JP4421439B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、管接続に使用されるコネクタに関する。
この種の従来のコネクタには、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載されているコネクタは、コネクタ本体と、そのコネクタ本体に装着されるリテーナとを備えている。コネクタ本体は、パイプ体を挿入可能に形成されている。また、リテーナは、コネクタ本体にパイプ体を挿入可能とする仮止め位置に位置決めされている。そして、リテーナは、コネクタ本体の正規の挿入位置へのパイプ体の挿入により位置決めが解除されることにより、該パイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動可能(スライド可能又は回動可能)となる。
上記したコネクタによると、コネクタ本体の正規の挿入位置にパイプ体が挿入されたときは、リテーナの位置決めが解除されることにより、リテーナをパイプ体抜止位置へ移動操作(スライド操作又は回動操作)することができる。
また、コネクタ本体に対するパイプ体の挿入が不完全のときは、リテーナの位置決めが解除されないため、リテーナをパイプ体抜止位置へ移動操作することができない。この場合は、パイプ体をコネクタ本体の正規の挿入位置に挿入し直して、リテーナの位置決めを解除した後に、リテーナをパイプ体抜止位置へ移動操作すればよい。
したがって、作業者は、リテーナのパイプ体抜止位置への移動の可否により、コネクタ本体の正規の挿入位置にパイプ体が挿入されたか否かを容易に確認すなわち検知することができる。
特開2004−3588号公報
しかしながら、前記特許文献1のコネクタによると、作業者が、コネクタ本体にパイプ体を挿入した後で、一々、リテーナをパイプ体抜止位置へ移動操作しなければならない。すなわち、コネクタ本体に対するパイプ体の挿入操作と、リテーナのパイプ体抜止位置への移動操作とのツーアクションが必要となっている。このため、パイプ体の接続に係る作業工数が多く、接続作業性の低下を余儀なくされるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、パイプ体の接続に係る作業工数を削減し、接続作業性を向上することのできるコネクタを提供することにある。
前記課題を解決する本発明の請求項1に記載された発明のコネクタは、コネクタ本体と、そのコネクタ本体に装着されるリテーナとを備えている。前記コネクタ本体は、パイプ体を挿入可能に形成されている。また、前記リテーナは、前記コネクタ本体に前記パイプ体を挿入可能とする仮止め位置に位置決めされ、かつ前記コネクタ本体の正規の挿入位置への前記パイプ体の挿入により前記位置決めが解除されることにより該パイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動可能となる。そして、前記コネクタ本体と前記リテーナとの間には、前記位置決めが解除された前記リテーナを前記パイプ体抜止位置へ移動させるためのばね力を有するばね部材が設けられている。
このように構成すると、コネクタ本体の正規の挿入位置にパイプ体が挿入されることにより、リテーナの仮止め位置の位置決めが解除されると、ばね部材のばね力によってリテーナがパイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動される。したがって、作業者がリテーナを一々パイプ体抜止位置への移動操作する必要がないため、パイプ体の接続に係る作業工数を削減し、接続作業性を向上することができる。
ところで、コネクタ本体に対するパイプ体の挿入が不完全のときは、リテーナの位置決めが解除されないため、リテーナがパイプ体抜止位置へ移動されない。この場合は、パイプ体をコネクタ本体の正規の挿入位置に挿入し直して、リテーナの位置決めを解除すれば、ばね部材のばね力によって、リテーナがパイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動される。このように、作業者は、リテーナがパイプ体抜止位置へ移動されたか否かにより、コネクタ本体の正規の挿入位置にパイプ体が挿入されたか否かを容易に確認すなわち検知することができる。
また、本発明の請求項2に記載された発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記リテーナ又は前記コネクタ本体に前記ばね部材が一体化されている。
このように構成すると、ばね部材に係る組付工数及びコネクタの部品点数を削減することができる。
以上述べたように、本発明のコネクタによれば、コネクタ本体の正規の挿入位置にパイプ体を挿入されたときには、リテーナの仮止め位置の位置決めが解除されるにともない、ばね部材のばね力によってリテーナがパイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動されるものである。したがって、作業者がリテーナを一々パイプ体抜止位置への移動操作する必要がなくなるため、パイプ体の接続に係る作業工数を削減し、接続作業性を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1について説明する。説明の都合上、コネクタに係る基本的構成を説明した後で、本実施例の要部の構成について説明する。
まず、コネクタに係る基本的構成から説明する。なお、本実施例におけるコネクタに係る基本的構成は、前記特許文献1の第3実施形態に例示された構成と同様の構成である。
図9に示すように、コネクタCは、パイプ体Pを接続するもので、コネクタ本体10と、スライド式のリテーナ30とを備えている。なお、パイプ体Pは、例えば金属製で、ほぼ丸パイプ状に形成されている。図10に示すように、パイプ体Pの先端寄りの位置すなわち先端面Paから所定間隔を隔てた位置には、外周面上に環状に突出するバルジ部Pvが形成されている(図1参照)。
図1に示すように、コネクタ本体10は、例えば樹脂製で、ほぼ円筒状に形成されている(図5参照)。図12(a),(b)に示すように、コネクタ本体10の一側部(同図において右側部)が前記パイプ体P(図1参照)を受入れるパイプ体接続部11となっている。また、コネクタ本体10の他側部(同図において左側部)は、例えば合成樹脂製のチューブT内に差込みによって接続されるチューブ接続部12となっている。なお、説明の都合上、コネクタCのパイプ体P(図1参照)の接続側(図12(a)において右側部)を前側とし、チューブTの接続側(図12(a)において左側部)を後側とし、リテーナ30の装着側(図12(a)において上側)を上側と称することにする。
図5に示すように、前記コネクタ本体10のパイプ体接続部11の中央部内には、前後2つのオーリング(Oリングという。)21が配置され、その両Oリング21の間に樹脂製のスペーサリング22が固定され、その前側のOリング21の前側に樹脂製のストッパリング23が固定されている。なお、図10に示すように、パイプ体Pがコネクタ本体10のパイプ体接続部11の正規の挿入位置まで挿入されたときには、該パイプ体Pのバルジ部Pvが前記ストッパリング23の前端面に近接又は当接する。また、両Oリング21は、その弾性変形によりパイプ体接続部11とパイプ体Pとの間をシールする。
図12に示すように、前記パイプ体接続部11の前端部には、その前半部を形成する前壁部15と後半部を形成するその後壁部16とを有するリテーナ装着部14が設けられている。前壁部15の前端部の外周面には、ほぼ四角形板状の前側壁17が形成されている(図1参照)。また、後壁部16の後端部の外周面には、前側壁17と平行状をなすほぼ四角形板状のフランジ部18が形成されている。
図6に示すように、前壁部15は、前側壁17(図1参照)の左右両側縁部に連続しかつ左右平行状をなす両側板部15aと、前側壁17の下縁部に連続しかつ両側板部15aの下縁部の相互間をつなぐ底板部15bとを有しており、上面を開口する略チャンネル状に形成されている。
図7に示すように、後壁部16は、パイプ体接続部11(図1参照)に連続する中空円筒状に形成されている。後壁部16の上部を除く残りの部分の左右両側面は、前壁部15の両側板部15a(図6参照)の外側面と同一面をなしている。また、後壁部16の下面は、前壁部15の底板部15b(図6参照)の下面と同一面をなしている。
図6及び図7に示すように、前記リテーナ装着部14には、ほぼ四角形状をなす左右一対の仮止め孔20が左右対称状に形成されている。仮止め孔20は、その前後両口縁が前記前側壁17とフランジ部18の対向面と同一面をなしており、前壁部15及び後壁部16の側板部15aに一連状に跨って形成されている(図12参照)。
また、図6及び図7に示すように、仮止め孔20の内側部には、略水平状でかつ上下平行状をなす平坦面からなる上下の位置決め面20a,20bが形成されている。さらに、仮止め孔20の外側部には、上下の位置決め面20a,20bの外端部から外方へ略テーパ状に拡がる上下の案内斜面20c,20dが形成されている。
図13(a)に示すように、リテーナ30は、例えば樹脂製で、略逆U字状に形成されている。リテーナ30は、基板部31と、左右の両脚片部32と、左右の両検知爪部33と、抜止め部34とを有する一体成形品となっている(図13(b),(c)参照)。
図1に示すように、基板部31は、左右方向へ延びる略長細板状に形成されている。基板部31の中央部の後側下面には、マイナスドライバー等の工具(図示省略)の先端部を挿入可能な凹所31aが形成されている(図13(b),(c)参照)。なお、リテーナ30が後述するパイプ体抜止位置に移動された状態(図9〜図11参照)において、凹所31a内にマイナスドライバー等の工具(図示省略)の先端部を挿入してリテーナ30を強制的に引き上げることにより、該リテーナ30を仮止め位置(後述する)に移動させることができる。
図1に示すように、両脚片部32は、略縦長板に形成されており、自由端部すなわち下端部を拡開変形いわゆる撓み変形可能な弾性を有している(図13(a)中、二点鎖線32参照)。
また、前記両検知爪部33は、両脚片部32の下端部から対向状に突出する略四角柱形状に形成されている。両検知爪部33は、前記コネクタ本体10の仮止め孔20内に嵌合可能な前面、後面、上面、下面及び先端面を有している(図2、図5〜図7参照)。図6及び図7に示すように、両検知爪部33の上面及び下面は、仮止め孔20の上下の両位置決め面20a,20bに面接触可能な上下の規制面33a,33bとなっている。
図13(a),(b),(c)に示すように、両検知爪部33の先端部の下部には、その先端部から下方へ略テーパ状に拡がる下向き案内斜面33cが形成されている。また、両検知爪部33の先端部の前部には、その先端部から前方へ略テーパ状に拡がる前向き案内斜面33dが形成されている。また、両検知爪部33は、基板部31が前記コネクタ本体10のリテーナ装着部14上に当接する状態で、該リテーナ装着部14の前壁部15及び後壁部16の下面に係合可能になっている(図10及び図11参照)。
図13(a)に示すように、前記抜止め部34は、基板部31の前部から下方へ延びる略平板状に形成されている。抜止め部34と前記両脚片部32との間には、下面開口状の左右の両スリット溝38が形成されている。図6に示すように、抜止め部34は、前記コネクタ本体10のリテーナ装着部14の前壁部15内にその上面開口部を通じて挿入可能に形成されている。また、両スリット溝38は、リテーナ装着部14の前壁部15の両側板部15aを相対的に受入れ可能に形成されている。この抜止め部34には、前記パイプ体Pをその下方から相対的に受入れ可能な略逆U字状のパイプ体嵌合溝34aが形成されている(図10及び図11参照)。したがって、抜止め部34は、パイプ体嵌合溝34aにパイプ体Pを相対的に嵌合した状態で該パイプ体Pのバルジ部Pvの軸方向(抜け方向)の移動を規制可能に形成されている。なお、抜止め部34のパイプ体嵌合溝34aの開口側端部(下端部)34bは、下方に向けて拡開するテーパ状に形成されている。
前記リテーナ30は、前記コネクタ本体10のリテーナ装着部14に対して、該コネクタ本体10のパイプ体接続部11に前記パイプ体Pを挿入可能とする仮止め位置に位置決めされる(図2〜図7参照)。この状態では、図6及び図7に示すように、両検知爪部33が両仮止め孔20内に係合されており、その検知爪部33の先端部がコネクタ本体10内に突出する。また、両検知爪部33の上側の規制面33aが両仮止め孔20の上側の位置決め面20aに対向することにより、リテーナ30の上方への移動が規制される。また、両検知爪部33の上側の規制面33bが両仮止め孔20の下側の位置決め面20bに対向することにより、リテーナ30の下方への移動が規制される。また、両検知爪部33の前後方向の移動は、両仮止め孔20の前後両孔面により規制される(図5参照)。
また、リテーナ30の抜止め部34の下部が、リテーナ装着部14の前壁部15の上面開口部内に挿入されているとともに、両スリット溝38内に前壁部15の両側板部15aの上端部が相対的に嵌合する(図5及び図6参照)。
上記のように、リテーナ30が仮止め位置に位置決めされた状態(図2〜図7参照)では、抜止め部34が待機位置(上方位置)にある。このため、コネクタ本体10のパイプ体接続部11が開口される結果、コネクタ本体10のパイプ体接続部11内にパイプ体P(図1参照)を挿入可能となる。
前記リテーナ30が仮止め位置に位置決めされたコネクタCにおいて、コネクタ本体10のパイプ体接続部11内にパイプ体Pを挿入する。このとき、パイプ体Pのバルジ部Pv(図1参照)がリテーナ30の両検知爪部33の前向き案内斜面33d(図2参照)に当接しつつ摺動していく。これにより、両検知爪部33が両脚片部32の弾性変形を利用して押し拡げられていき、最終的にバルジ部Pvが両検知爪部33の先端面の間に位置する(図8参照)。これにより、両仮止め孔20に対する両検知爪部33の係合すなわちリテーナ30の仮止め位置での位置決めが解除される結果、リテーナ30の下方への移動(スライド)操作すなわち押し込み操作が可能になる。すなわち、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されない限り、両仮止め孔20に対する両検知爪部33の係合が解除されないため、リテーナ30を下方へ移動させることができない。
一方、パイプ体Pのバルジ部Pvが両検知爪部33の先端面の間に位置したときには、バルジ部Pvがパイプ体接続部11内のストッパリング23に当接する(図10参照)。これにより、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されたことになる。
続いて、リテーナ30を下方へ押し込み操作すると、両検知爪部33の下向き案内斜面33cが、両仮止め孔20の下側の案内斜面20dに当接しつつ摺動していく。これにより、両脚片部32の弾性変形を利用して両検知爪部33が押し拡げられる。続いて、両検知爪部33が、リテーナ装着部14の両側面に当接しつつ摺動していき、その両側面を通過したときに、両脚片部32の弾性復元力によって両検知爪部33がリテーナ装着部14の下面側に係合する(図9〜11参照)。このリテーナ30の位置が、本明細書でいう「パイプ体抜止位置」に相当している。
また、前記リテーナ30がパイプ体抜止位置に移動されたときには、抜止め部34のパイプ体嵌合溝34a内にパイプ体Pが相対的に嵌合し(図11参照)、該抜止め部34がパイプ体Pのバルジ部Pvの反挿入側に係合する(図10参照)。これにより、パイプ体Pの抜け方向すなわち前方への移動が規制される結果、パイプ体Pが抜止めされる。
次に、上記したコネクタCの要部の構成について説明する。前記コネクタCには、前記仮止め位置に位置決めされた前記リテーナ30をパイプ体抜止位置へ付勢するばね部材40が設けられている(図2参照)。これにより、前記コネクタ本体10のパイプ体接続部11に前記パイプ体Pが正規の挿入位置に挿入されて前記リテーナ30の位置決めが解除されたときには、ばね部材40のばね力すなわち付勢力によって、該リテーナ30がパイプ体抜止位置(図9参照)へ移動すなわちスライドされる構成となっている。
詳しくは、前記ばね部材40を設けるために、前記コネクタ本体10のパイプ体接続部11の後端部の外周部には、前後に平行をなす2つのリブ25,26が形成されている(図12(a),(b)参照)。前側のリブ25は、パイプ体接続部11のほぼ上半部を除いた外周面に対して周方向にC字状に形成されている。また、後側のリブ26は、パイプ体接続部11の外周面に対して周方向に環状に連続している。なお、両リブ25,26は、所定間隔(詳しくは、ばね部材40の線ばね材の線径とほぼ同じ寸法)を隔てて形成されている。
一方、前記リテーナ30の上部の両側面、詳しくは両脚片部32の上端部の外側面には、左右一対の掛止部35が左右対称状に一体的に設けられている(図13(a),(c)参照)。両掛止部35は、掛止軸部35aと、その先端部に張り出す円板形状の抜止鍔部35bとを同一軸線上に有している。なお、抜止鍔部35bとそれに対向するリテーナ30の側面との間隔は、所定間隔(詳しくは、ばね部材40の線ばね材の線径)を隔てて形成されている。
前記ばね部材40は、金属製の線ばね材を折り曲げることにより形成されている(図1参照)。このばね部材40は、その中央部を略U字状に折り曲げることにより形成された取付部41と、その取付部41の両端部から略直角にかつ相互に略平行状をなすように折り曲げられた一対のアーム部42と、その両アーム部42の端部から下方へ折り曲げられた引掛部43とを備えている。アーム部42は、コネクタ本体10の外側面に倣うように折り曲げられている(図4参照)。なお、アーム部42は、本明細書でいう「ばね本体」に相当している。
前記ばね部材40は、前記コネクタ本体10に前記リテーナ30が仮止めされているコネクタCに対して、次に述べるようにして装着されている。すなわち、図2に示すように、取付部41を、コネクタ本体10の下方から両リブ25,26の間に嵌着する(図5参照)。この状態で、取付部41と一対のアーム部42との折り曲げ部分を前側のリブ25の上端部に掛止する(図2及び図4参照)。そして、両引掛部43を、両アーム部42の弾性変形を利用して上方へ持ち上げるようにして、リテーナ30の両掛止部35の掛止軸部35aにそれぞれ掛止する(図2及び図4参照)。これにより、リテーナ30は、ばね部材40の両アーム部42の弾性復元力により常に下方すなわちパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ向けて付勢される。このとき、リテーナ30は、コネクタ本体10のリテーナ装着部14に対して仮止め位置において係合されているすなわち仮止めされているため、両アーム部42の弾性復元力を受けてもパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ移動することがない。また、両掛止部35の抜止鍔部35bにより、両引掛部43の外側方への抜け止めがなされる(図7参照)。
上記のように構成されたコネクタCに対して、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されると、前に述べたように、パイプ体Pのバルジ部Pvによりコネクタ本体10の両仮止め孔20に対するリテーナ30の両検知爪部33の係合が解除される(図8参照)。これにより、リテーナ30の下方への移動が可能になると、ばね部材40の両アーム部42のばね力(付勢力)すなわち弾性復元力によって、リテーナ30がパイプ体抜止位置へ移動すなわちスライドされる結果、パイプ体Pが抜け止めされる(図9〜図11参照)。
上記したコネクタCによると、作業者がコネクタ本体10の正規の挿入位置にパイプ体Pを挿入したときには、ばね部材40のばね力によってリテーナ30がパイプ体抜止位置へ移動すなわちスライドされるから、作業者がリテーナ30を一々パイプ体抜止位置への移動操作する必要がない。すなわち、コネクタ本体10に対するパイプ体Pの挿入操作のみのワンアクションで、パイプ体Pを抜け止めすることができる。このため、パイプ体Pの接続に係る作業工数を削減し、接続作業性を向上することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2について説明する。なお、本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるので、同一部位に同一符号を付して重複する説明は省略し、変更部分について説明する。
本実施例のコネクタ本体10においては、前記実施例1における両リブ25,26(図12(a),(b)参照)が省略されている。そして、リテーナ装着部14の後端部上に係合突起27が突出されている。係合突起27は、台座部27aと、その台座部27a上に突出する係合軸部27bと、その先端部すなわち上端部に張り出す円板形状の係合鍔部27cとを同一軸線上に有している。なお、台座部27aと係合鍔部27cとの間隔は、所定間隔(詳しくは、後述するばね部材140の板ばね材の板厚とほぼ同じ寸法)を隔てて形成されている。
また、リテーナ30においては、前記実施例1における両掛止部35(図13(a),(c)参照)が省略されている。
また、本実施例に係るばね部材(符号、140を付す。)は、図15に示すように、金属製の板ばね材により略長四角形状に形成されたものが用いられる。ばね部材140はそれ自体がばね本体を構成しており、その一側縁すなわち後側縁の中央部には前記コネクタ本体10の係合突起27の係合軸部27b(図14参照)に係合可能な略U字状の係合溝144が形成されている。その係合溝144を有する端部を取付部141とする一方、他端部をリテーナ30に対する引掛部143としている。
図14に示すように、前記ばね部材140は、前記コネクタ本体10に前記リテーナ30が仮止めされているコネクタCに対して、次に述べるようにして装着されている。すなわち、取付部141の係合溝144を、コネクタ本体10の係合突起27の係合軸部27bに相対的に係合する。これにより、係合突起27の台座部27aと係合鍔部27cにより、取付部141が支持される。また、ばね部材140の弾性変形を利用して、引掛部143をリテーナ30の基板部31上に掛止する。これにより、コネクタ本体10に仮止めされているリテーナ30は、ばね部材140の弾性復元力により常に下方すなわちパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ向けて付勢される。
上記のように構成されたコネクタCにおいても、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されたときには、前記実施例1と同様に、ばね部材140のばね本体の付勢力すなわち弾性復元力によって、リテーナ30がパイプ体抜止位置へ移動すなわちスライドされる。したがって、本実施例のコネクタCによっても、前記実施例1と同様の作用・効果を奏することができる。
[実施例3]
本発明の実施例3について説明する。本実施例は、図16及び図17に示すように、前記実施例2におけるばね部材140をリテーナ30にインサート成形、接着等の結合手段により一体化したものである。また、ばね部材140は、樹脂によりリテーナ30と一体成形することもできる。
本実施例のコネクタCによっても、前記実施例2と同様の作用・効果を奏することができる。また、リテーナ30とばね部材140が一体化されていることにより、ばね部材140に係る組付工数及びコネクタCの部品点数を削減することができる。なお、ばね部材140は、リテーナ30に代えて、コネクタ本体10に一体化することも可能である。
[実施例4]
本発明の実施例4について説明する。
図18及び図19に示すように、本実施例のコネクタ本体10においては、前記実施例1における両リブ25,26(図12(a),(b)参照)は不要である。
また、リテーナ30においては、前記基板部31にその後方へ張り出すばね掛け部36が突出されており、そのばね掛け部36の両側面に前記両掛止部35が左右対称状に配置されている。
また、本実施例に係るばね部材(符号、240を付す。)は、金属製のコイルばねいわゆる引張ばねにより形成されている。ばね部材240はそれ自体がばね本体を構成しており、その両端部には略フック状に折り曲げられた引掛部243が形成されている。
前記ばね部材240は、前記コネクタ本体10に前記リテーナ30が仮止めされているコネクタCに対して、次に述べるようにして装着されている。すなわち、図18及び図19に示すように、ばね部材240をコネクタ本体10のリテーナ装着部14の下半部に宛がい、ばね部材240の弾性変形を利用して該ばね部材240を引き延ばすようにして、両引掛部243をリテーナ30の両掛止部35に前記実施例1と同様にそれぞれ掛止する。これにより、コネクタ本体10に仮止めされているリテーナ30は、ばね部材240の弾性復元力いわゆる引張力により常に下方すなわちパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ向けて付勢される。
上記のように構成されたコネクタCにおいても、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されたときには、前記実施例1と同様に、ばね部材240の付勢力すなわち弾性復元力によって、リテーナ30がパイプ体抜止位置へ移動すなわちスライドされる。したがって、本実施例のコネクタCによっても、前記実施例1と同様の作用・効果を奏することができる。
[実施例5]
本発明の実施例5について説明する。本実施例は、図20に示すように、前記実施例4(図18及び図19参照)におけるリテーナ30の両掛止部35を省略する一方、ばね部材240の両引掛部243を省略するとともにその両端部を連結して環状のばね部材(符号、240Aを付す。)としたものである。
ばね部材240Aは、前記コネクタ本体10に前記リテーナ30が仮止めされているコネクタCに対して、次に述べるようにして装着されている。すなわち、図20に示すように、ばね部材240Aの弾性変形を利用して該ばね部材240Aを引き延ばすようにして、コネクタ本体10のパイプ体接続部11及びリテーナ30のばね掛け部36を取り巻くように装着する。これにより、コネクタ本体10に仮止めされているリテーナ30は、ばね部材240Aの弾性復元力いわゆる引張力によりにより常に下方すなわちパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ向けて付勢される。
したがって、本実施例のコネクタCによっても、前記実施例4と同様の作用・効果を奏することができる。また、環状のばね部材240Aを用いることにより、ばね部材240A自体及びリテーナ30の構成を簡素化することができる。
[実施例6]
本発明の実施例6について説明する。本実施例は、図21に示すように、前記実施例1〜5で例示したスライド式リテーナ30を回動式リテーナ130に変更し、ばね部材(符号、340を付す。)としてトルクばねを用いたものである。なお、コネクタCの基本的構成は、前記特許文献1における第1実施形態として例示されたものであるから、簡単に説明するにとどめる。
図21に示すように、コネクタ本体10の基本的構成については、前記実施例1のものとほとんど同じ構成である。なお、本実施例では、両リブ25,26(図12(a),(b)参照)が省略されている。
コネクタ本体10のパイプ体接続部11における後端部の上面には、後方に開口する略C字状をなす軸支持部28が設けられている。軸支持部28には、リテーナ130の回動軸138(後述する)が回動可能に支持されている。
また、コネクタ本体10のパイプ体接続部11の後方近くの上面には、ばね部材340(後述する)の引掛部343を掛止可能なばね掛け部29が形成されている。なお、ばね掛け部29は、ばね部材340(後述する)の個数に応じて形成されている。
本実施例のリテーナ130は、上板部131と、上板部131の両側縁部から下方へ延出された左右の両側板部135とを有しており、コネクタ本体10のパイプ体接続部11を被覆可能に形成されている。上板部131の前端部には、前記実施例1の抜止め部34と同様の抜止め部134が形成されている。また、両側板部135の前部には、前記実施例1の検知爪部33を有する脚片部32と同様の脚片部132が形成されている。
前記リテーナ130の上板部131の前端部には、左右方向に延びる回動軸138が形成されている。上板部131には、回動軸138の後側部分を開口する貫通孔131aが形成されている。回動軸138は、前記コネクタ本体10の軸支持部28に対して回動可能に支持されている。このとき、軸支持部28は、リテーナ130の貫通孔131a内を通じて回動軸138に嵌合される。
前記リテーナ130の回動軸138の左右両端部もしくはいずれか一方の端部には、ばね部材340が装着されている。ばね部材340は、金属製の線ばね材を折り曲げることにより形成されたトルクばねであり、その中央部を所定巻数で巻かれたばね本体340aと、そのばね本体340aの両端部から径方向外方へ突出された引掛部343とを備えている。ばね部材340のばね本体340aは、リテーナ130の回動軸138に嵌合されている。この場合、例えば、回動軸138をその中央部にて左右に分断し、その分断によって形成された両軸部の間の隙間を通じてばね本体340aを当該軸部に嵌合する。そして、一方の引掛部343をコネクタ本体10のばね掛け部29に掛止する。また、他方の引掛部343を、ばね本体340aの弾性変形を利用して上方へ持ち上げるようにして、リテーナ130の貫通孔131aの前側口縁部131bに掛止する。これにより、リテーナ130は、ばね部材340のばね本体340aの弾性復元力により常に下方すなわちパイプ体Pのパイプ体抜止位置へ向けて付勢される。
上記のように構成されたコネクタCにおいても、パイプ体Pがコネクタ本体10の正規の挿入位置に挿入されたときには、前記実施例1と同様に、ばね部材340のばね本体340aの付勢力すなわち弾性復元力によって、リテーナ130がパイプ体抜止位置へ移動すなわち回動される。したがって、本実施例のコネクタCによっても、前記実施例1と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、ばね部材40,140,240,340は、金属製に代えて、樹脂製とすることができる。また、リテーナ30,130は、樹脂製に代えて、金属製とすることができる。
本発明の実施例1に係るコネクタの分解斜視図である。 コネクタを示す側面図である。 同、正面図である。 同、平面図である。 図4のV−V線矢視断面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 図5のVII−VII線矢視断面図である。 リテーナの仮止め位置の位置決めが解除された状態を示すもので、図6に準じる断面図である。 パイプ体を接続したコネクタを示す側面図である。 同、コネクタを示すもので、図5に準じる断面図である。 図10のXI−XI線矢視断面図である。 コネクタ本体を示すもので、(a)は側面図、(b)は下面図である。 リテーナを示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線矢視断面図、(c)は下面図である。 本発明の実施例2に係るコネクタを一部破断して示す側面図である。 ばね部材を示す斜視図である。 本発明の実施例3に係るコネクタを一部破断して示す側面図である。 リテーナを示す斜視図である。 本発明の実施例4に係るコネクタを示す側面図である。 同、正面図である。 本発明の実施例5に係るコネクタを示す側面図である。 本発明の実施例6に係るコネクタを一部破断して示す側面図である。
符号の説明
10 コネクタ本体
30 リテーナ
40 ばね部材
130 リテーナ
140 ばね部材
240 ばね部材
240A ばね部材
340 ばね部材
C コネクタ
P パイプ体
Pv バルジ部

Claims (2)

  1. コネクタ本体と、そのコネクタ本体に装着されるリテーナとを備え、
    前記コネクタ本体は、パイプ体を挿入可能に形成され、
    前記リテーナは、前記コネクタ本体に前記パイプ体を挿入可能とする仮止め位置に位置決めされ、かつ前記コネクタ本体の正規の挿入位置への前記パイプ体の挿入により前記位置決めが解除されることにより該パイプ体を抜け止めするパイプ体抜止位置へ移動可能となる
    コネクタであって、
    前記コネクタ本体と前記リテーナとの間には、前記位置決めが解除された前記リテーナを前記パイプ体抜止位置へ移動させるためのばね力を有するばね部材が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記リテーナ又は前記コネクタ本体に前記ばね部材が一体化されていることを特徴とするコネクタ。

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