JP4417765B2 - 無線伝送システム、無線中継システム、及び通信装置 - Google Patents
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Description
の問題点について説明する。
シンボル1までは1つの送信装置(送信装置1)と受信装置が通信を行っていた場合において、シンボル2からは2つ目の送信装置(送信装置2)から同一の送信信号の送信が開始された場合の受信装置における受信信号について示している。ここで、送信装置2からの送信信号は、送信装置1からの送信信号に対して、遅延時間τだけ遅延して受信されるとする。この遅延時間τは、例えば、送信装置2と受信装置の距離が、送信装置1と受信装置の距離より大きい場合や、送信装置2において送信に要する処理遅延により生じる処理遅延時間に相当する。
伝送効率の低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線伝送システムは、例えば、図1に示すように構成される。同図に示すように、この無線伝送システムは、複数の送信装置(送信装置1、送信装置2)と、受信装置3と、から構成される。本実施形態における無線伝送システムでは、マルチキャリア方式の1つであるOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing )方式による信号伝送が行われ、送信装置1及び送信装置2からは同一の送信信号(OFDM信号)が受信装置3に対して送信される。本実施形態において、送信装置1、2と受信装置3は、所定の回線に接続してデータを送受信する通信装置に対応する。なお、以下では、説明を平易にするため、「送信装置」、「受信装置」を用いて説明する。
新規送信装置適用通知信号の場合と同様の手順にてなされる。すなわち、送信装置1及び受信装置3のガードインターバル長制御部14、22は、送信装置2から通知された作動中送信装置停止通知信号を受信することにより、送信装置2からのデータ送信が停止(終了)されることを検出し、作動中送信装置停止通知信号と対応付けられている規定遅延時間の情報をメモリから読み出して、ガードインターバル長を変更(ガードインターバル長の再設定)する(ステップS16、ステップS17)。
本発明はこのような態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更できる。以下、変形例について説明する。
変形例1は、送信装置2によるデータの送信開始の決定を受信装置3において決定する態様である。この場合、送信装置1から送信される信号の受信信号電力に応じて、送信装置2におけるデータの送信開始を決定し、新規送信装置適用通知信号を送信装置1と送信装置2に通知すればよい。
変形例2は、送信装置1で送信装置2によるデータの送信開始を決定する態様である。この場合、送信装置1は受信装置3から受信信号電力の情報をフィードバックしてもらい、そのフィードバックされた受信信号電力に応じて、送信装置2におけるデータの送信開始を決定し、新規送信装置適用通知信号を送信装置2と受信装置3に通知すればよい。
次に、2つ以上の複数の送信装置(以下、ここでは、基地局という)から同一の送信信号を受信装置(以下、ここでは、移動局という)送信する場合として、図27で示したセルラー方式を適用した移動通信におけるソフトハンドオーバ時に、本発明を適用する場合の実施例について説明する。
上記第2の実施形態では、セルラー方式を適用した移動通信におけるソフトハンドオーバ時に、本発明を適用した場合の実施例について説明したが、本実施形態は、送信装置からの送信信号を、無線中継装置により中継して受信装置に送信する無線中継システムに本発明を適用した場合の一態様である。本実施形態の無線中継システムは、上述の従来技術の説明で用いた図28と同様に構成される。したがって、従来と同様の構成要素である送信装置、無線中継装置、受信装置には、それぞれ従来と同様の符号、310、320、330を付している。また、本実施形態における送信装置及び受信装置は、第1の実施形態における送信装置及び受信装置と同様に構成される。よって、その説明は省略する。
次に、ガードインターバル区間とデータ区間により構成されるOFDMシンボル長を一定として、無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に応じて、適応的にガードインターバル長を制御する場合の実施形態について、図12を用いて説明する。同図(a)は無線中継装置非適用時(無線中継装置からデータ送信を行っていないとき)の送信フレームの構成を示し、同図(b)は無線中継装置適用時の送信フレームの構成を示している。なお、図中、縦軸は周波数fを表し、横軸は時間tを表している。
次に、データ長を一定として、無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に応じて、適応的にガードインターバル長を制御する場合の実施形態について、図13を用いて説明する。同図(a)は無線中継装置非適用時の送信フレームの構成を示し、同図(b)は無線中継装置適用時の送信フレームの構成を示している。なお、図中、縦軸は周波数fを表し、横軸は時間tを表している。
次に、OFDMシンボルにおけるデータ区間長に対するガードインターバル長の割合を一定として、無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に応じて、適応的にガードインターバル長を制御する場合の実施形態について、図14を用いて説明する。同図(a)は無線中継装置非適用時の送信フレームの構成を示し、同図(b)は無線中継装置適用時の送信フレームの構成を示している。なお、図中、縦軸は周波数fを表し、横軸は時間tを表している。
次に、無線中継装置が、受信信号を用いて無線中継装置からの再送信信号の送信/停止を決定し、その結果を送信装置および受信装置に通知する場合の実施形態ついて、図15及び図16を用いて説明する。図15は、本実施形態における無線中継装置の構成を示すブロック図である。図16は、本実施形態の動作を示すシーケンス図である。
上記第7の実施形態では、無線中継装置が受信信号を用いて再送信信号の送信/停止決定をする場合の態様を例示したが、本実施形態では、受信装置が、受信信号を用いて無線中継装置からの再送信信号の送信/停止を決定し、その結果を送信装置および無線中継装置に通知する機能を備える。以下、本実施形態について図17及び図18を用いて説明する。図17は、本実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。図18は、本実施形態の動作を示すシーケンス図である。
上記第8の実施形態では、受信装置が受信信号を用いて再送信信号の送信/停止決定をする場合の態様を例示したが、本実施形態では、受信装置は、受信した受信信号の受信電力に応じて無線中継装置からの再送信信号の送信/停止を決定し、その結果を送信装置および無線中継装置に通知する機能を備える。以下、本実施形態について、図19及び図20を用いて説明する。図19は、本実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。図20は、本実施形態の動作を示すシーケンス図である。
次に、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを用いる通信方法において、受信装置は受信信号のフェージング相関値に基づいて、無線中継装置からの再送信信号の送信/停止を決定する場合の実施形態について、図21及び図22を用いて説明する。
上記実施形態では、無線中継装置の処理遅延時間に基づいて、ガードインターバル長を制御する場合の態様について例示したが、本発明はこのような態様に限らない。以下では、無線中継装置における処理遅延時間に加えて、無線中継装置と受信装置間の遅延波の最大遅延時間に応じて、ガードインターバル長を制御する場合の態様について図23を用いて説明する。図23は、本実施形態の動作を示すシーケンス図である。
次に、送信装置から受信装置に無線中継装置を介することなく直接受信される受信信号の遅延波の最大遅延時間と、送信装置から無線中継装置を介して受信される遅延波の最大遅延時間と、無線中継装置における処理遅延時間を足し合わせた時間を比較し、より長い最大遅延時間に応じてガードインターバル長を制御する場合の態様について説明する。
上記実施形態では、無線中継装置が固定されている場合を想定し説明してきたが、以下では、無線中継装置が移動する場合の一態様について説明する。ここでは、無線中継装置が移動する場合において、無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に、一定の固定値を加えた値をガードインターバル長と設定する場合について説明する。
次に、複数の無線中継装置から再送信信号を送信する場合において、受信装置において各中継装置と受信装置における遅延波の最大遅延時間を測定し、最大遅延時間と無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に応じて、適応的にガードインターバル長を制御する場合の一態様について説明する。
3、330 受信装置
11、23、111、122 直並列変換部
12、112 逆フーリエ変換部
13、25、113、124 並直列変換部
14、24 ガードインターバル長制御部
15、114 ガードインターバル挿入部
21、121 ガードインターバル除去部
24、123 フーリエ変換部
31 GI制御処理部
32、45 メモリ
40 通知処理部
41 新規送信装置適用通知信号/作動中送信装置停止通知信号生成部
42 有線処理部
43 無線処理部
44 制御部
51 中継信号生成部
52 切替部
61、71 新規無線中継装置適用/作動中無線中継装置停止決定部
81 受信電力測定部
91 アンテナ間フェ−ジング相関計算部
210、220 基地局
230 移動局
320 無線中継装置
Claims (15)
- 複数の送信装置から送信される同一の送信信号を受信装置で受信する無線伝送システムにおいて、
前記各送信装置と受信装置は、
他の送信装置によりデータの送信が開始されることを示す信号を当該他の送信装置から受信することにより、当該他の送信装置による前記データの送信開始を検出するとともに、既に前記データの送信を行っている他の送信装置が当該データの送信を停止することを示す信号を当該他の送信装置から受信することにより、当該他の送信装置による前記データの送信停止を検出する検出手段と、
前記検出手段での検出結果に基づいて、ガードインターバル長を制御するガードインターバル長制御手段と、
を備えることを特徴とする無線伝送システム。 - 送信装置からの送信信号を、無線中継装置により中継して受信装置に送信する無線中継システムにおいて、
前記送信装置と受信装置は、
前記無線中継装置によるデータの中継開始及び停止を検出する中継検出手段と、
前記中継検出手段での検出結果に基づいて、ガードインターバル長を制御する中継ガードインターバル長制御手段と、を備え、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、前記ガードインターバル長を、無線中継装置での処理遅延時間に基づいて制御する
ことを特徴とする無線中継システム。 - 所定の方式で変調された信号を送受信する通信装置において、
他の通信装置によりデータの送信が開始されることを示す信号を当該他の通信装置から受信することにより、当該他の通信装置による前記データの送信開始を検出するとともに、既に前記データの送信を行っている他の通信装置が当該データの送信を停止することを示す信号を当該他の通信装置から受信することにより、当該他の通信装置による前記データの送信停止を検出する検出手段と、
前記検出手段での検出結果に基づいて、ガードインターバル長を制御するガードインターバル長制御手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置において、
前記ガードインターバル長制御手段は、送信された信号が、ガードインターバル長を越えないように受信されるように、ガードインターバル長を制御することを特徴とする通信装置。 - 所定の方式で変調された信号を、無線中継装置により中継して送受信する通信装置において、
前記無線中継装置によるデータの中継開始及び停止を検出する中継検出手段と、
前記中継検出手段での検出結果に基づいて、ガードインターバル長を制御する中継ガードインターバル長制御手段と、を備え、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、前記ガードインターバル長を、無線中継装置での処理遅延時間に基づいて制御する
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、前記ガードインターバル長を、ガードインターバル区間とデータ区間により構成されるOFDMシンボル長を一定として、無線中継装置での処理遅延時間に基づいて制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、前記ガードインターバル長を、OFDMシンボル内のデータ区間長を一定として、無線中継装置での処理遅延時間に基づいて制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、前記ガードインターバル長を、OFDMシンボルにおけるデータ区間長に対するガードインターバル長の割合を一定として、 無線中継装置での処理遅延時間に基づいて制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項6乃至8いずれかに記載の通信装置において、
受信信号から得られる情報に基づいて、無線中継装置から送信される再送信信号の送信及び停止を決定する再送信信号送信/停止決定手段と、
前記決定結果を、所定の相手に通知する決定結果通知手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項6乃至8いずれかに記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、
既知信号を用いて受信装置で測定される遅延波の最大遅延時間と、無線中継装置での処理遅延時間に基づいて、前記ガードインターバル長を制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項10に記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、
送信側の通信装置から受信側の通信装置に無線中継装置を介することなく直接受信される受信信号の遅延波の最大遅延時間と、前記送信側の通信装置から無線中継装置を介して受信される受信信号の遅延波の最大遅延時間と、無線中継装置における処理遅延時間を足し合わせた時間と、を比較し、比較結果に応じてガードインターバル長を制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項6乃至8いずれかに記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、
無線中継装置が移動する場合、該無線中継装置での処理遅延時間に、一定の固定値を加えた値をガードインターバル長として設定することを特徴とする通信装置。 - 請求項6乃至8いずれかに記載の通信装置において、
前記中継ガードインターバル長制御手段は、
複数の無線中継装置から再送信信号を送信する場合、受信側の通信装置において各無線中継装置と前記受信側の通信装置における遅延波の最大遅延時間を測定し、その測定した最大遅延時間と、無線中継装置の再送信に要する処理遅延時間に基づいて、ガードインターバル長を制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項9に記載の通信装置において、
受信電力を測定する受信電力測定手段を備え、
前記再送信信号送信/停止決定手段は、前記受信電力測定手段により測定される受信電力に基づいて、無線中継装置から送信される再送信信号の送信及び停止を決定することを特徴とする通信装置。 - 請求項9に記載の通信装置において、
送信側の通信装置及び受信側の通信装置に複数のアンテナが備えられ、
受信信号のフェージング相関値を測定するフェ−ジング相関値測定手段を備え、
前記再送信信号送信/停止決定手段は、前記フェ−ジング相関値測定手段により測定されるフェージング相関値に基づいて、無線中継装置からの再送信信号の送信あるいは停止を決定することを特徴とする通信装置。
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