P…の各コーナー部に跨るようにパネル押え板17を取り付けるようにする。
このパネル押え板17は、例えば矩形状板材の裏面側に、左右一対のL字状片17a、17aによって縦方向の溝状ポケット17bが形成された部材とされ、前記支持部材13gのフランジ部13jの前面に形成されたビスポケットに対して下面側から落下防止用ビス18を螺入しておき、前記フランジ部13jにパネル押え板17の溝状ポケット17bを嵌合させ上方側から落とし込むことにより設置される。また、前記支持装置本体13の室外側面と前記パネル押え板17との間の、パネルPを挟む空間部分は、バックアップ材19及び/又はシール材20が充填されるとともに、各パネルP、P間の縦目地及び横目地間にもシール21が充填される。
一方、前記室内側斜材連結金物3は、図11に示されるように、前記室内側ケーブル6に固定される圧着部材10と、内部に前記圧着部材10の収容空間が形成されるとともに、外面にネジ溝が形成され、前記圧着部材10を囲繞するように設置されるとともに、設置状態で前記圧着部材10の軸芯周りに回転自在に保持される接続用螺合金具11と、この接続用螺合金具11が螺合連結される連結金物本体22とから構成されている。
前記圧着部材10及び接続用螺合金具11は、前記パネル支持装置2に使用されるものと同様であるため説明は省略する。
前記連結金物本体22は、上下方向に貫通して前記接続用螺合金具11の雌ネジ孔22aが形成され、室外側面の面に斜材4の連結のために左右一対のブラケット板22b,22bが設けられている。
前記室内側ケーブル6に設けられた接続用螺合金具11に前記連結金物本体22を連結するには、同図11に示されるように、予め室内側ケーブル6を連結金物本体22の雌ネジ孔22aに挿通しておき、前記接続用螺合金具11を連結金物本体22の雌ネジ孔22aに回転させながら螺合させる。この際、前記接続用螺合金具11の螺合進入量を調整することにより連結金物本体22の上下方向位置の調整が成される。
前記パネル支持装置2と前記室内側斜材連結金物3とを連結する斜材4は、図5に示されるように、ロッド23の両端部にそれぞれ接続ピース24,24が螺合連結された部材であり、長さ調整は前記接続ピース24,24の螺合量によってなされる。一方側の前記接続ピース24を支持装置本体13のブラケット板13i、13iの間に挿入し、ボルト25及びナット26によって連結し、他方側の接続ピース24を連結金物本体22のブラケット板22b,22bの間に挿入しボルト25及びナット26によって連結することにより、パネル支持装置2と室内側斜材連結金具3とが相互に連結される。
かかるカーテンウォール構造においては、図12に示されるように、各パネルP、P…が同一方向に回転する層間変位を起こした場合には、パネルPの上端隅部がパネル受け具16の水平フランジ16b(パネル載置台)の下面に衝突しても、前記パネル受け具16は上方向にスライド可能となっているため、パネルPの破損する事態を回避することができる。また、パネルP、P…を支持する水平フランジ部16b(パネル載置台)は板状部材であるため、水平目地も小さくて済み、目地シールが開放感を阻害したり、目地シールの施工が困難になるなどの問題も解消されるようになる。
〔第2形態例〕
次に、本パネル支持構造の第2形態例について、図13〜図16に基づいて詳述する。
本第2形態例に係るカーテンウォール構造では、パネル支持装置31は方立30によって支持されている。具体的には、図13に示されるように、方立30の室外側面から外方に突出するボルト32、32が設けられ、該ボルト32,32が前記パネル支持装置31の室内側面に形成されたボルト通孔に挿通され、ナット33によって締結されている。なお、前記パネル支持装置31の上面開口及び下面開口には蓋板34Aと底板34Bとが夫々設けられるようになっている。
前記パネル支持装置31は、詳細には図14に示されるように、相対的に室外側に位置する隔壁31b、31cによって、相対的に室内側に位置する空間31aと、相対的に室外側に位置する左右対のパネル受け具設置空間31e,31eとが夫々形成された形材であり、室外側の面には前記パネル受け具設置空間31e、31eに臨む開口31f,31fが形成されるとともに、中央に室外側に突出して縦方向配向のブラケット状の支持部材31gが設けられている。この支持部材31gはパネルの設置状態でパネルPの室外側面よりも外方に突出するように形成されており、先端部にはT字状のフランジ部31jを有し、後述するように、パネル押え17が取付けられるようになっている。また、前記隔壁31bには矩形状の開口31dが形成されている。
前記開口31fに設置されるパネル受け具35は、図15に示されるように、中間の水平フランジ36aをパネル載置台とする断面T字状の小片部材36であり、裏面側には樹脂材37が一体的に設けられ、摺動時の摩擦低減や摩擦音の発生を解消するようになっている。前記パネル受け具35の取付は、室外側からパネル受け具35の鉛直フランジ36bを開口31fに挿入したならば、空間31aから前記鉛直フランジ36bにあてがうように摺動ガイド板38を配設し、開口31dを通して前記パネル受け具35と前記摺動ガイド板38とを連結するように配設されるボルト39,39により両者が一体化される。取付状態では、前記パネル受け具35は背面側の摺動ガイド板38と共に上方向にスライド可能となっている。
パネルP、Pの取付は、上記第1形態例と同様に、上段側パネルPの下端隅部を前記パネル受け具35の水平フランジ36a(パネル載置台)上面に載置するとともに、下段側パネルPの上端隅部を前記水平フランジ36a(パネル載置台)との間にスペースSを空けた状態で配置したならば、室外側からパネル支持装置31の支持部材31gに対して4枚のパネルP、P…の各コーナー部に跨るようにパネル押え板17を取り付けるようにする。
また、前記支持装置本体13の室外側面と前記パネル押え板17との間の、パネルPを挟む空間部分は、バックアップ材19及び/又はシール材20が充填され、各パネルP、P間の縦目地及び横目地間にはシール材21が充填される(図16参照)。
かかるカーテンウォール構造の場合も、図12に示されるように、各パネルP、P…が同一方向に回転する層間変位を起こした場合、パネルPの上端隅部がパネル受け具35の水平フランジ36a(パネル載置台)の下面に衝突しても、前記パネル受け具35は上方向にスライド可能となっているため、パネルPの破損する事態を回避することができる。
カーテンウォールの室外側からの姿図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のIII−III線矢視図である。 要部拡大縦断面図である。 要部拡大横断面図である。 要部拡大斜視図である。 パネル支持装置2部分の組立て手順図(その1)である。 パネル支持装置2部分の組立て手順図(その2)である。 パネル支持装置2部分の組立て手順図(その3)である。 パネル支持装置2部分の組立て手順図(その4)である。 室内側斜材連結金物3部分の組立て要領図である。 パネルP、P…の層間変位図である。 第2形態例に係るパネル支持構造を示す一部破断斜視図である。 パネル支持装置31の一部破断斜視図である。 パネル受け具35及び摺動ガイド板38を示す斜視図である。 パネル取付状態を示す要部外観図である。 従来の無目を有しないガラス支持構造を示す方立の横断面図である。 特許文献1に示されるガラス支持構造の層間変位時のガラス挙動を示す図である。 従来のフレームレス工法によるガラス支持構造を示す斜視図である。 その側面図である。
符号の説明
1…カーテンウォール、2・31…パネル支持装置、3…室内側斜材連結金物、4…斜材、5…室外側ケーブル、6…室内側ケーブル、7…水平タイロッド又はタイケーブル、10…圧着部材、11…接続用螺合金具、12…ベース金具、13…支持装置本体、16・35…パネル受け具、17…パネル押え板、P…パネル

Claims (2)

  1. 建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するようにしたカーテンウォール構造において、
    前記パネル支持装置の室外側面のほぼ中央部に、パネル外面よりも外方に突出するブラケット状の支持部材を設けるとともに、この支持部材の両側であって前記パネル支持装置の室外側面にそれぞれ開口を形成し、前記開口よりパネル載置台を室外側に突出させた状態でパネル受け具を設けるとともに、該パネル受け具は前記開口の上下寸法内で上下方向にスライド可能に保持され、かつ前記パネル受け具は、一方側フランジを前記パネル載置台とする断面L字状の小片部材、又は中間の水平フランジを前記パネル載置台とする断面T字状の小片部材とされるとともに、パネル支持装置との摺動面に樹脂材を一体的に備え、
    上段側パネルの下端隅部を前記パネル載置台上に載置するとともに、下段側パネルの上端部を前記パネル載置台との間に空間を空けた状態で設置し、室外側から前記支持部材に対して4枚のパネルの各コーナー部に跨るようにパネル押え板を設置したことを特徴とするカーテンウォールにおけるパネル支持構造。
  2. 前記パネル支持装置の室外側面と前記パネル押え板との間の、パネルを挟む空間部分は、バックアップ材及び/又はシール材が充填される請求項1記載のカーテンウォールにおけるパネル支持構造。
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