JPH09126958A - 呼気採取装置 - Google Patents

呼気採取装置

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Publication number
JPH09126958A
JPH09126958A JP30507295A JP30507295A JPH09126958A JP H09126958 A JPH09126958 A JP H09126958A JP 30507295 A JP30507295 A JP 30507295A JP 30507295 A JP30507295 A JP 30507295A JP H09126958 A JPH09126958 A JP H09126958A
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JP
Japan
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exhalation
clean air
flow path
mask
air
Prior art date
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JP30507295A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気が混入することなく通常の呼吸で呼気の
採取を行うことを課題とする。 【解決手段】 口及び鼻孔を覆う呼気採取マスク1と、
この呼気採取マスク1に清浄な空気を供給する清浄空気
供給手段2と、この清浄空気供給手段2と呼気採取マス
ク1とを連通する清浄空気用流路3と、呼気採取マスク
1内の空気を呼気分析装置Nに導く呼気用流路4とを備
え、清浄空気用流路3と呼気採取マスク1との間と呼気
採取マスク1と呼気用流路4との間とに、それぞれ逆止
弁5を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼気採取装置に係
り、特に、医療分野における臨床検査,健康検査及び飲
酒運転並びに麻薬の取締等の際の呼気の分析に好適な呼
気採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の呼気採取装置50を図6に示す。
この呼気採取装置50は、呼気の吹き込み口となる呼気
採取マスク51と、この呼気採取マスク51を呼気分析
装置Nに連結する呼気採取管52と、この呼気採取管5
2の外周に巻回され加熱を行う発熱線53と、この発熱
線53と呼気採取管52を外部から被覆する断熱材54
と、呼気採取マスク51に過剰に供給された呼気を外部
に逃がすバイパス55とから構成されている。符号56
は発熱線53に電力を供給するコードであり、符号57
は呼気採取管52の温度を検出する温度センサであり、
符号58は把手である。
【0003】上記の呼気採取装置50により呼気採取を
行う場合、被験者は把手58を手にして呼気採取マスク
51から予め肺に吸い込んでいた呼気を吹き込み、これ
により、呼気採取管52を介して呼気分析装置N内に呼
気が供給される。このとき、呼気採取管52は予め発熱
線53によって加熱され,温度センサ57の検出温度に
基づいて所定の温度に保持されており、呼気採取管52
の内部に呼気が凝結して付着することを防止している。
また、呼気採取マスク51内で余剰となる呼気はバイパ
ス55により外部に排気される。
【0004】次に、他の従来の呼気採取装置60を図7
に示す。この呼気採取装置60は、呼気の吹き込み口と
なる呼気採取マスク61と、この呼気採取マスク61か
ら補集機構63に呼気を案内する呼気吸入流路62と、
給・排気を自在に行う補集機構63と、この補集機構6
3から排気された呼気を呼気分析装置Nに案内する呼気
送出流路64と、補集機構63と呼気吸入流路62との
間及び補集機構63と呼気送出流路64との間にそれぞ
れ設けられた電磁弁65,66と、呼気送出流路64の
途中に設けられ呼気のO2 濃度等を検出する検出センサ
67と、呼気採取マスク61を除く上記各構成を収納し
内部を所定の温度に保持する恒温槽68とから構成され
る。符号69は、各電磁弁65,66の開閉動作制御を
行う制御部である。
【0005】上述の補集機構63は、被験者の複数回の
呼吸分の最大容積を有し,この容積を増減自在である呼
気収容部63Aと、この呼気収容部63Aの容積の増減
を付勢する駆動手段63Bとから構成されている。
【0006】この呼気採取装置60によって呼気採取を
行う際には、予め恒温槽68内が所定温度に設定され、
コントローラ69の制御により一方の電磁弁65が開か
れ,他方の電磁弁66は閉じられた状態となる。そし
て、被験者の呼気が呼気採取マスク61から採取され
る。このとき、補集機構63では、呼気収容部63Aの
容積を増加させるように駆動手段63Bが駆動し、これ
により内部の圧力低下が生じ、呼気補集マスク61か
ら、被験者による意識的な吐出動作を必要としないで、
呼気吸入流路62を介して呼気収容部63A内に呼気が
吸入され自動的に呼気の採取が行われる。
【0007】呼気が呼気収容部63A内に所定量採取さ
れると、一方の電磁弁65は閉じられると共に他方の電
磁弁66が開かれて、さらに、補集機構63では、呼気
収容部63Aの容積を減少させるように駆動手段63B
の駆動が行われる。これにより、呼気収容部63Aに採
取されていた呼気が、呼気送出流路64を介して図示し
ない呼気分析装置Nに送出される。このとき、呼気送出
流路64の途中に設けられた検出センサ67では、O2
濃度の検出が行われ、検出された濃度は、呼気とその他
の外気等との混入の割合を検出する際のデータとして使
用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の呼気採取装置50にあっては、被験者が呼気採
取の前に予め肺に呼気を貯め、この貯められた呼気を呼
気採取マスク51内に吐出するという意識的な吐出動作
を行わないと、呼気の採取が行われないので、意識不明
者や乳幼児等の呼気採取を行うことが困難であった。
【0009】また、上述した従来の呼気採取装置60に
あっては、上記の困難を解消すべく自動的に呼気の吸入
を行う補集機構63を設けているが、呼気採取の際に、
呼気に伴い外気等の混入を生じることが不可避であり、
純粋な呼気のみにより呼気分析を行うことができなかっ
た。特に、外気の汚れた場所では、呼気と共に汚れた外
気が呼気分析装置に送り込まれ、呼気の正しい分析を行
えないという不都合が生じていた。
【0010】また自動的に呼気の吸入が行われるため
に、被験者の呼吸に対応することがなく、吸気動作の途
中で被験者は息継ぎを行うことが困難であるという不都
合を有していた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、通常の呼吸で呼気採取を行うと共に呼気採取
に際して外気の混入を防ぎ得る呼気採取装置を提供する
ことを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、口及び鼻孔を覆う呼気採取マスクと、この呼気採取
マスクに清浄な空気を供給する清浄空気供給手段と、こ
の清浄空気供給手段と呼気採取マスクとを連通する清浄
空気用流路と、呼気採取マスク内の空気を呼気分析装置
側に導く呼気用流路とを備え、清浄空気用流路と呼気採
取マスクとの間及び呼気採取マスクと呼気用流路との間
に、それぞれ逆止弁を設けている。
【0013】上述の構成により、呼気の採取が行われる
被験者は、まず呼気採取マスクを口及び鼻孔を覆うよう
にして顔に密着させて装着する。
【0014】そして、被験者の吸い込み動作に応じて清
浄空気用流路側の逆止弁が開かれ、清浄空気供給手段か
ら呼気採取マスク内に清浄空気が供給される。
【0015】また、被験者の吐出動作に応じて呼気用流
路側の逆止弁が開かれ、呼気用流路を介して呼気が呼気
分析装置に導かれる。
【0016】請求項2記載の発明では、清浄空気用流路
の途中に清浄空気貯留バッファを設けている。
【0017】かかる場合には、請求項1記載と同様の動
作に加えて、予め清浄空気供給手段から清浄空気貯留バ
ッファ内に清浄空気を満たしておき、被験者は、この清
浄空気貯留バッファ内の清浄空気を吸入する。
【0018】請求項3記載の発明では、呼気用流路を呼
気貯留バッファを介して呼気分析装置に連結している。
【0019】かかる場合には、請求項1と同様の動作に
加えて、被験者の複数回の吐き出し動作により呼気貯留
バッファが呼気充分供給されてから呼気分析装置への呼
気の流入が行われる。
【0020】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
5に基づいて説明する。この実施形態に示される呼気採
取装置10は呼気分析装置Nに連結されて使用されるも
のである。
【0022】本実施形態は、口及び鼻孔を覆う呼気採取
マスク1と、この呼気採取マスク1に清浄な空気を供給
する清浄空気供給手段2と、この清浄空気供給手段2と
呼気採取マスク1とを連通する清浄空気用流路3と、呼
気採取マスク1内の空気を呼気分析装置N側に導く呼気
用流路4とを備えている。
【0023】そして、清浄空気用流路3と呼気用流路4
とは、リブレスバルブ5を介して呼気採取マスク1に連
結されている。このリブレスバルブ5は、それぞれの流
路4,5毎に逆止弁を設けるのと同様に機能する。
【0024】さらに、清浄空気用流路3の途中には、清
浄空気貯留バッファ6が設けられており、また、呼気用
流路4の下流側には呼気貯留バッファ7が設けられ、こ
れを介して呼気分析装置Nと連結されている。また、符
号8は、呼気貯留バッファ7内の余剰な呼気を外気中に
排気する排気流路である。
【0025】各部を詳説すると、呼気採取マスク1は、
被験者Sの口及び鼻孔を覆うのに好適な形状,例えば椀
状に形成され、可撓性を有する素材から形成することに
より被験者Sの顔との密閉性の向上を図っている。これ
により、呼気の採取を行う際の呼気と外気の混入を防止
することができ、より純粋な呼気のみを呼気分析装置N
に供給することが可能である。
【0026】この呼気採取マスク1内には、予め清浄空
気が清浄空気供給手段2によって供給される。この清浄
空気供給手段2は、清浄空気が高圧で封入されたボンベ
と、高圧の清浄空気を大気圧近くまで減圧する圧力調整
手段と、減圧された清浄空気を一定量で呼気採取マスク
1側に供給する流量調整手段とから構成される。
【0027】上記ボンベ内の清浄空気は、不純物が除か
れた空気であり、酸素,窒素等の構成比が所定の値とな
るように精製されている。これらの構成比は、後に呼気
分析の際に参考とされる。
【0028】清浄空気供給手段2から供給される清浄空
気は、清浄空気用流路3を介して呼気採取マスク1まで
供給される。この清浄空気用流路3は、内径が約15〜
20[mm]の弾性チューブであり、その途中には、清
浄空気貯留バッファ6が設けられている。
【0029】清浄空気貯留バッファ6は、被験者Sの複
数の呼吸分の容積を有した容器であり、その容量はおよ
そ5リットルに設定されている。通常人間の一回の呼吸
の吸入量は、およそ400〜500[cc]であり、こ
の清浄空気貯留バッファ6では約10回分の呼吸に相当
する量に設定されている。
【0030】この清浄空気貯留バッファ6は、呼気採取
が行われる前に予め清浄空気供給手段2から清浄空気が
供給され内部に満たされた状態となっている。このた
め、被験者Sが呼気採取マスク1を装備した状態で、こ
の清浄空気貯留バッファ6内に貯留された清浄空気を充
分に吸い込むことが可能となっている。
【0031】仮に、この清浄空気貯留バッファ6によっ
て充分な量の清浄空気がストックされていないとする
と、被験者Sは、清浄空気供給手段2の流量調整手段に
よって設定された供給量のみしか吸い込むことができな
いため、この流量調整手段による設定量が少ない場合に
吸い込み量が制限されてしまうことになるので、これを
防止するために清浄空気貯留バッファ6が設けられてい
る。
【0032】図2は、呼気採取マスク1と、清浄空気用
流路3及び呼気用流路4の連結箇所に設けられたリブレ
スバルブ5を示している。このリブレスバルブ5は、図
2に示すようにT字形状に形成され、この図2において
は、下方が呼気採取マスク1側に連結され、左側が清浄
空気用流路3に連結され、右側が呼気用流路4に連結さ
れている。
【0033】そして、このリブレスバルブ5の中央に位
置する可動弁5Aが左右に移動することによって清浄空
気用流路3側及び呼気用流路4側のどちらか一方の連絡
流路が閉じられた状態となり、これにより、常に、清浄
空気用流路3及び呼気用流路4のどちらか一方が呼気採
取マスク1と連通した状態となる。
【0034】また、このリブレスバルブ5の呼気用流路
4との連結部側には図示しない逆止弁が設けられてお
り、呼気用流路4からリブレスバルブ5へ向かう流れを
制止している。
【0035】図2(A)は、リブレスバルブ5の通常の
状態を示している。即ち、通常状態において、可動弁5
Aはバネ部材5Bによって図の左側に押圧されている。
そして、被験者Sの吸い込み動作によって呼気採取マス
ク1内の気圧が低下すると、前述した逆止弁により呼気
用流路4側が閉塞されるため、可動弁5Aはバネ部材5
Bの弾性力に抗して右側に移動し、清浄空気用流路3側
が連通すると共に呼気用流路4側が閉じられた状態とな
り、清浄空気供給手段2から清浄空気が呼気採取マスク
1内に供給される(図2(B)の状態)。
【0036】そして、被験者Sの吐き出し動作によって
呼気採取マスク1内の気圧が上昇すると、可動弁5Aは
バネ部材5Bの弾性に従って元の位置に復帰し(図2
(A)の状態)、呼気用流路4側が連通すると共に清浄
空気用流路3側が閉じられた状態となり、呼気採取マス
ク1内に吐き出された呼気が呼気用流路4側に送り出さ
れる。
【0037】呼気用流路4は、シリコン等からなる弾性
チューブであり、内径を約15〜20[mm]程度に設
定することによって呼吸の際に流動抵抗を低減してい
る。ここで、これら材質については、前述の清浄空気用
流路3についても同様のものを使用しても良い。
【0038】そして、呼気用流路4の内部を介して呼気
が呼気貯留バッファ7に送られ、さらに呼気貯留バッフ
ァ7を介して、呼気分析装置Nで呼気の成分等の分析が
行われる。
【0039】呼気貯留バッファ7は、その材質は、テド
ラーパックの様に樹脂性,アルミニウム又は塩ビ性であ
り、さらにその内部には研磨加工又はテフロン加工が加
えられたものを使用しても良い。これら材質について
は、前述の清浄空気貯留バッファ6についても同様のも
のを使用しても良い。
【0040】また、この呼気貯留バッファ7の容量は5
リットル程度であり、複数回分の呼気が充分に貯留可能
な容積に設定されている。このため、この呼気貯留バッ
ファ7内の呼気を装置に導き分析を行う呼気分析装置N
では、複数回の呼吸による平均化された成分の分析を行
うことが可能となる。
【0041】ここで、呼気分析装置Nは、装置内部に吸
入ポンプを装備しているため、呼気の取込は任意に行う
ことができる。即ち、呼気貯留バッファ7内に充分に呼
気が貯留されてから取込みが行われる。
【0042】また、呼気貯留バッファ7には、排気流路
8が設けられている。この排気流路8は、前述の呼気用
流路4の径よりやや細い6〜10[mm]に設定された
弾性又は金属チューブであり、その後端は装置の外部の
大気に開放された状態となっている。即ち、その内径を
呼気用流路4より細目に設定することにより、呼気用流
路4を介して供給される呼気を呼気貯留バッファ4内に
貯留することを妨げず、且つ呼気貯留バッファ4内に過
剰に供給された呼気を外部に排出することが可能となっ
ている。また、この排気流路8を所定以上の長さ(ここ
では1[m])に設定することによって、後端からの外
気の侵入を防止している。
【0043】上記各構成による本実施形態の動作を説明
する。
【0044】まず、予め清浄空気供給手段2によって清
浄空気貯留バッファ6内に純粋な清浄空気を満たしてお
く。そして、被検者Sは、呼気採取マスク1を隙間がで
きないように顔に当てて呼吸を行う。
【0045】このとき、被検者Sの吸い込み動作に応じ
て、リブレスバルブ5の可動弁5Aの清浄空気用流路3
側が開かれ清浄空気貯留バッファ6から呼気採取マスク
1内に清浄空気が供給される。また、被検者Sの吐出動
作に応じて、リブレスバルブ5の可動弁5Aの呼気用流
路4側が開かれ呼気貯留バッファ7に呼気が送られる。
【0046】呼気貯留バッファ7は、前述したようにそ
の容積が5リットルであり、人間の1回の呼吸量がおよ
そ500[cc]であるため、ほぼ10回の呼吸により
その内部に呼気が満たされる。また、この際に、呼気用
流路4,排気流路8及び呼気分析装置Nとの連絡流路等
に前回行われた採取の際の呼気が残留していることを考
慮して、さらに数回の呼吸を行い、これにより上記各部
を新たな呼気に入れ替える。呼気貯留バッファ7内で
は、呼気の成分が平均化され、また、呼気貯留バッファ
7内に過剰に送られた呼気は、排気流路8から排出され
る。
【0047】一方、呼気貯留バッファ7内で平均化され
た呼気は、呼気分析装置Nに取り込まれ,含有成分の分
析が行われることにより、呼気の採取及び分析動作が終
了する。
【0048】以上のように、本実施形態では、呼気採取
マスク1にリブレスバルブ5を備えているために、被検
者の呼吸に応じて、吸い込みの際には清浄空気供給手段
2から清浄空気が供給され、吐出の際には呼気貯留バッ
ファ7側に呼気を送出することが可能となっている。
【0049】即ち、意識的に呼気採取マスク1に呼気を
吹き込む動作を行うことなく通常の呼吸動作によって呼
気の採取を行うことができ,これにより意識不明者,乳
幼児又は就寝中の患者等からの呼気採取が可能となっ
た。
【0050】また、呼気採取マスク1の上流側には、清
浄空気供給手段2が設けられ、吸い込みの際には常に純
粋な清浄空気が供給されるために、外気の混入を有効に
防止することが可能となり、採取された呼気の成分分析
の際に外気による混入物の影響を排除することが可能と
なり、呼気分析をより正確に行うことが可能となった。
【0051】また、清浄空気供給手段2と呼気採取マス
ク1との間に清浄空気貯留バッファ6を設けているため
に、呼吸の際に充分な量の清浄空気が供給され、被検者
Sは通常と同じように良好に充分な吸い込み動作を行う
ことが可能となっている。
【0052】さらに、呼気用流路4の下流側には、呼気
貯留バッファ7を設けているために、これに呼気が貯留
されることによって、呼気中の成分をある程度平均化す
ることが可能となっている。また、呼気分析を一定時間
毎に行う必要がある場合に、常に呼気貯留バッファ7内
に呼気が満たされているので、分析装置N側に定期的に
呼気のサンプリングを行う機能を装備することによって
長時間のモニタリングを行うことも可能となっている。
【0053】ここで、上記実施形態で示したリブレスバ
ルブ5に代わる他の例について図3に基づいて説明す
る。
【0054】この図3は、流路切換部20を示し、この
流路切換部20は、左側が清浄空気用流路3と導通し,
右側が呼気用流路4と導通し,下方が呼気採取マスク1
と導通したT字状の配管25と、この配管25の清浄空
気用流路3側を外部からの動作信号に従って開閉する電
磁弁22と、配管25の呼気用流路4側を外部からの動
作信号に従って開閉する電磁弁23と、呼気採取マスク
1内の気圧を検出する気圧センサ21と、この気圧セン
サ21の検出信号に基づいて各電磁弁22,23の開閉
動作制御を行う制御部24とから構成されている。
【0055】上記構成により、被検者Sが、呼気採取マ
スク1を装着して吸い込み動作を行った場合には、気圧
センサ21によって呼気採取マスク1内の気圧の低下が
検出され、制御部24では気圧センサ21から気圧低下
の信号が入力されると、電磁弁22が開かれ、電磁弁2
3は閉じられる。これにより、呼気採取マスク1内は清
浄空気供給手段2側と導通した状態となって、被検者S
は清浄空気を吸い込むことが可能となる。
【0056】また、被検者Sが、吐出動作を行った場合
には、気圧センサ21によって呼気採取マスク1内の気
圧の上昇が検出され、制御部24では気圧センサ21か
ら気圧上昇の信号が入力されると、電磁弁23が開か
れ、電磁弁22は閉じられる。これにより、呼気採取マ
スク1内は呼気用流路4側と導通した状態となって、呼
気が呼気貯留バッファ7を介して呼気分析装置N側に送
られる。
【0057】以上のように、この流路切換部20によっ
て、リブレスバルブ5と同様に機能させることが可能で
ある。
【0058】図4及び図5にさらに他の例を示す。ここ
に示される例では、呼気採取マスク1に清浄空気用流路
3と呼気用流路4とがそれぞれ一端部を連結され、各連
結部には、逆止弁が設けられた構成となっている。即
ち、呼気採取マスク1と清浄空気用流路3との連結部に
は、清浄空気用流路3から呼気採取マスク1へ向かう方
向のみ通過可能な逆止弁31が設けられ、呼気採取マス
ク1と呼気用流路4との連結部には、呼気採取マスク1
から呼気用流路4へ向かう方向のみ通過可能な逆止弁3
2が設けられている。
【0059】上記の構成により、被検者Sが、呼気採取
マスク1を装着して吸い込み動作を行った場合には、呼
気採取マスク1内の気圧の低下が生じ、これに伴い逆止
弁32は閉じたままで、逆止弁31のみが開かれ、清浄
空気用流路3を介して清浄空気が呼気採取マスク1内に
供給される。これにより、被検者Sは清浄空気を吸い込
むことが可能となる。
【0060】また、被検者Sが、吐出動作を行った場合
には、呼気採取マスク1内の気圧の上昇が生じ、これに
伴い逆止弁31は閉じたままで、逆止弁32のみが開か
れ、呼気用流路4に呼気が送られる。そして、呼気が呼
気貯留バッファ7を介して呼気分析装置N側に送られ
る。
【0061】以上のように、リブレスバルブ5と同様に
機能させることが可能である。
【0062】ここで、呼気採取マスク1から呼気分析装
置Nまでの各構成は、例えば、恒温層に収納する等の手
段を用いて人間の体より高い温度(例えば40〜60℃
程度)に保持する構成としても良い。これにより、呼気
と直接接触する装置の各内壁に呼気に含まれる水分が凝
結して付着すると共に被検者Sの呼気内成分が残留し、
次回の呼気採取の際に混合してしまう事態を防ぐことが
可能となっている。
【0063】また、呼気貯留バッファ7内に、O2 又は
CO2 の濃度を検出する濃度センサを設けると共に、こ
の濃度センサにより検出された呼気中のO2 又はCO2
の濃度と,一般に呼気に含まれるO2 又はCO2 の濃度
の平均的な値とを比較して,この比率に基づいて検出呼
気中に混入した清浄空気等の割合を算出する算出部を設
ける構成としても良い。
【0064】さらに、この場合、算出された割合を呼気
分析装置側に出力して分析の結果をこれに基づいて補正
する構成としても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明では、呼気採取マスクと清浄空気
用流路及び呼気用流路との連結部にそれぞれ任意の方向
のみ流体を通過させる逆止弁を備えているために、被検
者の呼吸に応じて、吸い込みの際には清浄空気供給手段
から清浄空気が供給され、吐出の際には呼気貯留バッフ
ァ側に呼気を送出することが可能となっている。
【0066】このため、意識的に呼気採取マスクに呼気
を吹き込む動作を行うことなく通常の呼吸動作によって
呼気の採取を行うことができ,これにより意識不明者,
乳幼児又は就寝中の患者等からの呼気採取が可能となっ
ている。
【0067】また、呼気採取マスクの上流側には、清浄
空気供給手段が設けられ、吸い込みの際には常に純粋な
清浄空気が供給されるために、外気の混入を有効に防止
することが可能となり、採取された呼気の成分分析の際
に外気による混入物の影響を排除することが可能となっ
ている。このため、本発明によって呼気の採取を行うこ
とにより、呼気分析をより正確に行うことが可能となっ
ている。
【0068】また、清浄空気供給手段と呼気採取マスク
との間に清浄空気貯留バッファを設けた場合には、この
清浄空気貯留バッファに予め清浄空気を供給しておくこ
とによって、呼吸の際に被検者に充分な量の清浄空気が
供給され、当該被検者は通常と同じように良好に充分な
吸い込み動作を行うことが可能となっている。
【0069】さらに、呼気用流路を、呼気貯留バッファ
を介して呼気分析装置と連結した場合には、この呼気貯
留バッファに呼気が貯留されることによって、呼気中の
成分をある程度平均化することが可能となっている。ま
た、呼気分析を一定時間毎に行う必要がある場合に、常
に呼気貯留バッファ内に呼気が満たされているので、分
析装置側に定期的に呼気のサンプリングを行う機能を装
備することによって長時間のモニタリングを行うことが
可能となっている。
【0070】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた呼気採取装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略ブロック図であ
る。
【図2】図1に開示されたリブレスバルブを示す部分断
面図であり、図2(A)は吐出動作の状態を示し、図2
(B)は吸い込み動作の状態を示す。
【図3】リブレスバルブに替わる他の例を示す部分断面
図である。
【図4】リブレスバルブに替わる他の構成を示す説明図
であり、図4(A)は側面方向の断面図であり、図4
(B)は正面図である。
【図5】図4に示した構成の動作を示す説明図であり、
図5(A)は吸い込み動作を示し、図5(B)は吐出動
作を示している。
【図6】従来例を示す断面図であり、図6(A)は正面
方向の断面図であり、図6(B)は図6(A)のX−X
線に沿った断面図である。
【図7】他の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 呼気採取マスク 2 清浄空気供給手段 3 清浄空気用流路 4 呼気用流路 5 リブレスバルブ(逆止弁) 6 清浄空気貯留バッファ 7 呼気貯留バッファ N 呼気分析装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口及び鼻孔を覆う呼気採取マスクと、こ
    の呼気採取マスクに清浄な空気を供給する清浄空気供給
    手段と、この清浄空気供給手段と前記呼気採取マスクと
    を連通する清浄空気用流路と、前記呼気採取マスク内の
    空気を呼気分析装置に導く呼気用流路とを備え、 前記清浄空気用流路と前記呼気採取マスクとの間と前記
    呼気採取マスクと前記呼気用流路との間とに、それぞれ
    逆止弁を設けたことを特徴とする呼気採取装置。
  2. 【請求項2】 前記清浄空気用流路の途中に清浄空気貯
    留バッファを設けたことを特徴とする請求項1記載の呼
    気採取装置。
  3. 【請求項3】 前記呼気用流路を呼気貯留バッファを介
    して前記呼気分析装置に連結したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の呼気採取装置。
JP30507295A 1995-10-30 1995-10-30 呼気採取装置 Withdrawn JPH09126958A (ja)

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Cited By (7)

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