JP4418494B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車などに搭載されて、記録媒体の情報を再生する、または記録媒体に情報を記録する、または情報の記録及び再生を行う情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録された情報を読み出して、再生するために、種々の情報処理装置(例えば、特許文献1参照)が用いられてきた。特許文献1に示された情報処理装置は、記録媒体を複数枚機器本体内に収容して、これらの記録媒体のうち一つの記録媒体から情報を読み出して音声情報として出力する。
【特許文献1】
特開平6−195844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した特許文献1などに記載された従来の情報処理装置は、収納された複数枚の記録媒体から一枚の記録媒体の情報を読み出して、再生する。
【0004】
近年の情報化社会に伴い、記録媒体が多種・多様化してきた。このため、例えば、ナビゲーション装置用のDVD―ROMと音楽用のCDとを同時に再生するなどの複数の記録媒体を同時に再生することが求められている。上記した従来の情報再生装置では、複数枚の記録媒体(例えば、DVD―ROMやCD)を収納して、それら記録媒体のいずれか一つを再生するということは可能であったが、それら記録媒体を同時に再生することはできなかった。それら複数の記録媒体を同時に再生するためには、各々の記録媒体を再生するための情報再生装置を互いに別体に設けておき、各情報再生装置で各々の記録媒体の再生を行うことで同時再生を可能としていた。また、情報の再生のみならず、情報の記録を同時に行う、または、情報の記録と再生を同時に行うことも考えられるが、そのためにも、情報の記録を行う情報記録装置や情報の再生を行う情報再生装置等複数の装置を別体に設ける必要があった。
[0005]
このように、従来では、複数の記録媒体を同時に再生させる、又は情報を複数の記録媒体に同時に記録させる、又は記録媒体の再生と記録媒体への情報の記録を同時に行うためには、複数の装置を別体で用意しなければならず装置の設置にかかるスペースが増加する傾向であった。
[0006]
本発明の目的は、例えば、設置スペースを増加させることなく、情報の記録や再生を複数の記録媒体に対して同時に処理することを可能とする情報処理装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
[0007]
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の情報処理装置は、機器本体の内外を連通し、かつ前記機器本体に記録媒体を出し入れするための単一の挿入口と、前記挿入口を介して入れられた前記記録媒体を前記機器本体内に搬送する搬送部と、それぞれが前記機器本体内に収容され、前記記録媒体に記録された情報の再生、又は前記記録媒体への情報の記録が可能である複数の情報処理部と、前記複数の情報処理部それぞれを相対的に独立して前記記録媒体の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する駆動部と、を備え、前記搬送部は、前記挿入口から入れられた前記記録媒体を前記複数の情報処理部のうちいずれかに搬送するとともに、各情報処理部に前記記録媒体を搬送可能な位置間を変位自在に設けられ、前記搬送部の位置を、各情報処理部に記録媒体を搬送可能な位置のうちのいずれかに切り換える切り換え手段を備えたことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
[0008]
[図1]本発明の一実施例にかかる情報処理装置としてのディスクプレーヤを示す斜視図である。
[図2]図1に示されたディスクプレーヤの構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
[図3]図1に示されたディスクプレーヤの側断面図である。
[図4]図3に示されたディスクプレーヤの第2の再生ユニットにDVDを搬送する状態を示す側断面図である。
[図5]図4に示された第2の再生ユニットの側面図である。
[図6]図5に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の底部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図7】図6に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の水平部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図8】図3に示されたディスクプレーヤの第1の再生ユニットにCDを搬送する状態を示す側断面図である。
【図9】図8に示された第1の再生ユニットなどの側面図である。
【図10】図9に示された第1の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の底部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図11】図10に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の水平部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図12】図9に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図13】図10に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図14】図11に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図15】図3に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図16】図4に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図17】図16に示された第2の再生ユニットの回転テーブルにDVDをクランプした状態を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図18】図8に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図19】図18に示された第1の再生ユニットの回転テーブルにCDをクランプした状態を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図20】図2に示されたディスクプレーヤの変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図21】図2に示されたディスクプレーヤの他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図22】図2に示されたディスクプレーヤの更に他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図23】図2に示されたディスクプレーヤの更に別の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図24】図2に示されたディスクプレーヤの更に別の他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【符号の説明】
【0009】
1 ディスクプレーヤ(情報処理装置)
2 CD(記録媒体)
3 DVD(記録媒体)
4 機器本体
5 搬送ユニット(搬送部)
6a,6b 再生ユニット(情報処理部)
8 挿入口
21 回転テーブル
24 駆動ユニット(駆動部)
41 ストッパピン(ストッパ部)
50 テーパ面(切り換え手段)
100 回動アーム(切り換え手段)
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の情報処理装置の一実施形態として、記録媒体再生装置を例に挙げて説明する。なお、本発明の情報処理装置は、記録媒体再生装置に限ることなく、例えば、情報を記録媒体に記録する記録装置や、情報の再生及び記録を行う情報記録再生装置としても適用可能である。
【0011】
本発明の情報処理装置の一実施形態としての記録媒体再生装置は、機器本体内の複数の情報処理部を記録媒体の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動部を設けている。こうすることで、各々の情報処理部に単一の挿入口からの記録媒体の搬送を可能として、複数の記録媒体の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数の記録媒体からの情報の再生を可能としている。
【0012】
また、複数の情報処理部が同時に情報の再生を可能であっても良い。この場合、一つの機器本体を設置するだけで、複数の記録媒体を同時に再生することが可能となる。
【0013】
さらに、記録媒体を搬送する搬送部を、各情報処理部に記録媒体を搬送可能な状態に変位自在に設け、該搬送ユニットを所望の情報処理部に記録媒体を搬送可能な状態に切り換える切り換え手段を備えても良い。この場合、一つの搬送ユニットで、各情報処理部に確実に記録媒体を搬送することができる。したがって、一つの搬送ユニットで各情報処理部に記録媒体を搬送できるので、複数の情報処理部を設けても機器本体の大型化を防止でき、搬送ユニットを複数(情報処理部と同数)設ける場合よりも設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0014】
また、回転テーブルを有する移動シャーシを他の移動シャーシに近づけて、回転テーブルに記録媒体をクランプさせても良い。この場合、回転テーブルとの間に記録媒体を挟む(クランプ)するクランプアームなどを設ける必要がない。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0015】
さらに、搬送部が一つの情報処理部に記録媒体を搬送する際に、駆動部が他の情報処理部の回転テーブルを有する移動シャーシを他の移動シャーシに近づけても良い。この場合、記録媒体を出し入れする情報処理部以外の情報処理部では回転テーブルが移動シャーシに近づく。この場合、一つの情報処理部に記録媒体を出し入れする際に、機器本体内でのデッドスペースを減少させることができる。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0016】
また、少なくとも一つの情報処理部が、機器本体に固定するためのストッパ部を備え、搬送部がいずれかの情報処理部に記録媒体を搬送する際にストッパ部で前述した情報処理部を機器本体に対して固定しても良い。この場合、機器本体に記録媒体を出し入れする際に、機器本体に対して情報処理部が位置決めされる。したがって、機器本体に挿入された記録媒体を情報処理部に向けて確実に搬送でき、機器本体外に排出される記録媒体を情報処理部から確実に機器本体外に排出できる。
【0017】
さらに、少なくとも一つの移動シャーシにダンパを取り付けても良い。この場合、一つの移動シャーシにダンパを取り付けるため、該ダンパが移動シャーシを移動させる範囲も当然狭くても良い。このため、ダンパの大型化を防止して、該ダンパの小型化を図ることができる。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【実施例】
【0018】
以下、本発明の一実施例にかかる情報処理装置の一例としてのディスクプレーヤ(記録媒体再生装置に相当)1を、図1ないし図19に基づいて説明する。図1などに示すディスクプレーヤ1は、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)などに取り付けられて、記録媒体としてのCD2(図2などに示す)を一枚収容し、記録媒体としてのDVD3(図2などに示す)を一枚収容して、これらのCD2及びDVD3に記録された情報を同時に読み出(再生)して、音声及び映像として出力する装置である。則ち、ディスクプレーヤ1は、複数の記録媒体を収容して、これら複数の記録媒体を同時に再生可能な装置である。CD2及びDVD3は、円板状即ちディスク状に形成されており、コンピュータなどの電子機器で読みとることのできる情報を記録した記録媒体である。
【0019】
ディスクプレーヤ1は、図1及び図2に示すように、機器本体4と、搬送部としての搬送ユニット5(図3などに示す)と、複数の再生ユニット6と、制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記し、図12に示す)7と、を備えている。なお、以下、CD2及びDVD3の表面と搬送ユニット5のCD2及びDVD3の搬送方向との双方と平行な図1中の矢印Yをディスクプレーヤ1の奥行き方向と記し、CD2及びDVD3の表面と平行でかつ前記奥行き方向Yと直交する矢印Xをディスクプレーヤ1の幅方向と記し、CD2及びDVD3の表面と奥行き方向Yと幅方向Xの全てと直交する矢印Zをディスクプレーヤ1の厚み方向と記す。
【0020】
機器本体4は、合成樹脂からなり、扁平な箱状に形成されている。機器本体4の前述したインパネに取り付けると乗員に相対する前面4a(図1に示す)には、CD2及びDVD3を出し入れ可能な挿入口8が一つのみ設けられている。なお、前面4aは、機器本体4即ちディスクプレーヤ1がインパネに取り付けられると、該インパネの外側に露出する機器本体4の一つの面である。
【0021】
挿入口8は、機器本体4の外壁を貫通している。挿入口8は、内側にCD2及びDVD3を通すことができる。挿入口8を通して、前記CD2及びDVD3は、機器本体4内に収容されたり、該機器本体4内から排出される。即ち、挿入口8は、機器本体4の内外を連通して、機器本体4にCD2及びDVD3を出し入れ自在とする。
【0022】
さらに、前述した前面4aには、表示パネルとしての蛍光表示管9と、各種のスイッチ10とが設けられている。
【0023】
蛍光表示管9は、前面4aに露出して、使用者に対し各種の情報を表示する表示領域としての表示面を備えている。蛍光表示管9は、表示面に再生中のプログラム名等の情報を表示する。
【0024】
各種のスイッチ10は、使用者が操作するための操作部を構成している。スイッチ10が使用者などに操作されることによって、例えば、再生ユニット6が再生するCD2及びDVD3のプログラムの選択や、これらのCD2及びDVD3の出し入れなどが行われる。
【0025】
また、機器本体4内には、複数の移動シャーシ11が収容されている。移動シャーシ11は、板金などからなり、平板状に形成されている。移動シャーシ11は、図示例では、三枚設けられている。移動シャーシ11は、CD2及びDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に互いに間隔をあけて配され、かつ後述の駆動ユニット24により互いに接離自在に設けられている。移動シャーシ11は、図12ないし図14に示すように、平板状でかつ前述したCD2及びDVD3の表面と略平行に配置される平板部12と、この平板部12の幅方向Xの両縁から立設した周板13とを一体に備えている。
【0026】
移動シャーシ11は、平板部12が互いに略平行な状態で、機器本体4内に収容されている。このため、移動シャーシ11は、厚み方向Zと略平行でかつ移動シャーシ11の平板部12の表面と直交する矢印K(図2などに示す)に沿って、互いに間隔をあけて配されている。なお、矢印Kは、後述する情報処理部としての再生ユニット6同士が重なる方向と、前述した移動シャーシ11同士が重なる方向との双方をなしている。
【0027】
また、複数の移動シャーシ11のうち図2中最も下方に位置する移動シャーシ11(以下、符号11aで示す)には、図3、図4及び図8に示すように、ダンパ14が取り付けられている。該ダンパ14は、弾性変形自在であるとともに、機器本体4の内面に取り付けられている。則ち、移動シャーシ11は、ダンパ14によって、前記機器本体4に取り付けられている。ダンパ14は、移動シャーシ11を、機器本体4内で、該機器本体4に対して移動自在に支持し、かつ移動シャーシ11の機器本体4に対する移動を徐々に減衰させる。
【0028】
このように、前述した最も下方に位置する移動シャーシ11a則ち複数の移動シャーシ11のうち矢印K方向の端に位置する移動シャーシ11aには、ダンパ14が取り付けられている。
【0029】
さらに、移動シャーシ11は、後述する駆動ユニット24により矢印Kに沿って移動する。則ち、複数の移動シャーシ11は、駆動ユニット24により互いに接離自在となっている。
【0030】
また、前述した移動シャーシ11aと、複数の移動シャーシ11のうち図2中最も上方に位置する移動シャーシ11(以下、符号11bで示す)とには、ディスクガイド20(図15ないし図19に示す)が取り付けられている。ディスクガイド20は、移動シャーシ11a,11bの挿入口8寄りの端部に取り付けられている。ディスクガイド20は、前述したCD2及びDVD3との摩擦係数の小さい合成樹脂で構成され、かつ平板状に形成されているとともに、移動シャーシ11a,11bの平板部12に重ねられている。さらに、ディスクガイド20は、移動シャーシ11a,11bの搬送ユニット5の後述するローラ18と相対する表面に取り付けられている。
【0031】
さらに、前述した移動シャーシ11aと、複数の移動シャーシ11のうち矢印K方向の中央に位置する移動シャーシ11(以下、符号11cで示す)との周板13には、図5などに示すように、略鉛直に延びるようにして形成された鉛直孔15が一対に設けられている。一対の鉛直孔15は、互いに奥行き方向Yに沿って間隔をあけて配されている。鉛直孔15は、矢印Kと厚み方向Zとの双方に沿って直線状に延びている。
【0032】
さらに、前述した移動シャーシ11b,11cは、互いに周板13が重ねられている。図示例では、移動シャーシ11cの周板13が、移動シャーシ11bの周板13の機器本体4の幅方向Xの外側に重ねられている。また、移動シャーシ11bの周板13には、複数の突出ピン16が取り付けられている。突出ピン16は、前述した鉛直孔15と後述するスライドシャーシ28のスライド孔42との双方に通されている。突出ピン16は、鉛直孔15とスライドシャーシ28のスライド孔42との双方の中を移動自在となっている。このため、移動シャーシ11b,11cは、突出ピン16が鉛直孔15内を移動することで、矢印Kに沿って、互いに接離する。なお、接離とは、互いに近づいたたり離れることを示している。
【0033】
搬送ユニット5は、機器本体4内に収容されており、前述した挿入口8の近傍に配置されている。搬送ユニット5は、移動シャーシ11cに取り付けられている。搬送ユニット5は、図5ないし図7、図9ないし図11などに示すように、板金などからなるローラアーム17と、ローラ18と、を備えている。
【0034】
ローラアーム17は、長手方向が機器本体4の幅方向Xと平行な帯状に形成されている。ローラアーム17は、幅方向Xの挿入口8寄りの一方の縁部を中心として、移動シャーシ11cの挿入口8寄りの縁部に回転自在に支持されている。ローラアーム17の回転中心は、機器本体4の幅方向Xに沿っている。ローラアーム17は、幅方向Xの機器本体4の奥側の他方の縁部が前述した最も下方に位置する移動シャーシ11aに近づく方向に、図示しないコイルばねによって付勢されている。また、ローラアーム17には、駆動源としての図示しないモータが取り付けられている。
【0035】
ローラ18は、ローラアーム17の前記他方の縁部に回転自在に支持されている。ローラ18の回転中心は、機器本体4の幅方向に沿っている。ローラ18は、前述したローラアーム17に取り付けられたモータによりその軸芯回りに回転される。
【0036】
また、ローラ18両端には、図5ないし図7に示すように、突出ピン51が設けられている。突出ピン51は、ローラ18の両端から該ローラ18の軸芯則ち機器本体4の幅方向Xに沿って突出している。突出ピン51は、移動シャーシ11cの周板13のローラ支持孔19内に挿入されている。
【0037】
前述した構成によって、搬送ユニット5は、ローラアーム17の一方の縁部を中心として回転することで、図4に示すローラ18が移動シャーシ11bに取り付けられたディスクガイド20との間にDVD3を挟む位置と、図8に示すローラ18が移動シャーシ11aに取り付けられたディスクガイド20との間にCD2を挟む位置とに亘って変位自在である。
【0038】
なお、図4に示す位置は、移動シャーシ11cに取り付けられた再生ユニット6にDVD3を搬送可能な状態をなしている。また、図8に示す位置は、移動シャーシ11aに取り付けられた再生ユニット6にCD2を搬送可能な状態をなしている。
【0039】
搬送ユニット5は、図4に示す位置又は図8に示す位置に位置付けられて、モータによりローラ18が回転されることで、該ローラ18とディスクガイド20との間にDVD3又はCD2を挟んで、該DVD3又はCD2を機器本体4に出し入れする。搬送ユニット5は、ローラ18とディスクガイド20との間にDVD3又はCD2を挟んで、機器本体4に挿入されるDVD3又はCD2を再生ユニット6まで搬送する。このように、搬送ユニット5は、挿入口8を介して入れられたCD2及びDVD3を機器本体4内に搬送する。
【0040】
このように、搬送ユニット5は、ローラアーム17が前述した一方の縁部を中心として移動シャーシ11cに回転自在に支持されて、ローラ18がモータにより回転されることで、複数の再生ユニット6のうちいずれかにDVD3又はCD2を搬送する。また、搬送ユニット5は、ローラアーム17が前述した一方の縁部を中心として移動シャーシ11cに回転自在に支持されることで、各再生ユニット6にDVD3又はCD2を搬送可能な位置間を変位自在に設けられている。
【0041】
再生ユニット6は、図示例では、二つ設けられている。これら二つの再生ユニット6のうち移動シャーシ11aに取り付けられた再生ユニット6を以下第1の再生ユニットと呼び符号6aで示し、移動シャーシ11cに取り付けられた再生ユニット6を以下第2の再生ユニットと呼び符号6bで示す。第1及び第2の再生ユニット6a,6bは、特許請求の範囲に記載した情報処理部をなしている。
【0042】
第1の再生ユニット6aは、前述したCD2を再生するためのユニットであり、主に前述した移動シャーシ11aの移動シャーシ11cと相対する表面側に設けられている。第1の再生ユニット6aは、図2に示すように、回転テーブル21と、スピンドルモータ22と、ピックアップ部23と、駆動部としての駆動ユニット24(図12などに示す)とを備えている。
【0043】
回転テーブル21は、移動シャーシ11aの中央に回転自在に設けられている。回転テーブル21は、円盤状のテーブル本体25と、複数の図示しないクランプ爪とを備えている。テーブル本体25は、表面上にCD2が位置付けられる。クランプ爪は、一端部がテーブル本体25の表面から凸没自在に設けられている。クランプ爪は、一端部がテーブル本体25の表面から突出する方向に付勢されている。
【0044】
クランプ爪は、テーブル本体25の表面上に重ねられたCD2から一端部がテーブル本体25に向かって押圧されると、該一端部がテーブル本体25の表面下に没する。そして、クランプ爪は、再び、一端部が回転テーブル21のテーブル本体25の表面から突出して、該一端部とテーブル本体25との間にCD2を挟んでクランプする。このとき、回転テーブル21は、移動シャーシ11a,11c間にCD2を位置付ける。
【0045】
スピンドルモータ22は、移動シャーシ11aに取り付けられ、その出力軸に回転テーブル21のテーブル本体25を取り付けている。スピンドルモータ22は、回転テーブル21のテーブル本体25と同軸に配されている。スピンドルモータ22は、回転テーブル21のテーブル本体25をその軸芯回りに回転する。
【0046】
前述した構成によって、回転テーブル21は、スピンドルモータ22の駆動力により、クランプ爪とテーブル本体25との間に挟んだCD2とともに軸芯回りに回転する。則ち、回転テーブル21とスピンドルモータ22は、機器本体4内に収容されたCD2を回転させる。
【0047】
ピックアップ部23は、再生部としての光ピックアップ26と、光ピックアップ移動部とを備えている。光ピックアップ26は、CD2から情報を読み出す。光ピックアップ移動部は、回転テーブル21にクランプされたCD2の径方向に沿って、光ピックアップ26を移動する。
【0048】
ピックアップ部23は、光ピックアップ26をCD2の径方向に移動して、回転テーブル21にクランプされたCD2の任意の位置から情報を読み出す。
【0049】
駆動ユニット24は、駆動源部27(図12ないし図14に示す)と、一対のスライドシャーシ28(図9ないし図11に示す)と、一対の昇降シャーシ29とを備えている。駆動源部27は、図12ないし図14に示すように、駆動源としてのモータ30と、伝達部31と、リンクシャーシ32と、駆動シャーシ33と、一対の案内孔34と、一対の連結シャーシ35とを備えている。
【0050】
モータ30は、移動シャーシ11aの平板部12の移動シャーシ11cと相対する表面に取り付けられている。モータ30の出力軸にはウォームが取り付けられている。モータ30は、移動シャーシ11aの機器本体4の奥側の端部で一方の周板13寄りの位置に設けられている。
【0051】
伝達部31は、移動シャーシ11aの平板部12に回転自在に設けられているとともに、互いに噛み合う複数の歯車36を備えている。複数の歯車36のうち一つは、前述したウォームと噛み合っている。
【0052】
リンクシャーシ32は、平面形状が略L字状に形成されている。リンクシャーシ32は、その中央部を中心として回転自在に移動シャーシ11aの平板部12に支持されている。リンクシャーシ32のモータ30寄りの一端部は、前述した伝達部31の他の一つの歯車36と連結している。リンクシャーシ32は、モータ30により伝達部31の複数の歯車36が回転されると、中央部を中心として回転する。
【0053】
駆動シャーシ33は、板金で構成されて、平面形状が略T字状に形成されている。駆動シャーシ33は、移動シャーシ11aの平板部12の移動シャーシ11cと相対する表面に重ねられているとともに、該移動シャーシ11aの平板部12に前記奥行き方向Yに沿って移動自在に設けられている。さらに、駆動シャーシ33には、リンクシャーシ32の機器本体4の中央寄りの他端部が連結している。駆動シャーシ33は、モータ30の駆動力によりリンクシャーシ32が中央部を中心として回転することで、奥行き方向Yに沿ってスライドする。
【0054】
また、駆動シャーシ33には、一対の横孔37が設けられている。横孔37は、それぞれ、駆動シャーシ33を貫通している。横孔37は、互いに間隔をあけて配されている。横孔37は、それぞれ、機器本体4の幅方向Xに沿って直線状に延びている。
【0055】
案内孔34は、移動シャーシ11aの平板部12を貫通している。案内孔34は、駆動シャーシ33の横孔37と重なる位置に設けられている。一対の案内孔34は、機器本体4の幅方向Xに沿って間隔をあけて配されている。
【0056】
一対の案内孔34は、近接傾斜部38と、直線部39とを備えている。近接傾斜部38は、奥行き方向Yに沿って該機器本体4の奥に向かうにしたがって、一対の案内孔34が徐々に近づく方向に、前述した奥行き方向Yと幅方向Xとの双方に対して傾斜している。直線部39は、近接傾斜部38の挿入口8寄りの端に連なっており、前述した奥行き方向Yに沿って直線状に延びている。
【0057】
一対の連結シャーシ35は、それぞれ、板金で構成されて、帯状に形成されている。一対の連結シャーシ35は、その長手方向が機器本体4の幅方向Xと平行な状態で、駆動シャーシ33上に重ねられている。また、一対の連結シャーシ35は、機器本体4の幅方向Xに沿って、互いに間隔をあけて配されている。一対の連結シャーシ35は、駆動シャーシ33に機器本体4の幅方向X(則ち連結シャーシ35自身の長手方向)に沿って、移動自在に支持されている。
【0058】
一対の連結シャーシ35の機器本体4の内側寄りの一端部には、摺動ピン40が取り付けられ、機器本体4の外側寄りの他端部には、ストッパ部としてのストッパピン41が設けられている。
【0059】
摺動ピン40は、連結シャーシ35の一端部から移動シャーシ11aの平板部12に向かって立設している。一対の連結シャーシ35のうち図2中右側の一方の連結シャーシ35の一端部に取り付けられた摺動ピン40は、一対の横孔37のうち図12中右側の一方の横孔37内と一対の案内孔34のうち図12中右側の一方の案内孔34内との双方に侵入している。一対の連結シャーシ35のうち図12中左側の他方の連結シャーシ35の一端部に取り付けられた摺動ピン40は、一対の横孔37のうち図12中左側の他方の横孔37内と一対の案内孔34のうち図12中左側の他方の案内孔34内との双方に侵入している。
【0060】
また、ストッパピン41は、連結シャーシ35の他端部から機器本体4の幅方向Xに沿って直線状に延びている。ストッパピン41は、周板13とスライドシャーシ28との双方を貫通している。さらに、ストッパピン41は、摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38の機器本体4の奥側の端部に位置付けられると、スライドシャーシ28の表面と略面一になる。
【0061】
ストッパピン41は、摺動ピン40が案内孔34の直線部39内に位置付けられると、スライドシャーシ28の表面から機器本体4の幅方向Xに沿って外方向に突出して、移動シャーシ11aが機器本体4に対してX方向に移動することを規制する。則ち、ストッパピン41は、第1の再生ユニット6a及び移動シャーシ11aを機器本体4に固定する。このように、複数の再生ユニット6a,6bのうち矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aは、機器本体4と固定されるストッパピン41を備えている。前述した構成のストッパピン41は、搬送ユニット5が複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、機器本体4に対して第1の再生ユニット6aを固定する。
【0062】
スライドシャーシ28は、板金で構成され、かつ長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。スライドシャーシ28は、移動シャーシ11aの周板13の外側に重ねられている。スライドシャーシ28には、前述したストッパピン41が係合している。スライドシャーシ28は、ストッパピン41とともに、奥行き方向Yに沿ってスライド自在に前述した周板13に支持されている。
【0063】
スライドシャーシ28には、複数のスライド孔42が設けられている。スライド孔42は、スライドシャーシ28を貫通している。スライド孔42は、スライドシャーシ28の長手方向則ち機器本体4の奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配されている。スライド孔42は、傾斜部43と、水平部44とを備えている。
【0064】
傾斜部43は、挿入口8に向かうにしたがって、徐々に他の移動シャーシ11b,11cから離れるように、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。水平部44は、傾斜部43の挿入口8寄りの端部でかつ該挿入口8寄りの端より中央寄りの箇所に連通している。水平部44は、奥行き方向Y則ち移動シャーシ11aの平板部12の表面と略平行に直線状に延びている。水平部44は、傾斜部43から挿入口8に向かって略水平に延在している。このため、傾斜部43の挿入口8寄りの端部には、水平部44より他の移動シャーシ11b,11cから離れた底部45が設けられている。
【0065】
昇降シャーシ29は、板金で構成され、かつ移動シャーシ11aの周板13の内側に重ねられる鉛直部46と、該鉛直部46の端に連なる水平部47とを一体に備えている。鉛直部46は、長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。鉛直部46は、周板13の機器本体4の内側の表面に重ねられている。鉛直部46には、突出ピン48が複数取り付けられている。突出ピン48は、周板13に設けられた鉛直孔15とスライドシャーシ28に設けられたスライド孔42との双方に侵入している。突出ピン48は、鉛直孔15とスライド孔42との双方の中を移動自在となっている。
【0066】
さらに、昇降シャーシ29には、図9ないし図11に示すように、一対の回動ピン101が取り付けられている。回動ピン101は、一対の突出ピン48間に設けられている。回動ピン101は、鉛直部46から幅方向Xに沿って外方向に突出している。
【0067】
水平部47は、長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。水平部47は、鉛直部46の他の移動シャーシ11b,11c寄りの縁に連なっている。水平部47は、移動シャーシ11aの平板部12と略平行に形成されている。水平部47には、前述した移動シャーシ11cの平板部12が取り付けられている。
【0068】
前述した駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により駆動シャーシ33を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、連結シャーシ35の摺動ピン40を案内孔34及び横孔37内で移動させて、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿って移動させるとともに、連結シャーシ35のストッパピン41をスライドシャーシ28から突没させる。また、駆動ユニット24は、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせる。このとき、移動シャーシ11aの周板13は、連結シャーシ35則ちスライドシャーシ28のスライドを許容する(妨げない)。
【0069】
また、駆動ユニット24は、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、突出ピン48をスライド孔42と鉛直孔15内で移動させて、昇降シャーシ29を厚み方向Zに沿ってスライドさせる。そして、駆動ユニット24は、昇降シャーシ29を厚み方向Zに沿ってスライドさせることで、移動シャーシ11a,11c同士を互いに接離させる。このとき、突出ピン48が、傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、移動シャーシ11a,11cの平板部12同士が最も離れる。さらに、突出ピン48が、スライド孔42の底部45に位置すると、移動シャーシ11a,11cの平板部12同士が最も近づく。このように、駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせて、移動シャーシ11a,11cを矢印Kに沿って移動して、該移動シャーシ11a,11c同士を接離させる。
【0070】
また、駆動ユニット24のスライドシャーシ28と移動シャーシ11aの周板13との間には、それぞれ、一対の支持アーム49(図8に示す)が設けられている。一対の支持アーム49は、奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配置されている。支持アーム49は、長手方向の中央部を中心として回転自在に周板13に支持されている。
【0071】
挿入口8寄りの一方の支持アーム49の挿入口8寄りの一端部には、前述した突出ピン48を通す長孔が設けられている。長孔の長手方向は、支持アーム49の長手方向と略平行である。また、挿入口8から離れた側の他方の支持アーム49の挿入口8から離れた側の一端部には、前述した突出ピン48を通す長孔が設けられている。長孔の長手方向は、支持アーム49の長手方向と略平行である。
【0072】
このため、スライドシャーシ28が奥行き方向Yに沿ってスライドして、突出ピン48が鉛直孔15内を移動することで、支持アーム49は、中央部を中心として回転する。
【0073】
さらに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28には、図9ないし図11に示すように、回動アーム100が取り付けられている。回動アーム100はその長手方向の中央部を中心として回転自在にスライドシャーシ28に取り付けられている。回動アーム100は、スライドシャーシ28が挿入口8寄りに位置付けられると、該挿入口8から離れた側の一端部が回動ピン101に当接する。回動アーム100は、一端部が回動ピン101に当接すると、挿入口8寄りの他端部が第2の再生ユニット6bに向かって突出する方向に回転する。回動アーム100は、他端部が第2の再生ユニット6bに向かって突出すると、該他端部がローラ18則ち搬送ユニット5を持ち上げる。また、回動アーム100は、図示しないばねにより他端部が第2の再生ユニット6bから離れる方向に付勢されている。
【0074】
第2の再生ユニット6bは、前述したDVD3を再生するためのユニットであり、主に前述した移動シャーシ11cの移動シャーシ11bと相対する表面に設けられている。第2の再生ユニット6bの構成は、第1の再生ユニット6aの構成を略等しいので、同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0075】
第2の再生ユニット6bの回転テーブル21と、スピンドルモータ22と、ピックアップ部23と、駆動ユニット24とは、それぞれ、前述した移動シャーシ11cの前述した表面に取り付けられている。回転テーブル21は、DVD3をクランプする。回転テーブル21は、移動シャーシ11b,11c間にDVD3を位置付ける。スピンドルモータ22は、回転テーブル21にクランプされたDVD3を、回転テーブル21とともに回転する。ピックアップ部23は、DVD3から情報を読み出す。
【0076】
駆動ユニット24は、駆動源部27と、一対のスライドシャーシ28とを備えている。駆動源部27の駆動源としてのモータ30と、伝達部31と、リンクシャーシ32と、駆動シャーシ33と、一対の案内孔34と、一対の連結シャーシ35とは、それぞれ、移動シャーシ11cの平板部12に設けられている。駆動源部27の案内孔34は、前述した近接傾斜部38が設けられることなく、その全長に亘って奥行き方向Yに沿って直線状に延びている。このため、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41は、スライドシャーシ28の表面と常に略面一となる。則ち、第2の再生ユニット6bは、機器本体4と固定されない。
【0077】
スライドシャーシ28は、移動シャーシ11cの周板13に重ねられている。スライドシャーシ28は、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の外側に配されている。スライドシャーシ28の挿入口8寄りの先端部には、テーパ面50が設けられている。テーパ面50は、挿入口8に向かうにしたがって移動シャーシ11aに近づく方向に、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。テーパ面50は、スライドシャーシ28が挿入口8に向かってスライドされると、搬送ユニット5のローラ18の両端に設けられた突出ピン51と当接する。テーパ面50は、突出ピン51が当接すると、該テーパ面50に沿って突出ピン51を移動させる。
【0078】
則ち、回動アーム100の他端部がローラ18則ち搬送ユニット5を持ち上げ、スライドシャーシ28は、テーパ面50に突出ピン51を接触させることで、前述したコイルばねの付勢力に抗して搬送ユニット5のローラアーム17を変位させて、該搬送ユニット5を図8に示す位置から図4に示す位置に変位させる。このように、テーパ面50とコイルばねと回動アーム100は、搬送ユニット5の位置を、図4に示す位置と図8に示す位置とのうちのいずれかに切り換える。則ち、テーパ面50とコイルばねと回動アーム100は、特許請求の範囲に記載された切り換え手段をなしている。
【0079】
スライドシャーシ28に設けられたスライド孔42の傾斜部43は、挿入口8に向かうにしたがって、徐々に移動シャーシ11aに近づくように、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。
【0080】
前述した第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により駆動シャーシ33を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、連結シャーシ35の摺動ピン40を案内孔34内で移動させて、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿って移動させる。また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせる。このとき、移動シャーシ11cの周板13は、連結シャーシ35則ちスライドシャーシ28のスライドを許容する(妨げない)。
【0081】
また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、突出ピン16をスライド孔42と鉛直孔15内で移動させて、移動シャーシ11bを厚み方向Zに沿ってスライドさせる。そして、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、移動シャーシ11bを厚み方向Zに沿ってスライドさせることで、移動シャーシ11b,11c同士を互いに接離させる。このとき、突出ピン16が、傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、移動シャーシ11b,11cの平板部12同士が最も離れる。さらに、突出ピン16が、スライド孔42の底部45に位置すると、移動シャーシ11b,11cの平板部12同士が最も近づく。このように、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせて、移動シャーシ11b,11cを矢印Kに沿って移動して、該移動シャーシ11b,11c同士を接離させる。
【0082】
また、移動シャーシ11cの周板13には、それぞれ、一対の支持アーム52(図4に示す)が取り付けられている。一対の支持アーム52は、奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配置されている。支持アーム52は、長手方向の中央部を中心として回転自在に周板13に支持されている。
【0083】
挿入口8寄りの一方の支持アーム52の挿入口8から離れた側の一端部には、前述したスライドシャーシ28のテーパ面50が当接可能である。一方の支持アーム52は、挿入口8寄りの他端部が機器本体4の天井に位置する内面(移動シャーシ11bと相対する内面)から離れる方向に付勢されている。
【0084】
また、挿入口8から離れた側の他方の支持アーム52の挿入口8から離れた側の一端部には、前述したスライドシャーシ28の挿入口8から離れた側の基端部が係止している。
【0085】
このため、スライドシャーシ28が奥行き方向Yに沿ってスライドして、該スライドシャーシ28の先端部及び基端部が接離することで、支持アーム52は、中央部を中心として回転する。
【0086】
前述した構成の再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、互いに独立して動作するようになっている。則ち、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力が相互に干渉しない。このように、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、再生ユニット6a,6bそれぞれを相対的に独立してCD2及びDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する。
【0087】
再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、再生ユニット6a,6bにおけるいずれかの回転テーブル21にCD2及びDVD3をクランプする際には、当該回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cと他の移動シャーシ11c,11bとを相対的に近づける。さらに、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、搬送ユニット5が再生ユニット6a,6bのうちのいずれかにCD2及びDVD3を搬送する際に、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cを他の移動シャーシ11c,11bに近づける。
【0088】
前述した構成の再生ユニット6a,6bは、ピックアップ部23が互いに独立してCD2及びDVD3に記録された情報の再生が可能である。則ち、再生ユニット6a,6bのピックアップ部23は、相互に干渉しない。則ち、再生ユニット6a,6bは、それぞれがCD2及びDVD3を装填して同時に前記情報の再生が可能である。
【0089】
マイコン7は、図12に示すように、周知のROM53と、RAM54と、CPU55とを備えた演算装置である。マイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの前述したモータ30などと接続して、即ち、スイッチ10、蛍光表示管9、搬送ユニット5、第1の再生ユニット6a及び第2の再生ユニット6bに接続して、これらの動作を制御して、ディスクプレーヤ1全体の制御をつかさどる。
【0090】
ROM53は、CPU55の動作プログラムなどを記憶している。RAM54は、CPU55の演算実行時に必要なデータを一時的に保持する。CPU55は、ROM53に記憶された動作プログラムやスイッチ10からの命令などに基づいて、前述した蛍光表示管9、搬送ユニット5、第1の再生ユニット6a及び第2の再生ユニット6bなどを制御する。
【0091】
前述した構成のディスクプレーヤ1は、DVD3及びCD2を機器本体4に収容して、これらのDVD3及びCD2を同時に再生する際には、CPU55則ちマイコン7が搬送ユニット5と第1及び第2の再生ユニット6a,6bなどを以下に示すように制御する。
【0092】
まず、機器本体4にDVD3とCD2との双方を収容していない待機状態では、CPU55則ちマイコン7は、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bの双方のモータ30を制御して、図3に示すように、スライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付けておく。すると、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、図14に示すように、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の内側寄りの端部と、移動シャーシ11aに設けられた案内孔34の近接傾斜部38の最も挿入口8から離れた側の端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面と略面一になり、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bと移動シャーシ11a,11b,11cがダンパ14により機器本体4に対して移動自在となっている。
【0093】
また、図11に示すように、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の昇降シャーシ29の突出ピン48が、スライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置し、移動シャーシ11aの鉛直孔15の下端部内に位置する。そして、移動シャーシ11a,11c同士が互いに近づいている。
【0094】
さらに、図7に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16が、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置し、移動シャーシ11cの鉛直孔15の下端部内に位置する。そして、駆動シャーシ11b,11c同士が互いに近づいている。さらに、図15に示すように、搬送ユニット5は、ローラ18が移動シャーシ11aに取り付けられたディスクガイド20に近づいた状態となっている。
【0095】
この状態からDVD3を挿入するためにスイッチ10が操作されると、CPU55則ちマイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのモータ30を制御して、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を徐々に挿入口8に向かって移動する。CPU55則ちマイコン7は、図10に示すように、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に略位置すると、第1の再生ユニット6aのモータ30を停止する。
【0096】
すると、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、移動シャーシ11aの鉛直孔15の下端部(最も他の移動シャーシ11b,11cから離れた位置)に位置して、移動シャーシ11a,11b同士が最も近づいた状態に位置付けられる。また、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、図13に示すように、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の外側寄りの端部と、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の直線部39の挿入口8から離れた側の端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面から突出する。こうして、ストッパピン41により第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aが機器本体4に固定される。則ち、第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aとを介して、第2の再生ユニット6bと移動シャーシ11b,11cとが、ストッパピン41により機器本体4に固定される。
【0097】
CPU55則ちマイコン7は、移動シャーシ11bの突出ピン16が、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のスライドシャーシ28のスライド孔42の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のモータ30を停止する。
【0098】
すると、移動シャーシ11bの突出ピン16が、移動シャーシ11cの鉛直孔15の上端部(最も他の移動シャーシ11aから離れた位置)と、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置して、図16に示すように、移動シャーシ11b,11c同士が最も離れた状態に位置付けられる。また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の挿入口8寄りの端部内に位置する。
【0099】
また、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28のテーパ面50に搬送ユニット5のローラ18の両端から突出した突出ピン51が当接するとともに、前記搬送ユニット5のローラ18の両端から突出した突出ピン51がテーパ面50上を摺動する。そして、搬送ユニット5は、ローラ18が移動シャーシ11bに取り付けられたディスクガイド20に近づいた第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送する位置に位置付けられる。
【0100】
さらに、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28のテーパ面50が移動シャーシ11に取り付けられた挿入口8寄りの支持アーム52の一端部に当接するとともに、該支持アーム52の一端部を挿入口8に向かって押圧する。そして、支持アーム52は、中央部を中心として回転して、該支持アーム52の他端部が、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の天井に位置する内面に向かって突出するとともに、該天井に位置する内面に当接する。
【0101】
また、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28の挿入口8から離れた側の基端部が係止しているので、挿入口8より離れた側の支持アーム52は、中央部を中心として回転する。そして、該支持アーム52は、当該挿入口8より離れた側の一端部が、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の天井に位置する内面に向かって突出するとともに、該天井に位置する内面に当接する。
【0102】
すると、図4に示すように、ダンパ14の弾性復元力に抗して、前述した天井に位置する内面から離されて、第2の再生ユニット6bは、奥行き方向Yに沿って挿入口8と並ぶ位置に位置付けられる。
【0103】
そして、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを機器本体4内にDVD3を収容する方向に駆動する。そして、挿入口8内を通ってDVD3が機器本体4内に挿入されると、図16に示すように、搬送ユニット5のローラ18が第2の再生ユニット6bに向けてDVD3を搬送する。移動シャーシ11b,11cの平板部12間にDVD3の全体が位置付けられると、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを停止するとともに、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8から離れる方向にモータ30を駆動する。
【0104】
すると、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が徐々に挿入口8から離れるのにしたがって、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43内を水平部44に向けて移動する。すると、スライド孔42が前述したように傾斜しているので、突出ピン16が移動シャーシ11cの鉛直孔15内を下方に向かって徐々に移動する。そして、移動シャーシ11b,11c同士が互いに徐々に近づく。
【0105】
図6に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、移動シャーシ11b,11c同士が最も近づいて、移動シャーシ11bにより第2の再生ユニット6bの回転テーブル21のテーブル本体25に向かってDVD3が押圧される。すると、第2の再生ユニット6bの回転テーブル21のクランプ爪が一旦テーブル本体25の表面下に没した後、再度テーブル本体25の表面から突出して、クランプ爪がテーブル本体25との間にDVD3を挟んでクランプする。こうして、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第2の再生ユニット6bの回転テーブル21がDVD3をクランプする。
【0106】
その後、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内に侵入して、移動シャーシ11b,11c同士が若干離れた後、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置付けられる。この状態で、CPU55則ちマイコン7は、第2の再生ユニット6bのモータ30を停止する。また、スライドシャーシ28が挿入口8から徐々に離れるのにしたがって、第2の再生ユニット6bの挿入口8寄りの支持アーム52の他端部と挿入口8から離れた側の支持アーム52の一端部が天井に位置する内面から徐々に離れて、第2の再生ユニット6bの挿入口8寄りの支持アーム52の他端部と挿入口8から離れた側の支持アーム52の一端部が移動シャーシ11の周板13に重なる位置に位置付けられる。こうして、第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送する。
【0107】
また、CPU55則ちマイコン7は、第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送した後、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付ける。この状態で、第2の再生ユニット6bが、DVD3の情報を読み出して、再生する。なお、この状態では、図17に示すように、回転テーブル21にDVD3をクランプする位置より、移動シャーシ11b,11c同士が離れているので、移動シャーシ11bなどがDVD3の再生を妨げないとともに、ダンパ14により第2の再生ユニット6bは、機器本体4に対して移動自在となっている。
【0108】
また、この状態からCD2を挿入するためにスイッチ10が操作されると、CPU55則ちマイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのモータ30を制御して、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を徐々に挿入口8に向かって移動する。CPU55則ちマイコン7は、図6に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16が第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第2の再生ユニット6bのモータ30を停止する。
【0109】
すると、移動シャーシ11bの突出ピン16が、移動シャーシ11cの鉛直孔15の下端部(最も他の移動シャーシ11aに近づいた位置)に位置して、移動シャーシ11b,11c同士が最も近づいた状態に位置付けられる。
【0110】
CPU55則ちマイコン7は、図9に示すように、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、スライドシャーシ28のスライド孔42の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24のモータ30を停止する。
【0111】
すると、図12に示すように、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の外側寄りの端部と、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の直線部39の挿入口8寄りの端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面から突出して、機器本体4の内面に設けられた摺動溝内に侵入する。こうして、ストッパピン41により第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aが機器本体4に固定される。
【0112】
また、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、移動シャーシ11aの鉛直孔15の上端部(最も他の移動シャーシ11b,11cに近づいた位置)と、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置して、移動シャーシ11a,11b同士が最も離れた状態に位置付けられる。
【0113】
また、移動シャーシ11bの突出ピン16が第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置すると、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が停止するので、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のテーパ面50が搬送ユニット5のローラ18の突出ピン51と間隔をあける。さらに、図9に示すように、回動アーム100の一端部が回動ピン101と間隔をあけて、ばねの付勢力により、回動アーム100は、他端部がローラ18から退避する。すると、搬送ユニット5は、コイルばねの付勢力によって、ローラ18が移動シャーシ11aのディスクガイド20に近づいた第1の再生ユニット6aにCD2を搬送する位置に位置付けられる。
【0114】
さらに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、昇降シャーシ29の突出ピン48が鉛直孔15内を上方に向かって移動するので、スライドシャーシ28と周板13との間に位置付けられた支持アーム49の一端部が徐々に上方に向かって移動する。すると、支持アーム49が回転して、該支持アーム49の他端部が移動シャーシ11aの周板13より機器本体4の底に位置する内面に向かって突出するとともに、該底に位置する内面に当接する。
【0115】
すると、図8に示すように、ダンパ14の弾性復元力に抗して、前述した底に位置する内面から離されて、第1の再生ユニット6aは、奥行き方向Yに沿って挿入口8を並ぶ位置に位置付けられる。
【0116】
そして、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータ30を機器本体4内にCD2を収容する方向に駆動する。そして、挿入口8内を通ってCD2が機器本体4内に挿入されると、図18に示すように、搬送ユニット5のローラ18が第1の再生ユニット6aに向けてCD2を搬送する。移動シャーシ11a,11cの平板部12間にCD2の全体が位置付けられると、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを停止するとともに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が挿入口8から離れる方向にモータ30を駆動する。
【0117】
すると、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が徐々に挿入口8から離れるのにしたがって、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43内を水平部44に向けて移動する。すると、スライド孔42が前述したように傾斜しているので、突出ピン48が移動シャーシ11の鉛直孔15内を下方に向かって徐々に移動する。そして、移動シャーシ11a,11c同士が互いに徐々に近づく。
【0118】
図10に示すように、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、移動シャーシ11a,11c同士が最も近づいて、移動シャーシ11cにより第1の再生ユニット6aの回転テーブル21のテーブル本体25に向かってCD2が押圧される。すると、第1の再生ユニット6aの回転テーブル21のクランプ爪が一旦テーブル本体25の表面下に没した後、再度テーブル本体25の表面から突出して、クランプ爪がテーブル本体25との間にCD2を挟んでクランプする。こうして、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第1の再生ユニット6aの回転テーブル21がCD2をクランプする。
【0119】
また、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、図13に示すように、連結シャーシ35の摺動ピン40が案内孔34の直線部39の挿入口8から離れた側の端部に位置する。
【0120】
その後、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内に侵入して、移動シャーシ11a,11c同士が若干離れた後、図11に示すように、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置付けられる。この状態で、CPU55則ちマイコン7は、モータ30を停止する。また、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内を移動すると、連結シャーシ35の摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38内を移動して、スライドシャーシ28が挿入口8から離れるのにしたがって、連結シャーシ35のストッパピン41が機器本体4の内側に徐々に没する。そして、摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38の挿入口8から離れた側の端部に位置する。
【0121】
また、スライドシャーシ28が挿入口8から徐々に離れるのにしたがって、第1の再生ユニット6aの支持アーム49の他端部が機器本体4の底に位置する内面から徐々に離れて、前記他端部が移動シャーシ11aの周板13に重なる位置に、支持アーム49が位置付けられる。こうして、第1の再生ユニット6aにDVD3を搬送する。
【0122】
また、CPU55則ちマイコン7は、第1の再生ユニット6aにDVD3を搬送した後、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付ける。この状態で、第1の再生ユニット6aが、CD2の情報を読み出して、再生する。なお、この状態では、図19に示すように、回転テーブル21にCD2をクランプする位置より、移動シャーシ11a,11b同士が離れているので、移動シャーシ11cなどがCD2の再生を妨げないとともに、ダンパ14により第1の再生ユニット6aは、機器本体4に対して移動自在となっている。
【0123】
なお、前述した説明では、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送した後、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送している。しかしながら、前述した実施例のディスクプレーヤ1は、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送することなく、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送しても良く、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送することなく、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送しても良い。要するに、本実施例のディスクプレーヤ1は、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24を相互に独立させて動作させることで、再生ユニット6a,6bを相対的に独立して移動させて、任意の再生ユニット6a,6bに任意のCD2又はDVD3を任意の順番で搬送すれば良い。
【0124】
また、任意の再生ユニット6a,6bに任意のCD2又はDVD3を任意の順番で搬送する際には、ディスクプレーヤ1は、必ず、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35のストッパピン41で第1及び第2の再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定する。
【0125】
要するに、ディスクプレーヤ1は、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bのうちいずれかにCD2又はDVD3を出し入れする際に、ストッパピン41が前記機器本体4に対して矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aを固定する。
【0126】
また、ディスクプレーヤ1は、再生ユニット6a,6bのうち一方にCD2又はDVD3を搬送する際に、再生ユニット6a,6bのうち他方の突出ピン48,16をスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置付けて、互いの間に前述した他方を位置付ける移動シャーシ11a,11b,11c同士を最も近づけるようにしても良い。
【0127】
要するに、ディスクプレーヤ1は、CPU55則ちマイコン7が、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bのうち一つの再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を出し入れする際には、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を該回転テーブル21が支持された移動シャーシ11a,11b,11cとは異なる他の移動シャーシ11a,11b,11cに近づけるように、前記駆動ユニット24を制御するようにしても良い。
【0128】
さらに、前述したディスクプレーヤ1は、任意の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21に任意のCD2又はDVD3をクランプする際には、クランプする再生ユニット6a,6bの突出ピン48,16をスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置付けて、CD2又はDVD3を移動シャーシ11a,11b,11c間に挟んで、回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプするようにしても良い。
【0129】
要するに、ディスクプレーヤ1は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bが回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプする際に、CPU55則ちマイコン7が、CD2又はDVD3をクランプする回転テーブル21を該回転テーブル21が支持された移動シャーシ11a,11b,11cとは異なる他の移動シャーシ11a,11b,11cに近づけて、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプさせるようにしても良い。
【0130】
本実施例によれば、機器本体4内に複数の再生ユニット6a,6bを収容することで、複数のCD2及びDVD3などの記録媒体を同時に再生することを可能にしている。このため、一つの機器本体4を設置するだけで、複数の記録媒体を同時に再生することが可能になる。
【0131】
さらに、機器本体4内の複数の再生ユニット6a,6bをCD2及びDVD3の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動ユニット24を設けている。このため、各々の再生ユニット6a,6bに単一の挿入口8からのCD2及びDVD3の搬送が可能となる。したがって、複数のCD2及びDVD3の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数のCD2及びDVD3からの情報の再生が可能となる。
【0132】
また、機器本体4にCD2及びDVD3などの記録媒体を出し入れする挿入口8を一つのみ設けている。このため、機器本体4に挿入口8を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも機器本体4の小型化を図ることができる。したがって、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0133】
さらに、CD2及びDVD3などの記録媒体を機器本体4に出し入れする搬送ユニット5を、各再生ユニット6a,6bに記録媒体に搬送可能な状態に変位自在に設け、該搬送ユニット5を所望の再生ユニット6a,6bに記録媒体を搬送可能な状態に切り換える切り換え手段としてのコイルばねとテーパ面50と回動アーム100を備えている。このため、一つの搬送ユニット5で、各再生ユニット6a,6bに確実に記録媒体を搬送することができる。したがって、一つの搬送ユニット5で各再生ユニット6a,6bに記録媒体を搬送できるので、複数の再生ユニット6a,6bを設けても機器本体4の大型化を防止でき、搬送ユニット5を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0134】
また、回転テーブル21を移動シャーシ11b,11cに近づけて、回転テーブル21に記録媒体をクランプさせるので、回転テーブル21との間に記録媒体を挟む(クランプ)するクランプアームなどを設ける必要がない。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0135】
また、一つの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際に、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を移動シャーシ11b,11cに近づけるので、記録媒体を出し入れする再生ユニット6a,6b以外の再生ユニット6a,6bでは回転テーブル21が移動シャーシ11に近づく。このため、一つの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際に、機器本体4内でのデッドスペースを減少させることができる。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0136】
矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aが、機器本体4に固定されるストッパピン41を備え、いずれかの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際にストッパピン41で前述した端に位置する第1の再生ユニット6aを機器本体4に対して固定する。このため、機器本体4に記録媒体を出し入れする際に、機器本体4に対して再生ユニット6a,6bが位置決めされる。したがって、機器本体4に挿入された記録媒体を再生ユニット6a,6bに向けて確実に搬送でき、機器本体4外に排出される記録媒体を再生ユニット6a,6bから確実に機器本体4外に排出できる。
【0137】
また、矢印K方向の端に位置する移動シャーシ11aにダンパ14を取り付けている。端に位置する移動シャーシ11aの元々機器本体4に対する移動範囲が、前述した矢印K方向の中央に位置する移動シャーシ11cの移動範囲よりも狭い。このように、移動範囲の比較的狭い移動シャーシ11aにダンパ14を取り付けるため、該ダンパ14が移動シャーシ11aを移動させる範囲も当然狭くても良い。このため、ダンパ14の大型化を防止して、該ダンパ14の小型化を図ることができる。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0138】
また、本発明では、図20に示すように、再生ユニット6a,6bが回転テーブル21との間のCD2又はDVD3を挟んでクランプするクランパ56を備えても良い。該クランパ56は、円板状に形成されて、移動シャーシ11b,11cに回転自在に設けられる。なお、図20において、前述した実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0139】
さらに、本発明では、図21及び図22に示すように、第1及び第2の再生ユニット6a,6b双方のスピンドルモータ22とピックアップ部23を移動シャーシ11cに取り付けても良い。この場合、CD2とDVD3との間に光ピックアップ26が位置するので、機器本体4のより一層の小型化を図ることができる。なお、図21及び図22において、前述した図示例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0140】
また、本発明では、図23及び図24に示すように、第1及び第2の再生ユニット6a,6b双方のスピンドルモータ22を共用しても良い、則ち一つのスピンドルモータ22で複数の回転テーブル21を回転するようにしても良い。この場合、スピンドルモータ22の数を削減できるので、機器本体4のより一層の小型化を図ることができる。なお、図23及び図24において、前述した図示例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0141】
前述した実施例では、情報処理部としての再生ユニット6a,6bを二つ設けている。しかしながら、本発明では、情報処理部としての再生ユニット6a,6bを三つ以上設けて良い。
【0142】
また、前述した実施例では、記録媒体としてのCD2とDVD3とを同時に再生可能なディスクプレーヤ1を示している。しかしながら、本発明では、CD2やDVD3やこれら以外の記録媒体の再生を同時に行っても良い。
【0143】
さらに、前述した実施例では、情報処理部として再生ユニット6a,6bを用いている。しかしながら、本発明では、情報処理部として、記録媒体への情報の記録が可能な記録ユニットを用いても良く、記録媒体への情報の記録と記録媒体の情報の再生との双方が可能な記録・再生ユニットを用いても良い。要するに、本発明では、記録媒体への情報の記録と記録媒体の情報の再生とのうちの少なくとも一方が可能なユニットを複数収容すれば良い。
【0144】
また、情報処理部としてのユニット6aを記録媒体に情報を記録するための記録ユニットとし、情報処理部としての再生ユニット6bによる記録媒体の情報の再生と、記録ユニット6aによる記録媒体への情報の記録を同時に行うようにしても良い。そうすれば、再生ユニット6bにより再生された情報を記録ユニット6aにて記録媒体にダビングすることが可能となる。
【0145】
また、前述した実施例では、再生ユニット6a,6bのうち一方にCD2及びDVD3を搬送する際に、再生ユニット6a,6bの双方のスライドシャーシ28を挿入口8に近づける方向にスライドさせている。しかしながら、本発明では、少なくともCD2及びDVD3を搬送する一方の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を挿入口8に近づける方向にスライドさせれば良く、他方のスライドシャーシ28を挿入口8から遠ざけたまま、該他方がCD2又はDVD3からの情報の再生を行っても良い。
【0146】
さらに、前述した実施例では、ダンパ14を移動シャーシ11aに取り付けている。しかしながら、本発明は、他の移動シャーシ11b,11cにダンパ14を取り付けても良い。要するに、本発明では、移動シャーシ11a,11b,11cのうち少なくとも一つにダンパ14を取り付ければ良い。
【0147】
また、前述した実施例では、第1の再生ユニット6aのストッパピン41が、再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定している。しかしながら、本発明では、第2の再生ユニット6bのストッパピン41が、再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定しても良い。要するに、本発明では、複数の情報処理部のうち少なくとも一つに機器本体4に情報処理部を固定するストッパ部を設ければ良い。
【0148】
前述した実施例によれば、以下のディスクプレーヤ1が得られる。
【0149】
(付記1) 機器本体4の内外を連通し、かつ前記機器本体4にCD2又はDVD3を出し入れするための単一の挿入口8と、
前記挿入口8を介して入れられた前記CD2又はDVD3を前記機器本体4内に搬送する搬送ユニット5と、
それぞれが前記機器本体4内に収容され、前記CD2又はDVD3に記録された情報の再生が可能である複数の再生ユニット6a,6bと、
前記複数の再生ユニット6a,6bそれぞれを相対的に独立して前記CD2又はDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する駆動ユニット24と、
を備えたことを特徴とするディスクプレーヤ1。
【0150】
(付記2) 前記複数の再生ユニット6a,6bは、それぞれが前記CD2又はDVD3を装填して同時に前記情報の再生が可能であることを特徴とする付記1記載のディスクプレーヤ1。
【0151】
(付記3) 前記搬送ユニット5は、前記挿入口8から入れられた前記CD2又はDVD3を前記複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかに搬送するとともに、各再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送可能な位置間を変位自在に設けられ、
前記搬送ユニット5の位置を、各再生ユニット6a,6bにCD2又はDVD3を搬送可能な位置のうちのいずれかに切り換えるテーパ面50及び回動アーム100を備えたことを特徴とする付記1又は2記載のディスクプレーヤ1。
【0152】
(付記4)
前記機器本体4には、前記略垂直な方向に互いに間隔をあけて配され、かつ前記駆動ユニット24により互いに接離自在に設けられた複数の移動シャーシ11a,11b,11cが設けられ、
前記複数の再生ユニット6a,6bが、それぞれ、前記移動シャーシ11a,11cに回転自在に設けられかつ前記CD2又はDVD3をクランプ可能な回転テーブル21を有し、
前記駆動ユニット24は、前記複数の再生ユニット6a,6bにおけるいずれかの回転テーブル21に前記CD2又はDVD3をクランプする際には、当該回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cと他の移動シャーシ11c,11bとを相対的に近づけることを特徴とする付記1ないし付記3のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0153】
(付記5) 前記搬送ユニット5が前記複数の再生ユニット6a,6bのうちの一の再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、前記駆動ユニット24は、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cを他の移動シャーシ11c,11bに近づけることを特徴とする付記4記載のディスクプレーヤ1。
【0154】
(付記6) 前記複数の再生ユニット6a,6bのうち少なくとも一つは、前記機器本体4に固定するためのストッパピン41を有し、
前記搬送ユニット5が前記複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかの再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、前記ストッパピン41が前記機器本体4に対して前記再生ユニット6a,6bを固定することを特徴とする付記1ないし付記5のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0155】
(付記7) 前記複数の移動シャーシ11a,11b,11cのうちの少なくとも一つに、当該移動シャーシ11aを前記機器本体4に対して移動自在に支持するとともに、当該移動シャーシ11aの移動を減衰させるダンパ14を取り付けたことを特徴とする付記4ないし付記6のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0156】
付記1によれば、機器本体4内の複数の再生ユニット6a,6bをCD2及びDVD3の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動ユニット24を設けている。このため、各々の再生ユニット6a,6bに単一の挿入口8からのCD2及びDVD3の搬送が可能となる。したがって、複数のCD2及びDVD3の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数のCD2及びDVD3からの情報の再生が可能となる。
【0157】
また、機器本体4にCD2及びDVD3などの記録媒体を出し入れする挿入口8を一つのみ設けている。このため、機器本体4に挿入口8を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも機器本体4の小型化を図ることができる。したがって、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0158】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0001】
本発明は、例えば、自動車などに搭載されて、記録媒体の情報を再生する、または記録媒体に情報を記録する、または情報の記録及び再生を行う情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録された情報を読み出して、再生するために、種々の情報処理装置(例えば、特許文献1参照)が用いられてきた。特許文献1に示された情報処理装置は、記録媒体を複数枚機器本体内に収容して、これらの記録媒体のうち一つの記録媒体から情報を読み出して音声情報として出力する。
【特許文献1】
特開平6−195844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した特許文献1などに記載された従来の情報処理装置は、収納された複数枚の記録媒体から一枚の記録媒体の情報を読み出して、再生する。
【0004】
近年の情報化社会に伴い、記録媒体が多種・多様化してきた。このため、例えば、ナビゲーション装置用のDVD―ROMと音楽用のCDとを同時に再生するなどの複数の記録媒体を同時に再生することが求められている。上記した従来の情報再生装置では、複数枚の記録媒体(例えば、DVD―ROMやCD)を収納して、それら記録媒体のいずれか一つを再生するということは可能であったが、それら記録媒体を同時に再生することはできなかった。それら複数の記録媒体を同時に再生するためには、各々の記録媒体を再生するための情報再生装置を互いに別体に設けておき、各情報再生装置で各々の記録媒体の再生を行うことで同時再生を可能としていた。また、情報の再生のみならず、情報の記録を同時に行う、または、情報の記録と再生を同時に行うことも考えられるが、そのためにも、情報の記録を行う情報記録装置や情報の再生を行う情報再生装置等複数の装置を別体に設ける必要があった。
[0005]
このように、従来では、複数の記録媒体を同時に再生させる、又は情報を複数の記録媒体に同時に記録させる、又は記録媒体の再生と記録媒体への情報の記録を同時に行うためには、複数の装置を別体で用意しなければならず装置の設置にかかるスペースが増加する傾向であった。
[0006]
本発明の目的は、例えば、設置スペースを増加させることなく、情報の記録や再生を複数の記録媒体に対して同時に処理することを可能とする情報処理装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
[0007]
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の情報処理装置は、機器本体の内外を連通し、かつ前記機器本体に記録媒体を出し入れするための単一の挿入口と、前記挿入口を介して入れられた前記記録媒体を前記機器本体内に搬送する搬送部と、それぞれが前記機器本体内に収容され、前記記録媒体に記録された情報の再生、又は前記記録媒体への情報の記録が可能である複数の情報処理部と、前記複数の情報処理部それぞれを相対的に独立して前記記録媒体の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する駆動部と、を備え、前記搬送部は、前記挿入口から入れられた前記記録媒体を前記複数の情報処理部のうちいずれかに搬送するとともに、各情報処理部に前記記録媒体を搬送可能な位置間を変位自在に設けられ、前記搬送部の位置を、各情報処理部に記録媒体を搬送可能な位置のうちのいずれかに切り換える切り換え手段を備えたことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
[0008]
[図1]本発明の一実施例にかかる情報処理装置としてのディスクプレーヤを示す斜視図である。
[図2]図1に示されたディスクプレーヤの構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
[図3]図1に示されたディスクプレーヤの側断面図である。
[図4]図3に示されたディスクプレーヤの第2の再生ユニットにDVDを搬送する状態を示す側断面図である。
[図5]図4に示された第2の再生ユニットの側面図である。
[図6]図5に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の底部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図7】図6に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の水平部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図8】図3に示されたディスクプレーヤの第1の再生ユニットにCDを搬送する状態を示す側断面図である。
【図9】図8に示された第1の再生ユニットなどの側面図である。
【図10】図9に示された第1の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の底部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図11】図10に示された第2の再生ユニットの突出ピンがスライド孔の水平部に位置付けられた状態を示す側面図である。
【図12】図9に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図13】図10に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図14】図11に示された第1の再生ユニットなどの平面図である。
【図15】図3に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図16】図4に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図17】図16に示された第2の再生ユニットの回転テーブルにDVDをクランプした状態を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図18】図8に示された状態のディスクプレーヤの各ユニットの位置を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図19】図18に示された第1の再生ユニットの回転テーブルにCDをクランプした状態を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図20】図2に示されたディスクプレーヤの変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図21】図2に示されたディスクプレーヤの他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図22】図2に示されたディスクプレーヤの更に他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図23】図2に示されたディスクプレーヤの更に別の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【図24】図2に示されたディスクプレーヤの更に別の他の変形例の構成を模式的に示す側方からみた説明図である。
【符号の説明】
【0009】
1 ディスクプレーヤ(情報処理装置)
2 CD(記録媒体)
3 DVD(記録媒体)
4 機器本体
5 搬送ユニット(搬送部)
6a,6b 再生ユニット(情報処理部)
8 挿入口
21 回転テーブル
24 駆動ユニット(駆動部)
41 ストッパピン(ストッパ部)
50 テーパ面(切り換え手段)
100 回動アーム(切り換え手段)
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の情報処理装置の一実施形態として、記録媒体再生装置を例に挙げて説明する。なお、本発明の情報処理装置は、記録媒体再生装置に限ることなく、例えば、情報を記録媒体に記録する記録装置や、情報の再生及び記録を行う情報記録再生装置としても適用可能である。
【0011】
本発明の情報処理装置の一実施形態としての記録媒体再生装置は、機器本体内の複数の情報処理部を記録媒体の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動部を設けている。こうすることで、各々の情報処理部に単一の挿入口からの記録媒体の搬送を可能として、複数の記録媒体の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数の記録媒体からの情報の再生を可能としている。
【0012】
また、複数の情報処理部が同時に情報の再生を可能であっても良い。この場合、一つの機器本体を設置するだけで、複数の記録媒体を同時に再生することが可能となる。
【0013】
さらに、記録媒体を搬送する搬送部を、各情報処理部に記録媒体を搬送可能な状態に変位自在に設け、該搬送ユニットを所望の情報処理部に記録媒体を搬送可能な状態に切り換える切り換え手段を備えても良い。この場合、一つの搬送ユニットで、各情報処理部に確実に記録媒体を搬送することができる。したがって、一つの搬送ユニットで各情報処理部に記録媒体を搬送できるので、複数の情報処理部を設けても機器本体の大型化を防止でき、搬送ユニットを複数(情報処理部と同数)設ける場合よりも設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0014】
また、回転テーブルを有する移動シャーシを他の移動シャーシに近づけて、回転テーブルに記録媒体をクランプさせても良い。この場合、回転テーブルとの間に記録媒体を挟む(クランプ)するクランプアームなどを設ける必要がない。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0015】
さらに、搬送部が一つの情報処理部に記録媒体を搬送する際に、駆動部が他の情報処理部の回転テーブルを有する移動シャーシを他の移動シャーシに近づけても良い。この場合、記録媒体を出し入れする情報処理部以外の情報処理部では回転テーブルが移動シャーシに近づく。この場合、一つの情報処理部に記録媒体を出し入れする際に、機器本体内でのデッドスペースを減少させることができる。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0016】
また、少なくとも一つの情報処理部が、機器本体に固定するためのストッパ部を備え、搬送部がいずれかの情報処理部に記録媒体を搬送する際にストッパ部で前述した情報処理部を機器本体に対して固定しても良い。この場合、機器本体に記録媒体を出し入れする際に、機器本体に対して情報処理部が位置決めされる。したがって、機器本体に挿入された記録媒体を情報処理部に向けて確実に搬送でき、機器本体外に排出される記録媒体を情報処理部から確実に機器本体外に排出できる。
【0017】
さらに、少なくとも一つの移動シャーシにダンパを取り付けても良い。この場合、一つの移動シャーシにダンパを取り付けるため、該ダンパが移動シャーシを移動させる範囲も当然狭くても良い。このため、ダンパの大型化を防止して、該ダンパの小型化を図ることができる。したがって、機器本体の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【実施例】
【0018】
以下、本発明の一実施例にかかる情報処理装置の一例としてのディスクプレーヤ(記録媒体再生装置に相当)1を、図1ないし図19に基づいて説明する。図1などに示すディスクプレーヤ1は、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)などに取り付けられて、記録媒体としてのCD2(図2などに示す)を一枚収容し、記録媒体としてのDVD3(図2などに示す)を一枚収容して、これらのCD2及びDVD3に記録された情報を同時に読み出(再生)して、音声及び映像として出力する装置である。則ち、ディスクプレーヤ1は、複数の記録媒体を収容して、これら複数の記録媒体を同時に再生可能な装置である。CD2及びDVD3は、円板状即ちディスク状に形成されており、コンピュータなどの電子機器で読みとることのできる情報を記録した記録媒体である。
【0019】
ディスクプレーヤ1は、図1及び図2に示すように、機器本体4と、搬送部としての搬送ユニット5(図3などに示す)と、複数の再生ユニット6と、制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記し、図12に示す)7と、を備えている。なお、以下、CD2及びDVD3の表面と搬送ユニット5のCD2及びDVD3の搬送方向との双方と平行な図1中の矢印Yをディスクプレーヤ1の奥行き方向と記し、CD2及びDVD3の表面と平行でかつ前記奥行き方向Yと直交する矢印Xをディスクプレーヤ1の幅方向と記し、CD2及びDVD3の表面と奥行き方向Yと幅方向Xの全てと直交する矢印Zをディスクプレーヤ1の厚み方向と記す。
【0020】
機器本体4は、合成樹脂からなり、扁平な箱状に形成されている。機器本体4の前述したインパネに取り付けると乗員に相対する前面4a(図1に示す)には、CD2及びDVD3を出し入れ可能な挿入口8が一つのみ設けられている。なお、前面4aは、機器本体4即ちディスクプレーヤ1がインパネに取り付けられると、該インパネの外側に露出する機器本体4の一つの面である。
【0021】
挿入口8は、機器本体4の外壁を貫通している。挿入口8は、内側にCD2及びDVD3を通すことができる。挿入口8を通して、前記CD2及びDVD3は、機器本体4内に収容されたり、該機器本体4内から排出される。即ち、挿入口8は、機器本体4の内外を連通して、機器本体4にCD2及びDVD3を出し入れ自在とする。
【0022】
さらに、前述した前面4aには、表示パネルとしての蛍光表示管9と、各種のスイッチ10とが設けられている。
【0023】
蛍光表示管9は、前面4aに露出して、使用者に対し各種の情報を表示する表示領域としての表示面を備えている。蛍光表示管9は、表示面に再生中のプログラム名等の情報を表示する。
【0024】
各種のスイッチ10は、使用者が操作するための操作部を構成している。スイッチ10が使用者などに操作されることによって、例えば、再生ユニット6が再生するCD2及びDVD3のプログラムの選択や、これらのCD2及びDVD3の出し入れなどが行われる。
【0025】
また、機器本体4内には、複数の移動シャーシ11が収容されている。移動シャーシ11は、板金などからなり、平板状に形成されている。移動シャーシ11は、図示例では、三枚設けられている。移動シャーシ11は、CD2及びDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に互いに間隔をあけて配され、かつ後述の駆動ユニット24により互いに接離自在に設けられている。移動シャーシ11は、図12ないし図14に示すように、平板状でかつ前述したCD2及びDVD3の表面と略平行に配置される平板部12と、この平板部12の幅方向Xの両縁から立設した周板13とを一体に備えている。
【0026】
移動シャーシ11は、平板部12が互いに略平行な状態で、機器本体4内に収容されている。このため、移動シャーシ11は、厚み方向Zと略平行でかつ移動シャーシ11の平板部12の表面と直交する矢印K(図2などに示す)に沿って、互いに間隔をあけて配されている。なお、矢印Kは、後述する情報処理部としての再生ユニット6同士が重なる方向と、前述した移動シャーシ11同士が重なる方向との双方をなしている。
【0027】
また、複数の移動シャーシ11のうち図2中最も下方に位置する移動シャーシ11(以下、符号11aで示す)には、図3、図4及び図8に示すように、ダンパ14が取り付けられている。該ダンパ14は、弾性変形自在であるとともに、機器本体4の内面に取り付けられている。則ち、移動シャーシ11は、ダンパ14によって、前記機器本体4に取り付けられている。ダンパ14は、移動シャーシ11を、機器本体4内で、該機器本体4に対して移動自在に支持し、かつ移動シャーシ11の機器本体4に対する移動を徐々に減衰させる。
【0028】
このように、前述した最も下方に位置する移動シャーシ11a則ち複数の移動シャーシ11のうち矢印K方向の端に位置する移動シャーシ11aには、ダンパ14が取り付けられている。
【0029】
さらに、移動シャーシ11は、後述する駆動ユニット24により矢印Kに沿って移動する。則ち、複数の移動シャーシ11は、駆動ユニット24により互いに接離自在となっている。
【0030】
また、前述した移動シャーシ11aと、複数の移動シャーシ11のうち図2中最も上方に位置する移動シャーシ11(以下、符号11bで示す)とには、ディスクガイド20(図15ないし図19に示す)が取り付けられている。ディスクガイド20は、移動シャーシ11a,11bの挿入口8寄りの端部に取り付けられている。ディスクガイド20は、前述したCD2及びDVD3との摩擦係数の小さい合成樹脂で構成され、かつ平板状に形成されているとともに、移動シャーシ11a,11bの平板部12に重ねられている。さらに、ディスクガイド20は、移動シャーシ11a,11bの搬送ユニット5の後述するローラ18と相対する表面に取り付けられている。
【0031】
さらに、前述した移動シャーシ11aと、複数の移動シャーシ11のうち矢印K方向の中央に位置する移動シャーシ11(以下、符号11cで示す)との周板13には、図5などに示すように、略鉛直に延びるようにして形成された鉛直孔15が一対に設けられている。一対の鉛直孔15は、互いに奥行き方向Yに沿って間隔をあけて配されている。鉛直孔15は、矢印Kと厚み方向Zとの双方に沿って直線状に延びている。
【0032】
さらに、前述した移動シャーシ11b,11cは、互いに周板13が重ねられている。図示例では、移動シャーシ11cの周板13が、移動シャーシ11bの周板13の機器本体4の幅方向Xの外側に重ねられている。また、移動シャーシ11bの周板13には、複数の突出ピン16が取り付けられている。突出ピン16は、前述した鉛直孔15と後述するスライドシャーシ28のスライド孔42との双方に通されている。突出ピン16は、鉛直孔15とスライドシャーシ28のスライド孔42との双方の中を移動自在となっている。このため、移動シャーシ11b,11cは、突出ピン16が鉛直孔15内を移動することで、矢印Kに沿って、互いに接離する。なお、接離とは、互いに近づいたたり離れることを示している。
【0033】
搬送ユニット5は、機器本体4内に収容されており、前述した挿入口8の近傍に配置されている。搬送ユニット5は、移動シャーシ11cに取り付けられている。搬送ユニット5は、図5ないし図7、図9ないし図11などに示すように、板金などからなるローラアーム17と、ローラ18と、を備えている。
【0034】
ローラアーム17は、長手方向が機器本体4の幅方向Xと平行な帯状に形成されている。ローラアーム17は、幅方向Xの挿入口8寄りの一方の縁部を中心として、移動シャーシ11cの挿入口8寄りの縁部に回転自在に支持されている。ローラアーム17の回転中心は、機器本体4の幅方向Xに沿っている。ローラアーム17は、幅方向Xの機器本体4の奥側の他方の縁部が前述した最も下方に位置する移動シャーシ11aに近づく方向に、図示しないコイルばねによって付勢されている。また、ローラアーム17には、駆動源としての図示しないモータが取り付けられている。
【0035】
ローラ18は、ローラアーム17の前記他方の縁部に回転自在に支持されている。ローラ18の回転中心は、機器本体4の幅方向に沿っている。ローラ18は、前述したローラアーム17に取り付けられたモータによりその軸芯回りに回転される。
【0036】
また、ローラ18両端には、図5ないし図7に示すように、突出ピン51が設けられている。突出ピン51は、ローラ18の両端から該ローラ18の軸芯則ち機器本体4の幅方向Xに沿って突出している。突出ピン51は、移動シャーシ11cの周板13のローラ支持孔19内に挿入されている。
【0037】
前述した構成によって、搬送ユニット5は、ローラアーム17の一方の縁部を中心として回転することで、図4に示すローラ18が移動シャーシ11bに取り付けられたディスクガイド20との間にDVD3を挟む位置と、図8に示すローラ18が移動シャーシ11aに取り付けられたディスクガイド20との間にCD2を挟む位置とに亘って変位自在である。
【0038】
なお、図4に示す位置は、移動シャーシ11cに取り付けられた再生ユニット6にDVD3を搬送可能な状態をなしている。また、図8に示す位置は、移動シャーシ11aに取り付けられた再生ユニット6にCD2を搬送可能な状態をなしている。
【0039】
搬送ユニット5は、図4に示す位置又は図8に示す位置に位置付けられて、モータによりローラ18が回転されることで、該ローラ18とディスクガイド20との間にDVD3又はCD2を挟んで、該DVD3又はCD2を機器本体4に出し入れする。搬送ユニット5は、ローラ18とディスクガイド20との間にDVD3又はCD2を挟んで、機器本体4に挿入されるDVD3又はCD2を再生ユニット6まで搬送する。このように、搬送ユニット5は、挿入口8を介して入れられたCD2及びDVD3を機器本体4内に搬送する。
【0040】
このように、搬送ユニット5は、ローラアーム17が前述した一方の縁部を中心として移動シャーシ11cに回転自在に支持されて、ローラ18がモータにより回転されることで、複数の再生ユニット6のうちいずれかにDVD3又はCD2を搬送する。また、搬送ユニット5は、ローラアーム17が前述した一方の縁部を中心として移動シャーシ11cに回転自在に支持されることで、各再生ユニット6にDVD3又はCD2を搬送可能な位置間を変位自在に設けられている。
【0041】
再生ユニット6は、図示例では、二つ設けられている。これら二つの再生ユニット6のうち移動シャーシ11aに取り付けられた再生ユニット6を以下第1の再生ユニットと呼び符号6aで示し、移動シャーシ11cに取り付けられた再生ユニット6を以下第2の再生ユニットと呼び符号6bで示す。第1及び第2の再生ユニット6a,6bは、特許請求の範囲に記載した情報処理部をなしている。
【0042】
第1の再生ユニット6aは、前述したCD2を再生するためのユニットであり、主に前述した移動シャーシ11aの移動シャーシ11cと相対する表面側に設けられている。第1の再生ユニット6aは、図2に示すように、回転テーブル21と、スピンドルモータ22と、ピックアップ部23と、駆動部としての駆動ユニット24(図12などに示す)とを備えている。
【0043】
回転テーブル21は、移動シャーシ11aの中央に回転自在に設けられている。回転テーブル21は、円盤状のテーブル本体25と、複数の図示しないクランプ爪とを備えている。テーブル本体25は、表面上にCD2が位置付けられる。クランプ爪は、一端部がテーブル本体25の表面から凸没自在に設けられている。クランプ爪は、一端部がテーブル本体25の表面から突出する方向に付勢されている。
【0044】
クランプ爪は、テーブル本体25の表面上に重ねられたCD2から一端部がテーブル本体25に向かって押圧されると、該一端部がテーブル本体25の表面下に没する。そして、クランプ爪は、再び、一端部が回転テーブル21のテーブル本体25の表面から突出して、該一端部とテーブル本体25との間にCD2を挟んでクランプする。このとき、回転テーブル21は、移動シャーシ11a,11c間にCD2を位置付ける。
【0045】
スピンドルモータ22は、移動シャーシ11aに取り付けられ、その出力軸に回転テーブル21のテーブル本体25を取り付けている。スピンドルモータ22は、回転テーブル21のテーブル本体25と同軸に配されている。スピンドルモータ22は、回転テーブル21のテーブル本体25をその軸芯回りに回転する。
【0046】
前述した構成によって、回転テーブル21は、スピンドルモータ22の駆動力により、クランプ爪とテーブル本体25との間に挟んだCD2とともに軸芯回りに回転する。則ち、回転テーブル21とスピンドルモータ22は、機器本体4内に収容されたCD2を回転させる。
【0047】
ピックアップ部23は、再生部としての光ピックアップ26と、光ピックアップ移動部とを備えている。光ピックアップ26は、CD2から情報を読み出す。光ピックアップ移動部は、回転テーブル21にクランプされたCD2の径方向に沿って、光ピックアップ26を移動する。
【0048】
ピックアップ部23は、光ピックアップ26をCD2の径方向に移動して、回転テーブル21にクランプされたCD2の任意の位置から情報を読み出す。
【0049】
駆動ユニット24は、駆動源部27(図12ないし図14に示す)と、一対のスライドシャーシ28(図9ないし図11に示す)と、一対の昇降シャーシ29とを備えている。駆動源部27は、図12ないし図14に示すように、駆動源としてのモータ30と、伝達部31と、リンクシャーシ32と、駆動シャーシ33と、一対の案内孔34と、一対の連結シャーシ35とを備えている。
【0050】
モータ30は、移動シャーシ11aの平板部12の移動シャーシ11cと相対する表面に取り付けられている。モータ30の出力軸にはウォームが取り付けられている。モータ30は、移動シャーシ11aの機器本体4の奥側の端部で一方の周板13寄りの位置に設けられている。
【0051】
伝達部31は、移動シャーシ11aの平板部12に回転自在に設けられているとともに、互いに噛み合う複数の歯車36を備えている。複数の歯車36のうち一つは、前述したウォームと噛み合っている。
【0052】
リンクシャーシ32は、平面形状が略L字状に形成されている。リンクシャーシ32は、その中央部を中心として回転自在に移動シャーシ11aの平板部12に支持されている。リンクシャーシ32のモータ30寄りの一端部は、前述した伝達部31の他の一つの歯車36と連結している。リンクシャーシ32は、モータ30により伝達部31の複数の歯車36が回転されると、中央部を中心として回転する。
【0053】
駆動シャーシ33は、板金で構成されて、平面形状が略T字状に形成されている。駆動シャーシ33は、移動シャーシ11aの平板部12の移動シャーシ11cと相対する表面に重ねられているとともに、該移動シャーシ11aの平板部12に前記奥行き方向Yに沿って移動自在に設けられている。さらに、駆動シャーシ33には、リンクシャーシ32の機器本体4の中央寄りの他端部が連結している。駆動シャーシ33は、モータ30の駆動力によりリンクシャーシ32が中央部を中心として回転することで、奥行き方向Yに沿ってスライドする。
【0054】
また、駆動シャーシ33には、一対の横孔37が設けられている。横孔37は、それぞれ、駆動シャーシ33を貫通している。横孔37は、互いに間隔をあけて配されている。横孔37は、それぞれ、機器本体4の幅方向Xに沿って直線状に延びている。
【0055】
案内孔34は、移動シャーシ11aの平板部12を貫通している。案内孔34は、駆動シャーシ33の横孔37と重なる位置に設けられている。一対の案内孔34は、機器本体4の幅方向Xに沿って間隔をあけて配されている。
【0056】
一対の案内孔34は、近接傾斜部38と、直線部39とを備えている。近接傾斜部38は、奥行き方向Yに沿って該機器本体4の奥に向かうにしたがって、一対の案内孔34が徐々に近づく方向に、前述した奥行き方向Yと幅方向Xとの双方に対して傾斜している。直線部39は、近接傾斜部38の挿入口8寄りの端に連なっており、前述した奥行き方向Yに沿って直線状に延びている。
【0057】
一対の連結シャーシ35は、それぞれ、板金で構成されて、帯状に形成されている。一対の連結シャーシ35は、その長手方向が機器本体4の幅方向Xと平行な状態で、駆動シャーシ33上に重ねられている。また、一対の連結シャーシ35は、機器本体4の幅方向Xに沿って、互いに間隔をあけて配されている。一対の連結シャーシ35は、駆動シャーシ33に機器本体4の幅方向X(則ち連結シャーシ35自身の長手方向)に沿って、移動自在に支持されている。
【0058】
一対の連結シャーシ35の機器本体4の内側寄りの一端部には、摺動ピン40が取り付けられ、機器本体4の外側寄りの他端部には、ストッパ部としてのストッパピン41が設けられている。
【0059】
摺動ピン40は、連結シャーシ35の一端部から移動シャーシ11aの平板部12に向かって立設している。一対の連結シャーシ35のうち図2中右側の一方の連結シャーシ35の一端部に取り付けられた摺動ピン40は、一対の横孔37のうち図12中右側の一方の横孔37内と一対の案内孔34のうち図12中右側の一方の案内孔34内との双方に侵入している。一対の連結シャーシ35のうち図12中左側の他方の連結シャーシ35の一端部に取り付けられた摺動ピン40は、一対の横孔37のうち図12中左側の他方の横孔37内と一対の案内孔34のうち図12中左側の他方の案内孔34内との双方に侵入している。
【0060】
また、ストッパピン41は、連結シャーシ35の他端部から機器本体4の幅方向Xに沿って直線状に延びている。ストッパピン41は、周板13とスライドシャーシ28との双方を貫通している。さらに、ストッパピン41は、摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38の機器本体4の奥側の端部に位置付けられると、スライドシャーシ28の表面と略面一になる。
【0061】
ストッパピン41は、摺動ピン40が案内孔34の直線部39内に位置付けられると、スライドシャーシ28の表面から機器本体4の幅方向Xに沿って外方向に突出して、移動シャーシ11aが機器本体4に対してX方向に移動することを規制する。則ち、ストッパピン41は、第1の再生ユニット6a及び移動シャーシ11aを機器本体4に固定する。このように、複数の再生ユニット6a,6bのうち矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aは、機器本体4と固定されるストッパピン41を備えている。前述した構成のストッパピン41は、搬送ユニット5が複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、機器本体4に対して第1の再生ユニット6aを固定する。
【0062】
スライドシャーシ28は、板金で構成され、かつ長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。スライドシャーシ28は、移動シャーシ11aの周板13の外側に重ねられている。スライドシャーシ28には、前述したストッパピン41が係合している。スライドシャーシ28は、ストッパピン41とともに、奥行き方向Yに沿ってスライド自在に前述した周板13に支持されている。
【0063】
スライドシャーシ28には、複数のスライド孔42が設けられている。スライド孔42は、スライドシャーシ28を貫通している。スライド孔42は、スライドシャーシ28の長手方向則ち機器本体4の奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配されている。スライド孔42は、傾斜部43と、水平部44とを備えている。
【0064】
傾斜部43は、挿入口8に向かうにしたがって、徐々に他の移動シャーシ11b,11cから離れるように、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。水平部44は、傾斜部43の挿入口8寄りの端部でかつ該挿入口8寄りの端より中央寄りの箇所に連通している。水平部44は、奥行き方向Y則ち移動シャーシ11aの平板部12の表面と略平行に直線状に延びている。水平部44は、傾斜部43から挿入口8に向かって略水平に延在している。このため、傾斜部43の挿入口8寄りの端部には、水平部44より他の移動シャーシ11b,11cから離れた底部45が設けられている。
【0065】
昇降シャーシ29は、板金で構成され、かつ移動シャーシ11aの周板13の内側に重ねられる鉛直部46と、該鉛直部46の端に連なる水平部47とを一体に備えている。鉛直部46は、長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。鉛直部46は、周板13の機器本体4の内側の表面に重ねられている。鉛直部46には、突出ピン48が複数取り付けられている。突出ピン48は、周板13に設けられた鉛直孔15とスライドシャーシ28に設けられたスライド孔42との双方に侵入している。突出ピン48は、鉛直孔15とスライド孔42との双方の中を移動自在となっている。
【0066】
さらに、昇降シャーシ29には、図9ないし図11に示すように、一対の回動ピン101が取り付けられている。回動ピン101は、一対の突出ピン48間に設けられている。回動ピン101は、鉛直部46から幅方向Xに沿って外方向に突出している。
【0067】
水平部47は、長手方向が前述した奥行き方向Yと略平行な帯状に形成されている。水平部47は、鉛直部46の他の移動シャーシ11b,11c寄りの縁に連なっている。水平部47は、移動シャーシ11aの平板部12と略平行に形成されている。水平部47には、前述した移動シャーシ11cの平板部12が取り付けられている。
【0068】
前述した駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により駆動シャーシ33を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、連結シャーシ35の摺動ピン40を案内孔34及び横孔37内で移動させて、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿って移動させるとともに、連結シャーシ35のストッパピン41をスライドシャーシ28から突没させる。また、駆動ユニット24は、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせる。このとき、移動シャーシ11aの周板13は、連結シャーシ35則ちスライドシャーシ28のスライドを許容する(妨げない)。
【0069】
また、駆動ユニット24は、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、突出ピン48をスライド孔42と鉛直孔15内で移動させて、昇降シャーシ29を厚み方向Zに沿ってスライドさせる。そして、駆動ユニット24は、昇降シャーシ29を厚み方向Zに沿ってスライドさせることで、移動シャーシ11a,11c同士を互いに接離させる。このとき、突出ピン48が、傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、移動シャーシ11a,11cの平板部12同士が最も離れる。さらに、突出ピン48が、スライド孔42の底部45に位置すると、移動シャーシ11a,11cの平板部12同士が最も近づく。このように、駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせて、移動シャーシ11a,11cを矢印Kに沿って移動して、該移動シャーシ11a,11c同士を接離させる。
【0070】
また、駆動ユニット24のスライドシャーシ28と移動シャーシ11aの周板13との間には、それぞれ、一対の支持アーム49(図8に示す)が設けられている。一対の支持アーム49は、奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配置されている。支持アーム49は、長手方向の中央部を中心として回転自在に周板13に支持されている。
【0071】
挿入口8寄りの一方の支持アーム49の挿入口8寄りの一端部には、前述した突出ピン48を通す長孔が設けられている。長孔の長手方向は、支持アーム49の長手方向と略平行である。また、挿入口8から離れた側の他方の支持アーム49の挿入口8から離れた側の一端部には、前述した突出ピン48を通す長孔が設けられている。長孔の長手方向は、支持アーム49の長手方向と略平行である。
【0072】
このため、スライドシャーシ28が奥行き方向Yに沿ってスライドして、突出ピン48が鉛直孔15内を移動することで、支持アーム49は、中央部を中心として回転する。
【0073】
さらに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28には、図9ないし図11に示すように、回動アーム100が取り付けられている。回動アーム100はその長手方向の中央部を中心として回転自在にスライドシャーシ28に取り付けられている。回動アーム100は、スライドシャーシ28が挿入口8寄りに位置付けられると、該挿入口8から離れた側の一端部が回動ピン101に当接する。回動アーム100は、一端部が回動ピン101に当接すると、挿入口8寄りの他端部が第2の再生ユニット6bに向かって突出する方向に回転する。回動アーム100は、他端部が第2の再生ユニット6bに向かって突出すると、該他端部がローラ18則ち搬送ユニット5を持ち上げる。また、回動アーム100は、図示しないばねにより他端部が第2の再生ユニット6bから離れる方向に付勢されている。
【0074】
第2の再生ユニット6bは、前述したDVD3を再生するためのユニットであり、主に前述した移動シャーシ11cの移動シャーシ11bと相対する表面に設けられている。第2の再生ユニット6bの構成は、第1の再生ユニット6aの構成を略等しいので、同一箇所には同一符号を付して説明する。
【0075】
第2の再生ユニット6bの回転テーブル21と、スピンドルモータ22と、ピックアップ部23と、駆動ユニット24とは、それぞれ、前述した移動シャーシ11cの前述した表面に取り付けられている。回転テーブル21は、DVD3をクランプする。回転テーブル21は、移動シャーシ11b,11c間にDVD3を位置付ける。スピンドルモータ22は、回転テーブル21にクランプされたDVD3を、回転テーブル21とともに回転する。ピックアップ部23は、DVD3から情報を読み出す。
【0076】
駆動ユニット24は、駆動源部27と、一対のスライドシャーシ28とを備えている。駆動源部27の駆動源としてのモータ30と、伝達部31と、リンクシャーシ32と、駆動シャーシ33と、一対の案内孔34と、一対の連結シャーシ35とは、それぞれ、移動シャーシ11cの平板部12に設けられている。駆動源部27の案内孔34は、前述した近接傾斜部38が設けられることなく、その全長に亘って奥行き方向Yに沿って直線状に延びている。このため、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41は、スライドシャーシ28の表面と常に略面一となる。則ち、第2の再生ユニット6bは、機器本体4と固定されない。
【0077】
スライドシャーシ28は、移動シャーシ11cの周板13に重ねられている。スライドシャーシ28は、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の外側に配されている。スライドシャーシ28の挿入口8寄りの先端部には、テーパ面50が設けられている。テーパ面50は、挿入口8に向かうにしたがって移動シャーシ11aに近づく方向に、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。テーパ面50は、スライドシャーシ28が挿入口8に向かってスライドされると、搬送ユニット5のローラ18の両端に設けられた突出ピン51と当接する。テーパ面50は、突出ピン51が当接すると、該テーパ面50に沿って突出ピン51を移動させる。
【0078】
則ち、回動アーム100の他端部がローラ18則ち搬送ユニット5を持ち上げ、スライドシャーシ28は、テーパ面50に突出ピン51を接触させることで、前述したコイルばねの付勢力に抗して搬送ユニット5のローラアーム17を変位させて、該搬送ユニット5を図8に示す位置から図4に示す位置に変位させる。このように、テーパ面50とコイルばねと回動アーム100は、搬送ユニット5の位置を、図4に示す位置と図8に示す位置とのうちのいずれかに切り換える。則ち、テーパ面50とコイルばねと回動アーム100は、特許請求の範囲に記載された切り換え手段をなしている。
【0079】
スライドシャーシ28に設けられたスライド孔42の傾斜部43は、挿入口8に向かうにしたがって、徐々に移動シャーシ11aに近づくように、前述した奥行き方向Yと厚み方向Zとの双方に対して傾斜している。
【0080】
前述した第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により駆動シャーシ33を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、連結シャーシ35の摺動ピン40を案内孔34内で移動させて、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿って移動させる。また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、連結シャーシ35を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせる。このとき、移動シャーシ11cの周板13は、連結シャーシ35則ちスライドシャーシ28のスライドを許容する(妨げない)。
【0081】
また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせることで、突出ピン16をスライド孔42と鉛直孔15内で移動させて、移動シャーシ11bを厚み方向Zに沿ってスライドさせる。そして、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、移動シャーシ11bを厚み方向Zに沿ってスライドさせることで、移動シャーシ11b,11c同士を互いに接離させる。このとき、突出ピン16が、傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、移動シャーシ11b,11cの平板部12同士が最も離れる。さらに、突出ピン16が、スライド孔42の底部45に位置すると、移動シャーシ11b,11cの平板部12同士が最も近づく。このように、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力により、スライドシャーシ28を奥行き方向Yに沿ってスライドさせて、移動シャーシ11b,11cを矢印Kに沿って移動して、該移動シャーシ11b,11c同士を接離させる。
【0082】
また、移動シャーシ11cの周板13には、それぞれ、一対の支持アーム52(図4に示す)が取り付けられている。一対の支持アーム52は、奥行き方向Yに沿って、互いに間隔をあけて配置されている。支持アーム52は、長手方向の中央部を中心として回転自在に周板13に支持されている。
【0083】
挿入口8寄りの一方の支持アーム52の挿入口8から離れた側の一端部には、前述したスライドシャーシ28のテーパ面50が当接可能である。一方の支持アーム52は、挿入口8寄りの他端部が機器本体4の天井に位置する内面(移動シャーシ11bと相対する内面)から離れる方向に付勢されている。
【0084】
また、挿入口8から離れた側の他方の支持アーム52の挿入口8から離れた側の一端部には、前述したスライドシャーシ28の挿入口8から離れた側の基端部が係止している。
【0085】
このため、スライドシャーシ28が奥行き方向Yに沿ってスライドして、該スライドシャーシ28の先端部及び基端部が接離することで、支持アーム52は、中央部を中心として回転する。
【0086】
前述した構成の再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、互いに独立して動作するようになっている。則ち、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、モータ30の駆動力が相互に干渉しない。このように、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、再生ユニット6a,6bそれぞれを相対的に独立してCD2及びDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する。
【0087】
再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、再生ユニット6a,6bにおけるいずれかの回転テーブル21にCD2及びDVD3をクランプする際には、当該回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cと他の移動シャーシ11c,11bとを相対的に近づける。さらに、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24は、搬送ユニット5が再生ユニット6a,6bのうちのいずれかにCD2及びDVD3を搬送する際に、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cを他の移動シャーシ11c,11bに近づける。
【0088】
前述した構成の再生ユニット6a,6bは、ピックアップ部23が互いに独立してCD2及びDVD3に記録された情報の再生が可能である。則ち、再生ユニット6a,6bのピックアップ部23は、相互に干渉しない。則ち、再生ユニット6a,6bは、それぞれがCD2及びDVD3を装填して同時に前記情報の再生が可能である。
【0089】
マイコン7は、図12に示すように、周知のROM53と、RAM54と、CPU55とを備えた演算装置である。マイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの前述したモータ30などと接続して、即ち、スイッチ10、蛍光表示管9、搬送ユニット5、第1の再生ユニット6a及び第2の再生ユニット6bに接続して、これらの動作を制御して、ディスクプレーヤ1全体の制御をつかさどる。
【0090】
ROM53は、CPU55の動作プログラムなどを記憶している。RAM54は、CPU55の演算実行時に必要なデータを一時的に保持する。CPU55は、ROM53に記憶された動作プログラムやスイッチ10からの命令などに基づいて、前述した蛍光表示管9、搬送ユニット5、第1の再生ユニット6a及び第2の再生ユニット6bなどを制御する。
【0091】
前述した構成のディスクプレーヤ1は、DVD3及びCD2を機器本体4に収容して、これらのDVD3及びCD2を同時に再生する際には、CPU55則ちマイコン7が搬送ユニット5と第1及び第2の再生ユニット6a,6bなどを以下に示すように制御する。
【0092】
まず、機器本体4にDVD3とCD2との双方を収容していない待機状態では、CPU55則ちマイコン7は、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bの双方のモータ30を制御して、図3に示すように、スライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付けておく。すると、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、図14に示すように、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の内側寄りの端部と、移動シャーシ11aに設けられた案内孔34の近接傾斜部38の最も挿入口8から離れた側の端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面と略面一になり、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bと移動シャーシ11a,11b,11cがダンパ14により機器本体4に対して移動自在となっている。
【0093】
また、図11に示すように、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の昇降シャーシ29の突出ピン48が、スライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置し、移動シャーシ11aの鉛直孔15の下端部内に位置する。そして、移動シャーシ11a,11c同士が互いに近づいている。
【0094】
さらに、図7に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16が、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置し、移動シャーシ11cの鉛直孔15の下端部内に位置する。そして、駆動シャーシ11b,11c同士が互いに近づいている。さらに、図15に示すように、搬送ユニット5は、ローラ18が移動シャーシ11aに取り付けられたディスクガイド20に近づいた状態となっている。
【0095】
この状態からDVD3を挿入するためにスイッチ10が操作されると、CPU55則ちマイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのモータ30を制御して、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を徐々に挿入口8に向かって移動する。CPU55則ちマイコン7は、図10に示すように、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に略位置すると、第1の再生ユニット6aのモータ30を停止する。
【0096】
すると、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、移動シャーシ11aの鉛直孔15の下端部(最も他の移動シャーシ11b,11cから離れた位置)に位置して、移動シャーシ11a,11b同士が最も近づいた状態に位置付けられる。また、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、図13に示すように、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の外側寄りの端部と、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の直線部39の挿入口8から離れた側の端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面から突出する。こうして、ストッパピン41により第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aが機器本体4に固定される。則ち、第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aとを介して、第2の再生ユニット6bと移動シャーシ11b,11cとが、ストッパピン41により機器本体4に固定される。
【0097】
CPU55則ちマイコン7は、移動シャーシ11bの突出ピン16が、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のスライドシャーシ28のスライド孔42の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24のモータ30を停止する。
【0098】
すると、移動シャーシ11bの突出ピン16が、移動シャーシ11cの鉛直孔15の上端部(最も他の移動シャーシ11aから離れた位置)と、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置して、図16に示すように、移動シャーシ11b,11c同士が最も離れた状態に位置付けられる。また、第2の再生ユニット6bの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の挿入口8寄りの端部内に位置する。
【0099】
また、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28のテーパ面50に搬送ユニット5のローラ18の両端から突出した突出ピン51が当接するとともに、前記搬送ユニット5のローラ18の両端から突出した突出ピン51がテーパ面50上を摺動する。そして、搬送ユニット5は、ローラ18が移動シャーシ11bに取り付けられたディスクガイド20に近づいた第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送する位置に位置付けられる。
【0100】
さらに、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28のテーパ面50が移動シャーシ11に取り付けられた挿入口8寄りの支持アーム52の一端部に当接するとともに、該支持アーム52の一端部を挿入口8に向かって押圧する。そして、支持アーム52は、中央部を中心として回転して、該支持アーム52の他端部が、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の天井に位置する内面に向かって突出するとともに、該天井に位置する内面に当接する。
【0101】
また、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、該スライドシャーシ28の挿入口8から離れた側の基端部が係止しているので、挿入口8より離れた側の支持アーム52は、中央部を中心として回転する。そして、該支持アーム52は、当該挿入口8より離れた側の一端部が、移動シャーシ11cの周板13より機器本体4の天井に位置する内面に向かって突出するとともに、該天井に位置する内面に当接する。
【0102】
すると、図4に示すように、ダンパ14の弾性復元力に抗して、前述した天井に位置する内面から離されて、第2の再生ユニット6bは、奥行き方向Yに沿って挿入口8と並ぶ位置に位置付けられる。
【0103】
そして、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを機器本体4内にDVD3を収容する方向に駆動する。そして、挿入口8内を通ってDVD3が機器本体4内に挿入されると、図16に示すように、搬送ユニット5のローラ18が第2の再生ユニット6bに向けてDVD3を搬送する。移動シャーシ11b,11cの平板部12間にDVD3の全体が位置付けられると、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを停止するとともに、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が挿入口8から離れる方向にモータ30を駆動する。
【0104】
すると、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が徐々に挿入口8から離れるのにしたがって、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43内を水平部44に向けて移動する。すると、スライド孔42が前述したように傾斜しているので、突出ピン16が移動シャーシ11cの鉛直孔15内を下方に向かって徐々に移動する。そして、移動シャーシ11b,11c同士が互いに徐々に近づく。
【0105】
図6に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、移動シャーシ11b,11c同士が最も近づいて、移動シャーシ11bにより第2の再生ユニット6bの回転テーブル21のテーブル本体25に向かってDVD3が押圧される。すると、第2の再生ユニット6bの回転テーブル21のクランプ爪が一旦テーブル本体25の表面下に没した後、再度テーブル本体25の表面から突出して、クランプ爪がテーブル本体25との間にDVD3を挟んでクランプする。こうして、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第2の再生ユニット6bの回転テーブル21がDVD3をクランプする。
【0106】
その後、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内に侵入して、移動シャーシ11b,11c同士が若干離れた後、移動シャーシ11bの突出ピン16がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置付けられる。この状態で、CPU55則ちマイコン7は、第2の再生ユニット6bのモータ30を停止する。また、スライドシャーシ28が挿入口8から徐々に離れるのにしたがって、第2の再生ユニット6bの挿入口8寄りの支持アーム52の他端部と挿入口8から離れた側の支持アーム52の一端部が天井に位置する内面から徐々に離れて、第2の再生ユニット6bの挿入口8寄りの支持アーム52の他端部と挿入口8から離れた側の支持アーム52の一端部が移動シャーシ11の周板13に重なる位置に位置付けられる。こうして、第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送する。
【0107】
また、CPU55則ちマイコン7は、第2の再生ユニット6bにDVD3を搬送した後、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付ける。この状態で、第2の再生ユニット6bが、DVD3の情報を読み出して、再生する。なお、この状態では、図17に示すように、回転テーブル21にDVD3をクランプする位置より、移動シャーシ11b,11c同士が離れているので、移動シャーシ11bなどがDVD3の再生を妨げないとともに、ダンパ14により第2の再生ユニット6bは、機器本体4に対して移動自在となっている。
【0108】
また、この状態からCD2を挿入するためにスイッチ10が操作されると、CPU55則ちマイコン7は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのモータ30を制御して、第1及び第2の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を徐々に挿入口8に向かって移動する。CPU55則ちマイコン7は、図6に示すように、移動シャーシ11bの突出ピン16が第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第2の再生ユニット6bのモータ30を停止する。
【0109】
すると、移動シャーシ11bの突出ピン16が、移動シャーシ11cの鉛直孔15の下端部(最も他の移動シャーシ11aに近づいた位置)に位置して、移動シャーシ11b,11c同士が最も近づいた状態に位置付けられる。
【0110】
CPU55則ちマイコン7は、図9に示すように、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、スライドシャーシ28のスライド孔42の挿入口8から離れた側の端部に位置すると、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24のモータ30を停止する。
【0111】
すると、図12に示すように、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35の一端部に設けられた摺動ピン40が、駆動シャーシ33の横孔37の機器本体4の外側寄りの端部と、移動シャーシ11に設けられた案内孔34の直線部39の挿入口8寄りの端部内に位置する。そして、連結シャーシ35の他端部に設けられたストッパピン41の先端がスライドシャーシ28の表面から突出して、機器本体4の内面に設けられた摺動溝内に侵入する。こうして、ストッパピン41により第1の再生ユニット6aと移動シャーシ11aが機器本体4に固定される。
【0112】
また、第1の再生ユニット6aの昇降シャーシ29の突出ピン48が、移動シャーシ11aの鉛直孔15の上端部(最も他の移動シャーシ11b,11cに近づいた位置)と、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43の挿入口8から離れた側の端部に位置して、移動シャーシ11a,11b同士が最も離れた状態に位置付けられる。
【0113】
また、移動シャーシ11bの突出ピン16が第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置すると、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28が停止するので、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28のテーパ面50が搬送ユニット5のローラ18の突出ピン51と間隔をあける。さらに、図9に示すように、回動アーム100の一端部が回動ピン101と間隔をあけて、ばねの付勢力により、回動アーム100は、他端部がローラ18から退避する。すると、搬送ユニット5は、コイルばねの付勢力によって、ローラ18が移動シャーシ11aのディスクガイド20に近づいた第1の再生ユニット6aにCD2を搬送する位置に位置付けられる。
【0114】
さらに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が挿入口8に向かうにしたがって、昇降シャーシ29の突出ピン48が鉛直孔15内を上方に向かって移動するので、スライドシャーシ28と周板13との間に位置付けられた支持アーム49の一端部が徐々に上方に向かって移動する。すると、支持アーム49が回転して、該支持アーム49の他端部が移動シャーシ11aの周板13より機器本体4の底に位置する内面に向かって突出するとともに、該底に位置する内面に当接する。
【0115】
すると、図8に示すように、ダンパ14の弾性復元力に抗して、前述した底に位置する内面から離されて、第1の再生ユニット6aは、奥行き方向Yに沿って挿入口8を並ぶ位置に位置付けられる。
【0116】
そして、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータ30を機器本体4内にCD2を収容する方向に駆動する。そして、挿入口8内を通ってCD2が機器本体4内に挿入されると、図18に示すように、搬送ユニット5のローラ18が第1の再生ユニット6aに向けてCD2を搬送する。移動シャーシ11a,11cの平板部12間にCD2の全体が位置付けられると、CPU55則ちマイコン7は、搬送ユニット5のモータを停止するとともに、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が挿入口8から離れる方向にモータ30を駆動する。
【0117】
すると、第1の再生ユニット6aのスライドシャーシ28が徐々に挿入口8から離れるのにしたがって、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の傾斜部43内を水平部44に向けて移動する。すると、スライド孔42が前述したように傾斜しているので、突出ピン48が移動シャーシ11の鉛直孔15内を下方に向かって徐々に移動する。そして、移動シャーシ11a,11c同士が互いに徐々に近づく。
【0118】
図10に示すように、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、移動シャーシ11a,11c同士が最も近づいて、移動シャーシ11cにより第1の再生ユニット6aの回転テーブル21のテーブル本体25に向かってCD2が押圧される。すると、第1の再生ユニット6aの回転テーブル21のクランプ爪が一旦テーブル本体25の表面下に没した後、再度テーブル本体25の表面から突出して、クランプ爪がテーブル本体25との間にCD2を挟んでクランプする。こうして、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、第1の再生ユニット6aの回転テーブル21がCD2をクランプする。
【0119】
また、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45内に位置すると、図13に示すように、連結シャーシ35の摺動ピン40が案内孔34の直線部39の挿入口8から離れた側の端部に位置する。
【0120】
その後、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内に侵入して、移動シャーシ11a,11c同士が若干離れた後、図11に示すように、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44の挿入口8寄りの端部に位置付けられる。この状態で、CPU55則ちマイコン7は、モータ30を停止する。また、昇降シャーシ29の突出ピン48がスライドシャーシ28のスライド孔42の水平部44内を移動すると、連結シャーシ35の摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38内を移動して、スライドシャーシ28が挿入口8から離れるのにしたがって、連結シャーシ35のストッパピン41が機器本体4の内側に徐々に没する。そして、摺動ピン40が案内孔34の近接傾斜部38の挿入口8から離れた側の端部に位置する。
【0121】
また、スライドシャーシ28が挿入口8から徐々に離れるのにしたがって、第1の再生ユニット6aの支持アーム49の他端部が機器本体4の底に位置する内面から徐々に離れて、前記他端部が移動シャーシ11aの周板13に重なる位置に、支持アーム49が位置付けられる。こうして、第1の再生ユニット6aにDVD3を搬送する。
【0122】
また、CPU55則ちマイコン7は、第1の再生ユニット6aにDVD3を搬送した後、第2の再生ユニット6bのスライドシャーシ28を最も挿入口8から離れた位置に位置付ける。この状態で、第1の再生ユニット6aが、CD2の情報を読み出して、再生する。なお、この状態では、図19に示すように、回転テーブル21にCD2をクランプする位置より、移動シャーシ11a,11b同士が離れているので、移動シャーシ11cなどがCD2の再生を妨げないとともに、ダンパ14により第1の再生ユニット6aは、機器本体4に対して移動自在となっている。
【0123】
なお、前述した説明では、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送した後、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送している。しかしながら、前述した実施例のディスクプレーヤ1は、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送することなく、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送しても良く、CD2を第1の再生ユニット6aに搬送することなく、DVD3を第2の再生ユニット6bに搬送しても良い。要するに、本実施例のディスクプレーヤ1は、再生ユニット6a,6bの駆動ユニット24を相互に独立させて動作させることで、再生ユニット6a,6bを相対的に独立して移動させて、任意の再生ユニット6a,6bに任意のCD2又はDVD3を任意の順番で搬送すれば良い。
【0124】
また、任意の再生ユニット6a,6bに任意のCD2又はDVD3を任意の順番で搬送する際には、ディスクプレーヤ1は、必ず、第1の再生ユニット6aの駆動ユニット24の連結シャーシ35のストッパピン41で第1及び第2の再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定する。
【0125】
要するに、ディスクプレーヤ1は、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bのうちいずれかにCD2又はDVD3を出し入れする際に、ストッパピン41が前記機器本体4に対して矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aを固定する。
【0126】
また、ディスクプレーヤ1は、再生ユニット6a,6bのうち一方にCD2又はDVD3を搬送する際に、再生ユニット6a,6bのうち他方の突出ピン48,16をスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置付けて、互いの間に前述した他方を位置付ける移動シャーシ11a,11b,11c同士を最も近づけるようにしても良い。
【0127】
要するに、ディスクプレーヤ1は、CPU55則ちマイコン7が、第1の再生ユニット6aと第2の再生ユニット6bのうち一つの再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を出し入れする際には、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を該回転テーブル21が支持された移動シャーシ11a,11b,11cとは異なる他の移動シャーシ11a,11b,11cに近づけるように、前記駆動ユニット24を制御するようにしても良い。
【0128】
さらに、前述したディスクプレーヤ1は、任意の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21に任意のCD2又はDVD3をクランプする際には、クランプする再生ユニット6a,6bの突出ピン48,16をスライドシャーシ28のスライド孔42の底部45に位置付けて、CD2又はDVD3を移動シャーシ11a,11b,11c間に挟んで、回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプするようにしても良い。
【0129】
要するに、ディスクプレーヤ1は、第1及び第2の再生ユニット6a,6bが回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプする際に、CPU55則ちマイコン7が、CD2又はDVD3をクランプする回転テーブル21を該回転テーブル21が支持された移動シャーシ11a,11b,11cとは異なる他の移動シャーシ11a,11b,11cに近づけて、第1及び第2の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21にCD2又はDVD3をクランプさせるようにしても良い。
【0130】
本実施例によれば、機器本体4内に複数の再生ユニット6a,6bを収容することで、複数のCD2及びDVD3などの記録媒体を同時に再生することを可能にしている。このため、一つの機器本体4を設置するだけで、複数の記録媒体を同時に再生することが可能になる。
【0131】
さらに、機器本体4内の複数の再生ユニット6a,6bをCD2及びDVD3の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動ユニット24を設けている。このため、各々の再生ユニット6a,6bに単一の挿入口8からのCD2及びDVD3の搬送が可能となる。したがって、複数のCD2及びDVD3の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数のCD2及びDVD3からの情報の再生が可能となる。
【0132】
また、機器本体4にCD2及びDVD3などの記録媒体を出し入れする挿入口8を一つのみ設けている。このため、機器本体4に挿入口8を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも機器本体4の小型化を図ることができる。したがって、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0133】
さらに、CD2及びDVD3などの記録媒体を機器本体4に出し入れする搬送ユニット5を、各再生ユニット6a,6bに記録媒体に搬送可能な状態に変位自在に設け、該搬送ユニット5を所望の再生ユニット6a,6bに記録媒体を搬送可能な状態に切り換える切り換え手段としてのコイルばねとテーパ面50と回動アーム100を備えている。このため、一つの搬送ユニット5で、各再生ユニット6a,6bに確実に記録媒体を搬送することができる。したがって、一つの搬送ユニット5で各再生ユニット6a,6bに記録媒体を搬送できるので、複数の再生ユニット6a,6bを設けても機器本体4の大型化を防止でき、搬送ユニット5を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0134】
また、回転テーブル21を移動シャーシ11b,11cに近づけて、回転テーブル21に記録媒体をクランプさせるので、回転テーブル21との間に記録媒体を挟む(クランプ)するクランプアームなどを設ける必要がない。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0135】
また、一つの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際に、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を移動シャーシ11b,11cに近づけるので、記録媒体を出し入れする再生ユニット6a,6b以外の再生ユニット6a,6bでは回転テーブル21が移動シャーシ11に近づく。このため、一つの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際に、機器本体4内でのデッドスペースを減少させることができる。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0136】
矢印K方向の端に位置する第1の再生ユニット6aが、機器本体4に固定されるストッパピン41を備え、いずれかの再生ユニット6a,6bに記録媒体を出し入れする際にストッパピン41で前述した端に位置する第1の再生ユニット6aを機器本体4に対して固定する。このため、機器本体4に記録媒体を出し入れする際に、機器本体4に対して再生ユニット6a,6bが位置決めされる。したがって、機器本体4に挿入された記録媒体を再生ユニット6a,6bに向けて確実に搬送でき、機器本体4外に排出される記録媒体を再生ユニット6a,6bから確実に機器本体4外に排出できる。
【0137】
また、矢印K方向の端に位置する移動シャーシ11aにダンパ14を取り付けている。端に位置する移動シャーシ11aの元々機器本体4に対する移動範囲が、前述した矢印K方向の中央に位置する移動シャーシ11cの移動範囲よりも狭い。このように、移動範囲の比較的狭い移動シャーシ11aにダンパ14を取り付けるため、該ダンパ14が移動シャーシ11aを移動させる範囲も当然狭くても良い。このため、ダンパ14の大型化を防止して、該ダンパ14の小型化を図ることができる。したがって、機器本体4の大型化を防止でき、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0138】
また、本発明では、図20に示すように、再生ユニット6a,6bが回転テーブル21との間のCD2又はDVD3を挟んでクランプするクランパ56を備えても良い。該クランパ56は、円板状に形成されて、移動シャーシ11b,11cに回転自在に設けられる。なお、図20において、前述した実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0139】
さらに、本発明では、図21及び図22に示すように、第1及び第2の再生ユニット6a,6b双方のスピンドルモータ22とピックアップ部23を移動シャーシ11cに取り付けても良い。この場合、CD2とDVD3との間に光ピックアップ26が位置するので、機器本体4のより一層の小型化を図ることができる。なお、図21及び図22において、前述した図示例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0140】
また、本発明では、図23及び図24に示すように、第1及び第2の再生ユニット6a,6b双方のスピンドルモータ22を共用しても良い、則ち一つのスピンドルモータ22で複数の回転テーブル21を回転するようにしても良い。この場合、スピンドルモータ22の数を削減できるので、機器本体4のより一層の小型化を図ることができる。なお、図23及び図24において、前述した図示例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0141】
前述した実施例では、情報処理部としての再生ユニット6a,6bを二つ設けている。しかしながら、本発明では、情報処理部としての再生ユニット6a,6bを三つ以上設けて良い。
【0142】
また、前述した実施例では、記録媒体としてのCD2とDVD3とを同時に再生可能なディスクプレーヤ1を示している。しかしながら、本発明では、CD2やDVD3やこれら以外の記録媒体の再生を同時に行っても良い。
【0143】
さらに、前述した実施例では、情報処理部として再生ユニット6a,6bを用いている。しかしながら、本発明では、情報処理部として、記録媒体への情報の記録が可能な記録ユニットを用いても良く、記録媒体への情報の記録と記録媒体の情報の再生との双方が可能な記録・再生ユニットを用いても良い。要するに、本発明では、記録媒体への情報の記録と記録媒体の情報の再生とのうちの少なくとも一方が可能なユニットを複数収容すれば良い。
【0144】
また、情報処理部としてのユニット6aを記録媒体に情報を記録するための記録ユニットとし、情報処理部としての再生ユニット6bによる記録媒体の情報の再生と、記録ユニット6aによる記録媒体への情報の記録を同時に行うようにしても良い。そうすれば、再生ユニット6bにより再生された情報を記録ユニット6aにて記録媒体にダビングすることが可能となる。
【0145】
また、前述した実施例では、再生ユニット6a,6bのうち一方にCD2及びDVD3を搬送する際に、再生ユニット6a,6bの双方のスライドシャーシ28を挿入口8に近づける方向にスライドさせている。しかしながら、本発明では、少なくともCD2及びDVD3を搬送する一方の再生ユニット6a,6bのスライドシャーシ28を挿入口8に近づける方向にスライドさせれば良く、他方のスライドシャーシ28を挿入口8から遠ざけたまま、該他方がCD2又はDVD3からの情報の再生を行っても良い。
【0146】
さらに、前述した実施例では、ダンパ14を移動シャーシ11aに取り付けている。しかしながら、本発明は、他の移動シャーシ11b,11cにダンパ14を取り付けても良い。要するに、本発明では、移動シャーシ11a,11b,11cのうち少なくとも一つにダンパ14を取り付ければ良い。
【0147】
また、前述した実施例では、第1の再生ユニット6aのストッパピン41が、再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定している。しかしながら、本発明では、第2の再生ユニット6bのストッパピン41が、再生ユニット6a,6bを機器本体4に固定しても良い。要するに、本発明では、複数の情報処理部のうち少なくとも一つに機器本体4に情報処理部を固定するストッパ部を設ければ良い。
【0148】
前述した実施例によれば、以下のディスクプレーヤ1が得られる。
【0149】
(付記1) 機器本体4の内外を連通し、かつ前記機器本体4にCD2又はDVD3を出し入れするための単一の挿入口8と、
前記挿入口8を介して入れられた前記CD2又はDVD3を前記機器本体4内に搬送する搬送ユニット5と、
それぞれが前記機器本体4内に収容され、前記CD2又はDVD3に記録された情報の再生が可能である複数の再生ユニット6a,6bと、
前記複数の再生ユニット6a,6bそれぞれを相対的に独立して前記CD2又はDVD3の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する駆動ユニット24と、
を備えたことを特徴とするディスクプレーヤ1。
【0150】
(付記2) 前記複数の再生ユニット6a,6bは、それぞれが前記CD2又はDVD3を装填して同時に前記情報の再生が可能であることを特徴とする付記1記載のディスクプレーヤ1。
【0151】
(付記3) 前記搬送ユニット5は、前記挿入口8から入れられた前記CD2又はDVD3を前記複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかに搬送するとともに、各再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送可能な位置間を変位自在に設けられ、
前記搬送ユニット5の位置を、各再生ユニット6a,6bにCD2又はDVD3を搬送可能な位置のうちのいずれかに切り換えるテーパ面50及び回動アーム100を備えたことを特徴とする付記1又は2記載のディスクプレーヤ1。
【0152】
(付記4)
前記機器本体4には、前記略垂直な方向に互いに間隔をあけて配され、かつ前記駆動ユニット24により互いに接離自在に設けられた複数の移動シャーシ11a,11b,11cが設けられ、
前記複数の再生ユニット6a,6bが、それぞれ、前記移動シャーシ11a,11cに回転自在に設けられかつ前記CD2又はDVD3をクランプ可能な回転テーブル21を有し、
前記駆動ユニット24は、前記複数の再生ユニット6a,6bにおけるいずれかの回転テーブル21に前記CD2又はDVD3をクランプする際には、当該回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cと他の移動シャーシ11c,11bとを相対的に近づけることを特徴とする付記1ないし付記3のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0153】
(付記5) 前記搬送ユニット5が前記複数の再生ユニット6a,6bのうちの一の再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、前記駆動ユニット24は、他の再生ユニット6a,6bの回転テーブル21を有する移動シャーシ11a,11cを他の移動シャーシ11c,11bに近づけることを特徴とする付記4記載のディスクプレーヤ1。
【0154】
(付記6) 前記複数の再生ユニット6a,6bのうち少なくとも一つは、前記機器本体4に固定するためのストッパピン41を有し、
前記搬送ユニット5が前記複数の再生ユニット6a,6bのうちいずれかの再生ユニット6a,6bに前記CD2又はDVD3を搬送する際に、前記ストッパピン41が前記機器本体4に対して前記再生ユニット6a,6bを固定することを特徴とする付記1ないし付記5のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0155】
(付記7) 前記複数の移動シャーシ11a,11b,11cのうちの少なくとも一つに、当該移動シャーシ11aを前記機器本体4に対して移動自在に支持するとともに、当該移動シャーシ11aの移動を減衰させるダンパ14を取り付けたことを特徴とする付記4ないし付記6のうちいずれか一項に記載のディスクプレーヤ1。
【0156】
付記1によれば、機器本体4内の複数の再生ユニット6a,6bをCD2及びDVD3の搬送方向に略垂直な方向に互いに独立して移動自在とする駆動ユニット24を設けている。このため、各々の再生ユニット6a,6bに単一の挿入口8からのCD2及びDVD3の搬送が可能となる。したがって、複数のCD2及びDVD3の再生を同時に行うために必要とされる設置スペースを増加させることなく、複数のCD2及びDVD3からの情報の再生が可能となる。
【0157】
また、機器本体4にCD2及びDVD3などの記録媒体を出し入れする挿入口8を一つのみ設けている。このため、機器本体4に挿入口8を複数(再生ユニット6a,6bと同数)設ける場合よりも機器本体4の小型化を図ることができる。したがって、設置にかかるスペースをより確実に減少させることができる。
【0158】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
Claims (6)
- 機器本体の内外を連通し、かつ前記機器本体に記録媒体を出し入れするための単一の挿入口と、
前記挿入口を介して入れられた前記記録媒体を前記機器本体内に搬送する搬送部と、それぞれが前記機器本体内に収容され、前記記録媒体に記録された情報の再生、又は前記記録媒体への情報の記録が可能である複数の情報処理部と、
前記複数の情報処理部それぞれを相対的に独立して前記記録媒体の搬送方向に対して略垂直な方向に移動する駆動部と、を備え、
前記搬送部は、前記挿入口から入れられた前記記録媒体を前記複数の情報処理部のうちいずれかに搬送するとともに、各情報処理部に前記記録媒体を搬送可能な位置間を変位自在に設けられ、前記搬送部の位置を、各情報処理部に記録媒体を搬送可能な位置のうちのいずれかに切り換える切り換え手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数の情報処理部は、それぞれが前記記録媒体を装填して同時に前記情報の再生、また記録が可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記機器本体には、前記略垂直な方向に互いに間隔をあけて配され、かつ前記駆動部により互いに接離自在に設けられた複数の移動シャーシが設けられ、
前記複数の情報処理部が、それぞれ、前記移動シャーシに回転自在に設けられかつ前記記録媒体をクランプ可能な回転テーブルを有し、
前記駆動部は、前記複数の情報処理部におけるいずれかの回転テーブルに前記記録媒体をクランプする際には、当該回転テーブルを有する移動シャーシと他の移動シャーシとを相対的に近づけることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記搬送部が前記複数の情報処理部のうちの一の情報処理部に前記記録媒体を搬送する際に、前記駆動部は、他の情報処理部の回転テーブルを有する移動シャーシを他の移動シャーシに近づけることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記複数の情報処理部のうち少なくとも一つは、前記機器本体に固定するためのストッパ部を有し、
前記搬送部が前記複数の情報処理部のうちいずれかの情報処理部に前記記録媒体を搬送する際に、前記ストッパ部が前記機器本体に対して前記情報処理部を固定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記複数の移動シャーシのうちの少なくとも一つに、当該移動シャーシを前記機器本体に対して移動自在に支持するとともに、当該移動シャーシの移動を減衰させるダンパを取り付けたことを特徴とする請求項3ないし請求項5のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
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