JP4415824B2 - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Description
前記内燃機関の吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
前記内燃機関の初燃後、各気筒の膨張行程の期間におけるクランク軸の平均角加速度、或いは前記平均角加速度に相関するパラメータを膨張行程後に算出する計算手段と、
前記計算手段の算出値と所定の目標値とを気筒毎に比較し、比較結果を前記算出値の算出時点において吸気行程にある気筒の吸入空気量に反映させるよう前記空気量調整手段の作動を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記内燃機関の吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
前記内燃機関の初燃後、各気筒の膨張行程の期間におけるクランク軸の平均角加速度、或いは前記平均角加速度に相関するパラメータを膨張行程後に算出する計算手段と、
前記計算手段の算出値と所定の目標値とを気筒毎に比較し、比較結果を同一気筒の次の吸気行程における吸入空気量に反映させるよう前記空気量調整手段の作動を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての制御装置が適用された内燃機関の概略構成を示す図である。本実施形態にかかる内燃機関は火花点火式の4気筒エンジンである。内燃機関は内部にピストン8が配置されたシリンダブロック6と、シリンダブロック6に組み付けられたシリンダヘッド4を備えている。ピストン8の上面からシリンダヘッド4までの空間は燃焼室10を形成しており、この燃焼室10に連通するように吸気ポート18と排気ポート20がシリンダヘッド4に形成されている。吸気ポート18と燃焼室10との接続部には、吸気ポート18と燃焼室10との連通状態を制御する吸気バルブ12が設けられ、排気ポート20と燃焼室10との接続部には、排気ポート20と燃焼室10との連通状態を制御する排気バルブ14が設けられている。また、シリンダヘッド4には、燃焼室10の頂部から燃焼室10内に突出するように点火プラグ16が取り付けられている。
ω0(k)=(20/(Δt0(k)+Δt10(k))×(π/180) ・・・(1)
ω0(k+1)=(20/(Δt0(k+1)+Δt10(k+1)))×(π/180) ・・・(2)
ω’ave(k)=(ω0(k+1)−ω0(k))/Δt(k) ・・・(3)
このようにして算出された平均角加速度ω’ave(k)は、以下に説明するように内燃機関の燃焼状態を正確に表している。
Ti=J×(dω/dt)+Tf+Tl ・・・(4)
上記の(4)式において、Jは混合気の燃焼によって駆動される駆動部材の慣性モーメント、Tfは駆動部のフリクショントルク、Tlは走行時に路面から受ける負荷トルクを示している。フリクショントルクTfは、ピストン8とシリンダ内壁の摩擦等の機械的な摩擦によるトルクであって、補機類の機械的な摩擦によるトルクも含んでいる。負荷トルクTlは、走行時の路面状態などの外乱によるトルクである。ただし、フリクショントルクTfは、角加速度に起因する動的な損失トルクTac=J×(dω/dt)に比較して十分に小さいので、以下の説明ではTf=0とする。また、始動時はシフトギヤはニュートラル状態であるので、以下の説明ではTl=0とする。
Ti=Tgas+Tinertia ・・・(5)
上記の(5)式において、Tgasはシリンダの筒内ガス圧によるトルク、Tinertiaはピストンなどの往復慣性質量による慣性トルクを示している。筒内ガス圧によるトルクTgasは、各気筒での混合気の燃焼によって発生するトルクである。したがって、内燃機関の燃焼状態は、筒内ガス圧によるトルクTgasを求めることで正確に推定することができる。
J×(dω/dt)=Tgas+Tinertia ・・・(6)
上記の(6)式において、往復慣性質量による慣性トルクTinertiaは、ピストン8など往復運動する部材の慣性質量によって発生する慣性トルクであるので、クランク軸24が回転していれば角速度一定の場合であっても常に発生する。図4は、各トルクTgas、Tinertiaとクランク角との関係を示す特性図である。図4において、縦軸は各トルクの大きさを、横軸はクランク角を示しており、図4中の実線は筒内ガス圧によるトルクTgasを、破線は往復慣性質量による慣性トルクTinertiaをそれぞれ示している。図4中のTDC、BDCは、4気筒のうち1気筒のピストン8がTDC、又はBDCの位置にある場合のクランク角(0°,180°)を示している。本実施形態にかかる内燃機関は4気筒であるので、クランク軸24が180°回転する度に1気筒づつ膨張行程が行われ、膨張行程毎に図4中のTDCからBDCまでのトルク特性が繰り返し現れる。
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態にかかる内燃機関の始動制御は、実施の形態1のそれとは、図2に示すルーチンの実行方法に違いがある。実施の形態1では、180°CA毎に上記ルーチンを実行しているが、本実施形態では、上記ルーチンを気筒毎に740°CA周期で実行する。これにより、実施の形態1では、膨張行程の期間におけるクランク軸24の平均角加速度と目標値との比較結果は、平均角加速度の算出時点において吸気行程にある気筒の吸入空気量に反映されるが、本実施の形態では、上記比較結果は同一気筒の次の吸気行程における吸入空気量に反映される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において変形して実施することもできる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
12 吸気弁
14 排気弁
16 点火プラグ
18 吸気ポート
20 排気ポート
24 クランク軸
30 吸気通路
36 スロットルバルブ
38 インジェクタ
40 排気通路
42 三元触媒
50 ECU
52 クランク角センサ
Claims (2)
- 内燃機関の始動時、吸気バルブが閉じた後に始動時燃料を前記内燃機関の吸気ポートに噴射する内燃機関の始動制御装置において、
前記内燃機関の吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
前記内燃機関の初燃後、各気筒の膨張行程の期間におけるクランク軸の平均角加速度、或いは前記平均角加速度に相関するパラメータを膨張行程後に算出する計算手段と、
前記計算手段の算出値と所定の目標値とを気筒毎に比較し、前記算出値と前記目標値とのずれに応じて前記算出値の算出時点において吸気行程にある気筒の吸入空気量を調整するよう前記空気量調整手段の作動を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 内燃機関の始動時、少なくとも各気筒の排気行程中に始動時燃料を前記内燃機関の吸気ポートに噴射する内燃機関の始動制御装置において、
前記内燃機関の吸入空気量を調整する空気量調整手段と、
前記内燃機関の初燃後、各気筒の膨張行程の期間におけるクランク軸の平均角加速度、或いは前記平均角加速度に相関するパラメータを膨張行程後に算出する計算手段と、
前記計算手段の算出値と所定の目標値とを気筒毎に比較し、前記算出値と前記目標値とのずれに応じて同一気筒の次の吸気行程における吸入空気量を調整するよう前記空気量調整手段の作動を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2004313268A JP4415824B2 (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 内燃機関の始動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004313268A JP4415824B2 (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 内燃機関の始動制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006125264A JP2006125264A (ja) | 2006-05-18 |
JP4415824B2 true JP4415824B2 (ja) | 2010-02-17 |
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JP5103459B2 (ja) * | 2009-10-30 | 2012-12-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | エンジンの制御装置 |
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- 2004-10-28 JP JP2004313268A patent/JP4415824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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