JPH08313408A - 呼気採取分析装置 - Google Patents
呼気採取分析装置Info
- Publication number
- JPH08313408A JPH08313408A JP14108995A JP14108995A JPH08313408A JP H08313408 A JPH08313408 A JP H08313408A JP 14108995 A JP14108995 A JP 14108995A JP 14108995 A JP14108995 A JP 14108995A JP H08313408 A JPH08313408 A JP H08313408A
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- Japan
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- breath
- exhalation
- analysis
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 呼気の吐出状態を表示することにより確実に
一定量の呼気を採取する。 【構成】 呼気吹込口1を有する呼気採取管2と、この
呼気採取管2で採取された所定量の呼気中に検査対象の
成分が含まれているか否かを検知する分析部14と、こ
の分析部14からの成分検知信号14aに基づいて呼気
中の当該成分濃度を算出するデータ処理手段15と、こ
のデータ処理手段15および分析部14の動作タイミン
グを所定の開始信号に基づいて制御する分析制御部8と
を備え、分析制御部に、呼気採取管2内への呼気の流入
を検知して開始信号を出力する呼気吐出感知センサ7
A、呼気採取管中の呼気の流量を捕捉する流量センサ7
Bと、所定の表示信号に従って点灯又は消灯する表示器
10とを併設し、分析制御部が、流量センサ7Bからの
出力に基づいて呼気採取管2に採取された呼気の総量を
算出する呼気吐出量算出機能と、呼気吐出完了通知機能
とを備えた。
一定量の呼気を採取する。 【構成】 呼気吹込口1を有する呼気採取管2と、この
呼気採取管2で採取された所定量の呼気中に検査対象の
成分が含まれているか否かを検知する分析部14と、こ
の分析部14からの成分検知信号14aに基づいて呼気
中の当該成分濃度を算出するデータ処理手段15と、こ
のデータ処理手段15および分析部14の動作タイミン
グを所定の開始信号に基づいて制御する分析制御部8と
を備え、分析制御部に、呼気採取管2内への呼気の流入
を検知して開始信号を出力する呼気吐出感知センサ7
A、呼気採取管中の呼気の流量を捕捉する流量センサ7
Bと、所定の表示信号に従って点灯又は消灯する表示器
10とを併設し、分析制御部が、流量センサ7Bからの
出力に基づいて呼気採取管2に採取された呼気の総量を
算出する呼気吐出量算出機能と、呼気吐出完了通知機能
とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、呼気採取分析装置に係
り、特に、分析状況を表示する呼気採取分析装置に関す
る。
り、特に、分析状況を表示する呼気採取分析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−58919号
公報に記載されている如く、被験者の呼気を採取して分
析を行う呼気採取分析装置が開発されている。呼気採取
分析装置は、医療分野における臨床検査用の呼気分析
や、患者の病態の監視に用いられている。また、産業分
野では、作業環境の測定や室内環境の測定に用いられて
いる。一方、警察分野では、飲酒運転の取り締まりや麻
薬取り締まりに用いられ、また、消防分野における火災
原因調査、また、健康産業分野における健康管理等、広
範囲の分野で使用されるものである。
公報に記載されている如く、被験者の呼気を採取して分
析を行う呼気採取分析装置が開発されている。呼気採取
分析装置は、医療分野における臨床検査用の呼気分析
や、患者の病態の監視に用いられている。また、産業分
野では、作業環境の測定や室内環境の測定に用いられて
いる。一方、警察分野では、飲酒運転の取り締まりや麻
薬取り締まりに用いられ、また、消防分野における火災
原因調査、また、健康産業分野における健康管理等、広
範囲の分野で使用されるものである。
【0003】この呼気採取分析装置は、装置本体に付設
され外周部がヒータで被覆された呼気採取管と、この呼
気採取管の端部に四方電磁バルブを介して各々接続され
た2本のキャリアガス流路と、この四方電磁バルブに接
続された空気ボンベと、各キャリアガス流路の一部を区
画して設けられたサンプル計量部とを備えている。
され外周部がヒータで被覆された呼気採取管と、この呼
気採取管の端部に四方電磁バルブを介して各々接続され
た2本のキャリアガス流路と、この四方電磁バルブに接
続された空気ボンベと、各キャリアガス流路の一部を区
画して設けられたサンプル計量部とを備えている。
【0004】そして、各サンプル計量部の下流側には、
三方電磁バルブおよび排気管を介して接続された呼気導
入用ポンプ(吸引ポンプ)が装備され、また、前述した
各三方電磁バルブに各々並列に且つ相互に独立して接続
された2つの分離カラム等を備えている。
三方電磁バルブおよび排気管を介して接続された呼気導
入用ポンプ(吸引ポンプ)が装備され、また、前述した
各三方電磁バルブに各々並列に且つ相互に独立して接続
された2つの分離カラム等を備えている。
【0005】被験者から呼気を採取して分析を行う場合
には、被験者が呼気採取管の内部へ呼気を吐出すると、
呼気採取管へ吐出された呼気が呼気導入用ポンプにより
装置外部へ排出される一方、呼気の一部が呼気試料とし
て各サンプル計量部に充満される。次いで、各サンプル
計量部に空気ボンベからキャリアガスを送り込むと、各
計量部に充満している呼気試料が各分離カラムへ送り込
まれた後、呼気試料は、各成分ガスの保持時間の違いに
より分離される。この後、所定の演算処理により呼気分
析が行われる。
には、被験者が呼気採取管の内部へ呼気を吐出すると、
呼気採取管へ吐出された呼気が呼気導入用ポンプにより
装置外部へ排出される一方、呼気の一部が呼気試料とし
て各サンプル計量部に充満される。次いで、各サンプル
計量部に空気ボンベからキャリアガスを送り込むと、各
計量部に充満している呼気試料が各分離カラムへ送り込
まれた後、呼気試料は、各成分ガスの保持時間の違いに
より分離される。この後、所定の演算処理により呼気分
析が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例では、次のような問題点があった。
来例では、次のような問題点があった。
【0007】被験者にとっては、呼気の吐出の程度が判
りづらく、分析装置のオペレータに口頭で指示を受けな
いと、どの程度の量で、どの程度の時間呼気を吐出すれ
ばよいのかが判らない、という不都合があった。
りづらく、分析装置のオペレータに口頭で指示を受けな
いと、どの程度の量で、どの程度の時間呼気を吐出すれ
ばよいのかが判らない、という不都合があった。
【0008】また、呼気の採取開始後に呼気の吐出をや
めてしまったような場合、必要量の呼気が採取されない
が、これをエラーとして確認する手段がなかった。
めてしまったような場合、必要量の呼気が採取されない
が、これをエラーとして確認する手段がなかった。
【0009】すなわち、分析に必要な一定量の呼気を採
取することができず、十分な検査を行うことができな
い、という不都合が生じた。しかも、呼気を一定量採取
できなかった場合のエラー検知手段がなかったため、検
査対象成分が検出されなかったとする分析結果について
は、信頼性を確保し難い、という不都合が生じる。
取することができず、十分な検査を行うことができな
い、という不都合が生じた。しかも、呼気を一定量採取
できなかった場合のエラー検知手段がなかったため、検
査対象成分が検出されなかったとする分析結果について
は、信頼性を確保し難い、という不都合が生じる。
【0010】また、上述した特開平6−70932号公
報では、呼気吐出管端部に薄いプラスチック製のの袋を
取り付けた構成とし、その膨れの状態で吐出を確認する
手法が開示されている。しかし、この手法では、量的に
どのくらい吐出すればよいかが不明であった。
報では、呼気吐出管端部に薄いプラスチック製のの袋を
取り付けた構成とし、その膨れの状態で吐出を確認する
手法が開示されている。しかし、この手法では、量的に
どのくらい吐出すればよいかが不明であった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する課題を改
善し、特に、呼気の吐出状態を表示することにより確実
に一定量の呼気を採取することのできる呼気採取分析装
置を提供することを、その目的とする。
善し、特に、呼気の吐出状態を表示することにより確実
に一定量の呼気を採取することのできる呼気採取分析装
置を提供することを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決する手段】そこで、本発明では、第1の手
段として、呼気吹込口を有する呼気採取管と、この呼気
採取管で採取された所定量の呼気中に検査対象の成分が
含まれているか否かを検知する分析部と、この分析部か
らの成分検知信号に基づいて呼気中の当該成分濃度を算
出するデータ処理手段と、このデータ処理手段および分
析部の動作タイミングを所定の開始信号に基づいて制御
する分析制御部とを備えている。しかも、分析制御部
に、呼気採取管内への呼気の流入を検知して開始信号を
出力する呼気吐出感知センサと、呼気採取管中の呼気の
流量を捕捉する流量センサと、所定の表示信号に従って
点灯又は消灯する表示器とを併設している。さらに、分
析制御部が、流量センサからの出力に基づいて呼気採取
管に採取された呼気の総量を算出する呼気吐出量算出機
能と、当該呼気吐出量情報に基づいて当該呼気採取管に
吐出された呼気が所定量を越えたときに表示器に表示信
号を出力する呼気吐出完了表示制御機能とを備えた、と
いう構成を採っている。
段として、呼気吹込口を有する呼気採取管と、この呼気
採取管で採取された所定量の呼気中に検査対象の成分が
含まれているか否かを検知する分析部と、この分析部か
らの成分検知信号に基づいて呼気中の当該成分濃度を算
出するデータ処理手段と、このデータ処理手段および分
析部の動作タイミングを所定の開始信号に基づいて制御
する分析制御部とを備えている。しかも、分析制御部
に、呼気採取管内への呼気の流入を検知して開始信号を
出力する呼気吐出感知センサと、呼気採取管中の呼気の
流量を捕捉する流量センサと、所定の表示信号に従って
点灯又は消灯する表示器とを併設している。さらに、分
析制御部が、流量センサからの出力に基づいて呼気採取
管に採取された呼気の総量を算出する呼気吐出量算出機
能と、当該呼気吐出量情報に基づいて当該呼気採取管に
吐出された呼気が所定量を越えたときに表示器に表示信
号を出力する呼気吐出完了表示制御機能とを備えた、と
いう構成を採っている。
【0013】第2の手段として、第1の手段の構成に加
え、表示器が、個別に点灯する複数の点灯部を有し、分
析制御部が、呼気吐出量の所定量に対する比率を算出す
る比率算出機能と、当該比率情報に基づいて複数の点灯
部にそれぞれ表示信号を出力する呼気吐出量表示制御機
能とを備えた、という構成を採っている。
え、表示器が、個別に点灯する複数の点灯部を有し、分
析制御部が、呼気吐出量の所定量に対する比率を算出す
る比率算出機能と、当該比率情報に基づいて複数の点灯
部にそれぞれ表示信号を出力する呼気吐出量表示制御機
能とを備えた、という構成を採っている。
【0014】第3の手段として、表示器が、分析制御部
からの表示信号に基づいてビープ音を出力する音声出力
部を備えた、という構成を採っている。
からの表示信号に基づいてビープ音を出力する音声出力
部を備えた、という構成を採っている。
【0015】本発明は、これらの手段によって、前述し
た目的を達成しようとするものである。
た目的を達成しようとするものである。
【0016】
【作用】被験者が呼気採取管へ呼気を吐出すると、呼気
吐出感知センサは、呼気採取管内への呼気の流入を検知
して開始信号を出力する。例えば、呼気採取管内部の圧
力を検知して一定以上圧力が上昇したときに開始信号を
出力する。次いで、流量センサは、呼気採取管中の呼気
の流量を捕捉する。さらに、この流量センサ出力は分析
制御部に入力され、分析制御部では、この流量センサか
らの出力に基づいて呼気採取管に採取された呼気の総量
を算出する。
吐出感知センサは、呼気採取管内への呼気の流入を検知
して開始信号を出力する。例えば、呼気採取管内部の圧
力を検知して一定以上圧力が上昇したときに開始信号を
出力する。次いで、流量センサは、呼気採取管中の呼気
の流量を捕捉する。さらに、この流量センサ出力は分析
制御部に入力され、分析制御部では、この流量センサか
らの出力に基づいて呼気採取管に採取された呼気の総量
を算出する。
【0017】さらに、分析制御部は、呼気の成分分析に
必要な所定量と、この呼気の総量である呼気吐出量とを
逐次比較する。次いで、分析制御部は、呼気採取管に吐
出された呼気が所定量を越えたときに、表示器に表示信
号を出力する。
必要な所定量と、この呼気の総量である呼気吐出量とを
逐次比較する。次いで、分析制御部は、呼気採取管に吐
出された呼気が所定量を越えたときに、表示器に表示信
号を出力する。
【0018】すると、表示器は、この表示信号に従って
点灯又は消灯する。このため、被験者は、検査に必要な
呼気の吐出が完了したことを了解する。
点灯又は消灯する。このため、被験者は、検査に必要な
呼気の吐出が完了したことを了解する。
【0019】一方、所定量採取された呼気は分析部に導
入され、分析部では、この呼気採取管で採取された所定
量の呼気中に検査対象の成分が含まれているか否かを検
知する。さらに、成分検知信号がデータ処理手段に入力
され、データ処理手段では、この成分検知信号に基づい
て呼気中の当該成分濃度を算出する。
入され、分析部では、この呼気採取管で採取された所定
量の呼気中に検査対象の成分が含まれているか否かを検
知する。さらに、成分検知信号がデータ処理手段に入力
され、データ処理手段では、この成分検知信号に基づい
て呼気中の当該成分濃度を算出する。
【0020】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0021】図1は、本発明による呼気採取分析装置の
構成を示すブロック図である。呼気採取分析装置は、呼
気吹込口1を有する呼気採取管2と、この呼気採取管2
で採取された所定量の呼気中に検査対象の成分が含まれ
ているか否かを検知する分析部14と、この分析部14
からの成分検知信号14aに基づいて呼気中の当該成分
濃度を算出するデータ処理手段15と、このデータ処理
手段15および分析部14の動作タイミングを所定の開
始信号に基づいて制御する分析制御部8とを備えてい
る。
構成を示すブロック図である。呼気採取分析装置は、呼
気吹込口1を有する呼気採取管2と、この呼気採取管2
で採取された所定量の呼気中に検査対象の成分が含まれ
ているか否かを検知する分析部14と、この分析部14
からの成分検知信号14aに基づいて呼気中の当該成分
濃度を算出するデータ処理手段15と、このデータ処理
手段15および分析部14の動作タイミングを所定の開
始信号に基づいて制御する分析制御部8とを備えてい
る。
【0022】しかも、分析制御部8に、呼気採取管2内
への呼気の流入を検知して開始信号を出力する呼気吐出
感知センサ(圧力センサ)7A、呼気採取管中の呼気の
流量を捕捉する流量センサ7Bと、所定の表示信号に従
って点灯又は消灯する表示器10とを併設している。
への呼気の流入を検知して開始信号を出力する呼気吐出
感知センサ(圧力センサ)7A、呼気採取管中の呼気の
流量を捕捉する流量センサ7Bと、所定の表示信号に従
って点灯又は消灯する表示器10とを併設している。
【0023】さらに、分析制御部8が、流量センサ7B
からの出力に基づいて呼気採取管2に採取された呼気の
総量を算出する呼気吐出量算出機能と、当該呼気吐出量
情報に基づいて当該呼気採取管に吐出された呼気が所定
量を越えたときに表示器に表示信号を出力する呼気吐出
完了表示制御機能とを備えている。
からの出力に基づいて呼気採取管2に採取された呼気の
総量を算出する呼気吐出量算出機能と、当該呼気吐出量
情報に基づいて当該呼気採取管に吐出された呼気が所定
量を越えたときに表示器に表示信号を出力する呼気吐出
完了表示制御機能とを備えている。
【0024】これを詳細に説明する。
【0025】呼気採取管2は、被験者から吐出された呼
気を一定量蓄積する。この呼気採取管2には、圧力セン
サ7Aと、流量センサ7Bとが連結されていて、圧力セ
ンサ7は、被験者からの呼気の吐出による呼気採取管2
内の圧力の上昇を捕捉し、一定圧力以上の圧力を検知し
たときに開始信号を出力する。
気を一定量蓄積する。この呼気採取管2には、圧力セン
サ7Aと、流量センサ7Bとが連結されていて、圧力セ
ンサ7は、被験者からの呼気の吐出による呼気採取管2
内の圧力の上昇を捕捉し、一定圧力以上の圧力を検知し
たときに開始信号を出力する。
【0026】流量センサは7B、呼気採取管2内の流量
を捕捉する。本実施例では、質量流量計または熱線流量
計を用いている。成分検知に必要な呼気の量を検知する
ものであるため、熱膨張の影響を受けない質量流量計が
望ましい。また、熱線流量計の場合には、呼気は比較的
高温多湿であるため、呼気中の水分が熱線に付着する場
合があり、このため、熱線がコーティングされているも
のが望ましい。
を捕捉する。本実施例では、質量流量計または熱線流量
計を用いている。成分検知に必要な呼気の量を検知する
ものであるため、熱膨張の影響を受けない質量流量計が
望ましい。また、熱線流量計の場合には、呼気は比較的
高温多湿であるため、呼気中の水分が熱線に付着する場
合があり、このため、熱線がコーティングされているも
のが望ましい。
【0027】分析部14は、採取された呼気中の成分ガ
スの保持時間の違いにより各成分を分離する分離カラム
21と、分離カラム21中の検査対象成分の有無を検知
する成分検知器14Aとから構成される。成分検知器1
4Aは、逐次成分検知信号14aをデータ処理部15へ
出力している。この成分検知信号14aは、対象成分の
存在が検知されたとき、当該対称成分に応じた電圧レベ
ルとなる。
スの保持時間の違いにより各成分を分離する分離カラム
21と、分離カラム21中の検査対象成分の有無を検知
する成分検知器14Aとから構成される。成分検知器1
4Aは、逐次成分検知信号14aをデータ処理部15へ
出力している。この成分検知信号14aは、対象成分の
存在が検知されたとき、当該対称成分に応じた電圧レベ
ルとなる。
【0028】データ処理部15は、成分検知信号14a
と、検査対象成分によって予め定まるキャリブレーショ
ン・カーブに基づいて、面積換算での当該成分の濃度を
算出する。このデータ処理部15は、分析制御部8から
の開始信号に基づいて成分検知信号18の解析を開始
し、検査対象成分および呼気試料によって予め定められ
た一定時間この成分検知信号18の解析を継続する。デ
ータ処理部15は、例えば3分から20分程度の一定時
間経過後に、成分検知信号14aの解析を終了する。
と、検査対象成分によって予め定まるキャリブレーショ
ン・カーブに基づいて、面積換算での当該成分の濃度を
算出する。このデータ処理部15は、分析制御部8から
の開始信号に基づいて成分検知信号18の解析を開始
し、検査対象成分および呼気試料によって予め定められ
た一定時間この成分検知信号18の解析を継続する。デ
ータ処理部15は、例えば3分から20分程度の一定時
間経過後に、成分検知信号14aの解析を終了する。
【0029】分析制御部8は、圧力センサ7Aからの開
始信号に基づいて分析部14およびデータ処理部15を
起動する。また、流量センサ出力に基づいて流量の積算
を行い、これを呼気吐出量として扱う。また、この呼気
吐出量に基づいて、表示器10の各種表示制御を行う。
始信号に基づいて分析部14およびデータ処理部15を
起動する。また、流量センサ出力に基づいて流量の積算
を行い、これを呼気吐出量として扱う。また、この呼気
吐出量に基づいて、表示器10の各種表示制御を行う。
【0030】表示器10は、被験者によって吐出された
呼気吐出量を表示する。これは、被験者による呼気の吐
出量が、予め呼気分析に必要な所定量に至ったときに呼
気の吐出が完了した旨を表示するものである。また、被
験者の呼気の吐出量に応じて、所定量に対する比率を表
示するようにしても良い。
呼気吐出量を表示する。これは、被験者による呼気の吐
出量が、予め呼気分析に必要な所定量に至ったときに呼
気の吐出が完了した旨を表示するものである。また、被
験者の呼気の吐出量に応じて、所定量に対する比率を表
示するようにしても良い。
【0031】図2はこの比率表示を行う表示器10の構
成を示す概略正面図である。この比率表示を行う表示器
10は、個別に点灯する複数の点灯部10Aを有してい
る。ここでは、この表示器10を、設定吐出量を5分割
するような形態の赤色のLEDでこの点灯部10Aで構
成した。この表示器10は、被験者が呼気を吐出する体
制を採ったときに視野に入りかつ吐出量を確認できる位
置に設置している。
成を示す概略正面図である。この比率表示を行う表示器
10は、個別に点灯する複数の点灯部10Aを有してい
る。ここでは、この表示器10を、設定吐出量を5分割
するような形態の赤色のLEDでこの点灯部10Aで構
成した。この表示器10は、被験者が呼気を吐出する体
制を採ったときに視野に入りかつ吐出量を確認できる位
置に設置している。
【0032】さらに、表示器10は、分析制御部からの
表示信号に基づいてビープ音を出力する音声出力部(ス
ピーカ)10Bを備えている。
表示信号に基づいてビープ音を出力する音声出力部(ス
ピーカ)10Bを備えている。
【0033】また、分析制御部8が、呼気吐出量の所定
量に対する比率を算出する比率算出機能と、当該比率情
報に基づいて複数の点灯部10Aにそれぞれ表示信号を
出力する呼気吐出量表示制御機能と、呼気吐出量が所定
量に達したときに音声出力部10Bに表示信号を出力す
る音声出力機能とを備えている。
量に対する比率を算出する比率算出機能と、当該比率情
報に基づいて複数の点灯部10Aにそれぞれ表示信号を
出力する呼気吐出量表示制御機能と、呼気吐出量が所定
量に達したときに音声出力部10Bに表示信号を出力す
る音声出力機能とを備えている。
【0034】図2に示した表示器10は被験者に呼気の
吐出状態を通知するためのものであるが、本実施例によ
る呼気採取分析装置のオペレータ向けに表示する場合、
呼気の吐出量をパーセントで出力するようにしてもよ
い。
吐出状態を通知するためのものであるが、本実施例によ
る呼気採取分析装置のオペレータ向けに表示する場合、
呼気の吐出量をパーセントで出力するようにしてもよ
い。
【0035】次に、この呼気採取動作を図3および図4
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0036】図3はこの呼気採取動作の処理工程を示す
フローチャートである。まず、被験者から呼気が吐出さ
れ、呼気採取管2内の圧力が一定以上高まると、圧力セ
ンサ7Aが、分析制御部8に開始信号を出力する(ステ
ップS1)。このとき、図4(A)に示すように、表示
器10は点灯しない。
フローチャートである。まず、被験者から呼気が吐出さ
れ、呼気採取管2内の圧力が一定以上高まると、圧力セ
ンサ7Aが、分析制御部8に開始信号を出力する(ステ
ップS1)。このとき、図4(A)に示すように、表示
器10は点灯しない。
【0037】次いで、分析制御部8は、流量センサ出力
を取得して当該被験者の呼気の吐出量を算出する(ステ
ップS2)。また、流量センサ7Aが流量積算機能を有
するものであれば、分析制御部8は、流量センサからの
当該積算流量(呼気吐出量)を受信する。
を取得して当該被験者の呼気の吐出量を算出する(ステ
ップS2)。また、流量センサ7Aが流量積算機能を有
するものであれば、分析制御部8は、流量センサからの
当該積算流量(呼気吐出量)を受信する。
【0038】さらに、分析制御部8は、吐出量に応じて
表示信号を出力する(ステップS3)。例えば、必要吐
出量を500[ml]とした場合で、吐出量が200
[ml]である場合には、図4(B)に示すように、L
ED10Aが2つ点灯する。すなわち、LED10A
a,LED10Abとが点灯する。
表示信号を出力する(ステップS3)。例えば、必要吐
出量を500[ml]とした場合で、吐出量が200
[ml]である場合には、図4(B)に示すように、L
ED10Aが2つ点灯する。すなわち、LED10A
a,LED10Abとが点灯する。
【0039】次いで、吐出量が予め設定された所定量に
達したか否かを確認する(ステップS4)。流量センサ
により検知した吐出量が呼気分析に必要な所定量に達し
ない場合、ステップS2へ処理を戻す。一方、呼気分析
に必要な所定量の呼気が被験者により吐出された場合、
呼気の吐出が完了したこととなるため、以下の処理を行
う。
達したか否かを確認する(ステップS4)。流量センサ
により検知した吐出量が呼気分析に必要な所定量に達し
ない場合、ステップS2へ処理を戻す。一方、呼気分析
に必要な所定量の呼気が被験者により吐出された場合、
呼気の吐出が完了したこととなるため、以下の処理を行
う。
【0040】まず、呼気の吐出が完了した段階では、L
ED10Aの表示は図4(C)に示す如くになる。呼気
の吐出量に応じて順次LED10Aが点灯するため、被
験者は、現在までの吐出量がどの程度なのか目視により
把握できることとなる。
ED10Aの表示は図4(C)に示す如くになる。呼気
の吐出量に応じて順次LED10Aが点灯するため、被
験者は、現在までの吐出量がどの程度なのか目視により
把握できることとなる。
【0041】また、分析制御部8は、呼気の吐出が完了
したとき、ビープ音出量用の表示信号を表示器10のス
ピーカ10Bに出力することにより、ブザー出力を行う
(ステップS5)。これにより、被験者は、ブザーによ
っても呼気の吐出が完了したことを認識する。
したとき、ビープ音出量用の表示信号を表示器10のス
ピーカ10Bに出力することにより、ブザー出力を行う
(ステップS5)。これにより、被験者は、ブザーによ
っても呼気の吐出が完了したことを認識する。
【0042】次いで、LED10Aの消灯処理を行う
が、ここでは、流量センサ出力が「0」となり被験者が
呼気の吐出を終了した段階で(ステップS6)、LED
10Aの消灯処理を行っている(ステップS7)。ま
た、当該採取した呼気の分析が終了した段階でこの消灯
処理を行うようにしても良い。すると、図4(D)に示
す如くとなる。
が、ここでは、流量センサ出力が「0」となり被験者が
呼気の吐出を終了した段階で(ステップS6)、LED
10Aの消灯処理を行っている(ステップS7)。ま
た、当該採取した呼気の分析が終了した段階でこの消灯
処理を行うようにしても良い。すると、図4(D)に示
す如くとなる。
【0043】上述したように本実施例によると、被験者
個人の感覚やオペレータからの指示により行っていた呼
気の吐出を、被験者が目や耳で確認しながら行うことが
でき、被験者の不安やオペレータの手間を省くことがで
きる。さらに、呼気が必要吐出量が確実に採取されるた
め、呼気の成分分析の判定結果の精度および信頼性を飛
躍的に向上させることができる。また、対象者によって
ステータス表示を変えるため、誰にでも状況が確認でき
る。しかも、ステータス表示では、全て既存装置と同期
していて、リアルタイム表示のため、タイムラグによる
時間のロスがない。
個人の感覚やオペレータからの指示により行っていた呼
気の吐出を、被験者が目や耳で確認しながら行うことが
でき、被験者の不安やオペレータの手間を省くことがで
きる。さらに、呼気が必要吐出量が確実に採取されるた
め、呼気の成分分析の判定結果の精度および信頼性を飛
躍的に向上させることができる。また、対象者によって
ステータス表示を変えるため、誰にでも状況が確認でき
る。しかも、ステータス表示では、全て既存装置と同期
していて、リアルタイム表示のため、タイムラグによる
時間のロスがない。
【0044】次に、上述した呼気採取分析装置の詳細を
説明する。
説明する。
【0045】図5は図1に示した呼気採取分析装置の詳
細を開示したブロック図である。図5に示すように、呼
気採取管2は、円筒状の呼気流入部2aと、球状の呼気
貯留部2bと、内径が先端部に向けて徐々に小さくなる
ようにテーパが形成された呼気排出部2cとから一体に
構成されている。この呼気流入部2aの端部2dには、
滅菌処理されたディスポーザブル・マウスピース1が装
着されている。
細を開示したブロック図である。図5に示すように、呼
気採取管2は、円筒状の呼気流入部2aと、球状の呼気
貯留部2bと、内径が先端部に向けて徐々に小さくなる
ようにテーパが形成された呼気排出部2cとから一体に
構成されている。この呼気流入部2aの端部2dには、
滅菌処理されたディスポーザブル・マウスピース1が装
着されている。
【0046】さらに、呼気排出部2cの端部は開口して
いて、この開口部には流量センサ7Bが装着されてい
る。また、呼気貯留部2bには、この呼気採取管2内の
圧力を感知する圧力センサ7Aと、当該呼気採取管2内
に蓄積された呼気を分析部14に導入する呼気導入管4
とが接続されている。
いて、この開口部には流量センサ7Bが装着されてい
る。また、呼気貯留部2bには、この呼気採取管2内の
圧力を感知する圧力センサ7Aと、当該呼気採取管2内
に蓄積された呼気を分析部14に導入する呼気導入管4
とが接続されている。
【0047】呼気採取管2および呼気導入管4とは、そ
れぞれ呼気採取管用ヒータ3および呼気導入管用ヒータ
5とにより所定温度に維持されている。これは、吐出さ
れた呼気成分や水分が呼気採取管2等の内壁面に付着す
るのを防止するためである。これら各ヒータ3,5は、
ヒータ6コントローラにより温度制御されている。
れぞれ呼気採取管用ヒータ3および呼気導入管用ヒータ
5とにより所定温度に維持されている。これは、吐出さ
れた呼気成分や水分が呼気採取管2等の内壁面に付着す
るのを防止するためである。これら各ヒータ3,5は、
ヒータ6コントローラにより温度制御されている。
【0048】分析部14は、呼気成分を分離する分離カ
ラム21等を所定温度に維持する恒温槽13と、この分
離カラム21中の検査対象成分の有無を検知して成分検
知信号14aをデータ処理部に出力する成分検出器14
Aとを備えている。
ラム21等を所定温度に維持する恒温槽13と、この分
離カラム21中の検査対象成分の有無を検知して成分検
知信号14aをデータ処理部に出力する成分検出器14
Aとを備えている。
【0049】恒温層13内には、呼気採取管2で採取さ
れた呼気を一時的に蓄積するサンプルループ19と、こ
のサンプルループ19から導入された呼気に含まれた水
分等の極性成分を保持し、検査対象となるエタン等の炭
化水素を分離カラムへ導入するプレカラム20と、この
プレカラム20から導入された呼気成分から各成分ガス
の保持時間の違いに基づいて検査対象成分を分離する分
離カラム21とが装備されている。
れた呼気を一時的に蓄積するサンプルループ19と、こ
のサンプルループ19から導入された呼気に含まれた水
分等の極性成分を保持し、検査対象となるエタン等の炭
化水素を分離カラムへ導入するプレカラム20と、この
プレカラム20から導入された呼気成分から各成分ガス
の保持時間の違いに基づいて検査対象成分を分離する分
離カラム21とが装備されている。
【0050】また、恒温槽13には、呼気採取管2に蓄
積された呼気をサンプルループ19まで吸引するサンプ
リング用ポンプ9が併設されている。
積された呼気をサンプルループ19まで吸引するサンプ
リング用ポンプ9が併設されている。
【0051】サンプルループ19から各カラム20,2
1への呼気の搬送は、本実施例では、キャリアガスによ
り呼気の流れを付勢する構成としている。このキャリア
ガスは、キャリアガスボンベから各カラム等19,2
0,21に導入される。このキャリアガスの圧力の維持
および導入は、キャリアガスコントローラ21Aによっ
て制御されている。
1への呼気の搬送は、本実施例では、キャリアガスによ
り呼気の流れを付勢する構成としている。このキャリア
ガスは、キャリアガスボンベから各カラム等19,2
0,21に導入される。このキャリアガスの圧力の維持
および導入は、キャリアガスコントローラ21Aによっ
て制御されている。
【0052】このキャリアガスコントローラ12Aは、
本実施例では、呼気の搬送だけでなく、サンプルループ
19や各カラム20,21中の呼気の掃気(パージ)の
制御も行っている。さらに、キャリアガスコントローラ
12Aは、呼気導入管4からサンプルループ19までの
経路のパージ制御も行っている。この呼気の搬送または
パージを行うため、キャリアガスの経路を切り替える必
要がある。本実施例では、この切り替えを、サンプリン
グバルブ17と、三方切替電磁弁40とにより行ってい
る。
本実施例では、呼気の搬送だけでなく、サンプルループ
19や各カラム20,21中の呼気の掃気(パージ)の
制御も行っている。さらに、キャリアガスコントローラ
12Aは、呼気導入管4からサンプルループ19までの
経路のパージ制御も行っている。この呼気の搬送または
パージを行うため、キャリアガスの経路を切り替える必
要がある。本実施例では、この切り替えを、サンプリン
グバルブ17と、三方切替電磁弁40とにより行ってい
る。
【0053】サンプルループ19や各カラム20,21
および呼気導入管4とは、サンプリングバルブ17を介
して連通されている。サンプリングバルブ17は、図6
に示すように、ポート(1)〜(10)とを備えており、この
ポート間の連結状態を変更することで、呼気採取管2に
蓄積された呼気をサンプルループ19まで搬送すると共
に、分離カラム21等をパージする第1の動作モード
(図8参照)と、サンプルループ19に蓄積された呼気
を各カラム20,21に搬送する第2の動作モード(図
9参照)とを実現している。
および呼気導入管4とは、サンプリングバルブ17を介
して連通されている。サンプリングバルブ17は、図6
に示すように、ポート(1)〜(10)とを備えており、この
ポート間の連結状態を変更することで、呼気採取管2に
蓄積された呼気をサンプルループ19まで搬送すると共
に、分離カラム21等をパージする第1の動作モード
(図8参照)と、サンプルループ19に蓄積された呼気
を各カラム20,21に搬送する第2の動作モード(図
9参照)とを実現している。
【0054】また、図7に示すように、呼気導入管4の
パージは、パージガス貯留部42に貯留されたパージガ
スを、呼気採取管2と呼気導入管4とを連結する連結部
40に導入することにより行っている。この連結部40
は、本実施例では、呼気採取管2と、呼気導入管4と、
パージガスを搬送するパージガス導入管41の3ポート
を切り替える三方切替電磁弁により構成している。三方
電磁弁40は、分析制御部8からの制御に従って呼気採
取管2と呼気導入管4とを接続し、また、呼気導入管4
とパージガス導入管41とを連通させる。呼気導入管4
からサンプルループ19間をパージする場合の例を図1
0に示す。
パージは、パージガス貯留部42に貯留されたパージガ
スを、呼気採取管2と呼気導入管4とを連結する連結部
40に導入することにより行っている。この連結部40
は、本実施例では、呼気採取管2と、呼気導入管4と、
パージガスを搬送するパージガス導入管41の3ポート
を切り替える三方切替電磁弁により構成している。三方
電磁弁40は、分析制御部8からの制御に従って呼気採
取管2と呼気導入管4とを接続し、また、呼気導入管4
とパージガス導入管41とを連通させる。呼気導入管4
からサンプルループ19間をパージする場合の例を図1
0に示す。
【0055】図11は、各部の動作タイミング制御用の
シーケンス図を概略表示したものである。分析制御部8
は、図示するように、開始信号または手動により呼気の
吐出を知らせるプッシュスイッチの入力により、サンプ
リング用ポンプ9をオンにする(RY 501)。
シーケンス図を概略表示したものである。分析制御部8
は、図示するように、開始信号または手動により呼気の
吐出を知らせるプッシュスイッチの入力により、サンプ
リング用ポンプ9をオンにする(RY 501)。
【0056】さらに、呼気の吐出が完了により、サンプ
リング用ポンプ9を停止し、TimerRY T001に設定された
時間だけ第1の動作モードとする。また、このとき、呼
気の吐出完了を知らせるビープ音を出力する(RY 50
3)。
リング用ポンプ9を停止し、TimerRY T001に設定された
時間だけ第1の動作モードとする。また、このとき、呼
気の吐出完了を知らせるビープ音を出力する(RY 50
3)。
【0057】さらに、オペレータによって設定された分
析時間が終了したとき、データ処理開始信号を出力し
(RY 506)、さらに、サンプリングバルブをTimer RY T
002に設定された時間だけ切り替えて、第2の動作モー
ドとする。
析時間が終了したとき、データ処理開始信号を出力し
(RY 506)、さらに、サンプリングバルブをTimer RY T
002に設定された時間だけ切り替えて、第2の動作モー
ドとする。
【0058】図12は図5に示した構成での図11に示
したシーケンス図に従った動作例を示すフローチャート
である。
したシーケンス図に従った動作例を示すフローチャート
である。
【0059】呼気が呼気吐出管内に吐出されると(ステ
ップS10)、呼気吐出感知センサ(圧力センサ7A)
が、呼気の吐出を検知して(ステップS11)、分析制
御部8に呼気サンプリングスタート信号(開始信号)を
出力する。このとき、流量積算および表示器の表示は、
呼気吐出EMPTYの表示となっている。
ップS10)、呼気吐出感知センサ(圧力センサ7A)
が、呼気の吐出を検知して(ステップS11)、分析制
御部8に呼気サンプリングスタート信号(開始信号)を
出力する。このとき、流量積算および表示器の表示は、
呼気吐出EMPTYの表示となっている。
【0060】分析制御部8では、開始信号を受けて、分
析のシーケンス制御を開始する(ステップS12)。同
時に、サンプリング用ポンプ9を起動する(ステップS
13)。
析のシーケンス制御を開始する(ステップS12)。同
時に、サンプリング用ポンプ9を起動する(ステップS
13)。
【0061】さらに、吐出された呼気を呼気導入管4の
末端に接続された流量センサ17Aで測定する(ステッ
プS14)。測定された流量は流量積算および表示器で
流量の積算が行われ、総吐出量として換算される。
末端に接続された流量センサ17Aで測定する(ステッ
プS14)。測定された流量は流量積算および表示器で
流量の積算が行われ、総吐出量として換算される。
【0062】予め設定された必要吐出量を100%とし
た場合、実際に吐出された実吐出量がパーセントで表示
される。例えば、必要吐出量を500[ml]としたと
き、実吐出量が100[ml]であるとすると、実吐出
量が20%であると表示される。また、残量表示をして
もよい。この場合、残り80%となる。
た場合、実際に吐出された実吐出量がパーセントで表示
される。例えば、必要吐出量を500[ml]としたと
き、実吐出量が100[ml]であるとすると、実吐出
量が20%であると表示される。また、残量表示をして
もよい。この場合、残り80%となる。
【0063】このため、被験者は、この表示を目視によ
り確認しながらあとどの程度の量を吐出すればよいのか
を把握することができる。
り確認しながらあとどの程度の量を吐出すればよいのか
を把握することができる。
【0064】積算流量が予め設定された必要吐出量に達
した時点で(ステップS15)、流量センサ17Aは、
呼気吐出完了信号を出力する。このとき、表示器10に
は、呼気吐出FULLが表示され、被験者に吐出の完了
を通知する。また、この吐出完了については、ビープ音
により被験者に知らせるようにしても良い。
した時点で(ステップS15)、流量センサ17Aは、
呼気吐出完了信号を出力する。このとき、表示器10に
は、呼気吐出FULLが表示され、被験者に吐出の完了
を通知する。また、この吐出完了については、ビープ音
により被験者に知らせるようにしても良い。
【0065】分析制御部8では、流量センサ17Aから
の終了信号に従って、サンプリング用ポンプ9を停止さ
せ(ステップS16)、その後の分析制御に移行する。
の終了信号に従って、サンプリング用ポンプ9を停止さ
せ(ステップS16)、その後の分析制御に移行する。
【0066】さらに、分析制御部8は、データ処理部1
5にデータ処理開始信号を出力する(ステップS1
7)。さらに、分析制御部8は、データ処理部15から
の分析完了信号を受けて、呼気吐出FULL表示をクリ
アし、呼気吐出EMPTY状態(初期状態)に戻す。
5にデータ処理開始信号を出力する(ステップS1
7)。さらに、分析制御部8は、データ処理部15から
の分析完了信号を受けて、呼気吐出FULL表示をクリ
アし、呼気吐出EMPTY状態(初期状態)に戻す。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、流量センサが、呼気採取管中の呼
気の流量を捕捉し、分析制御部が、この流量センサから
の出力に基づいて呼気採取管に採取された呼気の総量を
算出するため、被験者により吐出された呼気の総量を検
知することができ、さらに、分析制御部は、当該呼気吐
出量と呼気の成分分析に必要な所定量とを比較して呼気
採取管に吐出された呼気が所定量を越えたときに表示器
に表示信号を出力するため、必要な量の呼気が吐出され
たときに当該呼気吐出の完了を被験者に通知することが
でき、このため、被験者は、まだ呼気の吐出を継続する
のか、または、呼気の吐出が完了したのかを目視により
確認することができ、このため、成分分析に必要な呼気
を確実に被験者に吐出してもらうことができ、従って、
呼気の吐出量が少ないために起こる分析結果の信頼性の
低下を有効に防止することができる。このように、確実
に一定量の呼気を採取することのできる従来にない優れ
た呼気採取分析装置を提供することができる。
ので、これによると、流量センサが、呼気採取管中の呼
気の流量を捕捉し、分析制御部が、この流量センサから
の出力に基づいて呼気採取管に採取された呼気の総量を
算出するため、被験者により吐出された呼気の総量を検
知することができ、さらに、分析制御部は、当該呼気吐
出量と呼気の成分分析に必要な所定量とを比較して呼気
採取管に吐出された呼気が所定量を越えたときに表示器
に表示信号を出力するため、必要な量の呼気が吐出され
たときに当該呼気吐出の完了を被験者に通知することが
でき、このため、被験者は、まだ呼気の吐出を継続する
のか、または、呼気の吐出が完了したのかを目視により
確認することができ、このため、成分分析に必要な呼気
を確実に被験者に吐出してもらうことができ、従って、
呼気の吐出量が少ないために起こる分析結果の信頼性の
低下を有効に防止することができる。このように、確実
に一定量の呼気を採取することのできる従来にない優れ
た呼気採取分析装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図1に示した表示器の構成を示す概略正面図で
ある。
ある。
【図3】図1に示した構成による呼気の採取動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図4】図3に示した動作における図2に示した表示器
の点灯の推移を示す説明図であり、図4(A)は採取動
作開始時の状態を示す図で、図4(B)は所定量の20
%の量の呼気が吐出された状態を示す図で、図4(C)
は呼気の吐出総量が所定量に達した状態を示す図で、図
4(D)はリセットした状態を示す図である。
の点灯の推移を示す説明図であり、図4(A)は採取動
作開始時の状態を示す図で、図4(B)は所定量の20
%の量の呼気が吐出された状態を示す図で、図4(C)
は呼気の吐出総量が所定量に達した状態を示す図で、図
4(D)はリセットした状態を示す図である。
【図5】図1に示した呼気採取分析装置の詳細構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】図5に示したサンプリングバルブの各ポート位
置とそれに連結される部材との関係を示す説明図であ
る。
置とそれに連結される部材との関係を示す説明図であ
る。
【図7】図1に示した連結部である三方切換電磁弁の構
成を示す説明図である。
成を示す説明図である。
【図8】図5に示した構成による第1の動作モードの呼
気試料等の流れを示す説明図である。
気試料等の流れを示す説明図である。
【図9】図5に示した構成による第2の動作モードの呼
気試料等の流れを示す説明図である。
気試料等の流れを示す説明図である。
【図10】図5に示した構成による呼気導入管のパージ
処理時のパージガスの流れを示す説明図である。
処理時のパージガスの流れを示す説明図である。
【図11】図5に示した分析制御部の動作タイミング制
御の構成を示すシーケンス図である。
御の構成を示すシーケンス図である。
【図12】図5に示した構成での呼気成分の採取および
分析処理の一例を示すフローチャートである。
分析処理の一例を示すフローチャートである。
2 呼気採取管 7A 圧力センサ 7B 流量センサ 8 分析制御部 10 表示器 14 分析部 15 データ処理部
Claims (3)
- 【請求項1】 呼気吹込口を有する呼気採取管と、この
呼気採取管で採取された所定量の呼気中から検査対象の
成分を検出する分析部と、この分析部からの成分検知信
号に基づいて前記呼気中の成分濃度を算出するデータ処
理手段と、このデータ処理手段および前記分析部の動作
タイミングを所定の開始信号に基づいて制御する分析制
御部とを備えた呼気採取分析装置において、 前記分析制御部に、前記呼気採取管内への呼気の流入を
検知して開始信号を出力する呼気吐出感知センサと、前
記呼気採取管中の呼気の流量を捕捉する流量センサと、
所定の表示信号に従って点灯又は消灯する表示器とを併
設し、 前記分析制御部が、前記流量センサからの出力に基づい
て前記呼気採取管に採取された呼気の総量を算出する呼
気吐出量算出機能と、当該呼気吐出量情報に基づいて前
記呼気採取管に吐出された呼気が前記所定量を越えたと
きに前記表示器に表示信号を出力する呼気吐出完了表示
制御機能とを備えたことを特徴とする呼気採取分析装
置。 - 【請求項2】 前記表示器が、個別に点灯する複数の点
灯部を有し、 前記分析制御部が、前記呼気吐出量の前記所定量に対す
る比率を算出する比率算出機能と、当該比率情報に基づ
いて前記複数の点灯部にそれぞれ表示信号を出力する呼
気吐出量表示制御機能とを備えたことを特徴とする請求
項1記載の呼気採取分析装置。 - 【請求項3】 前記表示器が、前記分析制御部からの表
示信号に基づいてビープ音を出力する音声出力部を備え
たことを特徴とする請求項1又は2記載の呼気採取分析
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14108995A JPH08313408A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 呼気採取分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14108995A JPH08313408A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 呼気採取分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313408A true JPH08313408A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15283953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14108995A Withdrawn JPH08313408A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 呼気採取分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313408A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005257373A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Yokohama Tlo Co Ltd | 呼気採取装置 |
JP2009226993A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Toyota Motor Corp | 呼気成分検出装置 |
JP2010029497A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Koki Seikagaku Eiyo Taisha Kenkyusho:Kk | 呼気検査装置 |
JP2015507201A (ja) * | 2012-02-09 | 2015-03-05 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | ガスサンプリング装置及び方法 |
JP2016529504A (ja) * | 2013-08-28 | 2016-09-23 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation | 電子鼻と協働するための診断サーバ、関連する携帯診断ユニット、診断方法、およびデータ処理プログラム |
JP2020522693A (ja) * | 2017-06-02 | 2020-07-30 | ノースウェスタン ユニヴァーシティNorthwestern University | 汗の中の注目する標的の検出および分析のための薄い軟質皮膚装着マイクロ流体ネットワーク |
JP2020124382A (ja) * | 2019-02-05 | 2020-08-20 | 学校法人明星学苑 | 口腔・嚥下機能のリハビリテーションに適した手作り造形物の芯体 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP14108995A patent/JPH08313408A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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