JP2007062414A - 燃料タンクの配管取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付作業性を向上することのできる燃料タンクの配管取付構造を提供する。
【解決手段】 キャッププレート11のコネクタ部材20の接続管部21にパイプ部材1の接続管部3を管接続した状態に抜止めするリテーナ40を、コネクタ部材20の接続管部21に対して配管抜止位置に位置変更可能に仮止めする。リテーナ40が仮止めされた状態では、コネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が可能でかつ管接続が正規になされたときには、リテーナ40の仮止めが解除される。また、リテーナ40が配管抜止位置に位置変更されたときは、コネクタ部材20の接続管部21にパイプ部材1の接続管部3が抜止めされる構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主として自動車の燃料タンクに送出燃料あるいは蒸発燃料等の配管を取付けるための燃料タンクの配管取付構造に関する。
従来例にかかる燃料タンクの配管取付構造について図22を参照して述べる。なお、この従来例は、特許文献1に記載された燃料タンクのパイプ取り付け構造である。
自動車の燃料タンクのタンクキャップ203には、L字管部材210の接続管部211を挿入可能とする受入部231と、その受入部231を間にして対向状をなす保持壁部234及び抜止壁部236が形成されている。保持壁部234には、L字管部材210の接続管部211に交差する方向からリテーナ220を差込可能とする差込孔235が形成されている。また、抜止壁部236は、リテーナ220の両抜止片228の先端部を係合可能に形成されている。また、L字管部材210は、前記タンクキャップ203の受入部231に挿入される接続管部211と、その接続管部211から折曲したファーツリー部214とを有している。接続管部211には、外周に張出すフランジ部212が形成されている。また、前記リテーナ220は、基部227と、その基部227の両端部から平行状に延出された一対の抜止片228とを有している。
上記したタンクキャップ203にL字管部材210の接続管部211を取付けるには、タンクキャップ203の受入部231にL字管部材210の接続管部211を管接続する。次に、タンクキャップ203の保持壁部234の差込孔235にリテーナ220の両抜止片228を差込み、その両抜止片228をタンクキャップ203の抜止壁部236に係合させる。これにともない、L字管部材210のフランジ部212上に係合されたリテーナ220によりL字管部材210が抜止めされる。
特開平10−103179号公報
しかしながら、上記従来例によると、タンクキャップ203の受入部231に対するL字管部材210の接続管部211の管接続が正規になされていない状態、すなわち受入部231に対する接続管部211の挿入が不完全な状態にあっても、タンクキャップ203の保持壁部234及び抜止壁部236にリテーナ220を係合することができてしまう。このため、タンクキャップ203に対するL字管部材210の取付不良が発生するおそれがあることから、タンクキャップ203に対するL字管部材210の管接続が正規になされているか否かを、後工程で検査する必要があった。また、後工程での検査において、タンクキャップ203に対するL字管部材210の取付不良が判明したときには、リテーナ220を取外してから、再度、タンクキャップ203にL字管部材210を管接続し直したうえで、リテーナを取付けなければならない。したがって、タンクキャップ203に対するL字管部材210の取付けに係る作業工数が増加し、タンクキャップ203に対するL字管部材210の取付作業性が低下するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付作業性を向上することのできる燃料タンクの配管取付構造を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする燃料タンクの配管取付構造により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかる燃料タンクの配管取付構造は、燃料タンクに設けられるタンク側の配管部材に対して接続側の配管部材を取付けるための燃料タンクの配管取付構造である。そして、前記タンク側の配管部材に前記接続側の配管部材を管接続した状態に抜止めするリテーナを、前記タンク側の配管部材又は前記接続側の配管部材に対して配管抜止位置に位置変更可能に仮止めする。前記リテーナが仮止めされた状態では、前記タンク側の配管部材に対する前記接続側の配管部材の管接続が可能でかつその管接続が正規になされたときには前記リテーナの仮止めが解除され、また、前記リテーナが配管抜止位置に位置変更されたときは前記タンク側の配管部材に前記接続側の配管部材が抜止めされる構成としたものである。
このように構成すると、タンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の管接続が正規になされることによりリテーナの仮止めが解除されるので、そのリテーナを配管抜止位置に位置変更することによりタンク側の配管部材に接続側の配管部材を抜止めすることができる。
ところで、タンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の管接続が正規になされず不完全であったときは、リテーナの仮止めが解除されないため、リテーナを配管抜止位置へ位置変更させることができない。このような場合は、タンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の管接続が正規になるように、管接続をやり直して、リテーナの仮止めを解除したうえで、リテーナを配管抜止位置へ位置変更させれば、タンク側の配管部材に接続側の配管部材を抜止めすることができる。
上記のように、作業者は、リテーナを配管抜止位置へ位置変更することができるか否かにより、タンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の管接続が正規になされたか否かを容易に確認すなわち検知することができる。したがって、燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付不良を未然に防止することが可能であるため、燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付作業性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1に記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記タンク側の配管部材を、前記燃料タンクの配管取付部材に取付ける構成としたものである。このように構成すると、タンク側の配管部材を、燃料タンクの配管取付部材に取付ける前において、配管取付部材と別体で容易に取扱うことができる。
また、特許請求の範囲の請求項3にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1に記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記タンク側の配管部材を、前記燃料タンクの配管取付部材に一体成形したものである。このように構成すると、燃料タンクの配管取付部材にタンク側の配管部材を一体成形したものであるので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記タンク側の配管部材を受口側としかつ前記接続側の配管部材を差口側として、両配管部材を管接続する構成としたものである。このように構成すると、タンク側の配管部材を受口側としかつ接続側の配管部材を差口側として、両配管部材を管接続することができる。また、差口側とした接続側の配管部材を小型化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記タンク側の配管部材を差口側としかつ前記接続側の配管部材を受口側として、両配管部材を管接続する構成としたものである。このように構成すると、タンク側の配管部材を差口側としかつ接続側の配管部材を受口側として、両配管部材を管接続することができる。また、差口側としたタンク側の配管部材を小型化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記リテーナを、そのリテーナを仮止めした前記配管部材の径方向に関するスライド操作により位置変更する構成としたものである。このように構成すると、配管部材の径方向に関するスライド操作といった簡単な操作により、リテーナを位置変更させることができる。
また、特許請求の範囲の請求項7にかかる燃料タンクの配管取付構造は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、前記リテーナを、そのリテーナを仮止めした前記配管部材の軸線に平行する軸線回りの回動により位置変更する構成としたものである。このように構成すると、配管部材の軸線に平行する軸線回りの回動操作といった簡単な操作により、リテーナを位置変更させることができる。
本発明によれば、燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付不良を未然に防止することが可能であるため、燃料タンクのタンク側の配管部材に対する接続側の配管部材の取付作業性を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、前記した特許文献1の発明の実施の形態に記載された燃料タンクのキャップ(タンクキャップという。)を、配管取付部材として適用した燃料タンクの配管取付構造について説明する。このため、燃料タンクの配管取付構造以外の構成については、前記した特許文献1の発明の実施の形態に記載されたものと同様であるからその説明を省略する。なお、タンクキャップ10のキャッププレート11は、本明細書でいう「燃料タンクの配管取付部材」に相当する。また、説明の都合上、方位を各図に矢印で付記したとおりに定めることにする。
まず、タンクキャップを説明する。図2において、タンクキャップ10は、例えば樹脂製で、その主体をなすプレート部(以下、「キャッププレートいう。)11を有している。キャッププレート11には、その板厚方向(図2において上下方向)に貫通する取付孔12が形成されている。取付孔12は、キャッププレート11の下面に突出された円筒状の筒状部13により中空円筒状をなしている。キャッププレート11の上面には、取付孔12と同一軸線Lをなしかつ取付孔12を取り巻く円環状のシール溝14が形成されている(図1参照。)。
次に、前記タンクキャップ10に取付けられたコネクタ部材20について説明する。図2に示すように、コネクタ部材20はパイプ部材1を管接続するものであり、コネクタ部材20は本明細書でいう「タンク側の配管部材」に相当し、またパイプ部材1は本明細書でいう「接続側の配管部材」に相当する。ここで、パイプ部材1は、図1に示すように、例えば金属製で、ほぼ丸パイプ状に形成されたパイプ本体部2を主体として形成されている。パイプ本体部2の一端部には、L字状に折り曲げられた差口側の接続管部3が形成されている。接続管部3が下方に向けられることにより、パイプ本体部2は、前記キャッププレート11の上方近く沿って配置することができる。また、接続管部3の先端(下端)から所定長さを隔てた外周部には、円環状に突出する抜止用フランジ4が形成されている。なお、パイプ部材1は、金属製に代えて樹脂製でもよい。
コネクタ部材20は、図2に示すように、例えば樹脂製で、縦型の中空円筒状に形成されている。コネクタ部材20の上半部には受口側の接続管部21が形成され、その下半部にはファーツリー部22が形成されている。ファーツリー部22には、例えば樹脂製のチューブ8が受口側として相対的に圧入されることにより管接続されるようになっている。
前記接続管部21は、前記パイプ部材1の接続管部3を差口側としてその接続管部3に管接続可能に形成されている。接続管部21の開口端部(上端部)の外周面には、ほぼ円形板状の外形を呈する取付フランジ23が形成されている。取付フランジ23は、前記接続管部21をキャッププレート11の取付孔12内にその上方より密に挿入した状態で、キャッププレート11上に配置される。このとき、キャッププレート11のシール溝14に導電性発熱体であるシールリング24が嵌合されており、キャッププレート11上に取付フランジ23がシールリング24を介してシール状態に溶着されている。導電性発熱体のシールリング24は、通電により発熱して溶融したのち冷却されて硬化することによって、キャッププレート11と取付フランジ23とをシール状態に溶着する。このようにして、タンクキャップ10にコネクタ部材20が取付けられている。
前記接続管部21内には、上下一対のオーリング(Oリングという。)25が配置されている。下側に位置するOリング25は、接続管部21内に形成された段付面21aにより受止められている。また、接続管部21内には、両Oリング25の間に介在される樹脂製のスペーサリング26が圧入等により配置されている。また、接続管部21の開口端部内には、上側のOリング25を抜止めする樹脂製のストッパリング27が圧入等により配置されている。また、コネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が正規になされたときは、パイプ部材1の抜止用フランジ4がストッパリング27の開口端面(上端面)に近接又は当接する。このとき、両Oリング25は、コネクタ部材20の接続管部21とパイプ部材1の接続管部3との間を弾性的にシールする。
前記接続管部21の上端部すなわち前記取付フランジ23の上側部には、リテーナ装着部28が形成されている。リテーナ装着部28は、図3に示すように、接続管部21に連続する筒状壁部29を有している。筒状壁部29の開口端部すなわち上端部には、外周に突出しかつほぼ四角形状の外形を呈する開口側のフランジ30が形成されている(図3参照。)。また、前記コネクタ部材20の取付フランジ23は、筒状壁部29の基端部の外周に突出するもので、リテーナ装着部28の基端側のフランジを兼用するものである。すなわち、リテーナ装着部28は、筒状壁部29と開口側のフランジ30と基端側のフランジ23(取付フランジと同一符号を付す。)とにより構成されている。
図5及び図6に示すように、前記筒状壁部29の一側面(例えば、前側面)には、平面状の係止面31が形成されている。また、筒状壁部29の左右両側壁部には、ほぼ四角形状をなす左右一対の仮止孔32が左右対称状に形成されている。さらに、筒状壁部29の両側壁部には、仮止孔32の上部に連続しかつ前方へ延びる左右一対の受入溝33が左右対称状に形成されている。また、筒状壁部29の後側壁部の上部には、左右一対の案内孔34が形成されている。
図1に示すように、前記コネクタ部材20には、前記パイプ部材1を管接続した状態に抜止めするリテーナ40が設けられている。リテーナ40は、例えば樹脂製で、ほぼU字状に形成されており、左右方向に延びる基部41と、その基部41の左右両端部より前方へ平行状に延びる左右一対の脚片部42とを有している。基部41の上面には、マイナスドライバー等の工具(図示省略)の先端部を挿入可能な凹所43が形成されている(図5及び図6参照。)。また、両脚片部42は、自由端部すなわち開放端部を拡開変形いわゆる撓み変形可能な弾性を有している(図6中、二点鎖線42参照)。両脚片部42の自由端部には、対向状に突出する左右一対の検知爪44が形成されている(図1参照。)。両検知爪44は、前記リテーナ装着部28の両仮止孔32内に嵌合可能なほぼ四角柱状に形成されている(図5及び図6参照。)。
図1に示すように、前記基部41の上部には、前方へ突出する板状の抜止片45が形成されている。抜止片45とその左右両側の両脚片部42との間には、前方開口状の左右一対のスリット溝46が形成されている。また、抜止片45には、前記パイプ部材1の接続管部3をその前方から相対的に受入可能なU字状の嵌合溝47が形成されている(図4参照)。また、抜止片45の両前端部(先端部)は、前記リテーナ装着部28の左右の両案内孔34内にその後方より挿入可能に形成されている(図6参照。)。さらに、図4に示すように、抜止片45の両前端部(先端部)は、リテーナ装着部28の左右の両受入溝33内に挿入可能に形成されている。また、抜止片45の嵌合溝47の溝底部には、前記リテーナ装着部28の筒状壁部29における左右の両案内孔34の間に位置する壁部(符号、29aを付す。)を相対的に受入可能な溝部47aが形成されている(図6参照。)。
図5及び図6に示すように、前記リテーナ40は、前記リテーナ装着部28に対して、その後方から前方へスライドさせることにより、両脚片部42の弾性(図6中、二点鎖線42参照。)を利用して仮止めされている。この状態では、リテーナ40の両脚片部42が、リテーナ装着部28の基端側の取付フランジ23と開口側のフランジ30との間に嵌合される。また、リテーナ40の両検知爪44が、リテーナ装着部28の両仮止孔32内に係入されており、その前後及び上下方向の移動が制限されている。さらに、両検知爪44の先端部が、リテーナ装着部28の筒状壁部29内に突出されている。また、リテーナ40の抜止片45の両前端部(先端部)が、リテーナ装着部28の両案内孔34内に挿入されている。また、リテーナ40の両スリット溝46内に、リテーナ装着部28の筒状壁部29の隣り合う仮止孔32と案内孔34との間の両壁部(符号、29bを付す。)が相対的に嵌合されている。
上記のように、コネクタ部材20のリテーナ装着部28にリテーナ40が仮止めされた状態では、リテーナ40の抜止片45の嵌合溝47内を通じて、筒状壁部29の中空部内が開口されることになる。このため、パイプ部材1の接続管部3を、筒状壁部29の中空部内を通じてコネクタ部材20の接続管部21内に挿入可能すなわち管接続可能とされる。なお、リテーナ装着部28の筒状壁部29内に突出されている両検知爪44の先端部は、パイプ部材1の接続管部3の通過を許容し、かつ抜止用フランジ4と干渉する位置におかれている。
次に、キャッププレート11のコネクタ部材20に対するパイプ部材1の取付手順について説明する。パイプ部材1の接続管部3を、リテーナ40が仮止めされたリテーナ装着部28の筒状壁部29の中空部内を通じて、コネクタ部材20の接続管部21内に挿入する。このとき、パイプ部材1の接続管部3の抜止用フランジ4が、リテーナ40の両検知爪44の先端部に当接しつつ摺動していくことにより、両検知爪44を両脚片部42の弾性を利用して相反方向へ押し広げていき、最終的に両検知爪44の相互間に介入する(図7参照)。この状態では、抜止用フランジ4が、コネクタ部材20の接続管部21内のストッパリング27に当接又は近接する(図2及び図5参照)。これにより、コネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が正規になされたことになる。このため、リテーナ装着部28の両仮止孔32に対する両検知爪44の係合すなわちリテーナ40の仮止めが解除される(図7参照。)。その結果、リテーナ40の前方の配管抜止位置(後述する。)への位置変更いわゆるスライド操作が可能になる。なお、両検知爪44の先端部には、抜止用フランジ4に対して相対的に摺動し合うことにより、その両検知爪44を相反方向へ円滑に押し広げるための案内斜面44a(図5参照。)が左右対称状に形成されている。
ところで、コネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が正規になされず不完全であったときは、接続管部3の抜止用フランジ4が、リテーナ40の両検知爪44を相反方向へ押し広げないので、リテーナ40の仮止めが解除されない。このため、リテーナ40を配管抜止位置へ位置変更させることができない。このような場合は、コネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が正規になるように、管接続をやり直して、リテーナ40の仮止めを解除する。
上記したように、リテーナ40の仮止めが解除されたならば、リテーナ40を前方へ位置変更すなわちスライド操作する。すると、リテーナ40の両検知爪44が、コネクタ部材20のリテーナ装着部28の筒状壁部29の両側面を摺動しながら前方へ移動していく。これにともない、両検知爪44が、両脚片部42の弾性を利用して押し拡げられつつ筒状壁部29の両側面を摺動していき、最終的にその筒状壁部29の両側面を通過することにより、両脚片部42の弾性復元力をもって筒状壁部29の係止面31に係合する(図3及び図4参照)。なお、両検知爪44の先端部と筒状壁部29の両仮止孔32の口縁部には、相対的に摺動し合うことにより、その両検知爪44を相反方向へ円滑に押し広げるための案内斜面44b,29cが左右対称状に形成されている。
これにより、リテーナ40が、リテーナ装着部28に本止めされるとともに、コネクタ部材20にパイプ部材1を抜止めする配管抜止位置におかれる(図2〜図4参照。)。この状態では、リテーナ40の抜止片45の嵌合溝47内にパイプ部材1の抜止用フランジ4上の接続管部3の部分が相対的に嵌合するとともに、抜止片45の嵌合溝47の口縁部が抜止用フランジ4の反挿入側すなわち上側に係合する(図2及び図4参照)。また、抜止片45の両前端部(先端部)が、リテーナ装着部28の両受入溝33内に受入れられる(図4参照。)。また、コネクタ部材20の接続管部21とパイプ部材1の接続管部3との間が上下一対のOリング25によって弾性的にシールされる(図2及び図3参照。)。
上記のようにして、配管抜止位置におかれたリテーナ40の抜止片45により、パイプ部材1の抜け方向すなわち上方への移動が規制すなわち抜止めされる。この状態では、パイプ部材1を接続管部3の軸線L回りに回動することができ、パイプ本体部2の指向方向を適宜変更することができる。
また、配管抜止位置におかれたリテーナ40の凹所43内にマイナスドライバー等の工具(図示省略)の先端部を挿入して、リテーナ40を強制的に後方へ移動させることにより、リテーナ40を強制的に仮止位置へ戻すことができる。これにより、キャッププレート11のコネクタ部材20からパイプ部材1を抜外すことが可能となる。
上記した燃料タンクの配管取付構造によると、作業者は、リテーナ40を配管抜止位置へ位置変更することができるか否かにより、キャッププレート11のコネクタ部材20の接続管部21に対するパイプ部材1の接続管部3の管接続が正規になされたか否かを容易に確認すなわち検知することができる。したがって、キャッププレート11のコネクタ部材20に対するパイプ部材1の取付不良を未然に防止することが可能であるため、キャッププレート11のコネクタ部材20に対するパイプ部材1の取付作業性を向上することができる。
また、コネクタ部材20を、キャッププレート11に取付ける構成としたものである。これにより、コネクタ部材20をキャッププレート11に取付ける前において、キャッププレート11と別体で容易に取扱うことができる。
また、コネクタ部材20を、キャッププレート11にシールリング24を用いた溶着手段により取付ける構成としたものである。これにより、キャッププレート11にコネクタ部材20を容易にシール状態で取付けることができる。
また、キャッププレート11のコネクタ部材20の接続管部21を受口側としかつパイプ部材1の接続管部3を差口側として、コネクタ部材20とパイプ部材1を管接続することができる。また、差口側としたパイプ部材1を小型化することができる。
また、キャッププレート11のコネクタ部材20の径方向すなわち前方に関するリテーナ40のスライド操作といった簡単な操作により、リテーナ40を仮止位置から抜止位置へ位置変更させることができる。
また、キャッププレート11のコネクタ部材20のリテーナ装着部28にリテーナ40を仮止めしたものである(図5及び図6参照。)。これにより、パイプ部材1を抜止めする前におけるリテーナ40の紛失や、パイプ部材1を抜止めする直前でのコネクタ部材20に対する組付けといった煩雑な作業を回避することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2について説明する。なお、本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるので、変更部分について説明し、重複する説明は省略する。
本実施例は、図9に示すように、前記実施例1(図1参照。)におけるリテーナ装着部28をリテーナ装着部材(符号、28Aを付す。)として、前記コネクタ部材20と別体で形成したものである。そして、実施例1(図1参照。)におけるコネクタ部材20をコネクタ部(符号、20Aを付す。)として、タンクキャップ10のキャッププレート11に一体成形している。また、前記実施例1(図1参照。)においては、コネクタ部材20の取付フランジ23とリテーナ装着部28の基端側のフランジ23とを兼用したが、本実施例では、コネクタ部20Aを一体成形したキャッププレート11が前記取付フランジ(符号省略。)を兼用している。また、リテーナ装着部材28Aには、前記開口側のフランジ30とほぼ同じ四角形状の外形を呈する基端側のフランジ23Aが形成されている。そして、キャッププレート11のコネクタ部20A上に対してリテーナ装着部材28Aを連結手段50により連結すなわち取付けたものである。
前記連結手段50について説明する。連結手段50は、図8及び図9に示すように、キャッププレート11のコネクタ部20A上に形成された支持部51と、リテーナ装着部材28Aの基端側のフランジ23Aの下面側に形成された取付部55とにより構成されている。
支持部51は、キャッププレート11上に、コネクタ部20Aの開口端面を間に左右平行状に突出された左右一対の支持壁52を備えている。両支持壁52の上縁部には、対向状に突出する係合縁52aが左右対称状に形成されている。これにより、タンクキャップ10のキャッププレート11上には、左右一対の支持壁52により上面を開放する断面偏平なC字状をなす支持溝53が形成されている(図10参照。)。
さらに、キャッププレート11上には、両支持壁52の間の支持溝53を間に前後対称状に突出された前後一対の三角状の凸部54が形成されている。両凸部54は、図10に示すように、対向状をなす抜止面54aと、その抜止面54aの上縁より相反方向に向けて下り勾配をなす斜面54bとを有している。なお、支持部51は、両支持壁52と両凸部54とにより構成されている。
また、前記取付部55は、前記リテーナ装着部材28Aの筒状壁部29(図8参照。)と連続状をなす中空筒状をなす筒状延出壁部56を有している(図9参照。)。筒状延出壁部56の下半部には、ほぼ八角形板状の外形を呈する係合フランジ57が形成されている。これとともに、前記基端側のフランジ23Aと係合フランジ57との間に、ほぼ円形状の溝底面(筒状延出壁部56の外周面が相当する。)を有する係合溝58が形成されている。また、係合フランジ57は、前記支持部51の支持溝53内に対して前方又は後方から係合可能に形成されている。これとともに、支持部51の両支持壁52の係合縁52aが係合溝58に対して相対的に前後方向に関して係合可能に形成されている。また、係合フランジ57は、支持部51における前後の両凸部54の相互間に嵌合可能に形成されている。
次に、前記支持部51に対する前記取付部55の連結手順について説明する。支持部51の支持溝53に対して、その後方又は前方から取付部55の係合フランジ57をほぼ水平方向にスライドさせるようにして係合していく。このとき、係合フランジ57の前端又は後端は、それに干渉する一方の凸部54の斜面54b上を摺動しながら、支持部51の支持溝53内へ係合される。これとともに、支持部51の両支持壁52の係合縁52aが、取付部55の係合溝58内に相対的に係合される。そして、コネクタ部20Aに対してリテーナ装着部材28Aが同一軸線L上に位置したところで、支持部51の両凸部54の抜止面54aの相互間に、取付部55の係合フランジ57が嵌合する。これにより、支持部51に対して取付部55が位置決めされた状態で連結されることなる(図9、及び、図10中、二点鎖線28A参照。)。また、本実施例では、取付部55の係合フランジ57が、前記実施例1(図1参照。)におけるストッパリング27(図2参照。)の機能を兼用する構成としている。
上記した実施例2における燃料タンクの配管取付構造によっても、前記実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
また、コネクタ部20Aが、タンクキャップ10のキャッププレート11に一体成形されているので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
また、リテーナ装着部材28Aを、コネクタ部20Aを有するキャッププレート11に連結手段50により連結する構成としたものである。これにより、リテーナ装着部材28Aをキャッププレート11に連結する前において、キャッププレート11と別体で容易に取扱うことができる。
また、前記実施例2におけるパイプ部材1(図9参照。)は、図11に示すように、L字管部材61に変更することができる。L字管部材61は、樹脂製で、ファーツリー部62と接続管部63とをほぼL字状に一体成形したものである。ファーツリー部62には、例えば樹脂製のチューブ68が受口側として相対的に圧入されることにより管接続されるようになっている。また、接続管部63は、前記実施例2におけるパイプ部材1の接続管部3とほぼ同形状をもって形成されており、前記抜止用フランジ4とほぼ同形状の抜止用フランジ64を有している。なお、L字管部材61は、本明細書でいう「接続側の配管部材」に相当する。
上記したL字管部材61であっても、パイプ部材1と同様にして、キャッププレート11のコネクタ部20Aに管接続することができ、かつリテーナ40により抜止めすることができる。この状態では、L字管部材61を接続管部63の軸線L回りに回動することができ、ファーツリー部62の指向方向を適宜変更することができる。なお、L字管部材61は、前記実施例1(図1参照。)における燃料タンクの配管取付構造にも、パイプ部材1に代えて使用することができる。
また、リテーナ装着部材28Aの係合フランジ57が八角形であるため、支持部51の係合溝58に対して係合フランジ57をその係合方向を軸回りに45°ずつずらして選択的に係合させることができる。このため、キャッププレート11のコネクタ部20A上に対してリテーナ装着部材28Aを組付ける方向、及び、リテーナ40のスライド方向すなわち押す方向を変えることができる。
[実施例3]
本発明の実施例3について説明する。本実施例は、図12及び図13に示すように、前記実施例1(図1参照。)におけるコネクタ部材20をコネクタ部(符号、20Bを付す。)として、タンクキャップ10のキャッププレート11に一体成形したものである。本実施例では、コネクタ部20Bを一体成形したキャッププレート11が、コネクタ部20Bの取付フランジ、及び、リテーナ装着部28の基端側のフランジを兼用している。また、前記実施例1(図1参照。)におけるストッパリング27が、Oリング25の相互間のスペーサリング26と同様のスペーサリング26Aに変更されている。
上記した実施例3における燃料タンクの配管取付構造によっても、前記実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
また、燃料タンクのタンクキャップ10のキャッププレート11にコネクタ部20Bを一体成形したものであるので、部品点数及び組付工数を削減することができる。
[実施例4]
本発明の実施例4について説明する。本実施例は、図14に示すように、前記実施例3(図13参照。)におけるキャッププレート11のコネクタ部20Bを差口側のコネクタ部(符号、70を付す。)とし、かつパイプ部材1を受口側のL字管部材(符号、81を付す。)に変更して、コネクタ部70とL字管部材81を管接続する構成としたものである。なお、説明の都合上、L字管部材81、コネクタ部70の順に説明する。
L字管部材81は、樹脂製で、ファーツリー部82と接続管部83とをほぼL字状に一体成形したものである。ファーツリー部82には、例えば樹脂製のチューブ88が受口側として相対的に圧入されることにより管接続されるようになっている。また、接続管部83は、前記実施例3(図13参照。)におけるパイプ部材1の接続管部3と同様に、抜止用フランジ84を有している。しかして、接続管部83は、前記実施例1(図1参照。)におけるコネクタ部材20における接続管部21とほぼ同様の管形状をもって形成されている。さらに、接続管部83内には、前記実施例1におけるコネクタ部材20の接続管部21と同様に、Oリング25、スペーサリング26及びストッパリング27が組込まれている。なお、L字管部材81は、本明細書でいう「接続側の配管部材」に相当する。
コネクタ部70について説明する。コネクタ部70は、前記キャッププレート11に一体形成されている。コネクタ部70は、キャッププレート11に形成された有底円筒状の支持筒部74を有している。支持筒部74は、前記L字管部材81の接続管部83を受入可能に形成されている。支持筒部74の底壁部74aには、中空円筒状をなすパイプ部71が同一軸線L上において上下に貫通する状態に一体形成されている。底壁部74aの下側に突出するパイプ部71の下半部がチューブ接続部72となっており、その底壁部74aの上側に突出するパイプ部71の上半部が差口側の接続管部73となっている。チューブ接続部72には、例えば樹脂製のチューブ78が受口側として相対的に圧入されることにより管接続されるようになっている。なお、チューブ78に代えて、パイプ部材を接続することもできる。
前記接続管部73は、前記L字管部材81の接続管部83を受口側としてその接続管部83に管接続可能に形成されている。また、接続管部73とL字管部材81の接続管部83とが管接続された状態では、両Oリング25がコネクタ部70の接続管部73とL字管部材81の接続管部83との間を弾性的にシールする。なお、上記変更にともない、リテーナ装着部28及びリテーナ40に対して寸法的な変更が加えられているが、それらの基本的構成については同じであるのでその説明は省略する。
上記したコネクタ部70とL字管部材81であっても、前記実施例3(図13参照。)と同様に、コネクタ部70にL字管部材81を管接続することができ、かつリテーナ40によりL字管部材81を抜止めすることができる。この状態では、L字管部材81を接続管部83の軸線L回りに回動することができ、ファーツリー部82の指向方向を適宜変更することができる。
上記した実施例4における燃料タンクの配管取付構造によっても、前記実施例3と同様の作用・効果を得ることができる。
また、コネクタ部70の接続管部73を差口側としかつL字管部材81の接続管部83を受口側として、コネクタ部70とL字管部材81を管接続することができる。また、差口側としたコネクタ部70を小型化することができる。
[実施例5]
本発明の実施例5について説明する。本実施例は、図15に示すように、前記実施例4(図12参照。)におけるリテーナ40を、そのリテーナ40を仮止めしたキャッププレート11のコネクタ部70の軸線Lに平行する軸線L1回りの回動により位置変更するリテーナ(符号、90を付す。)としたものである。これにともない、リテーナ装着部28が、リテーナ90に対応するリテーナ装着部100に変更されている。なお、説明の都合上、リテーナ装着部100、リテーナ90の順に説明する。
リテーナ装着部100を説明する。コネクタ部70の取付フランジ、及び、リテーナ装着部100の基端側のフランジを兼用するキャッププレート11上には、支持筒部74に連続する筒状壁部129が形成されている。筒状壁部129の開口端部すなわち上端部には、外周に突出しかつほぼ円形状の外形を呈する開口側のフランジ130が形成されている。キャッププレート11と開口側のフランジ130との間には、筒状壁部129に平行しかつ軸線Lに平行する軸線L1上に位置する回動軸102が架設されている(図19参照。)。また、開口側のフランジ130には、前記回動軸102と相反する方向へ膨出する膨出部130aが形成されている(図15参照。)。膨出部130aの先端部とキャッププレート11との間には、帯板状の係止バー104が架設されている(図19参照。)。また、前記筒状壁部129の上部には、前記回動軸102に近い位置から図19において左回り方向に延びる長細孔状をなす一対の案内孔134が所定間隔を隔てて周方向に形成されている。また、筒状壁部129の上下方向の中央部には、前記回動軸102から離れた位置にある案内孔134の周方向の中央部に連通するほぼ四角形状の仮止孔132が形成されている(図21参照。)。
次に、リテーナ90を説明する。リテーナ90は、例えば樹脂製で、前記リテーナ装着部100の筒状壁部129の周りに沿ってほぼ半円弧状に延びる基部91と、その基部91の上端部に径方向内方に向けて突出された板状をなす一対の抜止片95とを有している。基部91は、拡開変形いわゆる撓み変形可能な弾性を有している(図19中、二点鎖線91参照)。基部91の一端部には、ほぼC字状をなしかつその開口部を径方向外方に開放した軸受部98が形成されている。軸受部98は、その弾性変形いわゆる拡径変形を利用して前記リテーナ装着部100の回動軸102に回動可能に支持されている。また、前記基部91の自由端部には、径方向内方向に向けて突出する検知爪94が形成されている。検知爪94は、基部91の弾性を利用してリテーナ装着部100の仮止孔132内に嵌合可能なほぼ四角柱状に形成されている。また、前記基部91の外側面には、基部91の自由端側に位置する抜止片95の中央部に対して径方向外方に位置するフック状の掛止フック99が形成されている。掛止フック99は、その弾性いわゆる撓み変形を利用してリテーナ装着部100の係止バー104に掛止可能に形成されている。
前記リテーナ90は、リテーナ装着部100の径方向外方から近接する方向への回動軸102を中心とする回動によって仮止めされている(図19参照。)。この状態では、リテーナ90の検知爪94が、リテーナ装着部100の仮止孔132内に基部91の弾性を利用して係入されており、リテーナ90の回動が制限されている。さらに、検知爪94の先端部が、リテーナ装着部100の筒状壁部129内に突出されている。また、リテーナ90の両抜止片95の一部(リテーナ90の両端部側に位置する部分)が、リテーナ装着部100の両案内孔134内に挿入されている。
上記のように、リテーナ装着部100にリテーナ90が仮止めされた状態(図19参照。)では、筒状壁部129の中空部内が開口される。このため、L字管部材81の接続管部83を、筒状壁部129の中空部内を通じてコネクタ部70の支持筒部74内に挿入可能でかつ接続管部73を管接続可能となる。なお、リテーナ装着部100の筒状壁部129内に突出されている検知爪94の先端部は、L字管部材81の接続管部83の通過を許容し、かつ抜止用フランジ84と干渉する位置におかれている。
次に、キャッププレート11のコネクタ部70に対するパイプ部材1の取付手順について説明する。L字管部材81の接続管部83を、リテーナ90が仮止めされたリテーナ装着部100の筒状壁部129の中空部内を通じて、コネクタ部70の支持壁部74内に挿入する。このとき、L字管部材81の接続管部83の抜止用フランジ84が、リテーナ90の検知爪94の先端部に当接しつつ摺動していくことにより、検知爪94を基部91の弾性を利用して外方へ押出していき、最終的に検知爪94と同一平面上に位置する(図21参照)。この状態では、抜止用フランジ84が、筒状壁部129の段差面129a(図20参照。)に当接又は近接する。これにより、コネクタ部70の接続管部73に対するL字管部材81の接続管部83の管接続が正規になされたことになる。これとともに、リテーナ装着部100の仮止孔132に対する検知爪94の係合すなわちリテーナ90の仮止めが解除される(図21参照。)。その結果、リテーナ90の配管抜止位置(後述する。)への位置変更いわゆる回動操作が可能になる。なお、検知爪94の先端部には、抜止用フランジ84に対して相対的に摺動し合うことにより、その検知爪94を外方へ円滑に押出すための案内斜面94a(図15参照。)が形成されている。
ところで、コネクタ部70の接続管部73に対するL字管部材81の接続管部83の管接続が正規になされず不完全であったときは、接続管部83の抜止用フランジ84が、リテーナ90の検知爪94を外方へ押出さないので、リテーナ90の仮止めが解除されない。このため、リテーナ90を配管抜止位置へ位置変更させることができない。このような場合は、コネクタ部70の接続管部73に対するL字管部材81の接続管部83の管接続が正規になるように、管接続をやり直して、リテーナ90の仮止めを解除する。
上記したように、リテーナ90の仮止めが解除されたならば、リテーナ90をリテーナ装着部100に近接する方向(図21において右回り方向)へ位置変更すなわち回動操作する。すると、リテーナ90の検知爪94が、コネクタ部70のリテーナ装着部100の筒状壁部129の外側面を摺動しながら移動していく。これにともない、リテーナ90の基部91の自由端部が係止バー104内に入り込んでいき、最終的に係止バー104に掛止フック99が弾性的に係合する(図18参照)。なお、筒状壁部129の仮止孔132の口縁部には、検知爪94の先端部が相対的に摺動し合うことにより、その検知爪94を外方へ円滑に押出すための案内斜面132aが形成されている(図21参照。)。
これにより、リテーナ90が、リテーナ装着部100に本止めされるとともに、コネクタ部70にL字管部材81を抜止めする配管抜止位置におかれる(図16〜図18参照。)。この状態では、リテーナ90の両抜止片95にL字管部材81の抜止用フランジ84上の接続管部83の部分が相対的に嵌合するとともに、両抜止片95が抜止用フランジ84の反挿入側すなわち上側に係合する(図18参照)。また、リテーナ90の両抜止片95の間に、リテーナ装着部100の筒状壁部129の仮止孔132の相互間の壁部(符号、129bを付す。)が相対的に嵌合される(図18参照)。また、コネクタ部70の接続管部73とL字管部材81の接続管部83との間が上下一対のOリング25(図20参照。)によって弾性的にシールされる。
上記のようにして、配管抜止位置におかれたリテーナ90の両抜止片95により、L字管部材81の抜け方向すなわち上方への移動が規制すなわち抜止めされる。この状態では、L字管部材81を接続管部83の軸線L回りに回動することができ、ファーツリー部82の指向方向を適宜変更することができる。
また、配管抜止位置におかれたリテーナ90において、リテーナ装着部100の係止バー104に対する掛止フック99の掛止をその弾性を利用して解除させることにより、リテーナ90を強制的に仮止位置へ戻すことができる。これにより、キャッププレート11のコネクタ部70からL字管部材81を抜外すことが可能となる。
上記した実施例5における燃料タンクの配管取付構造によっても、前記実施例4と同様の作用・効果を得ることができる。
また、L字管部材81の接続管部83の軸線Lに平行する軸線L1回りの回動操作といった簡単な操作により、リテーナ90を位置変更させることができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、前記実施例では、キャッププレート11に導電性発熱体のシールリング24を用いた溶着手段によりコネクタ部材20を取付ける構成としたが、振動溶着、超音波溶着、レーザー溶着等の溶着手段に代えることができる。また、キャッププレート11にコネクタ部材20を取付ける取付手段としては、前記溶着手段の他、接着手段、ねじ締結手段等を採用することもできる。また、キャッププレート11にリテーナ装着部材28Aを取付ける取付手段としては、前記連結手段50の他、溶着手段、接着手段、ねじ締結手段等を採用することもできる。また、タンク側の配管部材は、前記実施例のストレート状をなすものに代えて、任意の角度で折れ曲がるものに代えることができる。また、接続側の配管部材は、L字状に折れ曲がるパイプ部材、L字管部材に代えて、ストレート状をなすもの、あるいは90°以外の角度で折れ曲がるものに代えることができる。また、前記実施例では、リテーナをタンク側の配管部材に配管抜止位置へ位置変更可能に仮止めしたが、リテーナを接続側の配管部材に配管抜止位置へ位置変更可能に仮止めすることもできる。また、連結手段50における支持部51と取付部55は、前記実施例の逆配置すなわち支持部51をリテーナ装着部材28Aに設け、取付部55をキャッププレート11に設けることもできる。また、各配管部材に備えたファーツリー部は、パイプを嵌合するパイプ嵌合部に代えることができる。また、リテーナ40の凹所43は、マイナスドライバー等の工具(図示省略)の先端部を係合可能な突起部、貫通孔等の係合部に代えることができる。
本発明の実施例1にかかる燃料タンクの配管取付構造を示す分解斜視図である。 キャッププレートのコネクタ部材に対するパイプ部材の取付完了状態を示す正断面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 リテーナの仮止状態を示す側断面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 リテーナの仮止解除状態を図6に準じて示す断面図である。 本発明の実施例2にかかる燃料タンクの配管取付構造を示す分解斜視図である。 キャッププレートに連結したリテーナ装着部材に対するパイプ部材の取付完了状態を示す正断面図である。 キャッププレートのコネクタ部とリテーナ装着部材との関係を示す側断面図である。 キャッププレートに連結したリテーナ装着部材に対するL字管部材の取付完了状態を示す正断面図である。 本発明の実施例3にかかる燃料タンクの配管取付構造を示す分解斜視図である。 キャッププレートのコネクタ部に対するパイプ部材の取付完了状態を示す正断面図である。 本発明の実施例4にかかるキャッププレートのコネクタ部に対するL字管部材の取付完了状態を示す正断面図である。 本発明の実施例5にかかる燃料タンクの配管取付構造を示す分解斜視図である。 キャッププレートのコネクタ部に対するL字管部材の取付完了状態を示す正面図である。 キャッププレートのコネクタ部に対するL字管部材の取付完了状態を示す正断面図である。 図17のXVIII−XVIII線矢視断面図である。 リテーナの仮止状態を図18に準じて示す断面図である。 リテーナの仮止解除状態を示す正断面図である。 図20のXXI−XXI線矢視断面図である。 従来例にかかる燃料タンクの配管取付構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 パイプ部材(接続側の配管部材)
3 接続管部
10 タンクキャップ
11 キャッププレート(燃料タンクの配管取付部材)
20 コネクタ部材(タンク側の配管部材)
20A コネクタ部
20B コネクタ部
21 接続管部
40 リテーナ
61 L字管部材(接続側の配管部材)
63 接続管部
70 コネクタ部
81 L字管部材(接続側の配管部材)
83 接続管部
90 リテーナ

Claims (7)

  1. 燃料タンクに設けられるタンク側の配管部材に対して接続側の配管部材を取付けるための燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記タンク側の配管部材に前記接続側の配管部材を管接続した状態に抜止めするリテーナを、前記タンク側の配管部材又は前記接続側の配管部材に対して配管抜止位置に位置変更可能に仮止めし、
    前記リテーナが仮止めされた状態では、前記タンク側の配管部材に対する前記接続側の配管部材の管接続が可能でかつその管接続が正規になされたときには前記リテーナの仮止めが解除され、また、前記リテーナが配管抜止位置に位置変更されたときは前記タンク側の配管部材に前記接続側の配管部材が抜止めされる構成とした
    ことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  2. 請求項1に記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記タンク側の配管部材を、前記燃料タンクの配管取付部材に取付ける構成としたことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  3. 請求項1に記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記タンク側の配管部材を、前記燃料タンクの配管取付部材に一体成形したことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記タンク側の配管部材を受口側としかつ前記接続側の配管部材を差口側として、両配管部材を管接続する構成としたことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記タンク側の配管部材を差口側としかつ前記接続側の配管部材を受口側として、両配管部材を管接続する構成としたことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記リテーナを、そのリテーナを仮止めした前記配管部材の径方向に関するスライド操作により位置変更する構成としたことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料タンクの配管取付構造であって、
    前記リテーナを、そのリテーナを仮止めした前記配管部材の軸線に平行する軸線回りの回動により位置変更する構成としたことを特徴とする燃料タンクの配管取付構造。

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