JP4414242B2 - 便座昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洋式便器の便座を昇降させるための便座昇降装置に関するものである。
洋式便器においては、便座や便蓋が奥の方を中心に回転して平伏姿勢および起立姿勢となる。このため、便器本体上面の奥の方を清掃しようとしても便器本体と便座との間には極めて狭い隙間しか空いておらず、その部分を掃除したくても手が入らない。そこで、手動により便座ユニットを便器本体から浮かせた状態にすることが可能な便座昇降装置が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8-177104号公報
しかしながら、従来の便座昇降装置のように、手動で便座ユニットを昇降させる構成では、トイレという狭い空間で、人の手により便座ユニットを昇降させる作業は、不自然な姿勢で行わなければならないため、大変な作業である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、便座ユニットの上昇または下降を電動で行うことにより負担を軽減でき、かつ、電動で行うための駆動機構が、便座ユニットを上昇または下降させる際にかかる過負荷によって破損するおそれのない便座昇降装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、洋式トイレの便器本体側に固定される固定部材と、便座ユニットが取り付けられる可動部材と、該可動部材を上下方向に案内するガイド機構とを有する便座昇降装置において、前記固定部材に対して前記可動部材を電動により上昇または下降可能な駆動機構を有し、前記駆動機構は、前記可動部材を駆動可能に連結された駆動源と、前記可動部材を上昇または下降させる際にかかる過負荷に対し前記駆動源と前記可動部材との連結を遮断するトルクリミッタとを有し、前記トルクリミッタは、ラチェット機構により構成されており、前記駆動源は、外壁にマグネットが固定された外筒部を備えるマグネット回転体を備えるモータであり、前記マグネット回転体の前記外筒部の内周側には、ピニオンを備えるピニオン回転体が回転可能に支持されており、前記ラチェット機構は、前記ピニオン回転体の外側に突出形成されたラチェット腕と、前記マグネット回転体の前記外筒部の内壁に形成された前記ラチェット腕の爪部と係合可能な歯部とを備えており、前記ラチェット腕および前記歯部は、前記モータの軸線と直交する方向から見たときに前記マグネットと重なっていることを特徴とする便座昇降装置。
本発明において、前記駆動源としてモータを用い、該モータの駆動力により伝達可能な負荷が前記トルクリミッタにより伝達が遮断される前記過負荷より大きいことが好ましい。このように構成すると、過負荷より大きい負荷を伝達可能なモータ(DCモータを含む)を使用することができる。故に、モータの駆動力に余裕を持たせられ、設計の自由度を広げることができる。例えば、減速輪列の歯車を減少させたり、歯数を減らすことにより可動部材の駆動速度を上げることができる。また、過負荷によってロータが脱調する前にトルクリミッタが機能するので、過負荷によって脱調し高速回転されることによるロータの慣性力に対し駆動機構の破損を防止できる。
本発明では、前記トルクリミッタをラチェット機構により構成しているので、小さいスペース内に比較的大きなトルク値のトルクリミッタを少ない部品点数で構成することができる。
本発明において、前記トルクリミッタは、前記可動部材を下降させる方向にかかる過負荷に対し前記駆動源と前記稼働部材との連結を遮断することが好ましい。このように構成すると、便座に腰掛けているときに、誤って便座ユニットを上昇させるスイッチ操作を行ったような場合や、便座ユニットを上昇または下降させている最中に、誤って腰掛けるような過大な力が加わった場合において、駆動機構の破損を防止できる。
本発明において、前記駆動源としてモータを用い、該モータの駆動力を前記可動部材に減速して伝達する減速輪列を有していることが好ましい。このように構成すると、便座ユニットを適度な速度で上昇させることができる。また、浮かせた便座ユニットを手動で下ろす際、減速輪列の減速比に対応して発生する負荷が、モータのディテントトルクとともに適度な抵抗感を有し便座ユニットがゆっくりと下降するので、便座ユニットが便器本体に勢い良く衝突することを防止できる。故に、ダンパー機構を設けなくても、便座ユニットや便器本体が破損することがない。
本発明において、前記モータとしてステッピングモータを用いることが好ましい。このように構成すると、浮かせた便座ユニットを手動で下ろす際、ステッピングモータのディテントトルクが抗力として作用する。従って、浮かせた便座ユニットを下ろす際、便座ユニットがゆっくりと下降するので、ダンパー機構を設けなくても、便座ユニットや便器本体が破損することがない。
本発明では、便座ユニットが取り付けられた可動部材を電動で上昇または下降する駆動機構が構成されているので、便器本体や便座下面の奥の方を清掃する際、便座ユニットを手で持ち上げるまたは押し下げる必要がない。従って、洋式便器を清掃する際の負担を軽減できる。また、可動部材を上昇または下降させる際にかかる過負荷に対し駆動源と可動部材との連結を遮断するトルクリミッタとを有しているので、駆動機構の破損を防止できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した便座昇降装置の一例を説明する。
(トイレユニットの構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した便座昇降装置を用いた洋式トイレユニットにおいて、便座を下ろした状態の説明図、および便座を便器本体から持ち上げた状態を示す説明図である。
図1(a)に示すように、本形態の洋式トイレユニットは、洋式の便器本体11と、この便器本体11上で開閉される便座12と、この便座12上で開閉される便蓋13とを有しており、便座12および便蓋13は、奥の方を中心に回転して平伏姿勢および起立姿勢となる。ここで、便座12および便蓋13は、便座ユニット10として一体化されており、この便座ユニット10には、必要に応じて、便座12および便蓋13が自重で平伏する際の速度を緩和するダンパー装置や便蓋を電動で開閉するための電動装置が内蔵される場合がある。
これらいずれの場合においても、本形態の洋式トイレユニットには、図1(b)に示すように、便座12(便座ユニット10)を便器本体11から浮き上がらせて、便器本体11の上面を奥まで清掃可能とする電動式の便座昇降装置1が構成されている。
(便座昇降装置の構成)
図2(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した便座昇降装置の平面図、正面図、図2(a)のA−A’線における概略断面図、および図2(a)のB−B’線における概略断面図である。図3(a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置から可動プレートおよび左側スライダを外した状態の正面図、および図3(a)のC−C’線における概略断面図である。
図2(a)〜(d)、および図3(a)、(b)に示すように、本形態の便座昇降装置1は、便器本体11(図1を参照)の上面部分への固定面21を備えた固定プレート2(固定部材)と、固定プレート2の後端で上方に折り曲げられた垂直面22の上端部分に固定された逆L字形状のストッパプレート3と、ストッパプレート3の水平部分31と固定プレート2の固定面21との間に掛け渡された円柱状の右ガイド軸41および左ガイド軸42(ガイド機構)とを有している。
左右のガイド軸41、42には、それぞれこれらのガイド軸41、42に沿って上下にスライド可能な右側スライダ51、および左側スライダ52が支持されており、左右のスライダ51、52の前面および上面を覆うように可動プレート6(可動部材)が取り付けられている。右側スライダ51および左側スライダ52は、略直方体形状を備えており、ガイド軸41、42が差し込まれる軸受け部分511、521を各々有している。
ここで、可動プレート6は、その上面60に便座ユニット10が固定される。このため、左右のスライダ51、52がガイド軸41、42に沿って上下動すると、可動プレート6に固定された便座ユニット10も一体に上下動することになる。
本形態の便座昇降装置1では、右側スライダ51に対して、この右側スライダ51を上下方向に駆動する電動式の駆動機構5が構成されており、この駆動機構5によって、右側スライダ51が上下に駆動されたとき、左側スライダ52、可動プレート6、および便座ユニット10も上下に移動する。
このような駆動機構5として、本形態では、まず、右側スライダ51の左面には上下方向の全範囲にわたってラック53が形成されている。
また、本形態では、左右のガイド軸41、42により挟まれた空間には、駆動機構5の駆動源としての正逆双方向への回転が可能なステッピングモータ7、このステッピングモータ7の駆動力を伝達する減速輪列70が配置されており、この減速輪列の出力ピニオン80は、右側スライダ51のラック53と噛み合っている。ステッピングモータ7は、ストッパプレート3の真下に配置されており、出力ピニオン80は便座昇降装置1の高さ方向における略中央位置に配置されている。
ステッピングモータ7は、所謂PM型ステッピングモータであり、図3(b)に示すように外周面が周方向に多極着磁されたリング状のマグネット75aを備えたロータ76とマグネット75aの外周面に対向するステータ77を備えている。ステータ77は、光軸方向に沿って配置された2つの駆動コイルを有している。いずれの駆動コイルも光軸方向の両側から外ステータコアおよび内ステータコアに挟まれており、外ステータコアおよび内ステータコアには、駆動コイルの内周面に沿って交互に並ぶ複数の極歯が形成されている。
減速輪列70は、ロータ76に備えられたピニオン74aと噛み合う大径歯車を備えた第1の減速歯車71と、この第1の減速歯車71と噛み合う大径歯車を備えた第2の減速歯車72と、この第2の減速歯車72の小径歯車と噛み合う大径歯車を備えた第3の減速歯車73と、この第3の減速歯車73の小径歯車と噛み合う大径歯車81を備えた出力歯車8とを備えており、この出力歯車8の一方の端部に対して出力ピニオン80が構成され、この出力ピニオン80は、右側スライダ51のラック53と噛み合っている。この右側スライダ51の昇降に伴い、左側スライダ52およびこの左側スライダ52と右側スライダ51との前面および上面を覆うように取り付けられた可動プレート6が従動される。
(便座ユニットの位置検出手段の構成)
図3(b)に示すように、出力歯車8には、大径歯車81を挟んで、出力ピニオン80と反対側の端部に小径歯車82が構成されており、この小径歯車82の下方位置には、小径歯車82と噛み合うセンサ歯車15が配置されている。このセンサ歯車15の回転軸105の端部は、固定プレート2の垂直面22から背面側に突出している。この突出した端部は、断面形状がD字形であり、ここにポテンショメータ14のロータリ部のD字形状の穴が嵌合している。このため、センサ歯車15の回転軸105が回転すると、ポテンショメータ14のロータリ部が一体に回転する。
ここで、センサ歯車15は、出力ピニオン80が右側スライダ51のラック53の全範囲を駆動する間に、その回転が1回転未満で収まるような歯数で構成されている。そのため、ポテンショメータ14は、センサ歯車15の回転軸(ロータリ部)の角度位置に応じた信号を出力するので、右側スライダ51の上下方向の位置、すなわち、便座ユニット5の昇降位置を検出することができる。
(ストッパの構成)
図2(c)、(d)に示すように、左右のスライダ51、52の背面側には、固定プレート2の垂直面22と対向する部分で角穴55が各々開口している。これらの角穴55の内部には各々、係合部材95が水平方向に進退可能に配置され、その奥には、係合部材95を固定プレート2の垂直面22に向けて付勢するばね96が配置されている。これに対して、固定プレート2の垂直面22には、左右のスライダ51、52を上下したときに係合部材95が通過する線上のうち、その下方位置に、係合部材95の先端部が入り込む下側凹部97が左右に形成されている一方、上方位置には、係合部材95の先端部が入り込む上側凹部98が左右に形成されている。
このため、左右のスライダ51、52側の係合部材95、およびばね96と、固定プレート2の垂直面22側の下側凹部97は、便座12(便座ユニット)を下降させたときの左右のスライダ51、52の保持位置を規定する第1のストッパ91として機能する。また、左右のスライダ51、52側の係合部材95、およびばね96と、固定プレート2の垂直面22側の上側凹部98は、便座12(便座ユニット)を上昇させたときの左右のスライダ51、52の保持位置を規定する第2のストッパ92として機能する。また、第1のストッパ91および第2のストッパ92のいずれにおいても、係合部材95が下側凹部97および上側凹部98に係合したときにクリック感を発生させる。
(ロータの構成)
図4(a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置に用いたステッピングモータのロータを示す平面図、および図4(a)のD−D’線における概略断面図である。
ロータ76は、図4に示すように、マグネット75aを備え、固定軸78に回転可能に支持されたマグネット回転体75と、このマグネット回転体75に回転可能に支持され、ピニオン74aを備えたピニオン回転体74とから構成されている。
マグネット回転体75は、図4(b)に示すように、外壁にマグネット75aが固定されるとともに内壁に凹凸状の歯部75eが形成された外筒部75bと、この外筒部75bの内側に配設されるとともに内壁が固定軸78(図3(b)参照)と摺動する内筒部75cと、この内筒部75cと外筒部75bとを一体に連結する連結部75dとによって構成されている。
一方、ピニオン回転体74は、内壁がマグネット回転体75の内筒部75cの外壁と摺動する筒部74bを有し、この筒部74bの外壁の上側にピニオン74aが形成されるとともに、下側からは、図4(a)に示すように、この外壁に沿って湾曲するように延設されたラチェット腕74cがV方向へ突出成形されている。このラチェット腕74cの先端が、マグネット回転体75の外筒部75bの内壁に形成された歯部75eに係合する爪部74dになっている。従って、この爪部74dは、ラチェット腕74cによって径方向に付勢された状態で歯部75eに当接している。すなわち、本形態では、ラチェット腕74cと歯部75eとによりトルクリミッタとしてのラチェット機構79を構成している。本形態の場合、ステッピングモータ7の駆動力により伝達可能な負荷が、ラチェト機構79により伝達が遮断される過負荷より大きく構成されている
(便座の昇降動作の説明)
図5(a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置において、便座ユニットを搭載した可動部材が最下位置にある状態を示す説明図、および可動部材が最上位置にある説明図である。なお、図5(a)、(b)は、図2(a)のA−A’線における断面に相当する。
本形態の便座昇降装置1は、固定プレート2を便器本体11(図1を参照)の上面部分に固定する一方、可動プレート6の上面60に便座ユニット10を取り付けた状態で使用される。
清掃などを開始する前は、図5(a)に示すように、便座12は便器本体11の上面にあり、便座ユニット10、および可動プレート6は、最下位置にある。この状態において、係合部材95の先端部が固定プレート2の垂直面22の下側凹部97に係合し、第1のストッパ91として機能している。従って、この最下位置では、第1のストッパ91での係合力、ステッピングモータ7のディテントトルク、および便座ユニット10の自重により、便座ユニット10が不用意に上昇することはない。また、この状態において、ポテンショメータ14は、便座ユニット10が最下位置にある旨の出力を行う。
この状態から、清掃を開始するために便座ユニット10を浮かせたい場合に、所定のスイッチ動作を行うと、ステッピングモータ7は、所定のステップ数、あるいは所定の時間、正方向に回転する。その結果、ステッピングモータ7の回転運動力は、減速輪列70を介して出力ピニオン80に伝達され、図5(b)に示すように出力ピニオン80は、ラック53を介して右側スライダ51を上昇させる。従って、第1のストッパ91での係合が解除され、左側スライダ52、可動プレート6、および便座ユニット10は、右側スライダ51と一体に上昇する。
そして、第2のストッパ92での係合が行われるまで、便座ユニット10が上昇した後、ステッピングモータ7は停止する。それまでの間に、出力歯車8の小歯車82は、センサ歯車15を回転させ、ポテンショメータ14の出力が変化するので、その出力から、便座ユニット10が所定の位置まで上昇したことを検出できる。また、便座ユニット10が所定の位置まで上昇したことは、第2のストッパ92で発生するクリック音で報知することができる。さらに、便座ユニット10が最上位置で停止した状態では、第2のストッパ92での係合力、およびステッピングモータ7のディテントトルクにより、便座ユニット10は、自重で落下してしまうことがない。
一方、清掃が終了して便座ユニット10を下降させたい場合に、図5(b)に示す状態で所定のスイッチ動作を行うと、ステッピングモータ7は、所定のステップ数、あるいは所定の時間、逆方向に回転する。その結果、ステッピングモータ7の回転運動力は、減速輪列70を介して出力ピニオン80に伝達され、図5(a)に示すように、出力ピニオン80は、ラック53を介して右側スライダ51を下降させる。従って、第2のストッパ92での係合が解除され、左側スライダ52、可動プレート6、および便座ユニット10は、右側スライダ51と一体に下降する。
そして、第1のストッパ91での係合が行われるまで、便座ユニット10が下降した後、ステッピングモータ7は停止する。それまでの間に、出力歯車8の小歯車82は、センサ歯車15を逆回転させ、ポテンショメータ14の出力が変化するので、その出力から、便座ユニット10が所定の位置まで下降したことを検出できる。また、便座ユニット10が所定の位置まで下降したことは、第1のストッパ91で発生するクリック音で報知することができる。
(ラチェット機構の動作説明)
本形態では、ステッピングモータ7が、正逆いずれの方向に駆動しているかに関係なく、駆動している最中に便座ユニット10が下降される方向に過負荷がかかった場合に、ラチェット機構79によりステッピングモータ7と便座ユニット10との連結が遮断される。すなわち、本形態では、便座ユニット10を浮かせる場合、マグネット回転体75は、図4(a)に示すV方向に回転されるため、ピニオン回転体74の爪部74dは、歯部75eの周方向の壁部75f側に当接しピニオン回転体74がマグネット回転体75に追随して回転させられる。ここで、便座ユニット10に負荷がかかると、爪部74dと歯部75eの壁部75fとの当接圧が高まる。両者の係合が維持可能な最大当接圧に達するまでは両者の係合が維持されるが、本形態の場合、ステッピングモータ7の駆動力により伝達可能な負荷がラチェト機構79により伝達が遮断される過負荷より大きく構成されているため、ステッピングモータが脱調する前に両者の係合が維持可能な最大当接圧を越える。その結果、V方向に延設されたラチェット腕74cが内側に撓み、爪部75dが壁部75fを乗り越える。すなわち、便座ユニット10に最大当接圧以上の過負荷がかかると、ピニオン回転体74とマグネット回転体75との間に設けられたラチェット機構79が機能し、マグネット回転体75の回転は持続されるが、ピニオン回転体74はマグネット回転体75の回転に追随できず、ステッピングモータ7と便座ユニット10との連結が遮断される。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態の便座昇降装置1では、便座ユニット10が取り付けられた可動プレート6を電動で上昇および下降する駆動機構5が構成されているので、便器本体11や便座12下面の奥の方を清掃する際、便座ユニット10を手で持ち上げるたり押し下げる必要がない。従って、洋式便器を清掃する際の負担を軽減できる。また、ラチェット機構79は、可動プレート6を上昇または下降させる際に、可動プレート6を下降させる方向にかかる過負荷に対しステッピングモータ7と可動プレート6との連結が遮断されるので、便座12に腰掛けているときに、誤って便座ユニット10を上昇させるスイッチ操作を行ったような場合や、便座ユニット10を上昇または下降させている最中に、誤って便座12に腰掛けるような過大な力が加わった場合において、駆動機構の破損を防止できる。
また、ステッピングモータ7の駆動力により伝達可能な負荷が、ラチェット機構79により伝達が遮断される過負荷より大きく構成されているので、過負荷より大きい負荷を伝達可能なステッピングモータ7を使用することができる。そのため、減速輪列70の歯車を減少させたり、歯数を減らすことにより可動プレート6の駆動速度を上げることができる。また、マグネット回転体75が脱調する前にラチェット機構79が機能するので、過負荷によって脱調し高速回転されることによるマグネット回転体75の慣性力に対し、減速輪列70の歯車間の噛み合い外れや欠歯等、破損を防止できる。
(その他の実施の形態)
なお、上記実施の形態の便座ユニット10は、ステッピングモータ7を用いて自動で下降させるように構成されているが、便座ユニット10を手動で下降させても構わない。すなわち、上記実施の形態では、ステッピングモータ7と出力ピニオン80との間が減速輪列70で接続されている。故に、便座ユニット10を手動で下降させた場合でも、減速輪列70の減速比に対応して発生する負荷が、ステッピングモータ7のディテントトルクとともに適度な抵抗感を有し便座ユニット10がゆっくりと下降するので、便座ユニット10が便器本体11に勢い良く衝突することを防止できる。故に、ダンパー機構を設けなくても、便座ユニット10や便器本体11が破損することがない。
また、上記実施の形態のラチェット機構79は、可動プレート6を上昇または下降させる際に、可動プレート6を下降させる方向にかかる過負荷に対しステッピングモータ7と可動プレート6との連結が遮断されるように構成されているが、可動プレート6を上昇または下降させる際に、可動プレート6を上昇させる方向にかかる過負荷に対しステッピングモータ7と可動プレート6との連結を遮断するように構成してもよい。このとき上記実施の形態のように、便座ユニット10が下降される方向に過負荷がかかると、ピニオン回転体74がW方向へ回転する構成の場合には、ラチェット腕74cは、図4(a)とは逆にW方向へ突出成形させる必要がある。このように構成すると、便座ユニット10を上昇または下降させている最中に、誤って便座12を浮かせるような過大な力が加わった場合において、駆動機構の破損を防止できる。
さらに、ラチェット機構79は、可動プレート6を上昇または下降させる際に、可動プレート6を下降させる方向にかかる過負荷および可動プレート6を上昇させる方向にかかる過負荷の双方に対しステッピングモータ7と可動プレート6との連結を遮断するように構成してもよい。たとえば、上記実施の形態のラチェット機構79を利用して実現させる場合、歯部75eの壁部75gを壁部75fの斜面とは周方向の反対に傾斜した斜面を形成することにより、可動プレート6を上昇させる方向にかかる過負荷に対しても爪部74dを内側へ逃がすことが可能になる。その結果、可動プレート6を下降させる方向にかかる過負荷および可動プレート6を上昇させる方向にかかる過負荷の双方に対してステッピングモータ7と可動プレート6との連結を遮断することができる。
(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した便座昇降装置を用いた洋式トイレユニットにおいて、便座を下ろした状態の説明図、および便座を便器本体から持ち上げた状態を示す説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した便座昇降装置の平面図、正面図、図2(a)のA−A’線における概略断面図、および図2(a)のB−B’線における概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置から可動プレートおよび左側スライダを外した状態の正面図、および図3(a)のC−C’線における概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置に用いたステッピングモータのロータを示す平面図、および図4(a)のD−D’線における概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置において、便座ユニットを搭載した可動部材が最下位置にある状態を示す説明図、および可動部材が最上位置にある説明図である。
符号の説明
1 便座昇降装置
2 固定プレート(固定部材)
3 ストッパプレート
5 駆動機構
6 可動プレート(可動部材)
7 ステッピングモータ(駆動源)
8 出力歯車
10 便座ユニット
11 便器本体
12 便座
41、42 ガイド軸(ガイド機構)
51 右側スライダ
52 左側スライダ
53 ラック
70 減速輪列
71、72、73 減速歯車
74 ピニオン回転体
74a ピニオン
75 マグネット回転体
75a マグネット
76 ロータ
77 ステータ
78 固定軸
79ラチェット機構(トルクリミッタ)
80 出力ピニオン
91 第1のストッパ
92 第2のストッパ

Claims (5)

  1. 洋式トイレの便器本体側に固定される固定部材と、便座ユニットが取り付けられる可動部材と、該可動部材を上下方向に案内するガイド機構とを有する便座昇降装置において、
    前記固定部材に対して前記可動部材を電動により上昇または下降可能な駆動機構を有し、
    前記駆動機構は、前記可動部材を駆動可能に連結された駆動源と、前記可動部材を上昇または下降させる際にかかる過負荷に対し前記駆動源と前記可動部材との連結を遮断するトルクリミッタとを有し、
    前記トルクリミッタは、ラチェット機構により構成されており、
    前記駆動源は、外壁にマグネットが固定された外筒部を備えるマグネット回転体を備えるモータであり、
    前記マグネット回転体の前記外筒部の内周側には、ピニオンを備えるピニオン回転体が回転可能に支持されており、
    前記ラチェット機構は、前記ピニオン回転体の外側に突出形成されたラチェット腕と、前記マグネット回転体の前記外筒部の内壁に形成された前記ラチェット腕の爪部と係合可能な歯部とを備えており、
    前記ラチェット腕および前記歯部は、前記モータの軸線と直交する方向から見たときに前記マグネットと重なっていることを特徴とする便座昇降装置。
  2. 請求項1において、前記モータの駆動力により伝達可能な負荷が前記トルクリミッタにより伝達が遮断される前記過負荷より大きいことを特徴とする便座昇降装置。
  3. 請求項1または2において、前記トルクリミッタは、前記可動部材を下降させる方向にかかる過負荷に対し前記駆動源と前記可動部材との連結を遮断することを特徴とする便座昇降装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記モータの駆動力を前記可動部材に減速して伝達する減速輪列を有することを特徴とする便座昇降装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記モータとしてステッピングモータを用いたことを特徴とする便座昇降装置。
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