JPH0829301A - 呼気採取装置 - Google Patents

呼気採取装置

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JPH0829301A
JPH0829301A JP18779094A JP18779094A JPH0829301A JP H0829301 A JPH0829301 A JP H0829301A JP 18779094 A JP18779094 A JP 18779094A JP 18779094 A JP18779094 A JP 18779094A JP H0829301 A JPH0829301 A JP H0829301A
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JP
Japan
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exhalation
breath
sampling tube
exhaled
expiratory
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JP18779094A
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Inventor
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検者が呼気採取管の内部に呼気を吐出する
だけの簡単な操作で必要量の呼気の採取を可能とする。 【構成】 一端部に呼気吹込口2aを備えると共に他端
部に呼気排出口4aを備えた呼気採取管1を設け、呼気
採取管1における軸方向中央部分を、呼気吹込口2aの
内径よりも大なる内径を有する球状の呼気貯留部3とし
て構成すると共に、呼気貯留部3の周壁部分に、呼気貯
留部3内の呼気を呼気分析装置本体18へ導入する呼気
導入管12接続用の配管取付穴3aと,呼気採取管1に
対する呼気の吐出圧力を検出する圧力センサ15へ接続
された配管22接続用の配管取付穴3bとを形成し、呼
気採取管1における呼気排出口4aの内径を、呼気吹込
口2aの内径よりも小なる寸法に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、呼気を採取する呼気採
取装置に係り、特に、必要量の呼気の採取を可能とした
呼気採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭56−63236号
公報等に記載されている如く、大気圧より高い気圧状態
もしくは低い気圧状態に保った所定の圧力室の内部で,
被検者の呼気を呼気採取バッグに採取し,採取した呼気
を呼気分析装置へ供給するようにした呼気採取装置が提
案されている。図5は前述の呼気採取装置の構成を示す
ブロック図であり、圧力室100の内部には、被検者か
ら呼気が吹込まれるマウスピース101,呼気の流量を
計測する流量計102,呼気採取バッグ(ダグラスバッ
グ)103〜105が装備されている。
【0003】また、圧力室100の外部には、ソレノイ
ドへの通電時に開き非通電時に閉じる電磁弁(2位置電
磁開閉弁)106〜114が装備されている。電磁弁1
06は、呼気採取時のみ開き、電磁弁107〜109
は、呼気採取バッグ103〜105に対応して各々設置
され、該当する呼気採取バッグへの呼気採取時に開く。
電磁弁110は、呼気採取バッグ103〜105の何れ
かから呼気分析装置(図示略)への呼気供給時に開き、
電磁弁111は、呼気分析の際に参考試料として圧力室
100内の空気を分析する必要がある時に開く。電磁弁
112は、呼気採取バッグ103〜105をパージする
際にバッグ内の圧力が一定圧力の時に開き、パージ管路
の圧力が一定圧力まで低下した時に閉じる。
【0004】また、3位置3ポート方向切換電磁弁11
5は、上方位置に切換えられた時はモータ125で駆動
される真空ポンプ120により呼気分析装置へ呼気の供
給が行われ、下方位置に切換えられた時は減圧弁122
を介して呼気分析装置へ呼気の供給が行われる。圧力ス
イッチ116〜118は、それぞれパージ管路(A−
B),パージ管路(B−C),送気管路(D−E)の圧
力を検出する。電磁弁114は、パージ管路(B−C)
の圧力を大気圧に戻す時に開く。差圧スイッチ119
は、送気管路(D−E)と圧力室100に開口した管路
との差圧を検出する。図中符号121はモータ126で
駆動される真空ポンプ、符号123,124は圧力計を
示す。
【0005】上述の呼気採取装置で呼気を採取する場合
には、検査者が圧力室外部の操作盤を操作しパージ開始
指示を出すと、圧力室100内の呼気採取バッグ103
〜105のパージが行われる。次に、検査者は圧力室1
00内の被検者にマウスピース101が正しく装着され
ていることを確認した後、操作盤を操作し採取開始指示
を出すと、被検者の呼気がマウスピース101を介して
該当する呼気採取バッグに採取される。これを各被検者
毎に繰返す。次に、検査者が操作盤を操作し送気開始指
示を出すと、該当する呼気採取バッグ内の呼気が呼気分
析装置へ供給される。
【0006】他方、図6は通常の呼気採取方法を示す図
であり、一つの呼気採取方法としては、被検者130が
呼気採取バッグ131(テドラーバッグ等)内に呼気吹
込口132から呼気を吹込むと、検査者は呼気採取バッ
グ131の呼気吹込口132を呼気分析装置133内部
の切替弁134に接続されている導入管135に接続す
る。次に、検査者は切替弁134に吸引管136を介し
接続されている呼気導入ポンプ137を所定の操作によ
り駆動させると、呼気採取バッグ131内の呼気が切替
弁134に接続されているサンプルループ138に導入
される。この後、サンプルループ138の呼気は、呼気
分析装置133内部の分析部(図示略)へ導入され分析
が行われる。
【0007】また、別の呼気採取方法としては、被検者
130が呼気採取バッグ131内に呼気吹込口132か
ら呼気を吹込むと、検査者は呼気採取バッグ131の呼
気吹込口132からシリンジ139により一定量の呼気
を採取する。この後、検査者はシリンジ139を呼気分
析装置140のインジェクタ141に接続し、シリンジ
139内に採取した一定量の呼気をインジェクタ141
内部へ注入する。この後、インジェクタ141内部の呼
気は、呼気分析装置140内部の分析部(図示略)へ導
入され分析が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、下記の問題があった。即ち、呼
気採取用として従来から使用されている呼気採取バッグ
は、呼気分析装置で分析に必要な呼気試料を採取するも
のであるが、被検者は呼気採取バッグ内にどの程度の流
量で且つどの程度の量の呼気を吐出してよいか判断する
ことができないという不都合があった。また、被検者は
検査者による呼気吐出の指示が出てから呼気採取バッグ
内へ呼気を吐出する必要があるため、呼気吐出指示が出
るまでの間は呼気の吐出をこらえたり,呼気の吐出タイ
ミングを測る必要があり、被検者に負担がかかるという
不都合があった。
【0009】また、呼気採取バッグに採取すべき呼気の
量しだいでは、被検者は呼気採取バッグ内に数回にわた
って呼気の吐出を行う必要があるため、このような数回
にわたる呼気の吐出時には被検者が呼気採取バッグのマ
ウスピースを介して必然的に呼吸動作を行うこととな
り、この結果、被検者の呼吸動作で吐出される呼気を呼
気採取バッグ内に導入するためには、呼気採取バッグに
例えばリブレスバルブ等の機構を付設しなければなら
ず、従って既存の呼気採取バッグに改造を施す必要が生
ずるという不都合があった。
【0010】また、呼気採取バッグは被検者により一度
使用されると呼気採取バッグ内面に被検者の呼気の一部
が吸着するため、使用後の呼気採取バッグを再度使用可
能状態とするためには、呼気採取バッグ内をパージガス
で洗浄する作業を複数回にわたって行う必要があり、洗
浄作業が長時間かかると共に極めて面倒であるという不
都合があった。更に、呼気採取バッグを使い捨てにする
場合、多数の被検者から個別に呼気を採取するためには
被検者の数に応じた多数の呼気採取バッグを用意してお
かなければならず、コスト高となる不都合があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、被検者が呼気採取管の内部に呼気を吐出
するだけの簡単な操作で必要量の呼気の採取を可能とす
ること等を達成した呼気採取装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端部に呼気
吹込口を又他端部に呼気排出口を備えた呼気採取管を設
け、該呼気採取管における軸方向中央部分を、前記呼気
吹込口の空間断面積よりも大なる空間断面積を有する形
状の呼気貯溜部として構成すると共に、当該呼気貯溜部
の周壁部分に、当該呼気貯留部内の呼気を所定の呼気分
析装置へ導く連通孔を設け、前記呼気採取管における前
記呼気排出口の空間断面積を、前記呼気吹込口の空間断
面積よりも小なる寸法に形成する、という構成を採って
いる。これによって前述した目的を達成しようとするも
のである。
【0013】
【作用】本発明によれば、呼気採取管の軸方向中央部分
に設けられた呼気貯留部の形状が,呼気吹込口の空間断
面積より大きい空間断面積を有する球状であり,且つ呼
気採取管の呼気排出口の空間断面積が呼気吹込口の空間
断面積より小さいという構造から、呼気吹込口と呼気貯
留部との間を流れる呼気の量は、呼気貯留部と呼気排出
口との間を流れる呼気の量よりも多量となる。従って、
被検者が呼気採取管の呼気吹込口から呼気を吹込むと、
呼気採取管へ吹込まれた呼気の一部が呼気貯留部に貯留
されると共に、残りの呼気は呼気排出口から排出され
る。この後、呼気採取管の呼気貯留部に採取された呼気
は、呼気貯留部に設けられた連通孔を介して所定の呼気
分析装置へ導入され、呼気分析が行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0015】先ず、本実施例における呼気採取分析装置
の全体構成を図4に基づき説明すると、呼気採取分析装
置は、例えば医療分野における臨床検査用の呼気分析や
患者の病態の監視,産業分野における作業環境の測定や
室内環境の測定,警察分野における飲酒運転取締まりや
麻薬取締まり,消防分野における火災原因調査,健康産
業分野における健康管理等,種々の分野に使用できるよ
うになっている。
【0016】呼気採取分析装置は、滅菌処理されたディ
スポーザブル・マウスピース10(以下マウスピース1
0と略称)が着脱自在に装着された例えばガラスから成
る呼気採取管1と,採取管加熱部11,例えばステンレ
スから成る呼気導入管12と,導入管加熱部13と,加
熱コントローラ14と,圧力センサ15と,分析制御部
16と,呼気導入ポンプ17と,呼気分析装置本体18
と,データ処理部19とから大略構成されている。呼気
採取分析装置は、例えば病院の内部等で容易に運搬でき
るように,前述した各部及び装置全体が小型化されてい
る。
【0017】これを詳述すると、呼気採取管1は、被検
者Hからマウスピース10を介して吐出された呼気を採
取するためのものであり、マウスピース装着部分は採取
管加熱部11の外部に突出した状態に配置されると共
に、本体部分は採取管加熱部11の内部に配置されてい
る。この場合、衛生的な面を考慮に入れ、マウスピース
10を呼気導入部2に装着するようになっている。呼気
採取管1の詳細構造については図1及び図2で後述す
る。採取管加熱部11は、加熱コントローラ14の制御
に基づき呼気採取管1を加熱するようになっている。呼
気採取管1の加熱により、呼気採取管1の内壁面に対す
る呼気成分の吸着や水分の凝縮を防止するようになって
いる。
【0018】呼気導入管12は、呼気導入ポンプ17の
駆動に伴い呼気採取管1内の呼気の一部を呼気分析装置
本体18のサンプルループ20へ導入するためのもので
あり、呼気採取管1と呼気分析装置本体18の10方向
バルブ21(以下バルブ21と略称)との間に連通接続
されている。導入管加熱部13は、加熱コントローラ1
4の制御に基づき呼気導入管12を加熱するようになっ
ている。呼気導入管12の加熱により、呼気導入管12
の内壁面に対する呼気成分の吸着や水分の凝縮を防止す
るようになっている。
【0019】圧力センサ15は、被検者Hによる呼気採
取管1に対する呼気の吐出圧力を検出し,制御開始信号
を分析制御部16へ出力するものであり、呼気採取管1
に配管22を介して連通接続されている。圧力センサ1
5は、被検者Hから呼気採取管1内部に吐出された呼気
の微少な吐出圧力を検出できるようにするため、高感度
(例えば0.01[kgf/cm2])のものを使用し
ている。
【0020】分析制御部16は、所定のシーケンス制御
プログラムを内蔵しており、圧力センサ15から制御開
始信号が供給された場合に呼気導入ポンプ17に駆動信
号を出力し、呼気導入ポンプ17を所定時間だけ駆動さ
せるようになっている。呼気導入ポンプ17の駆動によ
り、呼気採取管1内の呼気が呼気導入管12を介して呼
気分析装置本体18のサンプルループ20へ導入される
ようになっている。即ち、圧力センサ15が被検者Hに
よる呼気採取管1内部への呼気の吐出を検出すると、呼
気採取管1から呼気分析装置本体18のサンプルループ
20への呼気導入が自動的に行われるようになってい
る。
【0021】また、分析制御部16は、シーケンス制御
プログラムに基づき呼気分析装置本体18のキャリアガ
ス供給機構23にガス供給信号を出力し、キャリアガス
供給機構23からサンプルループ20へキャリアガスを
供給させるようになっている。更に、分析制御部16
は、シーケンス制御プログラムに基づき呼気分析装置本
体18に付設されたアクチュエータ24に切換信号を出
力し、アクチュエータ24によりバルブ21のポジショ
ンを呼気導入状態または呼気分析状態(後述)に切換え
させるようになっている。
【0022】呼気分析装置本体18のバルブ21は、1
0個のポートP1〜P10を備えており、ポートP1に
は呼気導入管12が接続され,ポートP2には流路を介
して呼気導入ポンプ17が接続されている。ポートP3
とポートP10との間にはサンプルループ20が接続さ
れている。また、ポートP4,P7には各々流路を介し
てキャリアガス供給機構23が接続され、ポートP5と
ポートP9との間が流路を介して接続され、ポートP6
には流路を介して呼気分析部25が接続されている。
【0023】また、呼気分析装置本体18に付設された
アクチュエータ24は、分析制御部16から供給される
切換信号に基づき、呼気採取管1からサンプルループ2
0への呼気導入時にはバルブ21のポジションを呼気導
入状態(図4参照:呼気採取管1からサンプルループ2
0への呼気導入が可能な状態)に切換え、呼気分析部2
5における呼気分析時にはバルブ21のポジションを呼
気分析状態(サンプルループ20から呼気分析部25へ
の呼気導入が可能な状態)に切換えるようになってい
る。
【0024】また、呼気分析装置本体18のキャリアガ
ス供給機構23は、分析制御部16から供給されるガス
供給信号に基づき、サンプルループ20へキャリアガス
を供給するようになっている。これにより、呼気分析部
25は、サンプルループ20へのキャリアガスの供給に
伴いサンプルループ20から供給されてくる呼気の分析
を行うと共に、呼気の分析に基づく制御信号をデータ処
理部19へ出力するようになっている。データ処理部1
9は、呼気分析部25から出力された制御信号に基づ
き、所定の呼気分析データ処理を行うようになってい
る。
【0025】次に、本実施例における呼気採取管1の詳
細構造を図1及び図2に基づき説明すると、呼気採取管
1は、材質として例えばガラスを使用しており、呼気導
入部2と,呼気貯留部3と,呼気排出部4とから一体に
構成されている。呼気採取管1の全長は、所定寸法(例
えば200[mm]以上)に設定されている。
【0026】呼気採取管1の呼気導入部2は、内径が例
えば8〜16[mm]程度に設定された円筒状に形成さ
れており、その先端部は呼気吹込口2aとして構成され
ている。呼気導入部2の先端部分には、被検者が呼気を
吐出する際にくわえるためのマウスピース10(図4参
照)が着脱自在に装着されるようになっている。
【0027】呼気採取管1の呼気貯留部3は、呼気採取
管1の軸方向中央部分を構成すると共に,内径が例えば
25〜30[mm]程度に設定された球状に形成されて
おり、その内部の容量は例えば10[ml]程度に設定
されている。また、呼気貯留部3には、その外周部分か
ら内部に連通して配管取付穴3a,3bが形成されてお
り、配管取付穴3aには呼気導入管12が接続されると
共に、配管取付穴3bには圧力センサ15用の配管22
が接続されるようになっている。
【0028】呼気採取管1に球状の呼気貯留部3を設
け,呼気貯留部3に形成した配管取付穴3a,3bに呼
気導入管12,圧力センサ15用の配管22を各々接続
することにより、被検者Hから呼気採取管1内部へ吐出
された呼気の吐出圧力を圧力センサ15で検出できるよ
うにすると共に、吐出された呼気の一部を分析試料とし
て呼気分析装置本体18のサンプルループ20へ導入で
きるようにしている。
【0029】呼気採取管1の呼気排出部4は、内径が例
えば8〜16[mm]程度に設定された円筒状の部分
と,呼気排出口4aの内径が例えば2〜4[mm]程度
に設定されたテーパ状の部分とから構成されており、そ
の先端部は呼気排出口4aとして構成されている。即
ち、呼気排出部4は、内径が呼気排出口4aに向かって
徐々に小さくなるため、呼気の吐出抵抗は呼気排出口4
aに向かって徐々に大きくなるようになっている。これ
により、被検者Hから呼気採取管1へ吐出される呼気の
量は、呼気の吐出度合いが一定ならばほぼ一定量とな
る。これについては、本出願人が繰返し行った実験によ
り確認されている。
【0030】被検者Hからの呼気の採取時には、呼気採
取管1が採取管加熱部11に装着されるようになってい
る。被検者Hからマウスピース10を介して呼気採取管
1へ吐出された呼気は、呼気導入部2を通り呼気貯留部
3にその一部が貯留されると共に、呼気排出部4を介し
て採取管加熱部11の外部へ排出されるようになってい
る。この場合、被検者Hにより呼気採取管1へ吐出され
た呼気は、次の被検者の呼気吐出動作により採取管加熱
部11の外部へ排出されるため、呼気採取管1のパージ
は不要となっている。
【0031】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。
【0032】被検者Hが、呼気採取管1に装着されたマ
ウスピース10をくわえて呼気を吐出すると、吐出され
た呼気は呼気採取管1の呼気導入部2を通り、呼気貯留
部3にその一部が貯留されると共に、残りの呼気は呼気
排出部4を通り呼気排出口4aから外部へ排出される。
この時、圧力センサ15が、呼気採取管1内における呼
気の吐出圧力を検出し制御開始信号を分析制御部16へ
出力すると、分析制御部16は、呼気導入ポンプ17を
所定時間駆動するように制御すると共にアクチュエータ
24を駆動制御する。これにより、呼気採取管1の呼気
貯留部3の呼気は、呼気導入管12を介して呼気分析装
置本体18のサンプルループ20へ自動的に導入され、
サンプルループ20内に所定量充填される。
【0033】この後、分析制御部16が、キャリアガス
供給機構23へガス供給信号を出力すると、サンプルル
ープ20内の呼気は、キャリアガス供給機構23からサ
ンプルループ20へのキャリアガスの供給に伴い呼気分
析部25へ供給される。これに伴い、呼気分析部25
は、サンプルループ20から供給された呼気の分析を行
い、呼気分析に基づく制御信号をデータ処理部19へ出
力する。これにより、データ処理部19は、呼気分析デ
ータ処理を行う。
【0034】ところで、本実施例では、呼気採取管1の
呼気貯留部3の形状を球状に形成すると共に、呼気排出
部4の形状をその内径が呼気排出口4aに向けて徐々に
小さくなるようなテーパ状とすることにより呼気排出口
4aの内径を呼気吹込口2aの内径よりも小さく設定し
ているため、呼気排出口4aの内径により呼気採取管1
に対する呼気の吐出量を規定できると共に、呼気吹込口
2aから呼気貯留部3へ流入する呼気の量を呼気貯留部
3から呼気排出口4aへ流出する呼気の量よりも多くす
ることができる。この結果、被検者Hから呼気採取管1
へ呼気が吐出されると、吐出された呼気は呼気導入部2
を通り、呼気の一部が呼気貯留部3に貯留されると共
に、残りの呼気は呼気排出部4を通り呼気排出口4aか
ら排出される。
【0035】上記により、被検者Hから呼気採取管1の
呼気貯留部3に呼気を採取する場合には、被検者Hが呼
気採取管1に対する呼気の吐出動作を1回行うだけで必
要量の呼気を呼気貯留部3に採取することができる。ま
た、呼気採取管1の呼気貯留部3に必要量の呼気を採取
できるため、必要量の呼気が採取された呼気貯留部3か
ら呼気分析装置本体18のサンプルループ20へ導入し
た呼気に基づき所定の呼気分析を行うことができる。
【0036】また、多数の被検者から個別に呼気を採取
する場合に、当該被検者が呼気採取管1へ呼気を吐出す
ると,呼気採取管1の内部に残留している前回の被検者
による呼気が呼気排出部4の呼気排出口4aを介して呼
気採取管1の外部へ押し流されるため、被検者が代わる
度に呼気採取管1の内部をパージすることが不要とな
る。これにより、被検者が多数に及ぶ場合でも呼気採取
管1による呼気採取を迅速に行うことができる。また、
従来のように使い捨て用の呼気採取バッグを使用する場
合の如く,被検者の数に応じた多数の呼気採取バッグを
用意しておくことが不要となるため、コストの低減を図
ることができる。
【0037】更に、呼気採取管1をガラス製としている
ため、呼気採取管1による被検者からの呼気採取を完了
した後は、呼気採取管1の洗浄作業等のメンテナンスを
容易に行うことができる。また、呼気採取管1の先端部
分にはマウスピース10を装着しているため、衛生面か
ら好適である。
【0038】ここで、本実施例では、呼気採取管1の材
質をガラスとしたが、材質はガラスに限定されるもので
はなく、例えばポリプロピレン等のプラスチック或いは
ステンレス等,滅菌処理やガス腐食に耐え得る材質を使
用してもよい。また、呼気採取管1の全長,呼気導入部
2・呼気貯留部3・呼気排出部4の内径,呼気貯留部3
の容量は、上述した数値に限定されるものではない。ま
た、呼気採取管1の空間断面形状は円形状に限定される
ものではなく、空間断面形状を四角形状等の多角形状と
してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の呼気採取
装置によれば、呼気採取管の呼気貯留部の形状を呼気吹
込口の空間断面積より大きい空間断面積を有する形状と
し,呼気採取管の呼気排出口の空間断面積を呼気吹込口
の空間断面積よりも小さく形成したため、呼気採取管に
対する呼気の吹込量を呼気排出口の空間断面積により規
定することができると共に、呼気吹込口から呼気貯留部
へ流入する呼気の量を呼気貯留部から呼気排出口へ流出
する呼気の量よりも多量とすることができ、この結果、
被検者が呼気採取管へ呼気を吹込むだけで必要量の呼気
を呼気貯留部に採取することができる、という効果を奏
する。これにより、呼気採取管の呼気貯留部に採取した
呼気を所定の呼気分析装置で分析を行う際に好適とな
る。
【0040】また、本発明の呼気採取装置によれば、呼
気採取管を使用して多数の被検者から個別に呼気を採取
する場合に、当該被検者が呼気採取管へ呼気を吹込む
と,呼気採取管の内部に残留している前回の被検者の呼
気を呼気排出口から呼気採取管外部へ押し流すことがで
きるため、従来のように被検者が代わる度に呼気採取バ
ッグの内部をパージする煩雑な作業が不要となり、これ
により、前述のように被検者が多数に及ぶ場合でも呼気
採取管による呼気採取を迅速に行うことができる、とい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における呼気採取管
の構成を示す一部を断面とした正面図である。
【図2】本実施例における呼気採取管の斜視図である。
【図3】本実施例における呼気採取管と呼気導入管及び
圧力センサ用配管との接続状態を示す説明図である。
【図4】本実施例における呼気採取分析装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】従来例における呼気分析装置の制御回路を示す
図である。
【図6】従来例における呼気採取バッグによる呼気採取
方法及び呼気採取バッグ内の呼気の呼気分析装置への導
入方法の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 呼気採取管 2a 呼気吹込口 3 呼気貯留部 3a 連通孔としての配管取付穴 4a 呼気排出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に呼気吹込口を又他端部に呼気排
    出口を備えた呼気採取管を設け、 該呼気採取管における軸方向中央部分を、前記呼気吹込
    口の空間断面積よりも大なる空間断面積を有する形状の
    呼気貯留部として構成すると共に、当該呼気貯留部の周
    壁部分に、当該呼気貯留部内の呼気を所定の呼気分析装
    置へ導く連通孔を設け、 前記呼気採取管における前記呼気排出口の空間断面積
    を、前記呼気吹込口の空間断面積よりも小なる寸法に形
    成したことを特徴とする呼気採取装置。
JP18779094A 1994-07-18 1994-07-18 呼気採取装置 Withdrawn JPH0829301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190445A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 Nissha株式会社 呼気成分検査装置
WO2022004454A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 株式会社タニタ 生体情報測定装置及び生体情報測定システム

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JP2020190445A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 Nissha株式会社 呼気成分検査装置
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