JP2007292285A - 取り付け確認用インジケータ - Google Patents

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俊博 熊谷
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Abstract

【課題】配管接続部へのバネクリップの正常な取り付けを確実に確認できるようにするための取り付け確認用インジケータを提供する。
【解決手段】取り付け確認用インジケータ73を、パイプ本体7の外径にほぼ等しい内径の取り付け孔75を有する円盤状支持体77と、この円盤状支持体77の外周の径方向両側に、軸方向一方側に突出するように一体的に形成した一対の確認用突出部79と、から構成する。それぞれの確認用突出部79の周方向一端部の間に、バネクリップの摘み部を収容する摘み部収容隙間87を形成しておき、摘み部収容隙間87の幅を摘み部と対応させておく。
【選択図】図11

Description

本発明は、例えば自動車のエアーコンディショナーシステムに用いられる配管接続構造に関し、特に、配管接続部に取り付けられ、パイプ体とチューブとが外れるのを防止するバネクリップの取り付け確認用インジケータに関する。
自動車のエアーコンディショナー(エアコン)システム等に用いられる配管接続構造には、接続作業の容易性やパイプ体及びチューブに対する確実な抜け止め性が要求される。こういった要求に対応した配管接続構造としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された配管接続構造では、パイプ体の外周にケージが取り付けられ、このケージ内にガータースプリングが配置される。また、チューブの端部にフレアーが形成される。そして、フレアーがケージ内に進入してガータースプリングを押し広げるように、チューブがパイプ体の外周に相対的に嵌め付けられる。チューブのフレアー(フレアー端部)がガータースプリングを通過すると、あるいは通過しようとすると、ガータースプリングは弾性復帰力により縮径し、フレアー又はフレアー端部の後方に位置してこのフレアー又はフレアー端部と抜け止め方向に係合する。このようにして、この配管接続構造では、パイプ体とチューブとが抜け止め状態でクイック接続されることとなる。
米国特許第4401326号明細書
ところで、このような配管接続構造には、チューブのフレアーとガータースプリングとが確実に抜け止め係合したことを確認できる接続確認機構を設けることが必要となる。ここでは、係合脚部を有するスナップリングを、この係合脚部がケージの開口周縁と係合するように、ケージに取り付けておき、ガータースプリングがフレアーと係合するように縮径したとき、このガータースプリングに係合脚部が押されてケージと係合脚部との係合が解除され、スナップリングがケージから外れることによって、フレアーとガータースプリング、あるいはパイプ体とチューブとの完全な抜け止め接続を確認している。
しかしながら、こういった接続確認機構では、パイプ体とチューブとが完全に接続されていないのに、スナップリングがケージから外れたり、パイプ体とチューブが完全に接続されているのに、スナップリングがケージと係合したままの状態に保持されたりするといった不都合が生じやすく、正確にパイプ体とチューブとの接続状態を確認できないので、確実性を有する配管接続構造を確保できない。
こういった観点から、パイプ体とチューブとを抜け止め結合でき、しかもパイプ体及びチューブの接続部への正常な取り付けを目視によって確認することができるバネクリップの適用が考えられる。バネクリップは、配管接続部の外周に嵌め付けられる一対のクリップ部と、この一対のクリップ部を連結する摘み部と、を一体的に備え、クリップ部のそれぞれには結合スリットが設けられる。ここでは、パイプ体に設けられたパイプ側フランジ及びチューブに設けられたチューブ側フランジが結合スリット内に入り込んで軸方向に結合されることとなる。
ところが、こういったバネクリップでは、結合スリットは、取り付け方向に対して側方に位置しているので、例えば、部品等が密集して配置されることにより配管スペースが狭くなっているエンジンルーム内でこのバネクリップを用いると、結合スリットにパイプ側フランジ及びチューブ側フランジが嵌り込んでいるか否かの目視による確認が必ずしも容易ではない。したがって、バネクリップが、パイプ側フランジ及びチューブ側フランジを結合スリット内に正常に収めないで配管接続部に取り付けられている不完全取り付け状態を、作業者が見逃す場合もあり得る。そして、バネクリップが不完全な取り付け状態のままで配管が使用されると、内部高圧流体などが原因で、チューブがパイプ体から外れるように、あるいは抜け出るようにずれ、配管接続部から流体が漏れ出るおそれもある。
そこで本発明は、配管接続部へのバネクリップの正常な取り付けを確実に確認できるようにするための取り付け確認用インジケータの提供を目的とする。
この目的を達成するための本発明の取り付け確認用インジケータは、配管接続部に取り付けられたバネクリップの取り付け確認用インジケータであって、前記配管接続部は、パイプ側フランジを有するパイプ体の外周に、チューブ側フランジを有するチューブを嵌め付けて接続することにより構成され、前記バネクリップは、前記配管接続部の外周に、この配管接続部の外周を挟むように嵌め付けられる一対のクリップ部と、この一対のクリップ部を連結する摘み部(例えば指で摘む部分)と、を一体的に備え、前記パイプ側フランジ及び前記チューブ側フランジを嵌め入れて軸方向に結合する(離れないようにする)結合スリットをそれぞれの前記クリップ部に有し、一対の前記クリップ部の先端側嵌め付け開口部から前記配管接続部の外周に取り付けられるように形成され、そして、前記取り付け確認用インジケータは、前記パイプ体又は前記チューブの外周にスライド移動可能に嵌められた支持体と、軸方向に延びるように、前記支持体に設けられた確認部と、を備え、前記確認部は、前記支持体が前記バネクリップ側に、例えばバネクリップ側の確認位置にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップの前記摘み部を収容する切り欠き状凹部(例えば軸方向一端又は先端開口の凹部)を有しているものである。バネクリップが配管接続部に正常に取り付けられた場合には、バネクリップの摘み部は、バネクリップ側(バネクリップ側の確認位置)に移動した取り付け確認用インジケータの確認部の切り欠き状凹部内に嵌り込むように収容される。この摘み部の切り欠き状凹部内への収容状態は、取り付け方向から目視することができる。そして、摘み部の切り欠き状凹部内への収容状態の目視により、バネクリップの取り付け状態を確認できる。バネクリップが配管接続部に不完全に取り付けられている場合には、切り欠き状凹部がバネクリップの摘み部を収容できないように構成することができる。不完全に配管接続部に取り付けられたバネクリップは、軸方向に対して傾いている場合が多い。したがって、例えば、バネクリップが不完全に取り付けられているときに、確認用インジケータをバネクリップ側に向けて移動させても、確認用インジケータの確認部先端とバネクリップとが当接し、確認用インジケータを、切り欠き状凹部が摘み部を収容するまで、移動させることができないように構成して、切り欠き状凹部がバネクリップの摘み部を収容できないようにしておくことができる。あるいは、バネクリップが不完全に取り付けられているときには、摘み部と確認部先端とが当接し、切り欠き状凹部がバネクリップの摘み部を収容できないようにしておくこともできる。ここでは、切り欠き状凹部は、摘み部に対応する幅、すなわち摘み部と等しい幅又は摘み部とほぼ等しい幅を有するように形成できる。
取り付け確認用インジケータは、切り欠き状凹部が摘み部を収容するまで移動すると、この移動位置(確認位置)に保持されることが好ましい。確認位置は、例えば、支持体のバネクリップ側の面がバネクリップに当接するときの取り付け確認用インジケータの位置である。したがって、取り付け確認用インジケータは、支持体がバネクリップ側に(確認位置に)スライド移動したときに、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップと係合して、支持体を軸方向に(例えばバネクリップから離れないように)保持する保持部を有していることが効果的である。保持部は、支持体がバネクリップ側に(確認位置に)スライド移動したときに、バネクリップとスナップ係合するように形成することができる。例えば、バネクリップの摘み部に係合孔を設けておき、保持部をこの係合孔にスナップ係合する係合爪として構成することができる。
支持体には、バネクリップ側に(確認位置に)スライド移動したときに、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップのクリップ部に接触状態(接触した状態、接触直前の状態及び接近した状態を含む)で被さる開き防止部を形成しておくことができる。このように構成することにより、バネクリップの結合作用を補強できる。開き防止部は確認部に形成することができる。
バネクリップの結合スリットには、長さ方向中央位置で、結合スリットの幅方向両端部を連結する補強部を、外側に立ち上がるように形成しておくことができる。この場合には、開き防止部の内面に、支持体がバネクリップ側に(確認位置に)スライド移動したきに、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップの補強部と嵌まり合う補強部用溝を形成することができる。このように構成することにより、補強部及び補強部周辺のクリップ部と接触状態(接触した状態、接触直前の状態及び接近した状態を含む)となるように、開き防止部を形成できるので、結合作用の十分な補強効果を確保できる。
支持体には、パイプ体又はチューブの外周にスライド移動可能に嵌められることとなる筒状部(環状部を含む)を設けておくことができる。そして、支持体がバネクリップ側に(確認位置に)スライド移動したときに、筒状部が、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップのクリップ部内側に嵌まり込むように構成することができる。筒状部により、支持体を安定してスライド移動させることができる。そして、支持体が確認位置に移動したときに、筒状部がクリップ部の内側に嵌まり込むように構成しておけば、バネクリップから軸方向に延びる取り付け確認用インジケータの長さを短くできる。
本発明の取り付け確認用インジケータは、また、配管接続部に取り付けられたバネクリップの取り付け確認用インジケータであって、前記配管接続部は、パイプ側フランジを有するパイプ体の外周に、チューブ側フランジを有するチューブを嵌め付けて接続することにより構成され、前記バネクリップは、前記配管接続部の外周に、この配管接続部の外周を挟むように嵌め付けられる一対のクリップ部と、この一対のクリップ部を連結する摘み部と、を一体的に備え、前記パイプ側フランジ及び前記チューブ側フランジを嵌め入れて軸方向に結合する(離れないようにする)結合スリットをそれぞれの前記クリップ部に有し、一対の前記クリップ部の先端側嵌め付け開口部から前記配管接続部の外周に取り付けられるように形成され、そして、前記取り付け確認用インジケータは、前記パイプ体又は前記チューブの外周に、例えばスライド移動可能に、嵌められた支持体と、軸方向に延びるように、前記支持体に設けられた確認アーム(棒状又はピン状の確認部)と、を備え、前記支持体は、C字状体であり、このC字状体の取り付け開口部から前記パイプ体又は前記チューブの外周に嵌められるように形成され、前記確認アームは、前記支持体が前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップ側に移動して又はずれてこのバネクリップに当接したときに、前記バネクリップの前記摘み部に設けられている確認孔に到達してこの確認孔に内側から嵌り込む(一部分が嵌り込む場合を含む)確認突起を有している、ものとして構成できる。バネクリップが配管接続部に正常に取り付けられている場合には、支持体がバネクリップに当接するまでバネクリップ側(バネクリップ側の確認位置)に移動すると又はずれると、取り付け確認用インジケータの確認アームに設けられている確認突起がバネクリップの摘み部に設けられている確認孔に内側から嵌り込む。この確認突起の確認孔への嵌り込みは、取り付け方向から目視することができる。そして、確認突起の確認孔への嵌り込み状態の目視により、バネクリップの取り付け状態を確認できる。さらに、確認孔に確認突起が嵌り込んだ瞬間に、確認用インジケータの装着抵抗又は取り付け抵抗が低下するので、作業者はこのような装着感によっても、バネクリップの取り付け状態を確認することができる。ここでは、バネクリップが配管接続部に不完全に取り付けられている場合には、確認突起が確認孔に嵌り込むことができないように構成される。例えば、バネクリップが不完全に取り付けられているときに、取り付け確認用インジケータをバネクリップ側に向けて移動させ又はずらしても、取り付け確認用インジケータの確認アームが摘み部に当接し又は他の部分(例えば当接アーム)がバネクリップに当接し、取り付け確認用インジケータを、確認突起が確認孔に到達するまで、移動させ又はずらすことができないように構成することができる。確認突起は、確認孔に嵌り込んで係合し、支持体を軸方向に(例えばバネクリップから離れないように)保持するものとして形成することができる。
また、支持体は、C字状体に形成されているので、取り付け開口部から、配管接続部又はフランジの近傍で直接、パイプ体又はチューブの外周に嵌め付けることができる。したがって、パイプ体又はチューブに曲り部が形成されていると、支持体を配管接続部又はフランジ側にスライド移動させにくくなる、といった問題は生じない。支持体は、例えばパイプ体又はチューブの外周にスナップ的に嵌め付けられるように形成される。また、取り付け確認用インジケータをパイプ体又はチューブの曲り部に沿って移動させる場合があっても、支持体は薄肉であり、確認部はアーム状であるので、取り付け確認用インジケータのスムーズな移動が阻害されることはない。さらに、配管接続部に隣接して曲り部が形成されているため、例えば、確認用インジケータを、曲り部の配管接続部と反対側に嵌め、バネクリップ側に移動させなければならないような場合でも、支持体は、開口を有するC字状体であるので、パイプ体又はチューブに対して大きく傾けた状態で曲り部を通過させることができる。したがって、曲り部通過過程で、取り付け確認用インジケータの突出部分が正常に取り付けられているバネクリップに引っ掛かってしまい、支持体をバネクリップに当接するまで、あるいは確認位置まで移動させることができない、といった問題も生じない。
支持体が、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップに当接したとき、一対のクリップ部の先端側外面と接触状態(接触した状態、接触直前の状態及び接近した状態を含む)となる一対の当接アームを支持体に設けておくことができる。当接アームは、例えばクリップ部の全幅にわたってクリップ部と接触状態になるように形成される。このように構成することにより、例えば、バネクリップが不完全に取り付けられているときに(軸方向に対して傾いている場合が多い)、確認用インジケータをバネクリップ側に向けて移動させても、当接アーム先端とクリップ部とが当接し、確認用インジケータを、確認突起がバネクリップの摘み部の確認孔に嵌り込むまで移動させることができないようになる。ここでは、例えば、一対の当接アームが、クリップ部の先端側同士の幅方向又は周方向の間隔と等しい又はほぼ等しいあるいは小さい又は若干小さい幅方向又は周方向の間隔を有するように形成される。当接アームは、支持体が、配管接続部に正常に取り付けられているバネクリップに当接したときに、クリップ部の先端側を押圧して開かないように押えていることが好ましい。
以上述べたように、本発明の取り付け確認用インジケータを用いれば、バネクリップが配管接続部に不完全な状態で取り付けられたままとなってしまうことを防止できる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る取り付け確認用インジケータが用いられるパイプ体及びチューブを接続前の状態で示す図、図2はパイプ体及びチューブの接続状態を示す図、図3はパイプ側フランジ及びチューブ側フランジ部分を示す拡大図である。
パイプ体1は、軸方向一方側の円筒状接続側端部3の軸方向他端部(後端部)に一体的に接続形成された外向きのパイプ側フランジ5を有し、このパイプ側フランジ5の軸方向他端部からは、パイプ本体7が軸方向他方側に延びている。接続側端部3の外周には、2つの環状の嵌め付け凹部9、9が軸方向に並んで設けられていて、この嵌め付け凹部9、9内にはそれぞれ、Oリング11、11が嵌め付けられている。パイプ側フランジ5の外面は、接続側端部3の外周面の軸方向他端から軸方向他方側に向って急な角度で拡径する拡径外面部(拡径外周面部)13と、この拡径外面部13の軸方向他端から軸方向他方側にストレートに向かう円筒外面部15と、この円筒外面部15の軸方向他端から径方向内側に広がる径方向外面部17と、を有していて、径方向外面部17の内端からパイプ本体7の外周面が軸方向他方側に延びている。パイプ側フランジ5の円筒外面部15は、パイプ本体7の外周面よりも大径に形成されている。
チューブ19は、円筒状の嵌め付け側端部21と、この嵌め付け側端部21の軸方向一端部に一体的に設けられたテーパ状部23と、このテーパ状部23の軸方向一端部に一体的に接続形成されて、軸方向一方側に延びる円筒状のチューブ本体25と、を備えていて、嵌め付け側端部21はチューブ本体25よりも大径に形成されている。嵌め付け側端部21の軸方向他端部(開口端部)はフレアー状に形成され、開口端側又は軸方向他方側に向って急な角度で拡径するチューブ側フランジ27を形成している。
パイプ体1とチューブ19とは、パイプ体1の接続側端部3の外周に、チューブ19の嵌め付け側端部21を嵌め付けることにより接続される。パイプ体1とチューブ19との接続は、チューブ側フランジ27の内面29が、パイプ側フランジ5の外面の拡径外面部13と接触又は当接するようにして行われる。チューブ19の嵌め付け側端部21(チューブ側フランジ27以外の部分)の外径は、パイプ体1のパイプ本体7の外径よりも大きい。したがって、パイプ体1とチューブ19との接続部(接続個所)には、軸方向一方側の大径の円筒状外面部31と、軸方向他方側の小径の円筒状外面部33との間に、パイプ側フランジ5とチューブ側フランジ27とが接触して形成された環状の突出部35を備えた結合部37が構成されていることとなる。
図4はパイプ体1及びチューブ19の結合部37に取り付けられるバネクリップの斜視図、図5はバネクリップの正面図、図6はバネクリップの側面図、図7はガイド片部部分の拡大図である。
バネクリップ39は、SUS製の、又はバネ性を有する鋼材(例えば、S60CM、S60C−CSP)を表面処理及びベーキングした材料からなる薄肉プレート体により、開口部を有する環状体として形成されている。バネクリップ39は、一対の同一形状のクリップ部41、41と、このクリップ部41、41を連結し、操作部を構成する摘み部43と、を一体的に有していて、それぞれのクリップ部41、41は、摘み部43のそれぞれの端部から、外側に膨らんだ円弧状に湾曲して延びるクリップ本体45、45と、クリップ本体45、45の先端からハの字に開くように、摘み部43と反対側に向って外側に傾斜して短く延びる、クリップ部41、41の先端部に位置しているガイド片部47、47と、を一体的に有している。ガイド片部(例えば、嵌め付け開口部)47、47の開き角度Aはほぼ60度であるが、それぞれのガイド片部47、47の先端部(より具体的には、先端部の幅方向両側)はさらに外側に開いて受け入れ部49、49を形成していて、この受け入れ部49、49の開き角度Bはほぼ150度である。クリップ本体45は、例えばパイプ体1のパイプ本体7の外径よりも大きく、チューブ19の嵌め付け側端部21の外径よりも若干小さな内径あるいは嵌め付け側端部21の外径とほぼ同一の内径を有するように形成され、ほぼ120度の中心角度を有するような周方向長さを備えている。一対のクリップ本体45、45は例えば同心的に設けられている。摘み部43は、外側に向って幅広となる台形状あるいは断面形状が外側に向って幅広となる台形状に形成されているが、端部(内端部)に、くぼんだ首部を有している。なお、首部は、クリップ部41の一部と捉えることもできる。また、摘み部43の天井部には長方形状の係合孔50(例えば、確認孔)が設けられている。
クリップ本体45には、幅方向中央に、クリップ本体45の幅のほぼ3分の1の幅を有する結合スリット51が全長(周方向全長)にわたって形成されていて、結合スリット51の長さ方向(周方向)一端部はガイド片部47の内端部内に延び、長さ方向他端部は摘み部43の端部(首部)内に延びている。結合スリット51には、長さ方向中央に補強部53が設けられている。補強部53は、係合スリット51の幅方向両端部の長さ方向中央に一体的に形成された、外側への立ち上がり部55、55と、この立ち上がり部55、55の外端部同士を一体的に連結するスリット連結部57と、から形成された連結帯状部として構成されている。立ち上がり部55は、係合スリット51の幅方向端部の長さ方向中央に設けられた凹部59(幅方向外側に凹んだ部分)から、より具体的には凹部59の底部から、幅方向内側に向って傾斜しながら立ち上がるが、立ち上がり部55の外端部61は、係合スリット51の幅方向端部(凹部59以外の幅方向端部63)とほぼ同一の幅方向位置に達している(図10参照)。
ガイド片部47には、幅方向中央に、ガイド片部47の幅のほぼ3分の1の幅を有する膨出部65が、先端から内端部に至るまで形成されていて、この膨出部65の内端は、結合スリット51に達している。膨出部65は、幅方向両側の立ち上がり部67、67と、この立ち上がり部67、67の外端部同士を一体的に連結する天井部69と、から形成されていて、ガイド片部47の内面側に案内凹部71を構成している。
図8はバネクリップ39をパイプ体1及びチューブ19の接続部に取り付ける場合を説明する図、図9はバネクリップ39をパイプ体1及びチューブ19の接続部に取り付けた状態を示す図、図10は補強部53部分を示す拡大図である。
バネクリップ39を、パイプ体1及びチューブ19の接続部である結合部37に取り付けるには、案内凹部71の先端側が結合部37の突出部35に被さるように、また、一方側(軸方向一方側)の受け入れ部49の付け根端付近が、突出部35の軸方向一方側の円筒状外面部31に接触するように、かつ、他方側(軸方向他方側)の受け入れ部49が突出部35の軸方向他方側の円筒状外面部33から浮き上がるように、バネクリップ39をパイプ体1及びチューブ19に対して配置する。なお、一対のガイド片部47、47の先端の間の間隔Cは、円筒状外面部31の外径Dの70%乃至80%に設定され、一対のガイド片部47、47の内端の間の間隔Eは、円筒状外面部31の外径Dの30%乃至40%に設定されている。
次に、例えば摘み部43を操作して、バネクリップ39を結合部37に押し付ける(矢印F参照)。そうすると、一対のクリップ部41、41は開くように弾性変形し、バネクリップ39又はクリップ部41、41は結合部37を挟み込んでいく。一対のクリップ部41、41は、例えば、ガイド片部47、47の内端部が、結合部37の径方向中央を通過すると、バネ弾性復帰力により閉じる方向に変形し、突出部35が結合スリット51内に入り込み、クリップ部41(より具体的にはクリップ本体45)の軸方向一方側が円筒状外面部31と、この円筒状外面部31に沿って接触して、バネクリップ39は結合部37に取り付けられる。取り付け状態では、クリップ部41又はクリップ本体45の軸方向他方側は、円筒状外面部33から浮き上がり、円筒状外面部33との間に円弧状の受け入れ隙間72を形成している(図15参照)。クリップ本体45の内面から、補強部53の連結部57内面までの径方向距離は、円筒状外面部31からの突出部35の径方向高さとほぼ等しいので、突出部35の外端部は連結部57と接触している状態又は接触直前の状態となっている。
バネクリップ39は、摘み部43を操作して矢印G方向に引っ張ることにより、結合部37から取り外すことができる。
図11は本発明に係る取り付け確認用インジケータの斜視図である。
取り付け確認用インジケータ73は、樹脂製であり、パイプ体1のパイプ本体7の外径に等しい又はほぼ等しい、あるいはパイプ本体7の外径よりも若干大きい内径の取り付け孔75を有する円盤状(薄肉環状)支持体77と、この円盤状支持体77の外周の径方向両側に、軸方向一方側に突出するように一体的に形成された一対の確認用突出部(確認部)79と、円盤状支持体77の軸方向一方側面の取り付け孔75外周に、軸方向一方側に僅かに突出するように一体的に形成された環状部(筒状部)81と、から形成されていて、環状部81は、取り付け孔75と同一の内径を有して取り付け孔75を延長し、確認用突出部79よりも軸方向一方側への突出量が少ないように形成されている。確認用突出部79はそれぞれ、円盤状支持体77中央を中心とする断面円弧状に形成され、中心角度が90度を超えるような周方向長さを有していて、内面83が、突出部35の外径と等しい又はほぼ等しい内径を有するように比較的厚肉状に形成されている。したがって、取り付け確認用インジケータ73がバネクリップ39に被せられたときには、確認用突出部79の内面83は、結合部37に正常に取り付けられたバネクリップ39のクリップ本体45外面と接触直前の状態又は接近した状態となっている。それゆえ、確認用突出部79はまた、開き防止部を構成する。確認用突出部79の内面83にはそれぞれ、結合部37に正常に取り付けられたバネクリップ39の補強部53を収容する補強用溝85が形成されている。補強用溝85は、補強部53の外面と接触状態でこの補強部53を収容するように形成されている。
それぞれの確認用突出部79の一端部(周方向一端部)の間には摘み部収容隙間(切り欠き状凹部)87が設けられ、それぞれの確認用突出部79の他端部(周方向他端部)の間には、ガイド収容隙間89が形成されている。摘み部収容隙間87は、摘み部43の幅に対応する幅を有するように、あるいは、摘み部43の幅と等しい又はほぼ等しい幅を有するように形成されている。ここでは、取り付け確認用インジケータ73がバネクリップ39に被せられたときに、確認用突出部79の周方向一端面(符号87参照)がそれぞれ、摘み部43の側壁部90(図15参照)に接近して沿うように形成されている。円盤状支持体77の軸方向一方側面の外周には、摘み部収容隙間87位置で、軸方向一方側に突出する1本の保持アーム91(例えば、確認アーム)が一体的に設けられていて、この保持アーム91の先端部には、径方向外側に突出する保持係合爪93(例えば、確認突起)が形成されている。
図12は取り付け確認用インジケータ73のバネクリップ39への取り付け過程を説明する図であり、バネクリップ39を結合部37に取り付けた状態を示す図、図13は取り付け確認用インジケータ73のバネクリップ39への取り付け過程を説明する図であり、バネクリップ39に取り付け確認用インジケータ73を取り付けた状態を示す図、図14は取り付け確認用インジケータ73のバネクリップ39への取り付け過程を説明する図であり、バネクリップ39に取り付け確認用インジケータ73を取り付けた状態を示す別の図、図15は取り付け確認用インジケータ73のバネクリップ39への取り付け過程を説明する図であり、バネクリップ39に取り付け確認用インジケータ73を取り付けた状態を示す断面図、図16は取り付け確認用インジケータ73のバネクリップ39への取り付け過程を説明する図であり、バネクリップ39が正しく取り付けられていない場合を説明する図である。
パイプ体1のパイプ本体7には、予め(例えば、パイプ体1とチューブ19とを接続する前に)、パイプ本体7を円盤状支持体77の取り付け孔75に通すことにより、取り付け確認用インジケータ73がスライド可能に取り付けられている。取り付け確認用インジケータ73は、確認用突出部79がパイプ側フランジ5側を向くように配置されていて、バネクリップ39を結合部37に取り付けてから、バネクリップ39側にこの取り付け確認用インジケータ73をスライド移動させる(図12の矢印参照)。取り付け確認用インジケータ73のスライド移動は、摘み部収容隙間87が、バネクリップ39の摘み部43と一致(周方向で一致)するようにして行う。
取り付け確認用インジケータ73のスライド移動は、摘み部43が、摘み部収容隙間87内に入り込み、円盤状支持体77の軸方向一方側面外周と当接し、一対のガイド片部47が、ガイド収容隙間89内に入り込み、円盤状支持体77の軸方向一方側面外周と当接するまで、すなわち、取り付け確認用インジケータ73がバネクリップ39に被さる確認位置(図13に示す位置)に到達するまで、行われる。取り付け確認用インジケータ73が確認位置に到達すると、保持アーム91の保持係合爪93が、摘み部43の天井部に設けられている係合孔50(係合孔50の軸方向他端)と、軸方向他方側に向かってスナップ係合し、取り付け確認用インジケータ73は、バネクリップ39と係合して確認位置に保持される。
取り付け確認用インジケータ73の円盤状支持体77には、環状部81が形成されているので、取り付け孔75の軸方向長さは比較的長くなっている(環状部81の内周面は取り付け孔75の一部を構成する)。したがって、取り付け確認用インジケータ73のパイプ本体7に対するスライド移動はスムーズに行われる。そして、取り付け確認用インジケータ73が確認位置に移動すると、環状部81は、クリップ本体45の軸方向他方側と、円筒状外面部33との間に形成されている受け入れ隙間72内に入り込む(図15参照)。
なお、ここでは、それぞれの確認用突出部79の周方向他端部(他端面、符号89参照)と、バネクリップ39のガイド片部47との間にスペースが形成されているが、図17に示すように、確認用突出部79の周方向他端部(他端面、符号89参照)とガイド片部47(より具体的には膨出部65)とが接触状態となるように形成してもよい。すなわち、ガイド収容隙間89が、一対のガイド片部47間の距離又は周方向距離と等しい又はほぼ等しい幅又は周方向間隔を有するように、あるいは、一対のガイド片部47を隙間無く又はほとんど隙間無く収容するように形成してもよい。
ここで、図16に示すように、突出部35が結合スリット51内に正常に収まらず、バネクリップ39が軸方向に対して傾いて取り付けられている場合には、取り付け確認用インジケータ73をバネクリップ39側に移動させても、例えば、バネクリップ39のクリップ部41と確認用突出部79の先端との当接、補強用収容溝85と補強部53との当接、そして、確認用突出部79の先端と摘み部43との当接などにより、確認位置まで移動させることができない。したがって、摘み部43は、摘み部収容隙間87内に収まらないので、取り付け側からバネクリップ39の不十分な取り付け状態を確認できる。
図18は本発明に係る別の取り付け確認用インジケータを示す斜視図である。
別の取り付け確認用インジケータ95も、パイプ体1及びチューブ19の結合部37へのバネクリップ39の取り付けを確認するためのものであり、パイプ体1、チューブ19及びバネクリップ39は、図1及び図4に示すものと同一の構成及び機能を有しているが、バネクリップ39の摘み部43に設けられた係合孔97(確認孔)は、係合孔50よりも小さく、正方形状に形成されている。
別の取り付け確認用インジケータ95は、樹脂製であり、C字状に形成された薄肉支持体99と、この支持体99の軸方向一方側面から軸方向一方側に突出して延びる1本の保持アーム101(確認アーム)と、支持体99の軸方向一方側面から軸方向一方側に突出して延びる2本の当接アーム103と、から一体的に形成されている。
支持体99は、環状体の周方向一箇所を切り取ることによりC字状体に形成され、支持体99の内側は、パイプ本体7の外径に等しいあるいはパイプ本体7の外径よりも大きい又は若干大きい内径の、中心角度が180度を越える周方向長さを有する円弧状の取り付け孔105と、この取り付け孔105の周方向両端から径方向外側に延び、開口を形成する一対の取り付け開口部107と、から構成されている。一対の取り付け開口部107は径方向外側に向かってハの字状に開くように設けられ、取り付け孔105の周方向両端の間隔はパイプ本体7の外径よりも小さく又は多少小さく設定されているが、両取り付け開口部107の外端部の間隔は、パイプ本体7の外径よりも大きく又は多少大きく設定されている。取り付け開口部107の軸方向一方側にはそれぞれ、V字状の抜け止め部109が形成されていて、この抜け止め部109は、内側に向かって一対の脚部111の間隔が開くように、V字状又はV字状体の一方の脚部111を取り付け開口部107の軸方向一方側に一体的に接続することにより形成されている。抜け止め部109は、他方の脚部111の内端部(先端部)がそれぞれ、取り付け孔105に嵌められたパイプ本体7の外周面と接触状態(接触する状態、接触直前の状態又は近接した状態を含む)となるように形成されていて、支持体99がパイプ本体7から容易に外れることがないように構成されている。抜け止め部109は、支持体99がパイプ本体7に嵌められるときに、パイプ本体7に押されて脚部111同士が接触するように弾性変形する。そして、パイプ本体7が取り付け孔105内に収容されると、一対の脚部111が開くように弾性復帰し、他方の脚部111の先端部がパイプ本体7と係合する状態となる。
保持アーム101の先端部(軸方向一端部)には、径方向外側に突出する保持係合爪113(確認突起)が形成され、保持係合爪113の長さは、バネクリップ39の摘み部43の係合孔97の長さと同一又はほぼ同一に設定されていて、支持体99の軸方向一方側面から保持係合爪113の後端面(軸方向他端面)までの間隔は、バネクリップ39又は摘み部43の軸方向端縁(軸方向他端縁)と係合孔97との間の距離と同一又はほぼ同一に設定されている。
当接アーム103はそれぞれ、ガイド片部47の外側に、膨出部65(天井部69)と接触状態(接触する状態、接触直前の状態又は近接した状態を含む)で被さる本体部115と、この本体部115の周方向内面117(一対の本体部115の周方向で互いに向き合う面)の先端部に一体的に設けられた、周方向内側を向くように、あるいは、ガイド片部47に対して垂直方向に突出する押圧突部119と、本体部115の周方向内面117に、先端部かつ径方向内縁部で、押圧突部119に接続するように一体的に設けられた支持壁121と、この支持壁121の周方向内側部から、周方向内面117の径方向内縁部に沿って後方(軸方向他方側)に延びる押えピン123と、を備え、押えピン123は、本体部115の周方向内面117と間隔を有して支持体99の軸方向一方側面の直前まで延びている(図19も参照、図19は当接アーム103の構造を示すための図)。押えピン123は、押圧突部119よりも大きく又は若干大きく周方向内側に突出している。
一方の当接アーム103は、一方の取り付け開口部107に隣接して位置し、保持アーム101は、他方の取り付け開口部107の近傍に位置していて、他方の当接アーム103は、支持体99の開口と径方向反対側に位置している。すなわち、支持体99の開口は、保持アーム101と一方の当接アーム103との間に形成されている。
図20はバネクリップ39に取り付け確認用インジケータ95を取り付けた状態を示す図、図21はバネクリップ39に取り付け確認用インジケータ95を取り付けた状態を示す別の図、図22はバネクリップ39に取り付け確認用インジケータ95を取り付けた状態を示す軸方向から見た図、図23は押えピン123の押え態様を示す図、図24はバネクリップ39が正しく取り付けられていない場合の取り付け確認用インジケータ95の状態を説明する図である。
パイプ体1のパイプ本体7には、バネクリップ39を結合部37に取り付けてから、パイプ本体7を支持体99の取り付け孔105に、取り付け開口部107を通してスナップ的に嵌め込むことにより、取り付け確認用インジケータ95がスライド可能に取り付けられる。取り付け確認用インジケータ95は、保持アーム101や当接アーム103がパイプ側フランジ5側を向くように配置され、バネクリップ39側にスライド移動させられる(図20の矢印参照)。取り付け確認用インジケータ95のスライド移動は、保持アーム101が、バネクリップ39に形成されている摘み部43の係合孔97と一致(周方向で一致)するようにして行う。
取り付け確認用インジケータ95のスライド移動は、バネクリップ39の軸方向他方側縁が支持体99の軸方向一方側面と当接して、取り付け確認用インジケータ95が確認位置(図20に示す位置)に到達するまで行われる。取り付け確認用インジケータ95が確認位置に到達すると、保持アーム101の保持係合爪113が、摘み部43の天井部に設けられている係合孔97に、軸方向に隙間なく嵌り込み(ここでは、保持係合爪113の軸方向他方側のみが嵌り込み、残りの部分は係合孔97の多少内側でこの係合孔97に臨んでいて、保持係合爪113(あるいは保持係合爪113の先端)と係合孔97との間には、軸方向の隙間がなくなっている。すなわち、保持係合爪113と係合孔97との軸方向長さは等しく又はほぼ等しく設定されている)、係合孔97の軸方向他端と、軸方向他方側に向かってスナップ係合し、取り付け確認用インジケータ95は、バネクリップ39と係合して確認位置に保持される。
また、取り付け確認用インジケータ95を確認位置までスライドさせようとすると、バネクリップ39のガイド片部47の軸方向他端縁部と、当接アーム103の押圧突部119及び支持壁121が当接する。すなわち、一対の当接アーム103の押圧突部119の周方向内端間(例えば、周方向内端面間)の幅又は周方向間隔及び支持壁121の周方向内端間(例えば、周方向内端面間)の幅又は周方向間隔は、一対のガイド片部47の軸方向他端縁部間の幅又は周方向間隔よりも狭く又は若干狭く設定されている。しかしながら、押圧突部119及び支持壁121の周方向内側(例えば、周方向内端面)にはガイド面125が形成されているので(図19参照)、当接アーム103の先端部はガイド片部47の外面側に乗り上げ、押圧突部119が膨出部65の軸方向他方側の立ち上がり部67に当接する。押圧突部119は、支持体99の軸方向一方側面がバネクリップ39の軸方向他端縁に当接するまで取り付け確認用インジケータ95が移動すると、膨出部65の軸方向一方側の立ち上がり部67を越えて位置し、または、軸方向一方側の立ち上がり部67の軸方向一方側に位置し、ガイド片部47の軸方向一方側を周方向内側に押圧する。また、取り付け確認用インジケータ95がこのように確認位置に到達すると、支持壁121と押えピン123の先端部及び中間部は、ガイド片部47に位置している結合スリット51の端部内に入り込み又は若干入り込み、押えピン123の後端部は、周方向内面117側に弾性変形した状態でガイド片部47の軸方向他方側を周方向内側に押圧する。このようにして、バネクリップ39のガイド片部47は、取り付け確認用インジケータ95の当接アーム103によって、外側から開かないように押さえられることとなる。
ここで、図24に示すように、突出部35が結合スリット51内に正常に収まらず、バネクリップ39が軸方向に対して傾いて取り付けられている場合には、取り付け確認用インジケータ95をバネクリップ39側に移動させても、例えば、バネクリップ39のガイド片部47と当接アーム103の先端部との当接、バネクリップ39の摘み部43と保持アーム101の先端部との当接などにより、確認位置まで移動させることができない。したがって、保持アーム101の保持係合爪113は、摘み部43の係合孔97に嵌り込まないので、取り付け側からバネクリップ39の不十分な取り付け状態を確認できる。
なお、図25に示しているように、結合部37の近傍でパイプ体1のパイプ本体7に曲り部が形成されている場合には、例えば、曲り部の結合部37と反対側で、取り付け確認用インジケータ95をパイプ本体7に嵌め、取り付け確認用インジケータ95を、曲り部を通過させてバネクリップ39に取り付けることとなるが、支持体99が単純な環状体に形成されていると、取り付け確認用インジケータ95をバネクリップ39側に移動しようとしたとき、曲り部通過過程で、曲り部の内側に位置する当接アーム103の先端部をバネクリップ39のガイド片部47の外側に位置させることができず、取り付け確認用インジケータ95をバネクリップ39側の確認位置まで移動させることが困難となってしまう。しかしながら、ここでは、支持体99はC字状体であり、開口を有しているので、パイプ本体7に対して大きく傾くことができ(図24の取り付け確認用インジケータ95の傾斜状態参照)、したがって、当接アーム103の先端部をガイド片部47の外側に位置させて、取り付け確認用インジケータ95を確認位置まで移動させることが可能となる。
本発明の取り付け確認用インジケータを用いれば、例えば自動車などの配管接続の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る取り付け確認用インジケータが用いられるパイプ体及びチューブを接続前の状態で示す図である。 パイプ体及びチューブを接続した状態を示す図である。 パイプ側フランジ及びチューブ側フランジ部分を示す拡大図である。 パイプ体及びチューブの結合部に取り付けられるバネクリップの斜視図である バネクリップの正面図である。 バネクリップの側面図である。 ガイド片部部分の拡大図である。 バネクリップをパイプ体及びチューブの接続部に取り付ける場合を説明する図である。 バネクリップをパイプ体及びチューブの接続部に取り付けた状態を示す図である。 補強部部分を示す拡大図である。 本発明に係る取り付け確認用インジケータの斜視図である。 取り付け確認用インジケータのバネクリップへの取り付け過程を説明する図であり、バネクリップを結合部に取り付けた状態を示す図である。 取り付け確認用インジケータのバネクリップへの取り付け過程を説明する図であり、バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す図である。 取り付け確認用インジケータのバネクリップへの取り付け過程を説明する図であり、バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す別の図である。 取り付け確認用インジケータのバネクリップへの取り付け過程を説明する図であり、バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す断面図である。 取り付け確認用インジケータのバネクリップへの取り付け過程を説明する図であり、バネクリップが正しく取り付けられていない場合を説明する図である。 取り付け確認用インジケータの変更例を示す図である。 本発明に係る別の取り付け確認用インジケータを示す斜視図である。 当接アームの構造を示すための図である。 バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す図である。 バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す別の図である。 バネクリップに取り付け確認用インジケータを取り付けた状態を示す軸方向から見た図である。 押えピンの押え態様を示す図である。 バネクリップが正しく取り付けられていない場合の取り付け確認用インジケータの状態を説明する図である。 パイプ本体が曲り部を有する場合の取り付け確認用インジケータの取り付け態様を説明する図である。
符号の説明
1 パイプ体
5 パイプ側フランジ
19 チューブ
27 チューブ側フランジ
39 バネクリップ
41 クリップ部
43 摘み部
51 結合スリット
73、95 取り付け確認用インジケータ
77 円盤状支持体
79 確認用突出部(確認部)
87 摘み部収容隙間(切り欠き状凹部)

Claims (11)

  1. 配管接続部に取り付けられたバネクリップの取り付け確認用インジケータであって、
    前記配管接続部は、パイプ側フランジを有するパイプ体の外周に、チューブ側フランジを有するチューブを嵌め付けて接続することにより構成され、
    前記バネクリップは、前記配管接続部の外周に、この配管接続部の外周を挟むように嵌め付けられる一対のクリップ部と、この一対のクリップ部を連結する摘み部と、を一体的に備え、前記パイプ側フランジ及び前記チューブ側フランジを嵌め入れて軸方向に結合する結合スリットをそれぞれの前記クリップ部に有し、一対の前記クリップ部の先端側嵌め付け開口部から前記配管接続部の外周に取り付けられるように形成され、そして、
    前記取り付け確認用インジケータは、
    前記パイプ体又は前記チューブの外周にスライド移動可能に嵌められた支持体と、
    軸方向に延びるように、前記支持体に設けられた確認部と、を備え、
    前記確認部は、前記支持体が前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップの前記摘み部を収容する切り欠き状凹部を有している、ことを特徴とする取り付け確認用インジケータ。
  2. 前記切り欠き状凹部は、前記摘み部と同一又はほぼ同一の幅を有している、ことを特徴とする請求項1記載の取り付け確認用インジケータ。
  3. 前記支持体が前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップと係合して、前記支持体を軸方向に保持する保持部を有している、ことを特徴とする請求項1又は2記載の取り付け確認用インジケータ。
  4. 前記保持部は、前記支持体が前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記バネクリップとスナップ係合するように形成されている、ことを特徴とする請求項3記載の取り付け確認用インジケータ。
  5. 前記支持体には、前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップの前記クリップ部に接触状態で被さる開き防止部が形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の取り付け確認用インジケータ。
  6. 前記バネクリップの前記結合スリットには、長さ方向中央位置で、前記結合スリットの幅方向両端部を連結する補強部が、外側に立ち上がるように形成されていて、
    前記開き防止部の内面には、前記支持体が前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップの前記補強部と嵌まり合う補強用溝が形成されている、ことを特徴とする請求項5記載の取り付け確認用インジケータ。
  7. 前記支持体には、前記パイプ体又は前記チューブの外周にスライド移動可能に嵌められる筒状部が設けられ、この筒状部は、前記支持体が前記バネクリップ側にスライド移動したときに、前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップの前記クリップ部内側に嵌まり込むように形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の取り付け確認用インジケータ。
  8. 配管接続部に取り付けられたバネクリップの取り付け確認用インジケータであって、
    前記配管接続部は、パイプ側フランジを有するパイプ体の外周に、チューブ側フランジを有するチューブを嵌め付けて接続することにより構成され、
    前記バネクリップは、前記配管接続部の外周に、この配管接続部の外周を挟むように嵌め付けられる一対のクリップ部と、この一対のクリップ部を連結する摘み部と、を一体的に備え、前記パイプ側フランジ及び前記チューブ側フランジを嵌め入れて軸方向に結合する結合スリットをそれぞれの前記クリップ部に有し、一対の前記クリップ部の先端側嵌め付け開口部から前記配管接続部の外周に取り付けられるように形成され、そして、
    前記取り付け確認用インジケータは、
    前記パイプ体又は前記チューブの外周に嵌められた支持体と、
    軸方向に延びるように、前記支持体に設けられた確認アームと、を備え、
    前記支持体は、C字状体であり、このC字状体の取り付け開口部から前記パイプ体又は前記チューブの外周に嵌められるように形成され、
    前記確認アームは、前記支持体が前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップ側に移動して又はずれてこのバネクリップに当接したときに、前記バネクリップの前記摘み部に設けられている確認孔に到達してこの確認孔に内側から嵌り込む確認突起を有している、ことを特徴とする取り付け確認用インジケータ。
  9. 前記確認突起は、前記確認孔に嵌り込んで係合し、前記支持体を軸方向に保持する、ことを特徴とする請求項8記載の取り付け確認用インジケータ。
  10. 前記支持体が前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップに当接したときに、一対の前記クリップ部の先端側外面と接触状態となる一対の当接アームが前記支持体に設けられている、ことを特徴とする請求項8又は9記載の取り付け確認用インジケータ。
  11. 前記当接アームは、前記支持体が前記配管接続部に正常に取り付けられている前記バネクリップに当接したときに、前記クリップ部の先端側外面を押圧する、ことを特徴とする請求項10記載の取り付け確認用インジケータ。
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