JP4416542B2 - 呼気採取装置 - Google Patents

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Description

本発明は呼気採取装置に係り、特に、歯周病の進行度を予診する歯周病予診装置や口臭の程度を測定する口臭測定装置等に用いられる呼気採取装置に関する。
従来、歯周病は高齢者に特有の成人病と考えられていたが、食生活の変化等により、近年、十代から発症する若年性歯周炎の存在が確認されている。歯周病は自覚症状もなく慢性的に進行するため発見が遅れやすく、末期的な症状になってから受診することが多い。従って、歯周病を予防するには、早期発見、早期治療が特に重要である。また、口臭を抑えるために、自己の口臭の程度を簡易かつ客観的に把握したいという要望も存在する。
口臭から歯周病を診断しようとするには、極微量の臭気成分の測定が可能なガスクロマトグラフが有効な手段である。しかしながら、上述したガスクロマトグラフは装置自体が高価で操作も煩雑なため、専門医等が多数在籍する歯科大学病院や一部の歯科医院等での使用に限られ、歯周病の可能性や進行程度を簡便に把握することは難しい。
歯周病原菌はアンモニア、メチルメルカプタン、インドール等の臭気物質を産生するため、口臭の一因となり、口臭の強度と歯周病との間には相関関係が成立することが知られている。このため、被検者の呼気を、アンモニア等臭気物質に感応する複数の半導体ガスセンサが配設された密閉チャンバ内に送り、半導体ガスセンサからの出力を解析する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、被検者の属性データと半導体ガスセンサの出力による呼気データとから歯周病の進行度を予診する歯周病予診装置やシステムも開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。従って、歯周病予診装置や口臭測定装置は、一部実用化の段階に至っている。
このような歯周病予診装置等では、被検者の呼気を半導体ガスセンサが配設されたチャンバまで導く呼気採取装置を有している。例えば、上述した特許文献3では、呼気だめ、呼気案内チューブ、呼気充填チャンバを介してチャンバ内に呼気を導入する技術が開示されている。また、口及び鼻孔を覆う呼気採取マスクと、呼気採取マスクに清浄な空気を供給する清浄空気供給手段と、呼気採取マスク及び清浄空気供給手段を連通する清浄空気用流路と、呼気採取マスク内の空気をチャンバ内に導く呼気用流路とを備え、清浄空気用流路と呼気採取マスクとの間と呼気採取マスクと呼気流用路との間にそれぞれ逆止弁を配設した呼気採取装置が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−286670号公報 特開2001−052602号公報 特開2003−159262号公報 特開平9−126958号公報
しかしながら、特許文献3の技術では、呼気案内チューブ内を清浄することが難しいため、被検者の歯周病予診等を連続して行うと、呼気だめや呼気案内チューブ内に残留した先の被検者の呼気により誤った予診結果等を生ずるおそれがある。従って、特許文献3の技術では、誤った予診を避けるために、例えば、マニュアルで、呼気だめや呼気案内チューブに清浄な空気(キャリアガス)を送りこれらを清浄する必要があるため、装置の取り扱いに手間が掛かる、という問題がある。また、特許文献4の技術では、清浄空気供給手段と呼気採取マスク、及び、呼気採取マスクとチャンバとのそれぞれの間に貯留バッファを配置する必要があるため、装置全体の大型化を招く、という問題がある。
本発明者らは、歯周病予診装置の潜在ユーザとなる多数の歯科医師等の意見を聴いた結果、歯周病予診装置等の普及には、装置の取り扱いの簡便さや小型化が必要であるとのニーズを把握した。
本発明は上記事案に鑑み、小型でかつシーケンス制御で呼気の流路を清浄可能な呼気採取装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ガス感応性を有する複数の半導体ガスセンサを密封したチャンバと、前記チャンバ内の気体を一定量で吸引する吸引手段と、前記チャンバの上流側に配置され、清浄な空気を供給する清浄空気用流路と被検者の口から排出された呼気を供給する呼気用流路とを選択的に前記チャンバに接続するための第1の電磁弁と、前記吸引手段の下流側に配置され、前記吸引手段で吸引された気体を選択的に排気口及び前記第1の電磁弁を介して前記呼気用流路に案内するための第2の電磁弁と、を備える。
本発明では、第1の電磁弁により、清浄な空気を供給する清浄空気用流路と、被検者の口から排出された呼気を供給する呼気用流路とが選択的にチャンバに接続され、第2の電磁弁により、選択的に、吸引手段で吸引された気体が排気口に案内されるか又は第1の電磁弁を介して呼気用流路に流通するように案内される。このため、吸引手段を作動させ、第1及び第2の電磁弁の通電制御を行うことにより、呼気用流路から供給される呼気をチャンバに導入して呼気を採取することができると共に、清浄空気用流路から供給される清浄な空気をチャンバに導入し排気口から排気することでチャンバ内を清浄することができ、清浄空気用流路から供給される清浄な空気をチャンバ、第2の電磁弁、第1の電磁弁を介して呼気用流路を流通させ排気することで呼気用流路内を清浄することができる。従って、シーケンス制御で呼気の採取及び呼気の流路の清浄を行うことができる。また、吸引手段は、チャンバ内の気体を一定量で吸引するため、呼気をチャンバに導入する際に、呼気を充填するためのバッファを設ける必要がないので、装置全体の小型化を図ることができる。
本発明において、第2の電磁弁は3方弁であることが好ましい。この場合に、第1の電磁弁を、第3及び第4の2つの電磁3方弁とした形態や、1つの電磁4方弁とした形態を採ることができる。
2つの電磁3方弁の形態を採るときには、第2の電磁弁は、COMポートが吸引手段に、NOポートが排気口に、NCポートが第3の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、第3の電磁弁は、COMポートが呼気用流路に、NOポートが第4の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、第4の電磁弁は、NOポートが呼気用流路に、COMポートがチャンバにそれぞれチューブを介して接続されていることが好ましい。このとき、第2乃至第4の電磁弁は、それぞれ、非通電状態でCOMポートがNOポートと連通し、通電状態でCOMポートがNCポートと連通すればよい。
一方、1つの電磁4方弁の形態を採るときには、第1の電磁弁は、第1のポートが清浄空気用流路に、第2のポートが呼気用流路にそれぞれ接続されていると共に、第3のポートがチャンバに、第4のポートが第2の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、非通電状態で第1及び第3のポートが連通し、通電時の第1の状態で第2及び第3のポートとが連通し、通電時の第2の状態で第1及び第3のポート、並びに、第2及び第4のポートがそれぞれ連通するようにすればよい。
また、チャンバ内の気体を一定量で吸引するために、吸引手段を、吸引ポンプとチャンバに流れる気体の流量を一定量に制御するマスフローコントローラとで構成するようにしてもよい。
更に、呼気用流路がチューブであり、呼気用流路の第1の電磁弁とは反対側の端部に被検者が呼気用流路を把持可能なグリップを固着させるようにすれば、被検者はグリップを把持することでチューブを持つことができるので、楽な姿勢で呼気を排出することができる。この場合に、グリップの端部に被検者の呼気を吸引するためのパイプを装着可能とすれば、パイプを1回のみ使用して使い捨てが可能となるので、被検者の衛生を確保することができる。このとき、パイプは、被検者が口で銜えることが可能なマウスピース、呼気用流路への被検者の唾液の侵入を防止するフィルタ及びグリップに装着するためのアダプタで構成するようにしてもよい。
本発明によれば、吸引手段を作動させ、第1及び第2の電磁弁の通電制御を行うことにより、呼気用流路から供給される呼気をチャンバに導入して呼気を採取することができると共に、清浄空気用流路から供給される清浄な空気をチャンバに導入し排気口から排気することでチャンバ内を清浄することができ、清浄空気用流路から供給される清浄な空気をチャンバ、第2の電磁弁、第1の電磁弁を介して呼気用流路から排気することで呼気用流路内を清浄することができるので、シーケンス制御で呼気の採取及び呼気の流路の清浄を行うことができ、更に、吸引手段は、チャンバ内の気体を一定量で吸引するため、呼気をチャンバに導入する際に、呼気を充填するためのバッファを設ける必要がないので、装置全体の小型化を図ることができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る呼気採取装置を歯周病の進行度を予診する歯周病予診装置に適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、本実施形態の歯周病予診装置1は、正面にフロントパネル3と、他の5面を覆い後述するように機構部、制御部及び電源部を内蔵した箱状の筺体2を有している。フロントパネル3の上部には、情報を表示すると共に、歯科医師や被検者等の操作者から操作命令を受けるためのタッチパネル7が配置されている。
フロントパネル3の下部からは、被検者の呼気を後述するチャンバ内に導くためのサンプル管5が導出されている。サンプル管5には、外径3mm、内径2mmで、比較的呼気成分の吸着が少ないポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製チューブが用いられている。サンプル管5の一端側(先端側)には、呼気採取の際に被検者が把持するためのグリップ6が固着している(図2(A)も参照)。被検者が外径3mmのサンプル管5を安定して把持することは難しいため、グリップ6には、最大直径φ20mm、長さ150mmの樹脂製のものが用いられている。なお、グリップ6は、呼気測定時以外は、フロントパネル3の上部側面に配置されたグリップホルダ4内に収容される(図1に示す状態)。
グリップ6内にはサンプル管5が埋設されており、フロントパネル3からのクリップ6の端部(後述する呼気採取口)までのサンプル管5の長さは90cmに設定されている。すなわち、サンプル管5の長さは、被検者がタッチパネル7にタッチし易く、かつ、歯科医師又は歯科補助がフロントパネル3と被検者との間に入り、歯周病予診装置1の操作をナビゲートすることを想定した長さとされている。
図2(A)に示すように、グリップ6の一側には、被検者が呼気を排出するためのフィルタパイプ8を装着可能な円筒状の呼気採取口が形成されている。フィルタパイプ8は、衛生面を考慮して被検者毎に使い捨てにされ、図2(B)に示すように、被検者が口を窄めて呼気を軽く吹き込むためのマウスピース11、被検者の唾液の進入を防ぐための脱脂綿等のフィルタ12、及び、グリップ8の呼気採取口の外周に装着するための円筒状アダプタ11で構成されている。
図3に示すように、歯周病予診装置1の機構部は、3つの電磁3方弁(以下、電磁弁という。)18、19、20、複数の半導体ガスセンサ等を内蔵したチャンバ10、チャンバ10の下流側に配置されチャンバ10内に流れる気体流量を一定量に制御するマスフローコントローラ(以下、MFCという。)15、MFC15の下流側に配置されチャンバ10内に流れる気体を吸引するポンプ16、キャリアガス(清浄された空気)を発生させる図示を省略したキャリアガス発生ユニット、及び、これらを接続する外径3mm、内径2mmのPTFE製チューブで構成されている。
すなわち、サンプル管5の他端側は電磁弁18のCOMポートに接続されており、電磁弁18のNOポートはチューブ17で電磁弁19のNCポートに接続されている。電磁弁19のNOポートはチューブ9でキャリアガス発生ユニットに接続されており、電磁弁19のCOMポートはチューブでチャンバ10の一側に接続されている。チャンバ10の他側はチューブでMFC15の一側に接続されており、MFC15の他側はチューブでポンプ16の一側(吸引側)に接続されている。ポンプ16の他側(排出側)はチューブで電磁弁20のCOMポートに接続されており、電磁弁20のNOポートはチューブで筺体2に形成された排気口(不図示)まで導出されている。また、電磁弁18及び電磁弁20のNCポート同士は、チューブ14で接続されている。なお、チャンバ10やMFC15の接続では、気密性を確保するために、フェラルを有するコネクタジョイントが用いられている。
キャリアガス発生ユニットは、筒状のカラム内に活性炭とシリカゲルとが充填されており、その両端面にはチューブ9内への異物の侵入を防止するためのメッシュが配設されている。キャリアガス発生ユニットの一端面側は、筺体2から若干外側に突出(露出)しており、他端面側の外周には雄ねじが螺設されている。電磁弁19のNOポートから導出されたチューブ9は筺体2に固定された円盤状の装着フランジの中央部に接続されている。装着フランジは側周面を有した断面コ字状の形状を有しており、側周面には雌ねじが螺設されている。このため、装着フランジの側周面に螺設された雌ねじにキャリアガス発生ユニットの雄ねじを羅合させることで、筺体2の外部からキャリアガス発生ユニットの装着ないし交換が可能である。キャリアガス発生ユニットが装着フランジに装着された状態でポンプ16の吸引力で吸引されると、キャリアガス発生ユニットの一端面側から外気が取り込まれ、取り込まれた外気が活性炭とシリカゲルとで清浄され、キャリアガスを他端面側から排出する。
本実施形態では、ポンプ16に、KNF社製の型式番号830KNDCを使用した。このポンプの概略仕様は、定格電圧12V、流量(気体吸引量)3.1リットル/分、サイズ77×30.7×53.5mmである。MFC15には、ESTEC社製の型式番号E40を使用した。このMFCの概略仕様は、定格電圧±15V、流量レンジ0〜400ミリリットル/分、流量精度±1%である。また、電磁弁18、19、20には、CKD社製の型式番号AG31−01−2を使用した。この電磁弁の応答速度は数十ミリ秒であり、内部はPTFE加工が施されている。
図4に示すように、チャンバ10は、ステンレス製で箱形のチャンバ下蓋21、チャンバ上蓋22、枠状のゴムパッキン23及びステンレス製ボルト(不図示)で構成されており、基板25にマウントされた複数の半導体ガスセンサ30をチャンバ内に密閉した構造が採られている。すなわち、半導体ガスセンサ30がマウントされた基板25を、ゴムパッキン23を介して上下両側から挟み、気密性を保持するために、チャンバ上蓋22側及びチャンバ下蓋21側の両側から、それぞれチャンバ下蓋21及びチャンバ上蓋22に達する長さのステンレス製ボルトで締め付けられている。なお、チャンバ下蓋21及びチャンバ上蓋22は、半導体ガスセンサ30等に対しチャンバ10の外部で発生するノイズを遮断するために、筺体2に電気的に接続されたシールド構造を有している。
図5に示すように、チャンバ10内には、8個の半導体ガスセンサ30、1個の湿度センサ31、1個の温度センサ(サーミスタ)32の合計10個のセンサが収容されている。一般に、チャンバ10の内容積はセンサの応答性を高めるために、小さい方が好ましい。本実施形態では、10個のセンサを基板25上に密集配置することで、チャンバ下蓋21と基板25(基板25上にマウントされたセンサ等の部品を除く。)とが画定する内容積を約35ミリリットルとした(図4も参照)。なお、チャンバ上蓋22と基板25とが画定する空間は、センサから導出されたピンや基板25の裏面側(図4の上側)にマウントされた回路素子を収容するために形成されたものである。
なお、本実施形態では、半導体ガスセンサ30には、硫化水素、アンモニア及び芳香族化合物に感応するTGS2602、メタンに感応するTSG2611、アルコール、有機溶剤に感応するTGS2620、有機ハロゲン、フッ素に感応するTGS832、エタノール等の有機溶媒に感応するTGS822、アミン含有物に感応するTGS826(いずれも、フィガロ技研(株)の型式番号)、水素化合物に感応するSP19、アンモニアに感応するSP53(後二者は(株)エフアイエスの型式番号)を使用した。
図6に示すように、半導体ガスセンサ30は、例えば、アルミナセラミックチューブの周部に酸化スズ(SnO)の微粒子を焼結した円筒状のn型酸化物半導体30Aを有している。アルミナセラミックチューブは中空とされており、アルミナセラミックチューブ内にヒータコイル30Bが挿入されている。n型酸化物半導体30Aの両端にはそれぞれ2個の電極が印刷されており、これらの電極にリードの一端が接合されている。リードの他端及びヒータコイル30Bのリードの両端は円柱状の樹脂成形ベースの上面周縁部に印刷されたパッドにワイヤボンディングされている。樹脂成形ベースの上部には樹脂成形ベースと同外径で円筒状の樹脂成形筒が樹脂成形ベースに接着されており、n型酸化物半導体30Aは樹脂成形ベースの上面に接触しないように樹脂成形筒の中央部に配置されている。樹脂成形ベース及び樹脂成形筒の外周部には筒状の樹脂カバーの内周が接着されており、樹脂カバーの上部には図示しないステンレス製のメッシュがはめ込まれた開口が形成されている。また、樹脂成形ベースの各パッドからはピンが立設されている。
n型酸化物半導体30Aはヒータ30Bにより感応気体に応じて200°C〜400°Cに加熱され還元性ガスを検出する。大気中で酸素はn型酸化物半導体30Aの表面に負イオン吸着しており、還元性ガスが存在するとn型酸化物半導体30A表面で還元性ガスによる酸化反応が起こる。このとき、吸着酸素に捕捉されていた電子が半導体へ移行しn型酸化物半導体30Aに導電率の変化が生じ、この導電率の変化を検出することにより還元性ガスの存在や濃度を検出することができる。
各半導体ガスセンサ30は、n型酸化物半導体30Aに、半導体ガスセンサ30からの出力電圧Voutを取り出すための検出抵抗RLを直列に挿入し作動電圧Vcが印加されると共に、ヒータ30Bにヒータ電圧が印加される。出力電圧Voutは検出抵抗RLの両端電圧とされている。なお、作動電圧Vc及び出力電圧Voutの低電位側はグランドとされている。
本実施形態の歯周病予診装置1では、半導体ガスセンサ30の出力電圧Voutをサンプリングレート100Hzで取得する。n型酸化物半導体30Aの抵抗値をR0(Ω)、検出抵抗RLの抵抗値をRL(Ω)、作動電圧Vcの電圧値をVc(V)、出力電圧Voutの電圧値をVout(V)とすると、抵抗値R0は、R0={(Vc−Vout)/Vout}×RLで与えられる。従って、n型酸化物半導体30Aの初期値に対する比抵抗変化値をRiとすると、比抵抗変化値Riは、Ri=(R0/Rs)−1で与えられる。
図5に示すように、基板25の一側には、(湿度センサ31や温度センサ32を含む)全てのセンサへの作動電圧を供給するための作動電圧コネクタ27及び各半導体ガスセンサ30のヒータ30Bへのヒータ電圧を供給するためのヒータ電圧コネクタ28がマウントされており、他側には、各検出抵抗RL両端の出力電圧Voutを出力するための出力電圧コネクタ26がマウントされている。なお、チャンバ10の外側で、かつ、出力電圧コネクタ26側の基板25の領域には、検出抵抗RLがマウントされている(図5では不図示)。
図7に示すように、歯周病予診装置1の制御部は、歯周病予診装置1全体を制御するコンピュータ42を有している。コンピュータ42は、中央演算装置として機能するCPU、コンピュータ42の基本動作プログラム及びニューラルネットワーク等の歯周病予診エンジン(プログラム)やそのプログラムデータを格納したROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM及びインターフェース等を含んで構成されている。
コンピュータ42の外部バスには、タッチパネル7の表示や操作命令を制御するタッチパネル制御部41及び被検者の歯周病予診結果等を記憶するハードディスク(HD)43が接続されている。なお、タッチパネル制御部41は、タッチパネル7に接続されている。また、コンピュータ42には、インターフェースを介してプログラマブルロジックコントローラ(PLC)44に接続されている。
PLC44は、CPU、ROM、RAMの他に、D/Aコンバータ、A/Dコンバータ及びI/Oを有して構成されている。PLC44のROMには、上述した抵抗値R0や比抵抗変化値Riを演算するプログラムが格納されている。本実施形態では、PLC44に、KEYENCE社製の型式番号KV−700を使用した。PLC44は、電磁弁18〜20、MFC15、ポンプ16等のアクチュエータを制御するアクチュエータ制御部45、各半導体ガスセンサ30に応じて作動電圧Vcを供給し、上述したように100Hzで各検出抵抗RLの出力電圧Voutのサンプリングを行うセンサ制御部46、及び、各半導体ガスセンサ30に応じて独立してヒータ電圧を供給するヒータ制御部47に接続されている。なお、PLC44は、センサ制御部46から出力(サンプリング)された各出力電圧Voutのアナログ電圧をA/Dコンバータによりデジタル電圧に変換した後、上述した比抵抗変化値Riを演算して、イーサネット(Ethernet)を介してコンピュータ42に送出する。従って、PLC44は、コンピュータ42からの命令によりアクチュエータ制御部45、センサ制御部46、ヒータ制御部47を制御すると共に、コンピュータ42に比抵抗変化値Riを送出するスレーブコンピュータとして機能する。
歯周病予診装置1の電源部(不図示)は、100V、400W商用交流電源から24V直流電源に変換する第1電源ユニット、24V直流電源から12V直流電源に低圧する第2電源ユニット、レギュレータを備え商用交流電源から定格±15Vの電源に変換する第3電源ユニット、3端子レギュレータを備え12V直流電源から5V直流電源に低圧する第4電源ユニットを有している。なお、本実施形態の歯周病予診装置1は、PLC44、タッチパネル7が第1電源ユニットから供給される電圧、コンピュータ42、ポンプ16、電磁弁18〜20が第2電源ユニットから供給される電圧、MFC15が第3電源ユニットから供給される電圧、各センサが第4電源ユニットから供給される電圧でそれぞれ作動する。
なお、歯周病予診装置1は、MFC15、ポンプ16、制御部40等の発熱部を有しているので、これらを冷却するための図示しない複数のファンユニットを備えている。これらのファンユニットは、筺体2の裏面側(フロントパネルの反対側)近傍に配置されており、筺体2の裏面には排気用の開口が形成されている。
(動作)
次に、本実施形態の歯周病予診装置1の動作について、コンピュータ42のCPUを主体として、機構部の動作を中心に説明する。
歯周病予診装置1に電源が投入されると、ROMに格納された基本動作プログラムや歯周病予診エンジンがRAMに展開され、タッチパネル制御部41を介してタッチパネル7に呼気測定の準備中である旨の初期画面を表示させる初期設定処理を実行する。次いで、CPUは、PLC44から(PLC44の)初期設定処理終了のステータスを受信すると、被検者の呼気から歯周病の予診をするための歯周病予診ルーチンを実行する。
歯周病予診ルーチンでは、まず、PLC44、アクチュエータ制御部45を介して電磁弁18〜20をオフ状態(非通電状態)とさせると共に、PLC44、センサ制御部46、ヒータ制御部47を介して、全センサに作動電圧を印加させ半導体ガスセンサ30にヒータ電圧を印加させる。次いで、MFC15は安定作動のために電源投入後5分間の暖気と0点補正とが必要なため、歯周病予診ルーチンの開始からMFC15の安定動作が確保される5分が経過するまで待機する。
歯周病予診ルーチンの開始から5分が経過すると、CPUは、アクチュエータ制御部45にポンプ16を作動させチャンバ10内を清浄するチャンバ清浄処理を実行させる。MFC15により、チャンバ10やチューブ内を流れるキャリアガスの流量は400ミリリットルの一定量に制御されている。図8(A)に矢印で示すように、キャリアガスは、キャリアガス発生ユニット(→チューブ9)→電磁弁19→チャンバ10→MFC15→ポンプ16→電磁弁20の順に流れ、筺体2の外部へ排出される。これにより、チャンバ10内及び電磁弁19とチャンバ10とを接続するチューブ内がキャリアガスで清浄されると共に、チャンバ10内に内蔵された各半導体ガスセンサ30が一定温度に維持(冷却)される。ポンプ16を作動させてから更に5分が経過すると、CPUは、タッチパネル7に呼気測定の準備が完了し呼気測定が可能である旨及びグリップ8の一側にアダプタ11を装着すべき旨を表示させ、タッチパネル7に表示された呼気測定開始ボタンがタッチされるまで待機する。なお、この待機中でも、図8(A)に示す状態が維持される。
呼気測定開始ボタンがタッチ(押下)されると、CPUは、タッチパネル7に、例えば3秒のカウントダウン画面を表示させる。カウントダウンが0となった時点で、CPUは、PLC44に、電磁弁19をオン状態(通電状態)とさせ、被検者の呼気を測定する呼気測定処理を実行させる。図8(B)に矢印で示すように、被検者の呼気は、フィルタパイプ8(→サンプル管5→)電磁弁18(→チューブ17)→電磁弁19→チャンバ10→MFC15→ポンプ16→電磁弁20の順に流れ、筺体2の外部へ排出される。呼気の吸引は3秒間行われる。被検者は、カウントダウンが0となった時点でフィルタパイプ8(マウスピース11)から呼気を軽く吹き込む。この3秒間にチャンバ10に吸引される呼気量は約15ミリリットルである。すなわち、チャンバ10には、MFC15の流量制御により、400ミリリットル/分、換言すれば、20ミリリットル/3秒の流量が流れるが、サンプル管5の長さが90cmでありサンプル管5に残留している空気が約5ミリリットルのため、3秒間にチャンバ10内を流通する呼気量は約15ミリリットルとなる。CPUは、3秒が経過すると、PLC44に後述する清浄処理を実行させると共に、呼気測定が終了した旨及びグリップ6からフィルタパイプ8を取り外すべき旨をタッチパネル7に表示させる。
また、CPUは、カウントダウンが0となった時点で、PLC44に比抵抗変化値Riの出力を命令する。PLC44は、A/Dコンバータを作動させセンサ制御部46でサンプリングされた出力電圧Voutをデジタル電圧に変換し、比抵抗変化値Riを演算してCPUに出力する。PLC44が、カウントダウンが0となった時点で、すなわち、呼気のガス特性を計測する前に、出力電圧Voutをデジタル電圧に変換するのは、上述したように比抵抗変化値Riの演算には各半導体ガスセンサ30の初期値が必要なため、各半導体ガスセンサ30の初期出力電圧Voutを把握するためである。PLC44は、カウントダウンが0となった時点から60秒間、CPUに比抵抗変化値Riを出力する。従って、カウントダウンが0となって電磁弁10がオフ状態となっても、PLC44からコンピュータ42への比抵抗変化値Riの出力は継続される。
被検者の呼気の吸引が終了した時点(カウントダウンが0となった後3秒が経過した時点)で、CPUはPLC44に機構部の清浄処理を実行させる。PLC44は、CPUから清浄処理の実行命令を受けると、電磁弁19をオフ状態とさせ(図8(A)に示した状態)、5分間、チャンバ10内及び電磁弁19とチャンバ10とを接続するチューブ内を清浄する。
続いて、PLC44は、電磁弁19をオン状態とさせ(図8(C)に示した状態)、30秒間、外気でチューブ17内を清浄する。この時点では、グリップ6からフィルタパイプ8が取り外されているので、サンプル管5には外気が流入し、外気は、サンプル管5→電磁弁18→チューブ17→電磁弁19→チャンバ10→MFC15→ポンプ16→電磁弁20の順に流れ、筺体2の外部に排出される。
次いで、PLC44は、電磁弁18をオン状態、電磁弁19をオフ状態、電磁弁20をオン状態とさせ(図8(D)に示した状態)、30秒間、サンプル管5内を清浄する。この状態では、キャリアガスが、チューブ9→電磁弁19→チャンバ10→MFC15→ポンプ16→電磁弁20→チューブ14→電磁弁18→サンプル管5の順に流れ、サンプル管5の一端側(先端側)から外気に排出される。
次に、PLC44は、電磁弁18をオフ状態、電磁弁19をオフ状態、電磁弁20をオフ状態とさせ(図8(A)に示した状態)、5分間、チャンバ10に内蔵された各半導体ガスセンサ30が安定状態となるまで待機する。以上の清浄処理には、合計11分を要するため、この11分の間、タッチパネル7には、清浄中である旨が表示される。PLC44は、清浄処理が終了すると、CPUに清浄処理の終了を報知する。この報知を受けたCPUは、タッチパネル7に機構部の清浄が完了した旨を表示させる。これにより、歯周病予診装置1は、再度、上述した呼気測定処理が可能な状態となる。
CPUは、PLC44による機構部の清浄処理に並行して、PLC44から受け取った各半導体ガスセンサ30の比抵抗変化値Riを、ニューラルネットワークの入力層に入力し、中間層を介して、出力層から歯周病予診結果を得る。このような処理内容の詳細は、例えば、上述した特許文献2、3に開示されている。なお、温度センサ32及び湿度センサ31は、各半導体ガスセンサ30のガス感応性が温度及び湿度に依存することから、ニューラルネットワークの入力層に入力する前に、温度−湿度テーブルで補正するために、チャンバ10内の温度及び湿度を把握するものである。
CPUは、被検者の歯周病予診の演算が終了すると、歯周病予診が終了した旨をタッチパネル7に表示させると共に、ハードディスク43内に予診結果を格納させて歯周病予診ルーチンを終了する。このとき、予診を行った日付や被検者の氏名等を併せて記憶させることが好ましい。なお、CPUは、パスワード、被検者を特定するID及び予診結果を表示すべき旨の命令がタッチパネル7から入力されると、タッチパネル7に予診結果を表示する。これにより、被検者は、歯科医師の説明を受けて自己の歯周病の進行度や口臭の程度を把握することができる。また、インターフェースを介して接続されたパーソナルコンピュータを操作することで、プリンタから歯周病予診結果を出力するようにしてもよい。
(作用等)
次に、本実施形態の歯周病予診装置1の作用等について説明する。
本実施形態の歯周病予診装置1は、図8(B)に示したように、電磁弁18、20をオフ状態、電磁弁19をオン状態に制御することで被検者の呼気をチャンバ10内に導入(採取)し、半導体ガスセンサ30で呼気の測定を行うことができる。また、図8(A)、(C)、(D)に示したように、電磁弁18〜20を制御することにより、チャンバ10内、電磁弁19とチャンバ10とを接続するチューブ内、チューブ17内、及び、サンプル管5内を清浄することができる。従って、シーケンス制御により呼気の採取及び呼気の流路の清浄を行うことができるので、歯科医師等による歯周病予診装置1の取り扱いが容易となる。とりわけ、図8(D)に示したように、サンプル管5内に残留した被検者の呼気も清浄することができるので、精度良く歯周病の進行度の予診を行うことができる。
また、本実施形態の歯周病予診装置1は、ポンプ16及びMFC15によりチャンバ10内の気体を一定量(400ミリリットル/分)で吸引するため、呼気測定処理で、被検者から排出された呼気は吸引されチャンバ10に充たされるので、従来技術のように装置内にバッファや装置外に呼気だめを設ける必要がない。従って、歯周病予診装置1のダウンサイジングを図ることができると共に、筺体2外の構成部材を極力小さくすることができる。
更に、本実施形態の歯周病予診装置1では、被検者から排出された呼気がポンプ16により吸引されるため、被検者は強く呼気を吹き付ける必要がなく、更に、呼気を排出する時間も3秒と短いので、呼気採取に際して、被検者に特別の負担をかけることもない。また、本実施形態の歯周病予診装置1では、サンプル管5の先端側にグリップ6を固着させたので、被検者はグリップ6を把持することで、サンプル管5を持つことができ、楽な姿勢で呼気を排出することができる。
また更に、本実施形態の歯周病予診装置1では、グリップ6にフィルタパイプ8を装着可能としたので、フィルタパイプ8をシングルユースとし被検者毎に使い捨てとすることで、呼気測定に際して、被検者の衛生を確保することができる。
なお、本実施形態では、2つの電磁弁18、19を用いてキャリアガスと呼気とを選択的にチャンバ10に導入する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、電磁(3方)弁18、19に代えて、1つの電磁4方弁50を用いるようにしてもよい。電磁4方弁50は、第1ポートP1がチューブ9に、第2ポートP2がサンプル管5にそれぞれ接続されていると共に、第3ポートP3がチャンバ10に、第4ポートP4が電磁弁20のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されている。また、電磁4方弁50は、オフ状態(非通電状態)で第1ポートP1と第3ポートP3が連通し、通電時には2つの状態を採る。すなわち、通電時の第1の状態で第2ポートP2と第3ポートP3とが連通し、通電時の第2の状態で第1ポートP1及び第3ポートP3、並びに、第2ポートP2及び第4ポートP4がそれぞれ連通する。なお、図9(A)、(B)、(C)、(D)に示す動作は、上述した図8(A)、(B)、(C)、(D)の動作に対応する。このように、2つの電磁弁18、19に代えて、1つの電磁4方弁50を用いる場合には、アクチュエータ制御部45の小型化も図ることができ、ひいては、歯周病予診装置1全体を更に小型化することができる。
また、本実施形態では、発明者らが実際に試作した歯周病予診装置1を例示したが、量産化を図る場合には、コンピュータ42とPLC44とを一体化させ制御部の小型化を図るようにしてもよく、また、各部の作動電圧を12V、5Vに統一し、電源部を構成するユニット数を少なくするようにしてもよい。
更に、本実施形態では、ヒータ制御部47が独立して各半導体ガスセンサ30のヒータ30Bにヒータ電圧を供給する構成を採用しているので、ヒータ制御部47は、温度センサ32で計測したチャンバ10内の温度情報をセンサ制御部46から受け取り、例えば、テーブルや数式に従ってヒータ電圧を変動させ、各半導体ガスセンサ30のガス感応温度が好適な範囲となるように制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、説明を簡単にするために、呼気測定処理及び機構部の清浄処理でMFC15の流量を400ミリリットル/分で一定とした例を示したが、図8(A)〜(D)に示した各動作間でMFC15の流量を変動させるようにしてもよい。
本発明は、小型でかつシーケンス制御で呼気の流路を清浄可能な呼気採取装置を提供するものであるため、呼気採取装置の製造、販売に寄与し、産業上の利用可能性を有する。
本発明が適用可能な実施形態の歯周病予診装置の外観斜視図である。 サンプル管の先端部側を示す斜視図であり、(A)はグリップにフィルタパイプを装着した状態、(B)はフィルタパイプを分解した状態を示す。 実施形態の歯周病予診装置の機構部の概略構成を示すブロック図である。 歯周病予診装置の機構部を構成するチャンバの断面図である。 一部がチャンバ内に密閉される基板の平面図である。 半導体ガスセンサの作動原理を示す回路図である。 歯周病予診装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。 歯周病予診装置の機構部の動作を示すブロック図であり、(A)チャンバを清浄する状態、(B)は呼気を測定する状態、(C)はチューブ17を清浄する状態、(D)はサンプル管を清浄する状態をそれぞれ示す。 電磁4方弁を用いた他の実施形態の歯周病予診装置の機構部の動作を示すブロック図であり、(A)チャンバを清浄する状態、(B)は呼気を測定する状態、(C)はチューブ17を清浄する状態、(D)はサンプル管を清浄する状態をそれぞれ示す。
符号の説明
1 歯周病予診装置(呼気採取装置)
5 サンプル管(呼気用流路)
6 グリップ
8 フィルタパイプ(パイプ)
9 チューブ(清浄空気用流路)
10 チャンバ
11 マウスピース
12 フィルタ
13 アダプタ
15 マスフローコントローラ(吸引手段の一部)
16 ポンプ(吸引手段の一部)
18、19 電磁3方弁(第1の電磁弁)
20 電磁3方弁(第2の電磁弁)
30 半導体ガスセンサ

Claims (11)

  1. ガス感応性を有する複数の半導体ガスセンサを密封したチャンバと、
    前記チャンバ内の気体を一定量で吸引する吸引手段と、
    前記チャンバの上流側に配置され、清浄な空気を供給する清浄空気用流路と被検者の口から排出された呼気を供給する呼気用流路とを選択的に前記チャンバに接続するための第1の電磁弁と、
    前記吸引手段の下流側に配置され、前記吸引手段で吸引された気体を選択的に排気口及び前記第1の電磁弁を介して前記呼気用流路に案内するための第2の電磁弁と、
    を備えたことを特徴とする呼気採取装置。
  2. 前記第2の電磁弁は3方弁であることを特徴とする請求項1に記載の呼気採取装置。
  3. 前記第1の電磁弁は第3及び第4の2つの電磁弁からなり、該第3及び第4の電磁弁が3方弁であることを特徴とする請求項2に記載の呼気採取装置。
  4. 前記第2の電磁弁は、COMポートが前記吸引手段に、NOポートが前記排気口に、NCポートが前記第3の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、前記第3の電磁弁は、COMポートが前記呼気用流路に、NOポートが前記第4の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、前記第4の電磁弁は、NOポートが前記呼気用流路に、COMポートが前記チャンバにそれぞれチューブを介して接続されていることを特徴とする請求項3に記載の呼気採取装置。
  5. 前記第2乃至第4の電磁弁は、それぞれ、非通電状態でCOMポートがNOポートと連通し、通電状態でCOMポートがNCポートと連通することを特徴とする請求項4に記載の呼気採取装置。
  6. 前記第1の電磁弁は4方弁であることを特徴とする請求項2に記載の呼気採取装置。
  7. 前記第1の電磁弁は、第1のポートが前記清浄空気用流路に、第2のポートが前記呼気用流路にそれぞれ接続されていると共に、第3のポートが前記チャンバに、第4のポートが前記第2の電磁弁のNCポートにそれぞれチューブを介して接続されており、非通電状態で前記第1及び前記第3のポートが連通し、通電時の第1の状態で前記第2及び前記第3のポートとが連通し、通電時の第2の状態で前記第1及び前記第3のポート、並びに、前記第2及び前記第4のポートがそれぞれ連通することを特徴とする請求項6に記載の呼気採取装置。
  8. 前記吸引手段は、吸引ポンプと前記チャンバに流れる気体の流量を一定量に制御するマスフローコントローラとで構成されたことを特徴する請求項1に記載の呼気採取装置。
  9. 前記呼気用流路はチューブであり、前記呼気用流路の前記第1の電磁弁とは反対側の端部に被検者が前記呼気用流路を把持可能なグリップを固着させたことを特徴とする請求項1に記載の呼気採取装置。
  10. 前記グリップは、その端部に被検者の呼気を吸引するためのパイプが装着可能であることを特徴とする請求項9に記載の呼気採取装置。
  11. 前記パイプは、被検者が口で銜えることが可能なマウスピース、前記呼気用流路への被検者の唾液の侵入を防止するフィルタ及び前記グリップに装着するためのアダプタを有することを特徴とする請求項10に記載の呼気採取装置。
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